JP2005153798A - 車両の緊締フック構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構成で十分な強度を確保でき、しかも、良好な外観を確保することのできる車両の緊締フック構造を提供する。
【解決手段】 ロアクロスメンバ6の下部に固設されるジャッキアップ用ブラケット25にナット部材28を溶着固定し、このナット部材28との螺合によりロアクロスメンバ6の下部にフック部材30を装脱自在に装着することにより、ロアクロスメンバ6を補強することなく、車体前方からの視認性及び作業性が良好な位置に高強度のタイダウンフック31を構成し、搬送時以外にフック部材30を離脱させることで車体の外観を向上する。その際、ジャッキアップ用ブラケット25を閉断面構造とし、このジャッキアップ用ブラケット25の上下でナット部材28を溶着固定することにより、ナット部材28によるフック部材30の支持強度をより向上するとともに、ナット部材28によってジャッキアップ用ブラケット25の強度も向上する。
【選択図】 図2
【解決手段】 ロアクロスメンバ6の下部に固設されるジャッキアップ用ブラケット25にナット部材28を溶着固定し、このナット部材28との螺合によりロアクロスメンバ6の下部にフック部材30を装脱自在に装着することにより、ロアクロスメンバ6を補強することなく、車体前方からの視認性及び作業性が良好な位置に高強度のタイダウンフック31を構成し、搬送時以外にフック部材30を離脱させることで車体の外観を向上する。その際、ジャッキアップ用ブラケット25を閉断面構造とし、このジャッキアップ用ブラケット25の上下でナット部材28を溶着固定することにより、ナット部材28によるフック部材30の支持強度をより向上するとともに、ナット部材28によってジャッキアップ用ブラケット25の強度も向上する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、船舶やトレーラ等による車両輸送時に使用される車両の緊締フック構造に関する。
従来より、車体骨格の下部には、船舶やトレーラ等による輸送時にタイダウンロープ等を用いて車体を前後複数箇所で緊締するための緊締フック(タイダウンフック)が設けられている。
ところで、特に船積み時等においては、各車体間の側部にスペースを確保することが困難であり、車体側方からのタイダウンロープ等の取り付け作業が困難となるため、タイダウンフックは、車体の前方或いは後方からバンパー等の下方に視認可能な位置に配設されることが要求される。また、車体緊締時にはタイダウンフックに多大な荷重が加わるため、タイダウンフックが設けられる骨格部材は高強度であることが要求される。このため、各タイダウンフックは、フロントサイドメンバの前端部やリヤサイドメンバの後端部等にそれぞれ配設されることが一般的である。
しかしながら、車体自体の形状や衝突対策等を考慮した車体骨格のレイアウトによっては、フロントサイドメンバの前端部やリヤサイドメンバの後端部を比較的高所に設定せざるを得ない場合があり、このような場合、タイダウンフックに要求される上述の各要件を満たすことが困難となる場合がある。
これに対処し、例えば、特許文献1には、フロントサイドメンバの前端部に連結されるクロスメンバを第1,第2のクロスメンバによる上下2段構造とし、下方に位置する第2のクロスメンバに車体前部を緊締するためのフック部材(タイダウンフック)を固設するとともに、フック部材の固設部近傍位置を荷重支持部材を介して第1のクロスメンバに連結した技術が開示されている。
特開2000−177634号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された技術のように、タイダウンフックの支持強度向上を目的としてクロスメンバを大幅に補強することは、構造の複雑化やコストの高騰等を招く虞がある。また、搬送時にしか使用されないタイダウンフックを、常時、車幅方向中央部下方で視認可能な位置に臨ませることは、外観上も好ましくない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、簡単な構成で十分な強度を確保でき、しかも、良好な外観を確保することのできる車両の緊締フック構造を提供することを目的とする。
本発明は、車体骨格部材の下部で閉断面を形成するジャッキアップ用ブラケットに少なくとも上下2カ所で溶着固定されたナット部材と、上記ナット部材との螺合により上記骨格部材に装脱自在に装着されるフック部材とを備えたことを特徴とする。
本発明の車両の緊締フック構造によれば、簡単な構成で十分な強度を確保でき、しかも、良好な外観を確保することができる。
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図面は本発明の一形態に係わり、図1は車体前部の骨格構造を示す斜視図、図2はフック部材装着時の車体前部構造を示す要部断面図、図3はフック部材離脱時の車体前部構造を示す要部断面図である。
図1において、符号1は車体の左右側部で前後方向に延設するフロントサイドフレームを示し、これら各フロントサイドフレーム1の前端部には、ラジエータパネル2を構成するフロントサイドメンバ5の上部がそれぞれ連結されている。
これら各フロントサイドメンバ5の下部内側面には車幅方向に延びる骨格部材としてのロアクロスメンバ6が架設され、さらに、各フロントサイドメンバ5の下部後面にはサイドリンフォース7の下端部がそれぞれ連結されている。
各サイドリンフォース7は各フロントサイドメンバ5の後部でそれぞれ上方に延設され、その中途には、貫通口8aが開口されたブラケット8が介装されている。そして、各貫通口8aにフロントサイドフレーム1がそれぞれ挿通されることにより、各サイドリンフォース7の中途はフロントサイドフレーム1に支持されている。
また、各サイドリンフォース7の上端部には、ロアクロスメンバ6と平行なアッパクロスメンバ9が架設され、これらロアクロスメンバ6とアッパクロスメンバ9の車幅方向略中央がステー10を介して互いに連結されている。
このようなラジエータパネル2において、図2,3に示すように、ロアクロスメンバ6は、板金製のアウタパネル20とインナパネル21とが上下でフランジ接合された閉断面構造の中空部材で構成され、このロアクロスメンバ6の前方にはフロントバンパ22が対向されている。また、ロアクロスメンバ6の底面には、ステー10の連結部に対応する位置(すなわち、車幅方向略中央)にジャッキアップ用ブラケット25が固設されている。
ジャッキアップ用ブラケット25は、板金製のアッパパネル26とロアパネル27とが前後でフランジ結合された閉断面構造の中空部材で構成され、その底面(すなわち、ロアパネル27の底面)が、フロントバンパ22の下端と略同様の高さ位置となるよう設定されている。
また、アッパパネル26及びロアパネル27の車幅方向略中央には互いに対向する孔部26a,27aが穿設されており、さらに、両パネル26,27には、フック部材30(後述する)をロアクロスメンバ6に装脱自在に装着するためのナット部材28が、孔部26a,27aと同軸に位置決めされた状態で溶着固定されている。
具体的に説明すると、本形態において、ナット部材28は、下部にフランジ28aを備えたT字ナットで構成され、このフランジ28aがジャッキアップ用ブラケット25内でロアパネル27に溶着されている。また、ナット部材28の上部は、孔部26aを貫通してアッパパネル26の上面に突出され、その周部がアッパパネル26に溶着されている。なお、図示のように、ロアクロスメンバ6(アウタパネル20)の底面には、孔部26aに対応する位置に、当該孔部26aよりも大径の孔部20aが穿設されており、ナット部材28の頂部は、孔部20aを介してロアクロスメンバ6内に臨まされている。
また、本形態において、フック部材30は、ナット部材28に螺合可能な雄ネジ部30aと、この雄ネジ部30aの一端に一体形成されたリング状のフック部30bとを備えたアイボルトで構成されている。そして、図2に示すように、このフック部材30は、船積み等による車両搬送時に、雄ネジ部30aがナット部材28に螺合されることでロアクロスメンバ6に装着され、タイダウンロープ32等を掛止して車体前部を緊締するためのタイダウンフック31(緊締フック)をロアクロスメンバ6の下部に構成する。
このような形態によれば、ロアクロスメンバ6の下部に固設されるジャッキアップ用ブラケット25にナット部材28を溶着固定し、このナット部材28との螺合によりロアクロスメンバ6の下部にフック部材30を装脱自在に装着することにより、ロアクロスメンバ6を補強することなく、車体前方からの視認性及び作業性が良好な位置に高強度のタイダウンフック31を構成することができるとともに、搬送時以外にフック部材30を離脱させて車体の外観を向上することができる。
その際、ジャッキアップ用ブラケット25を閉断面構造とし、このジャッキアップ用ブラケット25の上下でナット部材28を溶着固定することにより、ナット部材28によるフック部材30の支持強度をより向上することができるとともに、ナット部材28によってジャッキアップ用ブラケット25の強度も向上することができる。
また、ロアクロスメンバ6に対するジャッキアップ用ブラケット25の固設位置を、ロアクロスメンバ6とアッパクロスメンバ9とを連結するステー10の連結位置に対応させることにより、フック部材30からロアクロスメンバ6に加わる荷重をアッパクロスメンバ9側に分散させることができ、フック部材30の支持強度をより向上することができる。
また、フック部材30を汎用品のアイボルトで構成することにより、タイダウンフックを安価に構成することができる。
なお、上述の形態においては、ラジエータパネル2のロアクロスメンバ6にタイダウンフック31を設けた一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ジャッキアップ用ブラケットが固設された他の骨格部材にも同様のタイダウンフックを設けてもよいことは勿論である。
2 … ラジエータパネル
6 … ロアクロスメンバ(骨格部材)
9 … アッパクロスメンバ
10 … ステー
25 … ジャッキアップ用ブラケット
28 … ナット部材
30 … フック部材
31 … タイダウンフック(緊締フック)
代理人 弁理士 伊 藤 進
6 … ロアクロスメンバ(骨格部材)
9 … アッパクロスメンバ
10 … ステー
25 … ジャッキアップ用ブラケット
28 … ナット部材
30 … フック部材
31 … タイダウンフック(緊締フック)
代理人 弁理士 伊 藤 進
Claims (3)
- 車体骨格部材の下部で閉断面を形成するジャッキアップ用ブラケットに少なくとも上下2カ所で溶着固定されたナット部材と、
上記ナット部材との螺合により上記骨格部材に装脱自在に装着されるフック部材とを備えたことを特徴とする車両の緊締フック構造。 - 上記骨格部材はラジエータパネルのロアクロスメンバであって、
上記ジャッキアップ用ブラケットは、上記ロアクロスメンバをアッパクロスメンバに連結するステーの連結部に対応する位置で上記ロアクロスメンバに固設されていることを特徴とする請求項1記載の車両の緊締フック構造。 - 上記フック部材は、アイボルトであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両の緊締フック構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003397897A JP2005153798A (ja) | 2003-11-27 | 2003-11-27 | 車両の緊締フック構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003397897A JP2005153798A (ja) | 2003-11-27 | 2003-11-27 | 車両の緊締フック構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005153798A true JP2005153798A (ja) | 2005-06-16 |
Family
ID=34722926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003397897A Pending JP2005153798A (ja) | 2003-11-27 | 2003-11-27 | 車両の緊締フック構造 |
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JP (1) | JP2005153798A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101863289A (zh) * | 2009-04-15 | 2010-10-20 | 本田技研工业株式会社 | 车辆用加强杆的紧固构造 |
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CN110203177A (zh) * | 2018-02-28 | 2019-09-06 | 丰田自动车株式会社 | 车辆下部构造及顶起方法 |
JP2021104783A (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-26 | マツダ株式会社 | 車両の後部車体構造 |
-
2003
- 2003-11-27 JP JP2003397897A patent/JP2005153798A/ja active Pending
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JP7298473B2 (ja) | 2019-12-27 | 2023-06-27 | マツダ株式会社 | 車両の後部車体構造 |
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