JP2021104783A - 車両の後部車体構造 - Google Patents
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Abstract
Description
上述のクラッシュボックスが逐次破壊機能をもって構成される場合(特開2017−2998号公報参照)、車両牽引時の負荷によって当該クラッシュボックスが破壊されることを回避する必要から、バンパレインフォースメントには牽引フック取付け部材を取付けることが不可となる。併せて、車両軽量化のために荷室構成部材を樹脂で形成して、樹脂化を図った場合には、牽引フック取付け部材をバンパレインフォースメント以外で如何にレイアウトするのかという新たな課題が生じる。
上述の荷室構成部材は、荷室ボックスまたはリフトゲートに設定してもよい。
上記構成によれば、牽引フックによる牽引時の入力荷重を上記環状フレーム部材にて確実に受け止めることができる。
上記構成によれば、牽引フック取付け部材は、アルミ押出し材から成る連結部材に取付けられるので、当該牽引フック取付け部材の支持剛性向上を図ることができる。
上記構成によれば、左右の環状フレーム部材を車幅方向に延びる後部フレーム部材で連結するので、フレーム部材の強度が向上し、牽引フック取付け部材の支持剛性のさらなる向上を図ることができる。
上記構成によれば、逐次破壊機能をもった衝撃吸収部材(特開2017−2998号公報参照)であっても、当該衝撃吸収部材には牽引時に負荷がかからないので、確実に牽引することができる。
上記構成によれば、荷室ボックスを樹脂で形成した際、牽引フック取付け部材を上記金属製のフレーム部材に効果的に取付けることができる。
図面は車両の後部車体構造を示し、図1は当該車両の後部車体構造を示す斜視図、図2は図1から樹脂製の荷室構成部材本体を取外した状態で示す斜視図、図3は図2からリヤエンドレインフォースメントを取外した状態で示す斜視図、図4は図3からフレーム部材を取外した状態で示す斜視図である。また、図5はフレーム部材のみを抽出して示す斜視図、図6は図5の車両左側の側面図、図7は牽引フック取付け部材の取付け位置で断面して示す断面図、図8は下部フレーム部材、連結部材、および、牽引フック取付け部材の関連構造を示す斜視図である。
この荷室凹部5は、前壁6と、左右の側壁7,7と、後壁8と、下壁(つまり底壁)とを備えており、左右の側壁7,7の上端部には、当該上端部から車幅方向外方に延びるフロアサイドパネル9を一体または一体的に形成している。
図1に示すように、荷室の上方部は樹脂製の荷室構成部材本体20で覆われている。この荷室構成部材本体20を樹脂製とすることで、車両の軽量化を図るものである。
上述の開口部24には、図示しないリヤウインドガラスがその上端を枢支部として開閉するように取付けられている。
図1に示すように、荷室構成部材本体20のリヤヘッダ21は、車両デザインの関係と、その車幅方向両サイドが下方に位置するように湾曲形成されている。
そして、この幅広部22aには、車幅方向に延びる複数のビード部22bが、車両前後方向に離間して凹設形成されており、当該幅広部22aの剛性向上を図るように構成している。
図5、図6に示すように、当該金属製のフレーム部材30は、上部フレーム部材31と下部フレーム部材32とを車両側面視で環状に連結した左右一対の環状フレーム部材33,33を備えている。そして、これら左右一対の環状フレーム部材33,33の後部相互間を後部フレーム部材としての上述のリヤエンドインナパネル15で車幅方向に連結している。すなわち、上述の金属製のフレーム部材30は、環状フレーム部材33と、後部フレーム部材であるリヤエンドインナパネル15と、の両者により構成されたものである。
図6に示すように、上述の上部フレーム部材31は、前高後低状に延びるフレーム本体部31Aと、このフレーム本体部31Aの後端から下方に延びる段下げ部31Bと、当該段下げ部31Bの下端から後方に延びる略偏平な後方延出部31Cとを一体形成したものである。
図6に示すように、フレーム本体部32Aは、前部が高く後部が低くなるように前高後低状に傾斜して延びている。前側立上げ部32Bは、フレーム本体部32Aの前端から上方に延びている。段下げ部32Cは、フレーム本体部32Aの後端から下方に延びている。後方延出部32Dは、段下げ部32Cの下端から車両後方に延びている。後側立上げ部32Eは、後方延出部32Dの後端から上方に延びている。
上述の牽引フック取付け部材60が取付けられる連結部材50には、当該牽引フック取付け部材60の取付け部材本体61の外径に対応する係止孔50a,50aが開口形成されている。
要するに、上述の連結部材50を介して、金属製のフレーム部材30に牽引フック取付け部材60が固定されたものである。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
この構成によれば、牽引フックによる牽引時の入力荷重を上記環状フレーム部材33にて確実に受け止めることができる。
この構成によれば、牽引フック取付け部材60は、アルミ押出し材から成る連結部材50に取付けられるので、当該牽引フック取付け部材60の支持剛性向上を図ることができる。
この構成によれば、左右の環状フレーム部材33を車幅方向に延びる後部フレーム部材(リヤエンドインナパネル15)で連結するので、フレーム部材30の強度が向上し、牽引フック取付け部材60の支持剛性のさらなる向上を図ることができる。
この構成によれば、逐次破壊機能をもったクラッシュボックス12であっても、当該クラッシュボックス12には牽引時に負荷がかからないので、車両を確実に牽引することができる。
この構成によれば、荷室ボックス40を樹脂で形成した際、牽引フック取付け部材60を上記金属製のフレーム部材30に効果的に取付けることができる。
この発明の荷室構成部材は、実施例の荷室ボックス40に対応し、
以下同様に、
後部フレーム部材は、リヤエンドインナパネル15に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
14…バンパレインフォースメント
15…リヤエンドインナパネル(後部フレーム部材)
20…荷室構成部材本体
30…金属製のフレーム部材
31…上部フレーム部材
32…下部フレーム部材
33…環状フレーム部材
40…荷室ボックス(荷室構成部材)
50…連結部材
60…牽引フック取付け部材
Claims (6)
- バンパレインフォースメントを支持する衝撃吸収部材を備えた車両の後部車体構造であって、
樹脂製の荷室構成部材本体と、該荷室構成部材本体を車体に支持する金属製のフレーム部材と、から成る荷室構成部材を備え、
上記金属製のフレーム部材に牽引フック取付け部材が固定された
車両の後部車体構造。 - 上記金属製のフレーム部材は、上部フレーム部材と下部フレーム部材とを側面視で環状に連結した左右の環状フレーム部材を備え、
上記環状フレーム部材の後方下部に上記牽引フック取付け部材が固定された
請求項1に記載の車両の後部車体構造。 - 上記上部フレーム部材の後端部と、上記下部フレーム部材の後端部との間に、上下方向に延びてこれら両者を連結するアルミ押出し材から成る連結部材が設けられ、
上記牽引フック取付け部材が上記連結部材に取付けられた
請求項2に記載の車両の後部車体構造。 - 上記左右の環状フレーム部材を、車幅方向に延びる後部フレーム部材で連結した
請求項2または3に記載の車両の後部車体構造。 - 上記衝撃吸収部材は逐次破壊機能を有する
請求項1〜4の何れか一項に記載の車両の後部車体構造。 - 上記荷室構成部材は荷室ボックスであることを特徴とする
請求項1〜5の何れか一項に記載の車両の後部車体構造。
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