JPH08332975A - 車体の後部構造 - Google Patents

車体の後部構造

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JPH08332975A
JPH08332975A JP14474495A JP14474495A JPH08332975A JP H08332975 A JPH08332975 A JP H08332975A JP 14474495 A JP14474495 A JP 14474495A JP 14474495 A JP14474495 A JP 14474495A JP H08332975 A JPH08332975 A JP H08332975A
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pillar
vehicle body
guide rail
door opening
edge
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Masayuki Takamitsu
雅幸 高光
Masanobu Fukushima
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 後部衝突時の衝撃力によりドア開口部後縁の
ピラーが変形するのを抑制し、後部衝突時にスライドド
アが開け難くなるのを防止する。 【構成】 スライドドアを車体側壁外面のガイドレール
に沿ってスライド可能に設ける。クォータパネル12
は、前側及び後側ピラー部12a,12bと、該両ピラ
ー部の上端部同士、中間部同士及び下端部同士を各々連
結する上側連結部12c、中間連結部12d及び下側連
結部12eと、後側ピラー部の中間連結部と下側連結部
との間の部位からリヤフェンダ側に延びて該リヤフェン
ダのガイドレール後端固定部を支持するガイドレール支
持部12fとを有する。車体後端のピラー及びインナパ
ネルのガイドレール支持部に、切欠部や孔等の脆弱部2
1,24を形成して、それらの後部衝突時に作用する後
方荷重に対する剛性をドア開口部後縁のピラーのそれよ
りも低くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体側壁のドア開口部
をスライドドアで開閉するワゴン車等の車体の後部構造
に関し、特に後部衝突対策に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、ワゴン車等の車両において、
例えば特開平3−248914号公報に開示されるよう
に、車体側壁にドア開口部を形成し、該ドア開口部をス
ライドドアで開閉するようにしたスライドドア構造を備
えたものは知られている。そして、このスライドドア構
造においては、通常、ドア開口部の上縁及び下縁にそれ
ぞれガイドレールを設けるとともに、第3のガイドレー
ルを車体側壁外面のドア開口部後縁から車体後端部にま
で延ばして設け、これらのガイドレールによってスライ
ドドアを前後方向にガイドするようになっている。ま
た、ドア開口部より後方の車体側壁は、外面を形成する
アウタパネルと、車室内面を形成するインナパネルとか
らなる。
【0003】上記インナパネルは、ドア開口部後縁に位
置するピラーを構成する前側ピラー部と、車体後端のピ
ラーを構成する後側ピラー部と、上記両ピラー部の上端
部同士を連結しかつクォータウインド開口部の上縁を構
成する上側連結部と、両ピラー部の中間部同士を連結し
かつクォータウインド開口部の下縁を構成する中間連結
部と、両ピラー部の下端部同士を連結する下側連結部と
を有している。ここで、中間連結部と下側連結部とを連
続して設けず、その間に開口部を形成しているのは、イ
ンナパネルひいては車体の軽量化を図るためである。ま
た、インナパネルにおいては、アウタパネルに設けられ
るガイドレールの剛性を高めるために、後側ピラー部の
中間連結部と下側連結部との間の部位からアウタパネル
側に延びて該アウタパネルのガイドレール後端固定部を
支持するガイドレール支持部を形成することが一般に行
われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のスラ
イドドア構造を備える車両では、後方車両が追突するな
どの後部衝突時に上記第3のガイドレールが梁として機
能し、車体後端のピラーに作用する衝撃力が該ガイドレ
ールを介してそのままドア開口部後縁のピラーに伝わ
り、該ピラーがスライドドアをドア開口部に挟みこむよ
うに高さ方向中間部で折曲する変形を生じ、それによ
り、スライドドアが開け難くなるという問題がある。特
に、この問題は、インナパネルにガイドレール支持部を
形成してガイドレールの剛性を高めたものに顕著であ
る。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、後部衝突時の衝撃力に
よりドア開口部後縁のピラーが変形するのを抑制し、あ
るいは該ピラーが変形してもスライドドアをドア開口部
に挟み込まない構成とすることにより、後部衝突時にス
ライドドアが開け難くなるのを防止するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、下記のような車体の後部構造を前提とす
る。車体側壁にドア開口部が形成され、該ドア開口部を
開閉するスライドドアが車体側壁外面のドア開口部後縁
から車体後端部にまで延設されたガイドレールに沿って
前後方向にスライド可能に設けられており、上記ドア開
口部より後方の車体側壁内面を形成するインナパネル
は、ドア開口部後縁に位置するピラーを構成する前側ピ
ラー部と、車体後端のピラーを構成する後側ピラー部
と、上記両ピラー部の上端部同士を連結しかつクォータ
ウインド開口部の上縁を構成する上側連結部と、両ピラ
ー部の中間部同士を連結しかつクォータウインド開口部
の下縁を構成する中間連結部と、両ピラー部の下端部同
士を連結する下側連結部と、上記後側ピラー部の中間連
結部と下側連結部との間の部位から車体側壁外面側に延
びて該車体側壁外面のガイドレール後端固定部を支持す
るガイドレール支持部とを有する。
【0007】そして、請求項1に係る発明は、上記車体
後端のピラー及び上記インナパネルのガイドレール支持
部の少なくとも一方を、上記ドア開口部後縁のピラーよ
りも後部衝突時に作用する後方荷重に対する剛性が低く
なるように構成する。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1記載の車
体の後部構造において、上記インナパネルのガイドレー
ル支持部に脆弱部を形成し、該脆弱部によりガイドレー
ル支持部の後部衝突時に作用する後方荷重に対する剛性
をドア開口部後縁のピラーのそれよりも低くする構成と
する。
【0009】請求項3及び4に係る発明は、いずれも請
求項2記載の車体の後部構造において、上記脆弱部の具
体的を示す。つまり、請求項3に係る発明では、上記脆
弱部は、ガイドレール支持部の外縁を切り欠いた切欠部
であり、請求項4に係る発明では、上記脆弱部は、ガイ
ドレール支持部の上下方向に延びるビード部である。
【0010】請求項5に係る発明は、請求項1記載の車
体の後部構造において、上記インナパネルのガイドレー
ル支持部を、車体側壁外面に切離し手段を介して連結し
て、該切離し手段によりガイドレール支持部の後部衝突
時に作用する後方荷重に対する剛性がドア開口部後縁の
ピラーのそれよりも低くする構成とする。
【0011】請求項6に係る発明は、請求項5記載の車
体の後部構造において、上記切離し手段の具体例を示
す。つまり、上記切離し手段は、ガイドレール支持部の
先端部に形成されたボルト孔と、該ボルト孔と連続して
ガイドレール支持部に形成されかつ幅寸法がボルト孔の
径より大きいスリットと、上記ボルト孔を通してガイド
レール支持部と車体側壁外面とを所定の締結力で締結す
るボルト及びナットとからなる構成とする。
【0012】請求項7に係る発明は、請求項1記載の車
体の後部構造において、上記車体後端のピラーに脆弱部
を形成し、該脆弱部により車体後端のピラーの後部衝突
時に作用する後方荷重に対する剛性をドア開口部後縁の
ピラーのそれよりも低くする構成とする。
【0013】請求項8及び9に係る発明は、いずれも請
求項7記載の車体の後部構造において、上記脆弱部の具
体例を示す。つまり、請求項8に係る発明では、上記脆
弱部は、インナパネルの後側ピラー部のガイドレール高
さ付近に設けた孔であり、請求項9に係る発明では、上
記脆弱部は、車体後端のピラーに設けられたレインフォ
ースメントのガイドレール高さ付近に設けた孔である。
【0014】請求項10に係る発明は、請求項9記載の
車体の後部構造において、上記レインフォースメントの
後縁を、車体後端のピラーを構成するインナパネルの後
側ピラー部とアウタパネルとの接合部にこれらに挟んで
接合する一方、レインフォースメントの前縁を上記後側
ピラー部に接合する構成とする。
【0015】請求項11に係る発明は、請求項1記載の
車体の後部構造において、上記ドア開口部後縁のピラー
にレインフォースメントを設け、上記車体後端のピラー
の後部衝突時に作用する後方荷重に対する剛性を、上記
レインフォースメントで補強されたドア開口部後縁のピ
ラーのそれよりも低くする構成とする。
【0016】請求項12及び13に係る発明は、いずれ
も請求項11記載の車体の後部構造において、上記レイ
ンフォースメントをより具体的に示す。つまり、請求項
12に係る発明では、上記レインフォースメントは、ド
ア開口部後縁のピラーにおけるインナパネルの中間連結
部延長線付近でピラー内を仕切るように設けられてお
り、請求項13に係る発明では、上記レインフォースメ
ントは、ドア開口部後縁のピラーを構成するインナパネ
ルの前側ピラー部の下部から下側連結部に跨ってインナ
パネルに接合されている。
【0017】請求項14に係る発明は、前提となる車体
の後部構造において、上記ドア開口部後縁のピラーに、
スライドドアの閉時に該スライドドアの後端に対向する
部位に車幅外方に向って車体後方に傾斜する傾斜面を形
成する構成とする。
【0018】請求項15に係る発明は、請求項14記載
の車体の後部構造において、上記傾斜面を、ドア開口部
後縁のピラーの高さ方向中間部にのみ形成する構成とす
る。
【0019】請求項16に係る発明は、前提となる車体
の後部構造において、上記車体後端のピラー及び上記イ
ンナパネルのガイドレール支持部の少なくとも一方を、
上記ガイドレールよりも後部衝突時に作用する後方荷重
に対する剛性が低くなるように設けるとともに、上記ド
ア開口部後縁のピラーを、上記ガイドレールよりも後部
衝突時に作用する後方荷重に対する剛性が高くなるよう
に設ける構成とする。
【0020】請求項17に係る発明は、前提となる車体
の後部構造において、上記ガイドレール支持部にその外
縁を切り欠いた切欠部を形成するとともに、上記インナ
パネルの後側ピラー部のガイドレール高さ付近に孔を設
ける。また、上記車体後端のピラーに第1のレインフォ
ースメントを設け、該レインフォースメントの後縁を、
車体後端のピラーを構成するインナパネルの後側ピラー
部とアウタパネルとの接合部にこれらに挟んで接合する
一方、レインフォースメントの前縁を上記後側ピラー部
に接合し、レインフォースメントのガイドレール高さ付
近に孔を設ける。上記ドア開口部後縁のピラーに、イン
ナパネルの中間連結部延長線付近でピラー内を仕切る第
2のレインフォースメントを設けるとともに、インナパ
ネルの前側ピラー部の下部から下側連結部に跨ってイン
ナパネルに接合される第3のレインフォースメントを設
ける。さらに上記ドア開口部後縁のピラーに、スライド
ドアの閉時に該スライドドアの後端に対向する部位に車
幅外方に向って車体後方に傾斜する傾斜面を形成する構
成とする。
【0021】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る発明では、
後部衝突時には、剛性の低い車体後端のピラー及びイン
ナパネルのガイドレール支持部が衝撃力を受けて変形
し、それにより衝撃力を吸収低減することになり、この
低減した衝撃力が車体側壁外面のガイドレールを介して
ドア開口部後縁のピラーに伝わったとしても該ピラーの
剛性は比較的高いため、ピラーがスライドドアをドア開
口部に挟みこむように折曲変形してスライドドアが開き
難くなることはない。
【0022】請求項10に係る発明では、上記車体後端
のピラーは、その車室内面側つまりインナパネル側がレ
インフォースメントにより補強されているため、後部衝
突の衝撃力を受けたときには補強されていない車体側壁
外面側つまりアウタパネル側でより変形し、全体として
車室内面側に大きく変形し、それにより、衝撃吸収を効
果的に発揮できるとともに、衝撃力が車体後端のピラー
から車体側壁外面のガイドレールに伝わり難くなる。
【0023】請求項14に係る発明では、後部衝突時の
衝撃力が車体後端のピラー側から車体側壁外面のガイド
レールを介してドア開口部後縁のピラーに伝わり、該ピ
ラーの高さ方向中間部が前方に折曲変形する際、ドア開
口部後縁のピラーに形成した傾斜面によりスライドドア
の後端が車幅外方にガイドされ、スライドドアがピラー
の変形に伴ってドア開口部に挟まれることが防止され、
スライドドアが開き難くなることはない。
【0024】請求項15に係る発明では、上記傾斜面
は、ドア開口部後縁のピラーの高さ方向中間部つまりピ
ラーが前方に折曲変形する個所にのみ形成されているに
過ぎず、外観等への影響は殆どない。
【0025】請求項16に係る発明でも、請求項1に係
る発明と同じく、後部衝突時には、剛性の低い車体後端
のピラー及びインナパネルのガイドレール支持部が変形
して衝撃力を吸収低減するとともに、この低減した衝撃
力を剛性の高いドア開口部後縁のピラーでもって充分に
抗することができ、該ピラーが折曲変形してスライドド
アが開き難くなることはない。
【0026】請求項17に係る発明では、インナパネル
のガイドレール支持部に切欠部を形成するとともに、イ
ンナパネルの後側ピラー部のガイドレール高さ付近に孔
を設けることにより、インナパネルのガイドレール支持
部及び車体後端のピラーの剛性が低くなっているため、
この両者により後部衝突時の衝撃力を吸収低減すること
ができる。また、車体後端のピラーは、その車室内面側
つまりインナパネル側が第1のレインフォースメントに
より補強されているため、後部衝突の衝撃力を受けたと
きには補強されていない車体側壁外面側つまりアウタパ
ネル側でより変形し、全体として車室内面側に大きく変
形し、それにより、衝撃吸収を効果的に発揮できるとと
もに、衝撃力が車体後端のピラーから車体側壁外面のガ
イドレールに伝わり難くなる。しかも、上記第1のレイ
ンフォースメントのガイドレール高さ付近にも孔を設け
ることにより、車体後端のピラーの後部衝突時の衝撃力
に対する剛性を極力低くして衝撃吸収効果を可及的に高
めるようになっている。一方、ドア開口部後縁のピラー
に、インナパネルの中間連結部延長線付近でピラー内を
仕切る第2のレインフォースメントを設けるとともに、
インナパネルの前側ピラー部の下部から下側連結部に跨
ってインナパネルに接合される第3のレインフォースメ
ントを設けることにより、該ピラーの剛性が高くなって
いるため、衝撃力が車体側壁外面のガイドレールを介し
てピラーに伝わっても該ピラーがスライドドアをドア開
口部に挟みこむように折曲変形することはない。仮にピ
ラーが折曲変形した時でも、該ピラーに形成した傾斜面
によりスライドドアの後端が車幅外方にガイドされ、ス
ライドドアがピラーの変形に伴ってドア開口部に挟まれ
ることが防止され、スライドドアが開き難くなることは
ない。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0028】図1は本発明の一実施例に係る後部構造を
備えるワゴン車の車体側面を示し、1は車体側壁であ
り、該車体側壁1には前側からAピラー(フロントピラ
ー)2、Bピラー3、Cピラー4及びDピラー(リヤピ
ラー)5が設けられている。車体側壁1のBピラー3と
Cピラー4との間にはドア開口部6が形成され、該ドア
開口部6を開閉するスライドドア7(図10参照)は、
ドア開口部6の上縁及び下縁に各々沿って設けられたガ
イドレール(図示せず)、及び車体側壁1外面(後述す
るリヤフェンダ11)のドア開口部6後縁のCピラー4
から車体後端のDピラー5近傍にまで延設されたガイド
レール8に沿って前後方向にスライド可能に設けられて
いる。
【0029】上記ドア開口部6より後方の車体側壁1
は、その外面を形成するアウタパネルとしてのリヤフェ
ンダ11と、車室内面を形成するインナパネルとしての
クォータパネル12(図2参照)とからなり、該車体側
壁1の上部にはクォータウインド開口部13が形成され
ている。上記クォータパネル12は、図2に示すよう
に、Cピラー4を構成する前側ピラー部12aと、Dピ
ラー5を構成する後側ピラー部12bと、上記両ピラー
部12a,12bの上端部同士を連結しかつクォータウ
インド開口部13の上縁を構成する上側連結部12c
と、両ピラー部12a,12bの中間部同士を連結しか
つクォータウインド開口部13の下縁を構成する中間連
結部12dと、両ピラー部12a,12bの下端部同士
を連結する下側連結部12eとを有している。ここで、
上記中間連結部12dと下側連結部12eとを連続して
設けず、その間に開口部14を形成しているのは、クォ
ータパネル12ひいては車体の軽量化を図るためであ
る。また、クォータパネル12においては、リヤフェン
ダ11に設けられるガイドレール8の剛性を高めるため
に、後側ピラー部12bの中間連結部12dと下側連結
部12eとの間の部位からリヤフェンダ11側に延びて
該リヤフェンダ11のガイドレール8後端固定部を支持
するガイドレール支持部12fが形成されており、該ガ
イドレール支持部12fの先端部は、図3に示すよう
に、ガイドレール8をリヤフェンダ11に固定するボル
ト及びナット15によりリヤフェンダ11に共締めされ
ている。
【0030】そして、上記クォータパネル12のガイド
レール支持部12fの基端部には、ガイドレール支持部
12fの後部衝突時に作用する後方荷重に対する剛性を
ガイドレール8のそれよりも低くするための脆弱部とし
て、外縁を切り欠いた切欠部21が形成されているとと
もに、クォータパネル12の下側連結部12eには、ガ
イドレール支持部12fの先端下方の位置に車体フロア
側の変形との実長差を吸収するために、上縁を切り欠い
た切欠部22が形成されている。
【0031】上記Dピラー5は、図3及び図4にも示す
ように、その外面がリヤフェンダ11により、車室内面
がクォータパネル12の後側ピラー部12bによりそれ
ぞれ構成されており、その内部には、クォータウインド
開口部13の上下方向中間部から下端にまで延びるレイ
ンフォースメント23が配置されている(図2参照)。
該レインフォースメント23の後縁は、リヤフェンダ1
1とクォータパネル12の後側ピラー部12bとの接合
部にこれらに挟まれた接合されている一方、レインフォ
ースメント23の前縁はクォータパネル12に接合され
ている。Dピラー5には、その後部衝突時に作用する後
方荷重に対する剛性をガイドレール8のそれよりも低く
するための脆弱部として、図2に示すように上記後側ピ
ラー部12bのガイドレール8高さ付近に各々上下に長
い2つの長孔24,24が設けられているとともに、図
4に示すように上記レインフォースメント23のガイド
レール8高さ付近に上下に長い長孔25が設けられてい
る。
【0032】一方、上記Cピラー4は、Dピラー5と同
様に、その外面がリヤフェンダ11により、車室内面が
クォータパネル12の前側ピラー部12aによりそれぞ
れ構成されている。Cピラー4には、その後部衝突時に
作用する後方荷重に対する剛性をガイドレール8のそれ
よりも高くするために、図2、図5〜図8に示すよう
に、クォータパネル12の前側ピラー部12aの下部か
ら下側連結部12eに跨ってレインフォースメント31
が設けられ、該レインフォースメント31はクォータパ
ネル12に接合されている。また、Cピラー4の高さ方
向中間部(クォータパネル12の中間連結部12dの延
長線上)にはストライカレインフォースメント32が設
けられ、該ストライカレインフォースメント32は、図
9〜図11に示すように、Cピラー4の前後方向ではリ
ヤフェンダ11に略沿って延びかつクォータパネル12
の前側ピラー部12aとの間に上下方向に延びる閉断面
を構成するようになっており、ストライカレインフォー
スメント32の前縁はリヤフェンダ11とクォータパネ
ル12の前側ピラー部12aとの接合部にこれらに挟ま
れて接合されている一方、ストライカレインフォースメ
ント32の後縁はクォータパネル12の前側ピラー部1
2aに接合されている。
【0033】さらに、上記Cピラー4の高さ方向中間部
には、上記レインフォースメント31と同じくCピラー
4の後部衝突時に作用する後方荷重に対する剛性をガイ
ドレール8のそれよりも高くするためのレインフォース
メントとして、ストライカレインフォースメント32の
上下方向中間部及び下端部でそれぞれCピラー4内(詳
しくはストライカレインフォースメント32とクォータ
パネル12の前側ピラー部12aとの間の閉断面内)を
仕切る上側仕切部材33及び下側仕切部材34が設けら
れている。上側仕切部材33は、図12に拡大詳示する
ように、水平部33aと、該水平部33aの車外側縁部
を下方に折曲げてなりかつストライカレインフォースメ
ント32に接合される接合フランジ部33bと、水平部
33aの車内側縁部を略直角に上方に折曲げてなる垂直
フランジ部33cとからなる。また、下側仕切部材34
は、図13に拡大詳示するように、水平部34aと、該
水平部34aの車外側縁部を上方に折曲げてなりかつス
トライカレインフォースメント32に接合される接合フ
ランジ部34bと、水平部34aの車内側縁部を略直角
に下方に折曲げてなる垂直フランジ部34cとからな
る。
【0034】上記上側仕切部材34の下側でストライカ
レインフォースメント32とリヤフェンダ11との重合
部には、図9及び図10に示すように、スライドドア7
をロックするロック装置のストライカ35が取付けられ
ている。上記スライドドア7の閉時該スライドドア7の
外面とリヤフェンダ11とは略面一になるように設けら
れているとともに、スライドドア7の閉時に該該スライ
ドドア7の後端(ドアインナパネルとドアアウタパネル
とのトリミング部)7aに対応するリヤフェンダ11の
部位には、車幅外方に向って車体後方に傾斜する傾斜面
36が形成され、該傾斜面36は、ストライカレインフ
ォースメント32の配置個所つまりCピラー4の高さ方
向中間部にのみ設けられている。
【0035】したがって、上記実施例においては、クォ
ータパネル12のガイドレール支持部12fに切欠部2
1を形成するとともに、クォータパネル12の後側ピラ
ー部12bのガイドレール高さ付近に長孔24を設ける
ことにより、クォータパネル12のガイドレール支持部
12f及びDピラー5の剛性が低くなっているため、後
部衝突時には上記Dピラー5及びガイドレール支持部1
2fが変形して衝撃力を吸収低減することができる。ま
た、Dピラー5は、その車室内面側つまりクォータパネ
ル12側がレインフォースメント23により補強されて
いるため、後部衝突の衝撃力を受けたときには、図3に
仮想線で示すように、補強されていないリヤフェンダ1
1側でより変形し、全体として車室内面側に大きく変形
し、それにより、衝撃吸収を効果的に発揮できるととも
に、衝撃力がDピラー5からリヤフェンダ11のガイド
レール8に伝わり難くなる。しかも、上記レインフォー
スメント23のガイドレール高さ付近に長孔25が設け
られているため、Dピラー5の後部衝突時の衝撃力に対
する剛性を極力低くすることができ、衝撃吸収効果を可
及的に高めることができる。
【0036】一方、ドア開口部6後縁のCピラー4に、
従来公知のストライカレインフォースメント32とは別
に、該ストライカレインフォースメント32とクォータ
パネル12の前側ピラー部12aとの間の閉断面内を仕
切る上下2つの仕切部材33,34を設けるとともに、
クォータパネル12の前側ピラー部12aの下部から下
側連結部12eに跨ってクォータパネル12に接合され
るレインフォースメント31を設けることにより、Cピ
ラー4の剛性が高くなっているため、上述の如く後部衝
突時の衝撃力が効果的に吸収低減されることと相俟っ
て、衝撃力がリヤフェンダ11のガイドレール8を介し
てCピラー4に伝わっても該Cピラー4がスライドドア
7をドア開口部6に挟みこむように折曲変形することは
ない。仮にCピラー4が折曲変形した時でも、該Cピラ
ー4に形成した傾斜面36によりスライドドア7の後端
7aが車幅外方にガイドされるので、スライドドア7が
Cピラー4の変形に伴ってドア開口部6に挟まれること
を確実に防止することができ、スライドドア7が開き難
くなることはなく、後部衝突時での乗員の脱出という安
全性を確保することができる。
【0037】その上、上記傾斜面36は、Cピラー4の
高さ方向中間部つまりピラー4が後部衝突時の衝撃力を
ガイドレール8を介して受けて前方に折曲変形する個所
にのみ形成されているに過ぎないので、外観等へ悪影響
を及ぼすことはない。
【0038】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えは、上記実施例では、クォータパネル12のガイド
レール支持部12fの剛性を、ガイドレール8及びCピ
ラー4の剛性をよりも低くするために、ガイドレール支
持部12fの基端部にその外縁を切り欠いた切欠部21
を形成したが、この切欠部21に代る脆弱部として、例
えば図14に示すように、ガイドレール支持部12fに
上下方向に延びるビード部41を形成してもよい。この
場合、後部衝突時には仮想線で示す如く上記ビード部4
1でクォータパネル13のガイドレール支持部12f及
び後側ピラー部12bが車室内側に折曲変形して衝撃力
を吸収する。
【0039】また、図15及び図16に示す変形例で
は、上記ガイドレール支持部12fを、リヤフェンダ1
1に切離し手段42を介して連結して、該切離し手段4
2によりガイドレール支持部12fの後部衝突時に作用
する後方荷重に対する剛性をガイドレール8及びCピラ
ー4の剛性をよりも低くするようにしている。上記切離
し手段42は、ガイドレール支持部12fの先端部に形
成されたボルト孔43と、該ボルト孔43と連続してガ
イドレール支持部12fに形成されかつ幅寸法がボルト
孔43の径より大きいスリット44と、上記ボルト孔4
3を通してガイドレール支持部12fとリヤフェンダ1
1とを所定の締結力で締結するボルト及びナット45と
からなる。そして、後部衝突時には、ボルト及びナット
45の締結位置がボルト孔43側からスリット44側に
ずれ、仮想線で示す如くDピラー5全体が車室内側に変
形して衝撃力を吸収する。
【0040】さらに、上記実施例では、クォータパネル
12のガイドレール支持部12f及びDピラー5にそれ
ぞれ脆弱部である切欠部21及び長孔24を形成してい
るが、場合によっては、クォータパネル12のガイドレ
ール支持部12f及びDピラー5のいずれか一方にのみ
脆弱部を形成するだけでもよい。
【0041】
【発明の効果】以上の如く、請求項1〜13、16に係
る発明によれば、いずれも後部衝突時には、剛性の低い
車体後端のピラー及びインナパネルのガイドレール支持
部が変形して衝撃力を吸収低減することができるととも
に、この低減した衝撃力を剛性の高いドア開口部後縁の
ピラーでもって充分に抗することができるので、該ピラ
ーが折曲変形してスライドドアが開き難くなることを防
止することができ、安全性の向上を図ることができる。
【0042】特に、請求項10に係る発明では、上記車
体後端のピラーは、そのインナパネル側がレインフォー
スメントにより補強されているため、後部衝突の衝撃力
を受けたときには補強されていない車体側壁外面側でよ
り変形し、全体として車室内面側に大きく変形するよう
になるので、衝撃吸収を効果的に発揮できるとともに、
衝撃力が車体後端のピラーから車体側壁外面のガイドレ
ールに伝わり難くすることができ、その結果、後部衝突
時にドア開口部後縁のピラーの変形によりスライドドア
が開き難くなることをより確実に防止することができ
る。
【0043】請求項14に係る発明によれば、後部衝突
時の衝撃力によりドア開口部後縁のピラーがその高さ方
向中間部で前方に折曲変形する際、該ピラーに形成した
傾斜面によりスライドドアの後端が車幅外方にガイドさ
れるので、スライドドアがピラーの変形に伴ってドア開
口部に挟まれてスライドドアが開き難くなるのを防止す
ることができ、安全性の向上を図ることができる。
【0044】特に、請求項15に係る発明では、上記傾
斜部を、ドア開口部後縁の高さ方向中間部つまりピラー
が前方に折曲変形する個所にのみ形成するに過ぎないの
で、外観等への影響を防止できるという効果をも有す
る。
【0045】請求項17に係る発明によれば、後部衝突
時の衝撃力を車体後端のピラー及びインナパネルのガイ
ドレール支持部での変形により効果的に吸収低減するこ
とができるとともに、この低減した衝撃力を、レインフ
ォースメントで効果的に補強したドア開口部後縁のピラ
ーでもって充分に抗することができるので、該ピラーが
折曲変形するのを防止することができ、しかも、ピラー
が折曲変形した時でも、該ピラーに形成した傾斜面によ
りスライドドアの後端が車幅外方にガイドされるので、
スライドドアがピラーの変形に伴ってドア開口部に挟ま
れてスライドドアが開き難くなるのを確実に防止するこ
とができ、安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る後部構造を備えるワゴン
車の車体側面を示す図である。
【図2】クォータパネルをリヤフェンダとの取付け側か
ら見た図である。
【図3】図1のA−A線における拡大断面図である。
【図4】図1のB−B線における拡大断面図である。
【図5】レインフォースメントの正面図である。
【図6】レインフォースメントの組付け状態における図
5のC−C線に沿った拡大断面図である。
【図7】同じく図5のD−D線に沿った拡大断面図であ
る。
【図8】同じく図5のE−E線に沿った拡大断面図であ
る。
【図9】ストライカレインフォースメントの斜視図であ
る。
【図10】図1のF−F線における拡大断面図である。
【図11】図1のG−G線における拡大断面図である。
【図12】上側仕切部材の斜視図である。
【図13】下側仕切部材の斜視図である。
【図14】変形例を示す図3相当図である。
【図15】別の変形例を示す図3相当図である。
【図16】同変形例におけるガイドレール支持部の先端
部の拡大図である。
【符号の説明】
1 車体側壁 4 Cピラー(ドア開口部後縁のピラー) 5 Dピラー(車体後端のピラー) 6 ドア開口部 7 スライドドア 8 ガイドレール 11 リヤフェンダ(アウタパネル) 12 クォータパネル(インナパネル) 12a 前側ピラー部 12b 後側ピラー部 12c 上側連結部 12d 中間連結部 12e 下側連結部 12f ガイドレール支持部 13 クォータウインド開口部 21 切欠部(脆弱部) 23 レインフォースメント 24,25 長孔(脆弱部) 31 レインフォースメント 33,34 仕切部材(レインフォースメント) 36 傾斜面 41 ビード部(脆弱部) 42 切離し手段 43 ボルト孔 44 スリット 45 ボルト及びナット

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側壁にドア開口部が形成され、該ド
    ア開口部を開閉するスライドドアが車体側壁外面のドア
    開口部後縁から車体後端部にまで延設されたガイドレー
    ルに沿って前後方向にスライド可能に設けられており、 上記ドア開口部より後方の車体側壁内面を形成するイン
    ナパネルは、ドア開口部後縁に位置するピラーを構成す
    る前側ピラー部と、車体後端のピラーを構成する後側ピ
    ラー部と、上記両ピラー部の上端部同士を連結しかつク
    ォータウインド開口部の上縁を構成する上側連結部と、
    両ピラー部の中間部同士を連結しかつクォータウインド
    開口部の下縁を構成する中間連結部と、両ピラー部の下
    端部同士を連結する下側連結部と、上記後側ピラー部の
    中間連結部と下側連結部との間の部位から車体側壁外面
    側に延びて該車体側壁外面のガイドレール後端固定部を
    支持するガイドレール支持部とを有する車体の後部構造
    において、 上記車体後端のピラー及び上記インナパネルのガイドレ
    ール支持部の少なくとも一方は、上記ドア開口部後縁の
    ピラーよりも後部衝突時に作用する後方荷重に対する剛
    性が低く設定されていることを特徴とする車体の後部構
    造。
  2. 【請求項2】 上記インナパネルのガイドレール支持部
    に脆弱部が形成され、該脆弱部によりガイドレール支持
    部の後部衝突時に作用する後方荷重に対する剛性がドア
    開口部後縁のピラーのそれよりも低くなっている請求項
    1記載の車体の後部構造。
  3. 【請求項3】 上記脆弱部は、ガイドレール支持部の外
    縁を切り欠いた切欠部である請求項2記載の車体の後部
    構造。
  4. 【請求項4】 上記脆弱部は、ガイドレール支持部の上
    下方向に延びるビード部である請求項2記載の車体の後
    部構造。
  5. 【請求項5】 上記インナパネルのガイドレール支持部
    は、車体側壁外面に切離し手段を介して連結されてい
    て、該切離し手段によりガイドレール支持部の後部衝突
    時に作用する後方荷重に対する剛性がドア開口部後縁の
    ピラーのそれよりも低くなっている請求項1記載の車体
    の後部構造。
  6. 【請求項6】 上記切離し手段は、ガイドレール支持部
    の先端部に形成されたボルト孔と、該ボルト孔と連続し
    てガイドレール支持部に形成されかつ幅寸法がボルト孔
    の径より大きいスリットと、上記ボルト孔を通してガイ
    ドレール支持部と車体側壁外面とを所定の締結力で締結
    するボルト及びナットとからなる請求項5記載の車体の
    後部構造。
  7. 【請求項7】 上記車体後端のピラーに脆弱部が形成さ
    れ、該脆弱部により車体後端のピラーの後部衝突時に作
    用する後方荷重に対する剛性がドア開口部後縁のピラー
    のそれよりも低くなっている請求項1記載の車体の後部
    構造。
  8. 【請求項8】 上記脆弱部は、上記インナパネルの後側
    ピラー部のガイドレール高さ付近に設けた孔である請求
    項7記載の車体の後部構造。
  9. 【請求項9】 上記脆弱部は、車体後端のピラーに設け
    られたレインフォースメントのガイドレール高さ付近に
    設けた孔である請求項7記載の車体の後部構造。
  10. 【請求項10】 上記レインフォースメントの後縁は、
    車体後端のピラーを構成するインナパネルの後側ピラー
    部とアウタパネルとの接合部にこれらに挟まれて接合さ
    れている一方、レインフォースメントの前縁は上記後側
    ピラー部に接合されている請求項9記載の車体の後部構
    造。
  11. 【請求項11】 上記ドア開口部後縁のピラーにレイン
    フォースメントが設けられており、上記車体後端のピラ
    ーの後部衝突時に作用する後方荷重に対する剛性が、上
    記レインフォースメントで補強されたドア開口部後縁の
    ピラーのそれよりも低くなっている請求項1記載の車体
    の後部構造。
  12. 【請求項12】 上記レインフォースメントは、ドア開
    口部後縁のピラーにおけるインナパネルの中間連結部延
    長線付近でピラー内を仕切るように設けられている請求
    項11記載の車体の後部構造。
  13. 【請求項13】 上記レインフォースメントは、ドア開
    口部後縁のピラーを構成するインナパネルの前側ピラー
    部の下部から下側連結部に跨ってインナパネルに接合さ
    れている請求項11記載の車体の後部構造。
  14. 【請求項14】 車体側壁にドア開口部が形成され、該
    ドア開口部を開閉するスライドドアが車体側壁外面のド
    ア開口部後縁から車体後端部にまで延設されたガイドレ
    ールに沿って前後方向にスライド可能に設けられてお
    り、 上記ドア開口部より後方の車体側壁内面を形成するイン
    ナパネルは、ドア開口部後縁に位置するピラーを構成す
    る前側ピラー部と、車体後端のピラーを構成する後側ピ
    ラー部と、上記両ピラー部の上端部同士を連結しかつク
    ォータウインド開口部の上縁を構成する上側連結部と、
    両ピラー部の中間部同士を連結しかつクォータウインド
    開口部の下縁を構成する中間連結部と、両ピラー部の下
    端部同士を連結する下側連結部と、上記後側ピラー部の
    中間連結部と下側連結部との間の部位から車体側壁外面
    側に延びて該車体側壁外面のガイドレール後端固定部を
    支持するガイドレール支持部とを有する車体の後部構造
    において、 上記ドア開口部後縁のピラーには、スライドドアの閉時
    に該スライドドアの後端に対向する部位に車幅外方に向
    って車体後方に傾斜する傾斜面が形成されていることを
    特徴とする車体の後部構造。
  15. 【請求項15】 上記傾斜面は、ドア開口部後縁のピラ
    ーの高さ方向中間部にのみ形成されている請求項14記
    載の車体の後部構造。
  16. 【請求項16】 車体側壁にドア開口部が形成され、該
    ドア開口部を開閉するスライドドアが車体側壁外面のド
    ア開口部後縁から車体後端部にまで延設されたガイドレ
    ールに沿って前後方向にスライド可能に設けられてお
    り、 上記ドア開口部より後方の車体側壁内面を形成するイン
    ナパネルは、ドア開口部後縁に位置するピラーを構成す
    る前側ピラー部と、車体後端のピラーを構成する後側ピ
    ラー部と、上記両ピラー部の上端部同士を連結しかつク
    ォータウインド開口部の上縁を構成する上側連結部と、
    両ピラー部の中間部同士を連結しかつクォータウインド
    開口部の下縁を構成する中間連結部と、両ピラー部の下
    端部同士を連結する下側連結部と、上記後側ピラー部の
    中間連結部と下側連結部との間の部位から車体側壁外面
    側に延びて該車体側壁外面のガイドレール後端固定部を
    支持するガイドレール支持部とを有する車体の後部構造
    において、 上記車体後端のピラー及び上記インナパネルのガイドレ
    ール支持部の少なくとも一方は、上記ガイドレールより
    も後部衝突時に作用する後方荷重に対する剛性が低く設
    定されており、 上記ドア開口部後縁のピラーは、上記ガイドレールより
    も後部衝突時に作用する後方荷重に対する剛性が高く設
    定されていることを特徴とする車体の後部構造。
  17. 【請求項17】 車体側壁にドア開口部が形成され、該
    ドア開口部を開閉するスライドドアが車体側壁外面のド
    ア開口部後縁から車体後端部にまで延設されたガイドレ
    ールに沿って前後方向にスライド可能に設けられてお
    り、 上記ドア開口部より後方の車体側壁内面を形成するイン
    ナパネルは、ドア開口部後縁に位置するピラーを構成す
    る前側ピラー部と、車体後端のピラーを構成する後側ピ
    ラー部と、上記両ピラー部の上端部同士を連結しかつク
    ォータウインド開口部の上縁を構成する上側連結部と、
    両ピラー部の中間部同士を連結しかつクォータウインド
    開口部の下縁を構成する中間連結部と、両ピラー部の下
    端部同士を連結する下側連結部と、上記後側ピラー部の
    中間連結部と下側連結部との間の部位から車体側壁外面
    側に延びて該車体側壁外面のガイドレール後端固定部を
    支持するガイドレール支持部とを有する車体の後部構造
    において、 上記ガイドレール支持部にはその外縁を切り欠いた切欠
    部が形成されているとともに、上記インナパネルの後側
    ピラー部のガイドレール高さ付近には孔が設けられてお
    り、 上記車体後端のピラーには第1のレインフォースメント
    が設けられ、該レインフォースメントの後縁は、車体後
    端のピラーを構成するインナパネルの後側ピラー部とア
    ウタパネルとの接合部にこれらに挟まれて接合されてい
    る一方、レインフォースメントの前縁は上記後側ピラー
    部に接合されており、レインフォースメントのガイドレ
    ール高さ付近には孔が設けられており、 上記ドア開口部後縁のピラーには、インナパネルの中間
    連結部延長線付近でピラー内を仕切る第2のレインフォ
    ースメントが設けられているとともに、インナパネルの
    前側ピラー部の下部から下側連結部に跨ってインナパネ
    ルに接合される第3のレインフォースメントが設けられ
    ており、 さらに上記ドア開口部後縁のピラーには、スライドドア
    の閉時に該スライドドアの後端に対向する部位に車幅外
    方に向って車体後方に傾斜する傾斜面が形成されている
    ことを特徴とする車体の後部構造。
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