JP2016185737A - 車体の後部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体後部の低い位置に、タイダウンフック取付部やジャッキアップ部を配置でき、ジャッキアップによる上方への圧縮荷重やタイダウンフックによる下方への引張荷重を支持できる車体の後部構造を提供する。【解決手段】リヤフロアパネル10の後端に沿って車幅方向に延在するように設けられ、互いに接合されて閉断面を形成するリヤアウタパネル30及びリヤインナパネル32を有するリヤパネル28と、リヤパネル28の下方に形成され、リヤパネル28と協働して箱形状をなすボックス構造部43とを備え、ボックス構造部43の底部に、ジャッキアップ部44及びタイダウンフック取付用の係合孔46、48の少なくとも一方が形成されている構成とする。【選択図】図2

Description

本発明は、ジャッキアップ部及びタイダウンフック取付部の少なくとも一方が形成される車体の後部構造に関する。
自動車等の車両に用いられる車体には、ジャッキを用いて車両を持ち上げる際にジャッキを係合させるべきジャッキアップ部(ジャッキアップポイント)や、トレーラー等で車両を搬送する際に車両を荷台に固定するタイダウンロープのフックを引っ掛けるためのタイダウンフック取付部(フック係合孔等)が設けられる。
ジャッキアップ部及びタイダウンフック取付部を設けた車体構造として、前輪に近い位置に設けられる強度部材の1つであるダッシュロアクロスメンバの下面に、カップ状の取付ブラケットを溶接し、この取付ブラケットにタイダウンフックを係合するための長孔を開設すると共に、長孔の開口縁部を内方へ直角に折り込んたことで開口縁部の剛性を高めて取付ブラケットをジャッキアップポイントとしても利用可能にした構成が公知である(特許文献1)。
特開昭58−76340号公報
しかしながら、車体の後部には、タイダウンフック取付部やジャッキアップ部が設けられるべき低い位置に、ダッシュクロスメンバのような剛性の高い車体フレームが存在しない。そのため、タイダウンフック取付部やジャッキアップ部を車体の後部に設けることができない。
本発明は、このような背景に鑑み、車体後部の低い位置に、タイダウンフック取付部やジャッキアップ部を配置でき、ジャッキアップによる上方への圧縮荷重やタイダウンフックによる下方への引張荷重を支持できる車体の後部構造を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明は、リヤフロアパネル(10)の後端に沿って車幅方向に延在するように設けられ、互いに接合されて閉断面を形成するリヤアウタパネル(30)及びリヤインナパネル(32)を有するリヤパネル骨格(28)と、前記リヤパネル骨格の下方に形成され、前記リヤパネル骨格と協働して箱形状をなすボックス構造部(43)とを備え、前記ボックス構造部の底部に、ジャッキアップ部(44)及びタイダウンフック取付部(46、48)の少なくとも一方が形成されている構成とする。
この構成によれば、リヤパネル骨格の下方の低い位置にタイダウンフック取付部やジャッキアップ部を配置することが可能である。また、ジャッキアップによる上方への圧縮荷重やタイダウンによる下方への引張荷重を、剛性の高いリヤパネル骨格に支持させることができる。
また、上記の発明において、前記ボックス構造部(43)の車体前後方向長さが、上部において前記リヤパネル骨格(28)の下部と同じであると共に、下方に向けて徐々に短くなり、前記ボックス構造部(43)の底部に前記ジャッキアップ部(44)及び前記タイダウンフック取付部(46、48)が形成されている構成とするとよい。
この構成によれば、ジャッキアップによる上方への圧縮荷重やタイダウンによる下方への引張荷重を、車体前後方向長さが短い底部に集中して加え、リヤパネル骨格の前後方向の全体に分散させて伝達させると共に、リヤパネル骨格の縦壁にも直接伝達させることができる。これにより、リヤパネル骨格における応力集中を防止することができる。
また、上記の発明において、前記リヤパネル骨格(28)がテールゲート開口の下部骨格をなし、前記リヤパネル骨格の内部に車幅方向に直交するように設けられ、前記リヤパネル骨格を補強する少なくとも1つのバルクヘッド(50A)と、前記バルクヘッドに一体に形成され、テールゲートのロック用ストライカの固定部をなすストライカ固定部(50B)とを更に備える構成とするとよい。
この構成によれば、リヤパネル骨格の剛性を高めて圧縮力や引張力に対するリヤパネル骨格の支持剛性を高めることが可能である。また、テールゲートのロック用ストライカの支持強度も高くなる。
また、上記の発明において、前記リヤパネル骨格(28)の内部に車幅方向に直交するように設けられ、前記リヤパネル骨格を補強する1対のバルクヘッド(50A)、前記1対のバルクヘッドの上部を連結する上壁(50B)、及び前記1対のバルクヘッドの前部及び前記上壁の前部を連結する前壁(50C)を一体に形成してなり、前記リヤアウタパネル(30)と協働してボックス構造を形成する補強部材(50)を更に有し、前記補強部材と前記ボックス構造部とが車幅方向及び前後方向に互いにオーバーラップする構成とするとよい。
この構成によれば、補強部材がボックス構造部の上方にボックス構造部に連続するボックス構造を形成し、下方のボックス構造部からの荷重がリヤパネル骨格のボックス構造をなす部分によって確実に支持される。つまり、リヤパネル骨格の剛性を高めて圧縮力や引張力に対するリヤパネル骨格の支持剛性を高めることが可能である。また、補強部材がボックス構造を形成するため、補強部材のリヤアウタパネルに対する配置作業や溶接等による接合作業が容易である。
また、上記の発明において、前記リヤフロアパネル(10)の下面に沿って前後方向に延在する縦メンバ(52)を更に備え、前記縦メンバが前記ボックス構造部(43)の下部に接合している構成とするとよい。
この構成によれば、タイダウンによる斜め下後方からの引張力に対するボックス構造部の支持剛性を高めることが可能である。
また、上記の発明において、前記ボックス構造部(43)は、前壁(42A)及び底壁(42B)を有する前L字形部材(42)と、後壁(40A)、底壁(40B)及び左右の側壁(40C)を有する後L字形部材(40)とが、それぞれの底壁(42B、40B)同士を重ね合わせて互いに接合されると共に、前記リヤアウタパネル(30)に接合されて形成されている構成とするとよい。
この構成によれば、前L字形部材の底壁と後L字形部材の底壁とが2枚合わせされて形成されることで、荷重支持部をなすボックス構造部の底部の剛性を高めることができる。また、前L字形部材及び後L字形部材の構成が簡単であるため、両部材の接合作業が容易である。
このように本発明によれば、体後部の低い位置に、タイダウンフック取付部やジャッキアップ部を配置でき、ジャッキアップによる上方への圧縮荷重やタイダウンフックによる下方への引張荷重を支持できる車体の後部構造を提供することができる。
実施形態に係る車体の後部構造の底面図 実施形態に係る車体の後部構造を斜め下後方から見た斜視図 実施形態に係る車体の後部構造を斜め上前方から見た斜視図 リヤインナパネルを取り外して示す図3に対応する斜視図 図1中のV−V断面図 リヤアウタパネルを透視してボックス構造部を斜め下後方から見た斜視図 ボックス構造部を斜め下前方から見た斜視図
以下、本発明に係る車体の後部構造の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、「接合」は、特にことわりがない限り、スポット溶接等の溶接による接合である。各部材は、一般鋼板製で、必要に応じて一部の部材が高張力鋼板製であってよい。「ハット形断面形状」は、溝形断面形状部を含み、溝形断面形状部の両側に外方に延出した鍔部(溶接代)を有する横断面形状である。
図1は、車体の後部構造を下方から見た底面図であり、図2は、後述する左のガータアウタパネル34及びリヤインナパネル32を透視して示す車体の後部構造を斜め下後方から見た斜視図である。図1及び図2に示されるように、リヤフロアパネル10は、車体後部の床を構成するものであり、開放されたバスタブ状の凹部12をプレス形成されている。凹部12は、スペアタイヤを収容するスペアタイヤハウスとして用いられてよく、スペアタイヤに代えて駆動用バッテリユニット(IPU:Intelligent Power Unit)等を収容するスペースとして用いられてもよい。また、凹部12は、適宜な位置に配置された仕切り部材により上下や前後に仕切られ、分割された収納室が、例えば工具やジャッキ等の収納室やパンク修理キッド等の収納室として用いられてよい。
凹部12を挟む車体後部の左右両側には、左右のリヤサイドフレーム14が前後方向に延在している。リヤサイドフレーム14は、ハット形断面形状をしていて、両鍔部を凹部12のリヤフロアパネル10に接合されることにより、リヤフロアパネル10と協働して閉じ断面形状を形成する。左右のリヤサイドフレーム14は、図1に示されているように、前端を対応する側のサイドシル18の後端に接合されており、サイドシル18との接合部よりも後方において互いに近付く側に湾曲し、湾曲部分14Aよりも後方において互いに平行に延在し、各々の外側に左右のリヤタイヤハウスを構成する領域を画定している。
リヤサイドフレーム14は、図1及び図2に示されるように、後述するリヤフロアミドルクロスメンバ26よりも前方の前部部材20と、リヤフロアミドルクロスメンバ26よりも後方の後部部材22との接合体によって構成されている。前部部材20と後部部材22との継ぎ目Aはリヤフロアミドルクロスメンバ26の前後方向位置とほぼ同じ位置にある。後部部材22は前部部材20よりも低い曲げ強度に構成されている。換言すると、前部部材20は後部部材22よりも高い曲げ強度を有する。この強度差は、前部部材20と後部部材22との板厚の違いあるいは鋼材の違いによって設定することができる。
リヤサイドフレーム14の湾曲部分14Aには車幅方向に延在するリヤフロアクロスメンバ24の端部が接合されている。リヤフロアクロスメンバ24は、左右のリヤサイドフレーム14間に掛け渡されて左右のリヤサイドフレーム14を互いに連結している。
左右のリヤサイドフレーム14の互いに平行な平行部分14Bにおける前部部材20と後部部材22との接合部近傍には、車幅方向に延在するリヤフロアミドルクロスメンバ26の端部が接合されている。リヤフロアミドルクロスメンバ26は左右のリヤサイドフレーム14間に掛け渡されて左右のリヤサイドフレーム14を互いに連結している。リヤフロアミドルクロスメンバ26は、リヤフロアクロスメンバ24よりも後方の位置にある。
リヤフロアクロスメンバ24及びリヤフロアミドルクロスメンバ26は、各々、ハット形断面形状をしていて、両鍔部をリヤフロアパネル10の下底面に接合されることにより、リヤフロアパネル10と協働して閉じ断面形状を形成する。なお、リヤフロアミドルクロスメンバ26は凹部12の外形に倣ったステープル形状をしている。
図3は、車体の後部構造を斜め上前方から見た斜視図であり、図4は、後述するリヤインナパネル32及び左のガータアウタパネル34を透視して図3の要部を拡大して示した斜視図である。図3及び図4に併せて示されるように、リヤフロアパネル10の後端には、当該後端に沿って車幅方向に延在し、左右両側をリヤサイドフレーム14の後端に接合されたリヤパネル(リヤフロアエンドクロスメンバ)28が設けられている。リヤパネル28は、互いに接合されたリヤアウタパネル30及びリヤインナパネル32(図5参照)と、リヤアウタパネル30及びリヤインナパネル32の左右両側に接合され且つ互いに接合された左右のガータアウタパネル34及びガータインナパネル36の水平部とによって構成されている。リヤパネル28は、これらによって閉じ断面形状をなし、テールゲート開口の下部骨格をなす。テールゲート開口は、図示しない跳ね上げ式のテールゲートにより開閉される。
図1及び図2に示されるように、リヤフロアパネル10の車幅方向の中央部にはボックス部材38が設けられている。ボックス部材38は、図5に示されているように、リヤアウタパネル30の縦壁部30A及び縦壁部30Aの上端にて後方へ延出するように折曲された底壁部30Bとの隅角部に接合されたボックスアウタ部材40と、上側を縦壁部30Aに接合され且つ下側をボックスアウタ部材40の下側に重ね合わされて接合されたボックスインナ部材42とにより構成され、リヤアウタパネル30と協働して箱形状をなすボックス構造部43を形成している。
ボックス部材38は、リヤフロアパネル10の後端より下方へ垂下している。ボックスアウタ部材40とボックスインナ部材42との重ね合わせ接合部が、リヤフロアパネル10の後端よりも下方へ突出した位置でボックス部材38の底部をなし、当該底部がジャッキアップ部44をなす。また、ボックス部材38は、上記の重ね合わせ接合部及びボックスアウタ部材40の後壁40Aにタイダウンフックの係合孔46、48を形成され、タイダウンフック取付部をなす。より詳細には、両係合孔46、48の間に形成される後壁40Aと底部とがなす角部が、タイダウンフックを係合させるフック係合部をなす。
図4に示されるように、リヤアウタパネル30及びリヤインナパネル32による閉じ断面の内部であって車幅方向の中央には、ボックス部材38に対応する位置に当該部分の補強のために第1バルクヘッド部材50が接合されている。また、ガータアウタパネル34及びガータインナパネル36の水平部による閉じ断面の内部であって第1バルクヘッド部材50から左右に離間した位置には、当該部分を補強するために車幅方向に直交するように設けられた左右の第2バルクヘッド部材51が接合されている。
図1及び図2に示されているように、凹部12の車幅方向の中央部には、凹部12の下底面に沿って前後方向に延在して前端をリヤフロアミドルクロスメンバ26に接合され且つ後端をボックス部材38に接合されたリヤセンタメンバ52が設けられている。リヤセンタメンバ52は、リヤフロアミドルクロスメンバ26との接合部を含む前側部材54と、前端を前側部材54の後端に接合され、前側部材54から凹部12の底形状に倣って屈曲してボックス部材38の近傍まで延在した中間部材56と、前端を中間部材56の後端に接合され、中間部材56からボックス部材38との接合部まで延在した後側部材58とにより構成されている。
前側部材54及び後側部材58は中間部材56より高い曲げ強度を有し、中間部材56は前側部材54及び後側部材58より曲げ強度が低い。この強度差は、これら部材の板厚の違いあるいは鋼材の違いによって設定することができる。
次に、ジャッキアップ部44及びタイダウンフック取付部の周辺構造について詳細に説明する。
図5〜図7に示されるように、ボックスアウタ部材40は、下方に向けて前方へ傾斜した後壁40Aと、後壁40Aの下縁にて前方へ延出するように折曲された底壁40Bと、後壁40Aの左右の側縁にて前方へ延出するように折曲された左右の側壁40Cとを備えている。後壁40Aは、上縁にて更に上方へ延出するように折曲され、リヤアウタパネル30のリヤパネル28の後面をなす後壁部30Cに接合される上端接合部40Dを備えている。側壁40Cは、前縁及び上縁にて更に左右へ延出するように折曲され、上端接合部40Dに連続してリヤアウタパネル30(図2)の縦壁部30A及び底壁部30Bに接合される左右の側壁接合部40Eを備えている。
上記の通り、後壁40Aには係合孔48が形成されている。底壁40Bは、上記の係合孔48を形成するべく左右に分割して形成されている。後壁40Aと左右の側壁40Cとの接続部には、上下方向に延在する左右のリブ40Fが後方に突出するように形成されている。ボックスアウタ部材40は、図5に示されるように、上下方向に切断した断面において、後壁40Aと底壁40Bとにより概ねL字形とされている。
ボックスインナ部材42は、リヤアウタパネル30の縦壁部30Aを下方へ延長するように概ね鉛直方向に延在し、上側がリヤアウタパネル30の縦壁部30Aに接合される前壁42Aと、前壁42Aの下縁にて後方へ延出するように折曲された底壁42Bと、前壁42Aの左右の側縁にて後方へ延出するように折曲された左右の側壁42Cとを備えている。
ボックスインナ部材42の底壁42Bと左右の側壁42Cとは連続しており、底壁42Bは上記の係合孔48を形成するべく左右に分割して形成されている。ボックスインナ部材42は、図5に示されるように、上下方向に切断した断面において、前壁42Aと底壁42Bとにより概ねL字形とされている。ボックスインナ部材42の底壁42B及び左右の側壁42Cは、ボックスアウタ部材40の対応する底壁40B及び左右の側壁40Cと接合される。
このように、ボックスインナ部材42とボックスアウタ部材40とがそれぞれの底壁42B、40B同士を重ね合わせて互いに接合されることでボックス部材38が形成され、ボックス部材38がリヤパネル28に接合されることでボックス構造部43が形成されている。
上記の通り、リヤアウタパネル30の縦壁部30Aやボックスインナ部材42の前壁42Aが概ね鉛直に延在する一方で、ボックスアウタ部材40の後壁40Aが下方に向けて前方へ傾斜している。そのため、ボックス構造部43は、車体前後方向長さが上部においてリヤパネル28の下部と同じであると共に下方に向けて徐々に短くなる逆台形となっており、その底部にジャッキアップ部44及びタイダウンフック取付部が形成されている。
なお、図6に示されるように、リヤセンタメンバ52の後端(後側部材58)は、ボックス構造部43のうち、ボックスインナ部材42の前壁42Aの下部及びボックスアウタ部材40の左右の側壁接合部40Eの下部に接合している。
図4に示されるように、第1バルクヘッド部材50は、リヤアウタパネル30及びリヤインナパネル32による閉じ断面の内部に車幅方向に直交するように設けられ、リヤパネル28を補強する1対のバルクヘッド50A、1対のバルクヘッド50Aの上部を連結する上壁50B、及び1対のバルクヘッド50Aの前部及び上壁50Bの前部を連結する前壁50Cを一体に形成して箱形に構成されている。
図5に併せて示されるように、第1バルクヘッド部材50の前壁50Cは、下端においてリヤアウタパネル30の縦壁部30Aに接合され、1対のバルクヘッド50Aは、後端においてリヤアウタパネル30の後壁部30Cに接合される。また、第1バルクヘッド部材50の上壁50Bはリヤインナパネル32の上壁部32Aに接合される。これにより、第1バルクヘッド部材50は、リヤパネル28の外側部分を構成するリヤアウタパネル30と協働してボックス構造を形成する。なお、第1バルクヘッド部材50の上壁50Bは、テールゲートのロック用ストライカを固定するための固定部となる。
図4〜図6に示されるように、第1バルクヘッド部材50は、ボックス構造部43と車幅方向及び前後方向にオーバーラップする位置に配置されている。言い換えれば、第1バルクヘッド部材50とボックス構造部43とが車幅方向及び前後方向に互いにオーバーラップし、これにより第1バルクヘッド部材50が、ボックス構造部43の上方にこのボックス構造部43に連続するボックス構造を形成している。
以上のように構成された車体の後部構造によれば、以下のような作用効果が奏される。
即ち、図2に示されるように、リヤフロアパネル10の後端に沿って配置された閉断面のリヤパネル28と、リヤパネル28の下方に形成され、リヤパネル28と協働して箱形状をなすボックス構造部43とが設けられ、ボックス構造部43の底部に、ジャッキアップ部44及びタイダウンフック用の係合孔46、48の少なくとも一方が形成される。そのため、リヤパネル28の下方の低い位置にタイダウンフック用の係合孔46、48やジャッキアップ部44を配置することが可能である。そして、ジャッキアップによる上方への圧縮荷重やタイダウンによる下方への引張荷重は、剛性の高いリヤパネル28により支持される。
図5に示されるように、ボックス構造部43の車体前後方向長さが、上部においてリヤパネル28の下部と同じ長さを有すると共に、下方に向けて徐々に短くなり、ボックス構造部43の底部にジャッキアップ部44及びタイダウンフック用の係合孔46、48が形成されている。そのため、ジャッキアップによる上方への圧縮荷重やタイダウンによる下方への引張荷重は、車体前後方向長さが短いボックス構造部43の底部に集中して加わり、リヤパネル28の前後方向の全体に分散して伝達されると共に、圧縮荷重や引張荷重に対して強いリヤパネル28の縦壁に直接伝達される。これにより、リヤパネル28おける応力集中が防止される。
図3及び図4に示されるように、リヤパネル28がテールゲート開口の下部骨格をなし、リヤパネル28の内部に車幅方向に直交し、リヤパネル28を補強する少なくとも1つのバルクヘッド50Aと、バルクヘッド50Aに一体に形成され、テールゲートのロック用ストライカの固定部をなす上壁50Bとが設けられる。そのため、リヤパネル28の剛性が高まり、圧縮力や引張力に対するリヤパネル28の支持剛性が高くなる。また、テールゲートのロック用ストライカの支持強度も高くなる。
図4に示されるように、第1バルクヘッド部材50が、リヤパネル28の内部に車幅方向に直交するように設けられ、リヤパネル28を補強する1対のバルクヘッド50Aと、1対のバルクヘッド50Aの上部を連結する上壁50Bと、1対のバルクヘッド50Aの前部及び上壁50Bの前部を連結する前壁50Cとを一体に形成して構成され、リヤアウタパネル30と協働してボックス構造を形成している。また、図5及び図6に示されるように、第1バルクヘッド部材50が、ボックス構造部43と車幅方向及び前後方向にオーバーラップする位置に配置されている。これらの構成により、第1バルクヘッド部材50によってボックス構造部43の上方にボックス構造部43に連続するボックス構造が形成されている。そのため、下方のボックス構造部43からの荷重がリヤパネル28のボックス構造をなす部分により確実に支持される。つまり、リヤパネル28の剛性が高くなり圧縮力や引張力に対するリヤパネル28の支持剛性も高くなる。また、第1バルクヘッド部材50がボックス構造を形成するため、第1バルクヘッド部材50のリヤアウタパネル30に対する配置作業や溶接等による接合作業が容易である。
図2及び図7に示されるように、リヤセンタメンバ52がリヤフロアパネル10の下面に沿って前後方向に延在するように設けられ、リヤセンタメンバ52がボックス構造部43の下部に接合している。そのため、タイダウンによる斜め下後方からの引張力に対するボックス構造部43の支持剛性が高くなる。
また、図5〜図7に示されるように、ボックス構造部43は、後壁40A、底壁40B及び左右の側壁40Cを有するボックスアウタ部材40と、前壁42A及び底壁42Bを有するボックスインナ部材42とが、それぞれの底壁42B、40B同士を重ね合わせて互いに接合されると共に、リヤパネル28の外側部分を構成するリヤアウタパネル30に接合されて形成されている。このように、ボックスインナ部材42の底壁42Bとボックスアウタ部材40の底壁40Bとが2枚合わせされて形成されることで、荷重支持部をなすボックス構造部43の底部の剛性が高くなる。また、ボックスインナ部材42及びボックスアウタ部材40の構成が簡単であるため、両部材の接合作業が容易である。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、素材など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
10 リヤフロアパネル
28 リヤパネル(リヤパネル骨格)
30 リヤアウタパネル
32 リヤインナパネル
38 ボックス部材
40 ボックスアウタ部材(後L字形部材)
40A 後壁
40B 底壁
40C 側壁
42 ボックスインナ部材(前L字形部材)
42A 前壁
42B 底壁
43 ボックス構造部
44 ジャッキアップ部
46、48 係合孔(タイダウンフック取付部)
50 第1バルクヘッド部材(箱形補強部材)
50A バルクヘッド
50B 上壁(ストライカ固定部)
50C 前壁
52 リヤセンタメンバ(縦メンバ)

Claims (6)

  1. リヤフロアパネルの後端に沿って車幅方向に延在するように設けられ、互いに接合されて閉断面を形成するリヤアウタパネル及びリヤインナパネルを有するリヤパネル骨格と、
    前記リヤパネル骨格の下方に形成され、前記リヤパネル骨格と協働して箱形状をなすボックス構造部とを備え、
    前記ボックス構造部の底部に、ジャッキアップ部及びタイダウンフック取付部の少なくとも一方が形成されていることを特徴とする車体の後部構造。
  2. 前記ボックス構造部の車体前後方向長さが、上部において前記リヤパネル骨格の下部と同じ長さであると共に、下方に向けて徐々に短くなり、
    前記ボックス構造部の底部に前記ジャッキアップ部及びタイダウンフック取付用の係合孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車体の後部構造。
  3. 前記リヤパネル骨格がテールゲート開口の下部骨格をなし、
    前記リヤパネル骨格の内部に車幅方向に直交するように設けられ、前記リヤパネル骨格を補強する少なくとも1つのバルクヘッドと、
    前記バルクヘッドに一体に形成され、テールゲートのロック用ストライカの固定部をなすストライカ固定部とを更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体の後部構造。
  4. 前記リヤパネル骨格の内部に車幅方向に直交するように設けられ、前記リヤパネル骨格を補強する1対のバルクヘッド、前記1対のバルクヘッドの上部を連結する上壁、及び前記1対のバルクヘッドの前部及び前記上壁の前部を連結する前壁を一体に形成してなり、前記リヤアウタパネルと協働してボックス構造を形成する箱形補強部材を更に有し、
    前記箱形補強部材と前記ボックス構造部とが車幅方向及び前後方向に互いにオーバーラップすることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の車体の後部構造。
  5. 前記リヤフロアパネルの下面に沿って前後方向に延在する縦メンバを更に備え、
    前記縦メンバが前記ボックス構造部の下部に接合していることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の車体の後部構造。
  6. 前記ボックス構造部は、前壁及び底壁を有する前L字形部材と、後壁、底壁及び左右の側壁を有する後L字形部材とが、それぞれの底壁同士を重ね合わせて互いに接合されると共に、前記リヤアウタパネルに接合されて形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の車体の後部構造。
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