JP2005146998A - オイルポンプ - Google Patents

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秀明 大西
Yasushi Watanabe
靖 渡辺
Shoji Morita
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Abstract

【課題】 ポンプ本体に近接した位置で起こる乱流の影響を受けることなく吐出ポートの脈圧を確実に低減する。
【解決手段】 エンジンの駆動によって複数のポンプ室14の容積を連続的に増減変化させ、吸入ポート15から吸い込んだオイルを吐出ポート16に吐出する。このようなオイルポンプ1において、吐出ポート16に整流部としての絞り21を設け、この絞り21の下流側に脈圧低減用のチャンバ18を設ける。オイル中の脈圧は絞り21部分で乱流を取り除いた状態でチャンバ18によって低減される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジン駆動されるオイルポンプに関し、とりわけ、吐出ポートの脈圧を低減する機能を備えたオイルポンプに関する。
この種のオイルポンプとして、特許文献1に記載されるようなものが案出されている。
このオイルポンプは、トロコイド形のポンプであり、インナロータとアウタロータの間の複数のポンプ室がエンジンの駆動力を受けて連続的に容積を増減変化させ、吸入ポートで吸い込んだオイルをポンプ室で加圧して吐出ポートに吐出する基本構成となっている。そして、吐出ポートの上部には閉溝が形成され、その閉溝の上部がエアを溜めるエアチャンバとなっている。
このオイルポンプは、吐出ポートに閉溝によるエアチャンバが形成されているため、複数のポンプ室が吐出ポートに順次開口しオイルを吐き出すことによって発生する脈圧はエアチャンバによるダンピング作用によって吸収することができる。
実開平2−43482号公報
しかし、この従来のオイルポンプは、エアチャンバを成す閉溝が吐出ポートのポンプ本体に近接した位置にそのまま連通しているため、ポンプ本体に近接した位置で起こる乱流がそのままエアチャンバ内に導入されることとなり、エアチャンバによる充分な脈圧低減効果を得ることができない。
そこで本発明は、ポンプ本体に近接した位置で起こる乱流の影響を受けることなく吐出ポートの脈圧を確実に低減することのできるオイルポンプを提供しようとするものである。
上述した課題を解決するための手段として、本発明は、吐出ポートに整流部を設け、この整流部の下流側に脈圧低減用のチャンバを設けるようにした。
この発明の場合、ポンプ本体に近接した位置で起こる乱流は整流部によって整流され、吐出ポートの脈圧はその整流作用を受けて安定した後にチャンバによって低減される。
前記整流部は、例えば、請求項2に記載のように吐出ポートの一般部よりも開口面積の小さい絞りによって構成しても良い。この場合、簡単な構成でありながら、乱流を確実に整流することができると共に、絞り自体による脈圧低減効果も得ることができる。
また、請求項3に記載のように、前記チャンバのオイル流入口は整流部の直後に設けることが望ましい。この場合、整流部を通過した直後の最も安定状態にあるオイルに対してチャンバによる脈圧低減を行うことができる。
本発明は、ポンプ本体に近接した位置で起こる乱流を整流部で安定させた後にチャンバによる脈圧低減を行うものであるため、乱流の影響を受けることなく吐出ポートの脈圧を常時確実に低減することができる。
次に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
この実施形態のオイルポンプ1は、図2,図3に示すように車両用エンジンのバランサ装置2に取付けられ、バランサ装置2の支持フレーム3から突出したバランサシャフト4Bの前端部が駆動軸5とされている。
バランサ装置2は、図2に示す同期ギヤ6A,6Bで噛合って相反方向に同期回転する一対のバランサシャフト4A,4Bを有し、一方のシャフト4Aがエンジンのクランクシャフトにチェーン(図示せず)を介して連係され、他方のシャフト4Bがオイルポンプ1を駆動するようになっている。このバランサ装置2の両シャフト4A,4Bは、クランクシャフトの2倍の速度で回転し、両シャフト4A,4Bに設けられたウェイトの回転によってエンジンの2次振動を低減する。また、このバランサ装置2は、前記オイルポンプ1も含め全体がエンジン底部の図示しないオイルパンの内部に配置されている。
オイルポンプ1のポンプハウジング7は、バランサ装置2の支持フレーム3の前端部に一体に形成された略矩形状のベースブロック8と、このベースブロック8の前面に取付けられたカバーブロック9とから成り、両ブロック8,9の外周縁部が複数のボルト10…によって結合されている。尚、この実施形態の場合、ベースブロック8とカバーブロック9はアルミニウム合金によって形成されている。
このオイルポンプ1のポンプ本体はトロコイド形のポンプによって構成され、駆動軸5に一体回転可能に取付けられたインナロータ11と、前記カバーブロック9の凹部12に回転可能に収容されたアウタロータ13とを備えている。インナロータ11はトロコイド曲線から成る複数の外歯を有し、アウタロータ13は同様にトロコイド曲線から成りインナロータ11の外歯よりも一つ分歯数の多い内歯を有している。
インナロータ11はアウタロータ13の内周側に偏心して配置され、外歯が最偏心位置でアウタロータ13の内側に噛合されると共に、残余の部分が円周方向の複数個所で内歯に対して滑り接触するようになっている。そして、インナロータ11とアウタロータ13の接触部間に形成された複数の空間部はポンプ室14を成し、これらのポンプ室14がインナロータ11の回転に伴なって容積を連続的に増減変化させるようになっている。
ポンプ本体(11,13)は、図1に示すように、横長のポンプハウジング7の一端側上部に偏寄して配置されており、ポンプハウジング7内のポンプ本体(11,13)の下方側には、オイルパン内のオイルをポンプ本体(11,13)の吸入領域に吸い入れる吸入ポート15が形成されている。また、ポンプハウジング7には、ポンプ本体(11,13)の吐出領域から吐出されたオイルを図外の吐出通路に誘導する吐出ポート16が形成されている。この吐出ポート16は、ポンプ本体(11,13)から一方のバランサシャフト4Aの突出端を略V字状に迂回して斜め上方に延出し、その延出端が吐出通路に接続されている。
吐出ポート16のV字に屈曲した位置から上方に延出する領域には、他の部分(一般部)の断面よりも断面積の小さい絞り21(本発明における整流部)が設けられている。吐出ポート16は、ベースブロック8とカバーブロック9の接合部間に半割り状に形成されているが、前記絞り21は、図4に示すようにカバーブロック9側のポート形成溝22の底部に部分的に設けられた隆起部23によって形成され、その隆起部23によって吐出ポート16の断面積が部分的に小さくなっている。この隆起部23の前後にはポート形成溝22の一般部の底面に連続するテーパ面23a,23bが形成されている。
また、ポンプハウジング7には、図1に示すように連通孔17を介して吐出ポート16の絞り21の直後に導通するオイルチャンバ18が形成されている。このオイルチャンバ18は、吐出ポート16の絞り形成部の下方側に同ポート16に略沿って形成され、連通孔17の端部(オイル流入口)はオイルチャンバ18の鉛直上方側位置にて吐出ポート16に連通している。このオイルチャンバ18は、図5に示すように、ベースブロック8とカバーブロック9の接合部間に半割り状に形成されている。また、このオイルチャンバ18の共振周波数は吐出ポート16の共振周波数と合致しないようにずらしてある。
尚、図1中19は、吐出ポート16と吸入ポート15を連通する戻し通路20に介装されたリリフー弁である。
このオイルポンプ1は以上のような構成であるため、エンジンの始動に伴なってバランサシャフト4Bが回転すると、インナロータ11の回転によって複数のポンプ室14の容積が連続的に変化し、吸入ポート15から吸い上げたオイルを吐出ポート16に連続的に吐出する。このとき、ポンプ本体(11,13)から吐出された直後のオイルは脈圧を含み、かつ、乱流が起きた状態となっているが、このときのオイル中の脈圧は以下のようにして低減される。
即ち、ポンプ本体(11,13)から吐出ポート16に吐出されたオイルは駆動側のバランサシャフト4Aの前端部下方を略V字状に屈曲した後に絞り21を通過し、この絞り21を通過するときに整流作用を受ける。そして、オイルは絞り21による整流作用によって乱流を取り除かれると、その絞り直後に配置されているオイルチャンバ18によって脈圧を低減される。このオイルチャンバ18による脈圧低減作用を受けるときには、既にオイルは乱流を取り除かれて安定状態となっているため、オイル内の脈圧は充分に低減される。
特に、この実施形態においては、整流部として絞り21を採用しているため、簡単な構造でありながらオイルの乱流を確実に取り除くことができ、しかも、オイルが絞りを通過するときに絞り自体による脈圧低減効果も得ることができる。また、この実施形態では絞り21を形成する隆起部23の前後にテーパ面23a,23bが設けられているため、オイルが絞り21を通過する前後でさらなる乱流を発生する不具合を無くすことができる。
また、オイルチャンバ18の連通孔17の配置は、絞り21の下流側であれば絞り21からある程度離間した部分であっても良いが、この実施形態のように絞り21の直後に配置した場合には、オイルが最も安定した状態で脈圧を低減することができる。
図6は、この実施形態の脈圧特性と、整流部を設けない比較例の脈圧特性を示したものであり、同図から明かなように、この実施形態のものにおいてはほぼ全回転域で確実に脈圧レベルを下げることができる。
尚、この発明の実施形態は以上で説明したものに限るものでなく、例えば、以上の実施形態ではポンプ本体をトロコイド形のポンプで構成したが、複数のポンプ室が連続的に容積を増減変化させるものであれば、ベーン形のポンプ等であっても良い。また、オイルポンプの駆動は、必ずしもバランサシャフトに直結して行う必要はないが、この実施形態のようにクランクシャフトの倍速度で回転するバランサシャフトで駆動されるものにあっては、高周波の脈圧が発生し易いため、本発明の整流部とチャンバによる対策は特に有効となる。また、上記の実施形態ではオイルチャンバ18を採用したが、エアチャンバを採用することも可能である。
次に、上述した実施形態の記載内容から把握し得る前記請求項に記載された発明以外の発明について、以下にその効果と共に記載する。
(イ) クランクシャフトの2倍の速度で回転して、エンジンの2次振動を打ち消すバランサシャフトによって駆動されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のオイルポンプ。
この場合、ポンプ軸がバランサシャフトと共にクランクシャフトの倍速度で回転するため、脈圧周波数が全体的に高くなり、ポンプ本体の近傍で起こる乱流も大きくなるが、このオイルポンプは乱流を整流部で安定させた後にチャンバで脈圧を低減するものであるため、前記のように乱流が大きくなる条件下において特に大きな効果を発揮する。
(ロ) 外周にトロコイド曲線形状の複数の外歯が設けられ、駆動軸によって回転駆動されるインナロータと、このインナロータの外周側に偏心して配置され、内周に前記インナロータが噛合するトロコイド曲線形状の複数の内歯が設けられたアウタロータと、を備えたトロコイド形のポンプであることを特徴とする請求項1〜3、前記(イ)のいずれかに記載のオイルポンプ。
この場合、インナロータとアウタロータの間に形成される複数のポンプ室が駆動軸の回転に伴なって吐出ポートに順次開口しオイルを吐き出すが、このとき、吐出ポートに生じる脈圧は整流部で乱流を安定化させた後にチャンバによって確実に低減することができる。
本発明の第1の実施形態を示す図2のC−C線に沿う端面図。 同実施形態を示すバランサ装置の上面図。 同実施形態を示す図1のA−A線に沿う断面図。 同実施形態を示す図1のD−D線に沿う断面図。 同実施形態を示す図1のB−B線に沿う断面図。 同実施形態と整流部を設けない比較例の吐出脈圧−エンジン回転特性を示す特性図。
符号の説明
1…オイルポンプ
14…ポンプ室
15…吸入ポート
16…吐出ポート
17…連通孔(オイル流入口)
18…オイルチャンバ(チャンバ)
21…絞り(整流部)

Claims (3)

  1. エンジンによる駆動によって複数のポンプ室が連続的に容積を増減変化させ、吸入ポートで吸い込んだオイルを加圧して吐出ポートから吐出するオイルポンプにおいて、
    前記吐出ポートに整流部を設け、この整流部の下流側に脈圧低減用のチャンバを設けたことを特徴とするオイルポンプ。
  2. 前記整流部を、吐出ポートの一般部よりも開口面積の小さい絞りによって構成したことを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ。
  3. 前記チャンバのオイル流入口を整流部の直後に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のオイルポンプ。
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