JP2015094312A - 内燃機関のオイル通路構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルポンプから吐出されるオイルの圧力損失を低減することができる内燃機関のオイル通路構造を提供すること。【解決手段】フランジ23によって取り囲まれるポンプケース6の外周壁面6Aに、第1の吐出ポート部29および第2の吐出ポート部30が形成される。第1の吐出ポート部29は、第1の吐出ポート部29の半径方向の外縁部29aの一部がアウターロータ15の内歯15aの歯底円に沿って延在するとともに、第1の吐出ポート部29の半径方向の内縁部の一部がフランジ23の内周部に沿って延在し、インナーロータ14の外歯14aとアウターロータ15の内歯15aとの歯間から、インナーロータ14の軸線方向においてオイルクーラ側に開口する。第2の吐出ポート部30は、第1の吐出ポート部29に連続してアウターロータ15の半径方向外方に位置し、インナーロータ14の軸線方向においてオイルクーラ側に開口する。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関のオイル通路構造に関し、特に、オイルポンプからオイル補機の間に形成された内燃機関のオイル通路構造に関する。
自動車等の車両に搭載される内燃機関にあっては、フロントカバーに設置されるオイルポンプの圧力損失を低減することを目的として、オイルポンプから吐出されるオイルの処理を行うオイルフィルタ等のオイル補機を、オイルポンプの吐出ポートの外側に設置したものがある。この種のポンプケースとしては、オイル補機を取付けるフランジを吐出ポートに対向するようにしてポンプケースに形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されるケースは、オイルポンプを覆うポンプケースにオイルフィルタが取付けられている。オイルフィルタは、ホルダ部に形成されたフランジに取付けられており、オイルフィルタのオイル流入口は、ホルダ部に形成された小径の丸穴からなるオイル入口部を介してオイルポンプのオイル吐出口に対向している。
オイルフィルタのオイル流入口は、ホルダ部の隔壁によって囲まれた空間からなる油溝を介してオイル入口部に対向しており、オイルポンプによりオイル吐出口からオイル入口部に吐出されたオイルは、油溝に集められてオイルフィルタのオイル流入口に導入される。
このため、オイルポンプからオイルフィルタに至るまでのオイル通路長を最小限に抑えてオイルの流路抵抗を低減することができ、オイルポンプの圧力損失を低減することができる。
特許第4663581号公報
しかしながら、このような従来の内燃機関のオイル通路構造にあっては、オイル吐出口に対向するホルダ部のオイル入口部が、小径の丸穴から構成されており、オイルポンプのオイル吐出口からオイル入口部に吐出されるオイルの流動抵抗を小さくすることができず、オイルの圧力損失を低減することが困難である。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、オイルポンプから吐出されるオイルの圧力損失を低減することができる内燃機関のオイル通路構造を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の態様は、複数の外歯を有するインナーロータと、外歯より多数の内歯を有してインナーロータに偏心した状態で噛合し、外歯と内歯との間で容積を増減する複数の作動室を形成するアウターロータと、アウターロータを回転自在に支持するポンプケースおよびロータケースと、作動室の容積が拡大する領域に連通するようにポンプケースに形成された吸入ポートと、作動室の容積が縮小する領域に連通するようにポンプケースに形成された吐出ポートとを含んで構成されるオイルポンプと、吐出ポートから吐出されるオイルを取り入れるオイル吸入孔を有するオイル補機とを備える内燃機関のオイル通路構造であって、アウターロータに対して外側に位置するポンプケースの外周壁面に形成され、オイル補機をポンプケースに取付けるフランジを有し、インナーロータの軸線方向から見た場合に、フランジは、作動室の容積が最大となる領域と作動室の容積が最小となる領域とを通過するようにポンプケースに形成され、フランジによって取り囲まれるポンプケースの外周壁面に、吐出ポートが形成され、吐出ポートは、第1の吐出ポート部および第2の吐出ポート部を有し、第1の吐出ポート部は、第1の吐出ポート部の半径方向の外縁部の一部がアウターロータの内歯の歯底円に沿って延在するとともに、第1の吐出ポートの半径方向の内縁部の一部がフランジの内周部に沿って延在し、インナーロータの外歯とアウターロータの内歯との歯間から、インナーロータの軸線方向においてオイル補機側に開口し、第2の吐出ポート部は、第1の吐出ポート部に連続してアウターロータの半径方向外方に位置し、インナーロータの軸線方向においてオイル補機側に開口するものから構成されている。
本発明の第2の態様としては、オイル吸入孔が吐出ポートに対向する位置に開口してもよい。
このように上記の第1の態様によれば、インナーロータの軸線方向から見た場合に、フランジが、作動室の容積が最大となる領域と作動室の容積が最小となる領域とを通過するようにポンプケースに形成され、フランジによって取り囲まれるポンプケースの外周壁面に、第1の吐出ポートおよび第2の吐出ポートが形成される。
第1の吐出ポートは、その半径方向の外縁部の一部がアウターロータの内歯の歯底円に沿って延在するとともに、その半径方向の内縁部の一部がフランジの内周部に沿って延在し、インナーロータの外歯とアウターロータの内歯との歯間から、インナーロータの軸線方向においてオイル補機側に開口するので、第1の吐出ポート部からオイル補機にオイルを吐出することができる。
また、第2の吐出ポート部が、第1の吐出ポート部に連続してアウターロータの半径方向外方に位置し、インナーロータの軸線方向においてオイル補機側に開口するので、インナーロータの外歯とアウターロータの内歯との歯間から第1の吐出ポート部と反対側のロータケースに吐出されたオイルを、ロータケースを伝って第2の吐出ポート部に流した後に、第2の吐出ポートを介してオイル補機に吐出することができる。
この結果、フランジが、作動室の容積が最大となる領域と作動室の容積が最小となる領域とを通過するようにポンプケースに形成されたオイルポンプであっても、第1の吐出ポート部および第2の吐出ポート部からなる大きい開口面積を有する吐出ポートからオイル補機に短い距離でオイルを吐出することができ、オイルの流路抵抗を低減してオイルの圧力損失を低減することができる。
上記の第2の態様によれば、オイル吸入孔が吐出ポートに対向する位置に開口するので、第1の吐出ポート部および第2の吐出ポート部から吐出されたオイルをオイル供給孔に直接流入させることができ、オイルの流動抵抗をより効果的に低減して、オイルの圧力損失をより効果的に低減することができる。
図1は、本発明の内燃機関のオイル通路構造の一実施形態を示す図であり、エンジンの斜視図である。 図2は、本発明の内燃機関のオイル通路構造の一実施形態を示す図であり、ポンプケースの正面図である。 図3は、本発明の内燃機関のオイル通路構造の一実施形態を示す図であり、図2のV1−V1方向矢視断面図である。 図4は、本発明の内燃機関のオイル通路構造の一実施形態を示す図であり、図2のV2−V2方向矢視断面図である。 図5は、本発明の内燃機関のオイル通路構造の一実施形態を示す図であり、ポンプケースの背面図である。 図6は、本発明の内燃機関のオイル通路構造の一実施形態を示す図であり、ポンプケースを裏面から見た斜視図である。 図7は、本発明の内燃機関のオイル通路構造の一実施形態を示す図であり、ポンプケースを正面から見た斜視図である。 図8は、本発明の内燃機関のオイル通路構造の一実施形態を示す図であり、ポンプケースの正面図である。 図9は、本発明の内燃機関のオイル通路構造の一実施形態を示す図であり、ロータケースの正面図である。 図10は、本発明の内燃機関のオイル通路構造の一実施形態を示す図であり、インナーロータおよびアウターロータを取り外した状態のポンプケースの正面図である。 図11は、本発明の内燃機関のオイル通路構造の一実施形態を示す図であり、図7のV3方向から見たオイルクーラの背面図である。
以下、本発明に係る内燃機関のオイル通路構造の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図11は、本発明に係る一実施形態の内燃機関のオイル通路構造を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、内燃機関としてのエンジン1は、図示しないピストンやクランクシャフト7等が収容されたシリンダブロック2と、シリンダブロック2の上部に搭載され、図示しない吸排気バルブや吸排気カムシャフト等が収容されたシリンダヘッド3と、シリンダヘッド3の上部に取付けられたシリンダヘッドカバー4と、シリンダブロック2の下部に設けられ、オイルが貯留されるオイルパン5とを含んで構成されている。
シリンダブロック2の右端部にはケースを兼ねるポンプケース6が取付けられている。ポンプケース6の外方にはクランクシャフト7の右端部に設けられたクランクプーリ7aが取付けられており、このクランクプーリ7aにはタイミングベルト8が巻き掛けられている。
ポンプケース6の外方には補機の回転軸の端部に取付けられたプーリ9、10が設けられており、このプーリ9、10にはタイミングベルト8が巻き掛けられている。このため、クランクプーリ7aの回転がタイミングベルト8を介してプーリ9、10に伝達されてプーリ9、10が回転する。ここで、プーリ9を備えた補機としては、例えば、ウォータポンプから構成されており、プーリ10は、例えば、タイミングベルト8の張力を調整するアイドラプーリである。
図2〜図4、図9、図10において、ポンプケース6にはロータケース13が取付けられており、図2〜図9に示すように、ロータケース13とポンプケース6との間にはトロコイドポンプからなるオイルポンプ11が収容されている。
オイルポンプ11は、複数の外歯14aを有するインナーロータ14と、内歯15aを有するアウターロータ15とを備えており、アウターロータ15の内歯15aは、インナーロータ14の外歯14aより一本多く形成されている。すなわち、アウターロータ15は、外歯14aより多数の内歯15aを有している。
インナーロータ14は、バランサシャフト16の端部に連結されており、このバランサシャフト16は、クランクシャフト7と平行に配置され、クランクシャフト7の周期的な回動振動を相殺する。バランサシャフト16の回転軸は、アウターロータ15の回転軸に対して偏心して設けられており、アウターロータ15は、ポンプケース6に回転自在に支持されている。このため、アウターロータ15の内歯15aは、インナーロータ14の外歯14aに偏心した状態で噛合している。
オイルポンプ11は、インナーロータ14とアウターロータ15とが偏心した状態において、外歯14aと内歯15aとが噛合することにより、外歯14aと内歯15aとの間にオイルを収容する作動室17が形成される。
作動室17は、インナーロータ14の回転方向(図2、図5の矢印A方向)から見て徐々に容積が増加する膨張作動室と徐々に容積が減少する圧縮作動室から構成されており、作動室17の数は、アウターロータ15の内歯15aおよびインナーロータ14の外歯14aの数によって決定される。
そして、アウターロータ15およびインナーロータ14が図2、図5中、矢印A方向に回転すると、作動室17の容積増加および容積減少が連続して発生し、これによりオイルポンプ11は、オイルを吸入および吐出することができる。
ポンプケース6およびロータケース13には吸入ポート18が形成されている。この吸入ポート18は、インナーロータ14の軸線方向に対して一方側に対向してインナーロータ14の回転方向に所定長に亘って延在しており、作動室17の容積が拡大する領域に連通している。
ポンプケース6およびロータケース13には吐出ポート19が形成されている。この吐出ポート19は、インナーロータ14の軸線方向に対して他方側に対向してインナーロータ14の回転方向に所定長に亘って延在しており、作動室17の容積が縮小する領域に連通している。
図2、図4、図6において、吸入ポート18にはオイル吸入穴20が形成されており、このオイル吸入穴20は、オイルパン5に連通している。このため、オイルポンプ11が作動すると、オイルパン5に貯留されたオイルがオイル吸入穴20から吸入ポート18に導入される。
ポンプケース6にはリリーフオイル導入穴21が形成されており、このリリーフオイル導入穴21は、吐出ポート19に連通している。リリーフオイル導入穴21の下流側には図示しないリリーフ弁が設けられており、このリリーフ弁は、吐出ポート19から吐出されるオイルの圧力が一定圧力以上となった場合に開弁する。
ポンプケース6にはリリーフオイル排出穴22が形成されており、このリリーフオイル排出穴22は、リリーフ弁が開放すると、リリーフオイル導入穴21に連通し、リリーフオイル導入穴21からリリーフされるオイルを吸入ポート18に排出する。
図1〜図4、図7、図8において、ポンプケース6には環状のフランジ23が形成されており、図1、図7に示すように、フランジ23にはオイル補機としてのオイルクーラ24が取付けられている。オイルクーラ24は、冷却水導入管25aおよび冷却水排出管25bを備えており、冷却水導入管25aは、冷却水をオイルクーラ24に導入し、冷却水排出管25bは、オイルクーラ24から冷却水を排出する。
オイルクーラ24の内部にはオイル吸入孔24aが形成されており(図11参照)、このオイル吸入孔24aは、吐出ポート19から吐出されたオイルをオイルクーラ24に導入する。吐出ポート19からオイルクーラ24に導入されたオイルは、冷却水導入管25aからオイルクーラ24に導入される冷却水によって冷却され、オイルを冷却した冷却水は、冷却水排出管25bを通して排出される。
オイルクーラ24にはオイルフィルタ26が取付けられており(図1参照)、オイルフィルタ26にはオイルクーラ24によって冷却されたオイルが導入される。オイルフィルタ26に導入されたオイルは、オイルフィルタ26に内蔵された図示しないフィルタエレメントで浄化された後、フランジ23の中心部に形成されたオイル供給孔27に導入される(図1、図7、図8参照)。オイル供給孔27は、ポンプケース6およびロータケース13の間に形成されるオイル供給通路28に連通しており(図2、図5、図6、図9、図10参照)、オイル供給通路28は、図示しないメインギャラリに連通している。
このため、オイル供給孔27からオイル供給通路28を介してメインギャラリに導入されたオイルは、メインギャラリからクランクシャフトやピストンの摺動部、あるいは、吸排気カムシャフトの摺動部等に供給され、これら摺動部が潤滑される。
一方、フランジ23は、アウターロータ15に対して外側に位置するポンプケース6の外周壁面6Aに設けられている。フランジ23は、インナーロータ14の軸線方向から見た場合に、作動室17の容積が最大となる領域(図9、図10でBで示す領域)と作動室17の容積が最小となる領域(図9、図10でCで示す領域)とを通過するようにポンプケース6に形成されている。
図2、図4、図7、図8において、吐出ポート19は、フランジ23によって取り囲まれるポンプケースの外周壁面6Aに形成されており、吐出ポート19は、第1の吐出ポート部29および第2の吐出ポート部30を備えている。
図2、図8に示すように、第1の吐出ポート部29は、第1の吐出ポート部29の半径方向の外縁部29aの一部がアウターロータ15の内歯15aの歯底円に沿って延在するとともに、第1の吐出ポート部29の半径方向の内縁部29bの一部がフランジ23の内周部に沿って延在しており、インナーロータ14の外歯14aとアウターロータ15の内歯15aとの歯間から、インナーロータ14の軸線方向においてオイルクーラ24側に開口している。
また、第2の吐出ポート部30は、第1の吐出ポート部29に連続してアウターロータ15の半径方向外方に位置しており、インナーロータの14の軸線方向においてオイルクーラ24側に開口している。また、第2の吐出ポート部30は、リリーフオイル導入穴21に連通している。
また、図11に示すように、オイル吸入孔24aは、第1の吐出ポート部29および第2の吐出ポート部30に対向する位置に開口しており、第1の吐出ポート部29および第2の吐出ポート部30から吐出されたオイルは、オイル吸入孔24aに直接取り入れられる。
次に、作用を説明する。
図2中、反時計回転方向に回転するインナーロータ14およびアウターロータ15の回転に伴って容積が拡大される作動室17に吸入ポート18からオイルが吸入される。このオイルは、インナーロータ14およびアウターロータ15の回転に伴って容積が縮小する作動室17から第1の吐出ポート19に直接吐出される(図4のN1のオイルの流れ)。
また、第1の吐出ポート部29と反対側に吐出されるオイルは、ロータケース13を伝って第2の吐出ポート部30に導入され、第2の吐出ポート部30から吐出される(図4のN2のオイルの流れ)。第1の吐出ポート部29および第2の吐出ポート部30から吐出されるオイルは、オイル吸入孔24aを介してオイルクーラ24に取り入れられた後、冷却水によって冷却される。この冷却水によって冷却されたオイルは、オイルクーラ24からオイルフィルタ26に導入され、オイルフィルタ26のフィルタエレメントで浄化された後、オイルクーラ24に戻され、フランジ23の中心部に形成されたオイル供給孔27を介してオイル供給通路28に供給される。
このように本実施形態のエンジン1のオイル通路構造によれば、インナーロータ14の軸線方向から見た場合に、フランジ23が、作動室17の容積が最大となる領域と作動室の容積が最小となる領域とを通過するようにポンプケース6に形成され、フランジ23によって取り囲まれるポンプケース6の外周壁面6Aに、第1の吐出ポート部29および第2の吐出ポート部30が形成される。
そして、第1の吐出ポート部29は、第1の吐出ポート部29の半径方向の外縁部29aの一部がアウターロータ15の内歯15aの歯底円に沿って延在するとともに、第1の吐出ポート部29の半径方向の内縁部の一部がフランジ23の内周部に沿って延在し、インナーロータ14の外歯14aとアウターロータ15の内歯15aとの歯間から、インナーロータ14の軸線方向においてオイルクーラ24側に開口するので、第1の吐出ポート部29からオイルクーラ24にオイルを直接吐出することができる。
また、第2の吐出ポート部30は、第1の吐出ポート部29に連続してアウターロータ15の半径方向外方に位置し、インナーロータ14の軸線方向においてオイルクーラ24側に開口するので、インナーロータ14の外歯14aとアウターロータ15の内歯15aとの歯間から第1の吐出ポート部29と反対側のロータケース13に吐出されたオイルを、ロータケース13を伝って第2の吐出ポート部30に流した後に、第2の吐出ポート部30を介してオイルクーラ24に吐出することができる。
この結果、フランジ23が、作動室の容積が最大となる領域と作動室の容積が最小となる領域とを通過するようにポンプケース6に形成されたオイルポンプ11であっても、第1の吐出ポート部29および第2の吐出ポート部30からなる大きい開口面積を有する吐出ポート19からオイルクーラ24に短い距離でオイルを吐出することができ、オイルの流路抵抗を低減してオイルの圧力損失を低減することができる。
また、本実施形態のエンジン1のオイル通路構造によれば、オイルクーラ24のオイル吸入孔24aを、吐出ポート19に対向する位置に開口させたので、第1の吐出ポート部29および第2の吐出ポート部30から吐出されたオイルをオイル吸入孔24aに直接流入させることができ、オイルの流動抵抗をより効果的に低減して、オイルの圧力損失をより効果的に低減することができる。
なお、本実施形態のエンジン1のオイル通路構造は、フランジ23に取付けられるオイル補機がオイルクーラ24から構成されているが、フランジ23に取付けられるオイル補機をオイルフィルタから構成してもよい。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1…エンジン(内燃機関)、6…ポンプケース、6A…外周壁面、11…オイルポンプ、13…ロータケース、14…インナーロータ、14a…外歯、15…アウターロータ、15a…内歯、17…作動室、18…吸入ポート、19…吐出ポート、23…フランジ、24…オイルクーラ(オイル補機)、24a…オイル吸入孔、29…第1の吐出ポート部、29a…外縁部、29b…内縁部、30…第2の吐出ポート部

Claims (2)

  1. 複数の外歯を有するインナーロータと、前記外歯より多数の内歯を有して前記インナーロータに偏心した状態で噛合し、前記外歯と前記内歯との間で容積を増減する複数の作動室を形成するアウターロータと、前記アウターロータを回転自在に支持するポンプケースおよびロータケースと、前記作動室の容積が拡大する領域に連通するように前記ポンプケースに形成された吸入ポートと、前記作動室の容積が縮小する領域に連通するように前記ポンプケースに形成された吐出ポートとを含んで構成されるオイルポンプと、
    前記吐出ポートから吐出されるオイルを取り入れるオイル吸入孔を有するオイル補機とを備える内燃機関のオイル通路構造であって、
    前記アウターロータに対して外側に位置する前記ポンプケースの外周壁面に形成され、前記オイル補機を前記ポンプケースに取付けるフランジを有し、
    前記インナーロータの軸線方向から見た場合に、前記フランジは、前記作動室の容積が最大となる領域と前記作動室の容積が最小となる領域とを通過するように前記ポンプケースに形成され、
    前記フランジによって取り囲まれる前記ポンプケースの外周壁面に、前記吐出ポートが形成され、
    前記吐出ポートは、第1の吐出ポート部および第2の吐出ポート部を有し、
    前記第1の吐出ポート部は、第1の吐出ポート部の半径方向の外縁部の一部が前記アウターロータの内歯の歯底円に沿って延在するとともに、前記第1の吐出ポートの半径方向の内縁部の一部が前記フランジの内周部に沿って延在し、前記インナーロータの外歯と前記アウターロータの内歯との歯間から、前記インナーロータの軸線方向において前記オイル補機側に開口し、
    前記第2の吐出ポート部は、前記第1の吐出ポート部に連続して前記アウターロータの半径方向外方に位置し、前記インナーロータの軸線方向において前記オイル補機側に開口することを特徴とする内燃機関のオイル通路構造。
  2. 前記オイル吸入孔が前記吐出ポートに対向する位置に開口することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のオイル通路構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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