JP2015175266A - オイルポンプのリリーフ構造 - Google Patents

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【課題】オイルポンプのリリーフ構造に異物が噛み込まれることを防止しつつ、オイルの吐出圧が過度に上昇することを防止することができるオイルポンプのリリーフ構造を提供すること。
【解決手段】オイルポンプのリリーフ構造において、リリーフ孔15が、弁体収容部の周方向に長円形状に開口する長円部19と、長円部19の開口開始端19aにおいて長円部19から弁体17の付勢方向に向かって半円状に切り欠けられ、長円部19に連続する凹部20a、20bとを含んで構成され、弁体17の作動量が小さいときに、凹部20a、20bのそれぞれが独立して開口し、作動量が小さいときから弁体17の作動量が増大するにつれて凹部20a、20bと長円部19とが一体となって開口する。
【選択図】図7

Description

本発明は、オイルポンプのリリーフ構造に関し、特に、オイルの吐出圧を2段階でリリーフするオイルポンプのリリーフ構造に関する。
自動車等の車両に搭載されるオイルポンプは、内燃機関のクランクシャフトの動力により駆動され、機関回転数が高くなるにつれてオイルの吐出圧が高くなるため、機関回転数に応じた油圧が過度に高くなることを防止するために、オイルポンプの吐出室と吸入室とを連通するリリーフ孔を2つ設けて、機関回転数の低回転時に必要油圧を確保した段階で1段目のリリーフ孔を開口してオイルをリリーフし、機関回転数の高回転時に必要油圧を確保した段階で2段目のリリーフ孔を開口してオイルをリリーフするリリーフ構造が知られている。
従来のこの種のオイルポンプのリリーフ構造としては、吐出室と吸入室とを連通するリリーフ孔が、弁体の摺動方向に離隔する第1のリリーフ孔および第2のリリーフ孔から構成されており、第1のリリーフ孔として、円形状をなして同一の径を有するものが弁収容部(弁体収容部に相当)の周方向に複数並んで形成され、第2のリリーフ孔として、オイルの導入孔側の端部が鋭角となる略台形状のものが形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5215959号公報
このような従来のオイルポンプのリリーフ構造にあっては、オイルポンプのリリーフ構造として、円形状をなして同一の径を有するものが弁収容部の周方向に複数並んで形成されているため、弁体の作動量が小さいときにおいて、第1のリリーフ孔の開口面積を小さくして第1のリリーフ孔からリリーフされるオイルの流速を高めて異物を排出することにより、オイルポンプのリリーフ構造に異物が噛み込まれることを防止できる。
しかしながら、従来のオイルポンプのリリーフ構造にあっては、円形状の第1のリリーフ孔が弁収容部の周方向に複数並んで形成され、第1のリリーフ孔の間の弁収容部の隔壁が閉口しているため、弁体の作動量が増大するにつれて第1のリリーフ孔からオイルがリリーフされても隔壁からオイルがリリーフされない。したがって、オイルのリリーフ量を増加させることができず、オイルの吐出圧が過度に上昇するおそれがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、オイルポンプのリリーフ構造に異物が噛み込まれることを防止しつつ、オイルの吐出圧が過度に上昇することを防止することができるオイルポンプのリリーフ構造を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の態様は、1つ以上の回転体の回転に伴って容積が可変されるポンプ室に連通する吸入室と、ポンプ室に連通する吐出室と、吸入室と吐出室とを連通するリリーフ孔を備えた弁体収容部と、リリーフ孔を開閉するように弁体収容部に摺動自在に収容される弁体と、リリーフ孔が閉口するように弁体を付勢する付勢部材とを備え、リリーフ孔が、弁体の摺動方向に離隔する第1のリリーフ孔および第2のリリーフ孔から構成され、吐出室の油圧に応じて弁体が付勢部材の付勢力に抗して作動し、第1のリリーフ孔が開口した後に第2のリリーフ孔が開口することにより、オイルをリリーフして吐出室の油圧を調整するオイルポンプのリリーフ構造であって、第1のリリーフ孔が、弁体収容部の周方向に長円形状に開口する長円部と、長円部の開口開始端において長円部から弁体の付勢方向に向かって半円状に切り欠けられ、長円部に連続する複数の凹部とを含み、弁体の作動量が小さいときに、凹部のそれぞれが独立して開口することにより、凹部からオイルをリリーフし、作動量が小さいときから弁体の作動量が増大するにつれて凹部と長円部とが一体となって開口することにより、凹部および長円部からオイルをリリーフするものから構成されている。
このように上記の第1の態様によれば、オイルポンプのリリーフ構造が、弁体収容部の周方向に長円形状に開口する長円部と、長円部の開口開始端において長円部から弁体の付勢方向に向かって半円状に切り欠けられ、長円部に連続する複数の凹部とを含んで構成され、弁体の作動量が小さいときに、凹部のそれぞれが独立して開口することにより、凹部からオイルをリリーフするので、第1のリリーフ孔の開口面積を小さくすることができる。このため、第1のリリーフ孔からリリーフされるオイルの流速を高めて異物の排出性を高めることができ、異物がオイルポンプのリリーフ構造に噛み込まれることを防止できる。
したがって、付勢部材によって付勢される弁体が異物に突き当たって傷付くことや、弁体が第1のリリーフ孔を閉止する方向に移動できなくなること等を防止でき、オイルポンプを安定して作動できる。
また、作動量が小さいときから弁体の作動量が増大するにつれて凹部と長円部とが一体となって開口することにより、凹部および長円部からオイルをリリーフするので、第1のリリーフ孔の開口面積を大きくすることができる。このため、第1のリリーフ孔からリリーフされるオイル量を増大することができ、オイルの吐出圧が過度に上昇することを防止することができる。
さらに、凹部と長円部が連続して第1のリリーフ孔が1つの穴を形成するので、オイルポンプの鋳造時に鋳抜きによって第1のリリーフ孔を形成することができ、第1のリリーフ孔を穴開け加工するものに比べて、第1のリリーフ孔を容易に形成することができる。
図1は、本発明のオイルポンプのリリーフ構造の一実施形態を示す図であり、オイルポンプのポンプケースの正面図である。 図2は、本発明のオイルポンプのリリーフ構造の一実施形態を示す図であり、ポンプケースからポンプカバーを外した状態のポンプケースの正面図である。 図3は、本発明のオイルポンプのリリーフ構造の一実施形態を示す図であり、ポンプカバーの背面図である。 図4は、本発明のオイルポンプのリリーフ構造の一実施形態を示す図であり、ポンプカバーの要部拡大図である。 図5は、本発明のオイルポンプのリリーフ構造の一実施形態を示す図であり、図4のV−V方向矢視断面に相当し、第1のリリーフ孔が全閉した状態を示す図である。 図6は、本発明のオイルポンプのリリーフ構造の一実施形態を示す図であり、図5の第1のリリーフ孔の全閉状態から第1のリリーフ孔が全開した状態を示す図である。 図7(a)〜(c)は、本発明のオイルポンプのリリーフ構造の一実施形態を示す図であり、(a)〜(c)弁体の作動によって第1のリリーフ孔の開口面積が変化する状態を示す図である。
以下、本発明に係るオイルポンプのリリーフ構造の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図7は、本発明に係る一実施形態のオイルポンプのリリーフ構造を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1、図2において、自動車等の車両の図示しない内燃機関に設けられたオイルポンプ1は、トロコイドポンプであり、オイルポンプ1は、ポンプケース2とポンプカバー3との間に複数の外歯4aを有するインナーロータ4と、複数の内歯5aを有するアウターロータ5とが設けられ、アウターロータ5の内歯5aは、インナーロータ4の外歯4aより一本多く形成されている。ここで、本実施形態のインナーロータ4およびアウターロータ5は、回転体を構成している。
インナーロータ4は、図示しないクランクシャフト、あるいはクランクシャフトと平行に設置されてクランクシャフトから回転が伝達されるバランサシャフト等の回転軸の端部に連結されており、インナーロータ4は、回転軸と一体的に回転する。
アウターロータ5は、アウターロータ5の内側に配置されるインナーロータ4に対して偏心した状態でポンプケース2に回転自在に支持される。
オイルポンプ1は、アウターロータ5がインナーロータ4に対して偏心した状態において、外歯4aと内歯5aとが噛合することにより、外歯4aと内歯5aとの間にオイルを収容するポンプ室6が形成される。
インナーロータ4の回転(図2の矢印Aで示す反時計回転方向)によって、ポンプ室6の容積が徐々に拡大する膨張領域と、ポンプ室6の容積が徐々に縮小する圧縮領域とを通過する。ポンプ室6の数は、アウターロータ5の内歯5aおよびインナーロータ4の外歯4aの数によって決定される。
そして、インナーロータ4が図2、矢印A方向に回転すると、アウターロータ5が同方向に回転されるため、ポンプ室6の容積拡大と容積縮小とが連続して発生する。これによりオイルポンプ1は、オイルを吸入および吐出することができる。
図2、図3において、ポンプケース2およびポンプカバー3の間には吸入室7が形成されており、ポンプカバー3には吸入室7に連通する吸入孔8が形成されている。吸入室7には吸入孔8を介して図示しないオイルパンに貯留されるオイルが導入される。
吸入室7は、インナーロータ4の回転軸に対して一方側に対向して吸入孔8からインナーロータ4の回転方向に所定長に亘って延在しており、ポンプ室6の容積が拡大する領域に連通している。
ポンプケース2およびポンプカバー3には吐出室9が形成されている。吐出室9は、インナーロータ4の回転軸に対して他方側に対向してインナーロータ4の回転方向に所定長に亘って延在しており、ポンプ室6の容積が縮小する領域に連通している。
また、ポンプカバー3には吐出室9に連通する吐出孔10が形成されている。吐出孔10から吐出されるオイルは、図示しないメインギャラリを通して内燃機関の図示しない油圧機器、例えば、VVT(Variable Valve Timing)アクチュエータ、ピストンクーリングジェット、およびクランクシャフトのジャーナルを回転自在に支持する図示しないジャーナルメタル等に供給される。
図1、図3において、ポンプカバー3には筒状の弁体収容部11が設けられており、図3に示すように、弁体収容部11の上部開口端には吐出室9に連通するオイル導入孔12が形成され、弁体収容部11にはオイル導入孔12を通して吐出室9のオイルが導入される。
図2、図3において、ポンプケース2とポンプケース2に対向する弁体収容部11の壁面側のポンプカバー3との間にはリリーフ室13が形成されており、このリリーフ室13は、ポンプケース2とポンプカバー3との間に形成されたリリーフ通路14を通して吸入室7に連通している。
図3〜図6において、弁体収容部11は、第1のリリーフ孔としてのリリーフ孔15および第2のリリーフ孔としての一対のリリーフ孔16A、16Bを備えており、リリーフ孔15、16A、16Bは、ポンプケース2に対向する弁体収容部11の壁面に形成され、リリーフ孔15、16A、16Bは、吸入室7と吐出室9とをリリーフ室13およびリリーフ通路14を通して連通している。
図5、図6において、弁体収容部11には弁体17が収容されており、弁体17は、リリーフ孔15、16を開閉するように弁体収容部11に摺動自在に設けられている。弁体17の下面と弁体収容部11の底面との間には付勢部材としてのコイルスプリング18が設けられており、コイルスプリング18は、リリーフ孔15、16A、16Bが閉口するように弁体17を上方に付勢している。
図4〜図6において、リリーフ孔15とリリーフ孔16A、16Bとは、弁体17の摺動方向である上下方向に離隔しており、弁体17は、吐出室9の油圧に応じてコイルスプリング18の付勢力に抗して下方に作動し、リリーフ孔15が開口した後にリリーフ孔16A、16Bが開口することにより、オイルをリリーフして吐出室9の油圧を調整する。
図7において、リリーフ孔15は、弁体収容部11の周方向に長円形状に開口する長円部19と、長円部19の開口開始端19aにおいて長円部19から弁体17の付勢方向(図7の上方)に向かって半円状に切り欠けられ、長円部19に連続する複数の凹部20a、20bとを含んで構成される。
図5、図6において、リリーフ孔15は、弁体収容部11からリリーフ室13に向かうに従って断面積が漸次大きく形成されており、リリーフ孔15は、ポンプカバー3の鋳造時にリリーフ孔15を形成するための入れ子を弁体収容部11からリリーフ室13側に鋳抜くことで形成される。
図4において、リリーフ孔16A、16Bのそれぞれは、リリーフ孔15側の端部が鋭角となる略台形状に形成されており、リリーフ孔16A、16Bのそれぞれは、リリーフ孔15よりも大きい開口面積を有している。すなわち、リリーフ孔16A、16Bのそれぞれは、長円形状に開口する長円部16aと、長円部の開口開始端16bにおいて長円部16aから弁体17の付勢方向(図4の上方)に向かってリリーフ孔15側の端部が鋭角となる鋭角部16cとを含んで構成される。
次に、作用を説明する。
図2中、反時計回転方向に回転するインナーロータ4の回転によって、アウターロータ5も同方向に回転される。ポンプ室6は容積が拡大される膨張領域において、吸入孔8、吸入室7を通してオイルを吸入するとともに、容積が縮小する圧縮領域において、吐出室9にこのオイルを吐出する。
これらの動作により、オイルポンプ1は油圧を発生する(図2、図3においてO1に示すオイルの流れ)。
また、オイルポンプ1は、機関回転数に比例した油圧を発生するため、機関回転数が低い状態において、例えば、吐出室9の油圧が低回転時の油圧機器の作動や、摺動部の潤滑に必要な油圧未満のときは、オイル導入孔12から弁体17に作用する油圧がコイルスプリング18の付勢力に抗しないため、弁体17は下降しない。このため、図5、図7(a)示すようにリリーフ孔15が弁体17により閉口した状態を維持する。
吐出室9の油圧が低回転時の油圧機器の作動や、摺動部の潤滑に必要な油圧以上のときは、オイル導入孔12から弁体17に作用する油圧がコイルスプリング18の付勢力に抗するため、弁体17は、下降する。
図7(b)において、弁体17の作動量が小さいときには、リリーフ孔15の凹部20a、20bのそれぞれが独立して開口することにより(リリーフ孔15の開口部位をハッチングで示す)、凹部20a、20bのそれぞれから少量のオイルをリリーフされ、このオイルは、リリーフ室13からリリーフ通路14を通って吸入室7に還流される(図6においてO2に示すオイルの流れ)。
吐出室9の油圧がさらに大きくなり、弁体17がコイルスプリング18の付勢力に抗してさらに下降すると、すなわち、作動量が小さいときから弁体17の作動量が増大すると、図6、図7(c)に示すように、弁体17の作動量の増大につれて凹部20a、20bと長円部19とが一体となって開口し(リリーフ孔15の開口部位をハッチングで示す)、凹部20a、20bおよび長円部19から大量のオイルがリリーフされて吸入室7に還流される。
このように本実施形態のオイルポンプ1のリリーフ構造によれば、リリーフ孔15が、弁体収容部11の周方向に長円形状に開口する長円部19と、長円部19の開口開始端19aにおいて長円部19から弁体17の付勢方向に向かって半円状に切り欠けられ、長円部19に連続する凹部20a、20bとを含んで構成され、弁体17の作動量が小さいときに、凹部20a、20bのそれぞれが独立して開口することにより、リリーフ孔15の開口部は、複数箇所に形成され、かつ、それぞれの開口面積を小さくすることができる。
開口面積を小さくすることにより、弁体17の作動量が小さいときにリリーフ孔15からリリーフされるオイルの流速を高めて異物の排出性を高めることができる。さらに開口部が複数箇所に形成されるため、異物の排出性がより向上する。
したがって、異物がオイルポンプのリリーフ構造に噛み込まれることを防止できる。これにより、コイルスプリング18によって付勢される弁体17が異物に突き当たって傷付くことや、弁体17がリリーフ孔15を閉止する方向に移動できなくなること等を防止することができ、オイルポンプ1を安定して作動できる。
また、作動量が小さいときから弁体17の作動量が増大するにつれて凹部20a、20bと長円部19とが一体となって開口することにより、凹部20a、20bおよび長円部19からオイルをリリーフするので、リリーフ孔15の開口面積を大きくすることができる。このため、リリーフ孔15からリリーフされるオイル量を増大することができ、オイルの吐出圧が過度に上昇することを防止することができる。
さらに、凹部20a、20bと長円部19が連続することで1つの穴となるリリーフ孔15を形成する。そのため、ポンプカバー3の鋳造型において、長円部19を形成する凸状型と、凹部20a、20bを形成する凸状型を連結して一体に作製できる。これにより、凹部20a、20bのような小さいリリーフ孔を鋳抜き形成できる。したがって、鋳抜きによる形成ができずリリーフ孔を穴開け加工するものに比べてリリーフ孔15を容易に形成することができる。
一方、機関回転数が高回転となり、例えば、吐出室9の油圧が高回転時の油圧機器の作動や、摺動部の潤滑に必要な油圧未満のときは、リリーフ孔15が開口された状態で少量のオイルがリリーフされる。
また、吐出室9の油圧が高回転時の油圧機器の作動や、摺動部の潤滑に必要な油圧以上のときは、オイル導入孔12から弁体17に大きい油圧が作用して弁体17がコイルスプリング18の付勢力に抗して下降し、吐出室9の油圧に応じた開口面積でリリーフ孔16A、16Bを開口して、リリーフ孔16A、16Bからオイルをリリーフする。
リリーフ孔16A、16Bは、リリーフ孔15側の端部に鋭角部16cを有するので、弁体17の作動量が小さいときに、リリーフ孔16A、16Bの開口面積を小さくすることができる。
このため、リリーフ孔16A、16Bからリリーフされるオイルの流速を高めて異物を排出することにより、オイルポンプのリリーフ構造に異物が噛み込まれることを防止できる。
したがって、異物がオイルポンプのリリーフ構造に噛み込まれることを防止できる。これにより、コイルスプリング18によって付勢される弁体17が異物に突き当たって傷付くことや、弁体17がリリーフ孔15を閉止する方向に移動できなくなること等を防止することができ、オイルポンプ1を安定して作動できる。
また、リリーフ孔16A、16Bは、作動量が小さいときから弁体17の作動量が増大するにつれて鋭角部16cおよび長円部16aが一体となって開口することにより、オイルをリリーフするので、リリーフ孔16A、16Bの開口面積を大きくすることができる。このため、リリーフ孔16A、16Bからリリーフされるオイル量を増大することができ、オイルの吐出圧が過度に上昇することを防止することができる。
なお、本実施形態のオイルポンプ1は、トロコイドポンプから構成されているが、これに限らず、1つ以上の回転体の回転に伴って容積が可変されるポンプ室に有する一対のギヤからなるギヤポンプやベーンを有する1つの回転体を有するベーンポンプ等から構成されてもよい。
本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正および等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1…オイルポンプ、4…インナーロータ(回転体)、5…アウターロータ、6…ポンプ室、7…吸入室、9…吐出室、11…弁体収容部、15…リリーフ孔(第1のリリーフ孔)、16…リリーフ孔(第2のリリーフ孔)、17…弁体、18…コイルスプリング(付勢部材)、19…長円部、19a…開口開始端、20a,20b…凹部

Claims (1)

  1. 1つ以上の回転体の回転に伴って容積が可変されるポンプ室に連通する吸入室と、前記ポンプ室に連通する吐出室と、前記吸入室と前記吐出室とを連通するリリーフ孔を備えた弁体収容部と、前記リリーフ孔を開閉するように前記弁体収容部に摺動自在に収容される弁体と、前記リリーフ孔が閉口するように前記弁体を付勢する付勢部材とを備え、
    前記リリーフ孔が、前記弁体の摺動方向に離隔する第1のリリーフ孔および第2のリリーフ孔から構成され、前記吐出室の油圧に応じて前記弁体が前記付勢部材の付勢力に抗して作動し、前記第1のリリーフ孔が開口した後に前記第2のリリーフ孔が開口することにより、オイルをリリーフして前記吐出室の油圧を調整するオイルポンプのリリーフ構造であって、
    前記第1のリリーフ孔が、前記弁体収容部の周方向に長円形状に開口する長円部と、前記長円部の開口開始端において前記長円部から前記弁体の付勢方向に向かって半円状に切り欠けられ、前記長円部に連続する複数の凹部とを含み、
    前記弁体の作動量が小さいときに、前記凹部のそれぞれが独立して開口することにより、前記凹部からオイルをリリーフし、
    前記作動量が小さいときから前記弁体の作動量が増大するにつれて前記凹部と前記長円部とが一体となって開口することにより、前記凹部および前記長円部からオイルをリリーフすることを特徴するオイルポンプのリリーフ構造。
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