JP2005146570A - 蓋体開閉装置および覆工板開閉装置 - Google Patents

蓋体開閉装置および覆工板開閉装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 開口部を蓋体で閉止した状態で、階下から階上への防火、防炎、防臭効果が得られる蓋体開閉装置を得ることを目的とする。
【解決手段】 開口部1を閉塞する蓋体2を上面で支持するべく前記開口部1の四方縁部に沿って付設された支持枠材3が建屋の床板30に設けられ、回転軸5a,6aをそれぞれ有して互いに噛合する上下一対の歯車5,6と、前記蓋体2の裏面に第一部位7aにて枢着される連結アーム7と、該連結アーム7の第二部位7bに第一部位8aにて枢着され且つ上方の歯車5に第二部位8bにて固着される第一回転アーム8と、下方の歯車6に第一部位9aにて固着され且つ第二部位9bにバランスウエイト10が固着された第二回転アーム9とを備え、前記蓋体2は、ヒンジ11を介して前記開口部1を開閉自在に設けられ、前記一対の歯車5,6は、ブラケット12を介して回転可能に設けられていることを解決手段とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、蓋体開閉装置および覆工板開閉装置に関する。
発電所や下水処理場等の多層階の建屋においては、各階のスラブ(床板)に大型の機器や資材を搬入または搬出するためにハッチ(開口)が設けられ、そのハッチには蓋体が開閉自在に設けられている。
従来、この蓋体の開閉装置として、特許文献1に開示の開閉装置が用いられていた。該開閉装置は、建屋のスラブに設けた矩形状のハッチの左右側縁下部に互いに噛合する上下一対の歯車をそれぞれ設け、上方の歯車に、ハッチの略半分の大きさの領域を閉塞する蓋体の後方端部をアームを介して取り付けるとともに、下方の歯車にバランスウエイト(カウンターウエイト)をアームを介して取り付けた構成(以下、この構成をバランスウエイト式という。)としたものである。該開閉装置は、バランスウエイトの存在により、蓋体の開閉が短時間で容易に行える利点を有している。
ところが、この開閉装置では、前記バランスウエイトを支持する支持軸が前記ハッチの左右側縁に沿って、該ハッチの一端縁から他の端縁に亘って設けられており、この支持軸の占有面積により機器等を搬入等する場合のハッチの有効面積が狭められる問題があった。
かかる問題に対して、前記バランスウエイト式の構成を採用し、上下一対の歯車を回転可能に挟持する二枚の側板を有するとともに、ハッチの左右側縁下部に固定されたブラケットを設け、該ブラケットの二枚の側板間に設けた支持軸(下方の歯車の回転軸)によりバランスウエイトを支持するように構成した開閉装置が特許文献2に開示されている。この開閉装置によれば、バランスウエイトを支持する支持軸がブラケットの二枚の側板間に設けられているので、該支持軸をハッチの一端縁から他の端縁に亘って設ける必要がなくなり、ハッチの有効面積を支持軸の占有面積により狭められることなく確保することができる。
実開平5−57243号公報 特開平9−256658号公報
しかしながら、前記特許文献2に記載の開閉装置によれば、蓋体を閉止した状態で、該蓋体の後方側端と、上下一対の歯車および該歯車を保持するブラケットとが近接して互いに干渉するため、蓋体の後方端部に上下一対の歯車と該歯車を保持するブラケットとを通過させる切欠きが必要となり、ハッチを蓋体で閉止した状態で、階下における出火の際、前記切欠きを階上に向けて炎や煙が通り抜けたり、建屋が下水処理場の場合には、階下から階上に向けて前記切欠きを被処理水の臭気が通り抜けたりする問題があった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、バランスウエイト式の構成を採用しながら、蓋体に上下一対の歯車と該歯車を保持するブラケットとを通過させる切欠きが不要となり、前記開口部を蓋体で閉止した状態で、階下から階上への防火、防炎、防臭効果が得られる蓋体の開閉装置を提供することを目的とする。
本発明に係る蓋体開閉装置は、矩形状の開口部と、該開口部を開閉自在に閉塞する蓋体と、該蓋体を上面で支持するべく前記開口部の四方縁部に沿って付設された支持枠材とが建屋の床板に設けられ、前記開口部の左右側縁に略平行な回転軸をそれぞれ有して互いに噛合する上下一対の歯車と、上方の歯車に一端が固着されるとともに前記蓋体を開閉するためのリンク機構を構成する第一回転アームと、下方の歯車に一端が固着されるとともに他端にバランスウエイトが取り付けられた第二回転アームとを備えてなる蓋体開閉装置であって、前記蓋体は、その後方端面が前記開口部の左右側縁側の支持枠材の上面に枢着され、前記一対の歯車は、前記開口部の左右側縁側の支持枠材の内側面にブラケットを介して回転可能に設けられていることを特徴とする。
該蓋体開閉装置によれば、蓋体を閉止した状態で、該蓋体の後方側端と、上下一対の歯車および該歯車を保持するブラケットとが離隔されて互いの干渉が回避されるため、バランスウエイト式の構成を採用しながら、蓋体に前記歯車とブラケットとを通過させる切欠きが不要となる。
前記蓋体は、前記開口部を観音開き状に開閉自在に閉塞する左右一対の蓋体により構成されていることが好ましい。
上記好ましい構成によれば、左右一対の蓋体により開口部を観音開き状に開閉自在とすることによって、より開口面積の大きな開口部を開閉することが可能となる。
前記開口部の左右側縁側の支持枠材の上面の空き領域に、該開口部を蓋体で閉止した際に前記支持枠材の上面と前記蓋体の後方側端との間に介在し得るシール材が配されていることが好ましい。
上記好ましい構成によれば、開口部を蓋体で閉止した際に、シール材を蓋体の前後端縁と支持枠材の上面との間のみならず、蓋体の後方側端と支持枠材の上面との間にも介在させて蓋体による開口部の封止性を高めることが可能となる。
本発明に係る覆工板開閉装置は、矩形状の立坑開口部と、該立坑開口部を開閉自在に閉塞する覆工板と、該覆工板を上面で支持するべく前記立坑開口部の左右側縁に沿って付設された支持枠材とが地表に設けられ、前記立坑開口部の左右側縁に略平行な回転軸をそれぞれ有して互いに噛合する上下一対の歯車と、上方の歯車に一端が固着されるとともに前記覆工板を開閉するためのリンク機構を構成する第一回転アームと、下方の歯車に一端が固着されるとともに他端にバランスウエイトが取り付けられた第二回転アームとを備えてなる覆工板開閉装置であって、前記覆工板は、その後方端面が前記支持枠材の上面に枢着され、前記一対の歯車は、前記支持枠材の内側面にブラケットを介して回転可能に設けられていることを特徴とする。
該覆工板開閉装置によれば、覆工板を閉止した状態で、該覆工板の後方側端と、上下一対の歯車および該歯車を保持するブラケットとが離隔されて互いの干渉が回避されるため、バランスウエイト式の構成を採用しながら、覆工板に前記歯車とブラケットとを通過させる切欠きが不要となる。しかも、立坑開口部の左右側縁側の支持枠材の上面の空き領域に、例えばゴム製のシール材を配することができるようになり、立坑開口部を覆工板で閉止した際に、該シール材を覆工板の後方側端と支持枠材の上面との間に介在させて覆工板による立坑開口部の封止性を高めることが可能となる。
以上のように、本発明の蓋体開閉装置または覆工板開閉装置によれば、バランスウエイト式の構成を採用しながら、蓋体に上下一対の歯車と該歯車を保持するブラケットとを通過させる切欠きが不要となり、開口部を蓋体で閉止した状態で、階下から階上への防火、防炎、防臭効果を得ることができる。
以下、本発明に係る蓋体開閉装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1および図2に示すように、建屋のスラブ(床板)30に、矩形状のハッチ(開口部)1が形成され、該ハッチ1を観音開き状に開閉自在とした左右一対の蓋体2,2が設けられている。各蓋体2は、それぞれ前記ハッチ1の略半分を閉塞する大きさに成形された矩形状の平板2aと、該蓋体2の構造的強度を確保すべく平板2aの四方縁部に沿って枠状および縦横に交差して組み上げられ、且つ該平板2aを下方から支持する複数の断面ロ字形の梁2b,…とから構成されている。
また、前記蓋体2,2の後方側端および前後端縁を上面で支持するべく、前記ハッチ1の四方縁部に沿ってH形鋼(支持枠材)3が付設されている(尚、図1では、図面右側の蓋体2は、図示を省略している)。詳しくは、ハッチ1の左右側縁1a,1aと、前後端縁1b,1bとに沿ってそれぞれH形鋼3が付設され、該H形鋼3,…の上面にハッチ1の四方縁部に沿って座板3aが固設されている。更に、該座板3aを介在させてゴム座板14が前記H形鋼3,…の上面内縁に矩形状に配されている。そして、該ゴム座板14の上面中央に前記蓋体2,2がその後方側端(梁2b)を着接させて載置されている。このゴム座板14が、ハッチ1を前記蓋体2,2で閉止した際に、座板3aの上面(H形鋼3の上面)と蓋体2の後方側端および前後端縁との間に介在されるようになるため、前記蓋体2,2によるハッチ1の封止性が向上する。
各蓋体2は、その後方端面が開口部1の左右側縁1a,1a側のH形鋼3の上面に枢着されている。詳しくは、各蓋体2は、その後方端面の隅部二箇所位置と、前記ゴム座板14の外周部に位置する座板3aの上面(H形鋼3の上面)との間に設けた一対のヒンジ11a,11bを支点として前記ハッチ1を開閉自在に設けられている。
また、各蓋体2の後方端面には、前記ヒンジ11a,11bを覆うように、蓋体2の幅方向全長に亘って断面L字状の長尺状のカバー材16が固設されており、前記ハッチ1が左右一対の蓋体2,2により閉止された状態で、左右一対のカバー材16,16の上面と、前記蓋体2,2(平板2a,2a)の上面と、スラブ30の上面とが略面一になるとともに、該カバー材16,16により、ハッチ1の左右側縁1a,1aと、前記蓋体2,2の後方側端との間に生じる隙間がほぼ解消される。また、このカバー材16,16は、前記蓋体2,2によりハッチ1を全開状態としたときには、前記ヒンジ11a,11bと、スラブ30との間に退避するようになっている。
なお、図2に示すように、各蓋体2の前方側面には、左右一対の蓋体2,2を閉止した際に押圧し合う擦り合せゴム15が蓋体2の幅方向全長に亘って貼設されており、しかも、図3(a)に示すように、ゴム座板14には、擦り合せゴム15,15とゴム座板14との間に形成される小さな隙間を埋めるように三角柱状の封止ゴム14aが固設されている。
本第一実施形態の蓋体開閉装置は、前記ハッチ1を左右一対の蓋体2,2により前記ヒンジ11a,11bを支点として開閉し得るように構成されてなるものであり、いわゆるバランスウエイト式の構成を採用したものである。即ち、該蓋体開閉装置は、図1および図2を参照して、前記ハッチ1の側縁1aに略平行な回転軸5a,6aをそれぞれ有して互いに噛合する上下一対の歯車5,6と、各蓋体2の前方側端近傍で隣接する二本の梁2b,2bに跨設された座板13aに固設されたブラケット13と、該ブラケット13を介して各蓋体2の裏面に第一部位7aにてピン17により枢着される連結アーム7と、該連結アーム7の第二部位7bに第一部位8aにてピン17により枢着され且つ上方の歯車5に第二部位8bにて固着される第一回転アーム8と、下方の歯車6に第一部位9aにて固着され且つ第二部位9bにバランスウエイト10が固着された第二回転アーム9とを備えている。なお、前記連結アーム7をその第一部位7aで軸支するピン17は、前記ブラケット13に、相対向して略平行に設けられた二枚の側板に支承されている。
前記一対の歯車5,6は、ハッチ1の側縁1a側のH形鋼3の内側面にブラケット12を介して回転可能に設けられている。詳しくは、図3(b)に示すように、前記一対の歯車5,6の回転軸5a,6aは、前記ブラケット12に、相対向して略平行に設けられた二枚の側板に支承されており、該ブラケット12は、H形鋼3の内側面に二枚重ねの状態で固着された座板3c,3dにボルトナットを介して固設されている。これにより、図3(b)に示すように、各蓋体2の後方側端と、上下一対の歯車5,6および該歯車5,6をその回転軸5a,6aを介して回転可能に保持するブラケット12とが離隔されて互いの干渉が回避されるため、各蓋体2に前記一対の歯車5,6およびブラケット12を通過させる切欠きを設ける必要がなくなる。しかも、ハッチ1の左右側縁1a,1a側の座板3aの上面(H形鋼3の上面)の空き領域にゴム座板14を配することが可能となり、これにより、ハッチ1を左右一対の蓋体2,2で閉止した際に、該ゴム座板14を各蓋体2の前後端縁(梁2b)と座板3aの上面(H形鋼3の上面)との間のみならず、各蓋体2の後方側端(梁2b)と座板3aの上面(H形鋼3の上面)との間にも介在させて前記蓋体2,2によるハッチ1の封止性を高めることが可能となる。
詳しくは、前記連結アーム7の第一部位7aは、図5に示すように、前記ブラケット13の二枚の側板に挟み込まれており、該連結アーム7は、第一回転アーム8の第一部位8aを挟み込む略平行な二枚の短尺状の板材からなる。前記第一回転アーム8は、略平行に相対向する二枚の長尺状の板材からなり、その第二部位8bは、前記ブラケット12の二枚の側板に挟み込まれている。前記第二回転アーム9は、前記ブラケット12の二枚の側板と、前記第一回転アーム8とを挟み込む略平行な二枚の長尺状の板材からなり、前記バランスウエイト10は、前記第一回転アーム8を挟み込む相対向する二個の部分からなり、各部分は、前記第二回転アーム9の各板材に第二部位9bでそれぞれ固着されている。
本第一実施形態の蓋体開閉装置は、以上の構成からなり、左右一対の蓋体2,2の開閉に伴う蓋体開閉装置の動作態様について、以下に説明する。まず、図4に仮想線(一点鎖線)で示すように、前記蓋体2,2が閉止した状態では、図4中、右側の蓋体開閉装置においては、第二回転アーム9は、その第二部位9bが蓋体2側に右方向に回転して、第一回転アーム8と略重なる状態で略水平姿勢で静止している。一方、連結アーム7は、前記第一回転アーム9の回転に応じて、ブラケット13に軸支されたピン17を支点として蓋体2側に右方向に回転して右上がりの傾斜姿勢で静止している。なお、左側の蓋体開閉装置は、この右側の蓋体開閉装置と左右対称な動作を経て静止している。
かかる状態から、前記蓋体2,2を開放して全開状態とすると、図4に実線で示すように、右側の蓋体開閉装置においては、第一回転アーム9は、バランスウエイト10の下方への移動に伴い、回転軸6aを支点として左方向に回転するとともに、上下一対の歯車5,6の噛み合いにより、前記第一回転アーム9の回転角度と等角度に、第一回転アーム8が回転軸5aを支点として右方向に回転し、該第一回転アーム8と前記第一回転アーム9とは、略同一直線上で略垂直姿勢で静止する。一方、連結アーム7は、前記第一回転アーム8の回転に応じて、ブラケット13に軸支されたピン17を支点として蓋体2側に左方向に回転して右上がりの傾斜姿勢で静止する。そして、全開状態では、各蓋体2は、それぞれ略垂直姿勢で静止する。なお、左側の蓋体開閉装置は、この右側の蓋体開閉装置と左右対称に動作する。
以上説明したように、本第一実施形態の蓋体開閉装置によれば、左右一対の蓋体2,2を閉止した状態で、各蓋体2の後方側端と、上下一対の歯車5,6および該歯車5,6をその回転軸5a,6aを介して回転可能に保持するブラケット12とが離隔されて互いの干渉が回避されるため、バランスウエイト式の構成を採用しながら、前記蓋体2,2に上下一対の歯車5,6とブラケット12とを通過させる切欠きが不要となる。しかも、前記蓋体2,2を閉止した状態で、座板3aの上面(H形鋼3の上面)に配したゴム座板14を前記蓋体2,2の後方側端(梁2b)に均等に面接触させることができるので、該蓋体2,2によるハッチ1の封止性が高められ、階下から階上への防火、防炎、防臭効果が得られる。また、バランスウエイト10の存在により、左右一対の蓋体2,2の開閉を短時間で容易に行うことができる。
また、各蓋体2の前方側面には、左右一対の蓋体2,2を閉止した際に押圧し合う擦り合せゴム15が蓋体2の幅方向全長に亘って貼設されており、しかも、ゴム座板14には、擦り合せゴム15,15とゴム座板14との間に形成される小さな隙間を埋めるように三角柱状の封止ゴム14aが固設されているので、前記蓋体2,2によるハッチ1の封止性がより強化されている。
上記第一実施形態では、本発明の蓋体開閉装置を建屋のハッチおよび該ハッチを閉止する蓋体に適用した例について説明したが、本発明の蓋体開閉装置の技術思想は、いわゆる覆工板開閉装置にも適用することができる。この覆工板開閉装置とは、通信用管路、上下水道、ガス管等を地中に埋設する土木工事の際に掘削される立坑において、工事用の作業装置や資材を搬入等するために設けられる立坑開口部を覆う覆工板の開閉装置のことをいう。この覆工板は、通常、長さ2m〜3m、幅約1m、厚さ約0.2mと大きく、400kg〜800kgと重量のあるものである。
以下に本発明の蓋体開閉装置が、覆工板開閉装置に適用された形態(以下、第二実施形態という。)について図面を参照しながら説明する。
図6に示すように、工事作業現場における地表40に、矩形状の立坑開口部21が形成され、該立坑開口部21を観音開き状に開閉自在とした左右一対の覆工板22,22が設けられている。各覆工板22は、それぞれ前記立坑開口部21の幅方向の略半分を被覆する大きさに成形された矩形状の平板22aと、該覆工板22の構造的強度を確保すべく平板22aの幅方向に所定間隔を置いて付設され、且つ該平板22aを下方から支持する複数のH形鋼22b,…と、各平板22aの前後側縁に沿って付設され、且つ該平板22aを下方および両側方から支持する一対の断面コ字状の溝形鋼22c,22cとから構成されている。
また、前記覆工板22,22の後方側端(溝形鋼22cの側板)を上面で支持するべく、前記立坑開口部21の左右側縁に沿って左右一対のH形鋼(支持枠材)23,23が付設されている。また、各H形鋼23の上面(土砂側)に、立坑開口部21側に底面を向けるとともに側板の一方を着接させて断面コ字状の溝形鋼24が付設されている。また、該H形鋼23の上面(立坑開口部21側)に、前記溝形鋼24の底面に側板を沿わせるとともに底板を着接させて断面L字状の枠材25が覆工板22の幅方向全長に亘って付設されている。更に、該枠材25の底板を介在させてゴム座板14が前記H形鋼23の上面内縁に覆工板22の幅方向全長に亘って配されている。そして、該ゴム座板14の上面に前記覆工板22,22が閉止状態においてその後方側端を着接させて載置されている。このゴム座板14が、立坑開口部21を前記覆工板22,22で閉止した際に、枠材25の底板の上面(H形鋼23の上面)と覆工板22の後方側端との間に介在されるようになるため、前記覆工板22,22による立坑開口部21の封止性が向上する。
各覆工板22は、その後方端面(溝形鋼22cの底面)の隅部二箇所位置と、前記ゴム座板14の外周部に位置する枠材25の底板の上面(H形鋼23の上面)との間に設けた一対のヒンジ11,11を支点として前記立坑開口部21を開閉自在に設けられている。
また、各覆工板22の後方端面には、前記ヒンジ11,11を覆うように、覆工板22の幅方向全長に亘って断面L字状の長尺状のカバー材16が固設されており、前記立坑開口部21が左右一対の覆工板22,22により閉止された状態で、左右一対のカバー材16,16の上面と、前記覆工板22,22(平板22a,22a)の上面と、地表40の表面とが略面一になるとともに、該カバー材16,16により、枠材25の側板と、前記覆工板22,22の後方側端との間に生じる隙間がほぼ解消される。また、このカバー材16,16は、前記覆工板22,22により立坑開口部21を全開状態としたときには、前記ヒンジ11,11と、枠材25の側板との間に退避するようになっている。
本第二実施形態の覆工板開閉装置は、前記立坑開口部21を左右一対の覆工板22,22により前記ヒンジ11,11を支点として開閉し得るように構成されてなるものであり、第一実施形態の蓋体開閉装置と同様、いわゆるバランスウエイト式の構成を採用したものである。尚、覆工板開閉装置の構成は、上下一対の歯車5,6を回転可能に保持するブラケット12の一端が枠材25の底板に固設され、他端がH形鋼23の内側面に付設された座板23aにアジャスタボルト23bを介して固設されている点、および、連結アーム7をその第一部位7aでピン17を介して回転可能に保持するブラケット13が、各覆工板22の裏面の平板に固設されている点以外は第一実施形態の蓋体開閉装置と同様であり、覆工板開閉装置の動作態様は、第一実施形態の蓋体開閉装置と同様であるので、対応する部位に同じ符号を付してその説明を省略する(尚、図6においては、前記覆工板22,22の閉止状態を実線で、全開状態を仮想線〔一点鎖線〕で示している。)。
本第二実施形態の覆工板開閉装置によれば、左右一対の覆工板22,22を閉止した状態で、各覆工板22の後方側端と、上下一対の歯車5,6および該歯車5,6をその回転軸5a,6aを介して回転可能に保持するブラケット12とが離隔されて互いの干渉が回避されるため、バランスウエイト式の構成を採用しながら、前記覆工板22,22に上下一対の歯車5,6とブラケット12とを通過させる切欠きが不要となり、しかも、前記覆工板22,22を閉止した状態で、枠材25の底板の上面(H形鋼23の上面)に配したゴム座板14を前記覆工板22,22の後方側端(溝形鋼22cの側板)に均等に面接触させることができるので、該覆工板22,22による立坑開口部21の封止性が高められ、立坑内部から地上への防火、防炎、防臭効果が得られる。また、バランスウエイト10の存在により、左右一対の覆工板22,22の開閉を短時間で容易に行うことができる。
また、従来は、交通量の多い昼間等には、工事を中断して立坑開口部を大きく且つ重量のある覆工板を複数枚使用して覆い、比較的交通量の減少する夜間には、工事を行うべく立坑開口部から覆工板を撤去して別の場所に移送する設置・撤去作業がほぼ毎日必要となり、特に工期が数ヶ月と長期に及ぶ上下水道の推進工事では、多大な作業負担を強いられていたところ、本第二実施形態の覆工板開閉装置によって極めて短時間で且つ容易に覆工板の閉止および開放作業が行えるようになり、工事の作業効率を著しく向上することが可能となる。また、本第二実施形態の覆工板開閉装置によれば、立坑開口部において覆工板が開閉動作するため、覆工板の設置・撤去作業のためのクレーン車等の重機や、撤去した覆工板を仮置きする場所や空間が不要となり、作業コストや作業領域の大幅な削減も実現できる。しかも、覆工板が全開状態で立坑開口部への歩行者等の落下防止用安全柵の役割を果たすようになり、安全上も特に好ましいものとなる。
更に、本第二実施形態の覆工板開閉装置は、立坑開口部21の側縁に略平行な回転軸5a,6aをそれぞれ有して互いに噛合する上下一対の歯車5,6と、各覆工板22の裏面の平板に固設されるブラケット13と、該ブラケット13を介して各覆工板22の裏面に第一部位7aにてピン17により枢着される連結アーム7と、該連結アーム7の第二部位7bに第一部位8aにてピン17により枢着され且つ上方の歯車5に第二部位8bにて固着される第一回転アーム8と、下方の歯車6に第一部位9aにて固着され且つ第二部位9bにバランスウエイト10が固着された第二回転アーム9とを備える装置本体と、断面L字状の枠材25とが前記ブラケット12とともに一体的に構成されているので、立坑開口部21への運搬および設置も極めて容易に行うことができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で、種々の形態の実施が可能である。
例えば、上記実施形態では、左右一対の蓋体2,2または覆工板22,22(以下、「蓋体」と総称する。)により、ハッチ1または立坑開口部21(以下、「開口部」と総称する。)を観音開き状に開閉自在に構成したが、単一の蓋体により開口部を開閉自在に構成することも勿論可能である。
また、H形鋼3またはH形鋼23の上面にゴム座板14を配したが、蓋体2または覆工板22で開口部を閉止した際の封止性が高められるものであれば、ゴム以外の材質からなる座板(例えば、シリコン製の座板、耐火性を備える石綿性の座板)を用いることができる。
また、上記実施形態では、蓋体(覆工板)一枚につき、一台の開閉装置を設けたが、より幅の大きな蓋体を開閉する場合は、開閉装置を複数台用いて一枚の蓋体を開閉自在とすることもできるし、更に隣接する開閉装置の間において、ハッチ1または立坑開口部21の内側に固設したブラケットと、蓋体の裏面に設けた軌道との間に全開時の蓋体を支える方杖を渡設することもできる。
更に、各蓋体(覆工板)の裏側に、その前後端縁近傍に設けたヒンジを介して安全柵を回転自在に設け、左右一対の蓋体を全開してスラブ30や地表40に対してそれぞれ略垂直姿勢としたときに、前記安全柵を該一対の蓋体の間に渡設されるように構成することにより、開口部への歩行者等の落下防止を強化することも可能である。
図1は、本発明の第一実施形態に係る蓋体開閉装置によって建屋のハッチが蓋体で閉止されている状態を示す平面図である。 図2は、図1に示す状態の側面図である。 図3(a)は、図1に示す左右一対の蓋体の前方側端近傍を拡大して示す拡大側面図であり、図3(a)は、図1に示す蓋体の後方側端近傍を拡大して示す拡大側面図である。 図4は、本発明の第一実施形態に係る蓋体開閉装置によって建屋のハッチが蓋体で開閉される状態を示す平面図である。 図5は、図4に示す蓋体開閉装置のA方向からみた矢視平面図である。 図6は、本発明の第二実施形態に係る覆工板開閉装置によって立坑開口部が覆工板で開閉される状態を示す平面図である。
符号の説明
1…ハッチ(開口部)、1a…ハッチ(開口部)の側縁、2…蓋体、3…H形鋼(支持枠材)、5…上方の歯車、6…下方の歯車、7…連結アーム、7a…連結アームの第一部位、7b…連結アームの第二部位、8…第一回転アーム、8a…第一回転アームの第一部位、8b…第一回転アームの第二部位、9…第二回転アーム、9a…第二回転アームの第一部位、9b…第二回転アームの第二部位、10…バランスウエイト、11…ヒンジ、12…ブラケット、21…立坑開口部、22…覆工板、23…H形鋼(支持枠材)、30…スラブ(建屋の床板)、40…地表

Claims (4)

  1. 矩形状の開口部(1)と、該開口部(1)を開閉自在に閉塞する蓋体(2)と、該蓋体(2)を上面で支持するべく前記開口部(1)の四方縁部に沿って付設された支持枠材(3)とが建屋の床板(30)に設けられ、前記開口部(1)の左右側縁(1a,1a)に略平行な回転軸(5a,6a)をそれぞれ有して互いに噛合する上下一対の歯車(5,6)と、上方の歯車(5)に一端(8b)が固着されるとともに前記蓋体(2)を開閉するためのリンク機構を構成する第一回転アーム(8)と、下方の歯車(6)に一端(9a)が固着されるとともに他端(9b)にバランスウエイト(10)が取り付けられた第二回転アーム(9)とを備えてなる蓋体開閉装置であって、
    前記蓋体(2)は、その後方端面が前記開口部(1)の左右側縁(1a,1a)側の支持枠材(3)の上面に枢着され、前記一対の歯車(5,6)は、前記開口部(1)の左右側縁(1a,1a)側の支持枠材(3)の内側面にブラケット(12)を介して回転可能に設けられていることを特徴とする蓋体開閉装置。
  2. 前記蓋体(2)は、前記開口部(1)を観音開き状に開閉自在に閉塞する左右一対の蓋体(2,2)により構成されている請求項1に記載の蓋体開閉装置。
  3. 前記開口部(1)の左右側縁側の支持枠材(3)の上面の空き領域に、該開口部(1)を蓋体(2)で閉止した際に前記支持枠材(3)の上面と前記蓋体(2)の後方側端との間に介在し得るシール材が配されている請求項1または2に記載の蓋体開閉装置。
  4. 矩形状の立坑開口部(21)と、該立坑開口部(21)を開閉自在に閉塞する覆工板(22)と、該覆工板(22)を上面で支持するべく前記立坑開口部(21)の左右側縁に沿って付設された支持枠材(23)とが地表(40)に設けられ、前記立坑開口部(21)の左右側縁に略平行な回転軸(5a,6a)をそれぞれ有して互いに噛合する上下一対の歯車(5,6)と、上方の歯車(5)に一端(8b)が固着されるとともに前記覆工板(22)を開閉するためのリンク機構を構成する第一回転アーム(8)と、下方の歯車(6)に一端(9a)が固着されるとともに他端(9b)にバランスウエイト(10)が取り付けられた第二回転アーム(9)とを備えてなる覆工板開閉装置であって、
    前記覆工板(22)は、その後方端面が前記支持枠材(23)の上面に枢着され、前記一対の歯車(5,6)は、前記支持枠材(23)の内側面にブラケット(12)を介して回転可能に設けられていることを特徴とする覆工板開閉装置。
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