JP2006283545A - トンネル用防音壁 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工が簡単でかつ十分な防音効果を奏するトンネル用防音壁を提供する。
【解決手段】堀削中のトンネルtの坑口t1に密接して当該坑口t1前に設置される低周波音域での遮音効果が高い重量物よりなる坑口壁部2と、この坑口壁部2に対してトンネル延長方向外側に離れて設置される低周波音域での遮音効果が高い重量物よりなる正面壁部3と、坑口壁部2と正面壁部3の周縁同士を互いに連結する連結壁部4,5と、を備えているトンネル用防音壁1である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トンネル工事における発破音等の騒音を低減するためのトンネル用防音壁に関するものである。
トンネル工事において掘削に発破を使用する場合、近隣集落への振動及び騒音防止対策が大きな課題になっている。かかるトンネル工事での騒音対策としては、通常、坑口から切羽までの間の途中の複数カ所に厚さ数十センチ程度の防音壁を設置するのが一般的である。
しかし、トンネル内部の複数カ所に防音壁を設けるのは、その防音壁の施工自体が非常に不経済であるとともに、トンネル内部に資材や土砂を搬入及び搬出するのが不便になるという欠点がある。
そこで、一つの防音壁だけで十分な防音効果を得る目的で、切羽側に面した壁板と坑口側に面した壁板との間に空隙を設け、この空隙内に砂を充填するようにしたトンネル用防音壁が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第2561582号公報
前記従来のトンネル用防音壁では、トンネル延長方向に並ぶ壁板間に砂を充填する作業をトンネル内部で行う必要がある。しかし、かかるトンネル内部での作業では使用可能な建設機械の大きさに制約があり、大型クレーン車などの大きな建設機械を使用することができない。したがって、前記従来のトンネル用防音壁は、当該防音壁を施工するのに非常に時間がかかるという欠点を有している。
また、前後一対の壁板間に砂を充填してなる防音壁の場合、低周波音域が減衰されるのが一回だけであるから、砂層の厚さによっては十分な防音効果が得られない。そこで、低周波音域を十分に減衰させるには、前後一対の壁板間距離を増大して砂層の厚さを大きくする必要があるが、これではトンネル内における砂の充填作業がますます多くなってしまう。このように、前後一対の壁板間に砂を充填してなる防音壁の構造では、トンネル内での施工手間と防音効果との間に二律背反の関係がある。つまり、高い防音効果を得ようとするとトンネル内での施工手間が過大となり、トンネル内での施工手間を減らすと十分な防音効果が得られない。
更に、壁板をトンネル内部に設置する場合、トンネル内周面との接合を密に行うことが難しい。このため、トンネル内周面と壁板の間の隙間から音が漏れることがあり、この点も防音効果を低下させる原因となっている。
以上の事情に鑑み、本発明は、低周波音域での遮音効果が高い重量物よりなる複数の壁部を有する防音壁を坑口前に設置するようにして、施工が簡単でかつ十分な防音効果を奏するトンネル用防音壁を提供することを目的とする。
本発明のトンネル用防音壁は、堀削中のトンネルの坑口に密接して当該坑口前に設置される低周波音域での遮音効果が高い重量物よりなる坑口壁部と、この坑口壁部に対してトンネル延長方向外側に離れて設置される低周波音域での遮音効果が高い重量物よりなる正面壁部と、前記坑口壁部と前記正面壁部の周縁同士を互いに連結する連結壁部と、を備えていることを特徴とする。
前記トンネル用防音壁は、トンネル内ではなく坑口前に設置されるので、トンネル内では使用できなかった大きな建設機械(例えば大型クレーン車等)を使用して施工することができる。また、坑口壁部と正面壁部とは、いずれも低周波音域での遮音効果が高い重量物よりなるとともに、互いに離れて設置されるので、低周波音域の減衰が少なくとも2回行われ、この点で防音効果が向上する。更に、連結壁部を設けているので、防音壁周縁からの音漏れが抑制される。
前記トンネル用防音壁において、前記坑口壁部及び前記正面壁部は、その壁幅方向に所定間隔おきに配設された複数本の支持柱と、低周波音域での遮音効果が高い複数枚の重量パネルとを備えており、この各重量パネルが、その上下縁同士を互いに突き合わせた状態で前記支持柱間に架け渡されている構成とするのが好ましい。この場合、前記重量パネルの荷重を支持するための横梁が不要となるので、坑口壁部及び正面壁部の骨組み構成要素を少なくすることができる。また、重量パネルの上下縁間の隙間が最小限となるので、当該隙間からの音漏れを抑制でき、防音効果が更に高まる。
前記トンネル用防音壁において、前記支持柱は上下方向に沿って延びるスライド溝を壁幅方向両側に有する鋼材よりなり、隣接する前記支持柱の各スライド溝に重量パネルの両縁部をスライド自在に嵌合することによって当該重量パネルがその支持柱間に架け渡されている構成とするのが好ましい。
この場合、クレーン等でつり上げた重量パネルを上から順次支持柱間に差し込んでいくだけで、坑口壁部及び正面壁部を施工することができる。
前記重量パネルは、扁平な直方体状に形成された中空ボックスと、この中空ボックスの内部に充填された土、砂又は液体等の比重の大きい不定形物よりなる請構成としてもよい。この場合、例えばコンクリートブロックで構成された重量パネルと比較して材料コストを低減できる。
前記連結壁部は、貯留タンクに粒状体及び液体の少なくとも一方が充填されてなる充填層と、支持フレームに支持された吸音材からなる吸音材層とを備えた遮音パネルにより構成されるとともに、この遮音パネルは、前記貯留タンクと前記支持フレームとが一体構造である構成としてもよい。この場合、連結壁部に用いられる遮音パネルを、低コストで且つ耐久性に優れたものとすることができる。
低周波音域での遮音効果が高い重量物よりなる複数の壁部を有する防音壁を坑口前に設置するようにしたので、施工が簡単でかつ十分な防音効果を奏するトンネル用防音壁を提供することができる。
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
なお、以下の各図面において、肉厚の薄い部分の断面については、適宜単純な線で示すこととする。
図1は、本発明の一実施の形態であるトンネル用防音壁1の正面図であり、図2はその側面図である。図2に示すように、トンネル用防音壁1は、トンネルt(図2において仮想線で示す)の内部には設置されず、トンネルtの外部から当該トンネルtの坑口t1を塞ぐように設置されている。即ちトンネル用防音壁1は、トンネルの坑口t1に密接して当該坑口t1前に設置されている。なお図1は、トンネル用防音壁1をトンネル外部側から見た正面図であり、トンネル用防音壁1の裏側に位置するトンネルの坑口t1を仮想線で示している。
図1に示すように、トンネル用防音壁1は全体として略矩形の形状を有する壁体であり、その壁面積はトンネルの坑口t1の開口面積よりも大きくされている。トンネル用防音壁1はトンネルtの内部ではなく外部に設置されるので、その壁体形状をトンネル内周面の断面形状と一致させる必要はない。なおトンネル用防音壁1は、トンネルの坑口t1を塞ぐことができればどのような形状でもよく、図1に示すような略矩形に限定されない。
また、トンネル用防音壁1には観音開きタイプの防音扉20や人道扉21が設けられており、トンネルt内への機材や人員等の出入りが可能とされている。なお、後述する重量パネル7と同様に、防音扉20や人道扉21の内部を土、砂又は液体等の比重の大きい不定形物で充填してもよい。また、防音扉20の上側には、図示しない風管(ダクト)をトンネル用防音壁1に貫通させるためのダクト穴22が設けられている。
図3は図1のZ−Z線における断面図であり、図4は同Y−Y線における断面図である。図3及び図4に示すように、トンネル用防音壁1は、空間kを介して互いに対向する略矩形の坑口壁部2と正面壁部3とを有し、且つ、各壁部2,3の周縁部同士が互いに連結されることにより、全体として中空構造の略矩形壁体を構成している。
坑口壁部2と正面壁部3の周縁同士を連結する連結壁部は、天井壁部4と側面壁部5とからなる。天井壁部4は、坑口壁部2と正面壁部3の天井縁同士を互いに連結しており、側面壁部5は、坑口壁部2と正面壁部3の側面縁同士を互いに連結している。
トンネル用防音壁1は、主として鉄骨よりなる骨組みhに複数の板状部材を取り付けることにより構成されている。図5は、トンネル用防音壁1の骨組みhを示す正面図であり、図6は同骨組みhの側面図である。前記各壁部2,3,4,5は、それぞれ骨組みhに複数の小壁部材(後述する重量パネル7や遮音パネルp)を取り付けることにより構成されている。骨組みhは、鉛直方向に延びる縦梁部材(後述する支持柱6を含む)10と、水平方向に延び前記縦梁部材10同士を連結する横梁部材11と、トンネル用防音壁1を地面上に安定して立設させるための脚部12と、ターンバックル付きの筋交い13とを有している。
坑口壁部2及び正面壁部3は、その壁幅方向に所定間隔おきに配設された複数本の支持柱6と、低周波音域での遮音効果が高い複数枚の重量パネル7とを備えている。図4に示すように、支持柱6はH鋼(H型鋼)よりなるとともに当該H鋼の両溝m1,m2がトンネル用防音壁1の壁幅方向両側に位置するように配向している。よって、支持柱6を構成するH鋼の両溝m1,m2は、上下方向に沿って延び重量パネル7をスライド挿入しうるスライド溝61,62を構成している。つまり、互いに隣接する2本の支持柱6により、互いに対向するスライド溝の組が形成されている。そして、隣接する支持柱6の各スライド溝61,62に重量パネル7の両縁部をスライド自在に嵌合することによって当該重量パネル7がその支持柱6間に架け渡されている。そして、図3に示すように、複数の重量パネル7が上下方向に積み重ねられつつ同一のスライド溝61,62内にスライド嵌合されている。その結果、同一のスライド溝61,62内に挿入された各重量パネル7は、その上下縁7e同士を互いに突き合わせた状態で支持柱6間に架け渡されている。
重量パネル7は、扁平な直方体状に形成された中空ボックス71と、この中空ボックス71の内部に充填された砂72とを有している。中空ボックス71の壁厚方向両面は略波形の凹凸を有する金属薄板により構成されている。なお中空ボックス71内への充填物は砂72に限られず、土、水などでもよい。この重量パネル7を用いた結果、坑口壁部2及び正面壁部3は、低周波音域での遮音効果が高い重量物より構成されたものとなっている。
なお、「低周波音域での遮音効果が高い重量物」としては、土、砂、砂利、石、コンクリート、ポーラスコンクリート、水等の液体、等を例示することができる。この中でも特に砂や土は、不定形であり重量パネル7の製造コスト低減に寄与し、且つ低周波音域での遮音効果が高いので好ましい。
支持柱6と重量パネル7との前記スライド嵌合の状態についてより詳細に説明する。
図7は、図4における(イ)部分の拡大断面図であり、図8は、同(ロ)部分の拡大断面図であり、図9は、同(ハ)部分の拡大断面図である。
図8(図4の(ロ)部分)に示すように、重量パネル7の両縁部(左右方向両縁部)は、支持柱6を構成するH鋼の両溝m1,m2(スライド溝61,62)にスライド自在に嵌合されている。このスライド自在性を確保すべく、スライド溝61,62の幅W6は、重量パネル7の両縁部における最大厚さW7よりも大きくされている。また、このように幅W6を幅W7よりも大きくしたことにより、スライド嵌合後の重量パネル7がスライド溝61,62内で振動したり、重量パネル7の両端部とスライド溝61,62との間から音漏れが生じやすくなったりするので、これらを抑制すべく、支持柱6には、重量パネル7をスライド溝に押しつけて固定するための固定用ねじ64が設けられている。固定用ねじ64は、重量パネル7の周縁部を構成するパネル枠部73を、重量パネル7のパネル厚み方向一方側から同他方側に向かって押しつけている。この固定用ねじ64により、重量パネル7の振動が抑えられると共に支持柱6と重量パネル7との間の隙間からの音漏れが抑制され、トンネル用防音壁1の防音効果が更に高まる。
なお、重量パネル7の両縁部のうち固定用ねじ64によってスライド溝61,62に押しつけられる部分には、グラスウールやゴム等の柔軟な材料よりなる緩衝材25を設けており、これによりトンネル用防音壁1内部からの音漏れが更に抑制されている。
また図9(図4の(ハ)部分の拡大図)に示すように、支持柱6として、C型チャンネル材65等の溝63を有する材料が取り付けられた支持柱6を用い、この溝63に重量パネル7の両端部をスライド自在に嵌合してもよい。
天井壁部4及び側面壁部5は、吸音材層と充填層とを有する遮音パネルpにより構成されている。図2に示すように、側面壁部5は複数枚の遮音パネルpを連続的に突き合わせることにより構成されており、この点は天井壁部4(図示省略)も同様である。
次に、天井壁部4及び側面壁部5を構成する遮音パネルpとトンネル用防音壁1の骨組みhとの係合構造について説明する。
先ず側面壁部5を構成する遮音パネルpと骨組みhとの係合構造は、図7(図4の(イ)部分の拡大図)に示されている。同図に示すように、坑口壁部2及び正面壁部3の壁幅方向両端部に位置する支持柱6にL字アングル材26が取り付けられており、遮音パネルpの外周縁部から突出する突出部p1とこのL字アングル材26とがボルトbによりねじ止め固定されている。L字アングル材26は、その断面L字を構成する2辺のうち一辺26aが支持柱6の外面と当接して当該支持柱6に取り付けられており、該2辺のうち他辺(突出辺)26bはトンネル用防音壁1の外方に向かって突出するように取り付けられている。また前記突出辺とボルト締めされる突出部p1も、遮音パネルpが側面壁部5としてトンネル用防音壁1に取り付けられた状態において、トンネル用防音壁1の外方に向かって突出するように取り付けられている。このように、遮音パネルp(突出部p1)は、トンネル用防音壁1の外側から取り付けられるようになっており、遮音パネルpの取り付け作業が容易とされている。
なお、図2に示すように、遮音パネルpは、複数枚(図2の実施の形態では5枚)の遮音パネルpを所定のユニット枠27に組み込まれてなる遮音パネルユニットp2を構成しており、この遮音パネルユニットp2の状態で現場に持ち込まれる。したがって、現場では遮音パネルpを1枚ずつ取り付ける手間が省略される。なお、このユニット枠は対角線状に設けられた筋交い27aにより補強されており、これによりトンネル用防音壁1の強度が高められている。
続いて、天井壁部4を構成する遮音パネルpとトンネル用防音壁1の骨組みhとの係合構造について説明する。
図10(図3における(ニ)部分の拡大図)に示すように、坑口壁部2や正面壁部3を構成する支持柱6の上端部には、ボルトbによって、支持柱6を左右に横断するようにC型チャンネル材28が取り付けられている。このC型チャンネル材28は、そのC型断面により構成される溝部28mがトンネル用防音壁1の外方に開放するように取り付けられており、その結果突出したC型チャンネル材28の一の壁面28aと上述した遮音パネルpの突出部p1とがボルト止めされている。また、天井壁部4にも、上述した側面壁部5と同様、遮音パネルユニットp2が用いられており、遮音パネルpの取り付け作業が簡略化されている。
上述したように、天井壁部4及び側面壁部5では、トンネル用防音壁1の骨組みhと遮音パネルpとの係合部がトンネル用防音壁1の外部に設けられているので、いずれもトンネル用防音壁1の外部側から取り付けることができ、取り付け作業性が良好とされている。また、天井壁部4及び側面壁部5を構成する遮音パネルpは、スライド積層させていくように取り付ける必要はない。即ち、側面壁部5を構成する遮音パネルpはトンネル用防音壁1の側面側からトンネル用防音壁1に取り付けることができ、天井壁部4を構成する遮音パネルpはトンネル用防音壁1の上面側から取り付けることができる。よって、遮音パネルpの取り付け作業が簡略化されている。
次に、天井壁部4や側面壁部5を構成する遮音パネルpについて詳細に説明する。
図11は、遮音パネルpを前面側から見た斜視図であり、図12は、同遮音パネルpを背面側から見た一部断面斜視図である。また、この遮音パネルpは、第1分割パネルpRと第2分割パネルpLの2つの分割パネルを接続してなるものであり、図13は、これら分割パネル同士の接続状態を示す斜視図である。なお図13では、後述する吸音材p7や充填層p5に充填されている粒状体又は液体は図示していない。
なお、以下の記述において、遮音パネルpの厚み方向に関し、吸音材p7が設けられる側を前面側Fとし、充填層p5が設けられる側を背面側Bとする。また、略長方形をなす遮音パネルpの短辺に平行な方向を短辺方向といい、同長辺に平行な方向を長辺方向という。
遮音パネルpは、貯留タンクp3に粒状体及び液体の少なくとも一方が充填されてなる充填層p5と、支持フレームp6に支持された吸音材p7からなる吸音材層p8とを備えている。図11〜13に示すように、支持フレームp6は、矩形枠状のものであり、貯留タンクp3の前面側Fに当該貯留タンクp3と一体で設けられている。また、支持フレームp6は、貯留タンクp3に対して短辺方向一方側に若干ずれて配置されている。このずれによって、遮音パネルpの長辺側両縁部に、凹凸が互い違いの一方側段部pXと他方側段部pYとが形成されている。そして、トンネル用防音壁1の天井壁部4及び側面壁部5では、遮音パネルp同士を面一で短辺方向に並設するとともに、一の遮音パネルpの一方側段部pXと、他の遮音パネルpの他方側段部pYとを、互いに係合させている。これにより、遮音パネルpの組み付け状態が安定するとともに、隣接する遮音パネルp相互間の隙間が抑えられ、当該隙間からの音漏れが抑制されている。
支持フレームp6の枠内には、吸音材p7として、例えばグラスウールが充填されている。このグラスウールは、支持フレームp6の前面側Fに形成された開口部p30から露出している。露出したグラスウールは、支持フレームp6の周縁部を構成する額縁p34と、互いに対辺側に位置する額縁p34同士を繋ぐように設けられた複数の補助フレームp38とにより遮音パネルpの内部側に押さえ付けられている。本実施の形態では、4本の補助フレームp38が、遮音パネルpの長手方向に所定の間隔をおいて配置されており、支持フレーム6の強度を確保するとともに、吸音材p7としてのグラスウールが支持フレームp6の開口部p30から前面側Fに飛び出すのを防止している。
トンネル用防音壁1の天井壁部4及び側面壁部5では、遮音パネルpの前面側F(即ち、吸音材p7が露出した側)をトンネル用防音壁1の内部側とし、遮音パネルpの背面側Bをトンネル用防音壁1の外部側としている。このように吸音材p7をトンネル用防音壁1の内部側に向けて遮音パネルpを設置し、当該内部側に吸音材p7を露出させることにより、坑口壁部2を通過してトンネル用防音壁1の内部に入ってきた音が吸音材p7と直接衝突して減衰するので、防音効果が高まる。
なお、ここでいう吸音材とは、音を減衰させることができるものをいう。例えば、遮音材、防音材、断熱材と称されるものでも、音を減衰させるものであれば、吸音材に含まれる。
図11に示すように、貯留タンクp3の側面上部には、貯留タンクp3内部に充填物p4(液体及び粒状体の少なくとも一方)を注入するための注水部p21が設けられ、同側面下部には、貯留タンクp3内部の充填物p4を排出するための排水部p22が設けられている。また、図示は省略するが、貯留タンクp3の内部は所定間隔をおいて設けられた内部壁としての補強リブにより仕切られており、これにより貯留タンクp3及び遮音パネルpの剛性を向上させている。なお、前記補強リブには流動孔(図示せず)が設けられており、上述した注水部p21から注入された充填物(例えば水や砂など)は貯留タンクp3の全体に行き渡るようになっている。また貯留タンクp3の外面には、貯留タンクp3の剛性及び強度を確保するための小リブp17が格子状に設けられている。
なお、貯留タンクp3の内部には、砂などの粒状体のみを充填してもよく、水などの液体のみを充填してもよく、粒状体と液体との両方(例えば砂と水との両方)を充填してもよい。
上述したように、遮音パネルpは、第1分割パネルpRと第2分割パネルpLの2つの分割パネルを接続してなるものとされている。このような分割構造とすることで、大型の遮音パネルpを容易に製作することができる。
図13は、これら分割パネルpR,pL同士の接続状態を示す斜視図である。遮音パネルpは、隣接する分割パネルpR,pLを互いに接続する接続部材p9を有している。この接続部材p9は、貯留タンクp3の長手方向中央部に内嵌された筒状のタンク用接続部材p9Aと、支持フレームp6の長手方向中央部に設けられた断面C形鋼状のフレーム用接続部材p9Bとから構成されている(図13参照)。貯留タンクp3は、樹脂からなる中空矩形状のものであるが、上述したタンク用接続部材p9Aは、第1分割パネルpRの貯留タンクp3構成部分と、第2分割パネルpLの貯留タンクp3構成部分とを水密的に連結している。またフレーム用接続部材p9Bは、第1分割パネルpRの額縁p34構成部分及び第2分割パネルpLの額縁p34構成部分の両方の溝部p43に内嵌することにより、両額縁p34構成部分を接続している。
以上のように構成されたトンネル用防音壁1では、トンネルt内ではなく坑口前に設置されるので、トンネルt内では使用できなかった大きな建設機械(例えば大型クレーン車等)を使用して施工することができる。また、坑口壁部2と正面壁部3とは、いずれも低周波音域での遮音効果が高い重量物よりなるとともに、互いに離れて設置されるので、低周波音域の減衰が2回行われ、この点で防音効果が向上する。つまり、図3の断面図から分かるように、トンネルt内で発生した発破音等の音は、先ず坑口壁部2を通過し、次に坑口壁部2と正面壁部3との間の空間kを通過し、そして正面壁部3を通過することになる。したがって、坑口壁部2により1回目の低周波音域の減衰が行われ、正面壁部3により2回目の低周波音域の減衰が行われることとなるから、低周波音域の減衰が2回行われる。このように、単一のトンネル用防音壁1でありながら低周波音域の減衰を複数回行うことができるため、低周波音域における防音効果に優れ、特に2〜63Hzの低周波音域の減衰能に優れたトンネル用防音壁1とすることができる。更に、天井壁部4や側面壁部5により、トンネル用防音壁1の天井側又は側面側からの音漏れが抑制される。
前記実施の形態において、更に、ダクト穴(風管用穴)22を塞ぐことができ且つ低周波音域での遮音効果が高い重量物よりなる風管防音用開閉体を設けるのが好ましい。この場合、風管防音用開閉体を閉めてダクト穴22を塞ぐことにより、ダクト穴22を通過する音を減衰させることができ、トンネル用防音壁の防音効果がより一層高まる。また、前記風管防音用開閉体は、坑口壁部2と正面壁部3とのいずれにも設けるのが好ましい。即ち風管防音用開閉体は、坑口壁部側のダクト穴22及び正面壁部3側のダクト穴22のいずれにも設けるのが好ましい。このようにすると、互いに離れて設置された風管防音用開閉体により、ダクト穴を通過する音における低周波音域の減衰が少なくとも2回行われ、この点で防音効果が更に向上する。
図14は、上述した風管防音用開閉体の一例であるダクト穴開閉防音扉ユニット8の正面図である。このダクト穴用スライド扉ユニット8は、スライド扉用枠体81と、このスライド扉用枠体81内にスライド移動可能に取り付けられキャスター83を有する防音スライド扉82とを備えている。図15はスライド扉用枠体81の正面図であり、図16は防音スライド扉82の正面図である。
図17は、前記ダクト穴用スライド扉ユニット8を備えたトンネル用防音壁用の骨組みh2の正面図であり、図18はこの骨組みh2の側面図である。この骨組みh2の構造は、ダクト穴取り付け部分h22の位置をトンネル用防音壁の壁幅方向中央に位置させた以外は上述した図5及び図6に示す骨組みhと同様である。よって、骨組みhと同様の部分については、骨組みhと同符号を付すとともに説明を省略する。この骨組みh2には、上述した骨組みhと同様に重量パネルや遮音パネルが取り付けられ、坑口壁部、正面壁部、天井壁部、及び側面壁部を有するトンネル用防音壁が構成される(図示省略)。なお、図18においては、理解しやすい図とするため、ダクト穴用スライド扉ユニット8やダクト(風管)d等も図示している。
上述したトンネル用防音壁1では、骨組みhにダクト穴22が設けられていたが、本実施の形態ではスライド扉用枠体81にダクト穴22が設けられている(図15参照)。そしてダクト穴用スライド扉ユニット8は、そのダクト穴22の中央位置を骨組みh2のダクト穴取り付け部分h22の壁幅方向中央位置に一致させつつ骨組みh2に取り付けられている。ダクト穴用スライド扉ユニット8は、ボルト等により骨組みh2の外側から骨組みh2に取り付けられており、且つ、坑口壁部側と正面壁部側の両方に取り付けられている(図18参照)。坑口壁部側のダクト穴22と正面壁部側のダクト穴22とはダクト穴連通部90により連通されている。
またスライド扉用枠体81は、略矩形の枠体をなす額縁部81aと、この額縁部81aの対辺同士を連結するように設けられた複数本の梁体86とを有している。梁体86は、スライド扉用枠体81を補強するととともに、スライド扉用枠体81の外側に突出する突出部86tにおいて骨組みh2とボルト止めされることによりスライド扉用枠体81と骨組みh2とを連結する役割を果たしている。
図16に示すように、防音スライド扉82は、扉貫通穴84と、低周波音域での遮音効果が高い重量物よりなる遮音部85とを有している。扉貫通穴84は、ダクト穴22と略同形状の穴である。一方遮音部85は、ダクト穴22を塞ぐことができる面積を有している。なお、防音スライド扉82やスライド扉用枠体81には、扉貫通穴84やダクト穴22による開口部分を補強するため補強梁hkが適宜設けられている。
図19は、防音スライド扉82の遮音部85における断面図である。なお図19では、理解しやすい図とするため、スライド扉用枠体81側に設けられたレールrをも図示している。遮音部85は、扁平な中空ボックスを構成しており、内部に砂72が充填されている。中空ボックスの中空部の厚み(即ち砂72の厚み)は150mm程度とされている。なお、遮音部85内に充填する充填物は、砂に限られず、この点は上述した重量パネル7への充填物と全く同じである。
図19に示すように、遮音部85は、所定間隔をおいて互いに対向する第1平板85a及び第2平板85bと、これら第1平板85aと第2平板85bとの間に介在する溝型鋼85cを有している。第1平板85aと溝型鋼85cとは互いに溶接されており、第2平板85bと溝型鋼85cとは互いにボルト止めされている。そして、溝型鋼85cにより、遮音部85の中空部分は複数(本実施の形態では9つ)に分割されている(図14、図16参照)。溝型鋼85cは、第1平板85aと第2平板85bとを連結するとともに、遮音部85の剛性を高める役割を果たしている。遮音部85の内部に溝型鋼85cのような補強体を設けることにより、大型の遮音部85であってもその強度や剛性を確保することができる。
遮音部85の内部に砂などの充填物を充填する方法は以下の通りである。まず、溝型鋼85cが取り付けられた第1平板85aが底面となるように当該第1平板85aを水平な状態とし、次いでこの第1平板85aの上に砂等の充填物を載せ、最後に第2平板85bと溝型鋼85cとをボルト止めする。
防音スライド扉82は、スライド扉用枠体81内を左右方向(トンネル用防音壁の壁幅方向)にスライド移動することができる。スライド扉用枠体81における額縁部81aの下辺部にはレールrが敷設されており(図18及び図19参照)、防音スライド扉82はキャスター83を介してレールr上を移動することができる。また防音スライド扉82の左右方向(壁幅方向)両端部には、防音スライド扉82を移動させるためのロープ87が取り付けられている。このロープ87のうち防音スライド扉82の左右方向一端部821に取り付けられた第1ロープ87aを引っ張ることにより防音スライド扉82を当該一端部側に移動させることができ、防音スライド扉82の左右方向他端部822に取り付けられた第2ロープ87bを引っ張ることにより防音スライド扉82を当該他端部側に移動させることができる。これらロープ87a,87bは複数のローラー88に巻き掛けられつつ地面近くにまで垂れ下がっており、作業員は地表に居ながらにして防音スライド扉82を開閉することができるようになっている。
ダクトdに空気を通す際には、防音スライド扉82の扉貫通穴84をダクト穴22の位置に一致させる(即ち図14の状態とする)。また発破作業等を行う際など騒音を低減させたい場合には、防音スライド扉82の遮音部85がダクト穴22を塞ぐような位置関係となるようにする。この際、坑口壁部側の防音スライド扉82と正面壁部側の防音スライド扉82のいずれにおいても遮音部85がダクト穴22を塞ぐようにする。このようにすると、防音効果を更に高めることができる。
また、風管防音用開閉体として、前記スライド式の防音扉に代えて、回転式の防音扉を採用することもできる。図20は、そのような回転式の防音扉を備えたトンネル用防音壁における骨組みの側面図であり、上述した図18に対応する図である。したがって、共通する要素については、同一の番号を付し、簡単のためにそれらの説明を省略する。
図20に示す実施の形態(第3の実施の形態)では、図18に示す実施の形態において坑口壁部側及び正面壁部側にそれぞれ配設されていた、防音スライド扉82を含むダクト穴用スライド扉ユニット8に代えて、坑口壁部側ダクトdと正面壁部側ダクトdとを接続するダクト連通部190内に回転式の防音扉100が配設されている。このダクト連通部190は、鋼板及び適宜の補強材を用いて作製されており、断面が円形である図18のダクト穴連通部90と異なり、断面が矩形(正方形)である。このため、断面円形のダクトdと接続するために、当該ダクトdが接続される両端開口には、前記ダクト連通部190の断面と同じ大きさの矩形(正方形)の鋼板であって中央にダクトdの円形断面と同じ大きさの孔が形成された接続プレート(図示せず)が配設されている。ダクトdは、この接続プレートの孔と同心になるように当該接続プレートに溶着される。
防音扉100は、図24に示すように、所定間隔をおいて互いに対向する2枚の矩形状の鋼板101a、101bと、これらの間に介在する溝型鋼102とを有している。また、対向して配置された前記鋼板101a、101bの両側縁には、断面半円形の長尺材からなる縁部103が配設されている。この縁部103は、所定長さの鋼管を長手方向に沿って2つ割りにすることで得ることができる。
本実施の形態では、前記溝型鋼102は、縦方向(図24の(a)において上下方向)に沿って5本、横方向に沿って4本配置されており、これらの溝型鋼102と前記2枚の鋼板101a、101bとによって、合計12の中空部分が形成されている。そして、この中空部分には、前記防音スライド扉82の遮音部85と同様に砂が充填されている。この砂は、溝型鋼102及び縁部103が取り付けられた鋼板101aが底面になるように当該鋼板101aを水平な状態とし、ついでこの鋼板101aの上、すなわち格子状に配置された溝型鋼102で区画された12のスペース内に砂を供給し、最後に鋼板101bを前記溝型鋼102及び縁部103に溶着することで、前記中空部内に充填することができる。
また、防音扉100の略中央には、当該防音扉100を回転させるための回転軸104が上下に貫通するように固設されている。この回転軸104は、棒鋼等で作製されており、図21に示すように、ダクト連通部190を構成する壁体のうち上下の壁体にベアリング(図示せず)を介して回転自在に軸支されている。また、回転軸104の下端部は前記ダクト連通部190の下の壁体を貫通してさらに下方に延設されており、この延設された部分の下端には、当該回転軸104、すなわち防音扉100を回転操作するためのハンドル106が固着されている。
ハンドル106は、図22に示すように、防音扉100の回転軸104に固着された基部106aと、その一端が前記基部106aに固着されたアーム部106bとからなっている。アーム部106bの他端付近には、ロープ107が取り付けられており、このロープ107はアイボルト108及びガイドローラ109にガイドされつつ地面近くにまで垂れ下がっている。そして、作業員は左右(図21〜22において左右)のロープ107を引くことで、前記アーム部106bを回動させて防音扉100の開放又は閉鎖を行うことができる。このロープ操作は、当該ロープに引張り力を与える端部を1箇所に集めることで、マニュアルではなく、自動で操作できるようにすることもできる。また、ロープに代えて、ワイヤ等の他の応力伝達手段を用いることもできる。
図23は、図21のB−B線における断面図であり、図23において上下方向はダクト連通部190の軸方向、換言すればトンネル内への空気の流れ方向である。防音扉100は、実線で示すように「開」状態であり、ダクトdに空気を通してトンネル内に供給することができる。一方、発破作業を行う際などトンネル外での騒音を低減させたい場合には、上述したロープ操作により防音扉100を一点鎖線で示す「閉」状態にすることができる。
ダクト連通部190の内部には、図23に示すように、山型鋼からなるストッパ110が防音扉100の回転方向に沿って等間隔で4箇所設けられている。ストッパ110は、ダクト連通部190の上下の壁体の内面間の距離と同じ長さであり、4個のうち、図23において上下の2個は開放時用のストッパであり、左右の2個は閉鎖時用のストッパである。このストッパ110は、開放状態又は閉鎖状態における防音扉100の位置決めを行うものであるが、閉鎖時用のストッパは、それに加えて、防音扉100の両側縁近傍と接触して当該防音扉100をシールする機能も有している。すなわち、円滑な回転を確保するために、防音扉100の縁部103の先端とダクト連通部190の左右の壁体の内面190aとの間には若干のクリアランスを設ける必要があるが(図23では、分かり易くするために、多少誇張してクリアランスを描いている)、このクリアランスがあると、そこから音が漏れるため、騒音防止効果が低減する。そこで、防音扉100の縁部に沿ってストッパを設けて、当該防音扉100の縁部をシールするようにしている。
なお、本実施の形態では、矩形(正方形)の回転防音扉が採用されているが、円形等他の形状の回転防音扉を用いることもできる。
また、上述した実施の形態では、抗口壁部及び正面壁部を、内部に砂が充填された重量パネルで構成し、前記抗口壁部及び正面壁部を連結する連結壁部を、充填層と吸音材層とからなる遮音パネルで構成しているが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、前記抗口壁部及び正面壁部を、充填層(この充填層には、低周波音域での遮音効果が高い重量物が充填される)と吸音材層との2層構造とすることもできる。さらに、連結壁部を、前記抗口壁部及び正面壁部と同様の重量パネルで構成することもできる。そして、吸音材層は高周波音域での吸音効果が高く、一方、重量パネルは低周波音域での遮音効果が高く、また同程度の厚さであれば吸音材層よりも全体としての遮音効果が高いという特質を考慮して、設置条件や要求される遮音の程度等に応じて、適宜パネル構造を選定することができる。
また、上述した実施の形態における重量パネルは、1層構造であるが、厚さを大きくして遮音効果をあげたい場合等に、その内部にパネル表面に平行な隔壁を設けて多層構造とすることもできる。この場合、前記隔壁とパネルの壁面との間には補強用のリブが適宜配設される。なお、同一構造の重量パネルを2層以上重ねて配置することで、遮音効果を高めることもできる。
本発明の一実施の形態であるトンネル用防音壁の正面図である。 図1のトンネル用防音壁の側面図である。 図1のZ−Z線における断面図である。 図1のY−Y線における断面図である。 図1のトンネル用防音壁の骨組みを示す正面図である。 図1のトンネル用防音壁の骨組みを示す側面図である。 図4の(イ)部分の拡大図である。 図4の(ロ)部分の拡大図である。 図4の(ハ)部分の拡大図である。 図3の(ニ)部分の拡大図である。 遮音パネルの一部断面斜視図(前面側からみた図)である。 遮音パネルの一部断面斜視図(背面側からみた図)である。 分割パネル相互間を接続する接続状態を説明するための図である。 ダクト穴用スライド扉ユニットの平面図である。 スライド扉用枠体の平面図である。 防音スライド扉の平面図である。 第2の実施の形態のトンネル用防音壁における骨組みの平面図である。 図17の骨組みの側面図である。 防音スライド扉における遮音部の断面図である。 第3の実施の形態のトンネル用防音壁における骨組みの側面図である。 図20のA−A線における断面図である。 ハンドルを下方からみた図である。 図21のB−B線における断面図である。 防音扉の説明図であって、(a)は正面説明図、(b)は水平断面説明図である。
符号の説明
1 トンネル用防音壁
2 坑口壁部
3 正面壁部
4 天井壁部
5 側面壁部
6 支持柱
61,62 スライド溝
7 重量パネル
72 砂(低周波領域での遮音効果が高い重量物)
100 防音扉
t トンネル
t1 トンネルの坑口
p 遮音パネル
p3 貯留タンク
p5 充填層
p6 支持フレーム
p7 吸音材
p8 吸音材層

Claims (5)

  1. 堀削中のトンネルの坑口に密接して当該坑口前に設置される低周波音域での遮音効果が高い重量物よりなる坑口壁部と、
    この坑口壁部に対してトンネル延長方向外側に離れて設置される低周波音域での遮音効果が高い重量物よりなる正面壁部と、
    前記坑口壁部と前記正面壁部の周縁同士を互いに連結する連結壁部と、
    を備えていることを特徴とするトンネル用防音壁。
  2. 前記坑口壁部及び前記正面壁部は、その壁幅方向に所定間隔おきに配設された複数本の支持柱と、低周波音域での遮音効果が高い複数枚の重量パネルとを備えており、この各重量パネルが、その上下縁同士を互いに突き合わせた状態で前記支持柱間に架け渡されている請求項1に記載のトンネル用防音壁。
  3. 前記支持柱は上下方向に沿って延びるスライド溝を壁幅方向両側に有する鋼材よりなり、隣接する前記支持柱の各スライド溝に重量パネルの両縁部をスライド自在に嵌合することによって当該重量パネルがその支持柱間に架け渡されている請求項2に記載のトンネル用防音壁。
  4. 前記重量パネルは、扁平な直方体状に形成された中空ボックスと、この中空ボックスの内部に充填された土、砂又は液体等の比重の大きい不定形物よりなる請求項2〜3のいずれかに記載のトンネル用防音壁。
  5. 前記連結壁部は、貯留タンクに粒状体及び液体の少なくとも一方が充填されてなる充填層と、支持フレームに支持された吸音材からなる吸音材層とを備えた遮音パネルにより構成されるとともに、この遮音パネルは、前記貯留タンクと前記支持フレームとが一体構造であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のトンネル用防音壁。
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