JP2006283545A - トンネル用防音壁 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】堀削中のトンネルtの坑口t1に密接して当該坑口t1前に設置される低周波音域での遮音効果が高い重量物よりなる坑口壁部2と、この坑口壁部2に対してトンネル延長方向外側に離れて設置される低周波音域での遮音効果が高い重量物よりなる正面壁部3と、坑口壁部2と正面壁部3の周縁同士を互いに連結する連結壁部4,5と、を備えているトンネル用防音壁1である。
【選択図】 図1
Description
しかし、トンネル内部の複数カ所に防音壁を設けるのは、その防音壁の施工自体が非常に不経済であるとともに、トンネル内部に資材や土砂を搬入及び搬出するのが不便になるという欠点がある。
そこで、一つの防音壁だけで十分な防音効果を得る目的で、切羽側に面した壁板と坑口側に面した壁板との間に空隙を設け、この空隙内に砂を充填するようにしたトンネル用防音壁が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この場合、クレーン等でつり上げた重量パネルを上から順次支持柱間に差し込んでいくだけで、坑口壁部及び正面壁部を施工することができる。
なお、以下の各図面において、肉厚の薄い部分の断面については、適宜単純な線で示すこととする。
図1は、本発明の一実施の形態であるトンネル用防音壁1の正面図であり、図2はその側面図である。図2に示すように、トンネル用防音壁1は、トンネルt(図2において仮想線で示す)の内部には設置されず、トンネルtの外部から当該トンネルtの坑口t1を塞ぐように設置されている。即ちトンネル用防音壁1は、トンネルの坑口t1に密接して当該坑口t1前に設置されている。なお図1は、トンネル用防音壁1をトンネル外部側から見た正面図であり、トンネル用防音壁1の裏側に位置するトンネルの坑口t1を仮想線で示している。
なお、「低周波音域での遮音効果が高い重量物」としては、土、砂、砂利、石、コンクリート、ポーラスコンクリート、水等の液体、等を例示することができる。この中でも特に砂や土は、不定形であり重量パネル7の製造コスト低減に寄与し、且つ低周波音域での遮音効果が高いので好ましい。
図7は、図4における(イ)部分の拡大断面図であり、図8は、同(ロ)部分の拡大断面図であり、図9は、同(ハ)部分の拡大断面図である。
図8(図4の(ロ)部分)に示すように、重量パネル7の両縁部(左右方向両縁部)は、支持柱6を構成するH鋼の両溝m1,m2(スライド溝61,62)にスライド自在に嵌合されている。このスライド自在性を確保すべく、スライド溝61,62の幅W6は、重量パネル7の両縁部における最大厚さW7よりも大きくされている。また、このように幅W6を幅W7よりも大きくしたことにより、スライド嵌合後の重量パネル7がスライド溝61,62内で振動したり、重量パネル7の両端部とスライド溝61,62との間から音漏れが生じやすくなったりするので、これらを抑制すべく、支持柱6には、重量パネル7をスライド溝に押しつけて固定するための固定用ねじ64が設けられている。固定用ねじ64は、重量パネル7の周縁部を構成するパネル枠部73を、重量パネル7のパネル厚み方向一方側から同他方側に向かって押しつけている。この固定用ねじ64により、重量パネル7の振動が抑えられると共に支持柱6と重量パネル7との間の隙間からの音漏れが抑制され、トンネル用防音壁1の防音効果が更に高まる。
なお、重量パネル7の両縁部のうち固定用ねじ64によってスライド溝61,62に押しつけられる部分には、グラスウールやゴム等の柔軟な材料よりなる緩衝材25を設けており、これによりトンネル用防音壁1内部からの音漏れが更に抑制されている。
先ず側面壁部5を構成する遮音パネルpと骨組みhとの係合構造は、図7(図4の(イ)部分の拡大図)に示されている。同図に示すように、坑口壁部2及び正面壁部3の壁幅方向両端部に位置する支持柱6にL字アングル材26が取り付けられており、遮音パネルpの外周縁部から突出する突出部p1とこのL字アングル材26とがボルトbによりねじ止め固定されている。L字アングル材26は、その断面L字を構成する2辺のうち一辺26aが支持柱6の外面と当接して当該支持柱6に取り付けられており、該2辺のうち他辺(突出辺)26bはトンネル用防音壁1の外方に向かって突出するように取り付けられている。また前記突出辺とボルト締めされる突出部p1も、遮音パネルpが側面壁部5としてトンネル用防音壁1に取り付けられた状態において、トンネル用防音壁1の外方に向かって突出するように取り付けられている。このように、遮音パネルp(突出部p1)は、トンネル用防音壁1の外側から取り付けられるようになっており、遮音パネルpの取り付け作業が容易とされている。
図10(図3における(ニ)部分の拡大図)に示すように、坑口壁部2や正面壁部3を構成する支持柱6の上端部には、ボルトbによって、支持柱6を左右に横断するようにC型チャンネル材28が取り付けられている。このC型チャンネル材28は、そのC型断面により構成される溝部28mがトンネル用防音壁1の外方に開放するように取り付けられており、その結果突出したC型チャンネル材28の一の壁面28aと上述した遮音パネルpの突出部p1とがボルト止めされている。また、天井壁部4にも、上述した側面壁部5と同様、遮音パネルユニットp2が用いられており、遮音パネルpの取り付け作業が簡略化されている。
図11は、遮音パネルpを前面側から見た斜視図であり、図12は、同遮音パネルpを背面側から見た一部断面斜視図である。また、この遮音パネルpは、第1分割パネルpRと第2分割パネルpLの2つの分割パネルを接続してなるものであり、図13は、これら分割パネル同士の接続状態を示す斜視図である。なお図13では、後述する吸音材p7や充填層p5に充填されている粒状体又は液体は図示していない。
なお、ここでいう吸音材とは、音を減衰させることができるものをいう。例えば、遮音材、防音材、断熱材と称されるものでも、音を減衰させるものであれば、吸音材に含まれる。
なお、貯留タンクp3の内部には、砂などの粒状体のみを充填してもよく、水などの液体のみを充填してもよく、粒状体と液体との両方(例えば砂と水との両方)を充填してもよい。
また、上述した実施の形態では、抗口壁部及び正面壁部を、内部に砂が充填された重量パネルで構成し、前記抗口壁部及び正面壁部を連結する連結壁部を、充填層と吸音材層とからなる遮音パネルで構成しているが、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、前記抗口壁部及び正面壁部を、充填層(この充填層には、低周波音域での遮音効果が高い重量物が充填される)と吸音材層との2層構造とすることもできる。さらに、連結壁部を、前記抗口壁部及び正面壁部と同様の重量パネルで構成することもできる。そして、吸音材層は高周波音域での吸音効果が高く、一方、重量パネルは低周波音域での遮音効果が高く、また同程度の厚さであれば吸音材層よりも全体としての遮音効果が高いという特質を考慮して、設置条件や要求される遮音の程度等に応じて、適宜パネル構造を選定することができる。
2 坑口壁部
3 正面壁部
4 天井壁部
5 側面壁部
6 支持柱
61,62 スライド溝
7 重量パネル
72 砂(低周波領域での遮音効果が高い重量物)
100 防音扉
t トンネル
t1 トンネルの坑口
p 遮音パネル
p3 貯留タンク
p5 充填層
p6 支持フレーム
p7 吸音材
p8 吸音材層
Claims (5)
- 堀削中のトンネルの坑口に密接して当該坑口前に設置される低周波音域での遮音効果が高い重量物よりなる坑口壁部と、
この坑口壁部に対してトンネル延長方向外側に離れて設置される低周波音域での遮音効果が高い重量物よりなる正面壁部と、
前記坑口壁部と前記正面壁部の周縁同士を互いに連結する連結壁部と、
を備えていることを特徴とするトンネル用防音壁。 - 前記坑口壁部及び前記正面壁部は、その壁幅方向に所定間隔おきに配設された複数本の支持柱と、低周波音域での遮音効果が高い複数枚の重量パネルとを備えており、この各重量パネルが、その上下縁同士を互いに突き合わせた状態で前記支持柱間に架け渡されている請求項1に記載のトンネル用防音壁。
- 前記支持柱は上下方向に沿って延びるスライド溝を壁幅方向両側に有する鋼材よりなり、隣接する前記支持柱の各スライド溝に重量パネルの両縁部をスライド自在に嵌合することによって当該重量パネルがその支持柱間に架け渡されている請求項2に記載のトンネル用防音壁。
- 前記重量パネルは、扁平な直方体状に形成された中空ボックスと、この中空ボックスの内部に充填された土、砂又は液体等の比重の大きい不定形物よりなる請求項2〜3のいずれかに記載のトンネル用防音壁。
- 前記連結壁部は、貯留タンクに粒状体及び液体の少なくとも一方が充填されてなる充填層と、支持フレームに支持された吸音材からなる吸音材層とを備えた遮音パネルにより構成されるとともに、この遮音パネルは、前記貯留タンクと前記支持フレームとが一体構造であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のトンネル用防音壁。
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KR101203130B1 (ko) | 2011-10-31 | 2012-11-21 | 정병인 | 터널 입구에 설치되는 방음장치 |
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2005
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