JPH11336467A - 簡易式トンネル防音扉 - Google Patents

簡易式トンネル防音扉

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JPH11336467A
JPH11336467A JP14421198A JP14421198A JPH11336467A JP H11336467 A JPH11336467 A JP H11336467A JP 14421198 A JP14421198 A JP 14421198A JP 14421198 A JP14421198 A JP 14421198A JP H11336467 A JPH11336467 A JP H11336467A
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JP
Japan
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tunnel
opening
open
door
door body
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Withdrawn
Application number
JP14421198A
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English (en)
Inventor
Susumu Hirono
進 広野
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Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
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Publication of JPH11336467A publication Critical patent/JPH11336467A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 山岳トンネルの坑口に設置される防音扉にお
いて、比較的簡単で安価な構成により、高い遮音効果が
得られ、また比較的広い開口部により、坑内作業への支
障を少なくできるようにする。 【解決手段】 トンネルAの坑口Bに、トンネル横断面
の大分部を占める正面視で四角形等の開閉扉体2とこの
開閉扉体2よりも若干小さい開口aを有する門型の反力
壁体3を設け、開閉扉体2はトンネル軸方向に起倒可能
に下部をトンネル底面にヒンジ等で枢着し、発破に際し
ては、滑車7・ワイヤロープ8・重機9等からなる開閉
装置4で開閉扉体2を起立させて反力壁体3に支持さ
せ、この開閉扉体2と反力壁体3で切羽側を密閉し、発
破が終了すると、開閉扉体2を転倒させて地面上に寝か
せ、反力壁体3により坑内作業の重機等のための大きな
開口部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、山岳トンネルにお
いて発破掘削に伴う騒音や低周波音等を低減するための
簡易式トンネル防音扉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】山岳トンネルにおいては、発破掘削に伴
う騒音(人間の耳に聞こえる音)および低周波音(人間
の耳に聞こえない音圧)が坑口周辺に大きな影響を与え
る。そのため、このような騒音や低周波音等を低減する
目的で、従来からトンネル防音扉が用いられている。
【0003】その主なものとして、図4(a) 、(c) に示
すような定置式のトンネル防音扉50がある。これは、
トンネルAの坑口Bに設置するものであり、鋼板を加工
して坑口Bを塞ぐような形状とした壁体51を坑口Bに
固定し、この壁体51の中央部に観音扉52を設けたも
のである。この観音扉52を開けて坑内作業を行い、発
破の際には、観音扉52を閉じて騒音や低周波音を遮蔽
している。
【0004】また、坑口部の防音扉だけでは周辺部への
影響を低減できない場合には、図4(b) 、(c) に示すよ
うな移動式のトンネル防音扉60も使用する。これは、
トンネルA内に設置するものであり、移動台車61上に
トンネル横断面より小さい形状の壁体62を設け、この
壁体62に観音扉63を設けたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の定置式
のトンネル防音扉50の場合、 観音扉を開いて開口
スペースを確保するため、開口スペースが狭く坑内作業
に対して支障が生じるケースが多い、 坑内換気が悪
くなる、 加工費および設置費がやや高くなる、
メンテナンスがかかる、等の欠点や問題点がある。
【0006】また、従来の移動式のトンネル防音扉60
の場合、 隙間が多く遮蔽効果が低下する、 移動
台車上に壁体および扉体を設けるため、高価な装置とな
る、などの欠点や問題点がある。
【0007】本発明は、前述のような問題を解消すべく
なされたもので、その目的は、比較的簡単で安価な構成
により、高い遮音効果が得られると共に、比較的広い開
口部が得られて、坑内作業への支障を少なくすることの
できる簡易式トンネル防音扉を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の簡易式トンネル
防音扉は、トンネルの坑口に、トンネル横断面の大部分
を占める開閉扉体とこの開閉扉体よりも若干小さい開口
を有する門型の反力壁体を設け、前記開閉扉体はトンネ
ル軸方向に起倒可能に下部をトンネル底面にヒンジ等に
より枢着し、起立状態で前記反力壁体に支持させ、転倒
状態で地面に敷設してなることを特徴とする。
【0009】開閉扉体は、トンネル横断面の中央部を大
きく占める正面視で四角形やトンネル横断面相似形など
とする。反力壁体は、開閉扉体の正面視形状より若干小
さい開口を有する門型とし、トンネルの坑口に固定す
る。開閉扉体の上下開閉は開閉装置により行い、この開
閉装置としては、ワイヤロープと滑車を用い、重機やウ
インチ等で引き上げ・引き下げする方式、その他の方式
を採用することができる。
【0010】以上のような構成において、発破に際して
は、開閉扉体を引き上げて起立させ、反力壁体に支持さ
せる。一枚物の開閉扉体の外周部表面が反力壁体の内周
部表面に当接することにより、トンネル内部の切羽側が
完全に密閉され、発破の際の騒音・低周波音が確実に遮
蔽される。また、比較的簡単で安価な装置でトンネル防
音扉を構成することができる。
【0011】発破が終了すると、開閉扉体を引き下げて
転倒させ地面に敷設する。坑内作業用の重機等は、反力
壁体の開口を通り、地面に敷設された開閉扉体上を走行
して出入りすることができる。反力壁体の開口は広くす
ることができるため、坑内作業への支障を少なくするこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する実施の形
態に基づいて説明する。図1は本発明の簡易式トンネル
防音扉を山岳トンネルに適用した場合の1例を示したも
のである。図2、図3は前記簡易式トンネル防音扉の開
閉扉体を開閉させる開閉装置の1例を示したものであ
る。
【0013】図1に示すように、本発明の簡易式トンネ
ル防音扉1は、トンネルAの坑口Bに設置され、主とし
て、坑口Bを閉塞し得る開閉扉体2および反力壁体3
と、開閉扉体2をその下部を回転中心としてトンネル軸
方向に起倒させる開閉装置4から構成されている。
【0014】開閉扉体2は、反力壁体3のトンネル内部
側に設置し、トンネル横断面内に位置し得る範囲ででき
るだけ大きな寸法の四角形等とし、鉄骨と鋼板からな
り、剛性が高く、遮音効果のある鋼版を用いる。例え
ば、リース等で得られる汎用の覆工板を一部加工して用
いるのがコスト的な面で好ましい。
【0015】反力壁体3は、開閉扉体2の外形寸法より
若干小さい開口aを有する門型の壁であり、後述するよ
うに起立させた開閉扉体2を支持し得る強度を有し、か
つ遮音効果を備えた壁、例えば鉄筋コンクリート壁、あ
るいは鉄骨フレーム・鉄板による壁等で構成する。な
お、開閉扉体2と反力壁体3の当接面は密着可能な平坦
面あるいは段差による係合面などとして遮音効果を高
め、さらに反力壁体3の当接面にゴム等のシール部材を
設けるようにしてもよい。
【0016】また、反力壁体3の天井部3aおよび側壁
部3bには、坑内の換気や排水などを行う坑内用配管設
備5、6を設けておく。
【0017】開閉扉体2の開閉装置4は、坑口Bの外部
側における天端部に滑車7を設け、この滑車7に巻き掛
けたワイヤロープ8の先端を開閉扉体2の上部に接続
し、このワイヤロープ8を重機やウインチ等の駆動源9
でトンネル外部方向に引っ張り、あるいはトンネル内部
方向に繰り出し、開閉扉体2を引き上げ、あるいは引き
下げる構成とする。
【0018】図2、図3に示すのは、ブルドーザーやシ
ョベル等の重機を用いた開閉装置の1例である。開閉扉
体2は、その下部をトンネル底面の左右両側に設置した
一対のヒンジ10に取り付けてトンネル軸方向に起倒自
在に支持する。坑口Bの外部側における天端部に滑車7
を一対のヒンジ10に対応させて左右一対で設け、坑口
Bの外部側における地面にも滑車11と水平滑車12を
一対の滑車7に対応させて左右一対で配設する。
【0019】ワイヤロープ8は、左右一対で配設し、各
先端部を開閉扉体2の上部における坑口外部側の面にピ
ン13を介して取り付け、滑車7、滑車11、水平滑車
12に順に巻き掛けた後、各基端部をブルドーザー9の
後部に接続する。
【0020】これら左右一対の滑車7、ワイヤロープ
8、ヒンジ10等は、坑内作業の重機の走行の邪魔にな
らないように左右両側に配設する(図3参照)。また、
滑車7は坑口Bの天端部に支持ブラケット14を介して
垂設し、ヒンジ10、滑車11、水平滑車12はアンカ
ー15を介して地面に固定する(図2参照)。
【0021】以上のような構成の簡易式トンネル防音扉
1において、 (1) 発破を行わない場合(発破は3〜5回/1日、1回
当たり約15〜20分)には、ブルドーザー9を後進さ
せてワイヤロープ8をトンネル内部方向に繰り出すこと
により、開閉扉体2をトンネル内部方向に徐々に転倒さ
せ、地面の上に寝かせた状態とする。この状態で、坑内
作業用の重機等が反力壁体3の開口aを通り開閉扉体2
の上を走行し、トンネル内部に入っていくことができ、
坑内作業が支障無く行われる。 (2) 発破の際には、ブルドーザー9を前進させてワイヤ
ロープ8をトンネル外部方向に引っ張ることにより、開
閉扉体2が寝た状態から徐々に起立し、90°起立した
状態で、その外周部が反力壁体3に当接し、切羽側・発
破位置Cを完全に密閉することができる。これにより、
発破の際の騒音および低周波音を確実に遮蔽することが
できる。
【0022】なお、開閉扉体1および反力壁体2の形
状、大きさ等は図示したもの限定されず、現場状況に応
じて種々の態様をとれることはいうまでもない。また、
開閉扉体2の開閉装置やその駆動源も、重機やウインチ
等によるワイヤロープ・滑車方式に限定されることな
く、その他の開閉装置を採用できることはいうまでもな
い。
【0023】
【発明の効果】本発明の簡易式トンネル防音扉は、トン
ネルの坑口に、トンネル横断面の大部分を占める開閉扉
体とこの開閉扉体よりも若干小さい開口を有する門型の
反力壁体を設け、前記開閉扉体はトンネル軸方向に起倒
可能に下部をトンネル底面に枢着し、起立状態で前記反
力壁体に支持させ、転倒状態で地面に敷設するように構
成したため、次のような効果を奏する。 (1) 覆工板等を利用した一枚物の開閉扉体と門型の反力
壁体でトンネル防音扉を構成することができ、従来の防
音扉と比較して低価格のトンネル防音扉を得ることがで
きる。 (2) 一枚物の開閉扉体の外周部を門型の反力壁体の内周
部に当接させるため、従来の防音扉より密閉性能を向上
させることができ、発破の際の騒音や低周波音を確実に
遮蔽することができる。 (3) 一枚物で大きい開閉扉体を転倒させ地面に敷設する
ことで、大きな開口部が得られ、発破以外の坑内作業の
ための重機等に対して開口部を広くすることができ、坑
内作業への支障を少なくすることができ、作業能率の向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の簡易式トンネル防音扉の1例であり、
(a) は坑口の正面図、(b) はトンネルの縦断面図であ
る。
【図2】本発明の簡易式トンネル防音扉の開閉扉体を開
閉する開閉装置の1例を示すトンネルの縦断面図であ
る。
【図3】本発明の簡易式トンネル防音扉の開閉扉体を開
閉する開閉装置の1例を示すトンネルの平面図である。
【図4】従来の防音扉であり、(a) は定置式を示す正面
図、(b) は移動式を示す正面図、(c) はトンネルの縦断
面図である。
【符号の説明】
A……山岳トンネル B……坑口 C……発破位置 1……簡易式トンネル防音扉 2……開閉扉体 3……反力壁体 3a…天井部 3b…側壁部 a……開口 4……開閉装置 5……坑内用配管設備 6……坑内用配管設備 7……滑車 8……ワイヤロープ 9……駆動源(重機、ウインチ等) 10……ヒンジ 11……滑車 12……水平滑車 13……ピン 14……支持ブラケット 15……アンカー 50……定置式のトンネル防音扉 51……壁体 52……観音扉 60……移動式トンネル防音扉 61……移動台車 62……壁体 63……観音扉

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルの坑口に、トンネル横断面の大
    部分を占める開閉扉体とこの開閉扉体よりも若干小さい
    開口を有する門型の反力壁体を設け、前記開閉扉体はト
    ンネル軸方向に起倒可能に下部をトンネル底面に枢着
    し、起立状態で前記反力壁体に支持させ、転倒状態で地
    面に敷設してなることを特徴とする簡易式トンネル防音
    扉。
JP14421198A 1998-05-26 1998-05-26 簡易式トンネル防音扉 Withdrawn JPH11336467A (ja)

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JP14421198A JPH11336467A (ja) 1998-05-26 1998-05-26 簡易式トンネル防音扉

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Legal Events

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Effective date: 20050802