JPH07310480A - 可動閉鎖壁付き搬入口装置 - Google Patents

可動閉鎖壁付き搬入口装置

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JPH07310480A
JPH07310480A JP6103099A JP10309994A JPH07310480A JP H07310480 A JPH07310480 A JP H07310480A JP 6103099 A JP6103099 A JP 6103099A JP 10309994 A JP10309994 A JP 10309994A JP H07310480 A JPH07310480 A JP H07310480A
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Yoshinori Isono
喜矩 磯野
Masayasu Tsutsui
将泰 筒井
Kiichiro Manaka
喜一郎 間中
Mitsuo Hori
光雄 堀
Masao Kunichika
正男 國近
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FUJI GENSHIRYOKU KK
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】厚壁貫通搬入口を高遮蔽度で再開可能に閉鎖す
る搬入口装置の提供。 【構成】搬入口3周囲の厚壁2に密着させた金属製枠体
4に、天端面と両側面と床面15とからなる内周面を設け
る。搬入口3の一端において枠体4を天端面向き及び両
側面向きに拡大して拡大部9とし、拡大部9に嵌合する
厚肉金属製壁体5の頂面に案内ローラ18を取付ける。拡
大部9の上縁に沿い厚壁2に案内ローラ18が摺動する案
内レール19を取付け、重量物移送装置22が着脱可能に取
付けられた壁体5を、開放位置から拡大部9に嵌合可能
な搬入口位置へ案内し、さらに案内レール19に連通して
拡大部9の天端面に搬入口出入方向に穿った案内溝19a
により、壁体5を搬入口位置から拡大部9内の閉鎖位置
へ導く。閉鎖位置で壁体5の外周面と拡大部9の内周面
との間に埋め金17を挿入し、高遮蔽度の閉鎖をする。閉
鎖後の搬入口3の再開放を、前記閉鎖と逆順の操作で行
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可動閉鎖壁付き搬入口装
置に関し、とくに原子力施設等において厚壁に設ける可
動閉鎖壁付き搬入口装置に関する。ここに、厚壁とは、
放射線等の遮蔽対象を所要量だけ減衰させるに足る厚さ
の壁であり、例えば厚さ1メートル程度のコンクリート
壁であるが、本発明はこの厚さや材質としてのコンクリ
ートに限定されない。
【0002】
【従来の技術】図8を参照するに、機器に対する高度の
遮蔽を要する原子力施設等の建物1においては、機器据
付室C1、C2、……、C11等がそれぞれ厚壁2で囲まれ、
建物1の出入口10に接する屋内空間Lと機器格納区域と
の間にも同様な厚壁2が設けられる。建設時には、厚壁
2を貫通する機器搬入口3が適宜設けられ、機器はこれ
らの搬入口3を通って所要の据付位置へ運ばれる。据付
完了後は、安全確保のため、機器搬入口3は厚壁2の連
続部分として後打ちコンクリート又はシールドブロック
等の特殊工法により完全に閉鎖される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、設備の運転実
績が蓄積されるに伴い、保守作業や交換のため機器を据
付室C1、C2、……、C11等から外部へ搬出したり、修理
後又は交換用の機器を搬入する必要の生ずることが明ら
かになった。この搬出とその後の搬入のために、上記特
殊工法で一旦閉鎖した搬入口3を再開放し、その後再び
閉鎖する工事に膨大な費用と労力を費やす問題が経験さ
れた。さらにこの再開放・再閉鎖工事は不可避的に発塵
を伴うので、機器の保護にも防塵上の配慮が必要であっ
た。
【0004】この問題を避けるため、搬入口3を容易に
反復開閉可能な可動扉で閉鎖することが考えられるが、
厚壁2と同等の遮蔽性能をもった可動扉は極めて高価と
なり実用されるに至らなかった。
【0005】従って、本発明の目的は厚壁に相当の遮蔽
性能を有する再開放可能な可動閉鎖壁体付き搬入口装置
を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】厚壁に開口する機器搬入
口を再開放可能に閉鎖するためには次の条件が必要であ
る。 (1) 厚壁と同等の遮蔽性能を持つために、相当の重量が
必要である。 (2) 放射線等の遮蔽対象の漏れを防ぐために、直線状の
間隙を除く。 (3) 再開放のために、可動性をもつ。
【0007】これらの条件を同時に充足する壁体の研究
・開発を重ねた結果、本発明者等は先に複数の折畳み自
在な部分壁体の組合わせによる可動壁を開発し、これを
特願平6ーXXXXXX号に開示した。しかし部分壁体
は輸送及び組立に便利であるが、搬入口を閉鎖するため
相互に接触させた時に隣接部分壁体間の間隙に充填材料
をつめ込み遮蔽を強化しなければならない面倒があっ
た。本発明者等はこの問題点を、単一の金属製可動壁体
の利用により解決することに成功した。
【0008】図1及び図2を参照するに、本発明による
可動閉鎖壁付き搬入口装置は、建物1(図8参照)の高
い放射線減衰能力の厚壁2を貫通する床上搬入口3の周
囲壁に密着し且つ天端面13(図2参照)と両側面4c、4d
と床面15とからなる内周面を有する金属製枠体4、枠体
4の一端を天端面13向き及び両側面4c、4d向きに拡大し
た拡大部9、枠体4の拡大部9に嵌合する形状の厚肉金
属製壁体5、壁体5の頂面に取付けた案内ローラ18、壁
体5に取付けられる重負荷コロ装置22、枠体4の拡大部
9の上縁に沿って前記厚壁2と枠体4の表面に取付けら
れ且つ壁体5の案内ローラ18に係合して壁体5を枠体拡
大部9に嵌合可能な搬入口位置と搬入口3を完全に開く
開放位置との間に案内する案内レール19、壁体5の案内
ローラ18に係合する如く案内レール19に連通して枠体拡
大部9の天端面13aに搬入口出入方向に穿たれ且つ壁体
5を搬入口位置と拡大部9に嵌入して搬入口3を閉鎖す
る閉鎖位置との間に案内する案内溝19a、及び枠体拡大
部9に嵌入時の壁体5の外周面と枠体拡大部9の内周面
との間に挿入する埋め金17を備え、搬入口3を閉鎖位置
の壁体5と埋め金17とにより閉鎖し埋め金17の取り外し
と壁体5の開放位置への移送により開放し、壁体5を十
分に厚くし厚壁2に相当の放射線減衰能力を閉鎖時の前
記搬入口3に与える。
【0009】好ましくは、枠体4及び可動壁体5を鉄製
とし、埋め金17をライナープレート25と鉛毛6との組合
わせによって構成する。さらに図7を参照するに、重負
荷コロ装置22を、平行コロ40の両端をそれぞれ環状に接
続した帯状平行コロと、前記帯状平行コロを回転自在に
保持し且つ前記可動壁体5に取付け可能な荷重負担用の
センタープレート44とにより構成する。壁体5の底面と
床面15との間の間隙に対する遮蔽を強化するため、図2
(B)に示すようにこの間隙の埋め金17に隣接して床面15
上に搬入口3の横幅方向の補助部材20を設けてもよい。
【0010】
【作用】図1及び図2の実施例を参照するに、枠体4の
拡大部9が図2の搬入口3の左端側に形成されている
が、これを反対側の端部に形成しても差支えない。搬入
口3の開放時には、可動壁体5を搬入口3から離れた図
1(A)の一点鎖線位置に保持する。この場合可動壁体5
の頂面に取付けた案内ローラ18が厚壁2の表面及び枠体
4の頂部横部材4hに固定の案内レール19に係合している
ので、可動壁体5は確実に安定して自立状態に保たれ
る。よって、搬入口3を機器(図示せず)が自由に通過
できる。図示例の案内レール19は、ブラケット21により
取り外し自在に厚壁2及び枠体4に取付けられている
が、固定としてもよい。
【0011】搬入口3を閉鎖する時は、重負荷コロ装置
22を矢印M方向の移動が可能になるように壁体5に取付
ける。搬入口開放時に壁体5の底面が建物の床面に座着
している場合には、適当な受け部材(図示せず)を壁体
5にねじ止め等によって取付け、ジャッキ(図示せず)
で壁体5を浮かす必要がある。壁体5をこのように浮か
す手段は公知技術に属する。重負荷コロ装置22は例えば
図7に示すように、複数の平行配置のコロ40の両端をそ
れぞれピン41を介してリンク42により環状に結合したも
のを、荷重負担用のセンタープレート44に回転自在に取
付けたものとすることができる。コロ40の環の長さは、
オフセットリンク43によって調節することができる。セ
ンタープレート44はサイドプレート45を介してトッププ
レート46に結合される。図示例では、トッププレート46
に結合した取付けブラケット47をボルト孔47aに嵌合す
るボルト(図示せず)により壁体5へ取付けるので、壁
体5の重量がブラケット47、トッププレート46及びサイ
ドプレート45を介してセンタープレート44へ伝達され、
多数のコロ40がその重量を支えながら回転して壁体5を
移動させる。ただし、本発明で用いる重負荷コロ装置22
は図7の構造に限定されない。ブラケット47を適当な回
転軸(図示せず)を介してトッププレート46に結合すれ
ば、車輪ユニット22の移動方向を壁体5の厚さ方向と横
幅方向との間で切り替えることができる。また、壁体5
を駆動するには、適当なウィンチからのロープ(図示せ
ず)の一端を壁体5に係止した後そのウィンチでロープ
を巻き上げる方法又は他の適当な公知方法を使うことが
できる。
【0012】壁体5が搬入口3に対向する搬入口位置ま
で移動した時に、矢印Sで示す厚壁2の厚さ方向即ち搬
入口3の出入り方向に動く重負荷コロ装置22を図1(A)
の実線で示すように可動壁体5に取付ける。次いで、矢
印Sの方向に移動させて壁体5を枠体4の拡大部9に嵌
合させ、壁体5の外周面と枠体拡大部9の内周面及び床
面15との間に埋め金17を差込む。
【0013】閉鎖時に、壁体5の外周面は枠体4の拡大
部9の屈折した周縁と接触するので、壁体5の周囲での
直線状の間隙は壁体底面5n(図4)と床面15との間のも
ののみである。壁体5の全周の間隙に埋め金17を充填す
るので、たとえ壁体底面5nのみに直線状の間隙があって
も、全体としてこれらの間隙からの放射線漏れを抑制す
ることができる。壁体5は厚肉金属からなる一体構造で
あって間隙がない。よって、可動壁体5の金属の厚さを
十分なものに選べば、厚壁2に相当の放射線減衰能力を
閉鎖時の搬入口3に与えることが期待できる。
【0014】本発明者等は、図1及び図2の実施例の可
動壁体5を、厚さd(図2(A))が約30cmの一体物の厚
肉鉄製とし、枠体4も鉄製とし、埋め金17を壁体5と枠
体4との間に適宜挿入することにより、閉鎖時の搬入口
3に厚壁2に相当する放射線遮蔽能力を与え得ることを
理論的に確認した。
【0015】従って、本発明の目的である「厚壁に相当
の遮蔽性能を有する再開放可能な可動閉鎖壁付き搬入口
装置」の提供が達成される。
【0016】
【実施例】図1及び図2の実施例において、搬入口3の
閉鎖時には全ての重負荷コロ装置22を取り外すことが可
能である。しかし閉鎖時に、厚壁2の表面と平行な矢印
M方向に可動である重負荷コロ装置22を壁体5から外さ
ない場合には、枠体4の縦部材4a及び/又は4bの下端に
重負荷コロ装置受け部22a(図3)を設けることができ
る。さらに壁体5を閉鎖位置に保持するため、壁体固定
金具23とボルト等の固定部材24とにより壁体5を枠体4
の縦部材4a、4b、頂部横部材4h及び/又は床面15に固定
することができる。床面15を安定させるため、床面部材
15aをスタッドジベル11により建物床のコンクリート構
造へ相対移動しないように取付けてもよい。図示例の埋
め金17は、例えば可動壁体5の底面5nと床面15との間に
挿入されたライナープレート25と鉛毛26とにより構成さ
れるが、本発明はこの構成の埋め金17に限定されない。
【0017】搬入口3の一端における厚壁2に凹入部を
設けその中で移動する壁体5を用いる実施例を図3及び
図4に示す。厚壁2を貫通する搬入口3の一端を搬入口
の天端面向き及び両側面向きに拡大し且つ一方の側面向
きに前記搬入口の横幅以上に拡大して搬入口端面に凹入
部を形成する。凹入部における厚壁2の表面に、鉄板等
の金属材料からなる頂部横部材4hと両側縦部材4a、4bと
板状の厚壁側面部材4kとを例えば溶接等により間隙がな
いように結合して金属製の枠体4を形成する。この枠体
4の内側に、頂部横部材4hで定まる天端面13a(図4)
と、両側縦部材4a、4bの内側面(図3)と、床面15とか
らなる内周面が定まり、さらに厚壁側端面部材4kで定ま
る厚壁側端面4jが形成され、その内周面と厚壁側端面4j
とにより枠体4の内部空間が定まる。厚壁側面部材4kに
は搬入口3と連通する開口3a(図4)を穿ち、枠体4の
内部空間に厚肉金属製で可動の壁体5を配置する。この
壁体5は、枠体4の厚壁側端面4jに当接する閉鎖端面5s
(図4)を有し、さらに枠体4の天端面13aに当接する
頂面5m(図4)、床面15に当接する底面5n、及び両側縦
部材4a、4bの内側表面に当接する側面5p、5q(図3)か
らなる外周面を有する。
【0018】図7に例示する重負荷コロ装置22を取付け
た壁体5を、図3の実線位置、即ち閉鎖位置に移動すれ
ば、壁体5の閉鎖端面5sが厚壁側面部材4kの開口3a周縁
の厚壁側端面4jに当接し、開口3aを閉鎖することにより
搬入口3を閉鎖する。閉鎖位置にある壁体5の外周面と
枠体4の内周面との間、即ち壁体5の頂面5mと枠体4の
天端面13aとの間、壁体5の側面5pと枠体4の縦部材4a
の内側面との間、壁体5の側面5qに沿う閉鎖端面5sの部
分とこれに接触する枠体4の厚壁側端面4jの部分との
間、及び壁体5の底面5nと床面15との間にそれぞれ埋め
金17を挿入すれば、搬入口3を密封する事ができる。こ
の場合、壁体5の頂面5m及び側面5pと対向する枠体4の
内周面との間の間隙は厚壁側端面4jにおいて屈折してい
るので、直線状ではなく、全体として壁体5と枠体4と
の間の間隙からの放射線漏れを抑制することができる。
閉鎖時には、重負荷コロ装置22を壁体5から取り外して
もよい。また、枠体4の頂部横部材4hと壁体5との間及
び床面材15aと壁体5との間に図4に示す様に固定部材2
4により壁体固定金具23を取付け、壁体5を閉鎖位置に
確実に保持してもよい。
【0019】閉鎖後に搬入口3を再開放する時は、壁体
固定金具23及び埋め金17を取除き、重荷重コロ装置22を
壁体5に取付けた後、適当なウィンチ(図示せず)等に
より、壁体5を図3の実線の閉鎖位置から一点鎖線の開
放位置へ移動する。
【0020】厚肉金属製で一体物の可動壁体5を回転可
能に枢支した実施例を図5及び図6に示す。厚壁2貫通
の搬入口3の出入端の一方を天端面向き及び両側面向き
に拡大して凹入部を形成する。その凹入部における厚壁
2の表面に密着する鉄板等の金属材料からなる頂部横部
材4hと両側縦部材4a、4bと板状の厚壁側面部材4kとを例
えば溶接等により間隙がないように結合して金属製の枠
体4を形成する。厚壁側面部材4kには搬入口3と連通す
る開口3a(図6)を穿つ。枠体4の内側に、頂部横部材
4hで定まる天端面13a(図6)と、両側縦部材4a、4bの
内側面(図5)と、床面15とからなる内周面が定まり、
この内周面と厚壁側端面部材4kで定まる厚壁側端面4jに
より枠体4の内部空間が定まる。枠体4の内部空間に嵌
入可能な厚肉金属製の可動壁体5を設ける。この壁体5
は、枠体4の厚壁側端面4jに密接可能な閉鎖端面5s(図
6)を有し、さらに枠体4の天端面13aに当接する頂面5
m(図6)、床面15に当接する底面5n、及び両側縦部材4
a、4bの内側表面に当接する側面5p、5q(図5)からな
る外周面を有する。
【0021】片側の前記縦部材、図示例の場合右側の縦
部材4bの外側面に例えば枠付きヒンジ30と枢支軸7で結
合される壁体付きヒンジ31とからなるヒンジ6を取付け
る。このヒンジ6は、壁体5を枠体4の内部空間に嵌入
し厚壁側端面4jの開口周縁部分と密着する図5(A)実線
の閉鎖位置と厚壁側端面4jから離れ厚壁2の表面に沿う
図5(A)一点鎖線の開放位置との間に回転させ得るもの
であれば足り、図示例のものに限定されない。搬入口3
の閉鎖時には前記閉鎖位置における壁体5の外周面と枠
体4の内周面との間、即ち壁体5の頂面5mと枠体4の天
端面13aとの間、壁体5の側面5p・5qと枠体4の縦部材4
a・4bの内側面との間、及び壁体5の底面5nと床面15と
の間にそれぞれ埋め金17を挿入する。一旦閉鎖後の再開
放には、埋め金17を取り外した後ヒンジにより壁体5を
開放位置へ回転すればよい。図6において閉鎖位置にあ
る壁体5を壁体固定金具23により枠体4の垂直側面14a
及び/又は14bに固定する。
【0022】好ましくは、枠体4の内周面を搬入口3の
出入方向外側から内側へ向け順次縮小する如く傾斜さ
せ、壁体5の外周面を枠体4の傾斜内周面と接触可能な
形状とし、閉鎖時における壁体5と枠体4と間の間隙の
壁体5厚さ方向の長さを大きくし遮蔽効果を高める。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明の可動
閉鎖壁付き搬入口装置は、厚壁貫通の搬入口を高い遮蔽
性能を以て閉鎖し、しかも一旦閉鎖した搬入口を比較的
簡単に開放できるので次の顕著な効果を奏する。
【0024】(1)高度の遮蔽を要する厚壁で囲まれるプ
ラント機器について、プラント運転開始後の保守・交換
用等の機器を厚壁貫通の搬入口を介して経済的に搬入・
搬出することを可能にし、プラントのトータルコストの
低減を可能にする。 (2)搬入口閉鎖用の一体物の可動壁体を再開放可能な態
様で枠体に取付け搬入口をユニット化し、現地での据付
工事期間を短縮することができる。 (3)従来は搬入口再開工事に伴う破片の飛散及び発塵等
のため、周辺の機器の作業は再開工事完了を待って行う
ことを余儀なくされたが、本発明によれば搬入口装置付
近の機器工事・作業を搬入口再開作業に先行させるか又
は同時進行させることができる。 (4)従来の搬入口再開工事が不可欠とした周辺機器の保
護・養生を不必要とする。 (5)高度の遮蔽を要する機器の搬入・搬出に伴う搬入口
の再開放及び再閉鎖を、高価な扉設置の場合に比し低コ
ストでしかもコンクリート打設による封じ込めの場合に
比し容易且つ迅速に行える。 (6)搬入口閉鎖部の機能、例えば遮蔽能力、気密性、水
密性、耐震性能等を用途に応じ最適レベルに選択して設
計・施工することができる。 (7)従来の搬入口再開で問題となったコンクリート廃棄
物等の発生がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明の一実施例の説明図である。
【図2】は図1(B)の線IIA−IIAにおける断面図及び補
助遮蔽部材の説明図である。
【図3】は厚壁に凹入部を設けた本発明の実施例の説明
図である。
【図4】は図3(B)の線IV−IVにおける断面図である。
【図5】は回転式の壁体を用いる本発明の実施例の説明
図である。
【図6】は図5(B)の線VI−VIにおける断面図である。
【図7】は重負荷コロ装置の斜視図である。
【図8】は厚壁で囲まれた機器据付室を有する建物の説
明図である。
【符号の説明】
1 建物 2 厚壁 3 搬入口 4 枠体 5 可動壁体 6 ヒンジ 7 枢支軸 9 拡大部 10 出入口 11 スタッドジベル 13 天端面 14a、14b:垂直側面、 15 床面 17 埋め金 18 案内ローラ 19 案内レール 20 補助遮蔽材 21 ブラケット 22 重負荷コロ装置 23 壁体固定金具 24 固定部材 25 ライナープレート 26 鉛毛 27 ブラケット 30 枠付きヒンジ 31 壁体付きヒンジ 40 コロ 41 ピン 42 リンク 43 オフセットリンク 44 センタープレート 45 サイドプレート 46 トッププレート 47 取付けブラケット。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚壁貫通の床面上搬入口の周囲壁に密着
    し且つ天端面と両側面と床面とからなる内周面を有する
    金属製枠体、搬入口の一端における前記枠体の内周面を
    前記天端面向き及び両側面向きに拡大した拡大部、前記
    拡大部に嵌合する形状の厚肉金属製可動壁体、前記壁体
    の頂面に設けた案内ローラ、前記壁体に取付ける重負荷
    コロ装置、前記拡大部の上縁に沿って前記厚壁と枠体の
    表面に取付けられ且つ前記壁体の案内ローラに係合して
    前記壁体を前記拡大部に嵌合可能な搬入口位置と前記搬
    入口を完全に開く開放位置との間に案内する案内レー
    ル、前記案内レールに連通して前記拡大部の天端面に搬
    入口出入方向に穿たれ且つ前記壁体の案内ローラに係合
    して前記壁体を前記搬入口位置と前記拡大部に嵌入して
    搬入口を閉鎖する閉鎖位置との間に案内する案内溝、及
    び前記閉鎖位置の壁体の外周面と前記枠体の拡大部の内
    周面との間に挿入する埋め金を備え、前記搬入口を前記
    閉鎖位置の壁体と前記埋め金とにより閉鎖し前記埋め金
    の取り外しと前記壁体の開放位置への移送により開放
    し、前記壁体を十分に厚くし前記厚壁に相当の放射線減
    衰能力を閉鎖時の搬入口に与えてなる可動閉鎖壁付き搬
    入口装置。
  2. 【請求項2】 厚壁貫通の床面上搬入口の一端周縁を天
    端向き及び両側向きに僅かに拡大し且つ片側向きに前記
    搬入口の横幅以上に拡大して形成した厚壁表面の凹入
    部、前記凹入部の内面に密着する頂部横部材と両側縦部
    材と厚壁側端面部材と床面部材とにより形成される天端
    面と両側面と厚壁側端面と床面とからなる内周面を有す
    る金属製の枠体、前記厚壁側端面部材に前記搬入口と連
    通して形成した開口、前記厚壁側端面の前記開口の周縁
    部分に密着可能な閉鎖端面及び前記枠体内周面に接触可
    能な外周面を有する厚肉金属製可動壁体、前記壁体の頂
    部に設けた案内ローラ、前記壁体に取付ける重負荷コロ
    装置、前記枠体の天端面に穿たれ且つ前記壁体の案内ロ
    ーラに係合して前記壁体を前記厚壁側端面の前記開口の
    周縁部分に密着する閉鎖位置と前記開口から離れる開放
    位置との間に案内する案内溝、並びに前記閉鎖位置にお
    ける壁体の外周面と前記枠体の内周面との間及び前記壁
    体の閉鎖端面と前記枠体の厚壁側端面との間に挿入する
    埋め金を備え、前記搬入口を前記閉鎖位置の壁体と前記
    埋め金とにより閉鎖し前記埋め金の取り外しと前記壁体
    の開放位置への移送により開放し、前記壁体を十分に厚
    くし前記厚壁に相当の放射線減衰能力を閉鎖時の搬入口
    に与えてなる可動閉鎖壁付き搬入口装置。
  3. 【請求項3】 厚壁貫通の床面上搬入口の一端を搬入口
    の天端面向き及び両側面向きに拡大して形成した厚壁表
    面の凹入部、前記凹入部における厚壁の表面に密着する
    頂部横部材と両側縦部材と厚壁側端面部材と床面部材と
    により形成される天端面と両側面と厚壁側端面と床面と
    からなる内周面を有する金属製の枠体、前記厚壁側端面
    部材に前記搬入口と連通させて穿った開口、前記厚壁側
    端面の前記開口周縁部分と密着可能な閉鎖端面及び前記
    枠体の内周面に接触可能な外周面を有する厚肉金属製可
    動壁体、片側の前記縦部材の外側面に取付けられ且つ前
    記壁体を前記厚肉側端面の前記開口周縁部分と密着する
    閉鎖位置と前記枠体の厚肉側端面から離れる開放位置と
    の間に回転させるヒンジ、並びに前記閉鎖位置における
    前記壁体の外周面と前記枠体の内周面及び床面との間に
    挿入する埋め金を備え、前記搬入口を前記閉鎖位置の壁
    体と前記埋め金とにより閉鎖し前記埋め金の取り外しと
    前記壁体の開放位置への回転により開放し、前記壁体を
    十分に厚くし前記厚壁に相当の放射線減衰能力を閉鎖時
    の搬入口に与えてなる可動閉鎖壁付き搬入口装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3の搬入口装置におい
    て、前記枠体及び壁体を鉄製としてなる可動閉鎖壁付き
    搬入口装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3の搬入口装置におい
    て、前記埋め金を前記壁体の外周面と前記枠体の内周面
    及び床面との間に挿入される金属製ライナープレート及
    び鉛毛としてなる可動閉鎖壁付き搬入口装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2又は3の搬入口装置におい
    て、前記壁体の底面と前記枠体の床面との間に挿入する
    埋め金に隣接して前記床面上に前記搬入口横幅方向の補
    助遮蔽部材を設けてなる可動閉鎖壁付き搬入口装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2の搬入口装置において、
    前記重負荷コロ装置に、平行コロの両端をそれぞれ環状
    に接続した帯状平行コロと、前記帯状平行コロを回転自
    在に保持し且つ前記可動壁体に取付け可能な荷重負担用
    のセンタープレートとを設けてなる可動閉鎖壁付き搬入
    口装置。
  8. 【請求項8】 請求項1又は2の搬入口装置において、
    前記枠体に前記壁体に取付けた重負荷コロ装置が嵌入す
    るコロ装置受け部を設けてなる可動閉鎖壁付き搬入口装
    置。
  9. 【請求項9】 請求項2又は3の搬入口装置において、
    前記閉鎖位置における前記壁体の閉鎖端面を前記枠体の
    縦部材、頂部横部材及び/又は床面に固定する壁体固定
    金具を設けてなる可動閉鎖壁付き搬入口装置。
  10. 【請求項10】 請求項3の搬入口装置において、前記
    枠体の内周面を前記搬入口の出入方向外側から内側へ向
    け順次縮小する如く傾斜させ、前記厚肉金属製壁体の外
    周面を前記枠体の傾斜内周面と接触可能な形状としてな
    る可動閉鎖壁付き搬入口装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007085875A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Taisei Corp 分割型放射線遮蔽扉を用いた放射線使用室
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JP2018206123A (ja) * 2017-06-06 2018-12-27 株式会社竹中工務店 生産施設

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