JPH1062592A - 遮蔽構造物の開閉部構造 - Google Patents

遮蔽構造物の開閉部構造

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JPH1062592A
JPH1062592A JP23246796A JP23246796A JPH1062592A JP H1062592 A JPH1062592 A JP H1062592A JP 23246796 A JP23246796 A JP 23246796A JP 23246796 A JP23246796 A JP 23246796A JP H1062592 A JPH1062592 A JP H1062592A
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JP
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shielding
opening
balls
closing
plate members
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JP23246796A
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Inventor
Takao Suzuki
隆夫 鈴木
Hiroyuki Aoki
弘之 青木
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Taisei Corp
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Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で開閉の際の取扱性に優れるとともに、
製作が容易で、かつ所望の遮蔽性能を得ることができる
遮蔽構造物における開閉部の構造を得る。 【解決手段】 遮蔽構造物10に形成された開口部11
の内外部側に開閉自在に設けられた板部材16、17
と、この板材16、17間に充填された遮蔽効果を有す
る粒状部材13〜15とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の遮蔽構造物
に設けられた開閉自在の開口部を遮蔽するための開閉部
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、原子炉等の原子力機器の収納設
備や放射性物質の格納設備などの各種の原子力設備にあ
っては、建屋全体や内部の所定の区画が、上記機器類や
放射性物質等から発生する中性子線やγ線等の放射線の
漏洩等を防止するために、比重の大きな骨材を用いた重
量コンクリートや、遮蔽厚さを充分にとったコンクリー
ト等によって構築された遮蔽構造物によって覆われてい
る。ところで、このような遮蔽構造物においても、例え
ば補修や増設時等に内部へ大型機器等を搬入出するため
の遮蔽ハッチや遮蔽扉等の開閉部が必要である。この開
閉部は、通常の操業状態においては、遮蔽構造物の他の
部分と同様に所定の遮蔽性能が必要とされることから、
通常鉄のムク材料やコンクリートを鉄枠に打設したもの
が用いられている。ところが、通常この種の遮蔽ハッチ
や遮蔽扉にあっては、その寸法が数mになるために重量
が嵩み、よってその取り扱いに大型の重機等が必要にな
るといった問題点がある。
【0003】そこで、従来このような遮蔽構造物にあっ
ては、重機等のハンドリング上の制約条件に合わせて、
複数のブロックに分割し、これらを組合わせることによ
り上記遮蔽ハッチや遮蔽扉を構成した開閉部構造が採用
されている。図7および図8は、従来の遮蔽構造物にお
ける遮蔽ハッチ(開閉部)の構造を示すもので、この遮
蔽ハッチは、遮蔽構造物1のハッチ孔(開口部)2を複
数のコンクリート製のブロック3…からなるハッチ蓋4
によって開閉自在に遮蔽した構造のものである。ここ
で、上記ブロック3…は、開口部2の厚さ方向に2段に
分割され、かつ幅方向にそれぞれ4分割された角柱状の
ものである。このようなコンクリート製のブロック3を
組合わせた場合には、図8に示すように、隣接するブロ
ック3、3間の隙間3aの長さが長くなるため、当該隙
間3aを介して放射線等が漏洩する虞がある。そこで、
上下段に配設されたブロック3は、上記放射線等を効果
的に遮蔽するために、互いの隙間3aが上下方向に一致
しないように幅方向にずらせて組み合わされており、さ
らに上記隙間3aと対向する各ブロック3の当該位置に
は、遮蔽用の鉄ブロック5が挿入されている。そして、
上記ハッチ孔2を開く場合には、先ず図7に示すよう
に、上段側に位置する一のブロック3の四隅に取付けた
アイボルト6にワイヤ7を掛けて、重機によって一本ず
つ吊り上げることにより、次々に上段の4本のブロック
3を取り外し、次いで同様に下段に位置するブロック3
を順次吊り上げて取り外すようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような構成からな
る従来の遮蔽ハッチにおいては、ハッチ蓋4がブロック
3に分割されているものの、漏洩の観点から極力各ブロ
ック3を大きく製作する必要があり、よって各ブロック
3が重量物となって取扱性に劣るとともに、開閉する際
には、一定の手順に従った多数のブロック3…の吊り上
げや組立て作業を必要とするために、当該開閉作業に多
大の時間と手間とを要するという問題点があった。加え
て、ブロック3とハッチ孔2の壁面および各ブロック3
間からの漏洩を防止するために、これらのブロック3…
を高い寸法精度で加工する必要があり、製作が難しくて
加工費の高騰化を招くという問題点もあった。
【0005】本発明は、上記従来の遮蔽構造物の開閉部
構造が有する課題を有効に解決すべくなされたもので、
軽量で開閉の際の取扱性に優れるとともに、製作が容易
で、かつ所望の遮蔽性能を得ることができる遮蔽構造物
における開閉部の構造を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る遮蔽構造物の開閉部構造は、上記遮蔽構造物に形
成された開口部の両側に開閉自在に設けられた一対の板
部材と、これら板材間に充填された遮蔽効果を有する粒
状部材とを備えてなることを特徴とするものであり、さ
らに請求項2に記載の発明は、上記板部材の少なくとも
一方に、内部への上記粒状部材の供給または回収を行な
うための管部材を接続したことを特徴とするものであ
る。
【0007】ここで、請求項3に記載の発明は、上記開
口部が遮蔽構造物の上部または下部に形成されている場
合に、上記開口部の閉塞時に、板部材間に下方側から上
方側に向けて漸次粒径が大きくなる粒状部材を充填した
ことを特徴とするものであり、また請求項4に記載の発
明は、上記請求項1ないし3のいずれかに記載の粒状部
材が、遮蔽効果を有する芯材と、この芯材を覆う遮蔽効
果を有し、かつ弾性を有する被覆材とによって構成され
ていることを特徴とするものである。
【0008】請求項1ないし4のいずれかに記載の発明
によれば、開閉部を開放する際には、先ず板部材間に充
填した粒状部材を回収して内部を空洞化させた後に、上
記板部材を取り外せばよいために、開閉時におけるハン
ドリング重量が極めて小さいものとなり、開閉時におけ
る取扱性に優れる。また、上記開口部を塞ぐに充分な寸
法の板部材を配設すればよいために、従来の分割された
ブロックのような開口部との取合いやブロック同士の当
接部といった精度の高い加工が不要となり、よってその
製作が容易であるといった利点もある。加えて、上記板
部材間に粒状部材を充填しているので、これら粒状部材
と開口部の内壁および当該粒状部材同士の密着により隙
間の発生を防止して、容易に所望の遮蔽性能を得ること
ができるとともに、さらに当該粒状部材の寸法や種類、
さらには充填量を自由に調整することができ、よって遮
蔽構造物の用途に対応して適宜その遮蔽性能を選択する
ことが可能となる。
【0009】例えば、高エネルギー中性子線を遮蔽する
に際しては、上記板部材間を厚さ方向に一次〜三次遮蔽
とし、一次遮蔽における上記粒状部材として、高エネル
ギー領域の中性子に対する遮蔽性に優れた鉄等の比重の
大きい材料からなる遮蔽玉を用い、二次遮蔽の粒状部材
として、低エネルギーとなった中性子の遮蔽性に優れる
ポリエチレン等の比重の小さな材料からなる遮蔽玉を用
い、さらに三次遮蔽の粒状部材として、ガラス等のγ線
の遮蔽に好適な材料からなる遮蔽玉を用いて、これらを
3層状に充填することにより、極めて優れた遮蔽性能を
発揮することが可能となる。この際に、請求項2に記載
の発明によれば、上記板部材の少なくとも一方に、内部
への上記粒状部材の供給または回収を行なうための管部
材を接続しているので、容易に板部材間への粒状部材の
供給または回収を行なうことができて好適である。
【0010】また、請求項3に記載の発明のように、上
下方向に開口する開口部に対して、板部材間の下方側か
ら上方側に向けて漸次粒径が大きくなる粒状部材を充填
すれば、上述したような複数種類の粒状部材を用いて複
数次の遮蔽を達成する場合に、振動によって異種材料か
らなる粒状部材が移動して混在する虞がなく、よって互
いに異なる粒状部材を安定的に各遮蔽層に納めることが
できる。さらに、請求項4に記載の発明によれば、粒状
部材として、遮蔽効果を有する芯材を、同じく遮蔽効果
を有し、かつ弾性を有する被覆材によって覆った構成と
しているので、上記板部材間における自然充填量よりも
若干余分な粒状部材を充填してこれらを板部材によって
押圧することにより、上記被覆材を変形させて充填効率
を向上させるとともに、互いの密着面積を増加させて遮
蔽性能を向上させることが可能となる。ちなみに、上記
被覆材として、例えばゴム系の被覆材等の中性子の遮蔽
性能に優れる素材を用いれば、一層好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の遮蔽
構造物の開閉部構造を原子力設備におけるハッチ蓋に適
用した第1の実施形態を示すもので、図中符号11が遮
蔽構造物のコンクリート躯体10に形成されたハッチ孔
(開口部)である。このハッチ孔11は、枠体12と3
種類の遮蔽玉(粒状部材)13、14、15とによって
閉塞されるようになっている。上記枠体12は、図2に
示すように、ハッチ孔11の内外部側を塞ぐ一対の鋼板
(板部材)16、17がアングル材等を用いた骨組材1
8によって一体化されたもので、ハッチ孔11の外部側
に配設される鋼板16は、その外形がハッチ孔11の外
側の内形よりも大きい寸法に設定され、かつ他方の鋼板
17は、その外形がハッチ孔11の内部側の内壁面と一
致する寸法に設定されている。そして、上記枠体12
は、鋼板16の上面に設けられた吊り金物16aによっ
て、ハッチ孔11の外部側から挿入されて鋼板17がハ
ッチ孔11の内部側開口を塞ぐとともに、鋼板16の外
周縁部がハッチ孔11の外部側縁部に載置されてこれを
塞ぐようになっている。
【0012】また、上記鋼板16の所定箇所には、遮蔽
玉13〜15が挿通可能な孔部が穿設されるとともに、
当該孔部を塞ぐ蓋が設けられており、他方鋼板17の中
央部にも、同様に遮蔽玉13〜15が挿通可能な孔部1
9が穿設され、さらに鋼板17の下面には、上記孔部1
9を開閉自在に覆う開閉蓋20が配設されている。この
孔部19には、図1に示すように、回収管(管部材)2
1が着脱自在に取付けられるようになっている。なお、
図中符号22は、遮蔽構造物のコンクリート躯体10内
に挿入された鉄ブロックである。そして、上記枠体12
の鋼板16、17間に、上記遮蔽玉13〜15が密に充
填されている。
【0013】上記遮蔽玉13〜15は、互いに異なる径
寸法に形成されており、鋼材16、17間において内部
側に位置する遮蔽玉13よりも中間部に位置する遮蔽玉
14がより大径に形成され、さらにこの遮蔽玉14より
も外部側に位置する遮蔽玉15がより大径に形成されて
いる。これにより、層状をなす遮蔽玉13によって一次
遮蔽23が、遮蔽玉14によって二次遮蔽24が、そし
て遮蔽玉15によって三次遮蔽25がそれぞれ構成され
ている。そして、一次遮蔽23を構成する遮蔽玉13
は、高エネルギー領域の中性子に対する遮蔽性に優れた
鉄等の比重の大きい材料によって形成され、二次遮蔽を
構成する遮蔽玉14は、低エネルギーとなった中性子の
遮蔽性に優れるポリエチレン等の比重の小さな材料によ
って形成され、さらに三次遮蔽を構成する遮蔽玉15
は、ガラス等のγ線の遮蔽に好適な材料によって形成さ
れている。
【0014】以上の構成からなる遮蔽構造物のハッチに
おいて、当該ハッチ孔11を開く場合には、図1に示す
ように、先ず孔部19に回収管21を取付け、開閉蓋2
0を開けることにより重力を利用して内部の遮蔽玉13
〜15を回収し、ハッチ孔11内を空洞にする。次い
で、鋼板16の吊り金物16aにワイヤ26を掛けて重
機で揚重することにより、枠体12をハッチ孔11から
取り外す。また、上記ハッチ孔11を閉じる場合には、
先ず上記枠体12を吊り上げてハッチ孔11内に組込ん
だ後に、鋼板16に穿設された孔部から内部に、回収後
に径に応じて分別された遮蔽玉13、遮蔽玉14および
遮蔽玉15を、順次供給してハッチ孔11内に充填す
る。そして、上記遮蔽玉13〜15の充填が完了した後
に、上記孔部を簡易な蓋で閉塞する。
【0015】このように、上記構成からなるハッチによ
れば、ハッチ孔11を開放する際には、回収管21によ
り内部の遮蔽玉13〜15を回収して内部を空洞化させ
た後に、上記枠体12を取り外せばよいために、開閉時
におけるハンドリング重量が極めて小さいものとなり、
よって開閉時における取扱性に優れる。また、枠体12
内に充填した遮蔽玉13〜15により、これら遮蔽玉1
3〜15とハッチ孔12の内壁および遮蔽玉13〜15
同士の密着により隙間の発生を防止して、容易に所望の
遮蔽性能を得ることができるとともに、枠体12は、そ
の加工に従来のブロック3のような高い精度が必要とさ
れないために製作が容易になる。
【0016】加えて、遮蔽玉13〜15の寸法や種類、
さらには充填量を自由に調整することができ、よって放
射線の種類等の遮蔽すべき対象物の特性に応じて適宜そ
の遮蔽性能を選択することができる。ちなみに、本実施
の形態においては、高エネルギー中性子線を遮蔽するに
際して、3種類の上記遮蔽玉13、14、15によって
層状の一次遮蔽23〜三次遮蔽25を形成し、遮蔽玉1
3によって高エネルギー領域の中性子を遮蔽し、次いで
遮蔽玉14によって低エネルギーとなった中性子を遮蔽
性したうえで、さらに遮蔽玉15によってγ線を遮蔽す
ることができるため、極めて優れた遮蔽性能を発揮する
ことができる。この際に、鋼板16、17間の下方側か
ら上方側に向けて漸次粒径が大きくなる遮蔽玉13〜1
5を充填しているので、互いに異なる材質からなる遮蔽
玉13〜15が混在することがなく、安定的に一次遮蔽
23〜三次遮蔽25を構成することができる。加えて、
種類の異なる上記遮蔽玉13〜15を、互いに異なる径
に形成しているので、回収した後に容易に分別すること
ができる。さらに、下方に位置する鋼板17に、孔部1
9を穿設して回収管21を接続しているので、内部に充
填した遮蔽玉13〜15を極めて容易に回収することが
できる。なお、本実施の形態においては、枠体12を鋼
板16、17と骨組18とによって一体に形成したが、
これに限るものではなく、大きさや重量に対応して分割
して製作してもよい。
【0017】図3〜図6は、本発明に係る遮蔽構造物の
開閉部構造を原子力設備における遮蔽壁(遮蔽構造物)
30の開口部31に適用した第2の実施形態を示すもの
である。図3および図4に示すように、この開口部31
の内外側には、それぞれ鋼板32、32が配設されてい
る。この鋼板32は、その外形寸法が開口部31の開口
面積よりも大きく形成されており、周縁部に挿通された
ボルト等の取付け金物(図示を略す。)によって遮蔽壁
30に着脱自在に設けられている。そして、これら鋼板
32、32間に、遮蔽玉(粒状部材)33…が充填され
ている。この遮蔽玉33は、図5に示すように、中心部
に鉄等の遮蔽効果を有する芯材34が配設され、この芯
材34を同じく遮蔽効果を有するとともに、さらに弾性
を有するゴム系の被覆材35によって覆ったものであ
る。ちなみに、上記遮蔽玉33としては、図6に示すよ
うな、複数の分散された鉄等からなる芯材34a…を上
記ゴム系の被覆材35によって覆ったものであってもよ
い。
【0018】以上の構成からなる開閉部構造において開
口部31を開く場合には、一方の鋼板32の取付け金物
を取り外して当該鋼板32を遮蔽壁30から僅かに外
し、内部の遮蔽玉33…を回収して鋼板32、32間を
空洞にした後に、他方の鋼板32を同様にして取り外せ
ばよい。また、開放された上記開口部31を閉塞する場
合には、図3に示すように、先ず一方の鋼板32を取付
けるとともに、他方の鋼板32を半開き状態にして内部
に若干余分な量の遮蔽玉33…を充填し、次いで図4に
示すように、他方の鋼板32を押圧して取付け金物によ
って遮蔽壁30に取付ける。これにより、内部の遮蔽玉
33は互いに押圧されて被覆材35が変形し、互いに密
着するとともに、上記開口部31の内壁とも密着する。
【0019】したがって、本実施形態における遮蔽構造
物の開閉部構造によっても、第1の実施形態と同様に効
果が得られる他、さらに遮蔽玉33として、それぞれ遮
蔽効果を有する芯材34を弾性を有する被覆材35によ
って覆った構成としているので、鋼板32、32間の自
然充填量よりも若干余分な遮蔽玉33を充填してこれら
を鋼板32によって押圧することにより、上記被覆材3
5を変形させて充填効率を向上させるとともに、互いの
密着面積を増加させて遮蔽性能を向上させることができ
るといった効果が得られる。また特に、本実施形態のよ
うに遮蔽壁30の開口部31に適用した場合において
は、従来の様に充填物として通常のコンクリート等を用
いた際の沈下に起因する遮蔽部の欠損等の発生も防止す
ることができるという効果も得られる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし4
のいずれかに記載の発明によれば、開閉時におけるハン
ドリング重量が極めて小さいものとなり、開閉時におけ
る取扱性に優れるとともに、精度の高い加工が不要にな
るためにその製作が容易である。しかも、粒状部材の密
着により容易に所望の遮蔽性能を得ることができるとと
もに、当該粒状部材の寸法や種類、さらには充填量を自
由に調整することができ、よって遮蔽すべき対象の特性
に応じて適宜その遮蔽性能を選択することが可能とな
る。この際に、請求項2に記載の発明によれば、容易に
板部材間への粒状部材の供給または回収を行なうことが
でき、さらに請求項3に記載の発明によれば、複数種類
の粒状部材を用いて複数次の遮蔽を達成する場合に、互
いに異なる粒状部材を互いに混在させることなく安定的
に各遮蔽層に納めることができる。また、請求項4に記
載の発明によれば、充填時に被覆材を変形させて充填効
率を向上させるとともに、互いの密着面積を増加させて
遮蔽性能を向上させることが可能になるといった効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遮蔽構造物の開閉部構造の第1の実施
形態を示す縦断面図である。
【図2】図1の枠体の構成を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態において一方の鋼板を
塞ぐ前の状態を示す縦断面図である。
【図4】図3の鋼板を取付けた後の状態を示す縦断面図
である。
【図5】図3の遮蔽玉の構成を示す断面図である。
【図6】図3の遮蔽玉の変形例の構成を示す断面図であ
る。
【図7】従来の遮蔽構造物の開閉部構造を示す縦断面図
である。
【図8】図7の平面図である。
【符号の説明】
10 コンクリート躯体(遮蔽構造物) 11 ハッチ孔(開口部) 12 枠体 13、14、15、33 遮蔽玉(粒状部材) 16、17、32 鋼板(板部材) 19 孔部 21 回収管(管部材) 30 遮蔽壁(遮蔽構造物) 31 開口部 34、34a 芯材 35 被覆材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮蔽構造物に形成された開口部の両側に
    開閉自在に設けられた一対の板部材と、これら板材間に
    充填された遮蔽効果を有する粒状部材とを備えてなるこ
    とを特徴とする遮蔽構造物の開閉部構造。
  2. 【請求項2】 上記板部材の少なくとも一方に、内部へ
    の上記粒状部材の供給または回収を行なうための管部材
    が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の遮
    蔽構造物の開閉部構造。
  3. 【請求項3】 上記開口部は、上記遮蔽構造物の上部ま
    たは下部に形成されており、かつ上記開口部の閉塞時
    に、上記板部材間には、下方側から上方側に向けて漸次
    粒径が大きくなる上記粒状部材が充填されていることを
    特徴とする請求項1または2に記載の遮蔽構造物の開閉
    部構造。
  4. 【請求項4】 上記粒状部材は、遮蔽効果を有する芯材
    と、この芯材を覆う遮蔽効果を有し、かつ弾性を有する
    被覆材とによって構成されていることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載の遮蔽構造物の開閉部構
    造。
JP23246796A 1996-08-14 1996-08-14 遮蔽構造物の開閉部構造 Pending JPH1062592A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100733791B1 (ko) 2005-06-29 2007-07-03 강석종 방사선 차폐벽
JP2013170891A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Ihi Corp 放射線防護体
JP2013170894A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Ihi Corp 放射線防護体

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