JP2017206892A - 開閉構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、床下のスペースを有効活用できる開閉構造を提供することを課題とする。【解決手段】 本発明は、床の開口を形成する所定の縁部に基端部が取り付けられ、該縁部に沿う回動中心周りで先端部が回動の先端として回動することで前記開口を開閉するように構成された蓋と、該蓋の裏面側に配置され且つ蓋の開閉動作を補助するバランサと、蓋の裏面側において、該蓋の基端部から先端部の方向に沿って延びるレールと、該レールに載置され且つ該レールの長手方向に沿って移動するローラーと、該ローラーを前記蓋の裏面に取り付ける取付リンクと、前記ローラーと前記バランサとに連結される保持リンクと、前記ローラーと前記バランサとの間で該保持リンクに連結されるとともに、前記縁部に連結されるアームリンクとを備える。【選択図】図7

Description

本発明は、床に形成された開口を開閉するための開閉構造に関する。
従来から、例えば、工場や倉庫等の建造物の床には、床下のスペースに設置されている設備の点検や保守のため、或いは、床下のスペースに対する物資の搬入や搬出等を行うための開口が形成されることがある。
そして、かかる床には、前記開口を開閉するための開閉構造として、床開口閉塞装置が設置されており、平常時においては該床開口閉塞装置で前記開口を閉じておき、必要に応じて前記開口を開いている。
床開口閉塞装置は、前記開口を開閉する蓋体と、該蓋体の裏面側に連結されるウェイトアームと、該ウェイトアームに吊設されるバランスウェイトとを備えている。
蓋体は、開口を画定する所定の固定辺に沿わせて固定ヒンジで固定された固定辺を有する固定蓋板と、該固定蓋板に連結される開口蓋板とを有する。
固定蓋板は、固定辺に対向し且つ固定辺と同方向に延びる連結辺を有する。
開口蓋板は、連結辺に沿って延び且つ連結辺に対してヒンジを介して回動可能に連結される折れ辺を有する。これにより、開口蓋板は、折れ辺を境として固定蓋板に対して山折れ可能となっている。
ウェイトアームは、基端部が固定蓋板の固定辺側の裏面にヒンジ固定される第一ウェイトアームと、基端部が開口蓋板の裏面にヒンジ固定された第二ウェイトアームとを備えている。第一ウェイトアームの先端部と第二ウェイトアームの先端部とは、互いにヒンジ連結されており、第一ウェイトアームと第二ウェイトアームとの連結部分にはバランスウェイトが吊設されている。
上記従来の床開口閉塞装置にあっては、閉状態から開状態へ移行する際には、前記固定蓋板が、固定ヒンジを回動中心に起立回動し、開口蓋板が固定蓋板に対して折れ辺を境として山折れする。
そして、ウェイトアームは、前記山折れに従って、第一ウェイトアームが基端部のヒンジ連結部を中心に先端部が下方側に向かって回動し、第二ウェイトアームが第一ウェイトアームに対して該第一ウェイトアームとの連結部分を境として谷折れする。このように、床開口閉塞装置では、蓋体が山折れし、ウェイトアームが谷折れすることで、開状態となる。
特開2009−133166号公報
ところで、上記従来の床開口閉塞装置にあっては、バランスウェイトがウェイトアームの谷折れの動きに伴って移動する。
より具体的に説明すると、バランスウェイトは、第一ウェイトアームと第二ウェイトアームとの先端部に吊設されているため、第一ウェイトアームの基端部を中心として第一のアーム長さを半径とする先端部の円弧状の回動軌跡と略同じ軌跡で移動する。
そのため、前記床開口閉塞装置では、バランスウェイトの前記円弧状の回動軌跡を確保するために、床下のスペースを大きく空けておく必要があり、床下で実際に使用できるスペースが制限されていた。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、床下のスペースを有効活用できる開閉構造を提供することを課題とする。
本発明の開閉構造は、床の開口を形成する所定の縁部に基端部が取り付けられ、該縁部に沿う回動中心周りで先端部が回動の先端として回動することで前記開口を開閉するように形成された蓋と、該蓋の裏面側に配置され且つ蓋の開閉動作を補助するバランサと、蓋の裏面側において、該蓋の基端部から先端部の方向に沿って延びるレールと、該レールに載置され且つ該レールの長手方向に沿って移動するローラーと、該ローラーを前記蓋の裏面に取り付ける取付リンクと、前記ローラーと前記バランサとに連結される保持リンクと、前記ローラーと前記バランサとの間で該保持リンクに連結されるとともに、前記縁部に連結されるアームリンクとを備える。
上記構成の開閉構造によれば、閉じた状態の蓋を開く場合、該蓋によって取付リンクが蓋の基端部側に引っ張られる。これに伴い、ローラーが蓋の先端部側から基端部側に向かってレール上を移動する。
そして、上記構成の開閉構造では、ローラーとバランサとが保持リンクで連結されるため、ローラーの前記移動に伴い、保持リンクのローラーに連結されている部分が蓋の先端側から基端側へ移動する。
ここで、アームリンクは、ローラーとバランサとの間において保持リンクに連結されるため、保持リンクのローラーとの連結部分の前記移動に伴い、縁部に連結されている部分を中心として保持リンクに連結されている部分が蓋から離れる方向に回動する。
このように、本発明の開閉構造によれば、蓋を開く回動動作に伴って、保持リンクが、レールに沿って蓋の基端部側へ移動しながらローラーとの連結部分を中心として蓋からバランサが離れる方向に回動する。
開いた状態の蓋を閉じる場合、該蓋によって取付リンクが蓋の先端部の方に向けて押される。これに伴い、ローラーが蓋の基端部側から先端部側へレール上を移動し、保持リンクのローラーとの連結部分が蓋の基端部側から蓋の先端部側へ移動する。
ここで、アームリンクは、上述のように、ローラーとバランサとの間において保持リンクに連結されるため、保持リンクのローラーとの連結部分の前記移動に伴い、縁部に連結している部分を中心として保持リンクに連結されている部分が蓋に接近する方向に回動する。
このように、本発明の蓋構造によれば、蓋の開口を閉じる回動動作に伴って保持リンクがレールに沿って蓋の先端部側へ移動しながらローラーとの連結部分を中心として蓋にバランサが接近する方向に回動する。
従って、上記構成の開閉構造では、蓋の開閉動作に伴って、バランサが実質的に蓋の基端部側で蓋に対して接近離間するため、床下のスペースの先端部側を使用することができる。
本発明の開閉構造において、前記蓋の裏面に連結される接続リンクと、該接続リンクと縁部とに連結される中間リンクとを備え、前記蓋は、前記縁部に回転可能に取り付けられる基端部と、前記開口の中央部側に配置される先端部とを有し、前記接続リンクは、前記蓋の先端部側に連結され、前記取付リンクは、前記中間リンクにおける縁部との連結位置と接続リンクとの連結位置との間に連結されていてもよい。
かかる構成によれば、蓋の開閉動作中に保持リンク及び取付リンクを介して使用するバランサの負荷を中間リンクと接続リンクとで受けることができる。従って、前記開閉構造では、バランサの重みによって蓋に対して開方向に作用する外力が抑えられ、これにより、蓋の縁部への連結部分に生じる負荷が抑えられる。
さらに、本発明の開閉構造において、前記接続リンクは、前記蓋が前記開口を閉じている状態で前記蓋との連結位置が前記中間リンクとの連結位置よりも上方に配置されていてもよい。
かかる構成によれば、蓋が開口を閉じている状態において、接続リンクの蓋との連結位置が中間リンクとの連結位置よりも上方に配置されるため、閉状態の蓋を開き始める際に接続リンクが起き上がり易くなる。従って、上記構成の開閉構造では、蓋の開動作を円滑に行うことができるようになる。
以上のように、本発明の開閉構造によれば、床下のスペースを有効活用できるという優れた効果を奏し得る。
図1は、本発明の一実施形態に係る開閉構造の平面図である。 図2は、同実施形態に係る開閉構造の受枠の平面図である。 図3は、同実施形態に係る開閉構造の断面図であって、図1のIII−III線での断面図である。 図4は、同実施形態に係る開閉構造の断面図であって、図1のIV−IV線での断面図である。 図5は、同実施形態に係る開閉構造の拡大図であって、図3の領域Aの拡大図である。 図6は、同実施形態に係る開閉構造の拡大図であって、図4の領域Bの拡大図である。 図7は、同実施形態に係る開閉構造の動作説明図であって、蓋を途中まで開いた状態の動作説明図である。 図8は、同実施形態に係る開閉構造の拡大斜視図であって、蓋を開いている状態の斜視図である。 図9は、同実施形態に係る開閉構造の動作説明図であって、蓋を完全に開いた状態の動作説明図である。 図10は、本発明の別の実施形態に係る開閉構造の拡大斜視図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる開閉構造について、添付図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係る開閉構造は、例えば、躯体(本実施形態では建造物の床)に形成された開口に設置されるものであり、床下のスペースに設置されている設備の点検や保守のため、或いは、床下のスペースに対する物資の搬入や搬出等を行う際に開口を開閉するように構成されている。
なお、本実施形態では、図3に示すように、床下のスペースに連通する連通開口H1と、連通開口H1周りから外方に広がる設置用凹部H2とで開口が構成されていることを前提とし、床のうちの連通開口H1を画定する各面を開口壁面W1、設置用凹部H2の外縁を画定する各面を外縁壁面W2、開口壁面W1と外縁壁面W2との間に広がる面(開口周りに広がる面)を設置面W3として以下の説明を行う。
開閉構造1は、図1及び図9に示すように、床の開口周りに沿わせて配置する受枠2と、該受枠2に回転可能に取り付けられ且つ該開口を開閉する蓋3と、前記受枠2内に配置される直線状のレール4と、該レール4に載置され且つ該レール4の長手方向に沿って移動するローラー5と、該ローラー5と蓋3の裏面側とにつながる蓋側リンク機構6と、該蓋3の開閉動作を補助するバランサ7と、ローラー5とバランサ7とにつながるバランサ側リンク機構8とを備えている。
受枠2は、例えば、矩形や、方形状の枠である。受枠2は、図2に示すように、枠状の受枠本体20と、該受枠本体20と蓋3との間の隙間を塞ぐ封止構造21と、受枠本体20周りで水を排出するための排水構造22とを有する。
受枠本体20は、設置用凹部H2内に固定されるアウターフレーム23と、該アウターフレーム23を設置用凹部H2内に固定するためのアンカー24と、前記アウターフレーム23内に接合されて連通開口H1に対応する領域内に配置されるインナーフレーム25とを有する。
アウターフレーム23と外縁壁面W2及び設置面W3との間には、モルタル等の硬化性資材を充填して硬化させた基礎部が構成されている。
そして、本実施形態に係るアウターフレーム23は、蓋3の基端部3Aに対応して配置される基点側外辺部230と、レール4に対応して配置されるガイド側外辺部231とを有する。
基点側外辺部230は、長尺に形成されており、外縁壁面W2に沿って延びるように配置されている。また、基点側外辺部230は、図5に示すように、長尺であり且つ設置面W3と平行又は略平行な状態で配置される基点側底部230aと、該基点側底部230aから起立する一対の基点側壁部230bとを有する。
各基点側壁部230bは、基点側外辺部230の長手方向に沿って長尺に形成されており、互いの間に間隔をあけて対向している。そのため、基点側外辺部230は、基点側底部230aと各基点側壁部230bとによって上方に向けて開放した溝を画定している。
ガイド側外辺部231は、長尺に形成されており(図2参照)、外縁壁面W2(基点側外辺部230を沿わせている外縁壁面W2とは別の外縁壁面W2)に沿って延びるように配置されている。
本実施形態に係るガイド側外辺部231は、図6に示すように、長尺であり且つ設置面W3と平行又は略平行な状態で配置されるガイド側底部231aと、該基点側底部230aから起立する一対のガイド側壁部231bとを有する。
各ガイド側壁部231bは、ガイド側外辺部231の長手方向に沿って長尺に形成されており、互いの間に間隔をあけて対向している。そのため、ガイド側外辺部231は、ガイド側底部231aと各ガイド側壁部231bとによって上方に向けて開放した溝を画定している。
なお、本実施形態に係るアウターフレーム23は、図2に示すように、互いに平行となるように配置された一対の基点側外辺部230と、各基点側外辺部230に連続するとともに互いに平行となるように配置された一対のガイド側外辺部231とによって角環状の枠を構成している。
また、本実施形態に係るアウターフレーム23では、各ガイド側外辺部231が構成する溝と、各基点側外辺部230が構成する溝とが互いに連続することで一つの環状の溝を構成している。
本実施形態のアンカー24には、基点側外辺部230に接続されている複数の基点側アンカー240と、ガイド側外辺部231に接続されている複数のガイド側アンカー241とが含まれている。
基点側アンカー240は、基点側外辺部230の長手方向で間隔をあけて並んでいる。本実施形態の基点側アンカー240は、図5に示すように、基点側底部230aに連設される固定辺240aと、該固定辺240aから基点側外辺部230の外側に延出する延出辺240bとを有する。延出辺240bは、固定辺240aに対して傾斜するように形成されている。
ガイド側アンカー241は、ガイド側外辺部231の長手方向で間隔をあけて並んでいる。また、本実施形態のガイド側アンカー241は、図6に示すように、ガイド側底部231aに連設される固定辺241aと、該固定辺240aからガイド側外辺部231の外側に延出する延出辺241bとを有する。延出辺241bは、固定辺241aに対して傾斜するように形成されている。
インナーフレーム25は、図2に示すように、基点側外辺部230に接合される基点側内辺部250と、ガイド側外辺部231に接合されるガイド側内辺部251とを有する。
基点側内辺部250は、図5に示すように、基点側壁部230b(連通開口H1側の基点側壁部230b)に接合されて連通開口H1と対応する領域内に配置される基点側内壁部250aと、該基点側内壁部250aに連続するとともに、バランサ側リンク機構8を取付可能に構成される基点側取付部250bと、該基点側取付部250bを補強するための基点側補強部250cとを有する。
基点側内壁部250aは、基点側壁部230bの長手方向に対応する方向に沿って延びている。
基点側取付部250bは、基点側内壁部250aと一体的に形成されている。より具体的に説明すると、基点側取付部250bは、基点側内壁部250aの下端から垂下する取付壁部250dと、該取付壁部250dから延出する台部250eとを有する。
取付壁部250dと台部250eとは、互いに直交している。そして、台部250eは、取付壁部250dの下端から連通開口H1の中央部側に向かって真っ直ぐに延出している。
なお、基点側取付部250bには、バランサ側リンク機構8を取り付けるためのリンク用連結部CAが設けられている。
リンク用連結部CAは、基点側取付部250bの長手方向で間隔をあけて並ぶ一対の連結片部CA1を有する(図2参照)。一対の連結片部CA1は、平板状の部材を屈曲させたもので構成されており、屈曲位置を境とする一方側の部分が基点側取付部250bに接合されている。また、一対の連結片部CA1は、屈曲位置を境とする他方側の部分が互いに対向しており、基点側取付部250bの長手方向で対応する位置に貫通孔が形成されている。
また、基点側取付部250bには、バランサ側リンク機構8の浮き上がりを防止するためのストッパーSがリンク用連結部CAを介して接続されている(図2参照)。ストッパーSは、一対の連結片部CA1のうちの外側の連結片部CA1に設けられている。すなわち、ストッパーSは、外側の連結片部CA1とガイド側外辺部231との間に配置されている。
基点側補強部250cは、台部250eの先端から垂下しており、基点側壁部230bの長手方向に対応する方向に沿って長尺に形成されている。
ガイド側内辺部251は、図6に示すように、ガイド側壁部231b(連通開口H1側のガイド側壁部231b)の内側に接続されるガイド側内壁部251aと、該ガイド側内壁部251aに連続し且つ連通開口H1を閉じた状態の蓋3を受ける蓋受部251bと、該蓋受部251bに連続し且つ連通開口H1と対応する位置に配置される連設壁部251cと、該連設壁部251cに連続するとともに、レール4が設置されるレール用取付部251dと、該レール用取付部251dを補強するためのガイド側補強部251eとを有する。
ガイド側内壁部251aは、ガイド側壁部231bの長手方向に対応する方向に沿って長尺に形成されている。
蓋受部251bは、ガイド側内壁部251aの下端から連通開口H1の中央部側に向かって延出しており、ガイド側内壁部251aに対して直交している。また、蓋受部251bの基端部側は設置用凹部H2内に配置されており、蓋受部251bの先端部側は連通開口H1内に進出している。
連設壁部251cは、蓋受部251bの先端から垂下している。また、連設壁部251cは、ガイド側壁部231bの長手方向に対応する方向に沿って長尺に形成されている。
レール用取付部251dは、連設壁部251cの下端から連通開口H1の中央部側に向かって延出しており、連設壁部251cに対して直交している。また、レール用取付部251dも、ガイド側壁部231bの長手方向に対応する方向に沿って長尺に形成されている。
ガイド側補強部251eは、レール用取付部251dの先端から垂下するとともに、ガイド側壁部231bの長手方向に対応する方向に沿って長尺に形成されている。
本実施形態に係る受枠2では、上述のように、アウターフレーム23と外縁壁面W2及び設置面W3との間に基礎部が構成されているため、アウターフレーム23が基礎部上に載置されるとともに、アンカー24が基礎部内に埋設された状態となっている。そのため、アウターフレーム23がアンカー24によって基礎部上に引き留められ、さらに、インナーフレーム25がアウターフレーム23によって基礎部に対して繋ぎ止められている。
これにより、インナーフレーム25の取付壁部250dは、アウターフレーム23の基点側外辺部230で基礎部に繋ぎ止められた状態で、バランサ側リンク機構8が取り付けられているリンク用連結部CAを保持している。
また、インナーフレーム25のレール用取付部251dは、アウターフレーム23のガイド側外辺部231に基礎部で繋ぎ止められた状態で、レール4や、レール4上のローラー5、ローラー5に連結されている蓋側リンク機構6を保持している。
さらに、連通開口H1を蓋3で閉じている状態においては、インナーフレーム25の蓋受部251bが、アウターフレーム23のガイド側外辺部231に基礎部で繋ぎ止められた状態で、蓋3(蓋3の後述する支持リブ31)を受け止めることになる。
封止構造21は、図2に示すように、インナーフレーム25の外周を取り囲むように構成されている。より具体的に説明すると、封止構造21は、基点側内辺部250の外側に取り付けられた基点側封止部210と、ガイド側内辺部251の外側に取り付けられたガイド側封止部211とを有する。
基点側封止部210は、図5に示すように、基点側内辺部250の外面に接続される基点側嵌込部210aと、基点側内辺部250の外面と、弾性を有し且つ該基点側嵌込部210aとの間に嵌め込まれる基点側シール部210bとを有する。
基点側嵌込部210aは、基点側内辺部250の全長(長手方向における全長)に亘って延びるように形成されており、基点側内辺部250の外面と協働して上方に開放した溝を画定するように構成されている。
基点側シール部210bは、長尺であり、基点側内辺部250と基点側嵌込部210aとで画定した溝の全長に亘って配置されている。また、基点側シール部210bは、蓋3で連通開口H1を閉じたときに、全長に亘って該蓋3に密接するように構成されている。
ガイド側封止部211は、図6に示すように、ガイド側内辺部251の外面に接続されるガイド側嵌込部211aと、ガイド側内辺部251の外面と、弾性を有し且つ該ガイド側嵌込部211aとの間に嵌め込まれるガイド側シール部211bとを有する。
ガイド側嵌込部211aは、ガイド側内辺部251の全長(長手方向における全長)に亘って延びるように形成されており、ガイド側内辺部251の外面と協働して上方に開放した溝を画定するように構成されている。
ガイド側シール部211bは、長尺であり、ガイド側内辺部251とガイド側嵌込部211aとで画定した溝の全長に亘って配置されている。蓋3で連通開口H1を閉じたときに、全長に亘って該蓋3に密接するように構成されている。
本実施形態に係る封止構造21では、基点側嵌込部210aとガイド側嵌込部211aとが互いに連続することによって、インナーフレーム25の外周全周を取り囲む環状溝を画定している。また、基点側シール部210bとガイド側シール部211bとが互いに連続することによって、前記環状溝に対応する環状のシール部材を構成している。
排水構造22は、図2に示すように、インナーフレーム25の外周を取り囲むように構成された排水用の溝である排水路220と、該排水路220内の水を外部に排出するための出水部221とを有する。
排水路は、基点側内辺部250の外側に位置する基点側排水路220aと、ガイド側内辺部251の外側に位置するガイド側排水路220bとで構成されている。
なお、基点側排水路は、基点側外辺部230が画定する溝であり、ガイド側排水路220aは、ガイド側外辺部231が画定する溝である。このように、本実施形態では、アウターフレーム23によって排水構造22が構成されている。
出水部221は、基点側排水路220a(本実施形態では、基点側外辺部230の基点側底部230a)に設けられている。
蓋3は、受枠2に対して回転可能に取り付けられている。より具体的に説明すると、蓋3は、図1及び図5に示すように、基端部3Aが基点側外辺部230にヒンジRを介して連結されており、基点側外辺部230の長手方向に沿う回動中心周りで先端部3Bが回動の先端として回動することで連通開口H1を開閉するように構成されている。なお、本実施形態では、連通開口H1を開いている状態を開状態、連通開口H1を閉じている状態を閉状態として以下の説明を行う。
本実施形態に係る蓋3は、図1及び図8に示すように、受枠本体20上に載置される天板部30と、該受枠本体20上に天板部30を支持すべく天板部30の裏面側に設けられた支持リブ31と、天板部30を補強する補強リブ32とを有する。
天板部30には、インナーフレーム25上に載置される開閉領域300と、開閉領域300がインナーフレーム25上に載置された状態において、該インナーフレーム25の外側に配置される被覆領域301とが含まれている。被覆領域301は、天板部30の外周縁部に対応する部分である。
また、蓋3は、閉状態にすると、開閉領域300がインナーフレーム25上を覆い、被覆領域301がアウターフレーム23上を覆うように構成されている。
本実施形態に係る天板部30には、図2に示すように、蓋側リンク機構6を連結するための蓋側連結部CBが設けられている。
蓋側連結部CBは、蓋3の先端部3B側に配置されている。また、蓋側連結部CBは、基端部3Aと先端部3Bとが並ぶ方向に直交する方向(以下、幅方向という)で間隔をあけて並ぶ一対の接続片部CB1を有し、それぞれが天板部30の裏面(開閉領域300の裏面)から延出している。そして、一対の接続片部CB1には、前記幅方向で対応する位置に貫通孔が形成されている。
このように、蓋3は、裏面側に蓋側リンク機構6を連結するための蓋側連結部CBを有する構成となっている。
さらに、本実施形態に係る天板部30には、蓋3の開閉動作時に用いる治具を取り付ける治具用取付部33が設けられている(図1参照)。
支持リブ31は、図8に示すように、蓋3の基端部3Aと先端部3Bとの間で真っ直ぐに延びている。また、本実施形態に係る蓋3では、天板部30の裏面に対して一対の支持リブ31が設けられている。一対の支持リブ31は、蓋3が閉状態である場合に、それぞれが個別の蓋受部251bに当接するように構成されている。従って、支持リブ31は、蓋3が閉状態である状態において、天板部30を蓋受部251b上で支持するように構成されている。
補強リブ32は、前記幅方向で真っ直ぐに延びた形状である。また、本実施形態に係る天板部30の裏面には、複数(四つ)の補強リブ32が設けられており、各補強リブ32が互いに平行な状態で間隔を空けて並んでいる。なお、複数の補強リブ32のうち、最も蓋3の先端側に位置する補強リブ32には、一対の切欠が形成されている。
レール4は、図6に示すように、レール用取付部251d上に設けられている。また、レール4は、レール用取付部251dの先端上に配置されている。そのため、レール4と連設壁部251cとの間には隙間が形成されている。
ローラー5は、厚みを有する円形の部材で構成されており、厚み方向における中央部には、周方向の全周に亘って連続する凹部が形成されている。そして、ローラー5は、凹部内にレール4が嵌るように構成されている。
蓋側リンク機構6は、図9に示すように、ローラー5に連結される取付リンク60と、該取付リンク60と蓋3の裏面とに連結される支持リンク61と、取付リンク60とローラー5とを相対回転可能に連結するガイドジョイントJ1と、取付リンク60と支持リンク61とを相対回転可能に連結する中間ジョイントJ2とを備えている。
取付リンク60は、ローラー5の外側(より具体的には、レール4と連設壁部251cとの間に対応する領域)に配置されている(図8参照)。
取付リンク60は、ローラー5に対して相対回転可能に連結されるスライド端部600と、支持リンク61に連結される連結端部601とを有する。なお、取付リンク60は、杆状であり、長手方向における一端部によってスライド端部600が構成され、長手方向における他端部によって連結端部601が構成されている。
そして、取付リンク60では、蓋3の開閉動作中において、スライド端部600が常に連結端部601よりも連通開口H1の内側(レール4が延びる方向における連通開口H1の内側)に位置するように構成されている。
取付リンク60は、蓋3の開動作中においては、連結端部601が外側に向かって引き上げられるに伴ってスライド端部600がローラー5とともに蓋3の基端部3A側に移動するため、取付リンク60はスライド端部600を基点として引き起こされる。
そして、蓋3の閉動作中においては、連結端部601が内側に向けて押し下げられるため、スライド端部600がローラー5とともに蓋3の先端部3B側に移動するため、取付リンク60はスライド端部600を基点として倒される。
そのため、取付リンク60は、蓋3が閉状態である場合、連通開口H1内で横たわる倒伏姿勢となり、蓋3が開状態である場合、連通開口H1内で起立した起立姿勢となるように構成されている。さらに、取付リンク60は、起立姿勢であるときに、連結端部601がスライド端部600よりも外方に位置するように傾斜した状態となるように構成されている。
支持リンク61は、蓋3の裏面に連結される接続リンク62と、該接続リンク62と受枠2とに連結される中間リンク63と、接続リンク62と中間リンク63とを相対回転可能に連結する支持ジョイントJ3とを有する。
接続リンク62は、杆状であり、蓋3の先端側に連結されている。より具体的に説明すると、接続リンク62は、長手方向における一端部(以下、基端部という)620が蓋側連結部CBに連結されている。本実施形態では、蓋側連結部CBが各連結片部CB1の間に配置され、該蓋側連結部CBと各連結片部CB1とに軸状の蓋側回転軸P1が挿通されている。
そのため、接続リンク62は、蓋3に対しては、長手方向における他端部(以下、先端部という)621が基端部620側(蓋側回転軸P1の軸心)を中心とする円弧状の軌道に沿って回転するように構成されている。
接続リンク62の基端部620は、蓋3が閉状態である場合、先端部621よりも上方で且つ基端部3A側に配置され、蓋3が開状態である場合、先端部621よりも上方で且つ蓋3の基端部3A側に配置されるように構成されている。
すなわち、接続リンク62は、蓋3が閉状態である場合においては、基端部620側よりも先端部621側が下方に位置するように傾斜した姿勢となり、蓋3が開状態においては、基端部620側が先端部621側よりも上方で且つ外方(連通開口H1の外側)に位置するように傾斜した姿勢となる(図3参照)。
中間リンク63は、受枠2のリンク用連結部CAに連結される支持連結端部630と、接続リンク62の先端部621に相対回転可能に連結される先端連結部631とを有する。
支持連結端部630は、リンク用連結部CAに対して回転可能に連結されている。本実施形態では、支持連結端部630がリンク用連結部CAにおける外側の連結片部CA1よりもさらに外方に配置されており、該支持連結端部630と、一対の連結片部CA1に軸状の枠側回転軸P2が挿通されている。
そのため、中間リンク63は、受枠2に対しては、先端連結部631が支持連結端部630(枠側回転軸P2の軸心)を中心とする円弧状の軌道に沿って回転するように構成されている。
さらに、先端連結部631は、蓋3が閉状態である場合においては、支持連結端部630よりも上方に配置され、蓋3が開状態においては、支持連結端部630よりも内側(連通開口H1の内側)に配置されるように構成されている。
すなわち、中間リンク63は、蓋3が閉状態である場合においては、支持連結端部630側が先端連結部631側よりも上方に位置するように傾斜した姿勢となり、蓋3が開状態においては、支持連結端部630側が先端連結部631側よりも内側(連通開口H1の内側)に位置するように傾斜した姿勢となるように構成されている。
また、中間リンク63は、支持連結端部630と先端連結部631との間(すなわち、受枠2への連結位置と接続リンク62への連結位置との間)に対して取付リンク60の連結端部601が連結されている。
蓋側リンク機構6においては、上述のように、蓋3の開閉動作中において、取付リンク60のスライド端部600が常に連結端部601よりも内側に位置するように構成されているため、取付リンク60と中間リンク63の先端連結部631側とは、蓋3が閉状態である場合は折り畳まれた状態となり、蓋3が開状態である場合は展開した状態となるように構成されている。
ガイドジョイントJ1は、軸状に形成されている。そして、スライド端部600及びローラー5の挿通孔には、ガイドジョイントJ1が挿通されている。これにより、蓋側リンク機構6は、取付リンク60とローラー5とが同軸回りで相対回転可能となるように構成されている。
中間ジョイントJ2は、軸状に形成されており、取付リンク60のスライド端部600と、中間リンク63における支持連結端部630と先端連結部631との間の部分とに挿通されている。これにより、蓋側リンク機構6は、取付リンク60と中間リンク63とが同軸回りで相対回転可能となるように構成されている。
バランサ側リンク機構8は、前記ローラー5と前記バランサ7とに連結される保持リンク80と、前記ローラー5と前記バランサ7との間で該保持リンク80に連結されるとともに、前記受枠2に連結されるアームリンク81と、保持リンク80とアームリンク81とを相対回転可能に連結する引留ジョイントJ4とを備える。
保持リンク80は、ローラー5の内側に配置されている。すなわち、保持リンク80は、ローラー5を介して取付リンク60と並ぶように配置されている(図8参照)。
保持リンク80は、ローラー5に対して相対回転可能に連結される被案内端部800と、バランサ7が取り付けらレール被取付端部801とを有する。なお、保持リンク80は、杆状であり、長手方向における一端部によって被案内端部800が構成され、長手方向における他端部によってレール被取付端部801が構成されている。
被案内端部800には、スライド端部600、ローラー5とともにガイドジョイントJ1が挿通されている。そのため、保持リンク80と、取付リンク60とは、同軸回りで相対回転可能となるように構成されている。
保持リンク80では、蓋3の開閉動作中において、被案内端部800が常にレール被取付端部801よりも内側に位置するように構成されている。
より具体的に説明すると、蓋3の開動作中においては、被案内端部800が外側に引っ張られるに伴ってレール被取付端部801が該被案内端部800に押されて外側に移動した後に下方に移動するため、保持リンク80は、連通開口H1内で起きた姿勢となる。
そして、蓋3の閉動作中においては、被案内端部800が内側に向けて引っ張られるに伴ってレール被取付端部801が引き上げられた後に、連通開口H1の内側に向けて引っ張られるため、保持リンク80が連通開口H1内で横たわった姿勢となる。
また、保持リンク80は、蓋3が閉状態である場合、連通開口H1内で横たわる倒伏姿勢となり、蓋3が開状態である場合、連通開口H1内で起立した起立姿勢となるように構成されている。さらに、取付リンク60は、起立姿勢であるときに、被案内端部800がレール被取付端部801よりも内側に位置するように傾斜した状態となるように構成されている。
アームリンク81は、受枠2のリンク用連結部CAに連結される支点連結端部810と、保持リンク80における被案内端部800とレール被取付端部801との間に連結される引留連結端部811とを有する。
支点連結端部810は、リンク用連結部CAに対して回転可能に連結されている。本実施形態では、支点連結端部810が一対の連結片部CA1の間に配置されており、中間リンク63の支持連結端部630と一対の連結片部CA1とともに、枠側回転軸P2が挿通されている。
そのため、アームリンク81は、受枠2に対しては、引留連結端部811が支点連結端部810(枠側回転軸P2の軸心)を中心とする円弧状の軌道に沿って回転するように構成されている。
上述のように、引留連結端部811が保持リンク80における被案内端部800とレール被取付端部801との間に連結されているため、蓋3の開動作時においては、引留連結端部811によって保持リンク80のレール被取付端部801を押し下げ、蓋3の閉動作時においては、引留連結端部811によって保持リンク80のレール被取付端部801を引き上げるように構成されている。
さらに、取付リンク60と中間リンク63の先端連結部631側とは、蓋3が閉状態である場合は折り畳まれた状態となり、蓋3が開状態である場合は展開した状態となるように構成されることとなる。
引留ジョイントJ4は、軸状に形成されており、引留連結端部811と保持リンク80における被案内端部800とレール被取付端部801との間に挿通されている。これにより、バランサ側リンク機構8は、保持リンク80とアームリンク81とが同軸回りで相対回転可能となるように構成されている。
バランサ7は、金属製であり厚みのある板状の錘部材70を有する。本実施形態では、三つの錘部材70が保持リンク80の長手方向に沿って並べて配置された状態で被案内端部800に取り付けられている。なお、バランサ7は、単一の錘部材70を有するようにしてもよいし、錘部材70同士を厚み方向に重ねた状態で被案内端部800に取り付けてもよい。
錘部材70では、厚み方向における一方の面が被案内端部800に当接し、他方の面が連通開口H1内に向けて配置されている。
本実施形態に係る開閉構造1は、以上の構成である。続いて、開閉構造1の使用方法について説明する。
開閉構造1は、平常時は、図3に示すように、蓋3が閉状態になっており、床下の設備の点検や保守、床下への物資の搬入や搬出等を行う際に蓋3を開く。
蓋3を開く場合、治具用取付部34に治具を取り付けた後に、図7に示すように、該治具を用いて蓋3の先端部3Bを引き上げる。このようにすると、蓋3とともに、接続リンク62及び中間リンク63の先端連結部631側が持ち上げられる。
そして、中間リンク63が支持連結端部630を基点として引き起こされると、連結端部601が連通開口H1の外側に向かって引き上げられるに伴って、スライド端部600がローラー5とともに蓋3の基端部3A側に移動する。これにより、取付リンク60がスライド端部600を基点として引き起こされる。
また、スライド端部600がローラー5とともに外側に移動すると、被案内端部800も外側に引っ張られる。保持リンク80は、被案内端部800が外側にスライドする際に、アームリンク81の引留連結端部811によってレール被取付端部801が下方に誘導される。すなわち、保持リンク80は、レール4に沿って蓋3の基端部3A側へ移動しながらローラー5との連結部分を中心として蓋3からバランサ7が離れる方向に回動する。これにより、図8及び図9に示すように、蓋3が完全に開かれた状態となる。
蓋3を閉じる場合は、治具を用いて蓋3の先端部3Bを押し下げる。このようにすると、蓋3とともに、接続リンク62及び中間リンク63の先端連結部631側が連通開口H1の中央部側に向けて押し下げられる。
これに伴い、中間リンク63が支持連結端部630を基点として傾倒すると、連結端部601が蓋3の基端部3Aから離れる方向に向けて押される。これに伴い、スライド端部600とローラー5とがレール4に沿って蓋3の基端部3Aから離れる方向にスライドするため、取付リンク60全体が倒伏しながら蓋3の基端部3Aから離れる方向に移動する。
また、ローラー5が蓋3の基端部3Aから離れる方向にスライドすると、保持リンク80の被案内端部800がローラー5とともに蓋3の基端部3Aから離れる方向に移動する。これにより、保持リンク80の被案内端部800がレール被取付端部801よりも先行して蓋3の基端部3Aから離れる方向にスライドし、さらに、レール被取付端部801が引留連結端部811によって引き上げられる。
従って、蓋3の連通開口H1を閉じる回動動作に伴って、保持リンク80がレール4に沿って蓋3の先端部3B側(蓋3の基端部3Aから離れる方向)に移動しながらローラー5との連結部分を中心として蓋3にバランサ7が接近する方向で回動する。これにより、図3に示すように、蓋3が完全に閉じた状態となる。
以上のように、本実施形態に係る開閉構造1は、蓋3の開閉動作に伴って、バランサ7が実質的に蓋3の基端部3A側で蓋3に対して接近離間する。すなわち、開閉構造1は、バランサ7が床の連通開口H1の外側で大きく上下動するように構成されているため、床下のスペース(閉状態の蓋3の先端部3B側を使用することができる。従って、開閉構造1は、床下のスペースを有効活用することができる。
また、開閉構造1では、蓋3を開閉している状態において、保持リンク80が鉛直方向に対して交差する方向に傾斜した姿勢となるため、保持リンク80がローラー5との連結位置を基点としてバランサ7を保持した状態となる。
このような状態になると、保持リンク80のローラー5との連結位置がバランサ7の重みによって上方に押し上げられた状態となり、ローラー5と該ローラー5に連結されている取付リンク60とが保持リンク80によって上方に押し上げられた状態となる。
しかし、本実施形態に係る開閉構造1では、取付リンク60が受枠2と蓋3の裏面に取り付けられた接続リンク62とに連結される中間リンク63を押し上げることになるため、蓋3は、バランサ7の重みの影響による開方向に押し上げられる力を受け難くなる。
従って、本実施形態に係る開閉構造1では、バランサ7の重みによって蓋3に対して開方向に作用する外力が抑えられ、これにより、蓋3の受枠2への連結部分に生じる負荷が抑えられる。
さらに、本実施形態に係る開閉構造1は、蓋3が閉状態の場合に、接続リンク62の蓋3との連結位置が中間リンク63との連結位置よりも上方に配置されるため、閉状態の蓋3を開き始める際に接続リンク62が起き上がり易くなる。
また、本実施形態に係る開閉構造1では、蓋3が閉状態の場合において、中間リンク63の先端連結部631が支持連結端部630よりも上方に配置されているため、閉状態の蓋3を開き始める際に接続リンク62と中間リンク63とが展開し易くなる。
従って、上記構成の開閉構造1では、蓋3の開動作を円滑に行うことができるようになる。
さらに、本実施形態に係る開閉構造1では、蓋3が開状態である場合に、接続リンク62の基端部620が先端部621よりも前方(連通開口H1の中央部側)に配置されるため、蓋3を閉じ始める際に、接続リンク62が基端部620を基点として傾倒し易くなる。
また、蓋3が開状態である場合、取付リンク60は、スライド端部600が連結端部601よりも前方に位置するように傾斜している。そのため、本実施形態に係る開閉構造1では、蓋3を閉じ始める際に、スライド端部600がスライドし易くなる。
従って、上記構成の開閉構造1では、蓋3の閉動作も円滑に行うことができるようになる。
このように、本実施形態に係る開閉構造1では、開閉動作時の各リンクの回転動作に合わせて蓋3が開状態である場合の各リンクの姿勢と、蓋3が閉状態である場合の各リンクの姿勢とを設定することによって、蓋3の開閉動作を円滑に行えるようにしている。
本実施形態に係る開閉構造1では、インナーフレーム25が設置用凹部H2内に配置され、さらに、該インナーフレーム25がアンカー24によって設置用凹部H2内に固定されているため、インナーフレーム25とアンカー24とによって受枠2全体が床に対して強固に固定される。
さらに、開閉構造1では、インナーフレーム25がアウターフレーム23に接続された状態で連通開口H1内に配置されているため、取付壁部250dに設けられているリンク用連結部CAや、レール用取付部251dに設けられているレール4も、床に対して強固に固定される。
本実施形態に係る開閉構造1は、基点側内壁部250a及びガイド側内壁部251aの外側に設けた止水構造と、排水構造22とによって、連通開口H1内への浸水を効果的に抑制できるように構成されている。
より具体的に説明すると、開閉構造1は、開口壁面W1に対応して基点側内壁部250aと、ガイド側内壁部251aとが配置され、さらに、閉状態の蓋3の外縁部が基点側内壁部250a及びガイド側内壁部251aの外側に配置されるように構成されている。
そのため、蓋3が閉じられると、該蓋3の裏面が基点側内壁部250aの上端及びガイド側内壁部251aの上端に近接し、基点側内壁部250a及びガイド側内壁部251aを境とする内側の領域と外側の領域とが仕切られた状態となる。
基点側内壁部250a及びガイド側内壁部251aの外側には、環状のシール部材が配置されているため、蓋3が閉じられると、該蓋3の裏面とシール部材とが協働して内壁部の内側への浸水を防止する。
また、基点側内壁部250a及びガイド側内壁部251aの外側で且つ設置用凹部H2に対応する位置には、環状の溝である排水路が設けられているため、内壁部の内側に向かって流れる水をシール部材の外側で排水することもできる。
このように、本実施形態に係る開閉構造1では、基点側内壁部250a及びガイド側内壁部251aを境とする外側で止水と排水とが行われるため、連通開口H1内への浸水が効果的に抑制される。
なお、本実施形態に係る開閉構造1は、上記一実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を行うことは勿論である。
上記実施形態の受枠本体20では、リンク用連結部CAが基点側内辺部250の基点側取付部250bに設けられていたが、例えば、ガイド側内辺部251の連設壁部251cに設けられていてもよい。すなわち、受枠本体20は、インナーフレーム25にバランサ側リンク機構8を取り付けるためのリンク用連結部CAを有する構成となっていればよい。
上記実施形態の受枠本体20では、ストッパーSが基点側内辺部250の基点側取付部250bに設けられていたが、例えば、ガイド側内辺部251の連設壁部251cに設けられていてもよい。すなわち、受枠本体20は、バランサ側リンク機構8の浮き上がりを防止するストッパーSを有する構成となっていればよい。
上記実施形態において、蓋3は、アウターフレーム23に対してヒンジRを介して取り付けられていたが、この構成に限定されない。例えば、蓋3は、床における連通開口H1の画定する面に直接的に取り付けられていてもよい。すなわち、蓋3は、基端部3Aが床の連通開口H1を形成する所定の縁部に対して直接的又は間接的に取り付けられていればよい。
上記実施形態において、開閉構造1は、一つの受枠2に対して一対の蓋3を備えていたが、例えば、一つの受枠2に対して一つの蓋3を備えるようにしてもよい。
上記実施形態において、蓋3は、アウターフレーム23の基点側外辺部230にヒンジRを介して取り付けられていたが、この構成に限定されない。例えば、蓋3は、アウターフレーム23のガイド側外辺部231にヒンジRを介して取り付けられていてもよい。この場合、レール4は、ガイド側外辺部231の長手方向に直交する方向に沿って延びるように設置されていればよい。
上記実施形態において、レール4は、基点側内辺部250のレール用取付部251dに取り付けられていたが、この構成に限定されない。例えば、レール4は、ガイド側内辺部251に設置されていてもよい。この場合、蓋3は、基端部3Aがガイド側外辺部231にヒンジRを介して連結されていればよい。
上記実施形態において、取付リンク60は、支持リンク61を介して蓋3に取り付けられていたが、この構成に限定されない。例えば、取付リンク60は、図10に示すように、蓋3に対して直接的に取り付けられていてもよい。
上記実施形態において、取付リンク60は、ローラー5に直接的に連結されていたが、この構成に限定されない。例えば、取付リンク60は、図10に示すように、保持リンク80を介してローラー5に取り付けられていてもよい。
すなわち、取付リンク60は、ローラー5に対して直接的又は間接的に取り付けられていればよい。
1…開閉構造、2…受枠、3…蓋、3A…基端部、3B…先端部、4…レール、5…ローラー、6…蓋側リンク機構、7…バランサ、8…バランサ側リンク機構、20…受枠本体、21…封止構造、22…排水構造、23…アウターフレーム、24…アンカー、25…インナーフレーム、30…天板部、31…支持リブ、32…補強リブ、33…治具用取付部、60…取付リンク、61…支持リンク、62…接続リンク、63…中間リンク、70…錘部材、80…保持リンク、81…アームリンク、210…基点側封止部、210a…基点側嵌込部、210b…基点側シール部、211…ガイド側封止部、211a…ガイド側嵌込部、211b…ガイド側シール部、220…排水路、220a…基点側排水路、220b…ガイド側排水路、221…出水部、230…基点側外辺部、230a…基点側底部、230b…基点側壁部、231…ガイド側外辺部、231a…ガイド側底部、231b…ガイド側壁部、240…基点側アンカー、240a…固定辺、240b…延出辺、241…ガイド側アンカー、241a…固定辺、241b…延出辺、250…基点側内辺部、250a…基点側内壁部、250b…基点側取付部、250c…基点側補強部、250d…取付壁部、250e…台部、251…ガイド側内辺部、251a…ガイド側内壁部、251b…蓋受部、251c…連設壁部、251d…レール用取付部、251e…ガイド側補強部、300…開閉領域、301…被覆領域、600…スライド端部、601…連結端部、630…支持連結端部、631…先端連結部、800…被案内端部、801…レール被取付端部、810…支点連結端部、811…引留連結端部、CA…リンク用連結部、CA1…連結片部、CB…蓋側連結部、CB1…接続片部、H1…連通開口、H2…設置用凹部、J1…ガイドジョイント、J2…中間ジョイント、J3…支持ジョイント、J4…引留ジョイント、P1…蓋側回転軸、P2…枠側回転軸、R…ヒンジ、S…ストッパー、W1…開口壁面、W2…外縁壁面、W3…設置面

Claims (3)

  1. 床の開口を形成する所定の縁部に基端部が取り付けられ、該縁部に沿う回動中心周りで先端部が回動の先端として回動することで前記開口を開閉するように形成された蓋と、該蓋の裏面側に配置され且つ蓋の開閉動作を補助するバランサと、蓋の裏面側において、該蓋の基端部から先端部の方向に沿って延びるレールと、該レールに載置され且つ該レールの長手方向に沿って移動するローラーと、該ローラーを前記蓋の裏面に取り付ける取付リンクと、前記ローラーと前記バランサとに連結される保持リンクと、前記ローラーと前記バランサとの間で該保持リンクに連結されるとともに、前記縁部に連結されるアームリンクとを備える開閉構造。
  2. 前記蓋の裏面に連結される接続リンクと、該接続リンクと縁部とに連結される中間リンクとを備え、前記蓋は、前記縁部に回転可能に取り付けられる基端部と、前記開口の中央部側に配置される先端部とを有し、前記接続リンクは、前記蓋の先端部側に連結され、前記取付リンクは、前記中間リンクにおける縁部との連結位置と接続リンクとの連結位置との間に連結される請求項1に記載の開閉構造。
  3. 前記接続リンクは、前記蓋が前記開口を閉じている状態で前記蓋との連結位置が前記中間リンクとの連結位置よりも上方に配置される請求項2に記載の開閉構造。
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