JP2005141618A - シャッタ構造 - Google Patents

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英明 梅村
Masaki Tsuchiya
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Abstract

【課題】媒体の操作性を確保し、装置外面の開口部を全面閉鎖することができるシャッタ構造を提供する。
【解決手段】自由状態で回転により開口部10を閉鎖する方向に取付けられた弾性体を有するシャッタ15に加えて、シャッタ15とシャッタに取付けられたガイドプレート22の隙間に挟み込まれるように配置され、ガイドプレート22に沿って直線運動可能なスライドプレート21を設けることにより、カード等の媒体13の操作性を確保するために設けたシャッタ15の凹部16にできる小開口部35を閉鎖する。
弾性体24の一端はシャッタベース18に取付けられ、他端は弾性体24の力の方向を調整する突起25を介してスライドプレート21に取付けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、金融機関等で使用される現金自動取引装置や、鉄道、航空機等交通機関等で利用される自動発券機等の媒体取扱口のシャッタ構造に関する。
この種の自動機は、本体の前面パネルに、カードの読取りを行い、正当性を判断して取引条件の確認を行い、取引終了後カードの返却とレシートの発行を行うカードユニット、通帳の読取りおよび取引き内容の記帳を行う通帳ユニット等の媒体取扱ユニットが配設されている。
上述の媒体取扱ユニットは、それぞれ媒体搬送機構、読取り/書込みヘッド、プリンタ等の重要な機構類を内蔵しており、動作異常、故障、部品交換等を含む保守・点検に備えて、装置の後面側に引出し可能に構成されている。
この種の先行技術として、特許文献1や特許文献2に記載の技術がある。特許文献1記載の技術は、媒体取扱ユニットと連動する摺動部材に取付けられたワイヤーと、ワイヤーのガイドとなるプーリと、ワイヤーの他端が取付けられ自由状態では常に開口部を閉鎖する方向に力が作用している回転可能なシャッタで構成されており、ユニットを後面側に引出すと、シャッタは自由状態では、常に開口部を閉鎖する方向に力が作用しているため、開口部を閉鎖する。ユニットを装置内に収納すると、ユニットの収納動作と連動して直線移動する摺動部材に取付けられたワイヤーの張力が、プーリを介してシャッタに伝わり、シャッタが回転しユニットの取扱口が装置前面パネルより突出する。
特許文献2記載の技術は、開口部を塞ぐ開閉面と、媒体処理ユニットの媒体挿入ガイドにより開閉面を開方向に回転させる作動面と、自由状態では開閉面が開口部を閉鎖する方向に作用する弾性体を有するシャッタ部で構成されており、ユニットを装置後面に引出すと、シャッタ部が自由状態となり開口部を閉鎖する。ユニットを装置内部に収納すると、媒体挿入ガイドがシャッタ部の作動面に接触し、その後の押圧が、弾性体の弾性力に勝りシャッタ部の開閉面が開方向へ回転して媒体取扱口が装置前面パネルより突出する。
特開平7−239962号公報(第3−4頁、図1)
特開平6−223258号公報(第3頁、図1)
上記のシャッタ構造は、装置内部にシャッタの収納及び、シャッタ動作機構を実装するエリアが必要であり、昨今の小型高密度化する装置においては、小スペースの実装に適したシャッタ構造が求められている。
また、各媒体取扱ユニットが装置の後面側に引出されると、顧客側に面する前面パネルには各ユニットの挿入/取出口のあった部位に開口部が形成される。通常、この種の自動機は顧客に面する前面と後面とは壁で隔絶されている。このような場合に、前面パネルに形成される開口部をそのままにしておくと、内部の作業に気付かない顧客が誤って通帳やカード等を挿入したり、あるいは好奇心から手を入れた時に各ユニットを装置内部に収納すると、前面パネルとユニットの間に手を挟み怪我を負わせてしまう危険性がある。さらに、この開口部を通じて内部の状況が覗き見可能となるため、安全管理上または防犯上の面からも好ましくなく、安全確保と防犯対策として適切な手段が求められている。
そこで、ユニットを装置内部に収納したとき、シャッタが装置の外面側に回転し、装置前面パネルより突出した媒体挿入ガイドの下部に収納される構造が考えられる。この構造においては、装置内部の実装エリアは小さくなるが、媒体の操作性に問題がある。通常、媒体取扱口は媒体の挿入、取出し等の操作性を高めるため、媒体を上下から挟んで取出すように、凹部を設けるのが一般的であるが、上記構造においては、媒体の取扱口に凹部を設けると、媒体取扱口の下部に収納されているシャッタにも凹部を設けなければならなくなり、そうするとシャッタが開口部を閉鎖した際に凹部により小さい開口部が形成され、開口部全面を覆うことができず、安全性/防犯性を確保できない。
本発明の目的は、媒体の操作性を確保し、装置外面の開口部を全面閉鎖することができるシャッタ構造を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のシャッタ構造においては、装置内に水平方向に移動可能に装着され、装置前面に設けられた媒体取扱口用開口部を通して装置前面に突出する媒体挿入ガイドを介して挿入される媒体を処理する媒体取扱ユニットを有し、該媒体取扱ユニットが装置の後面側に引出される際に前記媒体取扱口用開口部をシャッタで閉鎖する装置の媒体取扱口シャッタ構造において、前記媒体挿入ガイドと前記シャッタは媒体取扱口を介して挿抜される媒体の操作性を向上させるための凹部を有し、前記媒体取扱口用開口部が前記シャッタで閉鎖されるとき、前記シャッタの凹部に形成される小開口部を閉鎖するプレートを有する。
前記プレートは、前記シャッタの回転と連動して前記小開口部を開閉する。
前記シャッタの回転動作及び、それに連動する前記プレートの開閉動作を、弾性体の張力が作用する方向を変化させることにより行なう。
上記目的を達成するために、本発明のシャッタ構造においては、筐体の開口部を閉鎖するシャッタ構造において、前記筐体に取付けられるシャッタベースと、該シャッタベースに回転可能に取付けられ、上部に凹部を有するシャッタと、該シャッタと前記シャッタベースの間に設けられ、前記シャッタが前記開口部を閉鎖するとき、当該シャッタの前記凹部で形成される開口を覆うプレートとを有する。
前記シャッタは弾性体の作用により回転し、前記プレートは該弾性体の作用により前記開口を覆う位置に移動する。
前記シャッタには隙間を有してガイドプレートが取付けられ、前記プレートは前記隙間に配置される。
前記ベースプレートの上端の両端と、前記プレートの両端にはスプリングが掛け止められる。
前記スプリングは、前記シャッタベースの両端部に設けられた突起を介してくの字状に取付けられることが望ましい。
上記目的を達成するために、本発明のシャッタ構造においては、シャッタベースと、該シャッタベースに回転可能に取付けられ上部に凹部を有するシャッタと、該シャッタに隙間を有して上下端が取付けられるガイドプレートと、前記隙間に配置されるスライドプレートと、前記シャッタベースの上端の両端に一端が掛け止められ、前記スライドプレートの両端に他端が掛け止められるスプリングとを有し、前記スプリングにより前記シャッタを前記スライドプレートを介して前記シャッタベース側に回転させ、前記スプリングにより前記スライドプレートを前記シャッタの凹部で形成される開口を覆う位置まで移動させる。
前記スライドプレートは、前記シャッタの凹部に対応する部分の高さが、他の部分の高さよりも高いことが望ましい。
本発明によれば、媒体の操作性を確保し、装置外面の開口部を全面閉鎖することができるシャッタ構造を提供することができる。
図2に本発明の一実施例によるシャッタ構造が実装された現金自動取引装置(以下、自動機と略称する)の全体構成を示す。本自動機の筐体には、装置後面にあり水平方向に開閉する後扉1と、装置全面にあり垂直面及び水平面からなり、垂直方向に開閉する前面パネル2が取付けられている。筐体内部には、紙幣の入金または出金等紙幣を取扱うための紙幣ユニット6、硬貨の入金または出金等硬貨を取扱うのための硬貨ユニット5、通帳の読取り、取引履歴の記帳を行う通帳ユニット4、暗証番号等個人情報が記録されたカードの読取りを行い、取引き終了後には利用明細を発行するカードユニット3、顧客が取引きに必要な情報を入力、確認するためのタッチパネル付表示部7が実装されている。
各ユニットの実装位置は、内部に紙幣/硬貨を収納するため、比較的外形が大きく重量の重い紙幣ユニット6及び硬貨ユニット5は装置の組立性や安全性を考慮し筐体下方に実装されている。比較的外形が小さく、重量の軽い通帳ユニット4及びカードユニット3は、その上方に実装されている。前面パネル2には前記ユニットの取扱口11、12がユニット実装位置に対応して設けられている。顧客は、それらの取扱口11,12を介して、紙幣、硬貨、通帳、カード等各種媒体を挿入あるいは受取る。
表示部7は、顧客操作性と暗証番号等の秘匿性を考慮し、前面パネル2の水平面に実装している。現金の収納・回収をはじめ内部装置類の点検・保守や所要用紙類の補充等は装置後面の後扉1を開けることにより行われる。
また、これら自動機の各ユニットは、動作異常、故障、部品交換等を含む保守・点検に備えて後面側に引出し可能に構成されている。特に上述の媒体取扱いユニットは、それぞれ媒体搬送機構、読取り/書込みヘッド、プリンタ等の重要な機構類を内蔵しており、それらの保守、点検等の際には、ユニットは後面側に引出される。
各ユニットが後面側に引出された後の、顧客側に面する前面パネル2には各ユニットの取扱口11,12のあった部位に開口部が形成される。この種の自動機においては、自動機の顧客に面する前面と後面とは壁で隔絶されており、後面から前面側の状況を認知することは困難である。このような場合に、開口部から、内部の作業に気付かない顧客が誤って通帳やカード等を挿入したり、あるいは好奇心から手を入れた場合に各ユニットを装置内部に収納し、前面パネル2とユニットの間に手を挟み負傷させてしまう事態を防止するため、本実施例においては、以下に説明するシャッタユニットを通帳ユニット4及びカードユニット3の引出し後の開口部に設ける。
次に図3を用いてシャッタユニット17の詳細を説明する。図3は、シャッタユニット17の分解斜視図である。シャッタユニット17は、図示はしていないが、カードユニット取扱口11の内面に設けられているスタッドにシャッタユニット17の取付け穴36を介して、ナットで、前面パネル2に固定される。
シャッタ15は、開口部10(図4参照)を塞ぐためのものであるが、媒体の操作性を確保するために凹部16が設けられている。シャッタベース18にシャフト19を介して回転可能に取付けられている。シャフト19はシャッタベース18から脱落しないよう、シャフト取付け穴37に挿入され、Eリング20で固定される。本実施例においては回転支点としてシャフト19を用いているが、シャフト19を用いなくとも回転の支点となるものであれば良い。この種の固定方法として例えば両端にピンを挿入する形態等が挙げられる。
シャッタ15には取扱う媒体の操作性を向上させるため凹部16が設けられているが、シャッタ15のみでは開口部10を閉鎖した際に、開口部10の大部分は閉鎖可能であるが、凹部16の部分が閉鎖できず、小開口部35(図5参照)が形成される。そのため、小開口部35を閉鎖するためのスライドプレート21が、シャッタ15とシャッタ15に取付けられるガイドプレート22に挟まれる形態で構成してある。
シャッタ16とガイドプレート22の間には、スライドプレート21を設けるのに適度な隙間を確保してあるため、スライドプレート21は、その隙間を滑らかに、直線状に移動可能で、この直線運動により小開口部35を塞ぐ。ただしスライドプレート21の直線運動幅を制限するため、上下端にはストッパとなる上端曲げ38、下端曲げ40を付加してある。
また、スライドプレート21が直線運動をする際にはガイドプレート22との間に摩擦が生じるが、直線運動が滑らかになるようスライドプレート21とガイドプレート22間の摩擦係数が低くなる材料の組合わせにしてある。スライドレールまたはベアリング状の部品により摩擦を軽減する方法もあるが、構成要素の増加となるため本実施例においては、材料の組合わせにより摩擦係数を低減している。ガイドプレート22は上端曲げ38をシャッタ15の引掛け部39に差込み、下端曲げ39は、シャッタ15とシャフト19の間に挟み込むことにより、ネジ等固定具を使用せずに固定している。
シャッタ15は、自由状態で常に開口部10を閉鎖する方向に力を作用させる必要があり、またシャッタユニット17が複雑になるのを避けるため、シャッタ15の回転とスライドプレート21の直線運動をシャッタユニット17の両端に配置するスプリング24によって行う。スプリング24は、上端フック41をシャッタベース18の上端フック引掛け部42に、下端フック43をスライドプレート21の下端フック引掛け部44にそれぞれ引掛けることにより固定されている。また小スペースでシャッタ15及びスライドプレート21を動作させられるようにスプリング24の力を作用させるため、スプリング24は、シャッタベース18に取付けられた突起25を介してくの字に取付けられている。本実施例においての突起25はスプリング24が滑らかに伸縮するよう引っ掛かりの無い円筒形をしており、またスプリング24が外れないよう十分な長さを確保してある。また、本実施例では、コイル状のスプリングを用いたが、弾性体であれば他のスプリングでも良い。
次にカードユニット3が装置内部に収納された状態、装置後面に引出す途中または、装置内部に収納途中、装置後面に引出された状態のシャッタユニット17の動作について、特にカードユニット取扱口11を例に、図1、図4〜図8を用いて説明する。通帳ユニット取扱口12の構造及び構造意図はカードユニット取扱口11と同等であるため、以下の説明では省略する。
図4はカードユニット3が装置内部に収納され、カードユニット突出部が前面パネル2の開口部10を介して、装置前面側に露出した状態の斜視図である。カードユニット取扱口11は、カード13の挿入、取出し操作を行ない易くするため装置前面パネル2より突出した形状としてあり、カード13挿入の際には、ガイドとなりカード13の排出の際にはカード13を保持する。カード13を挿入する場合に突出部は大きいほど操作はしやすいが、上述したように、カードユニット取扱口11の下部には紙幣ユニット取扱口14を備えるため、ガイドの突出量が大きすぎると紙幣ユニット取扱口14を視覚的に遮る位置になり、また保守作業においても、ユニットを収納した状態で上述した開閉可能な前面パネル2を開ける場合が想定され、開閉動作の妨げとなる。
本実施例におけるシャッタユニット17は、上記の通りカード13等の媒体取扱口11が装置前面パネル2より突出していることを利用し、顧客視点から死角となる媒体取扱口下部にユニットを引出した後に形成される開口部10を塞ぐためのシャッタ15を配置する形状としている。
排出されたカード13を取出す際には、指でカード13の上下を挟むようにして取出すのが一般的である。そのため、カード13等の媒体取扱口11の突出部には、指でカードを挟みやすいように凹部16を付加してある。本実施例においては、突出部下部にはシャッタ15が配置されているため、シャッタ15がカード13取出しの妨げとならないよう、シャッタ15にも凹部16を付加してある。
図1は図4のG−G線断面図であり、カードユニット3が装置内部に収納された状態の断面図である。本状態において、自由状態ではスプリング24の張力F28は、開口部10を閉鎖する方向にシャッタ15に作用しているが、カードユニット3は張力F28を上回る力で押圧し、装置内部に収納されているため、回転可能なシャッタ15はカードユニット3突出部下部に回転し収納される。
この状態においてのスライドプレート21は、スプリング張力F28の分力、スライドプレート21と張力F28のなす角θ34を用いて表わすと、Fcosθ33により小開口部35を開放する方向に動作しきっており、この状態では凹部16は露出しているためカードの操作性は確保される。
次に、図5は、カードユニット3を装置後面に引出す途中または、装置内部に収納途中のカードユニット取扱口11の斜視図である。本状態においては、スライドプレート21が小開口部35を閉鎖または開放するどちらにも動作しきっておらず、若干小開口部35が残っている。もしスライドプレート21を有していないシャッタユニットにおいて、カード13の操作性を向上するためにシャッタ15に凹部16を付加していた場合は、小開口部35が開放されたままとなり、安全性と防犯性の確保というシャッタ本来の機能を満足することができない。
図6は図5のH−H線断面図であり、カードユニット3を装置後面に引出す途中または、装置内部に収納途中のカードユニット取扱口11の断面図である。本状態において、シャッタ15は、張力F28または、カードユニット13の押圧により回転方向30に示す矢印の方向に回転可能である。その回転に伴い、スライドプレート21に働く張力F28とスライドプレート21のなす角θ33の大きさも変化し、本状態においては直角となっているため、スライドプレート21は直線運動方向29の示す矢印のどちらの方向にも運動しない。
本状態よりシャッタ15が回転方向30の矢印Aの方向すなわちシャッタ15が開口部10を閉鎖する方向に回転すると、直線運動方向の矢印Cの方向の角θが鋭角となり、スライドプレート21が小開口部35を閉鎖する方向にスライドさせようとする力FCOSθ33が働く。反対に、シャッタ15が回転方向30の矢印Bの方向すなわちシャッタ15が開口部10を開放する方向に回転すると、直線運動方向の矢印Dの方向の角θが鋭角となり、スライドプレート21が小開口部35を開放する方向にスライドさせようとする力FCOSθ33が働く。
次に、図7は、カードユニット3が装置後面に引出された状態のカードユニット取扱口11の斜視図である。この状態ではスライドプレート21は、小開口部35を閉鎖する方向に動作しきっており小開口部35は閉鎖されている。開口部10も同様に閉鎖されているため、顧客の安全性と装置内部を介して店舗内を覗き見られることもなく防犯性も確保される。
図8は図7のI−I線断面図であり、カードユニット3が装置後面に引出された状態の断面図である。この状態においてのスライドプレート21は、スプリング張力F28の分力、スライドプレート21と張力F28のなす角θ34を用いて表わすと、Fcosθ33により小開口部35を閉鎖する方向に動作しきっている。
尚、スライドプレート21は、上述の通りシャッタ15とガイドプレート22に挟まれるように配置されているため、張力F28によりガイドプレート22に沿って動作する。この時、張力F28とスライドプレート21のなす角θ34とを用いると、張力F28の分力は、垂直抗力Fsinθ32とスライドプレート21を動作させる力Fcosθ33と表わすことができ、また、スライドプレート21とガイドプレート22の摩擦係数をμとすると、本実施例の状態においては、力と摩擦の関係式が、F>μN(F:力、μ:摩擦係数、N:垂直抗力)すなわちFcosθ>μFsinθとなっているため、張力F28により、スライドプレート21を開閉方向に動作させることができる。
上記のシャッタ構造では、シャッタ部は装置外面に収納されるため、装置内面の実装エリアを小さくすることが可能で、より高密度な実装を実現できる。また、凹部を覆うシャッタ構造を設けることにより、媒体の操作性を損うことなく、顧客の誤操作の防止と安全確保が可能である。さらに、回転と直線の2種類の運動を1つの原動力で行うことによりシャッタ構造の構成要素を削減可能なため、簡素なシャッタ構造が実現できるという利点がある。
以上の説明のとおり本発明によれば、装置内部のシャッタ実装エリアを縮小し、且つ媒体の操作性を損わず、顧客の誤操作防止と安全を確保するという目的を、簡素な構造で実現することができる。
本発明の一実施例によるユニット収納時の媒体取扱口の断面であり、図4のG−G線断面図である。 本発明の一実施例によるシャッタ構造が実装された現金自動取引装置の外観図である。 本発明の一実施例によるシャッタ構造の分解斜視図である。 本発明の一実施例によるユニット収納時の媒体取扱口の斜視図である。 本発明の一実施例によるユニット収納、引出し途中の媒体取扱口の斜視図である 図5のH−H線断面図である 本発明の一実施例によるユニット引出し時の媒体取扱口の斜視図である。 図7のI−I線断面図である。
符号の説明
1…後扉、2…前面パネル、3…カードユニット、4…通帳ユニット、
5…硬貨ユニット、6…紙幣ユニット、7…表示部、9…本体部、
10…開口部、11…カードユニット取扱口、12…通帳ユニット取扱口、
13…カード、14…紙幣ユニット取扱口、15…シャッタ、16…凹部、
17…シャッタユニット、18…シャッタベース、19…シャフト、
20…Eリング、21…スライドプレート、22…ガイドプレート、
24…スプリング、25…突起、28…スプリング張力F、
29…スライドプレート直線運動方向、30…シャッタ回転方向、
32…角度θにおけるスプリング張力Fの正弦、
33…角度θにおけるスプリング張力Fの余弦、34…角θ、35…小開口部、
36…シャッタユニット取付け穴、37…シャフト取付け穴、
38…ガイドプレート上端曲げ、39…シャッタ引掛け部、
40…ガイドプレート下端曲げ、41…スプリング上端フック、
42…シャッタベース側フック引掛け部、43…スプリング下端フック、
44…ガイドプレート側フック引掛け部。

Claims (10)

  1. 装置内に水平方向に移動可能に装着され、装置前面に設けられた媒体取扱口用開口部を通して装置前面に突出する媒体挿入ガイドを介して挿入される媒体を処理する媒体取扱ユニットを有し、該媒体取扱ユニットが装置の後面側に引出される際に前記媒体取扱口用開口部をシャッタで閉鎖する装置の媒体取扱口シャッタ構造において、前記媒体挿入ガイドと前記シャッタは媒体取扱口を介して挿抜される媒体の操作性を向上させるための凹部を有し、前記媒体取扱口用開口部が前記シャッタで閉鎖されるとき、前記シャッタの凹部に形成される小開口部を閉鎖するプレートを有することを特徴とする媒体取扱口のシャッタ構造。
  2. 前記プレートは、前記シャッタの回転と連動して前記小開口部を開閉することを特徴とする請求項1記載の媒体取扱口のシャッタ構造。
  3. 前記シャッタの回転動作及び、それに連動する前記プレートの開閉動作を、弾性体の張力が作用する方向を変化させることにより行なうことを特徴とする請求項2記載の媒体取扱口のシャッタ構造。
  4. 筐体の開口部を閉鎖するシャッタ構造において、前記筐体に取付けられるシャッタベースと、該シャッタベースに回転可能に取付けられ、上部に凹部を有するシャッタと、該シャッタと前記シャッタベースの間に設けられ、前記シャッタが前記開口部を閉鎖するとき、当該シャッタの前記凹部で形成される開口を覆うプレートとを有することを特徴とするシャッタ構造。
  5. 前記シャッタは弾性体の作用により回転し、前記プレートは該弾性体の作用により前記開口を覆う位置に移動することを特徴とする請求項4記載のシャッタ構造。
  6. 前記シャッタには隙間を有してガイドプレートが取付けられ、前記プレートは前記隙間に配置されることを特徴とする請求項4または5記載のシャッタ構造。
  7. 前記ベースプレートの上端の両端と、前記プレートの両端にはスプリングが掛け止められることを特徴とする請求項4または6記載のシャッタ構造。
  8. 前記スプリングは、前記シャッタベースの両端部に設けられた突起を介してくの字状に取付けられることを特徴とする請求項7記載のシャッタ構造。
  9. シャッタベースと、該シャッタベースに回転可能に取付けられ上部に凹部を有するシャッタと、該シャッタに隙間を有して上下端が取付けられるガイドプレートと、前記隙間に配置されるスライドプレートと、前記シャッタベースの上端の両端に一端が掛け止められ、前記スライドプレートの両端に他端が掛け止められるスプリングとを有し、前記スプリングにより前記シャッタを前記スライドプレートを介して前記シャッタベース側に回転させ、前記スプリングにより前記スライドプレートを前記シャッタの凹部で形成される開口を覆う位置まで移動させることを特徴とするシャッタ構造。
  10. 前記スライドプレートは、前記シャッタの凹部に対応する部分の高さが、他の部分の高さよりも高いことを特徴とする請求項9記載のシャッタ構造。
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