JP6763223B2 - 媒体スタッカ及び自動取引装置 - Google Patents

媒体スタッカ及び自動取引装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6763223B2
JP6763223B2 JP2016138939A JP2016138939A JP6763223B2 JP 6763223 B2 JP6763223 B2 JP 6763223B2 JP 2016138939 A JP2016138939 A JP 2016138939A JP 2016138939 A JP2016138939 A JP 2016138939A JP 6763223 B2 JP6763223 B2 JP 6763223B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passbook
door
stacker
fixing means
link
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016138939A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018008792A (ja
Inventor
久下 英七
英七 久下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2016138939A priority Critical patent/JP6763223B2/ja
Publication of JP2018008792A publication Critical patent/JP2018008792A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6763223B2 publication Critical patent/JP6763223B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pile Receivers (AREA)

Description

本発明は、現金自動預払機、通帳取扱装置等の自動取引装置において用いられる媒体スタッカに関するものである。
一般に、現金自動預払機、通帳取扱装置などの自動取引装置では、通帳、カード等の媒体を用いて現金の入出金取引、通帳発行などの自動取引が行なわれる。特に、通帳を用いて自動取引を行う自動取引装置では、顧客が取忘れた通帳、通帳発行の際のエラー通帳などを集積する通帳スタッカ及び通帳繰越しが発生したときに発行する新規通帳を複数冊保管する通帳スタッカを備えている。例えば、特開2001−43427号公報(特許文献1)には、顧客が挿入した通帳だけでは印字データを印字するには不足するような場合、通帳スタッカから新規通帳を発行することが記載されている。
このような自動取引装置では、保守員による通帳の交換、補充のときに、自動取引装置の装置開閉扉を開けて通帳スタッカに集積された通帳を取出す作業又は通帳スタッカに新たな通帳を補充する作業が行われる。
図20は、従来の自動取引装置の背面側上方から見た通帳スタッカの斜視図である。図20に示すように、通帳スタッカ102は、通帳110を集積するステージ108と、通帳スタッカ102を開閉する通帳スタッカ扉113を備える。また、通帳スタッカ102の後方には、図示しない通帳搬送機構及び通帳繰出機構が配置されており、通帳110の搬入及び通帳10の繰出しが行われる。
ステージ108は、所定の冊数の通帳110をステージ108上に集積できるように、図示しない吊りバネ等により上方向(矢印Za方向)に吊り上げ、集積された通帳110の重量によって下方向(矢印Zb方向)に下降するようになっている。通帳スタッカ扉113は、回転支軸122を支軸として矢印B方向に開くと、集積された通帳110を取出すことができ、閉じれば開かないようにロックされる。
特開2001−43427号公報
しかしながら、上記従来の通帳スタッカ102では、ステージ108を吊りバネ等で吊り上げているために、通帳スタッカ扉113を開けて、集積された通帳110を取り出そうとすると、通帳110が上下方向に揺れ動き、取出し難いという問題があった。また、通帳110を取出した時に、吊りバネの吊上げ力でステージ108が上方向に跳ね上げられ、手などを挟んでしまうおそれがあった。
本発明の課題は、このような問題を解決することを課題とし、通帳等の媒体をステージ上に集積する媒体スタッカにおいて、媒体スタッカに集積された媒体を取出すときにステージ上に集積された通帳が上下方向に揺れ動くことがなく、通帳を取出した後にステージが跳上がることがない媒体スタッカを提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1記載の本発明に関する媒体スタッカは、媒体を集積する媒体スタッカであって、前記媒体を集積し前記媒体の集積数に応じて自重により下降するとともに水平方向へ付勢されるロックローラを有する集積部と、前記集積部に集積された前記媒体を取出し可能とする開閉可能な扉と、上下方向に対しては固定され、前記集積部に対して接離する方向に移動可能とするとともに前記ロックローラに嵌合するロックローラ嵌合孔を上下方向に複数設けた固定手段と、前記扉の開閉動作と前記固定手段の移動動作を連結する連結手段とを有し、前記固定手段は、前記扉が開いたときに前記連結手段を介して前記固定手段を移動させることにより、前記固定手段の前記ロックローラ嵌合孔を前記ロックローラに嵌合させて前記集積部を固定状態とし、前記扉が閉じたときに前記集積部を非固定状態とすることを特徴とする。
本発明によれば、媒体を集積し前記媒体の集積数に応じて自重により下降する集積部と、前記集積部に集積された前記媒体を取出し可能とする開閉可能な扉と、上下方向に対しては固定され、前記集積部に対しては移動可能とする固定手段と、前記扉の開閉動作と前記固定手段の移動動作を連結する連結手段とを有し、前記固定手段は、前記連結手段を介して、前記扉が閉じたときに前記集積部を非固定状態とし、前記扉が開いたときに前記集積部を固定状態とするようにしたので、媒体スタッカに集積された媒体を取出すときに、上下方向に通帳が揺れ動くことがなく、通帳を取出した後もステージが跳上がることがない。
第1の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す上面図である。 第1の実施の形態に関する自動取引装置を正面側上方から見た斜視図である。 第1の実施の形態に関する自動取引装置を背面側上方から見た斜視図である。 第1の実施の形態に関する通帳スタッカをスタッカ前面側上方から見た斜視図である。 第1の実施の形態に関する通帳スタッカのロック嵌合板部をスタッカ前面側上方から見た斜視図である。 第1の実施の形態に関する通帳スタッカのステージに設けたロック嵌合突起部をスタッカ後方側上方から見た斜視図である。 第1の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す側面図である。 第1の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す上面図である。 第1の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す側面図である。 第1の実施の形態の変形例に関する通帳スタッカの内部を示す上面図である。 第1の実施の形態の変形例に関する通帳スタッカの内部を示す上面図である。 第2の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す上面図である。 第2の実施の形態に関する通帳スタッカの通帳プッシュ部をスタッカ前面側上方から見た斜視図である。 第2の実施の形態に関する通帳スタッカのステージの底面に設けたロックローラを示す斜視図である。 第2の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す側面図である。 第2の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す上面図である。 第2の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す側面図である。 第2の実施の形態に関する通帳スタッカ扉が開かれたときの通帳スタッカを装置背面上方から見た斜視図である。 第2の実施の形態の変形例2に関する通帳スタッカの内部を示す上面図である。 従来の自動取引装置の背面側上方から見た通帳スタッカの斜視図である。
(第1の実施の形態)
以下に本発明を実施するための最良の形態である第1の実施の形態に関する自動取引装置1及び通帳スタッカ12の構成を説明する。各図面に共通な要素には同一の符号を付す。なお、以下の説明では、通帳を集積する通帳スタッカを例として説明するが、カード状の媒体を集積するスタッカであってもよいし、紙葉状の媒体を集積するスタッカであってもよい。
最初に、第1の実施の形態に関する自動取引装置1の構成を説明する。図2は、第1の実施の形態に関する自動取引装置を正面側上方から見た斜視図である。第1の実施の形態に関する自動取引装置1は、その正面側には、取引選択画面等が表示されて顧客が選択操作する顧客操作部2と、顧客が紙幣の投入及び取出しを行う紙幣入出金口3、硬貨の投入及び取出しを行う硬貨入出金口4が配置されている。更に、キャッシュカード等のカードの挿入及び返却を行うカード挿入返却口5、通帳10の挿入及び返却を行う通帳挿入返却口6が配置されている。このように、自動取引装置1は、顧客の操作によって現金の入出金、通帳取引などが行えるようになっている。
図3は、第1の実施の形態に関する自動取引装置を背面側上方から見た斜視図である。第1の実施の形態に関する自動取引装置1は、その背面側に装置開閉扉1aが設けられており、保守の際に保守員等が装置開閉扉1aを矢印A方向に開くことができる。
装置背面の下段には、入出金する現金が収納された複数の現金ユニット11が配置されている。装置背面の上段には、通帳10への印字並びに通帳10の磁気ストライプに記録されたデータの読出し及び書込みを行う通帳処理部6−1が配置されている。また、同じく装置背面の上段には、キャッシュカード等のカードに記録されたデータの読出し及び書込みを行うカード処理部5−1が配置されている。
装置背面の中段には、通帳処理部6−1の下方に媒体スタッカとしての通帳スタッカ12が配置されており、通帳スタッカ12の扉としての通帳スタッカ扉13がスタッカ前面側に設けられている。保守員等が通帳スタッカ扉13を矢印B方向に開くことによって、集積された通帳10を取出せるようになっている。
次に、第1の実施の形態に関する自動取引装置1の通帳スタッカ12の構成を説明する。図4は、第1の実施の形態に関する通帳スタッカをスタッカ前面側上方から見た斜視図である。媒体スタッカとしての通帳スタッカ12の外形は、長方形の箱形であり、その内部に通帳10を集積する通帳スタック部15と、後述する連結手段としてのリンク部9を備えている。
ここで、リンク部9は、後述するように、上方にリンク部9x及び下方に9yを備えた構成としてもよいし、リンク部9x又は9yのいずれかのみ備える構成としてもよい。以下、リンク部9x及び9yの共通する説明においては、単にリンク部9という。
更に、通帳スタック部15内には、複数の通帳10を横にして重ねて集積する集積部としてのステージ8が、上下方向(Z方向)に移動可能に実装されている。ステージ8は、後述する吊りバネ16の付勢力によって上方向(矢印Za方向)に吊り上げられており、集積される通帳10の冊数が増えると増えた分の重量に応じて下降するようになっている。
通帳スタッカ扉13は、スタッカ前面側から見て右側に設けられた回転支軸22を支軸として矢印B方向に開き、通帳スタック部15に対してアクセス可能となる。通帳スタッカ扉13には、スタッカ前面側から見て左側に、開き易くするための取手13aが設けられている。
スタッカ前面側から見て通帳スタック部15の後方には、図示しない通帳搬送機構及び通帳繰出機構が配置され、通帳搬送機構によって通帳スタック部15内に通帳10を一冊毎に搬入し、通帳繰出機構によって通帳スタック部15内の通帳10を一冊毎に他のユニットへ繰り出す。
次に、第1の実施の形態に関する自動取引装置1の通帳スタッカ12内部の構成を更に詳細に説明する。図1は、第1の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す上面図である。前述のように通帳スタッカの内部は、通帳10を集積する通帳スタック部15と、通帳スタッカ扉13の開閉動作を後方にあるロック嵌合板部25のスライダ動作に伝える連結手段としてのリンク部9を備えている。
通帳スタッカ12の通帳スタッカ扉13の内側には、回転支軸22付近に第1のリンク駆動支点としてのリンク駆動支点23が備えられている。リンク駆動支点23は垂直に設けられたシャフトからなり、リンク駆動支点23の上下両端が通帳スタッカ扉13に固定される。通帳スタッカ扉13が開閉時に回転支軸22を中心に開閉動作をすることにより、リンク駆動支点23も回転支軸22を中心に回転運動をする構成となっている。
リンク部9はスタッカ前面側からスタッカ後方側へ(矢印Cに平行に)延びて形成され、スタッカ前面側にはリンク部9から直角(矢印X方向)に第1の長孔としての長孔9aが形成される。更に、リンク部9には、長い第2の長孔としての長孔9b及び9cが設けられる。
矢印X方向に設けられた長孔9aは、リンク駆動支点23と係合しており、通帳スタッカ扉13の開動作によって、リンク部9をスタッカ前面側へ、即ち矢印C方向へ牽引する。矢印C方向に平行に設けられた長孔9b及び9cは、固定されたリンクスライド支点24b及び24cとそれぞれ係合しており、リンク部9が矢印C方向へスライドするのをガイドする。リンクスライド支点24b及び24cは垂直に設けられたシャフトからなり、上下両端が通帳スタッカ12又は通帳スタック部15の筐体に固定されている。
集積部としてのステージ8における後方端部としてスタッカ後方側の端部には、ロック嵌合突起部18が設けられている。一方、固定手段としてのロック嵌合板部25は、リンク部9のスタッカ後方側に、リンク部9から直角に延びて連結されている。ロック嵌合板部25は、ステージ8のロック嵌合突起部18に嵌合するロック嵌合孔25aを備える。固定手段としてのロック嵌合板部25は後述するように上下方向には固定されるが、ステージ8に対して接離する方向、即ち矢印C方向又は逆C方向にスライド可能となる。
ステージ8におけるスタッカ前面側から見た左右両側面にはステージ8に連結されたステージ支持部17が設けられている。ステージ支持部17には、ステージ8を上方向に吊り上げるための吊りバネ16の下端が取付けられている。通帳スタック部15の両側面の外側には、吊りバネ16の上端が取付けられている。これにより、ステージ8は吊りバネ16の付勢力によって、常に上方に吊り上げられ、集積した通帳の集積数に応じて自重によって下降し、所定の高さで停止している。
なお、左右両側面に備えた吊りバネ16及びステージ支持部17は、左右いずれかの側面のみに設けるようにしてもよい。また、吊りバネ16は、通帳スタッカ12の両側面に設けるようにしてもよい。
次に、第1の実施の形態に関する通帳スタッカ12における固定手段としてのロック嵌合板部25の構成を説明する。図5は、第1の実施の形態に関する通帳スタッカのロック嵌合板部をスタッカ前面側上方から見た斜視図である。後述するように固定手段としてのロック嵌合板部25は、連結手段としてのリンク部9を介することにより、通帳スタッカ扉13が閉じたときにステージ8を非固定状態とし、通帳スタッカ扉13が開いたときにステージ8を固定状態とする。固定状態は、ステージ8のロック嵌合突起部18をロック嵌合板部25のロック嵌合孔25aに嵌合させることにより行われる。非固定状態は、この嵌合が解かれることにより行われる。
図5に示すように、ロック嵌合板部25は、スタッカ前面側から見て右側端部がリンク部9x及び9yに連結された構成となっている。ここで、リンク部9x及び9y並びにロック嵌合板部25間の連結は、ネジ止め又は溶接でもよい。或いは、ロック嵌合板部25は、リンク部9とともに一体成型として生成してもよいし、板金加工により生成してもよい。
リンク部9x及び9yには、長手方向に沿って長孔9b及び9cが形成されている。長孔9b及び9cには、通帳スタック部15の筐体に上下両端が固定されたリンクスライド支点24b及び24cがスライド可能に係合している。これによりリンク部9x及び9yは、スタッカ前面側(矢印C方向)にスライド可能となっている。従って、リンク部9x及び9yが矢印C方向にスライドすれば、リンク部9x及び9yに直角に連結されたロック嵌合板部25も、リンク部9x及び9yとともに矢印C方向にスライドする。
ロック嵌合板部25は長方形をした板状部材であり、厚さ方向をスタッカ前面側(矢印C方向)に向けて垂直に配置される。ロック嵌合板部25は、スタッカ前面側に向いた平面に、ロック嵌合孔25aを上下方向としての矢印Z方向に複数配置する。ロック嵌合孔25aは、次に説明するロック嵌合突起部18を嵌合させるために円形孔からなる。ロック嵌合板部25は、ステージ8に対して接離する方向に、即ち矢印C方向にスライドし、ステージ8に備えられたロック嵌合突起部18にロック嵌合孔25aを嵌合させる。これによって、ステージ8の上下方向の移動を規制すること、即ちステージ8を固定状態にすることができる。
図6は第1の実施の形態に関する通帳スタッカのステージに設けたロック嵌合突起部をスタッカ後方側上方から見た斜視図である。ロック嵌合突起部18は、集積部としてのステージ8のスタッカ後方側の端部に設けられる。ロック嵌合突起部18はスタッカ後方側に向けて細くなる円錐形をなし、ロック嵌合孔25aに嵌合し易くなっている。ロック嵌合突起部18はステージ8と一体として上下移動し、ステージ8が所定の高さで停止しているとき、ロック嵌合板部25がスタッカ後方側から矢印C方向にスライドしてくると、複数あるロック嵌合孔25aのうちの一個に嵌合する。
なお、ロック嵌合孔25aは、ロック嵌合突起部18に嵌合するようにできれば、楕円状、多角形状であってもよい。更に、ロック嵌合孔25aは、ステージ8に設ける構造であるが、ステージ8のそのものの形状を突起状に形成したものでもよい。また、ロック嵌合孔25aは、貫通した孔形状でなくてもよく、テーパー状の穴形状としてもよい。また、ロック嵌合孔25aの数は、図6では9個を示すが9個を超える数であってもよく、8個以下であってもよい。
図7は、第1の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す側面図である。図7は図1における矢印S方向から見た側面図である。通帳スタッカ12の前方側(図中左側)には、取手13aを備えた通帳スタッカ扉13が開閉可能に設けられており、図7では通帳スタッカ扉13が閉じた状態を示す。
通帳スタッカ12のリンク部9x及び9yは、それぞれ上下固定レール29x及び29yによって上下方向には固定されるが、矢印C方向にスライド可能に配置されている。リンク部9x及び9yは、後方端部としてのスタッカ後方側の端部(図中右側)にロック嵌合板部25が連結されている。これによりロック嵌合板部25は上下方向には固定されるが、矢印C方向にスライド可能となる。即ちロック嵌合板部25はステージ8に対して接離する方向にスライド可能となる。
リンク部9x及び9yのスタッカ前面側の端部は、リンク駆動支点23を介して通帳スタッカ扉13に連結されている。垂直に設けたリンク駆動支点23は、通帳スタッカ扉13の内側の上下に設けた2個の駆動支点支持部13−1によって垂直に固定される。
通帳10を集積するステージ8は、前述のようにスタッカ前面側から見て左右両側に設けた吊りバネ16によって、上方向(矢印Za方向)に吊り上げられている。吊りバネ16は、その上端が通帳スタック部15の外側面に固定され、下端がステージ8に連結されたステージ支持部17に接続されている。
ステージ8の後方側には、前述のようにロック嵌合突起部18がロック嵌合板部25のロック嵌合孔25aに対向するように設けられている。
以上の構成により第1の実施の形態に関する自動取引装置1及び通帳スタッカ12は以下のように動作する。最初に、第1の実施の形態に関する自動取引装置1の動作を説明する。
先ず、顧客が、図2に示す装置正面側の顧客操作部2における取引選択画面で通帳取引を選択すると、通帳取引が開始され、通帳挿入返却口6から通帳10を挿入するように顧客操作部2によって誘導する。
顧客が通帳10を挿入すると、図3に示す通帳処理部6−1は、挿入された通帳10の磁気ストライプのデータを読み取り、入出金取引等を行い、取引結果を通帳10に印字して通帳挿入返却口6より返却する。また、印字の際、通帳10の印字ページが満杯となった場合は、顧客操作部2が新たな通帳を発行する旨を表示し、通帳処理部6−1は通帳10を通帳挿入返却口6から返却する。
返却された通帳10を顧客が取り忘れた場合は、取り忘れた通帳10を通帳スタッカ12の通帳スタック部15に搬送し、順次、通帳スタック部15のステージ8上に集積する。
所定の冊数の通帳10がステージ8上に集積されると、自動取引装置1が一時停止され、保守員が呼び出される。そして、保守員により通帳スタッカ12に集積された通帳10が取り出される。この通帳10の取出しは、図3に示すように、自動取引装置1の装置開閉扉1aを矢印Aのように開き、次いで、通帳スタッカ扉13を矢印Bのように開いて行われる。
次に、第1の実施の形態に関する自動取引装置1の通帳スタッカ12の動作を説明する。図8は、第1の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す上面図である。また、図9は、第1の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す側面図である。図9は図8における矢印S方向から見た側面図である。図8及び図9は通帳スタッカ扉13が開いた状態を示す。
通帳スタッカ扉13が回転支軸22を支点として矢印Bのように開かれると、図8に示すように、通帳スタッカ扉13の内側に固定されたリンク駆動支点23が、同じく回転支軸22を支点として矢印Baのように移動する。このリンク駆動支点23の移動によって、リンク駆動支点23に係合している長孔9aが移動し、長孔9aの移動に牽引されて、リンク部9は矢印C方向へスライドする。
そして、リンク部9x及び9yは、通帳スタック部15の筐体に上下両端が固定されたリンクスライド支点24b及び24cと係合した長孔9b及び9cにガイドされ、矢印C方向へスライドする。
このリンク部9x及び9yのスライド動作により、リンク部9x及び9yのスタッカ後方側の端部に連結された固定手段としてのロック嵌合板部25が矢印C方向へスライドし、図9に示すように、ステージ8に設けたロック嵌合突起部18と、複数のロック嵌合孔25aのうち所定の高さのロック嵌合孔25aが嵌合する。その結果、ロック嵌合板部25が上下固定レール29x及び29yによって上下方向に対して固定されているので、ステージ8は、上下方向(矢印Z方向)の移動が規制され、通帳10も上下方向に移動しなくなり静止して固定状態となる。
このように、通行スタッカ扉15の開動作によって、ステージ8に設けたロック嵌合突起部18とロック嵌合板部25の所定のロック嵌合孔25aが嵌合し、ステージ8の上下方向の移動が規制されるので、保守員は、容易に通帳10を掴んで取出すことができる。そして、保守員は、取出した通帳10を回収庫等に移し、通帳スタッカ扉13を閉じて、図3に示す自動取引装置1の装置開閉扉1aを閉じた後、自動取引を再開させる。
この通帳スタッカ扉13が閉動作のとき、通帳スタッカ扉13の内側に固定されたリンク駆動支点23が、回転支軸22を支点として図8に示す矢印Baの反対方向に移動する。このリンク駆動支点23の移動によって、リンク駆動支点23に係合した長孔9aに押されてリンク部9x及び9yは矢印Cの反対方向へスライドする。
そして、リンク部9x及び9yは、通帳スタック部15の筐体に両端が固定されたリンクスライド支点24b及び24cと係合したリンク部9x及び9yの長孔9b及び9cにガイドされ、矢印Cの反対方向へスライドする。
このリンク部9のスライド動作により、リンク部9におけるスタッカ後方側の端部に連結された固定手段としてのロック嵌合板部25が矢印Cの反対方向へ移動し、図7に示す状態に戻って、ステージ8に設けたロック嵌合突起部18とロック嵌合孔25aの嵌合が解除される。その結果、ステージ8は、上下方向(矢印Z方向)の移動規制が解除され、非固定状態となって上下方向に移動可能となる。
以上詳細に説明したように、第1の実施の形態に関する通帳スタッカ12によれば、通帳10を集積し通帳の集積数に応じて自重により下降するステージ8と、ステージ8にロック嵌合突起部18と、ロック嵌合突起部18を嵌合させる固定手段としてのロック嵌合板部25と、ロック嵌合板部25と通帳スタッカ扉13を連結する連結手段としてのリンク部9を設けた。そして、通帳スタッカ扉13を開く開動作によって、リンク部9をスタッカ前面側にスライドさせてロック嵌合突起部18とロック嵌合板部25を嵌合させ、ステージ8を固定状態としたので、通帳スタッカ扉13を開いて通帳10を取出すときに上下方向に通帳10が揺れ動くことがない。また、通帳10を取出した後に、ステージ8を吊り上げる吊りバネ16の付勢力によりステージ8が跳上がることがない。
(第1の実施の形態の変形例1)
また、第1の実施の形態に関する通帳スタッカの説明では、ステージ8にロック嵌合突起部18を備え、リンク部9のスタッカ後方側の端部に、ロック嵌合孔25aを備えたロック嵌合板部25を連結した構成として説明したが、以下のような構成としてもよい。
即ち、ステージ8に凹状の嵌合穴を設け、ロック嵌合板部25に凸状の嵌合突起部を複数設ける構成とする。そして、通帳スタッカ扉13を開いて通帳10を取出すときに、リンク部9をスタッカ前面側にスライドさせ、該スライドによってステージ8の前記嵌合穴とロック嵌合板部25の前記嵌合突起部を嵌合させて、ステージ8の上下方向の移動を規制するようにしてもよい。
(第1の実施の形態の変形例2)
また、第1の実施の形態に関する通帳スタッカ12の説明では、図8に示すように、通帳スタッカ扉13を開く開動作によって、リンク駆動支点23を移動させ、リンク部9x及び9yを矢印C方向へスライドさせるように説明したが、以下のような構成としてもよい。
図10は、第1の実施の形態の変形例に関する通帳スタッカの内部を示す上面図である。また、図11は、同じく第1の実施の形態の変形例に関する通帳スタッカの内部を示す上面図である。
図10に示すように、第1の実施の形態の変形例に関する通帳スタッカ12は、第1の実施の形態の通帳スタッカ12における長孔9a及びそれに係合するリンク駆動支点23に替えて、第1のギヤ30a、第2のギヤ30b、第3のギヤ30c及びアームリンク31を設けた構成となっている。
第1のギヤ30aは、通帳スタッカ扉13の回転支軸22を支点として回転する。第2のギヤ30bは、第1のギヤ30aの回転を受けて回転し、第3のギヤ30cは、第2のギヤ30bの回転を受けて回転する。このような構成によって通帳スタッカ扉13と連結させる。
アームリンク31は、第3のギヤ30cの回転によって回動するリンクであり、端部側に第3の長孔としての長孔31aを備え、長孔31aに係合する第2のリンク駆動支点としてのリンク駆動支点33によってリンク部9x及び9yと連結される。
リンク部9x及び9yは、第1の実施の形態に関する通帳スタッカ12と同様に、通帳スタック部15の筐体に両端が固定されたリンクスライド支点24b及び24cと係合したリンク部9x及び9yの長孔9b及び9cにガイドされ、矢印C方向へスライドする構成となっている。
そして、通帳スタッカ扉13が開かれると、図11に示すように、通帳スタッカ扉13の矢印B方向の開動作によって、回転支軸22が矢印Bbのように回転する。すると、第1のギヤ30aが矢印Bbのように回転し、これに歯合する第2のギヤ30bを介して、第3のギヤ30cが矢印Bc方向に回転し、アームリンク31も矢印Bc方向に回転する。
この矢印Bc方向へのアームリンク31の回転によって、リンク駆動支点33が矢印C方向に移動し、これに連結されたリンク部9x及び9yも矢印C方向にスライドする。
このリンク部9x及び9yのスライド動作により、リンク部9x及び9yのスタッカ後方側の端部に連結されたロック嵌合板部25が矢印C方向へスライドし、ロック嵌合孔25aとロック嵌合突起18が嵌合し、スライド8の上下方向の移動を規制すること、即ちスライド8を固定状態とすることができる。
また、以上の第1の実施の形態の変形例に関する通帳スタッカ12では、アームリンク31の回転によって、リンク部9を介して、ロック嵌合板部25を矢印C方向にスライドさせるように説明したが、アームリンク31を、直接、ロック嵌合板部25と連結して、矢印C方法にスライドさせる構成としてもよい。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態に関する自動取引装置1及び通帳スタッカ12の構成を説明する。第2の実施の形態に関する自動取引装置1の構成は、図2及び図3に示す第1の実施の形態に関する自動取引装置1の構成と同様であるので、簡略化のためにその説明は省略する。
図12は、第2の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す上面図である。第2の実施の形態に関する通帳スタッカ12は、第1の実施の形態に関する通帳スタッカ12と同様に、第1のリンク駆動支点としてのリンク駆動支点23と、長孔9a、9b及び9cを設けた連結手段としてのリンク部9を備える。
リンク駆動支点23が、通帳スタッカ扉13に固定されていること、及び通帳スタッカ扉13が開閉動作をすることにより、リンク駆動支点23も回転支軸22を中心に回転運動をする構成となっていることは第1の実施の形態に関する通帳スタッカ12と同様である。
また長孔9aが、リンク駆動支点23と係合し、通帳スタッカ扉13の開動作によって、リンク部9をスタッカ前面側へ牽引することも第1の実施の形態に関する通帳スタッカ12と同様である。更に、長孔9b及び9cが、通帳スタック部15の筐体に固定されたリンクスライド支点24b及び24cとそれぞれ係合し、リンク部9が矢印C方向へスライドするのをガイドすることも第1の実施の形態に関する通帳スタッカ12と同様である。
本実施の形態において、集積部としてのステージ8におけるスタッカ後方側には、固定手段としての通帳プッシュ部14が設けられている。通帳プッシュ部14は、複数の通帳10の後端をスタッカ前面側へ向けて押して、通帳10を通帳スタック部15の外に押出す機能を有する。更に、通帳プッシュ部14は、後述するステージ8の底面に備えたロックローラ19を嵌合させるロックローラ嵌合孔14aを設け、通帳10を載置したステージ8を所定の高さに固定させる機能を有する。
このため、通帳スタッカ12のステージ8においては、通帳プッシュ部14が矢印C方向にスライドしても干渉しないように、ステージ8におけるスタッカ後方側の端部に通帳プッシュ部14が進入するステージ切欠部8aが設けられている。同様に、通帳スタック部15におけるスタッカ後方側の端部にも、通帳プッシュ部14が矢印C方向にスライドしても干渉しないように、通帳プッシュ部14が進入するスタック筐体切欠部15aが設けられている。
更に、ステージ8の底面には、ロックローラ19、ロックリンク21及びリセットバネ20が設けられている。ロックローラ19は、ロックリンク21の先端に取付けられ、水平方向に回転可能とする。ロックリンク21は中間点21−1がステージ8の底面に固定され、中間点21−1を支点として揺動可能である。リセットバネ20の一端はロックリンク21の後端に取付けられ、他端がステージ8の底面に取付けられる。これによりロックローラ19をロックリンク21を介して矢印E方向に、即ち、次に説明する通帳プッシュ部14の進入経路に直角に付勢する。ロックローラ19はこの付勢力によって、通帳プッシュ部14の進入経路に一部進出して位置付けられる。
通帳プッシュ部14は矢印C方向にスライドしたときに、リセットバネ20の付勢力に抗して、一旦ロックローラ19を押し退ける。通帳プッシュ部14が更に進入したときに、ロックローラ19がロックローラ嵌合孔14aに嵌合する構造である。
スタッカ前面側から見てステージ8の左右両側面にはステージ支持部17が設けられている。ステージ支持部17には、ステージ8を上方向に吊り上げるための吊りバネ16の下端が取付けられている。通帳スタック部15の両側面の外側には、吊りバネ16の上端が取付けられている。これにより、ステージ8は吊りバネ16の付勢力によって、常に上方に吊り上げられ、通帳10の集積数に応じて自重により下降し、所定の高さで停止している。
次に、第2の実施の形態に関する通帳スタッカ12の通帳プッシュ部14の構成を説明する。図13は、第2の実施の形態に関する通帳スタッカの通帳プッシュ部をスタッカ前面側上方から見た斜視図である。
通帳プッシュ部14は、スタッカ後方側の端部が後方リンク部9−1x及び9−1yと直角に連結され、更に後方リンク部9−1x及び9−1yがリンク部9x及び9yと直角に連結された構成となっている。通帳プッシュ部14は略長方形の板状であり、長方形の一つの長辺がスタッカ前面側に位置して通帳10を押出す通帳プッシュ面14−1となる。そして、通帳プッシュ部14の長方形の側面にはロックローラ嵌合孔14aが縦方向に複数設けられる。
ここで、通帳プッシュ部14、後方リンク部9−1x及び9−1y並びにリンク部9x及び9y間の連結は、ネジ止め又は溶接でもよい。或いは、通帳プッシュ部14は、リンク部9x及び9yとともに一体成型として生成してもよいし、板金加工により生成してもよい。
リンク部9x及び9yは、通帳スタック部15の筐体に上下両端が固定されたリンクスライド支点24b及び24c並びにこれに係合する長孔9b及び9cによって支持される。これによりリンク部9x及び9yは、スタッカ前面側(矢印C方向)にスライド可能となっている。従って、リンク部9x及び9yが矢印C方向にスライドすれば、リンク部9x及び9yに直角に連結された通帳プッシュ部14も、リンク部9x及び9yとともに矢印C方向にスライドする。
通帳プッシュ部14は、ロックローラ嵌合孔14aを上下方向(矢印Z方向)に複数配置し、リンク部9とともに矢印C方向にスライドしたときに、ステージ8の底面に設けたロックローラ19をロックローラ嵌合孔14aに嵌合させる。こうしてステージ8が矢印Z方向へ移動するのを規制すること、即ちステージ8を固定状態にすることができる。
図14は、第2の実施の形態に関する通帳スタッカのステージの底面に設けたロックローラを示す斜視図である。通帳プッシュ部14は、通帳プッシュ面14−1を先頭にして矢印C方向に移動し、ステージ切欠部8a内の所定の位置で停止する。そのとき、ロックリンク21の先端に設けられたロックローラ19は、通帳プッシュ部14の側面に向けて矢印E方向に移動する。これにより、ロックローラ19はロックローラ嵌合孔14aの一つに嵌合することになる。ロックローラ19は円盤状であり、上面が大円で下面が小円となる断面が逆台形となっている。ロックローラ19は回転可能であり、そのためロックローラ19がロックローラ嵌合孔14aに嵌合する前にロックローラ嵌合孔14aの淵に接触しても容易に嵌合し易くなっている。
なお、ロックローラ嵌合孔14aは、ロックローラ19に嵌合するようにできれば、別の多角形状又は円形状であってもよい。また、ロックローラ嵌合孔14aは、貫通した孔形状でなくてもよく、テーパー状の穴形状としてもよい。また、ロックローラ嵌合孔14aの数は、13個以上であってもよいし、11個以下であってもよい。
図15は、第2の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す側面図である。図15は図12における矢印S方向から見た側面図である。図15は通帳スタッカ扉13が閉じた状態を示す。
通帳スタッカ12の内部には、通帳スタック部15と、上下2本のリンク部9x及び9yが配置されている。リンク部9x及び9yは、それぞれ上下固定レール29x及び29yによって上下方向には固定されるが、矢印C方向にスライド可能に配置されている。スタッカ後方側の端部には、後方リンク部9−1x及び9−1y(図13参照)を介して通帳プッシュ部14が連結されている。これにより通帳プッシュ部14は上下方向には固定されるが、矢印C方向にスライド可能となる。即ち、通帳プッシュ部14はステージ8に対して接離する方向にスライド可能となる。
前述のように通帳10を集積するステージ8は、吊りバネ16によって、上方向(矢印Za方向)に吊り上げられている。吊りバネ16は、その上端が通帳スタック部15の外側面に固定され、下端がステージ8に連結されたステージ支持部17に接続されている。そして、ステージ8の底面には、ロックローラ19、ロックリンク21及びリセットバネ20が設けられている。
以上の構成により第2の実施の形態に関する通帳スタッカ12は以下のように動作する。なお、第2の実施の形態に関する自動取引装置1の動作は、第1の実施の形態に関する自動取引装置1の動作と同様である。
図16は、第2の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す上面図である。また、図17は、第2の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す側面図である。図17は図16における矢印S方向から見た側面図である。図16及び図17は通帳スタッカ扉13が開いた状態を示す。
通帳スタッカ扉13が回転支軸22を支点として矢印Bのように開かれると、図16に示すように、通帳スタッカ扉13の内側に上下両端が固定されたリンク駆動支点23が、同じく回転支軸22を支点として矢印Baのように移動する。このリンク駆動支点23の移動によって、リンク駆動支点23に係合した長孔9aが移動し、長孔9aの移動に牽引されて、リンク部9x及び9yは矢印C方向へスライドする。
そして、リンク部9x及び9yは、通帳スタック部15の筐体に上下両端が固定されたリンクスライド支点24b及び24cと係合したリンク部9x及び9yの長孔9b及び9cにガイドされ、矢印C方向へスライドする。
このリンク部9x及び9yのスライド動作により、リンク部9x及び9yのスタッカ後方側の端部に後方リンク部9−1を介して連結された通帳プッシュ部14が矢印C方向へスライドする。通帳プッシュ部14は、ステージ8に設けられたステージ切欠部8aへ進入することにより、ステージ8上に集積された通帳10の後端を押すことになる。これにより通帳10は矢印Dのように通帳スタック部15から押し出される。
この時、ステージ8の底面に設けたロックローラ19は通帳プッシュ部14の進入経路に一部進出して位置付けられているので、通帳プッシュ部14は、ロックローラ19の一部と当接する。その後、通帳プッシュ部14はリセットバネ20の矢印E方向への付勢力に打ち勝って、ロックローラ19を押し退け、更に矢印C方向へ進む。
通帳プッシュ部14が更に矢印C方向に進むと、図17に示すように、ロックローラ19が通帳プッシュ部14のロックローラ嵌合孔14aに嵌合する。通帳プッシュ部14が上下固定レール29x及び29yによって上下方向に対して固定されているので、その結果、ステージ8は、上下方向(矢印Z方向)の移動が規制され、通帳10も上下方向に移動しなくなり固定状態となる。
次に、このときの第2の実施の形態に関する通帳スタッカ12の外観を説明する。図18は、第2の実施の形態に関する通帳スタッカ扉が開かれたときの通帳スタッカを装置背面上方から見た斜視図である。
図18に示すように、通行スタッカ扉13の開く動作によって、通帳10が、通帳スタック部15から矢印Dのように押し出された状態となり、ステージ8は上下方向の移動が規制され固定状態となるので、保守員は、容易に通帳10を掴んで取出すことができる。
そして、保守員は、取出した通帳10を回収庫等に移し、通帳スタッカ扉13を閉じて、図3に示す自動取引装置1の装置開閉扉1aも閉じた後、自動取引を再開させる。
このとき、通帳スタッカ扉13が閉じられので、通帳スタッカ扉13に固定されたリンク駆動支点23が、回転支軸22を支点として図16に示す矢印Baの反対方向に移動する。このリンク駆動支点23の移動によって、リンク駆動支点23に係合した長孔9aに押されて、リンク部9x及び9yは矢印Cの反対方向へスライドする。
そして、リンク部9x及び9yは、リンクスライド支点24b及び24cとリンク部9x及び9yの長孔9b及び9cにガイドされ、矢印Cの反対方向へスライドする。
このリンク部9x及び9yのスライド動作により、リンク部9x及び9yに連結された通帳プッシュ部14が矢印Cの反対方向へスライドし、図15に示す状態に戻って、ステージ8の底面に設けたロックローラ19とロックローラ嵌合孔14aの嵌合が外れる。その結果、ステージ8は、上下方向(矢印Z方向)の移動規制が解除され、非固定状態となって上下方向に移動可能となる。
以上詳細に説明したように第2の実施の形態に関する通帳スタッカ12によれば、通帳10を集積し通帳の集積数に応じて自重により下降するステージ8と、ステージ8にロックローラ19を設け、固定手段としての通帳プッシュ部15と、通帳スタッカ扉13の動作を通帳プッシュ部15の移動へ連結するリンク部9を設けた。そして、通帳スタッカ扉13の開動作によって、リンク部9を介して通帳プッシュ部15をスライドさせて、ロックローラ19と通帳プッシュ部14のロックローラ嵌合孔14aを嵌合し、ステージ8を固定状態にした。これにより通帳スタッカ扉13を開いて通帳10を取出すときに、通帳10が上下方向に揺れ動くことがなく、通帳10を取出した後にステージ8が跳上がることもない。同時に、通帳10が通帳スタッカ12の外に押し出されて取り易くすることができる。
(第2の実施の形態の変形例1)
第2の実施の形態に関する通帳スタッカ12について、図10に示す第1の実施の形態の変形例に関する通帳スタッカ12のリンク機構を採用すれば、通帳スタッカ扉13の矢印B方向の開動作によって、第2の実施の形態に関する通帳プッシュ部14を矢印C方向にスライドさせることができる。通帳スタッカ扉13の開動作によって、アームリンク31(図10参照)を回転させ、リンク部9x及び9yをスライドさせる。そして、リンク部9x及び9yのスタッカ後方側の端部に連結された通帳プッシュ部14を矢印C方向へスライドさせ、通帳プッシュ部14のロックローラ嵌合孔14aとステージ8のロックローラ19を嵌合させて、ステージ8の上下方向の移動を規制すること、即ちステージ8を固定状態にすることができる。
また、アームリンク31(図10参照)の回転によって、リンク部9を介して、通帳プッシュ部14を矢印C方向にスライドさせる替りに、アームリンク31を、直に通帳プッシュ部14と連結して、直接矢印C方法にスライドさせる構成としてもよい。
(第2の実施の形態の変形例2)
図19は第2の実施の形態の変形例2に関する通帳スタッカの内部を示す上面図である。第2の実施の形態の変形例2は、ロックローラ嵌合孔14aを有する固定手段としてのロック嵌合板部34をリンク部9と一体化し、リンク部9により直接矢印C方向にスライドさせる構成である。ロック嵌合板部34は、ロックローラ嵌合孔14aをステージ8へ向けて配置し、ステージ8の側面に対して平行にスライドする。ロック嵌合板部34は、複数のロックローラ嵌合孔14aを上下方向に複数設ける。
更に、ステージ8の底面には、第2の実施の形態の説明と同様に、ロックローラ19、ロックリンク21及びリセットバネ20が設けられている。ロックローラ19は、ロックリンク21の先端に取付けられ、水平方向に回転可能とする。ロックリンク21は中間点21−1がステージ8の底面に固定され、中間点21−1を支点として揺動可能である。リセットバネ20の一端はロックリンク21の後端に取付けられ、他端がステージ8の底面に取付けられる。これによりロックローラ19をリンク部9がスライドする方向に直角な方向である矢印F方向に付勢する。ロックローラ19はこの付勢力によって、ロック嵌合板部34におけるロックローラ嵌合孔14a以外の位置に押し付けられている。
通帳スタッカ扉13が開いたときに、リンク部9によりロック嵌合板部34はステージ8の側面を矢印C方向にスライドし、ロックローラ19はロックローラ嵌合孔14aに嵌合し、ステージ8を固定状態とする。
以上の実施の形態に関する通帳スタッカ12及び自動取引装置1の説明では、図3に示すように装置背面側において保守を行う自動取引装置1を例として説明したが、装置正面側に装置開閉扉1a及び通帳スタッカ扉13を設けた通帳スタッカ12及び自動取引装置1にも本発明を適用することができる。
また、第1及び第2の実施の形態に関する通帳スタッカの説明では、吊りバネ等によってステージ8を上方向に吊り上げておき、通帳10の重量によってステージ8を下降させる通帳スタッカを例として説明したが、モータ等の駆動手段を用いてステージ8を上昇又は下降させる通帳スタッカにおいても本発明を適用することができる。
即ち、本発明によれば、通帳スタッカ扉13を開くことによってステージ8を固定状態にすることができるので、ステージ8の上下方向の駆動制御が不能になった場合でも、ステージ8は上下方向に暴走することがなく、ステージ8上の通帳10を容易に取出すことができる上、ステージ8の暴走によって操作者等が手等を挟むこともない。
1 自動取引装置
8 ステージ
9 リンク部
9a〜9c 長孔
10 通帳
12 通帳スタッカ
13 通帳スタッカ扉
14 通帳プッシュ部
14a ロックローラ嵌合孔
16 吊りバネ
18 ロック嵌合突起部
19 ロックローラ
20 リセットバネ
21 ロックリンク
22 回転支軸
25 ロック嵌合板部
25a ロック嵌合孔
30 ギヤ

Claims (8)

  1. 媒体を集積する媒体スタッカであって、
    前記媒体を集積し前記媒体の集積数に応じて自重により下降するとともに水平方向へ付勢されるロックローラを有する集積部と、
    前記集積部に集積された前記媒体を取出し可能とする開閉可能な扉と、
    上下方向に対しては固定され、前記集積部に対して接離する方向に移動可能とするとともに前記ロックローラに嵌合するロックローラ嵌合孔を上下方向に複数設けた固定手段と、
    前記扉の開閉動作と前記固定手段の移動動作を連結する連結手段とを有し、
    前記固定手段は、前記扉が開いたときに前記連結手段を介して前記固定手段を移動させることにより、前記固定手段の前記ロックローラ嵌合孔を前記ロックローラに嵌合させて前記集積部を固定状態とし、前記扉が閉じたときに前記集積部を非固定状態とすることを特徴とする媒体スタッカ。
  2. 前記集積部は、後方端部に前記固定手段が進入可能とする切欠部を備え、
    前記固定手段は、前記扉が開いたときに前記移動動作に基づいて前記切欠部に進入することにより、前記集積部に集積した前記媒体の後方端部を押して、前記扉から前記媒体を押し出すとともに前記集積部を固定状態とすることを特徴とする請求項1記載の媒体スタッカ。
  3. 前記ロックローラは、前記集積部の底面に設けられ、かつ前記固定手段が前記切欠部を進入する進入経路に進出するように前記進入経路に直角に付勢され、
    前記固定手段に設けた前記ロックローラ嵌合孔は、前記ロックローラ側に向けて設けられることを特徴とする請求項2記載の媒体スタッカ。
  4. 媒体を集積する媒体スタッカであって、
    前記媒体を集積し前記媒体の集積数に応じて自重により下降するとともに水平方向へ付勢されるロックローラを有する集積部と、
    前記集積部に集積された前記媒体を取出し可能とする開閉可能な扉と、
    上下方向に対しては固定され、前記集積部の側面に対して平行に移動可能とするとともに前記ロックローラに嵌合するロックローラ嵌合孔を上下方向に複数設けた固定手段と、
    前記扉の開閉動作と前記固定手段の移動動作を連結する連結手段とを有し、
    前記固定手段は、前記扉が開いたときに前記連結手段を介して前記固定手段を移動させることにより、前記固定手段の前記ロックローラ嵌合孔を前記ロックローラに嵌合させて前記集積部を固定状態とし、前記扉が閉じたときに前記集積部を非固定状態とすることを特徴とする媒体スタッカ。
  5. 前記ロックローラは、前記固定手段が移動する方向に対し直角に付勢され、
    前記固定手段に設けた前記ロックローラ嵌合孔は、前記ロックローラ側に向けて設けられることを特徴とする請求項1又は4記載の媒体スタッカ。
  6. 媒体を集積する媒体スタッカであって、
    前記媒体を集積し前記媒体の集積数に応じて自重により下降する集積部と、
    前記集積部に集積された前記媒体を取出し可能とする開閉可能な扉と、
    上下方向に対しては固定され、前記集積部に対しては移動可能とする固定手段と、
    前記扉の開閉動作と前記固定手段の移動動作を連結する連結手段とを有し、
    前記固定手段は、前記連結手段を介して、前記扉が閉じたときに前記集積部を非固定状態とし、前記扉が開いたときに前記集積部を固定状態とし、
    更に前記扉は、前記扉に固定され、前記扉の開閉動作に従って移動する第1のリンク駆動支点を備え、
    前記連結手段は、前記第1のリンク駆動支点と係合する第1の長孔と、筐体に固定されたリンクスライド支点と係合する第2の長孔を備えたリンク手段であることを特徴とする媒体スタッカ。
  7. 媒体を集積する媒体スタッカであって、
    前記媒体を集積し前記媒体の集積数に応じて自重により下降する集積部と、
    前記集積部に集積された前記媒体を取出し可能とする開閉可能な扉と、
    上下方向に対しては固定され、前記集積部に対しては移動可能とする固定手段と、
    前記扉の開閉動作と前記固定手段の移動動作を連結する連結手段とを有し、
    前記固定手段は、前記連結手段を介して、前記扉が閉じたときに前記集積部を非固定状態とし、前記扉が開いたときに前記集積部を固定状態とし、
    更に前記連結手段は、前記扉の回転支軸を支点として回転する第1のギヤと、該第1のギヤと歯合する第2のギヤと、該第2のギヤと歯合する第3のギヤとを備え、
    前記第3のギヤの支点を支点として回動するアームリンクを含むことを特徴とする媒体スタッカ。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一記載の媒体スタッカを備えること特徴とする自動取引装置
JP2016138939A 2016-07-13 2016-07-13 媒体スタッカ及び自動取引装置 Active JP6763223B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016138939A JP6763223B2 (ja) 2016-07-13 2016-07-13 媒体スタッカ及び自動取引装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016138939A JP6763223B2 (ja) 2016-07-13 2016-07-13 媒体スタッカ及び自動取引装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018008792A JP2018008792A (ja) 2018-01-18
JP6763223B2 true JP6763223B2 (ja) 2020-09-30

Family

ID=60994199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016138939A Active JP6763223B2 (ja) 2016-07-13 2016-07-13 媒体スタッカ及び自動取引装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6763223B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018008792A (ja) 2018-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20120087077A (ko) 지폐 입출금기
JP5294959B2 (ja) 紙葉類処理装置
CN102119404A (zh) 纸币存取款机
EP3101632B1 (en) Financial device and medium stacking apparatus
JP6102487B2 (ja) 媒体収納装置及び媒体取引装置
JP6459756B2 (ja) 媒体収納装置及び媒体取引装置
JP6763223B2 (ja) 媒体スタッカ及び自動取引装置
JP5355427B2 (ja) 自動取引装置のシャッタ構造
KR100962335B1 (ko) 금고형 입금기
KR100722876B1 (ko) 금융자동화기기의 출금장치의 현금회수방법
CN103021075A (zh) 上锁装置和现金自动交易装置
JP6927820B2 (ja) 紙幣処理システムおよび収納庫
KR20160077908A (ko) 계원용 금융자동화기기
KR200377537Y1 (ko) 금융자동화기기의 현금방출장치
JP7298410B2 (ja) 媒体受渡装置及び媒体取引装置
JP4321513B2 (ja) 紙幣収納装置および紙幣処理装置
JPS6159590A (ja) 現金収納スタツカ用キヤリア
KR102639252B1 (ko) 금융 자동화 기기
JP5120226B2 (ja) 媒体取扱装置
JP6544067B2 (ja) 媒体スタッカ及び自動取引装置
JPS59142692A (ja) 紙幣取扱装置
KR20060068821A (ko) 금융자동화기기의 현금방출장치 및 현금방출방법
JP6413389B2 (ja) 媒体処理装置
JP3754620B2 (ja) 紙葉取扱装置
JPS61121189A (ja) 自動取引装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200407

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200623

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200721

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200811

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6763223

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150