JP6763223B2 - 媒体スタッカ及び自動取引装置 - Google Patents
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Description
このような自動取引装置では、保守員による通帳の交換、補充のときに、自動取引装置の装置開閉扉を開けて通帳スタッカに集積された通帳を取出す作業又は通帳スタッカに新たな通帳を補充する作業が行われる。
以下に本発明を実施するための最良の形態である第1の実施の形態に関する自動取引装置1及び通帳スタッカ12の構成を説明する。各図面に共通な要素には同一の符号を付す。なお、以下の説明では、通帳を集積する通帳スタッカを例として説明するが、カード状の媒体を集積するスタッカであってもよいし、紙葉状の媒体を集積するスタッカであってもよい。
装置背面の下段には、入出金する現金が収納された複数の現金ユニット11が配置されている。装置背面の上段には、通帳10への印字並びに通帳10の磁気ストライプに記録されたデータの読出し及び書込みを行う通帳処理部6−1が配置されている。また、同じく装置背面の上段には、キャッシュカード等のカードに記録されたデータの読出し及び書込みを行うカード処理部5−1が配置されている。
ここで、リンク部9は、後述するように、上方にリンク部9x及び下方に9yを備えた構成としてもよいし、リンク部9x又は9yのいずれかのみ備える構成としてもよい。以下、リンク部9x及び9yの共通する説明においては、単にリンク部9という。
スタッカ前面側から見て通帳スタック部15の後方には、図示しない通帳搬送機構及び通帳繰出機構が配置され、通帳搬送機構によって通帳スタック部15内に通帳10を一冊毎に搬入し、通帳繰出機構によって通帳スタック部15内の通帳10を一冊毎に他のユニットへ繰り出す。
通帳スタッカ12の通帳スタッカ扉13の内側には、回転支軸22付近に第1のリンク駆動支点としてのリンク駆動支点23が備えられている。リンク駆動支点23は垂直に設けられたシャフトからなり、リンク駆動支点23の上下両端が通帳スタッカ扉13に固定される。通帳スタッカ扉13が開閉時に回転支軸22を中心に開閉動作をすることにより、リンク駆動支点23も回転支軸22を中心に回転運動をする構成となっている。
リンク部9x及び9yのスタッカ前面側の端部は、リンク駆動支点23を介して通帳スタッカ扉13に連結されている。垂直に設けたリンク駆動支点23は、通帳スタッカ扉13の内側の上下に設けた2個の駆動支点支持部13−1によって垂直に固定される。
ステージ8の後方側には、前述のようにロック嵌合突起部18がロック嵌合板部25のロック嵌合孔25aに対向するように設けられている。
先ず、顧客が、図2に示す装置正面側の顧客操作部2における取引選択画面で通帳取引を選択すると、通帳取引が開始され、通帳挿入返却口6から通帳10を挿入するように顧客操作部2によって誘導する。
所定の冊数の通帳10がステージ8上に集積されると、自動取引装置1が一時停止され、保守員が呼び出される。そして、保守員により通帳スタッカ12に集積された通帳10が取り出される。この通帳10の取出しは、図3に示すように、自動取引装置1の装置開閉扉1aを矢印Aのように開き、次いで、通帳スタッカ扉13を矢印Bのように開いて行われる。
そして、リンク部9x及び9yは、通帳スタック部15の筐体に上下両端が固定されたリンクスライド支点24b及び24cと係合した長孔9b及び9cにガイドされ、矢印C方向へスライドする。
そして、リンク部9x及び9yは、通帳スタック部15の筐体に両端が固定されたリンクスライド支点24b及び24cと係合したリンク部9x及び9yの長孔9b及び9cにガイドされ、矢印Cの反対方向へスライドする。
また、第1の実施の形態に関する通帳スタッカの説明では、ステージ8にロック嵌合突起部18を備え、リンク部9のスタッカ後方側の端部に、ロック嵌合孔25aを備えたロック嵌合板部25を連結した構成として説明したが、以下のような構成としてもよい。
即ち、ステージ8に凹状の嵌合穴を設け、ロック嵌合板部25に凸状の嵌合突起部を複数設ける構成とする。そして、通帳スタッカ扉13を開いて通帳10を取出すときに、リンク部9をスタッカ前面側にスライドさせ、該スライドによってステージ8の前記嵌合穴とロック嵌合板部25の前記嵌合突起部を嵌合させて、ステージ8の上下方向の移動を規制するようにしてもよい。
また、第1の実施の形態に関する通帳スタッカ12の説明では、図8に示すように、通帳スタッカ扉13を開く開動作によって、リンク駆動支点23を移動させ、リンク部9x及び9yを矢印C方向へスライドさせるように説明したが、以下のような構成としてもよい。
第1のギヤ30aは、通帳スタッカ扉13の回転支軸22を支点として回転する。第2のギヤ30bは、第1のギヤ30aの回転を受けて回転し、第3のギヤ30cは、第2のギヤ30bの回転を受けて回転する。このような構成によって通帳スタッカ扉13と連結させる。
リンク部9x及び9yは、第1の実施の形態に関する通帳スタッカ12と同様に、通帳スタック部15の筐体に両端が固定されたリンクスライド支点24b及び24cと係合したリンク部9x及び9yの長孔9b及び9cにガイドされ、矢印C方向へスライドする構成となっている。
このリンク部9x及び9yのスライド動作により、リンク部9x及び9yのスタッカ後方側の端部に連結されたロック嵌合板部25が矢印C方向へスライドし、ロック嵌合孔25aとロック嵌合突起18が嵌合し、スライド8の上下方向の移動を規制すること、即ちスライド8を固定状態とすることができる。
次に、第2の実施の形態に関する自動取引装置1及び通帳スタッカ12の構成を説明する。第2の実施の形態に関する自動取引装置1の構成は、図2及び図3に示す第1の実施の形態に関する自動取引装置1の構成と同様であるので、簡略化のためにその説明は省略する。
スタッカ前面側から見てステージ8の左右両側面にはステージ支持部17が設けられている。ステージ支持部17には、ステージ8を上方向に吊り上げるための吊りバネ16の下端が取付けられている。通帳スタック部15の両側面の外側には、吊りバネ16の上端が取付けられている。これにより、ステージ8は吊りバネ16の付勢力によって、常に上方に吊り上げられ、通帳10の集積数に応じて自重により下降し、所定の高さで停止している。
通帳プッシュ部14は、スタッカ後方側の端部が後方リンク部9−1x及び9−1yと直角に連結され、更に後方リンク部9−1x及び9−1yがリンク部9x及び9yと直角に連結された構成となっている。通帳プッシュ部14は略長方形の板状であり、長方形の一つの長辺がスタッカ前面側に位置して通帳10を押出す通帳プッシュ面14−1となる。そして、通帳プッシュ部14の長方形の側面にはロックローラ嵌合孔14aが縦方向に複数設けられる。
通帳スタッカ12の内部には、通帳スタック部15と、上下2本のリンク部9x及び9yが配置されている。リンク部9x及び9yは、それぞれ上下固定レール29x及び29yによって上下方向には固定されるが、矢印C方向にスライド可能に配置されている。スタッカ後方側の端部には、後方リンク部9−1x及び9−1y(図13参照)を介して通帳プッシュ部14が連結されている。これにより通帳プッシュ部14は上下方向には固定されるが、矢印C方向にスライド可能となる。即ち、通帳プッシュ部14はステージ8に対して接離する方向にスライド可能となる。
図16は、第2の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す上面図である。また、図17は、第2の実施の形態に関する通帳スタッカの内部を示す側面図である。図17は図16における矢印S方向から見た側面図である。図16及び図17は通帳スタッカ扉13が開いた状態を示す。
そして、リンク部9x及び9yは、通帳スタック部15の筐体に上下両端が固定されたリンクスライド支点24b及び24cと係合したリンク部9x及び9yの長孔9b及び9cにガイドされ、矢印C方向へスライドする。
この時、ステージ8の底面に設けたロックローラ19は通帳プッシュ部14の進入経路に一部進出して位置付けられているので、通帳プッシュ部14は、ロックローラ19の一部と当接する。その後、通帳プッシュ部14はリセットバネ20の矢印E方向への付勢力に打ち勝って、ロックローラ19を押し退け、更に矢印C方向へ進む。
図18に示すように、通行スタッカ扉13の開く動作によって、通帳10が、通帳スタック部15から矢印Dのように押し出された状態となり、ステージ8は上下方向の移動が規制され固定状態となるので、保守員は、容易に通帳10を掴んで取出すことができる。
そして、保守員は、取出した通帳10を回収庫等に移し、通帳スタッカ扉13を閉じて、図3に示す自動取引装置1の装置開閉扉1aも閉じた後、自動取引を再開させる。
そして、リンク部9x及び9yは、リンクスライド支点24b及び24cとリンク部9x及び9yの長孔9b及び9cにガイドされ、矢印Cの反対方向へスライドする。
第2の実施の形態に関する通帳スタッカ12について、図10に示す第1の実施の形態の変形例に関する通帳スタッカ12のリンク機構を採用すれば、通帳スタッカ扉13の矢印B方向の開動作によって、第2の実施の形態に関する通帳プッシュ部14を矢印C方向にスライドさせることができる。通帳スタッカ扉13の開動作によって、アームリンク31(図10参照)を回転させ、リンク部9x及び9yをスライドさせる。そして、リンク部9x及び9yのスタッカ後方側の端部に連結された通帳プッシュ部14を矢印C方向へスライドさせ、通帳プッシュ部14のロックローラ嵌合孔14aとステージ8のロックローラ19を嵌合させて、ステージ8の上下方向の移動を規制すること、即ちステージ8を固定状態にすることができる。
図19は第2の実施の形態の変形例2に関する通帳スタッカの内部を示す上面図である。第2の実施の形態の変形例2は、ロックローラ嵌合孔14aを有する固定手段としてのロック嵌合板部34をリンク部9と一体化し、リンク部9により直接矢印C方向にスライドさせる構成である。ロック嵌合板部34は、ロックローラ嵌合孔14aをステージ8へ向けて配置し、ステージ8の側面に対して平行にスライドする。ロック嵌合板部34は、複数のロックローラ嵌合孔14aを上下方向に複数設ける。
通帳スタッカ扉13が開いたときに、リンク部9によりロック嵌合板部34はステージ8の側面を矢印C方向にスライドし、ロックローラ19はロックローラ嵌合孔14aに嵌合し、ステージ8を固定状態とする。
即ち、本発明によれば、通帳スタッカ扉13を開くことによってステージ8を固定状態にすることができるので、ステージ8の上下方向の駆動制御が不能になった場合でも、ステージ8は上下方向に暴走することがなく、ステージ8上の通帳10を容易に取出すことができる上、ステージ8の暴走によって操作者等が手等を挟むこともない。
8 ステージ
9 リンク部
9a〜9c 長孔
10 通帳
12 通帳スタッカ
13 通帳スタッカ扉
14 通帳プッシュ部
14a ロックローラ嵌合孔
16 吊りバネ
18 ロック嵌合突起部
19 ロックローラ
20 リセットバネ
21 ロックリンク
22 回転支軸
25 ロック嵌合板部
25a ロック嵌合孔
30 ギヤ
Claims (8)
- 媒体を集積する媒体スタッカであって、
前記媒体を集積し前記媒体の集積数に応じて自重により下降するとともに水平方向へ付勢されるロックローラを有する集積部と、
前記集積部に集積された前記媒体を取出し可能とする開閉可能な扉と、
上下方向に対しては固定され、前記集積部に対して接離する方向に移動可能とするとともに前記ロックローラに嵌合するロックローラ嵌合孔を上下方向に複数設けた固定手段と、
前記扉の開閉動作と前記固定手段の移動動作を連結する連結手段とを有し、
前記固定手段は、前記扉が開いたときに前記連結手段を介して前記固定手段を移動させることにより、前記固定手段の前記ロックローラ嵌合孔を前記ロックローラに嵌合させて前記集積部を固定状態とし、前記扉が閉じたときに前記集積部を非固定状態とすることを特徴とする媒体スタッカ。 - 前記集積部は、後方端部に前記固定手段が進入可能とする切欠部を備え、
前記固定手段は、前記扉が開いたときに前記移動動作に基づいて前記切欠部に進入することにより、前記集積部に集積した前記媒体の後方端部を押して、前記扉から前記媒体を押し出すとともに前記集積部を固定状態とすることを特徴とする請求項1記載の媒体スタッカ。 - 前記ロックローラは、前記集積部の底面に設けられ、かつ前記固定手段が前記切欠部を進入する進入経路に進出するように前記進入経路に直角に付勢され、
前記固定手段に設けた前記ロックローラ嵌合孔は、前記ロックローラ側に向けて設けられることを特徴とする請求項2記載の媒体スタッカ。 - 媒体を集積する媒体スタッカであって、
前記媒体を集積し前記媒体の集積数に応じて自重により下降するとともに水平方向へ付勢されるロックローラを有する集積部と、
前記集積部に集積された前記媒体を取出し可能とする開閉可能な扉と、
上下方向に対しては固定され、前記集積部の側面に対して平行に移動可能とするとともに前記ロックローラに嵌合するロックローラ嵌合孔を上下方向に複数設けた固定手段と、
前記扉の開閉動作と前記固定手段の移動動作を連結する連結手段とを有し、
前記固定手段は、前記扉が開いたときに前記連結手段を介して前記固定手段を移動させることにより、前記固定手段の前記ロックローラ嵌合孔を前記ロックローラに嵌合させて前記集積部を固定状態とし、前記扉が閉じたときに前記集積部を非固定状態とすることを特徴とする媒体スタッカ。 - 前記ロックローラは、前記固定手段が移動する方向に対し直角に付勢され、
前記固定手段に設けた前記ロックローラ嵌合孔は、前記ロックローラ側に向けて設けられることを特徴とする請求項1又は4記載の媒体スタッカ。 - 媒体を集積する媒体スタッカであって、
前記媒体を集積し前記媒体の集積数に応じて自重により下降する集積部と、
前記集積部に集積された前記媒体を取出し可能とする開閉可能な扉と、
上下方向に対しては固定され、前記集積部に対しては移動可能とする固定手段と、
前記扉の開閉動作と前記固定手段の移動動作を連結する連結手段とを有し、
前記固定手段は、前記連結手段を介して、前記扉が閉じたときに前記集積部を非固定状態とし、前記扉が開いたときに前記集積部を固定状態とし、
更に前記扉は、前記扉に固定され、前記扉の開閉動作に従って移動する第1のリンク駆動支点を備え、
前記連結手段は、前記第1のリンク駆動支点と係合する第1の長孔と、筐体に固定されたリンクスライド支点と係合する第2の長孔を備えたリンク手段であることを特徴とする媒体スタッカ。 - 媒体を集積する媒体スタッカであって、
前記媒体を集積し前記媒体の集積数に応じて自重により下降する集積部と、
前記集積部に集積された前記媒体を取出し可能とする開閉可能な扉と、
上下方向に対しては固定され、前記集積部に対しては移動可能とする固定手段と、
前記扉の開閉動作と前記固定手段の移動動作を連結する連結手段とを有し、
前記固定手段は、前記連結手段を介して、前記扉が閉じたときに前記集積部を非固定状態とし、前記扉が開いたときに前記集積部を固定状態とし、
更に前記連結手段は、前記扉の回転支軸を支点として回転する第1のギヤと、該第1のギヤと歯合する第2のギヤと、該第2のギヤと歯合する第3のギヤとを備え、
前記第3のギヤの支点を支点として回動するアームリンクを含むことを特徴とする媒体スタッカ。 - 請求項1乃至請求項7のいずれか一記載の媒体スタッカを備えること特徴とする自動取引装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016138939A JP6763223B2 (ja) | 2016-07-13 | 2016-07-13 | 媒体スタッカ及び自動取引装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016138939A JP6763223B2 (ja) | 2016-07-13 | 2016-07-13 | 媒体スタッカ及び自動取引装置 |
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JP2018008792A JP2018008792A (ja) | 2018-01-18 |
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Family Applications (1)
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JP2016138939A Active JP6763223B2 (ja) | 2016-07-13 | 2016-07-13 | 媒体スタッカ及び自動取引装置 |
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2016
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