JP6927820B2 - 紙幣処理システムおよび収納庫 - Google Patents

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本発明は、紙幣の帯封を行う帯封部を有する紙幣処理装置および帯封紙幣束を収納する収納庫を備えた紙幣処理システム、ならびに帯封紙幣束を収納する収納庫に関する。
帯封紙等の帯封媒体によって所定枚数(例えば、100枚)の紙幣を帯封することにより帯封紙幣束を作製する紙幣処理装置として従来から様々なタイプのものが知られている(例えば、特許文献1や特許文献2等参照)。特許文献1や特許文献2等に開示される紙幣処理装置では、帯封されるべき紙幣を例えば金種毎に複数の整理一時保留部に積層状態で集積させ、ある整理一時保留部に所定枚数(例えば、100枚)の紙幣が集積されると、この整理一時保留部から所定枚数の紙幣束を搬送アーム機構により取り出し、当該搬送アーム機構によって紙幣束を帯封部に送ることによって当該帯封部で帯封紙幣束を作製するようになっている。
特開2006−107061号公報 特開2009−86715号公報
特許文献1等に開示されるような従来の紙幣処理装置では、帯封部により作製された帯封紙幣束は投出口から筐体の外部に出されるようになっていた。また、紙幣処理装置の筐体の外部における投出口の近傍には帯封紙幣束の収容ケースが設けられており、紙幣処理装置の投出口から筐体の外部に出された帯封紙幣束は収容ケースに収容されるようになっていた。しかしながら、帯封紙幣束の収容ケースを単に紙幣処理装置の筐体の外側に置いただけでは、収容ケースに収容されている帯封紙幣束が第三者に持ち去られるのを防ぐため、紙幣処理装置からの帯封紙幣束の投出動作中に操作者は紙幣処理装置から離れることができず、不便であるという問題があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、帯封紙幣束を収納する収納庫が紙幣処理装置の筐体の外部の位置で着脱自在に装着されるようにすることにより、操作者にとっての利便性を向上させることができる紙幣処理システムおよび収納庫を提供することを目的とする。
本発明の紙幣処理システムは、紙幣の帯封を行う帯封部および前記帯封部により帯封された帯封紙幣束を筐体の外部に出す出口部を有する紙幣処理装置と、前記紙幣処理装置に着脱自在に装着され、帯封紙幣束を内部に入れるための開口が設けられている、帯封紙幣束を収納する収納庫と、を備え、前記収納庫は、前記紙幣処理装置の前記筐体の外側の位置で当該紙幣処理装置に装着されるようになっており、前記収納庫の前記開口を開閉するシャッタが当該収納庫に設けられていることを特徴とする。
このような紙幣処理システムによれば、帯封紙幣束を収納する収納庫が紙幣処理装置の筐体の外部の位置で着脱自在に装着されるようにすることにより、操作者にとっての利便性を向上させることができる。
本発明の紙幣処理システムにおいては、前記紙幣処理装置の前記出口部と、前記収納庫の前記開口とを向き合わせるよう、前記収納庫が前記紙幣処理装置に装着されるときの前記紙幣処理装置の前記筐体に対する前記収納庫の位置決めを行う位置決め手段が設けられていてもよい。
また、本発明の紙幣処理システムは、前記収納庫が前記紙幣処理装置に装着されているときにこのことを検知する検知部を更に備えていてもよい。
この場合、前記収納庫が前記紙幣処理装置に装着されていることが前記検知部により検知されると、前記収納庫の前記開口が開くよう前記シャッタが移動させられるようになっていてもよい。
また、前記収納庫が前記紙幣処理装置に装着されていることが前記検知部により検知されると、前記紙幣処理装置において帯封紙幣束が前記出口部から前記筐体の外部に出される際の速度が変化するようになっていてもよい。
本発明の紙幣処理システムにおいては、前記紙幣処理装置には、前記収納庫に収納されている帯封紙幣束に関する情報を管理する制御部が設けられていてもよい。
この場合、前記収納庫には記憶媒体が設けられており、前記紙幣処理装置には、当該紙幣処理装置に装着されている前記収納庫の前記記憶媒体に情報を書き込む書込部が設けられており、前記書込部により、前記紙幣処理装置の前記制御部により管理されている帯封紙幣束に関する情報が前記収納庫の前記記憶媒体に書き込まれるようになっていてもよい。
また、前記収納庫には表示部が設けられており、当該表示部には、前記記憶媒体に記憶されている帯封紙幣束に関する情報が表示されるようになっていてもよい。
本発明の紙幣処理システムにおいては、前記紙幣処理装置に装着された前記収納庫を当該紙幣処理装置から取り外すことのできないようロックするロック手段が設けられていてもよい。
この場合、前記ロック手段による前記収納庫のロックの解除の指示を入力するための操作部が前記紙幣処理装置に設けられていてもよい。
本発明の収納庫は、紙幣の帯封を行う帯封部および前記帯封部により帯封された帯封紙幣束を筐体の外部に出す出口部を有する紙幣処理装置に着脱自在に装着される、帯封紙幣束を収納する収納庫であって、帯封紙幣束を内部に入れるための開口が設けられており、前記収納庫は、前記紙幣処理装置の前記筐体の外側の位置で当該紙幣処理装置に装着されるようになっており、前記収納庫の前記開口を開閉するシャッタが当該収納庫に設けられていることを特徴とする。
このような収納庫によれば、紙幣処理装置の筐体の外部の位置で着脱自在に装着されるようになっているため、操作者にとっての利便性を向上させることができる。
本発明の紙幣処理システムおよび収納庫によれば、帯封紙幣束を収納する収納庫が紙幣処理装置の筐体の外部の位置で着脱自在に装着されるようにすることにより、操作者にとっての利便性を向上させることができる。
本発明の実施の形態による紙幣処理システムの外観を示す斜視図である。 図1に示す紙幣処理システムにおける紙幣処理装置および収納庫を側方から見たときの内部構成を概略的に示す構成図である。 図1に示す紙幣処理システムにおける収納庫の内部構成の一例を示す構成図である。 図1に示す紙幣処理システムにおける収納庫の内部構成の他の例を示す構成図である。 図1に示す紙幣処理システムにおける収納庫の内部構成の更に他の例を示す構成図である。 図1に示す紙幣処理システムにおける収納庫の内部構成の更に他の例を示す構成図である。 図1に示す紙幣処理システムにおける収納庫の内部構成の更に他の例を示す構成図である。 図1に示す紙幣処理システムにおける制御系の構成を示す機能ブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図8は、本実施の形態による紙幣処理システムを示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による紙幣処理システムの外観を示す斜視図であり、図2は、図1に示す紙幣処理システムにおける紙幣処理装置および収納庫を側方から見たときの内部構成を概略的に示す構成図である。また、図3乃至図7は、それぞれ、図1に示す紙幣処理システムにおける収納庫の内部構成の様々な例を示す構成図である。また、図8は、図1に示す紙幣処理システムにおける制御系の構成を示す機能ブロック図である。なお、図3乃至図7において、収納庫に収納されている帯封紙幣束を参照符合Bで示している。
図1および図2に示すように、本実施の形態による紙幣処理システムは、紙幣の入金処理や出金処理等の様々な処理を行う紙幣処理装置10に、当該紙幣処理装置10により作製された帯封紙幣束を収納する収納庫400が着脱自在に装着されたものである。ここで、図2に示すように、収納庫400は、紙幣処理装置10の筐体11の外側の位置で紙幣処理装置10に装着されるようになっている。なお、図1では紙幣処理装置10における帯封紙幣束の出口部230を見やすくするために収納庫400が紙幣処理装置10から手前側に離間した状態が示されているが、図1に示す状態から収納庫400が矢印方向に(すなわち、図1の紙面において奥側に向かって)移動させられることにより当該収納庫400が紙幣処理装置10の筐体11の外側の位置で紙幣処理装置10に装着されるようになる。
本実施の形態による紙幣処理装置10の全体的な構成について図1および図2を用いて説明する。ここで、図2は、本実施の形態による紙幣処理装置10を側方から見たときの内部構成を概略的に示す構成図である。なお、図2における筐体11の左側の側面が紙幣処理装置10の前面側(すなわち、紙幣処理装置10を手前側から見たときの正面側)となっており、図2における右方向が筐体11の奥行き方向となっている。
図1および図2に示すように、本実施の形態による紙幣処理装置10は略直方体形状の筐体11を有しており、筐体11の上部には、紙幣処理装置10の制御部20(後述)に様々な指令を与えることができるとともに紙幣処理装置10による紙幣の処理状態等を表示するための操作表示部12が設けられている。この操作表示部12は例えばタッチパネル等から構成されている。また、筐体11の内部における紙幣処理装置10を側方から見たときの上部左側の箇所には、分類集積部100が設けられている。ここで、分類集積部100は、紙幣処理装置10に投入された紙幣を筐体11の内部に1枚ずつ繰り出し、複数(例えば、5つ)の整理一時保留部110(後述)に例えば金種毎に集積させるようになっている。また、紙幣処理装置10の筐体11の内部における分類集積部100の下方には、積層状態に集積された所定枚数(例えば、100枚)の紙幣束を帯封するための帯封部200が設けられている。また、紙幣処理装置10の筐体11の内部における分類集積部100および帯封部200の奥側(すなわち、図2における右方向)には、積層状態に集積された紙幣束を帯封部200や端数紙幣返却部130(後述)に送るための紙幣束搬送機構300が設けられている。このような紙幣処理装置10の各構成部材の詳細について以下に説明する。
図1および図2に示すように、分類集積部100は、紙幣を受け入れる紙幣投入口101と、紙幣投入口101に投入された紙幣を筐体11の内部に取り込むための一対の繰出ローラ102、103と、筐体11の内部に取り込まれた紙幣のうち偽札や識別不能な紙幣等のリジェクトを行うリジェクト口104と、筐体11の内部に取り込まれた紙幣のうち操作表示部12等により設定された金種等以外の紙幣を集積させるための複数(例えば、2つ)の外部集積部120を有している。
紙幣投入口101は、操作者により1または束状態の複数の紙幣が短手方向に一括して投入されるよう構成されている。また、図2に示すように、紙幣投入口101は搬送部105に接続されており、紙幣投入口101に投入された1または積層状態の複数の紙幣は、繰出ローラ102、103により1枚ずつ搬送部105に繰り出されて当該搬送部105により搬送されるようになっている。また、リジェクト口104は搬送部105に接続されており、紙幣投入口101により筐体11の内部に取り込まれた紙幣のうち後述する識別部106によりリジェクトすべき紙幣であると識別された紙幣や、識別部106により識別することができなかった紙幣、すなわちリジェクト紙幣が搬送部105からリジェクト口104に送られるようになっている。また、操作者は、このリジェクト口104に送られた紙幣を筐体11の前面側から取り出すことができるようになっている。また、リジェクト口104には、押さえ板104aが設けられており、リジェクト口104に送られたリジェクト紙幣の束を押さえつけることができるよう、水平方向に延びる軸を中心として回動可能となっている。
搬送部105は、紙幣処理装置10の内部で紙幣を1枚ずつ順次搬送する機能を有している。具体的には、搬送部105において、紙幣は一対のベルト間に挟まれて搬送路に沿って搬送されるようになっている。また、図2に示すように、搬送部105に設けられた搬送路は様々な箇所で分岐するようになっており、この搬送路が分岐する箇所には分岐部材(図示せず)が設けられている。各分岐部材は例えば分岐爪からなり、これらの分岐部材はそれぞれ後述する制御部20により制御されるようになっている。また、搬送部105には、当該搬送部105で搬送される紙幣の識別を行う識別部106が設けられている。この識別部106は、搬送部105で搬送される紙幣の金種、真偽、正損、表裏、新旧、搬送状態等を識別するようになっている。また、識別部106による紙幣の識別結果は後述する制御部20に送られるようになっている。
また、搬送部105の搬送路における識別部106の下流側には表裏反転部107が設けられており、識別部106により識別された紙幣は表裏反転部107によりその表裏が整えられるようになっている。具体的には、表裏反転部107に送られた紙幣のうち、裏面が上側となっている紙幣のみの表裏が反転されることにより、この表裏反転部107から出された紙幣は全て表面(おもてめん)が上側となるようになる。
また、紙幣処理装置10の内部には、複数(例えば5つ)の整理一時保留部110(110a〜110e)が筐体11の上下方向(すなわち、図2における上下方向)において並列に並ぶよう設けられている。ここで、各整理一時保留部110は、識別部106により金種や新旧等が識別され、表裏反転部107により表裏が整えられた紙幣を一時的に保留するようになっている。図2に示すように、各整理一時保留部110は、当該整理一時保留部110に送られた紙幣の位置決めを行うためのストッパ112と、紙幣を集積するための底部材111とを有している。また、底部材111は、図2における上下方向に移動可能となっており、当該底部材111の上に集積された紙幣の枚数に応じて、上下方向に移動するようになっている。具体的には、底部材111の上に集積された紙幣の枚数が増えると、底部材111が図2における下方向に移動するようになっており、底部材111の上から紙幣束が取り除かれると、図2における上方向に移動した後、所定の位置に待機するようになっている。また、各整理一時保留部110には、紙幣を集積させる際に紙幣が当該整理一時保留部110から飛び出してしまうことを防止するための押さえ板113が設けられており、この押さえ板113は、底部材111上に集積された紙幣束を押さえつけることができるよう、水平方向に延びる軸を中心として回動可能となっている。
また、底部材111およびストッパ112には、紙幣束搬送機構300の一部を構成する挟持部320の上部アーム321および下部アーム322(後述)の形状に対応した切り欠き(図示せず)が設けられている。より詳細には、挟持部320の上部アーム321および下部アーム322は、底部材111およびストッパ112と接触することなく、各整理一時保留部110に集積された紙幣束を挟持することができるとともに、各整理一時保留部110から紙幣束を取り出すことができるようになっている。
また、上述したように、分類集積部100には2つの外部集積部120(120a、120b)が設けられており、各外部集積部120a、120bは、搬送部105の搬送路おいて各整理一時保留部110よりも下流側に設けられている。また、各外部集積部120a、120bには、識別部106により正常であると識別された紙幣(すなわち、リジェクト口104に送られなかった紙幣)のうち、各整理一時保留部110に集積されなかった紙幣が集積されるようになっている。また、各外部集積部120a、120bには、紙幣を集積させる際に紙幣が当該外部集積部120a、120bら飛び出してしまうことを防止するための押さえ板121a、121bが設けられており、この押さえ板121a、121bは、各外部集積部120a、120bに集積された紙幣束を押さえつけることができるよう、水平方向に延びる軸を中心として回動可能となっている。また、操作者は、各外部集積部120a、120bに集積された紙幣を筐体11の前面側から取り出すことができるようになっている。
また、筐体11内部における各整理一時保留部110の上方には、端数紙幣返却部130が設けられている。図2に示すように、端数紙幣返却部130は、トレイ131およびシャッタ133を有している。また、端数紙幣返却部130には、各整理一時保留部110に集積された紙幣のうち、所定枚数(例えば、100枚)に至らなかった紙幣(すなわち、端数紙幣)が積層状態のまま紙幣束搬送機構300により搬送されるようになっている。
また、端数紙幣返却部130は、紙幣処理装置10の待機状態において、図2における実線で示す待機位置に待機するようになっている。また、トレイ131が待機位置に待機しているときには、シャッタ133は閉じられており、筐体11の外部からトレイ131にアクセスすることができないようになっている。一方で、端数紙幣が紙幣束搬送機構300により各整理一時保留部110から端数紙幣返却部130に搬送され、トレイ131上に載置されると、当該トレイ131は図2における二点鎖線で示す進出位置に進出するようになっている。具体的には、トレイ131は筐体11の奥行き方向(すなわち、図2における左右方向)に延びるガイド部材(図示せず)に沿って筐体11の手前側(すなわち、図2における左方向)にスライドするとともに、シャッタ133が開くようになっている。このことにより、操作者は、トレイ131にアクセスすることができるようになり、よって端数紙幣返却部130に送られた紙幣を容易に取り出すことが可能となる。なお、上述した各整理一時保留部110の底部材111およびストッパ112の形状と同様に、トレイ131には紙幣束搬送機構300の挟持部320の上部アーム321および下部アーム322(後述)の形状に対応した切り欠きが設けられている。このことにより、挟持部320に挟持された状態の紙幣束をトレイ131上に載置することができるようになっている。
また、本実施の形態における紙幣処理装置10には、制御部20が設けられている。制御部20は、分類集積部100を構成する各部材(具体的には、繰出ローラ102、103、搬送部105、表裏反転部107、各整理一時保留部110および端数紙幣返却部130)を制御するようになっている。なお、上述したように、識別部106による紙幣の識別結果は制御部20に送られるようになっている。また、制御部20は、操作表示部12により入力された情報に基づいて紙幣処理装置10の各構成部材を制御することができるようになっている。
次に、各整理一時保留部110に積層状態で集積された紙幣束を端数紙幣返却部130または帯封部200に送るための紙幣束搬送機構300について説明する。なお、以下において紙幣束搬送機構300を説明する際に、各整理一時保留部110に保留された紙幣が複数枚あることを前提としているが、仮に各整理一時保留部110に保留されている紙幣が1枚である場合でも、紙幣束搬送機構300は、この1枚の紙幣を端数紙幣返却部130に送るようになっている。
図2に示すように、紙幣束搬送機構300は、筐体11の内部で鉛直方向(すなわち、図2における上下方向)に沿って延びるガイド部310と、当該ガイド部310に設けられており、紙幣を挟持するための挟持部320とを有している。また、挟持部320は、駆動モータ(図示せず)によりガイド部310に沿って移動するようになっている。
また、図2に示すように、挟持部320は、その間に積層状態の紙幣束を挟持するための上部アーム321および下部アーム322を有しており、当該上部アーム321および下部アーム322の間に紙幣束が挟持されるようになっている。また、挟持部320に紙幣束が挟持された状態において、当該挟持部320がガイド部310の延びる方向に沿って案内されることにより、紙幣束搬送機構300による紙幣束の搬送が行われるようになっている。また、挟持部320は、図示しない駆動機構により図2における左右方向に移動可能となっている。具体的には、各整理一時保留部110に積層状態で集積された紙幣束を挟持するとき、あるいは挟持部320により挟持した紙幣束を他の構成部材(具体的には、端数紙幣返却部130または帯封部200)に受け渡すとき等に図2における左右方向に移動するようになっている。このことにより、紙幣束搬送機構300による紙幣束の取り出しや、紙幣束の受け渡し等を行うことができるようになる。
次に、紙幣束搬送機構300により搬送される所定枚数の紙幣束を帯封するための帯封部200について説明する。
帯封部200は、所定枚数(例えば、100枚)の紙幣を帯状のテープにより巻くことにより、紙幣束の帯封を行うために設けられている。具体的には、帯封部200の下部にはテープセット部210が設けられており、このテープセット部210から帯封紙が帯封部200に送られることによって、帯封部200において例えば100枚の紙幣束が帯封紙により帯封されるようになっている。また、帯封部200には帯封紙幣束搬送部220が接続されており、帯封部200により帯封された紙幣(すなわち、帯封紙幣束)は帯封紙幣束搬送部220により搬送され、出口部230により筐体11の外部に投出されるようになっている。より詳細には、出口部230には帯封紙幣束が滑る傾斜面231および筐体11の外部に帯封紙幣束を出す帯封紙幣束投出口232がそれぞれ設けられており、帯封紙幣束搬送部220により出口部230に搬送された帯封紙幣束は傾斜面231を滑って帯封紙幣束投出口232から筐体11の外部に出されるようになる。
また、帯封部200を構成する各部材およびテープセット部210、帯封紙幣束搬送部220等は制御部20により制御されるようになっている。
次に、紙幣処理装置10に着脱自在に装着される収納庫400の構成について図1乃至図3を用いて説明する。
図1乃至図3に示すように、収納庫400は略直方体形状のケーシング402を有しており、このケーシング402の側面には帯封紙幣束を内部に入れるための開口404が設けられている。ここで、本実施の形態では、収納庫400が紙幣処理装置10の筐体11の外側の位置で当該紙幣処理装置10に装着されると紙幣処理装置10の出口部230(具体的には、帯封紙幣束投出口232)および収納庫400の開口404が向き合うようになっている。このことにより、収納庫400が紙幣処理装置10に装着されている状態では、帯封紙幣束搬送部220により出口部230に搬送された帯封紙幣束は傾斜面231を滑って帯封紙幣束投出口232および開口404を介して収納庫400の内部に収納されるようになる。また、図2に示すように、収納庫400には、開口404を開閉するシャッタ406が設けられており、シャッタ406により開口404が開かれたときにおいてのみ収納庫400の外部から内部に帯封紙幣束を入れることができるようになっている。
また、本実施の形態の紙幣処理システムでは、紙幣処理装置10の出口部230(具体的には、帯封紙幣束投出口232)と、収納庫400の開口404とを向き合わせるよう、収納庫400が紙幣処理装置10に装着されるときの当該紙幣処理装置10の筐体11に対する収納庫400の位置決めを行う位置決め手段18が設けられている。具体的には、図1に示すように、位置決め手段18は、紙幣処理装置10の筐体11の前面における帯封紙幣束投出口232の近傍に設けられた複数の取付ピン18aと、収納庫400のケーシング402の側面(具体的には、図1におけるケーシング402の奥側の側面)に設けられた複数の孔18bとから構成されている。ここで、収納庫400のケーシング402の側面において、各取付ピン18aに対応するよう複数の孔18bが設けられており、収納庫400が紙幣処理装置10に装着される際にこの収納庫400の各孔18bに紙幣処理装置10の筐体11の前面に設けられた各取付ピン18aが挿入されるようになっている。このことにより、紙幣処理装置10の出口部230(具体的には、帯封紙幣束投出口232)と、収納庫400の開口404とを向き合わせるよう、紙幣処理装置10の筐体11に対する収納庫400の位置決めを行うことができるようになる。
また、紙幣処理装置10の筐体11の前面に装着された収納庫400を当該紙幣処理装置10から取り外すことのできないようロックするロック手段としてロック機構24(図8参照)が紙幣処理装置10に設けられている。具体的には、収納庫400が紙幣処理装置10の筐体11の前面に装着されると、ロック機構24により収納庫400は自動的に紙幣処理装置10にロックされるようになっている。また、操作者は操作表示部12を操作することによってロック機構24による収納庫400のロックを解除することができるようになっている。このようなロック機構24の機能の詳細については後述する。
また、図1等に示すように、収納庫400のケーシング402の側面には、ICタグ等の記憶媒体500が設けられており、この記憶媒体500には、収納庫400に収納されている帯封紙幣束に関する情報が記憶されるようになっている。具体的には、記憶媒体500には、帯封紙幣束に関する情報として、収納庫400に収納されている帯封紙幣束の金種毎の数や合計金額、帯封紙幣束の仕向先に係る情報が記憶されるようになっている。また、紙幣処理装置10にはリーダライタ22(図8参照)が設けられており、収納庫400が紙幣処理装置10に装着されているときにこのリーダライタ22により記憶媒体500に情報が書き込まれたり当該記憶媒体500から情報が読み取られたりするようになっている。また、図1等に示すように、収納庫400のケーシング402の側面には、液晶パネル等の表示部502が設けられており、この表示部502には、収納庫400に収納されている帯封紙幣束の仕向先等の情報が表示されるようになっている。より詳細には、帯封紙幣束が収納された収納庫400は例えば警送会社の警備員等によって金融機関等に運搬されるようになっているが、収納庫400に収納されている帯封紙幣束の仕向先として、例えば帯封紙幣束が送られるべき金融機関の名称や記号等が表示部502に表示されるようになっている。このことにより、警送会社の警備員等は、帯封紙幣束が収納された収納庫400を紙幣処理装置10から取り外した後、表示部502に表示されている帯封紙幣束の仕向先の情報を見ることにより、収納庫400をどこに運搬すればよいかを一目で認識することができるようになる。
次に、このような収納庫400の内部構成について図3を用いて説明する。なお、図3では収納庫400の内部構成を見やすくするために開口404を開閉するシャッタ406の表示を省略している。
図3に示すように、収納庫400の内部空間の底面には載置板410がこの底面に対して斜めに傾いた状態で設置されており、この載置板410上に帯封紙幣束が積層状態で集積されるようになっている。また、載置板410の一端は蝶番414により収納庫400の内部空間の底面に取り付けられており、この載置板410は収納庫400の内部空間の底面に対して揺動可能となっている。また、載置板410の他端の近傍にはバネ412の一端が取り付けられており、このバネ412の他端は収納庫400の内部空間の底面に取り付けられている。このことにより、載置板410に載置される帯封紙幣束の数が増えると、バネ412が収縮することにより、載置板410と収納庫400の内部空間の底面とがなす角度が小さくなる。すなわち、載置板410はより水平状態に近い状態となり、このことにより載置板410に載置される帯封紙幣束の数が増えても収納庫400の内部における帯封紙幣束の集積状態が崩れてしまうことを防止することができるようになる。
また、図3に示すように、収納庫400の内部空間の側面における開口404の真下の位置にはフラップ板420および当該フラップ板420を支持するフラップ板支持部422が設けられている。ここで、フラップ板支持部422はフラップ板420を略水平方向に延びるよう支持するようになっている。また、フラップ板420はフラップ板支持部422に対して図3における矢印方向に回転可能となっている。より詳細には、フラップ板支持部422にはねじりバネ(図示せず)が設けられており、当該ねじりバネによりフラップ板420に対して図3における反時計回りの方向に力が加えられるようになっている。また、フラップ板支持部422にはストッパ(図示せず)が設けられており、当該ストッパによりフラップ板420は図3に示すような略水平方向に延びる状態からこれ以上図3における反時計回りの方向に回転しないようになっている。このようなフラップ板420が設けられていることにより、紙幣処理装置10の出口部230から収納庫400の開口404を介して当該収納庫400の内部に送られた帯封紙幣束は、フラップ板420に接触することによって、収納庫400の内部空間における落下時の衝撃を和らげることができ、よって帯封紙幣束が集積不良となってしまうことを抑制することができる。また、このようなフラップ板420が設けられていることにより、収納庫400が紙幣処理装置10から取り外されているときに悪意ある第三者が開口404から収納庫400の内部に手を入れて載置板410に載置されている帯封紙幣束を抜き取ってしまうことを防止することができる。
また、図3に示すような内部構成の収納庫400では、紙幣処理装置10の出口部230から収納庫400の開口404を介して当該収納庫400の内部に送られた帯封紙幣束は、収納庫400の内部空間における開口404が設けられた側の内側面と対向する内側面(すなわち、図3における左側の内側面)に衝突して跳ね返った後に載置板410上に積層状態で載置されるようになっている。ここで、帯封紙幣束が収納庫400の内部空間の内側面に衝突する箇所を参照符合Aで示す。また、収納庫400の内部空間における帯封紙幣束の移動経路を図3において二点鎖線で示す。また、図3に示す収納庫400では、紙幣処理装置10の出口部230から収納庫400の開口404を介して当該収納庫400の内部に送られた帯封紙幣束は収納庫400の内部空間の内側面に衝突した後に載置板410上に積層状態で集積されるため、蝶番414から載置板410が斜め上方に延びる方向は、出口部230の傾斜面231の延びる方向に対して逆向きとなっている。このように、図3に示すような内部構成の収納庫400では、紙幣処理装置10の出口部230から収納庫400の開口404を介して当該収納庫400の内部に送られた帯封紙幣束を収納庫400の内部空間の内側面に衝突させることにより、当該帯封紙幣束の落下時の衝撃を和らげることができるようになる。
なお、本実施の形態で用いられる収納庫の内部構成は図3に示すようなものに限定されることはない。本実施の形態による収納庫として、図4に示すような内部構成の収納庫400aが用いられてもよい。なお、図4でも収納庫400aの内部構成を見やすくするために開口404aを開閉するシャッタの表示を省略している。
図4に示すように、収納庫400aの内部空間の底面には載置板430がこの底面に対して斜めに傾いた状態で設置されており、この載置板430上に帯封紙幣束が積層状態で集積されるようになっている。また、載置板430の一端は蝶番434により収納庫400aの内部空間の底面に取り付けられており、この載置板430は収納庫400aの内部空間の底面に対して揺動可能となっている。また、載置板430の他端の近傍にはバネ432の一端が取り付けられており、このバネ432の他端は収納庫400aの内部空間の底面に取り付けられている。これらの載置板430、バネ432および蝶番434は、図3に示す収納庫400における載置板410、バネ412および蝶番414と略同一の構成となっている。
また、図4に示すように、収納庫400aの内部空間の側面における開口404aの真下の位置にはフラップ板440および当該フラップ板440を支持するフラップ板支持部442が設けられている。これらのフラップ板440およびフラップ板支持部442は、図3に示す収納庫400におけるフラップ板420およびフラップ板支持部422と略同一の構成となっている。このようなフラップ板440が設けられていることにより、紙幣処理装置10の出口部230から収納庫400aの開口404aを介して当該収納庫400aの内部に送られた帯封紙幣束は、フラップ板440に接触することによって、収納庫400aの内部空間における落下時の衝撃を和らげることができ、よって帯封紙幣束が集積不良となってしまうことを抑制することができる。また、このようなフラップ板440が設けられていることにより、収納庫400aが紙幣処理装置10から取り外されているときに悪意ある第三者が開口404aから収納庫400aの内部に手を入れて載置板430に載置されている帯封紙幣束を抜き取ってしまうことを防止することができる。
また、図4に示すような内部構成の収納庫400aでは、収納庫400aの内部空間における開口404aが設けられた側の内側面と対向する内側面(すなわち、図4における左側の内側面)は、鉛直方向に対して斜め上方に傾斜している。具体的には、収納庫400aの内部空間は下部から上部に向かって徐々に広がるようになっている。また、紙幣処理装置10の出口部230から収納庫400aの開口404aを介して当該収納庫400aの内部に送られた帯封紙幣束は、上述したような鉛直方向に対して斜め上方に傾斜している内側面(すなわち、図4における左側の内側面)に衝突して跳ね返った後に載置板430上に積層状態で載置されるようになっている。ここで、帯封紙幣束が収納庫400aの内部空間の内側面に衝突する箇所を参照符合Aで示す。また、収納庫400aの内部空間における帯封紙幣束の移動経路を図4において二点鎖線で示す。このように、紙幣処理装置10の出口部230から収納庫400aの開口404aを介して当該収納庫400aの内部に送られた帯封紙幣束を収納庫400aの内部空間の内側面に衝突させることにより、当該帯封紙幣束の落下時の衝撃を和らげることができるようになる。また、図4に示す収納庫400aでは、帯封紙幣束が衝突する内側面が鉛直方向に対して傾斜しているため、当該内側面に帯封紙幣束が衝突したときにこの帯封紙幣束の側縁部と収納庫400aの内側面とのなす角度がより小さくなる。このため、収納庫400aの内側面と衝突することによって帯封紙幣束の側縁部が損傷してしまうことを抑制することができるようになる。
また、本実施の形態による収納庫として、図5に示すような内部構成の収納庫400bが用いられてもよい。なお、図5でも収納庫400bの内部構成を見やすくするために開口404bを開閉するシャッタの表示を省略している。
図5に示すように、収納庫400bの内部空間の底面には載置板450がこの底面に対して斜めに傾いた状態で設置されており、この載置板450上に帯封紙幣束が積層状態で集積されるようになっている。また、載置板450の一端は蝶番454により収納庫400bの内部空間の底面に取り付けられており、この載置板450は収納庫400bの内部空間の底面に対して揺動可能となっている。また、載置板450の他端の近傍にはバネ452の一端が取り付けられており、このバネ452の他端は収納庫400bの内部空間の底面に取り付けられている。これらの載置板450、バネ452および蝶番454は、図3に示す収納庫400における載置板410、バネ412および蝶番414と略同一の構成となっている。
また、図5に示すように、収納庫400bの内部空間の側面における開口404bの真下の位置には第1フラップ板460および当該第1フラップ板460を支持する第1フラップ板支持部462が設けられている。これらの第1フラップ板460および第1フラップ板支持部462は、図3に示す収納庫400におけるフラップ板420およびフラップ板支持部422と略同一の構成となっている。さらに、収納庫400bの内部空間における開口404bが設けられた側の内側面と対向する内側面において、第1フラップ板460よりも下方の位置には第2フラップ板464および当該第2フラップ板464を支持する第2フラップ板支持部466が設けられている。これらの第2フラップ板464および第2フラップ板支持部466も、図3に示す収納庫400におけるフラップ板420およびフラップ板支持部422と略同一の構成となっている。そして、紙幣処理装置10の出口部230から収納庫400aの開口404aを介して当該収納庫400aの内部に送られた帯封紙幣束は、第1フラップ板460および第2フラップ板464に順に接触した後、載置板450上に積層状態で集積されるようになっている。ここで、収納庫400bの内部空間における帯封紙幣束の移動経路を図5において二点鎖線で示す。これらの第1フラップ板460および第2フラップ板464が設けられていることにより、紙幣処理装置10の出口部230から収納庫400bの開口404bを介して当該収納庫400bの内部に送られた帯封紙幣束は、第1フラップ板460および第2フラップ板464にそれぞれ接触することによって、収納庫400bの内部空間における落下時の衝撃を和らげることができ、よって帯封紙幣束が集積不良となってしまうことを抑制することができる。また、このような第1フラップ板460および第2フラップ板464が設けられていることにより、収納庫400bが紙幣処理装置10から取り外されているときに悪意ある第三者が開口404bから収納庫400bの内部に手を入れて載置板430に載置されている帯封紙幣束を抜き取ってしまうことを防止することができる。とりわけ、図5に示す内部構成の収納庫400bでは2つのフラップ板460、464が互い違いに設けられているため、収納庫400bの内部空間における帯封紙幣束の落下時の衝撃をより一層和らげることができるとともに、載置板430に載置されている帯封紙幣束がより一層抜き取られにくくなる。
また、本実施の形態による収納庫として、図6に示すような内部構成の収納庫400cが用いられてもよい。なお、図6でも収納庫400cの内部構成を見やすくするために開口404cを開閉するシャッタの表示を省略している。
図6に示すように、収納庫400cの内部空間の底面には載置板470がこの底面に対して斜めに傾いた状態で設置されており、この載置板470上に帯封紙幣束が積層状態で集積されるようになっている。また、載置板470の一端は蝶番474により収納庫400cの内部空間の底面に取り付けられており、この載置板470は収納庫400cの内部空間の底面に対して揺動可能となっている。また、載置板470の他端の近傍にはバネ472の一端が取り付けられており、このバネ472の他端は収納庫400cの内部空間の底面に取り付けられている。これらの載置板470、バネ472および蝶番474は、図3に示す収納庫400における載置板410、バネ412および蝶番414と略同一の構成となっている。しかしながら、図6に示す収納庫400cでは、紙幣処理装置10の出口部230から収納庫400cの開口404cを介して当該収納庫400cの内部に送られた帯封紙幣束の落下時の衝撃を和らげるためのフラップ板は設けられていない。図6に示す収納庫400cでは、収納庫400の内部空間の側面における開口404cの近傍にガイド部476が設けられているだけである。このような収納庫400cではフラップ板が設けられていないことにより、紙幣処理装置10の出口部230から収納庫400cの開口404cを介して当該収納庫400cの内部に送られた帯封紙幣束は収納庫400の内側面に衝突することはなくそのまま載置板470上に積層状態で集積されるようになる。ここで、収納庫400cの内部空間における帯封紙幣束の移動経路を図6において二点鎖線で示す。また、図6に示す収納庫400cでは、紙幣処理装置10の出口部230から収納庫400cの開口404cを介して当該収納庫400cの内部に送られた帯封紙幣束はそのまま載置板470上に積層状態で集積されるため、蝶番474から載置板470が斜め上方に延びる方向は出口部230の傾斜面231の延びる方向と同じ向きとなっている。なお、図6に示す収納庫400cにおいて、載置板470が収納庫400cの内部空間の底面から斜め上方に延びる方向が、出口部230の傾斜面231の延びる方向に対して逆向きとなっていてもよい。
また、本実施の形態による収納庫として、図7に示すような内部構成の収納庫400dが用いられてもよい。なお、図7では、収納庫400dが紙幣処理装置10に装着されたときに当該紙幣処理装置10の奥行き方向に収納庫400dを見たときの内部構成が示されている。また、図7でも収納庫400dの内部構成を見やすくするために開口404dを開閉するシャッタの表示を省略している。
図7に示すように、収納庫400dの内部空間の底面には山形状の載置板480が設置されており、この載置板480上に帯封紙幣束が積層状態で集積されるようになっている。ここで、図7に示すように帯封紙幣束は山形状の載置板480の頂部の両側にそれぞれ集積されるようになっているため、帯封紙幣束が開口404dから収納庫400dの内部に収納される際に図7の左右方向におけるどの位置から収納庫400dの内部に送られても載置板480上に積層状態で集積させることができるようになる。また、図7に示すように、収納庫400dの内部空間における開口404dよりもわずかに下方の位置には検知センサ490が設けられている。このような検知センサ490が設けられていることにより、開口404dから収納庫400dの内部に帯封紙幣束が送られる際に当該帯封紙幣束を検知センサ490によって検知することができるようになる。また、収納庫400dが帯封紙幣束によりフル状態またはニアフル状態になったときには載置板480上に積層状態で集積されている帯封紙幣束が検知センサ490によって検知されることにより収納庫400dが帯封紙幣束によりフル状態またはニアフル状態になったことを判別することができるようになる。また、検知センサ490による検知情報は紙幣処理装置10の制御部20に送られるようになっている。このことにより、制御部20は、検知センサ490により検知された帯封紙幣束の数(すなわち、開口404dから収納庫400dの内部に送られた帯封紙幣束の数)や、収納庫400dがフル状態またはニアフル状態になっているか否かという情報を管理することができるようになる。
なお、図4乃至図7に示す収納庫400a、400b、400c、400dの底部にキャスターが設けられていてもよい。この場合には操作者が収納庫400a、400b、400c、400dを移動させる際の作業負荷を低減することができる。
次に、このような構成からなる紙幣処理システムの制御系の構成について図8を用いて説明する。なお、図8では収納庫として図1乃至図3に示す収納庫400が用いられる例が示されているが、図4乃至図7に示す収納庫400a、400b、400c、400dが用いられる場合でも紙幣処理システムの制御系の構成は同様のものとなる。
紙幣処理装置10の筐体11の内部には、当該紙幣処理装置10の各構成部材の制御を行うCPU(中央演算処理装置)等の制御部20が設けられている。図8に示すように、制御部20には、繰出ローラ102、103、搬送部105、識別部106、表裏反転部107、帯封部200、帯封紙幣束搬送部220、紙幣束搬送機構300等が接続されている。ここで、識別部106による紙幣の識別結果に係る情報は当該識別部106から制御部20に送られるようになっている。また、制御部20は、繰出ローラ102、103、搬送部105、表裏反転部107、帯封部200、帯封紙幣束搬送部220、紙幣束搬送機構300等の各構成部材に指令信号を送ることによりこれらの構成部材の動作を制御するようになっている。
また、図8に示すように、制御部20には操作表示部12、電源スイッチ14、装着検知部16、リーダライタ22およびロック機構24がそれぞれ接続されている。上述したように操作表示部12は例えばタッチパネル等から構成されており、各整理一時保留部110に収納されている紙幣の金種毎の枚数に係る情報や帯封部200により作製された帯封紙幣束の数等に係る情報が操作表示部12に表示されるようになっている。また、操作者は操作表示部12を操作することによって制御部20に様々な指令を入力することができるようになっている。また、図1に示すように電源スイッチ14は筐体11の前面における操作表示部12の近傍に設けられており、紙幣処理装置10が休止状態となっているときに操作者が電源スイッチ14を押下することにより紙幣処理装置10を作動させることができるようになっている。
また、装着検知部16は例えば筐体11の前面に設けられた光センサ等からなり、紙幣処理装置10の筐体11の前面に収納庫400が装着されているときにこのことを検知することができるようになっている。また、リーダライタ22は、上述したように、収納庫400が紙幣処理装置10に装着されているときにこの収納庫400に設けられた記憶媒体500に情報を書き込んだり当該記憶媒体500から情報を読み取ったりするようになっている。また、ロック機構24は、上述したように、紙幣処理装置10の筐体11の前面に装着された収納庫400を当該紙幣処理装置10から取り外すことのできないようロックするようになっている。
また、本実施の形態では、制御部20は、紙幣処理装置10に装着されている収納庫400に収納されている帯封紙幣束に関する情報(具体的には、収納庫400に収納されている帯封紙幣束の金種毎の数や合計金額、帯封紙幣束の仕向先に係る情報)を管理するようになっている。より詳細には、制御部20は、紙幣処理装置10に収納庫400が装着されているときに、帯封部200によって帯封紙幣束が作製されてこの作製された帯封紙幣束が帯封紙幣束搬送部220によって出口部230に送られる度に、帯封紙幣束に関する情報において収納庫400に収納されている帯封紙幣束の数を1つ増やすようになっている。また、帯封紙幣束の仕向先に係る情報が操作表示部12によって操作者により制御部20に入力されると、制御部20は、この入力された帯封紙幣束の仕向先に係る情報を収納庫400に収納されている帯封紙幣束に関する情報として管理するようになる。
次に、このような紙幣処理システムの動作について説明する。具体的には、紙幣処理装置10の筐体11の前面に収納庫400が装着されるときの動作について説明する。なお、以下に示すような動作は紙幣処理装置10の制御部20が各構成部材を制御することによって行われるようになっている。また、以下に説明する紙幣処理システムの動作は収納庫として図1乃至図3に示す収納庫400が用いられる例が示されているが、図4乃至図7に示す収納庫400a、400b、400c、400dが用いられる場合でも紙幣処理システムの動作は同様のものとなる。
図1に示すように収納庫400が紙幣処理装置10の筐体11から離間している状態において、収納庫400が図1における矢印方向に移動させられることにより、図2に示すように収納庫400が紙幣処理装置10の筐体11の前面に装着されると、装着検知部16によってこのことが検知される。また、収納庫400が紙幣処理装置10の筐体11の前面に装着される際にこの収納庫400の各孔18bに紙幣処理装置10の筐体11の前面に設けられた各取付ピン18aが挿入されることにより、紙幣処理装置10の出口部230(具体的には、帯封紙幣束投出口232)と、収納庫400の開口404とを向き合わせるよう、紙幣処理装置10の筐体11に対する収納庫400の位置決めが行われる。また、ロック機構24により、収納庫400は紙幣処理装置10から取り外すことのできないようロックされる。また、収納庫400が紙幣処理装置10の筐体11の前面に装着されていることが装着検知部16により検知されると、収納庫400の開口404が開くようシャッタ406が移動させられる。
そして、収納庫400が紙幣処理装置10に装着されている状態で帯封部200により帯封紙幣束が作製され、この作製された帯封紙幣束が帯封紙幣束搬送部220により出口部230に送られると、紙幣処理装置10の出口部230から収納庫400の開口404を介して当該収納庫400の内部に帯封紙幣束が送られ、収納庫400の内部空間に帯封紙幣束が積層状態で集積されるようになる。このようにして紙幣処理装置10の帯封部200により作製された帯封紙幣束が収納庫400の内部に収納される。また、制御部20は、帯封部200によって帯封紙幣束が作製されてこの作製された帯封紙幣束が帯封紙幣束搬送部220によって出口部230に送られる度に、帯封紙幣束に関する情報において収納庫400に収納されている帯封紙幣束の数を1つ増やすようになる。また、収納庫400が紙幣処理装置10に装着されているときには、制御部20により管理されている収納庫400に収納されている帯封紙幣束に関する情報がリーダライタ22によって記憶媒体500に書き込まれるようになっている。このことにより、収納庫400に収納されている帯封紙幣束に関する情報を記憶媒体500に記憶させることができるようになる。また、記憶媒体500に記憶されている、収納庫400に収納されている帯封紙幣束に関する情報のうち帯封紙幣束の仕向先に関する情報が表示部502に表示されるようになっている。
また、収納庫400が紙幣処理装置10の筐体11の前面に装着されていることが装着検知部16により検知された場合には、収納庫400が紙幣処理装置10に装着されていないときと比べて紙幣処理装置10において帯封紙幣束が出口部230から筐体11の外部に出される際の速度が変化するよう帯封紙幣束搬送部220による帯封紙幣束の搬送速度が変えられるようになっている。具体的には、収納庫400が紙幣処理装置10の筐体11の前面に装着されていることが装着検知部16により検知された場合には、収納庫400が紙幣処理装置10に装着されていないときよりも帯封紙幣束搬送部220による帯封紙幣束の搬送速度を大きくする。この場合には、帯封部200により作製された帯封紙幣束をより迅速に収納庫400に収納させることができるようになる。なお、他の態様として、収納庫400が紙幣処理装置10の筐体11の前面に装着されていることが装着検知部16により検知された場合には、収納庫400が紙幣処理装置10に装着されていないときよりも帯封紙幣束搬送部220による帯封紙幣束の搬送速度を小さくしてもよい。例えば図6に示すような構成の収納庫400cが紙幣処理装置10に装着される場合には、当該収納庫400cに帯封紙幣束を送る速度を大きくすると収納庫400cの内部空間における帯封紙幣束の落下時の衝撃が大きくなってしまい帯封紙幣束が集積不良となってしまうおそれがある。このため、このような場合には帯封紙幣束搬送部220による帯封紙幣束の搬送速度を小さくすることにより、収納庫400cの内部空間における帯封紙幣束の落下時の衝撃を抑制することができ、よって帯封紙幣束が集積不良となってしまうことを防止することができるようになる。
収納庫400を紙幣処理装置10から取り外す際には、警送会社の警備員等は操作表示部12によってロック機構24による収納庫400のロックの解除の指示を入力する。このことにより、ロック機構24による収納庫400のロックが解除され、警送会社の警備員等は収納庫400を紙幣処理装置10から取り外すことができるようになる。また、警送会社の警備員等は、帯封紙幣束が収納された収納庫400を紙幣処理装置10から取り外した後、表示部502に表示されている帯封紙幣束の仕向先の情報を見ることにより、収納庫400をどこに運搬すればよいかを一目で認識することができるようになる。
以上のような構成からなる本実施の形態の紙幣処理システムによれば、帯封紙幣束を収納する収納庫400が紙幣処理装置10の筐体11の外部の位置で着脱自在に装着されるようにすることにより、操作者にとっての利便性を向上させることができる。より詳細に説明すると、従来では、紙幣処理装置の筐体の外部における投出口の近傍には帯封紙幣束の収容ケースが設けられており、紙幣処理装置の投出口から筐体の外部に出された帯封紙幣束は収容ケースに収容されるようになっていた。しかしながら、帯封紙幣束の収容ケースを単に紙幣処理装置の筐体の外側に置いただけでは、収容ケースに収容されている帯封紙幣束が第三者に持ち去られるのを防ぐため、紙幣処理装置からの帯封紙幣束の投出動作中に操作者は紙幣処理装置から離れることができず、不便であるという問題があった。これに対し、本実施の形態の紙幣処理システムでは、紙幣処理装置10の帯封部200により作製された帯封紙幣束は外付けの収納庫400に収納されるようになるため、紙幣処理装置からの帯封紙幣束の投出動作中に操作者が紙幣処理装置から離れることができ、よって操作者にとっての利便性が向上するようになる。
なお、本実施の形態による収納庫やこのような収納庫を備えた紙幣処理システムは、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、本実施の形態において用いられる収納庫は、内部構成が図3乃至図7に示すようなものに限定されることはない。紙幣処理装置10の帯封部200により作製された帯封紙幣を収納することができるものであれば、収納庫の内部構成を任意のものとすることができる。また、紙幣処理装置10に着脱自在となっている収納庫として、帯封紙幣束を内部に入れるための開口を開閉するシャッタが設けられていないものが用いられてもよい。この場合には収納庫が紙幣処理装置10から取り外された後、操作者は開口を介して収納庫の内部に手を入れることができるようになるが、図3乃至図5に示す収納庫400、400a、400bのように内部にフラップ板を設けることによって収納庫に収納されている帯封紙幣束が外部に取り出されてしまうことを抑制することができるようになる。また、更に別の変形例では、シャッタが設けられていない収納庫において、帯封紙幣束を内部に入れるための開口がフラップ板により開閉されるようになっていてもよい。また、このような収納庫において、開口を閉じた状態でフラップ板をロックするロック機構が設けられていてもよい。この場合には、収納庫が紙幣処理装置10に装着されていないときにはロック機構によりフラップ板がロックされることにより開口が当該フラップ板により閉止される。また、収納庫が紙幣処理装置10に装着されたことが装着検知部16により検知されると、ロック機構によるフラップ板のロック状態が解除され、紙幣処理装置10により作製された帯封紙幣束を開口から収納庫の内部に入れることができるようになる。また、本実施の形態による収納庫として、ICタグ等の記憶媒体が設けられていないものが用いられてもよい。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10において、収納庫400が紙幣処理装置10の筐体11の前面に装着されていることが装着検知部16により検知されない場合には、帯封部200により帯封紙幣束が作製されないようになっていてもよい。この場合には、収納庫400が紙幣処理装置10に装着されておらず出口部230の帯封紙幣束投出口232が開いている状態で、帯封部200により帯封紙幣束が作製されることによりこの作製された帯封紙幣束が帯封紙幣束投出口232から筐体11の外部に投出されてしまい、この投出された帯封紙幣束が悪意ある第三者によって持ち去られてしまうことを防止することができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣処理装置10に外付けのプリンタ等の印字部が接続されるようになっていてもよい。この場合には、プリンタ等の印字部が紙幣処理装置10に接続されたときに、制御部20により管理されている、収納庫400に収納されている帯封紙幣束に関する情報が印字部によってレシート等に印字されるようになる。この場合には、警送会社の警備員等は、収納庫400を紙幣処理装置10から取り外した後、この収納庫400をレシートとともに金融機関等に運搬することにより、金融機関等ではレシートを見るだけで収納庫400に収納されている帯封紙幣束に関する情報を認識することができるようになる。
また、本実施の形態の紙幣処理システムの更に他の例として、紙幣処理装置10の出口部230と、収納庫400の開口404とを向き合わせるよう紙幣処理装置10の筐体11に対する収納庫400の位置決めを行う位置決め手段が設けられていないものが用いられてもよい。また、別の紙幣処理システムとして、収納庫400が紙幣処理装置10に装着されているときにこのことを検知する装着検知部が設けられていないものが用いられてもよい。また、更に別の紙幣処理システムとして、紙幣処理装置10に装着された収納庫400を当該紙幣処理装置10から取り外すことのできないようロックするロック手段が設けられていないものが用いられてもよい。
10 紙幣処理装置
11 筐体
12 操作表示部
14 電源スイッチ
16 装着検知部
18 位置決め手段
18a 取付ピン
18b 孔
20 制御部
22 リーダライタ
24 ロック機構
100 分類集積部
101 紙幣投入口
102、103 繰出ローラ
104 リジェクト口
104a 押さえ板
105 搬送部
106 識別部
107 表裏反転部
110 整理一時保留部
111 底部材
112 ストッパ
113 押さえ板
120、120a、120b 外部集積部
121a、121b 押さえ板
130 端数紙幣返却部
131 トレイ
133 シャッタ
200 帯封部
210 テープセット部
220 帯封紙幣束搬送部
230 出口部
231 傾斜面
232 帯封紙幣束投出口
300 紙幣束搬送機構
310 ガイド部
320 挟持部
321 上部アーム
322 下部アーム
400、400a、400b、400c、400d 収納庫
402 ケーシング
404、404a、404b、404c、404d 開口
406 シャッタ
410 載置板
412 バネ
414 蝶番
420 フラップ板
422 フラップ板支持部
430 載置板
432 バネ
434 蝶番
440 フラップ板
442 フラップ板支持部
450 載置板
452 バネ
454 蝶番
460 第1フラップ板
462 第1フラップ板支持部
464 第2フラップ板
466 第2フラップ板支持部
470 載置板
472 バネ
474 蝶番
476 ガイド部
480 載置板
490 検知センサ
500 記憶媒体
502 表示部

Claims (11)

  1. 紙幣の帯封を行う帯封部および前記帯封部により帯封された帯封紙幣束を筐体の外部に出す出口部を有する紙幣処理装置と、
    前記紙幣処理装置に着脱自在に装着され、帯封紙幣束を内部に入れるための開口が設けられている、帯封紙幣束を収納する収納庫と、
    を備え、
    前記収納庫は、前記紙幣処理装置の前記筐体の外側の位置で当該紙幣処理装置に装着されるようになっており、
    前記収納庫の前記開口を開閉するシャッタが当該収納庫に設けられている、紙幣処理システム。
  2. 前記紙幣処理装置の前記出口部と、前記収納庫の前記開口とを向き合わせるよう、前記収納庫が前記紙幣処理装置に装着されるときの前記紙幣処理装置の前記筐体に対する前記収納庫の位置決めを行う位置決め手段が設けられている、請求項1記載の紙幣処理システム。
  3. 前記収納庫が前記紙幣処理装置に装着されているときにこのことを検知する検知部を更に備えた、請求項1または2記載の紙幣処理システム。
  4. 記収納庫が前記紙幣処理装置に装着されていることが前記検知部により検知されると、前記収納庫の前記開口が開くよう前記シャッタが移動させられるようになっている、請求項記載の紙幣処理システム。
  5. 前記収納庫が前記紙幣処理装置に装着されていることが前記検知部により検知されると、前記紙幣処理装置において帯封紙幣束が前記出口部から前記筐体の外部に出される際の速度が変化する、請求項または記載の紙幣処理システム。
  6. 前記紙幣処理装置には、前記収納庫に収納されている帯封紙幣束に関する情報を管理する制御部が設けられている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の紙幣処理システム。
  7. 前記収納庫には記憶媒体が設けられており、前記紙幣処理装置には、当該紙幣処理装置に装着されている前記収納庫の前記記憶媒体に情報を書き込む書込部が設けられており、
    前記書込部により、前記紙幣処理装置の前記制御部により管理されている帯封紙幣束に関する情報が前記収納庫の前記記憶媒体に書き込まれるようになっている、請求項記載の紙幣処理システム。
  8. 前記収納庫には表示部が設けられており、当該表示部には、前記記憶媒体に記憶されている帯封紙幣束に関する情報が表示されるようになっている、請求項記載の紙幣処理システム。
  9. 前記紙幣処理装置に装着された前記収納庫を当該紙幣処理装置から取り外すことのできないようロックするロック手段が設けられている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の紙幣処理システム。
  10. 前記ロック手段による前記収納庫のロックの解除の指示を入力するための操作部が前記紙幣処理装置に設けられている、請求項記載の紙幣処理システム。
  11. 紙幣の帯封を行う帯封部および前記帯封部により帯封された帯封紙幣束を筐体の外部に出す出口部を有する紙幣処理装置に着脱自在に装着される、帯封紙幣束を収納する収納庫であって、
    帯封紙幣束を内部に入れるための開口が設けられており、
    前記収納庫は、前記紙幣処理装置の前記筐体の外側の位置で当該紙幣処理装置に装着されるようになっており、
    前記収納庫の前記開口を開閉するシャッタが当該収納庫に設けられている、収納庫。
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