JP7298410B2 - 媒体受渡装置及び媒体取引装置 - Google Patents

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本発明は媒体受渡装置及び媒体取引装置に関し、例えば紙幣等の媒体を投入して所望の取引を行う現金自動取引装置(ATM:Automatic Teller Machine)等に適用して好適なものである。
従来、金融機関や店舗等で使用される現金自動取引装置等においては、顧客との取引内容に応じて、例えば顧客に紙幣や硬貨等の現金を入金させ、また顧客へ現金を出金する。現金自動取引装置としては、例えば顧客との間で紙幣の授受を行う紙幣入出金部と、投入された紙幣の金種及び真偽を鑑別し記番号を読み取る鑑別部と、投入された紙幣を一時的に保留する一時保留部と、紙幣を搬送する搬送部と、金種毎に紙幣を格納する紙幣収納庫とを有するものがある。
そのような現金自動取引装置においては、例えば入金時に、顧客により紙幣入出金部に誤って投入された、硬貨や遊戯用のメダル等のような紙幣以外の異物を収容し顧客に返却する異物返却部がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-113643号公報
そのような異物返却部においては、奥行き方向の大きさを保ち大型化を避けたまま、大量の異物が異物返却部に収容された場合であっても、正常に硬貨を返却することが望まれている。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、機能性を向上し得る媒体受渡装置及び媒体取引装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体受渡装置においては、媒体を収容する媒体収容空間が内部に形成され前方に開口が設けられたフレームと、フレームに保持された持上部回動支点を軸として下端部が後方へ向かう扉持上方向へ回動する持上部と、持上部の下方に配され、媒体収容空間に収容された媒体に後側が当接した場合、扉持上方向へ回動した持上部によって上方へ移動し、持上部に保持された扉回動支点を軸として扉持上方向とは逆回転方向の扉下端部前方移動方向へ回動することにより、開口を開放させる扉とを設け、扉は、媒体収容空間に収容された媒体に後側が当接しない場合、扉回動支点を軸として扉下端部前方移動方向とは逆回転方向の扉下端部後方移動方向へ回動することにより、開口を開放させ、持上部は、扉が扉下端部後方移動方向へ回動する場合は扉持上方向へ回動せず、扉が扉下端部前方移動方向へ回動する場合は扉持上方向へ回動するようにした。
また本発明の媒体取引装置においては、媒体に関する取引を受け付ける接客部と、媒体を収容する媒体収容空間が内部に形成され前方に開口が設けられたフレームと、フレームに保持された持上部回動支点を軸として下端部が後方へ向かう扉持上方向へ回動する持上部と、持上部の下方に配され、媒体収容空間に収容された媒体に後側が当接した場合、扉持上方向へ回動した持上部によって上方へ移動し、持上部に保持された扉回動支点を軸として扉持上方向とは逆回転方向の扉下端部前方移動方向へ回動することにより、開口を開放させる扉とを設け、扉は、媒体収容空間に収容された媒体に後側が当接しない場合、扉回動支点を軸として扉下端部前方移動方向とは逆回転方向の扉下端部後方移動方向へ回動することにより、開口を開放させ、持上部は、扉が扉下端部後方移動方向へ回動する場合は扉持上方向へ回動せず、扉が扉下端部前方移動方向へ回動する場合は扉持上方向へ回動するようにした。
本発明では、媒体収容量が多い場合であっても、扉の下端部を後方へ移動させて媒体を押しのけることなく、開口を開放させ媒体を顧客に取り出させることができる。
本発明によれば、機能性を向上し得る媒体受渡装置及び媒体取引装置を実現できる。
現金自動取引装置の構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態による異物返却部の構成(1)を示す斜視図である。 第1の実施の形態による上面カバーを外した状態の異物返却部の構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態による異物返却部の構成(2)を示し、図2におけるY-Y矢視断面図である。 第1の実施の形態による返却部フレームの構成を示す斜視図である。 上扉の構成を示す斜視図である。 下扉の構成を示す斜視図である。 第1の実施の形態による異物返却部の構成(3)を示し、図2におけるX-X矢視断面図である。 第1の実施の形態による異物返却部における硬貨収容量が少ない場合における扉の動作を示し、図2におけるY-Y矢視断面図である。 第1の実施の形態による異物返却部における硬貨収容量が多い場合における扉の動作(1)を示し、図2におけるY-Y矢視断面図である。 第1の実施の形態による異物返却部における硬貨収容量が多い場合における扉の動作(2)を示し、図2におけるY-Y矢視断面図である。 第2の実施の形態による異物返却部の構成(1)を示す斜視図である。 第2の実施の形態による異物返却部の構成(2)を示し、図12におけるY-Y矢視断面図である。 第2の実施の形態による異物返却部における硬貨収容量が特に多い場合における扉の動作(1)を示し、図12におけるY-Y矢視断面図である。 第2の実施の形態による異物返却部における硬貨収容量が特に多い場合における扉の動作(2)を示し、図12におけるY-Y矢視断面図である。 第3の実施の形態による異物返却部における上扉及び下扉の構成を示す正面図であり、(A)はフレーム前方下側開口部の閉鎖状態、(B)はフレーム前方下側開口部の開口状態である。 第3の実施の形態による異物返却部における上扉の構成を示す正面図である。 第3の実施の形態による異物返却部における下扉の構成を示す正面図である。 第3の実施の形態による異物返却部における硬貨収容量が特に多い場合における扉の動作(1)を示す断面図である。 第3の実施の形態による異物返却部における硬貨収容量が特に多い場合における扉の動作(2)を示す断面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1-1.現金自動取引装置の構成]
図1に外観を示すように、現金自動取引装置1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、例えば金融機関等に設置され、顧客との間で入金取引や出金取引等の現金に関する取引を行う。筐体2は、その前側に顧客が対峙した状態で紙幣の投入やタッチパネルによる操作等をしやすい箇所に接客部3が設けられている。
接客部3は、カード入出口4、入出金口5、操作表示部6、テンキー7及びレシート発行口8が設けられており、顧客との間で現金や通帳等を直接やり取りすると共に、取引に関する情報の通知や操作指示の受付を行う。カード入出口4は、キャッシュカード等の各種カードが挿入又は排出される部分である。カード入出口4の奥側には、各種カードに磁気記録された口座番号等の読み取りを行うカード処理部(図示せず)が設けられている。入出金口5は、顧客が入金する紙幣が投入されると共に、顧客へ出金する紙幣が排出される部分である。また入出金口5は、シャッタを駆動することにより開放又は閉塞する。操作表示部6は、取引に際して操作画面を表示するLCD(Liquid Crystal Display)と、取引の種類の選択、暗証番号や取引金額等を入力するタッチパネルとが一体化されている。テンキー7は、「0」~「9」の数字等の入力を受け付ける物理的なキーであり、暗証番号や取引金額等の入力操作時に用いられる。レシート発行口8は、取引処理の終了時に取引内容等を印字したレシートを発行する部分である。因みにレシート発行口8の奥側には、レシートに取引内容等を印字するレシート処理部(図示せず)が設けられている。
筐体2は、該筐体2により囲まれた内部空間と外部とを連通させる筐体開口部が前面側に形成され、該筐体開口部を開閉可能な前面扉2Dが開口側である前面側に設けられている。筐体2は、顧客との間で取引処理が行われる取引動作時の場合には前面扉2Dを閉鎖することにより、現金自動取引装置1の内部を保護する。一方、筐体2は、保守員や金融機関の行員等の作業者により保守作業が行われる保守作業時の場合には、必要に応じて前面扉2Dを開放することにより、内部の各部に対する作業を容易に行わせ得る。
この前面扉2Dには、入金の際に顧客により入出金口5に誤って投入された、紙幣の入金処理では扱えないような異物である、硬貨、遊戯用のメダルやクリップ等のような紙幣以外のものを、その顧客に筐体2内から取り出させるようにして返却するための顧客の手先が入る程度の大きさである略四角形状の返却口14が形成されている。返却口14の奥側には、顧客へ返却する硬貨を収容し顧客へ受け渡す異物返却部12が前面扉2Dに固定されている。
現金自動取引装置1は、操作表示部6に取引手順案内画像を表示すると共に、顧客による操作表示部6へのタッチ操作に応じて、該操作表示部6に表示する取引手順案内画像を適宜切り換える。そして現金自動取引装置1は、操作表示部6に適宜切り換えて表示する取引手順案内画像によって、顧客に紙幣の預け入れのような入金や、紙幣の払い出しのような出金等の所望の取引の手順を案内する。これにより現金自動取引装置1は、顧客に取引の手順の案内に従って、通帳入出口(図示せず)やカード入出口4に通帳やカードを挿入させる。そのうえで現金自動取引装置1は、入金の際には顧客に取引の手順の案内に従って、入出金口5に入金用の紙幣を投入させる。ここで現金自動取引装置1は、入金の際、顧客により入出金口5に誤って異物が投入されると、その顧客に取引の手順の案内に従って、返却口14を介して筐体2内から異物を取り出させるようにして返却する。
筐体2内には、現金自動取引装置1全体を統括制御する主制御部9や、紙幣に関する種々の処理を行う紙幣入出金機10等が設けられている。主制御部9は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部から所定のプログラムを読み出して実行することにより、各部を制御して入金取引や出金取引等の種々の処理を行う。
以下では、現金自動取引装置1のうち利用者が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、該前側に対峙した利用者から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
[1-2.異物返却部の構成]
図2に示すように異物返却部12は、主に、返却部フレーム16、上面カバー18、上扉20U及び下扉20Dにより構成されている。
[1-2-1.返却部フレームの構成]
図3、図4及び図5に示すように返却部フレーム16は、樹脂成形により形成されており、全体として、左右方向と上下方向との長さがほぼ同じであり、且つ前後方向の長さが短い、直方体の箱型形状となっている。
この返却部フレーム16は、該返却部フレーム16により囲まれた内部空間と外部とを連通させるフレーム前方開口部30Fが前面側に、フレーム上方開口部30Uが上面側にそれぞれ形成されている。フレーム前方開口部30Fは、上半分程度の範囲を占める四角形のフレーム前方上側開口部30FUと、下半分程度の範囲を占めフレーム前方上側開口部30FUよりも左右方向の長さが短い四角形のフレーム前方下側開口部30FDとにより構成されている。
また返却部フレーム16は、前方下側板32F、後側板32B、右側板32R、左側板32L及び底板32Dによって囲まれた、前後方向が短く縦長の空間である異物収容空間34に、例えば硬貨等の異物を集積させるように収容する。
前方下側板32Fは、異物収容空間34の前側におけるフレーム前方下側開口部30FDの下側において上下左右方向に延びる板状部材である。後側板32Bは、異物収容空間34の後側において上下左右方向に延びる板状部材である。右側板32Rは、異物収容空間34の右側に配されており、右方上側板32RU、右側傾斜板32RI及び右方下側板32RDにより構成されている。右方上側板32RUは、右側板32Rにおける上半分程度の範囲を占めており、上面カバー18における異物落下口42(図2)の右端部の下側から前後方向に沿って下方向へ延びる板状部材である。右側傾斜板32RIは、右側板32Rにおける上下方向の中央部に配され、天板40Uの異物落下口42(図2)の真下に配されており、右方上側板32RUの下端部から左側へ向かうに連れて下方向へ傾斜する左下がりの平面を有する板状部材である。右方下側板32RDは、右側板32Rにおける下半分程度の範囲を占めており、右側傾斜板32RIの下端部から前後方向に沿って下方向へ延びる板状部材である。左側板32Lは、異物収容空間34の左側において上下前後方向に延びる板状部材である。底板32Dは、異物収容空間34の下側において水平方向に延びる板状部材である。
また返却部フレーム16は、左側板32Lの下半分における前端部から右方向へ向かってフレーム前方下側開口部30FDまで、板状のストッパ部36Lが形成されている。さらに返却部フレーム16は、右方下側板32RDにおける前端部から左方向へ向かってフレーム前方下側開口部30FDまで、板状のストッパ部36Rが形成されている。以下ではストッパ部36L及び36Rをまとめてストッパ部36とも呼ぶ。
また返却部フレーム16は、左側板32Lの上端部における前端部において、下方向へ凹むように扉支持回動溝38Lが形成されている。さらに返却部フレーム16は、右方上側板32RUの上端部における前端部において、下方向へ凹むように扉支持回動溝38Rが形成されている。以下では扉支持回動溝38L及び38Rをまとめて扉支持回動溝38とも呼ぶ。
[1-2-2.上面カバーの構成]
図2及び図4に示すように、上面カバー18は、板金により形成されており、全体として、返却部フレーム16よりも前後左右方向の長さが僅かに長く、下側が開放された直方体の箱型形状となっており、返却部フレーム16のフレーム前方開口部30F及びフレーム上方開口部30Uを覆うように、返却部フレーム16の上側に固定されている。
この上面カバー18は、後側板40B、天板40U、前側板40F、右側板40R及び左側板40Lが形成されている。
後側板40Bは、上面カバー18の後側を構成し上下左右方向に延びる板状部材である。天板40Uは、上面カバー18の上側を構成し水平方向に延びる板状部材である。この天板40Uは、返却部フレーム16におけるフレーム上方開口部30Uの上側を覆っている。また天板40Uにおける右端には、四角形であり硬貨を上方から下方へ通過させる異物落下口42が穿設されている。前側板40Fは、上面カバー18の前側を構成し上下左右方向に延びる板状部材である。この前側板40Fは、返却部フレーム16におけるフレーム前方上側開口部30FUの前側を覆っている。右側板40Rは、上面カバー18の右側を構成し前後上下方向に延びる板状部材である。左側板40Lは、上面カバー18の左側を構成し前後上下方向に延びる板状部材である。
かかる構成において、図8に示すように硬貨CNが異物返却部12の上方から落下してくると、該硬貨CNは天板40Uの異物落下口42を通過して右側傾斜板32RIに衝突して跳ね返り、異物収容空間34内における様々な左右方向の位置にばらけるように飛び散り、底板32Dの上に集積される。異物返却部12は、硬貨CNをまず水平方向に対し異物収容空間34側へ傾くように左下がりの右側傾斜板32RIに衝突させることにより、底板32D上における同じ位置に硬貨CNが集積されてしまい、異物収容空間34内に硬貨が配置されていない箇所があるにも関わらず、集積された硬貨CNが異物落下口42近傍まで到達してしまうことを防止している。
[1-2-3.上扉の構成]
図3、図4及び図6に示すように上扉20Uは、透明な樹脂の樹脂成形により形成された前後方向に薄い板状部材であり、主に、上扉回動支点シャフト44、上扉板状部46及び下扉支持支点シャフト50により構成されている。また上扉20Uは、下扉20Dの上側に配置されている。この上扉20Uは、図4に示すように上扉20U及び下扉20Dが上下方向に沿い下扉20Dがフレーム前方下側開口部30FDの後側を覆い、フレーム前方下側開口部30FD及び返却口14(図1)を閉鎖させている状態である扉閉鎖状態において、上下方向の範囲が、上端が扉支持回動溝38から、下端がフレーム前方下側開口部30FDよりも上側、すなわち前側板40Fの下端部よりも上側までの範囲に亘って配されている。
上扉回動支点シャフト44は、上扉20Uにおける上端部に形成され左右方向に延びる円筒形状の部材であり、左右方向の端部が返却部フレーム16の扉支持回動溝38L及び38Rに回動可能に嵌まり込んでいる。このため上扉20Uは、上扉回動支点シャフト44を軸として、図4中時計回りである扉持上方向としての下扉持上方向RU1と、図4中反時計回りである扉持下方向としての下扉持下方向RU2とに回動可能となっている。
上扉板状部46は、上扉回動支点シャフト44の下側に形成されており、該上扉回動支点シャフト44よりも左右方向の長さが短い横長の四角形の前後方向に薄い板状部材であり、返却部フレーム16におけるフレーム前方上側開口部30FUに対し、左右方向の長さがほぼ同等であると共に、上下方向の長さがやや短くなっている。このため上扉20Uは、上面カバー18が返却部フレーム16に固定された際には、上面カバー18の前側板40Fの後側に隠れることにより、外部から視認し得ない状態になる。
上扉板状部46の後面における左右方向の中央部には、左側面視で略三角形状の持上部リミッタとしての上扉回動リミッタ48が上扉板状部46から後方へ突出するように形成されている。このため上扉20Uは、上扉回動支点シャフト44よりも後方に重心が位置している。これにより上扉20Uは、自重により上扉回動リミッタ48が上扉回動支点シャフト44の真下へ移動しようとして下扉持下方向RU2へ回動し、上面カバー18の前側板40Fに当接することにより、それ以上の下扉持下方向RU2が規制されている。
下扉支持支点シャフト50は、上扉板状部46の下端部において、左右方向に並んで3箇所に設けられており、左右方向に延びる円筒形状の部材である。上扉板状部46は、下扉支持支点シャフト50の上側において、下扉20Dの下扉回動支点係止部52の一部を係止させる孔部が穿設されている。
上扉20Uは、扉閉鎖状態において全体として上下方向に沿った下扉持下状態から図11に示すように下扉持上方向RU1へ回動した際は、上扉回動リミッタ48の後端部が上面カバー18の天板40Uに当接することにより、下扉持上状態となり、それ以上の下扉持上方向RU1への回動が規制される。このため異物返却部12は、上扉20Uが下扉持上方向RU1へ回動しすぎて下扉20Dの下端部が上面カバー18における前側板40Fの後側まで入り込んで引っ掛かってしまい、上扉20Uが下扉持下方向RU2へ戻るように回動できなくなってしまうことを防止できる。
一方上扉20Uは、下扉持下方向RU2へ回動した際は、上面カバー18の前側板40Fに当接する(図4)ことにより、それ以上の下扉持下方向RU2が規制される。このため異物返却部12は、上扉20Uが下扉持下方向RU2へ回動しすぎてフレーム前方開口部30Fを介し硬貨が異物収容空間34から外部へ漏れてしまうことを防止できる。
[1-2-4.下扉の構成]
図3、図4及び図7に示すように下扉20Dは、透明な樹脂の樹脂成形により形成された前後方向に薄い板状部材であり、主に、下扉回動支点係止部52、下扉板状部54及び下扉リブ58により構成されている。また下扉20Dは、上扉20Uの下側に配置されている。この下扉20Dは、扉閉鎖状態(図4)において、上下方向の範囲が、上端が下扉支持支点シャフト50、すなわちフレーム前方下側開口部30FDよりも上側、換言すれば前側板40Fの下端部よりも上側から、下端が前方下側板32Fの上端部とほぼ同等までの範囲に亘って配されている。また下扉20Dは上扉20Uに対し、左右方向の幅は同等に構成されると共に、上下方向の長さは例えば1.5倍程度の長さになっている。
下扉回動支点係止部52は、下扉20Dにおいて左右方向に並んで3箇所に設けられており、横断面が英大文字で「C」のような形状の部材であり、上扉20Uの下扉支持支点シャフト50に回動可能に係止している。以下では、下扉支持支点シャフト50及び下扉回動支点係止部52をまとめて下扉回動支点部59とも呼ぶ。このため下扉20Dは、上扉20Uの下扉支持支点シャフト50、すなわち下扉回動支点係止部52を軸として、図4中時計回りである扉下端部後方移動方向としての下扉下端部後方移動方向RD1と、図4中反時計回りである扉下端部前方移動方向としての下扉下端部前方移動方向RD2とに回動可能となっている。
下扉板状部54は、下扉回動支点係止部52の下側に形成されており、横長の四角形の前後方向に薄い板状部材であり、その前面である下扉前面20DSが、下方に向かうに連れて前方へやや湾曲している。また下扉板状部54は、返却部フレーム16におけるフレーム前方下側開口部30FDに対し、左右方向の長さがほぼ同等であると共に、上下方向の長さがやや長くなっている。下扉板状部54の左右両端部からは、下扉リブ58が左右方向の外側に向かって突出している。
下扉板状部54の後面には、左右方向の一端から他端までに亘って、左側面視で略三角形状の扉リミッタとしての下扉回動リミッタ56が下扉板状部54から後方へ突出するように形成されている。このため下扉20Dは、下扉回動支点係止部52よりも後方に重心が位置している。これにより下扉20Dは、自重により下扉回動リミッタ56が下扉回動支点係止部52の真下へ移動しようとして下扉下端部前方移動方向RD2へ回動し、返却部フレーム16のストッパ部36に下扉リブ58が当接することにより、それ以上の下扉下端部前方移動方向RD2への回動が規制されている。この状態において下扉20Dは、返却部フレーム16との間に硬貨が通過する隙間を形成しないようにし、硬貨が異物収容空間34から外部へ漏れてしまうことを防止する。
下扉20Dは、図9に示すように下扉下端部後方移動方向RD1へ回動した際は、下扉回動リミッタ56の後端部が返却部フレーム16の後側板32Bに当接することにより、それ以上の下扉下端部後方移動方向RD1への回動が規制される。
一方下扉20Dは、下扉下端部前方移動方向RD2へ回動した際は、返却部フレーム16のストッパ部36に下扉リブ58が当接する(図4)ことにより、それ以上の下扉下端部前方移動方向RD2への回動が規制される。このため異物返却部12は、下扉20Dが下扉下端部前方移動方向RD2へ回動しすぎてフレーム前方開口部30Fを介し硬貨が異物収容空間34から外部へ漏れてしまうことを防止できる。
また下扉回動支点部59(下扉支持支点シャフト50及び下扉回動支点係止部52)は、上面カバー18の前側板40Fの下端部よりも上方に位置している。このため異物返却部12は、前面扉2Dに取り付けられた際に、顧客に対し下扉支持支点シャフト50及び下扉回動支点係止部52を視認させないようにし、美観を保つことができる。
ここで、異物返却部12が前面扉2Dに取り付けられた際は、上面カバー18の前側板40Fと返却部フレーム16のストッパ部36とは、前面扉2Dの後側における返却口14よりも上下左右方向の外側に配置される。このため通常の使用時において顧客から視認可能な箇所は、返却口14とほぼ同様の大きさに配された下扉20Dと、該下扉20Dの奥側の異物収容空間34のみとなる。
[1-3.硬貨返却動作]
かかる構成において、図9に示すように、異物収容空間34に収容された硬貨CNの量である硬貨収容量が少なく、収容された硬貨CNの最上部が下扉20Dの下端部よりも下側に位置している場合において、顧客が異物返却部12から硬貨CNを取り出そうとして下扉20Dを指で後方へ押した場合、下扉20Dは、扉閉鎖状態から下扉回動支点係止部52を軸として下扉下端部後方移動方向RD1へ回動し、下扉回動リミッタ56が返却部フレーム16の後側板32Bに当接すると、それ以上の下扉下端部後方移動方向RD1への回動が規制される。このとき上扉20Uは、下扉持下状態のままであり、下扉持上方向RU1へは回動しない。
このため異物返却部12は、下扉20Dの下端部を後方へ移動させてフレーム前方下側開口部30FDを開放し、該フレーム前方下側開口部30FDを介し顧客に異物収容空間34内部へ指を入れさせ、硬貨CNを取り出させることができる。
一方、図10に示すように、硬貨収容量が多く、収容された硬貨CNの最上部が下扉20Dの下端部よりも上側に位置している場合において、顧客が異物返却部12から硬貨CNを取り出そうとして下扉20Dを指で後方へ押した場合、下扉20Dは、下扉下端部後方移動方向RD1へ回動しようとしても、硬貨CNに当接して阻まれてしまうため、下扉下端部後方移動方向RD1へ回動できない。このとき図11に示すように上扉20Uは、下扉持下状態から上扉回動支点シャフト44を軸として下扉持上方向RU1へ回動し、上扉回動リミッタ48が上面カバー18の天板40Uに当接すると、それ以上の下扉持上方向RU1への回動が規制される。このとき上扉20Uは、下扉支持支点シャフト50が下扉20Dの下扉回動支点係止部52と係止しているため、下扉20Dの下扉回動支点係止部52を後方上側へ移動させるように下扉20Dを持ち上げる。このため下扉20Dは、上扉20Uにより持ち上げられつつ、上扉20Uとは逆回転方向である下扉下端部前方移動方向RD2へ、下扉回動支点係止部52を軸として回動する。また下扉20Dは、返却部フレーム16のストッパ部36に下扉リブ58が当接し続けることにより、返却部フレーム16よりも前側への移動が規制されている。
このため異物返却部12は、下扉20Dの下端部を上方へ移動させてフレーム前方下側開口部30FDを開放し、該フレーム前方下側開口部30FDを介し顧客に異物収容空間34内部へ指を入れさせ、硬貨CNを取り出させることができる。
[1-4.効果等]
以上の構成において異物返却部12は、返却部フレーム16に保持された上扉回動支点シャフト44を軸として下扉持上方向RU1へ回動する上扉20Uと、上扉20Uの下方に配され、異物収容空間34に収容された硬貨CNに後側が当接した場合、下扉持上方向RU1へ回動した上扉20Uによって持ち上げられ、上扉20Uに保持された下扉回動支点係止部52を軸として下扉下端部前方移動方向RD2へ回動することにより、フレーム前方下側開口部30FDを開放させる下扉20Dとを設けるようにした。
このため異物返却部12は、硬貨収容量が多い場合において、下扉20Dが硬貨CNによって下扉下端部後方移動方向RD1への回動が阻まれる場合であっても、上扉20Uを上扉回動支点シャフト44を支点として下扉持上方向RU1へ回動させて下扉20Dを持ち上げることにより、フレーム前方下側開口部30FDを開放させ、硬貨CNを顧客に取り出させることができる。
ここで、従来の硬貨返却部においては、大量の硬貨が収容された場合、集積された硬貨を後方へ押しのけつつ扉を開放させるものがあった。しかしながら、そのような硬貨返却部は、硬貨を後方へ押し込む空間が必要になる。そのため硬貨返却部は、返却する異物の容量以上の奥行き空間が必要であり、小型化し難かった。
これに対し異物返却部12は、硬貨収容量が多い場合であっても、下扉20Dは、後方へ押されると、硬貨が収容された後方ではなく上方へ移動するように上扉20Uにより持ち上げられるため、下扉20Dを下扉下端部後方移動方向RD1へ回動させようとして、集積された硬貨CNを後方へ押しのける必要がない。このため異物返却部12は、硬貨CNを後方へ押しのけるためのスペースを必要としない。これにより異物返却部12は、前後方向を省スペース化させることができ、異物返却部12全体の前後方向の長さが長くならないようにして大型化を避けつつ、大量の異物が異物返却部12に収容された場合であっても、正常に硬貨を返却できる。
また異物返却部12は、硬貨収容量が少ない場合は、下扉20Dが指で後方へ押された場合、下扉20Dが硬貨CNによって下扉下端部後方移動方向RD1への回動が阻まれないため、下扉回動支点係止部52を支点として下扉下端部後方移動方向RD1へ下扉20Dを回動させ、フレーム前方下側開口部30FDを開放させる。一方異物返却部12は、硬貨収容量が多い場合は、下扉20Dが指で後方へ押された場合、下扉20Dが硬貨CNによって下扉下端部後方移動方向RD1への回動が阻まれるため、上扉20Uが上扉回動支点シャフト44を支点として下扉持上方向RU1へ回動し、下扉回動支点係止部52を支点として下扉下端部前方移動方向RD2へ下扉20Dを回動させ、フレーム前方下側開口部30FDを開放させるようにした。
このように異物返却部12は、硬貨収容量が少ないか又は多いか、すなわち、収容された硬貨CNの最上部が下扉20Dの下端部よりも下側に位置しているか又は上側に位置しているかによって、下扉20Dの回動方向が逆になるようにした。このため異物返却部12は、硬貨収容量に関わらずフレーム前方下側開口部30FDを開放させることができる。
このため異物返却部12は、顧客に対し、硬貨収容量に関わらず下扉20Dを後方へ押すという同じ動作を行わせるだけで、フレーム前方下側開口部30FDを開放させることができる。これにより異物返却部12は、硬貨収容量が多い場合は下扉20Dを後方へ押すのではなく持ち上げる等の、硬貨収容量に応じて顧客が下扉20Dの操作方法を変える必要をなくすことができ、顧客に対し煩雑な操作を強いることがない。
以上の構成によれば媒体受渡装置としての異物返却部12は、媒体としての硬貨CNを収容する媒体収容空間としての異物収容空間34が内部に形成され前方に開口としてのフレーム前方下側開口部30FDが設けられた返却部フレーム16と、返却部フレーム16に保持された持上部回動支点としての上扉回動支点シャフト44を軸として下端が後方へ向かう下扉持上方向RU1へ回動する上扉20Uと、上扉20Uの下方に配され、異物収容空間34に収容された硬貨CNに後側が当接した場合、下扉持上方向RU1へ回動した上扉20Uによって上方へ移動し、上扉20Uに保持された扉回動支点としての下扉回動支点係止部52を軸として下扉持上方向RU1とは逆回転方向の下扉下端部前方移動方向RD2へ回動することにより、フレーム前方下側開口部30FDを開放させる扉とを設けるようにした。
これにより異物返却部12は、硬貨収容量が多い場合であっても、下扉20Dの下端部を後方へ移動させて硬貨CNを押しのけることなく、フレーム前方下側開口部30FDを開放させ硬貨CNを顧客に取り出させることができる。
[2.第2の実施の形態]
[2-1.現金自動取引装置の構成]
図1に示すように、第2の実施の形態による現金自動取引装置101は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1と比べて、異物返却部112が異物返却部12と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[2-2.異物返却部の構成]
図2と対応する部材に同一符号を付した図12と、図4と対応する部材に同一符号を付した図13とに示すように、異物返却部112は、上面カバー118が上面カバー18と異なっていると共に、板ばね60が追加されているものの、それ以外は同様に構成されている。
上面カバー118は、天板40Uにおける前端部において、上扉20Uよりも前後方向の幅が広い上面カバー孔部62が、上扉20Uよりも左右方向の長さが長くなるよう左右方向に沿って穿設されている。
付勢部材としての板ばね60は、弾性変形可能な部材であり、上面カバー118の天板40Uの上側において、後端が上面カバー118の天板40Uの後端部に固定され、前端が上面カバー孔部62の一部分を覆うように形成されている。このため板ばね60は、上扉20Uの上扉回動支点シャフト44の上方に前端が位置している。
[2-3.硬貨返却動作]
かかる構成において、上述した図9、図10及び図11に示す程度の硬貨収容量である場合、異物返却部112は、異物返却部12と同様の動作を行うことにより、フレーム前方下側開口部30FDを開放し、該フレーム前方下側開口部30FDを介し顧客に異物収容空間34内部へ指を入れさせ、硬貨CNを取り出させる。
一方、図14に示すように、図10に示した状態よりもさらに硬貨収容量が多く、収容された硬貨CNの最上部が下扉回動支点部59よりも上側に位置している場合において、顧客が異物返却部112から硬貨CNを取り出そうとして下扉20Dを指で後方へ押した場合、上扉20Uは、下扉持上方向RU1へ回動しようとしても、硬貨CNに当接して阻まれてしまうため、下扉持上方向RU1へ回動できない。このため下扉20Dは、後方上側へ移動しつつ下扉下端部前方移動方向RD2へ回動できない。
このとき図15に示すように、顧客が下扉20Dを指で上方へ持ち上げ、自然状態へ戻ろうとする板ばね60の付勢力に逆らって板ばね60の前端を上側へ撓ませた場合、上扉20Uの下扉支持支点シャフト50が扉支持回動溝38よりも上方へ外れ、上扉20U及び下扉20Dが共に一体のまま上昇し、上扉20Uの上半分程度が上面カバー孔部62を介し上面カバー118の天板40Uよりも上方へ突出する。
このため異物返却部112は、下扉20Dの下端部を上方へ移動させてフレーム前方下側開口部30FDを開放し、該フレーム前方下側開口部30FDを介し顧客に異物収容空間34内部へ指を入れさせ、硬貨CNを取り出させることができる。
この状態において上扉20Uは、上扉回動支点シャフト44が自然状態へ戻ろうとする板ばね60の付勢力により下方へ向けて付勢されている。このため硬貨CNを取り出した顧客が指を下扉20Dから離すと、板ばね60の付勢力によって上扉20Uは下方へ向かって移動し下扉支持支点シャフト50が扉支持回動溝38に嵌り込む。
[2-4.効果等]
以上の構成において異物返却部112は、上面カバー118に上面カバー孔部62を形成することにより、該上面カバー孔部62を介して上面カバー118の天板40Uよりも上方へ上扉20Uを上昇可能とし、下扉20Dの下端部を返却部フレーム16の前方下側板32Fよりも上方へ移動させてフレーム前方下側開口部30FDの少なくとも一部分を外部に開放させるようにした。
このため異物返却部112は、上扉20Uが下扉持上方向RU1へ回動不能な程に大量に硬貨CNが収容されている場合であっても、顧客により下扉20Dを上に押し開かせることができ、フレーム前方下側開口部30FDを介し返却口14から硬貨CNを取り出させることができる。これにより異物返却部112は、異常な容量の硬貨CNが収容された場合であっても、硬貨CNを除去可能とし、故障や障害を防止できる。
また異物返却部112は、扉支持回動溝38から上方へ外れた下扉支持支点シャフト50を板ばね60により下方へ向けて付勢するようにした。このため異物返却部112は、硬貨CNを取り出した顧客が指を下扉20Dから離すと、顧客に下扉20Dを下方向へ引っ張らせることなく、板ばね60の付勢力によって上扉20Uを下方へ向かって移動させ、下扉支持支点シャフト50を扉支持回動溝38に嵌め込むことができる。
その他第2の実施の形態による異物返却部112は、第1の実施の形態による異物返却部12とほぼ同様の作用効果を奏する。
[3.第3の実施の形態]
[3-1.現金自動取引装置の構成]
図1に示すように、第3の実施の形態による現金自動取引装置201は、第1の実施の形態による現金自動取引装置1と比べて、異物返却部212が異物返却部12と異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
[3-2.異物返却部の構成]
図17と、図18と、図4と対応する部材に同一符号を付した図19とに示すように、異物返却部212は、上扉220Uが上扉20Uと、下扉220Dが下扉20Dと異なっているものの、それ以外は同様に構成されている。
上扉220Uは、上扉回動支点シャフト44(図4)と同様の上扉回動支点シャフト70と、上扉腕部72L及び72Rとにより構成されている。上扉腕部72L及び72Rは、上扉回動支点シャフト70における左右それぞれの端部近傍から扉閉鎖状態において下方向へ向かって延設された棒状の部材である。以下では上扉腕部72L及び72Rをまとめて上扉腕部72とも呼ぶ。上扉腕部72には、扉閉鎖状態において上下方向に沿う上扉溝部74が穿設されている。
下扉220Dは、下扉板状部54(図4)と同様の下扉板状部78と、回動摺動突起76とにより構成されている。回動摺動突起76は、下扉板状部78の上端部における左右それぞれの端面から左右方向の外側に向かって突出する円筒形状の突起であり、上扉220Uの上扉溝部74内部を摺動可能となっていると共に、上扉溝部74内部を回動可能となっている。
このため下扉220Dは、図16(A)に示すように、上扉溝部74内の下端部に回動摺動突起76が位置することにより上扉220Uに対し下扉220Dが最も下側に位置し、フレーム前方下側開口部30FDを閉鎖させる状態と、図16(B)に示すように、上扉溝部74内の上端部に回動摺動突起76が位置することにより上扉220Uに対し下扉220Dが最も上側に位置し、フレーム前方下側開口部30FDを開放させる状態との間を、上下方向に沿って移動して遷移可能となっている。
[3-3.硬貨返却動作]
かかる構成において、上述した図9、図10及び図11に示す程度の硬貨収容量である場合、異物返却部212は、異物返却部12と同様の動作を行うことにより、フレーム前方下側開口部30FDを開放し、該フレーム前方下側開口部30FDを介し顧客に異物収容空間34内部へ指を入れさせ、硬貨CNを取り出させる。
一方、図19に示すように、図10に示した状態よりもさらに硬貨収容量が多く、収容された硬貨CNの最上部が回動摺動突起76よりも上側に位置している場合、図20に示すように、顧客が下扉220Dを指で上方へ持ち上げると、上扉220Uが上方へ移動せずに、上扉溝部74に沿って回動摺動突起76が上昇する。
このため異物返却部212は、上扉220Uは上昇させずに下扉220Dの下端部を上方へ移動させてフレーム前方下側開口部30FDを開放し、該フレーム前方下側開口部30FDを介し顧客に異物収容空間34内部へ指を入れさせ、硬貨CNを取り出させることができる。
この状態において上扉220Uは、硬貨CNを取り出した顧客が指を下扉220Dから離すと、自重によって下方へ向かって移動し上扉回動支点シャフト70が扉支持回動溝38に嵌り込む。
[3-4.効果等]
以上の構成において異物返却部212は、上扉220Uにおいて、下扉220Dの回動摺動突起76を上下方向に摺動可能且つ回動可能に保持する上扉溝部74を設けるようにした。これにより異物返却部212は、第2の実施の形態による異物返却部112のように板ばね60を別途追加したり、上面カバー18に上面カバー孔部62を形成したりすることなく、上扉220Uは上昇させないまま上下方向に沿って下扉220Dを移動させ、フレーム前方下側開口部30FDを開放させることができる。
その他第3の実施の形態による異物返却部212は、第1の実施の形態による異物返却部12とほぼ同様の作用効果を奏する。
[4.他の実施の形態]
なお上述した第1の実施の形態においては、下扉回動支点部59を、上面カバー18の前側板40Fの下端部よりも上方に位置させる場合について述べた。本発明はこれに限らず、下扉回動支点部59を、上面カバー18の前側板40Fの下端部よりも下方に位置させても良い。第2及び第3の実施の形態においても同様である。
また上述した第1の実施の形態においては、上扉20Uに対する下扉20Dの上下方向の長さを1.5倍程度にする場合について述べた。本発明はこれに限らず、上扉20Uに対する下扉20Dの上下方向の長さを種々の長さにして良い。要は下扉20Dは、顧客に対し下扉支持支点シャフト50及び下扉回動支点係止部52を視認させないようにする場合、フレーム前方下側開口部30FDを後方から覆う大きさがあれば良い。但し、上扉20Uが長くなると、上扉回動支点シャフト44と下扉支持支点シャフト50との上下方向の間隔が長くなるため、限られた前後方向の長さである異物収容空間34を有する異物返却部12においては、上扉20Uが下扉持上方向RU1へ回動しても下扉支持支点シャフト50はほぼ水平方向に近い移動軌跡になってしまい、下扉20Dが持ち上がりにくくなる。第2及び第3の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第2の実施の形態においては、板ばね60により上扉20Uを下方向へ向けて付勢する場合について述べた。本発明はこれに限らず、板ばね60により上扉回動支点シャフト44を直接保持しても良い。又は、板ばね60を設けず省略しても良い。その場合、顧客が下扉20Dから指を離すと、上扉20U及び下扉20Dは自由落下することとなる。
さらに上述した第3の実施の形態においては、それぞれ上扉220Uに上扉溝部74を、下扉220Dに回動摺動突起76を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、それぞれ上扉220Uに回動摺動突起を、下扉220Dに回動摺動突起が嵌まり込む溝部を設けても良い。
さらに上述した第1の実施の形態においては、上扉20Uの上扉板状部46を前後方向に薄い板状部材とする場合について述べた。本発明はこれに限らず、異物収容空間34が狭くなるものの、上扉20Uの上扉板状部46を前後方向に厚い形状としても良い。第2及び第3の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、上扉20Uの上扉回動リミッタ48と下扉20Dの下扉回動リミッタ56とを側面視で三角形状とする場合について述べた。本発明はこれに限らず、上扉回動リミッタ48は、自重により上扉20Uを下扉持下方向RU2へ回動させると共に、下扉持上方向RU1へ回動した際に上扉板状部46よりも先に上面カバー18の天板40Uに当接すれば、他の種々の形状でも良い。また、下扉回動リミッタ56は、自重により下扉20Dを下扉下端部前方移動方向RD2へ回動させると共に、下扉下端部後方移動方向RD1へ回動した際に下扉板状部54よりも先に返却部フレーム16の後側板32Bに当接すれば、他の種々の形状でも良い。第2及び第3の実施の形態においても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、上扉20Uは上扉板状部46を有する場合について述べた。本発明はこれに限らず、上扉20Uは、下扉20Dを持ち上げることができれば、他の種々の形状でも良い。但し、上扉20Uは、上扉板状部46が形成されている方が、形成されていない場合よりも、扉閉鎖状態において、異物収容空間34から上扉20Uと返却部フレーム16との隙間を通過して硬貨がフレーム前方下側開口部30FDに到達してしまう可能性を下げることができる。
さらに上述した実施の形態においては、硬貨を顧客に返却する異物返却部12、112及び212において本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば、釣り銭硬貨を顧客に受け渡す釣り銭受渡部や、出金する硬貨を顧客に受け渡す出金硬貨受渡部等、硬貨を顧客に受け渡す種々の媒体受渡部に本発明を適用してもよい。
さらに上述した実施の形態においては、紙幣を取引する現金自動取引装置1、101及び201において本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば債券、証書、商品券、金券や入場券等のような薄い紙状の媒体を取り扱う種々の装置に適用しても良い。また、例えば紙幣を入出する紙幣入出金機や紙幣を所定枚数毎に施封する施封小束支払機等、紙幣や硬貨の取引に関する種々の処理を行う複数種類の装置の組み合わせにより構成された現金処理装置に本発明を適用してもよい。
さらに上述した実施の形態においては、入金取引及び出金取引を行う現金自動取引装置1、101及び201に本発明を適用する場合について述べたが、入金取引又は出金取引の何れか一方のみを行う装置に本発明を適用しても良い。
さらに本発明は、上述した各実施の形態及び他の実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態と上述した他の実施の形態の一部又は全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに上述した第1の実施の形態においては、接客部としての接客部3と、フレームとしての返却部フレーム16と、持上部としての上扉20Uと、扉としての下扉20Dとによって、媒体取引装置としての現金自動取引装置1を構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる接客部と、フレームと、持上部と、扉とによって、媒体取引装置を構成しても良い。
本発明は、顧客に媒体を受け渡す種々の装置でも利用できる。
1、101、201……現金自動取引装置、2……筐体、2D……前面扉、3……接客部、4……カード入出口、5……入出金口、6……操作表示部、7……テンキー、8……レシート発行口、9……主制御部、10……紙幣入出金機、12、112、212……異物返却部、14……返却口、16……返却部フレーム、30F……フレーム前方開口部、30FU……フレーム前方上側開口部、30FD……フレーム前方下側開口部、30U……フレーム上方開口部、32F……前方下側板、32B……後側板、32R……右側板、32RU……右方上側板、32RD……右方下側板、32RI……右側傾斜板、32L……左側板、32D……底板、34……異物収容空間、36L、36R……ストッパ部、38L、38R……扉支持回動溝、18、118……上面カバー、40B……後側板、40U……天板、40F……前側板、40R……右側板、40L……左側板、42……異物落下口、20U、220U……上扉、44……上扉回動支点シャフト、46……上扉板状部、48……上扉回動リミッタ、50……下扉支持支点シャフト、20D、220D……下扉、52……下扉回動支点係止部、54……下扉板状部、56……下扉回動リミッタ、58……下扉リブ、20DS……下扉前面、59……下扉回動支点部、60……板ばね、62……上面カバー孔部、70……上扉回動支点シャフト、72R、72L……上扉腕部、74……上扉溝部、76……回動摺動突起、78……下扉板状部、RU1……下扉持上方向、RU2……下扉持下方向、RD1……下扉下端部後方移動方向、RD2……下扉下端部前方移動方向。

Claims (15)

  1. 媒体を収容する媒体収容空間が内部に形成され前方に開口が設けられたフレームと、
    前記フレームに保持された持上部回動支点を軸として下端部が後方へ向かう扉持上方向へ回動する持上部と、
    前記持上部の下方に配され、前記媒体収容空間に収容された前記媒体に後側が当接した場合、前記扉持上方向へ回動した前記持上部によって上方へ移動し、前記持上部に保持された扉回動支点を軸として前記扉持上方向とは逆回転方向の扉下端部前方移動方向へ回動することにより、前記開口を開放させる扉と
    を有し、
    前記扉は、前記媒体収容空間に収容された前記媒体に後側が当接しない場合、前記扉回動支点を軸として前記扉下端部前方移動方向とは逆回転方向の扉下端部後方移動方向へ回動することにより、前記開口を開放させ、
    前記持上部は、前記扉が前記扉下端部後方移動方向へ回動する場合は前記扉持上方向へ回動せず、前記扉が前記扉下端部前方移動方向へ回動する場合は前記扉持上方向へ回動する
    媒体受渡装置。
  2. 前記扉は、後方へ押されても前記媒体収容空間に収容された前記媒体に後側が当接しない場合と、後方へ押されると前記媒体収容空間に収容された前記媒体に後側が当接する場合との何れかによって、互いに逆回転方向へ回動する
    請求項に記載の媒体受渡装置。
  3. 前記扉は、後方へ突出する扉リミッタが形成され、自重により前記扉下端部前方移動方向へ回動する
    請求項1に記載の媒体受渡装置。
  4. 前記扉は、前記フレームにおける前記開口の近傍に形成されたストッパ部に当接し、前記扉下端部前方移動方向への回動が規制される
    請求項に記載の媒体受渡装置。
  5. 前記扉は、少なくとも上下方向に沿って移動可能である
    請求項1に記載の媒体受渡装置。
  6. 前記扉は、前記持上部が前記扉持上方向へ回動した際に、前記媒体収容空間に収容された前記媒体に前記扉回動支点から上側の後側が当接する場合、上昇することにより、前記開口を開放させる
    請求項に記載の媒体受渡装置。
  7. 前記持上部及び前記扉は、前記扉が前記開口を閉鎖させた状態から、一体に上昇することにより、前記開口を開放させる
    請求項に記載の媒体受渡装置。
  8. 前記持上部は、前記扉が前記開口を開放させるように上昇した際、付勢部材により下方向へ向かって付勢される
    請求項に記載の媒体受渡装置。
  9. 前記フレームの上部に設けられた開口を覆い、上下移動する前記持上部を通過させる孔部が形成された上面カバーをさらに有し、
    前記付勢部材は、前記上面カバーに固定される
    請求項に記載の媒体受渡装置。
  10. 前記持上部及び前記扉は、前記扉が前記開口を閉鎖させた状態から、前記持上部は上昇せず前記扉が上昇することにより、前記開口を開放させる
    請求項に記載の媒体受渡装置。
  11. 前記持上部又は前記扉の一方は、上下方向に沿う溝部が形成され、
    前記持上部又は前記扉の他方は、前記溝部に入り込み上下移動する突起が形成される
    請求項1に記載の媒体受渡装置。
  12. 媒体を収容する媒体収容空間が内部に形成され前方に開口が設けられたフレームと、
    前記フレームに保持された持上部回動支点を軸として下端部が後方へ向かう扉持上方向へ回動する持上部と、
    前記持上部の下方に配され、前記媒体収容空間に収容された前記媒体に後側が当接した場合、前記扉持上方向へ回動した前記持上部によって上方へ移動し、前記持上部に保持された扉回動支点を軸として前記扉持上方向とは逆回転方向の扉下端部前方移動方向へ回動することにより、前記開口を開放させる扉と
    を有し、
    前記扉は、左右方向に突出するリブが形成されており、該リブが、前記開口の近傍であって前記フレームにおいて該リブの前側と前後方向に対向する後面に当接することにより、前記扉下端部前方移動方向への回動が規制される
    媒体受渡装置。
  13. 前記扉は、下方に向かうに連れて前方へ湾曲している
    請求項1又は請求項12に記載の媒体受渡装置。
  14. 媒体に関する取引を受け付ける接客部と、
    前記媒体を収容する媒体収容空間が内部に形成され前方に開口が設けられたフレームと、
    前記フレームに保持された持上部回動支点を軸として下端部が後方へ向かう扉持上方向へ回動する持上部と、
    前記持上部の下方に配され、前記媒体収容空間に収容された前記媒体に後側が当接した場合、前記扉持上方向へ回動した前記持上部によって上方へ移動し、前記持上部に保持された扉回動支点を軸として前記扉持上方向とは逆回転方向の扉下端部前方移動方向へ回動することにより、前記開口を開放させる扉と
    を有し、
    前記扉は、前記媒体収容空間に収容された前記媒体に後側が当接しない場合、前記扉回動支点を軸として前記扉下端部前方移動方向とは逆回転方向の扉下端部後方移動方向へ回動することにより、前記開口を開放させ、
    前記持上部は、前記扉が前記扉下端部後方移動方向へ回動する場合は前記扉持上方向へ回動せず、前記扉が前記扉下端部前方移動方向へ回動する場合は前記扉持上方向へ回動する
    媒体取引装置。
  15. 媒体に関する取引を受け付ける接客部と、
    前記媒体を収容する媒体収容空間が内部に形成され前方に開口が設けられたフレームと、
    前記フレームに保持された持上部回動支点を軸として下端部が後方へ向かう扉持上方向へ回動する持上部と、
    前記持上部の下方に配され、前記媒体収容空間に収容された前記媒体に後側が当接した場合、前記扉持上方向へ回動した前記持上部によって上方へ移動し、前記持上部に保持された扉回動支点を軸として前記扉持上方向とは逆回転方向の扉下端部前方移動方向へ回動することにより、前記開口を開放させる扉と
    を有し、
    前記扉は、左右方向に突出するリブが形成されており、該リブが、前記開口の近傍であって前記フレームにおいて該リブの前側と前後方向に対向する後面に当接することにより、前記扉下端部前方移動方向への回動が規制される
    媒体取引装置。
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