JPH08153265A - ドア落下防止機構付き装置 - Google Patents

ドア落下防止機構付き装置

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Publication number
JPH08153265A
JPH08153265A JP29428594A JP29428594A JPH08153265A JP H08153265 A JPH08153265 A JP H08153265A JP 29428594 A JP29428594 A JP 29428594A JP 29428594 A JP29428594 A JP 29428594A JP H08153265 A JPH08153265 A JP H08153265A
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JP
Japan
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door
gas spring
facade
stopper
opened
Prior art date
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Application number
JP29428594A
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English (en)
Inventor
Shuetsu Oikawa
修悦 及川
Michinori Kouno
通典 河野
Setsuko Yamamoto
世津子 山本
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はドア落下防止機構付き装置に関し、
ドアを開けた状態でガススプリングをロックできるよう
にして、ガススプリングのガス抜けが発生した場合でも
ドアを開けた状態が確実に維持できるようにすることを
目的とする。 【構成】 装置1Dの一部にファサード等のドア2Dを
設け、ドア2Dと装置本体との間にガススプリングGS
を取り付けた装置において、ガススプリングGSにドア
落下防止用のストッパ30を取り付け、ドア2Dを開け
た状態でストッパ30がガススプリングGSをロックし
てドア2Dの落下を防止する。ガススプリングGSはシ
リンダチューブ3とピストンロッド4を備え、ストッパ
30の開放端側には係止部36を備え、ドア2Dを開け
た状態で係止部36がシリンダチューブ3の先端部に係
止してガススプリングGSをロックするように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀行等の金融機関の店
舗に設置され、顧客の操作に基づき入出金取引を行うA
TM(Autmatic Tellers Machine)、出金取引を行うC
D(Cash Dispencer)、或いはその他各種情報処理装
置、電子機器、電気機器等の各種装置に利用可能なドア
落下防止機構付き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来例の説明図である。図10
中、1は自動取引装置、2はファサード、3はシリンダ
チューブ、4はピストンロッド、2Aはファサードの先
端部分を示す。
【0003】従来、メンテナンス等のために装置前面の
ドアを開閉可能にした装置として、例えば、ATM、或
いはCD等の自動取引装置が知られていた。以下、この
自動取引装置の例について、図10を参照しながら説明
する。
【0004】自動取引装置1は金融機関(例えば、銀
行)等の店舗に設置され、顧客等の操作者の操作に基づ
き現金の取引を行う装置である。この自動取引装置1の
外観(側面)は図10に示したようになっており、前面
側にはファサード2が設けてある。
【0005】前記ファサード2は、自動取引装置本体と
は別部品として製作され、自動取引装置本体の前面上部
側に取り付けられており、ドアとしての機能も備えてい
る。なお、顧客が取引を行う場合は、前記ファサード2
が取り付けられている部分で取引上の操作をしたり、入
金、出金等を行ったりする。
【0006】前記ファサード2は、自動取引装置本体に
対し、上側部分を支点として、ファサード2の先端部分
2Aが上方に開閉できるように固着されている。そし
て、ファサード2の両側にはガススプリングが設けてあ
る。前記ガススプリングは、ピストンロッド4と、シリ
ンダチューブ3で構成されており、ピストンロッド4側
にガスが充填されている。
【0007】前記ガススプリングを構成するピストンロ
ッド4の一端部は、ファサード2側に回転自在に固着さ
れ、シリンダチューブ3の一端部は、自動取引装置本体
側に回転自在に固着されている。そして、前記ガススプ
リングは、ピストンロッド4内をシリンダチューブ3が
移動可能になっていて、ファサード2の開閉移動に伴っ
てピストンロッド4が移動するように構成されている。
【0008】自動取引装置の通常運用時にはファサード
2は閉めてあり、該ファサード2の先端部分2Aは下方
位置にある。そして、ロール紙の補給やその他消耗品の
交換、或いはその他のメンテナンス時には、ファサード
2を開いてから行う。
【0009】この場合、図示のように、ファサード2の
先端部分2Aを上方に移動することによりファサード2
を開くが、この時のファサード2の開いた状態はガスス
プリングにより維持する。また、前記メンテナンス等が
終了した時は、ファサード2の先端部分2Aを下方に移
動させれば、ファサード2は閉じた状態になり、前記通
常運用時の状態となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。自動取引装置
においては、前面側にファサードが設けてあり、消耗品
等の交換時や、その他のメンテナンス時等に前記ファサ
ードを開く。この場合、ファサードにはガススプリング
が設けてあり、ファサードの開いた状態はガススプリン
グのみで維持するようになっている。
【0011】ところが、ガススプリングは経時変化等に
より内部のガスが抜けることがある。このような状態に
なると、ファサードを開けた状態を維持できなくなる。
その結果、ファサードを開けてメンテナンス等を行って
いる時、ファサードが落下して閉まることがあり、作業
員等の安全性が守れない。
【0012】本発明は、このような従来の課題を解決
し、装置のドアにドア落下防止機構を設けることによ
り、ドアを開けた状態でガススプリングをロックできる
ようにして、ガススプリングのガス抜けが発生した場合
でも、ドアを開けた状態が確実に維持できるようにする
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。本発明は上記の課題を解決するため、ドア落
下防止機構付き装置を次のように構成した。
【0014】(1) :ドア落下防止機構付き装置(以下、
単に「装置」と記す)1Dは、一部に開閉可能なドア2
Dを設け、ドア2Dと装置1D本体との間にガススプリ
ングGSを取り付け、ドア2Dを開けた状態をガススプ
リングGSにより維持するように構成した。
【0015】そして、前記ガススプリングGSには、ド
ア落下防止用のストッパ30を取り付け、ドア2Dを開
けた状態でストッパ30がガススプリングGSをロック
して、ドア2Dの落下を防止するように構成した。
【0016】(2) :前記ガススプリングGSは、シリン
ダチューブ3と、前記シリンダチューブ3の中を移動可
能に取り付けられたピストンロッド4を備えている。ま
た、ストッパ30は一端部を開放端としておき、前記開
放端側には、ガススプリングGSの一部に係止させてガ
ススプリングGSをロックするための係止部36を備
え、前記ドア2Dを開けた状態で、ストッパ30の係止
部36がシリンダチューブ3の先端部40に係止して、
ガススプリングGSをロックするように構成した。
【0017】
【作用】前記構成に基づく本発明の作用を、図1に基づ
いて説明する。装置1Dの通常運用時にはドア2Dは閉
めておき、メンテナンス時等にはドア2Dを開ける。こ
の場合の作用は次の通りである。
【0018】ドア2Dを閉めた状態では、ピストンロッ
ド4はシリンダチューブ3の内部に入っており、ガスス
プリングGSが最も短くなっている。この時、ストッパ
30の開放端側はシリンダチューブ3の周辺部と遊嵌合
している。
【0019】この状態からドア2Dを開き、該ドアを徐
々に上方(図示矢印方向)へ移動させると、ピストンロ
ッド4はシリンダチューブ3の内部から徐々に外側へ移
動し、ガススプリングが長くなる。この時、ストッパ3
0は一端部がドア2Dに固着されているので、ストッパ
30の開放端側はシリンダチューブ3の周辺部と遊嵌合
しながらピストンロッド4側へ徐々に移動する。
【0020】このようにしてドア2Dを回転可能な位置
まで上方へ移動させると、ドア2Dは完全に開いた状態
となる。この状態ではガススプリングGSの機能により
ドア2Dを開いた位置を維持することができる。
【0021】このようにドア2Dが完全に開いた状態で
は、ストッパ30の係止部36がシリンダチューブ3の
先端部40と係止した状態になり、ガススプリングGS
がロック状態になる。
【0022】このロック状態では、ガススプリングGS
がストッパ30によりロックされているので、ドア2D
はロック状態となり、ガススプリングGSのガス抜け等
の故障が発生していても、ドア2Dの落下は防止でき
る。
【0023】ドア2Dを閉める場合は、ストッパ30の
開放端側の先端部を上方へ押すと、係止部36とシリン
ダチューブ3の先端部40との係止が解除される。そし
て、ドア2Dを下方へ押すと、ストッパ30の開放端側
はシリンダチューブ3の周辺部と遊嵌合しながら徐々に
移動しドア2Dを閉めることができる。
【0024】以上のように、ドア2Dを開けた状態で、
ストッパによりガススプリングGSをロックできるよう
にしたので、ガススプリングGSのガス抜けが発生した
場合でも、ドア2Dを開けた状態が確実に維持できるよ
うになる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例では、ドア落下防止機構付き装置
として自動取引装置の例について説明する。この場合、
ドアはファサードである。図2〜図9は、本発明の実施
例を示した図であり、図2〜図9中、図10と同じもの
は同符号で示してある。
【0026】また、7は顧客操作部、8はカード挿入/
排出口、9はレシート排出口、10は現金排出口、15
はファンクションキー、16はキーボード、17は顧客
操作画面、21は主制御部、22は管理操作部、23は
電源装置(PSU)、24は紙幣支払いユニット(BD
U)、25はレシート印字部(RPR)、26はカード
リーダ/ライタ部(CRW)、27はジャーナル印字部
(JPR)、30はストッパ、31、32は固着部、3
3は支持部、35は穴、36は係止部、37はL型部、
39は取付金具、40はシリンダチューブの先端部を示
す。
【0027】§1:自動取引装置の外観の説明・・・図
2、図3参照 図2は自動取引装置の外観図であり、A図は正面図、B
図は側面図である。また、図3は図2の一部拡大図であ
る。
【0028】自動取引装置1の外観は図2に示したよう
になっており、前面側にはファサード2が設けてある。
前記ファサード2は、自動取引装置本体とは別部品とし
て製作されており、自動取引装置本体の前面側に取り付
けられている。そして、顧客が取引を行う場合は、ファ
サード2の部分で取引上の操作をしたり、入金、出金を
行ったりする。
【0029】前記ファサード2の部分には、顧客操作部
7、カード挿入/排出口8、レシート排出口9、現金排
出口10等が設けてある。そして、前記顧客操作部7に
は、ファンクションキー15、キーボード16、顧客操
作画面17等が設けてある。前記各部の機能は次の通り
である。
【0030】(1) :前記カード挿入/排出口8は、取引
に必要な顧客のカードを挿入したり、或いは使用済みカ
ードを排出する出入口である。 (2) :レシート排出口9は、取引情報を印字したレシー
トを排出するものである。
【0031】(3) :現金排出口10は出金取引により顧
客に支払う現金を排出するものである。 (4) :ファンクションキー15は顧客等が操作するキー
であり、例えば、顧客操作画面17に表示された情報を
見ながら取引上の各種選択等を行うために使用する。
【0032】(5) :キーボード16は顧客等が操作する
ものであり、例えば、取引で使用する現金の数字を入力
したりするのに使用する。 (6) :顧客操作画面17は、顧客に対する案内を表示し
たり、或いは取引に必要な情報を表示するものである。
【0033】§2:自動取引装置の構成の説明・・・図
4参照 図4は自動取引装置のブロック図である。前記自動取引
装置には、取引に必要な各種の機構等が設けてあるが、
その内主なものは図4に示した通りである。
【0034】図4に示したように、前記自動取引装置1
には、主制御部21、顧客操作部7、管理操作部22、
電源装置(PSU)23、紙幣支払いユニット(BD
U)24、レシート印字部(RPR)25、カードリー
ダ/ライタ部(CRW)26、ジャーナル印字部(JP
R)27等が設けてある。
【0035】また、前記各部の外に、各種のオプション
類が設けてある。前記各部の機能等は次の通りである。 (1) :主制御部21は、自動取引装置の各種制御を行う
ものである。
【0036】(2) :顧客操作部7は、顧客が、現金の支
払い、預金等の取引をする際に操作する操作部であり、
CRT、ファンクションキー、キーボード等が設けてあ
る。この顧客操作部7には、顧客操作画面17があり
(図3参照)、この顧客操作画面17では、顧客への取
引の案内をしたり、取引金額を表示したりする。
【0037】(3) :管理操作部22は、係員等が保守、
障害対策処理等の作業のために操作する操作部である。 (4) :電源装置(PSU)23は、自動取引装置の各部
に電源を供給するものである。
【0038】(5) :紙幣支払いユニット(BDU)24
は、入出金取引の際に紙幣の計数を行うものである。 (6) :レシート印字部(RPR)25は、入出金取引の
際にレシート用紙に取引情報を印字するものである。な
お、印字されたレシートは、レシート排出口9(図3参
照)から排出される。
【0039】(7) :カードリーダ/ライタ部(CRW)
26は、カード挿入/排出口8(図3参照)から顧客が
挿入したカードに対し、取引に必要な情報を読み取った
り、或いは取引に必要な情報を書き込んだりするもので
ある。
【0040】(8) :ジャーナル印字部(JPR)27
は、ジャーナル用紙に取引情報を印字するものである。
§3:ファサード落下防止機構の説明・・・図5、図
6、図7参照 図5はファサード開閉機構の説明図、図6は図5の一部
拡大図、図7はストッパの説明図であり、A図は平面
図、B図はX方向から見た図、C図はA図の裏面から見
た図、D図はY方向から見た図、E図は先端部斜視図で
ある。以下、図5〜図7に基づいて、自動取引装置のフ
ァサード落下防止機構を説明する。
【0041】前記ファサード2は、自動取引装置本体の
前面上部側に取り付けられており、ドアとしての機能も
備えている。前記ファサード2は、自動取引装置本体に
対し、支持部33を支点として、ファサード2の先端部
分2Aが上方(図5の矢印方向)に開くことができるよ
うに構成されている。
【0042】このため、ファサード2の両側には、シリ
ンダチューブ3とピストンロッド4からなるガススプリ
ングが設けてある。なお、前記ガススプリングは、ピス
トンロッド4側にガスが充填されており、このガスの圧
力を利用して、スプリング動作をするものである。
【0043】前記ガススプリングを構成するピストンロ
ッド4の一端部は、ファサード2側の固着部32に回転
自在に固着され、シリンダチューブ3の一端部は、自動
取引装置本体側の固着部31に回転自在に固着されてい
る。
【0044】そして、前記ガススプリングは、ピストン
ロッド4内をシリンダチューブ3が移動可能になってい
て、ファサード2の開閉移動に伴ってピストンロッド4
が移動するように構成されている。
【0045】また、前記ガススプリングには、ファサー
ド2を開いた場合の落下防止用としてストッパ30が付
設されている。このストッパ30の一端部はファサード
2の前記固着部32に回転自在に固着されており、他端
部は開放端となっていて、ガススプリングの周囲と遊嵌
合し、保持されている。
【0046】前記ストッパ30は、図7に示したような
構造の部材であり、その一端部には穴35が設けてあ
り、他端部には係止部36、L型部37等が一体的に形
成されている。前記穴35は、ファサード2の固着部3
2においてファサード2に対し回転自在に固着するため
の穴である。
【0047】また、前記係止部36は、ガススプリング
のシリンダチューブの先端部と係止させることにより、
ガススプリングをロックするための部分である。また、
L型部37は、前記係止部36から先端方向へ延びてL
字型に形成されており、ガススプリングのロック状態を
解除する場合に使用する部分である。
【0048】自動取引装置の通常運用時には、ファサー
ド2は閉めてあり、該ファサード2の先端部分2Aは下
方位置にある。そして、ロール紙の補給やその他消耗品
の交換、或いはその他のメンテナンス時には、ファサー
ド2を開いてから行う。
【0049】この場合、図示のように、ファサード2の
先端部分2Aを上方(図5の矢印方向)に移動すること
によりファサード2を開くが、この時のファサード2の
開いた状態はガススプリングにより維持すると共に、ス
トッパ30によりガススプリングを自動的にロックして
その位置を確実に維持する。
【0050】また、前記メンテナンス等が終了した時
は、前記L型部37を上方へ押すことによりガススプリ
ングのロック状態が解除される。この状態でファサード
2の先端部分2Aを下方に押せば、ファサード2は閉め
た状態になり、前記通常運用時の状態となる。
【0051】§4:ファサード開閉時の動作説明・・・
図8、図9参照 図8はファサード開閉時の説明図である。また、図9は
図8の一部詳細図であり、A図はファサードが閉じた状
態、B図はファサードが開いた状態を示している。以
下、図8、図9に基づいて、前記ファサード開閉時の動
作説明をする。
【0052】前記のように、自動取引装置の通常運用時
にはファサード2は閉めておき、メンテナンス時等には
ファサード2を開く。この場合の動作は次の通りであ
る。ファサード2を閉めた状態では、ピストンロッド4
はシリンダチューブ3の内部に入っており、ガススプリ
ングが最も短くなっている。この時、ストッパ30の一
方の開放端側はシリンダチューブ3の周辺部と遊嵌合し
ている。
【0053】この状態からファサード2を開き、該ファ
サード2の先端部分2Aを徐々に上方(図8の矢印方
向)へ移動させると、ピストンロッド4はシリンダチュ
ーブ3の内部から徐々に外側へ移動し、ガススプリング
が長くなる。
【0054】この時、ストッパ30は一端部がファサー
ド2に固着されているので、該ストッパ30の開放端側
は、シリンダチューブ3の周辺部と遊嵌合しながらピス
トンロッド4側へ徐々に移動する。
【0055】このようにしてファサード2を回転可能な
位置まで上方へ移動させると、ファサード2は完全に開
いた状態となる。この状態ではガススプリングの機能に
よりファサード2を開いた位置を維持することができ
る。
【0056】この場合、ストッパ30の係止部36が、
シリンダチューブ3の先端部40と係止した状態にな
り、ガススプリングはロック状態になる。この状態で
は、ガススプリングがストッパ30によりロックされて
いるので、ファサード2の開閉機構はロック状態とな
り、ガススプリングのガス抜け等の故障が発生していて
も、ファサード2の落下は防止できる。
【0057】ファサード2を閉める場合は、ストッパの
L型部37を上方(図9のP方向)へ押すと、係止部3
6とシリンダチューブの先端部40との係止状態は解除
され、その結果、ガススプリングのロック状態が解除さ
れる。従って、ファサード2の先端部分2Aを下方に押
せばファサード2を閉めることができる。
【0058】(他の実施例)以上実施例について説明し
たが、本発明は次のようにしても実施可能である。 (1) :前記実施例で説明した自動取引装置の外、各種情
報処理装置、電子機器、電気機器等の各種装置に利用可
能である。
【0059】(2) :ストッパの形状は、前記実施例のも
のに限らず、任意の形状のもので実施可能である。ただ
し、前記実施例のストッパと同じ機能を有することが必
要である。
【0060】(3) :ガススプリングは任意のもので実施
可能である。 (4) :自動取引装置に設けたガススプリングは、通常の
場合、ファサードの両側に設けてあるが、ストッパを取
り付けるのは片側のガススプリングのみで十分である。
しかし、両側のガススプリングにストッパを取り付けて
実施可能である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) :ガススプリングにストッパを設けたので、ドアを
開けた状態で自動的にガススプリングをロックすること
ができる。従って、ガススプリングのガス抜けが発生し
た場合でも、ドアを開けた状態が確実に維持できる効果
がある。
【0062】(2) :ドア落下防止機構を自動取引装置に
用いた場合には、前面側に設けたファサードを上方に開
けた場合、ストッパにより自動的にガススプリングをロ
ックすることができる。このため、経時変化等によりガ
ススプリングのガス抜けが発生した場合でも、ファサー
ドを開けた状態が確実に維持できる効果がある。
【0063】その結果、ファサードを開けて自動取引装
置のメンテナンス等を行っている時、ファサードが落下
するようなことはなくなり、作業員等の安全性を確実に
守ることができる効果がある。
【0064】(3) :ガススプリングに付設するストッパ
は、簡単な構造の部品であり、かつその取り付けも簡単
にできる。従って、ストッパを取り付けることにより、
装置のコストアップは極僅かで済む効果がある。
【0065】前記効果の外、各請求項に対応して次のよ
うな効果がある。 (4) :請求項1によれば、ガススプリングにドア落下防
止用のストッパを取り付け、前記ドアを開けた状態で、
前記ストッパにより自動的にガススプリングをロックし
てドアの落下を防止するように構成している。
【0066】通常の場合、ガススプリングが正常であれ
ば、ガススプリングのみでドアを開いた位置に維持でき
るが、経時変化等によりガススプリングのガスが抜けて
異常状態になることがある。
【0067】このような場合、ガススプリングにはスト
ッパが設けてあり、該ストッパによりガススプリングを
ロックすることができる。従って、ガススプリングが異
常状態になってもドアは落下せず、安全性が確保できる
効果がある。
【0068】(5) :請求項2によれば、ガススプリング
は、シリンダチューブとピストンロッドを備えており、
ストッパは一端部を開放端としておき、前記開放端側に
は、ガススプリングの一部に係止させてガススプリング
をロックするための係止部を備え、ドアを開けた状態
で、前記ストッパの係止部がシリンダチューブの一端部
に係止して、ガススプリングをロックするように構成し
ている。
【0069】従って、簡単な構成のドア落下防止機構に
より確実なガススプリングのロックを行うことができる
効果がある。 (6) :請求項3によれば、ドアが自動取引装置のファサ
ードであるから、自動取引装置の前面に設けたファサー
ドの落下防止を確実に行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施例における自動取引装置の外観図である。
【図3】図2の一部拡大図である。
【図4】実施例における自動取引装置のブロック図であ
る。
【図5】実施例におけるファサード開閉機構の説明図で
ある。
【図6】図5の一部拡大図である。
【図7】実施例におけるストッパの説明図である。
【図8】実施例におけるファサード開閉時の説明図であ
る。
【図9】図8の一部詳細図である。
【図10】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 自動取引装置 2 ファサード 1D 装置 2D ドア 3 シリンダチューブ 4 ピストンロッド 30 ストッパ 36 係止部 40 シリンダチューブの先端部 GS ガススプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置の一部に開閉可能なドアを設け、 前記ドアと装置本体との間にガススプリングを取り付
    け、前記ドアを開けた状態を前記ガススプリングにより
    維持する装置において、 前記ガススプリングに、ドア落下防止用のストッパを取
    り付け、 前記ドアを開けた状態で、前記ストッパがガススプリン
    グをロックして、ドアの落下を防止することを特徴とし
    たドア落下防止機構付き装置。
  2. 【請求項2】 前記ガススプリングは、シリンダチュー
    ブと、前記シリンダチューブの中を移動可能に取り付け
    られたピストンロッドを備えており、 前記ストッパは一端部を開放端としておき、前記開放端
    側には、ガススプリングの一部に係止させてガススプリ
    ングをロックするための係止部を備え、 前記ドアを開けた状態で、前記ストッパの係止部がシリ
    ンダチューブの先端部に係止して、ガススプリングをロ
    ックすることを特徴とした請求項1記載のドア落下防止
    機構付き装置。
  3. 【請求項3】 前記ドアが、自動取引装置の前面側に取
    り付けられたファサードであることを特徴とした請求項
    1記載のドア落下防止機構付き装置。
JP29428594A 1994-11-29 1994-11-29 ドア落下防止機構付き装置 Pending JPH08153265A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29428594A JPH08153265A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 ドア落下防止機構付き装置
US08/506,771 US5740744A (en) 1994-11-29 1995-07-26 Through-wall type automatic customer service apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29428594A JPH08153265A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 ドア落下防止機構付き装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08153265A true JPH08153265A (ja) 1996-06-11

Family

ID=17805729

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