JP5268687B2 - 自動取引装置 - Google Patents

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本発明は、利用者の操作に応じて取引等を行う自動取引装置に係り、特に顧客操作口を覆う外部シャッタを設けた自動取引装置に関する。
自動取引装置は、紙幣の入出金を行う紙幣入出金ユニット、カードユニット等の機能ユニットを実装する。特に、自動取引装置本体をビルなどの壁に埋め込んだ状態で設置する場合に、利用者が操作を行うための操作パネル、操作部、顧客操作口等の顧客操作面を露出させた屋外設置型の自動取引装置が存在する。屋外設置型の自動取引装置等は、防滴、防塵のため、顧客操作口を外側から覆い、電動又は手動で開閉できる外部シャッタを備えている。
従来の装置としては、特開2003−317133(特許文献1)に示される自動取引装置が提案されている。
特開2003−317133
特許文献1の自動取引装置の保守・点検を行う場合、機能ユニットが後方に引き出される。その際、自動取引装置の顧客操作面には、機能ユニットに対応する箇所に開口部が生じ、この開口部において利用者、保守員等の手挟みが発生することがあった。
本発明の目的は、開口部周辺における手挟みを確実に防止し、安全性を確保できる自動取引装置を提供することにある。
本発明は、紙葉類の入金又は出金を行う紙葉類取扱装置と、紙葉類取扱装置の一部をあてはめる開口部と、開口部にあてはめられた紙葉類取扱装置の一部へのアクセスを規制するシャッタと、紙葉類取扱装置の一部を開口部にあてはめた状態における紙葉類取扱装置の位置である収納位置と、シャッタの開動作に連動して、紙葉類取扱装置の収納位置への収納又は前記収納位置からの引き出しを制限するストッパ部と、を備える。
本発明によれば、自動取引装置の開口部周辺における手挟みを確実に防止し、安全性を確保できる。
自動取引装置の全体外観図を示す斜視図。 自動取引装置の外壁設置状態を示す外観図。 顧客操作口のシャッタ構造を示す斜視図。 顧客操作口のシャッタ構造を示す断面図。 ストッパシャフトの取付け部と機能ユニット搭載状態を示す斜視図。 機能ユニットにストッパ部を取り付けた状態を示す斜視図。 ストッパシャフトの取付けの詳細を示す断面図。(図5のA-A断面図) 機能ユニットを収納位置に収納した状態で、外部シャッタを開いた状態を示す断面図。 機能ユニットを収納位置から引き出した状態で、外部シャッタを開いた状態を示す断面図。 機能ユニットの収納動作中又は引き出し動作中で、外部シャッタを開こうとした状態を示す断面図。 第2実施例による顧客操作口のシャッタが閉まった状態を示す斜視図。 第2実施例による顧客操作口のシャッタが開いた状態を示す斜視図。
以下、本発明の一実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、自動取引装置の概観を示す。
自動取引装置1は、紙幣の入金又は出金を行う紙幣入出金ユニット3(紙葉類取扱装置、ともいう)と、紙幣入出金ユニットをスライドするスライドレール2と、後扉91とを備え、紙幣入出金ユニット3の保守、点検等の場合には、自動取引装置1の後扉91を開き、紙幣入出金ユニット3を自動取引装置1の本体から引き出し、保守、点検等の後、紙幣入出金ユニット3を自動取引装置1に収納する。図1は、紙幣入出金ユニット3が、自動取引装置1から引き出された状態を示す。
また、自動取引装置1は、顧客、利用者に対向し、入出金時等に利用者等が利用する面である顧客操作面4と、紙幣等の入金や出金時に利用者が手を入れて紙幣等の投入や取り出しを行う顧客操作口5とを有する。
なお、自動取引装置1は、紙幣入出金ユニット3の他に、カードの読み取りを行うカード取扱ユニットや、通帳類の印字、再発行を行う通帳取扱ユニット、また硬貨の入金、出金を行う硬貨入出金ユニット等の各種の機能ユニットを備えている。これらの機能ユニットは、スライドレール等により、紙幣入出金ユニット3と同様に自動取引装置1からの引き出し及び自動取引装置1への収納が可能な構成となっている。
図2は、外壁6に設置された自動取引装置1を示す。自動取引装置1は、外壁6に埋め込まれ、顧客操作面4が屋外に露出し、紙幣の補充や保守点検作業等で係員操作が行われる装置後面側を屋内に入れた状態で設置(外壁設置とも言う)される。また、自動取引装置1は、顧客操作口5に外部シャッタ8(図3にて説明する)を実装している。雨が降ったときなど、顧客操作口5から自動取引装置1の内部への雨水の浸入を防ぐためである。
外部シャッタ8は、雨水の浸入を最小限に留めるために、紙幣や硬貨の出し入れ操作時以外、閉じた状態となる。また、外部シャッタ8は、透明又は半透明のアクリル製等の材質で構成されており、閉じた状態でも顧客操作口5内の紙幣の有無が確認できる。顧客操作口5の内部が透けて見えるため、紙幣入出金ユニット3の入出金口23(図6にて説明する)に取り付けられた入出金口シャッタの開閉動作も確認できる。
図3、図4は、顧客操作口5の詳細を示す。図3は、顧客操作口5のシャッタ構造を示す斜視図である。図4は、顧客操作口5のシャッタ構造を示す断面図である。以下、図3、図4を用いて、顧客操作口5の詳細について説明する。
外部シャッタ8は、本体入出金口7の内部が見えるように、例えばアクリルプレートのような透明又は半透明な部材で構成されており、紙幣の有無が確認できる。また、本体入出金口7を覆うような形状であるため、本体入出金口7への雨水の浸入を防止する。
図4に示すように、顧客操作口5は、回転軸受け18を有し、外部シャッタ8は、軸受け17を有する。外部シャッタ8の回転軸9は、軸受け17、軸受け18の穴中心と結合し、外部シャッタ8の回転軸9は、さらにコイルばね10を有する。外部シャッタ8は、外部から押下されると回転軸9を中心に開くように回転し、且つ外部からの押下がない場合は、コイルばね10の付勢力により、閉じた状態となるように支持されている。
例えば、紙幣入出金ユニット3が紙幣を出金した場合、利用者により、外部シャッタ8は、コイルばね10の付勢力に抗して押し開けられる。そして、紙幣入出金ユニット3が出金した紙幣を利用者により取り出された後、外部シャッタ8は、コイルばね10の付勢力により閉じた状態となる。このように、外部シャッタ8は、ヒンジ9近傍の回転支点を中心に装置手前又は奥方向(前後)に回転し、後述の紙幣入出金ユニット3の入出金口23(図6にて説明する)を覆う入出金口シャッタをさらに覆うシャッタとなる。
図3又は図4に示すように、アーム受け部16は、顧客操作口5の後部に設けられている。ストッパシャフト(図5にて説明する)と当接するストッパシャフト押し部14を有するアーム12は、回転軸50によりアーム受け部16と連結し、バー15を介して連結軸51、52により外部シャッタ8と連結している。これにより、外部シャッタ8の開閉動作に連動してアーム12は、回転軸50を中心に図3又は図4の矢印方向11に動作する。
アーム12、ストッパシャフト押し部14、バー15、アーム受け部16、回転軸50、連結軸51、52のように、外部シャッタ8と連結され、外部シャッタ8の開閉動作に連動して動作する機構をリンク機構又は連結部という。
図4では装置手前側より右側にリンク機構を設置しているが、装置手前側より左側でも良い。
図5−図7は、ストッパシャフト固定部19(取り付け部ともいう)に設けたストッパシャフト20(ストッパ部ともいう。)と、紙幣入出金ユニット3に設けたストッパ台24を示す。
図5は、これらの斜視図を示す。また、図6は、紙幣入出金ユニット3の前面斜視図である。
ストッパシャフト固定部19は、自動取引装置1の右側面、左側面をつなぐ様に連結し、ストッパシャフト20が挿入される孔を有している。ストッパシャフト固定部19は、自動取引装置1の左右の側面にネジで固定している。破損時の交換が容易とするためである。なお、ストッパシャフト20は、図5では、円柱になっているが角柱などでも良い。
紙幣入出金ユニット3は、出金時に利用者に紙幣を放出し、入金時に利用者から紙幣を受付ける入出金口23と、入出金口23の上部に、入出金時に開閉動作する入出金口シャッタを有する。また、紙幣入出金ユニット3は、ストッパシャフト20と左右方向が一致する位置にストッパ台24を有する。なお、ストッパ台24は、ネジ等で紙幣入出金ユニット3に固定されており、破損時の交換が容易な構成となっている。
図7は、ストッパシャフト20とストッパ台24の取付けの断面図を示す(図5のA-A断面図に相当する)。ストッパシャフト20は、ストッパシャフト固定部19のコの字形状の内側上部に位置する部位にバネ受け22を有する。また、圧縮ばね21は、バネ受け22の下部に配置される。ストッパシャフト20は、上下に動作することが可能となっており、ストッパシャフト20のバネ受け22が、圧縮ばね21の付勢力によりストッパシャフト固定部19のコの字形状の内側上部(矢印B方向)に押さえつけられた状態、すなわち図7に示すような状態を定位置とする。ストッパシャフト20が定位置の場合に、ストッパシャフト20とストッパ台24との隙間Gを確保する又はストッパシャフト20が紙幣入出金ユニット3の収納又は引き出しの障害とならないようにする。これにより、ストッパシャフト20は、紙幣入出金ユニット3の自動取引装置1の本体に対する引き出し又は収納を制限、許可する。
ここで、紙幣入出金ユニット3の入出金口23(紙葉類取扱装置の一部ともいう)を、自動取引装置1の本体入出金口7(開口部ともいう)にあてはめた状態で入出金取引などの通常の取引が行われる。この紙幣入出金ユニット3の入出金口23を、自動取引装置1の本体入出金口7にあてはめた状態における紙幣入出金ユニット3の位置を紙幣入出金ユニット3の収納位置といい、自動取引装置1の本体に対する引き出し又は収納とは、紙幣入出金ユニット3を収納位置から引き出し(紙幣入出金ユニット3の引き出し動作ともいう)又は収納位置に収納する(紙幣入出金ユニット3の収納動作ともいう)ことをいう。
図8−図10は、外部シャッタ8と、外部シャッタ8に連結されたリンク機構と、ストッパシャフト20と、紙幣入出金ユニット3に設けたストッパ台24とからなるストッパ機構の動作を示す。
図8は、紙幣入出金ユニット3を自動取引装置1の本体に収納し、外部シャッタ8を開いた状態を示す断面図である。
外部シャッタ8が開かれる(矢印61方向に押される)と、外部シャッタ8と連結軸52で連結したバー15が矢印62方向に移動し、更に、バー15と連結軸51で連結したアーム12が回転軸50を中心に矢印63方向に回転することで、アーム12に設けたストッパシャフト押し部14がストッパシャフト20を矢印C方向に押し出すことになる。
紙幣入出金ユニット3が自動取引装置1の本体に収納されている状態で、外部シャッタ8が開かれると、リンク機構が外部シャッタ8の開動作に連動し、紙幣入出金ユニット3に設置したストッパ台24の後方にストッパシャフト20を突出させる。紙幣入出金ユニット3が引き出しされる経路に突出したストッパシャフト20は、紙幣入出金ユニット3の矢印D方向への引き出しを制限する。すなわち、オペレータが、紙幣入出金ユニット3を、矢印D方向への引き出そうとしても、ストッパシャフト20が、ストッパ台24の当接部25と接触し、障害物となり、オペレータによる紙幣入出金ユニット3の引き出しを制限、阻止する。
これにより、紙幣入出金ユニット3の入出金口23に手が挿入された状態で、即ち、外部シャッタ8が開かれた状態で、紙幣入出金ユニット3が引き出され、自動取引装置1と紙幣入出金ユニット3とにより手が挟まれることを回避することができる。特に、紙幣入出金ユニットや硬貨入出金ユニットなどの貨幣取扱装置は、貨幣を利用者から受け入れ又は放出する入出金口を有するため、この入出金口に利用者が手を挿入している状態で、貨幣取扱装置が引き出される可能性があり、外部シャッタが開状態で、貨幣取扱装置が引き出されることを制限することにより、開口部周辺の安全性を高めることが可能となる。
図9は、紙幣入出金ユニット3が引き出され、外部シャッタ8が開かれた状態を示す断面図である。
外部シャッタ8が開かれると、図8と同様に、リンク機構のストッパシャフト押し部14がストッパシャフト20を矢印C方向に押し出すことになる。
紙幣入出金ユニット3が自動取引装置1の本体から引き出された状態で、外部シャッタ8が開かれると、リンク機構が外部シャッタ8の開動作に連動し、紙幣入出金ユニット3に設置したストッパ台24の前方にストッパシャフト20を突出させる。紙幣入出金ユニット3が収納される経路に突出したストッパシャフト20は、紙幣入出金ユニット3の矢印E方向への収納を制限する。すなわち、オペレータが、紙幣入出金ユニット3を、矢印E方向へ収納しようとしても、ストッパシャフト20が、ストッパ台24の当接部26と接触し、障害物となり、オペレータによる紙幣入出金ユニット3の収納を制限、阻止する。
ストッパシャフト20は、ストッパシャフト固定部19のコの字形状の上下に設けた穴で前後左右方向の移動を規制することで、上下方向(矢印C方向または矢印B方向)へのみ動作可能であり、当接部25又は当接部26でストッパシャフト20とストッパ台24が当たり、ストッパシャフト20に衝撃が加わっても、ストッパシャフト20へは前後左右方向の力が加わるだけで、ストッパシャフト押し部14を介して外部シャッタ8を装置手前側へ閉める方向(矢印B方向)へ力が加わらないため、顧客操作口5に顧客、利用者の手が入っていても外部シャッタ8が閉まらず、手を挟む危険は無い。
当接部25又は当接部26の衝撃を和らげるためストッパ台24にダンパー機能を持つゴムクッション等を貼り付けても良い。
これにより、本体入出金口7に手が挿入された状態で、即ち、外部シャッタ8が開かれた状態で、紙幣入出金ユニット3が収納され、自動取引装置1と紙幣入出金ユニット3とにより手が挟まれることを回避することができる。
ここで、図8、図9で説明したように、ストッパシャフト20が、紙幣入出金ユニット3の収納又は引き出しの障害となっている状態をストッパシャフト20の制限状態という。
図10は、紙幣入出金ユニット3を引き出し動作中、又は収納動作中で、外部シャッタ8を開こうとした状態を示す断面図である。
紙幣入出金ユニット3が自動取引装置1に収納されている状態(図8の状態)から、矢印D方向に引き出される引き出し動作中、又は紙幣入出金ユニット3が自動取引装置1から引き出された状態(図9の状態)から、矢印E方向に収納される収納動作中は、紙幣入出金ユニット3に設けたストッパ台24のH寸法の範囲で、ストッパ台24の上部にストッパシャフト20が位置することとなる。そうすると、ストッパシャフト押し部14を有するアーム12が回転軸50を中心にストッパシャフト20を押し下げる方向に回転できず、アーム12にバー15を介して連結軸51、52により連結される外部シャッタ8が開くことが出来なくなる。すなわち、オペレータが、外部シャッタ8を開こうとしても、ストッパ台24の上部の当接部27が、ストッパシャフト20の下部と接触し、障害物となり、オペレータによる外部シャッタ8の押し下げを制限する。
ここで、図7、図10で説明したように、ストッパシャフト20が紙幣入出金ユニット3の収納又は引き出しの障害とならないようになっている状態をストッパシャフト20の許可状態という。
なお、図7に示すように紙幣入出金ユニット3を自動取引装置1から引き出し収納させるために隙間Gを設けているため、ストッパシャフト20は、ストッパ台24の上部の当接部27に当接するまでに、押し下げる余地があり、これに伴い外部シャッタ8も外部シャッタ(定位置)38から開く(押す)ことが出来るが、本体入出金口7と外部シャッタ8の隙間Fを指が入らない寸法にしておく(例えば5mm以下)ことで、顧客操作部入出金口7に指を入れることが出来ないように規制している。
これにより、紙幣入出金ユニット3が収納又は引き出されている状態で、本体入出金口7に手が挿入され、自動取引装置1と紙幣入出金ユニット3とにより手が挟まれることを回避、防止することができる。
図11、図12は、顧客操作口28の外部シャッタ29と、外部シャッタ29と連動するリンク機構の第2実施例を示す。ストッパシャフト20と紙幣入出金ユニット3のストッパ台24との関係は、第一実施例と同様のため、省略する。外部シャッタ29の開閉動作は、第一実施例の他に上下方向や本体入出金口7に平行して前後方向への開閉動作が考えられるが、第二実施例としては、外部シャッタ29が上方向に開く場合の実施例を説明する。
図11は、顧客操作口28の外部シャッタ29が閉まった状態の斜視図を示す。
外部シャッタ29は、本体入出金口7の内部が見えるように、例えばアクリルプレートのような透明又は半透明な部材でできており、紙幣や貨幣の有無が確認できる。また、外部シャッタ29は、本体入出金口7を覆うような形状であるため、本体入出金口7への雨水の浸入も防ぐことが可能である。
外部シャッタ29は、突起部30を有し、スライドレールやシャフト等により保持されることで上下方向にスライド可能な構成を有する。アーム受け部37は、顧客操作口28の後側に配置され、ストッパシャフト押し部34とアーム押し部31を有するアーム33と回転軸35により連結されている。アーム33は、回転軸35を中心に矢印方向に回転可能な構成を有する。アーム33は、アーム受け部37と引張ばね36で連結され、図11のように外部シャッタ29が閉まった状態では、引張ばね36の付勢力により、顧客操作口28に設けられたアームストッパ32に押し付けられ定位置に配置される。
なお、第2実施例のアーム押し部31、アーム33、ストッパシャフト押し部34、回転軸35、が、連結部又はリンク機構に該当する。
図12は、顧客操作口28の外部シャッタ29が開いた状態の斜視図を示す。外部シャッタ29を矢印方向71に開くと、外部シャッタ29に設けた突起30がアーム押し部31と当接することで、アーム33は、回転軸35を中心に矢印方向に回転し、ストッパシャフト押し部34がストッパシャフト20に当たり、ストッパシャフト20を矢印C方向に押し下げる。
紙幣入出金ユニット3との関係では、図11の状態において、紙幣入出金ユニット3が収納動作中又は引き出し動作中の場合、紙幣入出金ユニット3のストッパ台24が、紙幣入出金ユニット3の収納又は引き出し経路へのストッパシャフト20の突出を制限するため、外部シャッタ29は開くことができない(図12の状態になることができない)。
一方、図11の状態において、紙幣入出金ユニット3が自動取引装置1の収納位置に収納されている場合又は引き出されている場合は、外部シャッタ29の開動作に連動し、リンク機構が、紙幣入出金ユニット3の収納又は引き出し経路へストッパシャフト20を突出させる。ストッパシャフト20の突出により、収納位置にあった紙幣入出金ユニット3の引き出し又は引き出されていた紙幣入出金ユニット3の収納位置への収納が制限される。
一方、紙幣入出金ユニット3が自動取引装置1への収納動作中又は自動取引装置1からの引き出し動作中の場合、第一実施例と同様、紙幣入出金ユニット3がストッパシャフト20を許可状態になることを制限するため、外部シャッタ29は開くことができなくなる。
これにより、自動取引装置1と紙幣入出金ユニット3の間での手挟みを防止することが可能となる。
以上のように本実施例によれば、外部シャッタ8の開閉状態に連動して、紙幣入出金ユニット3の収納位置への収納又は収納位置からの引き出しを制限・許可するストッパシャフト20を備えることにより、利用者等の手挟みを防止することが可能となる。
この際、外部シャッタ8とストッパシャフト20を連動させる連結部を備え、連結部が、外部シャッタ8の開動作に連動して、ストッパシャフト20を制限状態にし、外部シャッタ8の閉動作に連動して、ストッパシャフト20を許可状態にする構成としても良い。これにより、外部シャッタ8の電源有無に拘わらず、低コストで安全性を高めることができる。
また、外部シャッタ8の開閉を検知する検知センサと、検知センサにより検知した外部シャッタ8の開閉状態に応じて、ストッパシャフト20を制限状態又は許可状態にするように制御する制御部とを有し、外部シャッタ8が開状態の場合に、ストッパシャフト20を制限状態にし、外部シャッタ8が閉状態の場合に、ストッパシャフト20を許可状態とする構成でも良い。なお、ストッパシャフト20は、図示しないモータ等の駆動部により駆動される構成とする。本構成を採用すると連結部が不要となる。
また、ストッパシャフト20の制限状態は、ストッパシャフト20が紙幣入出金ユニット3の収納位置への収納又は収納位置からの引き出しをする経路に突出した状態とし、ストッパシャフト20の許可状態は、ストッパシャフト20が紙幣入出金ユニット3の収納位置への収納又は収納位置からの引き出しをする経路に突出していない状態とするとよい。
また、紙幣入出金ユニット3が収納位置への収納動作中又は前記収納位置からの引き出し動作中に、外部シャッタ8の開動作を制限する構成であっても良い。
この際、紙幣入出金ユニット3は、収納位置への収納動作中又は前記収納位置からの引き出し動作中に、連結部により外部シャッタ8の開閉と連動して動作するストッパシャフト20が、許可状態から制限状態になるのを制限する構成としてもよい。これにより、外部シャッタ8の電源有無に拘わらず、低コストで安全性を高めることができる。
本実施例では、自動取引装置としてATM(Automatic Teller Machine:現金自動預払機)、CD(Cash Dispenser:現金自動支払機)、両替機等の紙幣入出金ユニット3を有するものにより説明をしたが、自動取引装置としては、鉄道の駅、道の駅、バスの停留所、高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、遊技場、劇場、博物館、駐車場、食堂、スポーツ施設等に配設された自動券売機等であってもよい。また、その他のいかなる種類の自動取引装置であってもよい。
また、自動取引装置のユニットとして、紙幣入出金ユニット3を用いて説明をしたが、通帳取扱ユニット、硬貨入出金ユニット等の各種の機能ユニットであって、自動取引装置の当該機能ユニットをあてはめる開口部を有するものであればよい。
また、雨水の浸入を防止する外部シャッタ8を用いて説明をしたが、自動取引装置のシャッタであって、前述の開口部へのアクセスを制限、規制することが可能なシャッタなどの遮蔽物であればよい。
また、ストッパ台は、上記実施例の形態に限るものではなく、機能ユニットが収納位置にある場合に、ストッパシャフトが制限状態へなることを許容し、機能ユニットが収納動作中又は引き出し動作中の場合は、ストッパシャフトが制限状態になることを制限するような構造であればよい。特に、ストッパシャフトが機能ユニットの収納又は引き出し経路に突出する構成である場合は、ストッパシャフトとストッパ台が当接することで、当該突出を阻害、制限する構成であってもよい。さらに、機能ユニットの構造によっては、ストッパ台は、必要ない場合もある。すなわち、機能ユニットの外形が自動取引装置のストッパシャフトとの関係で、機能ユニットの自動取引装置の収納位置への収納又は収納位置からの引き出しを阻害、制限する構成となっていれば良い。さらに、機能ユニットの外形が自動取引装置のストッパシャフトとの関係で機能ユニットの収納動作中又は引き出し動作中に、ストッパシャフトが制限状態になることを阻害、制限する構成となっていれば良い。特に、ストッパシャフトが機能ユニットの収納又は引き出し経路に突出する構成である場合は、ストッパシャフトと機能ユニットが当接することで、当該突出を阻害、制限するような構成であってもよい。
1…自動取引装置、2…スライドレール、3…紙幣入出金ユニット、4…顧客操作面、5…顧客操作口、6…外壁、7…本体入出金口、8…外部シャッタ、9…回転軸、10…コイルばね、12…アーム、14…ストッパシャフト押し部、15…バー、16…アーム受け部、17…軸受け、18…軸受け、19…ストッパシャフト固定部、20…ストッパシャフト、21…圧縮ばね、22…バネ受け、23…入出金口、24…ストッパ台、25…当接部、26…当接部、27…当接部、28…顧客操作口、29…外部シャッタ、30…突起部、31…アーム押し部、32…アームストッパ、33…アーム、34…ストッパシャフト押し部、35…回転軸、36…引張ばね、37…アーム受け部、38…外部シャッタ(定位置)、50…回転軸、51…連結軸、52…連結軸、91…後扉

Claims (7)

  1. 機能ユニットの一部をあてはめる開口部と、
    前記開口部にあてはめられた前記機能ユニットの一部へのアクセスを規制するシャッタと、
    前記機能ユニットの一部を前記開口部にあてはめた状態における前記機能ユニットの位置である収納位置と、
    前記シャッタの開動作に連動して、前記機能ユニットの前記収納位置への収納又は前記収納位置からの引き出しを制限するストッパ部と、を備える自動取引装置。
  2. 請求項1記載の自動取引装置であって、
    前記シャッタと前記ストッパ部を連動させる連結部を備え、
    前記ストッパ部は、前記機能ユニットの前記収納位置への収納又は前記収納位置からの引き出しを制限する制限状態と、前記機能ユニットの前記収納位置への収納又は前記収納位置からの引き出しを許可する許可状態とを有し、
    前記連結部は、前記シャッタの開動作に連動して、前記ストッパ部を前記制限状態にすることを特徴とする。
  3. 請求項2記載の自動取引装置であって、
    前記制限状態は、前記ストッパ部が前記機能ユニットの前記収納位置への収納又は収納位置からの引き出しをする経路に突出することを特徴とする自動取引装置。
  4. 請求項2記載の自動取引装置であって、
    前記機能ユニットは、前記収納位置への収納動作中又は前記収納位置からの引き出し動作中に、前記シャッタの開動作に連動して前記連結部が前記ストッパ部を前記制限状態にすることを、制限することを特徴とする。
  5. 請求項4記載の自動取引装置であって、
    前記機能ユニットは、前記収納位置へ収納動作中又は前記収納位置からの引き出し動作中に、前記シャッタの開動作に連動して前記連結部が前記ストッパ部を前記機能ユニットの前記収納位置への収納又は収納位置からの引き出しをする経路へ突出させることを制限することを特徴とする自動取引装置。
  6. 請求項2乃至5のいずれかに記載の自動取引装置であって、
    前記機能ユニットは、前記ストッパ部が制限状態の場合に、該ストッパ部と当接するストッパ台を備えることを特徴とする自動取引装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の自動取引装置であって、
    前記機能ユニットは、貨幣の入出金取引を行う貨幣取扱装置を含み、
    前記貨幣取扱装置は、利用者に貨幣を放出又は利用者から貨幣を受け入れる入出金口を備え、
    前記入出金口を前記開口部にあてはめることを特徴とする自動取引装置。
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