JP6417927B2 - 媒体処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体処理装置に関する。
従来、媒体集積装置に関し、例えば金融機関(消費者金融、銀行等)の営業店カウンタ内に設置される窓口用現金処理装置(TCR:Teller Cash Recycler)や、ATM(Automated Teller
Machine)が提案されている。
このような媒体集積装置では、紙幣の受渡口が、紙幣の集積部と当該集積部を開閉するシャッタとを有する構造となっている。このような構造により、受渡口に集積された紙幣を装置正面側からのみでなく、装置側面側からも操作者に確認させながら、紙幣の取り出しおよび投入を行わせることができる。
例えば、下記特許文献1では、紙幣整理装置の外部集積部に関し、紙幣が放出される集積空間と外部とを連結する開口部にビルストッパを設け、これに集積空間に放出された紙幣の先端を衝突させて、幅方向に沿って刻設された溝部により紙幣の先端を支持し、集積空間に紙幣を集積させる技術が開示されている。
特開2014−49026号公報
しかしながら、受渡口の集積部に紙幣等の媒体が集積される際、集積ローラから放出された媒体がシャッタに接触して集積空間に集積される。シャッタは集積部を覆うような形状であるため、シャッタに媒体が衝突すると衝突音が集積空間全体に響き、静粛性の観点から問題が生じていた。
また、上記特許文献1では、シャッタの内側に、媒体が衝突した際の衝撃を吸収するための可動式のビルストッパを設ける構造が提案されているが、この場合、ビルストッパとシャッタとの間で衝突音が発生してしまう。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、媒体を集積する受渡部における視認性および操作性を損ねることなく、集積空間への媒体集積時の静粛性を実現することが可能な、新規かつ改良された媒体処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、媒体を集積する集積部と、前記集積部に前記媒体を放出する放出部と、前記集積部を開閉するシャッタと、前記シャッタの内側に設けられた、前記集積部に放出された前記媒体と接触して当該媒体を整位する媒体ストッパと、を有する媒体受渡部を備え、前記媒体ストッパは、前記シャッタに対して回動可能に軸支される回動軸と、前記放出部の方向へ付勢する付勢部材と、前記付勢部材による付勢方向に対して位置を規制する前記シャッタ側に設けられた付勢方向リミッタと接触する弾性部材と、を有し、前記弾性部材は、前記シャッタに対する前記媒体ストッパの回動を規制する前記シャッタ側に設けられた押込方向リミッタと接触する位置まで伸長される形状を有する、媒体処理装置が提供される。
また、前記媒体ストッパは、前記付勢部材による付勢方向に対して位置を規制する前記シャッタ側の付勢方向リミッタと接触する爪部をさらに有し、前記弾性部材は、前記付勢方向リミッタと接触する突出部を有し、当該突出部は、前記媒体ストッパが前記放出部の方向へ付勢する際に、前記爪部よりも先に前記付勢方向リミッタに接触してもよい。
また、前記シャッタは、透過性を有する部材により形成されてもよい。
以上説明したように本発明によれば、媒体を集積する受渡部における視認性および操作性を損ねることなく、集積空間への媒体集積時の静粛性を実現することが可能である。
本発明の実施形態である紙幣処理装置の外観構成を示す図である。 本実施形態による紙幣処理装置の内部構成について説明する図である。 比較例による紙幣受渡部の左側面図である。 他の比較例による紙幣受渡部の斜視図である。 第1の実施形態による紙幣受渡部を左側から見た場合の略線図である。 第1の実施形態によるシャッタの斜視図である。 第1の実施形態によるシャッタの左側面の略線図である。 図7に示すビルストッパに紙幣が衝突した場合のビルストッパの押込み方向への回動を説明する図である。 第2の実施形態によるシャッタの斜視図である。 第2の実施形態によるシャッタの左側面の略線図である。 第3の実施形態によるシャッタの左側面の略線図である。 第4の実施形態による紙幣処理装置を説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本発明は、以下本明細書において詳細に説明するような多様な形態で実施され得る。また、本実施形態による媒体処理装置(紙幣処理装置1)は、
A.媒体を集積する集積部(フレーム21)と;
B.前記集積部に前記媒体を放出する放出部(24)と;
C.前記集積部を開閉するシャッタ(30−2、30−3)と;
D.前記シャッタの内側に設けられた、前記集積部に放出された前記媒体と接触して当該媒体を整位する媒体ストッパ(ビルストッパ33)と;を有する媒体受渡部(紙幣受渡部10)を備え、
前記媒体ストッパは、
E.前記シャッタに対して回動可能に軸支される回動軸(31)と、
F.前記放出部の方向へ付勢する付勢部材(圧縮ばね34)と、
G.前記付勢部材による付勢方向に対して位置を規制する前記シャッタ側に設けられた付勢方向リミッタ(38)と接触する爪部(36)と、を有し、
H.前記付勢方向リミッタには、前記爪部と接触する位置に第1の弾性部材(ゴムシート44)が設けられ、
I.前記シャッタおよび前記媒体ストッパのいずれか一方には、前記シャッタに対する前記媒体ストッパの回動を規制する押込方向リミッタ(39、47)が設けられ、他方には、前記押込方向リミッタと接触する位置に第2の弾性部材(ゴムストッパ43、45)が設けられる。
また、本実施形態による媒体処理装置(紙幣処理装置1)は、
a.媒体を集積する集積部(フレーム21)と;
b.前記集積部に前記媒体を放出する放出部(24)と;
c.前記集積部を開閉するシャッタ(30−1)と;
d.前記シャッタの内側に設けられた、前記集積部に放出された前記媒体と接触して当該媒体を整位する媒体ストッパ(ビルストッパ33)と;を有する媒体受渡部(紙幣受渡部10)を備え、
前記媒体ストッパは、
e.前記シャッタに対して回動可能に軸支される回動軸(31)と、
f.前記放出部の方向へ付勢する付勢部材(圧縮ばね34)と、
g.前記付勢部材による付勢方向に対して位置を規制する前記シャッタ側に設けられた付勢方向リミッタ(38)と接触する弾性部材(ゴムストッパ35)と、を有し、
h.前記弾性部材は、前記シャッタに対する前記媒体ストッパの回動を規制する前記シャッタ側に設けられた押込方向リミッタ(39)と接触する位置まで伸長される形状を有していてもよい。
<1.本実施形態による紙幣処理装置の概要>
[1−1.紙幣処理装置の外観構成]
図1は、本発明の実施形態である紙幣処理装置1の外観構成を示す図である。本実施形態による紙幣処理装置1は、金融機関の受付窓口員などのオペレータによる操作に基づいて現金の入金や出金等の取引を実行する操作型端末であってよい。また、例えば、この紙幣処理装置1は、金融機関の営業店などに設置される。以下では、紙幣処理装置1が窓口用現金入出金機(TCR:Teller Cash Recycler)である場合を主に想定する。
紙幣処理装置1は、図1に示すように、全体として直方体状に形成された筐体2の上面に、入金部3、出金部4、表示部5、および操作部6が設けられている。入金部3は、オペレータによって紙幣が投入される投入口である。入金部3には、開口部を開閉するシャッタが設けられる。また、入金部3は、束で投入された紙幣を一枚ずつ分離して搬送部15に繰り出す分離機能を有していてよい。なお、入金部3は、搬送部15側に傾くことや、オペレータによる取り出し口側に傾くことが可能な可動式であってもよい。
出金部4は、オペレータが受け取る紙幣を排出する排出口である。出金部4には、開口部を開閉するシャッタが設けられる。また、出金部4は、オペレータに受け渡す紙幣を集積する集積機能を有する。なお、出金部4は、搬送部15側に傾くことや、オペレータによる取り出し口側に傾くことが可能な可動式であってもよい。また、出金部4は複数配置されていてもよい。
表示部5は、例えば液晶ディスプレイから成り、メニュー画面、各種処理の結果画面などを表示する。操作部6は、例えばボタンから成り、紙幣処理装置1に対する操作を受け付ける。なお、図1に示す紙幣処理装置1では、表示部5と操作部6とを別々に設けているが、例えばタッチセンサ付き液晶ディスプレイ(いわゆるタッチパネル)等を利用して、表示部5と操作部6とを一体に設けるようにしてもよい。
制御部7は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成され、図示しないROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金処理や出金処理等のような種々の処理を行う。また制御部7は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等で成る記憶部を有し、この記憶部に種々の情報を記憶させる。
また、紙幣処理装置1は、図示しない通信処理部からネットワークを介して金融機関の端末やホストコンピュータと接続され、端末やホストコンピュータとの間で各種情報を送受する他、端末側から操作されることも可能である。
本実施形態では、紙幣処理装置1のうち表示部5の表示内容を正しく読み取り得る正面側を前側とし、その反対を後側とし、前側から見た場合の左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
また紙幣処理装置1は、図12に示す模式的な平面図のように、金融機関等の窓口において、操作者OPがカウンタCTを挟んで顧客CSの方を向いて椅子に座った際に、当該操作者の右側又は左側に隣接するように設置されている。また紙幣処理装置1は、例えば操作者OPが椅子に座ったときにおける腰と同程度の高さとなっており、その上面あるいは上面から側面にかかる部分に出金部4が設けられている。このため紙幣処理装置1の出金部4は、シャッタが開放された際に、椅子に座っている操作者OPにより、真上からではなく左右の斜め上方から見下ろされるようにして、集積空間内の紙幣が視認されることになる。
[1−2.紙幣処理装置の内部構成]
次に、図2を参照して紙幣処理装置1の内部構成について説明する。図2に示すように、紙幣処理装置1の筐体2内には、上述した制御部7の他、鑑別部11、一時保留部12、紙幣カセット13A〜13D、リジェクト庫14、および搬送部15が設けられている。
筐体2内の上部における中央よりも前寄りの箇所には、入金部3が後側、出金部4が前側となるように、これら入金部3と出金部4とが前後方向に並べて設けられている。出金部4は、操作者との間で紙幣を受け渡すための紙幣受渡部10により構成されている。紙幣受渡部10は、装置内部から送られてきた紙幣を集積して、操作者に取り出させるよう形成される。
鑑別部11は、入金部3の後方下側に配置されており、搬送部15により搬送されてくる紙幣の金種、真偽、正損(汚損、損壊、外形異常など)、走行状態(スキュー紙幣、重走などの走行異常)などに基づいて、取り扱うことのできる正常紙幣か取り扱うことのできないリジェクト紙幣かを鑑別し、その鑑別結果を制御部7へ送出する。また、リジェクト紙幣は、出金紙幣として取り扱わない二千円札および五千円札を含んでもよいし、外国紙幣を含んでもよい。
一時保留部12は、出金部4の前方下側に配置されており、搬送部15により搬送された紙幣を内部に一時的に保留し、また保留している紙幣を1枚ずつ搬送部15へ送出する。なお、一時保留部12の収納形式は、紙幣を順次重ねて集積する集積式であってもよいし、紙幣を順次巻いて収納するドラム式であってもよい。
筐体2内における下部には、最も前側にリジェクト庫14が配置されており、その後側に前方から後方へ向けて紙幣カセット13A、13B、13C及び13Dが順次並ぶように配置されている。紙幣カセット13A〜13Dは、それぞれ内部に紙幣を集積した状態で収納し、それぞれに金種が割り当てられている。例えば、紙幣カセット13A、13Cが一万円札を収納可能であり、紙幣カセット13B、13Dが千円札を収納可能であってもよい。また、紙幣カセット13A〜13Dは、紙幣処理装置1に対して着脱可能な構造になっていてよい。この紙幣カセット13A〜13Dは、搬送部15から搬送されてくる紙幣(正常紙幣)を上下方向に重ねて内部に収納する収納機能、および収納している紙幣を1枚ずつ繰り出して搬送部15へ受け渡す分離機能を有する。
リジェクト庫14は、搬送部15から搬送されてくるリジェクト紙幣を内部に収納する収納機能を有する。例えば、リジェクト庫14は、鑑別部11によって異常であると認識された紙幣(リジェクト紙幣)を収納する機能を有している。また、リジェクト庫14は、リジェクト紙幣の他に、正常紙幣、外国紙幣、偽造券などといった、他の紙幣と様々な区別をされた紙幣を収納することが可能な多目的な紙幣カセット(入金庫)であってよい。また、リジェクト庫14は、紙幣処理装置1に対して着脱可能な構造になっていてよい。
搬送部15は、筐体2内の各部を結ぶ搬送路Wに沿って配置された各種ローラやベルトおよびこれらを駆動するためのギアやモータ等により構成されている。なお図2では、搬送部15を構成する部品の一部のみを模式的に示している。紙幣の搬送には、対向して当接する複数のローラの間に紙幣を挟んで送出する機構が用いられてよい。搬送部15は、駆動モータ(不図示)によって駆動され得る。駆動モータ(不図示)は、例えば、DCサーボモータまたはパルスモータによって構成されており、かかるモータが回転することにより搬送部15を駆動する。また搬送部15は、搬送路Wの分岐点に図示しない搬送路切替機構(ブレード)を配置し、制御部7の制御に基づき、搬送路切替機構により紙幣の搬送先を切り替える。
以上説明した構成により、紙幣処理装置1は、入金処理が行われる際、まず操作者に入金部3の紙幣受渡部10へ紙幣を投入させ、これを1枚ずつ分離して搬送部15へ順次送り出す。搬送部15は、この紙幣を搬送路Wに沿って鑑別部11へ順次搬送する。
鑑別部11は、この紙幣を1枚ずつ鑑別し、その鑑別結果を制御部7へ送出する。このとき制御部7は、鑑別部11から取得した鑑別結果、すなわち正常紙幣又はリジェクト紙幣のいずれであるかに基づき、各紙幣の搬送先を決定する。
正常紙幣は、搬送部15により一時保留部12へ搬送されて一時的に保留された後、再度鑑別部11へ搬送されて金種が判別され、その金種に応じた紙幣カセット13A〜13Dへ搬送されて収納される。またリジェクト紙幣は、搬送部15によりリジェクト庫14へ搬送されて収納される。
また紙幣処理装置1は、出金処理が行われる際、図示しない端末等から出金額の指示を受け付け、制御部7の制御に基づき、紙幣カセット13A〜13Dから出金額に応じた金種及び枚数の紙幣を搬送部15へ順次繰り出す。
搬送部15は、繰り出された紙幣の金種や正損等を鑑別部11により鑑別した上で出金部4の紙幣受渡部10へ順次受け渡す。出金部4の紙幣受渡部10は、搬送部15から受け渡される紙幣を集積し、操作者に取り出させる。
このように紙幣処理装置1は、出金処理において、出金部4を構成する紙幣受渡部10に紙幣を集積し、操作者に受け渡すことがなされる。本発明は、紙幣処理装置1に関し、特に出金部4の紙幣受渡部10に関する。ここで、従来の紙幣受渡部の課題について述べる。
(本発明の課題)
従来、受渡口の集積部に紙幣等の媒体が集積される際、集積ローラから放出された媒体がシャッタに接触して集積空間に集積されていた。シャッタは集積部を覆うような形状であるため、シャッタに媒体が衝突すると衝突音が集積空間全体に響き、静粛性の観点から問題が生じていた。
これに対し、媒体が衝突する個所にクッション等の緩衝材を設けて衝突音を集積空間全体に響かないよう衝突音を軽減する方法が考えられる。図3は、比較例による紙幣受渡部100を左側面から見た場合の略線図である。図3では、左側から見て前方向及び後方向からそれぞれ時計回りに角度θだけ傾斜された方向を、それぞれ傾斜前方向及び傾斜後方向と呼び、また上方向及び下方向からそれぞれ時計回りに角度θだけ傾斜された方向を、それぞれ傾斜上方向及び傾斜下方向と呼ぶ。また、傾斜上方向及び傾斜下方向をそれぞれ図の上方向及び下方向として示している。
図3に示すように、紙幣受渡部100は、集積空間SCを有するフレーム61(集積部)と、集積空間SCを覆うシャッタ62と、集積空間SCに紙幣BLを放出する放出部68から形成される。
集積空間SC内には、板状のステージ65が板面を傾斜前後方向へ向くように設けられている。ステージ65は、傾斜前後方向に薄く左右方向に長い板状に形成されており、図3には図示していないが、シャッタ側の中央から左右の両端近傍までに渡る広い範囲が大きく台形に切り欠かれている。また、ステージ65の左右両端(図中手前および奥)には、支持部66がそれぞれ取り付けられている。支持部66には軸孔が設けられ、フレーム61の傾斜前後方向に沿って、ステージ65の左右両端にそれぞれ設けられている細長い摺動シャフト67が、支持部26の軸孔にそれぞれ挿通されている。また支持部66は、図示しないスプリングによって支えられ、このためステージ65は、紙幣BLが載置されると、各支持部66を各摺動シャフト67に摺動させながら、紙幣BLの自重に応じて傾斜前後方向に沿って移動する。
また、フレーム61の後下側には、左右に細長いスリット状の長孔でなる搬送路61Hが傾斜上下方向に貫通するように穿設されている。そして、フレーム61の後下側部分における搬送路61Hの傾斜前側及び傾斜後側には、当該搬送路61Hに沿って紙幣BLを搬送すると共に集積空間SC内へ当該紙幣BLを放出する放出部68が設けられている。授受部としての放出部68は、搬送路61Hの傾斜前側に配置された駆動シャフト71、フィードローラ72及び羽根車73と、搬送路61Hの傾斜後側に配置されたアイドルシャフト74、従動ローラ75およびスプリング76とにより、当該搬送路61Hを傾斜前後方向から挟むように構成されている。かかる構成により、放出部68は、紙幣BLをフィードローラ72および従動ローラ75の間に挟み込み、且つ当該従動ローラ75を回転駆動させることにより、紙幣BLを傾斜上方向または傾斜下方向へ送り出すことができる。
シャッタ62は、図3に示したように、フレーム61に対し、後側面における左右の両端において、回動軸63を介して取り付けられている。回動軸63は、図示しないアクチュエータからの駆動力が伝達されることにより、左右方向に沿った軸を回動中心として、フレーム61に対しシャッタ62を左側から見て反時計回りとなる開方向R1またはその反対となる閉方向R2へ回動させる。なおシャッタ62の回動可能な範囲は、フレーム61により所定の回動範囲内に規制される。また回動軸63の近傍には、フレーム61に対しシャッタ62を閉方向R2へ付勢するスプリング64が設けられている。このスプリング64は、いわゆるトーションばねとなっており、例えば操作者が指先によりその付勢力に反してシャッタ62を開方向R1へ回動させ得る程度の、比較的弱い付勢力となるように設計されている。
かかる構成により紙幣受渡部100は、回動軸63によりシャッタ62を閉方向R2へ回動させた場合、図3に点線で示したように、当該シャッタ62をフレーム61の上側に位置させて集積空間SCが閉塞した状態となる。このようなシャッタ62の状態を閉塞状態と称す。また紙幣受渡部100は、回動軸63によりシャッタ62を開方向R1へ回動させた場合、図3に実線で示したように、当該シャッタ62の傾斜前側をフレーム61から大きく引き離して集積空間SCの傾斜上側を開放した状態となる。このようなシャッタ62の状態を開放状態と称す。
上述したように、紙幣受渡部100に紙幣BLが集積される際、放出部68から搬送路61Hに沿って集積空間SC内へ放出された紙幣BLは、閉塞状態のシャッタ62(図3の点線で示す状態)に衝突して集積空間SC内のステージ65に集積される。この場合、衝突音が集積空間全体に響き、静粛性の観点から問題が生じていた。これに対し、図3に示すように、シャッタ62において媒体が衝突する個所にクッション等の緩衝材103を設けて衝突音を集積空間全体に響かないよう衝突音を軽減する方法が考えられる。
しかし、緩衝材103を媒体が衝突する個所に設けると、放出部68から緩衝材103までの長さL1が固定されてしまうため、集積される紙幣BLの短手サイズが異なる媒体の集積を行うことが困難であった。また、一般的に集積時に媒体を固定部に衝突させた場合、集積された媒体のばらつきが大きくなり、集積品質が低下する。
集積品質を考慮した場合、図4に示すように、シャッタ62の内側に可動式のビルストッパ106を設けることも考えられる。図4は、他の比較例による紙幣受取部110の斜視図である。紙幣受取部110の基本構成は、図3を参照して説明した構成と同様であるため、同符号を付している。本比較例において、図3に示す比較例と異なる個所は、紙幣受取部110のシャッタ62の内側に緩衝材103ではなく可動式のビルストッパ106を設けた点である。
ビルストッパ106は、内部にスプリングを有し、当該スプリングは集積空間SCの方向へビルストッパ106を付勢する。紙幣BL集積時にビルストッパ106に紙幣BLが衝突すると、ビルストッパ106のスプリングが縮むことによりビルストッパ106がシャッタ62側に移動し、これにより紙幣BLの衝突の衝撃を吸収し、紙幣が強くバウンドしてしまうことや紙幣に傷を付けてしまうことを防止することができる。
シャッタ62が開放された際の十分な視認性、媒体へのアクセス性(操作性)を鑑みると、ビルストッパ106はシャッタ62側に実装される必要があるが、紙幣BLの衝突の際にビルストッパ106とシャッタ62との間で衝突音が発生し、これも静粛性を阻害する要因となってしまう。
このように、比較例による構成では、紙幣受渡部の良好な視認性および操作性を確保しながら、集積時の静粛性や集積紙幣の短手サイズ等を考慮した高品質な集積を行うことができなかった。
そこで、上記事情を一着眼点にして本発明の実施形態による紙幣処理装置1を創作するに至った。本実施形態による紙幣処理装置1は、媒体を集積する受渡部における視認性および操作性を損ねることなく、集積空間への媒体集積時の静粛性を実現することが可能である。以下、このような本発明の実施形態について詳細に説明する。
<2.第1の実施形態>
図5は、第1の実施形態による紙幣受渡部10を左側から見た場合の略線図である。図5に示すように、本実施形態による紙幣受渡部10は、集積空間SCを有するフレーム21(集積部)と、集積空間SCを覆うシャッタ30−1と、集積空間SCに紙幣BLを放出する放出部24から形成される。
集積空間SC内には、板状のステージ25が板面を傾斜上下方向へ向くように設けられている。ステージ25は、傾斜上下方向に薄く前後方向に長い板状に形成されている。また、ステージ25はステージばね26により支持され、ステージ25に紙幣BLが載置されると、図示しない方法にて紙幣BLの自重に応じて傾斜上下方向(図中矢印a方向)に移動する。
また、フレーム21の傾斜後上側には、左右に細長いスリット状の長孔でなる搬送路21Hが傾斜前後方向に貫通するように穿設されている。そして、フレーム21の後上側部分における搬送路21Hの傾斜上側及び傾斜下側には、当該搬送路21Hに沿って紙幣BLを搬送すると共に集積空間SC内へ当該紙幣BLを放出する放出部24が設けられている。授受部としての放出部24は、搬送路21Hの傾斜下側に配置されたフィードローラ22(羽根車を有していてもよい)と、搬送路21Hの傾斜上側に配置された従動ローラ23とにより、当該搬送路21Hを傾斜上下方向から挟むように構成されている。かかる構成により、放出部24は、紙幣BLをフィードローラ22および従動ローラ23の間に挟み込み、且つ当該従動ローラ23を回転駆動させることにより、紙幣BLを傾斜前方向または傾斜後方向へ送り出すことができる。
シャッタ30−1は、図5に示したように、フレーム21に対して左右の両端において回動軸31を介して取り付けられている。回動軸31は、図示しないアクチュエータからの駆動力が伝達されることにより、左右方向に沿った軸を回動中心として、フレーム21に対しシャッタ30−1を左側から見て反時計回りとなる開方向R1またはその反対となる閉方向R2へ回動させる。
かかる構成により紙幣受渡部10は、回動軸31によりシャッタ30−1を閉方向R2へ回動させた場合、図5に示すように集積空間SCが閉塞した状態(閉塞状態)となる。また紙幣受渡部10は、回動軸31によりシャッタ30−1を開方向R1へ回動させた場合、図示していないが、当該シャッタ30−1の傾斜前側がフレーム21から大きく引き離され、集積空間SCの傾斜前および上側を開放した状態(開放状態)となる。
また、本実施形態によるシャッタ30−1の集積空間SC側すなわち内側には、放出部24から紙幣BLが放出される放出方向に直交し、紙幣BLの幅方向(左右方向)延在する、断面V字形状の溝部が傾斜上下方向に複数本並んで鋸歯状に刻設されているビルストッパ33が設けられている。これにより、紙幣BLが集積空間SCに放出され先端がビルストッパ33に衝突した際、先端が溝部に入り込むことにより、当該先端が下方向に垂れ下がることが防止される。またこの際、ビルストッパ33は、紙幣BLの衝突の力により回転支点部40を軸として図中矢印b1方向(シャッタ側方向)に回動する。ビルストッパ33は、回転支点部40を軸としてシャッタ30−1に対して回動可能に設けられている。また、ビルストッパ33は、付勢部材の一例である圧縮ばね34により、図中矢印b2方向(放出部24方向)へ付勢される。さらに、ビルストッパ33は、例えば樹脂部品により形成される。
さらに、本実施形態によるビルストッパ33には、紙幣BLの衝突の力により矢印b1方向に回動した際のシャッタ30−1側との衝突、次いで圧縮ばね34の付勢により矢印b2の方向に回動した際のシャッタ側のリミッタとの衝突における各衝突音がそれぞれ紙幣受渡部10内に響き渡ることを防止するための弾性部材の一例であるゴムストッパ35が設けられている。
本実施形態では、ビルストッパ33に設けられているゴムストッパ35により、紙幣を集積する紙幣受渡部10における視認性および操作性を損ねることなく、紙幣集積時の静粛性が実現されている。以下、本実施形態によるビルストッパ33の詳細について、図6および図7を参照して説明する。
図6は、第1の実施形態によるシャッタ30−1の斜視図である。また、図7は、第1の実施形態によるシャッタ30−1の左側面の略線図である。図6および図7に示すように、シャッタ30−1の内側には、例えば2つのビルストッパ33が設けられている。各ビルストッパ33は、回転支点部40を軸として、矢印b1、b2方向に回動可能である。また、回転支点部40は、摺動溝42に沿って、図中矢印d方向に可動する。これにより、紙幣サイズに応じて、ビルストッパ33の回転支点部40を摺動溝42に沿って移動させることで、放出部24からビルストッパ33までの長さを調整することができ、サイズの異なる紙幣の集積が可能となる。
また、ビルストッパ33は、図7に示すように、圧縮ばね34により放出部24の方向(図中矢印b2の方向)に付勢される。これに対し、シャッタ30−1には、ビルストッパ33が圧縮ばね34の付勢によりシャッタ30−1から外れないよう、図6および図7に示すように、ビルストッパ33の付勢方向の位置を規制するリミッタ38が設けられている。
また、シャッタ30−1には、ビルストッパ33が紙幣BLの衝突によりシャッタ30−1の方向(図中矢印b1の方向)に押し込まれて回動した際、ビルストッパ33の押込み方向の位置を規制するために、図7に示すようにリミッタ39が設けられている。
また、ビルストッパ33の内部には、ゴムストッパ35が設けられている。ゴムストッパ35は、弾性部材で形成されていればよい。
ゴムストッパ35は、図8に示すように、ビルストッパ33が回転支点部40を軸として押込み方向に回動した際に、シャッタ30−1のリミッタ39と接触する当接部35Aを有する。図8は、図7に示すビルストッパ33に紙幣BLが衝突した場合のビルストッパ33の押込み方向への回動を説明する図である。図5を参照して上述したように、紙幣集積時には、集積空間SCに放出された紙幣BLが、圧縮ばね34により紙幣待ち受け位置に付勢されたビルストッパ33に衝突する。紙幣BLからの運動量を受けたビルストッパ33は、図8に示すように、回転支点部40を軸として回転運動を行い、リミッタ39にゴムストッパ35の当接部35Aが当たるまで運動する。この時、ゴムストッパ35の当接部35Aと、シャッタ側に設けられたリミッタ39との間で衝突が発生するが、ゴムストッパ35は弾性部材により形成されているため、衝突による振動が紙幣受渡部10全体に伝わり難くなっている。
さらに、ゴムストッパ35は、図7に示すように、ビルストッパ33が圧縮ばね34により付勢方向(図中矢印b2方向)に回動した際に、シャッタ30−1のリミッタ38に引っ掛る突出部35Bを有する。すなわち、図8においてリミッタ39に衝突した後、ビルストッパ33は圧縮ばね34により再び付勢され、図7に示すような紙幣待ち受け位置まで戻る。この際、ビルストッパ33に設けられたゴムストッパ35の突出部35Bが、ビルストッパ33の爪部36よりも先にリミッタ38に当たることでビルストッパ33が静止し、紙幣待ち受け位置の姿勢を成す。なおゴムストッパ35の突出部35Bとシャッタ側に設けられたリミッタ38との間で衝突が発生するが、上述したようにゴムストッパ35は弾性部材により形成されているため、衝突による振動が紙幣受渡部10全体に伝わり難くなっている。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、ビルストッパ33が押込み方向に回動した際における押込み方向側のリミッタ39との衝突、および付勢方向に回動した際における付勢方向側のリミッタ38との衝突における振動を緩衝するゴムストッパ35を用いることで、振動が紙幣受渡部10全体に伝わることを軽減し、静粛性を保つことができる。また、各リミッタとの衝突緩衝を一部品で実現するため、組立工程の手間や部品数を削減することができる。
さらに、ビルストッパ33をシャッタ30−1に実装することで、シャッタ開放時の媒体視認性、および媒体へのアクセス性(すなわち操作性)も確保することができる。
また、ビルストッパ33は、回転支点部40を軸とした回動や、摺動溝42に沿った移動が可能であるため、集積品質を向上させることもできる。
<3.第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について図9および図10を参照して説明する。図9は、第2の実施形態によるシャッタ30−2の斜視図である。また、図10は、第2の実施形態によるシャッタ30−2の左側面の略線図である。図9および図10において、第1の実施形態によるシャッタ30−1と同様の構成については同符号を付す。
図9に示すように、第2の実施形態によるシャッタ30−2は、リミッタ38の脇に、弾性部材で形成されたゴムシート44が設けられている。ゴムシート44は、ビルストッパ33の爪部36に、リミッタ38よりも先に当たるよう配置されている。すなわち、図10に示すように、リミッタ38に設けられたゴムシート44は、リミッタ38より僅かに押込み方向(図中矢印b1方向)側に飛び出るよう配置されている。このため、ビルストッパ33が押込み方向に押し込まれた後に圧縮ばね34により付勢方向(図中矢印b2方向)に付勢された際、ビルストッパ33の爪部36はリミッタ38より先にゴムシート44に接触し、ビルストッパ33が静止する。この時、ビルストッパ33の爪部36とゴムシート44との間で衝突が発生するが、ゴムシート44は弾性部材で形成されているため、衝突の振動は紙幣受渡部10全体には伝わり難い。
一方、ビルストッパ33が集積空間内に放出された紙幣BLの衝突により回転支点部40を軸として押込み方向(図中矢印b1方向)に回動する際、ビルストッパ33は、シャッタ30−2側に設けられたリミッタ39と突き当たって静止する。また、ビルストッパ33における、リミッタ39と接触する個所には、ゴムストッパ43が設けられている。従って、ゴムストッパ43とリミッタ39との間で衝突が発生しても、ゴムストッパ43は弾性部材で形成されているため、衝突の振動は紙幣受渡部10全体には伝わり難い。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、ビルストッパ33が付勢方向または押込み方向にそれぞれ回動した際の各リミッタ38、39との衝突を、弾性体であるゴムシート44およびゴムストッパ43を用いることで緩和し、静粛性を保つことが可能となる。
<4.第3の実施形態>
続いて、本発明の第3の実施形態について図11を参照して説明する。図11は、第3の実施形態によるシャッタ30−3の左側面の略線図である。図11において、第1の実施形態によるシャッタ30−1と同様の構成については同符号を付す。
第3の実施形態では、リミッタ38の脇にゴムシート44が設けられている点は第2の実施形態と同様である。
一方、ビルストッパ33が集積空間内に放出された紙幣BLの衝突により回転支点部40を軸として押込み方向(図中矢印b1方向)に回動する際には、シャッタ30−3側に設けられた、押し込み側のゴムストッパ45に、ビルストッパ33におけるリミッタ47が突き当たって静止する。
このように、本実施形態では、第1、第2の実施形態と異なり、シャッタ30−3側にゴムストッパ45やゴムシート44を設けている。
これにより、第3の実施形態は、第1、第2と同様の効果を得つつ、ビルストッパ33の構成部品を削減することができる。ビルストッパ33にゴムストッパ等を実装しないことで、搖動運動体であるビルストッパ33の質量が第1、第2の実施形態に比較して低減される。ここで、例えば連続して紙幣BLを集積する場合、先行する紙幣の衝突により搖動運動を行うビルストッパ33は、次の紙幣の突入までに紙幣待ち受け位置まで戻る必要がある。紙幣待ち受け位置まで戻るまでの時間は、搖動体であるビルストッパ33の質量と、圧縮ばね34のバネ乗数で決定される。すなわちビルストッパ33の質量が小さければ、紙幣待ち受け位置に戻るために必要な時間は短くなる。
したがって、時間当たりの紙幣集積枚数を増やす等、紙幣間隔が短くなる場合は、本実施形態の構成によりビルストッパ33の質量を低減させることが有効である。本実施形態は、第1、第2の実施形態と同様の効果に加えて、時間当たりの紙幣処理枚数の増加に対応することができる。
<5.第4の実施形態>
次に、第4の実施形態について図12を参照して説明する。図12に示すように、紙幣処理装置1は、2人の操作者が共有して利用される場合も想定される。ここで、紙幣処理装置1の紙幣受渡部10が透明であれば、出金部4のシャッタを開放した時だけでなく、紙幣受渡部10に紙幣が集積されている間も内部の様子を両者が視認することができるため、利便性が向上する。
そこで、第4の実施形態では、上記第1〜第3の実施形態によるシャッタ30−1〜30−3を、光透過性の高い樹脂材料により構成し、閉塞状態においても操作者に集積空間SC内の様子を視認させ得るようにする。
これにより、出金指示を行った操作者OP(例えば図中左側の操作者)は、集積中の様子を視認しながら紙幣の受取準備を行い、シャッタ開放後に円滑に出金された紙幣を取り出すことができ、結果的に顧客に対して円滑なサービスを提供することができる。
<5.むすび>
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、媒体を集積する受渡部における視認性および操作性を損ねることなく、集積空間への媒体集積時の静粛性を実現することができる。
なお、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記各実施形態では、ビルストッパ33を付勢する手段を、圧縮スプリングとして説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばトーションスプリング等で代用し、同様にビルストッパ33を紙幣待ち受け位置に付勢してもよい。
1 紙幣処理装置
2 筐体
3 入金部
4 出金部
5 表示部
6 操作部
7 制御部
11 鑑別部
12 一時保留部
13A〜13D 紙幣カセット
14 リジェクト庫
15 搬送部
10 紙幣受渡部
21 フレーム
22 フィードローラ
23 従動ローラ
24 放出部
25 ステージ
26 ステージばね
30−1〜30−3 シャッタ
31 回動軸
33 ビルストッパ
34 圧縮ばね
35 ゴムストッパ
35A 当接部
35B 突出部
36 爪部
38 リミッタ(付勢方向側)
39 リミッタ(押込み方向側)
40 回転支点部
43 ゴムストッパ
44 ゴムシート
45 ゴムストッパ

Claims (3)

  1. 媒体を集積する集積部と;
    前記集積部に前記媒体を放出する放出部と;
    前記集積部を開閉するシャッタと;
    前記シャッタの内側に設けられた、前記集積部に放出された前記媒体と接触して当該媒体を整位する媒体ストッパと;を有する媒体受渡部を備え、
    前記媒体ストッパは、
    前記シャッタに対して回動可能に軸支される回動軸と、
    前記放出部の方向へ付勢する付勢部材と、
    前記付勢部材による付勢方向に対して位置を規制する前記シャッタ側に設けられた付勢方向リミッタと接触する弾性部材と、を有し、
    前記弾性部材は、前記シャッタに対する前記媒体ストッパの回動を規制する前記シャッタ側に設けられた押込方向リミッタと接触する位置まで伸長される形状を有する、媒体処理装置。
  2. 前記媒体ストッパは、前記付勢部材による付勢方向に対して位置を規制する前記シャッタ側の付勢方向リミッタと接触する爪部をさらに有し、
    前記弾性部材は、前記付勢方向リミッタと接触する突出部を有し、当該突出部は、前記媒体ストッパが前記放出部の方向へ付勢する際に、前記爪部よりも先に前記付勢方向リミッタに接触する、請求項に記載の媒体処理装置。
  3. 前記シャッタは、透過性を有する部材により形成される、請求項1または2に記載の媒体処理装置。
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