JP2013191037A - 自動取引装置、及び自動取引装置のスキミング防止方法 - Google Patents

自動取引装置、及び自動取引装置のスキミング防止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明は、顧客の利便性を損なうことなく、スキミング装置Sによるカード情報の窃取を防止することができるATM20、及びATM20のスキミング防止方法を提供することを目的とする。
【解決手段】搬送路Mに沿って搬送された顧客のキャッシュカードCを読み取るカード読取り部292を有するカード機構部290と、制御部210とを備えたATM20であって、搬送路Mを閉鎖する閉鎖ユニット30と、閉鎖ユニット30による搬送路Mの閉鎖を阻止する化粧パネル23とを備え、化粧パネル23を、キャッシュカードCを挿入許容して搬送路Mへ導入するカード挿入口25aと一体に形成するとともに、カード機構部290と別体で構成し、閉鎖ユニット30を、化粧パネル23が取り外されると、カード挿入口25aとカード読取り部292との間における搬送路Mを付勢力によって閉鎖する構成としたことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

この発明は、例えばスキミング装置によるキャッシュカードなどのカード情報の窃取を防止するような自動取引装置、及び自動取引装置のスキミング防止方法に関する。
金融機関や商業施設などに設置されているATMやキャッシュディスペンサーなどの自動取引装置を用いた顧客との取引では、キャッシュカードなどの顧客媒体に記憶した顧客の顧客情報を読み取って取引が行われている。
このような自動取引装置において、昨今、実際の顧客媒体から窃取した顧客情報をもとに作成した偽造カードによる不正な取引が横行している。
この偽装カードを作成するために必要な顧客情報を窃取する手段として、顧客媒体の顧客情報を読み取るスキミング装置(スキマーとも呼ぶ。)がある。このスキミング装置は、自動取引装置のカード挿入口に違和感なく装着されるため、顧客に気付かれることなく顧客媒体から顧客情報を窃取することができる。
このようなスキミング装置による顧客情報の窃取を防止するため、自動取引装置のカード挿入口にスキミング装置が装着されているか否かを検知する自動取引装置が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の自動取引装置は、カードの挿入、あるいは排出に応じて開閉するストッパをカード挿入口に備え、カード挿入口にスキミング装置が装着されると、カードを排出する際、ストッパがスキミング装置と当接してカードの排出を阻止するとされている。そして、自動取引装置は、カードが正常に排出できないこと検知すると、カードを無効化するとされている。
また、特許文献2に記載の自動取引装置は、カード挿入口近傍の異物を検知する異物センサをカード挿入口に備え、異物センサが異物(スキミング装置)を検知すると、取引の受付けを停止してホストコンピュータや音声案内による通知を行うとされている。
しかしながら、特許文献1に記載の自動取引装置は、スキミング装置が取付けられると、カードを排出することができないため、行員によってカードを抜き取る必要がある。すなわち、顧客は、行員によるカードの抜き取りを待つ必要がある。さらに、顧客は、カードが無効化されているため、所定の手続きが必要であり、利便性に欠けるという問題がある。
また、特許文献2に記載の自動取引装置は、非通電時にカード挿入口を破壊して異物センサを無効化したのち、巧妙に偽装したスキミング装置を装着すると、スキミング装置を異物として検知しないおそれがある。
特開2009−181251号公報 特開2010−250711号公報
この発明は、上述の問題に鑑み、顧客の利便性を損なうことなく、スキミング装置による顧客情報の窃取を防止することができる自動取引装置、及び自動取引装置のスキミング防止方法を提供することを目的とする。
この発明は、顧客の顧客媒体を挿入許容するとともに、搬送路に沿って搬送された前記顧客媒体を読み取る媒体読取り部を有する媒体受付部と、前記媒体受付部を制御する制御部とを備えた自動取引装置、及び自動取引装置のスキミング防止方法であって、前記搬送路を閉鎖する搬送路閉鎖手段と、前記搬送路閉鎖手段による前記搬送路の閉鎖を阻止する閉鎖阻止部材とを備え、該閉鎖阻止部材を、前記顧客媒体を挿入許容して前記搬送路へ導入する挿入口と一体に形成するとともに、前記媒体受付部と別体で構成し、前記搬送路閉鎖手段を、前記閉鎖阻止部材が取り外されると、前記挿入口と前記媒体読取り部との間における前記搬送路を付勢力によって閉鎖する構成としたことを特徴とする。
この発明より、顧客の利便性を損なうことなく、スキミング装置による顧客情報の窃取を防止できる自動取引装置、及び自動取引装置のスキミング防止方法を提供することができる。
自動取引システムの構成を示す構成図。 自動取引システムにおける内部構成を示すブロック図。 カード機構部、化粧パネル、及び閉鎖ユニットを示す外観斜視図。 カード機構部、化粧パネル、及び閉鎖ユニットの側面視からの断面を示す側面視断面図。 閉鎖ユニットの動作を説明する説明図。 制御部が実行する受付処理の動作を示すフローチャート。 顧客に対して取引の開始を促す画面を示す取引開始画面。 顧客にキャッシュカードの挿入を促す画面を示すカード挿入案内画面。 取引ができないことを通知する画面を示す取引不可画面。 実施例2における閉鎖ユニットの動作を説明する説明図。 実施例3における閉鎖ユニットの動作を説明する説明図。 実施例3における起動時処理の動作を示すフローチャート。 自重によって搬送路を閉鎖する挿入部の動作を説明する説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
まず、本実施例における自動取引システム1について、図1から図4を用いて詳しく説明する。
なお、図1は自動取引システム1の構成図を示し、図2は自動取引システム1における内部構成のブロック図を示し、図3はカード機構部290、化粧パネル23、及び閉鎖ユニット30の外観斜視図を示し、図4はカード機構部290、化粧パネル23、及び閉鎖ユニット30の側面視断面図を示している。
自動取引システム1は、図1に示すように、ホストコンピュータ10、及び通信回線2を介してホストコンピュータ10と接続したATM20(自動取引装置)で構成している。
通信回線2は、LAN回線、インターネット回線などで構成している。
ホストコンピュータ10は、ATM20と同一店舗内あるいは遠隔地の本店などに設置するとともに、通信回線2を介して複数のATM20と取引にかかる各種情報の授受を行う。
ATM20は、金融機関、あるいは商業施設などの店舗に設置され、顧客による操作、及びホストコンピュータ10との各種情報の授受によって現金の入出金等の取引を行うことができる自動取引装置である。
具体的には、ホストコンピュータ10は、図2に示すように、ホスト側記憶部110、ホスト側回線接続部120、及びホスト制御部130で構成している。
ホスト側記憶部110は、ハードディスク等で構成し、ホスト制御部130の指示により、各種情報の書き込み、及び読み出しを行う機能を有している。なお、ホスト側記憶部110には、顧客の口座情報を記憶した口座情報ファイル、及び顧客の口座情報以外の各種情報を記憶した各種ファイルなどを記憶している。
ホスト側回線接続部120は、LANカードなどで構成し、通信回線2に接続する機能と、通信回線2を介してATM20と各種情報の受送信を行う機能とを有している。
ホスト制御部130は、CPU、及びメモリ等のハード構成と、プログラム、及びデータ等のソフト構成とで構成し、通信回線2を介したATM20との各種情報の受け渡しにかかる各種処理機能や、所定のバスを介して接続された各部の動作を制御する制御機能を有している。
また、ATM20は、図1に示すように、側面視略L字状の筐体21における中ほどの高さにある水平操作面に紙幣入出金機構部220、硬貨入出金機構部230、及び操作・表示部240を配置し、水平操作面から上方に略垂直な垂直操作面に通帳機構部250、明細票機構部260、及びカード機構部290(媒体受付部)を配置している。
より詳しくは、ATM20は、図2に示すように、制御部210(制御部)、紙幣入出金機構部220、硬貨入出金機構部230、操作・表示部240、通帳機構部250、明細票機構部260、記憶部270、回線接続部280、及びカード機構部290で構成している。
制御部210は、CPU、及びメモリ等のハード構成と、プログラム、及びデータ等のソフト構成とで構成し、顧客がATM20を操作して取引を行う取引操作等の各種処理機能や、所定のバスを介して接続された後述する各部の動作を制御する制御機能を有している。
紙幣入出金機構部220は、紙幣の入出金機能、識別機能、及び収納機能などを有している。
硬貨入出金機構部230は、硬貨の入出金機能、識別機能、及び収納機能などを有している。
操作・表示部240は、顧客の操作を受付ける機能と、各種操作案内を表示する機能とを兼ね備えたタッチパネルで構成している。
通帳機構部250は、顧客の通帳の挿入・排出する機能と、通帳の情報を読み取る機能と、通帳に取引内容を印字する印字機能とを有している。
明細票機構部260は、取引内容を明細票に印字する機能と、印字した明細票を排出する機能とを有している。
記憶部270は、ハードディスク等で構成し、各種情報の書み込み、及び読み出しを行う機能を有している。
回線接続部280は、LANカードなどで構成し、通信回線2に接続する機能と、通信回線2を介してホストコンピュータ10と各種情報の受送信を行う機能とを有している。
カード機構部290は、顧客のキャッシュカード(顧客媒体)の挿入・排出する機能とカード情報の読み取り書き込み機能とを有し、搬送用モーター293、搬送ローラー294、磁気ヘッド295、カード位置センサ296、シャフト検知センサ297(閉鎖検知手段)、及びカード制御部298で構成している。
詳述すると、カード機構部290は、図3、及び図4に示すように、キャッシュカードCを挿入・排出許容する挿入口291aを有する挿入部291と、カード読取り部292(媒体読取り部)とを一体にして構成している。さらに、カード機構部290は、挿入口291aとカード読取り部292の内部とをキャッシュカードCの挿入方向X、及び排出方向Yに導通した搬送路M(搬送路)を備えている。なお、図4において、カード読取り部292の内部における搬送路Mの図示を省略している。
また、挿入部291には、搬送路Mから下方に向けて開口した挿通孔291b(挿通孔)を有している。さらに、挿入部291は、挿通孔291bと対面する搬送路Mの面にシャフト検知センサ297を配置している。
シャフト検知センサ297は、後述する閉鎖ユニット30(搬送路閉鎖手段)の閉鎖シャフト31(突出部材)を検知する機能を有している。
カード読取り部292の内部には、搬送用モーター293、複数の搬送ローラー294、磁気ヘッド295、カード位置センサ296、及びカード制御部298を備えている。なお、図4において、カード制御部298の図示を省略している。
搬送用モーター293は、カード制御部298の指示により、カード読取り部292の内部に配置した搬送ローラー294を回転駆動する機能と、複数の搬送ローラー294の回転方向をキャッシュカードCの挿入方向X、及び排出方向Yに適宜切り替える機能とを有している。
搬送ローラー294は、カード読取り部292の内部において、キャッシュカードCを挿入方向X、及び排出方向Yに搬送する機能と、キャッシュカードCを保持する機能とを有している。なお、搬送ローラー294は、カード読取り部292の内部において一対二組が配置され、搬送路Mを挟んで上下方向に対向して配置した一対を、カード読取り部292における搬送路Mの略中央、及び挿入方向Xの端部近傍に配置している。
磁気ヘッド295は、キャッシュカードCの磁気ストライプに磁気情報として記憶されたカード情報を読み取る機能と、磁気ストライプに磁気情報としてカード情報を書き込む機能とを有している。なお、磁気ヘッド295は、カード読取り部292の内部において、二組の搬送ローラー294の間における搬送路Mの上部に配置している。
カード位置センサ296は、カード読取り部292の内部において、キャッシュカードCの搬送状況、及び位置などを検知する機能を有している。なお、カード位置センサ296は、挿入部291側の一対の搬送ローラー294と磁気ヘッド295との間において、搬送路Mを挟んで上下方向に対向して配置している。
カード制御部298は、CPU、及びメモリ等のハード構成と、プログラム、及びデータ等のソフト構成とで構成し、所定のバスを介して接続された各部の動作を制御する制御機能と、磁気ヘッド295、カード位置センサ296、及びシャフト検知センサ297と制御部210との間で各種情報の授受を行う機能を有している。
このような構成のATM20において、スキミング装置Sによるカード情報の窃取を防止する構造を、図3、及び図4を用いて説明する。
まず、ATM20の顧客と対面する前面パネル22には、カード機構部290の挿入部291の左右幅、及び高さよりも大きく開口したパネル開口部22aが形成されている。
カード機構部290は、この前面パネル22のパネル開口部22aから、挿入口291aが外部に露出しない位置で筐体21の内部に固定されている。
さらに、ATM20は、パネル開口部22aに装着してカード機構部290を隠蔽する化粧パネル23(閉鎖阻止部材)と、搬送路Mを閉鎖する閉鎖ユニット30とを備えている。
化粧パネル23は、挿入部291の下端とパネル開口部22aの下縁との隙間を通して挿入部291の下方に配置可能な大きさの略平板状の阻止平面部24と、阻止平面部24における顧客側縁辺に立設した顧客と対面する正面部25とを一体にして形成している。さらに、正面部25には、キャッシュカードCを挿入許容して、挿入部291の挿入口291aにキャッシュカードCを導入可能に開口したカード挿入口25a(挿入口)を形成している。なお、化粧パネル23は、図示しない嵌合爪、あるいは筐体21の内部側から羅合するネジなどの適宜の方法で前面パネル22に装着するものとする。
閉鎖ユニット30は、閉鎖シャフト31、コイルスプリング32(弾性部材)、及び囲い部材33(包囲部材)とで構成している。
閉鎖シャフト31は、挿入部291の挿通孔291bに挿通可能な直径を有する略円柱状のシャフト本体31aと、シャフト本体31aにおける軸方向の所定の位置に配置した略環状の受け部31bとを一体にして形成している。なお、閉鎖シャフト31は、詳しくは後述する搬送路Mに突出した際に、下端が囲い部材33から露出しない長さに形成している。
コイルスプリング32は、弾性を有する線状の弾性部材を閉鎖シャフト31の直径より若干大きい内径を有する大きさに巻き回して形成し、囲い部材33の内部において閉鎖シャフト31を弾性支持している。
囲い部材33は、前面パネル22側が開口した略箱状に形成している。さらに、囲い部材33には、挿入部291側の面、及びこの面と対向する面に、挿通孔291bの直下に位置するとともに、閉鎖シャフト31を挿通するシャフト挿通孔33a、及び33bを形成している。
上述したような閉鎖ユニット30を、前面パネル22における筐体21の内部側の面である内側面に対して、囲い部材33の上端をパネル開口部22aの下縁に揃えるようにして、図示を省略したネジなどの適宜の方法によって固定している。
また、化粧パネル23は、コイルスプリング32の弾性力(付勢力)に抗って囲い部材33のシャフト挿通孔33aまで閉鎖シャフト31の上端を移動させたのち、正面パネル22に装着している。
この際、閉鎖シャフト31は、図4に示すように、その上端がコイルスプリング32の弾性力によりシャフト挿通孔33aから突出して化粧パネル23の阻止平面部24と当接し、下端近傍がシャフト挿通孔33bから下方に露出した状態で囲い部材33に収容されている。
次に、キャッシュカードCのカード情報の窃取を目的としたスキミング装置Sを装着するために、化粧パネル23を取り外した際の閉鎖ユニット30の動作について図5を用いて説明する。
なお、図5は閉鎖ユニット30の動作を説明する説明図を示し、図5(a)は化粧パネル23が取り外された状態を示し、図5(b)はスキミング装置Sを装着した状態を示している。
化粧パネル23に偽装したスキミング装置Sを装着するため、前面パネル22から強引に引き抜く、あるいは破壊するなどの方法で化粧パネル23を取り外すと、図5(a)に示すように、閉鎖シャフト31の上方への突出を阻止していた阻止平面部24が取り除かれる。
このため、コイルスプリング32の弾性力により、閉鎖シャフト31が挿通孔291bを挿通して搬送路Mに突出する。この際、閉鎖シャフト31は、上端が挿通孔291bと対面する搬送路Mの面と当接し、下端が囲い部材33のシャフト挿通孔33bから下方に露出しない位置まで移動する。
また、シャフト検知センサ297は、搬送路Mに突出した閉鎖シャフト31を検知し、カード制御部298を介して、制御部210にシャフト検知信号を出力する。
このようにしてATM20は、化粧パネル23が取り外されると、コイルスプリング32の弾性力によって閉鎖シャフト31が上方に突出して搬送路Mを閉鎖する。
万一、化粧パネル23に偽装したスキミング装置Sを装着したATM20に、顧客がキャッシュカードCを挿入しても、ATM20は、図5(b)に示すように、閉鎖シャフト31がキャッシュカードCと挿入方向Xで当接して、キャッシュカードCのカード読取り部292への搬送を阻止する。
次に、このようなスキミング装置Sによるカード情報の窃取を防止する構造を備えたATM20において顧客との取引にかかる受付処理の動作について、図6から図9を用いて説明する。
なお、図6は制御部210が実行する受付処理の動作のフローチャートを示し、図7は顧客に対して取引の開始を促す取引開始画面40を示し、図8は顧客にキャッシュカードCの挿入を促すカード挿入案内画面41を示し、図9は取引ができないことを通知する取引不可画面42を示している。
まず、受付処理を開始すると、ATM20の制御部210は、シャフト検知センサ297が閉鎖シャフト31を検知しているか否かを判定する(ステップS301)。シャフト検知センサ297が閉鎖シャフト31を検知していなければ(ステップS301:No)、制御部210の指示により、操作・表示部240は、図7に示す取引開始画面40を表示する(ステップS302)。
この取引開始画面40には、図7に示すように、「いらっしゃいませ」という案内メッセージと、「ご希望の取引ボタンを押して下さい」という案内メッセージと、残高照会を行う残高照会ボタン40aと、入金取引を行う入金ボタン40bと、出金取引を行う出金ボタン40cとを表示している。
そして、制御部210は、顧客が取引ボタンを押下したか否かを判定する(ステップS303)。顧客が残高照会ボタン40a、入金ボタン40b、あるいは出金ボタン40cのいずれかも押下しなければ(ステップS303:No)、制御部210は、処理をステップS302に戻して顧客操作による取引ボタンが押下されるまで待機する。
一方、顧客が残高照会ボタン40a、入金ボタン40b、あるいは出金ボタン40cのいずれかを押下すれば(ステップS303:Yes)、制御部210の指示により、操作・表示部240は、図8に示すカード挿入案内画面41を表示する(ステップS304)。
このカード挿入案内画面41には、図8に示すように、「カードを入れてください。」という案内メッセージと、カード挿入口にキャッシュカードの挿入を促す図と、操作を取り消す取消しボタン41aとを表示している。
その後、顧客がカード挿入案内画面41にしたがってカード機構部290にキャッシュカードCを挿入すると、カード制御部298の指示により、搬送用モーター293は、搬送ローラー294を挿入方向Xに回転させて、キャッシュカードCをカード読取り部292の内部に搬送する。
そして、磁気ヘッド295は、搬送ローラー294によってカード機構部290の内部に搬送されたキャッシュカードCのカード情報を読み取り、カード情報をカード制御部298に出力する(ステップS305)。カード制御部298は、取得したカード情報を制御部210に出力する。
制御部210は、取得したカード情報を問い合わせ情報として通信回線2を介してホストコンピュータ10に送信し、キャッシュカードCが有効か否かを問い合わせる(ステップS306)。ホスト側回線接続部120が問い合わせ情報を受信すると、ホスト制御部130は、受信したカード情報とホスト側記憶部110に記憶している顧客情報とを照会し、照会結果を応答情報として通信回線2を介してATM20に送信する。
回線接続部280がホストコンピュータ10からの応答情報を受信すると、制御部210は、キャッシュカードCが有効か否かを判定する(ステップS307)。キャッシュカードCが有効であれば(ステップS307:Yes)、制御部210は、押下されたボタンに対応する取引処理を実行する(ステップS308)。そして、取引を終了すると制御部210の指示により、カード機構部290は、キャッシュカードCを排出して顧客に返却する(ステップS309)。その後、制御部210は、受付処理を終了する。
一方、ステップS307において、キャッシュカードCが無効であれば(ステップS307:No)、制御部210は、処理をステップS309に進め、キャッシュカードCを顧客に返却したのち、受付処理を終了する。
ステップS301において、シャフト検知センサ297が閉鎖シャフト31を検知してシャフト検知信号を出力していれば(ステップS301:Yes)、制御部210は、顧客による操作の受け付けを拒絶する。さらに、制御部210の指示により、操作・表示部240は、図9に示す取引不可画面42を表示する(ステップS310)。
この取引不可画面42には、図9に示すように、「申し訳ございませんが、現在お取引はできません。」という案内メッセージを表示している。
さらに、制御部210は、シャフト検知センサ297が閉鎖シャフト31を検知したことを報知する(ステップS311)。
具体的には、ATM20の制御部210は、図示しないスピーカーによる音声案内で行員に報知する、あるいは店舗内に設置したATM20の動作を監視する監視コンピュータ等に対して閉鎖シャフト31を検知したことを示すシャフト検知情報を送信して、監視コンピュータ等を介して行員に報知する。
以上のような動作を実現するATM20、及びATM20のスキミング防止方法は、顧客の利便性を損なうことなく、スキミング装置Sによるカード情報の窃取を防止することができる。
具体的には、化粧パネル23を取り外すと、ATM20は、コイルスプリング32の弾性力によって、閉鎖ユニット30の閉鎖シャフト31が搬送路Mを閉鎖することができる。これにより、万一、スキミング装置Sが装着されたATM20に、顧客がキャッシュカードCを挿入しても、閉鎖シャフト31が挿入方向XでキャッシュカードCと当接して、カード読取り部292への搬送を阻止することができる。
この際、閉鎖ユニット30の閉鎖シャフト31は、化粧パネル23のパネル挿入口25aとカード読取り部292との間における搬送路Mを閉鎖している。これにより、キャッシュカードCの挿入方向Xへの移動距離が短くなるため、キャッシュカードCがスキミング装置Sを完全に通過することを防止できる。このため、スキミング装置SがキャッシュカードCのカード情報を窃取することを阻止できる。
さらに、コイルスプリング32の弾性力により閉鎖シャフト31を上方に突出させることで、ATM20の通電状態(通電、非通電)に関わらず、化粧パネル23が取り外れると、搬送路Mを閉鎖することができる。
加えて、閉鎖シャフト31が挿入方向Xに対して直交する方向で搬送路Mを閉鎖するため、確実にキャッシュカードCの搬送を阻止することができる。
また、金融機関は、キャッシュカードCを無効化して、新しいキャッシュカードCを再発行するなどの手続きの手間を省くことができる。さらに、キャッシュカードCがカード機構部290の内部に搬送されないため、金融機関は、カード情報が有効なキャッシュカードCを顧客に返却することができる。これにより、顧客の利便性を損なうことなくスキミングを防止することができる。
従って、ATM20、及びATM20のスキミング防止方法は、顧客の利便性を損なうことなく、スキミング装置Sによるカード情報の窃取を防止することができる。
また、コイルスプリング32の弾性力により突出した閉鎖シャフト31の上端が搬送路Mと当接する、すなわち閉鎖シャフト31の上端がカード機構部290から露出しないことにより、閉鎖された搬送路Mの解放を困難にすることができる。
具体的には、閉鎖シャフト31の上端がカード機構部290から露出していないため、パネル開口部22aから挿入された工具、あるいは触手による閉鎖シャフト31の上端へのアクセスを防止することができる。すなわち、工具等で閉鎖シャフト31を下方に移動させることを困難にすることができる。これにより、閉鎖された搬送路Mを、ATM20の外部からのアクセスにより解放することを困難にできる。
一方、ATM20の内部からのアクセスにより閉鎖された搬送路Mを解放するためには、ATM20や閉鎖ユニット30を分解する必要があり、スキミング装置Sの装着に多大な時間を要するため、装着行為そのものを断念させることができる。
加えて、カード機構部290の挿入部291を破壊して搬送路Mの閉鎖を解放すると、キャッシュカードCをカード読取り部292に搬送することができないため、スキミングを行うことができない。
従って、ATM20は、閉鎖シャフト31の上端がカード機構部290から突出しない構成とすることで、閉鎖された搬送路Mの解放を困難にして、スキミング装置Sの装着行為そのものを断念させることができる。
また、閉鎖シャフト31が突出した状態において、閉鎖シャフト31の下端を露出させない囲い部材33により、閉鎖された搬送路Mの解放をより困難にすることができる。
具体的には、閉鎖シャフト31が突出した状態において、閉鎖シャフト31の下端がシャフト挿通孔33bから下方に露出しないため、パネル開口部22aから挿入された工具、あるいは触手による閉鎖シャフト31の下端近傍へのアクセスを防止することができる。すなわち、工具等で閉鎖シャフト31を下方に移動させることを困難にすることができる。
さらに、閉鎖シャフト31は、突出状態において、その殆どの部分が囲い部材33、あるいは挿入部291に包囲されているため、工具等による外部からのアクセスによって搬送路Mの閉鎖を解放することをより困難にすることができる。
一方、ATM20の内部からのアクセスにより閉鎖された搬送路Mを解放するためには、ATM20や閉鎖ユニット30を分解する必要があり、スキミング装置Sの装着に多大な時間を要するため、装着行為そのものを断念させることができる。
従って、ATM20は、閉鎖シャフト31が突出した状態において、閉鎖シャフト31の下端を露出させない囲い部材33を備えることで、閉鎖された搬送路Mの解放をより困難にして、スキミング装置Sの装着行為そのものを断念させることができる。
また、シャフト検知センサ297が閉鎖シャフト31を検知すると、制御部201が顧客による操作の受け付けを拒絶する、すなわち顧客との取引を行わないことにより、ATM20は、化粧パネル23に偽装したスキミング装置Sが装着されたおそれのあるATM20のカード機構部290に、顧客がキャッシュカードCを挿入することを阻止できる。これにより、ATM20は、キャッシュカードCのカード情報がスキミング装置Sによって窃取されることをより確実に防止できる。
従って、ATM20は、カード機構部290にスキミング装置Sを装着されたおそれのある場合、顧客による操作の受け付けを拒絶することでカード情報が窃取されることをより確実に防止できる。
なお、上述の実施例1では、コイルスプリング32の弾性力によって閉鎖シャフト31が上方に突出する構成としたが、これに限定せず、閉鎖ユニット30をパネル開口部22aの上部に配置して、化粧パネル23が取り外されると、閉鎖シャフト31の自重(付勢力)によって、下方に突出して搬送路Mを閉鎖するようにしてもよい。
もしくは、閉鎖ユニット30を、パネル開口部22aの左縁、あるいは右縁のどちらかに一方に配置して、化粧パネル23が取り外されると、コイルスプリング32の弾性力によって、右方、あるいは左方に突出して搬送路Mを閉鎖するようにしてもよい。なお、この際、挿入部291の挿通孔は、閉鎖シャフト31の突出方向に応じて形成する。
また、略円柱状の閉鎖シャフト31を用いて説明したが、これに限定せず、化粧パネル23が取り外されると、コイルスプリング32などの弾性力、あるいは自重によって、搬送路Mを閉鎖する平板状の閉鎖シャッタなどであってもよい。
また、受付処理において、取引開始画面40を表示する前に、シャフト検知センサ297が閉鎖シャフト31を検知すると顧客による操作の受け付けを拒絶したが、これに限定せず、取引開始画面40を表示している状態、あるいは取引途中においてシャフト検知センサ297が閉鎖シャフト31を検知すると、顧客による操作の受け付けを拒絶し、顧客との取引を行わないようにしてもよい。
次に、上述の実施例1に対して閉鎖ユニットの構成、及び配置が異なる実施例について、図10を用いて説明する。
なお、図10は実施例2における閉鎖ユニット50(搬送路閉鎖手段)の動作を説明する説明図を示し、図10(a)は化粧パネル26(閉鎖阻止部材)が装着された状態を示し、図10(b)はスキミング装置Sが装着された状態を示している。
また、上述の実施例1と同一の構成は、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施例2における閉鎖ユニット50は、図10(a)に示すように、閉鎖シャフト51(突出部材)、電磁ソレノイド式アクチュエータ52(アクチュエータ)、及び囲い部材53(包囲部材)とで構成している。
閉鎖シャフト51は、略円柱状であって、搬送路Mを閉鎖する機能と、電磁ソレノイド式アクチュエータ52における可動鉄心としての機能とを有している。
電磁ソレノイド式アクチュエータ52は、図示しない電源と接続するとともに、図示しないソレノイドによって、供給された電気エネルギーを閉鎖シャフト51の直線運動に変換する機能を有し、通電時において閉鎖シャフト51を上方に移動させて、その状態を保持するよう構成している。なお、電磁ソレノイド式アクチュエータ52への通電は、行員やメンテナンス員の通電操作によって行われるものとする。
囲い部材53は、前面パネル22側が開口した略箱状であって、電磁ソレノイド式アクチュエータ52を包囲するとともに、下面に閉鎖シャフト51を挿通するシャフト挿通孔53aを形成している。
上述したような閉鎖シャフト51をシャフト挿通孔53aに挿通するとともに、電磁ソレノイド式アクチュエータ52を囲い部材53に収容固定して組み付けて閉鎖ユニット50を構成している。
また、実施例2におけるカード機構部290は、図10(a)に示すように、閉鎖シャフト51の直下において、搬送路Mから上方に向けて開口形成した挿通孔291c(挿通孔)と、挿通孔291cと対面する搬送路Mの面にシャフト検知センサ297を備えている。
化粧パネル26は、挿入部291の上端とパネル開口部22aの上縁との隙間を通して挿入部291の上方に配置可能な大きさの略平板状の阻止平面部27と、阻止平面部27における顧客側縁辺に垂設した正面部25とを一体にして形成している。
上述したような閉鎖ユニット50を、前面パネル22の内側面に対して、パネル開口部22aの上縁に囲い部材53の下端を揃えるようにして、図示を省略したネジなどの適宜の方法によって固定している。
また、化粧パネル26は、電磁ソレノイド式アクチュエータ52に一時的に通電する、あるいは閉鎖シャフト51の自重(付勢力)に抗って閉鎖シャフト51の下端を囲い部材53のシャフト挿通孔53aの位置まで移動させたのち、前面パネル22に嵌合やネジなどの適宜の方法で装着している。
この際、閉鎖シャフト51は、図10に示すように、自身の自重によって下端がシャフト挿通孔53aから突出して化粧パネル26の阻止平面部27と当接した状態で囲い部材53に収容されている。
次に、スキミング装置Sを装着するために、化粧パネル26を取り外した際の閉鎖ユニット50の動作について説明する。
化粧パネル26に偽装したスキミング装置Sを装着するため、前面パネル22から強引に引き抜く、あるいは破壊するなどの方法で化粧パネル26を取り外すと、閉鎖シャフト51の自重による下方への突出を規制した阻止平面部27が取り除かれる。
このため、図10(b)に示すように、閉鎖シャフト51の自重により、閉鎖シャフト51は、挿通孔291cを挿通して搬送路Mに突出するとともに、挿通孔291cと対面する搬送路Mの面に当接して搬送路Mを閉鎖する。
この際、シャフト検知センサ297は、搬送路Mに突出した閉鎖シャフト51を検知し、カード制御部298を介して、制御部210にシャフト検知信号を出力する。シャフト検知信号を取得した制御部210は、顧客による操作の受け付けを拒絶して、操作・表示部240に取引不可画面42を表示させる。さらに、制御部210は、シャフト検知センサ297が閉鎖シャフト51を検知したことをスピーカーによる音声案内などで報知する。
このようにしてATM20は、化粧パネル26が取り外されると、閉鎖シャフト51の自重によって下方に突出した閉鎖シャフト51が搬送路Mを閉鎖する。
万一、化粧パネル26に偽装したスキミング装置Sを装着したATM20に、顧客がキャッシュカードCを挿入しても、ATM20は、図10(b)に示すように、閉鎖シャフト51がキャッシュカードCと挿入方向Xで当接して、キャッシュカードCのカード読取り部292への搬送を阻止する。
次に、閉鎖シャフト51が搬送路Mを閉鎖した場合における、カード機構部290の復旧について説明する。
ATM20が操作・表示部240やスピーカーによる報知によって行員に搬送路Mの閉鎖を通知すると、行員、あるいはメンテナンス員は、ATM20のカード機構部290の点検、あるいは化粧パネル23に偽装したスキミング装置Sの取り外しを行う。その後、行員、あるいはメンテナンス員は、復旧操作によって電磁ソレノイド式アクチュエータ52への通電を行う。
具体的には、行員、あるいはメンテナンス員は、ATM20をメンテナンスモードに切り替えて、操作・表示部240に表示されたメンテナンス画面(図示省略)の操作案内にしたがって、電磁ソレノイド式アクチュエータ52への通電を行う。もしくは、行員、あるいはメンテナンス員は、ATM20のメンテナンス扉の内部に収容したスイッチ等を操作して電磁ソレノイド式アクチュエータ52への通電を行う。
通電した電磁ソレノイド式アクチュエータ52は、ソレノイドにより、閉鎖シャフト51を上方に移動させ、その状態を保持して搬送路Mの閉鎖を解放する。そして、行員、あるいはメンテナンス員は、正常な化粧パネル26を装着したのち、操作・表示部240、あるいはスイッチ等の操作によって、電磁ソレノイド式アクチュエータ52への通電を停止して復旧操作を完了する。
通電が遮断されると、電磁ソレノイド式アクチュエータ52が閉鎖シャフト51を上方で保持する機能を喪失するため、閉鎖シャフト51は、その自重によって、シャフト挿通孔53aから下方に突出する。この際、化粧パネル26の阻止平面部27は、自重によって下方に突出する閉鎖シャフト51の下端と当接して、閉鎖シャフト51の搬送路Mへの突出を阻止する。
以上のような動作を実現するATM20、及びATM20のスキミング防止方法は、顧客の利便性を損なうことなく、スキミング装置Sによるカード情報の窃取を防止することができる
具体的には、閉鎖シャフト51の自重によって搬送路Mを閉鎖することにより、キャッシュカードCがカード読取り部292に搬送されることを簡素な構成で阻止することができる。
従って、ATM20は、簡素な構成でキャッシュカードCの搬送を確実に阻止して、スキミング装置Sによるカード情報の窃取を防止することができる。
また、電磁ソレノイド式アクチュエータ52を備えたことにより、前面パネル22、あるいはATM20のフロントカバー(図示省略)を取り外すなど、ATM20を分解して搬送路Mの閉鎖を解放する手間を省くことができる。
これにより、搬送路Mが閉鎖されたATM20の復旧に要する時間を短縮することができる。このため、ATM20が使用できない時間を短縮することができ、顧客の利便性が損なわれるおそれがない。
従って、ATM20は、閉鎖された搬送路Mの解放を容易にして、顧客の利便性を損なうことなくスキミングを防止することができる。
なお、上述の実施例2では、閉鎖シャフト51の自重によって搬送路Mを閉鎖する電磁ソレノイド式アクチュエータ52を用いて説明したがが、これに限定せず、下方に向けて弾性を有するとともに、閉鎖シャフト51を弾性支持するコイルスプリング(弾性部材)を備えた電磁ソレノイド式アクチュエータを用いてもよい。
もしくは、閉鎖ユニット50を、パネル開口部22aの左縁、あるいは右縁のどちらかに一方に配置して、化粧パネル23が取り外されると、コイルスプリングの弾性力によって、右方、あるいは左方に突出して搬送路Mを閉鎖するようにしてもよい。なお、この際、挿入部291の挿通孔は、閉鎖シャフト51の突出方向に応じて形成する。
これにより、閉鎖シャフト51は、コイルスプリングの弾性力(付勢力)によって、搬送路Mを確実に閉鎖することができる。このため、ATM20は、搬送路Mをより確実に閉鎖することができる。さらに、電磁ソレノイド式アクチュエータ52により、復旧に要する時間を短縮することができる。
次に、上述の実施例1に対して閉鎖ユニットの構成が異なる実施例について、図11、及び図12を用いて説明する。
なお、図11は実施例3における閉鎖ユニット60(搬送路閉鎖手段)の動作を説明する説明図を示し、図12は実施例3における起動時処理の動作のフローチャートを示している。加えて、図11(a)は化粧パネル23が装着された状態を示し、図11(b)はスキミング装置Sが装着された状態を示している。
また、上述の実施例1と同一の構成は、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
実施例3における閉鎖ユニット60は、図11(a)に示すように、閉鎖シャフト61(突出部材)、電磁ソレノイド式アクチュエータ62(アクチュエータ)、コイルスプリング63(弾性部材)、及び囲い部材64(包囲部材)とで構成している。
閉鎖シャフト61は、搬送路Mを閉鎖する機能と、電磁ソレノイド式アクチュエータ62における可動鉄心としての機能とを有し、挿入部291の挿通孔291bに挿通可能な直径を有する略円柱状のシャフト本体61aと、シャフト本体61aにおける軸方向の所定の位置に配置した略環状の受け部61bとを一体にして形成している。
電磁ソレノイド式アクチュエータ62は、図示しない電源と接続するとともに、ソレノイドによって、供給された電気エネルギーを閉鎖シャフト61の直線運動に変換する機能を有し、通電時において閉鎖シャフト61を下方に移動させて、その状態を保持するよう構成している。
なお、この電磁ソレノイド式アクチュエータ62は、ATM20の電源投入時には、制御部210により通電が制御され、ATM20の電源を切る際にはATM20の電源と連動して通電が遮断されるものとする。
コイルスプリング63は、弾性を有する線状の弾性部材を閉鎖シャフト61の直径より若干大きい内径を有する大きさに巻き回して形成し、閉鎖シャフト61の受け部61bと電磁ソレノイド式アクチュエータ62の本体ケース62aとで挟持して組み付けている。
囲い部材64は、前面パネル22側が開口した略箱状であって、電磁ソレノイド式アクチュエータ62を包囲するとともに、上面に閉鎖シャフト61を挿通するシャフト挿通孔64aを形成している。
上述したような閉鎖シャフト61をシャフト挿通孔64aに挿通するとともに、電磁ソレノイド式アクチュエータ62を囲い部材53に収容固定して組み付けて閉鎖ユニット60を構成している。
さらに、閉鎖ユニット60を、前面パネル22の内側面に対して、パネル開口部22aの下縁に囲い部材64の上端を揃えるようにして、図示を省略したネジなどの適宜の方法によって固定している。
また、化粧パネル23は、電磁ソレノイド式アクチュエータ62に一時的に通電する、あるいはコイルスプリング63の弾性力(付勢力)に抗って閉鎖シャフト61の上端を囲い部材64のシャフト挿通孔64aの位置まで移動させたのち、前面パネル22に嵌合やネジなどの適宜の方法で装着している。
この際、閉鎖シャフト61は、図11(a)に示すように、上端がコイルスプリング63の弾性力によって、シャフト挿通孔64aから突出して化粧パネル23の阻止平面部24と当接した状態で囲い部材64に収容されている。
さらに、実施例3におけるATM20には、化粧パネル23の取り外しを検知する一対のパネル検知センサ70(阻止部材検知手段)を備えている。
具体的には、パネル検知センサ70は、パネル開口部22aの上縁、及び下縁近傍に対向して配置するとともに、化粧パネル23の取り外しを検知する機能を有する。なお、パネル検知センサ70は、制御部210と所定のバスと介して接続している。
次に、電磁ソレノイド式アクチュエータ62が通電している状態、及び非通電の状態において、スキミング装置Sを装着するために、化粧パネル23を取り外した際の閉鎖ユニット60の動作について説明する。
まず、ATM20の電源が投入された状態であって、かつ電磁ソレノイド式アクチュエータ62が通電している場合について説明する。
化粧パネル23に偽装したスキミング装置Sを装着するため、前面パネル22から強引に引き抜く、あるいは破壊するなどの方法で化粧パネル23を取り外すと、閉鎖シャフト61の上方への突出を阻止している阻止平面部23が取り除かれる。
さらに、パネル検知センサ70が化粧パネル23の取り外しを検知し、検知信号を制御部210に出力する。検知信号を取得した制御部210は、電磁ソレノイド式アクチュエータ62への通電を遮断する。
通電を遮断されると、電磁ソレノイド式アクチュエータ62は、閉鎖シャフト61を下方で保持する機能を喪失する。このため、閉鎖シャフト61は、図11(b)に示すように、コイルスプリング63の弾性力により、挿通孔291bを挿通して搬送路Mに突出するとともに、挿通孔291bと対面する搬送路Mの面に当接して搬送路Mを閉鎖する。
この際、シャフト検知センサ297は、コイルスプリング63の弾性力により突出した閉鎖シャフト61を検知し、カード制御部298を介して、制御部210にシャフト検知信号を出力する。シャフト検知信号を取得した制御部210は、顧客による操作の受け付けを拒絶して、操作・表示部240に取引不可画面42を表示させる。さらに、制御部210は、シャフト検知センサ297が閉鎖シャフト61を検知したことをスピーカーによる音声案内などで報知する。
このようにして通電状態のATM20は、化粧パネル23が取り外されると、パネル検知センサ70が化粧パネル23の取り外しを検知して、電磁ソレノイド式アクチュエータへの通電を遮断することで、閉鎖シャフト61が上方に突出して搬送路Mを閉鎖する。
万一、化粧パネル23に偽装したスキミング装置Sを装着したATM20に、顧客がキャッシュカードCを挿入しても、ATM20は、図11(b)に示すように、閉鎖シャフト61がキャッシュカードCと挿入方向Xで当接して、キャッシュカードCのカード読取り部292への搬送を阻止する。
次に、営業時間終了等によりATM20の電源が切られた、あるいはスキミング装置Sを装着するために故意にATM20の電源を切られた場合について説明する。
ATM20の電源が切れると、これに連動して電磁ソレノイド式アクチュエータ62への通電が遮断され、電磁ソレノイド式アクチュエータ62は、閉鎖シャフト61を下方で保持する機能を喪失する。このため、閉鎖シャフト61は、コイルスプリング63の弾性力により、上方に突出して化粧パネル23の阻止平面部24と当接する。
そして、化粧パネル23に偽装したスキミング装置Sを装着するため、前面パネル22から強引に引き抜く、あるいは破壊するなどの方法で化粧パネル23を取り外すと、閉鎖シャフト61の上方への突出を阻止している阻止平面部23が取り除かれる。
このため、図11(b)に示すように、コイルスプリング63の弾性力により、閉鎖シャフト61が挿通孔291bを挿通して搬送路Mに突出するとともに、挿通孔291bと対面する搬送路Mの面に当接して搬送路Mを閉鎖する。
このようにして非通電状態のATM20は、電磁ソレノイド式アクチュエータへの通電が遮断されることで、化粧パネル23が取り外されると、コイルスプリング63の弾性力により、閉鎖シャフト61が上方に突出して搬送路Mを閉鎖する。
その後、営業開始時間等によりATM20の電源が投入されると、制御部210は、図12に示す起動時処理を実行する。
具体的には、ATM20の電源が投入されると、制御部210は、電磁ソレノイド式アクチュエータ62への通電を待機する(ステップS401)。その後、制御部210は、シャフト検知センサ297が閉鎖シャフト61を検知しているか否かを判定する(ステップS402)。
シャフト検知センサ297が閉鎖シャフト61を検知していなければ(ステップS402:No)、制御部210は、電磁ソレノイド式アクチュエータ62に対して通電する(ステップS403)。この際、電磁ソレノイド式アクチュエータ62は、閉鎖シャフト61を下方に移動するとともに、その状態を保持する。その後、制御部210は、顧客による操作を受け付ける受付処理を実行し(ステップS404)、起動時処理を終了する。
一方、ステップS402において、シャフト検知センサ297が閉鎖シャフト61を検知して、シャフト検知信号を出力していれば(ステップS402:Yes)、制御部210は、顧客による操作の受け付けを拒絶するとともに、操作・表示部240に図9に示す取引不可画面42を表示させる(ステップS405)。さらに、制御部210は、実施例1と同様に、シャフト検知センサ297が閉鎖シャフト61を検知したことをスピーカーによる音声案内などで報知する(ステップS406)。その後、制御部210は、起動時処理を終了する。
次に、閉鎖シャフト61が搬送路Mを閉鎖した場合における、カード機構部290の復旧について説明する。
ATM20が操作・表示部240やスピーカーによる報知によって行員に搬送路Mの閉鎖を通知すると、行員、あるいはメンテナンス員は、ATM20のカード機構部290の点検、あるいは化粧パネル23に偽装したスキミング装置Sの取り外しを行う。その後、行員、あるいはメンテナンス員は、復旧操作によって電磁ソレノイド式アクチュエータ62への通電を行う。なお、この際、制御部210は、パネル検知センサ70による化粧パネル23の検知を一時的に無効にする。
例えば、行員、あるいはメンテナンス員は、ATM20をメンテナンスモードに切り替えて、操作・表示部240に表示されたメンテナンス画面(図示省略)の案内にしたがって、電磁ソレノイド式アクチュエータ62への通電を行う。もしくは、行員、あるいはメンテナンス員は、ATM20のメンテナンス扉の内部に収容したスイッチ等を操作して電磁ソレノイド式アクチュエータ62への通電を行う。
通電した電磁ソレノイド式アクチュエータ62は、ソレノイドにより、閉鎖シャフト61を下方に移動させた状態を保持して、搬送路Mの閉鎖を解放する。そして、行員、あるいはメンテナンス員は、正常な化粧パネル23を装着したのち、操作・表示部240、あるいはスイッチ等の操作によって、復旧操作を完了する。この際、制御部210は、電磁ソレノイド式アクチュエータ62への通電を継続するとともに、パネル検知センサ70による化粧パネル23の検知を有効にしたのち、顧客の取引操作の受け付ける受付処理を実行する。
以上のような動作を実現するATM20は、顧客の利便性を損なうことなく、スキミング装置Sによるカード情報の窃取を防止することができる。
具体的には、コイルスプリング63を備えた電磁ソレノイド式アクチュエータ62とパネル検知センサ70により、通電時に化粧パネル23が取り外されると、電磁ソレノイド式アクチュエータ62への通電が遮断される。このため、電磁ソレノイド式アクチュエータ62が閉鎖シャフト61を保持することができず、コイルスプリング63の弾性力によって、閉鎖シャフト61が搬送路Mを閉鎖することができる。
一方、非通電時には電磁ソレノイド式アクチュエータ62が閉鎖シャフト61を保持できないため、閉鎖シャフト61にはコイルスプリング63による弾性力が作用する。このため、非通電時に化粧パネル23が取り外されると、コイルスプリング63の弾性力により、閉鎖シャフト61が突出して搬送路Mを閉鎖することができる。
さらに、ATM20の復旧時には、電磁ソレノイド式アクチュエータ62に通電することで、復旧に要する時間を短縮することができる。
従って、ATM20は、通電状態に関わらず、化粧パネル23が取り外されると閉鎖シャフト61により搬送路Mを閉鎖することができ、スキミング装置Sによるカード情報の窃取を防止することができる。
また、制御部210がATM20の電源投入時に起動時処理を実行して、電磁ソレノイド式アクチュエータ62への通電を待機することで、ATM20の電源投入に連動して電磁ソレノイド式アクチュエータ62が通電し、搬送路Mを閉鎖している閉鎖シャフト61が下方に移動して搬送路Mを解放することを防止できる。
従って、ATM20は、電源投入時に閉鎖シャフト61で閉鎖した搬送路Mが誤って解放されることを防止することができる。
なお、上述の実施例3において、パネル検知センサ70を化粧パネル23の取り外しを検知する構成としたが、これに限定せず、パネル検知センサ70の検知範囲を若干顧客側に向けて、化粧パネル23、及び化粧パネル23の顧客と対面する面に装着されたスキミング装置Sを検知するようにしてもよい。
これにより、ATM20の通電時において、化粧パネル23の取り外し、あるいは化粧パネル23にスキミング装置Sが装着されると、パネル検知センサ70によって、制御部210は、顧客による操作の受け付けを拒絶することができる。
さらに、パネル検知センサ70を無効化するため、ATM20の電源を切って化粧パネル23を取り外すと、コイルスプリング63の弾性力により、閉鎖シャフト61が搬送路Mを閉鎖する。このため、パネル検知センサ70を無効化してスキミング装置Sを取付けたとしても、キャッシュカードCを挿入することができない。
従って、ATM20は、より確実にスキミング装置Sによるカード情報の窃取を防止することができる。
また、起動時処理において電磁ソレノイド式アクチュエータ62への通電を待機する構成としたが、これに限定せず、ATM20の電源投入に連動して電磁ソレノイド式アクチュエータ62が通電しない構成であれば適宜の構成、及び方法としてもよい。
また、上述の実施例2、及び3において、電磁ソレノイド式アクチュエータ52、及び62を用いて説明したが、これに限定せず、通電によって閉鎖シャフトを所定の方向に移動可能なアクチュエータであればよい。
また、電磁ソレノイド式アクチュエータ52、及び62の閉鎖シャフト51、及び61で搬送路Mを閉鎖したが、これに限定せず、電磁ソレノイド式アクチュエータ52、及び62に取り付けた略平板状の閉鎖シャッタで搬送路Mを閉鎖してもよい。
また、上述の実施例1から3において、キャッシュカードCを用いて説明したが、クレジットカード、両替カードなどであってもよい。
また、カード機構部290と、明細票機構部260とを別々に構成したが、これに限定せず、カード機構部・明細票機構部として一体に構成してもよい。
また、カード読取り部292を磁気ヘッド295によってキャッシュカードCのカード情報を読み取る構成としたが、これに限定せず、ICチップに記憶したカード情報を読み取る構成としてもよい。
また、搬送路Mに対して上方から、あるいは下方から閉鎖シャフトが突出する構成としたが、これに限定せず、挿入部に対して斜め方向から搬送路Mに閉鎖シャフトが突出する構成であってもよい。
また、その他のスキミングを防止する構成、あるいは方法と併用してもよい。これにより、より確実にカード情報の窃取を防止することができる。
また、シャフト検知センサ297を挿通孔291b、291cと対向する搬送路Mの面に配置したが、これに限定せず、搬送路Mの閉鎖が検知できる位置であれば適宜の位置に配置してもよい。
また、閉鎖シャフト31、51、あるいは61と搬送路Mとが当接して搬送路Mを閉鎖したが、これに限定せず、閉鎖シャフト31、51、あるいは61が挿入部291から露出しなければ、適宜位置で停止するようにしてもよい。例えば、挿通孔291bと対向する搬送路Mの面に凹部を形成し、閉鎖シャフト31と凹部とが嵌合するようにしてもよい。
また、シャフト検知情報をホストコンピュータ10に記録してもよい。例えば、シャフト検知センサ297が閉鎖シャフト31、51、あるいは61を検知すると、ATM20の制御部210が通信回線2を介して閉鎖シャフト31を検知したことを示すシャフト検知情報をホストコンピュータ10に送信する。そして、ホスト側回線接続部120がシャフト検知情報を受信すると、ホストコンピュータ10のホスト制御部130は、シャフト検知情報をエラーログとしてホスト側記憶部110に記録してもよい。
また、閉鎖シャフトによって搬送路Mを閉鎖したが、これに限定せず、自重によって移動可能な挿入部299(搬送路閉鎖手段)で搬送路Mを閉鎖してもよい。
具体的には、自重によって搬送路Mを閉鎖する挿入部299の動作を説明する説明図を示す図13のように、カード機構部290の挿入部299は、カード読取り部292に対して自重(付勢力)により下方に移動可能に組付けている。
そして、挿入部299は、図13(a)に示すように、化粧パネル23(閉鎖阻止部材)の阻止平面部24と上下方向で当接して、下方への移動を阻止されている。このため、挿入口299aとカード読取り部292の内部とが導通して搬送路Mを形成する。
さらに、前面パネル22には、側面視略L字の支持部80をパネル開口部22aの下部に配置して固定している。
このような状態において、化粧パネル23が取り外されると、挿入部299の下方への移動を阻止している阻止平面部24が取り除かれる。このため、挿入部299は、図13(b)に示すように、自信の自重により下方に落下するように移動して、支持部80と当接する。この際、スキミング装置Sのスキミング装置側挿入口Saに対して、挿入部299の挿入口299aが下方に位置する。
このため、スキミング装置Sとカード読取り部292とを導通する搬送路Mを閉鎖することができる。これにより、ATM20は、より簡素な構成で、搬送路Mを閉鎖することができる。
また、自重によって移動可能な挿入部299で搬送路Mを閉鎖するのではなく、化粧パネル23が取り外されると、自重(付勢力)によって回転可能な挿入部(搬送路閉鎖手段)で搬送路Mを閉鎖してもよい。この場合、挿入部は、カード読取り部292に対して、その自重によって回転するように回転可能に軸支される構成とする。
20…ATM
23…化粧パネル
26…化粧パネル
25a…パネル挿入口
30…閉鎖ユニット
31…閉鎖シャフト
32…コイルスプリング
33…囲い部材
50…閉鎖ユニット
51…閉鎖シャフト
52…電磁ソレノイド式アクチュエータ
53…囲い部材
60…閉鎖ユニット
61…閉鎖シャフト
62…電磁ソレノイド式アクチュエータ
63…コイルスプリング
64…囲い部材
70…パネル検知センサ
210…制御部
290…カード機構部
291b…挿通孔
291c…挿通孔
292…カード読取り部
297…シャフト検知センサ
298…挿入部
C…キャッシュカード
M…搬送路

Claims (8)

  1. 顧客の顧客媒体を挿入許容するとともに、搬送路に沿って搬送された前記顧客媒体を読み取る媒体読取り部を有する媒体受付部と、
    前記媒体受付部を制御する制御部とを備えた自動取引装置であって、
    前記搬送路を閉鎖する搬送路閉鎖手段と、
    前記搬送路閉鎖手段による前記搬送路の閉鎖を阻止する閉鎖阻止部材とを備え、
    該閉鎖阻止部材を、
    前記顧客媒体を挿入許容して前記搬送路へ導入する挿入口と一体に形成するとともに、前記媒体受付部と別体で構成し、
    前記搬送路閉鎖手段を、
    前記閉鎖阻止部材が取り外されると、前記挿入口と前記媒体読取り部との間における前記搬送路を付勢力によって閉鎖する構成とした
    自動取引装置。
  2. 前記搬送路閉鎖手段に、
    前記付勢力によって突出して前記搬送路を閉鎖する突出部材を備え、
    前記媒体受付部に、
    前記挿入口と前記媒体読取り部との間において、前記突出部材が突出する突出方向で前記搬送路と導通するとともに、前記突出部材を挿通許容する挿通孔を備え、
    前記搬送路閉鎖手段を、
    前記閉鎖阻止部材が取り外されると、前記突出部材における前記突出方向の端部が、前記媒体受付部から露出しない位置まで突出する構成とした
    請求項1に記載の自動取引装置。
  3. 前記搬送路閉鎖手段に、
    前記突出部材が突出した状態において、前記媒体受付部の前記挿通孔から前記突出方向とは逆方向に露出した前記突出部材を包囲する包囲部材を備えた
    請求項2に記載の自動取引装置。
  4. 前記搬送路閉鎖手段に、
    前記突出方向に弾性を有するとともに、前記突出部材を弾性支持する弾性部材を備えた
    請求項2または3に記載の自動取引装置。
  5. 前記搬送路閉鎖手段に、
    電気入力によって動作するとともに、通電時において前記突出方向とは逆方向に前記突出部材を移動させるアクチュエータとを備えた
    請求項2から4のいずれか1つに記載の自動取引装置。
  6. 前記閉鎖阻止部材の取り外しを検知する阻止部材検知手段を備え、
    前記制御部を、
    前記阻止部材検知手段が前記閉鎖阻止部材の取り外しを検知すると、前記アクチュエータへの通電を遮断する構成とした
    請求項5に記載の自動取引装置。
  7. 前記搬送路閉鎖手段による前記搬送路の閉鎖を検知する閉鎖検知手段を備え、
    前記制御部に、
    前記閉鎖検知手段が前記搬送路の閉鎖を検知すると、顧客による操作の受け付けを拒絶する受付停止処理を備えた
    請求項1から6のいずれか1つに記載の自動取引装置。
  8. 顧客の顧客媒体を挿入許容するとともに、搬送路に沿って搬送された前記顧客媒体を読み取る媒体読取り部を有する媒体受付部と、前記媒体受付部を制御する制御部とを備えた自動取引装置のスキミング防止方法であって、
    前記顧客媒体を挿入許容して前記搬送路へ導入する挿入口と一体に形成するとともに、前記媒体受付部と別体で構成した閉鎖阻止部材により、搬送路閉鎖手段による前記搬送路の閉鎖を阻止し、
    前記閉鎖阻止部材が取り外されると、前記搬送路閉鎖手段により、前記挿入口と前記媒体読取り部との間における前記搬送路を付勢力によって閉鎖する
    自動取引装置のスキミング防止方法。
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