JP2005138382A - 画像形成装置及びモータ駆動制御装置 - Google Patents

画像形成装置及びモータ駆動制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 移動量に対する許容停止位置誤差の範囲で停止制御を行なうようにした場合、停止位置誤差が累積して元画像に対して形成された画像が拡大、あるいは、縮小して画像品質が得られなくなる。
【解決手段】 移動量・印写モード指示制御部101からの移動量指示と搬送ベルト21の移動量に応じて出力されるエンコーダ36からの検出パルスのカウント値の偏差に基づいてモータ駆動部91で副走査モータ31を駆動し、予め定めた許容停止位置誤差の範囲内で停止制御を行なうとき、目標位置と停止位置との誤差を停止誤差保持部107に保持し、この停止位置の誤差を指示する移動量に反映することによって、誤差の累積を防止して、画像の拡大、縮小を低減する。
【選択図】図6

Description

本発明は画像形成装置及びモータ駆動制御装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、プリンタ/ファックス/複写機複合機等の各種画像形成装置としては、液滴吐出ヘッドで構成した記録ヘッドをキャリッジに搭載して、このキャリッジを被記録媒体(用紙、記録媒体などとも称される。)の搬送方向に対して直交する方向にシリアルスキャンさせるとともに、被記録媒体を記録幅に応じて間歇的に搬送し、搬送と記録を交互に繰り返すことによって被記録媒体に画像を形成(記録、印刷、印字、印写も同義で使用する。)するシリアル型のもの、ライン幅を有する記録ヘッドを備えて、被記録媒体を副走査送りしながら被記録媒体に画像を形成するライン型のものがある。
そして、このような画像形成装置においては、ある一定幅を持った画像を出力する記録ヘッドから吐出された液滴によって画像を被記録媒体に連続的に記録するために、被記録媒体の間欠搬送(副走査)を行うが、このときの被記録媒体の送り精度、被記録媒体の停止位置決め精度が画像品質に影響を与える。したがって、高速度、高画質画像を記録するためには、高速で、高精度に記録媒体を搬送しなければならない。
そこで、一般的には、装置間の組み付けバラツキ、用紙送り機構(副走査機構)の慣性、摩擦力、剛性(ばね性)などによる負荷変動を吸収するため、副走査機構の駆動モータとしてDCサーボモータをPID制御で駆動することが行われる。
特開2000−37919号公報
そして、このようなサーボモータの駆動制御装置としては、特許文献2に記載されているように、PID制御ループにおける制御パラメータを固定せずにサーボモータの速度を検出することによって、より最適に近い制御パラメータを計算して設定し直す、いわゆる学習サーボ方式のサーボモータ制御装置が知られている。
特開平5−284768号公報
また、特許文献3に記載されているように、駆動モータの温度変化や負荷などの経時変化に対して減速時の適切な速度制御を行うために、スキャナの速度線図に応じてサーボループゲインの切り替えを行う手段と、モータの温度を検出する手段と、スキャナリターン時のスキャナ停止位置に応じてモータ減速時のサーボループゲインを変更する手段と、モータ温度および上記スキャナ停止位置に応じて変更されたモータ減速時のサーボループゲインを記憶する手段とを備えたサーボモータ速度制御装置も知られている。
特開平7−322019号公報
そして、このようにサーボモータを用いて駆動対象(制御対象、被駆動体などとも称される。)を移動させる場合、駆動対象の停止制御は駆動対象の移動に応じて出力されるエンコーダからのパルス信号をカウントして行なうのが一般的である。
特開平6−263315号公報
ところで、上述したようにモータを用いた副走査機構によって被記録媒体を指定された送り量(移動量)で間歇的に搬送しながら画像を形成する場合、被記録媒体の送り量に対応するエンコーダの出力パルス数をカウントして予め定めたカウント値になった時に停止させるようにすると、早期に用紙送りを停止できずに、記録速度(印写速度)が遅くなることがある。
例えば、1改行当たり100パルスの送り量という設定を行って停止制御をするとき、送り量が100パルスに満たない場合、あるいは100パルスを越える場合には停止位置不良となるので、再度、被記録媒体を1パルス分送る、或いは戻すなどの駆動制御を行わなければならなくなって、用紙送りの停止までの時間がかかることになり、結果として記録速度が遅くなる。
そこで、移動量に対するパルス数の許容範囲を定めて、例えば、1改行当たり100パルスの送り量とした場合でも前後1パルス分の誤差は正しい停止位置として停止制御を行うようにすれば、早期に相当高い停止位置精度で被記録媒体を送ることができ、印写速度の低下も招かなくなる。
しかしながら、このように許容停止位置誤差の範囲内で停止制御を行なうようにした場合、停止位置誤差が累積すると、副走査方向で、元画像に対して印写される画像の縮小、あるいは、拡大が生じることになり、画像品質が低下するおそれがあるという課題が生じる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、被記録媒体を高速で送りつつ高画質画像を形成できる画像形成装置、及び駆動対象を高速で可及的に高い精度で移動させることができるモータ駆動制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、被記録媒体の送り量に対する予め定めた許容停止位置誤差内で被記録媒体の停止制御を行うとき、目標位置に対する停止位置の誤差に基づいて被記録媒体の送り量を調整する縮率補正を行う手段を備えている構成とした。
ここで、縮率補正を行うか否かは、被記録媒体の種類に応じて、及び/又は形成する画像の画質に応じて、及び/又は被記録媒体の送り量に応じて定められていることが好ましい。
本発明に係るモータ駆動制御装置は、駆動対象の移動量に対する予め定めた許容停止位置誤差内で駆動対象の停止制御を行うとき、目標位置に対する停止位置の誤差に基づいて駆動対象の目標移動量を調整する縮率補正を行う手段を備えている構成としたものである。
本発明に係る画像形成装置によれば、被記録媒体の送り量に対する予め定めた許容停止位置誤差内で被記録媒体の停止制御を行うことによって被記録媒体の送りを高速で行うことができるとともに、目標位置に対する停止位置の誤差に基づいて被記録媒体の送り量を調整する縮率補正を行う手段を備えることで、誤差の累積による画像の拡大或いは縮小を低減して画像品質を向上することができる。
本発明に係るモータ駆動制御装置によれば、駆動対象の移動量に対する予め定めた許容停止位置誤差内で駆動対象の停止制御を行うことによって駆動対象の移動を高速で行うことができるとともに、目標位置に対する停止位置の誤差に基づいて駆動対象の目標移動量を調整する縮率補正を行う手段を備えているので、誤差の累積による停止位置の誤差の拡大を防止して可及的に高い精度で停止制御を行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図、図3は同装置の要部斜視説明図である。
この画像形成装置は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材であるガイドロッド1とガイドレール2とでキャリッジ3を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ4でタイミングベルト5を介して図2で矢示方向(主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ3には、例えば、それぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)のインク滴を吐出する液滴吐出ヘッドからなる4個の記録ヘッド7を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド7を構成する液滴吐出ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて記録液の膜沸騰を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどをインク(記録液)を吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できる。なお、異なる色を吐出する複数のノズル列を備えた1又は複数の液滴吐出ヘッドで記録ヘッドを構成することもできるし、吐出する記録液の色及びその数は上記の例に限るものではない。
キャリッジ3には、記録ヘッド7に各色のインクを供給するための各色のサブタンク8を搭載している。このサブタンク8にはインク供給チューブ9を介して図示しないメインタンク(インクカートリッジ)からインクが補充供給される。なお、インク滴を吐出する記録ヘッド7以外に、記録液(インク)と反応することでインクの定着性を高める定着用処理液(定着用インク)を吐出する記録ヘッドを備えることもできる。
一方、給紙カセット10などの用紙積載部(圧板)11上に積載した用紙12を給紙するための給紙部として、用紙積載部11から用紙12を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙ローラ)13及び給紙ローラ13に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド14を備え、この分離パッド14は給紙ローラ13側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙12を記録ヘッド7の下方側で搬送するための搬送部として、用紙12を静電吸着して搬送するための搬送ベルト21と、給紙部からガイド15を介して送られる用紙12を搬送ベルト21との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ22と、略鉛直上方に送られる用紙12を略90°方向転換させて搬送ベルト21上に倣わせるための搬送ガイド23と、押さえ部材24で搬送ベルト21側に付勢された先端加圧コロ25とを備えている。また、搬送ベルト21表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ26を備えている。
ここで、搬送ベルト21は、無端状ベルトであり、搬送ローラ27とテンションローラ28との間に掛け渡されて、副走査モータ31からタイミングベルト32及びタイミングローラ33を介して搬送ローラ27が回転されることで、図2のベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。なお、搬送ベルト21の裏面側には記録ヘッド7による画像形成領域に対応してガイド部材29を配置している。
また、図2に示すように、搬送ローラ27の軸には、スリット円板34を取り付け、このスリット円板34のスリットを検知するセンサ35を設けて、これらのスリット円板34及びセンサ35によってエンコーダ36を構成している。
帯電ローラ26は、搬送ベルト21の表層に接触し、搬送ベルト21の回動に従動して回転するように配置され、加圧力として軸の両端に各2.5Nをかけている。
また、キャリッジ3の前方側には、図1及び図3に示すように、スリットを形成したエンコーダスケール42を設け、キャリッジ3の前面側にはエンコーダスケール42のスリットを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ43を設け、これらによって、キャリッジ3の主走査方向位置を検知するためのエンコーダ44を構成している。
さらに、記録ヘッド7で記録された用紙12を排紙するための排紙部として、搬送ベルト21から用紙12を分離するための分離部と、排紙ローラ52及び排紙コロ53と、排紙される用紙12をストックする排紙トレイ54とを備えている。
また、背部には両面給紙ユニット61が着脱自在に装着されている。この両面給紙ユニット61は搬送ベルト21の逆方向回転で戻される用紙12を取り込んで反転させて再度カウンタローラ22と搬送ベルト21との間に給紙する。
このように構成した画像形成装置においては、給紙部から用紙12が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙12はガイド15で案内され、搬送ベルト21とカウンタローラ22との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド23で案内されて先端加圧コロ25で搬送ベルト21に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御回路によって高圧電源から帯電ローラ26に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト21が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト21上に用紙12が給送されると、用紙12が搬送ベルト21に静電力で吸着され、搬送ベルト21の周回移動によって用紙12が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ3を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド7を駆動することにより、停止している用紙12にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙12を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙12の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙12を排紙トレイ54に排紙する。
また、両面印刷の場合には、表面(最初に印刷する面)の記録が終了したときに、搬送ベルト21を逆回転させることで、記録済みの用紙12を両面給紙ユニット61内に送り込み、用紙12を反転させて(裏面が印刷面となる状態にして)再度カウンタローラ22と搬送ベルト21との間に給紙し、タイミング制御を行って、前述したと同様に搬送ベル21上に搬送して裏面に記録を行った後、排紙トレイ54に排紙する。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図4のブロック図を参照して説明する。
この制御部80は、この装置全体の制御を司るCPU81と、CPU81が実行するプログラム、その他の固定データを格納するROM82と、画像データ等を一時格納するRAM83と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能なNVRAM84と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC85とを備えている。
また、この制御部80は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F86と、記録ヘッド7を駆動制御するためのヘッド駆動制御部87及びヘッドドライバ88と、主走査モータ4を駆動するための主走査モータ駆動部90と、副走査モータ31を駆動するための副走査モータ駆動部91と、エンコーダ36、44からの検出パルス、環境温度を検出する温度センサ95からの検出信号、及びその他の各種センサからの検知信号を入力するためのI/O92などを備えている。また、この制御部80には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル93が接続されている。
制御部80は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト側からの印刷データ等をケーブル或いはネットを介してI/F86で受信する。
そして、CPU81は、I/F86に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC85にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行ってヘッド駆動制御部87に画像データを転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成は、例えばROM82にフォントデータを格納して行っても良いし、ホスト側のプリンタドライバで画像データをビットマップデータに展開してこの装置に転送するようにしても良い。
ヘッド駆動制御部87は、記録ヘッド7の1行分に相当する画像データ(ドットパターンデータ)を受け取ると、この1行分のドットパターンデータを、クロック信号に同期して、ヘッドドライバ88にシリアルデータで送出し、また所定のタイミングでラッチ信号をヘッドドライバ88に送出する。
このヘッド駆動制御部87は、駆動波形(駆動信号)のパターンデータを格納したROM(ROM82で構成することもできる。)と、このROMから読出される駆動波形のデータをD/A変換するD/A変換器を含む波形生成回路及びアンプ等で構成される駆動波形発生回路を含む。
また、ヘッドドライバ88は、ヘッド駆動制御部87からのクロック信号及び画像データであるシリアルデータを入力するシフトレジスタと、シフトレジスタのレジスト値をヘッド駆動制御部87からのラッチ信号でラッチするラッチ回路と、ラッチ回路の出力値をレベル変化するレベル変換回路(レベルシフタ)と、このレベルシフタでオン/オフが制御されるアナログスイッチアレイ(スイッチ手段)等を含み、アナログスイッチアレイのオン/オフを制御することで駆動波形に含まれる所要の駆動波形を選択的に記録ヘッド7のアクチュエータ手段に印加してヘッドを駆動する。
主走査モータ駆動部90は、CPU81側から与えられる目標値とエンコーダ44からの検出パルスをカウントして得られる速度検出値及び位置検出値に基づいて制御値を算出して内部のモータドライバを介して主走査モータ4を駆動する。
同様に、副走査モータ駆動部91は、CPU81側から与えられる目標値とエンコーダ36からの検出パルスをカウントして得られる速度検出値及び位置検出値に基づいて制御値を算出して内部のモータドライバを介して副走査モータ31を駆動する。ここでは、CPU81、ROM82、RAM83などで構成される主制御部と副走査モータ駆動部91によって、副走査モータ31を含む副走査機構によって用紙5を搬送するときに副走査モータ31の駆動制御を行なう本発明に係るモータ駆動制御装置を構成している。
そこで、この画像形成装置における副走査モータの駆動制御に係る本発明に係るモータ駆動制御装置について図5の機能ブロック図も参照して説明する。
移動量・印写モード指示制御部101は、駆動対象である搬送ベルト(直接的には搬送ローラ27)を駆動する副走査モータ31の移動量(用紙5の送り量に相当する)の目標値(目標位置)と印写モードを指示する。
エンコーダ読取部102は、エンコーダ36からの検出パルスをカウントし、このカウント値を位置情報(位置検出値)、速度情報(速度検出値)、加速度情報(加速度検出値)などに変換する。速度取得部103は、エンコーダ読取部102からの速度情報、加速度情報を取得する。位置取得部104は、エンコーダ読取部102からの位置情報を取得する。
速度判定部105は、速度取得部104からの速度情報などに基づいて現在速度と設定した速度との偏差量を判定する。位置判定部106は、位置取得部105からの位置情報に基づいて現在移動量と移動量・印写モード指示制御部101から指定された移動量に対する偏差量を判定する。
停止誤差保持部107は、移動量・印写モード指示制御部101から指定された移動量と停止位置判定部106からの偏差量に基づいて停止位置誤差を算出して停止誤差量として保持するとともに、印写モードが縮率補正を要しない場合は停止誤差量をクリアする。加算部108は移動量・印写モード指示制御部101から与えられる移動量に対して停止誤差保持部107に保持されている停止誤差量を加算(反映)して出力する。
そして、副走査モータ駆動部91は、移動量・印写モード指示制御部101から加算部108を介して与えられる移動量(停止誤差保持部107からの停止誤差量が加算されたもの)と、速度判定部105からの速度偏差量と、停止位置判定部106からの位置偏差量に基づいて、PID(比例、積分、微分)制御を行って副走査モータ31に対する制御値を演算し、この制御値によってモータドライバを介して副走査モータ31を駆動する。
ここでは、副走査モータ31をPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)制御で駆動するものとして、速度偏差量に対してPID制御を行ってPWMのデューティ比を求め、このPWMのデューティ比をモータドライバに与えてPWM制御で副走査モータ31を駆動させることにより、搬送ベルト21を目標とする速度で目標とする位置に移動させるようにしている。
次に、このモータ駆動制御装置による用紙送り制御について図6をも参照して説明する。
移動量・印写モード指示制御部101から移動量及び印写モードの指示を与える。このとき、加算部108にて停止誤差保持部107に保持されている停止誤差量(縮率補正値)を移動量に反映(加算)して、モータ駆動部91に与える。
一方、速度取得部103はエンコーダ読取部102から現在速度(検出速度値)を取得して速度判定部105に与え、速度判定部105からは速度偏差量がモータ駆動部91に与えられる。また、位置取得部104はエンコーダ読取部102から現在位置(検出位置)を取得して停止位置判定部106に与え、停止位置判定部106からは位置偏差量がモータ駆動部91に与えられる。
モータ駆動部91は、これらの指示された移動量、速度偏差量、位置偏差量に基づいて、副走査モータ31に対するPWM制御値を算出して、この制御値に応じて副走査モータ31を駆動制御することにより、搬送ベルト21(搬送ローラ27)を指定された移動量だけ所要の速度で移動させる。これによって、搬送ベルト21によって用紙5が送られる。
この場合、副走査モータ31を停止するか否かの判定(停止判定)を行なって、停止と判定するまではモータ31の駆動を継続する。ここでは、搬送ベルト21の移動量が指定された移動量になったとき、つまり、停止位置判定部106の偏差が予め定めた値(後述するように許容停止位置誤差の範囲内)になったときに停止と判定して、副走査モータ31の駆動を停止する制御、つまり用紙送りの停止制御を行なう。
そこで、副走査モータ31を停止したときには、印写モードを判定して、印写モードが縮率補正の対象となる印写モードであるか、対象とならない印写モードである(非対象の印写モードである)かの判別をする。
そして、印写モードが縮率補正の対象とならない印写モードであるときには停止誤差保持部107に保持されている値をクリアし(0にし)、印写モードが縮率補正の対象となる印写モードであるときには停止誤差保持部107に保持されている値を縮率補正値として設定する。
これを図7及び図8を参照して具体的に説明する。ここでは、画像形成時の1改行当たりの送り量をエンコーダ36からの検出パルス100個相当とする送り制御を行なう例で説明する。
まず、この場合、例えば目標送り量(目標位置)に対する1%のズレ量は許容するものとして、許容停止位置誤差を100パルスに対して±1パルス、つまり、移動量が99パルス〜101パルスの範囲内であれば停止位置であるとして用紙送りを停止するようにしている。
そこで、縮率補正を行わない場合について図7を参照して説明する。この場合、用紙送り(改行)を繰り返し、例えば図7に示すように、1改行目で目標位置(移動量)100±1パルスに対して実際の停止位置(実際の移動量)が99パルスであれば、許容停止位置誤差の範囲内にあるので、用紙送りは正確に行なわれたものとして停止制御をする。その後、画像形成のために改行を繰り返し、2改行目、3改行目、4改行目でも99パルスで停止が行なわれた場合、目標とする400パルスに対して実際には396パルスしか用紙送りが行なわれないことになる。これを画像で見ると、396/400、だけ元の画像に対して形成された画像が縮小していることになる。
これに対して、縮率補正を行った場合について図8を参照して説明する。前同様に、この場合、用紙送り(改行)を繰り返し、例えば図8に示すように、1改行目で目標位置(移動量)が100±1に対して実際の停止位置(実際の移動量)が99パルスであれば、許容停止位置誤差の範囲内にあるので、用紙送りは正確に行なわれたものとして停止制御する。
ここで、目標位置と停止位置との誤差−1が縮率補正値として停止誤差保持部107に保持され、その後の改行(移動量)に反映されるので、2改行目では目標位置(移動量)が101パルスとなってこれに対して許容停止位置誤差±1の範囲内で停止を行なうことになるので、2改行目、3改行目、4改行目では100パルスで停止が行なわれることになり、目標とする400パルスに対して399パルスの用紙送りが行なわれることになる。これを画像で見ると、399/400、だけ元の画像に対して形成された画像が縮小していることになるが、上述した縮率補正を行わない場合に比べて、画像の縮小率が低下する、つまり、画像品質としては向上する。
なお、上記の説明では、画像が縮小する場合について説明したが、画像が拡大する場合についても同様に対応することができる。
このように、被記録媒体の送り量に対する予め定めた許容停止位置誤差内で被記録媒体の停止制御を行うとき、目標位置に対する停止位置の誤差に基づいて被記録媒体の送り量を調整する縮率補正を行うことによって、画像の拡大或いは縮小を低減することができて、画像品質が向上し、また、許容停止位置誤差内で被記録媒体の停止制御を行うことによって、高速で用紙送りを行なうことができる。
次に、印写モード(画質及び被記録媒体の種類)と縮率補正の有無について説明する。本発明における縮率補正は、許容停止位置誤差を設定して、この設定した許容停止位置誤差の範囲内での停止制御を行なうことから、累積した停止位置誤差による元画像の拡大、縮小を回避ないし低減して高い品質の画像を形成するために行なうものである。
ところが、印写モードによっては縮率補正を行なわなければならないほど高画質が要求されない場合もある。そこで、この画像形成装置においては、印写モード(画質及び被記録媒体の種類)に応じて縮率補正を行うか否かを定めている。この例を表1に示している。
Figure 2005138382
この表1の例では、普通紙に印写するモードと専用紙(ハイグレード普通紙、専用OHPシート、専用光沢紙)に印写するモードとを有し、高い品質の画像が要求される専用紙への印写モードでは、いずれも縮率補正を行う(縮率補正ON)ようにしている。また、普通紙への印写モードでも、画質よりも印写速度を優先する高速モード、画質及び印写速度とも標準で行なう標準モード、印写速度よりも画質を優先する高画質モードに分けて、高画質モードでは縮率補正を行うが、高速モード及び標準モードでは縮率補正を行わない(縮率補正OFF)ようにしている。
つまり、画像品質として2以上の印写モードを備える場合、相対的に高画質が要求される印写モードでは縮率補正を行い、相対的に高画質が要求されない印写モードでは縮率補正を行なわないようにしている。また、被記録媒体の種類から高い画質での画像形成が要求される場合には縮率補正を行い、高い画質での画像形成が要求されない場合には縮率補正を行わないようにしている。このようにすれば、速度を優先しつつ高画質画像が要求される場合にはこれに対応することができ、処理速度と画質とを両立することができる。
次に、用紙の送り量と縮率補正との関係について説明する。許容停止位置誤差を設定して、この許容停止位置誤差の範囲内で停止させるようにしても、1回の用紙の送り量が大きい場合には、相対的に画像の拡大、縮小の程度は小さくなる。例えば、100パルスを停止位置として1パルスを許容誤差とした場合、1/100(1%)の拡大、縮小が生じるが、500パルスを停止位置として1パルスを許容誤差とした場合、1/500(0.2%)の拡大、縮小が生じるだけである。
そこで、用紙の送り量(駆動対象の移動量)に応じて縮率補正を行なうか否かを定めることによっても、処理速度と画質を両立することができる。なお、この移動量による場合には、目標とする移動量が予め定めた移動量を越えるか否かの判定を行なって、この判定結果に基づいて縮率補正を行なうか否かを決めるようにすれば良い。
また、移動量と印写モードとの関係は、総じて、高画質の印写モードほど1回の改行量(移動量)は小さく、画質よりも印写速度を優先するほど1回の改行量(移動量)は大きくなるので、移動量に応じて縮率補正を行なうか否かを定めることによって、印写モードに応じて縮率補正を行なうか否かを定めた場合とほぼ同様な結果を得ることができる。勿論、印写モードと移動量を組み合わせて縮率補正を行なうか否かを定めることもできる。
なお、上記実施形態においては、画像形成装置の副走査モータの駆動制御に本発明に係るモータ駆動制御装置を適用した例で説明したが、これに限るものではない。また、本発明は、プリンタ、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機などの画像形成装置に適用することができ、また、インク以外の液体である記録液を用いた画像形成装置にも適用することができる。
本発明に係る画像形成装置の機構部の概略説明図である。 同機構部の要部平面説明図である。 同機構部の要部斜視説明図である。 同装置の制御部の概略ブロック説明図である。 同制御部のモータ駆動制御装置に係る部分の機能ブロック説明図である。 同モータ駆動制御装置の作用説明に供するフロー図である。 縮率補正を行わない場合の説明に供する説明図である。 縮率補正を行った場合の説明に供する説明図である。
符号の説明
3…キャリッジ
4…主走査モータ
7…記録ヘッド
21…搬送ベルト
26…帯電ローラ
27…搬送ローラ
31…副走査モータ
36…エンコーダ
91…副走査モータ駆動部
101…移動量・印写モード指示制御部
102…エンコーダ読取部
103…速度取得部
104…位置取得部
105…速度判定部
106…停止位置判定部
107…停止誤差保持部
108…加算部

Claims (5)

  1. モータを含む副走査機構によって被記録媒体を間歇的に送り、前記被記録媒体に液滴を吐出して画像を形成する画像形成装置において、前記被記録媒体の送り量に対する予め定めた許容停止位置誤差内で前記被記録媒体の停止制御を行うとき、目標位置に対する停止位置の誤差に基づいて前記被記録媒体の送り量を調整する縮率補正を行う手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、被記録媒体の種類に応じて前記縮率補正を行うか否かが定められていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、形成する画像の画質に応じて前記縮率補正を行うか否かが定められていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記被記録媒体の送り量に応じて前記縮率補正を行うか否かが定められていることを特徴とする画像形成装置。
  5. モータによって駆動される駆動対象の移動量に応じて出力されるパルスに基づいて前記駆動対象の停止制御を行うモータ駆動制御装置において、前記駆動対象の移動量に対する予め定めた許容停止位置誤差内で前記駆動対象の停止制御を行うとき、目標位置に対する停止位置の誤差に基づいて前記駆動対象の移動量を調整する縮率補正を行う手段を備えていることを特徴とするモータ駆動制御装置。

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