JP2005127548A - 床暖房放熱器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 熱媒を通す暖房配管を埋没した基材層の上側に、粘着層を介して、金属板を固定してなる床暖房用放熱器であって、基材層と金属板との60℃での接着力が6N/20mm以上であり、且つ、粘着層の粘着材の5℃での粘度が該粘着層の厚みをxμmとして1200exp(0.02x)Pa・s以下であることを特徴とする床暖房用放熱器。
【選択図】 図1
Description
本発明者等は、上記課題に鑑み床暖房の構造改良について長年検討を行っているが、先に、先願文献1において、従来、もっぱら外装用建築材として利用されている前記の金属と樹脂の複合材を、床暖房放熱器の構造に応用し、熱媒を通す暖房配管を埋没した基材層の上側に、樹脂シートの芯材両面に金属板を接合した複合板が配置されていることを特徴とする床暖房放熱器を提案した。かかる床暖房放熱器では、以下のような効果が期待できる。
2)伝熱性に優れているので床暖房の効率が高い。
3)複合板の金属/樹脂/金属の対称構造により、適度な強度と弾性を有し、板の反りが少なく変形しにくい、高品質が長期に維持される。
4)複合板は強度も良好であり、床上での重量物の落下などのトラブルに対して放熱基材層が損傷しにくい。
5)複合板は、軽量性、耐腐食性、意匠性、耐候性、表面美麗、金属類似の加工性等の数多くの特徴を兼備した材料であるので、床暖房放熱器の製造、及び、その現場施工も容易である。
該問題は、熱媒を通す暖房配管を埋没した基材層の上側と金属板との間に、高粘度で接着性が特に高いとされる粘着材の層を特に厚めに設ければ解決することができるが、効率的な対策とは言い難い。
が低いものを粘着材であれば、その粘着層を薄くしても、音鳴りを十分防止できることを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、熱媒を通す暖房配管を埋没した基材層の上側に、粘着層を介して、金属板を固定してなる床暖房用放熱器であって、熱媒を通す暖房配管を埋没した基材層の上側に、粘着層を介して、金属板を固定してなる床暖房用放熱パネルであって、基材層と金属板との60℃での接着力が6N/20mm以上であり、且つ、粘着層の粘着材の5℃での粘度が該粘着層の厚みをxμmとして1200exp(0.02x)Pa・s以下であることを特徴とする床暖房用放熱器に関する。
面に金属板を接合した金属複合板であってもよい。ここでの、樹脂シートの原料としては、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂等が例示されるが、好ましくはポリオレフィン樹脂である。また、一般に、難燃性を付与するために、マグネシウム、カルシウム、バリウム又はアルミニウムの酸化物、水酸化物、ケイ酸塩、炭酸塩または硫酸塩などの無機フィラーを、通常10〜80重量%含有させることができる。
粘着層として用いる粘着材は、上記の条件を満たすようなものであれば特に限定はないが、通常、アクリル系、ビニルエステル系、天然ゴム系、合成ゴム系の粘着材が使用され特に、接着性、耐熱特性などに優れたアクリル系粘着材が好ましい。
粘着層の厚みは、理想的にはより薄い方が望ましく、好ましくは300μm以下、特に好ましくは200μm以下である。これより更に厚くすると、接着性が向上し、且つ、音鳴りの問題も小さくなる傾向となるが、過剰の粘着材が必要となることにより合理的とは言えない。また、下限の厚さは特に限定はないが、通常30μm未満では、薄すぎて、接着力の基準を満たすものを見出すことが困難となる。なお、上記のシート両面に粘着材が塗布されているものについての粘着層の厚さは、ここでは、シートの厚みを除いた厚さを意味する。
と界面で剥がれ音鳴りがすると言った繰り返しとなると推定できる。そして、粘着力が高く、粘度が低い粘着材であればあるほど、その粘着層を薄くしても、音鳴りを防止できることが可能である。一般に、粘着材の粘度が高いほど高い接着性が期待できるが、粘着層として硬くなり過ぎて、かえって音鳴りが発生しやすくなる。一方、粘着材の粘度が低すぎても、接着力が足りなくなるので好ましくない。
なお、金属板と粘着層間の接着力は、通常、基板と粘着層間の接着力より小さく、剥離及び音鳴りの問題は、主に基板と粘着層との間で発生するものと判断できる。
床暖房放熱器を施工する床版場所は、コンクリート建造物の場合はスラブ床面の上、スラブ床面の上に敷いた下地合板の上などであり、木造家屋の場合は下地合板の上などである。また、フローリングなどが施された既存の床の上に施工することもできる。
図1は、本発明に係る床暖房放熱器の一例の縦断面図である。図1において、1は厚さが11mmの発泡ポリスチレン製の基材層、2は開口部と深さが7.2mmの溝であり、3は外径が7.2mm、内径が5mmの暖房配管(架橋ポリエチレン製の熱媒用可撓性チューブ)であり、4はアルミニウム/低密度ポリエチレン含有組成物/アルミニウム(厚さ1mm、各層厚さ0.115mm/0.770mm/0.115mm、)の積層構成を有する金
属複合板(商品名:アルポリック、三菱化学産資(株)製、曲げ弾性率4600Kg/mm2)であり、基材層1との間は、レーヨン紙13g/m2の両面に各種のアクリル系粘着材を塗布してなる粘着層5を設けて接着されている。また、表装材6を両面接着テープ(図示せず)によって金属複合板4の上側表面に接着されている。
JIS Z 0237 粘着テープ90°引き剥がし粘着力の測定に準じた。
(2)梱包試験
梱包した床暖房放熱器を60℃のオーブンに入れ、1週間放置した後、金属板と基材層との間の剥離の有無を観察した。
(3)粘度測定
測定器 ストレスレオメーター 10STD (レオメトリックアレス社製)、歪み量5%未満設定、温度帯80℃〜−80℃ 5℃/min冷却設定、周波数3Hz、サンプルは粘着テープ8枚重ねにて計測し、5℃での値を求めた。
(4)音鳴試験
床暖房放熱器の50巾×303のサンプル上から荷重棒R25にて、1000m/minの速度で、10mmストロークにて圧縮荷重を与え、音鳴りの有無、音鳴り種類を確認した。
2 溝
3 暖房配管
4 金属複合板
5 粘着層
6 表装材
Claims (4)
- 熱媒を通す暖房配管を埋没した基材層の上側に、粘着層を介して、金属板を固定してなる床暖房用放熱器であって、基材層と金属板との60℃での接着力が6N/20mm以上であり、且つ、粘着層の粘着材の5℃での粘度が該粘着層の厚みをxμmとして1200exp(0.02x)Pa・s以下であることを特徴とする床暖房用放熱器。
- 粘着層の厚みが300μm以下である請求項1の床暖房用放熱器。
- 金属板の曲げ弾性率が1000〜10000Kg/mm2である請求項1又は2の床暖房
用放熱器。 - 金属板が、樹脂シートの芯材両面に金属板を接合した積層板であるである請求項1〜3のいずれかの床暖房用放熱器。
Priority Applications (3)
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2003
- 2003-10-21 JP JP2003361108A patent/JP2005127548A/ja active Pending
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JP6352569B1 (ja) * | 2018-02-15 | 2018-07-04 | 柄鉄 趙 | 熱伝達パネル |
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JP2019138605A (ja) * | 2018-02-15 | 2019-08-22 | 柄鉄 趙 | 熱伝達パネル |
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