JP2005126537A - 発泡性スチレン系樹脂粒子、スチレン系樹脂発泡粒子及びスチレン系樹脂発泡粒子成形体 - Google Patents

発泡性スチレン系樹脂粒子、スチレン系樹脂発泡粒子及びスチレン系樹脂発泡粒子成形体 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、有機揮発性成分含有量が少ないにもかかわらず、優れた機械的物性、難燃性及び断熱性を示すスチレン系樹脂発泡粒子成形体、該成形体の製造に好適な発泡性に優れる発泡性スチレン系樹脂粒子および成形加工性に優れるスチレン系樹脂発泡粒子を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子は、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンモノマーの4種類の有機揮発性成分の総含有量が0.2重量%以下の発泡性スチレン系樹脂粒子であって、該樹脂粒子の基材樹脂100重量部に対して、ハロゲン系難燃剤を0.1〜3重量部、リン酸エステル類化合物を0.1〜3重量部含有している。
【選択図】 なし

Description

本発明は、リン酸エステル類化合物及びハロゲン系難燃剤を含有し、有機揮発性成分の含有量の少ない発泡性スチレン系樹脂粒子、スチレン系樹脂発泡粒子及びスチレン系樹脂発泡粒子成形体に関する。
発泡性スチレン系樹脂粒子から得られるスチレン系樹脂発泡粒子成形体は、優れた断熱性能により建築物用断熱材や保冷箱等に使用されている。該建築物用断熱材としては、一般に難燃性を有するスチレン系樹脂発泡粒子成形体が使用されている。そして、建築物用断熱材には、近年、化学物質過敏症(いわゆるシックハウス症候群)に対処するため、有機揮発性成分含有量の少ないことが求められている。
一方、スチレン系樹脂発泡粒子成形体において、優れた機械的物性を実現させる為に一般的に分子量が大きいスチレン系樹脂が基材樹脂として使用されている。ところが、分子量が大きいスチレン系樹脂は溶融粘度が高い傾向にあり該スチレン系樹脂を基材樹脂とする発泡性スチレン系樹脂粒子の発泡性能を確保する為に建築物用断熱材等の用途のものにおいてはトルエン、キシレン等の有機溶剤を可塑剤として添加される (例えば、特許文献1参照)。
また、通常、スチレン系樹脂の原料であるスチレンモノマー中にはエチルベンゼン、プロピルベンゼン等が不純物として微量含まれている。このエチルベンゼン等の不純物や未反応のスチレンモノマーは可塑剤としての作用を有し、発泡性スチレン系樹脂粒子の発泡性能向上に寄与している。
しかし、上記有機揮発性成分含有量の少ないスチレン系樹脂発泡粒子成形体の要求に対応して、可塑剤として作用している有機揮発性成分含有量を少なくすると、発泡性スチレン系樹脂粒子の発泡性能や、スチレン系樹脂発泡粒子の融着性能、二次発泡性能が低下しスチレン系樹脂発泡粒子成形体への成形加工性が悪化する場合がある。
かかる成形加工性の悪化等の不具合を解決する為に、有機揮発性成分の代わりにグリセリンエステルなどの油脂類やフタル酸エステル類を可塑剤として使用されているが、建築物用断熱材等の用途の場合、要求される難燃性能が低下するという新たな課題が発生する虞がある。
一方、スチレン系樹脂発泡粒子成形体に用いられる難燃剤としてはハロゲン系難燃剤が優れた難燃効果を発現することから、従来はハロゲン系難燃剤が主に使用されてきている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、ハロゲン系難燃剤、特にフェニルアリルエーテル構造を有するハロゲン系難燃剤は、連鎖移動反応によりスチレンモノマー重合反応を阻害し、得られるスチレン系樹脂の分子量を下げ、未反応のスチレンモノマーを増やす虞があり、強度が高く、有機揮発性成分含有量の少ないスチレン系樹脂を得られない場合がある。
特開平11−130898号公報
本発明は、上記従来技術の課題を解決するものである。即ち、有機揮発性成分含有量が少ないにもかかわらず、優れた機械的物性、難燃性及び断熱性を示すスチレン系樹脂発泡粒子成形体、該成形体の製造に好適な発泡性に優れる発泡性スチレン系樹脂粒子および成形加工性に優れるスチレン系樹脂発泡粒子を提供しようとするものである。
本発明は、(1)トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンモノマーの4種類の有機揮発性成分の総含有量が0.2重量%以下の発泡性スチレン系樹脂粒子であって、該基材樹脂100重量部に対して、ハロゲン系難燃剤を0.1〜3重量部、リン酸エステル類化合物を0.1〜3重量部含有していることを特徴とする発泡性スチレン系樹脂粒子。
(2)ハロゲン系難燃剤がフェニルアリルエーテル構造を有するハロゲン系難燃剤を1種以上含むことを特徴とする前記(1)に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子。
(3)ハロゲン系難燃剤(a)とリン酸エステル類化合物(b)との重量比(a/b)が0.5〜5であることを特徴とする前記(2)に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子。
(4)リン酸エステル類化合物の25℃の水100gに対する溶解度が1g以下であることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の発泡性スチレン系樹脂粒子。
(5)トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンモノマーの4種類の有機揮発性成分の総含有量が0.2重量%以下のスチレン系樹脂発泡粒子であって、該発泡粒子の基材樹脂100重量部に対して、ハロゲン系難燃剤を0.1〜3重量部、リン酸エステル類化合物を0.1〜3重量部含有していることを特徴とするスチレン系樹脂発泡粒子。
(6)トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンモノマーの4種類の有機揮発性成分の総含有量が0.2重量%以下のスチレン系樹脂発泡粒子成形体であって、該成形体の基材樹脂100重量部に対して、ハロゲン系難燃剤を0.1〜3重量部、リン酸エステル類化合物を0.1〜3重量部含有していることを特徴とするスチレン系樹脂発泡粒子成形体。
(7)見かけ密度(d)が10〜100kg/m、曲げ強度(B)と見かけ密度(d)との関係が下記(1)式を満足することを特徴とする前記(6)に記載のスチレン系樹脂発泡粒子成形体。
B/d≧13 ・・・・・・(1)
〔但し、B:曲げ強度(kPa)、d:見かけ密度(kg/m)〕
を構成要件とするものである。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子は、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンモノマーの4種類の有機揮発性成分の総含有量が少ない発泡性スチレン系樹脂粒子にもかかわらず、リン酸エステル類化合物を特定量含有していることにより発泡性に優れるものである。更に、ハロゲン系難燃剤の含有量が少ないことにより発泡性スチレン系樹脂粒子製造時のスチレンモノマーの重合阻害反応が抑制されるため、スチレンモノマーの含有量が低減されたものとなり、後工程で得られるスチレン系樹脂発泡粒子及びその成形体において優れた機械的物性を示すものとなる。
また、ハロゲン系難燃剤がフェニルアリルエーテル構造を有するハロゲン系難燃剤を1種以上含むものとすることにより、リン酸エステル類化合物と併用することによる難燃性向上効果がより一層高いものとなる。
また、ハロゲン系難燃剤(a)とリン酸エステル類化合物(b)との重量比(a/b)を0.5〜5とすることにより、ハロゲン系難燃剤(a)を低減しても効率的に十分な難燃効果を発現するものとなる。
また、特にリン酸エステル類化合物の中でも25℃の水100gに対する溶解度が1g以下のものであるものを選択することにより、スチレンモノマーの懸濁重合の際に水相中に移行し排水を汚染する虞や、懸濁系が不安定化し得られる樹脂粒子が大きくなったり重合系全体が固化したりする虞が解消される。また、該重合時に、より少量のリン酸エステル類化合物の添加で十分な難燃性を有するポリスチレン樹脂を重合することが可能となり、ひいては発泡性スチレン系樹脂粒子、スチレン系樹脂発泡粒子及びその成形体中に所望量のリン酸エステル類化合物を確実に含有させることができハロゲン系難燃剤の難燃効果と相俟って、安定した優れた難燃性を示すものとなる。
本発明のスチレン系樹脂発泡粒子は、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンモノマーの4種類の有機揮発性成分の総含有量が少ないにもかかわらず、リン酸エステル類化合物を特定量含有していることにより型内成形時の二次発泡性、融着性などの成形加工性に優れるものである。
本発明のスチレン系樹脂発泡粒子は、上記の通り、十分な難燃性、優れた機械的物性を示し、化学物質過敏症に関連する厚生労働省の環境指針濃度に適応するものである。
本発明の発泡粒子を型内成形してなる発泡粒子成形体は、有機揮発性成分の総含有量が少ないことにより、化学物質過敏症に関連する厚生労働省の環境指針濃度に適応させるための長期間の熟成養生期間が不要である。また、上記の通り機械的物性に優れるものであり、且つ、少量のハロゲン系難燃剤とリン酸エステル類化合物を特定量含有していることにより十分な難燃性を示すものである。
更に、見かけ密度(d)が10〜100kg/mであって、曲げ強度(B)(kPa)と見かけ密度(d)(kg/m)との比B/dが13以上の場合、特に機械的物性に優れ、建築物用断熱材として好適な発泡粒子成形体となる。
本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子(以下、発泡性樹脂粒子とも言う。)は、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンモノマーの4種類の有機揮発性成分の総含有量が0.2重量%以下の発泡性スチレン系樹脂粒子であって、該基材樹脂100重量部に対して、ハロゲン系難燃剤を0.1〜3重量部、リン酸エステル類化合物を0.1〜3重量部含有しているものである。
また、本発明のスチレン系樹脂発泡粒子(以下、発泡粒子とも言う。)は、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンモノマーの4種類の有機揮発性成分の総含有量が0.2重量%以下のスチレン系樹脂発泡粒子であって、該発泡粒子の基材樹脂100重量部に対して、ハロゲン系難燃剤を0.1〜3重量部、リン酸エステル類化合物を0.1〜3重量部含有しているものである。
更に、本発明のスチレン系樹脂発泡粒子成形体(以下、発泡粒子成形体とも言う。)はトルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンモノマーの4種類の有機揮発性成分の総含有量が0.2重量%以下のスチレン系樹脂発泡粒子成形体であって、該成形体の基材樹脂100重量部に対して、ハロゲン系難燃剤を0.1〜3重量部、リン酸エステル類化合物を0.1〜3重量部含有しているものである。
上記本発明の発泡性樹脂粒子、発泡粒子および発泡粒子成形体は、基材樹脂中に難燃剤として、ハロゲン系難燃剤を0.1〜3重量部、好ましくは0.3〜2重量部含有する。該含有量が少なすぎる場合は、難燃性が発現しない虞がある。一方、該含有量が3重量部を超えると、スチレンモノマーの重合反応が阻害されることにより、発泡性樹脂粒子、発泡粒子および発泡粒子成形体を構成するスチレン系樹脂の分子量が低いものとなり、最終的に発泡粒子成形体の曲げ強度などの機械的物性が低下したものとなる虞や、未反応の芳香族ビニルモノマーが増加し有機揮発性成分の含有量が0.2重量部以下のものとならない虞がある。
尚、本発明において、難燃性とはJIS A 9511(1995)の燃焼試験(測定方法A)に合格する難燃性である。即ち、3秒以内に消火し残塵がなく、燃焼限界指示線を越えて燃焼しないことを指す。
本発明におけるハロゲン系難燃剤としては、脂肪族、脂環族または芳香族の臭素系または塩素系のハロゲン化合物、具体的には、ヘキサブロモベンゼン、テトラブロモシクロオクタン、ヘキサブロモシクロドデカン、テトラブロモブタン、ヘキサブロモシクロヘキサン、トリブロモフェノール、テトラブロモビスフェノールA、エチレンビスブロマイド・2,2−ビス(4−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン縮合物、2,2−ビス(4−(2,3−ジブロモプロポキシ)−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−(2−アリルオキシ)−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、ビス(3,5−ジブロモ−4−ジブロモプロピルオキシフェニル)スルホン、トリ(2,3−ジブロモプロピル)イソシアヌレート、2,4,6−トリブロモフェノールアリルエーテル、デカブロモジフェニルエーテル、オクタブロモジフェニルエーテル、パークロロシクロペンタデカン、塩素化ポリエチレンなどが挙げられる。また、難燃効果が高く添加量を減らすことができる観点から、上記ハロゲン系難燃剤の中でも芳香族ハロゲン系難燃剤、中でも該臭素系難燃剤が好ましく、特にフェニルアリルエーテル構造を有するハロゲン系難燃剤、中でも該臭素系難燃剤が好ましい。フェニルアリルエーテル構造を有するハロゲン系難燃剤としては、2,2−ビス(4−(2−アリルオキシ)−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,4,6−トリブロモフェノールアリルエーテルなどが挙げられる。
尚、上記ハロゲン系難燃剤は単独で用いても、2種類以上を混合して用いてもよい。2種類以上のハロゲン系難燃剤を用いる場合は、使用された2種類以上のハロゲン系難燃剤の合計含有量が本発明により特定される含有量となるようにする。
また、上記本発明の発泡性樹脂粒子、発泡粒子および発泡粒子成形体は、基材樹脂中に可塑剤及び難燃助剤として、リン酸エステル類化合物を0.1〜3重量部、好ましくは0.2〜2重量部含有する。該含有量が少なすぎる場合は、難燃性が不十分となる。更に、発泡性樹脂粒子においては発泡性が低下し所望の嵩密度の発泡粒子を得ることが困難になる虞があり、発泡粒子においては型内成形時の二次発泡性、融着性等が不十分となり成形加工性が低下する虞がある。一方、該含有量が3重量部を超えると、耐熱性が低下する虞があり、発泡性樹脂粒子および発泡粒子においては発泡性制御が難しくなり、発泡成形体においては加熱寸法変化が大きくなる等、耐熱性に関連する物性が低下する虞がある。
本発明におけるリン酸エステル類化合物としては、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート等のアルキルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート等のアルコキシアルキルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリ(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリキシリルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート等のアリールホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート等のアルキルアリールホスフェート、ホスホネート、ホスホリネンなどが挙げられる。上記リン酸エステル類化合物の中でもアルキルホスフェートやアリールホスフェートが好ましく、特にトリフェニルホスフェートやトリクレジルホスフェートが好ましい。
また、リン酸エステル類化合物の25℃の水100gに対する溶解度は1g以下であることが好ましい。水100gに対する溶解度が1gを超えるリン酸エステル類化合物を用いると、懸濁重合の際に水相中に移行し排水を汚染する虞や、懸濁系が不安定化し得られる樹脂粒子が大きくなったり重合系全体が固化したりする虞がある。
25℃の水100gに対する溶解度が1g以下であるリン酸エステル類化合物としては、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリイソプロピルフェニルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリオクチルホスフェートなどが挙げられる。
尚、上記リン酸エステル類化合物は単独で用いても、2種類以上を混合して用いても良い。2種類以上のリン酸エステル類化合物を用いる場合は、使用された2種類以上のリン酸エステル類化合物の合計含有量が本発明により特定される含有量となるようにする。
また、本発明の発泡性樹脂粒子、発泡粒子及び発泡粒子成形体は、必要に応じて、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、アルミン酸カルシウム、三酸化アンチモン、膨張性黒鉛、赤リンなどの無機系難燃剤、2,3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタンなどの難燃助剤を更に含有するものであっても良い。
また、本発明の発泡性樹脂粒子、発泡粒子および発泡粒子成形体は、トルエン、キシレン(m−キシレン、p−キシレン、o−キシレン)、エチルベンゼン、スチレンモノマーの4種類の有機揮発性成分(以下、有機揮発性4成分とも言う。)の総含有量が0.2重量%以下、好ましくは0.15重量%以下、更に好ましくは0.1重量%以下のものである。
該有機揮発性4成分の総含有量が多すぎると、建築物用断熱材等として発泡粒子成形体を使用した時に有機揮発性成分の大気中への放出量を低減することができない虞がある。尚、発泡性樹脂粒子および発泡粒子において有機揮発性4成分の総含有量が多すぎると有機揮発性成分の大気中への放出量の少ない発泡粒子成形体を得ることが難しくなる。
上記観点から、発泡性樹脂粒子、発泡粒子および発泡粒子成形体中には、有機揮発性4成分以外に、スチレン系樹脂中に不純物としてプロピルベンゼン(n−プロピルベンゼン、i−プロピルベンゼン)も含まれるため、有機揮発性4成分にプロピルベンゼンを加えた5成分の総含有量が0.2重量%以下、更に0.15重量%以下、特に0.1重量%以下であることが好ましい。
尚、上記有機揮発性成分の含有量は、揮発分であるため経時変化する。従って、本発明の発泡性樹脂粒子においては発泡機にて発泡させる際の発泡性樹脂粒子中の有機揮発性成分の含有量とし、本発明の発泡粒子においては型内に充填し成形加工する際の発泡粒子中の有機揮発性成分の含有量とし、本発明の発泡粒子成形体においては成形品として用途に応じて使用される際の発泡粒子成形体中の有機揮発性成分の含有量とする。
本発明において、発泡性樹脂粒子、発泡粒子または発泡粒子成形体中の上記有機揮発性4成分及びプロピルベンゼンなどの各々の成分の含有量は、発泡性樹脂粒子等の試料をジメチルホルムアミド(DMF)に溶解させガスクロマトグラフにより定量する。
ガスクロマトグラフによる定量は具体的には以下の手順にて行なう。
1.100mLのメスフラスコにシクロペンタノール約5gを小数点第3位まで精秤し(このときの重量をWiとする)、DMFを加えて全体を100mLとする。このDMF溶液をさらにDMFで100倍に希釈し内部標準溶液とする。
2.測定対象となる発泡性樹脂粒子、発泡粒子又は発泡粒子成形体から、測定用試料約1gを小数点第3位まで精秤し、このときの重量をW(g)とする。
3.精秤した試料を約18mLのDMFに溶解させ、前記1で作製した内部標準溶液をホールピペットにて正確に2mL加える。
4.この溶液をマイクロシリンジにて1μL採集し、ガスクロマトグラフに導入し、クロマトグラムを得る。
得られたクロマトグラムより各有機揮発性成分及び内部標準のピーク面積を求め、以下の(2)式により各成分濃度を求める。
各成分濃度(重量%)=[(W/10000)×2]×[An/Ai]×Fn÷W×100・・・(2)
(但し、W:内部標準溶液を作成したときのシクロペンタノール重量(g)、W:DMFに溶解させた試料重量(g)、An:ガスクロマトグラフ測定時の各有機揮発性成分物質のピーク面積、Ai:ガスクロマトグラフ測定時の内部標準物質のピーク面積、Fn:あらかじめ作成した検量線より求めた各有機揮発性成分の補正係数。)
また、上記ガスクロマトグラフ分析の条件は以下の通りである。
使用機器 :(株)島津製作所製のガスクロマトグラフGC−6AM。
カラム材質 :内径3mm、長さ5000mmのガラスカラム。
カラム充填剤 :〔液相名〕FFAP(遊離脂肪酸)、〔液相含浸率〕10重量%、〔担体名〕ガスクロマトグラフ用珪藻土Chromosorb W、〔担体粒度〕60/80メッシュ、〔担体処理方法〕AW−DMCS(水洗・焼成・酸処理・シラン処理)、〔充填量〕90mL
注入口温度 :250℃
カラム温度 :120℃
検出部温度 :250℃
キャリヤーガス:N、流量40m/min.
検出器 :FID(水素炎イオン化検出器)
検出限界 :各成分ごとに20重量ppm
尚、本発明において、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンモノマーなどの各成分の発泡性樹脂粒子、発泡粒子または発泡粒子成形体中の含有量が、上記検出限界を下回る場合は、その成分の含有量は0ppmとみなす。
本発明の発泡性樹脂粒子は、従来既知の装置を使用して、例えば、撹拌装置の付いた密閉容器内にスチレンモノマー、可塑剤、重合開始剤と共に、適当な懸濁剤の存在下で水性媒体中に分散させた後、重合反応を開始し、重合途中あるいは重合完了後に発泡剤を添加して、発泡性スチレン系樹脂粒子を得る方法が挙げられる。
本発明の発泡性樹脂粒子は、スチレンモノマーまたはスチレンモノマーを主成分とするビニルモノマーの混合物から製造される。スチレンモノマーと共重合可能なビニルモノマーとして、例えば、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、t−ブチルスチレン、クロロスチレン、ブロモスチレン、ジビニルベンゼンなどのスチレン誘導体や、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、ブタンジオールジアクリレートなどのアクリル酸エステル類や、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘキシルなどのメタクリル酸エステル類や、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどのニトリル基含有モノマーなどが挙げられ、これらのビニルモノマーを2種類以上混合して用いても良い。
上記モノマーを重合させるための重合開始剤としては、ビニルモノマーに可溶で、10時間半減期温度(一定温度で有機化酸化物を分解させた際、活性酸素量が10時間で当初の半分になるときのその一定温度)が50〜120℃である、過酸化ベンゾイル、ステアロイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソブチレート、t−ヘキシルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−アミルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、1−シクロヘキシル−1−メチルエチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、2,5−ジメチル−2,5−ビス(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−アミルパーオキシイソプロピルカーボネート、t−アミルパーオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−2−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパンなどの有機過酸化物や、アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ化合物などが挙げられ、これらの重合開始剤は1種類または2種類以上組み合わせて用いることができる。重合開始剤の使用量は、ビニルモノマー100重量部に対して、0.01〜3重量部が好ましい。0.01重量部未満では重合速度が遅くなって生産性が低下し、逆に3重量部を超えると不経済である。10時間半減期温度が60〜80℃である有機過酸化物及び10時間半減期温度が80〜120℃である有機過酸化物を組み合わせて用いることが好ましい。
上記モノマーを重合させるために用いる懸濁剤としては、例えば、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどの親水性高分子や、第3リン酸カルシウム、ピロリン酸マグネシウム、ヒドロキシアパタイト、酸化アルミニウム、タルク、カオリン、ベントナイトなどの難水溶性無機塩などを用いることができ、必要に応じて界面活性剤を併用しても良い。なお、難水溶性無機塩を使用する場合は、アルキルスルホン酸ナトリウムやドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアニオン系界面活性剤を併用することが好ましい。
懸濁剤の使用量は、芳香族ビニルモノマー100重量部に対して、0.01〜5重量部が好ましい。前記の難水溶性無機塩とアニオン系界面活性剤を併用する場合は、芳香族ビニルモノマー100重量部に対して、難水溶性無機塩を0.05〜3重量部、アニオン系界面活性剤を0.0001〜0.5重量部用いることが好ましい。
また、芳香族ビニルモノマーには、ポリエチレンワックス、タルク、シリカ、エチレンビスステアリルアミド、メタクリル酸メチル系共重合体、シリコーンなどの気泡核剤、流動パラフィン、グリセリンジアセトモノラウレート、グリセリントリステアレート、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシルなどの可塑剤、ドデシルメルカプタン、α−メチルスチレンダイマーなどの連鎖移動剤、アルキルジエタノールアミン、グリセリン脂肪酸エステル、アルキルスルホン酸ナトリウムなどの帯電防止剤、フェノール系、リン系、イオウ系などの酸化防止剤、ベンゾトリアゾール系やベンゾフェノン系などの紫外線吸収材、ヒンダードアミン系などの光安定剤、導電性カーボンブラック、黒鉛粉、アルミニウム粉、銅亜鉛合金粉、銅粉、銀粉、金粉などの導電性フィラー、IPBC、TBZ、BCM、TPNなどの有機系抗菌剤、銀系、銅系、亜鉛系、酸化チタン系などの無機系抗菌剤などの添加剤、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、エチレン−プロピレンゴムなどのゴム成分を本発明の目的、効果を阻害しない範囲で添加しても良い。
尚、本発明において、ハロゲン系難燃剤、必要に応じて添加される難燃助剤、更に、リン酸エステル類化合物を含有する発泡性樹脂粒子は、上記スチレンモノマーの重合時に該物質をスチレンモノマーに溶解させることにより得ることができる。また、ハロゲン系難燃剤、リン酸エステル類化合物の発泡性樹脂粒子の基材樹脂中の含有量は、スチレンモノマーに溶解させる該物質の添加量を変えることにより調整でき、添加量の90〜100重量%が重合されたポリスチレン系樹脂中に含有される。
また、該発泡性樹脂粒子を加熱して発泡させることにより、本発明のハロゲン系難燃剤、必要に応じて添加される難燃助剤、更に、リン酸エステル類化合物を含有する発泡粒子が得られ、該発泡粒子を型内成形することにより本発明のハロゲン系難燃剤、必要に応じて添加される難燃助剤、更に、リン酸エステル類化合物を含有する発泡粒子成形体が得られる。
また、本発明において、発泡性樹脂粒子、発泡粒子または発泡粒子成形体中の上記有機揮発性成分の含有量を低減する為には、以下の方法が挙げられる。
例えば、スチレンモノマーの含有量を低減する為にはスチレンモノマーの重合反応を阻害するハロゲン系難燃剤の上記使用量を低減する方法が挙げられる。該ハロゲン系難燃剤の使用量をどの程度まで抑えなければならないかはハロゲン系難燃剤の種類によって異なるが、概ね、スチレンモノマー100重量部に対して0.5〜1重量部以下であることが好ましい。未反応のスチレンモノマー量を低減する方法として、発泡性樹脂粒子の重合を、70℃〜110℃で重合の第1段階を、100℃〜130℃で重合の第2段階を行い、10時間半減期温度が60〜80℃である有機過酸化物及び10時間半減期温度が80〜120℃である有機過酸化物を組み合わせて用いることが好ましい。
上記10時間半減期温度が60〜80℃である有機過酸化物として、過酸化ベンゾイルなどのジアシルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートなどのアルキルパーエステル、2,5−ジメチル−2,5−ビス(2−エチルヘキサノイルパーオキシ)ヘキサンなどの2官能性のアルキルパーエステルを用いることが特に好ましい。また、上記10時間半減期温度が80〜120℃である有機過酸化物として、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルカーボネート、t−アミルパーオキシ−2−エチルヘキシルカーボネートなどのパーカーボネート類、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−2−メチルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンなどのパーオキシケタール類を用いることが特に好ましい。
尚、本明細書において有機過酸化物の10時間半減期温度は、通常、ラジカルに対して比較的不活性な溶液(例えばベンゼンやミネラルスピリット等)を使用して、0.1mol/L濃度の有機過酸化物溶液を調整し、窒素置換を行なったガラス管内に密封し、所定温度にセットした恒温槽に浸し、熱分解させて測定される。
また、スチレンモノマー以外のエチルベンゼンなどの有機揮発性成分の含有量を低減する為には、スチレンモノマー以外のエチルベンゼンなどの有機揮発性成分はスチレンモノマー中の不純物に由来するものなので、ハルコン法等により得られる純度の高いスチレンモノマーを出発原料としてポリスチレンを上記の通り懸濁重合する方法が挙げられる。
但し、本発明において発泡性樹脂粒子、発泡粒子または発泡粒子成形体中の有機揮発性成分の含有量を低減する方法は、特に上記方法に制限されるものではない。
また、発泡性樹脂粒子製造時に密閉容器内に供給される発泡剤としては、プロパン、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン、シクロペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、フラン等のエーテル類、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール等のアルコール類、HCFC−141b、HCFC−142b、HCFC−124、HFC−152a、HFC−134a等のハロゲン化炭化水素、二酸化炭素、窒素等の無機ガス等が挙げられる。これらの発泡剤は単独で、あるいは2種類以上を併用することができる。
上記発泡剤は発泡性スチレン系樹脂粒子中の発泡剤含有量が1〜20重量%、好ましくは2〜10重量%になる程度の量が密閉容器内に供給される。発泡剤の添加時期は、重合反応前、重合反応中、重合完了後のいずれでも良いが、芳香族ビニルモノマーの重合転化率が70%以上で添加する方が好ましい。さらに重合転化率80%以上で添加することが好ましい。芳香族ビニルモノマーの重合転化率が70%未満で発泡剤を添加した場合は、未反応の芳香族ビニルモノマーが増加し有機揮発性成分の含有量が0.2重量部以下の発泡性樹脂粒子が得られない虞がある。
本発明の発泡性樹脂粒子、発泡粒子又は発泡粒子成形体を構成しているスチレン系樹脂粒子の分子量は、重量平均分子量(Mw)で、150000〜350000の範囲にあることが好ましい。Mwが150000未満では得られる発泡粒子成形体の強度が低下する虞れがある。Mwが350000を超えると発泡性が低下し、目標の発泡倍率(例えば50〜60倍)まで発泡させることが困難になる虞れや、成形時に発泡粒子同士が融着しにくくなり、発泡粒子成形体強度が低下する虞れがある。好ましいMwは180000〜300000である。
該重量平均分子量は、発泡性樹脂粒子、発泡粒子又は発泡粒子成形体を構成しているスチレン系樹脂10mgをテトラヒドロフラン(THF)10mlに溶解させ、ゲルパーミエーションクロマトグラフ(GPC)分析法により測定し、標準ポリスチレンで校正した値である。
上記GPC分析条件の詳細は以下の通りである。
使用機器 :東ソー製SC−8020型
カラム :昭和電工社製Shodex AC−80M2本を直列に連結
カラム温度:40℃
流速 :1.0ml/分
検出器 :東ソー社製紫外可視光検出機UV−8020型
本発明の発泡粒子は、発泡性樹脂粒子を発泡させることにより得られるものであり、本発明の発泡粒子成形体は該発泡粒子を型内成形して得られるものである。
発泡性樹脂粒子の発泡方法としては、例えば、周知の撹拌装置の付いた円筒形容器からなる発泡機を用いて、該発泡機内に発泡性樹脂粒子を投入し撹拌装置にて撹拌しつつ発泡機内にスチームなどの加熱媒体を導入することにより発泡性樹脂粒子を加熱し発泡させる方法が採用される。
また、発泡粒子を発泡粒子成形体とする方法として、例えば、発泡粒子を金型内或いは上下一対のスチールベルト間に充填した後、スチームなどの加熱媒体を導入することにより発泡粒子を加熱して発泡粒子同士を相互に融着させて、型内形状の発泡粒子成形体を得る周知の型内成形法が挙げられる。
上記のように得られた発泡粒子の嵩密度は、10〜100kg/m、更に12〜50kg/mであることが好ましい。また、発泡粒子成形体の見かけ密度は、10〜100kg/m、更に12〜50kg/mであることが好ましい。発泡粒子の嵩密度は目的とする発泡粒子成形体の見かけ密度および型内成形条件に応じて適宜選択される。また、発泡粒子成形体の見かけ密度は該成形体の用途、目的物性に応じて適宜選択される。発泡粒子成形体の見かけ密度が低すぎると強度が不足し、逆に該見かけ密度が高すぎると軽量性、緩衝性、断熱性などの発泡体特有の物性が十分発揮することが難しくなると共に不経済である。
本明細書において発泡粒子の嵩密度(kg/m)は、空のメスシリンダーを用意し、該メスシリンダーに相対湿度50%、23℃、1atmの条件にて2日放置した500個以上の発泡粒子(発泡粒子群の重量W1)を入れて、メスシリンダーの目盛りからより読みとられる発泡粒子群の嵩体積V1(cm)にてメスシリンダーに入れた発泡粒子群の重量W1(g)を割り算して単位換算する(W1/V1×1000)ことにより求められる。
また、本明細書において発泡粒子成形体の見かけ密度(kg/m)は、発泡粒子成形体の外形寸法から求められる体積VM(cm)にて発泡粒子成形体重量WM(g)を割り算して単位換算する(WM/VM×1000)ことにより求められる。
特に、本発明の発泡粒子成形体において、見かけ密度(d)が10〜100kg/m、曲げ強度(B)と見かけ密度(d)との関係が下記(1)式を満足するものは、特に機械的物性に優れたものであり建築物用断熱材等として好適なものである。
B/d≧13 ・・・(1)
〔但し、B:曲げ強度(kPa)、d:発泡粒子成形体の見かけ密度(kg/m)〕
本発明の発泡粒子成形体は、発泡体の基本物性に加え、難燃性及び機械的物性に優れ、化学物質過敏症に対処するための製品製造後の長期熟成養生を必要とするものではないため、保管養生スペースに係るコストを削減できるものであり経済性に優れるものである。このような発泡粒子成形体は建築物用断熱材、車両・船舶用緩衝材、土木資材として特に好適なものである。
以下、本発明に関する実施例及び比較例について説明する。
実施例1
撹拌装置の付いた内容積が50Lのオートクレーブに、脱イオン水16kg、懸濁剤として、第3リン酸カルシウム20g、界面活性剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.8gを投入した。
ついで、重合開始剤として10時間半減期温度が74℃の有機過酸化物である過酸化ベンゾイル水希釈粉体(日本油脂社製『ナイパーBW』、過酸化ベンゾイル純度75重量%)34g及び、10時間半減期温度が99℃の有機過酸化物であるt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート(日本油脂社製『パーブチルE』)34g、ハロゲン系難燃剤として2,2−ビス(4−(2−アリルオキシ)−3,5−ジブロモフェニル)プロパン(帝人化成社製『ファイアガード3200』)68g、リン酸エステル類化合物としてトリアリールホスフェート(イソプロピル化トリフェニルホスフェートとトリフェニルホスフェートとの混合物)(味の素テクノファイン社製『レオフォス65』、溶解度(25℃)0.0001g/水100g)170gをスチレンモノマー17kgに溶解させ、230rpmで撹拌しながらオートクレーブに投入した。オートクレーブ内を窒素置換した後、昇温を開始し、1時間半かけて90℃まで昇温した。
90℃到達後、90℃で6時間保持した後、120℃まで3時間かけて昇温し、そのまま120℃で5時間保持した後、30℃まで約6時間かけて冷却した。90℃から120℃への昇温途中、100℃到達時に発泡剤としてペンタン(n−ペンタン80%とイソペンタン20%の混合物)340g、ブタン(n−ブタン70%とイソブタン30%の混合物)1200gを30分かけオートクレーブ内に圧入した。
冷却後、内容物を取り出し、発泡性スチレン系樹脂粒子の表面に付着した第3リン酸カルシウムを除去するため、硝酸を添加し第3リン酸カルシウムを溶解させた後、遠心分離機で脱水し、流動乾燥装置で表面に付着した水分を除去し、平均粒径が約1mmの発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。
得られた発泡性スチレン系樹脂粒子を篩いにかけて0.7〜1.4mmの粒子を取り出し、発泡性スチレン系樹脂粒子100重量部に対して、帯電防止剤であるN,N―ビス(2−ヒドロキシエチル)アルキルアミン0.005重量部を添加し、さらにステアリン酸亜鉛0.1重量部、グリセリントリステアレート0.05重量部、グリセリンモノステアレート0.05重量部の混合物で被覆した。
得られた発泡性スチレン系樹脂粒子4kgを加圧バッチ発泡機(ダイセン工業社製DYHL500U)内で、発泡機内圧力が0.01MPaになるようにスチームを供給し、約90秒間加熱した後、60秒間乾燥させて発泡粒子を得た。得られた発泡粒子を室温で1日熟成後、型物成形機(ダイセン工業社製、VS500)の金型に充填し、0.07MPaのスチーム圧力で20秒間加熱し、十分に冷却後、金型から取り出しスチレン系樹脂発泡粒子成形体を得た。
上記の通り得られた発泡性スチレン系樹脂粒子は、有機揮発性成分の含有量が少ないにもかかわらず発泡性に優れているものであった。また、上記の通り得られたスチレン系樹脂発泡粒子は、有機揮発性成分の含有量が少ないにもかかわらず成形加工性に優れているものであった。また、上記の通り得られたスチレン系樹脂発泡粒子成形体は、有機揮発性成分の含有量が少なく、難燃性、機械的物性において優れているものであった。
実施例2
ハロゲン系難燃剤として2,4,6−トリブロモフェノールアリルエーテル(第一エフアール社製『ピロガードFR−100』)68gを用いた以外は、実施例1と同様に行った。
得られた発泡性スチレン系樹脂粒子、スチレン系樹脂発泡粒子およびスチレン系樹脂発泡粒子成形体は、実施例1にて得られたものと同様に優れたものであった。
実施例3
リン酸エステル類化合物としてトリフェニルホスフェート(大八化学社製『TPP』、溶解度(25℃)0.001g/水100g)170gを用いた以外は実施例1と同様に行った。
得られた発泡性スチレン系樹脂粒子、スチレン系樹脂発泡粒子およびスチレン系樹脂発泡粒子成形体は、実施例1にて得られたものと同様に優れたものであった。
実施例4
リン酸エステル類化合物としてトリクレジルホスフェート(大八化学社製『TCP』、溶解度(25℃)0.00001g/水100g)170gを用いた以外は実施例1と同様に行った。
得られた発泡性スチレン系樹脂粒子、スチレン系樹脂発泡粒子およびスチレン系樹脂発泡粒子成形体は、実施例1にて得られたものと同様に優れたものであった。
実施例5
リン酸エステル類化合物としてトリアリールホスフェート『レオフォス65』340gを用いた以外は実施例1と同様に行った。
得られた発泡性スチレン系樹脂粒子、スチレン系樹脂発泡粒子およびスチレン系樹脂発泡粒子成形体は、実施例1にて得られたものと同様に優れたものであった。
実施例6
ハロゲン系難燃剤として2,2−ビス(4−(2,3−ジブロモプロポキシ)−3,5−ジブロモフェニル)プロパン(帝人化成社製 『ファイアガード3100』)340g、リン酸エステル類化合物としてトリアリールホスフェート『レオフォス65』170g、難燃助剤として2,3−ジメチル−2,3−ジフェニルブタン(日本油脂社製『ノフマーBC』)51g、重合開始剤として過酸化ベンゾイル水希釈粉体(『ナイパーBW』、過酸化ベンゾイル純度75重量%)43g及び、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート(『パーブチルE』)25gを用い、オートクレーブの温度条件を90℃到達後、90℃から100℃まで6.5時間かけ昇温した後、さらに120℃まで1.5時間かけて昇温し、そのまま120℃で2.5時間保持した後、30℃まで約6時間かけて冷却した以外は実施例1と同様に行った。
得られた発泡性スチレン系樹脂粒子、スチレン系樹脂発泡粒子およびスチレン系樹脂発泡粒子成形体は、実施例1にて得られたものと同様に優れたものであった。
実施例7
ハロゲン系難燃剤として1,2,5,6−テトラブロモシクロオクタン(第一エフアール社製『ピロガードFR−200』、シリカ0.5%含有品)68g、リン酸エステル類化合物としてトリアリールホスフェート『レオフォス65』170g、重合開始剤として過酸化ベンゾイル水希釈粉体(『ナイパーBW』、過酸化ベンゾイル純度75重量%)43g及び、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキシルモノカーボネート(『パーブチルE』)25gを用い、オートクレーブの温度条件を90℃到達後、90℃から100℃まで6.5時間かけ昇温した後、さらに120℃まで1.5時間かけて昇温し、そのまま120℃で2.5時間保持した後、30℃まで約6時間かけて冷却した以外は実施例1と同様に行った。
得られた発泡性スチレン系樹脂粒子、スチレン系樹脂発泡粒子およびスチレン系樹脂発泡粒子成形体は、実施例1にて得られたものと同様に優れたものであった。
比較例1
リン酸エステル類化合物を使用せず、可塑剤としてグリセリントリステアレート170gをスチレンモノマー17kgに溶解させて用いた以外は実施例1と同様に行った。
比較例1にて得られた、発泡性スチレン系樹脂粒子は発泡性に劣り、スチレン系樹脂発泡粒子は成形加工性に劣るものであった。また、得られたスチレン系樹脂発泡粒子成形体は難燃性に劣るものであった。
比較例2
ハロゲン系難燃剤として2,2−ビス(4−(2−アリルオキシ)−3,5−ジブロモフェニル)プロパン『ファイアガード3200』を170g使用し、リン酸エステル類化合物を使用せず、可塑剤として流動パラフィン(松村石油研究所社製『モレスコホワイトP60』)130gをスチレンモノマー17kgに溶解させて用いた以外は実施例1と同様に行った。
比較例2にて得られた、発泡性スチレン系樹脂粒子は有機揮発性成分の含有量が多いものであった。また、発泡性スチレン系樹脂粒子は発泡性に優れ、スチレン系樹脂発泡粒子は成形加工性に優れているものの、得られたスチレン系樹脂発泡粒子成形体は機械的物性に劣るものであった。
比較例3
ハロゲン系難燃剤として2,2−ビス(4−(2−アリルオキシ)−3,5−ジブロモフェニル)プロパン『ファイアガード3200』を680g使用した以外は比較例2と同様に行った。
比較例3にて得られた、発泡性スチレン系樹脂粒子、スチレン系樹脂発泡粒子およびスチレン系樹脂発泡粒子成形体は有機揮発性成分の含有量が多いものであった。また、発泡性スチレン系樹脂粒子は発泡性に優れ、スチレン系樹脂発泡粒子は成形加工性に優れているものの、得られたスチレン系樹脂発泡粒子成形体は機械的物性および耐熱性に劣るものであった。
比較例4
リン酸エステル類化合物を使用せず、可塑剤としてグリセリントリステアレート170gをスチレンモノマー17kgに溶解させて用いた以外は実施例6と同様に行った。
比較例4にて得られた、発泡性スチレン系樹脂粒子は発泡性に劣り、スチレン系樹脂発泡粒子は成形加工性に劣るものであった。また、得られたスチレン系樹脂発泡粒子成形体は難燃性に劣るものであった。
比較例5
ハロゲン系難燃剤を使用せず、リン酸エステル類化合物としてトリアリールホスフェート『レオフォス65』を680g用いた以外は実施例1と同様に行った。
比較例5にて得られた、発泡性スチレン系樹脂粒子は発泡性に優れ、スチレン系樹脂発泡粒子は成形加工性に優れているものの、得られたスチレン系樹脂発泡粒子成形体は難燃性および耐熱性に劣るものであった。
比較例6
リン酸エステル類化合物を使用せず、ハロゲン系難燃剤として1,2,5,6−テトラブロモシクロオクタン『ピロガードFR−200』(シリカ0.5%含有品)を170g使用した以外は実施例7と同様に行った。
比較例6にて得られた、発泡性スチレン系樹脂粒子は有機揮発性成分の含有量が多いものであった。また、発泡性スチレン系樹脂粒子は発泡性に劣り、スチレン系樹脂発泡粒子は成形加工性に劣るものであった。更に、得られたスチレン系樹脂発泡粒子成形体は機械的物性に劣るものであった。
上記実施例1〜7および比較例1〜6で得られた発泡性スチレン系樹脂粒子、スチレン系樹脂発泡粒子、スチレン系樹脂発泡粒子成形体の諸物性を表1〜6に示す。
Figure 2005126537
Figure 2005126537
Figure 2005126537
Figure 2005126537
Figure 2005126537
Figure 2005126537
表1〜6中の略号の意味は以下の通りである。
TBBPA/AE;2,2−ビス(4−(2−アリルオキシ)−3,5−ジブロモフェニル)プロパン
TBP/AE ;2,4,6−トリブロモフェノールアリルエーテル
TBBPA/BP;2,2−ビス(4−(2,3−ジブロモプロポキシ)−3,5−ジブロモフェニル)プロパン
TBCO ;1,2,5,6−テトラブロモシクロオクタン
TCP ;トリクレジルホスフェート
TPP ;トリフェニルホスフェート
TAP ;トリアリールホスフェート
尚、表中における発泡性、難燃性、曲げ強さの評価は以下の通り行なった。
(発泡性)
底に金網が張ってある金属製の箱に約30gの発泡性スチレン系樹脂粒子を入れ、次いで該箱を箱型バッチ式予備発泡機に入れ、吹込圧力0.08MPaのスチームを導入し270秒間加熱した。得られた発泡粒子を室温で1日風乾した後、1Lのメスシリンダーに発泡粒子を入れ、発泡粒子の体積1L当たりの重量を測定し、嵩密度(kg/m)を測定した。
(難燃性)
JIS A 9511(1955)の燃焼試験(測定方法A)に準拠して燃焼試験を行い、平均消火時間が1.5秒以内で残塵がなく燃焼限界指示線を越えて燃焼が継続しなかった場合を◎、平均消火時間が3秒で残塵がなく燃焼限界指示線を越えて燃焼が継続しなかった場合を○、3秒以上燃焼が継続した場合あるいは燃焼限界指示線を越えて燃焼した場合を×とした。
(曲げ強さ)
発泡粒子成形体を切断して、縦300mm×横75mm×厚さ25mmの試験片(片面スキン付き)を作成し、JIS K 7221−2(1999)および附属書1に準拠して、試験速度10mm/minの条件にてスキン面を下面として3点曲げ試験を行い、最大荷重を測定し曲げ強さを算出した。

Claims (7)

  1. トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンモノマーの4種類の有機揮発性成分の総含有量が0.2重量%以下の発泡性スチレン系樹脂粒子であって、該樹脂粒子の基材樹脂100重量部に対して、ハロゲン系難燃剤を0.1〜3重量部、リン酸エステル類化合物を0.1〜3重量部含有していることを特徴とする発泡性スチレン系樹脂粒子。
  2. ハロゲン系難燃剤がフェニルアリルエーテル構造を有するハロゲン系難燃剤を1種以上含むことを特徴とする請求項1に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子。
  3. ハロゲン系難燃剤(a)とリン酸エステル類化合物(b)との重量比(a/b)が0.5〜5であることを特徴とする請求項2に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子。
  4. リン酸エステル類化合物の25℃の水100gに対する溶解度が1g以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の発泡性スチレン系樹脂粒子。
  5. トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンモノマーの4種類の有機揮発性成分の総含有量が0.2重量%以下のスチレン系樹脂発泡粒子であって、該発泡粒子の基材樹脂100重量部に対して、ハロゲン系難燃剤を0.1〜3重量部、リン酸エステル類化合物を0.1〜3重量部含有していることを特徴とするスチレン系樹脂発泡粒子。
  6. トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンモノマーの4種類の有機揮発性成分の総含有量が0.2重量%以下のスチレン系樹脂発泡粒子成形体であって、該成形体の基材樹脂100重量部に対して、ハロゲン系難燃剤を0.1〜3重量部、リン酸エステル類化合物を0.1〜3重量部含有していることを特徴とするスチレン系樹脂発泡粒子成形体。
  7. 見かけ密度(d)が10〜100kg/m、曲げ強度(B)と見かけ密度(d)との関係が下記(1)式を満足することを特徴とする請求項6に記載のスチレン系樹脂発泡粒子成形体。
    B/d≧13 ・・・・・・(1)
    〔但し、B:曲げ強度(kPa)、d:見かけ密度(kg/m)〕
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