(第1の実施形態)
以下に、本発明に係る遊技機の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る遊技機の第1の実施形態における構成を示すブロック図である。図1に示すように、本発明に係る遊技機としてのパチンコ機には、パチンコ機本体を総括的に制御するメイン制御手段として機能するメイン制御基板1と、演出装置の1つである表示装置3を専門に制御する表示制御手段として機能する表示制御基板21と、演出装置の1つであるスピーカ(音声装置)4を専門に制御する音声制御手段として機能する音声制御基板22と、演出装置の1つであるランプ5を専門に制御するランプ制御手段として機能するランプ制御基板23とが相互に電気的に接続されるように、それぞれ着脱可能に搭載されている。ここで、表示制御基板21(表示制御手段)、音声制御基板22(音声制御手段)及びランプ制御基板23(ランプ制御手段)は、メイン制御基板1から送信された各種信号を受けて前記演出装置の各々を専門に制御するサブ制御手段として機能するので、サブ制御基板2(一点鎖線で図示)と総称する。
また、パチンコ機の組立工程においては、メイン制御基板1、表示制御基板21、音声制御基板22及びランプ制御基板23がそれぞれ同一の機種に関する基板として搭載されている必要がある。例えば、パチンコ機の機種を特定する要素として、所定の遊技内容(遊技のモチーフ、図柄・背景の画像、変動態様、リーチ演出等)及び所定のスペック(大当り確率、賞球の個数、大入賞口の最大開放回数、大入賞口のカウント数、変動時間短縮の有無、確率変動図柄の個数、確率変動の有無等)に関する情報(プログラム)が予め蓄積されているメイン制御基板1と、前記遊技内容及び前記スペックに応じた表示演出に関する情報(プログラム)が予め蓄積された表示制御基板21と、前記遊技内容及び前記スペックに応じた音声演出に関する情報(プログラム)が予め蓄積された音声制御基板22と、前記遊技内容及び前記スペックに応じたランプ演出に関する情報(プログラム)が予め蓄積されたランプ制御基板23とが適正に組み合わされて搭載されている必要がある。
ここで、本発明における「同一の機種」とは、前記遊技内容及び前記スペックがそれぞれ同一となるように、メイン制御基板及びサブ制御基板が搭載されたパチンコ機同士を指すことに限定されず、遊技内容が同じで異なるスペックとなるように、メイン制御基板及びサブ制御基板が搭載されたパチンコ機同士(いわゆる「シリーズ機」)も含まれる。すなわち、前者は広義の「同一の機種」であって、後者は狭義の「同一の機種」として位置づけるものとする。
メイン制御基板1は、パチンコ機全体を制御する制御手段としてのCPU1aを備えており、そのCPU1aにはROM1b及びRAM1cが各別に電気的に接続されている。ROM1bは、大当り判定用乱数、大当り図柄乱数、リーチ判定用乱数、リーチ図柄乱数、リーチ時中図柄乱数、ハズレ図柄乱数、変動パターン振分け乱数などの各種乱数を発生させるプログラム及び前記各種乱数を用いた各種処理(大当り判定、大当り図柄判定、リーチ判定、変動パターンの決定など)、遊技演出に関する各種の制御コマンド(変動パターン指定コマンド、図柄指定コマンド、全図柄停止コマンド、保留指定コマンドなど)を演算処理のプログラムを有してそのプログラムをCPU1aが実行できるようにされている。
また、ROM1bには、遊技機を制御するための制御プログラムや、複数種類の変動パターンなどと共に、前記制御プログラムや前記変動パターンによって機種を特定する第1の機種識別情報が記憶されている。また、RAM1cには、遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種情報(各種乱数の値、始動保留球数の記憶値など)が記憶されるようになっている。
そして、メイン制御基板は、サブ制御基板2に対して前記各種情報の送信を行う通信手段としての機能も備えている。
また、CPU1aは、演算処理した制御コマンドを制御信号として、表示制御基板21、音声制御基板22及びランプ制御基板23に出力するようになっている。
(表示制御手段)
表示制御基板21は、機内に設けられた表示に関する演出装置としての表示装置3を制御する制御手段としてのCPU21aを備えており、そのCPU21aには、ROM21b、RAM21c及び第1の判定手段21dが電気的に接続されている。
CPU21aは、メイン制御基板1及び表示装置3との間の各種情報の送受信を行う通信手段としての機能を備えると共に、ROM21b及びRAM21cに記憶された各種情報の読み込みや、RAM21cへの各種情報の書き込みや、前記各種情報を元に、表示装置3を制御する制御信号を表示装置3に送信するといった制御手段としての機能を備えている。また、ROM21bには、表示装置3を制御するための制御プログラム、異常状態報知画面、図柄データ、背景データ、キャラクタデータ、及び所定の遊技内容及び所定のスペックによって機種を特定する第2の機種識別情報が記憶されている。また、RAM21cには、メイン制御基板1から送信された各種情報が記憶されるようになっている。さらに、第1の判定手段21dは、メイン制御基板1から送信される前記第1の機種識別情報とROM21bに予め記憶されている第2の機種識別情報とが一致するか否かを判定する手段である。ここで、CPU21a及び第1の判定手段21dは別体である必要はなく、CPU21aが制御手段及び通信手段としての機能と第1の判定手段21dとしての機能とを兼ね備えている態様でもよい。
(音声制御手段)
音声制御基板22は、機内に設けられた音声に関する演出装置としてのスピーカ4を制御するサブ制御プログラムを有するROM22b及びその制御プログラムを実行するCPU22aを備えており、そのことによって、サブ制御手段としての機能を有している。そのCPU22aには、さらにRAM22c及び第1の判定手段22dが電気的に接続されている。以下に説明のCPU22aの動作はROM22bに記憶されたサブ制御プログラムを実行することを示すものである。
CPU22aは、メイン制御基板1及びスピーカ4との間の各種情報の送受信を行う通信手段としての機能を備えると共に、ROM22b及びRAM22cに記憶された各種情報の読み込みや、RAM22cへの各種情報の書き込みや、前記各種情報を元に、スピーカ4を制御する制御信号をスピーカ4に送信するといった制御手段としての機能を備えている。また、ROM22bには、スピーカ4を制御するための制御プログラム、エラー音のデータ、遊技で使用される各音声データや、所定の遊技内容及び所定のスペックによって機種を特定する第2の機種識別情報が記憶されている。また、RAM22cには、メイン制御基板1から送信された各種情報が記憶されるようになっている。さらに、第1の判定手段22dは、メイン制御基板1から送信される前記第1の機種識別情報とROM22bに予め記憶されている第2の機種識別情報とが一致するか否かを判定する手段である。ここで、CPU22a及び第1の判定手段22dは別体である必要はなく、CPU22aが制御手段及び通信手段としての機能と第1の判定手段22dとしての機能とを兼ね備えている態様でもよい。
(ランプ制御手段)
ランプ制御基板23は、機内に設けられた装飾ランプや、保留ランプなど(図示せず)のランプ5を制御するサブ制御プログラムを有するROM22b及びその制御プログラムを実行するCPU23aを備えており、そのことによって、サブ制御手段としての機能を有している。そのCPU23aには、さらにRAM23c及び第1の判定手段23dが電気的に接続されている。以下に説明のCPU23aの動作はROM23bに記憶されたサブ制御プログラムを実行することを示すものである。
CPU23aは、メイン制御基板1及びランプ5との間の各種情報の送受信を行う通信手段としての機能を備えると共に、ROM23b及びRAM23cに記憶された各種情報の読み込みや、RAM23cへの各種情報の書き込みや、前記各種情報を元に、ランプ5を制御する制御信号をランプ5に送信するといった制御手段としての機能を備えている。また、ROM23bには、ランプ5を制御するための制御プログラム、デモ点滅パターンのデータや、遊技で使用される各ランプ点灯パターンデータや、所定の遊技内容及び所定のスペックによって機種を特定する第2の機種識別情報が記憶されている。また、RAM23cには、メイン制御基板1から送信された各種情報が記憶されるようになっている。さらに、第1の判定手段23dは、メイン制御基板1から送信される前記第1の機種識別情報とROM23bに予め記憶されている第2の機種識別情報とが一致するか否かを判定する手段である。ここで、CPU23a及び第1の判定手段23dは別体である必要はなく、CPU23aが制御手段及び通信手段としての機能と第1の判定手段23dとしての機能とを兼ね備えている態様でもよい。
次に、本実施形態の動作について図面を参照して以下に説明する。以下の説明では、メイン制御基板1によるメイン制御処理に対して、サブ制御基板2を構成する表示制御基板21、音声制御基板22及びランプ制御基板23の各々が独立して専用の演出装置の制御を行う。すなわち、メイン制御基板1によるメイン制御処理に対して、表示制御基板21による表示制御処理と、音声制御基板22による音声制御処理と、ランプ制御基板23によるランプ制御処理とがそれぞれ並行して実行される。そして、表示制御処理によって判定された結果を報知する報知手段として表示装置3が機能し、音声制御処理によって判定された結果を報知する報知手段としてスピーカ4が機能し、ランプ制御処理によって判定された結果を報知する報知手段としてランプ5が機能するのである。これは、パチンコ機に実装されたメイン制御基板1に対して、表示制御基板21、音声制御基板22及びランプ制御基板23のそれぞれのうち、何れの基板がメイン制御基板1と異なる機種に属する基板であるかを明確に報知することを目的としているためである。
ここで、一般のパチンコ機では、遊技中の各種制御情報を記憶手段(RAMなど)に記憶保持させるバックアップ機能を搭載したものが知られている。このバックアップ機能は、パチンコ機に供給される電源電圧(例えば、AC24V)が遊技店の閉店時や営業時間中の停電などの理由により遮断されると、その遮断時点における各種制御情報を記憶保持させる機能となっている。
この機能を搭載すれば、電源電圧が遮断されても該電源電圧が復電されると、記憶手段に記憶保持された制御情報に基づき遊技を再開させることができる。
ところで、遊技店では、前述したバックアップ処理で記憶保持された制御情報に基づき遊技が開始されると、不利益を得る虞があった。
例えば、確率変動機能を備えたパチンコ機において、前日にパチンコ機の大当り確率が高確率状態のまま閉店時間を迎えると、その制御情報はバックアップ処理により記憶手段に記憶保持され、翌日の開店時には高確率状態で遊技が開始されることになる。
そのため、このようなバックアップ機能を搭載したパチンコ機には、該バックアップ処理によって記憶手段に記憶保持された制御情報を強制的に消去し、記憶手段の記憶内容を初期化する初期化手段(RAMクリアスイッチ;図示せず)が備えられている。
そして、遊技店では、開店時に、初期化手段を操作して記憶手段の記憶内容を初期化していた。
また、遊技店には、多数台のパチンコ機が設置されているため、どのパチンコ機の初期化作業が完了しているか、初期化作業が確実に行われたかを把握するために、記憶手段に記憶保持されている制御情報が消去されたことをパチンコ機に配設されたランプや図柄表示装置、又は、遊技店に設置されたホールコンピュータで報知するように構成する技術が開示されている。
従って、パチンコ機に電源を投入する際には、「RAMクリアを伴わない電源投入(復電)」と「RAMクリアを伴う電源投入」とが存在する。具体的には、「RAMクリアを伴わない電源投入(復電)」の場合は、電源基板(図示せず)が、メイン制御基板1に対してリセット信号を出力する。一方、「RAMクリアを伴う電源投入」の場合、電源基板(図示せず)が、メイン制御基板1に対してリセット信号を出力した後に、RAMクリア信号を出力する。
また、前述の第1の機種識別情報及び第2の機種識別情報についても、「RAMクリアを伴う電源投入」と「RAMクリアを伴わない電源投入(復電)」とのそれぞれの場合で情報内容が異なっている。よって、以降、前述の第1の機種識別情報及び第2の機種識別情報を「RAMクリアを伴う電源投入」時の機種識別情報とする。一方、「RAMクリアを伴わない電源投入(復電)」時のメイン制御基板1の機種識別情報としてROM1bに記憶される機種識別情報を第4の機種識別情報とし、「RAMクリアを伴わない電源投入(復電)」時のサブ制御基板2の機種識別情報としてROM21b,22b及び23bに記憶される機種識別情報を第5の機種識別情報として説明する。
(メイン制御処理)
図2は、本実施形態におけるメイン制御処理の流れを示すフローチャートである。図2に示すように、まず、パチンコ機の電源を投入したとき、CPU1aは、電源基板(図示せず)からリセット信号が入力されたかを判別する(S1)。
リセット信号が電源基板(図示せず)により入力された場合(S1−Yes)、続いてCPU1aは、当該電源投入時に電源基板(図示せず)からRAMクリア信号が入力されたか否かを判別する(S2)。これは、当該電源投入が、「RAMクリアを伴う電源投入」なのか「RAMクリアを伴わない電源投入(復電)」であるかを判別するものである。
電源基板(図示せず)からRAMクリア信号が入力されたと判別された場合(S2−Yes)、CPU1aは、ROM1bに予め記憶されている第1の機種識別情報を読み出す(S3)。そして、CPU1aは、ROM1bから読み出した第1の機種識別情報をサブ制御基板2(表示制御基板21、音声制御基板22及びランプ制御基板23)に対して送信する(S4)。その後、CPU1aは、パチンコ遊技に関する通常遊技(以下、単に通常遊技という)の遊技処理を行う(S7)。
一方、電源基板(図示せず)からRAMクリア信号が入力されなかったと判別された場合(S2−No)、CPU1aは、ROM1bに予め記憶されている第4の機種識別情報を読み出す(S5)。そして、CPU1aは、ROM1bから読み出した第4の機種識別情報をサブ制御基板2(表示制御基板21、音声制御基板22及びランプ制御基板23)に対して送信する(S6)。その後、CPU1aは、パチンコ遊技に関する通常遊技(以下、単に通常遊技という)の遊技処理を行う(S7)。
(表示制御処理)
図3は、本実施形態における表示制御処理の流れを示すフローチャートである。図3に示すように、パチンコ機の電源が投入されたことを契機として、CPU21aが、初期画面背景に関する情報をROM21bから読み出す(S10)。そして、読み出された初期画面背景に関する情報を元に、CPU21aが表示装置3に対して初期画面背景を表示するよう指示する(S11)。
次に、CPU21aは、メイン制御基板1から送信された機種識別情報(第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報)を受信した(S12)ことを契機に、メイン制御基板1から送信された前記機種識別情報(第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報)をRAM21cに記憶する(S13)。その後、機種識別情報(第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報)をRAM21cに記憶したことを契機に、CPU21aは、ROM21bに予め記憶された第2の機種識別情報及び第5の機種識別情報をROM21bから読み出す(S14)。
その後、RAM21cに記憶された機種識別情報(第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報)及びROM21bから読み出された機種識別情報(第2の機種識別情報又は第5の機種識別情報)のうち、第1の機種識別情報と第2の機種識別情報とが一致するか否か、又は、第4の機種識別情報と第5の機種識別情報とが一致するか否かをCPU21aに電気的に接続された判定手段21dが判定する(S15)。ここで、判定手段21dとCPU21aは別体である必要はなく、ROM21bに判定プログラムを備え、それをCPU21aが実行することで、CPU21aが判定手段21dの機能を有して第1の機種識別情報と第2の機種識別情報とが一致するか否か、又は、第4の機種識別情報と第5の機種識別情報とが一致するか否かを判定してもよい。次に、第1の機種識別情報と第2の機種識別情報とが一致するか、又は、第4の機種識別情報と第5の機種識別情報とが一致すると判定された場合(S15−Yes)、ROM21bに予め記憶された初期画面図柄をCPU21aが読出し(S16)、その読出した初期画面図柄を演出装置として機能する表示装置3に表示するように指示する(S17)。
このようにして判定が行われた後にCPU21aは、通常遊技に基づく処理に移行する(S18)。尚、第1の機種識別情報と第2の機種識別情報とが一致しないか、又は、第4の機種識別情報と第5の機種識別情報とが一致しないと判定された場合(S15−No)には、S16〜S17に示すような処理を行うことなく、予めROM21bに記憶された異常状態報知画面を読み出してその画面を表示し(S19)、通常遊技状態には移行しない。このとき、異常状態報知画面を表示装置3に表示させなくとも、初期画面図柄を表示させないまま通常遊技に基づく処理に移行しない状態とすることで、表示制御基板21がメイン制御基板1と異なる機種に属するサブ制御基板2であることを報知するようにしてもよい。
以上の表示制御処理によれば、表示装置3に初期画面図柄が表示されなかった場合には、表示制御基板21がメイン制御基板1と異なる機種に属するサブ制御基板2であることが分かるので、そのような基板を搭載したパチンコ機をホールに提供することを防ぐことができる。
尚、本発明の「報知」には、通常行う動作の一部を意図的に行わないことをもってする報知も含む。従って、この場合の報知手段は、通常行う動作の一部を省略するものである。
(音声制御処理)
図4は、本実施形態における音声制御処理の流れを示すフローチャートである。図4に示すように、まず、メイン制御基板1から送信された機種識別情報(第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報)を受信した(S20)ことを契機に、CPU22aが、前記機種識別情報(第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報)をRAM22cに記憶する(S21)。その後、前記機種識別情報(第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報)をRAM22cに記憶したことを契機に、CPU22aは、ROM22bに予め記憶された機種識別情報(第2の機種識別情報又は第5の機種識別情報)をROM22bから読み出す(S22)。
その後、RAM22bに記憶された機種識別情報(第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報)及びROM22bから読み出された機種識別情報(第2の機種識別情報又は第5の機種識別情報)のうち、第1の機種識別情報と第2の機種識別情報とが一致するか否か、又は、第4の機種識別情報と第5の機種識別情報とが一致するか否かをCPU22aに電気的に接続された判定手段22dが判定する(S23)。ここでも、判定手段22dとCPU22aは別体である必要はなく、CPU22aが判定手段22dの機能を有して前記第1の機種識別情報と前記第2の機種識別情報とが一致するか否か、又は、第4の機種識別情報と第5の機種識別情報とが一致するか否かを判定してもよい。
次に、前記第1の機種識別情報と前記第2の機種識別情報とが一致するか、又は、前記第4の機種識別情報と前記第5の機種識別情報とが一致すると判定された場合(S23−Yes)、CPU22aは、通常遊技に基づく処理に移行する(S25)。一方、前記第1の機種識別情報と前記第2の機種識別情報とが一致しないか、又は、前記第4の機種識別情報と前記第5の機種識別情報とが一致しないと判定された場合(S23−No)には、演出装置として機能するスピーカ4に対して、CPU22aが予めROM22bに記憶されたエラー音を出力するように指示し(S24)、通常遊技に基づく処理には移行しない。
以上の音声制御処理によれば、スピーカ4によってエラー音が出力された場合、音声制御基板22がメイン制御基板1と異なる機種に属するサブ制御基板2であることが分かるので、そのような基板を搭載したパチンコ機をホールに提供することを防ぐことができる。
(ランプ制御処理)
図5は、本実施形態におけるランプ制御処理の流れを示すフローチャートである。図5に示すように、まず、メイン制御基板1から送信された機種識別情報(第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報)を受信した(S30)ことを契機に、CPU23aが、前記機種識別情報(第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報)をRAM23cに記憶する(S31)。その後、前記機種識別情報(第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報)をRAM23cに記憶したことを契機に、CPU23aは、ROM23bに予め記憶された機種識別情報(第2の機種識別情報又は第5の機種識別情報)をROM23bから読み出す(S32)。
その後、RAM23bに記憶された機種識別情報(第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報)及びROM23bから読み出された機種識別情報(第2の機種識別情報又は第5の機種識別情報)のうち、第1の機種識別情報と第2の機種識別情報とが一致するか否か、又は、第4の機種識別情報と第5の機種識別情報とが一致するか否かをCPU23aに電気的に接続された判定手段23dが判定する(S33)。ここでも、判定手段23dとCPU23aは別体である必要はなく、CPU23aが判定手段23dの機能を有して前記機種識別情報(第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報)と前記機種識別情報(第2の機種識別情報又は第5の機種識別情報)とが一致するか否かを判定してもよい。
次に、前記第1の機種識別情報と前記第2の機種識別情報とが一致するか、又は、前記第4の機種識別情報と前記第5の機種識別情報とが一致すると判定された場合(S33−Yes)、CPU23aは、ROM23bに予め記憶されたデモ点滅パターンに関する情報を読出し(S34)、その読出されたデモ点滅パターンに関する情報を元に、演出装置としてのランプ5に対してデモ点滅パターンを実行するよう指示する(S35)。そうして、ランプ5に対してデモ点滅パターンを実行するよう指示した後、CPU23aは、通常遊技に基づく処理に移行する(S37)。一方、前記第1の機種識別情報と前記第2の機種識別情報とが一致しないか、又は、前記第4の機種識別情報と前記第5の機種識別情報とが一致しないと判定された場合(S33−No)には、CPU23aは、予めROM23bに記憶された全点灯パターンに基づいてランプ5に対して全てのランプが点灯するように指示(S34及びS35のようなデモ点滅パターンの実行指示はさせず)し(S36)、通常遊技に基づく処理には移行しない。ここで、判定手段23dによる判定過程(S33)において前記第1の機種識別情報と前記第2の機種識別情報とが一致するか、又は、前記第4の機種識別情報と前記第5の機種識別情報とが一致しないと判定された場合の、CPU23aがランプ5に対して実行指示する内容は全てのランプを点灯させることに限られない。すなわち、前記第1の機種識別情報と前記第2の機種識別情報とが一致するか、又は、前記第4の機種識別情報と前記第5の機種識別情報とが一致したか否かをランプ5の点灯/消滅によって視覚的に区別できれば、CPU23aによって制御されるランプ5の点灯パターンの内容は任意である。
以上のランプ制御処理によれば、ランプ5が全て点灯された場合、ランプ制御基板23がメイン制御基板1と異なる機種に属するサブ制御基板2であることが分かるので、そのような基板を搭載したパチンコ機をホールに提供することを防ぐことができる。
ここで、本実施形態の具体的な例示について、図10に示すスペックが異なる各シリーズ機に関するテーブルを参照して以下に説明する。なお、図10(a)は、「RAMクリアを伴う電源投入」を行った場合のテーブルを示し、図10(b)は、「RAMクリアを伴わない電源投入(復電)」を行った場合のテーブルを示したものである。
図10(a)に示すように、シリーズA、シリーズB、シリーズC及びシリーズDに属する機種のスペックはそれぞれ、「大当り図柄」、「特定図柄」、「変動短縮条件」、「ヘソ・その他(大入賞口以外の入賞口による賞球数)」、「大入賞口のカウント数」、「大当り確率(低確率、高確率)」、「ラウンド数(大入賞口の最大開放回数)及び個数(賞球の個数)」、「特賞の出玉数」及び「初期画面図柄」などからなり、そのうち、「特定図柄」、「変動短縮条件」、「大入賞口のカウント数」、「大当り確率(低確率、高確率)」、「ラウンド数(大入賞口の最大開放回数)、「特賞の出玉数」及び「初期画面図柄」のいずれかにおいて相互に異なる点を有している。そして、このようにシリーズ分けされた各機種に属するメイン制御基板1、表示制御基板21、音声制御基板22及びランプ制御基板23のそれぞれのROMには、シリーズ機毎に同一の機種識別情報が記憶されている(例えば、シリーズAに属する制御基板のROMに記憶される機種識別情報は全てC000Hである。)。
以下に示すように、「シリーズA」の機種に対して、誤って「シリーズB」の機種の音声制御基板22を組立工程において、パチンコ機に搭載してしまった場合を想定する。
メイン制御基板1:シリーズA
表示制御基板21:シリーズA
音声制御基板22:シリーズB
ランプ制御基板23:シリーズA
このとき、図10(a)を参照すると、RAMクリア信号を伴ってパチンコ機に電源が入力されると、メイン制御基板1は、各サブ制御基板2(表示制御基板21、音声制御基板22及びランプ制御基板23)に対して、シリーズAの機種に属することを示す第1の機種識別情報である「C000H」を送信する。
第1の機種識別情報である「C000H」を受信した表示制御基板21は、背景として初期画面(例えば砂漠の画像)を表示するように表示装置3に指示する。
次に、表示制御基板21では、第1の判定手段21dによって、受信した第1の機種識別情報「C000H」と、予めROM21bに記憶されている第2の機種識別情報「C000H」とが一致するか否かを判定し、本例では、判定結果が一致(第1の機種識別情報「C000H」=第2の機種識別情報「C000H」)であるので、表示制御基板21は、初期画面図柄を表示するように表示装置3に指示する。この際、表示制御基板21は、ROM21bに予め記憶されている初期画面図柄に従って、左図柄を「1」、中図柄を「2」、右図柄を「3」と表示するよう、表示装置3を制御する。
一方、音声制御基板22では、第1の判定手段22dによって、受信した第1の機種識別情報「C000H」と、ROM22bに予め記憶されている第2の機種識別情報「C001H」とが一致するか否か判定し、本例では、判定結果が不一致(第1の機種識別情報「C000H」≠第2の機種識別情報「C001H」)であるので、音声制御基板22は「エラー!」の音声を繰り返し連続して出力するようスピーカ4を制御する。
一方、ランプ制御基板23では、第1の判定手段23dによって、受信した第1の機種識別情報「C000H」と、予めROM23bに記憶されている第2の機種識別情報「C000H」とが一致するか否かを判定し、本例では、判定結果が一致(第1の機種識別情報「C000H」=第2の機種識別情報「C000H」)であるので、表示制御基板21は、ROM23bに予め記憶されたデモ点滅のパターンで点滅するようにランプ5を制御する。
このように、パチンコ機に電源を投入した後、表示装置3に表示された図柄が「1,2,3」の表示となり、スピーカ4から「エラー!」の音声が出力され、ランプ5の点滅がデモ点滅となった場合、表示装置3に表示された図柄が「1,2,3」であるため、メイン制御基板1はシリーズAの機種であることが認識でき、且つ異常状態報知画面ではない(初期画面図柄が表示された)ので、表示制御基板21はシリーズAの機種であることが認識でき、スピーカ4から「エラー!」の音声が出力されているため、音声制御基板22はシリーズAの機種以外であって、異なるシリーズ機に属するものであることが認識でき、ランプ5の点滅がデモ点滅となっているので、ランプ制御基板23はシリーズAの機種であることが認識できる。
以上のようにすることによって、メイン制御基板1に対して、どのサブ制御基板2が異なる機種に属する基板として当該メイン制御基板1と同じパチンコ機に搭載されたかを各サブ制御基板2がそれぞれ専門に制御する演出装置の報知によって判定できる。また逆に、サブ制御基板2のそれぞれが制御する演出装置の全てが報知した場合には、複数あるサブ制御基板全てを誤って取り付けたとは考え辛いため、全てのサブ制御基板2が属する機種が同一で、それに対し、メイン制御基板1が異なる機種の基板としてパチンコ機に搭載されている可能性があると判定することもできる。従って、不適正な(異なる機種の基板を搭載した)パチンコ機を組み立て工程の段階で認識し、そのようなパチンコ機をホールに提供することを防ぐことができる。
一方、図10(b)に示すように、シリーズA、シリーズB、シリーズC及びシリーズDに属する機種のスペックはそれぞれ、「大当り図柄」、「特定図柄」、「変動短縮条件」、「ヘソ・その他(大入賞口以外の入賞口による賞球数)」、「大入賞口のカウント数」、「大当り確率(低確率、高確率)」、「ラウンド数(大入賞口の最大開放回数)及び個数(賞球の個数)」、「特賞の出玉数」及び「初期画面図柄」などからなり、そのうち、「特定図柄」、「変動短縮条件」、「大入賞口のカウント数」、「大当り確率(低確率、高確率)」、「ラウンド数(大入賞口の最大開放回数)、「特賞の出玉数」及び「初期画面図柄」のいずれかにおいて相互に異なる点を有している。そして、このようにシリーズ分けされた各機種に属するメイン制御基板1、表示制御基板21、音声制御基板22及びランプ制御基板23のそれぞれのROMには、シリーズ機毎に同一の機種識別情報が記憶されている(例えば、シリーズAに属する制御基板のROMに記憶される機種識別情報は全てC100Hである。)。
以下に示すように、「シリーズA」の機種に対して、誤って「シリーズB」の機種の音声制御基板22を組立工程において、パチンコ機に搭載してしまった場合を想定する。
メイン制御基板1:シリーズA
表示制御基板21:シリーズA
音声制御基板22:シリーズB
ランプ制御基板23:シリーズA
このとき、図10(b)を参照すると、パチンコ機に電源が入力(復電)されると、メイン制御基板1は、各サブ制御基板2(表示制御基板21、音声制御基板22及びランプ制御基板23)に対して、シリーズAの機種に属することを示す第4の機種識別情報である「C100H」を送信する。
第4の機種識別情報である「C100H」を受信した表示制御基板21は、背景として初期画面(例えば海辺の画像)を表示するように表示装置3に指示する。
次に、表示制御基板21では、第1の判定手段21dによって、受信した第4の機種識別情報「C100H」と、予めROM21bに記憶されている第5の機種識別情報「C100H」とが一致するか否かを判定し、本例では、判定結果が一致(第4の機種識別情報「C100H」=第5の機種識別情報「C100H」)であるので、表示制御基板21は、初期画面図柄を表示するように表示装置3に指示する。この際、表示制御基板21は、ROM21bに予め記憶されている初期画面図柄に従って、左図柄を「3」、中図柄を「2」、右図柄を「1」と表示するよう、表示装置3を制御する。
一方、音声制御基板22では、第1の判定手段22dによって、受信した第4の機種識別情報「C100H」と、ROM22bに予め記憶されている第5の機種識別情報「C101H」とが一致するか否か判定し、本例では、判定結果が不一致(第4の機種識別情報「C100H」≠第5の機種識別情報「C101H」)であるので、音声制御基板22は「エラー!」の音声を繰り返し連続して出力するようスピーカ4を制御する。
一方、ランプ制御基板23では、第1の判定手段23dによって、受信した第4の機種識別情報「C100H」と、予めROM23bに記憶されている第5の機種識別情報「C100H」とが一致するか否かを判定し、本例では、判定結果が一致(第4の機種識別情報「C100H」=第5の機種識別情報「C100H」)であるので、表示制御基板21は、ROM23bに予め記憶されたデモ点滅のパターンで点滅するようにランプ5を制御する。
このように、パチンコ機に電源を投入した後、表示装置3に表示された図柄が「3,2,1」の表示となり、スピーカ4から「エラー!」の音声が出力され、ランプ5の点滅がデモ点滅となった場合、表示装置3に表示された図柄が「3,2,1」であるため、電源投入が「RAMクリアを伴わない電源投入(復電)」であると共に、メイン制御基板1はシリーズAの機種であることが認識でき、且つ異常状態報知画面ではない(初期画面図柄が表示された)ので、表示制御基板21はシリーズAの機種であることが認識でき、スピーカ4から「エラー!」の音声が出力されているため、音声制御基板22はシリーズAの機種以外であって、異なるシリーズ機に属するものであることが認識でき、ランプ5の点滅がデモ点滅となっているので、ランプ制御基板23はシリーズAの機種であることが認識できる。
以上のようにすることにより、RAMクリアの有無に関わらず、初期画面図柄に基づいて機外からの機種判別を行うことができると共に、RAMクリアの有無をも、機外から初期画面図柄に基づいて判断することができる。
また、RAMクリアの有無に関わらず、電源投入時にメイン制御手段とサブ制御手段とが同一の機種に属するものか否かを適正に判別できる。
また、ホールの営業中においても、RAMクリアを行うことなく、電源のON/OFF操作のみによって簡単に機種判別等ができる。例えば、遊技者に機種確認を求められた場合であっても、遊技者にRAMクリア等の遊技上の不利益を与えることなく、その機種情報を知らせることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して以下に説明する。
図6は本発明の第2の実施形態における構成を示すブロック図である。図6に示すように、本実施形態では、前述したメイン制御基板1とサブ制御基板2との間にサブ統括制御手段として機能するサブ統括制御基板6が電気的に接続されている。このサブ統括制御基板6は、サブ制御基板2を構成する表示制御手段21、音声制御基板22及びランプ制御基板23の各々が実行する処理(遊技演出)の具体的な演出内容を統括的に制御することでメイン制御基板1に要する負担を軽減するために設けられたものであって、制御手段としてのCPU6aと、そのCPU6aに電気的に接続されたROM6b及びRAM6cと、第2の判定手段6dとを備えている。
CPU6aは、メイン制御基板1から各種情報を受信し、サブ制御基板2に対して前記各種情報の送信を行う通信手段としての機能を備えると共に、ROM6b及びRAM6cに記憶された各種情報の読み込みや、RAM6cへの各種情報の書き込みや、前記各種情報を元に、サブ制御基板2を統括的に制御する制御信号を各サブ制御基板2に送信するといった制御手段としての機能を備えている。
また、ROM6bには、各サブ制御基板2が実行する処理(遊技演出)の具体的な演出内容を統括的に制御するための制御プログラムや、所定の遊技内容及び所定のスペックによって機種を特定する機種識別情報として、第3の機種識別情報(「RAMクリアを伴う電源投入」時の機種識別情報)又は第6の機種識別情報(「RAMクリアを伴わない電源投入(復電)」時の機種識別情報)が記憶されている。
また、RAM6cには、メイン制御基板1から送信された各種情報が記憶されるようになっている。さらに、第2の判定手段6dは、メイン制御基板1から送信される前記第1の機種識別情報又は前記第4の機種識別情報及びROM6bに予め記憶されている第3の機種識別情報又は前記第6の機種識別情報のうち、前記第1の機種識別情報と前記第3の機種識別情報とが一致するか否か、又は、前記第4の機種識別情報と前記第6の機種識別情報とが一致するか否かを判定する手段である。ここで、CPU6a及び第1の判定手段6dは別体である必要はなく、CPU6aが制御手段及び通信手段としての機能と第2の判定手段6dとしての機能とを兼ね備えている態様でもよい。
そして、サブ統括制御基板6に電気的に接続されたサブ制御基板2である表示制御手段21、音声制御基板22及びランプ制御基板23の各々には、前述の第1の実施形態と同様に、サブ統括制御基板6から各サブ制御基板2に対して送信された第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報とROM21b、ROM22b及びROM23bに予め記憶されている第2の機種識別情報又は第5の機種識別情報とが一致するか否かを判定する第1の判定手段21d、22d及び23dが備えられている。
ここで、CPU22a、22a及び23aと第1の判定手段21d、22d及び23dとは別体である必要はなく、CPU22a、22a及び23aが制御手段及び通信手段としての機能と第1の判定手段21d、22d及び23dとしての機能とを兼ね備えている態様でもよい。
次に、本発明に係る遊技機の第2の実施形態における動作について図面を参照して以下に説明する。尚、本実施形態の動作の説明は、前述したメイン制御処理に対して、サブ統括制御処理、表示制御処理、音声制御処理及びランプ制御処理が行われ、メイン制御基板1に対して、属する機種が異なるサブ統括制御基板6が搭載されていた場合にその旨を報知する演出装置に表示装置3を採用した場合について説明する関係上、本実施形態におけるメイン制御処理、音声制御処理及びランプ制御処理は、前述の第1の実施形態におけるメイン制御処理、音声制御処理及びランプ制御処理と同様の処理となるので説明を省略する。
(サブ統括制御処理)
図7は、本実施形態におけるサブ統括制御基板によるサブ統括制御処理の流れを示すフローチャートである。図7に示すように、まず、メイン制御基板1から送信された第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報を受信した(S40)ことを契機に、CPU6aが、前記第1の機種識別情報又は前記第4の機種識別情報をRAM6cに記憶する(S41)。その後、前記第1の機種識別情報又は前記第4の機種識別情報をRAM6cに記憶したことを契機に、CPU6aは、ROM6bに予め記憶された第3の機種識別情報又は第6の機種識別情報をROM6bから読み出す(S42)。
その後、RAM6bに記憶された第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報及びROM6cから読み出された第3の機種識別情報又は第6の機種識別情報のうち、前記第1の機種識別情報と前記第3の機種識別情報とが一致するか否か、又は、前記第4の機種識別情報と前記第6の機種識別情報とが一致するか否かをCPU6aに電気的に接続された判定手段6dが判定する(S43)。ここでも、判定手段6dとCPU6aは別体である必要はなく、CPU6aが判定手段6dの機能を有して前記第1の機種識別情報と前記第3の機種識別情報とが一致するか否か、又は、前記第4の機種識別情報と前記第6の機種識別情報とが一致するか否かを判定してもよい。
次に、前記第1の機種識別情報と前記第3の機種識別情報とが一致するか、又は、前記第4の機種識別情報と前記第6の機種識別情報とが一致すると判定された場合(S43−Yes)、CPU6aは、メイン制御基板1から送信された機種識別情報(第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報)を各サブ制御基板2(表示制御基板21、音声制御基板22及びランプ制御基板23)に送信する(S45)。すなわち、前記第1の機種識別情報と前記第3の機種識別情報とが一致するか、又は、前記第4の機種識別情報と前記第6の機種識別情報とが一致すると判定された場合(S43−Yes)には、メイン制御基板1が属する機種とサブ統括制御基板6が属する機種とが一致していることを示すので、制御基板が属する機種の相同性に関するサブ統括制御基板6からサブ制御基板2への制御は行われず、前述の第1の実施形態と同様の流れになるのである。
一方、前記第1の機種識別情報と前記第3の機種識別情報とが一致しないか、又は、前記第4の機種識別情報と前記第6の機種識別情報とが一致しないと判定された場合(S43−No)には、CPU6aは、表示制御基板21に対してカラーバーを表示装置3に表示させる指示信号であるカラーバー表示コマンドを送信する(S44)。その後、前述同様CPU6aは、メイン制御基板1から送信された機種識別情報(第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報)を各サブ制御基板2に送信する(S45)。このようにして、CPU6aによる、各サブ制御基板2への前記第1の機種識別情報又は前記第4の機種識別情報の送信が行われた後、CPU6aは、通常遊技に基づく処理に移行する(S46)。
(表示制御処理)
図8は、本実施形態における表示制御基板による表示制御処理の流れを示すフローチャートである。図8に示すように、まず、CPU21aは、サブ統括制御基板6からカラーバー表示コマンドが送信されたか否かを判定する(S50)。サブ統括制御基板6からカラーバー表示コマンドが送信された場合(S50−Yes)、CPU21aは、ROM21bからカラーバー画面に関する情報を読出し(S51)、その読出されたカラーバー画面に関する情報を元に、演出装置としての表示装置3にカラーバーの表示を指示する(S52)。
一方、サブ統括制御基板6からカラーバー表示コマンドが所定の時間内に送信されなかった場合(S50−No)、CPU21aが、初期画面背景に関する情報をROM21bから読み出す(S53)。そして、読み出された初期画面背景に関する情報を元に、CPU21aが表示装置3に対して初期画面背景を表示するよう指示する(S54)。すなわち、サブ統括制御基板6からカラーバー表示コマンドが所定の時間内に送信されなかった場合(S50−No)には、メイン制御基板1が属する機種とサブ統括制御基板6が属する機種とが一致していることを示すので、制御基板が属する機種の相同性に関するサブ統括制御基板6からサブ制御基板2への制御は行われず、前述の第1の実施形態と同様の流れになるのである。
次に、サブ統括制御基板6から送信された第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報を受信した(S55)ことを契機に、CPU21aが、前記第1の機種識別情報又は前記第4の機種識別情報をRAM21cに記憶する(S56)。その後、前記第1の機種識別情報又は前記第4の機種識別情報をRAM21cに記憶したことを契機に、CPU21aは、ROM21bに予め記憶された第2の機種識別情報又は第5の機種識別情報をROM21bから読み出す(S57)。
その後、RAM21cに記憶された前記第1の機種識別情報又は第4の機種識別情報及びROM21bから読み出された第2の機種識別情報又は第5の機種識別情報のうち、前記第1の機種識別情報と前記第2の機種識別情報とが一致するか否か、又は、前記第4の機種識別情報と前記第5の機種識別情報とが一致するか否かを判定手段21dが判定する(S58)。ここでも、判定手段21dとCPU21aは別体である必要はなく、CPU21aが判定手段21dの機能を有して前記第1の機種識別情報又は前記第4の機種識別情報と第2の機種識別情報又は第5の機種識別情報とのうち、前記第1の機種識別情報と前記第2の機種識別情報とが一致するか否か、又は、前記第4の機種識別情報と前記第5の機種識別情報とが一致するか否かを判定してもよい。
次に、前記第1の機種識別情報と前記第2の機種識別情報とが一致するか、又は、前記第4の機種識別情報と前記第5の機種識別情報とが一致すると判定された場合(S58−Yes)、ROM21bに予め記憶された初期画面図柄をCPU21aが読出し(S59)、その読出した初期画面図柄を演出装置として機能する表示装置3に表示するように指示する(S60)。このようにして判定が行われた後にCPU21aは、通常遊技に基づく処理に移行する(S61)。一方、前記第1の機種識別情報と前記第2の機種識別情報とが一致しないか、又は、前記第4の機種識別情報と前記第5の機種識別情報とが一致しないと判定された場合(S58−No)には、S59〜S60に示すような処理を行うことなく、異常状態報知画面をROM21bから読み出してその画面を表示し(S62)、通常遊技状態には移行しない。このとき、異常状態報知画面を表示装置3に表示させなくとも、初期画面図柄を表示させないまま通常遊技に基づく処理に移行しない状態とすることで、表示制御基板21がメイン制御基板1と異なる機種に属するサブ制御基板2であることを報知するようにしてもよい。
尚、上記説明において、表示装置3にカラーバーを表示させることを示したが、第1の機種識別情報と第3の機種識別情報とが一致しなかったとき、又は、第4の機種識別情報と第6の機種識別情報とが一致しなかったとき(サブ統括制御処理におけるS43−No)の報知画面としては、カラーバーに限られない。すなわち、第1の機種識別情報と第3の機種識別情報とが一致しなかったとき又は、第4の機種識別情報と第6の機種識別情報とが一致しなかったとき(サブ統括制御処理におけるS43−No)の報知画面は、第1の機種識別情報と第3の機種識別情報とが一致したとき又は、第4の機種識別情報と第6の機種識別情報とが一致したとき(サブ統括制御処理におけるS45〜表示制御処理におけるS50−No)の初期画面背景及び第1の機種識別情報と第2の機種識別情報とが一致したとき又は、第4の機種識別情報と第5の機種識別情報とが一致したとき(表示制御処理におけるS58−Yes)の初期画面図柄と相互に異なる画面に設定されていればよい。
以上の表示制御処理によれば、表示装置3にカラーバーが表示された場合には、メイン制御基板1が属する機種とサブ統括制御基板6が属する機種とが異なることを認識でき、表示装置3にカラーバーが表示され、かつ初期画面図柄が表示されない場合には、メイン制御基板1が属する機種とサブ統括制御基板6が属する機種と表示制御基板21が属する機種とが異なることを認識でき、表示装置3にカラーバーが表示されず(初期画面背景が表示され)、かつ初期画面図柄が表示されない場合には、メイン制御基板1が属する機種と表示制御基板21が属する機種とが異なることを認識でき、表示装置3にカラーバーが表示されず(初期画面背景が表示され)、かつ初期画面図柄が表示された場合には、メイン制御基板1が属する機種とサブ統括制御基板6が属する機種と表示制御基板21が属する機種とが同一であることを認識できる。従って、表示装置3にカラーバーの表示又は初期画面図柄の不表示がなされることで、メイン制御基板1、サブ統括制御基板6及び表示制御基板21の何れかに異なる機種に属する制御基板2が搭載されていることを認識できるので、そのような制御基板を搭載したパチンコ機をホールに提供することを未然に防ぐことができる。
以上の構成は、メイン制御基板1と、サブ統括制御基板6と、サブ制御基板2とがそれぞれ同一の機種(シリーズ)に属する基板であるか否かを組み立て工程において判定する判定手段を各サブ制御基板2及びサブ統括制御基板5に設けたものであるが、メイン制御基板1が属する機種とサブ統括制御基板6が属する機種とが同一であるか否かを判定することのみを目的として、図9に示すように、サブ制御基板2を構成する各基板に前記判定手段を設けず、サブ統括制御基板6のみに第2の判定手段6dを設けてもよい。このような構成を採用することにより、サブ制御基板2が属する機種に関わらず、メイン制御基板1が属する機種とサブ統括制御基板6が属する機種とが同じであるか否かを報知することができる。
また、メイン制御基板1が属する機種とサブ統括制御基板6が属する機種とが異なっていた場合の報知に関わる制御基板は表示制御基板21に限らず、サブ制御基板2を構成する他の制御基板による報知やサブ制御基板2を構成する2つ以上の制御基板による報知を採用してもよい。
さらに、本発明の他の実施形態として、サブ統括制御手段6から送信された第3の機種識別情報と第2の機種識別情報とが一致するか否か、又は、第6の機種識別情報と第5の機種識別情報とが一致するか否かを判定する第3の判定手段がサブ制御手段2に設けられると共に、前記前記第3の判定手段によって判定された結果を演出装置等によって報知してもよい。そして、前述した第1の判定手段の判定結果、前記第2の判定手段の判定結果及び前記第3の判定手段の判定結果の少なくとも2つを異なる態様で報知してもよい。尚、各判定手段によって判定された結果を演出装置によって報知することに限定することなく、別体の報知手段を何れかの制御基板に設置してもよい。
ここで、本実施形態の具体的な例示について、図10(a),(b)に示すスペックが異なる各シリーズ機に関するテーブルを参照して以下に説明する。
以下に示すように、組立工程において「シリーズA」の機種に対して、誤って「シリーズB」の機種の音声制御基板22を搭載し、かつ「シリーズC」の機種のサブ統括制御基板6を搭載してしまった場合を想定する。
メイン制御基板1:シリーズA
表示制御基板21:シリーズA
音声制御基板22:シリーズB
ランプ制御基板23:シリーズA
サブ統括制御基板6:シリーズC
このとき、図10(a)を参照すると、RAMクリア信号を伴ってパチンコ機に電源が投入された後、メイン制御基板1は、サブ統括制御基板6に対して、シリーズAの機種に属することを示す第1の機種識別情報である「C000H」のコマンドを送信する。
第1の機種識別情報である「C000H」を受信したサブ統括制御基板6では、第2の判定手段6dによって、受信した第1の機種識別情報「C000H」と、ROM6bに予め記憶されている第3の機種識別情報「C002H」とが一致するか否か判定し、本例では、判定結果が不一致(第1の機種識別情報「C000H」≠第3の機種識別情報「C002H」)であるので、表示制御基板21に対して、カラーバー表示コマンドを送信する。
次に、サブ統括制御基板6は、メイン制御基板1から送信された第1の機種識別情報「C000H」を各サブ制御基板2(表示制御基板21、音声制御基板22及びランプ制御基板23)に対して送信する。
表示制御基板21は、サブ統括制御基板6から送信されたカラーバー表示コマンドによって、背景としてカラーバーを表示するように表示装置3を制御する。
次に、表示制御基板21は、第1の判定手段21dによって、受信した第1の機種識別情報「C000H」と、予めROM21bに記憶されている第2の機種識別情報「C000H」とが一致するか否かを判定し、本例では、判定結果が一致(第1の機種識別情報「C000H」=第2の機種識別情報「C000H」)であるので、表示制御基板21は、初期画面図柄を表示するように表示装置3に指示する。この際、表示制御基板21は、ROM21bに予め記憶されている初期画面図柄に従って、左図柄を「1」、中図柄を「2」、右図柄を「3」と表示するよう、表示装置3を制御する。
一方、音声制御基板22では、第1の判定手段22dによって、受信した第1の機種識別情報「C000H」と、ROM22bに予め記憶されている第2の機種識別情報「C001H」とが一致するか否か判定し、本例では、判定結果が不一致(第1の機種識別情報「C000H」≠第2の機種識別情報「C001H」)であるので、音声制御基板22は「エラー!」の音声を繰り返し連続して出力するようスピーカ4を制御する。
一方、ランプ制御基板23では、第1の判定手段23dによって、受信した第1の機種識別情報「C000H」と、予めROM23bに記憶されている第2の機種識別情報「C000H」とが一致するか否かを判定し、本例では、判定結果が一致(第1の機種識別情報「C000H」=第2の機種識別情報「C000H」)であるので、表示制御基板21は、ROM23bに予め記憶されたデモ点滅のパターンで点滅するようにランプ5を制御する。
このように、パチンコ機に電源を投入した後、表示装置3に表示された背景がカラーバーの表示になり、図柄が「1,2,3」の表示となり、スピーカ4から「エラー!」の音声が出力され、ランプ5の点滅がデモ点滅となった場合、表示装置3に表示された背景がカラーバーであるため、サブ統括制御基板6はシリーズAの機種以外であって、異なるシリーズ機に属するものであることが認識でき、表示装置3に表示された図柄が「1,2,3」であるため、メイン制御基板1はシリーズAの機種であることが認識でき、且つ異常報知画面ではない(初期画面図柄が表示された)ので、表示制御基板21はシリーズAの機種であることが認識でき、スピーカ4から「エラー!」の音声が出力されているため、音声制御基板22はシリーズAの機種以外であって、異なるシリーズ機に属するものであることが認識でき、ランプ5の点滅がデモ点滅となっているので、ランプ制御基板23はシリーズAの機種であることが認識できる。
一方、同様の想定で、図10(b)を参照すると、RAMクリア信号を伴わないでパチンコ機に電源が投入された後、メイン制御基板1は、サブ統括制御基板6に対して、シリーズAの機種に属することを示す第4の機種識別情報である「C100H」のコマンドを送信する。
第4の機種識別情報である「C100H」を受信したサブ統括制御基板6では、第2の判定手段6dによって、受信した第4の機種識別情報「C100H」と、ROM6bに予め記憶されている第6の機種識別情報「C102H」とが一致するか否か判定し、本例では、判定結果が不一致(第4の機種識別情報「C100H」≠第6の機種識別情報「C102H」)であるので、表示制御基板21に対して、カラーバー表示コマンドを送信する。
次に、サブ統括制御基板6は、メイン制御基板1から送信された第4の機種識別情報「C100H」を各サブ制御基板2(表示制御基板21、音声制御基板22及びランプ制御基板23)に対して送信する。
表示制御基板21は、サブ統括制御基板6から送信されたカラーバー表示コマンドによって、背景としてカラーバーを表示するように表示装置3を制御する。
次に、表示制御基板21は、第1の判定手段21dによって、受信した第4の機種識別情報「C100H」と、予めROM21bに記憶されている第5の機種識別情報「C100H」とが一致するか否かを判定し、本例では、判定結果が一致(第4の機種識別情報「C100H」=第5の機種識別情報「C100H」)であるので、表示制御基板21は、初期画面図柄を表示するように表示装置3に指示する。この際、表示制御基板21は、ROM21bに予め記憶されている初期画面図柄に従って、左図柄を「3」、中図柄を「2」、右図柄を「1」と表示するよう、表示装置3を制御する。
一方、音声制御基板22では、第1の判定手段22dによって、受信した第4の機種識別情報「C100H」と、ROM22bに予め記憶されている第5の機種識別情報「C101H」とが一致するか否か判定し、本例では、判定結果が不一致(第4の機種識別情報「C100H」≠第5の機種識別情報「C101H」)であるので、音声制御基板22は「エラー!」の音声を繰り返し連続して出力するようスピーカ4を制御する。
一方、ランプ制御基板23では、第1の判定手段23dによって、受信した第4の機種識別情報「C100H」と、予めROM23bに記憶されている第5の機種識別情報「C100H」とが一致するか否かを判定し、本例では、判定結果が一致(第4の機種識別情報「C100H」=第5の機種識別情報「C100H」)であるので、表示制御基板21は、ROM23bに予め記憶されたデモ点滅のパターンで点滅するようにランプ5を制御する。
このように、パチンコ機に電源を投入した後、表示装置3に表示された背景がカラーバーの表示になり、図柄が「3,2,1」の表示となり、スピーカ4から「エラー!」の音声が出力され、ランプ5の点滅がデモ点滅となった場合、表示装置3に表示された背景がカラーバーであるため、サブ統括制御基板6はシリーズAの機種以外であって、異なるシリーズ機に属するものであることが認識でき、表示装置3に表示された図柄が「3,2,1」であるため、電源投入が「RAMクリアを伴わない電源投入(復電)」であると共に、メイン制御基板1はシリーズAの機種であることが認識でき、且つ異常報知画面ではない(初期画面図柄が表示された)ので、表示制御基板21はシリーズAの機種であることが認識でき、スピーカ4から「エラー!」の音声が出力されているため、音声制御基板22はシリーズAの機種以外であって、異なるシリーズ機に属するものであることが認識でき、ランプ5の点滅がデモ点滅となっているので、ランプ制御基板23はシリーズAの機種であることが認識できる。
次に、上記実施形態から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)遊技態様の第1の情報である遊技内容制御情報と遊技態様の第2の情報である遊技仕様制御情報とを有する機種別の制御情報が記憶され、その制御情報に基づいて遊技機全体を総括的に制御するためのメイン制御手段と、そのメイン制御手段と通信可能に接続され、前記メイン制御手段から送信された各種信号に応じて、前記遊技内容制御情報に基づく遊技演出を実行する演出装置を制御する1つ以上のサブ制御手段とを個別に着脱可能に搭載する遊技機であって、前記メイン制御手段には、前記遊技仕様制御情報に対応して前記機種を識別する第1の機種識別情報が予め記憶され、前記サブ制御手段には、前記遊技仕様制御情報に対応して前記機種を識別する第2の機種識別情報が予め記憶されると共に、前記メイン制御手段から送信された第1の機種識別情報と、前記第2の機種識別情報とが一致するか否かを判定する第1の判定手段が設けられ、その第1の判定手段によって判定された結果を報知する報知手段が設けられたことを特徴とする遊技機。
(ロ)遊技態様の第1の情報である遊技内容制御情報と遊技態様の第2の情報である遊技仕様制御情報とを有する機種別の制御情報が記憶され、その制御情報に基づいて遊技機全体を総括的に制御するためのメイン制御手段と、そのメイン制御手段と通信可能に接続され、前記メイン制御手段から送信された各種信号に応じて、前記遊技内容制御情報に基づく遊技演出を実行する演出装置を制御する1つ以上のサブ制御手段とを個別に着脱可能に搭載する遊技機であって、前記メイン制御手段から送信された各種信号を前記サブ制御手段に送信するサブ統括制御手段が前記メイン制御手段と前記サブ制御手段との間に設けられ、前記メイン制御手段には、前記遊技仕様制御情報に対応して前記機種を識別する第1の機種識別情報が予め記憶され、前記サブ統括制御手段には、前記遊技仕様制御情報に対応して前記機種を識別する第3の機種識別情報が予め蓄積されると共に、前記メイン制御手段から送信された第1の機種識別情報と、前記第3の機種識別情報とが一致するか否かを判定する第2の判定手段が設けられ、前記第2の判定手段によって判定された結果を報知する報知手段が設けられたことを特徴とする遊技機。
(ハ)遊技機の機種別の制御情報が記憶され、その制御情報に基づいて遊技機全体を総括的に制御するためのメイン制御手段と、そのメイン制御手段と通信可能に接続され、前記メイン制御手段から送信された前記制御情報に基づく遊技演出を実行する演出装置を制御する1つ以上のサブ制御手段とを個別に着脱可能に搭載する遊技機であって、前記メイン制御手段には、前記機種を識別する機種識別情報として、RAMクリアを伴う電源投入時の第1の機種識別情報又はRAMクリアを伴わない電源投入時の第4の機種識別情報が予め記憶され、前記サブ制御手段には、前記機種を識別する機種識別情報として、RAMクリアを伴う電源投入時の第2の機種識別情報又はRAMクリアを伴わない電源投入時の第5の機種識別情報が予め記憶されると共に、前記メイン制御手段から送信された第1の機種識別情報と前記第2の機種識別情報とが一致するか否か、又は、前記第4の機種識別情報と前記第5の機種識別情報とが一致するか否かを判定する第1の判定手段が設けられ、その第1の判定手段によって判定された結果を報知する報知手段が設けられたことを特徴とする遊技機。
(ニ)前記メイン制御手段から送信された制御情報を前記サブ制御手段に送信するサブ統括制御手段が前記メイン制御手段と前記サブ制御手段との間に設けられ、前記サブ統括制御手段には、前記機種を識別する機種識別情報として、RAMクリアを伴う電源投入時の第3の機種識別情報又はRAMクリアを伴わない電源投入時の第6の機種識別情報が予め記憶されると共に、前記メイン制御手段から送信された前記第1の機種識別情報と前記第3の機種識別情報とが一致するか否か、又は、前記第4の機種識別情報と前記第6の機種識別情報とが一致するか否かを判定する第2の判定手段が設けられ、前記第2の判定手段によって判定された結果を報知する報知手段が設けられたことを特徴とする前記(ハ)に記載の遊技機。
(ホ)遊技機の機種別の制御情報が記憶され、その制御情報に基づいて遊技機全体を総括的に制御するためのメイン制御手段と、そのメイン制御手段と通信可能に接続され、前記メイン制御手段から送信された制御情報に応じて、前記制御情報に基づく遊技演出を実行する演出装置を制御する1つ以上のサブ制御手段とを個別に着脱可能に搭載する遊技機であって、前記メイン制御手段から送信された制御情報を前記サブ制御手段に送信するサブ統括制御手段が前記メイン制御手段と前記サブ制御手段との間に設けられ、前記メイン制御手段には、前記機種を識別する機種識別情報として、RAMクリアを伴う電源投入時の第1の機種識別情報又はRAMクリアを伴わない電源投入時の第4の機種識別情報が予め記憶され、前記サブ統括制御手段には、前記機種を識別する機種識別情報として、RAMクリアを伴う電源投入時の第3の機種識別情報又はRAMクリアを伴わない電源投入時の第6の機種識別情報が予め記憶されると共に、前記メイン制御手段から送信された前記第1の機種識別情報と前記第3の機種識別情報とが一致するか否か、又は、前記第4の機種識別情報と前記第6の機種識別情報とが一致するか否かを判定する第2の判定手段が設けられ、その第2の判定手段によって判定された結果を報知する報知手段が設けられたことを特徴とする遊技機。
(ヘ)遊技態様の第1の情報である遊技内容制御情報と遊技態様の第2の情報である遊技仕様制御情報とを有する機種別の制御情報が記憶され、その制御情報に基づいて遊技機全体を総括的に制御するためのメイン制御手段と、そのメイン制御手段と通信可能に接続され、前記メイン制御手段から送信された各種信号に応じて、前記遊技内容制御情報に基づく遊技演出を実行する演出装置を制御する1つ以上のサブ制御手段とを個別に着脱可能に搭載する遊技機であって、前記メイン制御手段には、前記遊技仕様制御情報に対応して前記機種を識別する機種識別情報として、RAMクリアを伴う電源投入時の第1の機種識別情報又はRAMクリアを伴わない電源投入時の第4の機種識別情報が予め記憶され、前記サブ制御手段には、前記遊技仕様制御情報に対応して前記機種を識別する機種識別情報として、RAMクリアを伴う電源投入時の第2の機種識別情報又はRAMクリアを伴わない電源投入時の第5の機種識別情報が予め記憶されると共に、前記メイン制御手段から送信された第1の機種識別情報と前記第2の機種識別情報とが一致するか否か、又は、前記第4の機種識別情報と前記第5の機種識別情報とが一致するか否かを判定する第1の判定手段が設けられ、その第1の判定手段によって判定された結果を報知する報知手段が設けられたことを特徴とする遊技機。
(ト)遊技態様の第1の情報である遊技内容制御情報と遊技態様の第2の情報である遊技仕様制御情報とを有する機種別の制御情報が記憶され、その制御情報に基づいて遊技機全体を総括的に制御するためのメイン制御手段と、そのメイン制御手段と通信可能に接続され、前記メイン制御手段から送信された各種信号に応じて、前記遊技内容制御情報に基づく遊技演出を実行する演出装置を制御する1つ以上のサブ制御手段とを個別に着脱可能に搭載する遊技機であって、前記メイン制御手段から送信された各種信号を前記サブ制御手段に送信するサブ統括制御手段が前記メイン制御手段と前記サブ制御手段との間に設けられ、前記メイン制御手段には、前記遊技仕様制御情報に対応して前記機種を識別する第1の機種識別情報が予め記憶され、前記サブ統括制御手段には、前記遊技仕様制御情報に対応して前記機種を識別する機種識別情報として、RAMクリアを伴う電源投入時の第3の機種識別情報又はRAMクリアを伴わない電源投入時の第6の機種識別情報が予め蓄積されると共に、前記メイン制御手段から送信された第1の機種識別情報と前記第3の機種識別情報とが一致するか否か、又は、前記第4の機種識別情報と前記第6の機種識別情報とが一致するか否かを判定する第2の判定手段が設けられ、前記第2の判定手段によって判定された結果を報知する報知手段が設けられたことを特徴とする遊技機。
以上のような構成を採用することによって、メイン制御手段とサブ制御手段とが同一の機種に属するものか否かを適正に判別できるので、メイン制御手段やサブ制御手段に異なる機種名を記載したシールが誤って貼られた場合でも、異なる機種の制御手段を搭載したパチンコ機をホールに提供することを未然に防ぐことができる。ここで、前記遊技内容制御情報とは、遊技のモチーフ、図柄・背景の画像、変動態様、リーチ演出等の定性的な制御情報であり、前記遊技仕様制御情報とは、いわゆるスペックに関する情報であって、例えば、大当り確率、賞球の個数、大入賞口の最大開放回数、大入賞口のカウント数、変動時間短縮の有無、確率変動図柄の個数、確率変動の有無等の定量的な制御情報(具体例として図10に示した「大当り図柄」、「特定図柄」、「変動短縮条件」、「ヘソ・その他(大入賞口以外の入賞口による賞球数)」、「大入賞口のカウント数」、「大当り確率(低確率、高確率)」、「ラウンド数(大入賞口の最大開放回数)及び個数(賞球の個数)」、及び「特賞の出玉数」及び「初期画面図柄」など)を指す。