JP2012024272A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】適宜変更される遊技機全体の仕様に対応する各制御基板の組み合わせと、実装されている各制御基板の組み合わせが一致しない場合、実装された各制御基板のうちの何れの制御基板が所定の組み合わせと不一致であるのかを簡易に特定することのできる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機全体の仕様毎に予め決められた主制御基板、統括制御基板及び表示制御基板の組み合わせと、遊技機に装着されている主制御基板、統括制御基板及び表示制御基板の種類が一致しているかを判定し、異なる種類の制御基板が装着されている場合には、当該制御基板が何れの制御基板であるのか報知する。
【選択図】図6

Description

本発明は、遊技機に実装された遊技機に係る複数の制御基板が、予め決められた組み合わせに基づいたものである場合、遊技を実行可能とする遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一種であるパチンコ遊技機では、遊技盤に配設した始動入賞口への遊技球の入球を契機に大当り判定用の乱数を取得し、当該乱数の値と予め決定された大当り判定値とが一致するか否かの判定によって、大当りか否かの大当り抽選を行っている。また、その大当り抽選の抽選結果を複数列の図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームを実行させることにより導出させている。図柄変動ゲームでは、最終的に確定停止表示される図柄が大当り図柄である場合、遊技者は大当りを認識し得るようになっている。
近年では、同じキャラクタ等をモチーフにした1種類の遊技機に対して、大当りになる確率や、付与される大当り遊技の種類、賞球の数などを異ならせた、所謂、シリーズ機などがある(例えば、特許文献1参照)。また、今日では、環境問題等を配慮して、遊技盤や制御基板を入れ替えるのみで、遊技盤を設置する遊技枠は取り替えずに再利用する場合がある。
特開2007−130130号公報
ところで、同じ種類の遊技盤を設置する場合であっても、前に設置されていた遊技機の種類によって、遊技枠の種類が異なったりする。このような場合、遊技枠毎に発光演出を行うランプの設置箇所や設置個数、音声演出を行うスピーカの設置個数なども異なるため、それに伴って、ランプやスピーカを制御するプログラムが書き込まれたROMや当該ROMを有する制御基板も取替える必要がある。また、大当りの確率や、付与される大当り遊技の種類を異ならせた場合においても、それを制御するROMや当該ROMを有する制御基板も取替える必要がある。このように、遊技機全体の仕様が変更されることに伴い、制御プログラムも変更されることから、制御基板(ROM)を交換する必要がある。しかしながら、それら制御基板はそれぞれ複数種類あり、それらの組み合わせが異なる場合には、何れの制御基板が組み合わせに対応していないのかを特定しなければならない。そのような場合、各制御基板に付けられた型式番号や、当該制御基板のROMの型式番号を所定の組み合わせの一覧表などを参照して1つ1つ確認しなければならず、非常に手間がかかっていた。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、適宜変更される遊技機全体の仕様に対応する各制御基板の組み合わせと、実装されている各制御基板の組み合わせが一致しない場合、実装された各制御基板のうちの何れの制御基板が所定の組み合わせと不一致であるのかを簡易に特定することのできる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、遊技機全体を制御するメイン制御手段と、遊技演出を実行させる各演出制御手段を前記メイン制御手段からの制御信号に基づいて統括的に制御する統括制御手段と、遊技球の入賞を検知する始動入賞手段と、前記始動入賞手段による遊技球の入賞検知を契機に複数列の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示装置と、を備えた遊技機において、演出テーマが同一で、遊技機全体の仕様を異ならせたシリーズ機では、前記遊技機全体の仕様毎にメイン制御手段と統括制御手段の実装組み合わせが予め決められており、前記遊技機に実装されたメイン制御手段は、遊技機に電源が供給されると、前記予め決められた実装組み合わせのうち、当該実装されたメイン制御手段に対応する前記実装組み合わせを特定可能な組み合わせ情報を統括制御手段に出力し、前記遊技機に実装された統括制御手段は、前記実装されたメイン制御手段が出力した前記組み合わせ情報を入力すると、当該組み合わせ情報から特定可能な統括制御手段の種類と、前記実装された統括制御手段の種類が一致するか否かを判定し、当該判定結果が否定の場合、前記組み合わせ情報から特定可能な統括制御手段の種類と異なる種類の統括制御手段が遊技機に実装されていることを前記表示装置にて報知するように前記各演出制御手段を制御することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記演出制御手段には前記表示装置の表示内容を制御する表示制御手段があり、前記表示制御手段は複数種類あり、前記遊技機全体の仕様毎に、前記メイン制御手段、前記統括制御手段及び前記表示制御手段の組み合わせが前記実装組み合わせで予め決められており、前記遊技機に実装されている統括制御手段は、入力した前記組み合わせ情報から特定可能な統括制御手段の種類と、実装された統括制御手段の種類が一致する場合、前記組み合わせ情報を表示制御手段に出力し、前記遊技機に実装された表示制御手段は、前記実装された統括制御手段が出力した前記組み合わせ情報を入力すると、当該組み合わせ情報から特定可能な表示制御手段の種類と、前記実装された表示制御手段の種類が一致するか否かを判定し、当該判定結果が否定の場合、前記組み合わせ情報から特定可能な表示制御手段の種類と異なる種類の表示制御手段が遊技機に実装されていることを報知するように前記表示装置の表示内容を制御することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技機において、前記組み合わせ情報から特定可能な統括制御手段の種類と前記実装された統括制御手段の種類が一致しない場合と、前記組み合わせ情報から特定可能な表示制御手段の種類と前記実装された表示制御手段の種類が一致しない場合とでは、前記表示装置における報知態様が異なることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の遊技機において、前記遊技機全体の仕様毎に予め決められた実装組み合わせにおけるメイン制御手段、統括制御手段及び表示制御手段の種類と、前記遊技機に実装されているメイン制御手段の種類、統括制御手段の種類及び表示制御手段の種類がそれぞれ一致する場合、前記表示制御手段は、前記遊技機に実装されているメイン制御手段、統括制御手段及び表示制御手段の実装組み合わせに対応する複数列の図柄による図柄組み合わせを、前記表示装置にて表示するように、前記表示装置の表示内容を制御することを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の遊技機において、各制御手段は、遊技演出を制御するCPUと、遊技演出の情報を記憶するROMと、各種制御情報を書き換えて記憶するRAMと、で構成されており、電源遮断時に前記RAMに記憶された記憶情報を記憶保持する記憶保持手段と、初期化指示手段により指示されたとき、前記RAMの記憶情報を初期化する初期化手段と、を備え、前記遊技機全体の仕様毎に予め決められた実装組み合わせにおけるメイン制御手段、統括制御手段及び表示制御手段の種類と、前記遊技機に実装されているメイン制御手段の種類、統括制御手段の種類及び表示制御手段の種類がそれぞれ一致する場合、前記表示制御手段は、前記遊技機全体の仕様に対応する図柄組み合わせを表示させる際、前記電源投入時に前記初期化手段がRAMの記憶情報を初期化したときと、前記電源投入時に前記初期化手段がRAMの記憶情報を初期化しなかったときとでは、異なる種類の図柄組み合わせを前記表示装置に表示させることを要旨とする。
本発明によれば、適宜変更される遊技機全体の仕様に対応する各制御基板の組み合わせと、実装されている各制御基板の組み合わせが一致しない場合、実装された各制御基板のうちの何れの制御基板が所定の組み合わせと不一致であるのかを簡易に特定することができる。
(a)及び(b)は、遊技枠を示す正面図。 遊技盤の拡大図。 パチンコ遊技機の制御構成を示すブロック図。 遊技機全体の仕様及び制御基板の組み合わせを示す説明図。 各統括制御基板の組み合わせコマンドを示す説明図。 各制御基板の組み合わせと、それに伴う表示内容を示す説明図。
以下、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」と示す場合がある)に具体化した一実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
図1(a)には、パチンコ遊技機の機表側の遊技枠10aが略示されており、機体の外郭をなす外枠11aの開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12aが開閉及び着脱自在に組み付けられている。中枠12aの前面側には、機内部に配置される遊技盤13を保護するための保護ガラスが装着されるガラス枠を備えた前枠14aと、上球皿15aがそれぞれ横開き状態で開閉可能に組み付けられている。また、前枠14aの前面側には、発光体(LED、ランプなど)の発光(点灯(点滅))により、発光演出を実行する発光手段としての上側装飾ランプ116a、左側装飾ランプ216a及び右側装飾ランプ316aが設けられている。また、前枠14aの上部には、各種音声を出力し、音声出力に基づく遊技演出を行う音声出力手段としての左側スピーカ117a及び右側スピーカ217aが配置され、中枠12aの左下方には、音声出力手段としての下スピーカ317aが配置されている。中枠12aの下部には、下球皿18a及び発射装置19aが装着されている。そして、遊技者が発射装置19aを操作して、該発射装置19aを駆動させることにより、上球皿15a内の遊技球が遊技盤13の遊技領域25へ発射されるようになっている。
また、図1(b)パチンコ遊技機の機表側の遊技枠10bが略示されており、機体の外郭をなす外枠11bの開口前面側には、各種の遊技用構成部材をセットする縦長方形の中枠12bが開閉及び着脱自在に組み付けられている。中枠12bの前面側には、機内部に配置される遊技盤13を保護するための保護ガラスが装着されるガラス枠を備えた前枠14bと、上球皿15bがそれぞれ横開き状態で開閉可能に組み付けられている。また、前枠14bの前面側には、発光体(LED、ランプなど)の発光(点灯(点滅))により、発光演出を実行する発光手段としての上側装飾ランプ116b、左側装飾ランプ216b及び右側装飾ランプ316bが設けられている。また、前枠14bの上部には、各種音声を出力し、音声出力に基づく遊技演出を行う音声出力手段としての左側スピーカ117b及び右側スピーカ217bが配置され、外枠11bの右下方には、音声出力手段としての下スピーカ317bが配置されている。中枠12bの下部には、下球皿18b及び発射装置19bが装着されている。そして、遊技者が発射装置19bを操作して、該発射装置19bを駆動させることにより、上球皿15b内の遊技球が遊技盤13の遊技領域25へ発射されるようになっている。
遊技枠10a及び遊技枠10bでは、図1に示すように、遊技枠全体の装飾が異なる。また、遊技枠10aでは、下スピーカ317aが中枠12aに配置されている。一方で、遊技枠10bでは、下スピーカ317bが外枠11bに配置されている。また、遊技枠10aと遊技枠10bは、同じ遊技盤13を装着できるように構成されている。なお、遊技盤13は、遊技枠10aにおける中枠12a、遊技枠10bにおける中枠12bにそれぞれ装着することができるようになっている。以下、遊技盤13について図2に基づき説明する。
そして、図2に示すように、遊技盤13の遊技領域25の略中央に配設されたセンター役物20は、液晶ディスプレイ型の表示装置又は演出実行手段としての可変表示器H2を備えている。図2に示すように、可変表示器H2はセンター役物20の中央に設けられている。可変表示器H2では、図柄変動ゲームに係わる表示演出が行われるようになっている。具体的には、可変表示器H2では、変動画像(又は画像表示)に基づく表示演出が行われるとともに、複数種類の図柄を複数列で変動させて図柄組み合わせを表示する図柄変動ゲーム(以下、図柄組み合わせゲームと示す場合がある)が行われる。
そして、図柄変動ゲームに係わる表示演出において可変表示器H2では、複数種類の飾り図柄(以下、「飾図」と示す場合がある)を複数列(本実施形態では、3列)で変動させて各列毎に飾図を表示する。この飾図は、表示演出を多様化するために用いられる図柄である。
また、可変表示器H2では、図柄変動ゲームの開始により同時に飾図の変動表示が開始され、該ゲーム終了前に飾図がゆれ変動状態で一旦停止表示され、該ゲームの終了と同時に各列の飾図が確定停止表示される。「変動表示」とは、図柄を表示する表示器に定める表示領域内において表示される図柄の種類が変化している状態であり、「一旦停止表示」とは、前記表示領域内において図柄がゆれ変動状態で表示されている状態である。また、「確定停止表示」とは、前記表示領域内において図柄が確定停止している状態である。
また、本実施形態において可変表示器H2には、各列毎に[1]、[2]、[3]、[4]、[5]、[6]、[7]、[8]、[9]の9種類の数字が飾図として表示されるようになっている。可変表示器H2に停止表示された全列の図柄が同一の場合には、その図柄組み合わせ([222][777]など)から大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが飾図による大当りの図柄組み合わせ(大当り表示結果)となる。大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されると、遊技者には、図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技が付与される。一方、可変表示器H2に確定停止表示された全列の図柄が異なる場合、又は1列の図柄が他の2列の図柄とは異なる場合には、その図柄組み合わせ([123][122][757]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせが飾図によるはずれの図柄組み合わせ(はずれ表示結果)となる。このため、遊技者は、可変表示器H2に停止表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。
また、本実施形態において、可変表示器H2における各列は、図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って飾図が変動表示されるようになっている。そして、図柄変動ゲームが開始すると(各列の飾図が変動を開始すると)、可変表示器H2において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に飾図が一旦停止表示されるようになっている。そして、一旦停止表示された左図柄と右図柄が同一種類の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチ状態を認識できる。リーチ状態は、複数列のうち、特定列(本実施形態では、左列と右列)の飾図が同一となって一旦停止表示され、かつ前記特定列以外の列(本実施形態では、中列)の飾図が変動表示されている状態である。このリーチ状態を認識できる図柄組み合わせが飾図によるリーチの図柄組み合わせとなる。また、本実施形態のパチンコ遊技機では、図柄変動ゲームの開始後、最初に飾図を一旦停止表示させる左列が第1停止表示列になるとともに、次に飾図を一旦停止表示させる右列が第2停止表示列になり、さらに最後に飾図を一旦停止表示させる中列が第3停止表示列となる。また、本実施形態のパチンコ遊技機では、第1停止表示列(左列)に一旦停止表示される飾図が第1停止図柄(左図柄)になるとともに、第2停止表示列(右列)に一旦停止表示される飾図が第2停止図柄(右図柄)になり、第3停止表示列(中列)に一旦停止表示される飾図が第3停止図柄(中図柄)となる。
以上のように、本実施形態の可変表示器H2では、図柄変動ゲームに係わる表示演出(3列の図柄を変動表示させて図柄の組み合わせを表示させる図柄変動ゲーム)が行われるようになっている。
また、図2に示すように、センター役物20の下方には、常時遊技球が入球可能な始動用入球口22を有する始動入賞手段としての始動入賞装置21が配設されている。始動入賞装置21の奥方には、入球した遊技球を検知する始動口センサSW1(図3に示す)が設けられている。始動入賞装置21は、遊技球の入球を契機に、図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。
また、図2に示すように、始動入賞装置21の下方には、大入賞口ソレノイドSOL1(図3に示す)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉24を備えた大入賞口装置23(特別入賞手段)が配設されている。また、本実施形態では、大入賞口装置23に入球した遊技球を検知し、入球した遊技球の個数をカウントすることができるようになっている。そして、大当り遊技が生起されると、大入賞口扉24の開動作によって大入賞口装置23が開放されて遊技球が入球可能となるため、遊技者は、多数の賞球が獲得できるチャンスを得ることができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な特別遊技状態として確率変動(以下、「確変」と示す)機能を備えている。確変機能は、確定停止表示された大当り表示結果(又は大当りの図柄組み合わせ)の種類が、予め定めた表示結果であることを条件として、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)を低確率(通常状態)である通常確率から高確率に変動させる確変状態(確率変動状態)を付与する機能である。本実施形態では、大当り遊技終了後に確変状態が付与される大当りが確変大当りであり、確変状態が付与されない大当りが非確変大当りとなる。
また、本実施形態において確変状態は、次の大当り遊技が付与されるまでの間、付与される。このように、確変状態が付与されると、大当りの抽選確率が高確率に変動して大当りが生起され易くなるため、確変状態は遊技者にとって有利であり、遊技者は確変大当りになることを期待しつつ遊技を行っている。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機に規定する大当り遊技について説明する。
大当り遊技は、図柄変動ゲームにて可変表示器H2に大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されて該ゲームの終了後、開始される。大当り遊技が開始すると、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる。オープニング演出終了後には、大入賞口装置23(の大入賞口扉24)が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限(本実施形態では、15ラウンド)として複数回行われる。1回のラウンド遊技は、大入賞口装置23の大入賞口扉24の開閉が所定回数行われるまでであり、1回のラウンド遊技中に大入賞口装置23は、規定個数(入球上限個数)の遊技球が入賞するまでの間、又は規定時間(ラウンド遊技時間)が経過するまでの間、開放される。また、ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる。そして、大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われ、大当り遊技は終了される。
そして、本実施形態のパチンコ遊技機では、大当り抽選に当選した場合、2種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与されるようになっている。そして、2種類の大当り遊技のうち、何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り抽選に当選した際に抽選で決定する。本実施形態では、可変表示器H2に表示される大当りの図柄組み合わせが特定図柄による大当りの図柄組み合わせであるか、非特定図柄による大当りの図柄組み合わせであるかによって付与される大当り遊技の種類を特定できるようになっている。なお、本実施形態における特定図柄は[1][3][5][7][9]であり、非特定図柄は[2][4][6][8]である。また、特定図柄による大当りの図柄組み合わせは、[111][333][555][777][999]であり、非特定図柄による大当りの図柄組み合わせは[222][444][666][888]である。
特定図柄による大当りの図柄組み合わせが可変表示器H2に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態を付与する15ラウンド大当り遊技である。以下、特定図柄による大当りの図柄組み合わせが可変表示器H2に表示されたときに付与される大当り遊技を「15R確変大当り遊技」と示す。15R確変大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「8球」に設定されている。また、15R確変大当り遊技における15回のラウンド遊技では、各ラウンド遊技において大入賞口装置23の大入賞口扉24を「1回」開放させるように設定されている。また、15R確変大当り遊技が付与されると、大当り遊技終了後に確変状態が付与されるようになっている。すなわち、本実施形態において、15R確変大当り遊技では、確変状態が次に大当り遊技が付与されるまでを上限とする確変状態の最大付与期間の間付与されるようになっている。
また、15R確変大当り遊技では、オープニング時間として「7(秒)」が、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間(規定時間)として「25(秒)」が、エンディング時間として「14.6(秒)」がそれぞれ設定されている。各ラウンド遊技は、入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もある。このため、15R確変大当り遊技において、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間である「25(秒)」は最大時間となる。
非特定図柄による大当りの図柄組み合わせが可変表示器H2に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「15回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態が付与されない15ラウンド大当り遊技である。以下、非特定図柄による大当りの図柄組み合わせが可変表示器H2に表示されたときに付与される大当り遊技を「15R非確変大当り遊技」と示す。15R非確変大当り遊技では、1回のラウンド遊技の入球上限個数(規定個数)が「8球」に設定されている。また、15R非確変大当り遊技における15回のラウンド遊技では、各ラウンド遊技において大入賞口装置23(の大入賞口扉24)をそれぞれ「1回」開放させるように設定されている。また、15R非確変大当り遊技では、確変状態は付与されないようになっている。
また、15R非確変大当り遊技では、オープニング時間として「7(秒)」が、1回のラウンド遊技のラウンド遊技時間として「25(秒)」が、エンディング時間として「14.6(秒)」がそれぞれ設定されている。
次に、パチンコ遊技機の制御構成について図3に基づき説明する。
パチンコ遊技機の機裏側には、パチンコ遊技機全体を制御する主制御基板30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ遊技機全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、統括制御基板31と、表示制御基板32と、ランプ制御基板33と、音声制御基板34とが装着されている。統括制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、表示制御基板32、ランプ制御基板33及び音声制御基板34を統括的に制御する。表示制御基板32は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、可変表示器H2の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。また、ランプ制御基板33は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、各装飾ランプ(遊技枠10aでは、装飾ランプ116a,216a,316a、遊技枠10bでは、装飾ランプ116b,216b,316b)の発光態様(点灯(点滅)/消灯のタイミングなど)を制御する。また、音声制御基板34は、主制御基板30と統括制御基板31が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、各スピーカ(遊技枠10aでは、スピーカ117a,217a,317a、遊技枠10bでは、スピーカ117b,217b,317b)の音声出力態様(音声出力のタイミングなど)を制御する。
以下、主制御基板30、統括制御基板31及び表示制御基板32について、その具体的な構成を説明する。
前記主制御基板30には、メインCPU30aが備えられている。該メインCPU30aには、ROM30b及びRAM30cが接続されている。メインCPU30aには、始動口センサSW1が接続されている。また、メインCPU30aには、大入賞口ソレノイドSOL1が接続されている。また、メインCPU30aは、大当り判定用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値をRAM30cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。また、メインCPU30aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。また、RAM30cには、パチンコ遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。なお、CPU(CentralProcessingUnit)は中央処理装置、ROM(ReadOnlyMemory)は読み出し専用記憶装置、RAM(RandomAccessMemory)は読み書き可能な記憶装置である。
ROM30bには、パチンコ遊技機全体を制御するためのメイン制御プログラムが記憶されている。また、ROM30bには、メイン制御プログラムに加え、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、可変表示器H2において図柄の変動開始による図柄変動ゲームが開始してから、可変表示器H2において図柄が確定停止表示されて図柄変動ゲームが終了するまでの間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものである。そして、変動パターンは、大当り演出用、はずれリーチ演出用及びはずれ通常演出用(はずれリーチなし演出用)からなる変動内容毎に分類されている。
変動パターンには、大当り抽選に当選しなかったはずれの場合に選択されるはずれ通常演出用(はずれリーチなし演出用)の変動パターンと、はずれリーチ演出用の変動パターンがある。また、変動パターンには、大当り抽選に当選し、付与される大当り遊技の種類が15R確変大当り遊技及び15R非確変大当り遊技である場合に選択される大当り演出用の変動パターンがある。
また、ROM30bには、大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、大当りか否かの内部抽選で用いる判定値であり、大当り判定用乱数の取り得る数値(0〜1438までの全1439通りの整数)の中から定められている。なお、大当り判定値は、確変状態が付与されているか否かでその数が異なっており、確変状態時の大当り判定値の数は、通常状態時の大当り判定値の数よりも多く設定されている。また、RAM30cには、大当り判定時に使用する大当り判定用乱数が記憶されている。
また、RAM30cには、大当り決定時に付与する大当り遊技の種類を決定する際に用いる特図振分用乱数が記憶されている。この特図振分用乱数は、予め定められた数値範囲内(本実施形態では、「0」〜「49」の全50通りの整数)の数値を取り得るように、メインCPU30aが所定の周期毎(2ms毎)に数値を1加算して更新するようになっている。そして、メインCPU30aは、更新後の値を特図振分用乱数の値としてRAM30cに記憶し、既に記憶されている特図振分用乱数の値を書き換えることで特図振分用乱数の値を順次更新するようになっている。本実施形態において、特図振分用乱数は、始動入賞装置21へ遊技球が入賞したことを契機に取得されるようになっている。また、RAM30cには、パチンコ遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種制御情報(各種乱数の値など)が記憶されるようになっている。
次に、図3に基づき統括制御基板31について説明する。
統括制御基板31には、統括CPU31aが備えられている。該統括CPU31aには、ROM31b及びRAM31cが接続されている。また、統括CPU31aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値をRAM31cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。また、ROM31bには、表示制御基板32、ランプ制御基板33及び音声制御基板34を統括的に制御するための統括制御プログラムが記憶されている。また、ROM31bには、統括制御プログラムに加え、各種演出を決定する際に参照する各種テーブルが記憶されている。例えば、各種テーブルのうちの予告演出決定テーブルを参照するとき、統括CPU31aは、入力した変動パターンの種類に基づき、大当りになることを示唆する予告演出を実行するか否か、及び実行する場合の予告演出の演出内容を決定する。
また、統括CPU31aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。また、RAM31cには、パチンコ遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
次に、図3に基づき表示制御基板32について説明する。
表示制御基板32には、サブCPU32aが備えられている。該サブCPU32aには、ROM32b及びRAM32cが接続されている。また、表示制御基板32(サブCPU32a)には、可変表示器H2が接続されている。ROM32bには、可変表示器H2の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、ROM32bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、ロゴ、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。また、サブCPU32aはタイマ機能を搭載しており、所定のタイミング(例えば、図柄変動ゲームを開始するタイミング)で時間を計測する。また、RAM32cには、パチンコ遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
次に、メインCPU30aが、メイン制御プログラムに基づき実行する入賞処理や変動パターン決定処理などの各種処理について説明する。まず、入賞処理について説明する。
メインCPU30aは、所定時間間隔(2ms毎)で始動入賞装置21に遊技球が入球したか否かを判定する。このとき、メインCPU30aは、始動口センサSW1が遊技球を検知した時に出力する検知信号を入力したか否かを判定する。この判定結果が否定の場合(入賞検知なしの場合)、メインCPU30aは、入賞処理を終了する。一方、判定結果が肯定の場合(入賞検知ありの場合)、メインCPU30aは、大当り判定用乱数及び特図振分用乱数の値をRAM30cから読み出して取得し、当該読み出した大当り判定用乱数及び特図振分用乱数の値をRAM30cの所定の記憶領域に設定する。なお、大当り判定用乱数及び特図振分用乱数は、RAM30cにおいて所定の周期毎に順次更新される乱数であり、メインCPU30aは、更新後の値をRAM30cの設定領域に設定して更新前の値を書き換えている。そして、メインCPU30aは、入賞処理を終了する。
次に、変動パターン決定処理について説明する。
メインCPU30aは、図柄変動ゲーム開始時に、RAM30cに記憶されている大当り判定用乱数の値及び特図振分用乱数の値を読み出す。そして、メインCPU30aは、読み出した大当り判定用乱数の値がROM30bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定して大当り判定(大当り抽選)を行う。なお、本実施形態において、大当り判定値の個数は、確変状態が付与されているか否かで変更されるようになっている。
大当り判定の判定結果が肯定の場合(大当りの場合)、メインCPU30aは、RAM30cから読み出した特図振分用乱数の値に基づき、付与する大当り遊技の種類を決定する。その後、メインCPU30aは、複数種類の大当り演出用の変動パターンの中から1つの変動パターンを決定する。
その後、変動パターン及び付与する大当り遊技の種類を決定したメインCPU30aは、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、図柄変動ゲームに関する各種処理を実行する。具体的に言えば、メインCPU30aは、変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する変動パターン指定コマンドを統括制御基板31に最初に出力する。また、メインCPU30aは、付与する大当り遊技の種類を指定するための特別図柄指定コマンドを統括制御基板31に出力する。その後に、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを統括制御基板31に出力する。その後、メインCPU30aは、変動パターン決定処理を終了する。
一方、大当り判定の判定結果が否定の場合(大当りでない場合)、メインCPU30aは、リーチ演出を行うか否かを判定するリーチ判定を行う。このリーチ判定の判定結果が肯定の場合(リーチ演出を行う場合)、メインCPU30aは、複数種類のはずれリーチ演出用の変動パターンの中から1つの変動パターンを決定する。
その後、メインCPU30aは、前述同様、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、図柄変動ゲームに関する各種処理を実行し、変動パターン決定処理を終了する。なお、その後に、変動パターン決定処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを統括制御基板31に出力する。
一方、リーチ判定の判定結果が否定の場合(リーチ演出を行わない場合)、メインCPU30aは、複数種類のはずれ通常演出用の変動パターンの中から1つの変動パターンを決定する。
その後、メインCPU30aは、前述同様、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、図柄変動ゲームに関する各種処理を実行し、変動パターン決定処理を終了する。なお、その後に、変動パターン決定処理とは別の処理で、メインCPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを統括制御基板31に出力する。
そして、メインCPU30aは、大当りを決定した場合、決定した変動パターンに基づく図柄変動ゲームの終了後、付与することを決定した種類の大当り遊技の制御を開始し、統括制御基板31(統括CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。以下、メインCPU30aが実行する制御内容について、15R確変大当り遊技及び15R非確変大当り遊技について説明する。
メインCPU30aは、図柄変動ゲームが終了すると、オープニングコマンドを出力するとともに、オープニング時間(7(秒))の計測を開始する。次に、メインCPU30aは、オープニング時間が経過すると、1ラウンド目のラウンド遊技を開始させるべく1ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力するとともに、ラウンド遊技時間(最大で25(秒))の計測を開始し、さらに開放信号を出力する。これにより、パチンコ遊技機では、1ラウンド目のラウンド遊技の開始に伴って大入賞口装置23の大入賞口扉24が開放される。そして、メインCPU30aは、1ラウンド目のラウンド遊技において終了条件が満たされると、閉鎖信号を出力する。これにより、パチンコ遊技機では、1ラウンド目のラウンド遊技の終了に伴って大入賞口装置23の大入賞口扉24が閉鎖される。
1ラウンド目のラウンド遊技を終了させたメインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技を開始させるために、1ラウンド目と2ラウンド目の間に設定されるラウンド間インターバルのインターバル時間(本実施形態では、2(秒))の経過後に、2ラウンド目に対応するラウンドコマンドを出力する。そして、メインCPU30aは、2ラウンド目のラウンド遊技で終了条件が満たされると、同様に2ラウンド目のラウンド遊技を終了する。以降同様に、メインCPU30aは、3ラウンド目〜15ラウンド目のラウンド遊技を制御する。そして、メインCPU30aは、最終ラウンドのラウンド遊技が終了すると、最終開放インターバル時間(本実施形態では、1.996(秒))の経過後にエンディングコマンドを出力するとともに、エンディング時間(14.6(秒))の計測を開始する。そして、メインCPU30aは、エンディング時間の経過後、大当り遊技を終了させる。
メインCPU30aは、15R確変大当り遊技が付与された場合には、確変状態を付与することを示す確変フラグに「1」を設定する。なお、確変フラグに「1」が設定されている場合には、確変状態が付与されていることを示し、「0」が設定されている場合には、確変状態が付与されていないことを示している。
また、メインCPU30aは、15R確変大当り遊技が付与された場合には、確変状態が付与される残り図柄変動ゲーム数を示す確変状態付与回数に「次回まで」を示す値(本実施形態では、10000回)を設定する。この確変状態付与回数は、図柄変動ゲームが実行される毎に1減算され、値が0となると、確変フラグがクリアされる(「0」が設定される)。なお、確変フラグ及び確変状態付与回数は、RAM30cの所定の記憶領域に記憶され、大当り遊技が付与された場合にクリアされる(「0」が設定される)ようになっている。本実施形態では、確変状態付与回数に10000回を設定した場合、実質的に次回の大当りが生起されるまでの間、確変状態が付与されることと同等となっている。
また、メインCPU30aは、15R非確変大当り遊技が付与された場合には、確変状態を付与することを示す確変フラグに「0」を設定する。また、メインCPU30aは、確変状態付与回数に0回を設定する。
次に、統括制御基板31の統括CPU31aが統括制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
メインCPU30aから所定の制御コマンドを所定のタイミングで入力すると、統括CPU31aは、それに応じて所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。具体的に言えば、統括CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドを各制御基板32〜34に出力する。同様に、統括CPU31aは、オープニングコマンド、ラウンドコマンド及びエンディングコマンドを入力すると、当該オープニングコマンド、ラウンドコマンド及びエンディングコマンドを各制御基板32〜34にそれぞれ出力する。
また、統括CPU31aは、変動パターン指定コマンド及び特別図柄指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターン及び特別図柄指定コマンドにより指定された大当り遊技の種類に基づき、可変表示器H2に表示させる飾り図柄による図柄組み合わせを決定する。
より詳しくは、統括CPU31aは、指定された大当り遊技の種類が、15R確変大当り遊技の場合、飾り図柄の図柄組み合わせとして、特定図柄による大当りの図柄組み合わせを決定する。なお、本実施形態では、前述したように、15R確変大当り遊技が付与される場合、統括CPU31aは、[111][333][555][777][999]の中から大当りの図柄組み合わせを決定する。
また、統括CPU31aは、指定された大当り遊技の種類が、15R非確変大当り遊技の場合、飾り図柄の図柄組み合わせとして、非特定図柄による大当りの図柄組み合わせを決定する。なお、本実施形態では、前述したように、15R非確変大当り遊技が付与される場合、統括CPU31aは、[222][444][666][888]の中から大当りの図柄組み合わせを決定する。
また、統括CPU31aは、はずれリーチ演出用の変動パターンが指定された場合、はずれリーチの図柄組み合わせを決定する。また、統括CPU31aは、はずれ通常演出用の変動パターンが指定された場合、はずれの図柄組み合わせを決定する。
そして、統括CPU31aは、決定した各列の飾り図柄を指定する飾り図柄指定コマンドを表示制御基板32に出力する。また、統括CPU31aは、全図柄停止コマンドを入力すると、当該コマンドを表示制御基板32に出力する。
また、統括CPU31aは、大当り遊技が付与される場合、指定された大当り遊技の種類に基づき、大当り遊技の具体的な演出内容を特定する演出パターンを決定し、当該演出パターンを出力するようになっている。
詳しく説明すると、統括CPU31aは、指定された大当り遊技の種類が15R確変大当り遊技の場合、大当り遊技終了後に確変状態が付与されることを示す遊技演出を大当り遊技の演出内容とする演出パターンを出力する。また、統括CPU31aは、指定された大当り遊技の種類が15R非確変大当り遊技の場合には、大当り遊技終了後に確変状態が付与されないことを示す遊技演出を大当り遊技の演出内容とする演出パターンを出力する。
次に、表示制御基板32による制御内容を説明する。
表示制御基板32のサブCPU32aは、図柄変動ゲームに係る制御として、統括CPU31aが出力した変動パターン指定コマンドを入力すると、変動パターン指定コマンドで指示される図柄変動ゲームを実行させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。また、サブCPU32aは、統括CPU31aが出力した全図柄停止コマンドを入力すると、図柄変動ゲームの表示結果として、飾り図柄指定コマンドで指示される飾り図柄の図柄組み合わせを表示させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。
また、サブCPU32aは、大当り遊技の実行に係る制御として、統括CPU31aが出力する演出パターンとオープニングコマンドを入力すると、その演出パターンとオープニングコマンドで指示された演出内容でオープニング演出を実行させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。また、サブCPU32aは、演出パターンと各ラウンドコマンドを入力すると、その演出パターンとラウンドコマンドで指示された演出内容で各ラウンド演出を実行させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。また、サブCPU32aは、演出パターンとエンディングコマンドを入力すると、その演出パターンとエンディングコマンドで指示された演出内容でエンディング演出を実行させるように可変表示器H2の表示内容を制御する。
また、ランプ制御基板33は、オープニングコマンド、エンディングコマンド、各ラウンドコマンドを入力すると、各装飾ランプ(遊技枠10aでは、装飾ランプ116a,216a,316a、遊技枠10bでは、装飾ランプ116b,216b,316b)の発光態様を制御する。また、音声制御基板34は、オープニングコマンド、エンディングコマンド、各ラウンドコマンドを入力すると、各スピーカ(遊技枠10aでは、スピーカ117a,217a,317a、遊技枠10bでは、スピーカ117b,217b,317b)の音声出力態様を制御する。すなわち、ランプ制御基板33及び音声制御基板34は、表示制御基板32と同様に、これらのコマンドで指示された演出内容に応じた演出を行わせるように制御を行う。
そして、本実施形態では、図4に示すように、モチーフにしたキャラクタなど演出テーマ(主体、主題、思想)が同一であって、遊技機全体の仕様を異ならせた複数種類の遊技機がある(シリーズ機)。また、本実施形態では、遊技機全体の仕様毎にシリーズナンバーが設定されており、それぞれ複数種類ある主制御基板30(のROM30b)、統括制御基板31(のROM31b)及び表示制御基板32(のROM32b)の組み合わせが異なる。
なお、「遊技機全体の仕様」には、遊技盤13を装着する遊技枠の種類や、確変状態の付与態様、付与される大当り遊技の種類や付与される確率、変動パターンの振分、画像データの内容、大当りやリーチになる確率、予告演出の出現確率、各入賞口に遊技球が入球した際の賞球の数、入球上限個数などが含まれる。そして、「遊技機全体の仕様が異なる」とは、前述した遊技機全体の仕様に含まれる要素のうち、少なくとも1つが異なることを指す。以下、シリーズナンバー毎に、遊技機全体の仕様と、装着される各制御基板(主制御用基板30(のROM30b)、統括制御基板31(のROM31b)及び表示制御基板32(のROM32b))の種類について図4に基づき説明する。
図4に示すシリーズナンバー「1号機」(以下、単に「1号機」と示す)では、確変状態が付与されていない状態における大当り確率が1/400であって、大当り遊技が付与された後80%の確率で確変状態が付与されることがROM30bに記憶されている。本実施形態において、80%の確率で確変状態が付与されるとは、大当りになると、大当り遊技終了後に確変状態が付与される15R確変大当り遊技が80%の確率で付与され、20%の確率で大当り遊技終了後に確変状態が付与されない15R非確変大当り遊技が付与されるということである。以下、大当り遊技が付与された後に確変状態が付与される確率を「確変状態継続率」と示す。
また、1号機には、複数種類の主制御基板30のうちの1号機専用の主制御基板301a、複数種類の統括制御基板31のうちの統括制御基板311、可変表示器H2に表示させる画像データを記憶する表示制御基板32のうちの表示制御基板321が装着(実装)される。また、1号機専用の主制御基板301aのROM30bには、当該ROM30bが「1号機専用(主制御基板301a)のROM30bであること」が記憶されている。また、統括制御基板311のROM31bには、ROM30bに記憶された大当りになる確率に応じた予告演出の出現確率や「統括制御基板311のROM31bであること」などが記憶されている。また、表示制御基板321のROM32bには、予め設定された画像データや「表示制御基板321のROM32bであること」などが記憶されている。なお、1号機では、図1(a)に示す遊技枠10aに遊技盤13が装着される。
また、図4に示すシリーズナンバー「2号機」(以下、単に「2号機」と示す)では、確変状態が付与されていない状態における大当り確率が1/400であって、確変状態継続率が80%であることがROM30bに記憶されている。また、2号機には、主制御基板30のうちの2号機専用の主制御基板301b、統括制御基板31のうちの統括制御基板311、表示制御基板32のうちの表示制御基板321が装着(実装)される。また、2号機専用の主制御基板301bのROM30bには、当該ROM30bが「2号機専用(主制御基板301b)のROM30bであること」が記憶されている。1号機専用の主制御基板301aにおけるROM30bの記憶情報と、2号機専用の主制御基板301bにおけるROM30bの記憶情報では、「1号機専用のROM30bであること」(又は「2号機専用のROM30bであること」)の記憶情報以外(例えば、大当り確率)は同じである。また、2号機では、1号機において遊技盤13が装着される遊技枠10aとは異なり、遊技盤13が図1(b)に示す遊技枠10bに装着される。
また、図4に示すシリーズナンバー「3号機」(以下、単に「3号機」と示す)では、確変状態が付与されていない状態における大当り確率が1/400であって、確変状態継続率が80%であることがROM30bに記憶されている。また、3号機には、主制御基板30のうちの3号機専用の主制御基板301c、統括制御基板31のうちの統括制御基板311、表示制御基板32のうちの表示制御基板322が装着(実装)される。また、3号機専用の主制御基板301cのROM30bには、当該ROM30bが「3号機専用(主制御基板301c)のROM30bであること」が記憶されている。1号機専用の主制御基板301aにおけるROM30bの記憶情報と、3号機専用の主制御基板301cにおけるROM30bの記憶情報では、「1号機専用のROM30bであること」(又は「3号機専用のROM30bであること」)の記憶情報以外(例えば、大当り確率)は同じである。また、3号機では、図1(a)に示す遊技枠10aに遊技盤13が装着される。
また、3号機は、1号機(及び2号機)とは異なる画像データで遊技を行うようになっている。そのため、表示制御基板322のROM32bには、表示制御基板321のROM32bに記憶される画像データとは異なる画像データが記憶されているとともに、「表示制御基板322のROM32bであること」が記憶されている。
図4に示すシリーズナンバー「4号機」(以下、単に「4号機」と示す)では、確変状態が付与されていない状態における大当り確率が1/360であって、確変状態継続率が75%であることがROM30bに記憶されている。また、4号機には、主制御基板30のうちの4号機専用の主制御基板302a、統括制御基板31のうちの統括制御基板312、表示制御基板32のうちの表示制御基板321が装着(実装)される。また、4号機専用の主制御基板302aのROM30bには、当該ROM30bが「4号機専用(主制御基板302a)のROM30bであること」が記憶されている。また、統括制御基板312のROM31bには、ROM30bに記憶された大当りになる確率に応じた予告演出の出現確率や「統括制御基板312のROM31bであること」などが記憶されている。また、表示制御基板321のROM32bには、予め設定された画像データや「表示制御基板321のROM32bであること」などが記憶されている。なお、4号機では、図1(a)に示す遊技枠10aに遊技盤13が装着される。
また、図4に示すシリーズナンバー「5号機」(以下、単に「5号機」と示す)では、確変状態が付与されていない状態における大当り確率が1/360であって、確変状態継続率が75%であることがROM30bに記憶されている。5号機は、図1(b)に示す遊技枠10bに遊技盤13を装着する。また、5号機には、主制御基板30のうちの5号機専用の主制御基板302b、統括制御基板31のうちの統括制御基板312、表示制御基板32のうちの表示制御基板322が装着(実装)される。また、5号機専用の主制御基板302bのROM30bには、当該ROM30bが「5号機専用(主制御基板302b)のROM30bであること」が記憶されている。4号機専用の主制御基板302aにおけるROM30bの記憶情報と、5号機専用の主制御基板302bにおけるROM30bの記憶情報では、「4号機専用のROM30bであること」(又は「5号機専用のROM30bであること」)の記憶情報以外(例えば、大当り確率)は同じである。また、5号機では、4号機において遊技盤13が装着される遊技枠10aとは異なり、遊技盤13が図1(b)に示す遊技枠10bに装着される。
また、図4に示すシリーズナンバー「6号機」(以下、単に「6号機」と示す)では、確変状態が付与されていない状態における大当り確率が1/360であって、確変状態継続率が75%であることがROM30bに記憶されている。また、6号機には、主制御基板30のうちの6号機専用の主制御基板302c、統括制御基板31のうちの統括制御基板312、表示制御基板32のうちの表示制御基板322が装着(実装)される。また、6号機専用の主制御基板302cのROM30bには、当該ROM30bが「6号機専用(主制御基板302c)のROM30bであること」が記憶されている。4号機専用の主制御基板302aにおけるROM30bの記憶情報と、6号機専用の主制御基板302cにおけるROM30bの記憶情報では、「4号機専用のROM30bであること」(又は「6号機専用のROM30bであること」)の記憶情報以外(例えば、大当り確率)は同じである。また、6号機では、図1(a)に示す遊技枠10aに遊技盤13が装着される。
また、6号機は、4号機(及び5号機)とは異なる画像データで遊技を行うようになっている。そのため、表示制御基板322のROM32bには、表示制御基板321のROM32bに記憶される画像データとは異なる画像データが記憶されているとともに、「表示制御基板322のROM32bであること」が記憶されている。
このように、3号機に装着される表示制御基板32(のROM32b)の種類と、6号機に装着される表示制御基板32(のROM32b)の種類は同一であるため、3号機における画像データと、6号機における画像データは同じ内容である。同様に、1号機、2号機、4号機及び5号機に装着される表示制御基板32(のROM32b)の種類は同じであるため、1号機、2号機、4号機及び5号機における画像データは同じ内容である。
また、1号機、2号機及び3号機に装着される統括制御基板31(のROM31b)の種類は同じであることから、統括制御基板31のROM31bの制御内容に基づいて統括CPU31aが決定する予告演出の出現確率などはそれぞれ同じである。同様に、4号機、5号機及び6号機に装着される統括制御基板31(のROM31b)の種類は同じであることから、統括制御基板31のROM31bの制御内容に基づいて統括CPU31aが決定する予告演出の出現確率などはそれぞれ同じである。一方で、1号機、2号機及び3号機に装着される統括制御基板31(のROM31b)の種類は、4号機、5号機及び6号機に装着される統括制御基板31(のROM31b)の種類と異なる。そのため、統括制御基板31のROM31bの制御内容に基づいて統括CPU31aが決定する内容(例えば、予告演出の出現確率)は、1号機、2号機及び3号機と、4号機、5号機及び6号機と、で異なる。
また、本実施形態では、1つのシリーズ機に対応する(採用される)主制御基板30の種類として、主制御基板301a〜301c及び主制御基板302a〜302cの6種類がある。以下、「主制御基板30」と示す場合には、主制御基板301a〜301c及び主制御基板302a〜302cの何れも指し示す。なお、1つのシリーズ機に対応する(採用される)6種類ある主制御基板30は、それぞれROM30bに記憶された制御情報(例えば、何号機専用のROM30bであるかの情報)等が異なる一方で、メインCPU30aやRAM30cは同じである。そのため、装着(実装)された主制御基板30(メインCPU30a、ROM30b、RAM30c)を取替えた場合には、メインCPU30a及びRAM30cは同じ種類のものに取替えることになり、主制御基板30を取替えることで変更されるのはROM30b(に記憶された制御情報)だけである。そのため、主制御基板30を取替えることは、ROM30bを取替えることと同じである。
また、本実施形態では、1つのシリーズ機に対応する(採用される)統括制御基板31の種類として、統括制御基板311と統括制御基板312の2種類がある。以下、「統括制御基板31」と示す場合には、統括制御基板311と統括制御基板312の何れも指し示す。なお、1つのシリーズ機に対応する(採用される)2種類ある統括制御基板31は、それぞれROM31bに記憶された制御情報(例えば、予告演出の出現確率)等が異なる一方で、統括CPU31aやRAM31cは同じである。そのため、装着(実装)された統括制御基板31(統括CPU31a、ROM31b、RAM31c)を取替えた場合には、統括CPU31a及びRAM31cは同じ種類のものに取替えることになり、統括制御基板31を取替えることで変更されるのはROM31b(に記憶された制御情報)だけである。そのため、統括制御基板31を取替えることは、ROM31bを取替えることと同じである。
また、本実施形態では、1つのシリーズ機に対応する(採用される)表示制御基板32の種類として、表示制御基板321と表示制御基板322の2種類がある。以下、「表示制御基板32」と示す場合には、表示制御基板321と表示制御基板322の何れも指し示す。なお、1つのシリーズ機に対応する(採用される)2種類ある表示制御基板32は、それぞれROM32bに記憶された制御情報(例えば、画像データ)等が異なる一方で、サブCPU32aやRAM32cは同じである。そのため、装着(実装)された表示制御基板32(サブCPU32a、ROM32b、RAM32c)を取替えた場合には、サブCPU32a及びRAM32cは同じ種類のものに取替えることになり、表示制御基板32を取替えることで変更されるのはROM32b(に記憶された制御情報)だけである。そのため、表示制御基板32を取替えることは、ROM32bを取替えることと同じである。
今日、遊技店によっては、同じ遊技盤13を使用して大当りの確率等を変更する場合や、遊技枠の種類を変更する場合などがある(つまり、多数のシリーズ機がある)。このようなときには、遊技機全体の仕様が異なるため、各制御基板(のROM)の組み合わせ等を変更しなければならない。その為、装着する各制御基板(のROM)の種類(組み合わせ)を間違えてしまう場合がある。このような場合、装着された各制御基板(のROM)のうち、何れの制御基板(のROM)が間違えて装着(実装)されているかを特定するための判別処理を本実施形態では行う。以下、判別処理に係る制御について説明する。
まず、主制御基板30のメインCPU30aが行う判別処理に係る処理について説明する。
遊技機に装着(実装)された主制御基板30のメインCPU30aは、遊技機に電源が供給(電源投入)されると、遊技を開始することのできる状態にするための起動処理を行う。そして、遊技機に装着された主制御基板30のメインCPU30aは、当該主制御基板30毎に対応付けられ、遊技機が正常に起動したことを示すための組み合わせコマンドを、遊技機に装着(実装)された統括制御基板31に出力する。なお、組み合わせコマンドは、上位コマンドCMD1と下位コマンドCMD2で構成されている。また、組み合わせコマンドにおける上位コマンドCMD1及び下位コマンドCMD2は、それぞれ1バイト(8ビット)の合計2バイトで構成されている。
なお、本実施形態では、同じ種類の主制御基板30であっても、復電時において、どのような処理が行われたか否かに応じて、メインCPU30aが出力する組み合わせコマンドの種類が異なる。
復電とは、パチンコ遊技機の電源(供給電圧)を遮断した状態から、電源(供給電圧)を供給することを示す。そして、復電には、遊技店の営業開始時などに従業員が電源を供給する場合の復電と、遊技店の営業時間中に停電などの不測の事態が発生したことで電源の供給を再開する場合(瞬停も含む)の復電と、がある。
本実施形態のパチンコ遊技機は、当該パチンコ遊技機に供給される電圧値を監視する電源監視回路(図示しない)が搭載されている。なお、電源監視回路は、パチンコ遊技機に搭載される電源基板(図示しない)に設けられている。電源基板は、遊技店に設置された外部電源から供給される電圧をパチンコ遊技機に搭載される各制御基板(主制御基板30、サブ統括制御基板31、演出表示制御基板32、ランプ制御基板33及び音声制御基板34)の作動電圧に変換し、供給する。
また、遊技機に装着された主制御基板30のRAM30cには、パチンコ遊技機への電源遮断後も、その記憶内容を保持するために記憶保持手段としてのバックアップ用電源(図示しない)が接続されている。バックアップ用電源は、例えば、電気ニ重層コンデンサからなり、パチンコ遊技機に搭載されている。そして、主制御基板30のメインCPU30aは、電源監視回路からの電源断信号(電圧値が所定の電圧値に降下したことを示す信号)を入力すると、バックアップ処理を実行し、RAM30cの記憶情報を電源遮断後も保持する。なお、電源遮断後もRAM30cに記憶保持される情報としては、電源遮断時における遊技状態(確変状態の有無等)に関する情報、未払出し分の賞球に関する情報、大当り遊技に関する情報(ラウンド情報)や図柄変動ゲームに関する情報(変動パターンの種類等)などである。
復電時においてメインCPU30aは、RAM30cに記憶保持された情報にしたがってパチンコ遊技機の制御を開始するか否かを判定する。この判定結果が肯定の場合、メインCPU30aは、RAM30cに記憶保持された情報をもとにパチンコ遊技機の状態を電源遮断時の状態に復帰し、制御を開始する。なお、前記判定結果が否定となる場合は、バックアップ処理が正常に行われていない場合や、RAM30cの記憶内容を初期化するための初期化指示手段としてのRAMクリアスイッチ(図示しない)が操作された状態で復電された場合がある。そして、メインCPU30aは、RAM30cに記憶保持された情報にしたがってパチンコ遊技機の制御を開始しない場合、初期化情報をもとに各種設定を行い、パチンコ遊技機の制御を開始する。
そして、復電時において、バックアップ処理が正常に行われたか否かに応じて、メインCPU30aは、ROM30bの記憶情報を参照して、主制御基板30の種類に対応付けられた組み合わせコマンドを統括制御基板31の統括CPU31aに出力する。なお、メインCPU30aは、復電されてから統括制御基板31及び表示制御基板32が正常に起動されるまで待ってから(復電から所定時間経過後)組み合わせコマンドを出力する。
具体的には、メインCPU30aは、ROM30bに「1号機専用のROM30bであること」が記憶されているとき、バックアップ処理が正常に行われている場合(以下、「バックアップ」と示す)には、図4に示すように、上位コマンドCMD1がC0Hで、下位コマンドCMD2が10Hの組み合わせコマンドを統括制御基板31に出力する。一方、復電時、バックアップ処理が正常に行われていない場合、つまり、RAMクリアスイッチが操作された場合(以下、「RAMリセット」と示す)、メインCPU30aは、図4に示すように、上位コマンドCMD1がC0Hで、下位コマンドCMD2が00Hの組み合わせコマンドを統括制御基板31に出力する。すなわち、本実施形態では、装着された主制御基板30の種類が同じであっても、復電時において、バックアップが行われたか、RAMリセットが行われたかによって出力される組み合わせコマンドが異なる。
また、メインCPU30aは、ROM30bに「2号機専用のROM30bであること」が記憶されているとき、バックアップが行われた場合には、図4に示すように、上位コマンドCMD1がC0Hで、下位コマンドCMD2が11Hの組み合わせコマンドを統括制御基板31に出力する。一方、RAMリセットが行われた場合、メインCPU30aは、図4に示すように、上位コマンドCMD1がC0Hで、下位コマンドCMD2が01Hの組み合わせコマンドを統括制御基板31に出力する。
また、メインCPU30aは、ROM30bに「3号機専用のROM30bであること」が記憶されているとき、バックアップが行われた場合には、図4に示すように、上位コマンドCMD1がC0Hで、下位コマンドCMD2が12Hの組み合わせコマンドを統括制御基板31に出力する。一方、RAMリセットが行われた場合、メインCPU30aは、図4に示すように、上位コマンドCMD1がC0Hで、下位コマンドCMD2が02Hの組み合わせコマンドを統括制御基板31に出力する。
また、メインCPU30aは、ROM30bに「4号機専用のROM30bであること」が記憶されているとき、バックアップが行われた場合には、図4に示すように、上位コマンドCMD1がC0Hで、下位コマンドCMD2が30Hの組み合わせコマンドを統括制御基板31に出力する。一方、RAMリセットが行われた場合、メインCPU30aは、図4に示すように、上位コマンドCMD1がC0Hで、下位コマンドCMD2が20Hの組み合わせコマンドを統括制御基板31に出力する。
また、メインCPU30aは、ROM30bに「5号機専用のROM30bであること」が記憶されているとき、バックアップが行われた場合には、図4に示すように、上位コマンドCMD1がC0Hで、下位コマンドCMD2が31Hの組み合わせコマンドを統括制御基板31に出力する。一方、RAMリセットが行われた場合、メインCPU30aは、図4に示すように、上位コマンドCMD1がC0Hで、下位コマンドCMD2が21Hの組み合わせコマンドを統括制御基板31に出力する。
また、メインCPU30aは、ROM30bに「6号機専用のROM30bであること」が記憶されているとき、バックアップが行われた場合には、図4に示すように、上位コマンドCMD1がC0Hで、下位コマンドCMD2が32Hの組み合わせコマンドを統括制御基板31に出力する。一方、RAMリセットが行われた場合、メインCPU30aは、図4に示すように、上位コマンドCMD1がC0Hで、下位コマンドCMD2が22Hの組み合わせコマンドを統括制御基板31に出力する。なお、本実施形態における主制御基板30がメイン制御手段として機能する。また、本実施形態におけるメインCPU30aが初期化手段として機能する。
次に、統括制御基板31の統括CPU31aが行う判別処理に係る処理について説明する。
遊技機に装着(実装)された統括制御基板31の統括CPU31aは、遊技機に電源が供給(電源投入)されると、遊技を開始することのできる状態にするための起動処理を行う。この起動処理により、統括制御基板31のRAM31cの記憶情報は、初期化情報をもとに各種設定が行われ、初期化される。
統括制御基板31の統括CPU31aは、起動した後、コマンドを入力した際、上位コマンドCMD1の値がC0Hの場合、入力したコマンドが組み合わせコマンドであることを特定する。そして、遊技機に装着(実装)された統括制御基板31の統括CPU31aは、入力した組み合わせコマンドにおける下位コマンドCMD2の値から、遊技機に装着された統括制御基板31の種類と、組み合わせコマンドから特定可能な統括制御基板31の種類と、が一致するか否かを判定する。
具体的には、図5に示すように、統括制御基板311が組み合わせコマンドで指定されている場合、組み合わせコマンドにおける下位コマンドCMD2の値は、00H〜1FH(00H〜0FH及び10H〜1FH)の範囲内となるように予め設定している。すなわち、装着する統括制御基板31の種類として統括制御基板311が指定されている場合には、組み合わせコマンドにおける下位コマンドCMD2の上位4ビットの値が「0」又は「1」の値を取るように設定されている。そのため、統括CPU31aは、ROM31bに「統括制御基板311のROM31bであること」が記憶されている場合、入力した組み合わせコマンドにおける下位コマンドCMD2の値が00H〜1FHの範囲内であるか否か(統括制御基板311を指定しているか否か)の判定を行う。このとき、入力した組み合わせコマンドにおける下位コマンドCMD2の値が00H〜1FHの範囲内でない(統括制御基板311を指定していない)場合、統括CPU31aは、統括異常指示コマンドをサブCPU32aに出力する。因みに、統括異常指示コマンドは、遊技機に装着された統括制御基板31の種類が、組み合わせコマンドから特定可能な統括制御基板31の種類と違うことを報知することを指示するコマンドである。一方、入力した組み合わせコマンドにおける下位コマンドCMD2の値が、00H〜1FHの範囲内である(統括制御基板311を指定している)場合、統括CPU31aは、入力した組み合わせコマンドを表示制御基板32のサブCPU32aに出力する。なお、統括CPU31aは、復電されてから表示制御基板32が正常に起動されるまで待ってから(復電から所定時間経過後)組み合わせコマンドを出力する。
同様に、図5に示すように、統括制御基板312が組み合わせコマンドで指定されている場合、組み合わせコマンドにおける下位コマンドCMD2の値は、20H〜3FH(20H〜2FH及び30H〜3FH)の範囲内となるように予め設定している。すなわち、装着する統括制御基板31の種類として統括制御基板312が指定されている場合には、組み合わせコマンドにおける下位コマンドCMD2の上位4ビットの値が「2」又は「3」の値を取るように設定されている。そのため、統括CPU31aは、ROM31bに「統括制御基板312のROM31bであること」が記憶されている場合、入力した組み合わせコマンドにおける下位コマンドCMD2の値が20H〜3FHの範囲内であるか否か(統括制御基板312を指定しているか否か)の判定を行う。このとき、入力した組み合わせコマンドにおける下位コマンドCMD2の値が20H〜3FHの範囲内でない(統括制御基板312を指定していない)場合、統括CPU31aは、統括異常指示コマンドをサブCPU32aに出力する。一方、入力した組み合わせコマンドにおける下位コマンドCMD2の値が、20H〜3FHの範囲内である(統括制御基板312を指定している)場合、統括CPU31aは、入力した組み合わせコマンドをサブCPU32aに出力する。
なお、本実施形態では、1つのシリーズ機において、遊技機全体の仕様が異なる遊技機を6種類(1号機〜6号機)とした。しかし、統括制御基板31の種類が統括制御基板311であって、遊技機全体の仕様が異なる遊技機を追加することができる。本実施形態では、図5に示すように、統括制御基板311である場合の組み合わせコマンドにおける下位コマンドCMD2が00H〜02H及び10H〜12Hまで使用しており、下位コマンドCMD2が03H〜0FH及び13H〜1FHは使用していない。そのため、統括制御基板31の種類が統括制御基板311であって、仕様が異なる遊技機を追加する場合、バックアップ時の組み合わせコマンドの上位コマンドCMD1がC0Hで、下位コマンドCMD2が13Hとなるように、例えば、7号機として新たに追加することができる。なお、このとき、RAMリセット時の組み合わせコマンドは、上位コマンドCMD1がC0Hで、下位コマンドCMD2が03Hとなる。すなわち、本実施形態では、統括制御基板31(のROM31b)の種類が同じであれば、最高16種類の遊技機全体の仕様が異なる遊技機を設定することができる。
また、統括制御基板311及び統括制御基板312とは別に、例えば統括制御基板313を装着する場合には、バックアップ時の組み合わせコマンドにおける下位コマンドが50H〜5FHで、RAMリセット時の組み合わせコマンドにおける下位コマンドが40H〜4FHの範囲内で、遊技機全体の仕様を異ならせた遊技機を追加することができる。なお、本実施形態における統括制御基板31が統括制御手段として機能する。
次に、表示制御基板32のサブCPU32aが行う判別処理に係る処理について説明する。
遊技機に装着(実装)された表示制御基板32のサブCPU32aは、遊技機に電源が供給(電源投入)されると、遊技を開始することのできる状態にするための起動処理を行う。この起動処理により、表示制御基板32のRAM32cの記憶情報は、初期化情報をもとに各種設定が行われ、初期化される。
サブCPU32aは、起動した後、統括CPU31aが出力した統括異常指示コマンドを入力すると、装着されている表示制御基板32の種類に係らず(表示制御基板321と表示制御基板322の何れであっても)、「統括制御基板を確認して下さい」と表示するように、可変表示器H2の表示内容を制御する。なお、本実施形態では、可変表示器H2にて「統括制御基板を確認して下さい」と表示することにより、装着されている統括制御基板31の種類が、遊技機全体の仕様に対応する統括制御基板31の種類と異なることを報知する。また、本実施形態では、サブCPU32aは、「統括制御基板を確認して下さい」と可変表示器H2にて表示させる場合、遊技機への電源の供給が終了するまで(遊技機に電源が供給されている間)、「統括制御基板を確認して下さい」と表示するように、可変表示器H2の表示内容を制御するようになっている。
また、表示制御基板32のサブCPU32aは、起動した後、コマンドを入力した際、上位コマンドCMD1の値がC0Hの場合、入力したコマンドが組み合わせコマンドであることを特定する。そして、遊技機に装着(実装)された表示制御基板32のサブCPU32aは、入力した組み合わせコマンドにおける下位コマンドCMD2の値から、ROM32bに記憶されている「表示制御基板32(のROM32b)の種類」と、組み合わせコマンドから特定可能な表示制御基板32(のROM32b)の種類と、が一致するか否かを判定する。なお、本実施形態では、組み合わせコマンドにより表示制御基板321が指定される場合、組み合わせコマンドにおける下位コマンドCMD2の下位4ビットの値が「0」〜「1」を取るように設定されている。また、本実施形態では、組み合わせコマンドにより表示制御基板322が指定される場合、組み合わせコマンドにおける下位コマンドCMD2の下位4ビットの値が「2」〜「F」を取るように設定されている。
そして、サブCPU32aは、ROM32bに「表示制御基板321のROM32bであること」が記憶されているとき、入力した組み合わせコマンドにおける下位コマンドCMD2の上位4ビットの値が「0」或いは「1」であるか否か(表示制御基板321を指定しているか否か)の判定を行う。
また、サブCPU32aは、ROM32bに「表示制御基板322のROM32bであること」が記憶されているとき、入力した組み合わせコマンドにおける下位コマンドCMD2の上位4ビットの値が「2」或いは「3」であるか否か(表示制御基板322を指定しているか否か)の判定を行う。
また、上記判定結果が否定の場合、サブCPU32aは、「表示制御基板を確認して下さい」と表示するように、可変表示器H2の表示内容を制御する。なお、本実施形態では、可変表示器H2にて「表示制御基板を確認して下さい」と表示することにより、装着されている表示制御基板32(のROM32b)の種類が、遊技機全体の仕様に対応する表示制御基板32(のROM32b)の種類と異なることを報知している。
また、上記判定結果が肯定の場合、サブCPU32aは、入力した組み合わせコマンド(遊技機全体の仕様)に対応する図柄組み合わせ(初期図柄組み合わせ)を可変表示器H2に表示するように可変表示器H2の表示内容を制御する。例えば、1号機に対応し、且つRAMリセットが行われた際に出力される組み合わせコマンド(上位コマンドCMD1がC0Hで、下位コマンドCMD2が00H)を入力すると、サブCPU32aは、[157]の初期図柄組み合わせを表示するように、可変表示器H2の表示内容を制御する。また、1号機に対応し、且つバックアップが行われた際に出力される組み合わせコマンド(上位コマンドCMD1がC0Hで、下位コマンドCMD2が10H)を入力すると、サブCPU32aは、[751]の初期図柄組み合わせを表示するように、可変表示器H2の表示内容を制御する。このように初期図柄組み合わせが表示されることにより、起動処理が正常に行われ、図柄変動ゲームが実行可能(遊技可能)であることを認識することができる。
このように、本実施形態では、1号機に対応する初期図柄組み合わせは、RAMリセットが行われたときと、バックアップが行われたときとで、中列の図柄(第3停止図柄)は同じで、左列の図柄(第1停止図柄)と、右列の図柄(第2停止図柄)を逆にしただけの初期図柄組み合わせとなっている。また、本実施形態では、RAMリセットが行われたときに表示させる初期図柄組み合わせの第1停止図柄の数字は、当該初期図柄組み合わせの第2停止図柄の数字よりも値が小さくなるようになっている。すなわち、バックアップが行われたときに表示させる初期図柄組み合わせの第1停止図柄の数字は、当該初期図柄組み合わせの第2停止図柄の数字よりも値が大きくなるようになっている。そのため、本実施形態では、可変表示器H2に表示される初期図柄組み合わせから、遊技機全体の仕様と、RAMリセットとバックアップの何れが行われたかを特定することができる。また、表示された初期図柄組み合わせから、何号機であるかを認識でき、遊技盤13が装着されている遊技枠の種類が正しいか否かを確認することができる。
また、遊技機に装着(実装)されている主制御基板30の種類より特定される遊技機全体の仕様で予め決められた種類の統括制御基板31及び表示制御基板32が装着されていても、もともと装着したい種類の主制御基板30が装着されているか否かを、初期図柄組み合わせから確認することができる。つまり、遊技機全体の仕様を変更した場合、当該変更する遊技機全体の仕様に対応する種類の主制御基板30が装着されているか否かを、初期図柄組み合わせから確認することができる。また、RAMリセットを行う場合、RAMリセットが実際に行われたか否かを初期図柄組み合わせから確認することができる。
なお、本実施形態における表示制御基板32、ランプ制御基板33及び音声制御基板34が演出制御手段として機能する。また、本実施形態における表示制御基板32が表示制御手段として機能する。
このように、本実施形態では、遊技機全体の仕様毎に予め決められた各制御基板の組み合わせ毎に、可変表示器H2の表示される初期図柄組み合わせの種類を異ならせている。それとともに、遊技機全体の仕様毎に予め決められた各制御基板の種類と、遊技機に装着されている各制御基板の種類が一致しない場合には、可変表示器H2の表示内容から何れの制御基板が一致しないのかを特定できるように、可変表示器H2の表示内容を異ならせている。
図6に示すように、例えば、1号機(遊技機全体の仕様)に対応する各制御基板の組み合わせと同じ種類の各制御基板が、遊技機に装着(実装)されている場合には、1号機に対応する初期図柄組み合わせが表示される。一方、1号機に対応する制御基板の組み合わせと、同じ種類の主制御基板30(主制御基板301a)及び統括制御基板31(統括制御基板311)が装着されている一方で、異なる種類の表示制御基板32(表示制御基板322)が装着されている場合には、装着されている表示制御基板の種類が異なることを報知するようになっている。
また、1号機に対応する制御基板の組み合わせと、同じ種類の主制御基板30(主制御基板301a)が装着されている一方で、異なる種類の統括制御基板31(統括制御基板311)が装着されている場合には、装着されている表示制御基板32(表示制御基板322)の種類に係らず、統括制御基板の種類が異なることを報知するようになっている。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)1つのシリーズ機に対応する主制御基板30(のROM30b)及び統括制御基板31(のROM31b)は、それぞれ複数種類あり、遊技機全体の仕様に応じて、それらの組み合わせが予め決められている。そして、遊技機に装着されている主制御基板30は、当該主制御基板30に対応する各制御基板の組み合わせを特定可能な組み合わせコマンドを統括制御基板31に出力する。そして、遊技機に装着された統括制御基板31が、出力された組み合わせコマンドを入力すると、当該組み合わせコマンドから特定できる統括制御基板31の種類と、当該装着された統括制御基板31の種類が一致するか否かを判定する。そして、組み合わせコマンドから特定可能な統括制御基板31の種類と、装着された統括制御基板31の種類が異なる場合には、可変表示器H2にて、その旨を報知するようにした。このように、統括制御基板31の種類が違う場合には、その旨が報知されるので、可変表示器H2の報知態様を確認するだけで、装着されている統括制御基板31の種類が間違っていることを認識することができる。
(2)遊技機に装着されている統括制御基板31の種類が、遊技機全体の仕様毎に予め決められた各制御基板の組み合わせにおける統括制御基板31の種類と一致する場合には、その各制御基板の組み合わせにおける表示制御基板32の種類と、遊技機に装着されている表示制御基板32の種類が一致するか判定するようにした。そして、遊技機全体の仕様毎に予め決められた各制御基板の組み合わせにおける表示制御基板32の種類と、装着されている表示制御基板32の種類が不一致の場合には、可変表示器H2にて、その旨を報知するようにした。このように、可変表示器H2における報知態様を確認するだけで、統括制御基板31と表示制御基板32のうち、何れの制御基板が予め決められた各制御基板の組み合わせとは異なる種類の制御基板であるかを特定することができる。
(3)遊技機に装着された主制御基板30に対応する各制御基板の組み合わせにおける統括制御基板31の種類及び表示制御基板32の種類と、装着されている統括制御基板31の種類及び表示制御基板32の種類が一致する場合、遊技機全体の仕様に対応する初期図柄組み合わせを可変表示器H2にて表示するようにした。このようにすることで、装着された主制御基板30の種類に対する統括制御基板31と表示制御基板32の種類が一致しても、もともと装着したかった種類の主制御基板30が装着されていないかもしれないので、初期図柄組み合わせでそれを確認することができる。また、表示された初期図柄組み合わせから、何号機であるかを認識でき、遊技盤13が装着されている遊技枠の種類が正しいか否かを確認することができる。
(4)電源投入時に、RAMリセットが行われた場合と、RAMリセットが行われなかった場合(バックアップが行われた場合)と、で表示される初期図柄組み合わせの種類を異ならせた。これにより、初期図柄組み合わせを確認するだけで、RAMリセットが行われたか否かを確認することができる。
(5)ROM30b、ROM31b、ROM32bには、それぞれどのシリーズナンバーに対応する種類のものであるかを記載したシールなどを貼ったものがある。しかしながら、前記シールに記載されたシリーズナンバーに対応する記憶内容と、実際に記憶された記憶内容が異なる場合が考えられる。例えば、シールに記載された内容の組み合わせは正しいにも係らず、正常に動作しないことが考えられる。このような場合には、シールに記載されたシリーズナンバーに対応する記憶内容と、実際に記憶されている記憶内容が異なることを認識することができる。しかしながら、装着された複数のROMのうち、何れのROMの記憶内容が、シールに記載されたシリーズナンバーに対応する記憶内容と一致しないのかを特定しなければならない。このような場合、従来、パソコンなどに各ROMを接続し、ROMに記憶された記憶内容と、シールに記載されたシリーズナンバーに対応する記憶内容が一致するか否かを1つ1つ確かめなくてはならなかった。本実施形態では、装着された各制御基板(のROM)のうち、何れの制御基板(のROM)が組み合わせと一致しないかを特定することができるようした。そのため、装着された各ROMのうち、何れのROMの記憶内容が、シールに記載されたシリーズナンバーに対応する記憶内容と一致しないのか特定することができる。これにより、複数のROMのうち、ROMに張られたシールに記載されたシリーズナンバーに対応する記憶内容と、実際に記憶されたROMの記憶内容が一致しないROMを短時間で特定することができる。
(6)サブCPU32aは、「統括制御基板を確認して下さい」と表示させるように、可変表示器H2の表示内容を制御する。このとき、サブCPU32aは、初期図柄組み合わせを可変表示器H2に表示させず、遊技機に電源が供給されている間、「統括制御基板を確認して下さい」と、可変表示器H2にて表示させ続けるようにした。このようにすることで、遊技が行えないことを十分に報知することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更しても良い。
・上記実施形態において、ラウンド遊技の規定ラウンド数、大入賞口装置23の1回の開閉動作に係る時間、ラウンド遊技時間を変更しても良い。
・上記実施形態において、統括制御基板31を省略し、主制御基板30から直接、開放コマンドや閉鎖コマンドなどの大当り遊技に係るコマンドを表示制御基板32、ランプ制御基板33、及び音声制御基板34に出力するようにしても良い。
・上記実施形態において、大当り遊技の種類は、任意に変更しても良い。例えば、大当り遊技の規定ラウンド数や、入球上限個数を変更しても良い。また、大入賞口装置23の開閉動作回数を変更しても良い。例えば、1回のラウンド遊技中に大入賞口装置23を3回、開閉動作させるようにしても良い。
・上記実施形態では、可変表示器H2を液晶式としたが、ドットマトリクス式や7セグメントLED式の表示装置としても良いし、ドラム式などの機械式の表示装置としても良い。また、このように表示装置を、遊技機全体の仕様としても良い。
・上記実施形態において、制御基板のROMを変更する場合を制御基板の種類としたが、単にROMは同一で、制御基板が小型化された等の場合も制御基板の種類としても良い。また、小型化された制御基板を遊技機の仕様としても良い。
・上記実施形態において、遊技機全体の仕様が変更されても付与される大当り遊技の種類を変更しなかったが、遊技機全体の仕様として、付与される大当り遊技の種類及びその大当り遊技が付与される割合を遊技機全体の仕様としても良い。
・上記実施形態において、始動入賞装置を1つしか備えなかったが、2つ備えても良い。また、何れか一方は常時一定の確率で遊技球を入球させることの可能な第1始動入賞装置とし、もう一方は、一定の条件の成立を契機に有利な状態が付与され、当該有利な状態の付与中には前記第1始動入賞装置よりも高確率で遊技球を入球させることができる第2始動入賞装置としても良い(所謂、変短状態又は入球率向上状態)。また、大当り遊技が付与されたこと契機に前記有利な状態が付与されるようにして、当該有利な状態が付与される期間などの付与態様を遊技機全体の仕様としても良い。
・上記実施形態では、遊技機に装着された表示制御基板32の種類が、予め決められた各制御基板の組み合わせにおける表示制御基板32の種類と異なる場合に表示制御基板の種類が間違いであることを報知するようにしたが、ランプ制御基板33又は音声制御基板34に変更しても良い。例えば、ランプ制御基板33を遊技機全体の仕様毎に複数種類備え、予め決められた組み合わせにおけるランプ制御基板33の種類と、装着されているランプ制御基板33の種類が異なる場合には、各装飾ランプの発光態様で装着されているランプ制御基板33の種類が間違っていることを報知するようにしても良い。
・上記実施形態では、遊技機に装着された統括制御基板31の種類が、組み合わせコマンドから特定可能な統括制御基板31の種類と違う場合、可変表示器H2にて、その旨を報知するようにしたが、各装飾ランプ又は各スピーカにて報知するようにしても良い。
・上記実施形態では、確定停止表示される大当りの図柄組み合わせが、特定図柄による大当りの図柄組み合わせと、非特定図柄による大当りの図柄組み合わせの何れであるかによって、大当り遊技終了後に確変状態が付与されるか否かを特定できるようにしたが、大当り遊技終了後に確変状態が付与されるか否かを特定できないようにしても良い。例えば、15R確変大当り遊技が付与される場合であっても非特定図柄による大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されるようにしても良い。また、特定図柄、非特定図柄を備えないようにしても良い。
・上記実施形態において、サブCPU32aは、「表示制御基板を確認して下さい」と可変表示器H2にて表示させる場合、遊技機への電源の供給が終了するまで(遊技機に電源が供給されている間)、「表示制御基板を確認して下さい」と表示するように、可変表示器H2の表示内容を制御するようにしても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記遊技機全体の仕様には、図柄変動ゲームが大当りとなる確率が含まれることを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の遊技機。
(ロ)前記遊技機全体の仕様には、前記遊技機において遊技球を発射する遊技領域を備える遊技盤を設置するための遊技枠の種類が含まれることを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の遊技機。
(ハ)前記遊技機全体の仕様には、前記表示装置の種類が含まれることを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の遊技機。
(ニ)前記遊技機全体の仕様には、大当りの図柄変動ゲーム終了後に付与される大当り遊技の種類と、その種類の大当り遊技が付与される確率が含まれることを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の遊技機。
(ホ)メインROMを搭載し、当該メインROMに記憶された制御内容に基づき遊技機全体を制御するメイン制御手段と、統括ROMを搭載し、当該統括ROMに記憶された制御内容に基づき遊技演出を実行させる各演出制御手段を前記メイン制御手段からの制御信号に応じて統括的に制御する統括制御手段と、遊技球の入賞を検知する始動入賞手段と、前記始動入賞手段による遊技球の入賞検知を契機に複数列の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示装置と、を備えた遊技機において、演出テーマが同一で、遊技機全体の仕様を異ならせたシリーズ機では、前記遊技機全体の仕様毎にメインROMと統括ROMの実装組み合わせが予め決められており、前記遊技機に実装されたメイン制御手段は、遊技機に電源が供給されると、前記予め決められた実装組み合わせのうち、当該実装されたメイン制御手段が搭載するメインROMに対応する前記実装組み合わせを特定可能な組み合わせ情報を統括制御手段に出力し、前記遊技機に実装された統括制御手段は、前記実装されたメイン制御手段が出力した前記組み合わせ情報を入力すると、当該組み合わせ情報から特定可能な統括ROMの種類と、前記実装された統括制御手段が搭載する統括ROMの種類が一致するか否かを判定し、当該判定結果が否定の場合、前記組み合わせ情報から特定可能な統括ROMの種類と異なる種類の統括ROMを搭載する統括制御手段が遊技機に実装されていることを前記表示装置にて報知するように前記各演出制御手段を制御することを特徴とする遊技機。
(ヘ)遊技機全体を制御するメイン制御手段と、遊技演出を表示する表示装置の表示内容を制御する表示制御手段を前記メイン制御手段からの制御信号に基づいて制御する統括制御手段と、遊技球の入賞を検知する始動入賞手段と、を備え、前記始動入賞手段による遊技球の入賞検知を契機に複数列の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを実行する遊技機において、演出テーマが同一で、遊技機全体の仕様を異ならせたシリーズ機では、前記遊技機全体の仕様毎にメイン制御手段、統括制御手段及び表示制御手段の実装組み合わせが予め決められており、前記遊技機に実装された統括制御手段は、前記実装組み合わせで予め決められた種類の統括制御手段と、前記実装された統括制御手段の種類が一致するか否かの統括制御判定を行うように構成されており、前記遊技機に実装された表示制御手段は、前記統括制御手段の指示に基づいて、前記実装組み合わせで予め決められた種類の表示制御手段と、前記実装された表示制御手段の種類が一致するか否かの表示制御判定を行うように構成されており、前記統括制御手段は、前記統括制御判定の判定結果が肯定の場合には、前記表示制御手段に前記表示制御判定を行うように指示する一方で、前記統括制御手段の判定結果が否定の場合には、前記表示制御手段に前記表示制御判定を行う指示をしないようになっており、前記表示装置では、前記統括制御手段の判定結果が否定の場合には、当該統括制御手段の判定結果が否定であることが報知され、前記表示制御手段の判定結果が否定の場合には、当該表示制御手段の判定結果が否定であることが報知されることを特徴とする遊技機。
(ト)前記遊技機に実装されている統括制御手段は、入力した前記組み合わせ情報から特定可能な統括制御手段の種類と、実装された統括制御手段の種類が一致しない場合、前記組み合わせ情報を表示制御手段に出力しないことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
(チ)前記表示制御手段は、前記組み合わせ情報から特定可能な統括制御手段の種類と異なる種類の統括制御手段が遊技機に実装されていること、又は前記組み合わせ情報から特定可能な表示制御手段の種類と異なる種類の表示制御手段が遊技機に実装されていることを前記表示装置に報知させる場合、遊技機に電源が供給されている間、報知させ続けるように前記表示装置の表示内容を制御することを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
(リ)遊技機全体を制御するメイン制御手段と、遊技演出を表示する表示装置の表示内容を制御する表示制御手段を前記メイン制御手段からの制御信号に基づいて制御する統括制御手段と、遊技球の入賞を検知する始動入賞手段と、を備え、前記始動入賞手段による遊技球の入賞検知を契機に複数列の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを実行する遊技機において、演出テーマが同一で、遊技機全体の仕様を異ならせたシリーズ機では、前記遊技機全体の仕様毎にメイン制御手段、統括制御手段及び表示制御手段の実装組み合わせが予め決められており、前記遊技機に実装された統括制御手段は、前記実装組み合わせで予め決められた種類の統括制御手段と、前記実装された統括制御手段の種類が一致するか否かの統括制御判定を行うように構成されており、前記遊技機に実装された表示制御手段は、前記実装組み合わせで予め決められた種類の表示制御手段と、前記実装された表示制御手段の種類が一致するか否かの表示制御判定を行うように構成されており、前記遊技機に実装された統括制御手段は、前記統括制御判定の判定結果を前記表示制御手段に通知し、前記表示制御手段は、前記統括制御判定の判定結果が肯定であって、前記表示制御判定の判定結果が否定の場合には、当該表示制御手段の判定結果が否定であることを報知するように前記表示装置の表示内容を制御し、前記統括制御判定の判定結果が否定の場合には、前記表示制御判定の判定結果に係らず、前記統括制御判定の判定結果が否定であることを報知するように前記表示装置の表示内容を制御することを特徴とする遊技機。
(ヌ)遊技機全体を制御するメイン制御手段と、前記メイン制御手段からの制御信号に基づいて各報知手段に遊技演出を実行させる演出制御手段と、遊技球の入賞を検知する始動入賞手段と、前記始動入賞手段による遊技球の入賞検知を契機に複数列の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示装置と、を備えた遊技機において、演出テーマが同一で、遊技機全体の仕様を異ならせたシリーズ機では、前記遊技機全体の仕様毎にメイン制御手段と演出制御手段の実装組み合わせが予め決められており、前記遊技機に実装されたメイン制御手段は、遊技機に電源が供給されると、前記予め決められた実装組み合わせのうち、当該実装されたメイン制御手段に対応する前記実装組み合わせを特定可能な組み合わせ情報を演出制御手段に出力し、前記遊技機に実装された演出制御手段は、前記実装されたメイン制御手段が出力した前記組み合わせ情報を入力すると、当該組み合わせ情報から特定可能な演出制御手段の種類と、前記実装された演出制御手段の種類が一致するか否かを判定し、当該判定結果が否定の場合、前記組み合わせ情報から特定可能な演出制御手段の種類と異なる種類の演出制御手段が遊技機に実装されていることを前記各報知手段に報知させることを特徴とする遊技機。
10a,10b…遊技枠、13…遊技盤、21…始動入賞装置、23…大入賞口装置、24…大入賞口扉、30…主制御基板、30a…メインCPU、30b…ROM、30c…RAM、31…統括制御基板、31a…統括CPU、31b…ROM、31c…RAM、32…表示制御基板、32a…サブCPU、32b…ROM、32c…RAM、33…ランプ制御基板、34…音声制御基板、116a,116b…上側装飾ランプ、216a,216b…左側装飾ランプ、316a,316b…右側装飾ランプ、117a,117b…左側スピーカ、217a,217b…右側スピーカ、317a,317b…下スピーカ、H2…可変表示器。

Claims (5)

  1. 遊技機全体を制御するメイン制御手段と、遊技演出を実行させる各演出制御手段を前記メイン制御手段からの制御信号に基づいて統括的に制御する統括制御手段と、遊技球の入賞を検知する始動入賞手段と、前記始動入賞手段による遊技球の入賞検知を契機に複数列の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示装置と、を備えた遊技機において、
    演出テーマが同一で、遊技機全体の仕様を異ならせたシリーズ機では、前記遊技機全体の仕様毎にメイン制御手段と統括制御手段の実装組み合わせが予め決められており、
    前記遊技機に実装されたメイン制御手段は、遊技機に電源が供給されると、前記予め決められた実装組み合わせのうち、当該実装されたメイン制御手段に対応する前記実装組み合わせを特定可能な組み合わせ情報を統括制御手段に出力し、
    前記遊技機に実装された統括制御手段は、前記実装されたメイン制御手段が出力した前記組み合わせ情報を入力すると、当該組み合わせ情報から特定可能な統括制御手段の種類と、前記実装された統括制御手段の種類が一致するか否かを判定し、当該判定結果が否定の場合、前記組み合わせ情報から特定可能な統括制御手段の種類と異なる種類の統括制御手段が遊技機に実装されていることを前記表示装置にて報知するように前記各演出制御手段を制御することを特徴とする遊技機。
  2. 前記演出制御手段には前記表示装置の表示内容を制御する表示制御手段があり、
    前記表示制御手段は複数種類あり、前記遊技機全体の仕様毎に、前記メイン制御手段、前記統括制御手段及び前記表示制御手段の組み合わせが前記実装組み合わせで予め決められており、
    前記遊技機に実装されている統括制御手段は、入力した前記組み合わせ情報から特定可能な統括制御手段の種類と、実装された統括制御手段の種類が一致する場合、前記組み合わせ情報を表示制御手段に出力し、
    前記遊技機に実装された表示制御手段は、前記実装された統括制御手段が出力した前記組み合わせ情報を入力すると、当該組み合わせ情報から特定可能な表示制御手段の種類と、前記実装された表示制御手段の種類が一致するか否かを判定し、当該判定結果が否定の場合、前記組み合わせ情報から特定可能な表示制御手段の種類と異なる種類の表示制御手段が遊技機に実装されていることを報知するように前記表示装置の表示内容を制御することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記組み合わせ情報から特定可能な統括制御手段の種類と前記実装された統括制御手段の種類が一致しない場合と、前記組み合わせ情報から特定可能な表示制御手段の種類と前記実装された表示制御手段の種類が一致しない場合とでは、前記表示装置における報知態様が異なることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技機全体の仕様毎に予め決められた実装組み合わせにおけるメイン制御手段、統括制御手段及び表示制御手段の種類と、前記遊技機に実装されているメイン制御手段の種類、統括制御手段の種類及び表示制御手段の種類がそれぞれ一致する場合、
    前記表示制御手段は、
    前記遊技機に実装されているメイン制御手段、統括制御手段及び表示制御手段の実装組み合わせに対応する複数列の図柄による図柄組み合わせを、前記表示装置にて表示するように、前記表示装置の表示内容を制御することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の遊技機。
  5. 各制御手段は、遊技演出を制御するCPUと、遊技演出の情報を記憶するROMと、各種制御情報を書き換えて記憶するRAMと、で構成されており、
    電源遮断時に前記RAMに記憶された記憶情報を記憶保持する記憶保持手段と、
    初期化指示手段により指示されたとき、前記RAMの記憶情報を初期化する初期化手段と、を備え、
    前記遊技機全体の仕様毎に予め決められた実装組み合わせにおけるメイン制御手段、統括制御手段及び表示制御手段の種類と、前記遊技機に実装されているメイン制御手段の種類、統括制御手段の種類及び表示制御手段の種類がそれぞれ一致する場合、
    前記表示制御手段は、
    前記遊技機全体の仕様に対応する図柄組み合わせを表示させる際、前記電源投入時に前記初期化手段がRAMの記憶情報を初期化したときと、前記電源投入時に前記初期化手段がRAMの記憶情報を初期化しなかったときとでは、異なる種類の図柄組み合わせを前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
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