JP2009201633A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】新規性のある演出によって遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる遊技台を提供する。
【解決手段】パチンコ機は、保留している特図変動遊技の数に応じて、装飾図柄表示装置に変動表示する装飾図柄の一部の表示態様を変化させる表示制御を行う。
【選択図】図11

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)や回胴式遊技機(スロット機)に代表される遊技台に関する。
パチンコ機などの遊技台では、遊技盤の遊技領域に、遊技球が入賞可能な始動口と、複数個の図柄を変動表示可能な図柄表示部を備え、始動口に遊技球が入賞すると、図柄表示部の図柄を所定時間変動して、変動後の図柄が予め定めた特定図柄の組み合わせである特定態様になった場合に、可変入賞手段を所定時間開放させる等、遊技者に有利な遊技状態を発生させるようにしている。そして、この種の遊技台では、ゲーム状況の変化に応じて所定の演出装置により演出を行い、遊技者の興趣を喚起するようになっている。
例えば、変動表示部の図柄の形態を変動表示過程において進化させる遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−219230号公報
しかしながら、上記従来の遊技機では、リーチ状態になって初めて図柄の形態が進化するため、リーチ状態にならない変動において遊技者の興趣が低下してしまうという問題がある。
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、新規性のある演出によって遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる遊技台を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る遊技台は、次のように構成される。
本発明に係る遊技台は、その一態様として、図柄を変動表示する表示手段と、前記表示手段を制御する表示制御手段と、予め定めた条件の成立に応じて、遊技に関する所定情報の数値を変化させる遊技情報制御手段と、を有する遊技台であって、前記表示制御手段は、前記所定情報の数値に基づいて、前記図柄の少なくとも一部の表示態様を変化させることを特徴とする。
また、本発明に係る遊技台は、別の一態様として、所定の演出態様で演出を行う演出手段と、前記演出手段を制御する演出制御手段と、予め定めた条件の成立に応じて、遊技に関する所定情報の数値を変化させる遊技情報制御手段と、を有する遊技台であって、前記演出制御手段は、前記所定情報の数値に基づいて、前記演出態様を変化させることを特徴とする。
本発明の遊技台によれば、新規性のある演出によって遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。本発明の実施形態においては、本発明を遊技台の一例であるパチンコ機に適用した場合について説明している。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
パチンコ機100は、ガラス製または樹脂製の透明板部材152および透明部材保持枠154からなる扉部材156の奥側にガラスを通して視認可能に配設した後述する遊技盤(盤面)102を備えている。
扉部材156の下方には、後述する発射モータ602によって回動する発射杆138と、この発射杆138の先端部に取り付けて球を後述する遊技領域104に向けて打ち出す発射槌140と、この発射槌140によって打ち出す球を後述する外レール106に導くための発射レール142と、球を一時的に貯留すると共に、貯留している球を順次、発射レール142に供給するための貯留皿144と、遊技者による押下操作が可能であり、所定の時期にその操作を検出した場合に後述する装飾図柄表示装置110等による演出表示を変化させるためのチャンスボタン146を配設している。
また、発射杆138および発射槌140の下方には、発射杆138を制御して遊技領域104に向けて球の発射強度の操作を行うための操作ハンドル148を配設していると共に、貯留皿144の下方には、貯留皿144に貯留できない溢れ球を貯留するための下皿150を設けている。
図2は、遊技盤102を正面から見た略示正面図である。遊技盤102には、外レール106と内レール108とを配設し、遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある。)が転動可能な遊技領域104を区画形成している。
遊技領域104の略中央には、演出装置200を配設している。この演出装置200には、略中央に横長の装飾図柄表示装置110を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置112と、特別図柄表示装置114と、普通図柄保留ランプ116と、特別図柄保留ランプ118と、高確中ランプ120を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
演出装置200は、可動部を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
装飾図柄表示装置110は、装飾図柄(図4(b)参照)ならびに演出に用いる様々な画像を表示するための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置110は、左図柄表示領域110a、中図柄表示領域110b、右図柄表示領域110cおよび演出表示領域110dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域110a、中図柄表示領域110bおよび左図柄表示領域110cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域110dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域110a、110b、110c、110dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置110の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置110は、液晶表示装置に代えて、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、EL(ElectroLuminescence)表示装置、ドラム式表示装置、リーフ式表示装置等他の表示デバイスを採用してもよい。
普図表示装置112は、普図(図4(c)参照)の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。特図表示装置114は、特図(図4(a)参照)の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ116は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を2つまで保留することを可能としている。特図保留ランプ118は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を4つまで保留することを可能としている。高確中ランプ120は、遊技状態が高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、この演出装置200の周囲には、一般入賞口122と、普図始動口124と、第1特図始動口126と、第2特図始動口128と、可変入賞口130を配設している。
一般入賞口122は、本実施形態では遊技盤102に複数配設しており、この一般入賞口122への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口122に入賞した場合)、後述する払出装置552を駆動し、所定の個数(本実施形態では10個)の球を賞球として後述する貯留皿144に排出する。貯留皿144に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口122に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口124は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤102の左側に1つ配設している。普図始動口124を通過した球は一般入賞口122に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口124を通過したことを所定の玉検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置112による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口126は、本実施形態では遊技盤102の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口126への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置552を駆動し、所定の個数(本実施形態では3個)の球を賞球として後述する貯留皿144に排出するとともに、特図表示装置114による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口126に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口128は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では第1特図始動口126の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口128は、左右に開閉自在な羽根を備え、羽根の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置112が当たり図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口128への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置552を駆動し、所定の個数(本実施形態では5個)の球を賞球として後述する貯留皿144に排出するとともに、特図表示装置114による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口128に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
可変入賞口130は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤102の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口130は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選し、特図表示装置114が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口130への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置552を駆動し、所定の個数(本実施形態では15球)の球を賞球として後述する貯留皿144に排出する。なお、可変入賞口130に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材132や、遊技釘134を複数個、配設していると共に、内レール108の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口136を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が貯留皿144に貯留している球を発射レール142の発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドル148の操作量に応じた強度で発射モータ602を駆動し、発射杆138および発射槌140によって外レール106、内レール108を通過させて遊技領域104に打ち出す。そして、遊技領域104の上部に到達した球は、打球方向変換部材132や遊技釘134等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口122、可変入賞口130)や始動口(第1特図始動口126、第2特図始動口128)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口124を通過するのみでアウト口136に到達する。
次に、パチンコ機100の演出装置200について説明する。
この演出装置200の前面側には、ワープ装置230およびステージを配設し、演出装置200の背面側には、装飾図柄表示装置110および遮蔽手段250を配設している。すなわち、演出装置200において、装飾図柄表示装置110および遮蔽手段250は、ワープ装置230およびステージの後方に位置することとなる。
ワープ装置230は、演出装置200の左上方に設けた入球口232に入った遊技球を演出装置200の前面下方の前面ステージ234に排出し、さらに、前面ステージ234に排出した遊技球が前面ステージ234の中央部後方に設けた第2の入球口236に入った場合は、遊技球を、第1特図始動口126の上方である演出装置200の下部中央に設けた排出口238から第1特図始動口126に向けて排出するものである。この排出口238から排出した遊技球は特図始動口126に入球しやすくなっている。
遮蔽手段250は、格子状の左扉250aおよび右扉250bからなり、装飾図柄表示装置110および前面ステージ234の間に配設する。左扉250aおよび右扉250bの上部には、図示しない2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉250aおよび右扉250bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段250は、左右扉250a、250bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置110を視認し難いように遮蔽する。左右扉250a、250bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置110の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置110の表示の全てを視認可能である。また、左右扉250a、250bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左右扉250a、250bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置110の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置110による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置110を全く視認不可にしてもよい。
図3は、パチンコ機100を背面側から見た外観斜視図である。
パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、球を一時的に貯留するための球タンク152と、この球タンク152の下方に位置し、球タンク152の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置154に導くためのタンクレール153とを配設している。
払出装置154は、筒状の部材からなり、その内部には、スプロケット157と払出センサ158とを備えている。
スプロケット157は、モータによって回転可能に構成されており、タンクレール153を通過して払出装置154内に落下した球を一時的に滞留させると共に、モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した球を払出装置154の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサ158は、スプロケット157が送り出した球の通過を検知するためのセンサであり、球が通過しているときにオンの信号を出力し、球が通過していないときはオフの信号を出力する。なお、この払出センサ158を通過した球は、図示しない球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した貯留皿144に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
払出装置154の左側には、後述する主制御部300を構成する主基板161と、後述する副制御部400を構成するサブ基板164とを配設している。また、これら主基板161やサブ基板164の下方には、後述する発射制御部600を構成する発射基板166と、後述する電源管理部650を構成する電源基板162と、後述する払出制御部550を構成する払出基板165と、この払出基板165に接続したCRインターフェース部163とを配設している。
<図柄の種類>
次に、図4(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図表示装置114、装飾図柄表示装置110、普図表示装置112が停止表示する特図および普図の種類について説明する。
図4(a)は特図の停止表示態様の一例を示したものである。本実施形態の特図の停止表示態様には、大当たり図柄である「特図1」と、特別大当たり図柄である「特図2」と、外れ図柄である「特図3」の3種類がある。第1特図始動口126または第2特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことを条件として特図変動遊技を開始した場合には、特図表示装置114は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図の変動表示」を行う。そして、特図の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図変動遊技の当選を報知する場合には「特図1」または「特図2」を停止表示し、特図変動遊技の外れを報知する場合には「特図3」を停止表示する。なお、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
図4(b)は装飾図柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。第1特図始動口126または第2特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置110の左図柄表示領域110a、中図柄表示領域110b、右図柄表示領域110cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・・「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。そして、大当たりを報知する場合には、図柄表示領域110a〜110cに大当たりに対応する図柄組合せ(本実施形態では、同一の数字の装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾2−装飾2−装飾2」))を停止表示し、特別大当たりを報知する場合には、特別大当たりに対応する図柄組合せ(本実施形態では、同一の奇数番号数字の装飾図柄の組合せ(例えば、「装飾1−装飾1−装飾1」))を停止表示する。なお、大当たりに対応する図柄の組合せを停止表示した場合には、大当たり遊技または特別大当たり遊技を開始し、特別大当たりに対応する図柄の組合せを停止表示した場合には、特別大当たり遊技を開始する。また、外れを報知する場合には、図柄表示領域110a〜110cに大当たりに対応する図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示した後で、保留している装飾図柄の変動表示があれば、その変動表示を開始する。本実施形態では、保留している特図変動遊技の数に応じて、装飾図柄の表示が一部変化するようになっているが、これについては詳しくは後述する。
図4(c)は普図の停止表示態様の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当たり図柄である「普図1」と、外れ図柄である「普図2」の2種類がある。普図始動口124を球が通過したことを所定の球検出センサが検出したことを条件として普図表示遊技を開始した場合には、普図表示装置112は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図1」を停止表示し、普図変動遊技の外れを報知する場合には「普図2」を停止表示する。
<制御部>
次に、図5を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主に演出の制御を行う副制御部400と、主制御部300が送信するコマンドに応じて、主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部550と、遊技球の発射制御を行う発射制御部600と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部650によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶手段を用いてもよく、この点は後述する副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発信器314が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発信器314が出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路316(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ318が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路316および基本回路302に出力するためのセンサ回路320と、特図表示装置114の表示制御を行うための表示回路322と、普図表示装置112の表示制御を行うための表示回路324と、各種状態表示部326(普図保留ランプ116、特図保留ランプ118、高確中ランプ120等)の表示制御を行うための表示回路328と、第2特図始動口128や可変入賞口130等を開閉駆動する各種ソレノイド330を制御するためのソレノイド回路332を接続している。
なお、第1特図始動口126に球が入賞したことを球検出センサ318が検出した場合には、センサ回路320は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路316に出力する。この信号を受信したカウンタ回路316は、第1特図始動口126に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口126に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路316は、第2特図始動口128に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口128に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口128に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路334を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300は、副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部550にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、副制御部400および払出制御部550との通信を可能としている。
<副制御部>
次に、パチンコ機100の副制御部400について説明する。
副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発信器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路402には、スピーカ416(およびアンプ)の制御を行うための音源IC418と、各種ランプ420の制御を行うための表示回路422と、演出装置200の演出用可動体等を駆動する駆動装置であるソレノイドまたはモータ等が含まれる各種演出用駆動装置424の制御を行うための演出用駆動装置制御回路426と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)110および遮蔽手段250の制御を行うための副制御部500と、チャンスボタン146の押下を検出して信号を出力するチャンスボタン検出回路380を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部550、発射制御部600、電源管理部650について説明する。
払出制御部550は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置552を制御すると共に、払出センサ554が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部556を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット654との通信を行う。
発射制御部600は、払出制御部550が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、操作ハンドル148内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による発射ハンドル148の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆138および発射槌140を駆動する発射モータ602の制御や、貯留皿144から発射レール142に球を供給する球送り装置604の制御を行う。
電源管理部650は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、副制御部400等の各制御部や払出装置552等の各装置に供給する。さらに、電源管理部650は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えばコンデンサ)を備えている。
<主制御部のデータテーブル>
次に、図6を用いて、パチンコ機100の主制御部300のROM306が記憶しているデータテーブルについて説明する。なお、同図(a)は大当たり判定テーブルの一例を、同図(b)は高確率状態移行判定テーブルの一例を、同図(c)はタイマ番号決定テーブルの一例を、それぞれ示した図である。
図6(a)に示す大当たり判定テーブルは、RAM308に設けた遊技状態格納領域に記憶している情報(以下、単に「遊技情報」と称する。)の種類と、第1特図始動口126に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に使用する抽選データ(第1特図始動口用抽選データ)と、第2特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に使用する抽選データ(第2特図始動口用抽選データ)と、を対応付けて記憶したデータテーブルである。主制御部300の基本回路302は、これらの情報を用いて特図変動遊技を当選(大当たり)とするか、不当選(外れ)とするかの決定、すなわち「大当たり判定」を行う。なお、「遊技情報」は、特図変動遊技を所定の低確率で当選と判定する低確率状態を示す情報、および低確率よりも高い高確率で特図変動遊技を当選と判定する高確率状態を示す情報等を含むが、以下、これらを単に「低確率状態」および「高確率状態」と称する。また、遊技状態格納領域に記憶する情報には別の情報もあるが、これらの情報については後述する。
第1特図始動口用抽選データは、第1特図始動口126に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に開始する特図変動遊技の結果を決定するために使用する抽選データである。例えば、遊技状態が低確率状態の場合、取得した特図当選乱数値(乱数値については後述する)が10001〜10187であるときは、特図変動遊技の当選と判定する。一方、取得した特図当選乱数値が10001〜10187以外の数値である場合には、特図変動遊技の外れと判定する。なお、本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、低確率状態における第1特図始動口用抽選データが示す数値範囲は10001〜10187(数値範囲の大きさは187)であるから、低確率状態の第1特図始動口126への球の入賞に基づく特図変動遊技の当選確率は、約1/350.4(=187/65536)である。これに対して、高確率状態における第1特図始動口用抽選データが示す数値範囲は30001〜31310(数値範囲の大きさは1310)であるから、高確率状態の第1特図始動口126への球の入賞に基づく特図変動遊技の当選確率は約1/50.0(=1310/65536)であり、第1特図始動口126への球の入賞に基づく特図変動遊技の当選確率は、低確率状態よりも高確率状態の方が高くなるように設定している。
第2特図始動口用抽選データは、第2特図始動口128に球が入賞したことを所定の球検出センサが検出した場合に開始する特図変動遊技の結果を決定するために使用する抽選データである。例えば、遊技状態が低確率状態の場合、取得した特図当選乱数値が20001〜20187であるときには、特図変動遊技の当選と判定する。一方、取得した特図当選乱数値が20001〜20187以外の数値である場合には、特図変動遊技の外れと判定する。なお、本実施形態では、特図当選乱数値の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、低確率状態における第2特図始動口用抽選データが示す数値範囲は20001〜20187(数値範囲の大きさは187)であるから、低確率状態の第2特図始動口128への球の入賞に基づく特図変動遊技の当選確率は、約1/350.4(=187/65536)である。これに対して、高確率状態における第2特図始動口用抽選データが示す数値範囲は40001〜41310(数値範囲の大きさは1310)であるから、高確率状態の第2特図始動口128への球の入賞に基づく特図変動遊技の当選確率は約1/50.0(=1310/65536)であり、第2特図始動口128への球の入賞に基づく特図変動遊技の当選確率は、低確率状態よりも高確率状態の方が高くなるように設定している。
図6(b)に示す高確率状態移行判定テーブルは、上述の大当たり判定の結果、大当たりと判定した場合に使用する抽選データを記憶したデータテーブルである。
主制御部300の基本回路302は、この高確率状態移行判定テーブルを用いて、特図変動遊技の終了後に大当たり遊技を開始するか、または特別大当たり遊技を開始するかの判定、すなわち確変移行判定を行う。例えば、取得した特図乱数値(乱数値については後述する)が64〜127の数値である場合には、RAM308に設けた確変(確率変動)フラグの格納領域に、特図変動遊技の終了後に特別大当たり遊技を開始することを示す情報を設定する(ここで、確変フラグの格納領域に特別大当たり遊技開始の情報を設定することを確変フラグをオンに設定するという)。一方、取得した特図乱数値が64〜127の数値以外である場合には、上述の確変フラグの格納領域に、大当たり遊技を開始することを示す情報を設定する(ここで、確変フラグの格納領域に大当たり遊技開始の情報を設定することを確変フラグをオフに設定するという)。なお、本実施形態では、特図乱数値の取り得る数値範囲は0〜127(数値範囲の大きさは128)、抽選データの移行判定乱数の範囲は64〜127(数値範囲の大きさは64)であるから、大当たり判定の結果が当選である場合に確変移行判定の結果を当選にする確率、すなわち特別大当たりを開始する確率は1/2(=64/128)である。
図6(c)に示すタイマ番号決定テーブルは、特図表示装置114による特図の変動表示を開始してから停止表示をするまでの変動時間を示すタイマ番号を決定するための抽選に使用する抽選データを記憶したデータテーブルである。主制御部300の基本回路302は、これらの情報と、上記の大当たり判定結果(後述する大当たりフラグの値)および後述するタイマ乱数の値に基づいて、タイマ番号を決定する。なお、本実施形態では、特図タイマ乱数値(乱数値については後述する)の取り得る数値範囲は0〜65535(数値範囲の大きさは65536)、上記の大当たり判定結果が不当選の場合は、タイマ1のタイマ乱数の範囲は0〜60235(数値範囲の大きさは60236)であるから、タイマ番号としてタイマ1(変動時間5秒、リーチなし)を選択する確率は60236/65536である。また、タイマ番号として、タイマ2(変動時間10秒、ノーマルリーチ)を選択する確率は4250/65536、タイマ3(変動時間20秒、ロングリーチ)を選択する確率は800/65536、タイマ3(変動時間40秒、マルチラインリーチ)を選択する確率は250/65536である。一方、大当たり判定結果が当選の場合は、タイマ2のタイマ乱数の範囲は0〜15535(数値範囲の大きさは15536)であるから、タイマ番号としてタイマ2(変動時間10秒、ノーマルリーチ)を選択する確率は15535/65536である。また、タイマ番号として、タイマ3(変動時間20秒、ロングリーチ、ノーマルリーチ(再変動))を選択する確率は9000/65536、タイマ4(変動時間40秒、マルチラインリーチ)を選択する確率は38000/65536、タイマ5(変動時間50秒、全回転リーチ)を選択する確率は3000/65536である。
<主制御部メイン処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割り込みによりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って処理を実行する。
ステップS101では、初期設定1を行う。この初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割り込みマスクの設定、I/Oポート310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDTへの初期値の設定等を行う。なお、本実施形態では、WDTに、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS102では、WDTのリセットを行い、WDTによる時間計測を再始動する。
ステップS103では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、主制御部300に設けられた電圧監視回路336が、電源管理部650から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS102に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS104に進む。
ステップS104では、初期設定2を行う。この初期設定2では、後述する主制御部タイマ割り込み処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書き込みを許可する設定等を行う。
ステップS105では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)にはステップS107に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS107に進む。
具体的には、最初に、電源基板に設けた操作部を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS107に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)は、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS107に進み、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS106に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS107に進む。同様に電源ステータスの情報が「サスペンド」以外の情報を示している場合にもステップS107に進む。
ステップS106では、復電時処理を行う。この復電時処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタを読み出し、スタックポインタに再設定する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割り込み許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割り込み処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS108、ステップS109内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。
ステップS107では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割り込み禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。
ステップS108では、割り込み禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数カウンタ、および特図乱数値カウンタの初期値をそれぞれ生成するための2つの初期値生成用乱数カウンタと、普図タイマ乱数値、特図タイマ乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図タイマ乱数値として取り得る数値範囲が0〜20とすると、RAM308に設けた普図タイマ乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が21であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。また、この基本乱数初期値更新処理の終了後に割り込み許可の設定を行ってステップS109に進む。
ステップS109では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割り込み処理を行っている間を除いて、ステップS108およびS109の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割り込み処理>
次に、図8を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割り込み処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割り込み信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割り込み信号を契機として主制御部タイマ割り込み処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割り込みスタート処理を行う。このタイマ割り込みスタート処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS202では、WDTのカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割り込みが発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割り込みの周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述のガラス枠開放センサ、前枠開放センサ、下皿満タンセンサ、複数の球検出センサを含む各種センサ318の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。本実施形態では、前々回のタイマ割り込み処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割り込み処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS203では、上述の前々回検出信号記領域、前回検出信号記領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が一致するか否かを判定する。そして、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、入賞口(一般入賞口122、可変入賞口130)や始動口(第1特図始動口126、第2特図始動口128)への入球、または普図始動口124の通過があったと判定する。例えば、一般入賞口122への入球を検出する球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口122へ入球したと判定し、以降の一般入賞口122への入球に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口122への入球に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
ステップS204およびステップS205では、基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS108で行った初期値生成用乱数カウンタの値の更新を行い、次に主制御部300で使用する普図当選乱数値および特図乱数値をそれぞれ生成するための2つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合にはそれぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットすると共に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。なお、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図乱数生成用の乱数カウンタが1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。
ステップS206では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS207では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普通図柄表示装置112に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特別図柄表示装置114に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS208では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口(一般入賞口122、第1、第2特図始動口126、128、および可変入賞口130)に入賞(入球)があった場合に、RAM308に各入賞口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS209では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、第1、第2特図始動口126、128に入賞があり、且つ、保留している特図変動遊技の数が4未満である場合には、入賞した始動口に対応するカウンタ回路316のカウンタ値記憶用レジスタから値を特図当選乱数値として取得する。また、上述の特図乱数値生成用の乱数カウンタから値を特図乱数値として取得し、RAM308に設けた乱数値記憶領域に特図当選乱数値と共に記憶する。また、普図始動口124を球が通過したことを検出し、且つ、保留している普図変動遊技の数が2未満の場合には、そのタイミングにおける普図当選乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図当選乱数値として取得し、RAM308に設けた上述の特図用とは別の乱数値記憶領域に記憶する。また、この入賞受付処理では、所定の球検出センサにより第1、第2特図始動口126、128、普図始動口124、または可変入賞口の入賞(入球)を検出した場合に、副制御部400に送信すべき送信情報に、第1、第2特図始動口126、128、普図始動口124、および可変入賞口の入賞(入球)の有無を示す入賞受付情報を設定する。
ステップS210では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部550に出力する出力予定情報および払出要求情報は1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS211では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動中(普図汎用タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置112を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、図4(c)に示す普図1の態様となるように普図表示装置112を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、当りフラグがオフの場合には、図4(c)に示す普図2の態様となるように普図表示装置112を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行うと共に、その後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により普図の停止表示を行い、普図変動遊技の結果を遊技者に報知するようにしている。
また、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、当りフラグがオンの場合には、所定の開放期間(例えば2秒間)、第2特図始動口128の羽根部材の開閉駆動用のソレノイド330に、羽根部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500m秒間)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド330に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間を経過したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、普図の状態を非作動中に設定する。普図の状態が非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS212に移行するようにしている。
ステップS212では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および第2特図始動口128の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、且つ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定をおこない、当選とする場合にはRAM308に設けた当りフラグにオンを設定する。不当選の場合には、当りフラグにオフを設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図タイマ乱数値として取得し、取得した普図タイマ乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置112に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS213では、特図状態更新処理を行う。この特図状態更新処理は、特図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、特図変動中(特図汎用タイマの値が1以上)における特図状態更新処理では、特図表示装置112を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。
また、特図変動表示時間が経過したタイミング(特図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、大当たりフラグがオンで確変フラグがオフの場合には特図表示装置114に図4(a)に示す特図1、大当たりフラグがオンで確変フラグがオンの場合には特図表示装置114に図4(a)に示す特図2、大当たりフラグがオフの場合には、図4(a)に示す特図3の態様となるように特図表示装置112を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行うと共に、その後、所定の停止表示期間(例えば500m秒間)その表示を維持するためにRAM308に設けた特図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により特図の停止表示をおこない、特図変動遊技の結果を遊技者に報知するようにしている。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド回転停止設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に02Hを送信情報(一般情報)として追加記憶する。
また、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、大当たりフラグがオンの場合には、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置110による大当たりを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するためにRAM308に設けた特図待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド入賞演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に04Hを送信情報(一般情報)として追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口130に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口130の扉部材の開閉駆動用のソレノイド330に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド大入賞口開放設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に10Hを送信情報(一般情報)として追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口130の扉部材の開閉駆動用のソレノイド330に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に20Hを送信情報(一般情報)として追加記憶する。
また、この扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(例えば15ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置110による大当たりを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するためにRAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド終了演出設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に08Hを送信情報(一般情報)として追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図状態更新処理では、特図の状態を非作動中に設定する。特図の状態が非作動中の場合における特図状態更新処理では、何もせずに次のステップS214に移行するようにしている。
ステップS214では、特図関連抽選処理を行う。この特図関連抽選処理では、特図変動遊技および可変入賞口130の開閉制御を行っておらず(特図の状態が非作動中)、且つ、保留している特図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の図6(a)の大当たり判定テーブル、同図(b)の高確率状態移行判定テーブル、同図(c)のタイマ番号決定テーブルなどを使用した各種抽選のうち、最初に大当たり判定を行う。具体的には、ステップS203で乱数値記憶領域に記憶した特図当選乱数値が、図6(a)に示す大当たり判定テーブルの第1特図始動口用抽選データの数値範囲であるか否かを判定し、特図当選乱数値が第1特図始動口用抽選データの数値範囲である場合には、特図変動遊技の当選と判定してRAM308に設けた大当たりフラグの格納領域に大当たりとなることを示す情報を設定する(ここで、大当たりの情報をRAM308に設定することを大当たりフラグをオンに設定するという)。一方、特図当選乱数値が第1特図始動口用抽選データの数値範囲以外である場合には、特図変動遊技の外れと判定してRAM308に設けた大当たりフラグの格納領域に外れとなることを示す情報を設定する(ここで、外れの情報をRAM308に設定することを大当たりフラグをオフに設定するという)。なお、保留している特図変動遊技の数は、RAM308に設けた特図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をするたびに、保留している特図変動遊技の数から1を減算した値を、この特図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また、当り判定に使用した乱数値を消去する。
具体例としては、遊技状態が低確率状態であり、第1特図始動口126への球入賞の検出に基づいて取得した特図当選乱数値が10100の場合は大当たりフラグをオンに設定し、特図当選乱数値が10200の場合は大当たりフラグをオフに設定する。また、第2特図始動口128への球入賞の検出に基づいて取得した特図当選乱数値が20100の場合は大当たりフラグをオンに設定し、特図当選乱数値が20200の場合は大当たりフラグをオフに設定する。
大当たりフラグにオンを設定した場合には、次に確変移行判定を行う。具体的には、ステップS209で乱数値記憶領域に記憶した特図乱数値が、図6(b)に示す移行判定乱数の数値範囲であるか否かを判定し、特図乱数値が抽選データの数値範囲である場合には、RAM308に設けた確変(確率変動)フラグの格納領域に、特別大当たり遊技を開始することを示す情報を設定する。(ここで、特別大当たり遊技開始の情報をRAM308に設定することを確変フラグをオンに設定するという)。一方、特図乱数値が抽選データの数値範囲以外である場合には、上述の確変フラグの格納領域に、大当たり遊技を開始することを示す情報を設定する(ここで、大当たり遊技開始の情報をRAM308に設定することを確変フラグをオフに設定するという)。例えば、取得した特図乱数値が20の場合には確変フラグをオフに設定する。一方、取得した特図乱数値が特図乱数値が80の場合には確変フラグをオンに設定する。
大当たり判定の結果に関わらず、次にタイマ番号を決定する処理を行う。具体的には、上述の特図タイマ乱数値生成用の乱数カウンタの値を特図タイマ乱数値として取得する。大当たりフラグの値、および取得した特図タイマ乱数値を含む図6(c)に示すタイマ乱数の数値範囲に対応するタイマ番号を選択し、RAM308に設けた所定のタイマ番号格納領域に記憶する。さらに、そのタイマ番号に対応する変動時間を、特図変動表示時間として、上述の特図表示図柄更新タイマに記憶し、コマンド設定送信処理(ステップS215)で一般コマンド回転開始設定送信処理を実行させるために上述の送信情報記憶領域に送信情報(一般情報)として追加記憶してから処理を終了する。
例えば、大当たりフラグがオフで、取得した特図タイマ乱数値が50000の場合には、特図タイマ乱数値は0〜60235の範囲であることから、タイマ番号決定テーブルのそれらの条件に対応する1行目に記憶しているタイマ番号を示すタイマ1、および変動時間を示す5を選択し、RAM308に設けたそれぞれの記憶領域に記憶する。一方、大当たりフラグがオンで、取得した特図タイマ乱数値が64000の場合には、特図タイマ乱数値は0〜15535の範囲ではないことからタイマ2は選択せず、15536〜24535ではないことからタイマ3は選択せず、24536〜62535ではないことからタイマ4は選択しないが、62536〜65535の範囲内であることから、タイマ番号決定テーブルのそれらの条件に対応する8行目に記憶しているタイマ番号を示すタイマ5、および変動時間を示す50を選択し、RAM308に設けたそれぞれの記憶領域に記憶する。なお、割り込み処理の開始周期である2msを考慮して、選択した変動時間の値に500(1000ms/2ms)を掛けた値を変動時間記憶領域にセットする。例えば、変動時間が5秒の場合には、変動時間記憶領域には2500の値を初期値としてセットし、ステップS207のタイマ更新処理を実行する度に、この変動時間記憶領域の値を1だけ減算するようにすることで、割り込み処理の実行回数により時間の経過を計測できるようにしている。また、複数回(例えば5回)のタイマ割込処理の実行ごと(例えば2ms周期)に変動時間記憶領域の値を減算する場合には、変動時間が10秒の場合であれば、10秒が10000msであることから周期(2ms×5)で割り算して1000を変動時間記憶領域に設定する。
ステップS215では、コマンド設定送信処理を行う。なお、副制御部400に送信する出力予定情報は16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(00Hの場合は基本コマンド、01Hの場合は図柄変動開始コマンド、04Hの場合は図柄変動停止コマンド、05Hの場合は入賞演出開始コマンド、06Hの場合は終了演出開始コマンド、07Hの場合は大当たりラウンド数指定コマンド、0EHの場合は復電コマンド、0FHの場合はRAMクリアコマンドをそれぞれ示すなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオン、オフするようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始コマンドの場合であればコマンドデータに、大当たりフラグの値、確変フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄変動停止コマンドの場合であれば、大当たりフラグの値、確変フラグの値などを含み、入賞演出コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、確変フラグの値などを含み、大当たりラウンド数指定コマンドの場合であれば確変フラグの値、大当たりラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、第1特図始動口126への入賞の有無、第2特図始動口128への入賞の有無、可変入賞口130への入賞の有無などを含む。
また、上述の一般コマンド回転開始設定送信処理では、コマンド種別に01H、コマンドデータにRAM308に記憶している大当たりフラグの値、確変フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド回転停止設定送信処理では、コマンド種別に04H、コマンドデータにRAM308に記憶している大当たりフラグの値、確変フラグの値などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド入賞演出設定送信処理では、コマンド種別に05H、コマンドデータにRAM308に記憶している入賞演出期間中に装飾図柄表示装置110・各種ランプ420・スピーカ416に出力する演出制御情報、確変フラグの値、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド終了演出設定送信処理では、コマンド種別に06H、コマンドデータにRAM308に記憶している演出待機期間中に装飾図柄表示装置110・各種ランプ420・スピーカ416に出力する演出制御情報、確変フラグの値、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口開放設定送信処理では、コマンド種別に07H、コマンドデータにRAM308に記憶している大当たりラウンド数、確変フラグの値、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の一般コマンド大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンド種別に08H、コマンドデータにRAM308に記憶している大当たりラウンド数、確変フラグの値、保留している特図変動遊技の数などを示す情報を設定する。副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS216では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS217では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップ203において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、ガラス枠開放エラーの有無、前枠開放エラーの有無、または下皿満タンエラーの有無などを監視し、ガラス枠開放エラー、前枠開放エラー、または下皿満タンエラーを検出した場合に、副制御部400に送信すべき送信情報に、ガラス枠開放エラーの有無、前枠開放エラーの有無、下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド330を駆動して第2特図始動口128や、可変入賞口130の開閉を制御したり、表示回路322、324、328を介して普図表示装置112、特図表示装置114、各種状態表示部326などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS210)で設定した出力予定情報を、I/O310の出力ポートに設定する。
ステップS218では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS219に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS220に進む。
ステップS219では、タイマ割り込みエンド処理を行う。このタイマ割り込みエンド処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割り込み許可の設定などを行う。
ステップS220では、電源管理部650から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路が、所定の値以下である場合に電圧が低下したことを示す電圧低下信号を出力しているか否か、すなわち電源の遮断を検知したか否かを監視し、電源の遮断を検知した場合には、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行う。
<副制御部メイン処理>
副制御部400には、電源が投入されるとリセット信号を出力するリセット信号出力回路を設けている。このリセット信号を入力した基本回路402のCPU404は、リセット割り込みによりリセットスタートしてROM406に予め記憶した制御プログラムに従って処理を実行し、まず、ステップS301で各種の初期設定を行う。この初期設定では、入出力ポートの初期設定や、各種変数の初期化等を行う。
ステップS302では、コマンド入力処理(詳細は後述)を行う。
ステップS303では、I/O410の出力ポートを介して副制御部500にコマンドを出力する。副制御部500では、コマンドに応じて装飾図柄表示装置110の表示制御を行う。
ステップS304では、後述するタイマ変数記憶領域の値が10以上であるか否かを判定する。タイマ変数記憶領域の値が10以上である場合はステップS305に進み、タイマ変数記憶領域の値が10未満である場合にはステップS302に進む。
ステップS305では、タイマ変数記憶領域に0を格納する。
ステップS306では、演出データ更新処理を行う。この演出データ更新処理では、後述する変動パターン選択処理で記憶する変動番号、仮停止図柄の組合せ、および停止図柄の組合せの種別の更新を行うと共に、装飾図柄の変動表示を開始してからの経過時間に基づいて装飾図柄表示装置110、遮蔽手段250、スピーカ416、各種ランプ420および演出装置200の演出用可動体等による演出を制御するための動作制御データの更新を行う。
ステップS306では、決定された演出情報が示している態様で装飾図柄変動表示を行うように次回実行する上記ステップS303の処理で副制御部500に出力するコマンド(例えば左に装飾7を停止することを指示するコマンドや遮蔽手段250を動作させるコマンド等)をRAM408に設けた液晶コマンド格納領域に格納する等、後述するステップS307、308、309によるスピーカ416、各種ランプ420、および演出用可動体を制御する準備を行う。また、所定の条件が成立している場合には所定の演出を実行するか否か、例えばチャンスボタンを用いた演出を行うか否か等の抽選を行う。
ステップS307では、音出力処理を行う。この音出力処理では、上記ステップS306で取得したスピーカ制御用の情報に含まれるスピーカ416に出力する音声データをI/O410の出力ポートに設定し、スピーカ416の出力制御を音源IC418に行わせる。
ステップS308では、ランプ制御処理を行う。このランプ制御処理では、上記ステップS306で取得した各種ランプ制御用の情報に含まれる各種ランプ420に出力するランプの点灯・消灯を示すデータ等をI/O410の出力ポートに設定し、各種ランプ420の点灯や消灯の制御を表示回路422に行わせる。
ステップS309では、演出用駆動装置制御処理を行う。この演出用駆動装置制御処理では、上記ステップS306で取得した演出用可動体の制御用の情報に含まれる動作タイミングを示すデータ等をI/O410の出力ポートに設定し、演出用可動体等を駆動する各種演出用駆動装置424の制御を演出用駆動回路426に行わせる。
副制御部400は、後述するストローブ処理、チャンスボタン割り込み処理、または副制御部タイマ割り込み処理による中断を除いて、以降、ステップS302〜S309の処理を繰り返し実行する。
<コマンド入力処理>
次に、図9(b)を用いて、上記副制御部メイン処理におけるコマンド入力処理(ステップS302)について説明する。同図はコマンド入力処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS401では、後述するコマンド記憶領域の内容を確認し、未処理のコマンドが残っているか否かを判断する。そして、コマンド記憶領域に未処理のコマンドが残っている場合にはステップS402に進み、コマンド記憶領域に未処理のコマンドが残っていない場合には処理を終了して副制御部メイン処理に復帰する。
図9(c)は変動パターン選択処理の流れを示すフローチャートであり、同図(d)は図柄停止処理の流れを示すフローチャートである。ステップS402では、コマンド記憶領域に記憶している未処理コマンドのうちの次に処理するべき未処理コマンドの種類に基づいて、図9(c)に示す変動パターン選択処理(例えば未処理コマンドが上記変動開始コマンドに基づいて実行する)や、同図(d)に示す図柄停止処理等を行う。未処理コマンドに基づく処理は他にも備えている。例えば、大当たり中に可変入賞口130の開放制御を開始するたびに主制御部300が出力し、大当たり開始後の可変入賞口130の開放回数を示す情報を含むラウンド開始コマンドが未処理コマンドである場合に行うラウンド開始処理等である。その他の処理は、ここでは割愛する。
変動パターン選択処理のステップS501では、未処理コマンドに含まれている上記大当たりフラグの値、確変フラグの値、およびタイマ番号を抽出し、RAM408のそれぞれの記憶領域に記憶する。また、変動番号選択テーブル(図示せず)、図柄決定テーブル(図示せず)を参照して演出データ(本実施形態では変動番号、仮停止図柄・停止図柄の組合せ等)を選択し、これをRAM408に設けた記憶領域に記憶した後、処理を終了する。
図柄停止処理のステップS601では、上記図柄記憶領域に記憶している停止図柄の組合せを構成する3つの装飾図柄を装飾図柄表示装置110の左、中、右図柄表示領域110a〜110cの3つの表示領域に表示するように設定して処理を終了する。また、上記ラウンド開始処理では未処理コマンドに含まれている上記大当たり開始後の可変入賞口130の開放回数を示す情報を抽出し、RAM408の記憶領域に記憶する。
<ストローブ割り込み処理>
次に、図9(e)を用いて、副制御部400のストローブ割り込み処理について説明する。なお、同図はストローブ割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
このストローブ割り込み処理は、副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。ストローブ割り込み処理のステップS701では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けた上記コマンド記憶領域に記憶する。
<チャンスボタン割り込み処理>
次に、図9(f)を用いて、副制御部400のチャンスボタン割り込み処理について説明する。なお、同図はチャンスボタン割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
このチャンスボタン割り込み処理は、副制御部400がチャンスボタン検出回路364によってチャンスボタン146の操作を検出した場合に実行する処理である。
チャンスボタン割り込み処理のステップS801では、RAM408の検知カウンタ記憶領域に記憶している、チャンスボタン146の押下回数を計測するための検知カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算してから元の検知カウンタ記憶領域に記憶する。
<副制御部タイマ割り込み処理>
次に、図9(g)を用いて、副制御部400のCPU404によって実行する副制御部変数更新割り込み処理について説明する。なお、同図は副制御部変数更新割り込み処理の流れを示すフローチャートである。
副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割り込みを発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割り込みを契機として、副制御部タイマ割り込み処理を所定の周期で実行する。
副制御部変数更新割り込み処理のステップS901では、RAM408のタイマ変数記憶領域の値に1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS304において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
<表示制御処理>
次に、図10を用いて、副制御部400の表示制御処理について説明する。表示制御処理は、図9(b)のステップS402に示したコマンドに応じた処理の一つである。本実施形態では、保留している特図変動遊技の数(保留数ともいう)に応じて、装飾図柄の表示の一部を変化させるような表示制御を行っている。図11(a)に保留数に応じて変化する装飾図柄の一例を示す。図11(a)は装飾7の場合を表示しているが、装飾図柄の右下領域に保留数を示す数字を表示している。例えば、装飾図柄の右下領域に、保留数が0の場合には0、保留数が1の場合には1の数値を表示する。このように本実施形態では、装飾図柄が示す識別情報の数値(例えば、装飾7の場合における数字7)を表示するほか、装飾図柄の一部領域に保留数の数値(例えば、0〜4)も表示するので、遊技者は装飾図柄表示装置110を見るだけで保留数も把握することができる。すなわち、目線を動かして特図保留ランプ118を見る必要はない。
ステップS1001では、保留数の増減があったか否かを判定する。上述したように、副制御部400は、主制御部300から保留数に関するコマンドを受信するとともに、RAM408に設けた保留数記憶領域に保留数に関する情報を記憶しているので、双方の保留数の数値を比較することにより、保留数の増減を判断する。保留数の増減があった場合には、ステップS1002に進み、保留数の増減がなかった場合には、ステップS1003に進む。
ステップS1002では、現在の装飾図柄の表示を、現在の保留数に対応した表示に切り替える。例えば、図11(a)に示す装飾図柄を採用する場合においては、保留数が1から2に増えた場合には、左から2番目の装飾図柄から、左から3番目の装飾図柄に切り替えて表示する。
ステップS1003では、その他の表示制御処理を行う。
なお、保留数の表示形態は、図11(a)に限定されるものではなく、種々の表示形態が想定される。例えば、図11(b)に示すように、保留数の数値を直接表示するのではなく、特定色のアイコンの数により、保留数を表示するようにしてもよい。この場合には、装飾図柄が変動表示中であっても、保留数を判別しやすいという効果がある。このように保留数に応じて、所定のオブジェクトを量的に変化させてもよい。なお、変化する表示オブジェクトは、数字、文字、記号、図形、写真などのいずれであってもよい。
また、保留数に応じて、装飾図柄の表示の一部の領域の模様、色、濃度などが変化するようにしてもよい。例えば、図11(c)に示すように、装飾図柄が示す識別情報(例えば、装飾7の場合における数字7)の背景部分の模様が変化するようにしてもよいし、また、図11(d)に示すように、装飾図柄が示す識別情報(例えば、装飾7の場合における数字7)の背景部分の濃度などが変化するようにしてもよい。
また、保留数に応じて、装飾図柄の一部の領域に表示されたキャラクタが変化するようにしてもよい。例えば、図11(e)に示すように、保留数が増加するにつれて、装飾図柄の一部領域に表示されたキャラクタが子供から老人まで成長するように変化してもよい。
また、装飾図柄の一部の領域にキャラクタを表示する場合においては、図11(f)に示すように、保留数に応じてキャラクタを遮蔽する領域を変化させてもよい。すなわち、図11(f)に示すように、保留数が増加するにつれて、遮蔽される領域が小さくなるように変化させてもよい。この場合には、キャラクタを見たい遊技者は保留数を増加させようと努めるため、遊技台の稼働率を高めることができる。
また、図11(g)に示すように、装飾図柄が示す識別情報(例えば、装飾7の場合における数字7)の表示領域自体の色や模様を保留数に応じて変化させるようにしてもよい。
また、保留数に応じて、特図表示装置114の表示態様を変化させるようにしてもよい。例えば、図4(a)に示す大当たりか否かの情報に加えて、図11(h)に示すように、保留数に応じて、4つの縦のセグを順次点灯させるように変化させてもよい(保留数が1のときは、左上の縦セグを点灯、保留数が2のときは、左上の縦セグと左下の縦セグを点灯など)。これにより、遊技者は、特別図柄表示装置114の表示態様を見るだけで、大当り図柄、特別大当たり図柄、又は外れ図柄の識別と、保留数の把握をすることができる。なお、特図表示装置114だけでなく、普図表示装置112に適用してもよく、保留している普図変動遊技の数に応じて、普図表示装置112の表示態様を変化させるようにしてもよい。
また、保留数に応じて、装飾図柄の大きさを変化させてもよい。例えば、図12(a)に示すように、保留数が増加するに従って、装飾図柄の縦の長さが長くなるように変化させてもよい。この場合、装飾図柄の縦の長さが長くなるにつれて、有効ライン上に同じ図柄がまたがって停止する確率が高くなるため、遊技者の興趣を向上させることができる。例えば、図12(b)に示す場合には、下段の有効ラインと右下がりの有効ラインにおいてリーチ状態となっている。
また、保留数に応じて、装飾図柄の形自体を変化させてもよく、例えば、装飾図柄の外形(輪郭)を矩形から多角形や星型などの矩形以外の形に変化させてもよい。また、装飾図柄の識別情報が表わす数字(例えば、装飾7の場合における数字7)の形自体を変形させてもよい。
なお、本実施形態では、特図変動遊技を4つまで保留することを可能としているため、保留数が0〜4のときの表示例について説明してきたが、4を超えた保留数が可能である場合には、4を超えた保留数に対しても本発明を適用できるのは勿論である。
また、図10のステップS1002の表示切替処理においては、リーチ演出にバリエーションを持たせることも可能である。例えば、装飾図柄の変動表示が開始されたときの保留数と、装飾図柄がリーチ表示態様になったときの保留数が異なる場合には、リーチ演出を変化させるようにしてもよい。図13(a)は、装飾図柄の変動表示が開始されたときと装飾図柄がリーチ表示態様になったときの保留数が同じ場合(保留数3のまま)、図13(b)は、装飾図柄の変動表示が開始されたときと装飾図柄がリーチ表示態様になったときの保留数が異なる場合(変動表示開始時の保留数3がリーチ表示態様時には保留数4になった)のリーチ演出をそれぞれ示している。すなわち、図13(a)の場合には、リート演出が飲み比べ演出に移行するのに対し、図13(b)の場合には、チャンバラ演出に移行する。
上述した演出の処理の流れを、図14を参照して説明する。
ステップS1101では、所定時間内に保留数の増加があったか否かを判定する。ここで、所定時間内とは、例えば、左→右→中の順に装飾図柄が停止するときには、装飾図柄が回転開始してから右装飾図柄が停止するまでを意味する。所定時間内に保留数の増加があった場合には、ステップS1102に進み、所定時間内に保留数の増加がない場合には、処理を終了する。
ステップS1102では、変動態様がリーチであるか否かを判定する。変動態様がリーチである場合には、ステップS1103に進み、変動態様がリーチでない場合には、処理を終了する。
ステップS1103では、リーチ状態表示後のリーチ演出を、現在選択されているリーチ演出(例えば、上述した飲み比べ演出)から、増加した保留数に応じたリーチ演出(例えば、上述したチャンバラ演出)に切り替える。
このように所定時間内に保留数が増加した場合には、リーチ演出を保留数に応じて変化させるようにしてもよい。
なお、本実施形態では、保留数に応じて装飾図柄の少なくとも一部の表示が変化する例について説明したが、装飾図柄を変化させる起因となるのは保留数に限定されるものではない。例えば、特別図柄の変動表示回数に応じて、装飾図柄の表示の一部が変化するようにしてもよい。例えば、図15(b)に示すように、装飾図柄の右下領域に特別図柄の変動表示回数を示す数字を表示するようにしてもよい。すなわち、装飾図柄が示す識別情報の数値(例えば、装飾7の場合における数字7)を表示するほか、装飾図柄の一部領域に特別図柄の変動表示回数を示す数字(例えば、1056)も表示するようにしてもよい。なお、特別図柄の変動表示回数に関しては、大当たり遊技の終了後に数値をリセットするようにしてもよい。
また、大当たり遊技の生起回数に応じて、装飾図柄の表示の一部が変化するようにしてもよい。例えば、図15(c)に示すように、装飾図柄の一部の領域に大当たり遊技の生起回数に対応した模様を表示するようにしてもよい。すなわち、装飾図柄が示す識別情報の数値(例えば、装飾7の場合における数字7)を表示するほか、装飾図柄の一部領域に大当たり遊技の生起回数(例えば、2)に対応する模様も表示するようにしてもよい。なお、大当たり遊技の生起回数に関しては、特別大当たり遊技の生起から計数し、大当たり遊技が生起されたらリセットするようにしてもよい。
なお、上述した保留数、特別図柄の変動表示回数、または大当たり遊技の生起回数のいずれかの表示項目を選択し、選択した表示項目の数値を表示するようにしてもよい。例えば、遊技者による操作ボタンの操作によって、表示モードを選択し、選択した表示モード((図15(a)〜(c))に従って表示するようにしてもよいし、また、遊技台が所定時間間隔ごとや遊技状態に応じて自動的に表示モードを選択するようにしてもよい。この場合には、保留数、特別図柄の変動表示回数、及び大当たり遊技の生起回数のそれぞれをRAM408に記憶させるとともに、計数するようにしておき、遊技者または遊技台によって選択された表示モードの該当数値を取得して表示するものである。
<その他の実施形態>
上述した実施形態では、1つの装飾図柄の中には1つの識別情報が含まれる構成であったが、これとは別に、1つの装飾図柄の中に複数の識別情報を含む構成であってもよい。図16(a)及び(b)は、1つの装飾図柄の中に5つの識別情報(数字2、4、5、7、8)を含んで構成される場合を示している。図16(a)は、保留数に応じて有効な識別情報の位置が変化する場合を示しており、例えば、保留数0のときには有効な識別情報は8、保留数1のときには有効な識別情報は2、保留数2のときには有効な識別情報は4に変化するようになっている。また、図16(b)は、保留数に応じて有効な識別情報の数が変化する場合を示しており、例えば、保留数0のときには有効な識別情報は8(有効な識別情報は1つ)、保留数1のときには有効な識別情報は2と8(有効な識別情報は2つ)、保留数2のときには有効な識別情報は2と4と8(有効な識別情報は3つ)に変化するようになっている。この場合、保留数が増加するに従って、有効ライン上に同じ識別情報が停止する確率が高くなるため、遊技者の興趣をより向上させることができる。
なお、図16(a)及び(b)に示す装飾図柄の場合には、2つの装飾図柄が停止してリーチ状態が生じていなくても、その後、残りの装飾図柄が停止するまでの間に、保留数が増加すると、リーチ状態となる可能性がある。図17はこのことを示している。詳しくは、図17は、図16(a)に示す装飾図柄を採用した場合の変動表示を示しており、図17(a)は装飾図柄の変動表示を開始してから第3停止の装飾図柄(中)が停止するまでの間に保留数に変化はなく(保留数は1のまま)、リーチ表示態様にはならなかった場合、図17(b)は装飾図柄の変動表示を開始してから第2停止の装飾図柄(右)が停止するまでの間に保留数に変化はなく(保留数は1のまま)、リーチ表示態様にはならなかったが、第2停止の装飾図柄(右)が停止後、第3停止の装飾図柄(中)が停止するまでの間に保留数が増加して(保留数2)、リーチ表示態様となった場合を示している。このように第1停止の装飾図柄及び第2停止の装飾図柄に含まれる識別情報の組合せによっては、リーチ表示態様でなかった表示態様がリーチ表示態様に変化することがあるので、遊技者の興趣をより向上させることができる。
なお、図16(a)及び(b)においては、保留数に応じて装飾図柄に含まれる識別情報を変化させたが、識別情報以外の情報を変化させるようにしてもよい。図16(c)に示すように、大当たり遊技のラウンド数情報を保留数に応じて変化させたり、また、図16(d)に示すように、大当り遊技の終了後に確率変動状態とするのか通常確率状態とするのかの確率決定情報を保留数に応じて変化させたり、図16(e)に示すように、大当り遊技の終了後に時短状態とするか否かの時短情報を保留数に応じて変化させるようにしてもよい。なお、図16(c)〜(e)においては、装飾図柄の右下領域に保留数、右上領域にラウンド数情報、確率決定情報、及び時短情報を表示するようにしたが、ラウンド数情報、確率決定情報、及び時短情報は、装飾図柄に対応した内部的な情報なので遊技者に明示しなくてもよい。
さらには、上記実施形態においては、保留数に応じて、装飾図柄の表示の一部を変化させるような表示制御を行ったが、装飾図柄以外の表示を変化させるようにしてもよい。例えば、装飾図柄が表示される領域(左図柄表示領域110a、中図柄表示領域110b、右図柄表示領域110c)の外である演出表示領域110dの表示される背景表示の色や模様、キャラクタ表示の色や模様や形や大きさやキャラクタの種類や数のうちの少なくとも1つを保留数に応じて変化させるようにしてもよい。
また、他の演出装置の表示態様を保留数に応じて変化させてもよい。具体的には、保留数が変化したときに、遊技台に設置されたランプの光量、色、発光パターンのうちの少なくとも1つを変化させてもよい。また、保留数の変化に応じて複数のランプのうちから1又は複数を選択して発光させてもよい。なお、ランプの設置場所は、台枠、扉、遊技盤面、LCDのバックライト部などが考えられるが、それ以外であってもよい。また、具体的には、保留数が変化したときに、遊技台の所定の場所に設置された可動物の移動速度、移動パターンのうちの少なくとも1つを変化させてもよい。また、保留数の変化に応じて複数の可動物のうちから1又は複数を選択して可動させてもよい。
また、視覚的な演出装置ではなく、聴覚的な演出装置を保留数に応じて変化させてもよい。具体的には、保留数が変化したときに、スピーカから発生中の音の大きさやテンポやリズムや曲調などを変化させたり、発生中の音から別の音に切替えたり、それらを組み合わせたりしてもよい。また、保留数の変化に応じて複数のスピーカのうちから1又は複数を選択して音を発生させてもよい。
さらには、触覚的な演出装置や嗅覚的な演出装置を備え、保留数に応じて変化させてもよい。具体的には、振動を発生させる振動発生装置や風を発生させる送風装置や匂いを発生させる匂い発生装置などを備え、振動発生装置による振動の大きさや振動パターンや振動箇所、送風装置による風の量や送風パターンや温度や送風方向や送風箇所、匂い発生装置による匂いの量や発生パターンや種類や発生箇所などを、保留数の変化に応じて変化させてもよい。
以上述べたように、本実施形態に係るパチンコ機100によれば、保留している特図変動遊技の数に応じて、装飾図柄表示装置110に変動表示する装飾図柄の少なくとも一部の表示態様を変化させる表示制御を行うので、新規性のある演出によって遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる。
以上から、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、例えば、図柄(例えば、装飾図柄)を変動表示する表示手段(例えば、装飾図柄表示装置110)と、前記表示手段を制御する表示制御手段(例えば、副制御部400、副制御部500)と、予め定めた条件の成立に応じて、遊技に関する所定情報の数値(例えば、保留数など)を変化させる遊技情報制御手段(例えば、主制御部300)と、を有する遊技台であって、前記表示制御手段は、前記所定情報の数値に基づいて、前記図柄の少なくとも一部の表示態様を変化させる(例えば、保留数を示唆する示唆するように表示する)ように構成される。
この遊技台によれば、遊技に関する所定情報の数値に応じて図柄の少なくとも一部の表示態様が変化する。すなわち、数値が1増加すると図柄は対応する変化をし、また、数値が1減少すると図柄は1増加する前の状態に戻る。このように図柄自体が変化する様子を変動中に視認することで遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる。また、図柄の変化の仕方から、遊技に関する所定情報の数値が変化していることを遊技者は認識できる。すなわち遊技者は所定図柄を視認することで遊技に関する所定情報も同時に認識することができ、遊技者の視線の移動を極力抑えて遊技に集中させることができる場合がある。
また、上述した構成において、好適には、前記表示制御手段は、遊技盤(例えば、遊技盤102)の特定領域(例えば、第1特図始動口126、第2特図始動口128)を遊技球が通過したことに基づいて、前記図柄を変動表示し、前記予め定めた条件は、前記図柄が変動表示中に前記遊技球が前記特定領域を通過する数値加算条件と、前記図柄の変動表示が終了する数値減算条件と、を含み、前記遊技情報制御手段は、前記数値加算条件が成立することによって、予め定めた閾値(例えば、4)を上限に前記所定情報の数値を増加させる一方、前記数値減算条件が成立することによって、前記所定情報の数値を減少させるように構成される。
この構成においては、保留数に応じて図柄の少なくとも一部の表示態様が変化する。すなわち、保留数が1増加すると図柄は対応する変化をし、また、保留数が1減少すると図柄は1増加する前の状態に戻る。このように図柄の変化の仕方から、保留数が変化していることを遊技者は認識できる。すなわち、遊技者は図柄を視認することで保留数も同時に認識することができ、遊技者の視線の移動を極力抑えて遊技に集中させることができる場合がある。
また、上述した構成において、好適には、前記予め定めた条件は、遊技者にとって有利な特別遊技状態(例えば、大当たり遊技)が生起する特別遊技状態生起条件を含み、前記遊技情報制御手段は、前記特別遊技状態生起条件が成立することによって、前記所定情報の数値を増加させるように構成される。
この構成においては、大当り回数に応じて図柄の少なくとも一部の表示態様が変化する。すなわち、大当り回数が1増加すると図柄は対応する変化をする。このように図柄の変化の仕方から、大当り回数が変化していることを遊技者は認識することができる。すなわち、遊技者は図柄を視認することで大当り回数も同時に認識することができ、遊技者の視線の移動を極力抑えて遊技に集中させることができる場合がある。
また、上述した構成において、好適には、前記予め定めた条件は、前記図柄の変動表示(例えば、特図変動遊技)を実行する変動表示開始条件を含み、前記遊技情報制御手段は、前記変動表示開始条件が成立することによって、前記所定情報の数値を増加させるように構成される。
この構成においては、スタート回数に応じて図柄の少なくとも一部の表示態様が変化する。すなわち、スタート回数が1増加すると図柄は対応する変化をする。このように図柄の変化の仕方から、スタート回数が変化していることを遊技者は認識できる。すなわち、遊技者は図柄を視認することでスタート回数も同時に認識することができ、遊技者の視線の移動を極力抑えて遊技に集中させることができる場合がある。
また、好適には、遊技者の操作に従って、複数種類の前記所定情報の中から、いずれかを選択する遊技情報選択手段をさらに有し、前記遊技情報制御手段は、前記予め定めた条件の成立に応じて、選択された前記所定情報の数値を変化させ、前記表示制御手段は、選択された前記所定情報の数値に基づいて、前記図柄の少なくとも一部の表示態様を変化させるように構成される。
この構成においては、遊技者による操作に応じて所定情報の種類が決定するため、遊技者が知りたい情報を表示させることができる場合がある。
また、好適には、前記図柄は、複数の識別情報(例えば、5つの識別情報)を含んで構成され、前記表示制御手段は、前記所定情報の数値に基づいて、前記複数の識別情報から構成される図柄の少なくとも一部の表示態様を変化させる(例えば、有効な識別情報を変化させる)ように構成される。
この構成においては、複数の識別情報から構成される図柄の変化から、遊技に関する所定情報の数値が変化していることを遊技者は認識できる。すなわち、図柄が変化したときに所定情報がどのように変化したのかを遊技者は考えて楽しむことができ、遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる場合がある。
また、好適には、前記図柄は、遊技に関する別の所定情報(例えば、大当たり遊技のラウンド数など)を含んで構成され、前記表示制御手段は、前記所定情報の数値に基づいて、前記別の所定情報を含んで構成される図柄の表示態様を変化させる(例えば、大当たり遊技のラウンド数を示唆するように表示する)ように構成される。
この構成においては、遊技に関する別の所定情報を含んで構成される図柄の変化から、遊技に関する所定情報の数値が変化していることを遊技者は認識できる。すなわち、図柄が変化したときに所定情報がどのように変化したのかを遊技者は考えて楽しむことができ、遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる場合がある。
また、好適には、前記表示手段の停止表示態様が特別表示態様(例えば、777など)となった場合には遊技者にとって有利な特別遊技状態(例えば、大当たり遊技)を生起する遊技制御手段をさらに有し、前記識別情報は、前記特別表示態様の少なくとも一部を構成する。
この構成においては、図柄は複数の識別情報から構成されるので、所定情報の数値の変化に伴って識別情報が変化する。従って、図柄の変動表示中に識別情報が変化することによる斬新な演出を遊技者は視認することができ、遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる場合がある。
また、好適には、前記表示手段の停止表示態様が特別表示態様(例えば、777など)となった場合には遊技者にとって有利な特別遊技状態(例えば、大当たり遊技)を生起する遊技制御手段をさらに有し、前記別の所定情報は、前記特別遊技状態の有利度を示す特別遊技情報(例えば、大当たり遊技のラウンド数)であるように構成される。
この構成においては、所定情報の数値の変化に伴って特別遊技情報が変化する。従って、遊技者は所定情報の変化から特別遊技情報が変化したことを認識することができ、図柄が変化したときに特別遊技情報がどのように変化したのかを遊技者は考えて楽しむことができるので、遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる場合がある。
また、好適には、前記表示手段の停止表示態様が特別表示態様(例えば、777など)となった場合には遊技者にとって有利な特別遊技状態(例えば、大当たり遊技)を生起する遊技制御手段と、前記遊技制御手段が前記特別遊技状態を生起する確率を第1の確率(例えば、低確率状態)、又は前記第1の確率よりも高い第2の確率(例えば、高確率状態)のいずれかから決定する確率決定手段と、をさらに有し、前記別の所定情報は、前記特別遊技状態終了後に前記第1の確率、又は前記第2の確率のいずれかを決定するための確率決定情報である。
この構成においては、所定情報の数値の変化に伴って確率決定情報が変化する。従って、遊技者は所定情報の変化から確率決定情報が変化したことを認識することができ、図柄が変化したときに確率決定情報がどのように変化したのかを遊技者は考えて楽しむことができるので、遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる場合がある。
また、好適には、前記表示手段の停止表示態様が特別表示態様(例えば、777など)となった場合には遊技者にとって有利な特別遊技状態(例えば、大当たり遊技)を生起する遊技制御手段と、をさらに有し、前記遊技制御手段は、前記特別遊技状態終了後に遊技者に有利な特定遊技状態(例えば、時間短縮モード)を生起し、前記別の所定情報は、前記特定遊技状態の有利度を示す特定遊技情報(例えば、大当たり遊技後に時間短縮モードがあるか否かの情報)であるように構成される。
この構成においては、所定情報の数値の変化に伴って特定遊技情報が変化する。従って、遊技者は所定情報の変化から特定遊技情報が変化したことを認識することができ、図柄が変化したときに特定遊技情報がどのように変化したのかを遊技者は考えて楽しむことができるので、遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる場合がある。
また、好適には、前記図柄の少なくとも一部の表示態様は、前記所定情報の数値を示唆または表示するように構成される。
この構成においては、図柄が所定情報の数値を示唆または表示するため、遊技者は図柄を視認することで直接または間接的に所定情報の数値も同時に認識することができ、遊技者の視線の移動を極力抑えて遊技に集中させることができる場合がある。
また、好適には、前記表示制御手段は、予め定めた時間範囲内(例えば、装飾図柄の変動表示の開始から第2停止の装飾図柄が停止するまでの間)に前記予め定めた条件が成立し、前記所定情報の数値が変化したことに基づいて、演出態様を異ならせて演出表示を行う(例えば、リーチ演出を異ならせる)ように構成される。
この構成においては、予め定めた時間範囲内に所定情報の数値が変化すると演出態様を異ならせるため、多彩な演出態様を提供して遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、例えば、所定の演出態様で演出を行う演出手段(例えば、扉、スピーカなど)と、前記演出手段を制御する演出制御手段(例えば、副制御部400、副制御部500)と、予め定めた条件の成立に応じて、遊技に関する所定情報の数値を変化させる遊技情報制御手段(例えば、主制御部300)と、を有する遊技台であって、前記演出制御手段は、前記所定情報の数値に基づいて、前記演出態様を変化させる(例えば、音の大きさやテンポやリズムや曲調などを変化させるなど)ように構成される。
この遊技台によれば、遊技に関する所定情報の数値に応じて演出態様が変化する。すなわち、数値が1増加すると演出態様は対応する変化をし、また、数値が1減少すると演出態様は1増加する前の状態に戻る。このように演出態様が変化する様を視認することで遊技者の遊技に対する興趣を向上させることができる。また、演出態様の変化の仕方から、遊技に関する所定情報の数値が変化していることを遊技者は認識できる。すなわち、遊技者は演出態様を視認することでの遊技に関する所定情報も同時に認識することができ、遊技者の視線の移動を極力抑えて遊技に集中させることができる場合がある。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は、上述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、本発明の実施の形態に対して種々の変形や変更を施すことができ、そのような変形や変更を伴うものもまた、本発明の技術的範囲に含まれるものである。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係るパチンコ機の外観を示す斜視図(正面側から見た斜視図)である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の遊技盤を正面から見た略示正面図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の外観を示す斜視図(背面側から見た斜視図)である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の特図表示装置、装飾図柄表示装置、普図表示装置が停止表示する特図および普図の種類を示す図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の制御部の回路構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の主制御部のROMが記憶しているデータテーブルの一例である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の主制御部メイン処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の主制御部タイマ割り込み処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の副制御部の処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の副制御部の表示制御処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の保留している特図変動遊技の数に応じて、表示態様を変化させる装飾図柄の一例である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の保留している特図変動遊技の数に応じて、表示態様を変化させる装飾図柄の一例である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の保留している特図変動遊技の数に応じて演出態様を変化させるリーチ演出の一例である。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の副制御部の演出切替処理を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るパチンコ機の装飾図柄において複数の表示モードを設けた場合の表示例を示す図である。 本発明の別の実施形態に係るパチンコ機の保留している特図変動遊技の数に応じて、表示態様を変化させる装飾図柄の一例である。 本発明の別の実施形態に係るパチンコ機のリーチ状態を説明する図である。
符号の説明
100 パチンコ機
110 装飾図柄表示装置
112 普通図柄表示装置
114 特別図柄表示装置
116 普図保留ランプ
118 特図保留ランプ

Claims (14)

  1. 図柄を変動表示する表示手段と、
    前記表示手段を制御する表示制御手段と、
    予め定めた条件の成立に応じて、遊技に関する所定情報の数値を変化させる遊技情報制御手段と、を有する遊技台であって、
    前記表示制御手段は、
    前記所定情報の数値に基づいて、前記図柄の少なくとも一部の表示態様を変化させることを特徴とする遊技台。
  2. 前記表示制御手段は、遊技盤の特定領域を遊技球が通過したことに基づいて、前記図柄を変動表示し、
    前記予め定めた条件は、前記図柄が変動表示中に前記遊技球が前記特定領域を通過する数値加算条件と、前記図柄の変動表示が終了する数値減算条件と、を含み、
    前記遊技情報制御手段は、前記数値加算条件が成立することによって、予め定めた閾値を上限に前記所定情報の数値を増加させる一方、前記数値減算条件が成立することによって、前記所定情報の数値を減少させることを特徴とする請求項1記載の遊技台。
  3. 前記予め定めた条件は、遊技者にとって有利な特別遊技状態が生起する特別遊技状態生起条件を含み、
    前記遊技情報制御手段は、前記特別遊技状態生起条件が成立することによって、前記所定情報の数値を増加させることを特徴とする請求項1記載の遊技台。
  4. 前記予め定めた条件は、前記図柄の変動表示を実行する変動表示開始条件を含み、
    前記遊技情報制御手段は、前記変動表示開始条件が成立することによって、前記所定情報の数値を増加させることを特徴とする請求項1記載の遊技台。
  5. 遊技者の操作に従って、複数種類の前記所定情報の中から、いずれかを選択する遊技情報選択手段をさらに有し、
    前記遊技情報制御手段は、前記予め定めた条件の成立に応じて、選択された前記所定情報の数値を変化させ、
    前記表示制御手段は、選択された前記所定情報の数値に基づいて、前記図柄の少なくとも一部の表示態様を変化させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技台。
  6. 前記図柄は、複数の識別情報を含んで構成され、
    前記表示制御手段は、
    前記所定情報の数値に基づいて、前記複数の識別情報から構成される図柄の少なくとも一部の表示態様を変化させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技台。
  7. 前記図柄は、遊技に関する別の所定情報を含んで構成され、
    前記表示制御手段は、
    前記所定情報の数値に基づいて、前記別の所定情報を含んで構成される図柄の表示態様を変化させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技台。
  8. 前記表示手段の停止表示態様が特別表示態様となった場合には遊技者にとって有利な特別遊技状態を生起する遊技制御手段をさらに有し、
    前記識別情報は、前記特別表示態様の少なくとも一部を構成することを特徴とする請求項6記載の遊技台。
  9. 前記表示手段の停止表示態様が特別表示態様となった場合には遊技者にとって有利な特別遊技状態を生起する遊技制御手段をさらに有し、
    前記別の所定情報は、前記特別遊技状態の有利度を示す特別遊技情報であることを特徴とする請求項7記載の遊技台。
  10. 前記表示手段の停止表示態様が特別表示態様となった場合には遊技者にとって有利な特別遊技状態を生起する遊技制御手段と、
    前記遊技制御手段が前記特別遊技状態を生起する確率を第1の確率、又は前記第1の確率よりも高い第2の確率のいずれかから決定する確率決定手段と、をさらに有し、
    前記別の所定情報は、前記特別遊技状態終了後に前記第1の確率、又は前記第2の確率のいずれかを決定するための確率決定情報であることを特徴とする請求項7記載の遊技台。
  11. 前記表示手段の停止表示態様が特別表示態様となった場合には遊技者にとって有利な特別遊技状態を生起する遊技制御手段と、をさらに有し、
    前記遊技制御手段は、前記特別遊技状態終了後に遊技者に有利な特定遊技状態を生起し、
    前記別の所定情報は、前記特定遊技状態の有利度を示す特定遊技情報であることを特徴とする請求項7記載の遊技台。
  12. 前記図柄の少なくとも一部の表示態様は、前記所定情報の数値を示唆または表示していることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の遊技台。
  13. 前記表示制御手段は、予め定めた時間範囲内に前記予め定めた条件が成立し、前記所定情報の数値が変化したことに基づいて、演出態様を異ならせて演出表示を行うことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の遊技台。
  14. 所定の演出態様で演出を行う演出手段と、
    前記演出手段を制御する演出制御手段と、
    予め定めた条件の成立に応じて、遊技に関する所定情報の数値を変化させる遊技情報制御手段と、を有する遊技台であって、
    前記演出制御手段は、
    前記所定情報の数値に基づいて、前記演出態様を変化させることを特徴とする遊技台。
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