JP2009045373A - パチンコ機 - Google Patents

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Yoshihiro Iinuma
好広 飯沼
Yoshihiro Sato
義浩 佐藤
Takashi Yoshizawa
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Abstract

【課題】 スピーカが破壊された時でもパチンコ機からのRAMクリア報知音の出力を確保する。
【解決手段】 パチンコ機1に、他のパチンコ機と相互に接続するための通信ポート357R、357Lを設け、これを介して隣接するパチンコ機1同士を接続することにより、ホールの島に設置されたパチンコ機1を数珠つなぎにする。各パチンコ機1は、RAMクリアスイッチの操作が行われた時に、報知音の出力が適正に行われているか否かを自己診断し、異常が発生した時は、自機に代わって音声出力を行うよう他のパチンコ機1に代出力コマンドを送信する。島の各パチンコ機1が、通信ポートを介して代出力コマンドを順次伝達し、端のパチンコ機が代出力コマンドに基づいて音声出力を行う。こうすることにより、スピーカが破壊された場合でも、RAMクリア報知音を発することが可能となる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、パチンコ機におけるRAMクリア時の報知方法に関する。
パチンコ機には、一種または複合機と呼ばれるように、始動入賞口に遊技球が入賞した時に電子的な抽選を行うものがある。この抽選は、当たり判定用の乱数を、予め設定された当たり値と比較することで行われる。当たりが生じると、パチンコ機は、大入賞口と呼ばれる入賞口を所定回数開閉するなど、遊技者にとって有利な遊技状態、いわゆる大当たり遊技を行う。
抽選に用いられる乱数は、いわゆる乱数関数によって逐次発生させるものではなく、所定の初期値に基づいて所定の規則で更新させる値を用いるのが通常である。始動入賞口への入賞が不規則に発生するため、かかる方法で発生させた乱数でも、抽選に足りるランダム性を確保することができるからである。ランダム性を高めるために、初期値を所定のタイミングで更新することもある。
パチンコ機は、電源断時に、RAM内に記憶されていた従前の乱数や初期値をバックアップし、電源再投入時には、バックアップされていた情報をRAMに復帰させることができる。乱数や初期値は電源を投入する度に初期化される訳ではなく、電源投入の度にまちまちの値となるため、よりランダム性を高めることができる。
ただし、バックアップを行わなかった場合や、バックアップに異常がある場合には、RAMに記憶されている情報をクリアし、初期状態から動作を開始する。また、制御基板に設けられたRAMクリアスイッチを操作しながら、電源を投入することによって、強制的に初期化することができる機構も設けられている。
初期化が行われると、乱数を発生させるための初期値等が初期化されるため、乱数の更新規則を熟知した者であれば、当たりが発生するタイミングを推測することが可能となる。遊技者によっては、かかる性質を悪用し、遊技中に意図的にRAMクリアスイッチを操作しながら電源再投入を行わせ、当たりが発生するタイミングを意図的に操作する不正行為を行うこともある。
このような不正行為を防止するため、パチンコ機は、RAMクリアが行われた時には、所定の警報音を出力して、報知するのが通常である。
しかし、不正行為を働く者はこれらの報知音が鳴ることを警戒しているから、予めスピーカ等を破壊し、報知音が出ないようにした上で、不正行為を行う場合がある。パチンコ機を適正に運営するためには、かかる行為に対する対策も望まれていた。
対策の一つとして特許文献1は、スピーカを破壊しづらくする構造を開示している。この技術では、スピーカの前面に開口部を設けたカバーを二重に、相互の開口部の位置をずらした状態でとりつける旨が開示されている。こうすることによって、通常の工具による、スピーカの破壊を防止できる。
特開平8−224345号公報 特開2000−217164号公報
しかし、特許文献1のように、スピーカの前面にカバーをかぶせ、スピーカの破壊を防ぐ方法では、演出用の音声や報知音の音声が、小さくなったり、不明瞭な音になったりするという新たな課題を招いてしまう。正常に動作している時には、明瞭かつ十分なボリュームでの音声出力が可能な構造としつつ、スピーカ等が破壊された場合でも、適正な音声出力を可能とすることが望まれる。
特許文献2は、スピーカ等の電流変化を監視することによって、動作の異常を検出する技術を開示している。この技術を利用すれば、スピーカが破壊されたか否かを検出することは可能である。
しかし、特許文献2には、異常を検出した旨を外部に出力できるよう形成するための具体的な出力方法については開示されていない。音声が出力不能となった時に、ランプ等を利用して異常を報知することも考えられるが、係員がランプ点灯を目撃しないと異常に気づかないという点で、報知音に比べて異常発生を周知させる効果が弱いという短所がある。
本発明は、こうした課題に鑑み、パチンコ機のスピーカなどの音声出力装置が破壊され、RAMクリアの警報音が出力できない状態でも、ホール係員が直ちに対処できるよう、効果的に報知可能とすることを目的とする。
本発明のパチンコ機は、遊技球が流下する遊技盤に、遊技球を入賞させるための始動入賞口が設けられており、種々の音声出力を行うための音声出力装置が備えられている。音声出力装置は、スピーカ、音源IC、音源データを記憶したメモリなどによって構成することができる。パチンコ機には、この他、ランプなどの照明装置、画像を表示するための画像表示装置、セグメント式の表示装置などの演出装置を設けても良い。
パチンコ機は、また、遊技の進行を統合制御する主制御装置、所定の条件下で遊技球を遊技者に払い出す払出装置、主制御装置から出力されるコマンドに基づいて音声出力装置からの音声出力を制御する演出制御装置が備えられている。主制御装置と演出制御装置とは、主制御装置から演出制御装置への単方向で信号伝達を行う単方向信号線で接続されている。
パチンコ機はホールにおいて、複数台のパチンコ機を並べた状態で設置される。以下、このパチンコ機を並べた一列分を「島」と呼ぶものとする。ホールでは、パチンコ機を背中合わせに2列配置し、この2列分をまとめて「島」と称することもあるが、本明細書では、特に断りない限り、狭義に1列分を「島」と称する。
本発明のパチンコ機は、島において、左右に隣接するパチンコ機と相互に1対1通信を行うよう信号線を接続する左右1対の台間通信ポートを有している。台間通信ポートは、演出制御装置と接続されており、異なるパチンコ機の演出制御装置間で通信が可能となる。台間通信ポートを左右1対としたのは、パチンコ機の右隣との通信線、左隣との通信線の2本をそれぞれ接続可能とするためである。左右1対の台間通信ポートを設けることにより、島内の複数台のパチンコ機を数珠つなぎすることが可能となる。もっとも、パチンコ機がネットワーク通信機能を備えている場合には、左右1対の台間通信ポートを一つのネットワーク接続ポートで兼用してもよい。
主制御装置には、制御中に使用される種々の情報を記憶するためのRAMが設けられている。主制御装置は、RAMに記憶された初期値に基づいて、所定の規則に従って乱数を更新させるとともに、始動入賞口への入賞時には、予め設定された当たり値と、乱数との比較に基づく抽選を行う。抽選によって当たりが発生した時には、遊技者にとって有利な遊技状態でパチンコ機を動作させる。有利な遊技状態としては、例えば、遊技盤に設けられた大入賞口を所定期間、所定回数、開閉させる態様を採ることができる。
主制御装置は、主電源遮断時には、RAM内の乱数に関する情報をバックアップ可能である。例えば、バックアップ用の電源で通電された揮発性メモリ領域内にバックアップしてもよいし、不揮発性のメモリにバックアップしてもよい。電源投入時には、復電時処理、即ちバックアップしてある乱数に関する情報をRAMに復帰させる処理を行う。この処理によって、抽選に用いる乱数および初期値について、電源遮断時の状態からの継続性を持たせることができる。電源遮断時のバックアップは、乱数に関する情報に限らず、その他、遊技の制御に要する種々の情報を対象としてもよい。
主制御装置には、電源投入時に操作可能なRAMクリアスイッチが設けられている。電源投入時に、RAMクリアスイッチが操作させると、主制御装置は、復電時処理に代えて、RAM内の乱数に関する情報を初期化するとともに、報知音の出力を指示するための報知コマンドを演出制御装置に出力する。
本発明の演出制御装置は、報知コマンドを受け取ると、音声出力装置から報知音を出力させる。こうすることによって、RAMクリアスイッチの操作を報知することができ、係員の注意を喚起することができる。
更に、演出制御装置は、報知音の音声出力が適正に行われているか否かの音声出力診断を行う。例えば、音声出力時における音声出力装置の通電状態を検出する方法、音声出力をマイクで検出する方法などを採ることができる。
音声出力診断の結果、音声出力が適正でないことが診断された場合には、演出制御装置は、自機に代わって音声出力をさせるための代出力コマンドを、台間通信ポートを通じて、隣接するパチンコ機に出力する。音声出力が適正でない状態としては、例えば、音声出力装置から全く音声が出力されていない状態としてもよいし、一部に異常がある状態としてもよい。複数のスピーカが備えられている場合、全てのスピーカが破壊されている場合などが前者の態様に相当し、一部のスピーカが破壊されている場合などが後者の態様に相当する。また、いずれの場合においても、完全に音が出ない状態のみを異常と診断するようにししてもよいし、一応、音声の出力が可能ではあっても本来のボリュームよりも小さい音しか出せない状態になった時点で異常と診断するようにしてもよい。
本発明のパチンコ機によれば、音声出力装置に異常があることによって、RAMクリアスイッチが操作された時の報知音が適正に出力できない場合には、台間通信を利用して、他のパチンコ機で音声出力を行わせることができる。このため、遊技者が、音声出力装置を破壊した上でRAMクリアスイッチを操作するという不正行為に対して、他機から報知音を出力させることで係員の注意を喚起でき、不正行為を防止することが可能となる。
台間通信を行う場合、隣のパチンコ機で直ちに音声を出力させてもよい。この態様は、各パチンコ機に、他のパチンコ機から受け取った代出力コマンドを直ちに実行する機能を設けておくことにより、容易に実現することができる。
また、別の態様として、島の端にあるパチンコ機から音声を出力させるようにしてもよい。ホールにおいて、係員は、島の端付近で待機していることが多いため、端のパチンコ機から音声出力させることにより、速やかに係員への報知を行うことができる。
端のパチンコ機から出力させる態様は次の構成によって実現できる。まず、パチンコ機は、台間通信ポートの一方から代出力コマンドを受信した時は、台間通信ポートの他方から隣のパチンコ機に代出力コマンドを転送する。また、この転送ができない場合には、代出力コマンドに基づく音声出力を行う。
島の端でないパチンコ機の場合、台間通信ポートの双方に他のパチンコ機が接続されているため、一方のパチンコ機から代出力コマンドを受信すると、他の台間通信ポートを介して他方のパチンコ機に代出力コマンドを転送することができる。これに対し、島の端に位置するパチンコ機の場合、台間通信ポートの一方にしか他のパチンコ機が接続されていないため、一方の台間通信ポートから代出力コマンドを受信した時、他方の台間通信ポートから代出力コマンドを転送することができない。このように、パチンコ機は、他のパチンコ機に代出力コマンドを転送できるか否か、換言すれば、台間通信ポートの双方に他のパチンコ機が接続されているか否かによって、自機が端にあるか否かを判断することができる。他のパチンコ機に代出力コマンドを転送不能の時には、音声を出力するよう構成しておけば、代出力コマンドに基づく音声を、島内の端に位置するパチンコ機から出力させることが可能となる。
更に別の態様として、不正行為または異常が検出されたパチンコ機(以下、「異常機」と呼ぶ)に向かって、島の端のパチンコ機から順に音声出力源を移動させるようにしてもよい。島の端付近に待機していた係員は、端のパチンコ機から出力される音声によって速やかに異常に気づくことができ、また異常機に向かって移動していく音声を追いかけることによって、異常機を速やかに特定することが可能となる。
この態様は、次の構成によって実現できる。まず、端から音声出力させる場合と同様、パチンコ機は、台間通信ポートの一方から代出力コマンドを受信した時は、台間通信ポートの他方から隣のパチンコ機に代出力コマンドを転送する。そして、転送ができない場合、即ち端機である場合には、代出力コマンドに基づく音声出力を行う。更に、この場合には、端機に対して代出力コマンドを送信してきたパチンコ機に代出力コマンドを返信する。
各パチンコ機は、自機が代出力コマンドを転送したパチンコ機から、代出力コマンドの返信を受けた場合には、端機と同じように動作する。即ち、代出力コマンドに基づき音声を出力するとともに、代出力コマンドを自機に転送してきたパチンコ機に対して、代出力コマンドを返信する。例えば、端機の隣(端から2番目)のパチンコ機は、先に3番目のパチンコ機から代出力コマンドを受信し、端機にこれを転送した後、端機からこのコマンドの返信を受けることになる。この返信を受けて、2番目のパチンコ機は音声出力を行い、先に自機に代出力コマンドを転送してきたパチンコ機、即ち3番目のパチンコ機に対して代出力コマンドを返信するのである。
かかる構成によって、音声を出力するパチンコ機を、端機から異常機に向けて順次、移動させることができ、異常機を速やかに特定することが可能となる。
本発明において、パチンコ機がランプ点灯による演出を行う発光演出装置を備える場合には、ランプをRAMクリアの報知に活用してもよい。主制御基板から出力される報知コマンドに、ランプ点灯態様を指示するコマンドを含め、演出制御装置は、報知コマンドに基づき発光演出装置におけるランプ点灯を制御すればよい。報知用のランプ点灯としては、例えば、遊技盤の周囲を全面的に赤く発光させるなど、遊技中の演出とは明らかに異なる態様でランプを点灯させる方法が考えられる。
このように発光演出装置を備えるパチンコ機において、台間通信を行う場合、演出制御装置は、ランプ点灯制御部によるランプ点灯は実行したままで、代出力コマンドにはランプ点灯を行わせるコマンドを含めずに出力するようにしてもよい。つまり、他のパチンコ機には、音声出力に関するコマンドだけを出力するようにしてもよい。
こうすることによって、係員は、ランプの点灯状況を見ることで、容易に異常機を識別することが可能となる。例えば、異常機において、演出コマンドに基づくランプ点灯がなされている時には、係員は、他のパチンコ機から出力されている音声に対応する点灯状態でランプが点灯しているパチンコ機を探せばよい。また、報知用のランプ点灯がなされている時には、他のパチンコ機から出力されている音声との対応関係を考慮するまでなく、異常な点灯態様から、直ちに異常機を識別することが可能となる。
異常機を容易に識別可能とするために、本発明では、次の態様を採ることもできる。
まず、島において、各パチンコ機を一義的に識別するための識別情報をパチンコ機に記憶させる。識別情報は、自動的に設定可能とすることが好ましいが、例えば、ディップスイッチなどによって係員が設定可能としてもよい。
パチンコ機には、識別情報を視覚的に認識可能な表示を行う識別情報表示部を設ける。例えば、識別情報を数字で与える場合には、数字が識別可能な表示部であればよい。液晶ディスプレイその他の画像表示装置を利用してもよいし、セグメント式の表示部を設けても良い。また、複数のLEDのON/OFFの態様で2進数によって識別情報を表示可能としてもよい。更に、1つのLEDの点滅態様で識別情報を表示可能としてもよい。
かかる構成において、台間通信によって代出力コマンドを新たに発信する場合には、パチンコ機は、識別情報を併せて出力する。「新たに発信する場合」であるから、代出力コマンドを転送または返信する時には、従前の識別情報をそのまま転送等することになる。つまり、不正行為または異常動作が検出された異常機の識別情報が、代出力コマンドとともに、順次、台間通信によって転送されることになる。
代出力コマンドによる音声出力を行うパチンコ機は、代出力コマンドとともに出力された識別情報を識別情報表示部に表示させる。代出力コマンドによる音声出力を行うパチンコ機は、先に説明した通り、異常機の隣であってもよいし、端機であってもよいし、端機から異常機に向けて順次移動させてもよい。いずれの場合においても、音声出力によって係員に報知することができるとともに、異常機の識別情報を表示することができるため、係員は、異常機を容易に特定することができるという利点がある。
本発明において、代出力コマンドとして、台間通信による報知固有のコマンドを設けても良いが、RAMクリア報知音を出力させるコマンドをそのまま流用することが好ましい。こうすることによって、新たなコマンドを増やすまでなく、パチンコ機が本来有する機能の範囲内で、台間通信時の報知も行うことが可能となる。
上述の特徴は、必ずしも全てが備えられている必要はなく、適宜、一部を省略したり、組み合わせたりしても良い。また、本発明において、台間通信による代出力コマンドの送信は、RAMクリアスイッチが操作された時に限らず適用可能である。例えば、遊技中における演出用の音声出力の際に、音声出力の適否を診断し、異常が発見された時には、代出力コマンドを送信して、係員に異常を知らせるようにしてもよい。また、RAMクリアスイッチの操作に限らず、その他の不正行為が検出された時における警報音の出力の際にも適用可能である。
本発明の実施例について以下の順序で説明する。
A.システム構成:
B.パチンコ機の構成:
B1.全体構造:
B2.スピーカ構造:
C.制御用ハードウェア構成:
D.遊技の進行制御処理:
D1.主制御側電源投入時処理:
D2.主制御側タイマ割り込み処理:
D3.サブ統合側リセット処理:
E.台間通信処理:
F.変形例:
F1.台間通信報知処理の変形例(1):
F2.台間通信報知処理の変形例(2):
F3.台間通信報知処理の変形例(3):
A.システム構成:
図1は実施例としての遊技システムの構成を示す説明図である。遊技システムは、複数のパチンコ機1[1]〜1[10]と、これらを管理するホールコンピュータ10を有している。パチンコ機1[1]〜1[10]の台数は図示した数に限らず、これらよりも多くてもよいし、少なくてもよい。
ホールには、図示するように、所定数のパチンコ機1が横並びに設置されている。通常は、背中合わせに2列ずつ配置することが多い。本実施例では、図示するように片面に配置された一列のパチンコ機のまとまりを「島」と呼ぶ。
パチンコ機1は、遊技者が操作ハンドルを操作して遊技球を発射し、遊技盤面に設けられた種々の入賞口に遊技球を入賞させる遊技を行うための装置である。入賞時には、規定数の遊技球が賞球として遊技者に払い出される。また、入賞口の中には始動入賞口と呼ばれるものもあり、ここに遊技球が入賞した場合には電子的に抽選が行われる。抽選の結果、大当たりとなると、大入賞口が、連続的に開閉する。
パチンコ機1は、第2種または複合機と呼ばれるものなどのように、遊技球の転がり方を当落に機械的に振り分ける振分機構を用いて抽選を行うものとしてもよい。
パチンコ機1[1]〜1[10]には、それぞれデータカウンタ40[1]〜40[10]が設置されている。データカウンタ40[1]〜40[10]とは、遊技機が設置されたホールにおいて、遊技機での大当たりの発生状況などを遊技機ごとに統計処理するためのデータ保持、遊技機の異常の表示、係員の呼び出し等に用いられる装置である。データカウンタ40[1]〜40[10]には、これらの表示や呼び出しを実現する機能をソフトウェア的に実現するための制御装置として、CPU、RAM、ROMを有するマイクロコンピュータが備えられている。
パチンコ機1[1]〜1[10]は、通信線20[1]〜20[10]によって、ホールコンピュータ10と接続されている。データカウンタ40[1]〜40[10]は、通信線21[1]〜21[10]によって、ホールコンピュータ10と接続されている。これらの通信線は、ネットワークのような複雑なプロトコルを利用することなく、単純に電圧信号をホールコンピュータ10に伝達する信号線である。ホールコンピュータ10は、これらの通信線の電圧状態を所定のタイミングでサンプリングすることで各通信線の電圧のハイ・ロウ、または信号のオン・オフを入力する。図中では、これらの通信線は一本の線で示してあるが、通信線20[1]は、パチンコ機1[1]とホールコンピュータ10が授受する情報量に応じた複数本の通信線を束ねたものである。その他の通信線も同様である。
また、パチンコ機1は、台間通信用の信号線で相互に接続されている。各パチンコ機1には、左右のパチンコ機1とそれぞれ接続するために、台間通信用の2つの台間通信ポートが設けられており、この台間通信ポートを利用して、隣接するパチンコ機と1対1に数珠つなぎされる。つまり、図示する通り、パチンコ機1[1]、2[1]の間は信号線L12で接続され、パチンコ機1[2]、3[1]の間は信号線L23で接続されている。他のパチンコ機1も同様である。
以下、図1の符号について、遊技システムに備えられた個別の装置を指す時は、パチンコ機1[1]、1[2]のように、[1]、[2]などの符号を付して示す。遊技機を総称する時は、単にパチンコ機1のように[1]、[2]などの符号を省略して示す。データカウンタ40、通信線20、21についても同様である。
B.パチンコ機の構成:
B1.全体構造:
図2は実施例としてのパチンコ機1の正面図である。パチンコ機1には、中央に遊技領域6を備えた遊技盤が取り付けられている。遊技者は、ハンドル8を操作して遊技領域6内に遊技球を打ち込み、入賞口に入賞させる遊技を行うことができる。入賞口の一つである始動入賞口9に遊技球が入賞すると、パチンコ機1は抽選を行い、その結果に応じて「大当り」か否かが決まる。大当り発生時には、大入賞口10が所定期間開放するなどの大当り遊技が行われる。
遊技領域6の中央には、LCD16が備えられており、遊技中に種々の演出画面(装飾図柄と呼ぶこともある)が表示される。始動入賞口9への入賞時、大当りの発生時などにも、それぞれ遊技の状態に応じた演出画面が表示される。
パチンコ機1の上方には、左右1対のスピーカユニット400L、400R(以下の説明において、左右を区別する必要がない場合には、スピーカユニット400と示すこともある)が備えられている。
スピーカユニット400L、400Rからは、入賞時の効果音、大当たり時の効果音など遊技状況に応じて演出用の種々の効果音が出力される。また、パチンコ機1の動作に異常が生じた時や、種々の不正行為が行われたことが検出された時などに種々の報知音も出力される。パチンコ機1の電源投入時に制御装置のRAMにバックアップされていた情報を消去するRAMクリアが行われた時も同様に、報知音が出力される。
B2.スピーカ構造:
図3はスピーカ構造を示す説明図である。図2のA−A断面を示した。
スピーカユニット400は、音声出力部として機能するスピーカ410と、その前面を覆うカバー420を有している。カバー420には、スリット421が設けられている。スリット421は、図2に示したように、正面から見ると、円環状の形状となっている。
スピーカ410は、一応、カバー420によって覆われてはいるものの、カバー420のスリット421から細長い工具をつっこむことによって破壊されるおそれは残っている。
図4は変形例としてのスピーカ構造を示す説明図である。図4(a)は図2のA−A断面に相当する断面を示した。図の煩雑さを避けるため、A−A断面内のみを図示してある。
変形例のスピーカユニットは、図4(a)に示すように、スピーカ410の前面に、樹脂製の内カバー440と外カバー430が2重にとりつけられている。内カバー440、外カバー430には、それぞれ音声出力孔441、431が形成されている。
音声出力孔441,431は、図4(b)に示すように、正面から見て円形であり、内カバー440、外カバー430の表面に満遍なく配置されている。内カバー440の音声出力孔441は、外カバー430の音声出力孔431よりも小径であり、正面から見た状態で音声出力孔441、431の位置が合わせてあるため、スピーカ410からの音声が内部にこもることなく外に出やすくなっている。また、内カバー440の音声出力孔441は、中心線がスピーカ410からの音声出力方向に沿うように、放射状に形成されている。
図の下側に、図4(a)内の領域Aの拡大図によって、音声出力孔441,431の形状を拡大して示した。内カバー440の音声出力孔441はテーパをつけずに形成されており、外カバー430の音声出力孔431は内側が小径、外側が大径となるようにテーパが形成されている。内側の中心と、外側の中心を結んだ中心線HCは、パチンコ機1を水平方向よりも下を向いている。
このように、内カバー440の音声出力孔441をテーパ無しとすることにより、ここから出てくる音声にある程度指向性を持たせることができ、外カバー430の音声出力孔431に効率的に伝達することが可能となる。また、外カバー430の音声出力孔431の中心線HCを下向きにすることにより、ここから出てくる音声にある程度指向性を持たせることができる。変形例のカバーは、音声を出力するための開口部、即ち音声出力孔431、441の総面積が図3の例に比して小さくなるため、音声が出力されにくくなるが、上述の通り、指向性を持たせ、遊技者に効率的に音声を伝えやすくすることによって、この課題を緩和することができる。つまり、音声出力に指向性を持たせることは、不正行為対策として開口部を小さくしたことに対する対策となる。音声出力における指向性には、また周囲への騒音を抑えることができる利点もある。
また、内カバー440の音声出力孔441は、中心線が放射状となっている。図4(a)中の音声出力孔441はスピーカ410の中心よりも下側にあるため、その内壁が図4(a)における中心線HCとほぼ平行になるように形成されている。スピーカ410の中心よりも上側にある音声出力孔441では、その内壁が、外カバー430の音声出力孔431の上側外壁と平行になるように形成されている。
このように放射状に形成することにより、スピーカ410からの音声を、より効率的に音声出力孔441、431から出力することが可能となる。また、スピーカ410の中心よりも下側では上述の中心線HCを基準とし、外側では外カバー430の音声出力孔431の上側外壁を基準として、内カバー440の音声出力孔441の形状を決めることにより、上側の音声出力孔441が過度に上を向くことを避けることができ、全体として遊技者に向けて、やや下向きに音声を出力するよう、音声出力孔431、441を形成することができる。
もっとも、音声出力孔441、431は、上述の形状に限らず、種々の形状で形成することができ、例えば、双方にテーパを設けても良いし、双方ともにテーパ無しとしてもよい。
変形例のカバー430、440は、音声出力孔441、431の位置が合わせてあるため、細長い工具をつっこむことによって、スピーカ410のコーンを突き刺すことは可能である。しかし、内カバー440、外カバー430の二重構造とすることによって、音声出力孔441、431が相互に工具の動きを規制することができる。従って、スピーカ410を突き刺すことは容易であっても、スピーカ410のコイルを破壊するなどして、音声出力が全く不能になるほどに破壊することは容易ではない。このように変形例のカバー430、440には、音声出力を阻害することなく、スピーカ410の破壊を抑制することができる利点がある。
本実施例では、図3,図4に示したようにスピーカ410が破壊されるのを抑制するためのカバーを備えている。しかし、これだけでスピーカ410の破壊を完全に防止できる訳ではない。そこで、本実施例のパチンコ機1では、コイルが破壊されるなど、音声出力ができないほどにスピーカ410が破壊された場合に、台間通信を利用して、島にある他のパチンコ機1を用いて音声出力を行う。このための制御処理については後述する。
C.制御用ハードウェア構成:
図5はパチンコ機1の制御用ハードウェア構成を示すブロック図である。パチンコ機1は、メイン制御基板3、払出制御基板25、サブ制御基板350、装飾図柄制御基板30などの各制御基板の分散処理によって制御される。メイン制御基板3、払出制御基板25、サブ制御基板350は、それぞれ内部にCPU、RAM、ROMなどを備えたマイクロコンピュータとして構成されており、ROMに記録されたプログラムに従って種々の制御処理を実現する。本実施例では、サブ制御基板350と装飾図柄制御基板30とは別基板として構成しているが、両者を統合した基板としてもよい。この場合、サブ制御基板350の機能と装飾図柄制御基板30の機能を、複数のCPUの分散処理で実現してもよいし、単独のCPUで実現する構成としてもよい。
実施例のパチンコ機1では、種々の不正を防止するため、メイン制御基板3への外部からの入力が制限されている。メイン制御基板3とサブ制御基板350とは単方向のパラレル電気信号で接続されており、メイン制御基板3と払出制御基板25とは、制御処理の必要上、双方向シリアル電気信号で接続されている。払出制御基板25、サブ制御基板350は、それぞれメイン制御基板3からのコマンドに応じて動作する。装飾図柄制御基板30は、サブ制御基板350からのコマンドに応じて動作する。パチンコ機1には、メイン制御基板3が直接に制御する機構もある。図中には、メイン制御基板3が制御する装置の一例として、大入賞口10を駆動するための大入賞口ソレノイド18、および特別図柄表示装置41を例示した。特別図柄表示装置41とは、メイン制御基板3が行った抽選の結果を、所定数のLEDの点灯状態で表示する装置である。
メイン制御基板3は、この他にも、普通図柄表示装置、特別図柄保留ランプ、普通図柄保留ランプ、大当り種類表示ランプ、状態表示ランプなどの表示を制御することができる。
また、メイン制御基板3には、遊技中の動作を制御するため、種々のセンサからの検出信号が入力される。図中には一例として入賞検出器15aからの入力を例示した。入賞検出器15aとは、始動入賞口9への入賞を検出するためのセンサである。メイン制御基板3は、入賞検出器15aからの信号に応じて、先に説明した抽選を行い、大当り遊技を実行することができる。メイン制御基板3には、他にも種々の入力がなされているが、ここでは説明を省略する。
メイン制御基板3には、RAMクリアスイッチ3SWが設けられている。係員が、RAMクリアスイッチ3SWを操作しながら、パチンコ機1の電源を投入すると、バックアップされていたメイン制御基板3のRAM情報がクリアされる。この結果、パチンコ機1は初期状態から動作を開始することになる。抽選に用いられる種々の乱数も初期化されるため、大当たりのタイミングも予測可能となる。RAMクリア時のパチンコ機1の動作態様を熟知した遊技者が、遊技中に意図的にRAMクリアを行わせることによって、不正行為を行うおそれもあるため、RAMクリア時には、報知音を出力するようになっている。
メイン制御基板3には、外端板303が接続されている。外端板303は、ホールコンピュータ10との通信線20を接続するための端子板である。外端板303には、ホールコンピュータ10と授受すべき信号の種類分の信号線を接続できるだけの端子が設けられている。授受すべき信号には、例えば、大当たりの発生状況、不正行為の検出結果などが含まれる。
遊技時におけるその他の制御は、払出制御基板25、サブ制御基板350を介して行われる。
払出制御基板25は、遊技中の遊技球の発射および払い出しを次の手順で制御する。遊技球の発射は、直接的には発射制御基板47によって制御される。即ち、遊技者が、発射ハンドル8を操作すると、発射制御基板47は操作に応じて発射モータ49を制御し、遊技球を発射する。遊技球の発射は、タッチ検出部48によって、発射ハンドル8に遊技者が触れていることが検出されている状況下でのみ行われる。払出制御基板25は、発射制御基板47に対して、発射可否の制御信号を送出することで、間接的に球の発射を制御する。
遊技中に入賞した旨のコマンドをメイン制御基板3から受信すると、払出制御基板25は、賞球払出装置21内の払出モータ20を制御し、払出球検出器22によって球数をカウントしながら規定数の球を払い出す。払出モータ20の動作は、モータ駆動センサ24によって監視されており、球ガミ、球切れなどの異常が検出された場合、払出制御基板25は、表示部4aにエラーコードを表示する。エラー表示された時には、係員が異常を除去した後、操作スイッチ4bを操作することで復旧させることができる。
サブ制御基板350は、遊技中における音声、表示、ランプ点灯などの演出を制御する。サブ制御基板350は、これらの制御を実行するためのCPU351、RAM352、ROM353を備えたマイクロコンピュータとして構成されている。
これらの演出は、通常時、入賞時、大当たり時など、遊技中のステータスに応じて変化する。メイン制御基板3から、各ステータスに応じた演出用のコマンドが送信されると、サブ制御基板350は、各コマンドに対応したプログラムを起動して、メイン制御基板3から指示された演出を実現する。
また、サブ制御基板350は、エラー時、不正行為その他の異常が生じた時には、警報音を出力したり、ランプを警告用に点灯したりして、異常発生を報知する。メイン制御基板3のRAMクリアスイッチ3SWが操作された時の報知音も、この警報音に含まれる。RAMクリアスイッチ3SWの操作時には、メイン制御基板3が報知音の出力コマンドをサブ制御基板350に出力することによって、報知音が出力される。
警報音には、例えば、遊技中の効果音とは明らかに異なるブザー音を用いることができる。警告用のランプ点灯としては、例えば、遊技盤の周囲全体を赤く点滅させるなど、遊技中とは明らかに異なる態様での点灯・点滅をさせることができる。
本実施例では、図示する通り、装飾図柄制御基板30を介してLCD16を制御する。つまり、サブ制御基板350は、LCD16に表示すべき画面の内容を決定し、その画面内容を表すコマンドを装飾図柄制御基板30に送信する。装飾図柄制御基板30には、予め画面表示に利用するためのキャラクタデータ等を備えたキャラROMや、VDP(Video Display Processor)が備えられている。VDPは、サブ制御基板350からのコマンドに従って、キャラROMを参照しつつ、LCD16の各ピクセルの輝度を表す表示データを生成し、LCD16に出力する。
サブ制御基板350の制御対象となるランプには、遊技盤面に設けられたパネル装飾ランプ12と、枠に設けられた枠装飾ランプ31がある。サブ制御基板350は、ランプ中継基板32、34を介して、パネル装飾ランプ12および枠装飾ランプ31と接続されており、各ランプを個別に点滅させることができる。
スピーカユニット400を制御するため、サブ制御基板350には、音源IC354およびアンプ355が備えられている。CPU351が、スピーカユニット400から出力する音声を決めて音声出力コマンドを出力すると、音源IC354は、予め用意された音源データから指定されたものを再生し、アンプ355で増幅してスピーカユニット400から出力する。
スピーカユニット400には、音声出力が適正に行われているか否かを診断するための音声出力診断機構が設けられている。図示する通り、サブ制御基板350には、電流センサ356sが設けられており、音声出力時にスピーカユニット400からサブ制御基板350への戻り電流を検出している。スピーカユニット400が適正に動作している時には、コマンドに応じた電流が流れるが、スピーカユニット400が破壊されている時には、音声出力コマンドに応じた電流は流れない。
この電流波形の周波数は、スピーカユニット400から出力される音声の周波数に比例する。本実施例では、後述する通り、入賞時の効果音やRAMクリア時の報知音を音声出力の動作診断に用いるため、適正に動作している時に検出されるべき電流波形の周波数は既知である。
そこで、音声出力コマンドの出力時に、電流センサ356sによって検出された信号を、上述の既知の周波数のみを通過させるバンドパスフィルタ356を介して監視することにより、スピーカユニット400が適正に音声を出力しているか否かを精度良く診断することが可能となる。
スピーカユニット400の診断方法は、上述の例に限らない。例えば、電流センサ356sに代えてマイクを設け、スピーカユニット400から出力される音声を直接、検出するようにしてもよい。
また、診断に用いる音声出力コマンドは、必ずしも入賞時の効果音やRAMクリア時の報知音に限定されず、その他のコマンド、例えば演出用の音楽を出力させる旨のコマンドを用いてもよい。ただし、入賞時の効果音やRAMクリア時の報知音の出力コマンドは、コマンドの出力に呼応して、直ちに既知の周波数の音声が出力される点で、動作の適否を精度良く検出するのに適している。
サブ制御基板350には、台間通信を行うための通信ポート357も設けられている。通信ポート357には、左隣のパチンコ機1Lと接続するためのLポート、右隣のパチンコ機1Rと接続するためのRポートが設けられている。各パチンコ機1に設けられた通信ポート357同士を、信号線で接続することにより、隣接するパチンコ機1、1L、1Rは、サブ制御基板350間で通信することが可能となる。
サブ制御基板350がネットワーク通信可能な機能を搭載している場合には、通信ポート357には、Rポート、Lポートに代えて、ネットワークに接続するための単一のポートを設けてもよい。
D.遊技の進行制御処理:
以下、電源投入後のメイン制御基板3の制御処理について説明する。メイン制御基板3は、遊技の進行を制御する。遊技中には、種々の乱数を用いて、大当たりの発生などの抽選を行う。ただし、本実施例における乱数は、いわゆる乱数関数によってその都度発生させるものではなく、所定の初期値から所定周期で順次、一定値ずつ更新される変数を言う。遊技機では、入賞口への入賞などをトリガとして抽選が行われ、乱数を使用するタイミングが不定期となるため、一定の規則に従って更新される変数であっても、結果として乱数としての機能を果たすのである。本明細書では、この意味で乱数という用語を用いる。
本実施例で用いる乱数としては、例えば次のものが挙げられる。
(1)大当たり判定用乱数…大当たり遊技状態を発生させるか否かの決定に用いられる乱数;
(2)大当たり判定用初期値決定用乱数…大当たり判定用乱数の初期値の決定に用いられる乱数;
(3)リーチ判定用乱数…大当たり遊技状態を発生させないときにリーチを発生させるか否かの決定に用いられる乱数;
(4)変動表示パターン用乱数…特別図柄表示装置41に表示する変動表示パターンの決定に用いられる乱数;
(5)大当たり図柄用乱数…大当たり遊技状態を発生させるときに特別図柄表示装置41に表示する特別図柄の組み合わせを決定するのに用いられる乱数;
(6)大当たり図柄用初期値決定用乱数…大当たり図柄用乱数の初期値の決定に用いられる乱数;
(7)普通図柄当り判定用乱数…始動入賞口の開閉翼を開閉動作させるか否かの決定に用いられる乱数;
(8)普通図柄当り判定用初期値決定用乱数…普通図柄当り判定用乱数の初期値の決定に用いられる乱数;
(9)普通図柄変動表示パターン用乱数…普通図柄表示器に表示する変動表示パターンの決定に用いられる乱数;
D1.主制御側電源投入時処理:
図6および図7は主制御側電源投入時処理の一例を示すフローチャートである。メイン制御基板3のCPUが電源投入による復電をトリガとして開始・実行する処理である。「復電」は、電源を遮断した状態から電源を投入した状態、停電又は瞬停からその後の電力の復旧した状態、パチンコ機に対する高周波の電波照射を検出した場合に一旦リセットした後の復帰状態も含む。
処理が開始されると、CPUは、スタックポインタに初期値を設定する(ステップS10)。スタックポインタは、例えば、使用中のレジスタの内容、サブルーチンを終了して本ルーチンに復帰するときの本ルーチンの復帰アドレスなど、制御処理を進める上で一時的に記憶する種々の情報の格納アドレスをスタッカに順次、格納・読み出し可能とするために、スタッカ中での最新の情報の格納場所を表す変数である。
次に、CPUは停電クリア信号の出力を開始する(ステップS12)。停電クリア信号は、電源基板に設けられた停電監視回路からの停電予告信号をラッチするDタイプフリップフロップのラッチ状態を解除することによって、停電予告信号をラッチさせずに継続的に監視可能とするための処理である。
停電予告信号を論理反転して監視可能となると、CPUは、ウェイトタイマ処理1によって所定の待ち時間を経た後(ステップS14)、停電予告信号が入力されているか否かを判定する(ステップS16)。本実施形態では、待ち時間を200ミリ秒(ms)とした。停電予告信号が入力されている場合には、ウェイトタイマ処理1による待ち時間(ステップS14)を経てから再度検出を行う。こうすることによって、CPUは、停電予告信号が継続的に出力されているか否かを検出している。
このように継続的に検出する理由は次の通りである。停電予告信号は、停電又は瞬停によってパチンコ気1への供給電圧が所定の停電予告電圧より小さくなった時に出力される。電源投入時から所定電圧に上がるまでには、一定の時間を要するから、ステップS14、S16の処理によって継続的に停電予告信号を検出することによって、電圧が十分に上がる前に停電予告信号を誤検出することを回避できる。
停電予告信号が検出されず(ステップS16)、電源電圧に異常がないと判断される時は、CPUは停電クリア信号の出力を停止し(ステップS18)、Dタイプフリップフロップをラッチ状態にセットする。以後、Dタイプフリップフロップからは、供給電圧が停電予告電圧を下回った時に、停電予告信号を出力するようになる。
CPUはRAMクリアスイッチ3SWが操作されている時は(ステップS20)。RAMクリア報知フラグRCLに値1をセットし(ステップS22)、操作されていないときには値0をセットする(ステップS24)。RAMクリアスイッチ3SWが操作されると、後述の通り、メイン制御基板3のRAM上の確率変動、未払い出し賞球等の遊技に関する遊技情報が消去されることになる。
次にCPUはウェイトタイマ処理2で(ステップS26)、装飾図柄制御基板30の起動を待つ。但し、メイン制御基板3は装飾図柄制御基板30から起動完了の通知を受信することはできないため、所定時間経過した時点で起動が完了したものとみなして次の処理を実行することになる。本実施例では、ブートするまでの時間(ブートタイマ)として2秒(s)が設定されている。
CPUは、RAMクリア報知フラグRCLが値0である時(ステップS28)、即ちRAMクリアスイッチ3SWが操作されていない時には、RAMに記憶されている遊技情報のチェックサムを算出する(ステップS30)。そして、チェックサムの値が前回の電源断時に予め算出されバックアップされていたチェックサムの値と一致しているか否かを判定する(ステップS32)。
チェックサムが一致しているときには、バックアップフラグBKが値1であるか否かを判定する(ステップS34)。バックアップフラグBKは、前回の電源断時に、遊技情報、チェックサムの値などが正常にバックアップされていることを表すフラグである。
バックアップフラグBKが値1であるときには、CPUはRAMの作業領域の復電時設定としてバックアップフラグBKに値0をセットし、ROMから読み出した復電時情報ををRAMの作業領域にセットする(ステップS36)。また、電源投入時コマンド作成処理、つまりバックアップされていた遊技情報に応じた各種コマンドをRAMの所定記憶領域に記憶させる処理を行う(ステップS38)。こうして記憶された各種コマンドは、後述するコマンド送信処理において、それぞれ記憶領域から読み出されてサブ制御基板350等に出力される。
上述の通り、本実施例では、チェックサムによってバックアップ情報が正常か否かを検査するとともに、バックアップフラグBKに基づいて主制御側電源断時処理が正常に終了された否かを検査している。本実施例では、この2重チェックによってバックアップ情報が不正行為により記憶されたものであるか否かを検査しているのである。
一方、RAMクリア報知フラグRCLが値1のとき(ステップS28)、つまりRAMクリアスイッチ3SWが操作されているときには、後述する通りRAMを初期化する処理を行う。チェックサムの値が一致していないとき、またはバックアップフラグBKが値0であるときも同様である(ステップS32、S34)。バックアップに正常に行われていないと判断されるからである。
RAMの初期化として、CPUは、まずRAMの全領域に値0を書き込むことによって、RAMをクリアする(ステップS40)。この処理によって、大当たり判定用乱数や初期値更新型のカウンタ等の値は初期値0にセットされる。
次に、CPUはROMから読み出した初期情報をRAMにセットする(ステップS42)。
そして、CPUはRAMクリア報知及びテストコマンド作成処理を行う(ステップS44)。RAMクリア報知処理とは、RAMクリアが行われたことを報知する音声出力を指示するRAMクリア報知コマンドを作成し、後述するコマンド送信処理によってサブ制御基板350に出力できるようRAMの所定記憶領域に記憶させる処理である。テストコマンド作成処理とは、サブ制御基板350、音源IC354、装飾図柄制御基板30などの各種検査を行うためのコマンドを作成し、後述するコマンド送信処理によって出力できるようRAMの所定記憶領域に記憶させる処理である。これらのコマンドを受け取った時のサブ制御基板350の動作は後述する。
以上の処理を完了すると、CPUは割り込み初期設定を行い(ステップS46)、タイマ割り込み処理の割り込み周期を設定する。本実施形態では割り込み周期は4msとした。
CPUが割り込み許可設定を行うと(ステップS48)、上述の割り込み周期でタイマ割り込み処理が繰り返し行われるようになる。
次にCPUは主制御側メイン処理を実行する。
この処理は、ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLに予め設定された値Aをセットする(ステップS50)。これはウォッチドックタイマをクリア設定するために必要な処理の一つである。本実施例では、この値Aの他、後述する主制御タイマ割り込み処理において、値B、値Cが順次、設定された時に、ウォッチドックタイマがクリア設定されるように構成されている。
図示する通り、主制御側メイン処理はループを構成しているため、この処理が正常に繰り返されるとともに、主制御タイマ割り込み処理が周期的に行われる限り、ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLには、値A、B、Cが順に設定され、ウォッチドッグタイマは常にクリア設定され続ける。これに対し、CPUの処理に異常が生じると、ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLのクリア設定(ステップS50)が行われなくなるため、CPUは異常発生と判断し、リセットして電源投入時の処理(ステップS10以降)を再度実行することになる。
ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLをクリアした後、停電予告信号の入力がないときには(ステップS52)、CPUは非当落乱数更新処理を行う(ステップS54)。先に示した乱数のうち当落判定(大当たり判定)にかかわらない乱数、即ち大当たり判定用初期値決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動表示パターン用乱数及び大当たり図柄用初期値決定用乱数等を更新する。また、普通図柄当り判定用乱数、普通図柄当り判定用初期値決定用乱数及び普通図柄変動表示パターン用乱数等も更新する。
本実施例では、大当たり判定用乱数は、上述の大当たり判定用初期値決定用乱数から始まって、主制御側タイマ割り込み処理が行われるごとに値1ずつカウントアップされ、所定の上限値に至ると、今度は所定の下限値から再度、カウントアップされる。上述の非当落乱数更新処理では、大当たり判定用初期値決定用乱数が更新されるため、上述のカウントアップの開始点が変化し、大当たり判定用乱数が特定の値となる周期が変動する。こうすることで、一定の周期でカウントアップするという単純な処理によりながら、大当たり判定用乱数に乱数としての機能を果たさせることができる。他の乱数についても同様である。
CPUは、主制御側メイン処理として、以上で説明したステップS50〜ステップS54を繰り返し行う。
一方、停電予告信号が入力されている場合(ステップS52)、CPUは主制御側電源断時処理を行う。停電予告信号は、パチンコ遊技機1の電源が遮断されたり、停電又は瞬停したりして、電圧が停電予告電圧より小さくなった時に、電源基板が発する信号である。
主制御側電源断時処理では、CPUはまず割り込み禁止設定を行う(ステップS56)。RAMのバックアップをとっている最中に、主制御側タイマ割り込み処理が行われてRAMへの書き込みがなされることを防ぐためである。
CPUは、次に停電クリア信号を出力する(ステップS58)。また、開閉翼ソレノイド、開閉板ソレノイド、特別図柄表示器41、特別図柄記憶ランプ、普通図柄表示器、普通図柄記憶ランプ、遊技状態表示ランプ、小当り表示ランプ、ラウンド表示ランプ等に出力している駆動信号を停止する。
そして、RAMの遊技情報に基づいてチェックサム算出し(ステップS60)、バックアップフラグBKに値1をセットする(ステップS62)。これによりバックアップ情報の記憶が完了する。
その後、ウォッチドックタイマのクリア設定を行って(ステップS64)、無限ループに入る。無限ループに入ると、ウォッチドックタイマがクリア設定されなくなるため、所定時間経過後にCPUにリセットがかかり、CPUは主制御側電源投入時処理(ステップ10以降)を再び行うか、電源が遮断されている場合には動作を停止する。
D2.主制御側タイマ割り込み処理:
図8は主制御側タイマ割り込み処理のフローチャートである。メイン制御基板3のCPUによって、所定の割り込み周期(本実施形態では、4ms)ごとに繰り返し行われる処理である。
処理を開始すると、CPUは、ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLに値Bをセットし(ステップS70)、割り込みフラグをクリアして(ステップS72)、割り込み周期の計時開始値を初期化する。
以下、CPUは、図示する各処理を順次、実行する。これらの処理の実行順序は、図示した順序に限らない。
スイッチ入力処理(ステップS74)はパチンコ機の各種スイッチの信号を入力する処理である。入力する信号としては、普通入賞口、始動入賞口、大入賞口に入球した遊技球の検出信号、賞球の払出コマンドの受信時に払出制御基板25が出力するACK信号、などが挙げられる。
タイマ減算処理(ステップS76)は、種々の時間管理に利用されるタイマ値を減算する処理である。初期値が設定されたタイマ値が、この減算処理によって4msずつ減算され、値0になることで、初期値に相当する時間の経過を検出することができる。タイマ値は、管理対象となる時間ごとに設けられている。管理対象となる時間としては、例えば、変動表示パターンに従って特別図柄表示器41が点灯する時間、普通図柄変動表示パターンに従って普通図柄表示器が点灯する時間、払出制御基板25からのACK信号を入力するまでの所要時間などが挙げられる。
当落乱数更新処理(ステップS78)は、種々の乱数値をカウントアップ等する処理である。更新対象となる乱数は、大当たり判定用乱数、大当たり図柄用乱数、大当たり判定用初期値決定用乱数、大当たり図柄用初期値決定用乱数である。普通図柄当り判定用乱数、普通図柄当り判定用初期値決定用乱数もこの当落乱数更新処理により更新される。
種々の初期値決定用乱数は、主制御側メイン処理(図7のステップS54)及び主制御側タイマ割り込み処理の双方で更新されている。こうすることによって、ランダム性をより高めることができるからである。
賞球制御処理(ステップS80)は、払出制御基板25へのコマンド送出処理である。例えば、遊技球が入賞した時には、遊技球を払い出す旨を払出制御基板25に指示する賞球コマンドを作成し、払出制御基板25に送信できるようRAMの所定記憶領域に記憶させる。また、払出制御基板25からACK信号が所定時間内に入力されないときには、払出制御基板25との接続状態を確認するためのセルフチェックコマンドなどを作成し、払出制御基板25に送信できるようRAMの所定記憶領域に記憶させる。
枠コマンド受信処理(ステップS82)は、パチンコ機の枠側に取り付けられている払出制御基板25からメイン制御基板3にコマンドを送る処理である。払出制御基板25のコマンドには、例えば賞球ユニットが球がみを起こして遊技球を払い出せないなどの異常を表す状態コマンドが挙げられる。
不正行為検出処理(ステップS84)は、賞球に関する異常状態を確認し報知する処理である。例えば、大当たり遊技状態でないときに大入賞口1400に遊技球が入球したのを検知した場合には、CPUは異常と判断して賞球異常報知コマンドを作成し、サブ制御基板350に出力できるようRAMの所定記憶領域に記憶させる。
特別図柄及び特別電動役物制御処理(ステップS86)では、CPUは、まず始動入賞口への入賞が検出された時に、大当たり判定用乱及び大当たり図柄用乱数等の値を始動情報として記憶する。
始動情報を記憶する領域には、始動情報記憶ブロック0〜7の8つのブロックが設けられている。始動情報は、いずれの始動入賞口に入賞したかを示す識別情報とともに、始動情報記憶ブロック0〜7の順に時系列的に記憶されている。
始動情報記憶ブロックはFIFO(First In First Out)型のメモリ領域であり、格納された順に読み出しが行われる。始動情報記憶ブロック0の始動情報が読み出されると、始動情報記憶ブロック1以降の始動情報は順次、始動情報記憶ブロック0以降に繰り上げて格納される。
CPUは、始動情報が記憶されている始動情報記憶ブロックの数だけ保留球として特別図柄記憶ランプを点灯させる。このために、CPUは特別図柄記憶ランプの点灯数に応じて、点灯信号を設定し、サブ制御基板350に出力できるようRAMの所定記憶領域に記憶させる。本実施形態では、保留数は最大4個に設定されている。
CPUは、また始動情報記憶ブロック0に始動情報として格納されている大当たり判定用乱数の値を、ROMに予め記憶されている大当たり判定値と比較する。両者が一致していれば大当たりの遊技状態に移行すべきと判定する。
また、CPUは、大当たり図柄用乱数の値を、ROMに予め記憶されている確変当り判定値と比較する。両者が一致していれば、確率変動発生と判定する。「確率変動」とは、大当たりする確率を通常時(低確率)にくらべて高く設定された高確率(確変時)に変化させた遊技状態とすることを言う。確率変動は、大当たり判定値を読み出すテーブルを、低確率用の通常時判定テーブル、高確率用の確変時判定テーブルに切り換えることで実現される。
CPUは、更に、変動表示パターン用乱数に基づいて変動表示パターンを決定する。
CPUは、上述の判定結果によって決定した遊技状態、および変動表示パターンを踏まえた演出を行わせるための遊技演出コマンドを作成し、サブ制御基板350に送信できるようRAMの所定記憶領域に記憶させる。また、遊技状態に応じて、役物のソレノイドの駆動信号も出力する。例えば大当たり遊技状態の時は、CPUは大入賞口の開閉板を開閉動作させる駆動信号を出力できるようRAMの所定記憶領域に記憶させる。
普通図柄及び普通電動役物制御処理(ステップS88)では、CPUは、まず遊技盤面のゲートを遊技球が通過したことが検出された時に、普通図柄当り判定用乱数をゲート情報として記憶する。
ゲート情報記憶領域は、ゲート情報記憶ブロック0〜3の4つのブロックからなるFIFO型のメモリ領域である。
CPUは、ゲート情報が記憶されているゲート情報記憶ブロックの数だけ保留球として普通図柄記憶ランプを点灯させる。このために、CPUは普通図柄記憶ランプの点灯数に応じて、点灯信号を設定し、サブ制御基板350に出力する。本実施形態では、保留数は最大4個に設定されている。
CPUは、またゲート情報記憶ブロック0にゲート情報として格納されている普通図柄当り判定用乱数の値をROMに予め記憶されている普通図柄当り判定値と比較する。両者が一致していれば入賞口の開閉翼を開閉動作させるよう開閉翼ソレノイドに駆動信号を出力する。また、普通図柄変動表示パターン用乱数に基づいて決定される普通図柄変動表示パターンで普通図柄表示器を点灯させるよう点灯信号を出力できるようRAMの所定記憶領域に記憶させる。
ポート出力処理(ステップS90)は、上述の種々の処理で説明した信号を、主制御I/Oポートの出力端子から出力する処理である。本実施例では、CPUは、上述の各処理の実行時には、それぞれ出力すべき信号を設定して一旦、出力情報記憶領域に記憶させておき、ポート出力処理において、出力情報記憶領域の情報に基づいて各種信号を出力する。出力すべき信号としては、例えば、払出制御基板25に対するACK信号、大入賞口等の開閉板の開閉板ソレノイドへの駆動信号、大当たり情報出力信号、確率変動中情報出力信号、特別図柄表示情報出力信号、普通図柄表示情報出力信号、時短中情報出力情報、始動口入賞情報出力信号等の遊技に関する各種情報(遊技情報)、表示ランプを点灯させる信号などが挙げられる。
サブ統合基板コマンド送信処理(ステップS92)は、上述の種々の処理で設定した制御信号をサブ制御基板350に出力する処理である。本実施例では、CPUは、上述の各処理の実行時には、それぞれ制御信号を設定して、一旦、送信情報記憶領域に記憶させておき、サブ統合基板コマンド送信処理において、送信情報記憶領域の情報に基づいて制御信号を送信する。送信情報としては、例えば、遊技演出コマンド、RAMクリア報知コマンド、テストコマンド、賞球異常報知コマンド及び状態コマンド、およびメイン制御基板3と払出制御基板25との基板間の接続状態を確認するときにセットされるセルフチェックフラグの値に基づいてその接続状態に不具合が生じているときに作成される接続不具合コマンドなどが挙げられる。
CPUは、以上の処理を終えた後、ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLに値Cをセットする(ステップS94)。この処理、ステップS70の処理、および主制御側メイン処理(図7のステップS50)によって、ウォッチドックタイマクリアレジスタWCLには、値A、値Bそして値Cが順にセットされるため、ウォッチドックタイマがクリア設定される。
主制御側タイマ割り込み処理が開始された時点で、CPUは、ハード的に汎用レジスタの内容をスタックに積んで退避させる。従って、以上の処理を完了すると、CPUは、スタックに積んで退避した内容を読み出し、もとのレジスタに書き込むことによって、レジスタの切替(復帰)を行い(ステップS96)、割り込み許可の設定を行って、このルーチンを終了する。
D3.サブ統合側リセット処理:
次に、サブ制御基板350が実行する制御処理について説明する。
図9はサブ統合側リセット処理のフローチャートである。パチンコ遊技機1への電源投入に応じて、サブ制御基板350のCPU351によって実行される処理である。この処理は、停電又は瞬停によってリセットがかかった後の電力復旧時にも実行される。
処理が開始されると、CPU351は、CPU351を初期化する処理と、リセット後のウェイトタイマを設定する処理等の初期設定処理を行う(ステップS700)。CPUは、初期設定処理中では割り込み禁止とし、初期設定処理のあと割り込み許可とする。
次に、ステップS700に続いて、16ms経過フラグSTが値1となるまで待つ(ステップS702)。16ms経過フラグSTは、16msを計時するフラグであり、16ms経過したとき値1に設定される。フラグの値は、後述する2msタイマ割り込み処理で更新される。
16ms経過フラグSTが値1であるときには(ステップS702)、16ms経過フラグSTを値0でクリアする(ステップS704)。
その後、16ms定常処理を実行していることを表す16ms処理中フラグSPに値1をセットし(ステップS706)、16ms定常処理を行う(ステップS708)。16ms定常処理では、メイン制御基板3からの各種コマンドを解析するコマンド解析処理、パネル装飾ランプ12、枠装飾ランプ31(図1参照)の点灯制御を行うランプ処理、演出用の音声や警報音などの出力処理、装飾図柄制御基板30を介してLCD16に演出用の画面を表示させる処理、これらの処理が正常に行われていることを監視するウォッチドックタイマ処理、および役物の駆動パターンをスケジューラにセットする処理等を行う。
16ms定常処理が完了すると、CPU351は16ms処理中フラグSPに値0をセットする(ステップS710)。
CPU351は、以上の処理(ステップS702〜S710)を、繰り返し実行する。
サブ制御基板350は、16ms定常処理を繰り返し実行する他、種々の割り込み処理を行う。かかる割り込み処理としては、2msタイマ割り込み、コマンド受信割り込み処理、コマンド受信終了割り込み処理、ストック報知処理、球抜き報知処理があげられる。
2msタイマ割り込み処理では、16ms定常処理で設定された役物の駆動パターンに基づいての駆動処理を行い、8回実行されるごとに16ms経過フラグSTに値1をセットして16ms定常処理の実行タイミングを管理する。16ms経過フラグSTに値1をセットした時には、2msタイマ割り込み処理で使用した作業領域のバックアップを行う。
コマンド受信割り込み処理では、メイン制御基板3からのコマンド送信指示に従って、コマンドを受信する。本実施例では、コマンドは16ビット(2バイト)で構成されている。通信線のハード的な制約上、メイン制御基板3からは、コマンドは4ビット×4パケットで送信される。サブ制御基板350は、4パケットを順次、受信し、再結合してコマンドを生成する。
コマンドの受信が完了すると、コマンド受信終了割り込み処理によって、受信したパケット数のカウンタを値0にリセットしたり、正常に受信が完了しなかったコマンドを破棄するなどの処理を行う。
E.台間通信処理:
本実施例のパチンコ機1は、音声出力時にスピーカユニット400が適正に音声を出力していないことが検出されると、サブ制御基板350に用意された通信ポート357を介して他のパチンコ機1に音声出力コマンドを送信することによって、他のパチンコ機1から音声を出力させる。自機に代わって他のパチンコ機1に音声出力を行わせるという意味で、通信ポート357を介して送信する音声出力コマンドを代出力コマンドと呼ぶこともある。
図10は台間通信を利用した音声出力の概要を示す説明図である。島にパチンコ機1[1]〜1[10]が接続されている状態で、パチンコ機1[3]に異常が発生した場合を考える。各パチンコ機1は、図1で説明した通り、通信ポート357R、357Lで数珠つなぎに接続されている。
パチンコ機1[3]は、異常を検出すると、警告用にランプを点灯させるとともに、警報音の出力を試みる。この時、ランプの点灯は適正に行われたが、スピーカユニット400が破壊されており、警報音は適正に出力されなかったとする。
音声出力が適正か否かの診断は種々の基準で行うことができる。本実施例では、パチンコ機1に備えられている左右1対のスピーカユニット400(図2参照)のうち、いずれか一方が破壊されている場合には、他方のスピーカユニット400から音声が出力可能であっても、音声出力が適正でないと診断するものとした。音声出力の診断は種々の基準に基づいて行うことが可能であり、双方のスピーカユニット400が破壊された時にのみ、音声出力が適正でないと診断するようにしてもよい。
警報音の出力が適正でないと診断された時、パチンコ機1[3]は、島の端に設置されているパチンコ機1[1]、1[10](以下、「端機」と呼ぶこともある)に音声出力を行わせる。このため、パチンコ機1[3]は、通信ポート357Lから左隣のパチンコ機1[2]に代出力コマンドC1を送信し、通信ポート357Rから右隣のパチンコ機1[4]に代出力コマンドC4を送信する。
パチンコ機1[2]は、代出力コマンドC1を受け取ると、更に、左隣のパチンコ機1[1]にこれを転送する(コマンドC2)。パチンコ機1[1]は端機であるため、通信ポート357Lから代出力コマンドを転送することができない(コマンドC3)。代出力コマンドが転送不能であることから、パチンコ機1[1]は、自機が端機であると認識し、代出力コマンドに基づいて音声を出力する(音声出力S1)。
同様にして、パチンコ機1[4]〜1[9]は、代出力コマンドを順次転送する(コマンドC5、C6、C7)。パチンコ機1[10]は、端機であるため、代出力コマンドを転送することができない(コマンドC8)。そこで、パチンコ機1[10]は自機から音声出力を試みる(音声出力S2)。
ここで、パチンコ機1[10]もスピーカユニット400が破壊されており、音声出力が適正にできないとする。パチンコ機1[10]は音声出力の異常を検出し、新たに代出力コマンドを隣のパチンコ機1[9]に発信する。
通常であれば、パチンコ機1[9]はこの代出力コマンドをパチンコ機1[8]に順次、転送する。しかし、この時点では、パチンコ機1[9]から既に代出力コマンドを転送した先(コマンドC7)から、代出力コマンドの返信を受けたことになる。そこで、パチンコ機1[9]は、代出力コマンドを転送した先のパチンコ機1[10]に異常が発生したと判断し、代出力コマンドを転送することなく音声出力を行う(音声出力S3)。
以上の態様により、島のいずれかのパチンコ機に異常が発生した時は、端機から警報音の音声出力がなされる。また、この時、端機からの音声出力ができない時は、端機に一番近いパチンコ機から音声出力がなされる。
ホールでは、係員は島の端機付近に待機していることが多いため、このように、島の端機から警報音の出力をすることによって、係員に速やかに異常を知らせることができる利点がある。
また、音声出力は台間通信によって端機に行わせるものの、警告用の表示は、異常機自信で行っているため、係員は、ランプの点灯状態を見ることによって、容易に異常機を識別することができる。
図11は音声出力処理のフローチャートである。サブ制御基板350のCPU351が実行する処理であり、図10で示した態様での音声出力を実現するための制御処理である。この音声出力処理は、RAMクリア報知音の出力(図7のステップS44)、サブ制御基板350での16ms定常処理(図9のステップS708)などで、音声出力が必要となる度に、呼び出されるサブルーチンである。
処理を開始すると、CPU351は、音声出力に関するコマンドを解析し(ステップS100)、出力すべき音声の種類、出力時間などを指定して、音源IC354に音声出力コマンドを出力する(ステップS102)。音源IC354は、音声出力コマンドに応じて、予め用意された音源データを再生し、スピーカユニット400に出力する。
CPU351は、音声出力が行われる間、電流センサ356s(図5参照)からの信号に基づいて、音声出力が適正に行われているか否かの診断、つまり音声出力の異常検出を行う(ステップS104)。先に説明した通り、音声出力コマンドに対応する電流の変化が電流センサ356sによって検出されない時には、異常ありと判断される。本実施例では、左右いずれか一方のスピーカユニット400に異常があれば、異常ありと判断するものとしたが、双方に異常がある時にのみ異常ありと判断するようにしてもよい。
音声出力に異常がない時は(ステップS106)、CPU351は音声出力処理を終了する。
異常がある時は(ステップS106)、CPU351は、他台へ音声出力コマンドを転送する(ステップS108)。このように、音声出力の異常を検出した時点で、直ちに他台への転送を行うことにより、係員への早期報知が可能となり、異常への早期対処が可能となる。例えば、不正行為に先立ってスピーカユニット400の破壊などが行われた場合、係員は異常発生を不正行為が行われる前に知ることができるため、遊技者の行為を監視するなどして、不正行為を未然に防止することが可能となる。
ここで、転送すべきコマンドは種々の設定が可能である。例えば、音声出力処理で自機が出力することになっていた音声出力コマンドをそのまま転送してもよい。例えば、警報音を出力する際に異常が検出されれば、他台からも警報音が出力される。遊技中の効果音出力時に異常が検出された時は、他台からは遊技中の効果音が出力されることになり、警報音ほど物々しい音を発することなく、異常を係員に知らせることが可能となる。係員が端機から出力される効果音と、端機での演出表示やランプ点灯状態との不整合に気づけば、十分に異常の発生を認識することができるからである。
別の態様として、自機が出力することになっていた音声出力コマンドに関わらず、代出力コマンドは警報音の音声出力コマンドとしてもよい。この時、他のパチンコ機で異常が発生していることを知らせるための固有の警報音の出力コマンドを用意しても良いし、他の警報音の音声出力コマンドを流用してもよい。例えば、RAMクリア報知コマンドや、その他の不正を検出した時の報知コマンドを利用することができる。後者の態様によれば、新たなコマンドを増やす必要がないため、コマンド体系が複雑化することを回避できる。
図12は台間通信報知処理のフローチャートである。図11のステップS108において発信された代出力コマンドを受信したパチンコ機で実行する処理に相当する。各パチンコ機のサブ制御基板350は、先に説明した16ms定常処理(図9のステップS708)で、他台からのコマンド受信をトリガとしてこの処理を実行する。
処理を開始すると、CPU351は、通信ポート357を介して他台からの代出力コマンドを受信する(ステップS150)。他台からの代出力コマンド受信がトリガとして実行される処理なので、代出力コマンドを受信していない時は、CPU351そのままこの処理を終了する。
次にCPU351は、受信した代出力コマンドが送信済みの台から受信したものか否かを判断する(ステップS152)。送信済みの台からのものである場合には(ステップS152)、図10のパチンコ機1[9]が、パチンコ機1[10]から代出力コマンドを受信した時のように、端機に異常があった時に相当すると判断されるため、CPU351は、直ちに音声出力処理を実行する(ステップS158)。音声出力処理の内容は図11で説明した通りである。この処理を実行することによって、図10のパチンコ機1[9]のように、代出力コマンドに基づいた音声出力を行うことができる。
ステップS152において、代出力コマンドが、送信済みの台からの返信か否かの判断は種々の方法を採ることができる。
一例として、サブ制御基板350は、代出力コマンドを転送する度に、発信元および転送先のログを転送履歴として保存するようにすればよい。次に代出力コマンドを受信した時には、代出力コマンドの発信元が、このログの転送先と一致していれば、返信であると判断することができる。島の2台から全く異なるタイミングで無関係に出された代出力コマンド間で、返信であると誤判断することを回避するため、上述のログの保持期間は十分に短い時間に設定しておくことが望ましい。
代出力コマンドが返信でない場合(ステップS152)、CPU351は、受信ポートと異なるポートから、他台へのコマンド転送を行う(ステップS154)。つまり、通信ポート357Rから代出力コマンドを受信した場合には、他方の通信ポート357Lから代出力コマンドを転送するのである。逆に、通信ポート357Lで受信した場合には、通信ポート357Rから転送する。こうすることによって、図10に示したように、代出力コマンドを島の各パチンコ機間で順次、転送することができる。
代出力コマンドが転送可能である場合には(ステップS156)、CPU351は、自機が端機でなく、音声出力する必要がないと判断し、台間通信報知処理を終了する。これは、図10のパチンコ機1[2]、1[4]等が行う処理に相当する。代出力コマンドの転送成否は、転送先からの受信応答信号(いわゆるACK信号)の有無を確認することによって判断できる。代出力コマンドの転送ができ、台間通信報知処理を終了する際には、上述のログの記録更新をしておくことが望ましい。
代出力コマンドが転送できない場合には(ステップS156)、CPU351は、自機が端機であり、音声出力すべきと判断し、音声出力処理を実行する(ステップS158)。この処理によって代出力コマンドに基づいた音声出力が行われる。この処理は、図10のパチンコ機1[1]、1[10]の処理に相当する。
図10のパチンコ機1[10]のように、代出力コマンドに基づく音声出力の際に、更に異常が検出されると(図10の音声出力S2)、CPU351は、図11のステップS108に従って、新たに代出力コマンドを他台に発信することになる。そして、他台では、新たに発信された代出力コマンドに応じて、台間通信報知処理が再び実行されるようになる。
以上で説明した本実施例のパチンコ機1によれば、スピーカユニット400から音声出力が適正に行われているか否かを診断することができる。そして、音声出力に異常がある場合には、台間通信を利用して、他台のスピーカユニット400を活用し、音声出力を行うことができる。従って、スピーカユニット400を破壊して警報音が鳴らないようにした上での不正行為を効果的に防止することができる。
F.変形例:
F1.台間通信報知処理の変形例(1):
(1) 実施例では、代出力コマンドに対する音声出力を端機で行わせる例を示した。代出力コマンドに対しては、種々の処理が可能である。例えば、代出力コマンドを受信したパチンコ機1は、端機であるか否かに関わらず、音声出力するようにしてもよい。こうすれば、異常機の隣のパチンコ機1から速やかに音声出力されることになる。
(2) また、実施例では、異常機の双方の出力ポート357R、357Lから代出力コマンドを発信する例を示した(図10参照)。これに対し、スピーカユニット400の異常が発見された側のみから代出力コマンドを発信するようにしてもよい。例えば、右側のスピーカユニット400は正常で、左側のみが破壊されたことが検出された場合には、左隣のパチンコ機に出力ポート357Lから代出力コマンドを出力する。こうすることによって、自機の正常なスピーカユニット400から警報音を出力しつつ、異常が生じたスピーカユニット400の分を隣のパチンコ機1で代替させることができる。
F2.台間通信報知処理の変形例(2):
実施例では、代出力コマンドに応じて音声を出力するパチンコ機は端機等に固定される例を示した。音声出力するパチンコ機は順次、移動させていってもよい。かかる例を以下に示す。
図13は台間通信を利用した音声出力の概要を示す説明図である。島にパチンコ機1[1]〜1[10]が設置されている状態で、パチンコ機1[3]に異常が請じた場合を考える。
異常機は、スピーカユニット400に異常を検出した時は、実施例と同様、通信ポート357R、357Lを介して代出力コマンドを送信する(コマンドC11、C21)。
パチンコ機1[2]は、代出力コマンドを転送する(コマンドC12)。パチンコ機1[1]は、代出力コマンドを更に転送できないため(コマンドC13)、代出力コマンドに基づく音声出力を行う(音声出力S11)。
その後、パチンコ機1[1]は、代出力コマンドを返信する(コマンドC14)。パチンコ機1[2]は、代出力コマンドの返信時には、単に転送するのではなく、代出力コマンドに基づいて音声出力をした上で(音声出力S12)、更に、代出力コマンドを返信する(コマンドC15)。
パチンコ機1[3]は代出力コマンドを受信するが、自機には異常があり音声出力することができない(音声出力S13)。そこで、再び、代出力コマンドを発信する(コマンドC16)。この代出力コマンドは、返信ではなく、新たな代出力コマンドであるため、パチンコ機1[2]は、最初のコマンドC11を受信した時と同様、パチンコ機1[1]に転送する。
この処理を繰り返すことにより、端機であるパチンコ機1[1]から、異常機に向けて、図中の音声出力S11、S12のように、順次、音声出力源を移動させることができる。
パチンコ機1[4]に発信されたコマンドC21も同様である。代出力コマンドは、コマンドC22,C23、C24のように順次、転送される。端機であるパチンコ機1[10]は、転送できないため(コマンドC25)、音声出力を試みる(音声出力S21)。
ここで、パチンコ機1[10]のスピーカユニット400にも異常があり、音声出力ができなかったとする。この場合、パチンコ機1[10]は、新たに代出力コマンドをパチンコ機1[9]に出力する(コマンドC26)。
パチンコ機1[9]は、代出力コマンドの返信を受け(コマンドC26)、音声出力を行う(音声出力S22)。そして、更に代出力コマンドを返信する(コマンドC27)。
こうして、各パチンコ機が順次、音声出力しながら代出力コマンドを返信する(コマンドC28、音声出力S23)。
パチンコ機1[4]からパチンコ機1[3]に代出力コマンドが返信されても(コマンドC29)、パチンコ機1[3]は音声出力することができない(音声出力S24)。そこで、再び、代出力コマンドを発信する(コマンドC30)。
このようにして、パチンコ機1[4]〜1[10]の間でも、端機側から順に音声出力源を移動させながら、音声出力を行うことができる。
図14は変形例としての音声出力処理のフローチャートである。図13の台間通信報知処理を実現するための処理であり、実施例の処理(図11)に代わる処理である。
この処理を開始すると、サブ制御基板350のCPU351が、実施例と同様、コマンドを解析して(ステップS100)、音源ICに音声出力コマンドを出力すると(ステップS102)、音源ICが音源データを再生して音声出力を行う。
この間、CPU351は音声出力の異常の有無を検出し(ステップS104)、異常がない場合には(ステップS106)この処理を終了する。
異常がある場合には(ステップS106)、ステップS100で解析したコマンドが、他台からの代出力コマンドであるか否かを判断する(ステップS110)。
他台からの代出力コマンドでない場合には(ステップS110)、他台に音声出力コマンドを転送する(ステップS114)。つまり、代出力コマンドを新たに発信することになる。ここで転送するコマンドは、実施例で説明した通り、ステップ100で実行しようとしていたコマンドをそのまま転送してもよいし、警報音の音声出力コマンドを送信するようにしてもよい。
一方、他台からの台出力コマンドの場合には(ステップS110)、このコマンドを返送する(ステップS112)。これは、図13におけるパチンコ機1[10]の処理に相当する。
図15は変形例としての台間通信報知処理のフローチャートである。実施例の処理(図12)に代わる処理であり、サブ制御基板350のCPU351が16ms定常処理(図9のステップS708)で、実行する処理である。
処理を開始すると、CPU351は他台からの代出力コマンドを受信する(ステップS150)。
この代出力コマンドが、送信済みの台からの返信の場合には、図13の音声出力S12、S22、S23で示したように、直ちに代出力コマンドに基づく音声出力を行う(ステップS170)。
代出力コマンドが返信でない場合には(ステップS152)、受信ポートと異なる通信ポートから、他台に代出力コマンドを転送する(ステップS154)。これは、図13におけるパチンコ機1[2]のコマンドC12等の転送処理に相当する。
代出力コマンドの転送ができた場合には(ステップS156)、CPU351は、台間通信報知処理を終了する。
転送できない場合には、CPU351は、自機が端機であると判断し、音声出力処理を行う(ステップS170)。
CPU351は、自機が異常機である場合には、台間通信報知処理を終了する(ステップS172)。これは、図13のパチンコ機1[3]の処理に相当する。図13では、異常機での音声出力が試みられた後(音声出力S13、S24)、新たに代出力コマンドが発信されている(コマンドC16、C30)。このコマンドは、ステップS170において、音声出力処理を行う過程で出力されるものである(図14のステップS117)。
異常機でない場合には(ステップS172)、受信ポートと異なる通信ポート、または転送可能な通信ポートから他台に代出力コマンドを転送する(ステップS174)。
受信ポートと異なる通信ポートからの転送とは、図13においてパチンコ機1[2]がコマンドC14を受け取り、音声出力S12を行った後に、パチンコ機1[3]に対してコマンドC15を転送している処理に相当する。
転送可能な通信ポートからの転送とは、図13において端機のパチンコ機1[1]がコマンドC12を受け取り、音声出力S11を行った後に、パチンコ機1[2]に対してコマンドC14を転送している処理に相当する。
ステップS174の処理によって、図13に示したように、音声出力を行った後、代出力コマンドを返信する処理が可能となる。
代出力コマンドの返信を終えると、CPU351は、転送履歴をリセットして(ステップS176)、台間通信報知処理を終了する。転送履歴をリセットすることにより、異なる台で新たに異常が検出された時や、異常機から再度、代出力コマンドが発信された時(図13のコマンドC16、C30など)に、従前の転送履歴に起因する誤判断を回避することができる。
以上で説明した変形例の台間通信報知処理によれば、音声出力源を端機から移動させることができるため、係員は音声出力源を追いかけることによって、容易に異常機を特定することが可能となる利点がある。
F3.台間通信報知処理の変形例(3):
実施例では、異常が発生した時には、他台で音声出力を行うことによって、係員の注意を喚起する例を示した。これに対し、島に設置された各パチンコ機に識別情報を設定しておき、異常発生時には、音声出力とともに、異常機の識別情報を係員に提示することによって、異常機を容易に特定できるようにしてもよい。
識別情報は、島に設置された各遊技機に対して、係員がディップスイッチの操作などによって手動で設定してもよいが、自動的に設定可能とすることが利便性が高い。
以下では、識別情報を自動的に設定するための処理について説明した上で、識別情報を利用した報知を行う態様を変形例として説明する。
図16は識別情報設定例(1)を示す説明図である。島にパチンコ機1[1]〜1[10]が設置されている例を考える。パチンコ機1[3]のみが電源オフであり、その他は既に電源が入っているものとする。
パチンコ機1[3]の電源がオンされると、サブ制御基板350のCPU351は、通信ポート357を介して、ID設定コマンドを送信する(コマンドC41、C51)。
ID設定コマンドを受けたパチンコ機1[2]、1[4]等は、代出力コマンドの受信時と同じようにID設定コマンドを他の通信ポートから順次、転送する(コマンドC42、C52〜54)。
パチンコ機1[1]、1[10]は、識別情報を転送することができない(コマンドC43、C55)。そこで、これらは、それぞれ自機が端機であると判断し、自機に識別番号「ID=1」を設定して、ID増加コマンドを返信する(コマンドC44、C56)。返信時には、自機のIDをID増加コマンドに付しておく。
パチンコ機1[2]は、「ID=1」なるID増加コマンドの返信を受けて、自機の識別番号を「ID=2」と設定し、更に、ID増加コマンドを、パチンコ機1[3]に返信する(コマンドC45)。
パチンコ機1[9]も同様に、「ID=1」なるID増加コマンドの返信を受けて、自機の識別番号を「ID=2」と設定し、更に、ID増加コマンドを、パチンコ機1[8]に返信する(コマンドC57)。
こうして、各パチンコ機は自機にIDを設定するとともに、ID増加コマンドの返信を行う(コマンドC46、コマンドC58等)。
この処理を行うと、やがて、パチンコ機1[1]、1[10]からそれぞれ設定されたIDの衝突が生じる。図の例では、パチンコ機1[4]で、パチンコ機1[1]から順に設定されたIDは「4」であるのに対し、パチンコ機1[10]から順に設定されたIDは「7」となっており、不整合が生じている。
この時、パチンコ機1[4]は、IDの値が大きい方の処理を優先する。従って、自機のIDはパチンコ機1[10]から順に設定された「ID=7」に修正し、ID増加コマンドをパチンコ機1[3]に転送する(コマンドC59)。
パチンコ機1[1]から設定されたIDは無視するとともに、ID増加コマンドの転送も停止する。
以下、コマンドC59に基づいて、パチンコ機1[3]〜1[1]のIDも順次、書き換えられる(コマンドC60、C61)。
これらの処理によって、パチンコ機1[10]〜1[1]の順に「ID=1〜10」という一義的な識別情報が順次、付される。
図17は識別情報設定例(2)を示す説明図である。図16では、パチンコ機1[3]のみが電源オフの状態からの設定例を示したが、次は全機がオフの状態からの設定例を示す。各パチンコ機の処理は図16と同様である。
まず、全機がオフの状態から、パチンコ機1[2]、1[4]、1[10]がオンにされたとする。この時点で、パチンコ機1[2]、1[4]、1[10]は、ID設定コマンドの発信を試みるが(コマンドC71〜C76)、いずれも送信不能であるため、それぞれ自機が端機であると判断し、ID=1を設定する。
次に、パチンコ機1[3]の電源をオンにしたとする。パチンコ機1[3]は、ID設定コマンドを発信する(コマンドC77、C80)。パチンコ機1[2]、1[4]は、この転送が不能であるため(コマンドC78、C81)、自機が端機であると判断し、それぞれ「ID=1」を設定した後、ID増加コマンドを返信する。
ここで、パチンコ機1[2]からの返信の方が早くパチンコ機1[3]に到達したとする(コマンドC79)。パチンコ機1[3]は、自機の「ID=2」を設定し、ID増加コマンドをパチンコ機1[4]に転送する(コマンドC82)。
その後に、パチンコ機1[4]からのID増加コマンドが、パチンコ機1[3]に到達したとする(コマンドC83)。この時点では、パチンコ機1[3]は「ID=2」であり、コマンドC83で伝達される「ID=1」よりも大きいため、パチンコ機1[3]は、コマンドC83を無視する。
この結果、パチンコ機1[2]〜1[4]には、この順に、「ID=1〜3」が設定される。
このように、図16、17で説明した処理を、各パチンコ機が順次、実行することにより、電源をオンにする度に、IDが順次、更新され、最終的には図16で示したように一義的なIDが設定される。
図18はID設定処理のフローチャートである。図16,17の処理を実現するための処理であり、電源投入時、および16ms定常処理の実行時に、サブ制御基板350のCPU351が実行する処理である。
処理を開始し、ID増加コマンドを受信している時は(ステップS200)、CPU351は、自機に既に付されたID(以下、「自機ID」という)が、ID増加コマンドに付されたID(以下、「指示ID」という)以下であるか否かを判断する。自機IDが指示ID以下である場合には、自機IDを、「指示ID+1」に置き換える(ステップS204)。これは、図17において、パチンコ機1[3]にID=2を設定した処理や、パチンコ機1[4]のIDを1から3に書き換えた処理等に相当する。
自機IDの書き換えを行った後、CPU351は、ID増加コマンドを発信する(ステップS206)。これは、ステップS200において、ID増加コマンドを受信した通信ポートとは異なる通信ポートから発信する。
一方、自機IDの方が指示IDよりも大きい場合には(ステップS202)、ID増加コマンドを無視してID設定処理を終了する。これは、図17のパチンコ機1[3]が、コマンドC83を無視した時の処理に相当する。
次に、CPU351は、ID設定コマンドを受信している時(ステップS210)または自機のIDが未設定の時(ステップS212)には、ID設定コマンドを発信する(ステップS214)。このコマンドが発信できた時には、CPU351は、ID設定処理を終了する(ステップS216)。
ID設定コマンドを受信している時とは、図16のパチンコ機1[2]がコマンドC41を受信した時等の処理に相当し、既に設定済みのIDを変更することなく、単に設定コマンドを転送する処理に相当する。
IDが未設定の時とは、図16のパチンコ機1[3]がコマンドC41,C51を発信した時の処理に相当する。
上述のID設定コマンドを発信できなかった時には(ステップS216)、CPU351は、自機が端機であると判断し、IDに「1」を設定して(ステップS218)、ID増加コマンドを返信する(ステップS220)。つまり、先にID設定コマンドを受信した通信ポートから、ID増加コマンドを発信するのである。
この処理は、図16においてパチンコ機1[1]、1[10]が、「ID=1」を設定した後、コマンドC44、C56を発信する処理に相当する。
以上の処理を実行することによって、図16、図17で説明したように、島に設置された各パチンコ機に対して一義的な識別番号を付すことが可能となる。
図19は変形例としての台間通信報知処理のフローチャートである。実施例における図12に代わる処理であり、サブ制御基板350のCPU351が、16ms定常処理(図9のステップS708)で実行する処理である。音声出力処理は、実施例または変形例で示した処理(図11,図14)を用いることができる。
変形例では、異常機は代出力コマンドとともに、自機のID(以下、「異常機ID」という)および両端の端機のIDを送信する。CPU351は、他台からの異常機IDおよび代出力コマンドを受信すると(ステップS300)、異常機が端機の場合には(ステップS302)、端機IDを更新する(ステップS304)。
異常機IDが「1」の場合には、端機IDをその隣の「2」に更新する。異常機IDが「10」の場合には、端機IDをその隣の「9」に更新する。つまり、両端の端機のIDのうち、小さい方と異常機IDが一致している場合には、その端機IDを1だけ増加し、大きい方と異常機IDが一致している場合には、その端機IDを1だけ減じればよい。
次に、CPU351は、自機IDと代出力コマンドに付された端機IDとを比較して、自機が端機か否かを判断する(ステップS306)。自機が端機に当たらない場合には(ステップS306)、実施例と同様、受信ポートと異なるポートから他台に代出力コマンドを転送する(ステップS308)。端機である場合には(ステップS306)、音声出力処理を行う(ステップS310)とともに、異常機IDを表示する(ステップS312)。
異常機IDは、例えば、LCD16の片隅に数字で表示するようにしてもよいし、LEDなどの点灯によって、二進数で異常機IDを示すようにしてもよい。また、セグメント式の表示部に数字を表示するようにしてもよい。
変形例の台間通信報知処理によれば、端機で音声出力によって係員の注意を喚起するととともに、異常機の識別番号を表示することができるため、係員に容易に異常機への対処を行わせることができる。
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができることはいうまでもない。実施例では、パチンコ機への適用例を示したが、本発明は、回胴式の遊技機など、種々の遊技機に適用可能である。
実施例としての遊技システムの構成を示す説明図である。 実施例としてのパチンコ機1の正面図である。 スピーカ構造を示す説明図である。 変形例としてのスピーカ構造を示す説明図である。 パチンコ機1の制御用ハードウェア構成を示すブロック図である。 主制御側電源投入時処理の一例を示すフローチャート(1)である。 主制御側電源投入時処理の一例を示すフローチャート(2)である。 主制御側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 サブ統合側リセット処理のフローチャートである。 台間通信を利用した音声出力の概要を示す説明図である。 音声出力処理のフローチャートである。 台間通信報知処理のフローチャートである。 台間通信を利用した音声出力の概要を示す説明図である。 変形例としての音声出力処理のフローチャートである。 変形例としての台間通信報知処理のフローチャートである。 識別情報設定例(1)を示す説明図である。 識別情報設定例(2)を示す説明図である。 ID設定処理のフローチャートである。 変形例としての台間通信報知処理のフローチャートである。
符号の説明
10…スロットマシン
11…透明カバー
15…始動レバー
16…停止ボタン
18…電源ユニット
19…ホッパ装置
21…液晶パネル(LCD)
22…リール
30…ランプ
40…スピーカ
50…メダル満タンセンサ
51…エラー解除センサ
52…扉開放センサ
70…遊技盤
70…可変入賞装置
71…遊技領域
72…始動入賞口
80…可変入賞装置
81…第1可動片
82…第2可動片
83…流路
84…アーム
85…可動ステージ
86…一般入賞口
100…メイン制御基板
101…CPU
102…ROM
103…RAM
200…サブ制御基板
201…CPU
202…ROM
203…RAM
204…VDP
205…音源IC
206…アンプ
206a…増幅回路
206v…ボリューム
210…システムモジュール
211…主基板コマンドバッファ
212…液晶コマンドバッファ
213…出力ポートイメージワーク
220…コマンド解析モジュール
230、230A…イベントモジュール
231…ワーク
232…動作番号テーブル
233…レイヤ情報テーブル
240、240A…演出モジュール
241…演出データ
250…サウンドモジュール
251…サウンドモジュールメイン
252…スケジューラ
252…サウンドスケジューラ
252W…ワーク
253…チャンネル管理用ワーク
254…サウンドレイヤ構造
255…スケジュールデータ
255F…フレーズデータ
260…ランプモジュール
262W…ワーク
262…ランプスケジューラ
263…階調スケジューラ
264…ランプレイヤ構造
265…スケジュールデータ
266…階調パターンデータ
270…役物モジュール

Claims (6)

  1. 遊技球を用いて遊技を行うパチンコ機であって、
    前記遊技球が流下する遊技盤と、
    前記遊技盤に設けられ前記遊技球を入賞させるための始動入賞口と、
    前記遊技の進行を統合制御する主制御装置と、
    所定の条件下で、前記遊技球を遊技者に払い出す払出装置と、
    音声出力を行うための音声出力装置と、
    前記主制御装置から出力されるコマンドに基づき、前記音声出力装置からの音声出力を制御する演出制御装置と、
    前記主制御装置と前記演出制御装置とを接続し、該主制御装置から演出制御装置への単方向で信号伝達を行う単方向信号線とを有し、
    複数台の前記パチンコ機を並べて設置した島において、左右に隣接するパチンコ機と前記演出制御装置を介して相互に1対1通信を行うよう信号線を接続する左右1対の台間通信ポートとを備え、
    前記主制御装置は、
    制御中に使用される種々の情報を記憶するためのRAMと、
    前記RAMに記憶された初期値に基づいて、所定の規則に従って乱数を更新させる乱数更新部と、
    前記始動入賞口への入賞時に、予め設定された当たり値と、前記乱数との比較に基づく抽選を行う抽選部と、
    前記抽選によって当たりが発生した時に、遊技者にとって有利な遊技状態でパチンコ機を動作させる当たり動作実行部と、
    主電源遮断時に、前記RAM内の前記乱数に関する情報をバックアップする電源断時処理部と、
    電源投入時に、前記バックアップしてある前記乱数に関する情報を前記RAMに復帰させる復電時処理部と、
    電源投入時に操作可能なRAMクリアスイッチと、
    前記RAMクリアスイッチの操作時に、前記復電時処理部の処理に代えて、前記の前記乱数に関する情報を初期化するとともに、報知音の出力を指示するための報知コマンドを前記演出制御装置に出力するRAMクリア処理部とを有し、
    前記演出制御装置は、
    前記報知コマンドに応じて前記音声出力装置から報知音を出力させる音声出力制御部と、
    前記音声出力が適正に行われているか否かの診断を行う音声出力診断部と、
    前記音声出力診断部によって音声出力が適正でないことが診断された場合には、自機に代わって音声出力をさせるための代出力コマンドを、前記台間通信ポートを通じて、前記隣接するパチンコ機に出力する台間通信制御部とを有するパチンコ機。
  2. 請求項1記載のパチンコ機であって、
    前記台間通信制御部は、
    前記台間通信ポートの一方から前記代出力コマンドを受信した時は、前記台間通信ポートの他方から隣のパチンコ機に前記代出力コマンドを転送し、
    前記転送ができない場合に、前記代出力コマンドを前記音声出力制御部に受け渡して音声出力を行わせるパチンコ機。
  3. 請求項1または2記載のパチンコ機であって、
    前記台間通信制御部は、
    前記台間通信ポートの一方から前記代出力コマンドを受信した時は、前記台間通信ポートの他方から隣のパチンコ機に前記代出力コマンドを転送し、
    前記転送ができない場合、または既に前記代出力コマンドを転送したパチンコ機から前記代出力コマンドの返信を受けた場合には、前記代出力コマンドを前記音声出力制御部に受け渡して音声出力を行わせるとともに、前記代出力コマンドを送信してきたパチンコ機に該代出力コマンドを返信するパチンコ機。
  4. 請求項1〜3いずれか記載のパチンコ機であって、
    ランプ点灯による演出を行う発光演出装置を有し、
    前記報知コマンドは、更に、前記ランプの点灯態様を指示するコマンドを含んでおり、
    前記演出制御装置は、更に、前記報知コマンドに基づき、前記発光演出装置におけるランプ点灯制御部を有し、
    前記台間通信制御部は、前記ランプ点灯制御部によるランプ点灯は実行したままで、前記代出力コマンドには前記ランプ点灯を行わせるコマンドを含めずに出力するパチンコ機。
  5. 請求項1〜4いずれか記載のパチンコ機であって、
    前記島において、各パチンコ機を一義的に識別するための識別情報を記憶する識別情報記憶部と、
    前記識別情報を視覚的に認識可能な表示を行う識別情報表示部とを有し、
    前記台間通信制御部は、前記代出力コマンドを新たに発信する際に、前記識別情報を併せて出力し、
    前記演出制御装置は、前記代出力コマンドによる音声出力を行う際に、前記識別情報表示部に、前記代出力コマンドとともに出力された識別情報を表示させるパチンコ機。
  6. 請求項1〜5いずれか記載のパチンコ機であって、
    前記代出力コマンドとして、前記報知コマンドを用いるパチンコ機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011142978A (ja) * 2010-01-13 2011-07-28 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2013056226A (ja) * 2012-12-26 2013-03-28 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2017077415A (ja) * 2015-10-21 2017-04-27 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

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