JP2004261297A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Toshinori Isshiki
俊徳 一色
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Abstract

【課題】遊技者が選択されたリーチアクション等の演出(表示態様)を見つめるだけではなく、遊技者が前記選択された演出(表示態様)を変化させることができる弾球遊技機を提供する。
【解決手段】当否判定手段と、表示手段と、表示制御手段と、判定結果に関する情報で前記表示手段に表示する複数の画像情報と、前記判定結果に起因して前記複数の画像情報から少なくとも1つの画像情報を選択する選択手段と、前記画像情報の表示設定部を前記表示手段に表示制御する表示制御手段とを備え、前記画像情報は前記表示手段に非表示設定されている非表示設定部を備え、遊技者が前記画像情報の非表示設定部を任意に表示設定できるように操作する操作手段と、前記表示制御手段が前記操作手段に基づく操作指令を受信したときに、前記非表示設定部を前記表示手段に表示するように設定する表示設定変更手段とを有することを特徴とする弾球遊技機。
【選択図】 図15

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等に代表される弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ遊技機等の弾球遊技機は、特定入賞口や特定通過ゲート等への入球等に起因して遊技の当たり外れを判定する。この弾球遊技機は、前記判定の結果が当たりである場合に所定の特別遊技(大当たり遊技)を実行する。また、このような弾球遊技機は、数字や記号あるいは絵等からなる複数の判定図柄を変動および停止表示する液晶、ドットマトリックスもしくはLED表示装置等の表示装置を遊技盤面に備えているものが一般的である。
【0003】
前記表示装置は、一般的には、複数の表示領域が並んだ構成からなって、各表示領域毎に、いわゆるスロットマシンのドラムが回転するかの如く、複数の判定図柄がスクロールする等により変動表示し、その後に前記判定図柄が停止表示できるようになっている。そして、前記判定開始条件の成立に起因して前記表示装置に表示される判定図柄が変動を開始し、所定時間変動後に前記表示装置の複数の表示領域にそれぞれ確定停止した図柄が表示され、その確定停止図柄が所定の組合せ(大当たり図柄組合せ、例えばぞろ目等)の場合には「大当たり」を構成し、その他の組合せ(外れ図柄組合せ)の場合には「外れ」となる。前記「大当たり」の場合には前記所定の特別遊技(大当たり遊技)を実行する。この特別遊技(大当たり遊技)は、例えば、遊技盤面の大入賞口が連続的に開いて多数の遊技球の入賞が可能となり、その間の入賞により大量の賞球が払い出されるものである。
【0004】
また、従来の弾球遊技機は、一般的に、「大当たり」に対する遊技者の期待感を高めて遊技の面白さをさらに向上させるため、例えば前記表示装置が横一列に3つの表示領域を有し、それぞれの表示領域に判定図柄を表示するものにあっては、まず3つの表示領域において判定図柄を変動表示し、次いで一の表示領域(最終停止表示領域)のみ判定図柄を変動表示させたまま残りの二つの表示領域で図柄を順次停止表示を行い、その後所定時間遅れて前記変動表示したままの表示領域でも図柄を停止し、全体停止表示するようにしている。そのようにすれば、最終停止表示領域だけを残して、残りの二つの表示領域で判定図柄が停止して特定の組合せになって、いわゆるリーチ状態となった場合には、最終的に最終停止表示領域で判定図柄が停止するまでの間、遊技者は「大当たり」に対する期待感が高まり続けることとなる。なお、前記遊技の当たり外れの判定結果を表示するための判定図柄は特別図柄や普通図柄とも称され、前記特別図柄の表示領域での停止の順番としては、左中右、左右中等が挙げられるが、特に限定されるものではない。また、前記特別図柄や普通図柄の図柄数や該普通図柄の停止の順番等についても、特に限定されるものではない。
【0005】
さらに、前記弾球遊技機は前記判定の結果に関する情報であって前記表示装置に表示する複数の画像情報を記憶している。前記複数の画像情報は、前記リーチ状態や該リーチ状態あるいは当たりになる可能性が高いことを報知するリーチアクションあるいは予告(予兆とも称される。)等に関する情報である。例えば、前記複数の画像情報は、遊技者の当たりに対する期待感をさらに高めるため、最終停止表示領域で最終停止図柄が停止表示(確定停止表示)されるまでの間に、前記表示領域にキャラクタ(人物、動物、植物、物(グッズ)等)や背景(建物、風景等)や文字等からなる表示態様を表示するものがある。これによって、前記リーチアクションあるいは予告等の演出がなされる。なお、前記リーチアクションや予告等が演出される際に、前記表示装置の表示領域に表示(出現)するキャラクタや背景や文字等を、以後の説明では装飾図柄と言う。
【0006】
また、前記弾球遊技機は、前記リーチアクション等の演出がなされた後に前記特定入賞口や特定通過ゲートへの入球等があると再度遊技の当たり外れを判定し、該判定の結果に起因して前記複数の画像情報から少なくとも1つの画像情報を選択し、選択された画像情報を前記表示領域での表示態様によって演出する(例えば、特許文献1参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−239122号公報 (第1−21頁、第1−39図)
【0008】
しかしながら、上述の弾球遊技機では、前記選択して演出されるリーチアクション等が遊技者の当たりに対する期待感を高めることができるものの、遊技者は前記リーチアクション等の演出(表示態様)を見つめるだけであり、同様の演出(表示態様)が連続すると遊技が単調となるおそれがあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記の事情に鑑み提案されたものであり、遊技者が選択されたリーチアクション等の演出(表示態様)を見つめるだけではなく、遊技者が前記選択された演出(表示態様)を変化させることができる弾球遊技機を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1の発明は、判定開始条件の成立に起因して遊技の当たり外れを判定する当否判定手段と、前記当否判定手段による判定結果を表示する表示手段と、前記判定結果を前記表示手段に表示制御する表示制御手段と、前記当否判定手段による判定結果に関する情報であって前記表示手段に表示する複数の画像情報と、前記当否判定手段による判定結果に起因して前記複数の画像情報から少なくとも1つの画像情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された少なくとも1つの画像情報の表示設定部を前記表示手段に表示制御する表示制御手段とを備えた弾球遊技機において、前記選択された画像情報は前記表示手段に非表示設定されている非表示設定部を備え、遊技者が前記画像情報の非表示設定部を任意に表示設定できるように操作する操作手段と、前記表示制御手段が前記操作手段に基づく操作指令を受信したときに、前記画像情報の非表示設定部を前記表示手段に表示するように設定する表示設定変更手段とを有することを特徴とする弾球遊技機に係る。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1において、指示条件の成立に起因して遊技者に前記操作手段の操作を指示する指示手段を設けたことを特徴とする弾球遊技機に係る。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記指示手段による指示は前記判定結果が当たりとなる可能性がある場合に行われることを特徴とする弾球遊技機に係る。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記画像情報の非表示設定部を前記表示手段に表示するように設定後、次回の判定開始条件の成立に起因して複数の画像情報から1つの画像情報を選択したときの表示設定部は、初期設定時の表示設定部であることを特徴とする弾球遊技機に係る。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記操作手段による操作指令が複数回数あるいは複数段階入力可能に構成され、前記操作手段による入力回数あるいは入力段階によって前記表示手段に表示設定される画像情報の非表示設定部が異なることを特徴とする弾球遊技機に係る。
【0015】
請求項6の発明は、請求項5において、前記画像情報の非表示設定部が第1の非表示設定領域と第2の非表示設定領域とを含み、前記操作手段の操作指令により前記表示手段に前記第1の非表示設定領域と第2の非表示設定領域のいずれか一方または双方が表示設定されることを特徴とする弾球遊技機に係る。
【0016】
請求項7の発明は、請求項5または6において、前記異なる非表示設定部は前記判定結果に関する異なる遊技情報が表示設定されたものであることを特徴とする弾球遊技機に係る。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下添付の図面に基づき本発明の好適な実施形態を説明する。図1は本発明の一実施例に係る弾球遊技機全体の斜視図、図2は同遊技機のシステム制御を簡略に示すブロック図、図3は同遊技機の表示制御を簡略に示すブロック図、図4は同遊技機のメイン制御回路が実行するメイン処理に関するフローチャート、図5は出力処理に関するフローチャート、図6は数値更新処理に関するフローチャート、図7は数値取得処理に関するフローチャート、図8は大当たり当否判定処理に関するフローチャート、図9はリーチ決定処理に関するフローチャート、図10は確定停止特別図柄決定処理に関するフローチャート、図11は表示態様決定処理に関するフローチャート、図12は特別遊技実行処理に関するフローチャート、図13は同遊技機の表示制御回路が実行する表示メイン処理に関するフローチャート、図14は操作指示処理に関するフローチャート、図15は表示設定変更処理に関する第1フローチャート、図16はその第2フローチャート、図17はその第3フローチャート、図18は同遊技機の画像表示部における第1画像部、図19はその第2画像部である。
【0018】
図1に示す弾球遊技機(ここではパチンコ遊技機)1は、遊技盤3の縁に遊技球の外側誘導レールおよび内側誘導レールが略円形に立設され、前記内側誘導レールによって囲まれた遊技領域6の中心線上にその上部から下部に向かって順に表示装置9、普通電動役物である始動入賞口11、特別電動役物である大入賞口15、アウト口17が配設され、また上方両側にはランプ風車18a,18b、その下方に普通図柄変動開始用左ゲート19および普通図柄変動開始用右ゲート21、その下方に風車22a,22b、その下方に左袖入賞口23と右袖入賞口25、さらには前記大入賞口15の両側に左落とし入賞口27と右落とし入賞口29が配設されている。前記種々の入賞口に遊技球が入賞すると所定数の遊技球が賞球として払い出される。また、後に詳述する所定の条件で判定結果が当たり(この実施例では大当たり)となると、所定の特別遊技状態となって大入賞口15が開放され、遊技球が入賞し易い状態となる。また、普通図柄変動開始用ゲート19,21の検出信号により取得される普通図柄の当たり外れに関係する数値が所定値となった場合、始動入賞口11が拡大開放状態となる。
【0019】
前記遊技盤3の前面側には払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿32、該上側球受け皿32を取り付けるための取付板33、前記上側球受け皿32の飽和時に遊技球を受けるための下側球受け皿34、遊技状態を報知するランプ表示器35,36、音声や効果音を発して遊技状態を遊技者に報知するスピーカ37、遊技者の発射操作に応じて遊技球を遊技領域6に向けて弾発発射する発射装置H等がそれぞれ組み付けられている。
【0020】
前記上側球受け皿32は、後述するように、遊技者が前記表示装置9の図柄表示装置43に表示される画像情報の非表示設定部を任意に表示設定できるように操作する操作手段40を備えている。この実施例では、前記操作手段40が4つの操作ボタン40Aないし40Dにより構成されている。図示しないが、前記操作ボタン40Aには‘上’の文字、前記操作ボタン40Bには‘下’の文字、前記操作ボタン40Cには‘左’の文字、前記操作ボタン40Dには‘右’の文字がそれぞれ付されている。これによって、遊技者は希望する前記操作ボタンを操作して前記表示装置9の図柄表示装置43に表示される画像情報の一部を任意に選択することができる。
【0021】
前記表示装置9の図柄表示装置43は弾球遊技機1の表示手段に相当する。前記図柄表示装置43は、液晶、ドットマトリックスもしくはLED表示装置等の表示装置からなり、この実施例ではカラー表示可能な液晶表示器(TFT−LCDモジュール)等からなる画像表示部(可変表示領域)50を備えている。前記画像表示部50は、数字、アルファベット、記号あるいは絵(キャラクタ)等の普通図柄または特別図柄を変動表示および停止表示可能としている。さらに前記画像表示部50は、横に並ぶ3つの表示領域に分割されて左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域となっており、左側表示領域には左特別図柄が、中央表示領域には中特別図柄が、右側表示領域には右特別図柄が、それぞれ判定図柄として、変動表示および停止表示可能とされている。なお、この実施例における前記左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域にそれぞれ表示される特別図柄は、‘0’,‘1’,‘2’,‘3’,‘4’,‘5’,‘6’,‘7’,‘8’,‘9’,‘10’,‘11’の12通りの図柄とされている。なお、前記画像表示部50はその左下方の隅に普通図柄表示領域45を有しており、普通図柄が該表示領域45で所定時間(この実施例では最低50秒)変動した後に停止図柄で停止表示される。
【0022】
また、前記画像表示部50は、前記特別図柄の変動中に、該特別図柄に加えて背景(建物、風景等)、キャラクタ(人物、動物、植物、物等)、文字等の装飾図柄を表示し、該装飾図柄は前記特別図柄の変動開始等の所定始動条件に起因して変動表示可能となっている。さらに、前記画像表示部50の上方両側にあたる表示装置9は、LED等からなる特別図柄変動数記憶表示器51を備えている。
【0023】
前始動入賞口11は表示装置9の真下に設けられ、二つの可動片11a,11bが背面の始動入賞口用ソレノイドによって通常状態である略垂直の狭小開放状態と略V字形の拡大開放状態間を変化可能に制御されている。前記始動入賞口11の拡大開放は、遊技者が視覚を通じて認識する前記普通図柄表示領域45の図柄が変動停止して特定の図柄が表示された普通図柄当たりとなった時に行われる。この実施例では、遊技状態時に普通図柄表示領域45の停止図柄が特定図柄で停止表示された場合には、0.4秒間の始動入賞口11の拡大開放を1回行う。
【0024】
また、前記始動入賞口11の背面には、該始動入賞口11に入賞した球を検出する特別図柄変動開始スイッチが入賞球の通路に設けられており、該入賞球の検出によって遊技の当たり外れに関係する数値を取得し、前記図柄表示装置43ではその数値に対応する図柄の変動を開始するようになっている。その際、特別図柄の変動中に始動入賞口11に入賞し前記数値を記憶して保留、すなわち保留回数(この実施例では最高4回)を前記特別図柄変動数記憶表示器51に表示し、図柄変動の開始による保留回数の減少によって前記表示器51の表示個数を減らすようになっている。
【0025】
前記普通図柄変動開始用左ゲート19および普通図柄変動開始用右ゲート21は表示装置9の左右に設けられ、普通図柄変動開始スイッチを備え、該普通図柄変動開始スイッチで両ゲート19,21を通過する遊技球を検出することによって普通図柄の当たり外れに関係する数値を取得し、前記普通図柄表示領域45の普通図柄の変動を開始させるようになっている。普通図柄の変動中に、前記普通図柄変動開始用左ゲート19および普通図柄変動開始用右ゲート21を遊技球が通過することによって普通図柄の当たり外れに関係する数値を記憶して保留、すなわち保留回数(この実施例では最高4回)を普通図柄変動数記憶表示器に表示し、前記保留回数の減少によって前記表示器の表示個数を減らすようになっている。また、前記左袖入賞口23と右袖入賞口25の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチと右袖入賞口用検出スイッチ、前記左落とし入賞口27と右落とし入賞口29の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチと右落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する入賞口背面に設けられている。
【0026】
前記大入賞口15は始動入賞口11の下方に設けられ、大入賞口開放用ソレノイドと該ソレノイドによって開閉する開閉板とを備えている。この大入賞口15は、通常は開閉板が閉じた状態とされ、当該大入賞口15の内部には、該大入賞口15の開放と同時に開放して入賞可能にする特定領域入賞口を有する。さらに、該特定領域入賞口には、所定条件時に特定領域開放用ソレノイドにより開閉される開閉扉が設けられている。また、前記特定領域入賞口には特定入賞球を検出する特定入賞球検出スイッチが設けられ、該入賞球の検出により大入賞口15を再度開ける継続権利が成立するようにされている。また、大入賞口15内の略中央には、前記大入賞口15に入賞しかつ前記特定領域入賞口に入賞しなかった入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチが設けられている。
【0027】
前記図柄表示装置43の作動および大入賞口15の作動、つまり特別遊技実行時(大当たり成立時)の動作について説明する。前記のように始動入賞口11に遊技球が入賞し、特別図柄変動開始スイッチによって入賞球が検出されると、前記特別図柄変動開始スイッチにより入賞信号が後述する図2に示すメイン制御回路70へ送られ、それに伴って、メイン制御回路70のラベル−TRND−A等の各種の数値が取得(抽出)され、その取得数値がメイン制御回路70のRAM73の特別図柄数値記憶領域等に一旦格納される。そして、当該格納された各数値に基づいて大当たりの判定、確定停止図柄の決定(作成)、リーチの有無決定、図柄変動・停止パターンおよび装飾図柄の種類の決定等が行われ、前記図柄表示装置43における画像表示部50の左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域で特別図柄の変動を開始する。
【0028】
前記特別図柄の変動開始から所定時間変動後、例えば、左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域の順や左側表示領域、右側表示領域、中央表示領域の順等で特別図柄が変動停止して、停止図柄が確定表示される。その際、決定された停止図柄および図柄変動・停止パターン等によっては、リーチ状態が成立することがある。ここで、リーチ状態とは、画像表示部50で特別図柄の変動表示が開始された後、表示制御が進行して表示結果が停止表示される前段階において、特定の表示態様、つまり大当たりの組合せが表示され易い可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示態様をいう。この実施例では、リーチ状態の1つとして、前記画像表示部50の各表示領域の内、最終停止図柄(ここでは中特別図柄)を表示する表示領域(ここでは中央表示領域)だけを残して、残りの二つの表示領域で図柄が特定の組合せ(例えば同一図柄)となるように停止表示するリーチ変動表示処理がなされている。
【0029】
また、前記リーチ状態時には、前記画像表示部50における特別図柄(主に最終停止特別図柄)の変動時間を長くしたり、前記画像表示部50における特別図柄の背後に表示される背景画像を変化させたり、該画像表示部50上に前記キャラクタや文字を表示する等の複数の画像情報からなる表示態様(リーチアクション等)の中から選択されたリーチアクション等が演出されるようになっている。なお、前記リーチ状態になる前に、該リーチ状態になる可能性または大当たりになる可能性が高いことを報知する予告(予兆)が演出されるようにしても良い。前記予告としては、画像表示部50上へのキャラクタ表示や残像表示等が挙げられる。
【0030】
前記停止特別図柄の組合せが、同一図柄の組合せからなる大当たり図柄組合せであると、大当たり状態に移行する。大当たり状態になると、前記大入賞口15の開閉板が開いて遊技領域6表面を落下してくる遊技球を受け止め、大入賞口15へ入賞可能にし、該大入賞口15への入賞があると、図示しない賞球払出装置により所定数の遊技球が賞球として払い出される。前記開閉板は、所定時間(例えば29.5秒)経過後、あるいは入賞球数カウントスイッチで検出された入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じるようにされている。なお、前記入賞球数カウントスイッチで検出された入賞球数は、図柄表示装置43の画像表示部50に、0〜10までの数字または棒グラフのように表示されるようになっている。
【0031】
前記大入賞口15の開放中または大入賞口15が閉じてから約2秒以内に、前記特定領域入賞口への入賞球を特定入賞球検出スイッチが検出すると、前記大当たりを再度繰り返す継続権利が発生し、所定最高回数(例えば最高15回または13回)、前記開閉板の開放を繰り返すようになっている。なお、実施例では、大当たり成立時に確定停止表示される大当たり図柄の組合せが特定の図柄組合せ、具体的には‘1’、‘3’、‘5’、‘7’、‘9’、‘11’の何れかの奇数のぞろ目からなる図柄組合せであるときには、前記大当たり継続権利の発生する最高回数、いわゆるラウンド数が13ラウンド(回)となる。一方、確定停止表示される大当たり図柄の組合せが‘0’、‘2’、‘4’、‘6’、‘8’、‘10’の何れかの偶数のぞろ目からなる図柄組合せであるときには、前記ラウンド数が15ラウンド(回)となる。
【0032】
図2は、弾球遊技機1の裏側に設置された遊技系統の主制御を行うメイン制御回路70および該メイン制御回路70の制御下で前記図柄表示装置43の画像表示部50における特別図柄、普通図柄、背景,キャラクタ,文字等の装飾図柄の表示制御を行う表示制御回路90等、当該遊技機1のシステム制御ブロックを示すものである。
【0033】
前記メイン制御回路70は、内部に遊技制御用プログラムに従って制御動作を行うCPU72、該CPU72のワーク用メモリとして機能するRAM73、遊技制御用プログラムを記憶するROM74を備えたワンチップマイクロコンピュータ71と、該コンピュータ71と前記表示制御回路90等を結ぶI/O(入出力)バス75,76、出力ポート77、ドライバ78、バッファゲート79、インターフェイス80、初期リセット回路81、定期リセット回路82等により構成されている。なお、このメイン制御回路70は弾球遊技機1の選択手段に相当する。
【0034】
前記CPU72は、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、大当たり(特別遊技状態)の発生確率や普通図柄による当たり(始動入賞口11の拡大開放)の発生確率を定める数値等も生成している。また、前記RAM73は特別図柄変動開始スイッチの検出信号および普通図柄変動開始スイッチの検出信号用の記憶領域、CPU72で生成される各種の数値用の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、並びにCPU72の作業領域を備えている。さらに、前記ROM74には、遊技上の制御プログラムや制御データ、制御コマンドが書き込まれている他、大当たりおよび普通図柄による当たりの判定値等が書き込まれている。
【0035】
初期リセット回路81は、電源回路87による電源投入時にワンチップマイクロコンピュータ71をリセットするための回路である。初期リセット回路81から送られてきた初期リセットパルスに応答して、ワンチップマイクロコンピュータ71は各種制御情報を初期化する。
【0036】
定期リセット回路82は、ワンチップマイクロコンピュータ71に対し、定期的(例えば4msec毎)にリセットパルスを与え、ワンチップマイクロコンピュータ71のROM74に記憶されている遊技制御用プログラムを先頭から繰り返し実行させるための回路である。
【0037】
また、前記メイン制御回路70から出力される制御信号に基づいて、ドライバ78に接続された始動入賞口11、大入賞口15等が制御されている。さらに、出力ポート77および表示制御回路90を介して、発光体制御回路88が発光体制御信号を受け取り、当該制御信号に基づいてランプ表示器35,36が制御されている。その他、ドライバ78および情報出力回路83を介して、大当たり情報や図柄確定情報等の各種遊技情報がホストコンピュータであるホール用の管理装置84に出力されている。なお、前記表示制御回路90には普通図柄変動数記憶表示器47,特別図柄変動数記憶数表示器51が接続されている。
【0038】
前述した操作ボタン40Aないし40D(操作手段40)は前記表示制御回路90に接続され、遊技者が前記操作ボタン40A等を操作することで出力される操作指令(操作指令信号)が前記表示制御回路90に送信される。
【0039】
さらに、各種入賞口に入賞した遊技球を検出する、特別図柄変動開始スイッチ、普通図柄変動開始スイッチ、特定入賞球検出スイッチ、入賞球数カウントスイッチ、その他の入賞口用検出スイッチ等の各検出器から出力される検出信号は、前記インターフェイス80を介してメイン制御回路70に送信されている。
【0040】
その他、前記ワンチップマイクロコンピュータ71には、I/Oバス75および表示制御回路90を介して音声制御回路85が接続されており、該音声制御回路85にはスピーカ37が接続されている。
【0041】
前記表示制御回路90は、この弾球遊技機1の表示装置9(特には図柄表示装置43の画像表示部50)に表示する複数の画像情報(特別図柄(判定図柄)、キャラクタ,背景,文字等の装飾図柄が含まれる。)の表示制御を行う。この表示制御回路90は、この弾球遊技機1の表示制御手段、表示設定変更手段に相当する。なお、前記複数の画像情報は、後述する当否判定手段による判定結果に関する情報である。図3に示すように、この表示制御回路90は、前記表示装置9に複数の画像情報を表示するための制御データを記憶する制御データROM92、前記制御データを書き換え可能に記憶する制御データRAM93、特別図柄、キャラクタ,背景,文字等の装飾図柄等の画像情報(特別図柄変動・停止表示データや装飾図柄表示データ等)を記憶する画像データROM96、メイン制御回路70の制御信号に基づき制御データROM92および制御データRAM93に従って表示制御データを制御する表示制御用CPU(制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備えている。)91、該表示制御用CPU91からの指令に基づいて画像データROM96から必要なデータを読み出し、前記特別図柄や背景,キャラクタ,文字等の装飾図柄等のマップデータを生成するVDP94、該VDP94で生成したデータを格納するVRAM95、リセット回路98等よりなる。なお、VDP94より出力されたRGB信号は図柄表示装置43に入力され、またVDP94から複合同期信号SYNCを表示装置9の図柄表示装置43に供給する。そして、図柄表示装置43は、送信されてきたRGB信号および複合同期信号SYNCに基づいて画像表示部50に画像を表示する。
【0042】
また、前記メイン制御回路70には、電源回路87と、前記発射装置Hによる遊技球の発射を制御するための発射制御回路100と、払い出し装置(図示せず)による賞球や貸球の払い出しを制御するための払い出し制御回路110が接続されている。
【0043】
この実施例における前記メイン制御回路70のCPU72のカウンタが有する各種の数値としては、表1に示すように、ラベル−TRND−A,ラベル−TRND−R1,ラベル−TRND−AZ1,ラベル−TRND−B1〜B3,ラベル−TRND−T1,ラベル−FRND−Aの8種類がある。なお、前記各カウンタの所定時に取得された各種の数値は、メイン制御回路70のRAM73に最高4個まで格納される。なお、前記RAM73に記憶された各種の数値は、この数値に関する一連の遊技動作処理後、クリア処理される。各カウンタの作動については次に示す。
【0044】
【表1】
Figure 2004261297
【0045】
表1に示すように、ラベル−TRND−Aは、大当たりおよび外れを判定する数値であり、遊技の当たり外れに関係する数値である。このラベル−TRND−Aは、前記遊技の当たり外れを判定する当否判定手段に相当し、弾球遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、所定の割り込み時間(例えば4msec)毎に1ずつ加算され、数値が‘629’に至ると、再び‘0’に戻って前記加算を繰り返すように制御されている。ラベル−TRND−Aの数値は、遊技球が始動入賞口11に入賞して特別図柄変動開始スイッチによって検出された時に取得され、予め決定されている所定値(当たり数値)、この実施例では‘5’,‘500’と対比されて大当たりか否か判断される。また、当否の判定が終了するまでの間に、遊技球が始動入賞口11に入賞してラベル−TRND−Aの数値が再び取得されることがあるため、ラベル−TRND−Aの記憶取得値(更新取得数値)は最大4個が前記メイン制御回路70のRAM73に一旦格納され、順次判定に供される。
【0046】
ラベル−TRND−R1は、前記ラベル−TRND−Aによる大当たり判定結果が外れとなる場合において、リーチ状態(リーチ外れ)となるか否かを決定するものであり、具体的には前記画像表示部50の各表示領域の内、最終停止図柄表示領域(ここでは中央表示領域)だけを残して、残りの二つの表示領域で図柄が特定の組合せ(例えば同一図柄)で仮停止表示(停止表示)されるか否かを決定するものである。ここで、前記仮停止表示とは、特別図柄が一旦停止表示されたと遊技者に思わせるが、まだ図柄変動中であること、つまり、まだ図柄が確定停止されていないことを示す表示を言う。
【0047】
このラベル−TRND−R1は、弾球遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、前記割り込み時間毎に1ずつ加算され、数値が‘49’になると、再び‘0’に戻って前記加算を繰り返すようになっている。当該ラベル−TRND−R1の数値は、前記始動入賞口11への入賞球が特別図柄変動開始スイッチによって検出された時に取得され、大当たり判定結果が外れの場合に、その数値が予め決定されているリーチ成立数値と対比されてリーチ状態成立か否か判断される。この実施例では、前記リーチ成立数値は‘24’または‘49’となっており、ラベル−TRND−R1の数値が当該リーチ成立数値となった場合には、リーチ状態が成立する。当該ラベル−TRND−R1の取得数値は、メイン制御回路70のRAM73に所定数、この実施例では、最大4個まで格納される。なお、この実施例では、前記ラベル−TRND−Aによる大当たり判定結果が大当たりとなる場合には、必ずリーチ状態が成立するようになっているので、このラベル−TRND−R1は使用されない。
【0048】
ラベル−TRND−AZ1は、大当たり成立時、前記画像表示部50の左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域に同一確定停止して揃う確定大当たり停止図柄組合せを決定するものである。このラベル−TRND−AZ1は、電源投入時に‘0’から始まって前記割り込み時間毎に‘1’ずつ加算され、‘11’に至ると再び‘0’に戻る繰り返しを行う。ラベル−TRND−AZ1の数値は、前記始動入賞口11への入賞球が特別図柄変動開始スイッチによって検出された時に取得され、変動表示中の図柄に対するものを含めず、最大4個までメイン制御回路70のRAM73の特別図柄数値記憶領域に格納される。前記ラベル−TRND−AZ1の数値には、各数値に対応する確定大当たり停止図柄組合せが予め割り当てられている。実施例においては、取得された前記ラベル−TRND−AZ1の数値が‘0’の場合には000、‘1’の場合には111、‘2’の場合には222、‘3’の場合には333、‘4’の場合には444、‘5’の場合には555、‘6’の場合には666、‘7’の場合には777、‘8’の場合には888、‘9’の場合には999、‘10’の場合には10のぞろ目、‘11’の場合には11のぞろ目を確定大当たり停止図柄組合せとして最終的に確定停止表示する。なお、この実施例では、上記のように、確定大当たり停止図柄組合せに応じて特別遊技実行時のラウンド数が決まるようになっているため、当該ラベル−TRND−AZ1は、前記ラウンド数の選択にも使用されることになる。
【0049】
ラベル−TRND−B1〜B3は、前記ラベル−TRND−Aによる大当たり判定結果が外れとなる場合において、画像表示部50に確定停止表示する外れ図柄組合せの決定に用いられるものである。前記ラベル−TRND−B1は左側表示領域の左特別図柄、ラベル−TRND−B2は右側表示領域の右特別図柄、ラベル−TRND−B3は中央表示領域(最終停止図柄表示領域)の中特別図柄(最終停止特別図柄)にそれぞれ対応する。
【0050】
そして、前記ラベル−TRND−B1は、電源投入時に‘0’から始まって前記割り込み時間毎に‘1’ずつ加算され、‘11’に至った後、再び‘0’から始まって加算が繰り返される。また、前記ラベル−TRND−B2は、電源投入時に‘0’から始まって、前記ラベル−TRND−B1の数値が再び‘0’に戻る際に‘1’ずつ加算され、‘11’に至った後、再び‘0’から始まって加算が繰り返される。さらに、前記ラベル−TRND−B3は、電源投入時に‘0’から始まって、前記ラベル−TRND−B2の数値が再び‘0’に戻る際に‘1’ずつ加算され、‘11’に至った後、再び‘0’から始まって加算が繰り返される。これによって、ラベル−TRND−B1〜B3の各数値範囲が同一であっても、当該ラベル−TRND−B1〜B3が同期(同一の組合せで加算)するのを避けることができる。
【0051】
前記ラベル−TRND−B1〜B3の数値には、各数値に対応する図柄が予め割り当てられている。この実施例では、ラベル−TRND−B1〜B3の各数値に対して、数値が‘0’の場合には0、‘1’の場合には1、‘2’の場合には2、‘3’の場合には3、‘4’の場合には4、‘5’の場合には5、‘6’の場合には6、‘7’の場合には7、‘8’の場合には8、‘9’の場合には9、‘10’の場合には10、‘11’の場合には11が割り当てられている。そして、前記特別図柄変動開始スイッチによって入賞球が検出される毎にラベル−TRND−B1〜B3から取得される数値の組合せによって、外れ時に画像表示部50の左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域に表示される確定停止図柄が定まる。また、ラベル−TRND−B1〜B3の取得数値は、メイン制御回路70のRAM73に所定数、この実施例では、最大4個まで格納される。
【0052】
この実施例では、ラベル−TRND−B1〜B3の全ての数値が一致し、かつラベル−TRND−R1の数値が特定数値であることによりリーチ状態が成立する場合には、ラベル−TRND−B3の数値に1加算し、その値とラベル−TRND−B1,B2の数値に割り当てられている各図柄を確定停止表示するようになっている。また、ラベル−TRND−B1〜B3の全ての数値が一致し、かつリーチ状態が成立しない場合、およびラベル−TRND−B1,B2の二つの数値が一致し(ラベル−TRND−B3の数値は異なる。)、かつリーチ状態が成立しない場合には、ラベル−TRND−B2の数値に1加算し、その値とラベル−TRND−B1,B3の数値に割り当てられている各図柄を確定停止表示するようになっている。さらに、ラベル−TRND−R1の数値が特定数値であることによりリーチ状態が成立するにもかかわらず、ラベル−TRND−B1とB2の数値が一致しない場合には、ラベル−TRND−B2の数値をラベル−TRND−B1の数値と同一数値に変更すると共に、ラベル−TRND−B3の数値を前記ラベル−TRND−B1の数値に1加算した数値に変更し、それらの変更した値とラベル−TRND−B1の数値に割り当てられている各図柄を確定停止表示するようになっている。
【0053】
ラベル−TRND−T1は、前記画像表示部50で表示される特別図柄の変動パターンを決定すると共に、リーチ状態が成立する場合、つまり前記ラベル−TRND−Aによる大当たり判定において大当たりとなる場合、および前記ラベル−TRND−Aによる大当たり判定において外れとなる場合において前記画像表示部50に表示される装飾図柄の種類(ここではキャラクタの種類および文字,数字の種類)と特別図柄の図柄変動・停止パターンを決定するものである。また、当該ラベル−TRND−T1の数値は弾球遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、前記割り込み時間ごとに1ずつ加算され、数値が‘35’になると、再び‘0’に戻って前記加算を繰り返すようになっている。当該ラベル−TRND−T1の数値は、前記始動入賞口11への入賞球が特別図柄変動開始スイッチによって検出された時に取得され、最大4個が前記メイン制御回路70のRAM73に格納される。
【0054】
この実施例では、前記ラベル−TRND−Aによる大当り判定結果が外れとなり、かつリーチ状態が成立しない場合、つまり前記ラベル−TRND−R1の取得数値が‘24’または‘49’とならない場合、前記ラベル−TRND−T1の取得数値に関係なく、画像表示部50で、全特別図柄が指定された変動の開始から確定停止表示までの変動時間を5秒とし、キャラクタ(装飾図柄の一種)を前記画像表示部50に表示しない表示態様1に決定される。
【0055】
前記ラベル−TRND−Aによる大当り判定結果が外れとなり、かつリーチ状態が成立する場合、つまり前記ラベル−TRND−R1の取得数値が‘24’または‘49’となる場合、ラベル−TRND−T1の取得数値が‘0’〜‘20’であるときには、画像表示部50で、全特別図柄が指定された変動の開始から確定停止表示までの変動時間を10秒とし、キャラクタ(装飾図柄の一種)として『飛行機』が前記画像表示部50に表示される表示態様2に決定される。また、前記取得数値が‘21’〜‘30’であるときには、画像表示部50で、全特別図柄が指定された変動の開始から確定停止表示までの変動時間を20秒とし、キャラクタとして『潜水艦』が前記画像表示部50に表示される表示態様3に決定される。さらに、前記取得数値が‘31’〜‘35’であるときには、画像表示部50で、全特別図柄が指定された変動の開始から確定停止表示までの変動時間を30秒とし、キャラクタとして『宇宙船』が前記画像表示部50に表示される表示態様4に決定される。
【0056】
一方、前記ラベル−TRND−Aによる大当り判定結果が大当りとなる場合、ラベル−TRND−T1の取得数値が‘0’〜‘2’であるときには、画像表示部50で、全特別図柄が指定された変動の開始から確定停止表示までの変動時間を15秒とし、キャラクタとして『飛行機』が前記画像表示部50に表示される表示態様5に決定される。また、前記取得数値が‘3’〜‘15’であるときには、画像表示部50で、全特別図柄が指定された変動の開始から確定停止表示までの変動時間を25秒とし、キャラクタとして『潜水艦』が前記画像表示部50に表示される表示態様6に決定される。さらに、前記取得数値が‘16’〜‘35’であるときには、画像表示部50で、全特別図柄が指定された変動の開始から確定停止表示までの変動時間を35秒とし、キャラクタとして『宇宙船』が前記画像表示部50に表示される表示態様7に決定される。
【0057】
ラベル−FRND−Aは、前記画像表示部50の普通図柄表示領域45に停止表示する普通図柄を決定すると共に該普通図柄の当たりおよび外れを判定するもので、弾球遊技機1の電源投入時、‘0’から始まって前記割り込み時間毎に‘1’ずつ加算され、‘9’に至った後、再び‘0’から始まって加算が繰り返される。このラベル−FRND−Aの数値は、普通図柄変動開始用左ゲート19および普通図柄変動開始用右ゲート21を通過した遊技球を普通図柄変動開始スイッチで検出する毎に取得され、表示中の普通図柄当たり用のものを含めず、最大4個まで前記メイン制御回路70のRAM73に格納される。
【0058】
また、前記ラベル−FRND−Aの数値には、各数値に対応する普通図柄が予め割り当てられている。実施例においては、ラベル−FRND−Aの取得数値が‘1’のときは前記普通図柄表示領域45に停止表示する普通図柄が‘1’となる等、ラベル−FRND−Aの取得数値がそのまま前記普通図柄表示領域45に停止表示する普通図柄として割り当てられている。なお、前記普通図柄の変動開始から停止までに要する時間は約50秒である。
【0059】
さらに、この実施例では、普通図柄の当たり確率は1/2となっており、具体的には、前記ラベル−FRND−Aの取得数値が‘1’、‘3’、‘5’、‘7’、‘9’の奇数である場合、普通図柄の当たりとなり、遊技状態時においては、0.4秒間の始動入賞口11の拡大開放を1回行うようになっている。なお、前記ラベル−FRND−Aの取得数値が‘0’、‘2’、‘4’、‘6’、‘8’の偶数である場合、普通図柄の外れとなり、始動入賞口11は狭小開放状態のままである。
【0060】
また、メイン制御回路70または表示制御回路90に設けられて各種の数値を有するカウンタとしては、前記画像表示部50で表示される特別図柄の変動・停止パターンや装飾図柄の種類(例えばキャラクタの種類および文字,数字の種類)を決定するカウンタ、特別図柄の変動時におけるその他の表示態様、例えば大当たりまたはリーチ状態となる可能性が高いことを報知するための予告を演出するか否かを決定するカウンタや、該予告の態様を決定するカウンタや、確定当たり図柄組合せの確定停止表示前に、画像表示部50に仮の当たり図柄組合せ(ここではぞろ目)を微妙な揺れ変動等の所定動作態様で仮停止表示し、その後、前記仮停止によって一旦揃った全ての特別図柄を、図柄が揃った状態のまま一緒に所定時間スクロール変動させてから、前記確定当たり図柄組合せを確定停止表示する、所謂再抽選演出を行うか否かを決定するカウンタ等が適宜追加されることがある。
【0061】
本発明に係る弾球遊技機1は、遊技の主制御を行うメイン制御回路70と、該メイン制御回路70から送信される制御信号に基づいて所定の処理を行う表示制御回路90とを備えている。このメイン制御回路70がメイン処理Mを実行し、さらに前記表示制御回路90が表示メイン処理M2を実行する。前記メイン制御回路70または表示制御回路90に設けられる複数のフラグとしては、大当たり(特別遊技)フラグA1、リーチフラグC1、特別遊技実行中フラグD1、普通図柄当たりフラグ等が挙げられる。なお、これらのフラグは、初期設定時には全て0にセットされている。
【0062】
次に、本発明に係る弾球遊技機1において前記メイン制御回路70が行う一連の処理について、具体例を示しつつ前記カウンタとの関係から詳述する。なお、図2に示したメイン制御回路70のCPU72は、割り込み時間(4msec)毎にメイン制御回路70のROMに記憶されている各プログラム(メインルーチン)を実行する。
【0063】
図4のフローチャートに示すように、メイン処理Mにおいては、まず、電源投入がなされたか否か確認されてから(S10)、初期設定(S20)、出力処理(S30)、入力処理(S40)、数値更新処理(S50)、数値取得処理(S60)、大当たり当否判定開始条件(特別図柄始動条件)成立の確認(S70)、大当たり当否判定処理(S80)、リーチ決定処理(S90)、確定停止特別図柄処理(S100)、表示態様決定処理(S120)、特別遊技実行処理(S140)、その他の処理(S130)が行われる。
【0064】
初期設定(S20)では、スタックの設定、定数設定、CPUの設定、SIO,PIO,CTCの設定等を行う。なお、電源投入時のみに必要な処理は1順目のみに実行され、後は実行されることがない。
【0065】
出力処理(S30)では、図5のフローチャートから理解されるように、前記メイン制御回路70のRAM73中の出力バッファ内の出力データの有無が確認され(S31)、出力データが有る場合には、該出力バッファ内の格納データが出力される(S32)。一方、出力データが無い場合には、データの出力は行われず出力処理(S30)は終了する。なお、前記出力データは、表示態様指定信号、停止図柄指定信号等である。前記表示態様指定信号等は、表示制御回路90、音声制御回路85、発光体制御回路88にそれぞれ送信される。
【0066】
入力処理(S40)では、始動入賞口11、普通図柄変動開始用ゲート(始動ゲート)19,21、大入賞口15等に設けられたスイッチが遊技球を検出した場合にその検出信号に関する処理が行われる。
【0067】
数値更新処理(S50)では、図6に示すように、各カウンタ(ラベル−TRND−B2,B3を除く。)の各数値Qn(n=1〜4,7,8)が前記所定時間毎に1ずつ加算され(S51)、前記各数値Qnが所定最大値X(ラベル−TRND−Aの場合は629、ラベル−TRND−R1の場合は49、ラベル−TRND−AZ1の場合は11、ラベル−TRND−B1の場合は11、ラベル−TRND−T1の場合は35、ラベル−FRND−Aの場合は9)に至ると次に再び‘0’に戻る繰り返しを行う(S52,S53)。そして、各カウンタの更新数値がメイン制御回路70のRAM73の各カウンタと対応する数値記憶エリアにそれぞれ格納される(S54)。図6中における『Qn’』は、加算(更新)される前の各カウンタの数値(前記各種の数値)を意味する。なお、ラベル−TRND−B2,B3については、前述したようにラベル−TRND−B1と関連したタイミングで数値Q5,Q6が加算され、前記RAM73の数値記憶エリアにそれぞれ記憶されるようになっている。
【0068】
数値取得処理(S60)では、図7のフローチャートから理解されるように、まず、前記ラベル−TRND−A,ラベル−TRND−R1,ラベル−TRND−AZ1,ラベル−TRND−B1〜B3,ラベル−TRND−T1の更新数値Qn(n=1〜7)が、遊技球が前記始動入賞口11に入賞し、前記特別図柄変動開始スイッチが入賞球を検出し、特別図柄の変動に関する保留回数が4以下、すなわち数値取得条件成立時(S63)に取得される(S61)。次いで、前記取得された各数値Qnを、メイン制御回路70のRAM73の取得数値記憶エリアに各々記憶する(S62)。なお、ラベル−FRND−Aの乱数取得処理については、後に説明する。
【0069】
前記数値取得処理(S60)の後、大当たり当否判定開始条件が成立しているか否かが確認される(S70)。ここで、大当たり当否判定開始条件が成立しているとは、現在特別遊技実行中でないあるいは特別図柄変動中でないことをいう。そして、前記大当たり当否判定開始条件成立と判断された場合には、以降で、大当たり当否判定処理(S80)、リーチ決定処理(S90)、確定停止特別図柄決定処理(S100)、表示態様決定処理(S120)、特別遊技実行処理(S140)が実行される。一方、前記S70で大当たり当否判定開始条件不成立と判断された場合には、特別遊技実行処理(S140)にジャンプする。
【0070】
大当たり当否判定処理(S80)では、図8に示すように、前記ラベル−TRND−Aの取得数値Q1が当たり数値である‘5’,‘500’と対比され(S81)、前記取得数値Q1が前記当たり数値であれば特別遊技実行可、つまり大当たりとなり、大当たりフラグA1が1にセットされると共に、該大当たりフラグA1(=1)がメイン制御回路70のRAM73内に格納される(S82)。このように、この弾球遊技機1においては、画像表示部50に当たり図柄組合せが確定停止表示される大当たりが成立する確率は1/315に設定されている。
【0071】
リーチ決定処理(S90)においては、リーチの有無、つまり、図柄表示装置43の画像表示部50でリーチ状態(大当たりおよびリーチ外れ)となるか否かの決定がなされる。図9に示すように、このリーチ決定処理(S90)では、最初に大当たりフラグA1が1か否か確認され(S91)、大当たりフラグA1が1ではなく0、つまり大当たり不成立となる場合、前記ラベル−TRND−R1の記憶取得数値Q2が読み出され、その取得数値Q2が‘24’または‘49’であるか否か判断される(S92)。そして、両値が一致しない場合、リーチ無し(リーチ状態移行不可)となることが決定される。一方、前記取得数値Q2が‘24’または‘49’である場合、リーチ有り(リーチ状態移行可)となることが決定され、リーチフラグC1が1にセットされると共に、該リーチフラグC1(=1)がメイン制御回路70のRAM73内に格納される(S93)。また、前記S91で大当たりフラグA1が1の場合、つまり大当たり(特別遊技実行可)となる場合にも、リーチ有りとなることが決定され、リーチフラグC1が1にセットされると共に、該リーチフラグC1(=1)がメイン制御回路70のRAM内に格納される(S93)。
【0072】
確定停止特別図柄決定処理(S100)では、前記大当たり当否判定処理(S80)に基づき図柄表示装置43の画像表示部50に確定(最終)停止表示する特別図柄の決定が行われる。図10に示すように、この確定停止特別図柄決定処理(S100)では、まず、前記大当たりフラグA1の値が1か否か判断される(S101)。該値が1と判断された場合、すなわち大当たり(特別遊技実行可)となる場合、前記ラベル−TRND−AZ1の記憶取得数値Q3が読み出され、その取得数値Q3に対して予め決められている図柄の組合せが、画像表示部50に確定停止表示される確定大当たり停止図柄組合せとして決定される(S102)。
【0073】
それに対して、前記S101で大当たりフラグA1の値が1でない、すなわち前記値が0と判断され、外れと判定された場合には、前記ラベル−TRND−B1〜B3の記憶取得数値Q4〜Q6が読み出され、その全数値Q4〜Q6が一致するか否か判断され(S103)、全数値Q4〜Q6が一致する場合、続いてリーチ有り(リーチ外れ)か否か、ここでは前記ラベル−TRND−R1の記憶取得数値Q2が‘24’または‘49’か否か判断される(S104)。そして、リーチ無しと判断された場合、前記ラベル−TRND−B2(右特別図柄用)の取得数値Q5を1加算し、その値とラベル−TRND−B1,B3の取得数値Q4,Q6に対して予め決められている図柄が、画像表示部50の左側表示領域、中央表示領域、右側表示領域に確定停止表示される外れ図柄として決定される(S105)。一方、前記S104で、リーチ有りと判断された場合、前記ラベル−TRND−B3(中特別図柄用)の取得数値Q6を1加算し、その値とラベル−TRND−B1,B2の取得数値Q4,Q5に対して予め決められている図柄が各表示領域に確定停止表示される外れ図柄として決定される(S106)。
【0074】
また、前記S103で、ラベル−TRND−B1〜B3の取得数値Q4〜Q6の内、少なくとも1つが異なる数値となる場合には、ラベル−TRND−B1の取得数値Q4とラベル−TRND−B2の取得数値Q5が一致するか否か判断され(S107)、両値が一致する場合、さらにリーチ有りか否か判断される(S108)。そして、リーチ無しの場合、前記ラベル−TRND−B2の取得数値Q5を1加算し、その値とラベル−TRND−B1,B3の取得数値Q4,Q6に対して予め決められている図柄が各表示領域に確定停止表示される外れ図柄として決定される(S105)。一方、リーチ有りの場合、ラベル−TRND−B1〜B3の取得数値Q4〜Q6に対して予め決められている図柄が各表示領域に確定停止表示される外れ図柄として決定される(S109)。
【0075】
さらに、前記S107でラベル−TRND−B1の取得数値Q4とラベル−TRND−B2の取得数値Q5が一致しない場合、続いてリーチ有りか否か判断される(S110)。そして、リーチ有りと判断された場合には、ラベル−TRND−B2の取得数値Q5をラベル−TRND−B1の取得数値Q4と同一数値に変更し、かつラベル−TRND−B3の取得数値Q6を前記ラベル−TRND−B1の取得数値Q4に1加算した数値に変更し、それらの数値とラベル−TRND−B1の取得数値Q4に対して予め決められている図柄が各表示領域に確定停止表示される外れ図柄として決定される(S111)。一方、前記S110で、リーチ無しと判断された場合、ラベル−TRND−B1〜B3の取得数値Q4〜Q6に対して予め決められている図柄が各表示領域に確定停止表示される外れ図柄として決定される(S109)。
【0076】
表示態様決定処理(S120)では、先に説明した大当たり当否判定処理(S80),リーチ決定処理(S90),確定停止特別図柄決定処理(S100)に基づいて、前記図柄表示装置43の画像表示部50における特別図柄の変動・停止パターンの決定、装飾図柄の種類(この実施例ではキャラクタの種類および文字,数字の種類)の決定等が行われる。この表示態様決定処理(S120)では、以下に説明するように、前記当否判定手段(ラベル−TRND−A)による判定結果(大当たりまたは外れ)に起因して前記複数の画像情報(特別図柄(判定図柄)、キャラクタ,背景,文字等の装飾図柄が含まれる。)から少なくとも1つの画像情報を選択する。
【0077】
図11に示すように、この表示態様決定処理(S120)では、では、まず大当りフラグA1が1か否か確認され(S121)、該大当りフラグA1が1でない場合、つまり大当り不成立となる場合、さらにリーチフラグC1が1か否か、すなわちリーチ有りか否か(リーチ状態移行可か否か)判断される(S122)。前記リーチフラグC1が1ではなく0と判断され、リーチとならない場合には、前記画像表示部50で、全特別図柄が指定された変動の開始から確定停止表示までの変動時間を5秒とし、キャラクタ(装飾図柄の一種)を前記画像表示部50に表示しない表示態様1に決定される(S123)。一方、前記S122でリーチフラグC1が1と判断され、リーチとなる場合には、前記ラベル―TRND−T1の記憶取得数値Q7が読み出され、その取得数値Q7が‘0’〜‘20’の何れかに一致するか否か判断され(S124)、両値が一致している場合には、画像表示部50で、全特別図柄が指定された変動の開始から確定停止表示までの変動時間を10秒とし、キャラクタとして『飛行機』が前記画像表示部50に表示される表示態様2に決定される(S126)。また、前記取得数値Q3が‘0’〜‘20’の何れにも該当しない場合、さらに、前記取得数値Q3が‘21’〜‘30’の何れかに一致するか否か判断され(S125)、21〜30と一致している場合には、画像表示部50で、全特別図柄が指定された変動の開始から確定停止表示までの変動時間を20秒とし、キャラクタとして『潜水艦』が前記画像表示部50に表示される表示態様3に決定される(S127)。一方、前記S125で前記取得数値Q3が‘21’〜‘30’の何れにも該当しない場合、すなわち前記取得数値Q3が‘31’〜‘35’の場合には、画像表示部50で、全特別図柄が指定された変動の開始から確定停止表示までの変動時間を30秒とし、キャラクタとして『宇宙船』が前記画像表示部50に表示される表示態様4に決定される(S128)。
【0078】
これに対し、前記S121で大当りフラグA1が1、つまり大当りが成立する場合、前記ラベル―TRND−RT1の記憶取得数値Q7が読み出され、その取得数値Q7が‘0’〜‘2’の何れかに一致するか否か判断され(S129)、両値が一致している場合には、画像表示部50で、全特別図柄が指定された変動の開始から確定停止表示までの変動時間を15秒とし、キャラクタとして『飛行機』が前記画像表示部50に表示される表示態様5に決定される(S131)。また、前記取得数値Q7が‘0’〜‘2’の何れにも該当しない場合、さらに、前記取得数値Q7が‘3’〜‘15’の何れかに一致するか否か判断され(S130)、3〜15に一致している場合には、画像表示部50で、全特別図柄が指定された変動の開始から確定停止表示までの変動時間を25秒とし、キャラクタとして『潜水艦』が前記画像表示部50に表示される表示態様6に決定される(S132)。一方、前記S130で、前記取得数値Q7が‘3’〜‘15’の何れにも該当しない場合、すなわち、前記取得数値Q3が‘16’〜‘35’の場合には、画像表示部50で、全特別図柄が指定された変動の開始から確定停止表示までの変動時間を35秒とし、キャラクタとして『宇宙船』が前記画像表示部50に表示される表示態様7に決定される(S133)。なお、前記S126〜S128,S131〜S133において各表示態様が決定された後、前記リーチフラグC1の値が0にセットされ(S134)、表示態様決定処理(S120)が終了する。
【0079】
特別遊技実行処理(S140)では、図12に示すように、最初に、特別遊技実行中フラグD1の値が1か否か判断され(S141)、該値が1でなければ、続いて、大当たりフラグA1の値が1か否か、つまり大当たりが成立しているか否かが判断される(S142)。そして、前記大当たりフラグA1の値が1の場合には、前記画像表示部50における特別図柄の停止表示の完了を確認してから(S143)、前記特別遊技実行中フラグD1が1にセットされる(S144)と共に、前記大当たりフラグA1の値が0にリセットされる(S145)。それと同時に、特別遊技実行手段(この実施例では前記メイン制御回路70が相当する。)の指示に基づいて、前記大入賞口開放用ソレノイドの励磁により前記大入賞口15の開閉板を開放して遊技領域6表面を落下してくる遊技球を受け止め、大入賞口15内へ入賞可能にする、すなわち特別遊技の実行を開始する(S146)。なお、前記S141で特別遊技実行中フラグD1の値が1の場合には、前記S146にジャンプして特別遊技の実行を開始する。また、前記S142で大当たりフラグA1の値が1でない場合または前記S143で特別図柄の停止表示が完了していない場合、直ちに特別遊技実行処理(S140)を終了する。
【0080】
前記特別遊技の実行時においては、前記開閉板は、所定時間(例えば29秒)経過後、あるいは前記入賞球数カウントスイッチで検出された入賞球数が所定個数(例えば10個)となった時点で閉じるようにされている。また、前記特定領域入賞口への入賞球を特定入賞球検出スイッチが検出する毎に前記開閉板の開放を再度繰り返す継続権利が発生し、前記開閉板の開放を所定最高ラウンド数(例えば最高13ラウンドまたは15ラウンド)繰り返す。そして、前記開閉板の開放中に特定入賞球検出スイッチによる入賞球の検出が無いか、あるいは前記最高ラウンド数の開閉板の開放が終了するかの何れかの特別遊技終了条件が成立すると、特別遊技は終了する(S147,S148)と共に、前記特別遊技実行中フラグD1の値が0にリセットされる(S149)。前記大入賞口15への入賞に対しては、1個の入賞につき所定数、実施例では15個の遊技球が賞球払出装置により賞球として払い出される。
【0081】
さらに、メイン処理Mにおいては、上述した各処理の他、遊技状態時に必要となるその他の処理(S150)、例えば、前記特別遊技実行時におけるラウンド数を設定するラウンド数選択処理、遊技球が前記普通図柄変動開始スイッチで検出される毎に前記更新数値Q8を取得する処理、前記始動入賞口11の開放に対する普通図柄当たりの当否判定処理、前記普通図柄表示領域45における普通図柄の表示態様を決定する普通図柄表示態様決定処理、前記始動入賞口11を所定時間拡大開放等することを決定する始動入賞口開放処理等が行われる。
【0082】
次に、前記メイン制御回路70から送信される出力データに基づいて表示制御回路90が行う一連の処理である表示メイン処理M2について、具体例を示しつつ詳述する。なお、図2に示した表示制御回路90のCPUは、所定の割り込み時間(4msec)毎に表示制御回路90のROMに記憶されている各プログラムを実行する。
【0083】
図13のフローチャートに示すように、表示メイン処理M2においては、まず、電源投入がなされたか否か確認されてから(S210)、初期設定(S220)、出力処理(S230)、入力処理(S240)、表示態様指定信号の受信(S250)、初期設定時表示設定部表示処理(S260)、操作指示処理(S270)、表示設定変更処理(S280)、その他の処理(S300)が行われる。
【0084】
初期設定(S220)では、スタックの設定、定数設定、CPUの設定、SIO,PIO,CTCの設定等を行う。なお、電源投入時のみに必要な処理は1順目のみに実行され、後は実行されることがない。
【0085】
出力処理(S230)では、前記表示制御回路90のRAM中の出力バッファ内の出力データの有無が確認され、出力データが有る場合には、該出力バッファ内の格納データが出力される。なお、前記出力データは、前記VDP94への画像データの他、表示設定変更信号、音声制御回路85,発光体制御回路88にそれぞれ送信される表示設定変更指示信号等である。前記表示設定変更指示信号等を前記音声制御回路85,発光体制御回路88に送信することにより、遊技者に設定の変更を知らせる音声,ランプの点灯を行うことができる。
【0086】
入力処理(S240)では、前記メイン処理Mの出力処理(S230)において表示制御回路90に向けて出力された当否判定手段の判定結果に応じたコマンド(制御信号)、図柄表示装置43の画像表示部50に確定停止表示する特別図柄等に関する決定に応じた前記停止図柄指定コマンド(制御信号)、前記複数の画像情報から選択された画像情報に関する決定等に応じた前記表示態様指定信号の他、操作ボタン40Aないし40Dによる操作指令信号等を前記表示制御回路90に入力する処理を行う。
【0087】
前記入力処理(S240)の後、表示態様指定信号を受信したか否かが確認される(S250)。そして、前記表示態様指定信号を受信したと判断した場合には、初期設定時における画像情報の表示設定部を前記表示手段(図柄表示装置43)に表示する(S260)。
【0088】
すなわち、前回の画像情報の非表示設定部が前記表示手段(図柄表示装置43)に表示されていた場合においても、前回の画像情報の非表示設定部が取り消され、新たに選択された初期設定時における画像情報の表示設定部を前記表示手段(図柄表示装置43)に表示する。そこで、遊技者が前記操作ボタン40A等の操作をすることなく前記初期設定時における画像情報の表示設定部を前記表示手段(図柄表示装置43)に表示することができる。
【0089】
次の操作指示処理(S270)では、指示条件の成立に起因して遊技者に前記操作手段40(操作ボタン40Aないし40D)の操作を指示する表示画像を作成する処理を行う。この操作指示処理(S270)では、図14に示すように、まず、メイン処理Mの表示態様決定処理(S120)で前記表示態様が表示態様2,5,6のいずれかに決定されているか否かが判断され(S271)、表示態様2,5,6のいずれかに決定されている場合には、遊技者に前記操作ボタン40等の操作方向を指示するキャラクタ(文字を含む。)を、特別図柄の変動表示中に前記画像表示部50に表示するように設定する処理がなされる(S272)。このキャラクタ(操作方向指示画像)は、弾球遊技機1の指示手段に相当する。一方、前記S271で表示態様が表示態様2,5,6のいずれにも決定されていないと判断された場合には、この操作指示処理(S270)は終了する。なお、前記操作指示処理(S270)による前記画像表示部50に表示される表示画像の具体例は、後に説明する。
【0090】
前記操作指示処理(S270)では、上述したように、前記キャラクタを前記画像表示部50に表示設定する処理は、表示態様が表示態様2,5,6のいずれかに決定されている場合に行われ、前記表示態様5,6の決定は大当たりが成立する場合になされる。そこで、指示手段(キャラクタ)による指示は前記判定結果が当たりとなる可能性がある場合に行われることになる。
【0091】
表示設定変更処理(S280)では、前記表示制御手段(表示制御回路90)が前記操作手段40(操作ボタン40Aないし40D)に基づく操作指令(操作指令信号)を受信したときに、前記複数の画像情報から選択された少なくとも1つの画像情報の非表示設定部を前記表示手段(図柄表示装置43)に表示するように設定する処理を行う。この実施例では、前記操作手段40(操作ボタン40A等)による操作指令が、複数回数(ここでは左右および上下にそれぞれ2回)入力可能に構成されている。
【0092】
この表示設定変更処理(S280)では、図15に示すように、まず前記図柄表示装置43の画像表示部50において図柄が変動表示されているか否か確認され(S281)、図柄が変動表示されている場合には、前記操作ボタン40A等に基づく操作指令信号を受信したか否か判断される(S282)。ここで、前記操作指令信号を受信しない場合には、前記画像表示部50に、メイン処理Mの表示態様決定処理(S120)で決定された画像情報(キャラクタ,背景,文字等の装飾図柄を含む。)の初期設定時の表示設定部を表示するように設定する処理を行う(S283)。なお、前記S281で前記画像表示部50において図柄が変動表示されていない場合には以降の処理が行われず、この表示設定変更処理(S280)は終了する。
【0093】
一方、前記S282で操作指令信号を受信したと判断した場合には、遊技者が前記操作ボタン40Cを1回操作した信号を受信したか、すなわち前記画像表示部50の表示態様を左側へ移動させるか否か判断され(S284)、前記操作ボタン40Cが1回操作された信号を受信した場合には、前記画像表示部50に第1の左側非表示設定領域を表示するように設定する処理を行う(S285)。なお、前記第1の左側非表示設定領域や以下に示す第2の左側非表示設定領域等は、後述する画像表示部50に表示される表示画像の具体例にて説明する。
【0094】
また、前記S284で操作ボタン40Cが1回操作された信号を受信しない場合には、遊技者が前記操作ボタン40Cを2回操作した信号を受信したか否か、すなわち前記画像表示部50の表示態様をさらに左側へ移動させるか否か判断され(S286)、前記操作ボタン40Cが2回操作された信号を受信した場合には、前記画像表示部50に第1および第2の左側非表示設定領域を表示するように設定する処理を行う(S287)。さらに、前記S286で操作ボタン40Cが2回操作された信号を受信しない場合には、遊技者が前記操作ボタン40Dを1回操作した信号を受信したか、すなわち前記画像表示部50の表示態様を右側へ移動させるか否か判断され(S288)、前記操作ボタン40Dが1回操作された信号を受信した場合には、前記画像表示部50に第1の右側非表示設定領域を表示するように設定する処理を行う(S289)。
【0095】
前記S288で操作ボタン40Dが1回操作された信号を受信しない場合には、図16に示すように、遊技者が前記操作ボタン40Dを2回操作した信号を受信したか否か、すなわち前記画像表示部50の表示態様をさらに右側へ移動させるか否か判断され(S290)、前記操作ボタン40Dが2回操作された信号を受信した場合には、前記画像表示部50に第1および第2の右側非表示設定領域を表示するように設定する処理を行う(S291)。また、前記S290で操作ボタン40Dが2回操作された信号を受信しない場合には、遊技者が前記操作ボタン40Aを1回操作した信号を受信したか否か、すなわち前記画像表示部50の表示態様を上側へ移動させるか否か判断され(S292)、前記操作ボタン40Aが1回操作された信号を受信した場合には、前記画像表示部50に第1の上側非表示設定領域を表示するように設定する処理を行う(S293)。さらに、前記S292で操作ボタン40Aが1回操作された信号を受信しない場合には、遊技者が前記操作ボタン40Aを2回操作した信号を受信したか否か、すなわち前記画像表示部50の表示態様をさらに上側へ移動させるか否か判断され(S294)、前記操作ボタン40Aが2回操作された信号を受信した場合には、前記画像表示部50に第1および第2の上側非表示設定領域を表示するように設定する処理を行う(S295)。
【0096】
前記S294で操作ボタン40Aが2回操作された信号を受信しない場合には、図17に示すように、遊技者が前記操作ボタン40Bを1回操作した信号を受信したか否か、すなわち前記画像表示部50の表示態様を下側へ移動させるか否か判断され(S296)、前記操作ボタン40Bが1回操作された信号を受信した場合には、前記画像表示部50に第1の下側非表示設定領域を表示するように設定する処理を行う(S297)。また、前記S296で操作ボタン40Bが1回操作された信号を受信しない場合には、前記画像表示部50の表示態様をさらに下側へ移動させて該画像表示部50に第1および第2の下側非表示設定領域を表示するように設定する処理を行う(S298)。なお、操作指令(操作指令信号)の受信とは、前記表示制御回路90が前記操作指令を検出することも含まれる。
【0097】
上述したように、この表示設定変更処理(S280)では、前記操作手段40(操作ボタン40A等)による入力回数によって前記表示手段(図柄表示装置43)に表示設定される画像情報の非表示設定部が異なるような処理を行う。上述の実施例では、前記画像情報の非表示設定部が異なる8つのものとなっている。異なる8つの非表示設定部は、第1および第2の上側非表示設定領域,第1および第2の下側非表示設定領域,第1および第2の左側非表示設定領域,第1および第2の右側非表示設定領域である。
【0098】
その他の処理(S300)では、前記入力処理(S240)で表示制御回路90に入力された停止図柄指定コマンド,変動態様指定信号等により前記図柄表示装置43の画像表示部50,普通図柄表示領域45への図柄,キャラクタ,文字等の複数の画像情報に基づく画像表示設定、エラー表示設定処理等の遊技に必要な処理が行われる。
【0099】
複数の画像情報に基づく図柄表示装置43の画像表示部50における表示画像の具体例として、前記表示態様5に決定された場合の表示画像を、図18および図19を用いて説明する。この具体例では、前記始動入賞口11に遊技球が入賞すると、図示しないが、前記図柄表示装置43の画像表示部50の左側表示領域、右側表示領域、中央表示領域で各特別図柄のスクロール(この具体例では縦スクロール)変動を開始する。その後、前記メイン処理Mの大当たり当否判定処理(S80)で大当たりとなる場合には、前記スクロール変動から所定時間経過した後、図18に示すように、前記左側表示領域の左特別図柄ZL、右側表示領域の右特別図柄ZRの順に、前記メイン処理Mの確定停止特別図柄決定処理(S100)により決定された図柄(リーチ図柄、ここでは‘7’)でスクロール変動が終了し、リーチ状態となった左特別図柄ZLおよび右特別図柄ZRを、上下方向に繰り返しゆれ動作等させて仮停止表示すると共に、前記画像表示部50に複数の『飛行機』のキャラクタCが表示される。その際、前記表示メイン処理M2の操作指示処理(S270)での操作方向指示画像表示設定処理(S272)により、「左を見よ。」,「上を見よ。」の文字を含む『雲』のキャラクタ130A,130B(指示手段130)が前記画像表示部50に表示される。なお、この「左を見よ。」,「上を見よ。」の文字を含む『雲』のキャラクタ130A,130Bが、前記操作手段(操作ボタン40A等)の操作を指示する指示手段に相当する。前記リーチ図柄(ここでは‘7’)と複数の『飛行機』のキャラクタCとからなる表示画像120は、前記画像表示部50における画像情報の表示設定部となる。
【0100】
前記メイン処理Mの表示態様決定処理(S120)で選択された1つの画像情報は、図18に示すように、初期設定時において画像表示部50に表示される画像情報の表示設定部120と非表示設定部121(121Aないし121H)とを備えている。この初期設定時の表示設定部120は、遊技者が前記操作ボタン40A等を操作しない場合に前記画像表示部50に表示されるものである。前記画像情報の非表示設定部121は、図中の破線で示すように、左右および上下にそれぞれ第1の左側非表示設定領域121A,第2の左側非表示設定領域121B,第1の右側非表示設定領域121C,第2の右側非表示設定領域121Dおよび第1の上側非表示設定領域121E,第2の上側非表示設定領域121F,第1の下側非表示設定領域121G,第2の下側非表示設定領域121Hを含んでいる。このように、前記複数の画像情報は、図中の実線で示した前記初期設定時における表示設定部120以外にも非表示設定部121(第1の左側非表示設定領域121A等)を備えている。この非表示設定部121は、初期設定時には前記表示手段(図柄表示装置43)に非表示設定されており、遊技者が前記操作ボタン40A等を操作することによってのみ前記画像表示部50に表示されるものである。
【0101】
また、前記異なる非表示設定部121(ここでは、第1の左側非表示設定領域121Aと第2の左側非表示設定領域121B等)は前記判定結果に関する異なる遊技情報が表示設定されたものである。この具体例では、図示するように、前記判定結果に関する遊技情報として、「当たるかも。」の文字を含む『飛行機』のキャラクタ140A,140Cが、前記第1の左側非表示設定領域121A,第1の上側非表示設定領域121Eにそれぞれ表示される。一方、他の前記遊技情報として、「実は当たり。」の文字を含む『飛行機』のキャラクタ140B,140Dが、前記第2の左側非表示設定領域121B,第2の上側非表示設定領域121Fにそれぞれ表示される。なお、これらのキャラクタ140A等は、図示の状態では、初期設定時の表示設定部120の左下隅を原点(0,0)として(−0.5,0.5)等の位置に非表示設定されている。
【0102】
そして、前記表示メイン処理M2の表示設定変更処理(S280)で第1の左側非表示領域121Aを表示設定する処理(S285)がなされた場合には、図19に示すように、前記画像表示部50に前記初期設定時における画像情報の非表示設定部(ここでは第1の左側非表示設定領域121A)が表示設定される。なお、図示しないが、前記表示設定変更処理(S280)で第1および第2の左側非表示設定領域121A,121Bを表示設定する処理(S287)がなされた場合には、前記画像表示部50に前記画像情報の第1および第2の非表示設定領域121A,121Bが表示される。このように、前記操作手段(操作ボタン40A等)に基づく操作指令、ここでは前記操作ボタン40Cを1回あるいは2回操作(S284,S286)した等により、前記表示手段(図柄表示装置43)に前記第1の非表示設定領域121A等と第2の非表示設定領域121B等のいずれか一方または双方を表示する。
【0103】
図示しないが、その後、前記スクロール変動開始時から所定時間(この具体例では15秒)経過した時に、前記メイン処理Mの確定停止特別図柄決定処理(S100)により決定された図柄(ここでは‘7’)で中特別図柄(最終停止図柄)のスクロール変動が終了することによって、全ての特別図柄が、大当たり図柄組合せ(ここでは‘7’のぞろ目)で確定停止表示される。
【0104】
なお、上述したように、前記画像情報の非表示設定部(ここでは第1の左側非表示設定領域121A)を前記表示手段(図柄表示装置43)に表示するように設定した後、次回の判定開始条件の成立に起因して複数の画像情報から1つの画像情報を選択したとき、つまり前記表示制御回路90が前記表示態様指定信号を受信(S250)したとき、前記初期設定時の表示設定部120が前記画像表示部50に表示設定される。これによって、遊技者が前記操作ボタン40A等の操作をすることなく前記初期設定時の表示設定部120を前記画像表示部50に表示することができる。すなわち、遊技者は、前記初期設定時の表示設定部120を前記表示手段に表示するために前記操作ボタン40A等を操作する必要がない。
【0105】
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の一部を適宜に変更して実施することができる。上記実施例においては、操作手段を4つの操作ボタン40A等により構成しているが、これに限定されない。例えば、前記操作手段をレバー等を備えた適宜のポインティングデバイスによって構成してもよい。前記レバー等を傾ける度合いによって、前記操作手段(レバー等)による操作指令を複数段階入力可能な構成とすることができる。
【0106】
また、上記実施例においては、操作手段(操作ボタン40A等)は表示制御回路90に接続されているが、これに限定されない。例えば、前記操作手段を前記メイン制御回路70に接続し、該操作手段による操作指令を前記メイン制御回路70を介して前記表示制御回路90に送信するようにしてもよい。
【0107】
さらに、上記実施例においては、異なる非表示設定部(例えば、第1の左側非表示設定領域121Aと第2の左側非表示設定領域121B等)に設定表示されている前記判定結果に関する異なる遊技情報を、「当たるかも。」あるいは「実は当たり。」の文字を含む『飛行機』のキャラクタとしたが、これに限定されない。例えば、前記「実は当たり。」の文字を含む『飛行機』のキャラクタに代えて、前記判定結果に関する遊技情報を、前記確定停止特別図柄決定処理(S100)で決定された当たり図柄組合せを含む適宜のキャラクタとしてもよい。一例として、前記判定結果に関する遊技情報を、「777で当たり。」の文字を含む『飛行機』のキャラクタとすることができる。
【0108】
【発明の効果】
以上図示し説明したように、請求項1の発明に係る弾球遊技機は、遊技者が前記画像情報の非表示設定部を任意に表示設定できるように操作する操作手段と、前記表示制御手段が前記操作手段に基づく操作指令を受信したときに、前記画像情報の非表示設定部を前記表示手段に表示するように設定する表示設定変更手段とを有している。この弾球遊技機によれば、遊技者が選択されたリーチアクション等の演出(表示態様)を見つめるだけではなく、遊技者が前記操作手段を操作し、前記表示制御手段が該操作手段に基づく操作指令を受信すると、前記画像情報の非表示設定部が前記表示手段に表示され、前記選択された演出(表示態様)を変化させることができる。
【0109】
請求項2の発明は、指示条件の成立に起因して遊技者に前記操作手段の操作を指示する指示手段を設けたものである。これによれば、遊技者は前記指示手段による指示を確認しながら前記操作手段を適切に操作することができる。
【0110】
請求項3の発明は、前記指示手段による指示は前記判定結果が当たりとなる可能性がある場合に行われるものである。前記指示手段による指示がなされると、遊技者は、判定結果が当たりとなる可能性があることを認識して当たりに対する期待を抱きながら遊技を楽しむことができる。
【0111】
請求項4の発明は、前記画像情報の非表示設定部を前記表示手段に表示するように設定後、次回の判定開始条件の成立に起因して複数の画像情報から1つの画像情報を選択したときの表示設定部が、初期設定時の表示設定部となる。これによれば、遊技者が前記操作手段の操作をすることなく前記初期設定時の表示設定部を前記表示手段に表示することができる。すなわち、遊技者は、前記初期設定時の表示設定部を前記表示手段に表示するために前記操作手段を操作する必要がない。
【0112】
請求項5の発明は、前記操作手段による操作指令が複数回数あるいは複数段階入力可能に構成され、前記操作手段による入力回数あるいは入力段階によって前記表示手段に表示設定される画像情報の非表示設定部が異なるものである。これによれば、遊技者は、前記操作手段の操作に興味を抱くとともに前記表示手段に表示される画像情報の非表示設定部に興味を抱きながら遊技を楽しむことができる。
【0113】
請求項6の発明は、前記画像情報の非表示設定部が第1の非表示設定領域と第2の非表示設定領域とを含み、前記操作手段の操作指令により前記表示手段に前記第1の非表示設定領域と第2の非表示設定領域のいずれか一方または双方が表示設定されるものである。これによれば、前記表示手段に表示される画像情報の非表示設定部が2の非表示設定領域を含んでおり、遊技者は、前記2の非表示設定領域のいずれか一方または双方に興味を抱きながら遊技を楽しむことができる。
【0114】
請求項7の発明は、前記異なる非表示設定部は前記判定結果に関する異なる遊技情報が表示設定されたものである。これによれば、遊技者は、前記判定結果に関する異なる遊技情報に興味を抱きながら遊技を楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る弾球遊技機全体の斜視図である。
【図2】同遊技機のシステム制御を簡略に示すブロック図である。
【図3】同遊技機の表示制御を簡略に示すブロック図である。
【図4】同遊技機のメイン制御回路が実行するメイン処理に関するフローチャートである。
【図5】出力処理に関するフローチャートである。
【図6】数値更新処理に関するフローチャートである。
【図7】数値取得処理に関するフローチャートである。
【図8】大当たり当否判定処理に関するフローチャートである。
【図9】リーチ決定処理に関するフローチャートである。
【図10】確定停止特別図柄決定処理に関するフローチャートである。
【図11】表示態様決定処理に関するフローチャートである。
【図12】特別遊技実行処理に関するフローチャートである。
【図13】同遊技機の表示制御回路が実行する表示メイン処理に関するフローチャートである。
【図14】操作指示処理に関するフローチャートである。
【図15】表示設定変更処理に関する第1フローチャートである。
【図16】その第2フローチャートである。
【図17】その第3フローチャートである。
【図18】同遊技機の画像表示部における第1画像部である。
【図19】その第2画像部である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機
40A〜40D 操作ボタン
43 図柄表示装置
45 普通図柄表示領域
50 画像表示部
70 メイン制御回路
90 表示制御回路
120 初期設定時における画像情報の表示設定部
121 初期設定時における画像情報の非表示設定部(操作ボタンの操作によって表示設定される非表示設定部)
121A,121C,121E,121G 第1の非表示設定領域
121B,121D,121F,121F 第2の非表示設定領域
130 キャラクタ
140 判定結果に関する遊技情報

Claims (7)

  1. 判定開始条件の成立に起因して遊技の当たり外れを判定する当否判定手段と、
    前記当否判定手段による判定結果を表示する表示手段と、
    前記判定結果を前記表示手段に表示制御する表示制御手段と、
    前記当否判定手段による判定結果に関する情報であって前記表示手段に表示する複数の画像情報と、
    前記当否判定手段による判定結果に起因して前記複数の画像情報から少なくとも1つの画像情報を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された少なくとも1つの画像情報の表示設定部を前記表示手段に表示制御する表示制御手段とを備えた弾球遊技機において、
    前記選択された画像情報は前記表示手段に非表示設定されている非表示設定部を備え、
    遊技者が前記画像情報の非表示設定部を任意に表示設定できるように操作する操作手段と、
    前記表示制御手段が前記操作手段に基づく操作指令を受信したときに、前記画像情報の非表示設定部を前記表示手段に表示するように設定する表示設定変更手段とを有することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 指示条件の成立に起因して遊技者に前記操作手段の操作を指示する指示手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記指示手段による指示は前記判定結果が当たりとなる可能性がある場合に行われることを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記画像情報の非表示設定部を前記表示手段に表示するように設定後、次回の判定開始条件の成立に起因して複数の画像情報から1つの画像情報を選択したときの表示設定部は、初期設定時の表示設定部であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の弾球遊技機。
  5. 前記操作手段による操作指令が複数回数あるいは複数段階入力可能に構成され、前記操作手段による入力回数あるいは入力段階によって前記表示手段に表示設定される画像情報の非表示設定部が異なることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の弾球遊技機。
  6. 前記画像情報の非表示設定部が第1の非表示設定領域と第2の非表示設定領域とを含み、前記操作手段の操作指令により前記表示手段に前記第1の非表示設定領域と第2の非表示設定領域のいずれか一方または双方が表示設定されることを特徴とする請求項5に記載の弾球遊技機。
  7. 前記異なる非表示設定部は前記判定結果に関する異なる遊技情報が表示設定されたものであることを特徴とする請求項5または6に記載の弾球遊技機。
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