JP2005119681A - 食品包装材 - Google Patents
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Abstract
【課題】 にぎり飯に海苔等のシート状食品を開封時に巻いて食べられるようにした食品包装材であって、より高級感が感じられ、しかも、容易に製造することが可能な食品包装材を提供すること。
【解決手段】 この発明の食品包装材は、外フィルム1と内フィルム2との間の収容部に、にぎり飯に巻くシート状食品5を収容した袋状の食品包装材であって、外フィルム1を、坪量が12g/m2〜30g/m2の紙又は不織布からなる表層部6と、表層部6にヒートシールにより接着された合成樹脂製の裏層部7からなるものとしている。
【選択図】 図2
【解決手段】 この発明の食品包装材は、外フィルム1と内フィルム2との間の収容部に、にぎり飯に巻くシート状食品5を収容した袋状の食品包装材であって、外フィルム1を、坪量が12g/m2〜30g/m2の紙又は不織布からなる表層部6と、表層部6にヒートシールにより接着された合成樹脂製の裏層部7からなるものとしている。
【選択図】 図2
Description
この発明は、にぎり飯に海苔等のシート状食品を開封時に巻いて食するようにした食品を包装するための食品包装材に関するものである。
従来、にぎり飯に海苔等のシート状食品を開封時に巻いて食べられるようにした食品包装材として、外フィルムと、互いの内側の端部が重なる左部と右部からなる内フィルムの間の収容部にシート状食品を収容したものがある(特許文献1参照)。
この種の食品包装材は、透明な合成樹脂製のフィルムで構成されており、中身のシート状食品やにぎり飯、外フィルムに施された印刷が、そのまま見えるようになっており、また、見る角度によってはフィルムが光をよく反射するので、あまり高級感が感じられないものであった。
そのため、より高級感が感じられるように包装することができる食品包装材が望まれていた。そこで、外フィルムを、光の反射が少ない素材からなる表層部に透明な合成樹脂製の裏層部を接着したものとすることにより、外側からの光の反射が少なくなるようにすることが考えられる。しかし、前記表層部と裏層部との接着を確実に行うには、接着剤を使用する必要があり、容易に製造できるものではなかった。
また、従来の食品包装材は、にぎり飯を包んで余った端部を重ね合わせ、その重ねあわせ部分(耳の部分)の端部を、にぎり飯の背面側において接着テープや接着剤等で固定していたが、より簡易かつ確実に、にぎり飯を包んだ状態に固定できるようにしたものが望まれていた。
特開平9−2523号公報
そこで、この発明は、にぎり飯に海苔等のシート状食品を開封時に巻いて食べられるようにした食品包装材であって、より高級感が感じられ、しかも、容易に製造することが可能な食品包装材を提供することを課題とする。
この発明の食品包装材は、外フィルム1と内フィルム2との間の収容部3に、にぎり飯4に巻くシート状食品5を収容した袋状の食品包装材であって、外フィルム1を、坪量が12g/m2〜30g/m2の紙又は不織布からなる表層部6と、表層部6にヒートシールにより接着された合成樹脂製の裏層部7からなるものとしている。
また、外フィルム1に開封操作片14を設けるとともに、内フィルム2を分離可能な左部2aと右部2bからなるものとすることができる。
さらに、外フィルム1の表層部6に、内フィルム2をヒートシールにより接着できるようにしたものとすることができる。
この発明の食品包装材は、上述のような構成を有しており、外フィルム1が表層部6と裏層部7からなり、表層部6は紙又は不織布であるため、包んだにぎり飯がそのまま見えたり、光が反射したりしにくく、これを使用してにぎり飯4を包装すると、従来のものより高級感が感じられるようになっている。
しかも、前記表層部6はヒートシールにより合成樹脂製の裏層部7と接着され、接着剤を使用する必要がないので、より容易に製造することができる。また、表層部6の繊維の凹凸に合成樹脂製の裏層部7がしっかりと絡み、確実に接着された状態になるとともに、折り曲げ易い良好な食品包装材とすることができる。
また、外フィルム1に開封操作片14を設けるとともに、内フィルム2を分離可能な左部2aと右部2bからなるものとすることにより、容易に開封してにぎり飯を取り出すことができる。
さらに、外フィルム1の表層部6に、内フィルム2をヒートシールにより接着できるようにしたものとすると、にぎり飯4を包んだ際、余った部分における内フィルム2を、にぎり飯4を覆う部分における外フィルム1の表層部6にヒートシールすることにより、接着テープや接着剤を使用することなく、より簡易かつ確実に、にぎり飯を包んだ状態に固定することができる。
以下、この発明の好適な実施形態を、図面を参照して説明する。
この発明の食品包装材は、外フィルム1と内フィルム2との間の収容部3に、にぎり飯4に巻くシート状食品5を収容した袋状の食品包装材であって、外フィルム1を、坪量が12g/m2〜30g/m2の紙又は不織布からなる表層部6と、表層部6にヒートシールにより接着された合成樹脂製の裏層部7からなるものとしている。
図1は、この発明の実施形態の食品包装材の斜視図、図2は、その分解状態の斜視図、図3は、外フィルム1の断面図、図4は、この食品包装材ににぎり飯4を載せた状態の斜視図、図5は、この食品包装材でにぎり飯4を包む様子を示す斜視図、図6は、この食品包装材でにぎり飯4を包んでなる包装食品の背面側から見た斜視図、図7は同正面側から見た斜視図、図8は、この食品包装材からシート状食品5に巻かれた状態のにぎり飯4を取り出す様子を示す説明図である。
この食品包装材は、図1、図2に示したように、外フィルム1、内フィルム2、及びシート状食品5から構成されている。外フィルム1と内フィルム2は、同じ大きさの略長方形状で、図示したように、互いの周縁部8が熱溶着等によりシールされている。
外フィルム1は、図3に示したように、表層部6と裏層部7からなる。この実施形態では、表層部6は半透明の和紙としている。表層部6としては、例えば白色で、原料の繊維が所々で絡み合って模様を構成しているような適宜の厚さの和紙を用いることができる。
表層部6を構成する紙又は不織布は、坪量を12g/m2〜30g/m2としている。表層部6の坪量を12g/m2より小さくすると、裏層部7との接着が不十分になり、30g/m2より大きくすると、厚みが大きくなりすぎて、折り曲げにくくなり、おにぎり等を包装するための食品包装材として適したものではなくなる。表層部6の坪量を15g/m2とすると、裏層部7との接着具合や折り曲げ易さが最も適度なものとなる。
裏層部7は、OPP(延伸ポリプロピレン)等のヒートシール性を有する合成樹脂製の透明なフィルムで、適宜の文字や模様の印刷9を施したものとすることができる。
裏層部7は、表層部6と同じ大きさ、同じ形状としているが、後述のポイントシールを行なう部分等、表層部6の一部の領域に重なるものでもよい。
裏層部7は、ヒートシールにより表層部6と接着させており、表層部6の繊維に物理的に絡み、しっかりと一体化した状態になるようにしている。なお、表層部6は、裏層部7の印刷9が透けて見えるものであればよく、和紙に限定されない。
外フィルム1には、その裏側(裏層部7を設けた側)の面の中央部に互いに対向する1組の辺(短辺)10,11間に渡って2本のカットテープ12が貼着されており、また、前記各辺10,11の縁部には、カットテープ12の両側に切れ込み13が設けられることにより、開封操作片14が形成されている。辺10の縁部の開封操作片14を引っ張ると、対向する辺11に至るまで外フィルム1が帯状に引き裂かれ、外フィルム1が左右に分割できるようになっている。
内フィルム2は、裏層部7と同様の合成樹脂等、ヒートシール性を有する適宜の素材からなるものとすることができる。内フィルム2は、図示したように、左部2aと右部2bの2枚のフィルムからなり、左部2aと右部2bとは、中央部において、その外側縁部が1〜2cm程度互いに重なるようにしている。
外フィルム1と内フィルム2には、前記周縁部8の内側にシールされていない領域があり、この部分がシート状食品5を収容する収容部3となっている。
シート状食品5は、海苔や、ゼラチンでシート状に形成された鰹節や昆布等であり、適宜選択使用される。シート状食品5の収容部3への収容作業は、手作業で行う方法、機械で自動的に挿入する方法のいずれでもよい。
この食品包装材でにぎり飯4を包装するには、図4に示したように、内フィルム2を表に向けて置き、にぎり飯4を、シート状食品5の内フィルム2の上にのせる。にぎり飯4は、三角形状に形成したものとしている。
次に、図5に示したように、食品包装材を、開封操作片14を設けた一辺10側とこれに対向する辺11側を合わせるように曲げて重ね合わせる。食品包装材の辺11側の約半分の領域は、にぎり飯4の側面にも沿うように折り曲げる。食品包装材の重ね合わせは、辺10と辺11の位置をずらして、辺10側の内フィルム2が、辺10とその左右縁部において余り、露出するようにする。
そして、図6に示したように、食品包装材のにぎり飯4の背面側を覆う部分に、前記重ね合わせにより露出した一方の辺10側の左側の端部15を重ね、さらにその上に右側の端部16を重ね、各端部15,16の下方の周縁部8における内フィルム2を、それぞれ前記食品包装材のにぎり飯4の背面側を覆う部分にポイントシール17,18により接着して、食品包装材を、にぎり飯4を包んだ状態に固定する。内フィルム2は、外フィルム1の裏層部7と同様に、表層部6に対しヒートシール性を有しているため、このように接着することが可能である。
この食品包装材に包まれたにぎり飯4は、包装食品として、コンビニエンスストア等の店舗で販売できる状態となる。この食品包装材を使用した包装食品は、図7に示したように、中身が外フィルム1の半透明の表層部6に覆われており、表層部6の模様の下に裏層部7の印刷9や、シート状食品が、透けて少しかすれた状態で見え、光の反射が少なく、高級感が感じられるものとなっている。
この食品包装材を開封するには、開封操作片14を指でつまんで引っ張る。外フィルム1は、開封操作片14を設けた一辺側からこれに対向する他辺側まで帯状に引き裂かれていく。背面側においては、前記ポイントシール17,18が、帯状に引き裂かれる部分の外側の左右に位置し、引き裂く際に邪魔にならないようになっている。
外フィルム1が最後まで引き裂かれると、外フィルム1は中央で左右2つに分割された状態になるので、各分割された部分をそれぞれ外方に引っ張ることにより、図8に示したように、内フィルム2の左部2aと右部2bが分離し、にぎり飯4がシート状食品5に覆われた状態で露出する。
なお、この発明の食品包装材を使用した包装食品は、三角形のにぎり飯4を包んでなるおむすびに限定されず、丸棒状の手巻き寿司や、略円錐形の手巻き寿司等、適宜の形状とすることができる。また、にぎり飯4としては、中央に具であるカツをサンドイッチ状に挟んだものや、寿司飯、混ぜご飯、炊き込みご飯等とすることができる。
また、従来の合成樹脂製のフィルムからなる食品包装材は、焼却処分が規制されている場合があるが、この食品包装材は、表層部6として和紙等の紙を用いることにより、焼却する場合、表層部6が合成樹脂製の裏層部7や内フィルム2とともによく燃焼するため、安全に焼却することができる。しかも、消費者は、開封後の食品包装材を燃えるゴミとして処分できるので便利である。紙製の表層部6の量は、食品包装材の重量の51%以上とするとよい。
コンビニエンスストアで販売されているおにぎり等の食品を包装するためのものとして利用することが可能である。
1 外フィルム
2 内フィルム
2a 内フィルムの左部
2b 内フィルムの右部
3 収容部
4 にぎり飯
5 シート状食品
6 表層部
7 裏層部
14 開封操作片
15 端部
16 端部
2 内フィルム
2a 内フィルムの左部
2b 内フィルムの右部
3 収容部
4 にぎり飯
5 シート状食品
6 表層部
7 裏層部
14 開封操作片
15 端部
16 端部
Claims (3)
- 外フィルム(1)と内フィルム(2)との間の収容部(3)に、にぎり飯(4)に巻くシート状食品(5)を収容した袋状の食品包装材であって、外フィルム(1)を、坪量が12g/m2〜30g/m2の紙又は不織布からなる表層部(6)と、表層部(6)にヒートシールにより接着された合成樹脂製の裏層部(7)からなるものとしたことを特徴とする食品包装材。
- 外フィルム(1)に開封操作片(14)を設けるとともに、内フィルム(2)を分離可能な左部(2a)と右部(2b)からなるものとしている請求項1記載の食品包装材。
- 外フィルム(1)の表層部(6)に、内フィルム(2)をヒートシールにより接着できるようにしている請求項1又は2記載の食品包装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003354701A JP2005119681A (ja) | 2003-10-15 | 2003-10-15 | 食品包装材 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007269328A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Daio Paper Corp | 食品包装用シート |
JP2012236623A (ja) * | 2011-05-11 | 2012-12-06 | Howa Sangyo Kk | 米飯加工食品用包装材 |
JP2013128478A (ja) * | 2011-11-21 | 2013-07-04 | Bunko:Kk | 棒状食品用包装体及びそれを用いた包装棒状食品 |
-
2003
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JP4695001B2 (ja) * | 2006-03-30 | 2011-06-08 | 大王製紙株式会社 | 食品包装用シート |
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