JP2005110959A - 高周波処置用内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】先端部本体に着脱自在な先端フードが高周波電極の座になっている高周波処置具を、使用に際して患者及び術者の双方に負担のないように容易に使用することができる高周波処置用内視鏡を提供すること。
【解決手段】高周波電極１２ａ，１２ｂの接点１４ａ，１４ｂが設けられている先端フード１０を着脱自在に取り付けるためのフード取り付け部２ａと、先端フード１０がフード取り付け部２ａに取り付けられた状態のときに高周波電極１２ａ，１２ｂの接点に接触する対電極接続端子２８ａ，２８ｂとを先端部本体２に設けると共に、高周波電源コード７１ａ，７１ｂを接続するための対電源接続端子５ａ，５ｂを操作部３に設けて、挿入部１に内挿した導電部材４ａ，４ｂにより対電極接続端子２８ａ，２８ｂと対電源接続端子５ａ，５ｂとの間を電気的に接続した。
【選択図】 図１

Description

この発明は、高周波電流により人体組織の粘膜の切開、切除等を行うために用いられる高周波処置用内視鏡に関する。
経内視鏡的に人体組織の粘膜の切開、切除等を行う際には高周波処置具が用いられるが、内視鏡の処置具挿通チャンネルに高周波処置具を通して使用してもうまくいかない用途等の場合に、内視鏡の先端部本体に着脱自在な先端フードを高周波電極の座として用いるようにしたものがある（例えば、特許文献１）。
特開平９−１８７４１５
特許文献１に記載された発明においては、先端フードを座とする高周波電極に電流を通じるための導電線を、内視鏡の挿入部の外側に沿わせるようになっている。
そのため、患者にとっては導電線が周囲にフラフラとまとわりついた状態の挿入部を飲み込むのが苦痛であり、術者にとっては内視鏡操作中に導電線が手にからんで邪魔になってしまう場合がある。かといって、導電線を処置具挿通チャンネルに通したのでは、吸引機能や他の処置具の同時使用等が不能になってしまう問題が生じる。
そこで本発明は、先端部本体に着脱自在な先端フードが高周波電極の座になっている高周波処置具を、使用に際して患者及び術者の双方に負担のないように容易に使用することができる高周波処置用内視鏡を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の高周波処置用内視鏡は、可撓管状の挿入部の先端に設けられた先端部本体に、高周波電極の接点が設けられている先端フードを着脱自在に取り付けるためのフード取り付け部と、先端フードがフード取り付け部に取り付けられた状態のときに高周波電極の接点に接触する対電極接続端子とを設けると共に、高周波電源コードを接続するための対電源接続端子を挿入部の基端に連結されている操作部に設けて、挿入部に内挿した導電部材により対電極接続端子と対電源接続端子との間を電気的に接続したものである。
なお、対電極接続端子が、先端部本体の外周面に形成された凹部内に配置されていてもよく、対電極接続端子が、先端フードを先端部本体に弾力的に係止するためのクリックバネを兼用していてもよい。
また、対電極接続端子と導電部材と対電源接続端子とが各々一対ずつ配置されていてもよい。
本発明によれば、挿入部の先端に設けられている先端部本体に、先端フードの高周波電極の接点に接触する対電極接続端子を設けると共に、高周波電源コードを接続するための対電源接続端子を挿入部の基端に連結されている操作部に設けて、挿入部に内挿した導電部材により対電極接続端子と対電源接続端子との間を電気的に接続したことにより、導電部材が挿入部の周囲にまとわりつかず、先端部本体に着脱自在な先端フードが高周波電極の座になっている高周波処置具を、使用に際して患者及び術者の双方に負担のないように容易に使用することできる。
可撓管状の挿入部の先端に設けられた先端部本体に、高周波電極の接点が設けられている先端フードを着脱自在に取り付けるためのフード取り付け部と、先端フードがフード取り付け部に取り付けられた状態のときに高周波電極の接点に接触する対電極接続端子とを設けると共に、挿入部の基端に連結されている操作部に、高周波電源コードを接続するための対電源接続端子を設けて、挿入部に内挿した導電部材により対電極接続端子と対電源接続端子との間を電気的に接続した。
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図１は高周波処置用内視鏡の全体構成を示しており、可撓管状の挿入部１の先端に先端部本体２が連結され、挿入部１の基端には操作部３が連結されている。なお、先端部本体２部分が平面断面図が示され、操作部３部分は側面図が示されている。
図２は挿入部１の先端部分の平面断面図であり、略円柱状に形成された先端部本体２の先端面に観察窓２１が配置され、その後方位置には、先端部本体２に内蔵された対物光学系２２による被写体の投影位置に固体撮像素子２３の撮像面が配置されている。
２４は、固体撮像素子２３で撮像された内視鏡観察画像を伝送するための信号ケーブルである。ただし、固体撮像素子２３と信号ケーブル２４に代えてイメージガイドファイババンドルを用いたものであってもよい。また、先端部本体２の先端面には、図３に示されるように、観察窓２１の他に、照明窓２５や処置具挿通チャンネルの出口孔２６等が配置されている。
図２に戻って、１０は、先端部本体２に対して着脱自在な先端フードであり、例えばアクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂等のような透明な合成樹脂によって略円筒状に形成されている。
先端フード１０は、図４に示されるように、後半部分が先端部本体２の外周部２ａに被嵌される状態に取り付けられ、先端フード１０の内周面に形成された段差部１１が先端部本体２の先端面に当接することにより、深さ方向の位置決めが行われる。したがって、この実施例においては先端部本体２の外周部２ａが、先端フード１０を着脱自在に取り付けるためのフード取り付け部になっている。
先端フード１０の先端面の左右両端付近には、図５にも示されるように、一対の高周波電極１２ａ，１２ｂ（バイポーラ）が各々前方に向けて突設されている。そして、図２に示されるように、先端フード１０の段差部１１より後方の内周面の１８０°対称の位置に突出配置された一対の接点１４ａ，１４ｂと前述の一対の高周波電極１２ａ，１２ｂとが、先端フード１０内に埋設されている導線１３ａ，１３ｂを介して各々導通している。
先端部本体２の外周部には、図３にも示されるように、一対の凹部２７ａ，２７ｂが先端フード１０側の一対の接点１４ａ，１４ｂと位置を合わせて形成されていて、各凹部２７ａ，２７ｂの先端部分は先端部本体２の先端面に達している。
そして、先端フード１０が先端部本体２の外周部２ａに被嵌されて取り付けられた状態のときに一対の高周波電極１２ａ，１２ｂの各接点１４ａ，１４ｂに接触する対電極接続端子２８ａ，２８ｂが各凹部２７ａ，２７ｂ内に配置されており、挿入部１内に挿通配置された一対の導電コード４ａ，４ｂ（導電部材）が各々独立して対電極接続端子２８ａ，２８ｂに接続されている。
各対電極接続端子２８ａ，２８ｂは、導電性がよくてバネ性のある金属板によって形成されており、各対電極接続端子２８ａ，２８ｂの先側半部（図２において左側半部）は、先端フード１０が装着される際に接点１４ａ，１４ｂと干渉するよう外方に膨らんだ状態に曲がった形状に形成されている。
そして、先端部本体２に先端フード１０が取り付けられる際には、各対電極接続端子２８ａ，２８ｂが、接点１４ａ，１４ｂにより内方に押し込まれて弾性変形し、先端部本体２に先端フード１０が取り付けられた状態では、図４に示されるように、接点１４ａ，１４ｂに弾力的に接触した状態を維持しつつほぼ元の形状に復帰する。
その結果、対電極接続端子２８ａ，２８ｂは、先端フード１０を先端部本体２に弾力的に係止するためのクリックバネを兼用しており、先端フード１０が先端部本体２に取り付けられた状態では、対電極接続端子２８ａ，２８ｂのバネ力によって先端フード１０が先端部本体２に保持される。
そして、先端フード１０を強く前方に移動させる力が加わると、接点１４ａ，１４ｂが対電極接続端子２８ａ，２８ｂを内方に弾性変形させながら、先端部本体２が先端フード１０から引き出される。
一対の対電極接続端子２８ａ，２８ｂに個別に接続されている導電コード４ａ，４ｂは、各々電気絶縁性の被覆が施されて挿入部１の全長にわたって内挿されており、先端フード１０が先端部本体２に取り付けられた状態では、対電極接続端子２８ａ，２８ｂと接点１４ａ，１４ｂとの接触を介して導電コード４ａ，４ｂが高周波電極１２ａ，１２ｂと導通した状態になる。
一対の導電コード４ａ，４ｂの基端は、図１に示されるように各々操作部３内に達していて、操作部３の側面に突設された一対の対電源接続端子５ａ，５ｂに個別に接続されている。
７０は高周波電源装置であり、その正負両極の出力端子に接続されている高周波電源コード７１ａ，７１ｂの先端に高周波電源プラグ７２ａ，７２ｂが取り付けられ、その高周波電源プラグ７２ａ，７２ｂが対電源接続端子５ａ，５ｂに対して接続及び取り外し自在になっている。
したがって、先端部本体２に先端フード１０を取り付けて、高周波電源プラグ７２ａ，７２ｂを対電源接続端子５ａ，５ｂに接続することにより、先端フード１０の先端の高周波電極１２ａ，１２ｂが高周波電源装置７０に接続された状態になって、高周波電極１２ａ，１２ｂに触れている生体粘膜を切開、切除又は凝固する等の高周波処置を行うことができる。
そして、対電極接続端子２８ａ，２８ｂと対電源接続端子５ａ，５ｂとの間を接続する導電コード４ａ，４ｂが、挿入部１に内挿されていて挿入部１の周囲にまとわりつかないので、導電コード４ａ，４ｂが患者及び術者の双方に対して苦痛、煩わしさ等の負担を与えない。
また、導電コード４ａ，４ｂが処置具挿通チャンネルに通されていないので、処置具挿通チャンネルを通じて吸引を行ったり、処置具挿通チャンネルに随時処置具を挿入して必要な処置を行うことができる。
図６は、上記実施例の先端部本体２に、高周波電極１２ａが一個だけのいわゆるモノポーラタイプの先端フード１０を取り付けた状態を示しており、先端部本体２の負極側の対電極接続端子２８ｂと係合させるためのダミー接点１４′が先端フード１０の内周面から内方に突設されており、高周波電源装置７０の負極側の高周波電源コード７１ｂは大きな接触面積を有する対極板（図示せず）に接続される。
本発明の第１の実施例の高周波処置用内視鏡の全体構成を示す平面断面と側面の複合図である。 本発明の第１の実施例の高周波処置用内視鏡の先端フードが取り付けられていない状態の挿入部先端の平面断面図である。 本発明の第１の実施例の高周波処置用内視鏡の挿入部先端の正面図である。 本発明の第１の実施例の高周波処置用内視鏡の先端フードが取り付けられた状態の挿入部先端の平面断面図である。 本発明の第１の実施例の高周波処置用内視鏡の先端フードの正面図である。 本発明の第２の実施例の高周波処置用内視鏡の先端フードが取り付けられた状態の挿入部先端の側面断面図である。
符号の説明
１ 挿入部
２ 先端部本体
２ａ 外周部（フード取り付け部）
３ 操作部
４ａ，４ｂ 導電コード
５ａ，５ｂ 対電源接続端子
１０ 先端フード
１２ａ，１２ｂ 高周波電極
１４ａ，１４ｂ 接点
１４′ ダミー接点
２１ 観察窓
２７ａ，２７ｂ 凹部
２８ａ，２８ｂ 対電極接続端子
７０ 高周波電源装置
７１ａ，７１ｂ 高周波電源コード
７２ａ，７２ｂ 高周波電源プラグ

Claims (4)

  1. 可撓管状の挿入部の先端に設けられた先端部本体に、高周波電極の接点が設けられている先端フードを着脱自在に取り付けるためのフード取り付け部と、上記先端フードが上記フード取り付け部に取り付けられた状態のときに上記高周波電極の接点に接触する対電極接続端子とを設けると共に、高周波電源コードを接続するための対電源接続端子を上記挿入部の基端に連結されている操作部に設けて、上記挿入部に内挿した導電部材により上記対電極接続端子と上記対電源接続端子との間を電気的に接続したことを特徴とする高周波処置用内視鏡。
  2. 上記対電極接続端子が、上記先端部本体の外周面に形成された凹部内に配置されている請求項１記載の高周波処置用内視鏡。
  3. 上記対電極接続端子が、上記先端フードを上記先端部本体に弾力的に係止するためのクリックバネを兼用している請求項１又は２記載の高周波処置用内視鏡。
  4. 上記対電極接続端子と上記導電部材と上記対電源接続端子とが各々一対ずつ配置されている請求項１、２又は３記載の高周波処置用内視鏡。
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