JP6602580B2 - 内視鏡システム - Google Patents

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本発明は、挿入部が硬性な内視鏡と、処置具と、を備える内視鏡システムに関する。
医療分野、工業分野等において、細長な挿入部を備えた、内視鏡が使用されている。
内視鏡には視野方向が、挿入部長手軸の前方である直視型内視鏡、挿入部長手軸の側方である側視型内視鏡、挿入部長手軸に対して斜め前方である斜視型内視鏡等がある。
そして、体内或いは装置内等に挿入される挿入部には硬性なタイプと、軟性なタイプと、がある。
また、内視鏡には挿入部に処置具チャンネルを設けたものがある。処置具チャンネルを有する内視鏡によれば、体内に挿入部を挿入することによって観察しつつ該処置具チャンネルを介して体内に導いた処置具によって各種治療処置を行える。
しかし、耳鼻科用の硬性な内視鏡を用いて例えば鼻腔内の患部を焼灼する処置を行う場合、術者は、内視鏡と処置具とをそれぞれ別々に鼻腔内に挿入しなければならない。その上で、術者は、限られたワーキングスペース内において、内視鏡の手元操作と処置具の手元操作とを行って処置を行う。
具体的に、術者は、内視鏡システムのモニタ画面上に患部の内視鏡画像を表示させ、この状態を保持しつつ処置具を鼻腔内に挿入して内視鏡画像を観察しつつ患部を焼灼する。
そして、患部が複数の場合、術者は、1つの患部の焼灼を終了した後、内視鏡挿入部を移動させる操作を行って別の患部をモニタ画面上に表示させたうえで、上述したように処置具を鼻腔内に挿入して内視鏡画像を観察しつつ患部を焼灼する。
つまり、術者は、内視鏡挿入部を移動させて患部をモニタ画面に表示させる操作と、処置具を鼻腔内に挿入して患部を焼灼する処置と、を繰り返し行う必要がある。
なお、特許文献1には内視鏡の挿入部の外周面側に沿わせて添設させた状態で処置具を支持する処置具ガイドが内視鏡に固定された内視鏡システムが示されている。
特開2002−330928号公報
しかしながら、内視鏡及び処置具を手元操作するワーキングスペースが限られているため、患部の位置によっては内視鏡と処置具とが干渉して処置を行うことが困難になる場合がある。このような場合、術者は、姿勢を変えて新たなワーキングスペースを確保して焼灼を行っている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、限られたワーキングスペース内において内視鏡と処置具とを干渉させること無く、観察及び処置をスムーズに行える内視鏡システムを提供することを目的にしている。
本発明の一態様の内視鏡システムは、挿入部長手軸方向に対して交差する方向が視野方向である少なくとも一つの第1撮像部を内蔵する硬性な挿入部と、挿入部の基端側に設けられた操作部と、を有する内視鏡と、細長で硬性なプローブ本体を有する治療用プローブと、前記内視鏡の挿入部に対して移動可能に装着される装着部、及び前記治療用プローブのプローブ本体を該挿入部の側部に沿わせて配置させるプローブ固定部を有し、前記内視鏡の操作部の先端近傍に設けられる装着具と、を具備している。
本発明によれば、限られたワーキングスペース内において内視鏡と処置具とを干渉させること無く操作して観察及び処置を行える内視鏡システムを実現できる。
硬性鏡と処置具とを含む内視鏡システムを説明する図 一体状態の内視鏡と処置具と装着具とを説明する図 内視鏡と装着具と処置具との関係を説明する分解斜視図 図3の矢印Y4A−Y4A線断面図 図4Aの矢印Y4B−Y4B線断面図 装着具の変形例であって、挿入部に対して固定力を調整して取り付け可能な装着具を説明する図 図2の矢印Y5A方向から挿入部の先端面を見たときの図 図5Aの矢印Y5B−Y5B線図 組立体の内視鏡による内視鏡画像を説明する図 2つの患部画像を処置を考慮して表示した状態と、その後の処置部画像の移動を説明する図 第1患部の処置完了後の処置部画像の移動を説明する図 挿入部に1つの撮像装置を備えた内視鏡と3つの撮像装置を備えた内視鏡を説明する図 1つの撮像装置を備えた内視鏡がとらえた患部と3つの撮像装置を備えた内視鏡がとらえた患部とを説明する図 第1の撮像部と第2の撮像部を設けた内視鏡を説明する図 挿入部長手軸方向に対して交差する視野方向と、この視野方向と異なる視野方向と、を有する内視鏡を説明する図 内視鏡がとらえた患部の内視鏡画像を示す図 装着具を挿入部長手軸方向に進退操作、及び、挿入部長手軸周りに回動操作可能にする他の構成例を説明する図 図10AのY10B−Y10B線断面図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
なお、以下の説明に用いる各図において、各構成要素を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、構成要素毎に縮尺を異ならせてあるものもある。また、本発明は、これらの図に記載された構成要素の数量、構成要素の形状、構成要素の大きさの比率、及び各構成要素の相対的な位置関係のみに限定されるものではない。
図1を参照して内視鏡システムを説明する。
内視鏡システム1は、内視鏡2と、内視鏡観察装置3と、処置具4と、処置装置5と、表示装置6と、を備えている。符号7は、装着具であり、符号8は鼻腔であり、符号8aは患部であり、符号8aiは患部8aの内視鏡画像である。内視鏡2は、耳鼻科用の内視鏡であって、図2の破線に示すように術者の手によって把持されて鼻腔内に挿入される。
図1、図2に示す内視鏡2は、硬性で外形が円形の挿入部21と、挿入部21の基端側に設けられた細長で筒状の操作部22と、操作部22の側部から延出するユニバーサルコード23と、を備えている。
内視鏡2は、挿入部21の先端側に第1撮像部を構成する第1撮像装置11を内蔵している。第1撮像装置11は、観察レンズ24、対物光学系(不図示)、撮像光学系(不図示)、撮像素子15、回路基板(不図示)、信号線(不図示)等を有して構成されている。
第1撮像部は、視野方向が挿入部長手軸21a方向に対して直交する方向に設定されている。そのため、観察レンズ24及び照明光学系(不図示)は、挿入部21の先端側の側部である側周面の予め定めた位置に設けられている。
操作部22は、把持部を兼用し、その側部にはフリーズ信号を発生させるフリーズスイッチ22aや、写真撮影を行う際のレリーズ信号を発生させるレリーズスイッチ22b等の各種操作部材等が配設されている。
ユニバーサルコード23内には、照明光学系を構成する照明光を伝送するライトガイドファイバ束(不図示)、スイッチ22a、22bから延出される信号線(不図示)、第1撮像装置11から延出される信号線等が挿通している。ユニバーサルコード23の基端部は、内視鏡観察装置3にコネクタ(不図示)を介して着脱自在に接続される。
内視鏡観察装置3は、光源装置とカメラコントロールユニットとを兼用し、光源31と、図示しない制御回路を備えた制御部32等と、を内蔵している。光源31から出射される照明光は、ライトガイドファイバ束の基端面に集光され、挿入部21の先端側の側部に設けられた照明光学系を構成する照明レンズ(不図示)から出射されて観察部位を照射する。
制御部32には、スイッチ22a、22bから延出される信号線、第1撮像装置11から延出される信号線等が接続されている。制御部32からは、撮像素子15を駆動、制御する電力、制御信号が出力される。撮像素子15から出力される電気信号は、制御部32を介して画像処理回路(不図示)に伝達されて映像信号に生成される。
生成された映像信号は、図示されていない映像ケーブルを介して表示装置6に出力され、表示装置6の画面6a上に第1撮像装置11がとらえた観察部位の内視鏡画像8aiが表示される。
また、スイッチ22a、22bから出力されたフリーズ信号、レリーズ信号は、制御部32を介してメモリ制御回路に伝達されるようになっている。
処置具4は、治療用プローブであって例えば、不活性ガスプラズマ凝固用プローブ(以下、プローブ4と記載する)である。プローブ4は、硬性で予め定めた直径及び長さのプローブ本体41を有している。プローブ本体41は、挿入部21の側部に沿わせて配置されている。
符号42は処置部であって、プローブ本体41の先端側に設けられている。処置部42は、止血モードの高周波電流をプラズマ化したアルゴンガスとともに出力する部位である。処置部42は、後述する先端位置決め部材(以下、位置決め部材と略記する)9内に配置されて位置決めされる。
符号43は、可撓性コードであり、可撓性コード43は、プローブ本体41の基端側から延出されている。可撓性コード43の基端部は、コネクタ(不図示)を介して処置装置5に着脱自在である。
処置装置5は、生体組織治療のためのプラズマアークを発生させる高周波装置である。処置装置5には図示しない例えばフットスイッチが接続されている。フットスイッチをON操作することによって、処置部42から高周波電流がプラズマ化したアルゴンガスとともに出力されるようになっている。
なお、図示は省略するが内視鏡観察装置3と処置装置5とを電気的に接続して、操作部22に処置用スイッチ(不図示)を設け、この処置用スイッチの手元操作によって処置部42から高周波電流がプラズマ化したアルゴンガスとともに出力されるようにしてもよい。
図1−図3に示す装着具7は、樹脂製、あるいは、金属製の硬性部材であって、取付部71と、支持部72と、を有している。取付部71には内視鏡2の挿入部21が配設可能であると共に、処置具4のプローブ本体41が固設可能に構成されている。
なお、図2に示す符号10は組立体であって、装着具7の取付部71に挿入部21が所定の状態に配設され、プローブ本体41が所定の状態で固定されている。
そして、装着具7は、図2に示すように術者の操作部22を把持する手の指で挿入部21の長手軸方向に対して進退操作可能であると共に、挿入部21の長手軸周りに回動操作可能に構成されている。
したがって、術者が装着具7を例えば破線で示す矢印Y2Aに示すように後退させる操作と、破線で示す矢印Y2Bに示すように操作部22側から見て時計方向に回転させる操作と、を行う。すると、位置決め部材9が挿入部21の外周面上を移動して処置具4の挿入部21に対する配置位置が実線に示す位置から破線に示す位置に変更される。
図2−図4Bに示すように取付部71の外周面には周溝73が設けられている。周溝73には、操作部22を把持する手の例えば人指し指等が配置可能である。符号74は、滑り止めであって、周方向に複数の凹凸部を設けて構成されている。
取付部71には、第1貫通孔71h1と、第2貫通孔71h2と、が設けられている。第1貫通孔71h1の中心軸71a1と、第2貫通孔71h2の中心軸71a2と、は平行である。
第1貫通孔71h1は、挿入部挿通孔であって、図3の一点鎖線Y3Aに示すように挿入部21が挿通される。したがって、第1貫通孔71h1と挿入部21の外径とは予め定めた嵌め合いに設定されている。
図4A、図4Bに示す第1貫通孔71h1は、装着部として機能する。そのため、第1貫通孔71h1の例えば先端側内面には挿入部装着部材75Aが第1凹部75c1に例えば接着によって固設されている。
挿入部装着部材75Aは、予め定めた弾性力を有する環状弾性部材であって、その内孔75hの内径は、挿入部21の外径より予め定めた寸法小径である。
挿入部装着部材75Aには、複数のスリット75sを形成して、弾性変形可能な複数の押圧部75kが設けられている。押圧部75kの内周面は、挿入部装着部材75Aの内孔75hを通過した挿入部21の外周面に密着して弾性力によって押圧配置される。この結果、ユーザーは、挿入部21に対して装着具7を長手軸方向に対して所望する位置に配置することが可能である。
そして、例えば術者がこの弾性力よりも大きな力量を装着具7に付与することによって、該装着具7が挿入部21に対して挿入部軸方向に進退移動、あるいは、挿入部軸周りに回動移動する。
なお、挿入部装着部材75Aの配置位置は、先端側内面に限定されるものでは無く、基端側内面、あるいは、先端側内面及び基端側内面の両方に配置するようにしてもよい。
第2貫通孔71h2は、プローブ本体挿通孔であって、例えば図3の一点鎖線Y3Bに示すように可撓性コード43、プローブ本体41が挿通される。
図4A、図4Bに示す第2貫通孔71h2は、プローブ固定部として機能する。そのため、第2貫通孔71h2の基端側内面にはプローブ固定部材75Bが第2凹部75c2に例えば接着によって固設されている。
プローブ固定部材75Bは、予め定めた弾性力を有する挿入部装着部材75Aと略同様な環状弾性部材であって、その内孔75h2の内径は、プローブ本体41の外径より予め定めた寸法小径である。
プローブ固定部材75Bには挿入部装着部材75Aと同様に、複数のスリット75sを形成して、弾性変形可能な複数の押圧部75kが設けられている。押圧部75kの内周面は、プローブ固定部材75Bの内孔75h2を通過したプローブ本体41の外周面に密着して弾性力によって押圧配置される。この結果、プローブ本体41は、装着具7に対して所望する位置に一体的に固設される。
なお、プローブ固定部材75Bの配置位置は、基端側内面に限定されるものでは無く、先端側内面、あるいは、基端側内面及び先端側内面の両方に配置するようにしてもよい。
なお、図4Cに示すように第1貫通孔71h1の先端側内周面に第1凹部75c1を設ける代わりに基端側内面に第3凹部としてOリング77を配置するためのOリング用配置穴76を設けるようにしてもよい。
Oリング用配置穴76の内径とOリング77の外径とは略同径である。Oリング77の内孔77hの内径は、挿入部21の外径より予め定めた寸法大径である。Oリング用配置穴76の内周面に雌ネジが形成されている。
符号78は、締付部材である。締付部材78は、小径部78sと大径部78bとを有し、小径部78sの外周面には雄ネジが設けられている。小径部78sの雄ネジは、Oリング用配置穴76の雌ネジに螺合する。締付部材78の内孔78hは、挿入部21の外径より予め定めた寸法大径である。
Oリング用配置穴76に配置されたOリング77は、締付部材78の雄ネジをOリング用配置穴76の雌ネジに螺合していくことによって、締付部材78の小径部78sの先端面がOリング77に当接することによって徐々に押し潰されて内孔77hの内径が挿入部21の外径より小径になって装着具7が挿入部21に固定される。
この構成によれば、締結部材78のOリング用配置穴76に対する螺合状態を適宜設定することによって、装着具7の挿入部21に対する固定力の調整が可能になる。
支持部72には溝72aが形成されている。溝72aの内径と、第2貫通孔71h2の内径とは同寸法である。したがって、第2貫通孔71h2に挿通されたプローブ本体41は、第2貫通孔71h2の内面と取付部71の先端面側に突出している支持部72の溝72aの内面とによって支持されて、挿入部21の側部に沿って配置される。
図3、図5A、図5Bに示す位置決め部材9は、絶縁部材であって、例えば硬質な樹脂製である。位置決め部材9には、基端面に開口を有して長手軸9aに沿って形成されたストレート穴9bと、先端面側に開口を有して長手軸9aに交差する傾斜穴9cと、が設けられている。傾斜穴9cとストレート穴9bとは中央で連通している。
図3の矢印3Cに示すように位置決め部材9に処置部42及びプローブ本体41が配置される。処置部42は、ストレート穴9bを通過して傾斜穴9c内に配置され、プローブ本体41の先端部はストレート穴9b内に配置される。そして、処置部42は、位置決め部材9の先端面側より予め定めた長さ突出するように設定される。その後、プローブ本体41は、ストレート穴9b内に接着によって固設され、処置部42は傾斜穴9c内に接着によって固設される。
また、位置決め部材9の上面9uには、挿入部21の外周面に当接する当接部9dが4つ設けられている。上面9uは、挿入部21の外周面に対向する曲面である。当接部9dは、上面9uの四隅から突出した半球形状部であって、挿入部21の外周面に対して点接触するように構成されている。
なお、第2貫通孔71h2には図3の一点鎖線Y3Bに示すように可撓性コード43、プローブ本体41が挿通されるとしている。しかし、第2貫通孔71h2に処置部42、プローブ本体41を挿通した後、処置部42、プローブ本体41を位置決め部材9に固設するようにしてもよい。
ここで、組立体10の作用を説明する。
術者は、鼻腔内に挿入して患部を焼灼する際、組立体10を用意する。そして、内視鏡2の挿入部21を鼻腔8内に挿入して観察を行う。このとき、図6Aに示すように画面6a上には鼻腔8の粘膜と、位置決め部材9及び処置部42の内視鏡画像9i、42iが表示される
術者は、観察を続けて図6Bに示すように画面6a上に焼灼する必要のある患部である例えば2つの患部画像8bi、8ciを処置を考慮して表示する。
ここで、術者は、画面6aを観察しつつ、操作部22を把持する手の指で装着具7を前進させる操作を行う。すると、装着具7にプローブ本体41が固定されているため、プローブ本体41が挿入部21に対して前進する。
したがって、処置部画像42iが二点鎖線の矢印に示すように第1患部画像8biに向かって移動していく。術者は、破線に示す所定の状態に配置されたと判断したとき、装着具7から指を離す。図6B中の符号41iは、プローブ本体41の内視鏡画像である。
術者がフットスイッチをON操作すると、処置部42から患部8b(不図示)に高周波電流がプラズマ化したアルゴンガスとともに出力されて焼灼が開始される。術者は、画面6aを観察しつつ焼灼処置を行う。
第1患部8bの処置完了後、術者は、操作部22を把持する手の指で装着具7を後退させる操作と時計回りに回転させる操作と、を同時に、又は、順番に行う。この結果、プローブ本体41が挿入部21に対して後退すると共に、挿入部21の軸回りに回転されて、図6Cに示すように処置部画像42iが二点鎖線の矢印に示すように第2患部画像8ciに対峙する。その後、術者は、上述したように焼灼処置を行う。符号8beは、処置済みの第1患部である。
第2患部8c(不図示)の焼灼処置完了後、術者は、挿入部21を鼻腔から抜去して、処置を終了する。
このように、装着具7の取付部71に装着部として機能する挿入部挿通孔、及び、プローブ固定部として機能するプローブ本体挿通孔を設けている。そして、プローブ本体41がプローブ固定部に固定されている装着具7を挿入部21に装着して組立体10を構成する。
この結果、術者は、内視鏡2の操作部22を把持する一方の手で、装着具7を操作して、装着具7に固定されているプローブ4の操作を行える。言い換えれば、組立体10を構成することによって、術者は、限られたワーキングスペース内において、片手で内視鏡2及びプローブ4を操作することができる。
したがって、術者は、挿入部21とプローブ本体41とを干渉させること無く操作を行うことができると共に、内視鏡画像を変化させること無く処置部22の配置位置を内視鏡画像内の所望する位置に適宜変更することができる。
術者は、複数の患部、又は、一度で焼灼処置が不可能な広範な患部を内視鏡観察で発見した際、その後、処置を考慮して内視鏡画面上に複数の患部画像を表示させる。この結果、画面に表示された内視鏡画像を変化させること無く、処置部を前進、後退、時計方向、或いは、反時計方向に移動させて所望する患部に対峙させることができる。
そして、術者は、限られたワーキングスペース内において、片手で内視鏡と処置具とを操作して処置をスムーズに且つ確実に行うことができる。
なお、上述した実施形態においては、挿入部21の先端側に設ける第1撮像部を撮像光学系として撮像素子15を備えた電子式の内視鏡としている。しかし、第1撮像部は、挿入部内にリレーレンズ等を設けて接眼部で観察する光学式内視鏡であってもよい。
そして、光学式内視鏡を使用する場合、接眼部にカメラ装置を接続して表示装置6の画面6a上に内視鏡画像を表示させるとよい。
上述した実施形態において、内視鏡2は、挿入部21の先端側に第1撮像部として1つの第1撮像装置11を内蔵する、としている。しかし、内視鏡2の挿入部21先端側に図7Aの下図に示すように第1撮像部を複数、例えば、第1撮像装置11に加えて、第2撮像装置12、第3撮像装置13を設けるようにしてもよい。
各撮像装置12、13は、観察レンズ25、26、対物光学系(不図示)、撮像光学系(不図示)、撮像素子16、17、回路基板(不図示)、信号線(不図示)等を有して構成されている。
なお、この構成において、内視鏡観察装置3には各撮像装置11、12、13の撮像素子15、16、17から出力された電気信号を合成して1つの映像信号に生成して出力する画像処理回路(不図示)が設けられている。
このように、第1撮像部である複数の撮像装置11、12、13を挿入部21に配列する。この結果、図6Aの上図に示す1つの撮像装置11を有する内視鏡では図7Bの左図に示すように2つの患部画像8bi、8biをとらえた内視鏡画像が表示されるのに対して、複数の撮像装置11、12、13を有する本実施形態の内視鏡では図7Bの右図に示すように3つの患部画像8bi、8ci、8diをとらえた範囲の広い内視鏡画像を得ることができる。
この結果、限られたワーキングスペース内において内視鏡と処置具とを用いて範囲が広範な患部の処置をよりスムーズ、且つ、確実に行うことができる。
なお、図8に示すように図7Aの下図に示した第1撮像部である複数の撮像装置11、12、13を挿入部21に配列した内視鏡2の挿入部21の先端面に、第1撮像部と視野方向が異なる、すなわち、視野方向が挿入部長手軸の前方である第2撮像部を設けるようにしてもよい。
この構成によれば、第2撮像部によって挿入部長手軸の前方を観察することができるので、挿入部21の挿入性を大幅に向上させることができる。
なお、第2撮像部は、直視撮像装置28であって、観察レンズ28a、対物光学系(不図示)、撮像光学系(不図示)、撮像素子28b、回路基板(不図示)、信号線(不図示)等を有して構成されている。符号28cは、照明光学系である。
また、この構成において、内視鏡観察装置3には各撮像装置11、12、13の撮像素子15、16、17から出力された電気信号を合成して1つの映像信号に生成して出力する第1画像処理回路(不図示)に加えて、直視撮像装置28から出力された電気信号から映像信号に生成して出力する第2画像処理回が設けられている。
そして、内視鏡観察装置3には、第1画像処理回路で生成した映像信号と第2画像処理回路で生成した映像信号を画面6a上に同時、又は、別々に表示させる表示回路が設けられている。
また、挿入部21の側部に挿入部長手軸21aに対して直交する方向を観察する撮像装置を設ける代わりに、図9Aに示すように挿入部21の先端部の先端面に超広角撮像装置29を設けるようにしてもよい。超広角撮像装置29の視野方向は、挿入部長手軸の前方、及び、挿入部長手軸に対して交差する方向であって、挿入部21の先端面より後方を含む。
この構成によれば、管腔内の全周方向の観察を行って、例えば、患部8e、患部8fをとらえた状態で、挿入部21を回転操作すること無く、装着具7を操作して処置部42を挿入部21に進退移動、及び、回転移動させて処置を行うことができる。
なお、上述した撮像装置11、12、13を周方向に配列して管腔内全周方向の観察を行えるようにしてもよい。
上述した実施形態においては、手指で装着具7を挿入部長手軸21a方向に進退操作、或いは、挿入部長手軸周りに回動操作して処置部42の挿入部21に対する位置を変更するとしている。
しかし、図10A及び図10Bに示すように操作部22に装着具操作具80を固定して、装着具操作具80に回動自在に設けられている一対の円板部材81を回転操作して装着具7を進退移動、或いは、回動移動させるようにしてもよい。
装着具操作具80は、操作具本体83と、蓋部材84と、を備えている。操作具本体83の一端部は、図示されていないゴムバンド或いは面ファスナ等の取付具を介して操作部22に一体的に取り付けられるようになっている。
操作具本体83には、2つの円板配設穴83h1、83h2と、軸用孔83h3と、が設けられている。円板配設穴83h1、83h2には、軸部材82が一体な円板部材81が配設される。
円板部材81が配設された円板配設穴83h1、83h2は、蓋部材84によって塞がれる。符号84hは、円板部材81を外部に突出させる開口である。
円板部材81は、例えば弾性部材であり、装着具7の外周面に密着して弾性力によって配置される。円板部材81のうち一方(図10A参照)は、進退用円板であって、他方(図10Bの左側の円板)は回動用円板である。
一方の円板部材81を図10Aの矢印Y10C方向に回転させることによって装着具7が前進し、逆方向に回転させることによって後退する。
これに対して他方の円板部材81を図10Bの矢印Y10D方向に回転させることによって装着具7が図中の時計方向に回転し、逆方向に回転させることによって反時計方向に回転する。
このように、装着具操作具80を操作部22に取り付けることによって、2つの円板部材81を適宜操作することによって、装着具7を挿入部長手軸21a方向に進退移動、或いは、挿入部長手軸周りに回動移動させて処置部42の挿入部21に対する位置を変更することができる。
なお、2つの円板部材81を設ける代わりに、1つの球状部材(不図示)を回転自在に設けるようにしてもよい。この結果、1つの球状部材を所望する方向に回転させることによって装着具7を挿入部長手軸21a方向に進退移動、或いは、挿入部長手軸周りに回動移動させて、処置部42の挿入部21に対する位置を変更することが可能になる。
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1…内視鏡システム 2…内視鏡 3…内視鏡観察装置 4…処置具(プローブ)
5…処置装置 6…表示装置 6a…画面 7…装着具 8…鼻腔 8a…患部
9…位置決め部材 9a…長手軸 9b…ストレート穴 9c…傾斜穴
9d…当接部 9u…上面 10…組立体 11…第1撮像装置
12…第2撮像装置 13…第3撮像装置 15、16、17…撮像素子
21…挿入部 21a…挿入部長手軸 22…操作部
22a…フリーズスイッチ 22b…レリーズスイッチ 23…ユニバーサルコード24、25、26…観察レンズ 28…直視撮像装置 28a…観察レンズ
28b…撮像素子 29…超広角撮像装置 31…光源 32…制御部
41…プローブ本体 42…処置部 43…可撓性コード 71…取付部
71h1…第1貫通孔 71h2…第2貫通孔 72…支持部 72a…溝
73…周溝 74…滑り止め 75A…挿入部装着部材 75B…プローブ固定部材
75c1…第1凹部 75c2…第2凹部 75h…内孔 75k…保持部
75s…スリット 76…Oリング用配置穴 77…Oリング 77h…内孔
78…締付部材 78b…大径部 78h…内孔 78s…小径部 80…装着具操作具
81…円板部材 82…軸部材 83…操作具本体 83h1、83h2…円板配設穴
83h3…軸用孔 84…蓋部材 84h…開口

Claims (7)

  1. 挿入部長手軸方向に対して交差する方向が視野方向である少なくとも一つの第1撮像部を内蔵する硬性な挿入部と、挿入部の基端側に設けられた操作部と、を有する内視鏡と、
    細長で硬性なプローブ本体を有する治療用プローブと、
    前記内視鏡の挿入部に対して移動可能に装着される装着部、及び前記治療用プローブのプローブ本体を該挿入部の側部に沿わせて配置させるプローブ固定部を有し、前記内視鏡の操作部の先端近傍に設けられる装着具と、
    を具備することを特徴とする内視鏡システム。
  2. 前記内視鏡の挿入部に複数の前記第1撮像部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡システム。
  3. 前記内視鏡の挿入部は、前記第1撮像部と視野方向が異なる第2撮像部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内視鏡システム。
  4. 前記内視鏡挿入部の周方向に複数の前記第1撮像部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡システム。
  5. 前記装着具は、前記内視鏡の挿入部の長手軸方向に移動可能であり、該挿入部の長手軸回りに制限なく回転または回動可能であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡システム。
  6. 前記装着具は、装着部として機能する貫通孔を備え、
    該貫通孔内には前記挿入部の外周面に弾性力によって押圧配置される環状弾性部材を有することを特徴とする請求項5に記載の内視鏡システム。
  7. 前記先端近傍は、前記操作部を把持したときの指の位置であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡システム。
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