JP2005105657A - 作動機器制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 照合手段18により作動機器4,5を有する作動システムと携帯機2とが対応していると判定されると、作動機器4,5を作動させる又は作動可能な状態に移行させる作動機器制御手段19と、携帯機2に内蔵された電池8の残存電力を検出する電池残存電力検出手段9と、電池残存電力検出手段9によって内蔵電池8の残存電力が第1閾値以下であることが検出されると、作動機器制御手段19による作動機器の作動を休止させる又は作動可能状態への移行を休止させる作動休止手段20と、作動休止手段20による作動機器4,5の作動の休止を解除する又は作動可能状態への移行の休止を解除する作動休止解除手段14とをそなえて構成する。
【選択図】 図1
Description
このスマートキーシステムについて、一例を挙げて説明すると、このスマートキーシステムは、ドアを施錠/解錠するロック機構を制御するメインユニットと、携帯キーとから主に構成され、このうち、メインユニットが車両や住宅などに設けられ、携帯キーがユーザによって所持される。
また、このように、ユーザに対して携帯機の電池の交換が必要である旨を事前に通知していたとしても、ユーザに対して与える印象が弱い場合、ユーザは電池の残存電力がゼロとなり携帯機の作動が停止することによってはじめて電池交換の必要性を認識することになる。このため、このユーザは、新しい電池を購入し、交換するまでの間、スマートキーシステムによる利便性を享受できないという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、電池の電力が低下した際に、ユーザに対して、電池交換の必要性を確実に認識させるようにした、作動機器制御装置を提供することを目的とする。
また、請求項3記載の本発明の作動機器制御装置は、請求項1または2記載の内容において、該照合手段により該作動システムと該携帯機とが対応していると判定されると、該作動機器に作動信号を送信する又は作動許可信号を送信する作動信号送信手段を有し、該作動信号送信手段は、該電池残存電力検出手段によって該内蔵電池の残存電力が第1閾値以下であることが検出されると該作動信号送信手段による該作動信号の送信又は該作動許可信号の送信を禁止し、該作動休止解除手段は、該作動信号の送信禁止又は該作動許可信号の送信禁止を解除することを特徴としている。
また、請求項7記載の本発明の作動機器制御装置は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の内容において、該作動システムが車両に搭載される電子機器システムであり、該照合手段は、該携帯機が該電子機器システムに対応したものであるか否かを照合することを特徴としている。
また、請求項9記載の本発明の作動機器制御装置は、請求項8記載の内容において、該作動休止手段は、該作動機器制御手段によって該ロック手段が該ドアを施錠した後に該作動機器制御手段による該ロック手段の作動を休止させることを特徴としている。
また、携帯機内蔵の電池の残存電力が残り少なくなると、作動機器に対する作動信号または作動許可信号の送信を禁止するので、確実に作動機器を休止させることが可能となり、一方、作動機器を復帰させる場合には作動信号または作動許可信号の送信禁止を解除すればよいので、素早く作動機器を復帰させることができる(請求項3)。
また、強制作動手段の操作によって作動機器を強制的に作動させる強制作動信号が送信されて、作動機器が強制的に作動されるので、作動機器を復帰させるだけでなく素早く作動機器を作動させることができる(請求項5)。
また、車両に搭載される電子機器システムに用いられる携帯機に内蔵された電池の残存電力が低下した場合であっても、その旨を確実にユーザに通知することができる(請求項7)。
また、ドアが施錠された後にロック手段の作動が休止されるので、次回、ドアの解錠する際、当該ロック手段の作動が休止したままとなることによって、携帯機に内蔵された電池の残存電力が低下している旨を確実にユーザへ通知することができる(請求項9)。
図1には、本発明の作動機器制御装置が適用されるスマートキーシステム1が示されており、このスマートキーシステム1は、主に、携帯機2,車載ユニット(作動システム;電子機器システム)3によって構成され、この車載ユニット3には、ロック機構(ロック手段)4,イグニッションノブ(エンジン始動手段)5,警告表示部(警告手段)6がそなえられている。なお、ロック機構4とイグニッションノブ5とのそれぞれを「作動機器」という。
これらのうち、電池8は携帯機2が作動するために必要な電源となるものであって、小型化の観点からボタン型電池が適用されている。
また、メインスイッチ11は、電池8と携帯機側ECU12との間に介装され、電池8から携帯機側ECU12へ供給される電力を断接できるようになっている。なお、このメインスイッチ11には半導体素子が適用されている。
また、このスイッチ制御手段14は、車載ユニット3から休止信号を受信した場合にメインスイッチ11をオフ状態に切り換えるようになっている。これにより、携帯機2の作動を休止させ、電池8から携帯機側ECU12に供給される電力(即ち、待機電流)を停止することで、電池8の消耗を防ぐことができるようになっている。
次に、車載ユニット3について説明すると、この車載ユニット3には、ロック機構4,イグニッションノブ5,警告手段6の他に、いずれも図示しない、入出力装置,不揮発性メモリ,CPUなどがそなえられるとともに、図1に示す、アンテナ16と車載ECU(作動機器制御手段)17とがそなえられている。そして、この車載ECU17には、照合手段18,作動信号送信手段(作動機器制御手段)19,作動休止手段20がそれぞれソフトウェアとして設けられている。なお、これらの照合手段18,作動信号送信手段19,作動休止手段20はそれぞれ電気回路などによって構成してもよい。
また、この場合、ユーザは、強制作動手段であるキーレスエントリのスイッチ10を操作してドアを開けることは可能で、この操作により、電池8からの電力が携帯機側ECU12に供給され、携帯機側ECU12に内蔵された上述のスイッチ制御手段14が、車載ユニット3へ休止解除信号を送信するようになっている。
まず、図3に示すフローチャートのステップS11において、ID照合のためのリクエスト操作があったか否かが判断される。具体的には、車両7のドアノブスイッチが操作されたか否かが判断される。ここで、ドアノブスイッチの操作が行なわれた場合(即ち、リクエスト操作があった場合)には、ステップS12において、携帯機2から携帯IDが車載ユニット3に送信され、車載ECU17の照合手段18によって、携帯IDと車載IDとの認証処理が行なわれる。そして、当該認証が成立した場合にはステップS13に進む。
その後、ステップS15において電池8の電圧が下限閾値V1を上回っているか否かが判定され、このステップS15において、電圧(電力)が下限閾値V1を上回っている(即ち、電圧>下限閾値V1)と判定された場合には、ロック機構4およびイグニッションノブ5を通常通りに作動させる(ステップS18)。つまり、警告表示部6のみが作動することによって携帯機2の電池9を交換することを通知するのである。
上述のように、本発明の作動機器制御装置によれば、携帯機2に内蔵の電池8の残存電力がなくなってしまう前にロック機構4の作動やイグニッションノブ5の機能を休止させることによって、確実にユーザへ電池8の交換が必要であるという印象を与えることが可能である。また、休止したロック機構4の作動やイグニッションノブ5の機能を容易に復帰させることも可能である。これにより、携帯機2の電池切れに起因するスマートキーシステム1の停止を極力回避することができる。
また、この電磁スイッチ10をキーレスエントリの操作ボタンと兼用させることにより、ロック機構4やイグニッションノブ5の機能休止の理由がわからないユーザであっても、利便性を損なわないようにすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
また、上述の実施形態では、認証要求操作に応じて残存電力信号を車載ECU17に送信して、残存電力が所定値以下である場合には、車載ECU17の作動休止手段20からの休止信号によりロック機構4およびイグニッションノブ5の作動を休止させるとともに携帯機2の電源をオフ状態とするように構成したが、このような構成に限定されるものではない。
また、作動休止手段20を設けることなく、電池8の残存電力が所定値以下となるとメインスイッチ11をオフ状態として携帯機2の電源をオフ状態とすることにより、認証要求操作が行われても携帯側ECU12から車載ECU17への携帯ID信号の送信を休止して照合手段18による認証(照合)を不能とすることにより、携帯機2によるロック機構4およびイグニッションノブ5の作動を休止させるように構成しても良い。
また、上述の実施形態においては、作動機器として、ロック機構4およびイグニッションノブ5が適用された場合について説明したが、これらのロック機構4やイグニッションノブ5に限定するものではなく、例えば、正規ユーザ以外のステアリング操作を禁止するステアリングロック機構など、種々の機器が適用可能である。
2 携帯機
3 車載ユニット(作動システム;電子機器システム)
4 ロック機構(ロック手段)
6 警告表示部(警告手段)
9 電池残存電力検出手段
10 電磁スイッチ(強制作動手段)
11 メインスイッチ
14 スイッチ制御手段(作動休止解除手段)
17 車載ECU(作動機器制御手段)
19 作動信号送信手段(作動機器制御手段)
20 作動休止手段
Claims (9)
- 作動機器を有する作動システムと携帯機とが互いに対応しているか否かを照合する照合手段と、
該照合手段により該作動システムと該携帯機とが対応していると判定されると、該作動機器を作動させる又は作動可能な状態に移行させる作動機器制御手段と、
該携帯機に内蔵された電池の残存電力を検出する電池残存電力検出手段と、
該電池残存電力検出手段によって該内蔵電池の残存電力が第1閾値以下であることが検出されると、該作動機器制御手段による該作動機器の作動を休止させる又は作動可能状態への移行を休止させる作動休止手段と、
該作動休止手段による該作動機器の作動の休止を解除する又は作動可能状態への移行の休止を解除する作動休止解除手段とをそなえた
ことを特徴とする作動機器制御装置。 - 該作動休止手段は、該内蔵電池の残存電力が該第1閾値以下であるときに該携帯機の電源をオフ状態にし、
該作動休止解除手段は、オフ状態にある該携帯機の電源をオン状態にする
ことを特徴とする請求項1記載の作動機器制御装置。 - 該作動機器制御手段は、該照合手段により該作動システムと該携帯機とが対応していると判定されると、該作動機器に作動信号を送信する又は作動許可信号を送信する作動信号送信手段を有し、
該作動休止手段は、該電池残存電力検出手段によって該内蔵電池の残存電力が第1閾値以下であることが検出されると該作動信号送信手段による該作動信号の送信又は該作動許可信号の送信を禁止し、
該作動休止解除手段は、該作動信号の送信禁止又は該作動許可信号の送信禁止を解除する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の作動機器制御装置。 - 該携帯機は、該作動休止解除手段を作動させるべく操作可能な強制作動手段を有し、該作動休止手段によって該作動機器の作動が休止されている又は作動可能状態への移行が休止されているときに該強制作動手段が操作されると、該作動休止解除手段により該休止が解除される
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作動機器制御装置。 - 該作動休止手段によって該作動機器の作動が休止されている又は作動可能状態への移行が休止されているときに該強制作動手段が操作されると、該作動休止解除手段により該休止が解除されるとともに、該作動機器が強制的に作動される又は作動可能状態へ移行する
ことを特徴とする請求項4記載の作動機器制御装置。 - 該残存電力検出手段により該携帯機の電池の残存電力が該第1閾値よりも大きい値として設定された第2閾値以下となったことが検出されると、該携帯機の使用者に警告を行なう警告手段を有する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の作動機器制御装置。 - 該作動システムが車両に搭載される電子機器システムであり、
該照合手段は、該携帯機が該電子機器システムに対応したものであるか否かを照合する
ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の作動機器制御装置。 - 該電子機器システムが、該車両のドアを施錠又は解錠するロック手段を有し、
該照合手段により該携帯機と該電子機器システムとが対応していると判定されると、該作動機器制御手段は、該ロック手段を作動させて該ドアを施錠又は解錠する
ことを特徴とする請求項7記載の車両用制御機器制御装置。 - 該作動休止手段は、該作動機器制御手段によって該ロック手段が該ドアを施錠した後に該作動機器制御手段による該ロック手段の作動を休止させる
ことを特徴とする請求項8記載の車両用制御機器制御装置。
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