JP2009143439A - セキュリティシステム、セキュリティ制御装置、操作装置及び携帯機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯機3には、同携帯機3の電池10aの残量を検出する電池残量検出回路14が設けられている。携帯機3は、電池残量検出回路14から出力される電池残量検出信号に基づいて電池10aの残量を取得し、取得した電池10aの残量情報を含む電池残量信号S4を送信する。車両2に設けられたセキュリティ制御装置31は、電池残量信号S4に含まれる携帯機3の電池10aの残量情報に基づいて、該携帯機3の電池10aの残量を報知するための報知制御信号を操作装置としてのエンジンスイッチ5に出力し、エンジンスイッチ5の照明用LED44aを点滅させる。
【選択図】図1
Description
本発明によれば、車両の走行用の動力源を始動させるための始動スイッチは、車両を走行させる際に確実に操作されるため、当該始動スイッチに報知手段を設けることにより、携帯機の電池残量を同携帯機の所有者により確実に意識させることができる。
本発明によれば、発光手段から発せられる光を通じて携帯機の電池残量を携帯機の所有者に視認させることができる。よって、携帯機の電池切れに起因して操作対象装置の作動が不能となった場合に、同携帯機の所有者にその原因を視覚に訴えて把握させることができる。
図1に示すように、セキュリティシステム1は、車両2のユーザ(所有者)によって所持される携帯機3と、車両2に設けられた車載装置4とを備えている。車載装置4には、操作装置としてのエンジンスイッチ5と、車両2の走行用動力源であるエンジン6aの駆動を制御するエンジン制御装置6とが接続されている。図2に示すように、エンジンスイッチ5は、運転席前方のインストルメントパネル2aに設けられており、前記エンジン6aを始動若しくは停止する際に操作される。車載装置4は、携帯機3との間の相互無線通信を通じて行われる相互認証が成立したことを条件として、エンジンスイッチ5の操作に基づくエンジン6aの始動をエンジン制御装置6に許可する。
図示しないドアセンサからのドア開閉信号により携帯機3を所持したユーザが車両2に乗り込んだことを検知すると、セキュリティ制御装置31は、携帯機3に対してIDコードを含むIDコード信号S3の出力を要求する旨のID要求信号S1を、車両側送信回路32を通じて送信する。ID要求信号S1を受信した携帯機3は、当該携帯機3に内蔵された電池10aの電力を用いて、前記携帯機側送信回路13からIDコード信号S3を送信する。セキュリティ制御装置31は、車両側受信回路33を通じて受信したIDコード信号S3に含まれる携帯機3に固有のIDコードと、自身のメモリ31aに記憶されているIDコードとを照合し、照合成立した場合には前記エンジンスイッチ5の操作に基づくエンジン6aの始動をエンジン制御装置6に許可する。この状態においてエンジンスイッチ5の操作ボタン42が押圧方向Aへ押圧されると、エンジン6aが始動する。
ここで、携帯機3の電池10aの残量が充分である場合、即ちメモリ31aに格納された閾値以上であると判断した場合には、セキュリティ制御装置31は、照明用LED44aを点滅させる旨の報知制御信号を出力しない。このため、携帯機3の電池10aの残量が充分である場合、エンジンスイッチ5の透光部44は点滅しない。
また、取得した携帯機3の電池10aの残量がメモリ31aに格納された閾値よりも低い旨判断した場合には、セキュリティ制御装置31は、照明用LED44aを点滅させる旨の報知制御信号を点灯回路46へ出力する。これにより、エンジンスイッチ5の透光部44が点滅し、携帯機3の所有者に同携帯機3の電池10aの残量が少ないことが報知される。携帯機3の所有者は、該透光部44の点滅により携帯機3の電池10aの残量が少ないことを視覚を通じて認識(視認)することができる。そして、携帯機3の所有者は、携帯機3の電池が切れる前に電池の交換をすることができる。なお、この場合には、前述したように、携帯機3はまだ無線通信が可能な状態であるので、同携帯機3を前記スロット装置20に挿入するか否かはユーザの任意である。
一方、ユーザが車両2に乗り込む際にすでに電池が消耗していることも想定される。この場合、携帯機3に内蔵された電池10aの電力を用いた無線通信が不能となっているため、セキュリティ制御装置31から送信されるID要求信号S1に対し、携帯機3からIDコード信号S3が返信されない。従って、セキュリティ制御装置31は、電池10aの電力を用いた通信回路10によるID照合が成立しなかったと判断し、照明用LED44aを点滅させる旨の報知制御信号を出力する。これにより、エンジンスイッチ5の透光部44が点滅し、携帯機3の所有者に同携帯機3の電池10aの残量が消耗していることが報知される。携帯機3の所有者は、該透光部44の点滅により携帯機3の電池10aの消耗していることを視覚を通じて認識(視認)することができる。この場合、エンジンスイッチ5の操作に関わらず透光部44が点滅するため、携帯機3の所有者は、エンジンスイッチ5を操作する前に携帯機3の電池10aの残量を把握することができる。そして、ユーザは、同携帯機3を前記スロット装置20に挿入する必要があることを迅速に判断できる。
(1)操作対象装置としての車両2を操作するためのエンジンスイッチ5に設けられた透光部44が点滅することによって携帯機3の電池10aの残量が報知されるため、該透光部44の点滅を通じて携帯機3の電池残量を同携帯機3の所有者(ユーザ)に意識させることができる。また、携帯機3の所有者が車両2を操作する際、同所有者の意識は自ずとエンジンスイッチ5に向けられるため、携帯機3の電池残量を同携帯機3の所有者に意識させ易い。よって、携帯機3の電池切れに起因して車両2の作動が不能となった場合に、同携帯機3の所有者にその原因を把握させることができる。その結果、携帯機3の所有者は、携帯機3の電池切れに起因して車両2の作動が不能となった場合の対応策を迅速にとることが可能となり、同所有者が車両2の操作の開始に手間取ってしまうことを防止することができる。
・上記実施の形態では、報知手段としてエンジンスイッチ5に設けられた照明用LED44aを点滅させて電池10aの残量を報知したが、このような態様に限定されない。例えば、図5に示すように、エンジンスイッチ5aの内部にスピーカー51を設け、該スピーカー51から例えば「ピー、ピー」というような警告音を発生させて、携帯機3の電池10aの残量が少ない旨をユーザの聴覚に訴えて報知してもよい。また、例えば、図6に示すように、エンジンスイッチ5bの内部にスピーカー52と音声データを登録したICチップ53とを設け、該スピーカー52から例えば「携帯機の電池の残量がわずかです。エンジン6aを始動、又は停止する時は、携帯機をスロット装置に挿入してください。」というような音声を発生させて、携帯機3の電池10aの残量が少ない旨を報知してもよい。ユーザが行うべき動作をアナウンスすることによりエンジン6aの始動・停止操作が円滑に行われる。また、図7に示すように、エンジンスイッチ5cの内部に振動装置54を設け、該振動装置54によってエンジンスイッチ5cの操作ボタン42を振動させることにより携帯機3の電池10aの残量が少ない旨をユーザの触覚を通じて報知してもよい。また、図8に示すように、エンジンスイッチ5dの内部に吸熱或いは発熱することによって操作ボタン42の温度を変化させる装置55(吸熱装置、或いは、加温装置)を設け、該装置55によって操作ボタン42の温度を変化させることにより携帯機3の電池10aの残量が少ない旨をユーザの温覚を通じて報知してもよい。この場合、携帯機3の所有者は、エンジンスイッチ5dの操作ボタン42を指Fで操作することにより携帯機3の電池残量を把握することができる。また、上記実施の形態に、これらの装置51〜55を組み合わせて電池10aの残量を報知するようにしてもよい。
(イ)前記携帯機は、前記操作対象装置から送信される残量要求信号に対する応答として前記電池残量信号を送信することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のセキュリティシステム。この構成によれば、残量情報が要求された場合にのみ携帯機から電池残量信号が送信されるため、携帯機の電池の消耗を抑制する(節電する)ことができる。
Claims (10)
- ユーザによる操作を通じて作動する操作対象装置に設けられるとともに、該ユーザに所持されて電池を動作電源とする携帯機との間の無線通信を通じて前記操作対象装置の作動を許可する制御手段を備えてなるセキュリティシステムであって、
前記携帯機は、前記電池の残量を検出する電池残量検出手段を備え、該電池残量検出手段を通じて取得される前記電池の残量情報を含む電池残量信号を無線にて送信し、
前記制御手段は、前記携帯機から送信される電池残量信号に含まれる残量情報に基づいて、前記電池の残量を、前記操作対象装置を操作するための操作装置に設けられた報知手段を通じて報知することを特徴とするセキュリティシステム。 - 前記携帯機は、前記操作対象装置に設けられたトランスポンダ通信手段を通じて送信されるトランスポンダ駆動電波を受けて駆動されて該携帯機に固有のIDコードを含むトランスポンダ信号を送信するトランスポンダを備え、
該トランスポンダ信号に含まれる前記IDコードと予め登録されたIDコードとの照合が成立した場合に、前記制御手段は、前記操作対象装置の作動を許可することを特徴とする請求項1に記載のセキュリティシステム。 - 前記操作装置は、前記操作対象装置としての車両の走行用動力源を始動させるための始動スイッチであることを特徴とする請求項1又は2に記載のセキュリティシステム。
- 前記報知手段は、光を発することにより前記電池の残量を報知する発光手段を備えてなることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のセキュリティシステム。
- 前記制御手段は、前記電池残量信号に含まれる前記電池の残量が近く無線通信が困難となる蓋然性が高いとして予め定められた閾値よりも小さかった場合に、前記報知手段を通じて前記電池の残量を報知することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のセキュリティシステム。
- 前記制御手段は、前記操作装置が操作された場合に、同操作装置に設けられた前記報知手段を通じて前記電池の残量を報知することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のセキュリティシステム。
- 前記制御手段は、前記操作対象装置から送信されるID要求信号に対する応答として前記携帯機から送信されるIDコード信号に含まれる該携帯機に固有のIDコードと、予め登録されたIDコードとの照合が成立した場合には、前記操作対象装置の作動を許可し、
ID照合が成立しなかった場合には、前記報知手段を通じて前記電池の残量を報知することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のセキュリティシステム。 - ユーザによる操作を通じて作動する操作対象装置に設けられるとともに、該ユーザに所持されて電池を動作電源とする携帯機との間の無線通信を通じて前記操作対象装置の作動を許可するセキュリティ制御装置であって、
前記携帯機は、前記電池の残量を検出する電池残量検出手段を備え、該電池残量検出手段を通じて取得される前記電池の残量情報を含む電池残量信号を無線にて送信するものであり、
前記携帯機から送信される電池残量信号に含まれる残量情報に基づいて前記電池の残量を、前記操作対象装置を操作するための操作装置に設けられた報知手段を通じて報知することを特徴とするセキュリティ制御装置。 - ユーザに所持される携帯機との間の無線通信を通じて作動が許可される操作対象装置に設けられ該操作対象装置を操作するための操作装置であって、
前記携帯機は、自身の動作電源としての電池の残量を検出する電池残量検出手段を備え、該電池残量検出手段を通じて取得される前記電池の残量情報を含む電池残量信号を無線にて送信するものであり、
前記携帯機から送信される電池残量信号に含まれる残量情報に基づいて前記電池の残量を報知する報知手段を備えたことを特徴とする操作装置。 - ユーザによる操作を通じて作動する操作対象装置との間で無線通信を行う携帯機であって、
自身の動作電源としての電池の残量を検出する電池残量検出手段と、
該電池残量検出手段を通じて取得した前記電池の残量を、前記操作対象装置を操作するための操作装置に設けられた報知手段を通じて報知するべく、前記電池の残量情報を含む電池残量信号を無線にて送信する携帯機側通信手段とを備えたことを特徴とする携帯機。
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