WO2007004582A1

WO2007004582A1 - 携帯端末装置及び無線通信ユニット

Info

Publication number: WO2007004582A1
Application number: PCT/JP2006/313137
Authority: WO
Inventors: Takatoshi Kageyama
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2005-07-04
Filing date: 2006-06-30
Publication date: 2007-01-11
Also published as: JPWO2007004582A1

Abstract

　無線通信ユニットの電池残量の状態を携帯端末装置に通知し、携帯端末装置がロック状態となるのを防止する。　無線通信ユニット３２は、駆動電源の電池４４、電池４４の残量を検知する電池残量検知部４２、及び無線通信によって無線認証の認証信号をやりとりする無線認証部４６を含む。携帯端末装置１０は、表示部１６、無線通信によって認証信号をやりとりする無線認証部２４を含む。電池残量検知部４２によって検知された電池４４の残量が所定値以下となったとき、無線認証部４６はその旨を携帯端末装置１０に制御信号によって通知し、制御信号を受信した携帯端末装置１０は無線認証の状態にかかわらず、その使用制限を解除する。

Description

明細書

携帯端末装置及び無線通信ユニット

技術分野

[0001] 本発明は、携帯端末装置及び当該装置と無線認証を行なう無線通信ユニットに関する。特に本発明は、無線通信ユニットの電池残量についての情報利用に関する。背景技術

[0002] 近年、携帯電話等の携帯端末装置に保存された個人情報等の情報流出を防止する技術が検討されてきている。このような状況に鑑み、置き忘れや盗難により該装置が所有者又は使用者の手元から離れたとき、装置そのものを使用不能にすると共に装置が一定距離以上離れたことを警告可能な携帯端末装置の無線通信ユニット、使用制限装置が提案されている (例えば、特許文献 1参照)。

[0003] この使用制限装置は、送信器と受信器とを備え識別コード信号を一定の強度で送信器から送り出す識別信号送信ユニットと、受信器と送信器とを備え受信器で受信した識別コード信号に基づいて使用制限を解除する信号を対象機器へ送り出すと共に同じコード信号の確認コード信号を一定の強度で送信器から送信する使用制限解除ユニットとを備える。そして、両ユニット間の距離が一定以内であれば識別信号送信ユニットから受信した識別コード信号が自己のものであることを検出した信号に基づいて使用制限解除ユニットから上記確認コード信号を送信すると共に、使用制限解除信号を対象機器へ送り出し、上記両ユニット間の距離が一定以上となりそれぞれのユニットにおいて相手方ユニットからのコード信号の受信レベルが所定値以下になると、上記使用制限解除ユニットは使用制限解除信号の送り出しを停止させ、識別信号送信ユニットは警報信号を発する。

特許文献 1 :特許 2931276号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] し力、しながら、上述したような、携帯端末装置が一定距離以上離れたことを警告する使用制限装置にあっては、使用制限装置の電池残量がゼロとなったとき、認証機能が作動しなくなり、携帯端末装置と使用制限装置の間の無線認証が不可能となる。従って、携帯端末装置に対する使用制限力 Sかかりっぱなしになり、ユーザが携帯しているにもかかわらず使用不能となるという問題がある。また、使用制限を一時的に解除し、この問題を解決するためにパスワードを入力する方法もあるが、ユーザの操作が煩雑になってしまう。特にユーザが外出している際、この問題は顕著なものとなる。

課題を解決するための手段

[0005] 本発明は、無線通信ユニットの電池の残量が少なくなると、携帯端末装置に電池の残量が少ないことを示す情報を送信し、使用制限を解除して携帯端末装置の機能を持続させる無線通信ユニット及びそのような無線通信ユニットとともに使用される携帯端末装置を提供する。

[0006] 本発明の第 1の携帯端末装置は、電池で駆動する無線通信ユニットと無線認証を行い、無線認証が成功している間使用可能となる携帯端末装置であって、前記無線通信ユニットから認証信号及び前記電池の残量が所定値以下であることを示す制御信号を受信する無線認証部と、前記無線認証部が前記制御信号を受信した場合、電池残量に関する情報を表示する表示部と、を備える。

[0007] この構成により、無線通信ユニットの電池残量の減少を検知し、その旨をユーザに通知することが可能となり、携帯端末装置の使い勝手が向上する。

[0008] 本発明の第 2の携帯端末装置は、電池で駆動する無線通信ユニットと無線認証を行レ、、無線認証にもとづレ、て使用制限を解除するモードと、無線認証とは関係なく使用制限を行わないモードと、を有する携帯端末装置であって、前記無線通信ユニット力認証信号及び前記電池の残量が所定値以下であることを示す制御信号を受信する無線認証部と、前記無線認証部が前記制御信号を受信した場合、電池残量に関する情報を表示しつつ、無線認証にもとづいて使用制限を解除するモードから、無線認証とは関係なく使用制限を行わなレ、モードへの、モード変更の入力待ちの画面になる表示部と、無線認証にもとづいて使用制限を解除するモードでは、無線認証が成功している間、使用制限を解除する一方、無線認証とは関係なく使用制限を行わないモードへモード変更する旨の入力があつたときは、無線認証とは関係なく携帯端末装置の使用制限を行わなくする制御部と、を備える。

[0009] この構成により、単に携帯端末装置の使用制限を解除するよりも、ユーザの注意をより促すことができ、ユーザの気づかない間に使用制限が解除されることを防ぐことができる。

[0010] また、第 1の携帯端末装置には、前記無線認証部が前記制御信号を受信した後、無線認証の状態に拘わらず使用制限を解除する制御部を更に設けることができる。

[0011] この構成により、無線通信ユニットの電池残量の減少を検知し、電池切れによって機器そのものを使用不能にするロック状態を招かない携帯端末装置が実現され、携帯端末装置の使い勝手が向上する。

[0012] ここで、前記無線認証部を、前記無線通信ユニットとの間で認証 IDを送受信する送受信部と、認証 IDを記憶する ID記憶部と、前記 ID記憶部が記憶した認証 IDと受信した認証 IDを照合する認証制御部と、から構成し、前記送受信部は前記制御信号を受信するような構成にすることができる。

[0013] また、前記制御部により前記使用制限が解除されたことをユーザに通知する通知部を更に携帯端末装置は備え得る。

[0014] この構成により、ユーザは、携帯端末装置と無線通信ユニットの無線認証が途切れる可能性があることを知ることができる。通知部は、スピーカ、表示部、バイブレータ等により構成され得る。

[0015] また、本発明の無線通信ユニットは、携帯端末装置と無線認証を行い、無線認証が成功している間に前記携帯端末装置を使用可能とする無線通信ユニットであって、電池と、当該電池の残量を検知する電池残量検知部と、無線認証のための認証信号と、前記電池残量検知部によって検知した前記電池の残量が所定値以下であることを示す制御信号とを前記携帯端末装置に送信する無線認証部と、を備える。

[0016] この構成により、無線通信ユニットは電池残量の減少を携帯端末装置に知らせることができ、携帯端末装置において、使用制限力 Sかかりっぱなしの状態になり、使用不可能となることを防止することができる。

[0017] ここで、前記無線認証部を、前記携帯端末装置との間で認証 IDを送受信する送受信部と、認証 IDを記憶する ID記憶部と、前記 ID記憶部が記憶した認証 IDと受信した認証 IDを照合するとともに、前記制御信号及び前記認証 IDの送受信を制御する制御部と、カゝら構成すること力 Sできる。

[0018] また、前記制御部が前記制御信号を送信した後に、前記携帯端末装置から応答の認証信号を受信すると、無線認証を停止するような構成にしてもょレ、。

[0019] また、本発明の無線通信認証システムは、電池で駆動する無線通信ユニットと、当該無線通信ユニットと無線認証を行う携帯端末装置と、を備える無線通信認証システムであって、前記無線通信ユニットは、前記電池の残量を検知する電池残量検知部と、無線認証のための認証信号と、前記電池残量検知部によって検知した前記電池の残量が所定値以下であることを示す制御信号とを前記携帯端末装置に送信する無線認証部と、を備え、前記携帯端末装置は、前記無線通信ユニットから認証信号及び前記電池の残量が所定値以下であることを示す制御信号を受信する無線認証部と、前記無線認証部が前記制御信号を受信した場合、電池残量に関する情報を表示する表示部とを備える。

[0020] この構成により、無線通信ユニットの電池残量の減少を検知し、その旨をユーザに通知することが可能となり、携帯端末装置の使い勝手が向上する。

[0021] また、本発明の携帯端末装置の使用制限解除方法は、電池で駆動する無線通信ユニットと無線認証を行い、無線認証にもとづいて使用制限を解除するモードと、無線認証とは関係なく使用制限を行わないモードと、を有する携帯端末装置の使用制限解除方法であって、前記無線通信ユニットから認証信号及び前記電池の残量が所定値以下であることを示す制御信号を受信するステップと、前記制御信号を受信した場合、電池残量に関する情報を表示しつつ、無線認証にもとづいて使用制限を解除するモードから、無線認証とは関係なく使用制限を行わないモードへの、モード変更の入力待ちの画面になるステップと、無線認証とは関係なく使用制限を行わなレ、モードへモード変更する旨の入力があつたときは、無線認証とは関係なく携帯端末装置の使用制限を行わなくするステップと、を備える。

発明の効果

[0022] 本発明によれば、無線通信ユニットは、その電池の残量が少なくなると、携帯端末装置にその旨を通知し、当該通知を受信した携帯端末装置は、両者間のその使用制限を解除し、通常の携帯端末装置としての使用可能状態を維持する。従って、ュ一ザは支障なく携帯端末装置を使用し続けることができ、携帯端末装置の使い勝手が向上する。

発明を実施するための最良の形態

[0023] 以下、本発明の 1実施形態である携帯端末装置及び無線通信ユニットについて、図面を参照して説明する。

[0024] 図 1は、本実施形態の携帯端末装置 10及び無線通信ユニット 32より構成される無線通信認証システムのブロック図である。携帯端末装置 10は携帯電話、 PDA(Perso nal Digital Assistant)等の携帯電子機器より構成される。一方、無線通信ユニット 32 は、一般的にユーザが常時身に付けるキー、キーホルダー、バッジ、カード等の形態に構成されたものであるが、特にその形態は限定されない。このシステムにおいては、携帯端末装置 10と無線通信ユニット 32の間で無線認証が行われ、無線認証が成功している間のみ、携帯端末装置 10はその使用制限が解除され、使用可能となるが、無線認証が途切れると、携帯端末装置 10に使用制限がかかり、機能の一部または全てが使用不可となる。

[0025] 無線通信ユニット 32は、ボタン電池や、充電可能なバッテリーより構成され、電池 4 4、電池 44の電池残量を検知する電池残量検知部 42、警報通知部 40、及び無線認証部 46、アンテナ A3を含む。警報通知部 40は、携帯端末装置 10と無線通信ュニット 32との間で認証が不成立となったとき、音、光、振動等によってユーザに通知する

[0026] 無線認証部 46は、小型の ICカードのように種々の回路が半導体集積回路化されて、チップ上に形成され、構成されている。無線認証部 46は、一体のモジュールとして形成され得るが、特にその構成は限定されず、本実施形態では、 ID (Identification )記憶部 34、送受信部 38、制御部 36を含む。 ID記憶部 34は、自己（無線通信ュニット）の IDおよび認証する ro情報、特に認証対象の相手側である携帯端末装置 10 の認証 IDを記憶する。制御部 36は所定の演算装置より構成され、電池残量の情報を制御し、状況に対応して使用制限の解除を判断し、無線通信ユニット 32の送受信を制御する。送受信部 38は、アンテナ A3を介して、携帯端末装置 10と、電池残量が所定値以下であることを示す制御信号、認証信号等の信号を送受信する。

[0027] 携帯端末装置 10は、スピーカ 14、表示部 16、操作部 18、無線認証部 24、使用制限解除制御部（制御部） 28、送受信部 30、及び電池 12を含む。表示部 16は液晶表示装置等により構成され、種々の情報、特に本発明においては無線通信ユニット 32 の電池 44の残量がわずかになったことを意味する情報を文字、図形、記号等の形式で表示し、ユーザに通知する。スピーカ 14はこのような情報を音声の形式で通知する。操作部 18は、十字キー、テンキー、ダイヤル等により構成され、携帯端末装置 10 を操作するための操作を入力する。操作部 18によって入力された情報は、使用制限解除制御部 28によって制御された送受信部 30によって、アンテナ A1を介して他の携帯端末装置にネットワークを介して送受信され、情報がやりとりされる。携帯端末装置 10の各構成要素は、電池 12によって供給された電力によって駆動される。

[0028] 無線認証部 24は、無線通信ユニット 32の無線認証部 46と類似の機能、構成を有し、 ID記憶部 20、認証制御部（制御部） 22、送受信部 26を含む。送受信部 26は、ァンテナ A2を介して、無線通信ユニット 32との間で認証 IDの情報、無線通信ユニットの電池残量が所定値以下であることを示す制御信号等を送受信する。認証制御部 2 2は、 ID記憶部 20が記憶した認証 ro情報、特に認証対象の相手側である無線通信ユニット 32の認証 IDと、相手側から受信した認証 IDを照合したり、無線通信ユニットに対して応答信号を返信したり、使用制限解除制御部 28に対して携帯端末装置の使用制限または使用制限解除を行ったり、電池残量を表示させるための信号を送つたりする。

[0029] そして、携帯端末装置 10と無線通信ユニット 32との間では、無線認証が行われ、無線認証が成功している間のみ、携帯端末装置 10はその使用制限が解除され、使用可能となるが、無線認証が途切れると、携帯端末装置 10に使用制限がかかり、機能の一部または全てが使用不可となる。すなわち、特許文献 1などに開示されているように、置き忘れ、盗難等により携帯端末装置 10がユーザから所定距離以上離れたときは、ユーザが所持する無線通信ユニット 32からも所定距離以上離れることとなる。無線認証の信号レベル (電波強度）が所定値以下となったとき、両者が所定距離以上離れたことが検出される。もちろん、この検出には種々の方法が使用可能である。両者が所定距離以上離れたとき、携帯端末装置 10は使用制限がなされ、たとえ第三者が不正の目的 (端末装置内の個人情

報の取得等)で携帯端末装置 10を操作しても、携帯端末装置 10は動作しない。従つて、不正使用が防止される。尚、使用制限とは、携帯端末装置 10の総ての機能が使用は不可となる場合 (たとえば電源オフの維持）のみならず、機能の一部のみが使用不可となる場合 (たとえばアドレス帳の閲覧禁止）も含む。

[0030] そして、本発明では、無線通信ユニット 32の無線認証部 46が、電池残量検知部 4 2によって検知した電池 44の残量が所定値以下となった場合、無線認証のための認証信号のみならず、電池 44の残量が所定値以下であることを示す制御信号を携帯端末装置 10に送信する。携帯端末装置 10が該制御信号を受け取ると、表示部 16 等を通じてユーザに通知し、認証制御部 22は無線認証が途切れても携帯端末装置 10の使用制限状態（ロック状態）を発生させないように制御する。一方、無線通信ュニット 32は、携帯端末装置 10から応答の認証信号が返ってくると、使用制限が解除されたと判断し、無線認証を停止する。

[0031] 図 2は、無線通信ユニット 32と携帯端末装置 10との間における、認証信号、電池の残量を示す制御信号のやりとりを説明するシーケンス図である。まず無線通信ュニット 32は、周囲に特定の携帯端末装置 10を探索するためのサーチ信号 T1を、数秒の間隔で定期的に送信する。サーチ信号 Tiには、無線通信ユニットの ro情報が含まれている。

[0032] 次いで携帯端末装置 10は、無線通信ユニット 32からサーチ信号 T1を受信し、無線通信ユニットの ro情報と ID記憶部 20に登録された ro情報とを照合し、照合が正しレ、ことを確認すると、無線通信ユニット 32に対して応答信号 T2を送信する。応答信号 T2には携帯端末装置 10の ro情報が含まれている。次いで、無線通信ユニット 32 は、携帯端末装置力も受信した応答信号 T2に含まれる Π3情報と ID記憶部 34に登録された ro情報とを照合し、照合が正しい場合には携帯端末装置 10に対して、第 1 の認証信号 T3を送信する。第 1の認証信号 T3は、無線通信ユニット 32の制御部 36 で生成した乱数を暗号化したものである。携帯端末装置 10は、受信した第 1の認証信号 T3を複合化し、生成した乱数を応答信号 T4として無線通信ユニット 32に送信する。次いで、無線通信ユニット 32は、受信した応答信号 T4に含まれる乱数と生成した乱数を比較し、正しく認証が行われているかどうかを判断する。認証が正しく行われている場合は、携帯端末装置 10に対して、第 2の認証信号 T5を送信する。第 2の認証信号 T5は第 1の認証信号 T3とは異なる乱数を使用する。携帯端末装置 10は、受信した第 2の認証信号 T5の応答信号 T6を無線通信ユニット 32に対して送信する。以降、このような認証信号とその応答信号を、例えば数秒の間隔で送受信し、認証信号のやり取りが続く。

[0033] その後、無線通信ユニット 32の電池 44の残量が所定値以下となったことが電池残量検知部 42によって検知されると、電池残量が所定値以下であることを示す制御信号を、通常の認証信号に付加した認証信号 T7を携帯端末装置 10に対して送信する。携帯端末装置 10は、制御信号が付加された認証信号 T7に基づいて、表示部 16 に無線通信ユニットの電池残量が少量である旨を表示する。そして、認証制御部 22 は無線認証が途切れても携帯端末装置 10の使用制限解除制御部 28に対し、使用制限を行わない。次いで、携帯端末装置 10は、認証信号 T7に対する応答としての応答信号 T8を無線通信ユニット 32に送信する。無線通信ユニット 32は、携帯端末装置 10から応答信号 T8を受信すると、直前に送った認証信号 T7に含まれる制御信号により、携帯端末装置 10の使用制限が解除されたと判断し、認証信号の送信を停止する。

[0034] 図 3は、本実施形態の無線通信認証システムにおける制御を説明するためのフロ一チャートであり、図 3 (a)は、無線通信ユニット 32の処理フローを示し、図 3 (b)は携帯端末装置 10の処理フローを示す。

[0035] まず無線通信ユニット 32は、電池残量検知部 42において電池 44の残量の検知処理を実行し (ステップ S1)、電池 44の残量が少ないか否力、（電池残量が所定値以下であるか否か）を判断する（ステップ S2)。電池 44の残量が所定値以下でない場合（ステップ S2 ; NO)、ステップ S5に移行する。電池 44の残量が所定値以下である場合 (ステップ S2 ; YES)、電池 44の残量が所定値以下であることを示す制御信号を生成する（ステップ S3)。次いで、無線通信ユニット 32の認証 IDに対応した認証信号に当該制御信号を付加する (ステップ S4)。さらに、この認証信号、制御信号 (あわせて「情報信号」という）を携帯端末装置 10に対して送信する (ステップ S5)。その後、この送信された認証信号は、後述の携帯端末装置 10の送受信処理で処理される。次いで無線通信ユニット 32は、携帯端末装置 10から送信された認証信号を受信する (ステツプ S6)。そして、携帯端末装置 10から送信された認証信号が、上述の情報信号に対する応答であるか否か判断する (ステップ S7)。携帯端末装置 10から送信された認証信号が情報信号に対する応答でない場合 (ステップ S 7 ; N〇）、ステップ SIに戻り、前述の各ステップの処理を実行する。携帯端末装置 10から送信された認証信号が、情報信号に対する応答である場合 (ステップ S7 ;YES)、送信処理を停止し（ステップ S8)、処理を終了する。

[0036] 一方、携帯端末装置 10は、無線通信ユニット 32の処理であるステップ S5にて送信された情報信号を認証信号として受信する（ステップ S10)。ついで、無線通信ュニット 32の認証 IDに対応した認証信号に電池の残量が所定値以下であることを示す制御信号を付加した情報信号か否力を判断する (ステップ Sl l)。認証信号に制御信号を付加した情報信号でない場合 (ステップ S11； NO)、ステップ S 14へ移行する。認証信号に制御信号を付加した情報信号である場合 (ステップ S11； YES)、ステツプ S 12にて、電池の残量が少ないことを表示部 16に表示する。そして、使用制限解除制御部 28は、携帯端末装置 10の使用制限状態（ロック状態)を招かないように使用制限機能を解除し、携帯端末装置 10の使用制限が維持されないよう制御する (ステツプ S13)。その後、認証信号を無線通信ユニットに送信し (ステップ S14)、処理が終了する。これ以降、携帯端末装置 10は、通常の携帯端末装置として機能する。そして、無線通信ユニット 32の電池が、交換、充電等により復活すると、再びサーチ信号が出力され、通常の認証動作が開始されるので、両者間の無線認証も復活する。なお、電池の交換、充電等により認証動作が復活した際には表示部 16による、電池の残量が少なレ、とレ、う表示は直ちに解除される。

[0037] 以上説明したように、本発明の携帯端末装置 10、無線通信ユニット 32、無線通信認証システムにおいては、無線認証が正常に行われている間（図 2の T1〜T6)は、携帯端末装置 10に使用制限はかけられない。そして、何らかの理由（置き忘れ、盗難等）で携帯端末装置 10と無線通信ユニット 32の距離が所定以上はなれたときは、互いの認証が不可となり、携帯端末装置 10に使用制限がかけられる。これにより、携帯端末装置 10から、個人情報等の除法が流出、漏洩することが防止される。

[0038] そして、無線通信ユニット 32の電池残量が少量となってしまった場合、すなわち、電池残量検知部 42により検知された電池 44の残量が所定の値以下となった場合、認証信号に電池残量が所定値以下であることを示す制御信号を付加し、携帯端末装置 10に送信する。このことは、電池切れによる無線認証の切断が起こり得ることの通知に相当する。この通知を受けた携帯端末装置 10は、表示部 16にその旨を表示し、ユーザに伝える。表示部 16における表示の例としては、「キー（無線通信ユニット )の電池残量があとわずかです」のような文言や記号、図形等が考えられる。同時に、無線認証が切断しても口ック状態を招くような使用制限がかからないように使用制限をオフにする。この状態は、当該時点以降における無線認証の状態に拘わらず維持される。この後、無線通信ユニット 32が、制御信号に対する応答信号である認証信号を受信すると、携帯端末装置 10に対して電池の残量が少ないことを正常に通知できたと判断し、認証信号の送信を停止する。

[0039] 上述の実施形態では、携帯端末装置 10においては表示部 16による表示によって、無線通信ユニットの電池残量減少をユーザへ通知する構成を説明した。他の例として、折りたたみ型の携帯端末装置を利用する場合、閉じ状態において、スピーカ 1 6による音声や、図示しないバイブレータによるバイブレーション (振動）によってユーザに通知する構成を採用してもよい。ただし、無線通信ユニットの電池残量減少のュ一ザへの通知は必須ではなぐ単に携帯端末装置 10の使用制限を解除するだけであよい。

[0040] また、携帯端末装置 10から無線通信ユニット 32への応答信号に、所定の問い合わせ信号を付加し、無線通信ユニットの電池の残量を自発的に問い合わせる機能を、携帯端末装置 10の追加することもできる。

[0041] また、上述の例では認証信号と制御信号とを同時に送信したが（図 2の T7)、認証信号と制御信号は別々に送信することもできる。また、無線通信ユニット 32は、制御信号の送信後も電池 44が完全になくなるまで、認証信号を携帯端末装置 10に送信しつづけてもよい。 [0042] また、無線通信ユニット 32の電池 44の残量が所定値以下であることを示す制御信号は、単に残量が所定値以下であることを通知する信号であってもよいが、電池の残量を含む信号であってもよい。この場合、表示部 16に電池残量そのものを表示させることが可能である。従って、表示部 16は、電池残量が所定値以下であることを示す通知、電池残量そのもの等を含む電池残量に関する情報を、文字、図形、記号等種々の形式で表示することができる。

[0043] また、携帯端末装置 10は、電池で駆動する無線通信ユニットと無線認証を行い、無線認証にもとづレ、て使用制限を解除するモードと、無線認証とは関係なく使用制限を行わないモードと、を有するものであってもよレ、。この場合、認証信号に電池残量が所定値以下であることを示す制御信号が付加された信号を受信した場合、単に携帯端末装置 10の使用制限を解除するのではなぐ表示部 16が、無線認証にもとづいて使用制限を解除するモードから、無線認証とは関係なく使用制限を行わないモードへの、モード変更の入力待ちの画面になってもよい。そして、使用制限解除制御部 28は、無線認証にもとづいて使用制限を解除するモードでは、無線認証が成功している間、使用制限を解除する一方、操作部 18から、無線認証とは関係なく使用制限を行わないモードへモード変更する旨の入力があつたときは、無線認証とは関係なく携帯端末装置 10の使用制限を行わなくするようにしてもよい。また、モード変更の入力待ちの画面は、電池残量を表示しつつ、無線認証にもとづいて使用制限を解除するモードから、無線認証とは関係なく使用制限を行わないモードへの、モード変更の入力待ちの画面でもよい。このようにすれば、単に携帯端末装置 10の使用制限を解除するよりも、ユーザの注意をより促すことができ、ユーザの気づかない間に使用制限が解除されることを防ぐことができる。

[0044] 以上、本発明の各種実施形態を説明したが、本発明は前記実施形態において示された事項に限定されず、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者がその変更 '応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。

[0045] 本出願は、 2005年 7月 4日出願の日本特許出願（特願 2005— 194900)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。産業上の利用可能性

[0046] 本発明によれば、互いに無線認証を行なう携帯端末装置、無線通信ユニットにおいて、無線通信ユニットがその電池の残量が少量であることを携帯端末装置に通知するので、携帯端末装置が、ロック状態となるのを防止し、携帯端末装置の使用を向上させる。

図面の簡単な説明

[0047] [図 1]携帯端末装置、無線通信ユニットを含む無線通信認証システムのブロック図

[図 2]無線通信ユニットと携帯端末装置との間における認証信号及び制御信号のやりとりを示すシーケンス図

[図 3]無線通信認証システムの処理フローを示すフローチャートであって、（a)は無線通信ユニットにおける処理を示すフローチャートであり、 (b)は携帯端末装置における処理を示すフローチャート。

符号の説明

[0048] 10 携帯端末装置

12 電池

14 スピーカ

16 表示部

18 操作部

20 ID記憶部

22 認証制御部

24 無線認証部

26 送受信部

28 使用制限解除制御部

30 送受信部

32 無線通信ユニット

34 ID記憶部

36 制御部

38 送受信部警報通知部電池残量検知部電池

無線認証部

Claims

請求の範囲

[1] 電池で駆動する無線通信ユニットと無線認証を行い、無線認証が成功してレ、る間使用可能となる携帯端末装置であって、

前記無線通信ユニットから認証信号及び前記電池の残量が所定値以下であることを示す制御信号を受信する無線認証部と、

前記無線認証部が前記制御信号を受信した場合、電池残量に関する情報を表示する表示部と、

を備える携帯端末装置。

[2] 電池で駆動する無線通信ユニットと無線認証を行い、無線認証にもとづレ、て使用制限を解除するモードと、無線認証とは関係なく使用制限を行わないモードと、を有する携帯端末装置であって、

前記無線認証部が前記制御信号を受信した場合、電池残量に関する情報を表示しつつ、無線認証にもとづレ、て使用制限を解除するモードから、無線認証とは関係なく使用制限を行わないモードへの、モード変更の入力待ちの画面になる表示部と、無線認証にもとづいて使用制限を解除するモードでは、無線認証が成功している間、使用制限を解除する一方、無線認証とは関係なく使用制限を行わないモードへモード変更する旨の入力があつたときは、無線認証とは関係なく携帯端末装置の使用制限を行わなくする制御部と、

を備える携帯端末装置。

[3] 請求項 1記載の携帯端末装置であって、

前記無線認証部が前記制御信号を受信した後、無線認証の状態に拘わらず使用制限を解除する制御部を更に備える携帯端末装置。

[4] 請求項 1又は 2記載の携帯端末装置であって、

前記無線認証部は、

前記無線通信ユニットとの間で認証 IDを送受信する送受信部と、

認証 IDを記憶する ID記憶部と、前記 ID記憶部が記憶した認証 IDと受信した認証 IDを照合する認証制御部と、を備え、

前記送受信部は前記制御信号を受信する、携帯端末装置。

[5] 請求項 3記載の携帯端末装置であって、

前記制御部により使用制限が解除されたことをユーザに通知する通知部を更に備える携帯端末装置。

[6] 携帯端末装置と無線認証を行い、無線認証が成功している間前記携帯端末装置を使用可能とする電池で駆動する無線通信ユニットであって、

前記電池の残量を検知する電池残量検知部と、

無線認証のための認証信号と、前記電池残量検知部によって検知した前記電池の残量が所定値以下であることを示す制御信号とを前記携帯端末装置に送信する無線認証部と、

を備える無線通信ユニット。

[7] 請求項 6記載の無線通信ユニットであって、

前記無線認証部は、

前記携帯端末装置との間で認証 IDを送受信する送受信部と、

認証 IDを記憶する ID記憶部と、

前記 ID記憶部が記憶した認証 IDと受信した認証 IDを照合するとともに、前記制御信号及び前記認証 IDの送受信を制御する制御部と、

を備える無線通信ユニット。

[8] 請求項 7記載の無線通信ユニットであって、

前記制御部は前記制御信号を送信した後に、前記携帯端末装置から応答の認証信号を受信すると、無線認証を停止する無線通信ユニット。

[9] 電池で駆動する無線通信ユニットと、当該無線通信ユニットと無線認証を行う携帯端末装置と、を備える無線通信認証システムであって、

前記無線通信ユニットは、

前記電池の残量を検知する電池残量検知部と、

を備え、

前記携帯端末装置は、

を備える無線通信認証システム。

電池で駆動する無線通信ユニットと無線認証を行い、無線認証にもとづレ、て使用制限を解除するモードと、無線認証とは関係なく使用制限を行わないモードと、を有する携帯端末装置の使用制限解除方法であって、

前記無線通信ユニットから認証信号及び前記電池の残量が所定値以下であることを示す制御信号を受信するステップと、

前記制御信号を受信した場合、電池残量に関する情報を表示しつつ、無線認証にもとづいて使用制限を解除するモードから、無線認証とは関係なく使用制限を行わないモードへの、モード変更の入力待ちの画面になるステップと、

無線認証とは関係なく使用制限を行わなレ、モードへモード変更する旨の入力があつたときは、無線認証とは関係なく携帯端末装置の使用制限を行わなくするステップと、

を備える使用制限解除方法。