JP2005105480A - 端末編組織および該端末編組織を備えた衣類 - Google Patents

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【課題】 ショーツの足回りヘム部等の端末部でのカール発生を防止する。
【解決手段】 シングルニードルで編まれたシングルヘムの端末編み組織であって、 止め編み部に連続するヘム部は、糸の伸縮性が表糸<裏糸を用いてプレーティング編みし、かつ、1ループが占める全面積の中で糸自身が占める比率であるカバーファクター(CF)は、、上記表糸のカバーファクター(FCF)を0.15以上0.33以下、裏糸のカバーファクター(BFC)を0.10以上0.27以下に設定し、ヘム部が表側へカールするのを防止している。
【選択図】図3

Description

本発明は端末編組織および該端末編組織を備えた衣類に関し、ショーツの足回り端末、シャツの裾端末や袖口、靴下のはき口端末の端末をシングルヘムとして薄くし、外観に響かないようにすると共に外側に巻くように垂れ下がるカールの発生を防止しているものである。
ショーツや肌着等の端末のヘム部は、その厚さが大で本体地との間に段差が発生すると、アウターを通して外観上現出する所謂“ひびく”現象が発生しやすく、かつ、着用時にもたつき感やゴロツキ感が発生する。そのため、ヘム部は出来るだけ薄くすることが望まれているが、生地厚の薄い天竺(シングル)組織ではヘム部が外側にカールして捲れ上がりやすい問題が発生する。よって、天竺組織でありながらカールを発生させないことが求められている。
従来、ヘム部は図9に示すように、編地を折り返して袋状としているダブルヘムの場合が多く、このダブルヘムではカールの問題は生じないが、厚さが大となって上記“ひびく”問題やもたつき感が発生する。
また、折り返してダブルヘムとせず、弾性糸を編み込んで伸縮性を持たせたダブルニードルの編み機で編成されたダブルニット編地からなる端末編み組織も提供されている(特開2002−146609号)。
このダブルニット編地では表目と裏目にループが形成されるため、表裏両面の張力のバランスが取れ、表側に編地が曲がるカールが発生しにくい利点がある。
また、袋状とする場合と比較して編成工程が簡単となると共に厚さを薄くできるが、ダブルニット編地からなるため、シングルニードル編み機で編まれたシングルニット編地と比較すると厚さが大となっている。
ヘム部をシングルニット編地からなるシングルヘムとすると、編成速度がダブルニットと比較して3倍程度早くなり生産性を上げる利点があると共に、厚さを薄くできる。しかしながら、シングルニット編地では、図10(A)(B)に示すように、糸が表目側にのみにループを形成するため、屈曲された糸が戻ろうとする力で表側に編地のカールが発生しやすくなり、外側に捲れやすい問題がある。
かつ、シングルニットで用いる編糸は細くゲージ数が多いため伸びが少なく、適度の締付力を付与して身体へのフィット感を出しにくい問題がある。
上記問題に対して、特開平8−81860号公報で、図11に示すように、2本の弾性糸A1、A2を第1コース中に針で編成せずに直線状に挿入し、第1コースの地糸Bにより形成されるシカーループとニードルループにより弾性糸A1、A2を表裏から挟むように編成したシングルゴムトップの編み立て方法が提案されている。
しかしながら、上記シングルゴムトップの編み立て方法では、ゴム糸を地糸と編まずに通しているだけで表裏両面より挟持した編成としているだけであるため、ヘム部の端末の地糸ループが表目側にのみ出て外側へカールするのを防止する機能はない。
特開2002−146609号公報 特開平8−81860号公報
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、ヘム部を薄くして“ひびく”問題や“もたつき感やゴロツキ感”を発生させず、かつ、ヘム部に外側へ捲れて垂れ下がるカールを発生させなず、しかも、適度の締付力を有する端末編組織を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、第一の発明として、シングルニードルで編まれたシングルヘムの端末編み組織であって、
止め編み部に連続するヘム部は、糸の伸縮性が表糸<裏糸を用いてプレーティング編みし、かつ、
編地の1ループが占める面積の中で糸自身が占める比率であるカバーファクター(CF)は、上記表糸のカバーファクター(FCF)を0.15以上0.33以下、裏糸のカバーファクター(BFC)を0.10以上0.27以下に設定して、上記ヘム部の表側へのカール発生を防止できる構成としていることを特徴とする端末編み組織を提供している。
まず、本発明の端末編み組織は、止め編み部分に連続するヘム部をシングルニット編地からなるシングルヘムとしているため、薄い編地となり、段差を発生させず外面への“ひびき”を発生させず、かつ、もたつき感やゴロツキ感を無くすことができる。
このようにシングルニットとすると薄くできる利点があるが、ニットのみからなる平編みとすると、前記したように、表目側への張力が大となって表側へのカールが発生しやすくなる問題があった。
そこで、本発明では、上記したように、ヘム部では表糸と、該表糸より伸縮性が大きな弾性糸からなる裏糸とをプレーティング編みし、編み込み時の裏糸の給糸テンション(糸の伸度)を調整すると共に、表糸の給糸テンション、針の引き込み量も調整し、これによりカバーファクターを設定し、外面側(表側)へのカールを抑制あるいは防止している。
カバーファクター(CF)は、上記したように、1ループが占める全面積の中で糸自身が占める比率として定義され、CF=1/L√Nを恒重式番手の場合のカバーファクターとして表している。上記Lは縦目長さ(cm)、Nは恒重式番手(N番手=1ポンド/840×Nヤード)
前記したように、本発明では、プレーティング編みする表糸と裏糸のカバーファクターを小さくとり、かつ、裏糸の伸縮性を表糸の伸縮性よりも大としていることより、裏糸ループによる裏側への張力が高められる。また、表糸が弛むことにより表側にカールする力は減少する。その結果、表側へのカールの発生を抑制できる。
かつ、シングルニットで用いる編糸は細くゲージ数が多いため伸びが少ないが、プレーティング編みで裏糸として伸縮性の大きい糸を用いているため、適度の締付力を付与して身体へのフィット感を与えることができる。
カバーファクターは、前記したように、表糸のカバーファクター(FCF)は0.15以上0.33以下、裏糸のカバーファクター(BFC)が0.10以上0.27以下としている。
上記カバーファクターは発明者の鋭意研究および実験の繰り返しで知見したものであり、表糸のカバーファクターを0.15以上0.33以下としているのは、0.15未満であると編み疵が発生しやすくなり、0.33を越えるとカールが発生しやすくなるからである。また、裏糸のカバーファクターを0.10以上0.27以下としているのは、0.10未満であると編み疵が発生しやすくなり、0.27を越えるとカールが発生しやすくなるからである。
上記表糸のカバーファクター(FCF)は好ましくは0.25以上0.33以下、最も好ましくは0.28以上0.30以下である。裏糸のカバーファクター(BFC)は好ましくは0.20以上0.24以下、最も好ましくは、0.22以上0.23以下である。
上記ヘム部の表糸は地糸とし、該表糸と裏糸とをプレーティング編みする部分は、ニット編みとすることが好ましい。
特に、コース中の全ての針に表糸と裏糸とを重ねて引っ掛けてニットし、ミスやタックをコース中に取り込まないオールニット編みとすると、ヘム部の外観を綺麗に仕上げることができる。なお、ミスやタックをコース中に取り込んでも良いことは言うまでもない。
第二の発明として、シングルニードルで編まれたシングルヘムの端末編み組織であって、 止め編み部に連続するヘム部は、地糸からなる表糸と、該表糸より伸縮性が大である裏糸とを用いてプレーティング編みすると共に、裏糸の伸縮性によって表糸を弛ませて1ループ中に複数の屈曲部を有する形状として、表糸が表側へカールする力を減少させると共に、裏糸によるカール対抗力を高めてカール発生を防止できる構成としていることを特徴とする端末編み組織を提供している。
上記ヘム部の編み目に上記表糸および裏糸以外の弾性糸を挿入してもよい。
本発明では表糸として非伸縮性糸或いは低伸縮性糸を用いているため、表糸のパワーが弱くなる傾向にある。よって、例えば、2コース毎に別の弾性糸を針で編まずに流しこんで挿入し、次コースのプレーティング編み時にタックで押さえている。このように、別の弾性糸を表側への張力を発生させないようにして挿入すると、ヘム部のパワーを高めることができる。
上記表糸として非伸縮性糸あるいはウーリーナイロン等の低伸度の糸を用いている。一方、上記裏糸はポリウレタン系弾性糸のみのベア糸、あるいはポリウレタン系弾性糸かならる芯糸を合成繊維のフィラメント糸や加工糸でカバーリングしているカバーリング弾性糸等の高伸度の糸を用いている。
上記のように、表糸のカバーファクターを小さくとり、かつ、裏糸として表糸より伸縮性の大きいカバーリングヤーンを用いると、1ループ中において、表糸は裏糸より相当弛んだ状態となる。この点からも、裏糸による裏側へのテンションを表糸のテンションより相当大きくでき、表側へのカール発生を効果的に抑制できる。かつ、肌に接する側の裏糸をカバーリング弾性糸とすると、肌当たりを良くするとができる。
ヘム部のコース数は限定されず、衣類の機能やデザインに応じてコース数を増減しているが、止め編み部に連続して35コース以上編成して本体部に連続して編成している。
ヘム部を35コース以上としているのは、35コース未満であると、端末での適度な締付感が得られないこととなり、好ましくは50〜150コースである。
編み始めとなる上記止め編み部は弾性糸を用いて2以上の複数コースをニットとミスを繰り返して編成し、上記ヘム部へと連続させている。
また、本発明は、上記編地はシングルシリンダにより編成した丸編地からなり、編み立てられたシングルニットの円筒状の編地は、パンツの足回り、シャツ等の身頃、袖等、靴下を縫製なしで形成することができ、生産性を高めることができる。
また、本発明は、端末編み組織を丸編地として筒状とされる上記端末編み組織に備えている衣類を提供している。
具体的には、トップ衣類としては、シャツ、Tシャツ、タンクトップ、キャミソール等が挙げられ、これらのトップ衣類の裾や袖口を上記端末編組織からなるシングルヘムとしている。また、ボトム衣類としては、ショーツ、パンツ、スパッツ、ガードル、レッグウエア、ストッキング、パンテイストッキング、ソックス等が挙げられ、これらボトム衣類のはき口や裾部等を上記端末編組織からなるシングルヘムとしている。
これらの衣類の裾、袖口、はき口を上記構成のシングルニットからなるシングルヘムとすると、薄くなるため段差が発生しにくく、薄物のアウターウエアを着用してもインナーウエアの端末が外部にひびく現象が発生するのを防止できる。また、ヘム部分では表目側へ張力を発生させない編組織としているため、外側へとカールして端末がめくれ上がることを防止できる。
上述した如く、本発明の端末編み組織は、シングル編地からなるシングルヘムとして厚さを薄くしながら、ヘム部は、表糸と該表糸より伸縮性が大きな裏糸とをプレーティング編みし、これら表糸および裏糸のカバーファクタを所要数値範囲とすることで、裏糸ループの張力を大として表糸を裏面側へ引き締め、表側へのループ発生を効果的に抑制することができる。
また、表糸と該表糸より伸縮性が大きな裏糸とをプレーティング編みし、伸縮力の大きな裏糸で表糸を弛ませて、該表糸のループは複数の屈曲部を有する形状とすると、表糸のカールする力を減少でき、裏糸によるカール対抗力と併せて、ヘム部のカール発生を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1はシングルニードルを備えた丸編機で編成したシングルニットからなる女性用ショーツ10を示し、図2及び図3は編み始めとなる足回り部10aの端末編み組織を示す。図2、図3において、図中、上端が編み始め端となり、上端から止め編み部11、ヘム部12、本体編み部13を連続させている。
編み始めの止め編み部11はベアウレタン糸あるいはポリウレタン系弾性糸を芯糸としたカバリング弾性糸20のみを用い、該弾性糸20を給糸口から連続供給して環状に2コースを編成している。この止め編み部分11では1つのコース中にニット○とミス×を交え、本実施形態では1針ニット→3針ミス→1針ニット→3針ミスを繰り返している。
上記止め編み部11に連続するヘム部12は、図4に示すように、地糸を表糸21とし、該表糸21と裏糸22とを重ねたプレーティング編みで、各コースとも全ての針25に引っかけて1針毎に表目側にループを形成するオールニットとしている。
ヘム部12は100コースとし、第1コースC1〜第100コースC100ともオールニットとしている。
表糸21はウーリーナイロン糸(NY78T/1)を用いている。一方、裏糸22はシングルカバーリングヤーン(SCY20/40)を用いている。この裏糸22は20デニールのポリウレタン弾性糸を3倍に引っ張って40デニールのナイロン糸と合糸している。 上記裏糸22は20デニール/3+40デニール=46.67デニールとなっている。 デニールを綿番手に変換すると、1綿番手=5315デニールであるため、上記裏糸22合糸の46.67デニールの裏糸22は、5315/46.67=113.9番手となる。一方、表糸21は75.90番手となる。
上記表糸21と裏糸とには、裏糸の方に大きな給糸テンションをかけて給糸口より引き出して、編み込み時の表糸21と裏糸22のテンションを相違させて図5(A)に示すように、オールニット編みしている。
編成後において、裏糸22のテンションが解除されるため、図4(B)、図5(B)、図6(B)に示すように、裏糸22は裏面側に引っ張られてループが減少して直線に近くなる。一方、表糸21は1ループ中に複数の屈曲部を呈するように弛むこととなる。
本実施形態では、表糸21のカバーファクター(FCF)を0.296、裏糸22のカバーファクター(BFC)を0.223としている。
なお、本発明のヘム部は、前記したように、表糸のカバーファクター(FCF)は0.15以上0.33以下の範囲、裏糸のカバーファクター(BFC)は0.10以上0.27以下の範囲となるように設定している。
このように、裏糸22が裏面側で収縮することにより、裏糸22のループの裏面側への張力を発生させる一方、表糸21を弛ませて、表糸のループは複数の屈曲部を有するループが崩れた形状となるため、裏糸22に対する張力を発生せずに、ループ自体が表側へカールする力を抑制できる構成としている。
さらに、図2、図3に示すように、ヘム部12では、2コース毎にポリウレタン弾性糸(S140/70)23を流し込みで挿入し、次コースのニット編み時にミス×とタック△を繰り返して押さえている。
上記ヘム部12に連続して表糸21からなる地糸で、本体編み部13を所要の編み組織で連続編成している。
上記編み組織からなるシングルヘムでは、シングルニットからなるため編地を薄くできると共に、表糸21と裏糸22とでプレーティング編みし、かつ、オールニット編みとしているためヘム部12に適度な締め付け力を付与することできる。
また、表糸21より裏糸22の伸縮力を大とし、かつ、表糸および裏糸のカバーファクターを所要数値範囲に設定しているため、裏糸ループの張力で表糸ループを引き締め、表糸が弛んだ状態をつくり表糸のカールする応力を減少させている。さらに、裏糸の張力により、表側にカールする応力に対向させて外側へのカールの発生を抑制できる。
図1に示す女性用ショーツ10は、図1(B)に示すように、足回り側の編み始め位置からウエスト側まで丸編み機で円筒状に連続編成し、その後、足回り側で所要深さ切り開き、クロッチ布27を股側に挿入して縫着し、左右の円筒状の足回り部10aを形成している。上記左右の足回り部10aの端末のヘム部を上記編み組織としている。
上記ショーツ10では足回り端がシングルヘムとなるため、足回り端に段差が発生せず、外観にひびかないようにすることができる。かつ、ヘム部12では裏側への張力を高めているため、シングルニットで且つシングルヘムとした場合に従来発生していた外向きのカール発生が抑制でき、足回り端が捲れ上がることが防止できる。
上記ショーツに限定されず、筒状編地でトップインナーの袖を形成し、その袖口を上記シングルニットでシングルヘムとした端末編組織とした場合、筒状編地を大径としてシャツの身頃部を形成して裾端を上記シングルニットでシングルヘムとした端末編組織とした場合、パンテイストッキング、ストッキング、ソックスを筒状編地で編成し、そのはき口を上記シングルニットでシングルヘムとした端末編組織とした場合等のいずれにおいても、袖口、裾端、はき口は、上記パンツの足回り端と同様に薄く外観にひびかず、かつ、外向きのカールが発生しない。
カバーファクターの数値範囲をかえた実施例と比較例1〜3の端末編み組織を設け、カールの発生状態を比較した。
実施例および比較例1〜3とも、上記実施形態と同一のウーリーナイロン糸(NY78T/1)を表糸として用い、シングルカバーリングヤーン(SCY20/40)を裏糸として用い、プレーティング編みで図2、図3に示す編み組織でヘム部を編成した。該ヘム部には実施形態と同様に弾性糸(S140/70)を2コース毎に挿入した。
1コースの針本数、1ループ長さL、番手S、√番手S、1√S、1/L√Sを下記の表に示すように相違させた。
表1に示すように、実施例では表糸のカバーファクターが0.32以下の0.296、裏糸のカバーファクターが0.27以下の0.22とした。
比較例1〜3は表糸のカバーファクターはいずれも0.32を越えると共に、裏糸のカバーファクターが0.27を越えるようにした。
実施例ではカールが発生せず、比較例1〜3ではカールが発生し、特に、カバーファクターが大きい比較例2ではカールが顕著に発生することが確認できた。
図7の拡大顕微鏡写真は本発明の試作品の女性用ショーツの足回りヘム部を示す。該足回りヘム部は1ループ中の表糸の長さを裏糸より長くし、かつ、表糸の伸縮力は表糸<裏糸として、該表糸と裏糸とをプレーティング編みでオールニットとした。このヘム部を有する足回りはカールが発生しなかった。
図8は通常の女性用ショーツの足回りヘム部と同程度のカバーファクターとし、図7よりもカバーファクターを大きくした試作品のヘム部を比較例として示す。該ショーツではシングルヘムからなる足回りでは外向きカールが発生していた。
図7、図8の写真はいずれも表面(外面)を撮影したものである。
比較例の図8では、ループが1個づつ型崩れなく明確に形成されていたが、本発明の試作品である図7では表糸が弛んでループが崩れていた。
図7と図8との写真からも明らかなように、表糸のループを崩していない場合にはカールが発生するが、ループを崩した構成とすると外向きカールが発生しなくなることが確認できた。
(A)は本発明の端末編組織を備えた女性用ショーツの正面図、(B)は筒状編地から(A)の女性用ショーツを形成する方法を示す概略図である。 編組織の説明図である。 編組織を示す図面である。 針に表糸と裏糸とを針にニットした状態を示し、(A)は編み込み時の状態、(B)は製品時の状態である。 1コースのニット編み組織を示し、(A)は編み込み時の状態、(B)は製品時の状態である。 1ループの表糸ループと裏糸ループを示し、(A)は編み込み時の状態、(B)は製品時の状態である。 本発明のシングルヘムの編み組織の拡大写真である。 試験用のシングルヘムの編み組織の拡大写真である。 ダブルヘムを示す概略図である。 (A)(B)はシングルヘムとした場合のカール発生作用の説明図である。 従来例の端末編み組織図である。
符号の説明
10 女性用ショーツ
10a 足回り部
11 止め編み部
12 ヘム部
13 本体部
21 表糸
22 裏糸
23 弾性糸
25 針

Claims (7)

  1. シングルニードルで編まれたシングルヘムの端末編み組織であって、
    止め編み部に連続するヘム部は、糸の伸縮性が表糸<裏糸を用いてプレーティング編みし、かつ、
    編地の1ループが占める面積の中で糸自身が占める比率であるカバーファクター(CF)は、上記表糸のカバーファクター(FCF)を0.15以上0.33以下、裏糸のカバーファクター(BFC)を0.10以上0.27以下に設定して、上記ヘム部の表側へのカール発生を防止できる構成としていることを特徴とする端末編み組織。
  2. 上記ヘム部の表糸は地糸とし、該表糸と裏糸とのプレーティング編み部はニット編みとしている請求項1に記載の端末編み組織。
  3. シングルニードルで編まれたシングルヘムの端末編み組織であって、
    止め編み部に連続するヘム部は、地糸からなる表糸と、該表糸より伸縮性が大である裏糸とを用いてプレーティング編みすると共に、裏糸の伸縮力によって表糸を弛ませ、1ループ中に複数の屈曲部を有する形状として表糸が表側へカールする力を減少させると共に、裏糸の伸縮力によりカール対抗力を高めてカール発生を防止できる構成としていることを特徴とする端末編み組織。
  4. 上記ヘム部の編み目に上記表糸および裏糸以外の弾性糸を挿入している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の端末編み組織。
  5. 上記表糸は非伸縮性糸あるいはナイロン等の低伸縮性の糸を用いる一方、上記裏糸はポリウレタン系弾性糸のみのベア糸、あるいはポリウレタン系弾性糸かならる芯糸を合成繊維のフィラメント糸や加工糸でカバーリングしているカバーリング弾性糸等の高伸縮性の糸を用いている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の端末編み組織。
  6. 上記ヘム部は上記止め編み部に連続して35コース以上編成して本体部に連続して編成している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の端末編み組織。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の端末編み組織を丸編地からなるヘム部に備えている衣類。
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