JP4856648B2 - 筒状編地およびその編成方法 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、周回方向の一部を他よりも厚くした筒状編地およびその編成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
横編機を用いて前側部と後側部の編地を針床下方に積層状に垂下させ、前側部、後側部、前側部、・・・と交互に編糸を供給して周回編成していくことで前側部と後側部が編み幅の両端で連結された筒状編地が編成できる。従来から筒状編地の周回方向における一部を他よりも厚くした筒状編地が横編機で編成されている。ここでいう筒状編地の一部とは、前側部または後側部のどちらか一方、あるいは前側部と後側部の両方に跨る筒状編地の一部である。
【0003】
従来からこの種の編地を得るためにインターシャ技術が利用されている。すなわち厚くする部分とそれ以外の部分にそれぞれ固有のヤーンフィーダを割り当て編成するものである。この場合、各部の編成は折り返し編成で行われ、その境界部分をタックで繋いで編地を一体化する。文献1は、保護手袋に関するもので、親指と人差指の指袋およびこれらの股部付近を他の部分よりも耐磨耗強度の大なる糸を使って編成することで該部分の編地を他の部分よりも厚くして耐切創のある保護手袋をコストを抑えて生産する方法を開示している。耐切創の大なる糸としてはアラミド繊維、他の部分を編成する糸としては綿糸やポリエステル繊維などが使用できることが記載されている。
【0004】
また文献2は、精密機械の組み立てなどの細かな手先を要求される作業に好適な作業用手袋を得るために手袋の指先から掌の中央部までの全部の厚みを残る他の部分に比べて薄くして編成した原手の薄手の部分にゴムまたは合成樹脂を材料として作られた被膜状の保護部を設けた作業手袋に関するものである。厚みの大なる部分と小なる部分の作り方としては編成時に使用される糸の本数を変えることにより厚みの小なる部分と大なる部分を連続的に作る方法、あるいは厚みを薄くしたい部分を例えば温水で溶解するPVAからなる糸と温水で溶解しない糸で編成し、編成後に編み手袋を温水中に漬けることによりPVAからなる糸を溶解させる方法などを採用することができることが開示されている。
【特許文献1】
特開2003−003309号公報
【特許文献2】
特開2004−060087号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
文献1や文献2にはインターシャ技術を用いることについて明確には記載されていないが、インターシャ技術を前提として手袋を編成するものであると推定できる。しかし、このような編成方法によるものでは各部の境界部分をタック編みで繋ぐのでどうしても境界部分の強度が弱くなったり、あるいはごわつきやつっぱりの原因となる。また繋ぎが目立ち編地の外観を損なう原因ともなる。
【0006】
本発明は、インターシャ技術で繋ぐことなく筒状編地の周方向の一部を他よりも厚くした筒状編地とそれを得るための編成方法を提供することを目的とする。
【0007】
また、このような構造の筒状編地をセーター、手袋、靴下などのニットウエアの編成に適用して商品性のある編地を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明では、少なくとも第1編糸を給糸する第1ヤーンフィーダと第2編糸を給糸する第2ヤーンフィーダを用いて、前側部と後側部が編み幅の両端で連結されてなる筒状編地の周方向の一部を他よりも厚くするための横編機による筒状編地の編成方法であって、以下のステップを含むことを特徴とする;
a)筒状編地の厚くする部分を、第1ヤーンフィーダおよび第2ヤーンフィーダの両方を用いて、厚くする部分の一方の端から他方の端に向けてプレーティング編成するステップ、
b)第2ヤーンフィーダを用いて厚くする部分に隣接する他の部分を一方の端から他方の端に向けて編成するステップ、
c)第1ヤーンフィーダを用いて厚くする部分を他方の端から一方の端に向けてタック編みするステップ、
d)前記a)〜c)のステップを繰り返すステップ。
【0009】
好ましくは前記ステップa)のプレーティング編成は第1編糸を上糸として行う。
【0010】
また好ましくは前記ステップc)ではタックが1×1カノコ状に現れるように毎回タック編みする編針を変えて行う。
【0011】
また第1編糸と第2編糸は同種の編糸である。
【0012】
また第1編糸と第2編糸は異種の編糸である。
【0013】
また好ましくは第1編糸は第2編糸よりも太い編糸を用いる。
【0014】
またセーター、手袋、靴下などのニットウエアとして筒状編地を編成する。
【0015】
また好ましくは筒状編地は手袋であり、5指、4本胴、5本胴、の掌側と甲側のどちらか一方が他方より厚く編成されている。
【0016】
また好ましくは筒状編地は手袋であり、親指と人差指の指袋およびこれらの股部付近を耐切創の大なる編糸で編成されている。
【0017】
また本発明の筒状編地では、横編機を用いて前側部と後側部が編み幅の両端で連結された筒状編地に、前側部と後側部のどちらか一方を、あるいは前側部と後側部の両方に跨る筒状編地の一部を筒状編地の第1編地部とし、該第1編地部が筒状編地の他の部分とする第2編地部よりも厚手なものとして編成された筒状編地であって、筒状編地の第1編地部が第1編糸と第2編糸の両方で、第1編地部の一方の端から他方の端に向けてプレーティング編成されており、第1編地部に続く第2編地部が第2編地部の一方の端から他方の端に向けて第2編糸で編成されているとともに第1編糸で第1編地部の他方の端から一方の端に向けてタック編みされている。
【0018】
好ましくは第1編糸と第2編糸の両方による第1編地部の編成が、第1糸を上糸、第2糸を下糸としたプレーティング編みされている。
【0019】
また筒状編地がセーター、手袋、靴下などのニットウエアである。
【0020】
好ましくは筒状編地が手袋であり、5指、4本胴、5本胴、の掌側と甲側のどちらか一方が他方より厚い。
【0021】
より好ましくは甲側が厚く、掌側にコーティングが施されているコーティング手袋である。
【0022】
好ましくは筒状編地が手袋であり、親指と人差指の指袋およびこれらの股部付近を耐切創の大なる編糸で編成されている。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば筒状編地の周方向で厚くする部分は、第1編糸と第2編糸の両方でプレーティング編成され、他の部分の編成には第1編糸が使用されず第2編糸のみで行われるので必然的に部分的に厚みの異なる編地を得ることができる。また第1編糸により、厚くする部分をタック編みするのでその分厚みを更に増すことができる。更に第2編糸により、筒状編地の周回コースが途切れることなく連続して形成されているので厚くする部分と他の部分との境界がインターシャの場合のようにタックで繋がれることがなく、インターシャ特有の問題が発生することはない。
【0024】
また第1編糸を上糸、第2編糸を下糸としてプレーティング編成するので第1編糸を筒状編地の外側(表側)に表すことができる。
【0025】
また第1の編糸と第2の編糸は同種の編糸であっても第1の編糸と第2の編糸の両方でループが形成される箇所は厚手に形成することができるので予め太さの異なる異種の糸を準備しなくて済む。
【0026】
第1の編糸と第2の編糸を異種の編糸とし、適宜素材の編糸を使用することで用途や性能に応じた筒状編地を得ることができる。
【0027】
また第1の編糸は第2の編糸よりも太いものを使用すれば厚くする部分の厚みを更に大きくできる。
【0028】
またこのような性質の筒状編地をニットウエアに用いれば外観的な特徴や付加機能など付加価値のある製品として使用できる。
【0029】
また手袋の掌側を甲側に比べ薄手に形成することで作業性を確保でき、作業性の良好なコーティング手袋を得ることができる。
【0030】
また手袋の親指と人差指の指袋およびこれらの股部付近を耐切創の大なる編糸で編成されているので保護手袋としても使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】実施例1に係る筒状編地を示す。
【図2】実施例1に係る筒状編地の編成ステップを示す。
【図3】実施例2に係る筒状編地としての手袋を示す。
【図4】実施例3に係る筒状編地としての保護手袋を示す。
【図5】図4の手袋の5本胴の線X−X部分の筒状体の構造を示す。
【図6】図5の5本胴における編成ステップを示す。
【符号の説明】
【0032】
1…筒状編地、3…前側部、5…後側部、11…手袋、16,23…人差指、17,24…親指、18,25…4本胴、19,26…5本銅、21…保護手袋、22…補強部、27…地編部、Y1…第1ヤーンフィーダ、Y2…第2ヤーンフィーダ
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
<実施例1>
本発明の好適な実施の形態として、前側部と後側部からなる円筒状の編地の周方向の一部を他の部分よりも厚手に編成する実施例を以下図面とともに説明する。図1は、本実施例の筒状編地1を示す。筒状編地1の前側部3と後側部5の境界が異質とする編地の境界に一致し、その左側境界をEL、右側境界をERで示す。本実施例では後側部5が前側部3よりも厚く編成される。図2は、上記筒状編地の編成ステップを示す。
【0034】
筒状編地1の編成には、編糸給糸用の第1ヤーンフィーダ(以下、Y1とする。)と第2ヤーンフィーダ(以下、Y2とする。)の2つを使用する。Y1,Y2に割り当てられる編糸は同種のものとするが、異種のものであってもよい。異種のものとしては糸の太さの違いや色合い、素材など糸の風合いが異なるものなら何でもよい。図中の左右の矢印は編成方向を示す。FBは前針床,BBは後針床を、A〜Jは前針床の編針、a〜jは後針床の編針をそれぞれ示す。筒状編地1を構成する前側部3は前針床の編針で、後側部5は後針床の編針でそれぞれ編成される。尚、説明の便宜上編成に使用される針数は実際の針数よりも少なくした。各実施例に使用する横編機としてはフルジャカード選針、任意の位置で色糸切換が行える機能を備えた横編機を用いることができる。Y1,Y2は編成開始の際には筒状編地の左側にセットされるが図2ではステップが終了した状態でのY1,Y2の位置を示す。
【0035】
以下編成の詳細について説明する。まずステップ1において後針床の編針a〜jに給糸して筒状編地1の後側部5のコース編成を行う。ここではY1とY2を同時にキャリッジの同一の編成カム(不図示)に割り当てるプレーティング編成によってそれぞれの編糸で同じコースのニットループを形成する。Y1の編糸が上糸(表糸)、Y2の編糸が下糸(裏糸)としてプレーティングする。
[0036]
続くステップ2では、Y2を使って前針床の編針J〜Aに給糸して筒状編地1の前側部3のニットループを形成する。ステップ3はY1で後針床の1本おきの編針i,g,e,cに給糸してタックループを形成する。なお上記ステップ2とステップ3の編成は、ステップ3を行ってからステップ2を行うようにしてもよい。またキャリッジに複数の編成カムを備えた横編機の場合では、ステップ2、ステップ3をキャリッジの1回のトラバースで行うことができるが、編成カムが1つしか備えていない横編機の場合では、各ステップ間に右向きの空コースを入れるようにして筒状編地の1周分のコース編成を行う。
[0037]
次にステップ4〜6は、筒状編地1の続く1周分のコース編成を示す。ここではステップ6のタック編成に使う編針が、ステップ3と異なるだけで他はステップ1〜3と同じである。そのため以下は異なる部分のみ説明する。ステップ6ではステップ3において編成に使用されなかった後針床の1本おきの編針h,f,d,bに給糸してタックループを形成する。
[0038]
上記編成により筒状編地1を構成する前側部3と後側部5の2周回分のコースが形成される。これら編成を所望回数繰り返すことで図1に示した筒状編地1を得ることができる。筒状編地1の後側部5は編糸が多い分だけ前側部3よりも厚くなる。またタックループが形成されるのでその分厚みが増すことになる。タックループは配列をカノコ状に形成されるので後側部5は全体として均一な厚みに形成できる。もちろんタック編成はカノコ状に限られるものでなく適宜変更してもよい。
[0039]
<実施例2>
次に実施例2による筒状編地について説明する。この例による筒状編地はニットウエアとして手袋11に適用したものである。なお横編機を用いて手袋をシームレスに編成する方法は周知であるのでここではその詳細は省略する。
[0040]
図3は、本実施例による手袋11を示す。各指袋13〜17を含む手袋の掌側が各指袋13〜17を含む手袋の甲側に対して薄手に編成されている。手袋の場合は、5指の各指袋の編成、4本胴18、5本銅19を形成する筒状編成に対して上記実施例の編成を適用すればよい。図示せぬが3本胴等を設ける場合も同様である。またミトンの手袋の場合も小指〜人差指までの4指13〜16を1つの筒状編地と考えればよい。
【0041】
例えば手袋完成時に甲側が通常の厚さとなるように編糸を準備しておけば掌側はその分薄手に形成することができる。掌側のみを薄くできるので先の文献2に記載されているコーティング手袋の原手よりも更に好ましいものを得ることができる。この場合、15ゲージ以上の編機を用いることが好ましく、例えば30番双糸(30/2)の綿糸1本取りとしてY1,Y2に割り当てて編成する。各指袋を含む手袋の掌側が薄手に編成されるので細かな作業が行い易く、甲側は厚手故に防寒用として機能させることもできる。また薄手の部分に対してのみコーティングを施し、その際のコーティングの被膜の厚みを足したものが手袋の甲側の厚みと同じになるようにすれば全体として均一な厚さの手袋とすることもできる。
【0042】
もちろんコーティング以外の加工を施すことや無加工のままで製品としてもよい。いずれにせよ編成に使用する編糸は同種、異種を問わず任意であり、用途に応じて編糸を適宜決めればよい。もちろん上記とは逆に手袋の掌側の全部もしくは一部を通常の厚さよりも厚くすれば手袋に衝撃吸収などの機能を付加することもできる。
【0043】
<実施例3>
次に実施例3による筒状編地について説明する。この例では保護手袋に適用したものである。図4は本実施例の保護手袋21を示す。上記した実施例はいずれも筒状編地1の前側部3と後側部5で厚さが異なるものを示したが、本実施例では、前側部3と後側部5の両方に跨る筒状編地の一部を厚く形成した手袋である。具体的には親指24と人差指23の指袋およびこれらの股部付近を耐切創の大なる編糸を使用して厚く形成して補強部22とする。特に人差指の4本胴25に続く部分と親指の5本胴26に続く部分が筒状編地の前側部3と後側部5の両方に跨る部分となる。図5は図4の手袋21の5本胴の線X−X部分の筒状体の構造を示す。図5における一点鎖線は前側部3と後側部5との境界線を示し、補強部22と地編部27との前側境界をEF、後側境界をEBで示す。
【0044】
図6は、図5の5本胴26における編成ステップを示すが、これは図2の編成ステップを変形したもので基本的な考え方は同じである。これは4本胴25での編成も同様である。なお編成に使用する横編機には2基以上の編成カムを備えた横編機を用い、空コースをなくして生産性が高まるような編成とした。補強部22を形成する編糸としては耐磨耗強度の大きいアラミド系の繊維が用いられる。一例として市販されている商標名ケプラーやスペクトラなどの糸を使用する。これらアラミド系の編糸はY1に使用され、プレーティング編成の際に上糸として編み込む。
【0045】
以下編成の詳細について説明する。まずステップ1とステップ2ではY1,Y2でプレーティング編成を行って補強部22のコース編成を行う。ステップ1は前針床の編針J〜Aに給糸して前側部3における補強部22のニットループを形成する。ステップ2は後針床の編針a〜jに給糸して後側部5における補強部22のコース編成を同様に行う。
【0046】
ステップ3ではY1を用いて後針床の針i,g,e,c,aに左向きに給糸して後側部5における補強部22内に1本おきにタックループを形成するとともにY2を続く編成のために編針kを越える位置まで移動させる。ステップ4では、Y2で後針床の編針k〜rに給糸して5本胴の地編部27のコース編成を行うとともにY1で前針床の編針B,D,F,Hに給糸して前側部3における補強部22内に1本おきにタックループを形成する。続くステップ5ではY2で前針床の編針R〜Kに給糸して後側部5に続く前側部3の地編部27のコース編成を行うとともにその前にY1をY2による編成の障害にならないように編針Kの左へ移動させる。これら編成により5本胴26の1周分のコースが形成される。ステップ6では続く2コース目のコース編成を行うためにY1,Y2を編針Jの右側へ移動させた状態を示す。
【0047】
図6では図示を省略したが先の図2と同様にタックループをカノコ状に形成するために2コース目における補強部22のタック編成を行う編針はステップ3,4でタックループを形成した編針とは異なる1本おきの編針を使って行うようする。ステップ1〜6を繰り返し行う際に上記のようにタック編成に使用する針を毎回入れ替えながら5本胴26における補強部22を形成する。
【0048】
上記した実施例では、筒状編地として手袋の例を示したが、靴下、セーター等にも適用できるのはいうまでもない。また用途に応じてY1,Y2に割り当てる編糸を適宜選択することでコーティングや保護手袋とは全く異なる効果を有するニットウエアとすることができる。

Claims (15)

  1. 少なくとも第1編糸を給糸する第1ヤーンフィーダと第2編糸を給糸する第2ヤーンフィーダを用いて、前側部と後側部が編み幅の両端で連結されてなる筒状編地の周方向の一部を他よりも厚くするための横編機による筒状編地の編成方法であって、以下のステップを含むことを特徴とする;
    a)筒状編地の厚くする部分を、第1ヤーンフィーダおよび第2ヤーンフィーダの両方を用いて、厚くする部分の一方の端から他方の端に向けてプレーティング編成するステップ、
    b)第2ヤーンフィーダを用いて厚くする部分に隣接する他の部分を一方の端から他方の端に向けて編成するステップ、
    c)第1ヤーンフィーダを用いて厚くする部分を他方の端から一方の端に向けてタック編みするステップ、
    d)前記a)〜c)のステップを繰り返すステップ。
  2. 前記ステップa)のプレーティング編成は第1編糸を上糸として行うことを特徴とする請求項1に記載の編成方法。
  3. 前記ステップc)ではタックが1×1カノコ状に現れるように毎回タック編みする編針を変えることを特徴とする請求項2に記載の編成方法。
  4. 第1編糸と第2編糸は同種の編糸であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の編成方法。
  5. 第1編糸と第2編糸は異種の編糸であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の編成方法。
  6. 第1編糸は第2編糸よりも太い編糸を用いることを特徴とする請求項5に記載の編成方法。
  7. セーター、手袋、靴下などのニットウエアとして筒状編地を編成することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の編成方法。
  8. 筒状編地は手袋であり、5指、4本胴、5本胴、の掌側と甲側のどちらか一方が他方より厚く編成されていることを特徴とする請求項7に記載の編成方法。
  9. 筒状編地は手袋であり、親指と人差指の指袋およびこれらの股部付近を耐切創の大なる編糸で編成されていることを特徴とする請求項7に記載の編成方法。
  10. 横編機を用いて前側部と後側部が編み幅の両端で連結された筒状編地に、前側部と後側部のどちらか一方を、あるいは前側部と後側部の両方に跨る筒状編地の一部を筒状編地の第1編地部とし、該第1編地部が筒状編地の他の部分とする第2編地部よりも厚手なものとして編成された筒状編地であって、筒状編地の第1編地部が第1編糸と第2編糸の両方で、第1編地部の一方の端から他方の端に向けてプレーティング編成されており、第1編地部に続く第2編地部が第2編地部の一方の端から他方の端に向けて第2編糸で編成されているとともに第1編糸で第1編地部の他方の端から一方の端に向けてタック編みされたことを特徴とする筒状編地。
  11. 前記プレーティング編成が第1編糸を上糸、第2編糸を下糸として行われていることを特徴とする請求項10に記載の筒状編地。
  12. 筒状編地がセーター、手袋、靴下などのニットウエアであることを特徴とする請求項10または11に記載の筒状編地。
  13. 筒状編地は手袋であり、5指、4本胴、5本胴、の掌側と甲側のどちらか一方が他方より厚いことを特徴とする請求項12に記載の筒状編地。
  14. 甲側が厚く、掌側にコーティングが施されているコーティング手袋であることを特徴とする請求項13に記載の筒状編地。
  15. 筒状編地が手袋であり、親指と人差指の指袋およびこれらの股部付近を耐切創の大なる編糸で編成されていることを特徴とする請求項12に記載の筒状編地。
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