JP2008248442A - シングルウエルトの編成方法、シングルウエルト組織及びシングルウエルト組織を有する被服 - Google Patents

シングルウエルトの編成方法、シングルウエルト組織及びシングルウエルト組織を有する被服 Download PDF

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【課題】靴下や肌着等のインナーウエアを着用しているときに、その端部の編み組織が捲れにくくし、着用者が着用時に感じる不快感や違和感を少なくするとともに、着用者が感じる肌に着用している靴下や肌着等のインナーウエアの縁取り部分の線が外部に露見しているのではないかという不安を取り除くシングルウエルトの編成方法、シングルウエルト組織及びシングルウエルト組織を有する被服を提供する。
【解決手段】編み始め又は編み終わり端部に弾性糸のみからなるコース方向に袋状に編成したマカロニエッジ組織を編成し、次いで編地の表面が隣接するウエールに対していずれか一方のウエールがウエール方向に収縮し、他方のウエールがウエール方向外側に隆起するようにし、編地の外側に捲れないようにウエルト編地を3口又は4口編成のシングル編み組織に編成するシングルウエルトの編成方法及びシングルウエルト組織を有する被服を構成するものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、シングルウエルトの編成方法、シングルウエルト組織及びシングルウエルト組織を有する被服に関するものである。
肌着、スパッツ、ガードル、ブラジャ、靴下等の被服は、編み始め又は編み終わり端部のウエルト部は、丸編機によって筒状に編成し、編成した編地を折り返しても二重の編地を形成している。特に、肌着、スパッツ、ガードル、靴下等の被服は、足口のウエルト部が編地を折り返した二重の編地になってぶ厚いと外衣を介して肌着が現出するので、外観が悪い。
そこで、編み始め又は編み終わり端部のウエルト部を1枚の編地に編成することが考案されている。すなわち、第1コースの糸で編針1本おきに平編目を編成し、第2コースの糸で全編針によって前記平編目に編みかけた平編目とその中間に平編目を形成し、第3の糸で再び編針1本おきに平編目を編成し、以下数十コースを同じ編成をし、このコースの平編目の中間のシンカーループと平編目の間のシンカーループとをタック編みに編成するシングルウエルトの編成方法が引用文献1に記載されている。
実公昭48−12779号公報
また、編み始めの止め編み部分はニットとミスとからなるコースを弾性糸で編成し、止め編み部分に連続するウエルト部分は地糸で編成した複数のコースからなり、止め編み部分に連続する複数のコースはニットとミスとを繰り返すタック入り重美部とし、これに連続する複数のコースではタックを交えた身頃締め付け部とし、身頃締め付け部の複数のコースは、ニットとミスからなるコース、ニットとミスとタックからなるコース、ミスとタックからなるコース、ニットとミスとタックからなるコースを順次備え、かつこれを繰り返している端末組織も公知である。
特許第3470120号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載されたものは、依然として端末組織が平編みであるから外側に捲れやすい。
上記の事情に鑑み、本発明は、靴下や肌着等のインナーウエアを着用しているときに、その端部の編み組織が捲れにくくし、着用者が着用時に感じる不快感や違和感を少なくするとともに、着用者が感じる肌に着用している靴下や肌着等のインナーウエアの縁取り部分の線が外部に露見しているのではないかという不安を取り除くシングルウエルトの編成方法、シングルウエルト組織及びシングルウエルト組織を有する被服を提供することを課題とするものである。
本発明は上記目的を達成するために、編み始め又は編み終わり端部に弾性糸のみからなるコース方向に袋状に編成したマカロニエッジ組織を編成し、次いで編地の表面が隣接するウエールに対していずれか一方のウエールがウエール方向に収縮し、他方のウエールがウエール方向外側に隆起するようにし、編地の外側に捲れないようにアンチロール・ヘムを形成するウエルト編地を3口又は4口編成のシングル編み組織に編成するシングルウエルトの編成方法を構成するものである。
ここで、マカロニエッジ組織とは、外見は紐状に見えるが、実際には緯方向(コース方向)にチゥーブ状に編成されている編組織をいい、アンチロール・ヘムとは、上記のように、従来から知られているウエルト又はダブル・ウエルトと区別するために、編地の外側に捲れないようにウエルト編地を3口又は4口に編成されたシングル編み組織をいう。
本発明は、具体的には、前記マカロニエッジ組織においては、第1コースの糸で編針1本おきに平編目を編成し、第2コースの糸で全編針を平編目に編成し、第3コースから数コースの糸で編針1本おきに平編目を編成し、最後のコースで第2コース以降休止させていた編針を含む全編針を復帰させ平編目に編成して袋編に編成する。
前記アンチロール・ヘムであるウエルト編組織は、3コースを1単位として繰り返し編成する場合は、第1コースは編針1本おきに平編目を編成し、第2コースは平編とタック編を交互に編成し、第3コースは全編針を平編に編成し、4コースを1単位として繰り返し編成する場合は、第1コースは編針1本おきに平編目を編成し、第2コースは平編とタック編を交互に編成し、第3コースの糸で全編針を平編に編成し、第4コースは平編とタック編を交互に編成するものである。
前記シングルウエルトの編成方法において、前記3コースを1単位として繰り返し編成する組織は、第1コースでは、例えば70〜210デニールのポリウレタン弾性糸からなる芯糸に10〜80デニールのナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたダブルカバリング糸からなる編糸を編針によって1本おきにクリアーの位置に上げて編成し、第2コースでは、30〜50デニールのナイロ双糸により平編とタック編とを交互に繰り返して編成する。ここで重要な点は、平編を編成する編針は第1コースでは編成に関与していない編針である。つまり、第1コースで平編を編成する編針は、第2コースでは、必ずタック編で編成しなければならない。
第3コースでは、例えば30〜50デニールのナイロ双糸により平編を編成する。
ここでベラ針による編地の編成は、図1に示すように、(イ)において編針がクリアー・カムにより押し上げられ、既成の編目Aよりベラがはずれ、次に編針のフックに新しい糸Bが供給される。図1(ロ)で度山により編針が引き下げられ、既成の編目によりベラが起こされ、新たに供給された糸Bは、編針のフックの中に閉じ込められる。図1(ハ)で更に編針が度山で引き下げられることにより、既成の編目は編針のフックよりはずれ、新しい編目が形成される。次で図1(ニ)で編針は再び押し上げられ図1(イ)の動作に戻りこの繰り返しにより編成が行われる。
図1(イ)に示すように、編針がクリアー・カムにより押し上げられ、既成の編目Aよりベラがはずれる高さをクリアー高さといい、クリアー高さにある編針の位置をクリアー位置という。また、図1(ハ)に示すように、編針が度山で引き下げられ、既成の編目が編針のフックよりはずれ、古い編目が編針のフックよりはずれることをクリアーされるという。
このような編成方法によって、編成された編地は、第3コースでの平編目が、弾性糸からなる第1コースの編成されなかった編目を飛び越えて第2コースの編糸と編成される。更に、第1コースの弾性糸が次の第2コースのタック編の編目の編成時にタック編目ととも第3コースで編目を編成し、第1コースの編目の張力で編目が収縮し、この結果、この前後の編目が弛んで編地の表側に隆起してくる。
これが編地表面の縦方向の分量が増加することとなり、編地が外側に巻きにくくなる効果を生じる。
前記シングルウエルトの編成方法において、4コースを1単位として繰り返し編成する組織は、第1コースでは、例えば、70〜210デニールのポリウレタン弾性糸からなる芯糸に10〜80デニールのナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたダブルカバリング糸からなる編糸を編針によって1本おきにクリアーの位置に上げて編成し、第2コースでは、30〜50デニールのナイロ双糸により平編とタック編とを交互に繰り返して編成する。ここで重要な点は、平編を編成する編針は第1コースでは編成に関与していない編針である。つまり、第1コースで平編を編成する編針は、第2コースでは、必ずタック編で編成しなければならない。
第3コースでは、例えば30〜50デニールのナイロ双糸により平編を編成する。第4コースでは、第2コースと同様に、30〜50デニールのナイロ双糸により平編とタック編とを交互に繰り返して編成する。
上記のような編成方法によって、編成された編地は、第3コースと第4コースでの平編目が、弾性糸からなる第1コースの編成されなかった編目を飛び越えて第2コースの編糸と編成される。更に、第1コースの弾性糸が次の第2コースのタック編の編目の編成時にタック編目ととも第3コースで編目を編成し、第1コースの弾性糸による編目の張力で編目が収縮し、この結果、この連続した3個の編目が弛んで編地の表側に大きく隆起してくる。
これが編地表面の縦方向の分量が増幅することとなり、編地が外側に巻きにくくなる効果を生じる。
本発明による糸使いは必要に応じて自由に選択できる。例えば、編地の糸使いは、10〜140デニールのポリウレタン弾性糸からなる芯糸に10〜140デニールのナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたシングル又はダブルカバリング糸からなる編糸と、10〜140デニールのナイロ双糸又は100〜40番手の綿糸との交編により編成された編成方法であってもよい。
また、10〜140デニールのポリウレタン弾性糸からなる芯糸に10〜140デニールのナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたシングル又はダブルカバリング糸からなる編糸と、10〜140デニールのナイロ双糸と100〜40番手の綿糸とのプレーティングによる交編により編成された編成方法であってもよい。
更に、10〜140デニールのポリウレタン弾性糸からなる芯糸に10〜140デニールのナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたシングル又はダブルカバリング糸からなる編糸のコースに、10〜70デニールのポリウレタン弾性糸からなる芯糸に10〜140デニールのナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたシングルカバリング糸を一部又は全部にプレーティングしたコースとの交編による編成方法でもよい。
このために、編地の編成に伴って、編み目を変化させるファッショニング装置、給糸時の解舒張力を一定に保つテンション装置、コンピュータ制御によって弾性糸の送り込み量を制御する積極給糸装置を装備した編み機によって編成する。例えば、MERZ、SANTONI、LONATI社の編み機が使用される。
本発明は、編み始め又は編み終わり端部に弾性糸のみからなるコース方向に袋状に編成したマカロニエッジ組織を編成し、次いで編地の表面が隣接するウエールに対していずれか一方のウエールがウエール方向に収縮し、他方のウエールがウエール方向外側に隆起するように編成したので、編地の外側に捲れないようすることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1は、本発明のベラ針による編成工程を示す概略図、図2は、本発明のアンチロール・ヘム組織を有する概略図で、(イ)はその正面図、(ロ)はA−A断面図である。図3は本発明のマカロニエッジ組織の一実施例を示す拡大図、図4は本発明の3コース単位のアンチロール・ヘム組織の一実施例を示す拡大図、図5は同他の実施例を示す拡大図、図6は本発明の4コース単位のアンチロール・ヘム組織の一実施例を示す拡大図、図7は同他の実施例を示す拡大図、図8は本発明のアンチロール・ヘム組織を配置した商品の概略図で、(イ)はブラジャ、(ロ)は靴下、(ハ)はガードルの概略図である。
図2に示すように、本発明のアンチロール・ヘム組織を有する概略図である。符号aは弾性糸だけで編成された緯方向(コース方向)にチューブ状に形成されたマカロニエッジ組織の部分であり、(b)はマカロニエッジ組織に続くアンチロール・ヘム組織の部分である。
(実施例1)
図3は本発明のマカロニエッジ組織の一実施例を示す拡大図である。図3に示すように、第1コース1の糸で編針1本おきに平編目を編成し、第2コース2,第3コース3の糸で全編針を平編目に編成し、第4コース4から数コースの糸で編針1本おきに平編目を編成した後、最後のコースnで第2コース以降休止させていた編針を含む全編針を復帰させ平編目に編成して袋編に編成する。その結果、第3コース3の糸で休止していた編目によって第nコース全体が第3コース3の位置に引き寄せられ、第4コース4から第nコース間が裏編地を表面にしたチューブ状の編み組織を形成することになる。
マカロニエッジ組織の糸使いは、例えば、10〜140デニールのポリウレタン弾性糸からなる芯糸に10〜140デニールのナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたシングル又はダブルカバリング糸からなる弾性糸のみからなる。
(実施例2)
図4は本発明のアンチロール・ヘム組織の3コース単位の一実施例を示す拡大図である。図4に示すように、第1コース1は編針1本おきに平編目を編成し、第2コース2は平編とタック編を交互に編成し、第3コース3は全編針を平編に編成する3コースを1単位として繰り返し編成する。第1コース1は、140デニールのポリウレタン弾性糸芯糸に140デニールのナイロンフィラメント糸をダブルカバリングしたDCY、第2コース2は140デニールのナイロン双糸で編成し、第3コース3は40番手の綿糸で編成する。
図4に示すように、第3コース3の平編目cは、続く第1コース1の弾性糸が非編成なので、飛び越えて第2コース2の編糸でクリアーされる。また、第1コース1の弾性糸による平編目dは、第2コースのタック編目fとともに第3コース3の編糸でクリアーされる。
このような編成により、第1コース1の弾性糸による平編目dは、糸そのものの収縮力により引き戻されるので、このウエールは縦方向に収縮する。その結果、隣のウエールの連続した平編目cとeが弛んで編地のあもて側に盛り上がってくるので、編地の表面が膨らむ効果を生じる。因みに、引き戻された弾性糸の平編目dは、事実上緯方向に直線に近い状態になる。
(実施例3)
図5は本発明のアンチロール・ヘム組織の3コース単位の他の実施例を示す拡大図である。図5に示すように、第1コース1は編針1本おきに平編目を編成し、第2コース2は平編とタック編を交互に編成し、第3コース3はナイロン双糸に綿糸をプレーティング(添え糸)して全編針を平編に編成する3コースを1単位として繰り返し編成する。第1コース1は、100デニールのポリウレタン弾性糸芯糸に100デニールのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCY、第2コース2は100デニールのナイロン双糸で編成し、第3コース3は100デニールのナイロン双糸と40番手の綿糸とのプレーティング(添え糸)で編成する。
図5に示すように、第3コース3のナイロン双糸と綿糸とのプレーティング(添え糸)による平編目cは、続く第1コース1の弾性糸が非編成なので、飛び越えて第2コース2の編糸でクリアーされる。また、第1コース1の弾性糸による平編目dは、第2コースのタック編目fとともに第3コース3のプレーティング(添え糸)編糸でクリアーされる。
このような編成により、第1コース1の弾性糸による平編目dは、糸そのものの収縮力により引き戻されるので、このウエールは縦方向に収縮する。その結果、隣のウエールの連続した平編目cとeが弛んで編地の表側に盛り上がってくるので、編地の表面が膨らむ効果を生じる。因みに、引き戻された弾性糸の平編目dは、事実上緯方向に直線に近い状態になる。
(実施例4)
図6は本発明のアンチロール・ヘム組織の4コース単位の一実施例を示す拡大図である。図6に示すように、第1コース1は編針1本おきに平編目を編成し、第2コース2は平編とタック編を交互に編成し、第3コース3の糸で全編針を平編に編成し、第4コースは平編とタック編を交互に編成する4コースを1単位として繰り返し編成する。
第1コース1は、210デニールのポリウレタン弾性糸芯糸に80デニールのナイロンフィラメント糸をダブルカバリングしたDCY、第2コース2は50デニールのナイロン双糸で編成し、第3コース3は40番手の綿糸で編成し、第4コース2は50デニールのナイロン双糸で編成する。
図6に示すように、第3コース3の平編目cは、続く第1コース1の弾性糸が非編成なので、飛び越えて第2コース2の編糸でクリアーされる。また、第1コース1の弾性糸による平編目dは、第2コースのタック編目fとともに第3コース3の編糸でクリアーされる。第4コース3の編糸は、第2コース2と同じ編針によって平編とタック編の交互の編成が行われ、タック編目は前の平編目とともに次ぎの弾性糸の平編目によってクリアーされ、平編目は第1コースを飛び越えて第2コースでクリアーされる。
このような編成により、第1コース1の弾性糸による平編目dは、糸そのものの収縮力により引き戻されるので、このウエールは縦方向に収縮する。その結果、隣のウエールの連続した平編目cとeとgが弛んで編地の表側に盛り上がってくるので、編地の表面が膨らむ効果を生じる。因みに、引き戻された弾性糸の平編目dは、事実上緯方向に直線に近い状態になる。
(実施例5)
図7は本発明のアンチロール・ヘム組織の4コース単位の他の実施例を示す拡大図である。図7に示すように、第1コース1は編針1本おきに平編目を編成し、第2コース2は平編とタック編を交互に編成し、第3コース3はナイロン双糸に綿糸をプレーティング(添え糸)して全編針を平編に編成し、第4コース3は第2コース2と同様に、平編とタック編を交互に編成し、4コースを1単位として繰り返し編成する。第1コース1は、50デニールのポリウレタン弾性糸芯糸に50デニールのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCY、第2コース2は50デニールのナイロン双糸で平編とタック編を交互に編成し、第3コース3は50デニールのナイロン双糸と40番手の綿糸とのプレーティング(添え糸)で編成し、第4コース3は50デニールのナイロン双糸で平編とタック編を交互に編成する。
図7に示すように、第3コース3のナイロン双糸と綿糸とのプレーティング(添え糸)による平編目cは、続く第1コース1の弾性糸が非編成なので、飛び越えて第2コース2の編糸でクリアーされる。また、第1コース1の弾性糸による平編目dは、第2コースのタック編目fとともに第3コース3のプレーティング(添え糸)編糸でクリアーされる。
このような編成により、第1コース1の弾性糸による平編目dは、糸そのものの収縮力により引き戻されるので、このウエールは縦方向に収縮する。その結果、隣のウエールの連続した平編目cとeが弛んで編地のあもて側に盛り上がってくるので、編地の表面が膨らむ効果を生じる。因みに、引き戻された弾性糸の平編目dは、事実上緯方向に直線に近い状態になる。
交編とは、2種類以上の編糸を交互に組み合わせて編成した編地である。
編み組織を変更することにより保持効果を付加には、編地の編成に伴って、組織を変化させるファッショニング装置、給糸時の解除テンションを一定に保つテンション装置、コンピュータ制御によって弾性糸の送りこみ量を制御する積極給糸装置を装備した編機によって編成することができる。また、編地組織は、例えば、平編、メッシュ編、フロート編、タック編、タック編とフロート編との組み合わせ、カットボス編等によって編成することができる。
本発明は、図8に示すように、(イ)に示すようにブラジャ、(ロ)に示すように靴下、(ハ)に示すようにガードル等の肌着に広く使用され、日常の保温用を始め、スポ−ツ用や介護用にも、広く利用しうるものである。
本発明のベラ針による編成工程を示す概略図である。 本発明のアンチロール・ヘム組織を有する概略図で、(イ)はその正面図、(ロ)はA−A断面図である。 本発明のマカロニエッジ組織の一実施例を示す拡大図である。 本発明の3コース単位のアンチロール・ヘム組織の一実施例を示す拡大図である。 同他の実施例を示す拡大図である。 本発明の4コース単位のアンチロール・ヘム組織の一実施例を示す拡大図である。図7は同足底張力弛緩部の一実施例を示す組織図である。 同他の実施例を示す拡大図である。 本発明のアンチロール・ヘム組織を配置した商品の概略図で、(イ)はブラジャ、(ロ)は靴下、(ハ)はガードルの概略図である。
符号の説明
a マカロニエッジ組織部
b アンチロール・ヘム組織部

Claims (12)

  1. 編み始め又は編み終わり端部に弾性糸のみからなるコース方向に袋状に編成したマカロニエッジ組織を編成し、次いで編地の表面が隣接するウエールに対していずれか一方のウエールがウエール方向に収縮し、他方のウエールがウエール方向外側に隆起するようにし、編地の外側に捲れないようにウエルト編地を3口又は4口編成のシングル編み組織に編成することを特徴するシングルウエルトの編成方法。
  2. 前記マカロニエッジ組織は、第1コースの糸で編針1本おきに平編目を編成し、第2コースの糸で全編針を平編目に編成し、第3コースから数コースの糸で編針1本おきに平編目を編成し、最後のコースで第2コース以降休止させていた編針を含む全編針を復帰させ平編目に編成して袋編に編成することを特徴とする請求項1記載のシングルウエルトの編成方法。
  3. 前記ウエルト編地組織は、第1コースは編針1本おきに平編目を編成し、第2コースは平編とタック編を交互に編成し、第3コースは全編針を平編に編成する3コースを1単位として繰り返し編成することを特徴とする請求項1記載のシングルウエルトの編成方法。
  4. 前記ウエルト編地組織は、第1コース1は編針1本おきに平編目を編成し、第2コース2は平編とタック編を交互に編成し、第3コース3はナイロン双糸に綿糸をプレーティングして全編針を平編に編成する3コースを1単位として繰り返し編成することを特徴とする請求項1記載のシングルウエルトの編成方法。
  5. 前記ウエルト編地組織は、第1コースは編針1本おきに平編目を編成し、第2コースは平編とタック編を交互に編成し、第3コースの糸で全編針を平編に編成し、第4コースは平編とタック編を交互に編成する4コースを1単位として繰り返し編成することを特徴とする請求項1記載のシングルウエルトの編成方法。
  6. 前記ウエルト編地組織は、第1コース1は編針1本おきに平編目を編成し、第2コース2は平編とタック編を交互に編成し、第3コース3はナイロン双糸に綿糸をプレーティング(添え糸)して全編針を平編に編成し、第4コース3は第2コース2と同様に、平編とタック編を交互に編成し、4コースを1単位として繰り返し編成することを特徴とする請求項1記載のシングルウエルトの編成方法。
  7. 前記シングルウエルトの編成方法は、10〜140デニールのポリウレタン弾性糸からなる芯糸に10〜140デニールのナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたシングル又はダブルカバリング糸からなる編糸と、10〜140デニールのナイロ双糸又は100〜40番手の綿糸との交編により編成された請求項1記載のシングルウエルトの編成方法。
  8. 前記シングルウエルトの編成方法は、10〜140デニールのポリウレタン弾性糸からなる芯糸に10〜140デニールのナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたシングル又はダブルカバリング糸からなる編糸と、10〜140デニールのナイロ双糸と100〜40番手の綿糸とのプレーティングによる交編により編成された請求項1記載のシングルウエルトの編成方法。
  9. 前記シングルウエルトの編成方法は、10〜140デニールのポリウレタン弾性糸からなる芯糸に10〜140デニールのナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたシングル又はダブルカバリング糸からなる編糸のコースに、10〜70デニールのポリウレタン弾性糸からなる芯糸に10〜140デニールのナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたシングルカバリング糸を一部又は全部にプレーティングしたコースとの交編により編成された請求項1記載のシングルウエルトの編成方法。
  10. 前記シングルウエルトの編成方法は、10〜140デニールのポリウレタン弾性糸からなる芯糸に10〜140デニールのナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたシングル又はダブルカバリング糸からなる編糸のコースに、10〜70デニールのポリウレタン弾性糸からなる芯糸に10〜140デニールのナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたシングルカバリング糸を一部又は全部にプレーティングしたコースと、10〜140デニールのナイロ双糸と100〜40番手の綿糸とをプレーティングしたコースとの交編により編成されたの交編により編成された請求項1記載のシングルウエルトの編成方法。
  11. 編み始め又は編み終わり端部に弾性糸のみからなるコース方向に袋状に編成したマカロニエッジ組織と、編地の表面が隣接するウエールに対していずれか一方のウエールがウエール方向に収縮し、他方のウエールがウエール方向外側に隆起するようにし、編地の外側に捲れないようにウエルト編地を3口又は4口編成のシングル編み組織とからなることを特徴するシングルウエルト組織。
  12. 編み始め又は編み終わり端部に弾性糸のみからなるコース方向に袋状に編成したマカロニエッジ組織と、編地の表面が隣接するウエールに対していずれか一方のウエールがウエール方向に収縮し、他方のウエールがウエール方向外側に隆起するようにし、編地の外側に捲れないようにウエルト編地を3口又は4口編成のシングル編み組織とからなるシングルウエルト組織を有する肌着、スパッツ、ガードル、ブラジャ、靴下等の被服。
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