JP2018048427A - 編地及び靴下 - Google Patents
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Abstract
【課題】装着者に対する締付け力が問題となりやすい、例えば靴下の履き口部にも採用可能で、締付け力の調整が可能で、さらに、編地緯方向でみた編地の凹凸が明確に形成される編地を得る。【解決手段】平編み地を、編地経方向D1において連続形成される第1コースC1、第2コースC2について、第1コースC1に第1種の糸Y1が、第2コースC2に第1種の糸Y1とは弾性の異なる第2種の糸Y2が供給され、第1コースC1が異なった糸で交互に連続形成された連続ニット組織とされ、第2コースC2が編地緯方向において、第2種の糸Y2が浮かせ編成されるウェルト部Ueが間欠形成された間欠ウェルト組織とされ、前記ウェルト部Ueにおいて、編地表側に位置する第1種の糸Y1に対して、浮かせ編成される第2種の糸Y2が高弾性とされている。【選択図】図4
Description
本発明は、編地緯方向に延びるコースを編地経方向に多数備え、
編地経方向に連続して形成されるコースについて、編み上手側コースから糸が編み下手側コースへ導かれるとともに、当該下手側コースにおいてループを形成して編成される編地、及びそのような編地を採用する靴下に関する。
編地経方向に連続して形成されるコースについて、編み上手側コースから糸が編み下手側コースへ導かれるとともに、当該下手側コースにおいてループを形成して編成される編地、及びそのような編地を採用する靴下に関する。
以下の説明では、本発明に係る編地に関し理解を容易とするため、編地の好適な使用先である靴下を例に採って説明する。
従来の靴下はずり落ちの防止のために、履き口部或いはそれに相当する部位に弾性糸であるゴム糸を挿入して、その部位で靴下を足に締め付け、滑落を防止する(特許文献1・特許文献2)。
特許文献1には滑落を確実に防止する靴下として、脹徑部6の下部に位置する足首部5を構成するに、この足首部5に弾性繊維9(具体的にはゴム糸)を編込み、その上に位置する前記脹徑部6には編み込まない構成が提案されている。
特許文献2では、着用中にレッグ部2のずり落ちが発生しないように、レッグ部2、踵部3、底部4及び爪先部5の各々を非弾性糸と弾性糸によって編成し、レッグ部2から底部4に切り替わる付近であって、踵部3から更にレッグ部2寄りの箇所において、同一周内に、弾性糸(ゴム糸)のみで編成した部位7と、非弾性糸のみ又は弾性糸と非弾性糸で編成した部位を備えた靴下が提案されている。
これらの例において提案されている弾性糸の使用方法は、特許文献1の場合、図4に示す単なる挿入であり、特許文献2の場合、弾性糸のみで所定部位7を編成することにある。
靴下における所謂「履き口部」等は、靴下の滑落を防止するための部位とされ、この部位の締付け力が過度であると、着用者の足に跡が付いたり、血行が悪くなったりする。また、靴下を履く際には、履き口を広げなくてはならないが、ゴム糸の存在のために強い力で広げなくてはならず、履き難いという問題も発生する。特に、足がむくみ易い人や年配者には締め付けの強い靴下は好まれない。
そこで、ゴム糸を使用する構成に対して、比較的弾性の低いポリウレタン糸等を使用して、所定の編み組織とすることが提案されている(特許文献3、特許文献4)。
特許文献3では、レッグ部及び履き口部の組織を、添え糸編みを基本とし、これにスパイラルメッシュ編みを組み合わせた組織とする。スパイラルメッシュ編みのあぜ目は2/1〜5/1とされている。この特許文献3に開示の実施形態では、表糸となるスパイラルメッシュ編みの構成糸として2本の綿糸が使用され、裏糸にナイロン糸が使用されている(段落〔0033〕)。この例では、ナイロン糸は弾性糸の一種と捕らえられており、表面側に位置する糸(具体的には綿糸)に対して裏面側に位置する糸を高弾性とすることで、表面側組織を締付けている。この文献に開示の技術において、弾性糸にゴム糸は含まれない(段落〔0028〕)。
特許文献4に開示の技術も、編地を表糸Y1と裏糸Y2とからなる添え糸編みとし、表糸Y1として非弾性糸を使用するとともに、この非弾性糸(表糸)からなる表側組織を平編目とされる第1コースとフロート部Fを備えた第2コースとの組み合わせとし、裏糸Y2を弾性糸とし、この文献4に開示の技術で、裏側組織は文献3に開示の技術と同様に全面を平編組織としている。
特許文献3、4に開示される技術を採用することにより、例えば、靴下に履き口部の伸縮弾性を適当なゴム糸を単純に挿入する構成より柔軟性のある適当な範囲に調整することは可能となる。また、その部位にあぜ目を形成できる。
しかしながら、これら特許文献3、4に開示される技術では、基本的に編地全体の裏面が平編み組織となるためほぼ均等に収縮される。
従って、裏糸としての弾性糸の使用量が大きく、さらに、履き口部の外観に要求される編地緯方向でみた編地の凹凸(所謂あぜ目の凹凸)が充分でないという問題がある。
従って、裏糸としての弾性糸の使用量が大きく、さらに、履き口部の外観に要求される編地緯方向でみた編地の凹凸(所謂あぜ目の凹凸)が充分でないという問題がある。
本発明は、装着者に対する締付け力が問題となりやすい、例えば靴下の履き口部にも採用可能で、締付け力の調整が可能となり、さらに編地緯方向で見た編地の凹凸が明確に形成できる編地及び靴下を得ることにある。
本発明の第1特徴構成は、
編地緯方向に延びるコースを編地経方向に多数備え、
編地経方向に連続して形成されるコースについて、編み上手側コースから糸が編み下手側コースへ導かれるとともに、当該下手側コースにおいてループを形成して編成される編地であって、
編地経方向において連続形成される第1コース、第2コースについて、
前記第1コースに第1種の糸が、前記第2コースに前記第1種の糸とは弾性の異なる第2種の糸が供給されて編成され、
前記第1コースが編地緯方向において、ループが異なった糸で、交互に又は所定のゲージ数毎に交互に連続形成された連続ニット組織とされるとともに、
前記第2コースが編地緯方向において、前記第2種の糸が浮かせ編成されるウェルト部が間欠形成された間欠ウェルト組織とされ、
前記ウェルト部において、編地表側に位置する前記第1種の糸に対して、前記浮かせ編成される前記第2種の糸が高弾性とされている点にある。
編地緯方向に延びるコースを編地経方向に多数備え、
編地経方向に連続して形成されるコースについて、編み上手側コースから糸が編み下手側コースへ導かれるとともに、当該下手側コースにおいてループを形成して編成される編地であって、
編地経方向において連続形成される第1コース、第2コースについて、
前記第1コースに第1種の糸が、前記第2コースに前記第1種の糸とは弾性の異なる第2種の糸が供給されて編成され、
前記第1コースが編地緯方向において、ループが異なった糸で、交互に又は所定のゲージ数毎に交互に連続形成された連続ニット組織とされるとともに、
前記第2コースが編地緯方向において、前記第2種の糸が浮かせ編成されるウェルト部が間欠形成された間欠ウェルト組織とされ、
前記ウェルト部において、編地表側に位置する前記第1種の糸に対して、前記浮かせ編成される前記第2種の糸が高弾性とされている点にある。
本構成によれば、編地は、少なくとも弾性の異なる糸を使用して編成され、連続ニット組織となる第1コースと、この第1コースの編み下手側に形成される間欠ウェルト組織となる第2コースを有して構成される。そして、編み組織が連続ニット組織に戻るコースにおいて、第2コースで浮かせ編成された第2種の糸に対して表面側にスカラー部(糸がループを形成することなく直進する部分)として残る第1種の糸が連続ニット組織の同一ウェールにループ(編込みループ)を形成して編まれる。
従って、この組織は「浮き編み」と呼ばれる組織となる。ただし、通常の浮き編みでは同一種の糸が、第1コース、第2コースの両方で使用されるが、本発明では、例えば、異なった給糸口から供給される異なった弾性の糸で、編地経方向に延びるウェール(例えば鎖編み組織)が形成される。ここで、ウェルト部を備えないウェールは2つの糸種によりループが形成され、ウェルト部を有するウェールでは、第1種の糸のみでループが編地経方向に形成される。
従って、この組織は「浮き編み」と呼ばれる組織となる。ただし、通常の浮き編みでは同一種の糸が、第1コース、第2コースの両方で使用されるが、本発明では、例えば、異なった給糸口から供給される異なった弾性の糸で、編地経方向に延びるウェール(例えば鎖編み組織)が形成される。ここで、ウェルト部を備えないウェールは2つの糸種によりループが形成され、ウェルト部を有するウェールでは、第1種の糸のみでループが編地経方向に形成される。
この様な構成の組織において、本発明に係る編地では、第2コースにおいて浮かし操作される第2種の糸として、第1コースにおいて当該第2種の糸とともに、連続ニット組織を構成する第1種の糸より高弾性の糸を使用する。
従って、第1種の糸に対して第2種の糸が裏面側に位置する構成で(図4参照:以下の表記では、図4、図5において紙面表面側を編地表面側として説明する)、スカラー部となって編地表面側に位置する第1種の糸の裏側を、第2種の糸がコース方向(編地緯方向)に直線を成して分布位置されるため、第2種の糸に弾性収縮力の強い糸を選択しておくと、ウェルト部が形成されたウェールでは、ウェルト部が形成されることなく連続ループとなっているウェールより大きく縮み、編地緯方向の凹凸を形成できる。
また、この編み組織では、弾性糸としてのゴム糸を編地緯方向に挿入する必要はないため、過度の締付けを編地使用部位に与えることを避けることができる。
さらに、編地緯方向のゲージ数で及び編地経方向のコース数でウェルト部の大きさの調整が可能となるため、第1種の糸、第2種の糸相互間の糸使い、太さ、編み立て時の各糸に与える張力等の調整により、所望の締付け力を得ることが可能となり、結果的に使用目的に適した編地を形成できる。
本発明の第2特徴構成は、第1種の糸及び第2種の糸が共に弾性を有する点にある。
本発明にあっては、第2種の糸として第1種の糸より弾性の高い糸を採用すればよいが、第1種の糸も弾性を有する糸とすることで、第1種及び第2種の糸の両方の糸の弾性を利用して、編地に要求される形状特性及び締付け力を好適に調整できる。
本発明の第3特徴構成は、
前記第1種の糸として、表側組織を形成する表糸と、裏側組織を形成する裏糸とを備え、
前記表糸が前記裏糸に対して柔軟性に富み、前記裏糸が前記表糸に対して弾性が高い高弾性糸とされ、
前記第2種の糸が、前記裏糸と同一又はより高い弾性を有する点にある。
前記第1種の糸として、表側組織を形成する表糸と、裏側組織を形成する裏糸とを備え、
前記表糸が前記裏糸に対して柔軟性に富み、前記裏糸が前記表糸に対して弾性が高い高弾性糸とされ、
前記第2種の糸が、前記裏糸と同一又はより高い弾性を有する点にある。
本構成によれば、第2種の糸が有する弾性力を利用して、糸の使用量を制限しながら、編地緯方向に凹凸を有する構成を得る場合に、表側組織、裏側組織を形成することで、表側に関して柔軟性に富み、裏糸により良好に裏打ちされた編地を得ることができる。
表糸として裏糸に対して柔軟性に富む糸を選択することで、表糸で肌触りの良さを確保できる。
さらに、第1種の糸の裏糸と第2種の糸の弾性を同一とする場合は、糸種を制限した製造を行える。
表糸として裏糸に対して柔軟性に富む糸を選択することで、表糸で肌触りの良さを確保できる。
さらに、第1種の糸の裏糸と第2種の糸の弾性を同一とする場合は、糸種を制限した製造を行える。
本発明の第4特徴構成は、
前記連続ニット組織が連続平編組織であるとともに、前記間欠ウェルト組織が間欠的にウェルト部が形成された間欠フロート平編組織であり、
前記ウェルト部が編地経方向に延びる同一ウェール上に配置されるリブ擬似組織、又は
前記ウェルト部が編地経方向及び編地緯方向の両方に対して傾斜方向に配置される鹿の子擬似組織である点にある。
前記連続ニット組織が連続平編組織であるとともに、前記間欠ウェルト組織が間欠的にウェルト部が形成された間欠フロート平編組織であり、
前記ウェルト部が編地経方向に延びる同一ウェール上に配置されるリブ擬似組織、又は
前記ウェルト部が編地経方向及び編地緯方向の両方に対して傾斜方向に配置される鹿の子擬似組織である点にある。
本構成によれば、編地全体として基本浮き編みとされる編地を利用して、ウェルト部の編地経方向及び編地緯方向に対する分布を適切に選択することで、リブ編みに近似のリブ擬似組織を有する編地或いは鹿の子編みに近似の鹿の子擬似組織を有する編地を得ることができる。
本発明の第5特徴構成は、これまで説明してきた何れかの特徴構成を備えた編地を、編地表側を外側に向けて履き口に備えた靴下とする点にある。
本構成によれば、装着者の足首に対する締付け力が特に重要視され、その調整が糸使い、仕向け先、マーケットに供される季節等の要因を大きく受ける靴下に関して、その履き口の締付け力及び外観を、編み組織の選択により好適なものとした靴下を得ることができる。
本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る編地5を履き口部10に使用した靴下1の平面図であり、当該靴下1は、よく知られているように、履き口部10、脚部11、踵部12、足甲部13、底部14及び爪先部15等を有して構成されている。
図1は、本発明に係る編地5を履き口部10に使用した靴下1の平面図であり、当該靴下1は、よく知られているように、履き口部10、脚部11、踵部12、足甲部13、底部14及び爪先部15等を有して構成されている。
上記の各部10〜15を有する靴下1は、基本的に履き口部10側から同一の靴下編機100で連続編み可能である。
本発明の編地5の製造に当たって使用する靴下編機100は、図2に模式的に示すように、少なくも二つの給糸口101,102を備えて構成され、これら異なった給糸口101,102から異なった弾性の糸Y1,Y2を所定のタイミングで給糸可能とされている。同図においては理解を容易とするため、給糸口101,102は、編機100の周方向で離れた位置に示しているが、後述する図4、図5に示す例では、編地経方向D2に分布する各コースC(C1,C2)に、交互に異なった糸Y1,Y2を給糸するため、連続するゲージ(図示省略)で、異なった糸Y1、Y2を挿入できる構成が採用されている。
靴下編機100は、所謂筒編機であり、よく知られているように、多数の編み針103と、この編み針103に対応した数だけシンカー104とを備えて構成されている(図3参照)。ここで、シンカー104は糸ガイドとして働くものであり、編み針103が、順次所定のタイミングで上下され、さらにシンカー104からの編み針103への給糸状態が調整されることで、編地5は横編み編成される。
図3(a)、図3(b)、図3(c)に、編機100の要部構成を模式的に示した。これら図面は、それぞれ編み針103とシンカー104の組み合わせの単位セットを示している。これらの図面の左に縦方向に延びる矢印Aを示しているが、この矢印Aは編み針103の上下移動方向を示すとともに、その上端部Atで編み針103の上端到達位置を示している。後に図3(c)で説明する浮かし操作の場合は、編み針103は糸Y2の位置を越えることはなく、編み針103に掛かってループR(図3、図4参照)を形成することはない。
編機100は、先に説明したように、第1給糸口101、第2給糸口102を備え、第1給糸口101から供給される第1種の糸Y1と、第2給糸口102から供給される第2種の糸Y2とが、給糸を各コースC1,C2(各ゲージに対応)で代えるため、図4に示すように、第1コースC1においては、ゲージ毎に異なった糸で交互にループRを形成される。
即ち、針列は一系列であり、給糸口101,102が設けられることで、順次編地経方向で現れる各コースで糸種を変更できる。従って、後述する浮かせ編成を行わない場合、編地緯方向D1に、第1種の糸Y1及び第2種の糸Y2が交互にループRを形成して編操作が進む。
編機100は、先に説明したように、第1給糸口101、第2給糸口102を備え、第1給糸口101から供給される第1種の糸Y1と、第2給糸口102から供給される第2種の糸Y2とが、給糸を各コースC1,C2(各ゲージに対応)で代えるため、図4に示すように、第1コースC1においては、ゲージ毎に異なった糸で交互にループRを形成される。
即ち、針列は一系列であり、給糸口101,102が設けられることで、順次編地経方向で現れる各コースで糸種を変更できる。従って、後述する浮かせ編成を行わない場合、編地緯方向D1に、第1種の糸Y1及び第2種の糸Y2が交互にループRを形成して編操作が進む。
図3(a)、図3(b)は、浮かし操作を行うことなく、連続配置されるゲージで給糸を代えながらループRを形成する状態を示している。
さらに、第2種の糸Y2に関しては、所謂浮かせ編成できる構成が採用されている。
図3(b)は、第2種の糸Y2に関して、ループRが形成される場合の編み針103とシンカー104との位置関係を示し、図3(c)が浮かし操作される状態の位置関係を示している。
即ち、以下に示す実施形態では、第2種の糸Y2の給糸状態に対応した編み針103の上下昇降量の調整を実行することで浮かし操作を実現でき、ループ編成から外して編みを進めることができる。
さらに、第2種の糸Y2に関しては、所謂浮かせ編成できる構成が採用されている。
図3(b)は、第2種の糸Y2に関して、ループRが形成される場合の編み針103とシンカー104との位置関係を示し、図3(c)が浮かし操作される状態の位置関係を示している。
即ち、以下に示す実施形態では、第2種の糸Y2の給糸状態に対応した編み針103の上下昇降量の調整を実行することで浮かし操作を実現でき、ループ編成から外して編みを進めることができる。
図4は第一実施形態の編み組織を、図5は第二実施形態の編み組織を示している。先ず、これらの実施形態に関して共通事項を説明する。
先に説明した、靴下1では、図4、図5の紙面表面側を靴下の外側として使用する。
先に説明した、靴下1では、図4、図5の紙面表面側を靴下の外側として使用する。
1. 共通事項
図からも判明するように、編地5は、図面横方向である編地緯方向D1に延びるコースCを図面縦方向である編地経方向D2に多数備え、編地経方向D2に連続して形成されるコースCについて、編み上手側コースCから糸Y1,Y2が編み下手側コースCへ導かれるとともに、当該下手側コースCにおいて、ループRを形成して編成されている。
図からも判明するように、編地5は、図面横方向である編地緯方向D1に延びるコースCを図面縦方向である編地経方向D2に多数備え、編地経方向D2に連続して形成されるコースCについて、編み上手側コースCから糸Y1,Y2が編み下手側コースCへ導かれるとともに、当該下手側コースCにおいて、ループRを形成して編成されている。
これらの例では、第1コースC1に第1給糸口101から第1種の糸Y1が、第2コースC2に第2給糸口102から第1種の糸Y1とは弾性の異なる第2種の糸Y2が供給されて編成される。
従って、第1コースC1は編地緯方向D1において、ループRが異なった糸Y1,Y2で交互に連続形成された連続ニット組織とされるとともに、
第2コースC2は編地緯方向D1において、第2種の糸Y2のみが浮かせ編成されるウェルト部Ueが間欠形成された間欠ウェルト組織とされている。
この第2コースC2で、第1種の糸Y1は、一つ飛ばしのウェールWeでループRを形成して編成される。
従って、第1コースC1は編地緯方向D1において、ループRが異なった糸Y1,Y2で交互に連続形成された連続ニット組織とされるとともに、
第2コースC2は編地緯方向D1において、第2種の糸Y2のみが浮かせ編成されるウェルト部Ueが間欠形成された間欠ウェルト組織とされている。
この第2コースC2で、第1種の糸Y1は、一つ飛ばしのウェールWeでループRを形成して編成される。
即ち、連続ニット組織は、第1種の糸Y1、第2種の糸Y2で各ゲージ(各ウェールWe)にループRを形成している。
一方、間欠ウェルト組織でスカラー部Sとなる第1種の糸Y1は、編み下手側で連続ニット組織となる次の第1コースC1´でループRを形成し、第2種の糸Y2はループRを形成することなく編地緯方向D1に線状に配置される。
一方、間欠ウェルト組織でスカラー部Sとなる第1種の糸Y1は、編み下手側で連続ニット組織となる次の第1コースC1´でループRを形成し、第2種の糸Y2はループRを形成することなく編地緯方向D1に線状に配置される。
従って、図示する例で、編地5は、基本平編み組織とされ、連続ニット組織は連続平編組織であり、間欠ウェルト組織は間欠的にウェルト部Ueが形成された間欠フロート平編組織である。
先に先行技術の項で説明した特許文献3、4に示す編み組織では、添え編みされる裏糸の存在により全ウェールWe、各コースCでループRを形成するのに対して、本発明では、第2コースC2に関して、第1種の糸Y1が第2コースC2のウェルト部UeでループRを形成することなく、次に現れる連続ニット組織となる第1コースC1´にループRを構成して編み込まれる。本明細書では、ウェルト部Ueの第1種の糸Y1の形態をスカラー部Sと呼んでいる。
さらに、間欠ウェルト組織において、ループRを形成することなく浮かせ編成される第2種の糸Y2は、図4、図5に示す表裏関係で、当該第2種の糸Y2より編地表面側に位置する第1種の糸Y1より高弾性の糸とされている。
このような第1種の糸Y1としては、綿糸、毛糸、綿、レーヨン、麻或いは毛と、アクリル、ナイロン或いはポリエステル等の化繊との混紡糸を使用できる。この第1種の糸Y1に対して、第2種の糸Y2は、その弾性に関して高弾性であればよい。このような第2種の糸Y2としては、カバリング糸やナイロン糸やポリエステルの弾性糸を採用できる。
カバリング糸としては、芯糸にポリウレタンを鞘糸にナイロン糸を採用した、所謂被覆弾性糸(FTY)が採用できる。具体的な糸としては、(ポリウレタン糸のデニール/ナイロン糸のデニール)表記で、FTY 20/70、30/70、40/70、70/70、20/140、30/140、40/140等を採用できる。
また、芯糸にポリウレタンを鞘糸にポリエステル糸を採用したものFTYが採用でき、その糸としては、(ポリウレタン糸のデニール/ポリエステル糸のデニール)表記で、FTY 20/75、30/75、40/75、70/75、20/150、30/150、40/150を採用できる。
さらに、ナイロン糸であってその表面を毛羽立たせた、所謂ウーリーナイロン糸WNも採用でき、(ナイロン糸のデニール/構成本数)表記で、WN 50/2、70/2、110/2を採用できる。即ち、この例では双糸使いとしている。
さらに、ナイロン糸であってその表面を毛羽立たせた、所謂ウーリーナイロン糸WNも採用でき、(ナイロン糸のデニール/構成本数)表記で、WN 50/2、70/2、110/2を採用できる。即ち、この例では双糸使いとしている。
本発明における、第1種の糸Y1に対する第2種の糸Y2の条件は、その弾性が高いことにあり、上述のウェルト部Ueにおいて、ループRを形成することなく、第2種の糸Y2に対して図面裏側に位置する糸Y2が、その弾性収縮により第1種の糸Y1を編地表側に表出できればよい。
従って、第1種の糸Y1及び第2種の糸Y2として共に弾性を有する、例えば、上記のカバリング糸やナイロン糸やポリエステルの弾性糸を採用できるが、その弾性の調整のため、第2種の糸Y2として、太いものを選ぶ、弾性の強いものを選ぶ等の選択が必要となり、その弾性収縮を良好に利用しようとすると、第2種の糸Y2の給糸張力は、第1種の糸Y1の給糸張力より高く選択する。
2. 第一実施形態
図4からも容易に判明するように、この第一実施形態では、ウェルト部Ueが編地経方向D2に延びる同一ウェールWe上に配置されるリブ擬似組織とされている。
この例では、ウェルト部Ueが形成されないウェールWedは、編地経方向D2で第1種の糸Y1、第2種の糸Y2とで交互にループRが形成されたウェールWeとなり、ウェルト部Ueが形成されたウェールWeuは、編地経方向D2で第1種の糸Y1のみでループRが形成されたウェールWeとなる。
この実施形態では、編地5の経方向D2に形成されるウェールWeは、編地緯方向D1で交互にウェールWedが凹部と又はウェールWeuが凸部としている。
図4からも容易に判明するように、この第一実施形態では、ウェルト部Ueが編地経方向D2に延びる同一ウェールWe上に配置されるリブ擬似組織とされている。
この例では、ウェルト部Ueが形成されないウェールWedは、編地経方向D2で第1種の糸Y1、第2種の糸Y2とで交互にループRが形成されたウェールWeとなり、ウェルト部Ueが形成されたウェールWeuは、編地経方向D2で第1種の糸Y1のみでループRが形成されたウェールWeとなる。
この実施形態では、編地5の経方向D2に形成されるウェールWeは、編地緯方向D1で交互にウェールWedが凹部と又はウェールWeuが凸部としている。
ここでは、編地緯方向D1に1/1(1ゲージ凹部・1ケージ凸部)に凹凸を形成する例を示しているが、例えば5/1(5ゲージ凹部、1ゲージ凸部)としても、1/3(1ゲージ凹部、3ゲージ凸部)等として、リブの大きさ等の調整を行っても良い。即ち、凸部及び凹部のゲージ数は任意に選択できる。
さらに、この例では、編地経方向D2に位置する連続コースで、第1コースC1としての連続ニット組織と、第2コースC2としての間欠ウェルト組織とを交互に形成する例を示したが、例えば、間欠ウェルト組織を連続して数コース形成するものとしてもよい。
さらに、この例では、編地経方向D2に位置する連続コースで、第1コースC1としての連続ニット組織と、第2コースC2としての間欠ウェルト組織とを交互に形成する例を示したが、例えば、間欠ウェルト組織を連続して数コース形成するものとしてもよい。
3. 第二実施形態
一方、図5に示す第二実施形態では、ウェルト部Ueが編地経方向D2及び編地緯方向D1の両方に対して傾斜方向に配置している。編地全体では、ウェルト部Ueは千鳥配置となる。
この実施形態では、編地経方向D2及び編地緯方向D1の両方に対して1/1(1ゲージ毎且つ1コース毎)の関係で傾いた凹部及び凸部が形成されている。
この例では、編地経方向D2で第1種の糸Y1が、1ループR、1スカラー部S,2ループRを形成し、その下手側に第2種の糸Y2が1ループRを形成したウェールWeとなる。そしてウェルト部Ueの編地経方向D2の位置が変化する組織となっている。
一方、図5に示す第二実施形態では、ウェルト部Ueが編地経方向D2及び編地緯方向D1の両方に対して傾斜方向に配置している。編地全体では、ウェルト部Ueは千鳥配置となる。
この実施形態では、編地経方向D2及び編地緯方向D1の両方に対して1/1(1ゲージ毎且つ1コース毎)の関係で傾いた凹部及び凸部が形成されている。
この例では、編地経方向D2で第1種の糸Y1が、1ループR、1スカラー部S,2ループRを形成し、その下手側に第2種の糸Y2が1ループRを形成したウェールWeとなる。そしてウェルト部Ueの編地経方向D2の位置が変化する組織となっている。
この例は、編地緯方向D1及び編地経方向D2に1ゲージ毎且つ1コース毎に凹凸を形成する例を示しているが、例えば緯方向D1を5/1(5ゲージ凹部、1ゲージ凸部)とし、経方向D2を1/3(1コース凹部、3コース凸部)等としても良く、この例でも、凸部及び凹部の配置は任意に設定できる。
〔別実施形態〕
以下、本発明に係る別実施形態に関して説明する。
(1) 上記の実施形態では、給糸口101,102を少なくとも2口備え、少なくとも弾性の異なる2種の糸Y1,Y2を使用する例を示したが、
前記第1種の糸Y1として、表側組織を形成する表糸と、裏側組織を形成する裏糸とを備え、
前記表糸が前記裏糸に対して柔軟性に富み、前記裏糸が前記表糸に対して弾性が高い高弾性糸とされ、
さらに、前記第2種の糸Y2が、前記裏糸と同一又はより高い弾性を有する構成を採用してもよい。
以下、本発明に係る別実施形態に関して説明する。
(1) 上記の実施形態では、給糸口101,102を少なくとも2口備え、少なくとも弾性の異なる2種の糸Y1,Y2を使用する例を示したが、
前記第1種の糸Y1として、表側組織を形成する表糸と、裏側組織を形成する裏糸とを備え、
前記表糸が前記裏糸に対して柔軟性に富み、前記裏糸が前記表糸に対して弾性が高い高弾性糸とされ、
さらに、前記第2種の糸Y2が、前記裏糸と同一又はより高い弾性を有する構成を採用してもよい。
この種の糸使いとしては以下の例を挙げることができる。
例1 第1種の糸Y1
表糸:綿糸、毛糸、綿或いは毛と、アクリル、ナイロン或いはポリエステル等の化繊との混紡糸
裏糸:カバリング糸やナイロン糸やポリエステルの弾性糸
第2種の糸Y2
前記裏糸と同一又はより高弾性のカバリング糸やナイロン糸やポリエステルの弾性糸
ここに記載するように、第1種の糸Y1を表糸と裏糸との2本から構成し、第2種の糸Y2を単一の糸とする場合、第1種の糸Y1の裏糸と第2種の糸Y2の糸として同一の糸を選択できる理由は、第1種の糸Y1が、実質、表糸と裏糸との両方から成る複合糸として挙動し、第2種の糸Y2は、それ単独の糸として挙動するため、第1種の糸Y1は、第2種の糸Y2より、糸全体としてみた場合に、低弾性となるためである。
例えば、第1種の糸Y1の裏糸及び第2種の糸Y2に、先に段落〔0044〕、〔0045〕で紹介した被覆弾性糸(FTY)を採用できる。また、ウーリーナイロン糸WNも使用できる。第1種の糸Y1の裏糸と第2種の糸Y2の糸として同一の糸を選択する場合は、製品に使用する糸種を限定でき好ましい。
例1 第1種の糸Y1
表糸:綿糸、毛糸、綿或いは毛と、アクリル、ナイロン或いはポリエステル等の化繊との混紡糸
裏糸:カバリング糸やナイロン糸やポリエステルの弾性糸
第2種の糸Y2
前記裏糸と同一又はより高弾性のカバリング糸やナイロン糸やポリエステルの弾性糸
ここに記載するように、第1種の糸Y1を表糸と裏糸との2本から構成し、第2種の糸Y2を単一の糸とする場合、第1種の糸Y1の裏糸と第2種の糸Y2の糸として同一の糸を選択できる理由は、第1種の糸Y1が、実質、表糸と裏糸との両方から成る複合糸として挙動し、第2種の糸Y2は、それ単独の糸として挙動するため、第1種の糸Y1は、第2種の糸Y2より、糸全体としてみた場合に、低弾性となるためである。
例えば、第1種の糸Y1の裏糸及び第2種の糸Y2に、先に段落〔0044〕、〔0045〕で紹介した被覆弾性糸(FTY)を採用できる。また、ウーリーナイロン糸WNも使用できる。第1種の糸Y1の裏糸と第2種の糸Y2の糸として同一の糸を選択する場合は、製品に使用する糸種を限定でき好ましい。
さらに、第1種の糸と第2種の糸とのそれぞれ両方が表糸及び裏糸からなっていてもよい。
例2 第1種の糸Y1
表糸:綿糸、毛糸、綿或いは毛と、アクリル、ナイロン或いはポリエステル等の化繊との混紡糸
裏糸:カバリング糸やナイロン糸やポリエステルの弾性糸
第2種の糸Y2
表糸:綿糸、毛糸、綿或いは毛と、アクリル、ナイロン或いはポリエステル等の化繊との混紡糸
裏糸:カバリング糸やナイロン糸やポリエステルの弾性糸
ただし、この例2の構成を採用する場合は、第2種の糸の裏糸を第1種の糸の裏糸より高弾性なものとすることが基本となるが、両方が2本の糸から構成されている場合も、先に説明したように、第2種の糸Y2が、第1種の糸Y1より、糸全体としてみた場合に、高弾性となっていればよい。
さらに、第1種の糸Y1及び第2種の糸Y2をそれぞれ任意複数の糸で構成する場合に、本発明では、糸全体としてみた場合に、後者が前者に対して高弾性となっていればよく、それら糸の構成本数、糸種を問うものではない。
例2 第1種の糸Y1
表糸:綿糸、毛糸、綿或いは毛と、アクリル、ナイロン或いはポリエステル等の化繊との混紡糸
裏糸:カバリング糸やナイロン糸やポリエステルの弾性糸
第2種の糸Y2
表糸:綿糸、毛糸、綿或いは毛と、アクリル、ナイロン或いはポリエステル等の化繊との混紡糸
裏糸:カバリング糸やナイロン糸やポリエステルの弾性糸
ただし、この例2の構成を採用する場合は、第2種の糸の裏糸を第1種の糸の裏糸より高弾性なものとすることが基本となるが、両方が2本の糸から構成されている場合も、先に説明したように、第2種の糸Y2が、第1種の糸Y1より、糸全体としてみた場合に、高弾性となっていればよい。
さらに、第1種の糸Y1及び第2種の糸Y2をそれぞれ任意複数の糸で構成する場合に、本発明では、糸全体としてみた場合に、後者が前者に対して高弾性となっていればよく、それら糸の構成本数、糸種を問うものではない。
(2) 上記の実施形態では、本発明に係る編地を履き口に備えた靴下の例で示したが、
本発明に係る編地は所望の締め付け力を備え、凹凸(あぜ目)のある外観とできるため、セーターやトレーナー等の袖口、首周り口、胴裾口等、スエットパンツやタイツ等の裾口、レッグウオーマーの全体或いは一部、アームカバーの全体或いは一部等に使用することができる。
本発明に係る編地は所望の締め付け力を備え、凹凸(あぜ目)のある外観とできるため、セーターやトレーナー等の袖口、首周り口、胴裾口等、スエットパンツやタイツ等の裾口、レッグウオーマーの全体或いは一部、アームカバーの全体或いは一部等に使用することができる。
(3) 上記の実施形態では、編地5を構成する基本形態が平編みであり、第2種の糸Y2を適宜浮かせることで、所定の浮き編みを実現したが、本発明に係る編地は、編地表面側に現れる糸(第1種の糸Y1)はループを各コースで形成する編み構造を採用し、この表出糸Y1の裏側に位置する非表出糸(図4、図5に示す場合は第2種の糸Y2)は、ウェルト部を形成して編み編成され、この糸Y2で表出糸Y1を表出できればよく、それらの糸Y1、Y2の組織構成を問うものではない。
このような編み組織としては、リンクス編機により編まれるリンクス編み組織も考えられる。
(4) これまでの説明では、図4、図5に示す編み組織において、紙面表面側に位置する糸を第1種の糸Y1、その糸の裏側に位置する糸を第2種の糸Y2と分類して説明したが、その編機上での表面側裏面側を問うものではない。
このような編み組織としては、リンクス編機により編まれるリンクス編み組織も考えられる。
(4) これまでの説明では、図4、図5に示す編み組織において、紙面表面側に位置する糸を第1種の糸Y1、その糸の裏側に位置する糸を第2種の糸Y2と分類して説明したが、その編機上での表面側裏面側を問うものではない。
例えば、筒編機上において、筒編み筒外径側に位置される糸が、本発明における第2種の糸Y2が成す編み組織となり、筒内径側に位置される糸が、本発明における第1種の糸Y1が成す編み組織となる場合もあり、この場合、編み立て後の編地を裏返して使用することで、本発明の目的を達成できる。
1 靴下
10 履き口部
100 靴下 編機
101 給糸口
102 給糸口
D1 編地緯方向
D2 編地経方向
C1 第1コース
C1´ 第1コース
C2 第2コース
R ループ
S スカラー部
Ue ウェルト部
We ウェール
Y1 第1種の糸
Y2 第2種の糸
10 履き口部
100 靴下 編機
101 給糸口
102 給糸口
D1 編地緯方向
D2 編地経方向
C1 第1コース
C1´ 第1コース
C2 第2コース
R ループ
S スカラー部
Ue ウェルト部
We ウェール
Y1 第1種の糸
Y2 第2種の糸
Claims (5)
- 編地緯方向に延びるコースを編地経方向に多数備え、
編地経方向に連続して形成されるコースについて、編み上手側コースから糸が編み下手側コースへ導かれるとともに、当該下手側コースにおいてループを形成して編成される編地であって、
編地経方向において連続形成される第1コース、第2コースについて、
前記第1コースに第1種の糸が、前記第2コースに前記第1種の糸とは弾性の異なる第2種の糸が供給されて編成され、
前記第1コースが編地緯方向において、ループが異なった糸で、交互に又は所定のゲージ数毎に交互に連続形成された連続ニット組織とされるとともに、
前記第2コースが編地緯方向において、前記第2種の糸が浮かせ編成されるウェルト部が間欠形成された間欠ウェルト組織とされ、
前記ウェルト部において、編地表側に位置する前記第1種の糸に対して、前記浮かせ編成される前記第2種の糸が高弾性とされている編地。 - 前記第1種の糸及び前記第2種の糸が共に弾性を有する請求項1記載の編地。
- 前記第1種の糸として、表側組織を形成する表糸と、裏側組織を形成する裏糸とを備え、
前記表糸が前記裏糸に対して柔軟性に富み、前記裏糸が前記表糸に対して弾性が高い高弾性糸とされ、
前記第2種の糸が、前記裏糸と同一又はより高い弾性を有する請求項1記載の編地。 - 前記連続ニット組織が連続平編組織であるとともに、前記間欠ウェルト組織が間欠的にウェルト部が形成された間欠フロート平編組織であり、
前記ウェルト部が編地経方向に延びる同一ウェール上に配置されるリブ擬似組織、又は
前記ウェルト部が編地経方向及び編地緯方向の両方に対して傾斜方向に配置される鹿の子擬似組織である請求項1〜3の何れか一項記載の編地。 - 請求項1〜4の何れか一項記載の編地を、前記編地表側を外側に向けて履き口に備えた靴下。
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- 2016-09-23 JP JP2016186003A patent/JP2018048427A/ja active Pending
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