JP2006200112A - ストッキング類 - Google Patents

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満徳 藤田
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Abstract

【課題】ヒール部を他の部分と同じ素材で立体的に編成して伸縮性を高めてフィット性を高め、また、ヒール部と他の部分との外観差を無くし、ミュール、サンダル履き、スリッパ履き時等においても外観面での違和感を解消すると共に、強度的な改善を図り、フィット感を高め得るストッキング類を提供すること。
【解決手段】くるぶし部2側から踵部外周縁3に向かう側面視略ダイヤ形状領域からなるヒール部4のコース方向のループ長hを、くるぶし部2から踵部外周縁3に向けて次第に大きく編成し、かつ、前記ヒール部4と他の部分6とを同じ素材糸で一連に編成してある。
【選択図】図1

Description

本発明は、ストッキング類(ストッキング、パンティストッキング、タイツ、ソックス、サポーター等を含む)のヒール(踵)部の改良に関するものである。
この種、ストッキング類は、全体を円筒状に丸編み編成し、編成後に足型に穿かせて素材糸の熱可塑性を利用してヒートセットしてヒール部を形成するセットヒール方式か、又は、ヒール部において、針上げ、針下げの半回転往復運動(他の部分と別の編成)を行いヒール部を形成するコンベ編み方式のいずれかによって構成されていた(特許文献1、非特許文献1、2参照)。
特公昭48−13624号公報 発行所 日本繊維研究会、編集発行者 柴田志喜男「改訂版 メリヤスハンドブック」昭和43年11月発行、P.447〜449 編纂 日本靴下工業組合連合会、編集 株式会社センイ・ジヤァナル、発行 日本靴下協会「靴下工学」1979年10月20日発行、P.332〜335
しかしながら、前者のセットヒール方式は、円筒状に編成された部分を足型でヒール形状に局部的に引き伸ばした状態で熱を加えて固定(塑性変形状態で固定)してしまうものであるため、セット条件或いは使用素材によっては、ヒール形状へのセットが難しく、特に、糸づかいの太いものはその傾向にある。又、伸縮性も乏しくなり、フィット性が劣る等の問題点があった。
また、後者のコンベ編み方式は、ヒール部を他の部分とは別の素材や編み組織により補強的要素を付与して編成されており、そのため、ヒール部が他の部分に比べて、素材の相違及び編み方の違いにより、伸縮性が小さく、この点を補うためにやや大きめに編成され、これによって、ヒール部が他の部分に比べて、タルミを生じ、フィット感が劣り、違和感がある等の問題点があった。又、半回転往復運動による生産性の問題もあった。
本発明は、上記問題点に鑑みて開発されたもので、ヒール部を他の部分と同じ素材で立体的に編成して伸縮性を高めてフィット性を高め、また、ヒール部と他の部分との外観差を無くし、ミュール、サンダル履き、スリッパ履き時等においても外観面での違和感を解消すると共に、強度的な改善を図り、フィット感を高め得るストッキング類を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、くるぶし部側から踵部外周縁に向かう側面視略ダイヤ形状領域からなるヒール部のコース方向のループ長を、くるぶし部から踵部外周縁に向けて次第に大きく編成することによって立体的に編成し、かかるヒール部と他の部分とを同じ素材糸で一連に編成して成ることを特徴としている。なお、他の部分とは、ストッキング類におけるヒール部以外の本体部分、例えば、レッグ部(脚部)、インステップ部(甲部)、ソール部(足底部)を表すものと理解されたい。
上記構成によれば、ヒール部を他の部分と同じ素材で立体的に編成して伸縮性を高めてフィット性を高めることができる。
また、本発明は、くるぶし部側から踵部外周縁に向かう側面視略ダイヤ形状領域からなるヒール部のコース方向のループ長を、くるぶし部から踵部外周縁に向けて次第に大きく編成することによって立体的に編成し、かかるヒール部と他の部分とを同じ素材糸で一連に編成するとともに、前記ヒール部のコースのうち、すべてのコース或いは適宜のコースおきに添え糸を添え糸編み状に編成して成ることを特徴としている。
上記構成によれば、ヒール部と他の部分との外観差を無くし、ミュール、サンダル履き、スリッパ履き時等においても外観面での違和感を解消すると共に、強度的な改善を図り、フィット感を高め得るストッキング類を提供することができる。
前記他の部分は、弾性糸と非弾性糸とを交編した組織より成り、前記ヒール部は、平編み組織とされていることを特徴としている。
上記構成によれば、弾性糸による伸縮性を非弾性糸によって抑制させてストッキング類の本体部分及びヒール部に適度の伸縮性と着圧を付与することができ、フィット感を高めることができる。
前記他の部分を添え糸編みによるスパイラル柄或いはモーレ柄に編成し、柄編としたことを特徴としている。
上記構成によれば、ストッキング類の本体部分を構成している弾性糸と非弾性糸との交編組織におけるいずれかの糸に添え糸が添え糸状に編み込まれていることによって、本体部分にスパイラル柄或いはモーレ柄(カットボス柄)を形成させることができる。
前記ヒール部は、0.2〜0.6mmの範囲内のステッチ差を設けてコース方向のループ長をくるぶし部側から踵部外周縁に向けて次第に大きく編成してあることを特徴としている。
上記構成によれば、ヒール部のループを形成させる時、編機のステッチカムを上下に稼働させてその高さを変化させる(ステッチ差を設ける)ことによりループ長を変化させるものであるから、編機の効率を低下させることなくヒール部を他の部分と一連に立体的に編成させることができる。なお、ステッチ差は、0.6mm以上では、生地厚が薄くなり強度不足となり、また、0.2mm以下では、ループ長変化機能が得られない。
前記他の部分は、大腿部側から足首部側に向けて着用圧が次第に大きくなるように編成されており、ふくらはぎ部で略15hPa、足首部で略20hPaとされていることを特徴としている。
上記構成によれば、足首部側から大腿部側に向けて静脈還流作用を促進するとともに足首を細く保つ機能も得られ、このような各部の着用圧バランスは、人体生理学的に過度の圧迫感や不快感を与えることもない。
また、前記他の部分は、大腿部側から足首部側に向けて着用圧が次第に大きくなるように編成されており、ふくらはぎ部で略20hPa、足首部で略25hPaとされていることを特徴としている。
上記構成によれば、足首部側から大腿部側に向けて静脈還流作用を前記のものよりもさらに促進するとともに足首を細く保つ機能も得られ、このような各部の着用圧バランスは、人体生理学的に過度の圧迫感や不快感を与えることもない。このように局部的に着用圧に差を設けて当該機能を発揮させるためには、着用時にズレることなく安定的に保持する必要があり、そのためにヒール部がよくフィットし、ズレないということは重要なことである。勿論、ヒール部のフィット性がよくズレない、着用感がよいということは何れの商品にも共通する要求特性であることは云うまでもない。
本発明によれば、ヒール部を他の部分と同じ素材で立体的に編成して伸縮性を高めてフィット性を高め、また、ヒール部と他の部分との外観差を無くし、ミュール、サンダル履き、スリッパ履き時等においても外観面での違和感を解消すると共に、強度的な改善を図り、フィット感を高め得るストッキング類を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1(A)(B)は本発明の第1の実施形態を示すストッキング類の足首部付近の概略側面図及び同図のくるぶし部付近におけるヒール部と他の部分との境界付近の編み組織の拡大図、図2はヒール部における本発明の編み組織の誇張した説明図を示している。
本発明の第1の実施形態に係るストッキング類1は、図1(A)(B)及び図2に示すように、くるぶし部2側から踵部外周縁3に向かう側面視略ダイヤ形状領域からなるヒール部4の各コース糸5のループ長hを、くるぶし部2から踵部外周縁3に向けて次第に大きく編成し、かつ、前記ヒール部4と他の部分6とを同じ素材糸で一連に編成してある。なお、他の部分6とは、ストッキング類1におけるヒール部4以外の本体部分、例えば、レッグ部(脚部)、インステップ部(甲部)、ソール部(足底部)を表すものである。
前記他の部分6は、例えば、弾性糸5aと非弾性糸5bとを1コースおきに交編した1×1メッシュ組織とされており、また、前記ヒール部4は、平編み組織とされている。尚、かかる他の部分6、ヒール部4の編組織は、これに限定されないが、ヒール部4のループ長hを次第に大きくすることは必須である。
上記弾性糸5aは、例えば、ポリウレタン糸を芯糸とし、ナイロンフィラメント糸をカバリングしたシングルカバリング糸やダブルカバリング糸が例示でき、例えば、前記着用圧を得る構成として、100dtexのポリウレタン糸に11dtexのナイロンフィラメント糸をダブルカバリングした糸が例示できる。
また、非弾性糸5bは、例えば、ナイロンフィラメント糸が例示でき、例えば、前記着用圧を得る構成として、ナイロンフィラメント糸2本で17dtexの糸を2本引き揃えた糸が例示できる。
前記したように、ヒール部4の各コース糸5のループ長hをくるぶし部2から踵部外周縁3に向けて次第に大きく編成すると、編成される生地は、図2から明らかなように、くるぶし部2側を中心とした扇形の円弧形状となり、図1(A)に示すような側面視略ダイヤ形状領域からなるヒール部4を他の部分6と一連に編成される。即ち、本発明によれば、ストッキング類1のヒール部4を他の部分6と切りかえたり、別素材を用いることなく一連に立体的に編成することができる。
なお、他の部分6は、図1(B)で示すように、弾性糸5aと非弾性糸5bとを1コースおきに交編した1×1メッシュ組織、即ち、弾性糸5aをコース方向に1つ飛びに飛ばして編成される。尚、かかる他の部分6の組織は、生地のコース方向及びウエール方向に同一パターンで繰り返されるものであれば、どのような組織であっても良い。
本発明の第2の実施形態は、図3に示すように、前記第1の実施形態において、ヒール部4の各コース糸5のうち、すべてのコース糸或いは1〜数コースおき(図3は1コースおきの場合を例示)のコース糸に添え糸7を添え糸編み状に編成したものである。添え糸7としては、例えば、ナイロン加工糸が使用され、具体的には、33dtexのウーリーナイロン糸を2本引き揃えた糸が使用されている。この構成によれば、ヒール部4のコース糸に添え糸編み状に挿入された添え糸7によってヒール部4の糸密度が高められ、ヒール部4と他の部分6との外観差を無くし、ミュール、サンダル履き、スリッパ履き時等においても外観面での違和感を解消すると共に、強度的な改善を図り、フィット感を高めることができる。
本発明の第3の実施形態は、前記第1又は第2の実施形態において、前記他の部分の糸にモーレ柄を形成する糸やカットボス柄を形成する糸を適宜添え糸編みし、スパイラル柄やモーレ柄(カットボス柄)を形成し、意匠的デザインを施してもよい。
上記本発明の各実施形態で使用する編機は、1コース(=編機1回転)内において部分度目編成が可能な機能をもつ編機(丸編機)であればよく、例えば、コンピュータ制御の編機を用いることができるが、例えば、イタリアのロナティ社製の靴下編機が例示できる。
本発明に係るストッキング類1は、上記編機により穿き口側から爪先側に向けて円筒状に編成され、前記ヒール部4は、上記編機を用いて、0.2〜0.6mmの範囲内のステッチ差を設けて各コース糸5のループ長hをくるぶし部2側から踵部外周縁3に向けて次第に大きくなるように編成する。この場合、上記ヒール部4の各コース糸5によるループを形成させる時、編機のステッチカム(図示省略)をコンピュータ制御機能を使用して上下に稼働させてその高さを変化させる(ステッチ差を設ける)ことによりループ長hをくるぶし部2側から踵部外周縁3に向けて次第に大きくなるよう、即ち、ステッチカムの稼働中に編成したループをコース方向に次第に大きくなるよう変化させるものである。従って、編機の効率を低下させることなくヒール部4を他の部分6と一連に立体的に編成させることができる。なお、ステッチ差は、0.6mm以上では、生地厚が薄くなり強度不足となり、また、0.2mm以下では、ループ長変化機能が得られない。
上記条件で他の部分6からヒール部4を一連に編成すると、図1(A)において、ヒール編み始め部分4aと編み終わり部分4bが、比較的度目の密な組織(編目の密な組織)となるが、これは、ステッチカムの上下稼働する時間が数ウエール分必要になるためであって、ある程度幅を持たせている。この度目が密な組織となる部分(縁)は、他の部分6とヒール部4との継ぎ目の補強効果部分となる。具体的に説明すると、上記度目が比較的密な組織となる部分は、他の部分6とヒール部4との境界からヒール部4側に入った編み始め部分であって、例えば、図1(B)において、符号(b)〜(c)のウエール部分であり、符号(d)〜(f)のウエール部分では度目変化部となり、例えば、3〜5ウエール分程度編成される。又、符号(f)〜(g)のウエール部分以降は度目拡大部となる。かかる度目(ループ長)の変化は、当然のこと乍らヒール部の編始め、編終り部分ではウエール数は少なく、踵部外周縁3を頂点として増減する。なお、図1(B)の符号(a)のウエール部分は、他の部分6、この場合ではインステップ部(甲部)である。当該ヒール部の編成に必要なウエール数は、所望サイズにより選択的であり、ループ長を適宜変化させることによって、ヒール形状への編成を可能とする。
上記編機によるストッキング類1の編成時、前記他の部分6は、大腿部側から足首部側に向けて着用圧が次第に大きくなるように、編機への給糸テンションを次第に大きくなるように変化させて編成する。そのためには、編機の給糸テンション制御装置を使用して、例えば、膝部(=2.0g)と足首部(=3.0g)の間の度目変化部(グラデーション部)で、等間隔に5段階で0.2gづつ給糸テンションを上げて編成する。
これにより、ふくらはぎ部の着用圧を略15hPa、足首部の着用圧を略20hPaとした製品Aと、ふくらはぎ部で略20hPa、足首部で略25hPaの着用圧とした製品Bとすることができる。尚、上記着用圧は、製品A、Bを標準体型のトルソーに装着してエアパック法で測定した値である。
上記製品Aは、足首部から大腿部に向けて静脈還流作用を促進するとともに足首を細く保つ機能も得られ、このような各部の着用圧バランスは、人体生理学的に過度の圧迫感や不快感を与えることもなかった。また、製品Bは、足首部から大腿部に向けて静脈還流作用を前記製品Aよりもさらに促進するとともに足首を細く保つ機能も得られ、このような各部の着用圧バランスは、人体生理学的に過度の圧迫感や不快感を与えることもなかった。
尚、本発明品の効果を確認するため、着用圧及びヒール部のずれを従来品1、2と比較対比したところ、図4〜図5のデータが得られた。
図4は、本発明品と従来品1、2とについて、同じ対象者に着用させて通常時、かかと上げ時、つま先上げ時の下腿(ふくらはぎ部)、足首(後)、足首(前)、足首(下)、ヒール(下)との着用圧(エアパック法による測定値hPa)を示している。
なお、本発明品は、前記第2の実施形態におけるヒール部に添え糸を添え糸状に挿入し、0.6のステッチ差で編成し、ふくらはぎ部20hPa、足首部25hPaの着用圧に編成したものである。
また、従来品1は、本体部分が本発明品と同じとされ、ヒール部を56dtexのナイロンフィラメント糸2本引き揃え、コンベ編機能を有する編機で編成した従来のコンベ編み品であり、従来品2は、本発明品と同様に編成(但し、ヒール部は本体部分と同じに編成)後、109℃×15秒人体足型でセットした従来のセットヒール品である。
図5は、ヒール部のずれ(cm)の比較データであって、本発明品と従来品1、2とを6人の対象者(A〜F)に着用させ、朝(9:00)のマークd(壁に沿って立ち、踵が接するところにマーク)から一日(16:00まで)着用後のマークがずれたところまでの距離(cm)を測定したものである。
図4における着用圧の結果において、従来品1は、通常時、かかと上げ時、つま先上げ時のいずれにおいてもヒール(下)の着用圧が低く、特に、かかと上げ時には、8.6hPaと極端に低い値となっている。このことは、ヒール部へのフィット性が極めて弱いことを意味する。
一方、従来品2は、何れの姿勢においても高い着用圧を示し、必要以上の締付けとなっている。
又、図5に示す実着用の結果においても、本発明品はズレが少なく、これに対し従来品1は、上、下へのズレがあり、又、従来品2は、相対的に更にズレが大きく、何れもヒール形状によくフィットしない結果となっている。
これらの比較データから、本発明品は、従来品1、2に比べて、ヒール部が伸び易いためフィット性がよく、ヒールからずれ難く、足首部の着用圧も目標値に近い適正なものであることが確認された。
本発明の実施形態は以上からなり、ヒール部4の編成にあたり、各コース糸5のループ長hをくるぶし部2から踵部外周縁3に向けて次第に大きく編成することにより、ヒール部4を他の部分6と同じ素材で立体的に編成して伸縮性を高めてフィット性を高めることができる。その際、編機のステッチカムの高さ(ステッチ差)をコントロールすることによってヒール部4を立体的に編成することができるため、効率がよい。また、添え糸7をヒール部4に添え糸編み状に挿入することによって、ヒール部4と他の部分6との外観差を無くし、ミュール、サンダル履き、スリッパ履き時等においても外観面での違和感を解消すると共に、強度的な改善を図り、フィット感を高め得るストッキング類を提供することができる。また、上記に加えて、編機によるレッグ部の編成時、給糸テンションをコントロールすることにより、大腿部側から足首部側に向けて着用圧を次第に大きくすることにより、静脈還流作用の促進に寄与し得るストッキング類への適用もできる。このように本発明の実施形態によれば、ヒール部のフィット性がよく、ズレない、着用感のよい、見栄えのよい、人体生理学的にも優れた機能を有するストッキング類を提供することができるものである。
上記実施形態は、本発明をストッキングに適用した場合を例示しているが、本発明はこれにのみ制約されるものではなく、パンティストッキング、タイツ、ソックス、サポーター等にも同様に適用して同様な作用効果を得ることができる。又、特別の着用圧に設定したものに限らず、一般のストッキング類への適用も可能で、従って、本発明は、上記実施形態にのみ制約されるものではなく、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で種々変更して実施することができる。
(A)(B)は本発明の第1の実施形態を示すストッキング類の足首部付近の概略側面図及び同図のくるぶし部付近におけるヒール部と他の部分との境界付近の編み組織の拡大図である。 ヒール部における本発明の編み組織の誇張した説明図である。 本発明の第2の実施形態を示す図1(B)と同じ部分の編み組織の拡大図である。 (A)(B)(C)は本発明品と従来品との下腿部、足首部及びヒール部での着用圧の比較データを示す図表である。 本発明品と従来品とのヒール部のずれの比較データを示す図表である。
符号の説明
1 ストッキング類
2 くるぶし部
3 踵部外周縁
4 ヒール部
5 各コース糸
6 他の部分
7 添え糸

Claims (5)

  1. くるぶし部側から踵部外周縁に向かう側面視略ダイヤ形状領域からなるヒール部のコース方向のループ長を、くるぶし部から踵部外周縁に向けて次第に大きく編成することによって立体的に編成し、かかるヒール部と他の部分とを同じ素材糸で一連に編成して成ることを特徴とするストッキング類。
  2. 前記他の部分は、弾性糸と非弾性糸とを交編した組織より成り、前記ヒール部は、平編み組織とされていることを特徴とする請求項1に記載のストッキング類。
  3. 前記他の部分を添え糸編みによるスパイラル柄或いはモーレ柄に編成し、柄編としたことを特徴とする請求項1又は2に記載のストッキング類。
  4. 前記ヒール部は、0.2〜0.6mmの範囲内のステッチ差を設けてコース方向のループ長をくるぶし部側から踵部外周縁に向けて次第に大きく編成してあることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のストッキング類。
  5. 前記他の部分は、大腿部側から足首部側に向けて着用圧が次第に大きくなるように編成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のストッキング類。
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