JP5421608B2 - 伸縮性を有する編地及びその編成方法 - Google Patents

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本発明は、例えばサポータや腹巻等のように姿勢の補正や矯正するために身体に作用する圧力(着圧)を部分的に強くさせたり、リハビリ等の機能回復運動をする者や、入院患者等を含む被介護者が着用するような衣料や肌着に使用したりするために、大きく伸縮させることができる伸縮性を有する編地及びその編成方法に関するものである。
この種の編地である、腹巻やサポータ等の矯正用肌着、被介護者が着用するような衣料や肌着では、適宜の部位に伸縮弾性糸を挿入して筒状に編成したり、あるいは伸縮弾性糸を挿入して筒状に編成された編地の一側方を切り開いてシート状にした編地をカットアンドソーにより、衣料や肌着に成形したりしている。
伸縮弾性糸を挿入して筒状に編成した腹巻やサポータ等の矯正用肌着ではその使用時に伸縮弾性糸がずれ動きやすく、矯正したい部位の着圧がゆるくなってしまうことから耐久性が低いという問題があった。
また、カットアンドソーにより、衣料や肌着に成形する場合、その切り口部分の伸縮弾性糸が編地の組織内に収縮し易いこととから、編地の編成時に伸縮弾性糸の張力を付与した状態にすることが難しいという問題があった。
そこで、特許文献に示されるように熱融着伸縮弾性糸を編糸として編み込み、編成後に加熱して熱融着伸縮弾性糸を溶着するようにしたものもある。
ところが、熱融着伸縮弾性糸を編糸として給糸して編地を形成する場合、その熱融着伸縮弾性糸でループが形成されるために給糸量が多くなり不経済になるだけでなく、熱融着伸縮弾性糸の給糸量が多くなる分、着圧も弱いものになってしまうという問題もある。
因みに、伸縮弾性糸を用いて編地の一部分の着圧を高める場合、着圧を高める編地部分から伸縮弾性糸を十分に長く引き出し、引き出した伸縮弾性糸の端を切断するいわゆるカットボスが一般的に用いられている。
こうしたカットボスでは、引き出された伸縮弾性糸のために着用感を損ねてしまうという問題もある。
特開2008−150749具公報
本発明は上記問題点の鑑み提案されたもので、伸縮弾性糸をしっかりと保持することができ、少ない伸縮弾性糸で大きく伸縮できるようにした編地とその編成方法を提供できるようにすることを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明に係る伸縮性を有する編地の編成方法は、筒状もしくシート状に形成された伸縮性を有する編地の編成方法であって、当該編地の編成コース中に伸縮弾性糸を流し込むのに対し、当該流し込まれる伸縮弾性糸の直前の編成コース若しくは直後の編成コースの少なくともいずれか一方の編成コースに収縮糸を給糸し、当該収縮糸を収縮させて流し込まれた伸縮弾性糸を抱持させることにより、前記伸縮弾性糸のずれ動きを防止するようにしたことを特徴とするものである。
本発明にかかる伸縮性を有する編地は、筒状もしくシート状に形成された伸縮性を有する編地であって、当該編地の少なくとも一つの編成コース中に流し込まれた伸縮弾性糸を、その直前の編成コース若しくは直後の編成コースの少なくともいずれか一方の編成コースで給糸された収縮糸を収縮させることにより、この収縮糸で伸縮弾性糸を抱持させて、前記伸縮弾性糸のずれ動きを防止するようにしてなるものである。
尚、上記伸縮弾性糸は、ポリウレタン繊維のコアにナイロン繊維をダブルカバーして構成したものが望ましい。
本発明によれば、編地の編成コース中に伸縮弾性糸を流し込み、当該流し込まれる伸縮弾性糸の直前の編成コース若しくは直後の編成コースの少なくともいずれか一方の編成コースに熱収縮糸を給糸し、当該熱収縮糸を収縮させて伸縮弾性糸を抱持するようにしてあるので、編成コース中に流しこまれた伸縮弾性糸がずれ動いたりすることを防止することができる。
これにより、編地に部分的な着圧部分を形成する場合でも、カットボスのように、伸縮弾性糸の両端を長く引きださなくても済み、着用感に優れた編地にすることができる。
また、カットボスを施して編地をカットアンドソーで衣料製品を形成した場合でも、編地に部分的な着圧形成部分の伸縮弾性糸の両端が長く引きだされていないことから、これで製作される編地製品も着用感に優れたものにできる利点がある。
さらに、編成コース中に流しこまれた伸縮弾性糸がずれ動いたりすることがなく、編地を大きく伸縮できるので、当該編地を医療用患者若しくは被介護者が着用する肌着等の編地製品にすると、着脱が容易になり、介護等に至便な衣料にすることができる利点がある。
因みに、伸縮弾性糸を、ポリウレタン繊維のコアにナイロン繊維をダブルカバーして構成したものでは、表面摩擦抵抗が高いことから、上記伸縮弾性糸のずれ動き防止効果をいっそう高いものにすることができる。
は本発明にかかる伸縮性を有する編地の一例であるサポータの斜視図である。 は本発明にかかる伸縮性を有する編地の一例であるサポータを編成する際の給糸関係を示す概略図である。 は本発明にかかる伸縮性を有する編地の一例であるサポータにおける編成組織の部分拡大図である。
以下、本発明の最も好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、フライス編み機である丸編み機により編成された伸縮性を有する伸縮性を有する編地のサポータの斜視図であって、図中符号1は筒状に編成されたサポータを全体的に示す。
このサポータ1を編成する丸編み機の詳細な図示は省略したが、円筒に形成されたシリンダの針溝(ともに図示せず)にシリンダ針を昇降摺動可能に収納し、このシリンダ針に直交するダイヤル針を進退摺動可能に設けるとともに、両編み針に形成されたバットを操作するカム群を備えた編針駆動手段と、編針駆動手段と前記両編み針の進退駆動に連動して編糸を給糸する複数(本例では10個)のヤーンフィーダを備えてなる丸編み機となっている。
こうした丸編み機を使用して図1に示すッサポータ1を編成するときのヤーンフィーダから両編針に給糸する概略を示す図2を参照して説明すると、
上記の丸編み機を使用して発明にかかる伸縮性を有するサポータ1を編成する手順を次に説明する。
このサポータ1は、下端部の着用口部分から編みだされ、上方に向けて編成されている 。編み出しにあたっては、例えば第1ヤーンフィーダから30番単糸の綿糸2がシリン ダ針3とダイヤル針4とにわたってジグザグに給糸されて編み出された後、後続の第2 ヤーンフィーダ乃至第8ヤーンフィーダでそれぞれ上記30番単糸の綿糸2がシリンダ 針3とダイヤル針4とにわたってジグザグに給糸されることにより、シリンダ針3で形 成される表目5とダイヤル針4で形成される裏目6とが交互にできる1×1のリブ編み (フライス編)が8コース形成される(図2参照)。
次に、第9ヤーンフィーダから140デニールのポリウレタンのコアを70デニールのナイロンフィラメント糸でカバーリングした熱収縮糸(収縮糸)7、いわゆるCSYがシリンダ針35とダイヤル針4とにわたってジグザグに給糸された後、第10ヤーンフィーダから140デニールのポリウレタン糸を70デニールのナイロン糸でカバーしてなる210デニールの太くて強力な伸縮弾性糸8が2本引き揃えられた状態でシリンダ針3とダイヤル針4との間に給糸(流し込み)される。
然る後、第1ヤーンフィーダから上記した30番単糸の綿糸2がシリンダ針3とダイヤル針4とにわたってジグザグに給糸されて、当該シリンダ針3とダイヤル針4に編み目が形成されると、第10ヤーンフィーダから給糸された伸縮弾性糸8は、図3に示すようにその前後に給糸された編糸(熱収縮糸7)で形成されたループで抱持された状態になる。
そして、第2ヤーンフィーダ乃至第8ヤーンフィーダからの30番単糸の綿糸2の給糸、上記第9ヤーンフィーダからの熱収縮糸7の給糸、第10ヤーンフィーダからの太くて強力な伸縮弾性糸8の給糸及び第1ヤーンフィーダからの綿糸2の給糸が順次、適宜回数繰り返されることにより、9コース毎に2本の伸縮弾性糸8が流し込まれた筒状のサポータ1が形成される。
斯くして形成されたサポータ1は、その後、熱処理により熱収縮糸7が収縮すると、流し込まれた2本の伸縮弾性糸8がこの収縮した熱収縮糸7にしっかりと抱持された状態になり、強力な締め付け力(着圧)を発揮できながらも、上記2本の伸縮弾性糸8が編地内をずれ動くのが防止されるのである。
尚、上記の実施例では、筒状のサポータ1を編成するにあたり、9コースおきに伸縮弾性糸8を流し込むようにしてあるが、こうしたものに限られず、サポータ1の径の大きさや長さ、締め付け力等の目的に合わせて伸縮弾性糸8の挿入間隔は任意に設定することができるのはいうまでもないことである。
また、上記の実施例では、伸縮弾性糸8を流し込む直前のコースに熱収縮糸7を給糸するようにしてあるが、これに代えてまたはこれとともに、伸縮弾性糸8を流し込んだ直後のコースに熱収縮糸7を給糸することもできる。
さらに、上記の例ではサポータ1を例に説明してあるが、こうしてものに限られず、セータはもちろんのこと、医療用患者若しくは被介護者が着用する肌着用の編地のように切り開いて縫製するための編地にも実施することができる。
加えて、編地中に部分的な着圧を形成するためにカットボスを行う場合にも本発明を実施することができ、この場合にはカットされた両端部を可及的に少なくすることができる。
また、上記の実施例では、収縮糸として熱収縮糸7を用いるてあるが、これを化学的に収縮するものであってよいし、上記の実施例における編地の組織のリブ編みに代えて、平編みはもちろんのこと、パール編みやその他の編み組織にすることもできる。
因みに、上記実施例における流し込む伸縮弾性糸8は、1本もしくは3本以上にすることができるのは言うまでもないことである。
1・・・サポータ
2・・・綿糸
3・・・シリンダ針
4・・・ダイヤル針
5・・・表目
6・・・裏目
7・・・収縮糸(熱収縮糸)
8・・・伸縮弾性糸

Claims (5)

  1. 筒状もしくシート状に形成された伸縮性を有する編地の編成方法であって、当該編地の編成コース中に伸縮弾性糸を流し込み、当該流し込まれた伸縮弾性糸の直前の編成コース若しくは直後の編成コースの少なくともいずれか一方の編成コースに収縮糸を給糸し、当該収縮糸を収縮させて流し込まれた伸縮弾性糸を抱持させることにより、前記伸縮弾性糸のずれ動きを防止するようにしたことを特徴とする伸縮性を有する編地の編成方法。
  2. 前記伸縮弾性糸として、ポリウレタン繊維のコアにナイロン繊維をダブルカバーした糸を用いる請求項1に記載の伸縮性を有する編地の編成方法。
  3. 筒状もしくはシート状に形成された伸縮性を有する編地であって、当該編地の少なくとも一つの編成コース中に流し込まれた伸縮弾性糸を、その直前の編成コース若しくは直後の編成コースの少なくともいずれか一方の編成コースで給糸された収縮糸を収縮させることにより、この収縮糸で伸縮弾性糸を抱持させて、前記伸縮弾性糸のずれ動きを防止するようにしてなる伸縮性を有する編地。
  4. 前記伸縮弾性糸として、ポリウレタン繊維のコアにナイロン繊維をダブルカバーした糸が用いられている請求項3に記載の伸縮性を有する編地。
  5. 編地が医療用患者若しくは被介護者が着用する肌着であることを特徴とする請求項3また
    は請求項4に記載の伸縮性を有する編地。
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