JP2005104556A - セルロースエステルフィルム包装体、及びセルロースエステルフィルム - Google Patents

セルロースエステルフィルム包装体、及びセルロースエステルフィルム Download PDF

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【課題】偏光板用保護フィルムとして用いられるセルロースエステルフィルムについて、ロール状に巻き取られた元巻きの経時保管中における異物故障やフィルム同士の貼り付き故障の発生を抑制することができる、セルロースエステルフィルム包装体、及びセルロースエステルフィルムを提供する。
【解決手段】セルロースエステルフィルム包装体10は、巻芯1に巻き取られたロール状セルロースエステルフィルムが包装材料3により包装されており、包装材料3同士の接合部分、及び巻芯1と包装材料3の接合部分に接着テープ4が貼り付けられて、包装材料3同士の接触部分、及び巻芯1と包装材料3の間に実質的に隙間がなく、密閉状態となされている。ロール状セルロースエステルフィルムの包装が、包装材料3により内側から外側へと少なくとも2回繰り返し行なわれ、所定の透湿度を有する包装材料3が、少なくとも1回の包装に用いられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロール状に巻き取ったセルロースエステルフィルムの元巻きの経時保管中に異物故障やフィルム同士の貼り付き故障を起こさないセルロースエステルフィルム包装体、及びセルロースエステルフィルムに関するものである。
近年、液晶表示装置(LCD)は種々のところに使用されるに伴って、LCDに使用される液晶表示素子すなわち偏光板についても高生産性化(生産量増大)が求められている。
現在、LCDの偏光板用の保護フィルムとしては、主にセルローストリアセテート(TAC)フィルムが用いられているが、偏光板用保護フィルムに用いられるセルロースエステルフィルムの高生産性化が進むと、該フィルム品質での負荷が増大し、セルロースエステルフィルムの貯蔵及び輸送などの物流状態における保管時に、異物故障やフィルム同士の貼り付き故障が生じやすいという問題があった。
そして、このような異物故障が原因となって、セルロースエステルフィルムに傷が発生したり、異物故障やフィルム同士の貼り付き故障が原因となって、セルロースエステルフィルムの外観を損ねたりして、偏光板用保護フィルムの用途に供することができないという問題があった。
そこで、従来は、セルロースエステルフィルムの保管時の温度や湿度等の環境条件を規格化したり、防湿性を有する包装材でセルロースエステルフィルムを包装したりする方法が行なわれた。
また従来より、包装材料そのものや、感光材料の包装に利用する包装材料についての出願は多いものであるが、LCDの偏光板用の保護フィルムとして用いられるセルローストリアセテート(TAC)フィルムは、感光材料や他のフィルムに比べ、より厳しい品質が求められるものである。このようなセルロースエステルフィルムの保管や包装に関わる先行特許文献には、例えば、つぎのようなものがある。
特開2001−106435号公報 この特許文献1に記載の発明は、塵や埃、湿気等が侵入し難く信頼性の高い元巻包装体及び元巻きの包装方法を提供することを目的としており、コアの周りに該コアの両側端部を残して長尺のフィルム部材が巻回されてなるフィルムロールと、該フィルムロールを多重に包装する複数の包装部材とを有するフィルムロール包装体であって、前記フィルムロールを包装する前記複数の包装部材のうちの少なくとも一対の隣接する包装部材同士は周回方向に沿った巻始位置または巻終位置が、例えば30°以上の所定の角度ずれていることを特徴とするものであった。また、一対の隣接する包装部材同士は巻回方向が互いに逆であることを特徴とするものであった。 特開2001−315885号公報 この特許文献2に記載の発明は、幅広の偏光フィルムの製造原料として有用な偏光フィルム用のポリビニルアルコール系重合体フィルムの保管または輸送方法を提供することを目的としており、フィルムと接触する部分の材質が金属またはプラスチックからなりかつフィルム幅より長い筒状のコアに、ポリビニルアルコール系重合体フィルムを巻き付けてフィルムロールと成し、該フィルムロールを所定の透湿度を有する包装用フィルムで包装して、保管または輸送を行なうことを特徴とするものであった。
しかしながら、上記特許文献1及び2に記載の従来法によれば、セルロースエステルフィルムの保管時におけるフィルム品質の安定化について、ある程度の効果はあるが、高生産性のセルロースエステルフィルムについては、その効果は不充分であるという問題があった。
このように、偏光板用保護フィルムに用いられる高生産性セルロースエステルフィルムであっても、フィルム保管時におけるフィルム品質の安定化が図られることが求められていた。
本発明の目的は、上記の従来技術の問題を解決し、液晶表示素子すなわち偏光板の高生産性化(生産量増大)に伴い、偏光板用保護フィルムとして用いられるセルロースエステルフィルムの高生産性化が進んだ場合であっても、該セルロースエステルフィルムについて、ロール状に巻き取られた元巻きの経時保管中における異物故障やフィルム同士の貼り付き故障の発生を抑制することができる、セルロースエステルフィルム包装体、及びセルロースエステルフィルムを提供しようとすることにある。
すなわち、本発明者らは、上記の点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、筒状の巻芯にロール状に巻き取られたセルロースエステルフィルムを包装材料により包装する場合、包装材料同士の間、及び巻芯と包装材料間の隙間を実質上なくして、元巻き本体への水の滲入を防止することにより、併せてその時のフィルム自体の特性(屈折率)の変化が小さいほど、セルロースエステルフィルムの元巻き保管中の異物故障、及びフィルム同士の貼り付き故障の発生を抑制し得ることを見い出し、本発明を完成するに至ったものである。
なお、「フィルムの貼り付き故障」とは、ロール状の巻きフィルムにおいて、フィルム同士がくっつくなどのブロッキングに起因する「貼り付き」を意味する。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1記載のセルロースエステルフィルム包装体の発明は、筒状の巻芯にロール状に巻き取られたセルロースエステルフィルムが包装材料により包装されており、包装材料同士の接合部分、及び巻芯と包装材料の接合部分に接着テープが貼り付けられて、包装材料同士の接触部分、及び巻芯と包装材料の間に実質的に隙間がなく、密閉状態となされていることを特徴としている。
本発明の請求項2記載のセルロースエステルフィルム包装体の発明は、上記請求項1記載のセルロースエステルフィルム包装体であって、筒状の巻芯にロール状に巻き取られたセルロースエステルフィルムの包装が、包装材料により内側から外側へと少なくとも2回繰り返し行なわれ、JIS Z0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度で1g/m 以下の包装材料が、少なくとも1回の包装に用いられていることを特徴としている。
本発明の請求項3記載のセルロースエステルフィルム包装体の発明は、上記請求項2記載のセルロースエステルフィルム包装体であって、JIS Z0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度で1g/m 以下の包装材料による包装が、ロール状のセルロースエステルフィルムに対して包装材料を2周以上巻き付けるものであることを特徴としている。
本発明の請求項4記載のセルロースエステルフィルム包装体の発明は、上記請求項2記載のセルロースエステルフィルム包装体であって、内側の包装材料が、JIS Z0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度で1g/m 以下の包装材料であることを特徴としている。
本発明の請求項5記載のセルロースエステルフィルムの発明は、上記請求項1〜4のうちのいずれか一項記載のセルロースエステルフィルム包装体を、温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で2週間、経時保存試験をした後、巻外側と巻芯側のそれぞれのセルロースエステルフィルム部分の屈折率の差が0.0010以下であることを特徴としている。
本発明の請求項6記載のセルロースエステルフィルムの発明は、上記請求項1〜4のうちのいずれか一項記載のセルロースエステルフィルム包装体について、請求項5記載の経時保存試験を行なう前、及び後でのセルロースエステルフィルムの屈折率の差が、0.0020以下であることを特徴としている。
本発明の請求項1記載のセルロースエステルフィルム包装体の発明は、上述のように、筒状の巻芯にロール状に巻き取られたセルロースエステルフィルムが包装材料により包装されており、包装材料同士の接合部分、及び巻芯と包装材料の接合部分に接着テープが貼り付けられて、包装材料同士の接触部分、及び巻芯と包装材料の間に実質的に隙間がなく、密閉状態となされていることを特徴とするもので、本発明のセルロースエステルフィルムの包装体によれば、液晶表示素子すなわち偏光板の高生産性化(生産量増大)に伴い、偏光板用保護フィルムとして用いられるセルロースエステルフィルムの高生産性化が進んだ場合であっても、該セルロースエステルフィルムについて、ロール状セルロースエステルフィルム包装体の包装材料間、包装材料と巻芯間の隙間を実質上なくし、元巻本体への水の滲入を防止することにより、フィルムの保管及び輸送などの物流状態における元巻き保管中の異物故障やフィルム同士の貼り付き故障の発生を抑制することができ、フィルムの元巻き状態の外観に優れていて、高品質の偏光板用保護フィルムの高生産性化を可能とするという効果を奏する。
本発明の請求項2記載のセルロースエステルフィルム包装体の発明は、上述のように、上記請求項1記載のセルロースエステルフィルム包装体であって、筒状の巻芯にロール状に巻き取られたセルロースエステルフィルムの包装が、包装材料により内側から外側へと少なくとも2回繰り返し行なわれ、JIS Z0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度で1g/m 以下の包装材料が、少なくとも1回の包装に用いられていることを特徴とするもので、本発明のセルロースエステルフィルムの包装体によれば、包装材料の透湿度、及びその使用枚数を規定して、ロール状に巻き取られたセルロースエステルフィルムを、防湿性の高い包装材料で包装することにより、包装材料内部のロール状のセルロースエステルフィルムを、常に低湿状態に保つことができ、これによって、元巻き保管中の異物故障やフィルム同士の貼り付き故障の発生を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の請求項3記載のセルロースエステルフィルム包装体の発明は、上述のように、上記請求項2記載のセルロースエステルフィルム包装体であって、JIS Z0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度で1g/m 以下の包装材料による包装が、ロール状のセルロースエステルフィルムに対して包装材料を2周以上巻き付けるものであることを特徴とするもので、本発明のセルロースエステルフィルムの包装体によれば、包装材料の透湿度、及びその使用枚数、使用方法を規定することにより、元巻き保管中の異物故障やフィルム同士の貼り付き故障の発生を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の請求項4記載のセルロースエステルフィルム包装体の発明は、上述のように、上記請求項2記載のセルロースエステルフィルム包装体であって、内側の包装材料が、JIS Z0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度で1g/m 以下の包装材料であることを特徴とするもので、本発明のセルロースエステルフィルムの包装体によれば、同様に、包装材料の透湿度、及びその使用枚数、使用方法を規定することにより、元巻き保管中の異物故障やフィルム同士の貼り付き故障の発生を抑制することができるという効果を奏する。
本発明の請求項5記載のセルロースエステルフィルムの発明は、上述のように、上記請求項1〜4のうちのいずれか一項記載のセルロースエステルフィルム包装体を、温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で2週間、経時保存試験をした後、巻外側と巻芯側のそれぞれのセルロースエステルフィルム部分の屈折率の差が0.0010以下であることを特徴とするもので、本発明のセルロースエステルフィルムによれば、ロール状フィルムの元巻きを所定の環境条件下で経時保存した場合、巻外側と巻芯側の屈折率の差を規定することにより、ロール状に巻き取られた元巻きの経時保管中に異物故障やフィルム同士の貼り付き故障を起こさない偏光板用保護フィルムとしてのセルロースエステルフィルムを得ることができるという効果を奏する。
本発明の請求項6記載のセルロースエステルフィルムの発明は、上述のように、上記請求項1〜4のうちのいずれか一項記載のセルロースエステルフィルム包装体について、請求項5記載の経時保存試験を行なう前、及び同試験を行なった後でのセルロースエステルフィルムの屈折率の差が、0.0020以下であることを特徴とするもので、本発明のセルロースエステルフィルムによれば、ロール状フィルムの元巻きを所定の環境条件下で経時保存した場合、保存後のフィルムの屈折率と元の状態の屈折率との差を規定することにより、セルロースエステルフィルム自体の特性(屈折率)の変化が小さいほど、故障の発生が抑えられ、ロール状に巻き取られた元巻きの経時保管中に異物故障やフィルム同士の貼り付き故障を起こさない偏光板用保護フィルムとしてのセルロースエステルフィルムを得ることができるという効果を奏する。
つぎに、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明によるセルロースエステルフィルム包装体の実施形態の一例を示す斜視図であり、図2は、同包装体の概略断面図である。
図面を参照すると、本発明によるセルロースエステルフィルム包装体(10)は、筒状の巻芯(1) にロール状に巻き取られた厚さ20〜85μmのセルロースエステルフィルムが包装材料(3) により包装されており、包装材料(3) 同士の接合部分、及び巻芯(1) と包装材料(3) の接合部分に接着テープ(4) が貼り付けられて、包装材料(3) 同士の接触部分、及び巻芯(1) と包装材料(3) の間に実質的に隙間がなく、密閉状態となされているものである。
図1と図2に示す本発明によるセルロースエステルフィルム包装体(10)の具体例では、筒状の巻芯(1) にロール状に巻き取られたセルロースエステルフィルムの周面及び左右両側面の全体が、シート状の包装材料(3) により覆われており、包装材料(3) のロール周方向の両端部が互いに重ね合わせられ、これら包装材料(3) 端部同士の接合部分に接着テープ(4) が貼り付けられて、包装材料(3) 端部同士の接触部分に実質的に隙間がなく、密閉状態となされるとともに、ロール状フィルムの左右両端部より外側に突出した巻芯(1) の両端部(1a)(1a)の周面と包装材料(3) の左右両端部との接合部分に接着テープ(4) が貼り付けられて、巻芯両端部(1a)(1a)の周面と包装材料(3) の左右両端部との間に実質的に隙間がなく、密閉状態となされているものである。
また、図2に詳しく示すように、本発明によるセルロースエステルフィルム包装体(10)は、筒状の巻芯(1) にロール状に巻き取られた厚さ20〜85μmのセルロースエステルフィルム(2) の包装が、内側包装材料(3a)及び外側包装材料(3b)により2回繰り返し行なわれ、内側包装材料(3a)には、JIS Z0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度で1g/m 以下の包装材料(3a)が用いられている。
そして、筒状の巻芯(1) にロール状に巻き取られたセルロースエステルフィルム(2) の周面及び左右両側面の全体が、シート状の内側包装材料(3a)により覆われており、内側包装材料(3a)のロール周方向の両端部が互いに重ね合わせられて、内側包装材料(3a)端部同士の接合部分に接着テープ(4) が貼り付けられるとともに、内側包装材料(3a)の左右両端部が内方に折り返されて、ロール状フィルム(2) の左右両端部より外側に突出した巻芯(1) の両端寄りの周面部分に、それぞれ止め具(5) によって固定されている。さらに、この内側包装材料(3a)の外周面及び左右両側面の全体が、シート状の外側包装材料(3b)により覆われており、外側包装材料(3b)のロール周方向の両端部が互いに重ね合わせられて、外側包装材料(3b)端部同士の接合部分に接着テープ(4) が貼り付けられるとともに、内側包装材料(3a)の左右両端部より外側に突出した巻芯(1) の両端部(1a)(1a)の周面と外側包装材料(3b)の左右両端部との接合部分に接着テープ(4) が貼り付けられて、外側包装材料(3b)端部同士の接触部分、及び巻芯両端部(1a)(1a)の周面と外側包装材料(3b)の左右両端部との間に実質的に隙間がなく、密閉状態となされているものである。
このように、本発明によれば、ロール状セルロースエステルフィルム包装体(10)の包装材料(3) 同士間、包装材料(3) と巻芯(1) の間の隙間を実質上なくし、元巻本体への水の滲入を防止することにより、フィルムの保管及び輸送などの物流状態における元巻き保管中の異物故障やフィルム同士の貼り付き故障の発生を抑制することができる。
なお、本発明によるセルロースエステルフィルム包装体(10)の内側包装材料(3a)及び外側包装材料(3b)を用いた包装方法は、図示のものに限定されるものではない。
また上記において、透湿度は、JIS Z 0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく方法に従って測定し、面積1m あたり24時間で透過する水分量(g)として算出したものである。
本発明によるセルロースエステルフィルム包装体(10)において用いる上記包装材料(3) は、JIS Z0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃、湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度が10g/m 以下である。
このような包装材料(3) としては、ポリエチレン及びポリプロピレンなどのポリオレフィン系合成樹脂のフィルム、またポリエチレンテレフタレート及びポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系合成樹脂のフィルムなどが挙げられる。また、包装材料(3) の厚さは、透湿性を維持する観点から10μm以上であることが好ましく、また剛性など取り扱い上の観点から100μm以下であることが好ましい。また、包装材料(3) の透湿性は、包装材料(3) を構成する合成樹脂フィルムの厚さにより変化するため、合成樹脂フィルムの厚さを調整することで、包装材料(3) の透湿性を適宜調整することができる。
ここで、この包装材料(3) の透湿度が、JIS Z0208で規定される1日あたりの透湿度が10g/m を超えるものであると、フィルムに発生した異物が増加したり、異物自体が大きくなったり、それに起因した傷発生が生じやすくなるので、好ましくない。
というのは、ロール状に巻き取られたセルロースエステルフィルム(2) を、防湿性の高い包装材料(3) で包装することにより、包装材料(3) 内部のロール状のセルロースエステルフィルム(2) を、常に低湿状態に保つことができ、これによって、フィルムに発生した異物が増加したり、異物自体が大きくなることを防ぐことができ、その結果、これらに起因した傷発生を抑えることができることを見い出し、本発明を完成するに至ったものである。
なお、本発明のセルロースエステルフィルム包装体(10)においては、セルロースエステルフィルム(2) を、JIS Z 0208で規定される1日あたりの透湿度が5g/m 以下である包装材料(3) により包装することが好ましく、さらに、透湿度が1g/m 以下である包装材料(3) により包装することが望ましい。その理由は、フィルムの貯蔵及び輸送などの物流状態における保管時の劣化(異物故障やフィルム同士の貼り付き故障の発生)をより一層抑えることができるからである。
なお、JIS Z 0208で規定される1日あたりの透湿度が5g/m 以下、ないし1g/m 以下である包装材料(3) としては、例えばポリエチレン及びポリプロピレンなどのポリオレフィン系合成樹脂フィルムと、ポリエチレンテレフタレート及びポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系合成樹脂フィルムとが積層された複合材料、またこれらのフィルムに、アルミニウムなどの金属が蒸着されるか、もしくは金属の薄膜が接合されて積層されている複合材料などが挙げられる。これらの複合材料よりなる包装材料(3) の厚さは、透湿性を維持する観点から1μm以上であることが好ましく、また剛性など取り扱い上の観点から50μm以下であることが好ましい。そして、包装材料(3) の透湿性は、複合材料の厚さにより変化するため、厚さを調整することで、包装材料(3) の透湿性を適宜調整することができる。
とくに、ポリエチレン及びポリプロピレンなどのポリオレフィン系合成樹脂フィルムと、ポリエチレンテレフタレート及びポリエチレンナフタレートなどのポリエステル系合成樹脂フィルムとが積層された複合材料、またこれらのフィルムに、アルミニウムなどの金属が蒸着されるか、もしくは金属の薄膜が接合されて積層されている複合材料は、高い透湿性が得られるうえに、材料が軽量であるため、取り扱い上、特に好ましく利用することができる。
上記包装材料(3) としては、例えば厚さ50μmのポリエチレンシート、厚さ50μmのポリエチレンシートの2重包装、及びポリエチレンテレフタレートシートとアルミニウム膜とポリエチレンシートの3層構成の複合材料(厚さ40μm)などを使用する。
そして、本発明のセルロースエステルフィルム包装体(10)においては、筒状の巻芯(1) にロール状に巻き取られたセルロースエステルフィルム(2) の包装が、包装材料(3) により内側から外側へと少なくとも2回繰り返し行なわれ、JIS Z0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度で1g/m 以下の包装材料(3) が、少なくとも1回の包装に用いられているのが、好ましい。
また、JIS Z0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度で1g/m 以下の包装材料(3) による包装が、ロール状のセルロースエステルフィルム(2) に対して包装材料(3) を2周以上巻き付けるのが、好ましい。
また、内側の包装材料(3a)が、JIS Z0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度で1g/m 以下の包装材料であるのが、好ましい。
本発明において、このように包装材料(3) の透湿度、及びその使用枚数、使用方法を規定することにより、元巻き保管中の異物故障やフィルム同士の貼り付き故障の発生を抑制することができるものである。
また、本発明によるセルロースエステルフィルム(2) は、上記のセルロースエステルフィルム包装体(10)を、温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で2週間、経時保存試験をした後、巻外側と巻芯側のそれぞれのセルロースエステルフィルム部分の屈折率の差が0.0010以下である。本発明のセルロースエステルフィルム(2) によれば、ロール状フィルムの元巻きを所定の環境条件下で経時保存した場合、巻外側と巻芯側の屈折率の差を規定することにより、ロール状に巻き取られた元巻きの経時保管中に異物故障やフィルム同士の貼り付き故障を起こさない偏光板用保護フィルムとしてのセルロースエステルフィルムを得ることができる。
なお、ロール状セルロースエステルフィルム(2) の元巻きを保存する場合、その環境温度は、35℃以下、好ましくは30℃以下、望ましくは25℃以下である。
また、本発明によるセルロースエステルフィルム(2) は、上記のセルロースエステルフィルム包装体(10)について経時保存試験を行なう前、及び同試験を行なった後でのセルロースエステルフィルムの屈折率の差が、0.0020以下である。
このように、本発明によれば、セルロースエステルフィルム(2) 自体の特性(屈折率)の変化が小さいほど、故障の発生が抑えられ、ロール状に巻き取られた元巻きの経時保管中に異物故障やフィルム同士の貼り付き故障を起こさないセルロースエステルフィルムを得ることができるものである。
本発明において、セルロースエステルフィルムの主成分であるセルロースエステルとしては、セルローストリアセテート(TAC)、セルロースジアセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)などが挙げられる。
ここで、セルローストリアセテートの場合は、特に重合度250〜400、結合酢酸量が54〜62.5%のセルローストリアセテートが好ましく、結合酢酸量が58〜62.5%のベース強度が強くより好ましい。セルローストリアセテートは綿花リンターから合成されたセルローストリアセテートと木材パルプから合成されたセルローストリアセテートのどちらかを単独あるいは混合して用いることができる。
セルロースエステルの溶剤としては、例えばメチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコールなどの低級アルコール類、シクロヘキサン、ジオキサン類、メチレンクロライドのような低級脂肪族塩化炭化水素類などを用いることができる。
溶剤比率としては、例えばメチレンクロライド70〜95重量%、その他の溶剤は5〜30重量%が好ましい。またセルロースエステルの濃度は10〜50重量%が好ましい。溶剤を添加しての加熱温度は、使用溶剤の沸点以上で、かつ該溶剤が沸騰しない範囲の温度が好ましく例えば60℃以上、80〜110℃の範囲に設定するのが好適である。また、圧力は設定温度において、溶剤が沸騰しないように定められる。
溶解後は冷却しながら容器から取り出すか、または容器からポンプ等で抜き出して熱交換器などで冷却し、これを製膜に供する。
本発明によるセルロースエステルフィルム(2) は、セルロースエステルと溶剤のほかに、可塑剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含有している。
可塑剤、紫外線吸収剤等の添加剤は、予め溶剤と混合し、溶解または分散してからセルロースエステル溶解前の溶剤に投入しても、セルロースエステル溶解後のドープへ投入しても良い。
本発明で用いることのできる可塑剤としては特に限定しないが、リン酸エステル系では、トリフェニルホスフェート(TPP)、ビフェニルジフェニルホスフェート(BDP)、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリブチルホスフェート等、フタル酸エステル系では、ジエチルフタレート、ジメトキシエチルフタレート、ジメチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート等、グリコール酸エステル系では、トリアセチン、トリブチリン、ブチルフタリルブチルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレート(EPEG)、メチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート等を単独あるいは併用するのが好ましい。上記の可塑剤は必要に応じて、2種類以上を併用して用いてもよい。これらの可塑剤を含有することにより、寸法安定性、耐水性に優れたフィルムが得られるため、特に好ましい。
本発明において、吸水率ならびに水分率を特定の範囲内にするために、好ましい可塑剤の添加量としては、セルロースエステルに対する重量%で、12重量%以下である。可塑剤を2種類以上併用して用いる場合には、これらの可塑剤の合計量が12重量%以下であれば、良い。
本発明において、セルロースエステルフィルム(2) には、紫外線吸収剤を用いることが好ましく、紫外線吸収剤としては、液晶の劣化防止の点より波長370nm以下の紫外線の吸収能に優れ、かつ良好な液晶表示性の点より波長400nm以上の可視光の吸収が可及的に少ないものが好ましく用いられる。
一般に用いられるものとしては、例えばオキシベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物などがあげられるが、これらに限定されない。
また本発明において、フィルム(2) にすべり性の向上、巻取り後のブロッキング防止等の目的でマット剤として加える微粒子は、主ドープに添加してもよいが、添加液に加えるのが生産性の上からは好ましい。添加液に添加し、フィルム(2) に含有せしめる。また、主ドープに含有せしめてもよいが、微粒子としてはいかなるものも用いることができる。
本発明に使用される微粒子としては無機化合物の例として、二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、炭酸カルシウム、炭酸カルシウム、タルク、クレイ、焼成カオリン、焼成ケイ酸カルシウム、水和ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム及びリン酸カルシウムを挙げることができる。酸化ジルコニウムの微粒子は、例えば、アエロジルR976及びR811(以上、日本アエロジル株式会社製)の商品名で市販されており、使用することができる。その中でも、微粒子はケイ素を含むものが濁度が低くなる点で好ましく、特に二酸化ケイ素が好ましい。これらの例としては、アエロジルR972、R972V、R974、R812、200、200V、300、R202、OX50、TT600(以上、日本アエロジル株式会社製)の商品名で市販されているものがあり、使用することができる。さらに、二酸化ケイ素微粒子の1次平均粒子径が20nm以下であり、かつ見掛比重が70g/リットル以上の二酸化ケイ素微粒子であることが好ましい。これらを満足する二酸化ケイ素の微粒子としては、例えば、アエロジル200V、アエロジルR972Vがあり、フィルム(2) の濁度を低く保ちながら、摩擦係数をさげる効果が大きいため特に好ましい。
本発明において、上記微粒子はセルロースエステルに対して、0.04〜0.4重量%添加して使用される。好ましくは、0.05〜0.3重量%、さらに好ましくは0.05〜0.2重量%である。
本発明においては、セルロースエステルを溶解して得られるドープを支持体上に流延(キャスト工程)した後、加熱して溶剤の一部を除去(支持体上乾燥工程)した後、支持体から剥離し、剥離したフィルムを乾燥(フィルム乾燥工程)して、セルロースエステルフィルムを得る。
キャスト工程における支持体はベルト状もしくはドラム状のステンレスを鏡面仕上げした支持体が使用される。キャスト工程の支持体の温度は一般的な温度範囲0℃から溶剤の沸点未満の温度で、流延することができるが、5〜30℃の支持体上に流延する方が、ドープをゲル化させ剥離限界時間をあげられるため、好ましく、5〜15℃の支持体上に流延することがさらに好ましい。
支持体上乾燥工程ではドープを流延し、一旦ゲル化させた後、流延から剥離するまでの時間を100%としたとき、流延から30%以内にドープ温度を40℃〜70℃にすることで、溶剤の蒸発を促進し、それだけ早く支持体上から剥離することができ、さらに剥離強度が増すため好ましく、30%以内にドープ温度を55〜70℃にすることがより好ましい。この温度を20%以上維持することが好ましく、40%以上がさらに好ましい。
支持体上での乾燥は残留溶媒量60〜150%で支持体から剥離することが、支持体からの剥離強度が小さくなるため好ましく、80〜120%がより好ましい。剥離するときのドープの温度は0〜30℃にすることが剥離時のベース強度をあげることができ、剥離時のベース破断を防止できるため好ましく、5〜20℃がより好ましい。
フィルム乾燥工程においては支持体より剥離したフィルムをさらに乾燥し、残留溶媒量を3重量%以下、好ましくは1重量%以下、より好ましくは0.5重量%以下であることが、寸法安定性が良好なフィルムを得る上で好ましい。フィルム乾燥工程では一般にロール懸垂方式か、ピンテンター方式または、クリップテンター方式でフィルムを搬送しながら乾燥する方式が採られる。液晶表示用部材用としては、テンター方式で幅を保持しながら乾燥させることが、寸法安定性を向上させるために好ましい。
フィルムを乾燥させる手段は特に制限なく、一般的に熱風、赤外線、加熱ロール、マイクロ波等で行なう。簡便さの点で熱風で行なうのが好ましい。乾燥温度は40〜150℃の範囲で3〜5段階の温度に分けて、段々高くしていくことが好ましく、80〜140℃の範囲で行なうことが寸法安定性を良くするためさらに好ましい。これら流延から後乾燥までの工程は、空気雰囲気下でもよいし窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気下でもよい。
本発明において、セルロースエステルフィルムの製造に係わる巻き取り機は、一般的に使用されているものでよく、定テンション法、定トルク法、テーパーテンション法、内部応力一定のプログラムテンションコントロール法などの巻き取り方法で巻き取ることができる。
なお、本発明において、製膜されたセルロースエステルフィルムをロール状に巻き取る際の環境条件は、温度25℃以下、及び湿度50%RH以下、好ましくは湿度40%RH以下である。
ここで、セルロースエステルフィルムの巻き取り部分の環境条件が、温度25℃を超え、湿度50%RHを超えると、フィルムに異物が発生したり、それに起因した傷発生が生じやすくなるので、好ましくない。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1〜3
(ドープ液の調製)
セルローストリアセテートのドープ液を、以下のように調製した。
セルローストリアセテート(TAC):100kg
チヌビン326(チバスペシャルティケミカルズ社製):0.3kg
チヌビン171(チバスペシャルティケミカルズ社製):0.5kg
チヌビン109(チバスペシャルティケミカルズ社製):0.5kg
エチルフタリルエチルグリコレート(EPEG):2.8kg
トリフェニルホスフェート(TPP):9.7kg
アエロジル200V(日本アエロジル社製):0.09kg
メチレンクロライド:320kg
エタノール:20kg
これらを密閉容器に投入し、加圧下で80℃に保温・攪拌しながら完全に溶解させた。
(フィルム試料の作製)
上記のドープ液を濾過した後、図示しないベルト流延装置を用い、ドープ温度33℃にてダイスより、ステンレス鋼製エンドレスベルトよりなる支持体上に流延した。支持体上で60秒間保持した後に支持体上から剥離し、多数のロールで搬送させながら乾燥させた。この際、クリップテンターを用いて、フィルムを幅手方向に1.07倍に延伸しながら乾燥を行なった。乾燥後、セルローストリアセテートフィルムを、温度24℃、湿度40%RHで筒状の巻芯にロール状に巻き取ることで、膜厚80μmのセルローストリアセテート(TAC)フィルムを得た。
つぎに、図1の具体例に示すように、上記のようにして巻芯(1) にロール状に巻き取られたセルローストリアセテートフィルム(2) の周面及び前後両側面を包装材料(3) により包装した。この時、包装材料(3) 同士の接合部分、及び巻芯(1) と包装材料(3) の接合部分に接着テープ(4) を貼り付けて、包装材料(3) 同士の接触部分、及び巻芯(1) と包装材料(3) の間に実質的に隙間がなく、密閉状態とした。
そして、ロール状セルローストリアセテートフィルム(2) の包装を、図2の具体例に詳しく示すように、包装材料(3a)(3b)を用いて内側及び外側の2回行ない、実施例1では、内側及び外側の包装材料(3a)(3b)として同種のものを使用し、具体的には、JIS Z0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度が5.0g/m である包装材料(3a)(3b)(厚さ50μmのポリエチレンシート)を用いて被覆包装することにより、セルローストリアセテートフィルム包装体(10)を作製した。
また実施例2では、内側の包装材料(3a)として、JIS Z0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度が0.5g/m である包装材料(アルミニウム蒸着シート)を用い、外側の包装材料(3b)として上記実施例1の場合と同じもので、塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度が5.0g/m である包装材料(厚さ50μmのポリエチレンシート)を用いて、それぞれ被覆包装することにより、セルローストリアセテートフィルム包装体(10)を作製した。
さらに実施例3では、内側包装材料(3a)として上記実施例1の場合と同じもので、JIS Z0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度が5.0g/m である包装材料(厚さ50μmのポリエチレンシート)を用い、外側の包装材料(3b)として、JIS Z0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度が1.0g/m である包装材料(厚さ70μmのポリエチレンシート)を用いて、それぞれの包装材料(3a)(3b)を1周巻き付けることにより、セルローストリアセテートフィルム包装体(10)を作製した。
実施例4と5
JIS Z0208に規定される温度40℃、湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度が5.0g/m である包装材料(3a)(3b)(厚さ50μmのポリエチレンシート)で、それぞれ被覆包装することにより、セルローストリアセテートフィルム包装体(10)を作製した。
つぎに、実施例4においては、上記実施例2と同じ包装材料(3a)(3b)で、被覆包装することにより、セルローストリアセテートフィルム包装体(10)を作製した。たゞし、実施例4では、内側の包装材料(3a)を2周巻き付けるとともに、外側の包装材料(3b)を1周巻き付けることにより実施した。また実施例5では、内側の包装材料(3a)を3周巻き付けるとともに、外側の包装材料(3b)を1周巻き付けることにより実施した。
実施例6
この実施例では、内側の包装材料(3a)として、JIS Z0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度が5.0g/m である包装材料(厚さ50μmのポリエチレンシート)を用い、外側の包装材料(3b)として、JIS Z0208に規定される塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度が0.5g/m である包装材料(アルミニウム蒸着シート)を用い、さらに内側の包装材料(3a)を1周巻き付けるとともに、外側の包装材料(3b)を3周巻き付けて、それぞれ被覆包装することにより、セルローストリアセテートフィルム包装体(10)を作製した。
比較例1
比較のために、上記実施例2と同じ包装材料を用いて、それぞれの包装材料を1周巻き付けることにより、セルローストリアセテートフィルム包装体を作製した。たゞし、包装材料同士の接合部分に接着テープ(4) を貼り付けて、包装材料同士の接触部分の間に実質的に隙間がなく、密閉状態としたが、巻芯と包装材料の接合部分はゴム止めとし、いわゆる簡易包装により、セルローストリアセテートフィルム包装体を作製した。
下記の表1に、実施例1〜6及び比較例1におけるセルローストリアセテートフィルム(2) の包装方法、包装材料(3a)(3b)の透湿度、及び巻き付け方法をまとめて示した。
Figure 2005104556
つぎに、本発明による上記実施例1〜6及び比較例1の各セルローストリアセテートフィルム包装体(10)を、温度40℃、及び湿度80%RHで2週間保存した後、フィルムの異物故障及び貼り付き故障の発生の程度を評価するとともに、ロール状セルローストリアセテートフィルム(2) の巻外側と巻芯側の屈折率差、さらには、保存試験前後におけるフィルムの巻外側の屈折率の差を測定し、得られた結果を下記の表2にまとめて示した。
(フィルムの異物故障発生の評価)
各セルローストリアセテートフィルム(2) の異物故障発生の評価は、各セルローストリアセテートフィルム包装体(10)を、温度40℃、及び湿度80%RHで2週間保存した後、各セルローストリアセテートフィルム(2) を1m に裁断し、温度23℃、湿度55%RHの環境条件下においてフィルム面の異物故障発生数を測定し、得られた結果を、下記の表2に示した。
なお、セルローストリアセテートフィルム面の異物故障発生数の測定は、裁断した1m のフィルムを、黒色の検査台上に置き、蛍光灯白色光の照射の下で目視によりフィルム面の異物故障発生数を計測した。このとき観察される異物には、傷を含んでいるものとして、観察した。また、フィルムの表面の異物故障の程度により、下記の◎、○、△、×のグレード付けを行なった。
◎:異物故障発生数 30(個/1m )以下
○:異物故障発生数 31〜100(個/1m
△:異物故障発生数 101〜200(個/1m )剥離できる
×:異物故障発生数 201(個/1m )以上
(フィルムの貼り付き故障発生の評価)
各セルローストリアセテートフィルム(2) の貼り付き故障発生の評価は、各セルローストリアセテートフィルム包装体(10)を、温度40℃、及び湿度80%RHで2週間保存した後、各セルローストリアセテートフィルム(2) を繰り出して、フィルム同士が貼り付いていないか、どうかを検査した。また、フィルムの貼り付きの状態により、下記の◎、○、△、×のグレード付けを行なった。
◎:全く貼り付いていない
○:若干貼り付いているが、容易に剥離できる
△:貼り付いているが、容易に剥離できる
×:貼り付きが多く、剥離しにくい
Figure 2005104556
上記表2の結果から明らかなように、本発明の実施例1〜6によれば、セルローストリアセテートフィルム面の異物故障やフィルム同士の貼り付き故障の発生がほとんどなく、とくに実施例4〜6では、フィルム面の異物故障やフィルム同士の貼り付き故障の発生が大幅に低減していることが判る。これに対し、比較例1では、セルローストリアセテートフィルム面の異物故障やフィルム同士の貼り付き故障の発生が多いことが判る。
また、本発明の実施例1〜6によれば、ロール状フィルム(2) の元巻きを所定の環境条件下で経時保存した場合、巻外側と巻芯側の屈折率の差が小さく、かつセルローストリアセテートフィルム包装体(10)について経時保存試験を行なう前、及び同試験を行なった後でのセルローストリアセテートフィルム(2) の屈折率の差が小さいものであり、このように、セルローストリアセテートフィルム(2) 自体の特性(屈折率)の変化が小さいほど、故障の発生が抑えられ、ロール状に巻き取られた元巻きの経時保管中に異物故障やフィルム同士の貼り付き故障を起こさない偏光板用保護フィルムとしてのセルローストリアセテートフィルム(2) を得ることができた。
これに対し、比較例1では、ロール状フィルムの元巻きを所定の環境条件下で経時保存した場合、巻外側と巻芯側の屈折率の差が大きく、かつセルローストリアセテートフィルム包装体について経時保存試験を行なう前、及び同試験を行なった後でのセルローストリアセテートフィルムの屈折率の差が大きいものであり、このように、セルローストリアセテートフィルム自体の特性(屈折率)の変化が大きいために、故障の発生が多く見られた。
実施例7〜12
セルローストリアセテートフィルム(2) の厚さを40μmとした以外は、上記実施例1〜6の場合と全く同様にして、セルローストリアセテート(TAC)フィルム包装体(10)を製造した。
比較例2
比較のために、セルローストリアセテートフィルムの厚さを40μmとした以外は、上記比較例1の場合と全く同様にして、セルローストリアセテート(TAC)フィルム包装体を製造した。
つぎに、本発明による上記実施例7〜12及び比較例2の各セルローストリアセテートフィルム包装体(10)について、上記実施例1〜6及び比較例1の場合と全く同様にして、フィルムの異物故障、及び貼り付き故障の程度を評価するとともに、ロール状セルローストリアセテートフィルム(2) の巻外側と巻芯側の屈折率差、さらには、保存試験前後におけるフィルムの巻外側の屈折率の差を測定し、得られた結果を下記の表3にまとめて示した。
なお、本発明の実施例7〜12による厚さ40μmを有するセルローストリアセテートフィルム(2) は、上記実施例1〜6の厚さ80μmを有するセルローストリアセテートフィルム(2) の場合に比べ、厚さが薄いために、例えば偏光板用保護フィルムとして用いられる際に、より品質に対して厳しい性能が求められるものである。
Figure 2005104556
上記表3の結果から明らかなように、本発明の実施例7〜12によれば、セルローストリアセテートフィルム面の異物故障やフィルム同士の貼り付き故障の発生がほとんどなく、とくに実施例10と11では、フィルム面の異物故障やフィルム同士の貼り付き故障の発生が大幅に低減していることが判る。これに対し、比較例2では、セルローストリアセテートフィルム面の異物故障やフィルム同士の貼り付き故障の発生が非常に多いことが判る。
また、本発明の実施例7〜12によれば、ロール状フィルム(2) の元巻きを所定の環境条件下で経時保存した場合、巻外側と巻芯側の屈折率の差が小さく、かつセルローストリアセテートフィルム包装体(10)について経時保存試験を行なう前、及び同試験を行なった後でのセルローストリアセテートフィルム(2) の屈折率の差が小さいものであり、このように、セルローストリアセテートフィルム(2) 自体の特性(屈折率)の変化が小さいほど、故障の発生が抑えられ、ロール状に巻き取られた元巻きの経時保管中に異物故障やフィルム同士の貼り付き故障を起こさない偏光板用保護フィルムとしてのセルローストリアセテートフィルム(2) を得ることができた。これに対し、比較例2では、ロール状フィルムの元巻きを所定の環境条件下で経時保存した場合、巻外側と巻芯側の屈折率の差が大きく、かつセルローストリアセテートフィルム包装体について経時保存試験を行なう前、及び同試験を行なった後でのセルローストリアセテートフィルムの屈折率の差が大きいものであり、このように、セルローストリアセテートフィルム自体の特性(屈折率)の変化が大きいために、故障の発生が多く見られた。
本発明によるセルロースエステルフィルム包装体の実施形態の一例を示す斜視図である。 同包装体の概略断面図である。
符号の説明
1 :巻芯
2 :セルロースエステルフィルム
3 :包装材料
3a:内側包装材料
3b:外側包装材料
4 :接着テープ
10:セルロースエステルフィルム包装体

Claims (6)

  1. 筒状の巻芯にロール状に巻き取られたセルロースエステルフィルムが包装材料により包装されており、包装材料同士の接合部分、及び巻芯と包装材料の接合部分に接着テープが貼り付けられて、包装材料同士の接触部分、及び巻芯と包装材料の間に実質的に隙間がなく、密閉状態となされていることを特徴とするセルロースエステルフィルム包装体。
  2. 筒状の巻芯にロール状に巻き取られたセルロースエステルフィルムの包装が、同一または異なる包装材料により内側から外側へと少なくとも2回繰り返し行なわれ、塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度で1g/m 以下の包装材料が、少なくとも1回の包装に用いられていることを特徴とする請求項1記載のセルロースエステルフィルム包装体。
  3. 塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度で1g/m 以下の包装材料による包装が、ロール状のセルロースエステルフィルムに対して包装材料を2周以上巻き付けるものであることを特徴とする請求項2のセルロースエステルフィルム包装体。
  4. 内側の包装材料が、塩化カルシウム−カップ法に基づく温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で24時間保持された際の透湿度で1g/m 以下の包装材料であることを特徴とする請求項2記載のセルロースエステルフィルム包装体。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか一項記載のセルロースエステルフィルム包装体を、温度40℃及び湿度90%RHの環境条件下で2週間、経時保存試験をした後、巻外側と巻芯側のそれぞれのセルロースエステルフィルム部分の屈折率の差が0.0010以下であることを特徴とするセルロースエステルフィルム。
  6. 請求項1〜4のうちのいずれか一項記載のセルロースエステルフィルム包装体について、請求項5記載の経時保存試験を行なう前、及び同試験を行なった後でのセルロースエステルフィルムの屈折率の差が、0.0020以下であることを特徴とするセルロースエステルフィルム。
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