JPH0353243A

JPH0353243A - 感光材料包装体

Info

Publication number: JPH0353243A
Application number: JP18926889A
Authority: JP
Inventors: Mutsuo Akao; 睦男赤尾; Shinichi Hashimoto; 伸一橋本
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1989-07-21
Filing date: 1989-07-21
Publication date: 1991-03-07
Anticipated expiration: 2012-12-03
Also published as: JP2683938B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、ロール状感光材料の包装体、特に感光材料バ
ルクロール（以後バルクロールと表示）の包装体に関す
る。

〔従来の技術〕

実公昭５６−１２２３５号公報では耐水性シートにて包
装紙、円板状フランジを使用したノーカーボン紙バルク
ロールの包装体が開示されている。

従来、写真フィルムや印画紙のバルクロールを遮光的に
包装するには、第７図に示すように、巻芯１に巻き付け
られたバルクロール２の周面を遮光フィルム３で被覆す
るとともに、バルクロール２の側面を耳当て４ｂで被覆
していた。

すなわち、第８図に示すように、バルクロール２の周面
に当ボール（図示せず）を巻き付け、かつこの当ボール
の周面に接合部５で接合された２枚の積層フィルムから
なる防湿積層フィルム６を数回巻き付けるとともに、ハ
ルクロール２の側面に内部耳当て４ａを被せる。

そして、始端を接着テープ７で防温フィルム６に固定し
た遮光フィルム３を数回巻き付けた後、第９図に示すよ
うに、終端を接着テープ８で固定し、バルクロール２か
ら突出した遮光フィルム３を側面方向へ折曲し、バルク
０−ル２の側面外縁を被覆する。

次に、第７図に示すように、外部耳当て４ｂをハルクロ
ール２の側面に取り付けた後、その外周縁をバルクロー
ル２の周面方向に折り込み、接着テープ９で遮光フィル
ム３に固定するとともに、接着テープ１０で巻芯１に固
定する。

〔発明が解決しようとする課題］上述した従来の包装体は、バルクロールの遮光を、周面
を遮光する遮光フィルムと側面を遮光する耳当てとで行
っているので、包装作業に手数がかかり高価なものとな
っていた。また、耳当てを遮光フィルムに固定するため
に、接着テープを用いているので、この接着テープで固
定する際にバルクロールに圧力が作用し１０周目程度ま
で圧力かぶりが発生するために廃却していた。

本発明は以上の問題点を解決し、包装作業が簡単で、か
つ圧力かぶりが発生しない感光材料包装体を提供するこ
とを目的とする。

（課題を解決するための手段）本発明は上記目的を達成するためになされたもので、す
なわち、本発明の感光材料包装体は、巻芯と、該巻芯に
巻きつけられたロール状感光材料と、該ロール状感光材
料の周面及び側面を被包し、かつ両端部が該巻芯に固定
されている遮光フィルムとを具備することを特徴として
構成されている。

遮光フィルムは、主としてバルクロールを遮光的及び防
湿的に被包するためのものである。

この遮光性は、白灯下に３０分放置されても遮光フィル
ムで包装されていれば光カブリを発生させない程度を必
須とする。特に好ましくは１０００ルックス以上の光の
下に１日放置されても光カブリを発生させない程度であ
る。

また、防湿性は、１０ｃｍＸ　１０ｃｍの四方シール袋
内に塩化カルシウム１０ｇを入れ４０゜Ｃ９０％Ｒｌ＋
下で測定（ＪＩＳ　Ｚ−０２０８に準ずる）した透湿度
が５ｇ／ボ・２４時間以下、好ましくは２ｇ／ｒｒｆ・
２４時間以下、特に好ましくはＩｇ／ｒｒｆ・２４時間
以下である。

遮光フィルムは、上記遮光性及び防湿性を具備していれ
ば、その組成、層構威、厚さ、巻き付け回数等は種々の
構威とすることができる。

例えば、遮光フィルムを単層で構威した場合、柔軟で物
理強度が大きい、ポリエチレン樹脂、エチレン共重合体
樹脂等を含むフィルムが好ましい。

エチレン共重合体樹脂の代表例を以下に示す。

（１）エチレンー酢酸ビニル共重合体樹脂（２）エチレ
ンープロピレン共重合体樹脂（３）エチレン−１−ブテ
ン共重合体樹脂（４）エチレンーブタジエン共重合体樹
脂（５）エチレンー塩化ビニル共重合体樹脂（６）エチ
レンーメタクリル酸メチル共重合体樹脂（７）エチレン
ーアクリル酸メチル共重合体樹脂（８〉エチレンーアク
リル酸エチル共重合体樹脂（以後ＥＥＡ樹脂と表示）（９）エチレンーアクリロニトリル共重合体樹脂（１０
）エチレンーアクリル酸共重合体樹脂（１１）アイオノ
マー樹脂（エチレンと不飽和酸との共重合物を亜鉛など
の金属で架橋した樹脂）（１２）エチレンーαオレフィ
ン共重合体樹脂（ＬＬＤＰＥ樹脂）（１３）エチレンープロピレンープテンー１三元共重合
体樹脂（１４）変性ポリオレフィン樹脂エチレン共重合体樹脂の中では、フィルム成形性及び遮
光性物質や着色物質の分散性が良好で、衝撃穴あけ強度
及び引裂き強度が大きい、柔軟で耐ピンホール性に優れ
たＬ−ＬＤＰＥ樹脂とＥＥＡ樹脂とＥＶＡ樹脂が好まし
い。

遮光フィルムは遮光性を確保するために遮光性物質が添
加されている。

本発明で用いる遮光性物質の例を以下に示す。

（１）無機化合物Ａ．酸化物・・・シリカ、ケイ藻土、アルミナ、酸化チ
タン、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、バリウムフエライト、ストロンチウムフエライト、酸化ベリリウム、軽石、軽石バルーン、アルξナ繊維等Ｂ．水酸化物・・・水酸化アルミニウム、水酸化マグネ
シウム、塩基性炭酸マグネシウムＣ．炭酸塩・・・炭酸カルシウム、炭酸マグ才シウム、
ドロマイト、ドーソナイト等Ｄ．　（亜）硫酸塩・・・硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、硫酸アンモニウム、亜硫酸カルシウム等Ｅ．ケイ酸塩・・・タルク、クレー、マイ力、アスヘス
ト、ガラス繊維、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウム、モンモリオナイト、ベントナイト等Ｆ．炭素・・・カーボンブラック、グラファイト、炭素
繊維、炭素中空球等Ｇ．その他・・・鉄粉、銅粉、鉛粉、アル旦ニウム粉、
硫化モリブデン、ポロン繊維、炭化ケイ素繊維、黄銅繊維、チタン酸カリウム、窒化チタン、チタン酸ジルコン酸鉛、ホウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、アルミニウム粉末、アルミニウムペースト、タルク等（２）有機化合物木粉（松、樫、ノコギリクズなと）、殻繊維（アーモン
ド、ピーナッツ、モミ殻など）、着色した木綿、ジュー
ト、紙細片、セロハン片、ナイロン繊維、ポリプロピレ
ン繊維、デンプン、ゼラチン、牛皮粉末、芳香族ポリア
ミド繊維等これらの遮光性物質の中で、不透明化する無機化合物が
好ましく、特に、隠蔽力が大きく耐熱性、耐光性が優れ
比較的不活性な物質である、光吸収性のカーポンブラッ
クと窒化チタンとグラファイトが好ましい。遮光フィル
ム中の遮光性物質の含有量は遮光フィルムの厚さや樹脂
の種類により変化するが０．０１〜２０重量％、好まし
くは０．１〜１２重量％である。

遮光フィルムは、全体として前記遮光性及び防湿性を満
足できれば、１回巻き付けた一重の構成でも、数回巻き
付けた数重の構戒でもよく、またこの巻き付けの回数に
よりその厚さ等も適宜変更することができる。例えば、
３回〜５回巻き付ける場合、厚さ２０１Ｍ〜２５０μが
好ましく、特に５０一〜２００ｍ、最も１０ｔａ　〜１
５０）ｎｎが好ましい。

遮光フィルムを巻芯に固定するには、遮光的に固定でき
る手段があればよく例えば、紐（ヒモ）、ゴム輪、接着
テープ、接着剤を用いる。

巻芯は、感光材料が巻き付けられるもので、従来用いら
れているものが用いられるが、ハルクロール用巻芯の場
合、重量に耐え変形や破損が発生しないようにするため
、その厚さが５ｍｍ以上、好ましくは１０ｍｍ以上、特
に好ましくは１５ｍｍ以上である。

感光材料は、巻芯に巻き付けられる総ての感光材料が適
用されるが、特にバルクロール等の大型の重量の大きい
ロール状感光材料において有効である。

以上のような感光材料包装体は、遮光フィルム、即ちバ
ルクロールの周面が直接床等に接触しないように、宙吊
り状態で保持することが好ましい。

〔作用〕

本発明の感光材料包装体では、遮光フィルムがロール状
感光材料の周面及び側面を一体となって被包し、遮光性
及び防湿性を確保している。

〔実施例〕

本発明による感光材料包装体の一実施例を第１図から第
５図に基づいて説明する。

第１図は感光材料包装体の一実施例の斜視図、第２図は
同上断面図、第３図から第５図は同上作製過程を示す斜
視図である。

第１図及び第２図において、符号ｌ１は巻芯で、この巻
芯ｌ１には従来と同様にハルクロールｌ２が巻き付けら
れている。

バルクロール１２の周面には当ボール１３が数回巻き付
けられ、この当ボール１３の側端部は略９ｏ度内側に折
曲され、バルクロール１３の側面外縁を被覆している。

そして、この当ボールｌ３は始端が接着テープ（図示せ
ず）でハルクロール１２の終端に固定されるとともに、
終端が接着テープ（塩化ビニルテープＨ４で当ボール１
３自身に固定されている。

この当ボール１３の周面には妬端が接着テープｌ５で当
ボール１３に固定された遮光フィルムｌ６が数回巻き付
けられ、その両端部１７、１７は輪ゴムｌ８、１８で巻
芯１１の基端部に固定されるとともに、先端が接着テー
ブ１９、１９で巻芯１１に固定されている。

以上のような包装体を作製するには、まず、第３図に示
すように、当ボールｌ３の始端をハルクロールｌ２の終
端に接着テープ（図示せず）で固定した後、数回巻き付
けるとともに側端部を折曲してバルクロール１２の側面
外縁を被覆し、そして終端を接着テープｌ４で当ボール
１３自身に固定する。

次に、第４図に示すように、遮光フィルムｌ６の始端を
接着テープ１５で当ボール１３に固定した後、数回巻き
付け第５図に示すような円筒状にする。

そして、バルクロール１２から側方へ突出した遮光フィ
ルム１６の端部ｌ７を、バルクロール１２の側面及び巻
芯１１に略密着するように絞り込んだ後、輪ゴム１８で
巻芯１１の基端部側に固定するとともに先端を接着テー
ブ１９で巻芯ｌ１に固定する。

そして、このような包装体は、第６図に示すように、巻
芯１１を木箱２０内に設けたガイド板２１に係合して宙
吊り状態で保持し、この包装状態で輸送される。

本発明品■ 巻芯１１は、直径３００碓、長さ１６２０ｍｍであり、
ハルクロールｌ２は、直径８００帥、長さ１２７０ｍｍ
である。

当ボールｌ３は、写真性に悪影響を与えない７０ｇ／ボ
の未晒クラフト紙を用い、２周巻き付けた。

遮光フィルムｌ６は、写真性に悪影響を与えない脂肪酸
アミド６００ＰＰＭと、ファーネスカーボンブラック３
重量％含むＭＦＲが２　．０ｇ／１０分、密度が０　．
９２２ｇ／ｃｆｆｌの低密度ホモポリエチレン樹脂から
なる厚さ１２０Ｉｌｍのフィルムを用い、３周巻き付け
た。

なお、このフィルムを３枚重ね合せて四方ヒートシール
袋を作製し、ＪＩＳ　Ｚ−０２０８に準しる透湿度測定
値は１　．　０４ｇ／　ｒｒｆ・２４時間であった。

この包装体は、従来の包装体に比して包装時間で１７３
短縮でき、包装材料で７０％のコストダウンとなった。

また耳当てを固定するための接着テープによる圧力かぶ
り及びシワが発生しないので製品ロスが１７１０以下に
減少した。

さらに、遮光フィルムの終端固定用の接着テープによる
圧力かぶり及び巻き締まりシワや、防湿フィルムの接合
部の圧力かぶりが発生しない。

本発明品■ 巻芯ｌ１及びバルクロールｌ２は本発明品■と同一であ
り、当ボール１３は使用しなかった。

遮光フィルム１６は、写真性に悪影響を与えない脂肪酸
アミド６００ＰＰＭ、ファーネスカーボンブランク３重
量％、非イオン性帯電防止剤（花王製エレクトロストリ
ッパーＴＳ−３）０．１５重量％含み、ＭＦＲが２　．
０ｇ／１０分、密度が０　．９２２ｇ／ｃｌｉ１の低密
度ポリエチレン樹脂からなる厚さ１２０−のフィルムを
用い、５周巻き付けた。なお、このフィルムを５枚重ね
合わせて四方ヒートシール袋を作製し、ＪＩＳ　Ｚ〜０
２０８に準じる透湿度測定値は０．５ｇ／ボ・２４時間
以下であった。

この包装体は、本発明品Ｉより包装時間が短縮でき、か
つ包装材料も節減できた。また、製品ロスが１／１０以
下に減少した。

本発明品川巻芯１ｌ及びバルクロール１２は本発明品Ｉと同一であ
る。

当ボール１３は、写真性に悪影響を与えない厚さ５０ｇ
ｎの発泡ポリエチレンシ一トを用い、２周巻き付けた。

遮光フィルム１６は、写真性に悪影響を与えない脂肪酸
アミド５００ＰＰＭ、ファーネスカーボンブラック３重
量％、ＭＦＲが１．１ｇ／１０分、密度が０．９５４ｇ
／ｃｒｌのホモポリエチレン樹脂２０重量％、非イオン
性帯電防止剤（花王製エレクトロストリソバーＴＳ　−
　３　）　０．２０重量％、Ｍ　Ｆ　Ｒ　カ２　．　１
ｇ／１０分、密度カ０　．　９２０ｇ／ｃＪのエチレン
・４メチルペンテン−１共重合体樹脂７６．６５重量％
からなるＩ７さ８ｏμのポリオレフィン樹脂フィルムを
用い、４周巻き付けた。

なお、バルクロール１２の側面には、従来と同一の内側
耳当てを側面保護の目的で設けた。

この包装体は、包装時間、包装材料及び製品ロスにおい
て、本発明品■と略同等の効果を得た。

また、本発明品Ｉに比較して、防湿性、物理強度が向上
し、スタチックの発生も少なくなった。

〔発明の効果〕

本発明は一枚の遮光フィルムでロール状感光材料を遮光
的に包装できるようにしたので、包装作業が極めて簡単
で、かつ従来のように二部材を固定するために必要な接
着テープ等による圧力かふり及びシワが発生することが
なく、感光材料のロスを減少させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による包装材料包装体の一実施例の斜視
図、第２図は同上断面図、第３図から第５図は同上作製
過程を示す斜視図、第６図は輸送時の最終的な包装状態
を示す一部切欠いた斜視図、第７図は従来例の斜視図、
第８図及び第９図は同上作製過程を示す斜視図である。１ｌ・・・巻芯、１２・・・感光材料バルクロール、１
３・・・当ボール、１６・・・遮光フィルム、１Ｂ・・
・輪ゴム、１９・・・接着テープ

Claims

【特許請求の範囲】

巻芯と、該巻芯に巻きつけられたロール状感光材料と、
該ロール状感光材料の周面及び側面を被包し、かつ両端
部が該巻芯に固定されている遮光フィルムとを具備する
ことを特徴とする感光材料包装体