JP2543417Y2 - 帯状感光材の包装体 - Google Patents

帯状感光材の包装体

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JP2543417Y2
JP2543417Y2 JP1992045613U JP4561392U JP2543417Y2 JP 2543417 Y2 JP2543417 Y2 JP 2543417Y2 JP 1992045613 U JP1992045613 U JP 1992045613U JP 4561392 U JP4561392 U JP 4561392U JP 2543417 Y2 JP2543417 Y2 JP 2543417Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、いわゆる明室装填に用
いる帯状感光材の包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】明室装
填に用いられる帯状感光材の包装体は、例えば、帯状感
光材をその遮光性を保持した状態でマガジン等に装填せ
しめ、露光時、マガジン内でその遮光性が破られて、マ
ガジンに形成されているスリットから帯状感光材が引き
出されるようになっている。従来、このような帯状感光
材の包装体としては、例えば図11(a) 、(b) に示す帯
状感光材の包装体Aがある(実公平1−38582 号公
報)。この包装体Aは、円筒状のコア2に帯状感光材1
を巻きつけてロール状に成したロール4と、このロール
4の平坦な端面3,3 に設けられた円板状端面カバー5,5
と、帯状感光材1の末端に接合されている帯状のリーダ
ー7と、ロール4の外周面を覆う帯状の遮光カバー6と
から構成されている。上記遮光カバー6は、帯状感光材
1及びリーダー7よりも巾広であり、ロール4の外周面
を覆うと、その側端部8,8 がロール4の巾方向に突出す
るようになっており、さらにその側端部8,8 には、複数
のスリット9が設けられている。しかしながら、上記従
来の包装体Aにあっては、スリット9の始まりをリーダ
ー7の側端部と一致させるか、あるいはリーダー7の側
端部より内側とすると、このスリット9から光が侵入し
て帯状感光材1が曝光される恐れがあり、逆にスリット
9の始まりとリーダー7端部とが離間しすぎると、切込
みを入れた効果が失われてしまう。従って、包装体A製
造の際、遮光カバー6の側端部8,8 に形成される複数の
スリット9の始まりと、リーダー7の端部との位置関係
との調整する極めて困難かつ煩雑な操作が必要となり、
その結果、包装体Aの製造コストの上昇を招く恐れがあ
った。一方、上記包装体Aの他、従来の包装体の他の例
として図12(a) 、(b) に示す包装体Bがある(実公昭
56−16608 号公報)。この包装体Bは、先の包装体Aで
用いている遮光カバー6に代えて、遮光性を備えた遮光
性リーダー12を用いており、ロール端面を遮光する手段
として、ロール13の端面14より大径で周縁部16にスリッ
ト17の入った円板状端面カバー15,15 を用い、さらにス
リット17の入った周縁部16をロール13の端部近傍の外周
面に沿って折り曲げて接着してなる構成とした点で、先
に述べた包装体Aと相違しているが、他の部分は同様の
構成である。ここで、上記包装体Bの必須の構成部材の
1つである円板状端面カバー15,15の周縁部16,16 に形
成されているスリット17は、ロール13端面に達しないよ
うに形成しなければならないため、ロール13外径に合わ
せて予め形成しておく必要がある。しかしながら、ロー
ル13外径は、感光材料の厚さ、巻強さ等により変動する
ため、上記スリット17の位置決定は極めて困難であっ
た。本考案は、以上の問題点を解決するためなされたも
ので、作製が極めて容易で確実な遮光状態が得られ、し
かも包装コストの低減化を図ることができる帯状感光材
の包装体の提供を目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記問題点は、帯状感光
材を円筒状のコアの外周面に巻きつけてロール状に巻き
取った帯状感光材ロールと、該帯状感光材の末端に接合
され該帯状感光材ロールの外周面を被覆して遮光する帯
状の周面遮光リーダーと、該帯状感光材ロールの両端面
を被覆して遮光する端面遮光フランジとを具備し、上記
端面遮光フランジのうち、上記帯状感光材ロール端面を
被覆しない余剰の周縁部を、上記帯状感光材ロールの遮
光リーダーの外周面に沿って折曲するとともに、該外周
面に合わせて折り畳み、かつ上記周面遮光リーダーに密
着した構成とすることにより解決される。
【0004】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1及び図2は、本考案に係る帯状感
光材の包装体の一実施例を示す図で、図中符号21は帯状
感光材の包装体である。この包装体21は、帯状感光材ロ
ール22と、この帯状感光材ロールの外周面を被覆して遮
光する帯状の周面遮光リーダー23と、上記帯状感光材ロ
ールの両端面を被覆して遮光せしめる、2枚の端面遮光
フランジ24とから構成されている。帯状感光材ロール22
は、コア25の外周面に帯状感光材26を巻きつけてロール
状に巻き取ったものである。上記帯状感光材26は、通常
の写真用フィルム、例えばカラーネガフィルム、カラー
ペーパー、並びに印刷製版用フィルム、ペーパー等を用
いることができる。上記コア25の材質は、特に限定しな
いが、紙を基材とすることが好ましく、その他、コア25
全体を樹脂のみで構成してもよい。また、コア25の内径
は、使用する露光機に合わせた内径とする。コア25の長
さ(帯状感光材26の幅方向)は、帯状感光材26の幅と同
じかそれより数mm程度短いのが好ましい。一方、コア25
の肉厚は、2〜7mmの範囲とすることができるが、特に
3〜5mmの範囲が好ましい。なお、コア25は一般に帯状
物の巻体により構成されているが、その場合、巻層内に
数巻ポリエチレン等の熱可塑性樹脂層を形成させておく
と、端面遮光フランジ24との接着性が向上するので好適
である。周面遮光リーダー23は、幅が帯状感光材26の幅
と同じか数mm狭い程度、長さが帯状感光材ロール22の外
周の2倍以上、好ましくは3〜3.5 倍の帯状部材で、そ
の一端は、上記コア25に巻き取られている帯状感光材26
の末端に接合されている。一方、周面遮光リーダー23の
他端には、他端近傍の両側端から他端の最先端に向けて
(図1中符号αで示される角度が3〜30°、好ましくは
5〜10°となるように)各々切除され、この他端の幅
が、上記両側端から他端の最先端にかけて漸次減少して
いく減幅部cが形成されている。また、上記周面遮光リ
ーダー23の他端は、図4(b) に示すように、粘着テープ
29,29 により周面遮光リーダー23の外周面に固定されて
いる。また、周面遮光リーダー23は、光、湿気及び埃等
から帯状感光材26を保護するものである。従って、上記
周面遮光リーダー23を構成する包装フィルム材は、周面
遮光リーダー23として十分な遮光性、防湿性及び物理強
度(引き裂け難い等)を具備し得るものとすることので
きるものであれば特に限定されるものではなく、種々の
包装フィルム材を用いることが可能である。さらに包装
フィルム材は、上記性質に加え、一方の面は熱接着し易
く他方の面は熱接着し難い性質を有するものを用いると
更に好ましい。具体的には、カーボンブラックを含有さ
せた遮光性ポリエチレンフィルムと、紙、ポリエステ
ル、アルミ箔等とを貼り合わせた積層フィルムが好まし
い。又、周面遮光リーダーは総厚さ150 〜200 μ程度と
するのが望ましい。
【0005】端面遮光フランジ24は、中央部に穴が形成
された薄肉のドーナツ状円形箔材である。端面遮光フラ
ンジ24の内径は、コア25の内径と同じか数mm大きくなる
ように形成され、外径は、帯状感光材ロール22の外径よ
り10〜50mm大きく、好ましくは帯状感光材ロール22の外
径より15〜30mm大きくなるように形成されている。上記
端面遮光フランジ24は、コア25の端面に、エマルジョン
系接着剤または粘着テープ等により、好ましくは熱接着
により接着され、帯状感光材ロール22端面を被覆しない
余剰の周縁部dが、上記帯状感光材ロール22の外周面を
被う周面遮光リーダー23の外周面に沿って折曲されてい
るとともに、この外周面に合わせて折り畳まれ、かつ上
記周面遮光リーダー23に密着されている。また、端面遮
光フランジ24は、十分な遮光性、折り曲がり性、熱接着
性、強度特性を有していなければならない。従って、折
り曲げ性を良好にし、引き裂き強度を縦横方向ともに近
い数値にし周面遮光リーダー23との接着により引き裂け
やすくするために、縦横方向ともに伸度150 %以下、引
っ張り強度200kg/cm以下、引き裂き強度50g 以上200g以
下、且つ引っ張り強度及び引き裂き強度が周面遮光リー
ダーの周面方向及び巾方向の弱い方に対して各強度とも
に60%以下の条件を満たす材料から形成するのが好まし
く、具体的には総厚さ200 μ程度となるようにアルミ
箔、紙、カーボンブラックを含有させた遮光ポリエチレ
ンフィルム等をラミネートした積層シートが好適であ
る。又、2層以上のアルミ箔と紙とをラミネートした積
層シートも好ましい。
【0006】以上述べたように、本実施例の帯状感光材
の包装体にあっては、端面遮光フランジ24の余剰の周縁
部dが、帯状感光材ロール22の外周面に沿って折曲され
ているとともに、該外周面に沿って折り畳まれ、かつ周
面遮光リーダー23に密着された構成としたので、端面遮
光フランジへのスリット形成を省略することができ、し
かも遮光性が良好である。従って、本考案の包装体21
は、その製造の際、スリット形成に伴う種々の煩雑な操
作が省略できることとなり製造コストの低減化を図るこ
とができる。また、スリットの形成不良に起因する帯状
感光材の予期しない露光や、端面遮光フランジの周縁部
の破断不良を起こさないので、確実な遮光性を備えた高
品質なものとすることができる。
【0007】次に、本実施例の帯状感光材の包装体の製
造(組立)例について述べる。 帯状感光材ロールの作製 上記実施例の包装体21を組み立てるには、まず、円筒状
のコア25に帯状感光材を巻きつけてロール状に巻き取
り、図3に示す帯状感光材ロール22を作製する。この巻
き上げ操作は、帯状感光材26を揃えて均等に巻き上げる
必要があり、巻き上げ終わった帯状感光材ロール22の長
さ(帯状感光材26の幅方向)が、帯状感光材26の幅と殆
ど同じであることが理想であるが、多少は帯状感光材26
の幅を超えてもよい。ただし、超えてしまった場合の超
過長さは0.5mm を上限とし、これを超えない方がよい。
【0008】周面遮光リーダーの接合 次に、図4(a) に示すように、上記操作で作製した帯状
感光材ロール22の外周面にある帯状感光材26の末端に、
周面遮光リーダー23の両端のうち、帯状感光材26の幅と
同幅である一端を接合する。この接合方法については特
に限定されないが、周知の突き合わせ接合方式が好適で
ある。なお、この突き合わせ接合の際、帯状感光材26の
接合端辺及び周面遮光リーダー23の接合端辺は、帯状感
光材ロール22の外周方向に対して垂直で、かつ各接合面
は平坦であることが望ましいが、各接合端面の間に隙間
ができないようにすれば、各接合端辺が外周方向に対し
て垂直でなくてもよく、あるいは各接合面を山型あるい
は波型としてもよい。また、両者を接合せしめるための
接合材は、各接合面の内どちらか一方に粘着テープを貼
布してあればよい。また、両接合面の間に樹脂フィルム
を介在させ、これを熱接着させてもよい。また、上記の
他に帯状感光材と遮光リーダーとを重ね合わせて接合す
る方式を利用してもよい。なお、この方式による接合の
際も、帯状感光材26及び周面遮光リーダー23の各接合端
辺、各接合面の形状等については、上記突き合わせ接合
方式と同様である。また、重ね合わせ幅は任意に決める
ことが出来るが、1〜100mmは必要とし、特に5〜20mm
が好ましく、接合の際の帯状感光材26と周面遮光リーダ
ー23との上下関係は特に定める必要はなく、どちらが上
(帯状感光材ロール22外方側)であっても良い。また、
固定方法は、粘着テープあるいは熱接着を利用すること
ができ、図4(a) に示すような粘着テープ28による固定
の場合、接合部の少なくとも片面に貼り付けてあること
が必要である。また片面貼り付けの場合は、帯状感光材
26外端部に貼り付けてあることが条件となる。さらに、
熱接着による固定の場合は、接合部の帯状感光材ロール
22の外端部がめくれ難いようにしなければならない。次
に、周面遮光リーダー23の熱接着可能な面を外面側に、
熱接着し難い面を内面側となるように帯状感光材ロール
22の外周面に巻き付けた後、周面遮光リーダー23の末端
を、既に帯状感光材ロール22に巻き付けられている周面
遮光リーダー23の外周面に、再剥離可能な粘着テープ29
を用いて固定し、図4(b) の如く、周面遮光リーダー23
により外周面を被覆された帯状感光材ロール22aを作製
する。また、この粘着テープ29による固定は、帯状感光
材26(周面遮光リーダー23)の幅にあわせ適宜1ケ所又
は複数ケ所固定すればよい。なお、周面遮光リーダー23
の巻上がり状態は、帯状感光材26の幅と同じである(巻
ズレをおこさない)ことが理想であるが、多少は帯状感
光材26の幅を超えてもよい。ただし、超えてしまった場
合の超過長さは0.5mm を上限とし、この上限を超えない
方がよい。
【0009】端面遮光フランジの取り付け 次に、図5に示すように、帯状感光材ロール22aの両端
面に、ドーナツ状の端面遮光フランジ24,24 を取り付け
る。この時、帯状感光材ロール22aの端面中央に位置す
るコア25の中心穴に、周面遮光フランジ24の中央部に形
成されている穴が重なるようにし、コア25の円形端面と
端面遮光フランジ24の一方の面とを掌合して両面を接着
することから、コア25の端面と端面遮光フランジ24とは
同心円であることが好ましい。上記両面の接着方法は、
特に限定されず、エマルジョン系接着剤、熱接着、粘着
テープ等、種々の方法を利用できるが、特に熱接着が好
ましい。
【0010】端面遮光フランジ周縁部の折曲げと密着 次に、図6(a) に示すように端面遮光フランジ24の周縁
部dを帯状感光材ロール22aの外周縁に沿って周面方向
に折り曲げ、折曲げられた周縁部dは、図7に示すよう
に、帯状感光材ロール22a外周縁の長さに対して5〜20
mm間隔で断続的に周面遮光リーダー23の外周面に密着さ
せるとともに密着部eを熱接着させて仮固定する。さら
に、折曲げられた上記周縁部dのうち熱接着されなかっ
た余剰部fは、図8に示すように折曲げた後、図9に示
すように折曲げ部分の密着を行い、図6(b) に示すフラ
ンジ取付済みロール22bを作製する。なお、この時、端
面遮光フランジ24の折り曲げ状態は、周面上は不規則で
もよいが端面は外方に突出しないことが条件である。密
着は周面遮光リーダーにムラなく完全に行うことが望ま
れる。密着方法は、熱接着が好ましいが、これに限定さ
れることなく、例えば、周面遮光リーダー23の外周面の
両側端に両面粘着テープを貼着させておき、この両面粘
着テープを介して周縁部dを接着させてもよい。また、
エマルジョン接着剤を使うこともできる。熱接着を用い
る場合、端面遮光フランジの内側面にのみ熱可塑性樹脂
層があるような構成の場合、折曲げることにより、図9
(a) に示すように、周面遮光リーダー23と良く接着し、
周面遮光リーダーの外側面同士が重なり合うX部もほぼ
密着する。又、端面遮光フランジが両面に熱可塑性樹脂
層があるような構成の場合、折曲げることにより、図9
(b) に示すように、周面遮光リーダー23と良く接着し、
周面遮光リーダーの外側面同士が重なり合うX部も接着
する。
【0011】また、両面粘着テープ、エマルジョン接着
剤を用いる場合、端面遮光フランジは折曲げることによ
り、図9(a) に示すように、周面遮光リーダー23と良く
接着し、周面遮光リーダーの外側面同士が重なり合うX
部もほぼ密着する。以上述べたように、上記〜に記
載した一連の工程を経ることによって本実施例の帯状感
光材の包装体を製造することができる。次に、本実施例
の帯状感光材の包装体について、その使用の一態様を以
下に示す。
【0012】(1) 巻出しマガジンへの装着 a)明室装填された包装体21を、巻出しマガジン装着方法
に従い装着する。詳細な装着方法は各露光機の説明書を
参照する。 b)周面遮光リーダー23先端に貼り付けてある粘着テープ
28を剥し、周面遮光リーダー23の先端をフリーな状態に
する。 c)周面遮光リーダー23の先端を、巻出しマガジン30の開
口部gから外部に突出した状態にした後、巻出しマガジ
ン30の取扱い手順に従い蓋をして密閉する。これによ
り、巻出しマガジン30内部は遮光状態となる(図10
(a))。
【0013】(2) 周面遮光リーダーの引き出し a)巻出しマガジン30の開口部gから外部に突出している
周面遮光リーダー23の先端を引張って引き出すと、まず
周面遮光リーダー23が帯状感光材ロール22から巻ほぐれ
だし、その後周面遮光リーダー23の先端減幅部cが、端
面遮光フランジ24の周縁部dと接着されている部位で周
面遮光リーダー23の先端を引き出す力に対して抵抗がか
かる。 b)さらに引っ張ると、周面遮光リーダー23と端面遮光フ
ランジ24の周縁部dとが接着されている部分について
も、周面遮光リーダー23の両側縁部で端面遮光フランジ
24が破断され始める(図10(b))。 c)続いて周面遮光リーダー23の減幅部cが終了した部位
より周面遮光リーダー23の側縁部は端面遮光フランジ24
の周縁部dを切断していく。 d)周面遮光リーダー23側縁部が端面遮光フランジ24の周
縁部dを1周切断すると、周面遮光リーダー23と端面遮
光フランジ24の周縁部dとの接着部は終了し、それ以後
周面遮光リーダー23は通常に巻ほぐれる。
【0014】(3) 周面遮光リーダーの除去 a)周面遮光リーダー23の一端と帯状感光材26の他端との
接合部分が巻出しマガジン30の外部に突出したならば、
その時点で周面遮光リーダー23の引出しを中止する。 b)周面遮光リーダー23と帯状感光材26を接合しているテ
ープ28を剥離させ、または帯状感光材26を巻外部で切断
し、周面遮光リーダー23と帯状感光材26とを離断させる
(図10(c))。以上の操作で、明室装填包装の分解は完了
し、この帯状感光材ロール装着済み巻出しマガジンは、
出力機に装着して使用される。なお、帯状感光材ロール
22の両端面に取り付けてある端面遮光フランジ24は、帯
状感光材ロール22を完全に消化するまで取り付けられた
状態になっている。
【0015】
【考案の効果】以上述べたように、本考案の帯状感光材
の包装体にあっては、端面遮光フランジの余剰の周縁部
が、帯状感光材ロールの外周面に沿って折曲されている
とともに、該外周面に沿って折り畳まれ、かつ周面遮光
リーダー23に密着された構成としたので、端面遮光フラ
ンジへのスリット形成を省略することができる。従って
本考案の包装体は、その製造の際、スリット形成に伴う
種々の煩雑な操作が省略できることとなり製造コストの
低減化を図ることができる。また、スリットの形成不良
に起因する帯状感光材の予期しない露光や、端面遮光フ
ランジの周縁部の破断不良を起こさないので、確実な遮
光性を備えた高品質なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る帯状感光材の包装体の一実施例
を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す包装体21のX−X線断面図であ
る。
【図3】 図1中符号22で示される帯状感光材ロールを
表わす斜視図である。
【図4】 (a) は、図1中符号22で示される帯状感光材
ロールと、符号23で示される周面遮光リーダーとを接合
する操作を表わす図で、(b) は、周面遮光リーダー23に
より外周面を被覆された帯状感光材ロールを示す図であ
る。
【図5】 (a) 、(b) は図4中符号22aで示される帯状
感光材ロールの両端面に、図1中符号24で示される端面
遮光フランジを取り付ける操作を表わす図である。
【図6】 (a) は、図5に示す操作の後、帯状感光材ロ
ール22aの両端面に取り付けられた端面遮光フランジ24
の周縁部dを折り曲げる操作を表わす図で、(b) は、
(a) で折り曲げた周縁部dを帯状感光材ロール22aの外
周面に接着したフランジ取付済みロールを表わす図であ
る。
【図7】 端面遮光フランジ24の周縁部dの一部を帯状
感光材ロール22aの外周面に仮接着した状態を示す図で
ある。
【図8】 図7中符号fで示される未接着である余剰部
を、帯状感光材ロール22aの外周面に沿って折り曲げた
状態を示す図である。
【図9】 (a) 、(b) は図8に示す折り曲げた余剰部f
を接着した状態を示す図である。
【図10】 (a) 、(b) 、(c) は図1に示す本実施例の
帯状感光材の包装体について、その使用の一態様を説明
するための図である。
【図11】 従来の帯状感光材の包装体の一例(実公平
1−38582 号公報)を示す図で、(a) は分解斜視図、
(b) は完成品の斜視図である。
【図12】 従来の帯状感光材の包装体の別の一例(実
公昭56−16608 号公報)を示す図で、(a) は分解斜視
図、(b) は完成品の斜視図である。
【符号の説明】
21…帯状感光材の包装体 22…帯状感光材ロール 23…周面遮光リーダー 24…端面遮光フランジ 25…コア 26…帯状感光材 d…周縁部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状感光材を円筒状のコアの外周面に巻
    きつけてロール状に巻き取った帯状感光材ロールと、該
    帯状感光材の末端に接合され該帯状感光材ロールの外周
    面を被覆して遮光する帯状の周面遮光リーダーと、該帯
    状感光材ロールの両端面を被覆して遮光する、中央部に
    穴が形成された薄肉のドーナツ状円形箔材からなる端面
    遮光フランジとを具備し、上記端面遮光フランジのう
    ち、上記帯状感光材ロール端面を被覆しない余剰の周縁
    部が、上記帯状感光材ロールの遮光リーダーの外周面に
    沿って折曲されているとともに、該外周面に合わせて折
    り畳まれ、かつ上記周面遮光リーダーに密着されている
    ことを特徴とする帯状感光材の包装体。
JP1992045613U 1992-06-30 1992-06-30 帯状感光材の包装体 Expired - Lifetime JP2543417Y2 (ja)

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