JP2551357Y2 - 写真フィルムの包装体 - Google Patents

写真フィルムの包装体

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JP2551357Y2
JP2551357Y2 JP1991003557U JP355791U JP2551357Y2 JP 2551357 Y2 JP2551357 Y2 JP 2551357Y2 JP 1991003557 U JP1991003557 U JP 1991003557U JP 355791 U JP355791 U JP 355791U JP 2551357 Y2 JP2551357 Y2 JP 2551357Y2
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JP
Japan
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photographic film
packaging bag
patrone
packaging
layer
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JP1991003557U
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JPH04101547U (ja
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理 柴崎
啓二 山口
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、写真用フィルムを巻き
取ったパトローネを包装する包装体、特にパトローネを
筒状保護体内に収納しこれを包装袋内に包装した包装体
に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば35mm写真用フィルムは、予め
パトローネに巻き取った状態で、樹脂製の有底円筒体に
収容し、上部を樹脂製の蓋体にて密封するいわゆる樹脂
缶により、防湿性および遮光性を確保して包装し、さら
に直方体の包装箱内に収めて商品として供されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、樹脂缶すなわ
ち合成樹脂製の有底円筒体および蓋体は、包装材のコス
トの大部分を占めかつ高価であるとともに、パトローネ
の取り出し後は不要なものであるため、廃棄されるが、
これがゴミ問題、特にプラスチック廃棄物量の増大の一
因となっている。この問題を回避する方法として、樹脂
缶を回収することも考えられるが、回収費用が嵩み実用
上困難である。また、樹脂缶を省略して直接包装箱に内
包させることも考えられるが、防湿性に欠け、写真性能
の保持のため難しい。さらに、包装箱に遮光性を期待す
るのは困難であるために、ISO3200などの高感度
フィルムでは、黒色などに着色した樹脂缶を用いること
が必要となり、一層のコスト高を招いている。
【0004】したがって、本考案の課題は、写真用フィ
ルム性能の低下を招くことなく、環境問題の解決および
省資源化に寄与し、かつ、コスト的に安価な写真フィル
ムの包装体を得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、写真用フィ
ルムを巻き取ったパトローネを、紙を基材とし、両端が
開口するまたは一方端のみが開口し他方に底を有する筒
状保護体内に直接収納し、この保護体を防湿性および遮
光性を有する包装袋内に密封状態で包装したことで解決
できる。
【0006】ここで、包装袋の形状をガセット形状とす
るのが好ましい。
【0007】
【作用】本考案では、従来の樹脂缶を省略している。し
たがって、プラスチック廃棄物が減少し、環境問題の解
消や省資源化に寄与できる。
【0008】一方、本考案者らは、先に実願平2−1190
09号において、パトローネを直接防湿性および遮光性を
有する包装袋内に密封状態で包装することを提案した。
しかし、包装の自動化を図る場合、特にパトローネに巻
き取ったフィルムの舌端部(フィルムをカメラに装填す
るときに、フィルムの先端部が容易に把持できるよう
に、フィルム先端を舌のように突出させた部分)がバタ
ツキ、包装袋内に封入でき難いことが判明した。また、
取扱い時または運搬時において、舌端部がパトローネ本
体から巻き戻しまたは引き出されることがあり、安定し
ないことが判明した。
【0009】しかるに、本考案に従って、写真用フィル
ムを巻き取ったパトローネを、紙を基材とした筒状保護
体内に収納すると、その舌端部のバタツキおよび引き出
しを防止できる。したがって、包装袋内に自動封入する
とき、良好に封入することができる。さらに、有効期限
の延長を図るための真空包装を行う場合において、裸の
パトローネの場合より、保護体の存在により外形が定ま
り、かつ変形を防止できるので有利である。
【0010】また、本考案では紙を基材とする保護体
と、包装袋とにより包装した。したがって、従来は樹脂
缶と外装用カートンとの包装体との比較の下では、プラ
スチック包装材料の占める割合が低下し、環境問題およ
び省資源化に対処できる。さらに、筒状保護体は、両端
が開口するまたは一方端のみが開口し他方に底を有する
ものであり、蓋体を有しない。蓋体を有しなくとも、防
湿性および遮光性を有する包装袋内に密封状態で包装さ
れているので、なんらの支障はなく、省資源化を図るこ
とができる。
【0011】他方で、包装袋に防湿性および遮光性を持
たせたので、写真フィルム特性を低下させることがな
い。高感度フィルムを包装する場合であっても、包装袋
に対して遮光層を形成することが容易であるために、コ
スト面で有利である。
【0012】外装が樹脂缶との間に不要な空間を生じる
カートンであるよりも、外装が袋であることによって、
嵩張ることがなく、多数の持ち運びに便利である。外装
が袋である場合には、店頭での吊るし売りが可能とな
り、またたとえばそれをある程度剛性のあるガゼット袋
とするときには、店頭で商品ケース内に縦または横置き
での陳列が可能となる。
【0013】
【実施例】以下本考案を図面を参照しながら実施例によ
りさらに詳説する。
【0014】図1は実施例を示したもので、1は写真フ
ィルム2が巻き取られたパトローネで、パトローネ1本
体への写真フィルム2の端部の舌端部2aは、巻きの緩
み防止のために粘着剤付仮止めテープ片3により、仮止
めすることができる。写真フィルム2の使用時には、粘
着剤付仮止めテープ片3を取り外し、舌端部2aを解放
させた状態で、カメラに装填される。
【0015】本実施例では、かかる写真フィルム2が巻
き取られたパトローネ1が、図2に示すように、一旦紙
製の円筒状保護体4に収納され、このパトローネ1を収
納した保護体4がさらに包装袋5に包装される。この保
護体4の両端は開口されていてもよいし、あるいは一方
端のみ底を有していてもよい。また、保護体4は、紙を
基材とするものであれば足り、表面などに紙の繊維の毛
羽立ちを防止するために、薄いプラスチックラミネート
層などを有していてもよい。
【0016】包装袋5の材質および層構成例としては、
好ましくは図3に示すもので、内面層5Aとしてヒート
シール可能な熱可塑性樹脂シートが、外面層5Cとして
内面層5Aより軟化点が高い可撓性シートが、中間層5
Bとしてアルミ層が採用される。
【0017】内面層5Aを形成する熱可塑性樹脂として
は、材質的に高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、
塩化ビニル、塩化ビニリデンなどを用いることができる
とともに、厚みは20〜100μmが好ましい。軟化点
は50〜150℃、特に70〜150℃のものが好まし
い。中間層5Bのアルミ層は、その厚みが20〜100
μmである単一のシートの他、5〜30μmのアルミ箔
に対して100〜1500Åのアルミ蒸着層を形成した
ものなどを採用できる。この中間層5Bの外面側には、
意匠性または商品表示のための印刷層を形成できる。外
面層5Aとしては、好ましくはヒートシールのために内
面層5Aより軟化点が高いものが用いられ、代表的には
熱可塑性樹脂シートを用いる。この外面層5Aが紙また
は破断方向に沿う一軸配向フィルムを用いると開封が容
易となる。高感度フィルムの包装などの場合、この外面
層5Aに、アルミ中間層5Bによる遮光性に加えて、さ
らに遮光性を高めるために、アルミ、カーボンブラック
などの遮光材料を分散できる。
【0018】上記各層間は接着層を介して接合すること
ができる。また、中間層5Bのピンホールの発生を補う
ために、たとえば高密度塩化ビニル層を介在または積層
することができる。包装袋の全厚は、100〜250μ
mが望ましい。商品表示および意匠のために、外面層5
C表面に印刷を施すことができる。直接印刷によること
なく、印刷したラベルを貼着することもできる。外面層
5Cを透明または半透明とする場合には、中間層5Bが
アルミ材料からなるので、前述のように、そこに印刷す
ることができる。包装袋は、保存性を高めるために、真
空包装することができる。
【0019】パトローネ1の包装に際しては、図1のよ
うに、両端をヒートシール50、50したガセット袋の
状態で、パトローネ1を両まち部分に直交するように横
向きに包装することができる。包装袋5の適宜の箇所、
たとえばシール部50に吊り下げ用透孔51を形成して
おくと、店頭において吊り下げ売りを行うに適したもの
となる。この吊り下げ用透孔51の形成位置におけるシ
ール幅は10〜50mm、特に20〜40mmが好まし
い。
【0020】開封に際して、無理に包装袋を開封するこ
ともできるが、好ましくは開封案内部としては、シール
部50に形成した切れ込み52Aとこれに続いてシール
部50の途中までに至るミシン目52Bにより構成でき
る。
【0021】他方、本考案において、包装袋5の形状と
して、前述のガセット袋のほか、図4のように、一端に
シール部50およびミシン目52Bのみを有するもので
もよい。さらに、図5に示すように、シール部50を側
部まで延在させて、そこに開封案内部52’を形成し、
横向きに開封を行うこともできる。このようにすれば、
パトローネ1が縦向きとなるように包装することもでき
る。
【0022】
【考案の効果】以上の通り、本考案によれば、写真用フ
ィルム性能の低下を招くことなく、環境問題の解決およ
び省資源化に寄与し、かつ、コスト的に安価なパトロー
ネの包装体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の斜視図である。
【図2】包装の順序を示す説明図である。
【図3】包装袋の層構成例の断面図である。
【図4】他の包装袋の斜視図である。
【図5】他の包装形態例の正面図である。
【符号の説明】
1 パトローネ 2 写真フィルム 2a 舌端部 4 保護体 5 包装袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−248149(JP,A) 特開 平3−204641(JP,A) 特開 平4−118644(JP,A) 実開 平1−101249(JP,U) 実開 昭50−88605(JP,U) 実公 平5−31644(JP,Y2) 実公 平5−31652(JP,Y2) 実公 平4−14747(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】写真用フィルムを巻き取ったパトローネ
    を、紙を基材とし、両端が開口するまたは一方端のみが
    開口し他方に底を有する筒状保護体内に直接収納し、こ
    の保護体を防湿性および遮光性を有する包装袋内に密封
    状態で包装したことを特徴とする写真フィルムの包装
    体。
  2. 【請求項2】包装袋の形状をガセット形状とした請求項
    1記載の写真フィルムの包装体。
JP1991003557U 1991-02-04 1991-02-04 写真フィルムの包装体 Expired - Lifetime JP2551357Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991003557U JP2551357Y2 (ja) 1991-02-04 1991-02-04 写真フィルムの包装体

Applications Claiming Priority (1)

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JP1991003557U JP2551357Y2 (ja) 1991-02-04 1991-02-04 写真フィルムの包装体

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Publication Number Publication Date
JPH04101547U JPH04101547U (ja) 1992-09-02
JP2551357Y2 true JP2551357Y2 (ja) 1997-10-22

Family

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5088605U (ja) * 1973-12-21 1975-07-28
JPH0414747Y2 (ja) * 1986-05-20 1992-04-02
JPH01101249U (ja) * 1987-12-26 1989-07-07

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JPH04101547U (ja) 1992-09-02

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