JP2005104496A - 合成樹脂製容器 - Google Patents

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Tetsuo Takahashi
哲男 高橋
Takao Iizuka
高雄 飯塚
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Abstract

【課題】 内表面への加飾処理を、内容液への成分の溶出のない状態で達成することを技術課題として、もって今までにない独特な装飾性を有し、飲料用としても使用可能な合成樹脂製容器を提供することを目的とする。
【解決手段】 合成樹脂製容器の内表面に、被覆樹脂中に通常の顔料、染料を有する核材、熱変色機能を有する核材、遮光機能を有する核材、コレステリック液晶ポリマーを含有する核材等の、様々な発色機能を有する核材を内包するマイクロカプセルをコーティング状に付着させて加飾したこと、にある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発色による加飾性が付与された合成樹脂製容器に関する。
従来より、外表面への塗装、印刷等により加飾された容器が使用されている。また一方たとえば特許文献1、特許文献2、特許文献3には熱変色性、光変色性、熱遮光性等の様々な発色に係る機能性を有する核材を被覆樹脂で内包したマイクロカプセルに関する記載がある。
特開平5−61132 特開2002−12787 特開平8−34168
本願発明者らは、透明あるいは半透明の樹脂から形成される容器の内表面に発色性を有する塗膜を形成することにより、湾曲した容器の壁による光の反射あるいは光の屈折と塗膜の発色性が相俟って今までにない独特な装飾効果が得られることを発見し、さらに発色に係る機能性を有する核材を被覆樹脂で内包したマイクロカプセルを利用すれば、塗膜成分の内容液中への溶出等の問題も解決できることを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、内表面への加飾処理を、内容液への成分の溶出のない状態で達成することを課題として、もって今までにない独特な装飾性を有し、飲料用としても使用可能な合成樹脂製容器を提供することを目的とする。
本発明は前記目的を達成するためになされたものであり、本発明の目的を達成するための手段のうち、請求項1記載の発明の手段は、合成樹脂製容器の内表面に、被覆樹脂中に発色機能を有する核材を内包するマイクロカプセルをコーティング状に付着させて加飾したこと、にある。
ここで、マイクロカプセルは数ミクロン〜数十ミクロン程度の径を有し、通常界面活性剤を含有するモノマーに核材を乳化せしめて、この乳化液を界面活性剤水溶液中に滴下して分散させてエマルジョンを作り、系中のモノマーをラジカル付加重合させる等の方法で製造される。
また、本発明においてマイクロカプセルの容器内表面へのコーティング状の付着は、容器を成形後、あるいはブロー成形容器ではブロー成形中に、マイクロカプセルを粉体状で、あるいは水や溶剤に分散させた状態で吹き付け塗装状に内表面に吹き付けることにより達成することができ、簡単な工程を追加することで達成可能である。
そして、請求項1記載の上記構成により、容器が透明性あるいは半透明性であるので、湾曲した容器の壁による光の反射あるいは光の屈折と、内表面にコーティング状に付着したマイクロカプセルの発色作用が相俟って、着色層が透明あるいは半透明の壁の厚みを介して向こう側に見える、見る角度により発色濃度が異なる等、今までにない独特な装飾効果を得ることができる。
また、被覆樹脂で核材を内包したマイクロカプセルを使用することにより、内容液に直接接触するのは被覆樹脂であり、内容液に対して化学的に安定な樹脂を用いることにより発色機能を有する核材が直接内容液に接触することがないので、発色機能は安定して発揮される。また、食品衛生性を考慮して被覆樹脂を選定すれば飲料用容器としても使用することが可能となり、内容液への溶出等を考慮することなく、核材として通常の顔料、染料等を含有して通常の発色機能を有するものの他にも様々な発色機能を有する材料を使用することができる。
請求項2記載の発明の手段は、請求項1記載の発明において、核材が熱変色性機能を有すること、にある。
ここで、熱変色機能を有する核材としては、従来より熱により色、発色濃度等の発色性が変化する印刷インク、あるいはガラスのコーティング等に使用されて、温度表示、装飾、調光等の機能を有するサーモクロミック材料を使用できる。
請求項2記載の上記構成により、熱変色機能を有する核材により、装飾効果と共に、外部から内容液の温度を知ることが可能である。たとえば飲料用の容器では使用者は色の変化により飲み頃を知ることができる。
請求項3記載の発明の手段は、請求項1記載の発明において、核材がコレステリック液晶ポリマーを含有すること、にある。
請求項3記載の上記構成により、コレステリック液晶ポリマーの光学的性質により、見る角度により色合いが様々に変化する独特の装飾性を有した容器を提供することができる。
請求項4記載の発明の手段は、請求項1、2または3記載の発明において、核材が遮光性機能を有すること、にある。
請求項4記載の上記構成により、炭素系黒色顔料、酸化チタン等の遮光機能を有する微粒子を核材中に含有させて核材に遮光機能を発揮せしめることができるが、遮光性を有するマイクロカプセルを内表面にコーティング状に付着させることにより、容器の外表面に遮光性の塗膜を形成する、あるいは遮光性の微粒子を容器を形成する樹脂中に分散させる等の構成に比較して、容器の壁に透明感あるいは半透明感を保持させながら、光による内容液の変質を抑制することができる。
請求項5記載の発明の手段は、請求項1、2、3または4記載の発明において、マイクロカプセルの被覆樹脂を形成する樹脂が容器を形成する合成樹脂と同一系統の合成樹脂からなること、にある。
請求項5記載の上記構成により、少なくとも容器の内表面をガラス転移温度以上の高温状態にしておき、表面を軟化状態とした粉体状のマイクロカプセルを吹き付けて、マイクロカプセルを容器の内表面の樹脂と熱溶着させてコーティング状に付着させることが可能となり、水あるいは溶媒に分散させて吹き付ける方法に比較すれば、乾燥等の後処理工程を省くことができると共に、溶媒等の残存もなく飲料用の容器としても使用が可能となる。
たとえばブロー成形容器では、ブローエアに伴って粉体状の微粒子の表面を軟化させた状態を保ちながら容器に成形されつつあるパリソンあるいはプリフォームの内表面に吹き付ける方法等の工程で、微粒子の表面をまだ十分に高温状態にある容器の内表面の樹脂と熱溶着させてコーティング状に付着させることができる。微粒子の表面を軟化させた状態を保つ方法としては、高温のブローエアを用いる方法などが考えられる。また、高温エアにより微粒子の表面を軟化させながら吹き付けてもよい。もちろん容器をブロー成形後、金型による樹脂冷却が進行しないうちに、表面が軟化状態にある粉体状の微粒子を吹き付ける方法でも良い。
本発明は上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、容器が透明性あるいは半透明性であるので、湾曲した容器の壁による光の反射あるいは光の屈折と、内表面にコーティング状に付着したマイクロカプセルの発色作用が相俟って、着色層が透明あるいは半透明の壁の厚みを介して向こう側に見える、見る角度により発色濃度が異なる等、今までにない独特な装飾効果を得ることができる。
被覆樹脂に内容液に対して化学的に安定な樹脂を用いることにより発色機能を有する核材が直接内容液に接触することがないので、発色機能は安定して発揮される。また食品衛生性を考慮して被覆樹脂を選定すれば飲料用容器としても使用することが可能であり、核材として通常の顔料、染料等を含有して通常の発色機能を有するものの他にも様々な機能を有する材料を使用することができる。
また、マイクロカプセルの容器内表面へのコーティング状の付着は、容器を成形後、あるいはブロー成形容器では容器へのブロー成形中に、微粒子を粉体状で、あるいは水や溶剤に分散させた状態で吹き付け塗装状に、内表面に吹き付けることにより達成することができ、簡単な工程を追加することで達成可能である
請求項2記載の発明にあっては、熱変色機能を有する核材により、装飾効果と共に、外部から内容液の温度を知ることが可能である。たとえば飲料用の容器では使用者は色の変化により飲み頃を知ることができる。
請求項3記載の発明にあっては、コレステリック液晶ポリマーの光学的性質により見る角度により色合いが様々に変化する独特の装飾性を有した容器を提供することができる。
請求項4記載の発明にあっては、遮光性を有するマイクロカプセルを内表面にコーティング状に付着させることにより、容器の壁に透明感あるいは半透明感を保持させながら、光による内容液の変質を抑制することができる。
請求項5記載の発明にあっては、マイクロカプセルを容器の内表面に熱溶着させてコーティング状に付着させることが可能となり、水あるいは溶媒に分散させて吹き付ける方法に比較すれば、乾燥等の後処理工程を省くことができると共に、溶媒等の残存もなく飲料用の容器としても使用が可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。図1は本発明の合成樹脂製容器の一実施例を示すものであり、容器1の内表面にマイクロカプセルコーティング状に積層された状態となっている。
容器1はブロー成形容器であり、透明な樹脂で形成されている。またマイクロカプセルAは被覆樹脂4内に核材5を内包したものであり、被覆樹脂4は容器1を形成する合成樹脂と同一系統の合成樹脂から形成されており、各マイクロカプセルAの被覆樹脂4は容器1の壁2の内表面に熱溶着すると共に、マイクロカプセルA同士も熱溶着して、全体としてコーティング層3を形成している。
ここで、核材5は被覆樹脂4により内包された状態で使用されるので、核材5としては通常の顔料、染料等を含有して通常の発色機能を有するもの、熱変色性機能を発揮するもの、コレステリック液晶ポリマーを含有して独特な光反射性を発揮するもの、遮光性機能を発揮するもの等の、様々な機能を有する材料を内容液への溶出性等を考慮することなく使用することができる。
このコーティング層3は、容器1のブロー成形工程で、マイクロカプセルAの粉体をブローエア中に吹きこんで粉体の表面を軟化させた状態を保ちながら、ブローエアと共に、高温状態にある容器1の内表面に吹き付けて、被覆樹脂4と容器1の壁2を形成する樹脂、また被覆樹脂4同士の熱溶着により形成されたものである。なお、図1ではマイクロカプセルAの核材5を黒に塗り潰して表している。
上記のように形成されてコーティング層3により、使用する核材5の機能性に応じて様々な発色機能が発揮される。たとえばサーモクロミック材料を含有して熱変色性機能を発揮する核材5によれば温度による発色性の変化により内容液の温度状態を知ることができる。
なお、容器の内表面にマイクロカプセルを付着させる方法にあっては、上記のように粉体を熱溶着で付着させる方法に限定されるものでなく、マイクロカプセルを水あるいは溶媒に分散させた状態で、容器の内表面に吹き付け塗装様に付着させる方法もあり、容器の用途に応じて選択することができる。また、コーティング層3の形成は必ずしも容器1の内表面の全域にする要はなく、加飾目的、加飾効果を考慮してたとえば胴部の一部にのみ形成することもできる。
今までにない独特な装飾性を有する容器として、化粧料用容器、飲料用容器等に幅広く使用することができる。
本発明の合成樹脂製容器の一実施例を示す、半縦断正面図である。
符号の説明
1 ;容器
2 ;壁
3 ;コーティング層
4 ;被覆樹脂
5 ;核材
A ;マイクロカプセル

Claims (5)

  1. 透明あるいは半透明の容器において、内表面を、被覆樹脂中に発色機能を有する核材を内包するマイクロカプセルをコーティング状に付着させて加飾したことを特徴とする合成樹脂製容器。
  2. 核材が熱変色性機能を有することを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製容器。
  3. 核材がコレステリック液晶ポリマーを含有することを特徴とする請求項1記載の合成樹脂製容器。
  4. 核材が遮光性機能を有することを特徴とする請求項1、2、3または4記載の合成樹脂製容器。
  5. 被覆樹脂が容器を形成する合成樹脂と同一系統の合成樹脂からなることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の合成樹脂製容器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2013237468A (ja) * 2012-05-16 2013-11-28 Showa Aluminum Kan Kk 容器
CN109205014A (zh) * 2017-06-30 2019-01-15 黄期骏 瓶身纹路制造方法及其结构
JP2023517774A (ja) * 2020-04-10 2023-04-26 チタンエックス・コーティング・テクノロジーズ・ゲーエムベーハー 球状の粒子及び内部金属層を有する容器並びにそれを作製する方法

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