JPH10157376A - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JPH10157376A
JPH10157376A JP8339021A JP33902196A JPH10157376A JP H10157376 A JPH10157376 A JP H10157376A JP 8339021 A JP8339021 A JP 8339021A JP 33902196 A JP33902196 A JP 33902196A JP H10157376 A JPH10157376 A JP H10157376A
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JP
Japan
Prior art keywords
container
ink
layer
opaque
color
Prior art date
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Pending
Application number
JP8339021A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Abe
洋康 安部
Takafusa Ando
孝房 安藤
Katsuhisa Asada
浅田  勝久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pilot Ink Co Ltd
Original Assignee
Pilot Ink Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器内部に直接インキを貯溜させた筆記具に関
し、着色別部材の取り付け不要な簡易構造でインキ色の
表示が維持でき、その結果、製造不良の発生を抑えると
共に製造コストを低くした安価な筆記具を提供する。 【解決手段】容器3内に、顔料を含有する不透明インキ
7を直に貯溜する。前記容器3に透明箇所8を設ける。
前記透明箇所8の内面に、前記インキ7を付着させ不透
明インキ層71を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は筆記具に関する。詳
細には、容器内に直にインキを貯溜した筆記具に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の筆記具において、筆記具
内に貯溜したインキの色を表示するために、容器本体や
キャップ本体をインキ色に着色したり、インキ色に着色
した別部材(例えば、ペン先ホルダー、尾栓、クリッ
プ、頭冠等)を容器本体やキャップ本体に取り付けるこ
とが一般に知られている。しかし、近年、市場では、イ
ンキ色の種類が多様に増えており、増加するインキ色の
種類に応じてそのつど着色別部材を用意していると、部
品点数が増加し、製造コストをアップさせるばかりか、
製造工程で、着色別部材の色と充填インキの色とを間違
える製造不良が発生するおそれがある。
【0003】この他にも、従来、インキ残量を確認する
ために、透明性を備えた容器内にインキを収容してなる
筆記具が広く知られている。しかし、前記従来の筆記具
は、インキの消費に従い、インキ色表示機能を減少させ
るため、前記したような着色別部材を、容器の前端また
は後端に取り付けることを余儀なくされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来の
不具合を解消するものであって、着色別部材の取り付け
不要の簡易な構造であってもインキの色表示が維持で
き、その結果、製造不良の発生を抑えると共に製造コス
トを減少させる安価な筆記具を提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】本願発明は、顔料を含有する不透明インキ
7を容器3内に直接貯溜してなる筆記具1であって、前
記容器3に透明箇所8を設け、前記透明箇所8の内面
に、前記インキ7を付着させ不透明インキ層71を形成
してなること(請求項1)を要件とする。
【0007】また、前記発明(請求項1)において、容
器3内におもり部材6を前後動自在に収容してなること
(請求項2)が好ましい。
【0008】(不透明インキ)前記不透明インキ7は、
容器3内面に付着しやすく長時間付着状態が維持される
よう比較的高い粘度、具体的には30mPa・s(ミリ
パスカル・秒)以上であることが好ましい。
【0009】また、前記不透明インキ7は、着色剤であ
る顔料を溶媒中に分散させたものである。そして、前記
顔料としては、例えば、パール顔料、金色又は銀色のメ
タリック顔料、アルミニウム等の金属粉顔料、修正ペン
に用いる二酸化チタン等の白色顔料、カーボンブラッ
ク、群青等の無機顔料、銅フタロシアニンブルー、ベン
ジジンイエロー等の有機顔料、界面活性剤を用いて微細
に安定的に水媒体中に分散された水分散顔料、蛍光顔
料、蓄光性顔料、香料または香料カプセル顔料などが例
示できる。
【0010】その中でも、本発明のインキ7に採用され
る顔料は、容器3内面に付着し、明確なインキ色表示に
有利な隠蔽性の高い顔料(例えば、パール顔料、金色又
は銀色のメタリック顔料、アルミニウム等の金属粉顔
料、修正ペンに用いる二酸化チタン等の白色顔料等)の
光反射性の優れた光輝性顔料が好ましい。もし、本発明
において、インキ7の着色剤として染料を採用すると、
それによって、インキ層71が形成されたとしても光が
透過しやすく、色表示に十分な不透明インキ層71を形
成できない。
【0011】(不透明インキ層)前記不透明インキ層7
1は、容器3外面から視認され、インキ色を識別でき
る。前記不透明インキ層71は、容器3の透明箇所8に
少なくとも形成すればよいが、容器3の全内面に形成す
ることが製造上有利である。また、前記不透明インキ層
71は、重力により貯溜インキの上方位置に形成され
る。
【0012】また、前記不透明インキ層71は、容器3
内に不透明インキ7を充填するだけで、ユーザーに渡る
までの過程(例えば、梱包、運搬、陳列等)の中で、筆
記具の転倒、揺れ等により、インキが容器内面に簡単に
付着される。そのため、敢えて不透明インキ層71を形
成するため工程を設ける必要がない。さらに、筆記具1
を振盪して容器3内でおもり部材6を前後に移動させ、
インキ7を攪拌させることによって、即ち、筆記する際
の攪拌操作によって、不透明インキ7の付着層の厚みが
薄くなった箇所に、再びインキ7を付着させ、不透明イ
ンキ層71を長期にわたり維持できる。
【0013】(容器)容器3に設ける透明箇所8は、容
器3の一部(図1参照)や、容器3全面(図4参照)で
もよい。透明箇所8は、インキ7が重力により集中しイ
ンキ7が付着されやすい点で、容器3側面の前端部また
は後端部が好ましい。
【0014】容器3は透明(半透明を含む)の合成樹脂
(例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,ナイロン,
アクリル,ポリカーボネート,ポリエチレンテレフタレ
ート、アクリルニトリル・スチレン共重合樹脂等)の成
形体が好ましい。
【0015】容器3内面は、粗面(具体的には、微細で
均一な凹凸面や梨地面)であることが好ましい。粗面に
することにより、容器3内面に、インキ7の顔料成分
が、筆記具1の向きを変えても付着状態が保持され、不
透明インキ層71を長期にわたり維持できる。
【0016】尚、本発明の容器3とは、容器本体31の
他に、ペン先2を取り付けるためのホルダー4や、該ホ
ルダー4と容器3との間に介在されるパッキン5等も含
む。
【0017】(おもり部材)顔料を含有したインキ7を
容器3内に直接貯溜するタイプでは、溶媒中の沈降分離
した顔料成分を再分散させるためにおもり部材6を要す
る。前記おもり部材6は、顔料成分の沈降分離を解消す
るとともに、その攪拌操作と同時に、容器3内面にイン
キ7を強制的に付着させることができる。そのため、使
用の際には、常に、容器3内面に不透明インキ層71が
形成されていることになり、前記インキ層71を形成す
るために何ら工程を必要としない。
【0018】
【作用】容器3が透明箇所8を有しているため、透明箇
所8内面の不透明インキ層71は、該透明箇所8を通し
て外部から視覚できる。さらに、前記不透明インキ層7
1は、容器3内に貯溜した不透明インキ7を容器3内面
に付着させることにより形成できる。それにより、着色
別部材を取り付けることなしに、インキ色表示が可能で
あるため、部品点数が減少し、筆記具全体が簡易構造と
なり、製造コストを安価にするとともに、着色別部材の
色と充填インキの色との不一致による製造不良を発生さ
せるおそれがない。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明・筆記具1の実施の形態に
ついて、図面に従って説明する。(図1,図2,図3,
図4参照)
【0020】(第1実施例)図1〜図3に第1実施例を
示す。図1は外観図である。図2はペン先上向き状態の
縦断面図である。図3はペン先下向き状態の縦断面図で
ある。
【0021】筆記具1は、主に、ペン先2と、該ペン先
2を先端に有する透明性を備えた容器3と、該容器3内
に充填された不透明インキ7とから構成される。前記イ
ンキ7は、貯溜インキの上方の容器3内面に付着され、
不透明インキ層71(インキ色表示層)を形成してい
る。即ち、重力により、不透明インキ層71は、ペン先
上向き状態では容器3の前部に形成され、ペン先下向き
状態では容器3の後部に形成され、筆記具の水平状態で
は容器3の上側面に形成される。また、前記容器3内に
は、インキ7を攪拌するために前後方向に移動可能なお
もり部材6が収容されている。
【0022】(ペン先)前記ペン先2は、金属製円筒状
パイプ(例えば、外径1mm,内径0.73mmのステ
ンレス鋼製パイプ)の先端近傍を内方へ押圧変形させ形
成したボール受け座用の複数(具体的には4個)の内方
突出部と、前記パイプの先端縁を内方に押圧変形させ形
成した内方変形部によって、先端にボールを回転可能に
抱持した構成のボールペンチップである。前記ボール
は、外径0.7mmの超硬合金製の球状体である。ここ
では、軸方向のボールの移動可能量Lは、20μm〜6
0μmに設定され、径方向のボールの移動可能量は、2
0μm〜40μmに設定されている。
【0023】尚、前記ペン先2は、前記ボールペン体の
他にも、繊維収束体、多孔質体、プラスチック押出成形
体、金属製又はセラミック製パイプ体、金属製又はセラ
ミック製板状体等、適宜、採用される。また、前記ペン
先2は、先端吐出口より露出する前方付勢状態の塗布体
(例えば、球状弁体、棒状弁体)よりなる弁機構を備え
た構成であってもよい。
【0024】(容器)容器3は、容器本体31と、ペン
先2が先端に固着されたホルダー4と、前記容器本体3
1とホルダー4との間に介在されるパッキン5とからな
る。
【0025】前記容器本体31は、合成樹脂製(例えば
半透明のポリエチレン樹脂のブロー成形体)の有底円筒
体(最大外径11mm,最大内径10mm)であり、前
端のみに開口部を有する。前記開口部外周面には、合成
樹脂製(例えばポリアセタール樹脂の射出成形体)のホ
ルダー4が、左ネジ嵌合により螺着されると共に該ネジ
部で接着剤により接着されている。前記ホルダー4の前
端には、ペン先2が圧入固着されている。尚、容器本体
31は、比較的硬質であるため、可撓性を備えず、使用
時のぐらつきのない把持と、組立時(例えばホルダー4
と容器本体31とを組み立てるペン先取付工程)の屈曲
防止がなされる。
【0026】また、前記容器本体31と前記ホルダー4
との間には、合成樹脂(例えばポリアセタール樹脂の射
出成形体)よりなるパッキン5が介在されている。前記
パッキン5は、円板状の鍔部51と円筒状の筒状部52
よりなる。前記鍔部51は、ホルダー4の内側段部と容
器本体31前端面とにより挟持され、それと同時に、前
記鍔部51の前後に位置する筒状部52外周面は、容器
本体31の開口部内周面及びホルダー4内周面に密嵌さ
れ、外部へのインキ漏れを防止している。また、前記パ
ッキン5は、容器本体31内へ筒状部52後端が突出
し、該筒状部52後端の開口部内面に4個の突起53が
径方向に突設され、おもり受け座が形成されている。ペ
ン先を下向きにさせたとき、おもり部材が、インキ流通
可能状態で前記おもり受け座に係止される。
【0027】前記容器3の外周面中央には、商品名,使
用方法、注意書き等を記した不透明性のラベル9が巻か
れ、貼り付けられている。それにより、容器3側面の中
央はラベル9により隠蔽され、容器3の側面の残りの両
端部に透明箇所8(インキ色表示窓部)が形成され、即
ち、容器3両端部にはアクセントとしての色表示箇所が
形成され、意匠的にも優れた外観を呈する。また、容器
3の全ての内面(詳細には、貯溜インキ上方の全ての内
面)には、不透明インキ層71が形成されているため、
当然、前記透明箇所8の内面にも、不透明インキ層71
が形成されている。また、この他にも、図示はしない
が、容器3外面に加飾等を施し隠蔽層を設け、その残部
に透明箇所8(インキ色表示部)を構成してもよい。
【0028】(インキ)不透明インキ7は、パール顔料
及びアルミニウム粉顔料を水等の溶媒中に、全インキ組
成中1〜30重量%程度分散させた比較的高粘性の金属
光沢色インキ(いわゆるメタリック色インキ)である。
前記パール顔料は、マイカ片の表面に酸化チタン、酸化
鉄等の金属酸化物やカーボンブラック、有機顔料等の着
色剤をコーティングした虹彩を呈する顔料であり、平均
粒子径5μm〜60μmのものが採用される。また、前
記アルミニウム粉顔料は、鱗片状粒子であり、平均粒子
径5μm〜30μmのものが採用される。
【0029】前記インキ7の粘度を測定したところ、E
L型粘度計による20℃における回転速度100rpm
での測定粘度は、72mPa・sであった。
【0030】また、本実施例では、容器3内面は、径方
向に微細な傷が形成されて粗面となっており、インキ7
が高粘性を有することと相まって、長期にわたり容器3
内面へのインキ付着状態(即ち不透明インキ層71)が
維持される。
【0031】(おもり部材)前記容器本体31内には、
不透明インキ7を攪拌するおもり部材6(金属製ボール
・重量1.06グラム,外径6.35mm)が、1個、
不透明インキ7と共に収容されている。
【0032】(第2実施例)図4に第2実施例を示す外
観図である。即ち、図1の筆記具1からラベル9を省い
た構成である。
【0033】容器3の側面及び底面の全面に透明箇所8
が形成され、容器3の全内面に不透明インキ7が付着さ
れているため、容器3側面及び底面の全面に、大きなイ
ンキ色表示部が形成される。他の構成は、第1実施例と
同様である。
【0034】
【発明の効果】本発明・筆記具は、請求項1(即ち、顔
料を含有する不透明インキを容器内に直接貯溜し、前記
容器に透明箇所を設け、前記透明箇所の内面に、前記イ
ンキを付着させ不透明インキ層を形成してなること)に
より、着色別部材の取り付けの不要な簡易構造にしてイ
ンキ色の表示が維持でき、その結果、製造不良の発生を
抑えると共に製造コストを低くでき、安価な筆記具とし
て最適である。
【0035】また、容器内におもり部材を前後動自在に
収容したこと(請求項2)により、使用の際には、常
に、容器内面に不透明インキ層が形成されていることに
なり、前記インキ層を形成するために何ら工程を必要と
しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の筆記具の第1実施例を示す外観図であ
る。
【図2】図1のペン先上向き状態の縦断面図である。
【図3】図1のペン先下向き状態の縦断面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す外観図である。
【符号の説明】
1 筆記具 2 ペン先 3 容器 31 容器本体 4 ホルダー 5 パッキン 51 鍔部 52 筒状部 53 突起 6 おもり部材 7 インキ 71 不透明インキ層 8 透明箇所 9 ラベル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顔料を含有する不透明インキ(7)を容器
    (3)内に直接貯溜してなる筆記具であって、前記容器
    (3)に透明箇所(8)を設け、前記透明箇所(8)の
    内面に、前記インキ(7)を付着させ不透明インキ層
    (71)を形成してなることを特徴とする筆記具。
  2. 【請求項2】容器(3)内におもり部材(6)を前後動
    自在に収容した請求項1記載の筆記具。
JP8339021A 1996-12-03 1996-12-03 筆記具 Pending JPH10157376A (ja)

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JP8339021A JPH10157376A (ja) 1996-12-03 1996-12-03 筆記具

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008119841A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Toppan Forms Co Ltd 香り付きペン
JP2009190210A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Shachihata Inc トナー文字隠蔽用黒色フェルトペン
JP2021062546A (ja) * 2019-10-15 2021-04-22 株式会社 エポックケミカル サイドノック型筆ペン
JP2021191640A (ja) * 2016-11-29 2021-12-16 株式会社パイロットコーポレーション 筆記具

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