JP2005101846A - 情報通信システム - Google Patents

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Hiroshi Yano
寛 矢野
Yukimasa Takeda
幸正 竹田
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Abstract


【課題】 機器の異常要因の特定を容易にすることを目的とする。
【解決手段】 本発明のシステムは、冷凍冷蔵庫(機器)10と、これに対して赤外線通信可能な携帯電話機(携帯端末)13と、この携帯電話機13とインターネット15を介して、接続されているwebサーバー17及びこのwebサーバー17に接続されたデータベースサーバー19を備えている。サービスマンが携帯電話機13を使って冷凍冷蔵庫10からその運転状況に関するデータを入手し、そのデータに基づいた診断が携帯電話機13内のプログラムによって行われ、診断結果(異常要因)が表示される。さらにインターネット15を介して所定のサイトにアクセスすると、webサーバー17では異常要因に関連する部品の部品識別コードを特定して携帯電話機13に送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、情報通信システムに関する。
従来、冷蔵庫等の機器が故障した場合には、個々の機器がLED等で表示するエラーコードや実際の運転状況から診断して、異常要因を推測していた(例えば特許文献1参照)。
特開2000−121229公報(図16)
しかしながら、エラーコード等の情報量はそれ程多くないため、これらの情報に基づく診断のみでは異常要因を特定することができない場合もあった。この場合には、機器を分解調査する必要があるため、異常要因の特定に時間がかかるという問題点があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、異常要因の特定を容易にすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに通信可能な携帯端末と機器とを備えた情報通信システムであって、前記機器には、この機器の各部位の動作状況等の前記機器に関する各種の動作情報を収集して記憶する情報記憶手段と、前記携帯端末からの送信要求信号を受信する受信手段と、前記送信要求信号に基づいて前記情報記憶手段に記憶された前記各種の動作情報を前記携帯端末に送信する送信手段とが設けられる一方、前記携帯端末には、前記送信要求信号を前記機器に送信する送信手段と、前記機器から送信された前記各種の動作情報を受信する受信手段と、前記各種の動作情報を記憶する情報記憶手段と、前記各種の動作情報の内容を表示する表示手段とが設けられていることを特徴とする。
なお、機器としては特に限定されず、例えば冷蔵庫、冷凍庫、製氷機、食洗機等が含まれる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記携帯端末には、前記機器の各動作情報に対応づけて各種異常要因を記憶する異常要因記憶手段と、受信した前記各種の動作情報に基づき前記異常要因記憶手段を参照して前記機器の異常要因を読み出す診断手段と、この異常要因を前記表示手段に表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記携帯端末には、前記機器の運転・停止等の各種動作のための運転指令に対応づけた制御コードを記憶する制御コード記憶手段と、前記携帯端末の操作に基づいて前記制御コード記憶手段に記憶された所要の制御コードを読み出して前記送信手段によって前記機器の前記受信手段に送信する運転制御手段とを備え、前記機器には、前記機器の受信手段に送信された前記制御コードに基づいてその制御コードに対応する前記運転指令を前記機器の運転制御部に与える遠隔コントロール部が備えられていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のものにおいて、前記機器及び前記携帯端末の前記送信手段及び前記受信手段は、赤外線によって通信を行うものであることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のものにおいて、前記携帯端末は、通信ネットワーク経由でサーバーと接続可能であり、前記サーバーには、前記診断手段で読み出された異常要因を前記携帯端末から受信する受信手段と、各種異常要因とそれに関連する部品の識別コードとを対応付けて記憶する部品識別コードデータベースと、前記診断手段で読み出された異常要因に基づいて、前記部品識別コードデータベースから当該部品の識別コードを抽出する抽出手段と、この抽出手段により抽出された識別コードを前記携帯端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載のものにおいて、前記サーバーの送信手段は、前記携帯端末以外の他の通信機器に前記異常要因及び前記識別コードを送信可能に構成されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、互いに通信可能な携帯端末と冷蔵庫とを備えた情報通信システムであって、前記冷蔵庫には、複数の温度センサと、各温度センサの測定値、及びその測定時の冷凍回路や除霜ヒータ等の運転状態を収集して記憶する情報記憶手段と、前記携帯端末からの送信要求信号を受信する受信手段と、前記送信要求信号に基づいて前記情報記憶手段に記憶された前記測定値及び前記運転状態を前記携帯端末に送信する送信手段とが設けられる一方、前記携帯端末には、前記送信要求信号を前記冷蔵庫に送信する送信手段と、前記冷蔵庫から送信された前記測定値及び前記運転状態を受信する受信手段と、前記測定値及び前記運転状態を記憶する情報記憶手段と、前記測定値及び前記運転状態の内容を表示する表示手段とが設けられていることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項7に記載のものにおいて、前記携帯端末には、予め、前記運転状態毎の、前記複数の温度センサの測定温度の大小関係に対応づけた各種異常要因を記憶する異常要因記憶手段と、前記複数の温度センサから読み出された測定温度の大小関係及び測定時の前記運転状態に基づき前記異常要因記憶手段を参照して前記冷蔵庫の異常要因を読み出す診断手段と、この異常要因を前記表示手段に表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
<請求項1の発明>
本請求項の構成によれば、機器は、機器に関する各種の動作情報を収集して記憶する。そして、携帯端末からの送信要求信号を受信すると各種の動作情報を携帯端末に送信する。すると、携帯端末では、各種の動作情報の内容が表示手段に表示されるから、ユーザーやサービスマンは、携帯端末に表示された機器の運転状況等の動作情報を判断材料として、機器の異常要因を容易に特定できる。
<請求項2の発明>
本請求項の構成によれば、ユーザーやサービスマンが自らその経験等により異常要因を判断しなくても、携帯端末の診断手段により客観的な判断ができる。よって、判断のバラツキが少なくなり、その精度が向上する。
<請求項3の発明>
本請求項の構成によれば、携帯端末から機器へ各種運転指令を行う制御コードが送信され、この制御コードに基づいて機器の動作が制御される。
従って、例えば、機器をメンテナンスした後に各種運転命令をして動作チェックできる。
<請求項4の発明>
本請求項の構成によれば、赤外線を媒介として通信するので、携帯端末と機器との間で、通信ケーブルの接続等の煩雑な作業を行う必要がなくなる。
<請求項5の発明>
本請求項の構成では、サーバーから異常要因に関する部品の識別コードが送信されてくるから、ユーザーやサービスマンにおける部品の特定が容易となる。
<請求項6の発明>
例えば、機器のユーザーが携帯端末を使って異常要因が分かったとしても、ユーザーは通常その機器の内部構成に詳しくないため、異常要因を見て自分で修理等することができない場合がある。
本手段の構成によれば、ユーザー等が異常要因をサーバーに送信すると、他の通信機器に異常要因及びそれに関連する部品の識別コードが送信可能とされているから、他の機器を例えばメーカー側のサービスマンの携帯端末とすることにより、サービスマンが異常要因等を見て適切な修理等をすることができる。
<請求項7の発明>
本請求項の構成によれば、冷蔵庫は、各温度センサの測定値、及びその運転状態を収集して記憶する。そして、携帯端末からの送信要求信号を受信するとその測定値及び運転状態を携帯端末に送信する。すると、携帯端末では、測定値及び運転状態の内容が表示手段に表示されるから、ユーザーやサービスマンは、携帯端末に表示さた冷蔵庫の各温度センサの測定値及び運転状態を判断材料として、冷蔵庫の異常要因を容易に特定できる。
<請求項8>
本請求項8の構成によれば、ユーザーやサービスマンが自らその経験等により異常要因を判断しなくても、携帯端末の診断手段により客観的な判断ができる。よって、判断のバラツキが少なくなり、その精度が向上する。
<実施形態1>
<全体の説明>
本発明の実施形態1を図1ないし図16によって説明する。なお本システムは、主としてメンテナンス担当のサービスマンが携帯電話機13をフィールドテスタとして運用する場合を想定したモデルである(但し、サービスマンに限らずに、ユーザーや装置管理者においても適用可能である)。図1は、本実施形態のシステム全体の概念を示しており、冷凍冷蔵庫(本発明の機器に相当)10と、これに対して赤外線通信可能な携帯電話機(本発明の携帯端末に相当)13と、この携帯電話機13とインターネット(本発明の通信ネットワークに相当)15を介して、接続されているwebサーバー17及びこのwebサーバー17に接続されたデータベースサーバー19の概念を示している。このシステムの概略を説明すると、主としてメンテナンス担当のサービスマンが携帯電話機13を使って冷凍冷蔵庫10からその各部位の動作状況等の冷凍冷蔵庫10に関する各種の動作情報を入手し、その動作情報に基づいた診断(異常要因の読み出し)が携帯電話機内のプログラムによって行われ、その結果(異常要因)が表示される。
そして、インターネット15を介して所定のサイトにアクセスし異常要因をwebサーバー17に送信すると、webサーバー17では、データベースサーバー19を参照して異常要因に関連する部品の識別コードを特定する。次にwebサーバー17は異常要因に関連する部品の識別コードを携帯電話機13に送信する。このように本システムは構成されている。なお、携帯電話機13は、冷凍冷蔵庫10が複数存在した場合でも、そのうちの特定の一台とのみ周知の識別方法を用いて通信が確立されるようにされている。
以下、詳細にその内容を説明する。本実施形態の冷凍冷蔵庫10は、4ドア冷凍冷蔵庫を例示しており、図2に示すように、冷凍冷蔵庫本体21は、前面の開口された断熱箱体から形成されており、底面の四隅に設けられた脚22によって支持され、内部が貯蔵室23とされている。前面の開口部25には十字形をなす仕切枠26が設けられ、上下左右に合計4個の出入口27が形成されており、各出入口27に、観音開き式に扉28が装着されている。なお、4分割された貯蔵室23のうち右上のものは、冷凍室とされ、その他は冷蔵室とされている。
一方、冷蔵庫本体21の上方には機械室30が設けられ、その中に圧縮機51、凝縮器53等からなる2組の冷却回路が設置され、そのうち一方は冷凍室用とされ、他方は冷蔵室用とされている。
機械室30の前方側壁の右側には、横長の開口30Aが穿設され、その後方には表示部40Aを前面に備えたコントロールボックス40が取り付けられている(図2参照)。なお、このコントロールボックス40には、冷凍冷蔵庫10の冷却回路等をコントロールするための操作部(図示せず)等も備えられている。
コントロールボックス40は、図3及び図4に示すように、概ね直方体状をなすケース41と、そのケース41内に収納された、温度表示部(発光表示可能な発光表示器に相当)47を実装する表示回路基板43及び赤外線送受信部(赤外線受光素子)49を実装する主回路基板45とからなる。ケース41内には、主回路基板45が表示回路基板43の奥側に位置するように間隔を隔てて配置されている。
そして、表示回路基板43の前方に位置する前面壁41Aは、透明な樹脂等からなり、この前面壁41Aの裏面には、温度表示部47と赤外線送受信部49に対応する位置を残して遮光印刷41Bが施されている。
表示回路基板43には、LED等の温度表示部47,47及び表示回路等用のIC、トランジスタ、抵抗、コンデンサ等の回路構成部品44が実装されている。また、表示回路基板43には、主回路基板45に実装された赤外線送受信部49に対応する位置に開口(赤外線を透過させる透光部に相当)43Aが形成されている。なお、主回路基板45には、冷凍冷蔵庫10を制御するための制御回路を構成するIC、トランジスタ、抵抗、コンデンサ等の回路構成部品45Aが実装されている。
本実施形態では、温度表示部47が2つ設けられ、複数種の温度表示が可能とされている。例えば、冷凍室の庫内温度と冷蔵室の庫内温度の両方を表示するようにされている。なお、コントロールボックス40の脇には、外気温センサ50が取り付けられ、外気温が検出できるようにされている(図5参照)。
続いて、冷却回路について図5を用いて説明する。なお、本実施形態では上述したように2組の冷却回路が備えられているが、いずれの構造も基本的に同一であるため以下の説明では、1つの冷却回路のみを説明する。
冷却回路は、圧縮機51の出口側(高圧側)に凝縮器53が接続され、その下流側には、膨張弁55とキャピラリチューブ57と冷却器59(蒸発器)とを直列接続した冷媒流通配管が設けられ、圧縮機51の入口側(低圧側)に接続されることで構成されている。また、機械室30と貯蔵室23との境界付近には、庫内ファン61が配設されるとともに、凝縮器53の前面側にはフィルタ63及び凝縮器ファン65が設けられている。
また、この実施形態では、タイマ等が利用されて適宜に除霜運転が行われる。除霜運転開始の信号が入力されると、冷却運転が停止されるとともに、冷却器59に装備された除霜ヒータ67に通電されて除霜が行われる。そして、除霜センサ(霜取センサ)69によって冷却器59の温度が所定以上に上がったことが検出されると、除霜が完了したと見なされて、除霜ヒータ67への通電が解除され、所定の水切り時間を経たのち冷却運転が再開されるようになっている。
また、凝縮器53の出口に目詰まり検知センサ(凝縮器温度センサ)71が取り付けられ、凝縮器53のフィルタ63が目詰まりを起こした場合の凝縮器53の温度上昇を検知できるようにされている。
また、庫内ファン61の近傍には、庫内温度センサ73が取り付けられており、庫内温度を検知できるようにされている。
<制御手段の説明>
冷凍冷蔵庫10には、図6に示すように、制御手段81が設けられており、この制御手段81の入力側には、庫内温度センサ73、外気温センサ50、目詰まり検査センサ71、除霜センサ69が、また、出力側には圧縮機51、除霜ヒータ67、庫内ファン61、凝縮器ファン65が接続されている。
また、制御手段81には記憶手段(本発明の情報記憶手段に相当)83が接続され、各センサによって検出された温度を時系列に従って記憶できるようにされている。
図7に示すフローチャートは、冷凍冷蔵庫10の動作情報(各センサの測定温度等)を、時間情報とともに記憶する処理の流れを示すものであり、本実施形態では、所定の時間間隔毎(例えば1時間毎)に動作情報を記録するようにされている。なお、この処理プログラムについては記憶手段83内(具体的にはROM、RAM、EPROM、HDD等)に記憶されている。
前回の処理から所定時間経過した場合(S10:YES)には、時刻情報に対応付けて、動作情報、具体的には、動作状況(運転状況)、設定温度、外気温センサ50の測定温度、庫内温度センサ73の測定温度、除霜センサ69の測定温度、目詰まりセンサ71の測定温度、エラーの出力情報(例えば、冷凍冷蔵庫10が異常発熱し緊急停止した場合等に出力される情報)を記憶する(S20)。なお、この記憶時刻を得るための時計プログラムは例えば制御手段81内に設けられる。これにより、図8のように動作情報と時刻情報とが対応付けられて記憶手段83に記憶されることとなる。
制御手段81には、圧縮機51、除霜ヒータ67、庫内ファン61、凝縮器ファン65の運転・停止等の各動作を制御する運転制御部81Aと、携帯電話機13から送信された制御コードに基づいてその制御コードに対応する運転指令を運転制御部81Aに与える遠隔コントロール部81Bが設けられている。
この構成により、赤外線通信ユニット88に携帯電話機13から制御コードが送信されると圧縮機51、除霜ヒータ67等の遠隔操作が可能とされている。
また、制御手段81は、赤外線通信ユニット88(本発明の受信手段及び送信手段に相当)に接続され、赤外線により携帯電話機13と送受信可能とされている。赤外線通信ユニット88には、発光部及び受光部を有する赤外線送受信部49、赤外線通信のプロトコル制御を行う赤外線通信制御部89、赤外線の送信・受信タイミングを管理するタイミング管理部91が備えられている。
図9に示すフローチャートは、冷凍冷蔵庫10の動作情報を送信する処理の流れを示すものであり、この処理プログラムについては記憶手段83内(具体的にはROM、RAM、EPROM、HDD等)に記憶されている。
携帯電話機13からの送信要求信号を受信すると(S30:YES)、冷凍冷蔵庫10のID(冷凍冷蔵庫10の固有情報に相当)とともに、赤外線にて動作情報を携帯電話機13に送信する(S40)。IDは、それぞれの冷凍冷蔵庫10に固有のものであり、例えば「機種名番号+固有番号」という構造をしており、記憶手段83内に記憶されている。具体的には、例えば、ID「A0001」の「A」が機種名「冷凍冷蔵庫A」を表しており、ID「B0001」の「B」が機種名「冷凍冷蔵庫B」を表している。そして「A」又は「B」に続く数字は、個々の冷凍冷蔵庫10の識別のための固有番号である。
このように、動作情報にIDを付加することによって、後述するwebサーバー17において受信した動作情報がどの特定の冷凍冷蔵庫10のものであるかを識別可能としている。
なお、後述するように携帯電話機13の赤外線通信ユニット101からは、ID等の固有情報の再設定を行うための制御信号が送信可能とされ、冷凍冷蔵庫10の制御手段81は、この制御信号に基づいて記憶手段83内に記憶されたID等の固有情報を再設定可能(書き換え可能)とされている(制御手段81は固有情報の再設定手段(書き換え手段)としても機能する)。従って、冷凍冷蔵庫10の出荷後においても携帯電話機13によって容易にIDを再設定できる。
<携帯電話機の説明>
一方、携帯電話機13には、携帯電話機13を制御する端末制御手段93と、これに接続され所定のプログラムや冷凍冷蔵庫10から送信された動作情報等のデータを記憶する記憶手段95と、端末制御手段93により制御されて電波を媒体として基地局に対して送受信する無線通信手段97と、端末制御手段93内の表示制御部93Bにより制御されて所定のデータ内容を表示する液晶パネル等の表示手段99が備えられている。
記憶手段95には、図12に示すように冷凍冷蔵庫10の各動作情報に対応づけた各種異常要因からなる異常要因データベース(異常要因DB)を記憶する異常要因記憶部95Aと、図13に示すように冷凍冷蔵庫10の運転・停止等の各種動作のための運転指令に対応づけた制御コードからなる制御コードデータベース(制御コードDB)を記憶する制御コード記憶部95Bが備えられている。
異常要因データベースには、図12に示すように(1)〜(8)までの動作情報(運転状況及び測定温度の関係)に対応付けて、それぞれの場合の異常要因が記憶されている、すなわち1つのレコードに各動作情報に対応付けて異常要因が記憶されており、動作情報、異常要因のフィールドを有する。
ここで、異常要因データベースにおける動作情報と異常要因との対応関係を詳細に説明する。
(1)冷凍回路(圧縮機51)作動中においては、冷凍冷蔵庫10が正常に作動していれば、目詰まり検査センサ71の測定温度≧外気温センサ50の測定温度の関係となるはずである。これは、冷凍回路作動中には、凝縮器51の発熱により、この近傍に配置された目詰まり検査センサ71の測定温度が、外気温センサ50の測定温度よりも高くなるはずだからである(図5参照)。
よって、冷凍回路作動中において、目詰まり検査センサ71の測定温度≒外気温センサ50の測定温度となった場合には、その原因としては圧縮機51の異常、目詰まり検査センサ71若しくは外気温センサ50の異常、又は冷凍回路からの冷媒抜けが考えられる。
従って、冷凍回路(圧縮機)作動中において、目詰まり検査センサ71の測定温度≒外気温センサ50の測定温度の場合には、圧縮機51の異常、目詰まり検査センサ71若しくは外気温センサ50の異常、又は冷凍回路からの冷媒抜けと対応するようにされている。
なお、本実施形態では、目詰まり検査センサ71の測定温度と外気温センサ50の測定温度との温度差が5度以内となった場合に、目詰まり検査センサ71の測定温度≒外気温センサ50の測定温度と判断するようにされている。
(2)冷凍回路(圧縮機)作動中においては、冷凍冷蔵庫10が正常に作動していれば、庫内温度センサ73の測定温度≧除霜センサ69の測定温度の関係となるはずである。これは、冷凍回路(圧縮機)の作動により冷却された冷却器59に、除霜センサ69の方が庫内温度センサ73よりも近いからである(図5参照)。
冷凍冷蔵庫10が正常な場合は、上記関係が成り立つはずであるから、冷凍回路(圧縮機)作動中において、庫内温度センサ73の測定温度<除霜センサ69の測定温度となっている場合には、庫内温度センサ73又は除霜センサ69の異常と対応するようにされている。
なお、本実施形態では、庫内温度センサ73の測定温度が除霜センサ69の測定温度よりも例えば5度以上低い場合に、庫内温度センサ73の測定温度<除霜センサ69の測定温度と判断するようにされている。
(3)冷凍冷蔵庫10では、庫内温度が設定温度となり冷凍回路(圧縮機)が停止している場合には、庫内温度センサ73の測定温度≒除霜センサ69の測定温度の関係となるはずである。この状態では、機械室及び庫内の温度がほぼ設定温度付近で安定していると考えられるからである。
冷凍冷蔵庫10が正常な場合には、上記関係が成り立つはずであるから、冷凍回路の停止中において、庫内温度センサ73の測定温度≠除霜センサ69の測定温度の場合には、庫内温度センサ73又は除霜センサ69の異常と対応するようにされている。
なお、本実施形態では庫内温度センサ73の測定温度と除霜センサ69の測定温度との差が5度以上となった場合に、庫内温度センサ73の測定温度≠除霜センサ69の測定温度と判断するようにされている。
(4)また、除霜ヒータ67通電中においては、冷凍冷蔵庫10が正常に作動していれば、庫内温度センサ73の測定温度≦除霜センサ69の測定温度の関係となるはずである。これは、除霜ヒータ67の発熱により、これに装着された除霜センサ69の測定温度が、庫内温度センサ73の測定温度よりも高くなるはずだからである(図5参照)。
除霜ヒータ67通電中において、庫内温度センサ73の測定温度>除霜センサ69の測定温度となった場合に、その原因としては、庫内温度センサ73若しくは除霜センサ69が異常な場合のみならず、除霜ヒータ67自体が断線して温度上昇していない場合も考えられる。
従って、除霜ヒータ67通電中において、庫内温度センサ73の測定温度>除霜センサ69の測定温度の場合には、庫内温度センサ73若しくは除霜センサ69の異常、又は除霜ヒータ67の断線と対応するようにされている。
(5)また、いずれの運転状態でも(常時)、除霜センサ69の測定温度<<庫内温度センサ73の測定温度(20K(20度)以上の差)や、除霜センサ69の測定温度>>庫内温度センサ73の測定温度(20K(20度)以上の差)にはなり得ない。これは、両センサの位置は近いため20K以上測定値に差がでることは考えられないからである。
従って、これらのいずれかの関係が成り立つ場合には、除霜センサ69又は庫内温度センサ73のいずれかの異常と対応するようにされている。
(6)また、いずれの運転状態でも(常時)、目詰まり検査センサ71の測定温度<外気温センサ50の測定温度(10K(10度)以上の差)にはならない。
これは、目詰まり検査センサ71の測定温度の近傍に配置されている凝縮器53は発熱するが、吸熱することはあり得ないからである。
従って、この関係が成り立つ場合には、目詰まり検査センサ71又は外気温センサ50のいずれかの異常と対応するようにされている。
(7)冷凍回路(圧縮機)停止中においては、冷凍冷蔵庫10が正常に作動していれば、目詰まり検査センサの測定温度≒外気温センサの測定温度の関係となるはずである。これは、冷凍回路停止中では、機械室内の温度は、ほぼ均一だからである。
よって、冷凍回路停止中において、目詰まり検査センサ71の測定温度>>外気温センサ50の測定温度となった場合(例えば40度以上の温度差が生じた場合)には、その原因としては目詰まり検査センサ71又は外気温センサ50の異常が考えられる。
従って、冷凍回路停止中において、目詰まり検査センサ71の測定温度>>外気温センサ50の測定温度の場合には、目詰まり検査センサ71又は外気温センサ50の異常と対応するようにされている。
(8)また、いずれの運転状態でも(常時)、冷凍冷蔵庫10の内外が70℃よりも高くなることはあり得ないから、目詰まり検査センサ71の測定温度>70℃、かつ外気温センサ50の測定温度>70℃となっている場合には、目詰まり検査センサ71及び外気温センサ50の異常、あるいは外気温(環境温度)が高い火災の可能性と対応するようにされている。
また、制御コードデータベースには、図13に示すように、制御コードM1〜M8に対応付けて、各部の運転・停止等の運転指令が記憶されている。
端末制御手段93には、受信した各種の動作情報に基づき異常要因記憶部95Aを参照して冷凍冷蔵庫10の異常要因を読み出す診断部93Aと、異常要因やその他の情報を表示手段99に表示する表示制御部93Bとが備えられている。
さらに、端末制御手段93には、携帯電話機13のボタン等の操作手段の操作に基づいて制御コードデータベースに記憶された所要の制御コード(M1〜M8)を読み出して赤外線通信ユニット(本発明の送信手段及び受信手段に相当)101によって冷凍冷蔵庫10の赤外線通信ユニット88に送信する運転制御部93Cが備えられている。また、端末制御手段93には、携帯電話機13のボタン等の操作手段の操作に基づいて固有情報の再設定を行うための制御信号を赤外線通信ユニット101から送信する固有情報再設定部93Dも備えられている。
また、図10に示すように端末制御手段93は、赤外線通信ユニット101に接続され、赤外線により冷凍冷蔵庫10と信号を送受信可能とされている。この赤外線通信ユニット101には、送受信制御部103、発光部及び受光部を有する赤外線送受信部105、赤外線通信制御部107、音声を出力するスピーカー部109、音声を入力するマイク部111が備えられている。
ここで、携帯電話機13の診断部93Aによって行われる診断について説明する。
図11に示すフローチャートは、診断処理の流れを示すものであり、この処理プログラムについては記憶手段95内(具体的にはROM、RAM、EPROM、HDD等)に記憶されている。なお、この処理プログラム等の携帯電話機13内に記憶されるプログラムは、例えば、冷凍冷蔵庫10のメーカー等によって運営されるインターネット・ホームページのダウンロードサイト等からのダウンロードしたり、CD−ROM等の記録媒体から入手可能とされている。
携帯電話機13の赤外線通信ユニット101が冷凍冷蔵庫10から動作情報を受信すると(S50:YES)、表示制御部93Bは表示手段99にその内容を表示する(S55)。例えば「冷凍回路作動中、設定温度○○℃、外気温センサの測定温度○○℃、庫内温度センサの測定温度○○℃、除霜センサの測定温度○○℃、目詰まり検査センサの測定温度○○℃」と表示する。この表示を見て、サービスマンは現在の状況を把握しこれによって異常要因を推測する。そして、サービスマンがボタン等を操作して診断を要求した場合(S60:YES)には、診断を開始する(S65)。なお、本実施形態においては、サービスマンは、冷凍冷蔵庫10から送信された動作情報のうち診断する動作情報を選択して診断を行う。この際に、選択する動作情報の数は特に限定されず、1又は2以上の動作情報が選択される(例えば図8の2003年10月2日11:00の冷凍回路作動中の動作情報のみを使用してもよいし、図8の2003年10月1日11:00〜2003年10月2日11:00の動作情報の全てを使用してもよい)。
この診断処理では、診断部93Aは、ある動作情報が入力されると、異常要因データベースから、動作情報に基づいて異常要因を検索して抽出する(読み出す)。例えば、動作情報の運転状況が冷凍回路作動中であり、かつ測定温度の関係が目詰まり検査センサ71の測定温度≒外気温センサ50の測定温度である場合には、異常要因として圧縮機の異常、目詰まり検査センサの異常、外気温センサの異常、冷凍回路からの溶媒抜けが読み出される。
そして、診断結果(異常要因)を表示手段99に表示する(S70)。この際には例えば「診断を終了しました。圧縮機の異常、又は…の異常と判断されます。部品の識別コードを要求する場合は送信操作してください」と表示される。
次にwebサーバー17への送信要求、例えば携帯電話機13の所定のボタン操作がされた場合(S75:YES)には、冷凍冷蔵庫10のID及び異常要因をインターネット15を介してwebサーバー17へ送信する(S80)。
<webサーバーの説明>
webサーバー17は、図14に示すように送受信手段17Aを備えており、サービスマン等が携帯電話機13を用いインターネット15を介して、冷凍冷蔵庫10のメーカー等のサイトにアクセスした場合に、そのサービスマン等の携帯電話機13に対して各種データを伝送するコンピュータである。また、webサーバー17は、必要に応じてデータベースサーバー19を参照し、所定の情報を携帯電話機13へ伝送するようにされている。
また、webサーバー17には、あるフィールドのデータを入力するとデータベースサーバー19の各種データベース記憶部19B内のデータベースを検索し、入力したデータを備えるレコード又はそのレコードに含まれるデータを抽出する抽出手段17Cとが具備されている。
<データベースサーバーの説明>
データベースサーバー19は、冷凍冷蔵庫10に関する各種データベースに蓄積するコンピュータである。
なお、本実施形態では、webサーバー17とデータベースサーバー19とを別装置として構成しているが、一つの装置において両者の機能を持たせてもよい。
データベースサーバー19には、各種データベース記憶部19Bが設けられ、図15に示すように、ユーザデータベース(ユーザDB)、サービス履歴データベース(サービス履歴DB)、サービス区分データベース(サービス区分DB)、部品識別コードデータベース(部品識別コードDB)が備えられている。
ユーザデータベースは、1つのレコードに個々の冷凍冷蔵庫10のユーザ情報を蓄積するためのものであって、図15に示すように、冷凍冷蔵庫ID、ユーザ名、住所、電話番号、担当サービスマン(特定の冷蔵庫のメンテナンスを担当するサービスマン)のメールアドレスのフィールドを有する。
サービス区分データベースは、図15に示すように各レコード毎にサービス内容の種別が蓄積されるものであって、サービス区分コード及びサービス内容のフィールドを有する。サービス区分コードはサービス区分データベースの主キーであって、サービス内容は各種センサの取替や、メンテナンス時期が到来したことを知らせる案内の送付、リコール案内の送付等の具体的なサービス内容を入力し、これによりサービス区分データベースはサービスの種別とサービス区分コードとを対照する。
サービス履歴データベースは、図15に示すように実際に行ったサービスの情報をサービス毎に蓄積するものであって、履歴ID・日時(サービス日時)・冷凍冷蔵庫ID・サービス区分コードのフィールドを有する。「履歴ID」はレコードごとに付与されるサービス履歴データベースの主キーをなし、「日時」には、実際にサービスを行った日時が入力され、「冷凍冷蔵庫ID」には、サービスを行った特定の冷凍冷蔵庫のIDが入力され、「サービス区分コード」にはサービス区分データベースのサービス区分コードが入力される。
部品識別コードデータベースは、図15に示すように各レコード毎に部品の部品識別コードが蓄積されるものであって、部品・冷凍冷蔵庫Aにおける部品識別コード・冷凍冷蔵庫Bにおける部品識別コードのフィールドを有する。部品には、各センサ名等が入力され、部品識別コードには冷蔵庫の種類別に対応する識別コードが入力される。これにより部品識別コードデータベースは各種異常要因(部品名)とそれに関連する部品識別コードとを対照している。
なお、webサーバー17の抽出手段17Cは、上述したように、各種データベース記憶部19B内のデータベースを検索し、入力したデータを備えるレコード又はそのレコードに含まれるデータを抽出するものであるが、具体的には抽出手段17Cは、ある冷凍冷蔵庫IDを入力すると、その冷凍冷蔵庫IDを含むレコードを検索し、ユーザーデータベースからユーザ名、住所、電話番号、担当サービスマンメールアドレスを抽出し、サービス履歴データベースからサービス区分コードを抽出し、さらに、サービス履歴データベースから抽出したサービス区分コードに対応するサービス内容をサービス区分データベースから抽出する。
また、抽出手段17Cは、異常要因に関連した部品に対応する部品識別コードを部品識別コードデータベースから抽出する。
ここで、webサーバー17によって行われる処理について説明する。図16のフローチャートに示されるように、サービスマンの携帯電話機13から送信されたID及び異常要因が、webサーバー17に受信された場合(S100:YES)には、抽出手段17Cは、IDを含むレコードを検索し、ユーザーデータベースからユーザ名、住所、電話番号、担当サービスマンメールアドレスを抽出し、サービス履歴データベースからサービス区分コードを抽出し、さらに、サービス履歴データベースから抽出したサービス区分コードに対応するサービス内容をサービス区分データベースから抽出する(S110)。
次に抽出手段17Cは、異常要因に対応するセンサ等の部品識別コード番号を部品識別コードデータベースから読み出す(S130)。そして、異常要因、それに関連する部品の識別コード、冷凍冷蔵庫10のサービス履歴、ユーザー名等を示した診断結果を要求元のサービスマンの携帯電話機13に向けて送信(出力)して当該処理を終了する(S140)。
以上、説明したように、本実施形態のシステムでは、冷凍冷蔵庫10は、冷凍冷蔵庫10に関する動作情報を収集して記憶する。そして、携帯電話機13からの送信要求信号を受信すると動作情報を携帯電話機13に送信する。すると、携帯電話機13では、動作情報の内容が表示手段99に表示されるから、ユーザーやサービスマンは、携帯電話機13に表示さた冷凍冷蔵庫10の運転状況等の詳細な動作情報を判断材料として、冷凍冷蔵庫10の異常要因を容易に特定できる。
また、携帯電話機13では、ユーザーやサービスマンが自らその経験等により冷凍冷蔵庫10を診断しなくても、携帯電話機13の診断により客観的な診断ができる。よって、診断のバラツキが少なくなり、その精度が向上する。
また、本実施形態の構成によれば、携帯電話機13から冷凍冷蔵庫10へ各種動作指令を行う制御信号が送信され、この制御信号に基づいて冷凍冷蔵庫の動作が制御される。従って、例えば、冷凍冷蔵庫10をメンテナンスした後に各種動作命令をして動作チェックできる。
また、冷凍冷蔵庫10と携帯電話機13は、赤外線を媒介として通信するので、冷凍冷蔵庫10と携帯電話機13との間で、通信ケーブルの接続等の煩雑な作業を行う必要がなくなる。
また、携帯電話機13には、webサーバー17から診断結果とともに交換部品の部品識別コードリスト(抽出結果)が送信されてくるから、ユーザーやサービスマンにおける部品の特定が容易となる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について図17を参照しつつ説明する。第2実施形態では、第1実施形態と異なる構成のみ説明し、第1実施形態と同一の他の構成、作用、効果については省略する。なお、同一の構成については第1実施形態と同一の符号を付す。第2実施形態では、webサーバー17の送受信手段17Aは、動作情報を送信した携帯電話機13A以外の他の通信機器(ここでは、携帯電話機13B)にも診断結果(異常要因及びそれに関連する部品識別コードを含む情報)を送信可能に構成されている点が第1実施形態のものと異なる。
なお、本システムは、主としてユーザーや装置管理者が携帯電話機13Aをサービスコール端末として運用する場合を想定したモデルである(但し、ユーザーや装置管理者に限らずに、サービスマンにも適用可能である)。
詳細に説明すると、仮に冷凍冷蔵庫10に何らかの異常が認められた場合に、ユーザーや装置管理者が携帯電話機13Aを使って冷凍冷蔵庫10からその運転状況に関するデータを入手し、そのデータに基づいた診断が携帯電話機13内のプログラムによって行われ、診断結果(異常要因)が表示される。その診断結果により、ユーザー等が異常要因を把握でき、かつ修理可能な場合には、ユーザー等は自らその場での修理調整を行う。
自分では修理することができない場合には、ユーザー等は、冷凍冷蔵庫10のID及び異常要因を添え、インターネット15を介して所定のサイトにアクセスし、サービスコール要求(サービスマンの派遣要求)をする。すると、webサーバー17では第1実施形態の場合と同様に抽出手段17Cにより、そのIDを含むレコードを検索し、ユーザーデータベースからユーザ名、住所、電話番号、担当サービスマンメールアドレスを抽出し、サービス履歴データベースからサービス区分コードを抽出し、さらに、サービス履歴データベースから抽出したサービス区分コードに対応するサービス内容をサービス区分データベースから抽出する。
さらに、抽出手段17Cは、異常要因に対応する部品識別コードを部品識別コードデータベースから抽出する。
次にwebサーバー17は、抽出された当該冷蔵庫を担当するサービスマンのメールアドレスにて、当該サービスマンが所有する携帯電話機13Bに向けて、異常要因、部品識別コード、サービスコール指令、ユーザー名等を送信する。これを受信したサービスマンは、ユーザーのところへ移動し、現地で修理を行う。
一方、webサーバー17は、ユーザー等の携帯電話機13Aに向けては、サービスコールを受け付けた旨、例えば、「サービスコールを受け付けました。担当のサービスマンが間もなくお伺いします」を送信する。
本実施形態では、ユーザー等が、冷凍冷蔵庫10の内部構成に詳しくないため修理できない場合であっても、サービスコールをすることによってサービスマンの携帯電話機13Bに、ユーザー名、異常要因、それに関連する部品の部品識別コード等が送信されるから、サービスマンは、これを見て故障した冷凍冷蔵庫10が設置された現場にいき、適切な修理をすることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。なお、上述した各ルーチン(処理手順)はその一例を示したものに過ぎず、適宜変更することができる。
(1)上記実施形態では、冷凍冷蔵庫10と携帯電話機13との間で赤外線を媒介として無線通信を行う構成としたが、通信方法は特に限定されず、例えば、電波を媒介とする近距離通信技術として知られるブルートゥース通信が可能な携帯通信端末との間でブルートゥースによる無線通信を行う構成としてもよい。また、PIAFS(PHS Internet Access Forum Standard)プロトコルをサポートするように構成された簡易型携帯電話PHS(パーソナル・ハンディホン・システム)を用いても良い。また有線通信であってもよい。
(2)上記実施形態では、携帯端末として携帯電話機13を用いたが、携帯電話機13以外に例えばPDA等の各種携帯端末を使用することができる。
(3)上記実施形態では、機器として冷凍冷蔵庫10の例を挙げて、説明したが特に限定されず、例えば冷蔵庫、冷凍庫、製氷機、食洗機等についても適用することが可能である。
(4)上記実施形態では、携帯電話機13において、診断が行われることとしたが、携帯端末では機器の各種情報の表示のみを行う構成であってもよい。
(5)上記実施形態では、携帯電話機13がインターネット15を介してwebサーバー17に接続されているものとしたが、携帯端末は必ずしもネットワークに接続されていなくてもよい。
(6)上記実施形態では機器に関する動作情報として、各種センサの測定値を一例として説明したが、動作情報は特に限定されない。
(7)上記実施形態では機器に関する診断を各種センサの測定値等に基づいて行うこととしたが、診断する際の判断材料は特に限定されない。
(8)上記実施形態では、携帯電話機13は、冷凍冷蔵庫10の各種動作指令を行う制御信号を送信可能とされており、冷凍冷蔵庫10には、受信した制御信号に基づいて冷凍冷蔵庫10の動作を制御する制御手段が設けられていることとしたが、この構成をもたないシステムであってもよい。
(9)第2実施形態では、請求項6にいう携帯端末以外の他の通信機器を携帯電話機13Bとしたが、通信機器は特に限定されず、携帯電話機の他、FAX、パソコン等であってもよい。
(10)上記実施形態では、各データベースは、一例に過ぎず、他のフィールドを有するものであってもよい。
(11)上記実施形態では、ネットワークとしてインターネットの例を挙げたがネットワークは特に限定されず、電話回線を利用したものや、LAN等であってもよい。
(12)上記実施形態では、抽出手段17Cは、webサーバー17に備えられているものとしたが、抽出手段17Cをデーターベースサーバー19に備えた構成であってもよい。
(13)上記実施形態では、コントロールボックス40内に2枚の基板(表示回路基板43、主回路基板45)を配置したが、1枚の基板であってもよい。
第1実施形態のシステム全体を示す概要図 冷凍冷蔵庫の斜視図 コントロールボックスの正面図 コントロールボックスの断面図 冷凍冷蔵庫の断面図 冷凍冷蔵庫の構成を示すブロック図 動作情報記憶ルーチンを示すフローチャート 冷凍冷蔵庫に記憶されるデータを示す図 動作情報送信ルーチンを示すフローチャート 携帯電話機の構成を示すブロック図 診断処理ルーチンを示すフローチャート 異常要因データベースのテーブルを示す概略図 制御コードデータベースのテーブルを示す概略図 webサーバー及びデータベースサーバーの構成のブロック図 各データベースのテーブルを示す概要図 サーバー処理ルーチンを示すフローチャート 第2実施形態のシステム全体を示すの概要図
符号の説明
10…冷凍冷蔵庫
13…携帯電話機
15…インターネット
17…webサーバー
19…データベースサーバー

Claims (8)

  1. 互いに通信可能な携帯端末と機器とを備えた情報通信システムであって、
    前記機器には、この機器の各部位の動作状況等の前記機器に関する各種の動作情報を収集して記憶する情報記憶手段と、
    前記携帯端末からの送信要求信号を受信する受信手段と、
    前記送信要求信号に基づいて前記情報記憶手段に記憶された前記各種の動作情報を前記携帯端末に送信する送信手段とが設けられる一方、
    前記携帯端末には、前記送信要求信号を前記機器に送信する送信手段と、
    前記機器から送信された前記各種の動作情報を受信する受信手段と、
    前記各種の動作情報を記憶する情報記憶手段と、前記各種の動作情報の内容を表示する表示手段とが設けられていることを特徴とする情報通信システム。
  2. 前記携帯端末には、前記機器の各動作情報に対応づけて各種異常要因を記憶する異常要因記憶手段と、受信した前記各種の動作情報に基づき前記異常要因記憶手段を参照して前記機器の異常要因を読み出す診断手段と、この異常要因を前記表示手段に表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の情報通信システム。
  3. 前記携帯端末には、前記機器の運転・停止等の各種動作のための運転指令に対応づけた制御コードを記憶する制御コード記憶手段と、前記携帯端末の操作に基づいて前記制御コード記憶手段に記憶された所要の制御コードを読み出して前記送信手段によって前記機器の前記受信手段に送信する運転制御手段とを備え、
    前記機器には、前記機器の受信手段に送信された前記制御コードに基づいてその制御コードに対応する前記運転指令を前記機器の運転制御部に与える遠隔コントロール部が備えられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の情報通信システム。
  4. 前記機器及び前記携帯端末の前記送信手段及び前記受信手段は、赤外線によって通信を行うものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の情報通信システム。
  5. 前記携帯端末は、通信ネットワーク経由でサーバーと接続可能であり、
    前記サーバーには、前記診断手段で読み出された異常要因を前記携帯端末から受信する受信手段と、
    各種異常要因とそれに関連する部品の識別コードとを対応付けて記憶する部品識別コードデータベースと、
    前記診断手段で読み出された異常要因に基づいて、前記部品識別コードデータベースから当該部品の識別コードを抽出する抽出手段と、
    この抽出手段により抽出された識別コードを前記携帯端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の情報通信システム。
  6. 前記サーバーの送信手段は、前記携帯端末以外の他の通信機器に前記異常要因及び前記識別コードを送信可能に構成されていることを特徴とする請求項5に記載の情報通信システム。
  7. 互いに通信可能な携帯端末と冷蔵庫とを備えた情報通信システムであって、
    前記冷蔵庫には、複数の温度センサと、
    各温度センサの測定値、及びその測定時の冷凍回路や除霜ヒータ等の運転状態を収集して記憶する情報記憶手段と、
    前記携帯端末からの送信要求信号を受信する受信手段と、
    前記送信要求信号に基づいて前記情報記憶手段に記憶された前記測定値及び前記運転状態を前記携帯端末に送信する送信手段とが設けられる一方、
    前記携帯端末には、前記送信要求信号を前記冷蔵庫に送信する送信手段と、
    前記冷蔵庫から送信された前記測定値及び前記運転状態を受信する受信手段と、
    前記測定値及び前記運転状態を記憶する情報記憶手段と、前記測定値及び前記運転状態の内容を表示する表示手段とが設けられていることを特徴とする情報通信システム。
  8. 前記携帯端末には、予め、前記運転状態毎の、前記複数の温度センサの測定温度の大小関係に対応づけた各種異常要因を記憶する異常要因記憶手段と、
    前記複数の温度センサから読み出された測定温度の大小関係及び測定時の前記運転状態に基づき前記異常要因記憶手段を参照して前記冷蔵庫の異常要因を読み出す診断手段と、
    この異常要因を前記表示手段に表示する表示制御手段とを備えることを特徴とする請求項7に記載の情報通信システム。
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