JP2005097257A - アゾロトリアジン類およびアゾロピリミジン類 - Google Patents

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Abstract

【課題】 所定疾患の治療のための式(I)または式(II)の副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)拮抗物質の使用方法を提供すること。
【解決手段】 式(I)または式(II)の副腎皮質刺激ホルモン放出因子(CRF)拮抗物質、および不安、うつ病、およびその他の精神医学的、神経医学的疾患の治療ならびに免疫学的疾患、心血管疾患または心疾患および精神病理学的障害およびストレスに関連する結腸過敏症の治療におけるその使用。
【化1】
Figure 2005097257

【選択図】 なし

Description

本発明は、ある種の[1,5−a]−ピラゾロ−1,3,5−トリアジン類、[1,5−a]−1,2,3−トリアゾロ−1,3,5−トリアジン類、[1,5−a]−ピラゾロ−ピリミジン類および[1,5−a]−1,2,3−トリアゾロ−ピリミジン類を投与することよる、主要うつ病、不安関連疾患、外傷後ストレス障害、核上麻痺および摂食障害などを含む精神医学的障害および神経医学的疾患の治療ならびに免疫学的疾患、心血管疾患または心疾患、および精神病理学的障害およびストレスに関連する結腸過敏症の治療に関する。
副腎皮質刺激ホルモン放出因子(以下CRFと呼ぶ)は、41個のアミノ酸からなるペプチドであり、下垂体前葉からのプロ・オピオメラノコルチン(POMC)由来のペプチド分泌の主要な生理学的調節物質である(非特許文献1および2:J. Rivier他、Proc. Nat. Acad. Sci.(USA)、80巻、4851ページ、1983年;W. Vale他、Science、213巻、1394ページ、1981年)。下垂体における内分泌性の役割に加え、CRFの免疫組織化学的局在化が明らかにしたことは、このホルモンが中枢神経系の視床下部外に広く分布し、脳における神経伝達物質または神経調節物質の役割と調和しながら、広範囲な自律性、電気生理学的および行動性作用を生み出すことである(非特許文献3、4および5:W. Vale他、Rec. Prog. Horm. Res. 39巻、245ページ、1983年;G.F. Koob、Persp. Behav. Med. 2巻、39ページ、1985年;E.B. De Souza他、J. Neurosci. 5巻、3189ページ、1985年)。CRFが、生理学的、心理学的および免疫学的ストレッサに対する免疫系応答の統合に重要な役割を果たしているとの証拠もある(非特許文献6および7:J.E. Blalock、Physiological Reviews、69巻、1ページ、1989年;J.E. Morley、Life Sci. 41巻、527ページ、1987年)。
臨床データは、CRFがうつ病、不安関連疾患および摂食障害を含む精神医学的障害および神経医学的疾患で役割を有している証拠を提供している。アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、進行性核上麻痺および筋萎縮性側索硬化症といった中枢神経系のCRFニューロンの機能不全に関連する疾患の病因論および病態生理学においても、CRFの役割が仮定されてきた(非特許文献8:E.B. De Souza、Hosp. Practice、23巻、59ページ、1988年を参照のこと)。
情動障害または主要うつ病において、薬剤投与していない患者の脳脊髄液(CSF)中のCRF濃度は顕著に増加する(非特許文献9〜12:C.B. Nemeroff他、Science、226巻、1342ページ、1984年;C.M. Banki他、Am.J. Psychiatry、144巻、873ページ、1987年;R.D. France他、Biol. Psychiatry、28巻、86ページ、1988年;M. Arato他、Biol Psychiatry、25巻、355ページ、1989年)。さらに、自殺者の前頭皮質中のCRF受容体密度も有意に減少し、これはCRFの過分泌と一致する(非特許文献13:C.B. Nemeroff他、Arch. Gen. Psychiatry、45巻、577ページ、1988年)。また、うつ病患者では、(静注投与された)CRFに対する副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の応答鈍化が観察されている(非特許文献14〜16:P.W. Gold他、Am.J. Psychiatry、141巻、619ページ、1984年;F. Holsboer他、Psychoneuroendocrinology、9巻、147ページ、1984年;P.W. Gold他、New Eng. J. Med. 314巻、1129ページ、1986年)。ラットおよびヒト以外の霊長類における前臨床試験も、CRFの過分泌がヒトのうつ病に見られる症状に関与しているという仮説をさらに支持する結果を提供している(非特許文献17:R.M. Sapolsky、Arch. Gen. Psychiatry、46巻、1047ページ、1989年)。三環系抗うつ剤がCRF濃度を変化させ、脳内の多数のCRF受容体を調節しているという予備的証拠もある(非特許文献18:Grigoriadis他、Neuropsychopharmacology、2巻、53ページ、1989年)。
不安関連疾患の病因論においても、CRFの役割が仮定されてきた。CRFは、動物において不安産生(anxiogenic)作用を生み出し、ベンゾジアゼピン/非ベンゾジアゼピン抗不安薬とCRF間の相互作用が、様々な行動性不安モデルで明らかにされてきた(非特許文献19、20:D.R. Britton他、Life Sci. 31巻、363ページ、1982年;C.W. BerridgeおよびA.J. Dunn Regul. Peptides、16巻、83ページ、1986年)。CRF受容体拮抗剤と推定されているα−らせんヒツジCRF(9−41)を用いた、様々な行動性事例における予備的試験は、拮抗剤が、ベンゾジアゼピン類と同質の「抗不安薬様」作用を生みだすことを明らかにしている(非特許文献21、22:C.W. BerridgeおよびA.J. Dunn Horm. Behav. 21巻、393ページ、1987年、Brain Research Reviews、15巻、71ページ、1990年)。神経化学的、内分泌および受容体結合試験はすべてCRFとベンゾジアゼピン系抗不安薬間の相互作用を明らかにし、これらの疾患に対するCRFの関与を示すこれまで以上の証拠を提供した。クロルジアゼポキシドは、ラットの葛藤試験(conflict test)(非特許文献23、24:K.T. Britton他、Psychopharmacology、86巻、170ページ、1985年;K.T. Britton他、Psychopharmacology、94巻、306ページ、1988年)および音驚愕試験(acoustic startle test)(非特許文献25:N.R. Swerdlow他、Psychopharmacology、88巻、147ページ、1986年)のいずれにおいても、CRFの「不安産生」作用を弱める。ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤(Ro15-1788)は、オペラント葛藤試験でのみ行動性活性を欠くものの、用量依存的にCRFの作用を逆転させ、一方、ベンゾジアゼピン逆作用薬(FG7142)はCRFの作用を亢進した(非特許文献26:K.T. Britton他、Psychopharmacology、94巻、306ページ、1988年)。
通常の抗不安薬および抗うつ薬が治療効果を生み出すための作用機構および部位は推定の域を出ないままである。しかし、これらの薬物が、前記疾患に認められるCRF過分泌の抑制に関与しているという仮説はたてられていた。特に興味深いのは、様々な行動性事例におけるCRF受容体拮抗剤(α−らせんヒツジCRF9−41)の作用を調べた予備的試験で、CRF拮抗剤が、ベンゾジアゼピン類と同質の「抗不安薬様」作用を生みだすことが明らかにされたことである(非特許文献27:G.F. KoobおよびK.T. Britton、Corticotropin-Releasing Factor:Basic and Clinical Studies of a Neuropeptide、E.B.De SouzaおよびC.B. Nemeroff編、CRC Press、221ページ、1990年を参照のこと)。
幾つかの出版物が副腎皮質刺激ホルモン放出因子拮抗剤化合物類および精神医学的障害および神経医学的疾患の治療におけるそれらの用途を記載している。このような出版物には、例えば、DuPont Merck PCT出願US94/11050(特許文献1)、Pfizer WO95/33750(特許文献2)、Pfizer WO95/34563(特許文献3)、Pfizer WO95/33727(特許文献4)およびPfizer EP 0778 277 A1(特許文献5)がある。
知る限りにおいて、[1,5−a]−ピラゾロ−1,3,5−トリアジン類、[1,5−a]−1,2,3−トリアゾロ−1,3,5−トリアジン類、[1,5−a]−ピラゾロ−ピリミジン類および[1,5−a]−1,2,3−トリアゾロ−ピリミジン類が精神医学的障害および神経医学的疾患治療に有用な副腎皮質刺激ホルモン放出因子拮抗剤化合物として過去に報告されたことはない。しかし、これらの化合物のいくつかを別の用途に用いることを教示する出版物があった。
例えば、EP 0 269 859(Otsuka、1988年)(特許文献6)は、次式で表され、
Figure 2005097257
上式で、RがOHまたはアルカノイル、RがH、OH、またはSHで、Rが不飽和複素環式基、ナフチルまたは置換フェニルであるピラゾロトリアジン化合物類を開示し、この化合物類がキサンチンオキシダーゼ阻害活性を有し痛風の治療に有用であると述べている。
EP 0 594 149(Otsuka、1994年)(特許文献7)は、次式で表され、
Figure 2005097257
上式で、AがCHまたはN、RおよびRがHまたはアルキル、RおよびRがH、アルキル、アルコキル、アルキルチオ、ニトロなどであるピラゾロトリアジンおよびピラゾロピリミジン化合物類を開示し、この化合物類が男性ホルモンを阻害し、良性前立腺肥大および前立腺癌の治療に有用であると述べている。
米国特許第3,910,907号(ICI、1975年)(特許文献8)は、次式で表され、
Figure 2005097257
上式で、RがCH、CまたはC、XがH、C、m−CH、CN、COOEt、Cl、IまたはBr、YがH、C、o−CH、またはp−CHで、ZがOH、H、CH、C、C、n−C、i−C、SH、SCH、NHC、またはN(Cであるピラゾロトリアジン類を開示し、この化合物類が気管支拡張剤として有用なc−AMPホスホジエステラーゼ阻害剤であると述べている。
米国特許第3,995,039号(特許文献9)は、次式で表され、
Figure 2005097257
上式で、RがHまたはアルキル、RがHまたはアルキル、RがH、アルキル、アルカノイル、カルバモイル、または低級アルキルカルバモイルで、Rがピリジル、ピリミジニル、またはピラジニルであるピラゾロトリアジン類を開示し、この化合物類が気管支拡張剤として有用であると述べている。
米国特許第5,137,887号(特許文献10)は、次式で表され、
Figure 2005097257
上式で、Rが低級アルコキシであるピラゾロトリアジン類を開示し、この化合物類がキサンチンオキシダーゼ阻害剤であり、痛風の治療に有用であると教示している。
米国特許第4,892,576号(特許文献11)は、次式で表され、
Figure 2005097257
上式で、XがOまたはS、Arがフェニル、ナフチル、ピリジルまたはチエニル基、R〜RがH、アルキルなどで、RがH、アルキル、フェニルなどであるピラゾロトリアジン類を開示している。この特許は、この化合物類が除草剤および植物成長調節剤として有用であると述べている。
米国特許第5,484,760号(特許文献12)およびWO 92/10098(特許文献13)は、次式で表され、
Figure 2005097257
上式で、AがN、BがCR、Rがフェニルまたは置換フェニルなどであることができ、Rが−N(R)SOまたは−SON(R)Rであり、RおよびRが一緒になって、
Figure 2005097257
を形成することもあり、
ここで、X、Y、およびZがH、アルキル、アシルなどで、DがOまたはSである除草性化合物を他の材料中に含有する、除草性組成物を開示している。
米国特許第3,910,907号(特許文献8)およびSenga他(非特許文献28:J. Med. Chem. 25巻、243〜249ページ、1982年)は、次式で表され、
Figure 2005097257
上式で、ZがH、OH、CH、C、C、n−C、iso−C、SH、SCH、NH(n−C)、またはN(C、RがHまたはCHでRがCHまたはCであるトリアゾロトリアジン類cAMPホスホジエステラーゼ阻害剤を開示している。この参考文献は、cAMPホスホジエステラーゼ阻害剤が有効であると考えられる喘息、真性糖尿病、女性の受胎調節、男性の不妊症、乾せん、血栓症、不安および高血圧の八つの治療分野を列挙している。
WO95/35298(Otsuka、1995年)(特許文献14)は、ピラゾロピリミジン類を開示し、それらの化合物が鎮痛剤として有用であると述べている。化合物は次式で表され、
Figure 2005097257
上式で、Qはカルボニルまたはスルホニル、nは0または1、Aは単結合、アルキレンまたはアルケニレン、RはH、アルキルなど、Rはナフチル、シクロアルキル、ヘテロアリール、置換フェニルまたはフェノキシ、RはH、アルキルまたはフェニル、RはH、アルキル、アルコキシカルボニル、フェニルアルキル、任意にフェニルチオで置換されたフェニル、またはハロゲン、RおよびRはHまたはアルキルである。
EP 0 591 528(Otsuka、1991年)(特許文献15)は、次式で表され、
Figure 2005097257
上式で、R、R、RおよびRがH、カルボキシル、アルコキシカルボニル、任意に置換されたアルキル、シクロアルキル、またはフェニル、RがSRまたはNR、Rがピリジルまたは任意に置換されたフェニル、RおよびRがHまたは任意に置換されたフェニルである抗炎症剤として用いる、ピラゾロピリミジン類を開示している。
Springer他(非特許文献29:J. Med. Chem. 19巻、2号、291〜296ページ、1976年)およびSpringer 米国特許第4,021,556号(特許文献16)および第3,920,652号(特許文献17)は、次式で表され、
Figure 2005097257
上式で、Rがフェニル、置換フェニルまたはピリジルであるピラゾロピリミジン類、およびそれらのキサンチンオキシダーゼを阻害する能力に基づき、痛風を治療するためのそれらの用途を開示している。
Joshi他(非特許文献30:J. Prakt. Chemie、321巻、2号、341〜344ページ、1979年)は、次式で表され、
Figure 2005097257
上式で、RがCF、C、またはCFで、RがCH、C、CF、またはCFである化合物を開示している。
Maquestiau他(非特許文献31:Bull. Soc. Belg. 101巻、2号、131〜136ページ、1992年)は、次式の、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを開示している。
Figure 2005097257
Ibrahim他(非特許文献32:Arch. Pharm.(weinheim)、320巻、487〜491ページ、1987年)は、次式で表され、
Figure 2005097257
上式で、RがNHまたはOH、Arが4−フェニル−3−シアノ−2−アミノピリド−2−イルであるピラゾロ[1,5−a]ピリミジン類を開示している。
アゾロピリミジン類を開示しているその他の参考文献には、EP 0 511 528(Otsuka、1992年)(特許文献18)、米国特許第4,997,940号(Dow、1991年)(特許文献19)、EP 0 374 448(Nissan、1990年)(特許文献20)、米国特許第4,621,556号(ICN、1997年)(特許文献21)、EP 0 531 901(Fujisawa、1993年)(特許文献22)、米国特許第4,567,263号(BASF、1986年)(特許文献23)、EP 0 662 477(Isagro、1995年)(特許文献24)、DE 4 243 279(Bayer、1994年)(特許文献25)、米国特許第5,397,774号(Upjohn、1995年)(特許文献26)、EP 0 521 622(Upjohn、1993年)(特許文献27)、WO 94/109017(Upjohn、1994年)(特許文献28)、J. Med. Chem. 24巻、610〜613ページ、1981年(非特許文献33)およびJ. Het. Chem. 22巻、601ページ、1985年(非特許文献34)、が含まれていた。
PCT出願US94/11050 国際公開第95/33750号パンフレット 国際公開第95/34563号パンフレット 国際公開第95/33727号パンフレット 欧州特許出願公開第 0 778 277 A1号明細書 欧州特許出願公開第 0 269 859号明細書 欧州特許出願公開第 0 594 149号明細書 米国特許第3,910,907号明細書 米国特許第3,995,039明細書 米国特許第5,137,887号明細書 米国特許第4,892,576号明細書 米国特許第5,484,760号明細書 国際公開第92/10098号パンフレット 国際公開第95/35298号パンフレット 欧州特許出願公開第 0 591 528号明細書 米国特許第4,021,556号明細書 米国特許第3,920,652号明細書 欧州特許出願公開第 0 511 528号明細書 米国特許第4,997,940号明細書 欧州特許出願公開第 0 374 448号明細書 米国特許第4,621,556号明細書 欧州特許出願公開第 0 531 901号明細書 米国特許第4,567,263号明細書 欧州特許出願公開第 0 662 477号明細書 独国特許出願公開第 4 243 279号明細書 米国特許第5,397,774号明細書 欧州特許出願公開第 0 521 622号明細書 国際公開第94/109017号パンフレット J. Rivier他、Proc. Nat. Acad. Sci.(USA)、80巻、4851ページ、1983年 W. Vale他、Science、213巻、1394ページ、1981年 W. Vale他、Rec. Prog. Horm. Res. 39巻、245ページ、1983年 G.F. Koob、Persp. Behav. Med. 2巻、39ページ、1985年 E.B. De Souza他、J. Neurosci. 5巻、3189ページ、1985年 J.E. Blalock、Physiological Reviews、69巻、1ページ、1989年 J.E. Morley、Life Sci. 41巻、527ページ、1987年 E.B. De Souza、Hosp. Practice、23巻、59ページ、1988年 C.B. Nemeroff他、Science、226巻、1342ページ、1984年 C.M. Banki他、Am.J. Psychiatry、144巻、873ページ、1987年 R.D. France他、Biol. Psychiatry、28巻、86ページ、1988年 M. Arato他、Biol Psychiatry、25巻、355ページ、1989年 C.B. Nemeroff他、Arch. Gen. Psychiatry、45巻、577ページ、1988年 P.W. Gold他、Am.J. Psychiatry、141巻、619ページ、1984年 F. Holsboer他、Psychoneuroendocrinology、9巻、147ページ、1984年 P.W. Gold他、New Eng. J. Med. 314巻、1129ページ、1986年 R.M. Sapolsky、Arch. Gen. Psychiatry、46巻、1047ページ、1989年 Grigoriadis他、Neuropsychopharmacology、2巻、53ページ、1989年 D.R. Britton他、Life Sci. 31巻、363ページ、1982年 C.W. BerridgeおよびA.J. Dunn Regul. Peptides、16巻、83ページ、1986年 C.W. BerridgeおよびA.J. Dunn Horm. Behav. 21巻、393ページ、1987年 C.W. BerridgeおよびA.J. Dunn Brain Research Reviews、15巻、71ページ、1990年 K.T. Britton他、Psychopharmacology、86巻、170ページ、1985年 K.T. Britton他、Psychopharmacology、94巻、306ページ、1988年 N.R. Swerdlow他、Psychopharmacology、88巻、147ページ、1986年 K.T. Britton他、Psychopharmacology、94巻、306ページ、1988年 G.F. KoobおよびK.T. Britton、Corticotropin-Releasing Factor:Basic and Clinical Studies of a Neuropeptide、E.B.De SouzaおよびC.B. Nemeroff編、CRC Press、221ページ、1990年 Senga他、J. Med. Chem. 25巻、243〜249ページ、1982年 Springer他、J. Med. Chem. 19巻、2号、291〜296ページ、1976年 Joshi他、J. Prakt. Chemie、321巻、2号、341〜344ページ、1979年 Maquestiau他、Bull. Soc. Belg. 101巻、2号、131〜136ページ、1992年 Ibrahim他、Arch. Pharm.(weinheim)、320巻、487〜491ページ、1987年 J. Med. Chem. 24巻、610〜613ページ、1981年 J. Het. Chem. 22巻、601ページ、1985年 GreeneおよびWuts「有機合成における保護基(Protective Groups in Organic Synthesis)」、John Wiley & Sons、New York、1991年 GreeneおよびWuts「ペプチド:分析、合成、生物学(The Peptides:Analysis、Synthesis、Biology)」、第3巻、Academic Press、New York、1981年 「レミントンの医薬品科学(Remington's Pharmaceutical Sciences)」、17版、Mack Publishing Company、Easton、PA、1418ページ、1985年 Uemura、S.、「イオウ、セレンおよびテルルの酸化(Oxidation of Sulfur、Selenium and Tellurium)」、包括的有機合成(Comprehensive Organic Synthesis)、Trost、B.M.編、(Elmsford、NY:Pergamon Press、1991年)、7巻、762〜769ページ Imamoto、T.、「有機セリウム試薬(Organocerium Reagents)」、包括的有機合成(Comprehensive Organic Synthesis)、Trost、B.M.編、(Elmsford、NY:Pergamon Press、1991年)、1巻、231〜250ページ Knochel、P.、「有機亜鉛、有機カドミウム、および有機水銀試薬(Organozinc、Organocadmium、and Organomercury Reagents)」、包括的有機合成、Trost、B.M.編、(Elmsford、NY:Pergamon Press、1991年)、1巻、211〜230ページ Knight、D.W.、「sp2炭素中心間のカップリング反応(Coupling Reactions between sp2 Carbon Centers)」、包括的有機合成、Trost、B.M.編、(Elmsford、NY:Pergamon Press、1991年)、3巻、481〜520ページ D. PerrinおよびW.L.F. Armarego、実験用薬品の精製(Purification of Laboratory Chemicals)、3版、(New York:Pergamon Press、1988年 P. J. Munson および D. Rodbard, Anal. Biochem. 107:220(1980年) G. Battagliaらによるシナプス(Synapse)1:572(1987年) C. W. BerridgeとA. J. Dunnの、脳研究概説(Brain Research Reviews) 15:71(1990年) レミントン医薬品科学、A. Osol
本発明の一態様では、新規化合物、医薬組成物および情動障害、不安、うつ病、過敏性腸管症候群、外傷後ストレス障害、核上麻痺、免疫抑制、アルツハイマー病、胃腸管障害、神経性食欲不振または他の摂食障害、薬剤またはアルコール禁断症状、薬物嗜癖、炎症性疾患、受胎能問題などの治療、その障害の治療がCRFへの拮抗によって達成されるもしくは容易になる、CRFが誘発または促進する障害を含むがそれに限定されない障害、または慢性関節リウマチおよび変形性関節症、疼痛、喘息、乾せんおよびアレルギーなどの炎症性障害より選択される疾患;全般性不安関連疾患;恐慌性、恐怖性、強迫性障害;外傷後ストレス障害;ストレス性睡眠障害;線維筋痛症などの疼痛知覚;主要うつ病を含むうつ病、単一発作性うつ病、再発性うつ病、被虐待児うつ病、および分娩後うつ病などの気分障害;気分変調;双極性疾患(bipolar disorders);循環気質;疲労症候群;ストレス性頭痛;癌、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症;アルツハイマー病、パーキンソン病およびハンチントン舞踏病などの神経変性疾患;潰瘍、過敏性腸管症候群、クローン病、結腸痙攣、下痢、および精神病理学的障害またはストレスに関連する術後のイレウスおよび結腸過敏症;神経性食欲不振または神経性過食症などの摂食障害;出血性ストレス;ストレス性精神病性エピソード;甲状腺機能正常の洞不全症候群;抗利尿ホルモン(ADH)不適合症候群;肥満症;不妊症;頭部外傷;脊髄外傷;虚血性ニューロン損傷(例えば、脳海馬虚血などの脳虚血);興奮毒性のニューロン損傷;てんかん;高血圧、頻脈およびうっ血性心不全などを含む心血管障害および心障害;卒中;ストレス性免疫機能不全を含む免疫機能不全(例えば、ストレス性発熱、ブタのストレス症候群、ウシの船積熱、ウマの発作性細動、およびニワトリの閉所飼育誘発性の機能不全、ヒツジの剪毛ストレスあるいはイヌのヒト−動物相互作用性ストレス);筋肉痙攣;尿失禁;アルツハイマー型老年痴呆;多梗塞性痴呆;筋萎縮性側索硬化症;化学物質依存性または化学物質中毒(例えば、アルコール、コカイン、ヘロイン、ベンゾジアゼピン系薬、または他の薬剤);薬剤またはアルコール禁断症状;骨粗しょう症;社会心理学的こびと症および低血糖症の哺乳類における治療に用いることができる方法を提供する。
本発明は、副腎皮質刺激ホルモン放出因子受容体と結合することによってCRF分泌の不安産生性作用を変化させる新規な化合物を提供する。本発明の化合物は、精神医学的障害および神経医学的疾患、不安関連疾患、外傷後ストレス障害、核上麻痺および摂食障害ならびに免疫学的、心血管疾患または心疾患、および精神病理学的障害およびストレスに関連する結腸過敏症の哺乳類における治療に有用である。
本発明の別の態様では、副腎皮質刺激ホルモン放出因子の拮抗剤として有用な式(1)および(2)(後述の)の新規化合物を提供する。本発明の化合物は、副腎皮質刺激ホルモン放出因子の拮抗剤としての活性を示し、CRFの過分泌を抑制するようである。本発明は、式(1)および(2)の前記化合物を含有する医薬組成物、およびCRF過分泌の抑制および/または不安産生性の疾患の治療に前記化合物を用いる方法も含む。
本発明の別の態様では、本発明によって提供される化合物(および特に本発明の標識化合物)は、可能性のある薬剤のCRF受容体結合能を測定する際の標準品および試薬としても有用である。
[1]本発明は、情動障害、不安、うつ病、頭痛、過敏性腸管症候群、外傷後ストレス障害、核上麻痺、免疫抑制、アルツハイマー病、胃腸管障害、神経性食欲不振または他の摂食障害、薬物嗜癖、薬剤またはアルコール禁断症状、炎症性疾患、心血管疾患または心疾患、受胎能問題、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症、出血性ストレス、肥満症、不妊症、頭部および脊髄外傷、てんかん、卒中、潰瘍、筋萎縮性側索硬化症、低血糖症、または、その障害の治療がCRFへの拮抗によって達成されるもしくは容易になる、CRFが誘発または促進する障害を含むがそれに限定されない障害などの哺乳類における治療法であって、式(1)および(2)の化合物、
Figure 2005097257
およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体の治療上の有効量を哺乳類に投与することを含み、
上式で、
Aは、NまたはCRであり、
Zは、NまたはCRであり、
Arは、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、トリアジニル、フラニル、チエニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾチエニル、インダニル、1,2−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾピラニル、テトラリニル(それぞれのArは、1〜5個のR基で任意に置換され、それぞれのArは不飽和炭素原子に結合している)から選択され、
Rは独立して、それぞれの場合にH、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、ハロ、CN、C−Cハロアルキルから選択され、
は独立して、それぞれの場合にH、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ、CN、C−Cハロアルキル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12アルコキシアルキル、C−C10シアノアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、NR10、C−Cアルキル−NR10、NRCOR10、OR11、SHまたはS(O)12から選択され、
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、ハロ、CN、−NR、NRCOR10、−NRS(O)、S(O)NR、C−Cハロアルキル、−OR、SHまたは−S(O)12から選択され、
は、
−H、OR、SH、S(O)13、COR、CO、OC(O)R13、NRCOR、N(COR、NRCONR、NRCO13、NR、NR6a7a、N(OR)R、CONR、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基、
または
−C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルケニル、C−C12シクロアルキルアルキルまたはC−C10シクロアルケニルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)から選択され、
は独立して、それぞれの場合にC−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、NO、ハロ、CN、C−Cハロアルキル、NR、NRCOR、NRCO、COR、OR、CONR、CO(NOR)R、CO、またはS(O)(C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−CシクロアルキルおよびC−C12シクロアルキルアルキルのそれぞれは、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、NO、ハロ、CN、NR、NRCOR、NRCO、COR、OR、CONR、CO、CO(NOR)R、またはS(O)から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)から選択され、
およびR、R6aおよびR7aは独立して、それぞれの場合に、
−H、
−C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、ハロゲン原子数1〜10個のC−C10ハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルケニル、またはC−C14シクロアルケニルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)、
−アリール、アリール(C−Cアルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−Cアルキル)、複素環式基または複素環(C−Cアルキル)から選択されるか、
あるいは、NRおよびNR6a7aが独立してピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンまたはチオモルホリン(それぞれの基は、1〜3個のC−Cアルキル基で任意に置換されている)であり、
は独立して、それぞれの場合にHまたはC−Cアルキルから選択され、
およびR10は独立して、それぞれの場合にH、C−Cアルキル、またはC−Cシクロアルキルから選択され、
11はH、C−Cアルキル、C−CハロアルキルまたはC−Cシクロアルキルから選択され、
12はC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり、
13はC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、アリール(C−Cアルキル)−、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−Cアルキル)−から選択され、
14は、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cシクロアルキル、またはC−C12シクロアルキルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)15、COR15、CO15、OC(O)R15、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO15、NR1615、CONR1615、およびC−Cアルキルチオ、C−CアルキルスルフィニルおよびC−Cアルキルスルホニルから選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)から選択され、
15およびR16は独立して、それぞれの場合にH、C−Cアルキル、C−C10シクロアルキル、C−C16シクロアルキルアルキル(S(O)15の場合、R15はHではない)から選択され、
アリールは、フェニルまたはナフチル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)15、COR15、CO15、OC(O)R15、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO15、NR1615、およびCONR1615から選択される1〜5個の置換基で任意に置換されている)から選択され、
ヘテロアリールは、ピリジル、ピリミジニル、トリアジニリル、フラニル、ピラニル、キノリニル、イソキノリニル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、インドリル、ピロリル、オキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、2,3−ジヒドロベンゾチエニルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)15、−COR15、CO15、OC(O)R15、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO15、NR1615、およびCONR1615から選択される1〜5個の置換基で任意に置換されている)から選択され、
複素環式基は、飽和または部分的に飽和されたヘテロアリール(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)15、COR15、CO15、OC(O)R15、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO15、NR1516、およびCONR1615から選択される1〜5個の置換基で任意に置換されている)から選択され、
nは独立して、それぞれの場合に0、1または2である。
[2]本発明の好ましい方法は、式(1)または(2)で表され、Arがフェニル、ピリジル、または2,3−ジヒドロベンゾフラニル(それぞれは、1〜4個のR置換基で任意に置換されている)である化合物による前記治療方法である。
[3]前記発明のより好ましい方法は、式(1)または(2)で表され、AがN、ZがCR、Arが2,4−ジクロロフェニル、2,4−ジメチルフェニルまたは2,4,6−トリメチルフェニル、RおよびRがメチルでRがNR6a7aである化合物による前記治療方法である。
[4]本発明は、式(1)および(2)の化合物、
Figure 2005097257
およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体を含み、
上式で、
Aは、NまたはCRであり、
Zは、NまたはCRであり、
Arは、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、トリアジニル、フラニル、チエニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾチエニル、インダニル、1,2−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾピラニル、テトラリニル(それぞれのArは、1〜5個のR基で任意に置換され、それぞれのArは不飽和炭素原子に結合している)から選択され、
Rは独立して、それぞれの場合にH、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、ハロ、CN、C−Cハロアルキルから選択され、
は独立して、それぞれの場合にH、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ、CN、C−Cハロアルキル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12アルコキシアルキル、C−C10シアノアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、NR10、C−Cアルキル−NR10、NRCOR10、OR11、SHまたはS(O)12から選択され、
は、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、ハロ、CN、−NR、NRCOR10、−NRS(O)、S(O)NR、C−Cハロアルキル、−OR、SHまたは−S(O)12から選択され、
は、
−H、OR、SH、S(O)13、COR、CO、OC(O)R13、NRCOR、N(COR、NRCONR、NRCO13、NR、NR6a7a、N(OR)R、CONR、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基、または
−C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルケニル、C−C12シクロアルキルアルキルまたはC−C10シクロアルケニルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)から選択され、
は、独立してC−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、NO、ハロ、CN、C−Cハロアルキル、NR、NRCOR、NRCO、COR、OR、CONR、CO(NOR)R、CO、またはS(O)(C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−CシクロアルキルおよびC−C12シクロアルキルアルキルはそれぞれ、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、NO、ハロ、CN、NR、NRCOR、NRCO、COR、OR、CONR、CO、CO(NOR)R、またはS(O)から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)から選択され、
およびR、R6aおよびR7aは独立して、それぞれの場合に、
−H、
−C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、ハロゲン原子数1〜10のC−C10ハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルケニル、またはC−C14シクロアルケニルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)、
−アリール、アリール(C−Cアルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−Cアルキル)、複素環式基または複素環(C−Cアルキル)から選択されるか、
あるいは、NRおよびNR6a7aが独立してピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンまたはチオモルホリン(それぞれの基は、1〜3個のC−Cアルキル基で任意に置換されている)であり、
は独立して、それぞれの場合にHまたはC−Cアルキルから選択され、
およびR10は独立して、それぞれの場合にH、C−Cアルキル、またはC−Cシクロアルキルから選択され、
11はH、C−Cアルキル、C−CハロアルキルまたはC−Cシクロアルキルから選択され、
12はC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり、
13はC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、アリール(C−Cアルキル)−、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−Cアルキル)−から選択され、
14は、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cシクロアルキル、またはC−C12シクロアルキルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)15、COR15、CO15、OC(O)R15、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO15、NR1615、CONR1615、およびC−Cアルキルチオ、C−CアルキルスルフィニルおよびC−Cアルキルスルホニルから選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)から選択され、
15およびR16は独立して、それぞれの場合にH、C−Cアルキル、C−C10シクロアルキル、C−C16シクロアルキルアルキル(S(O)15の場合は、R15はHではない)から選択され、
アリールは、フェニルまたはナフチル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)15、COR15、CO15、OC(O)R15、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO15、NR1615、およびCONR1615から選択される1〜5個の置換基で任意に置換されている)であり、
ヘテロアリールは、ピリジル、ピリミジニル、トリアジニリル、フラニル、ピラニル、キノリニル、イソキノリニル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、インドリル、ピロリル、オキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、2,3−ジヒドロベンゾチエニルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)15、−COR15、CO15、OC(O)R15、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO15、NR1615、およびCONR1615から選択される1〜5個の置換基で任意に置換されている)から選択され、
複素環式基は、飽和または部分的に飽和されたヘテロアリール(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)15、COR15、CO15、OC(O)R15、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO15、NR1516、およびCONR1615から選択される1〜5個の置換基で任意に置換されている)から選択され、
nは独立して、それぞれの場合に0、1または2であり、
但し、
(1)AがN、ZがCR、RがH、Rが−ORまたは−OCOR13、およびRがHの場合は、RはH、OHおよびSHのいずれでもなく、
(2)AがN、ZがCR、RがCHまたはC、RがH、およびRがOH、H、CH、C、C、n−C、i−C、SH、SCH、NHC、またはN(Cの場合は、Arはフェニルおよびm−CHフェニルのいずれでもなく、
(3)AがN、ZがCR、RがH、およびArがピリジル、ピリミジニルまたはピラジニル、およびRがNR6a7aの場合は、R6aおよびR7aはHおよびアルキルのいずれでもなく、
(4)AがN、ZがCR、およびRがSONRの場合は、RはOHおよびSHのいずれでもなく、
(5)AがCRおよびZがCRの場合は、Rは−NRSOおよび−SONRのいずれでもなく、
(6)AがN、ZがCRおよびRが−NRSOまたは−SONRの場合は、RはOHおよびSHのいずれでもなく、
(7)AがN、ZがCR、Rがメチルまたはエチル、RがH、およびRがH、OH、CH、C、C、n−C、iso−C、SH、SCH、NH(n−C)、またはN(Cの場合は、Arは非置換フェニルおよびm−メチルフェニルのいずれでもなく、
(8)AがCR、ZがCR、RがH、フェニルまたはアルキル、RがNRCORおよびArがフェニルまたはフェニルチオで置換されたフェニルの場合は、Rはアリール、アリール(C−Cアルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−Cアルキル)、複素環式基および複素環(C−Cアルキル)のいずれでもなく、
(9)AがCR、ZがCR、RがHまたはアルキル、Arがフェニル、およびRがSR13またはNR6a7aの場合は、R13はアリールおよびヘテロアリールのいずれでもなく、R6aおよびR7aはHおよびアリールのいずれでもなく、または、
(10)AがCH、ZがCR、RがOR11、RがH、RがORで、RおよびR11がいずれもHの場合は、Arはフェニル、p−Br−フェニル、p−Cl−フェニル、p−NHCOCH−フェニル、p−CH−フェニル、ピリジルおよびナフチルのいずれでもなく、
(11)AがCH、ZがCR、RがH、Arが非置換フェニル、およびRがCH、C、CFまたはCFの場合は、RはCFおよびCのいずれでもなく、
(12)AがCR、RがH、ZがCR、RがOH、およびRおよびRがHの場合は、Arはフェニルではなく、
(13)AがCR、RがH、ZがCR、RがOHまたはNH、RおよびRがCHの場合は、Arは4−フェニル−3−シアノ−2−アミノピリド−2−イルではない。
[5]前記発明の好ましい化合物は、式(1)および(2)の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体であって、但し(1)AがN、RがH、C−Cアルキル、ハロ、CN、C−C12ヒドロキシアルキル、C−CアルコキシアルキルまたはSO(C−Cアルキル)、RがNR6a7aでR6aが非置換のC−Cアルキルの場合は、R7aはフェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾチエニル、ピリジル、キノリル、ピラジニル、フラニル、ベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、インドリルおよびC−Cシクロアルキルのいずれでもなく、(2)AがN、RがH、C−Cアルキル、ハロ、CN、C−C12ヒドロキシアルキル、C−CアルコキシアルキルまたはSO(C−Cアルキル)、RがNR6a7aでR7aが非置換のC−Cアルキルの場合は、R6aはフェニル、ナフチル、チエニル、ベンゾチエニル、ピリジル、キノリル、ピラジニル、フラニル、ベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、インドリルおよびC−Cシクロアルキルのいずれでもないという付加的条件を有する。
[6]前記発明の好ましい化合物は、Arがフェニル、ピリジルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニル(それぞれが、1〜4個のR置換基で任意に置換されている)である式(1)および(2)の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[7]前記発明の好ましい化合物は、AがN、ZがCR、Arが2,4−ジクロロフェニル、2,4−ジメチルフェニルまたは2,4,6−トリメチルフェニル、RおよびRがCHで、RがNR6a7aである式(1)および(2)の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[11]前記発明のより好ましい化合物は、AがNである化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体である。
[12]前記発明のより好ましい化合物は、化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[13]前記発明のより好ましい化合物は、Arがフェニル、ピリジルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニルであって、それぞれが、1〜4個のR置換基で任意に置換された化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[14]前記発明のより好ましい化合物は、RがNR6a7aまたはORである化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[15]前記発明のより好ましい化合物は、Arがフェニル、ピリジルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニルであって、それぞれが、1〜4個のR置換基で任意に置換され、RがNR6a7aまたはORである化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[16]前記発明のより好ましい化合物は、ZがCRである化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[17]前記発明のより好ましい化合物は、Arがフェニル、ピリジルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニルであって、それぞれが、1〜4個のR置換基で任意に置換された化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[18]前記発明のより好ましい化合物は、RがNR6a7aまたはORである化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[19]また、前記発明のより好ましい化合物は、
6aは独立して、
−H、
−C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、ハロゲン原子数1〜10のC−C10ハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルケニル、またはC−C14シクロアルケニルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)、
−アリール、アリール(C−Cアルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−Cアルキル)、複素環式基または複素環(C−Cアルキル)から選択され、
7aは独立して、それぞれの場合に、
−H、
−C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、ハロゲン原子数1〜10のC−C10ハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルケニル、またはC−C14シクロアルケニルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)、
−アリール、アリール(C−Cアルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−Cアルキル)、複素環式基または複素環(C−Cアルキル)から選択されるか、
あるいは、NRおよびNR6a7aは独立してピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンまたはチオモルホリン(それぞれの基は、1〜3個のC−Cアルキル基で任意に置換されている)から選択される、
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[20]前記発明のより好ましい化合物は、
6aおよびR7aは、同一で、
−C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、−COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)、および
−アリールまたはヘテロアリール、から選択される
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[21]前記発明のより好ましい化合物は、
6aが、
−H、
−C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、ハロゲン原子数1〜10のC−C10ハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルケニル、またはC−C14シクロアルケニルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)、
−アリール、アリール(C−Cアルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−Cアルキル)、複素環式基または複素環(C−Cアルキル)から選択され、
7aが、
−C−Cアルキルおよびそれぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されたC−Cアルキルから選択される、
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[22]前記発明のより好ましい化合物は、
6aおよびR7aの一方は、
−C−Cシクロアルキル(それぞれのC−Cシクロアルキルは、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)、
−アリール、
−ヘテロアリールまたは
−複素環式基、から選択され、
6aおよびR7aのもう一方は、非置換のC−Cアルキルである
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[23]前記発明のより好ましい化合物は、
6aおよびR7aは独立してHまたは、C−C10アルキル(それぞれのC−C10アルキルは、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)である
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[24]前記発明のより好ましい化合物は、Arがフェニル、ピリジルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニルであって、それぞれが、1〜4個のR置換基で任意に置換され、RがNR6a7aまたはORである化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[25]前記発明のより好ましい化合物は、
6aは独立して、
−H、
−C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、ハロゲン原子数1〜10のC−C10ハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルケニル、またはC−C14シクロアルケニルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)、
−アリール、アリール(C−Cアルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−Cアルキル)、複素環式基または複素環(C−Cアルキル)から選択され、
7aは独立して、それぞれの場合に、
−H、
−C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、ハロゲン原子数1〜10のC−C10ハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルケニル、またはC−C14シクロアルケニルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)、
−アリール、アリール(C−Cアルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−Cアルキル)、複素環式基または複素環(C−Cアルキル)から選択されるか、
あるいは、NRおよびNR6a7aは独立してピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンまたはチオモルホリン(それぞれの基は、1〜3個のC−Cアルキル基で任意に置換されている)である
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[26]前記発明のより好ましい化合物は、
6aおよびR7aは、同一で、
−C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、−COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)および、
−アリールまたはヘテロアリールから選択される
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体を含む。
[27]前記発明のより好ましい化合物は、
6aおよびR7aは、同一で、
−C−Cアルキル(それぞれのC−Cアルキルは、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、−COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)である
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[28]前記発明のより好ましい化合物は、
6aは、
−H、
−C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、ハロゲン原子数1〜10のC−C10ハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルケニル、またはC−C14シクロアルケニルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)、
−アリール、アリール(C−Cアルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−Cアルキル)、複素環式基または複素環(C−Cアルキル)から選択され、
7aは、
−C−Cアルキルおよびそれぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されたC−Cアルキルである
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[29]前記発明のより好ましい化合物は、
6aおよびR7aの一方は、
−C−Cシクロアルキル(それぞれC−Cシクロアルキルは、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)、
−アリール、
−ヘテロアリールまたは
−複素環式基、から選択され、
6aおよびR7aのもう一方は、非置換のC−Cアルキルである
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[30]前記発明のより好ましい化合物は、R6aおよびR7aは独立してHまたは、C−C10アルキル(それぞれのC−C10アルキルは、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)である
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[31]前記発明のより好ましい化合物は、
−Arは1〜4個のR置換基で任意に置換されたフェニル、ピリジルまたは
2,3−ジヒドロベンゾフラニルであり、
−RはNR6a7aまたはORであり、
−RおよびRは独立してH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキルから選択される
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[32]前記発明のより好ましい化合物は、
6aは独立して、
−H、
−C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、ハロゲン原子数1〜10のC−C10ハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルケニル、またはC−C14シクロアルケニルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)、
−アリール、アリール(C−Cアルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−Cアルキル)、複素環式基または複素環(C−Cアルキル)から選択され、
7aは、
−H、
−C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、ハロゲン原子数1〜10のC−C10ハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルケニル、またはC−C14シクロアルケニルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)、
−アリール、アリール(C−Cアルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−Cアルキル)、複素環式基または複素環(C−Cアルキル)から選択されるか、
あるいは、NRおよびNR6a7aは独立して、ピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンまたはチオモルホリン(それぞれの基は、1〜3個のC−Cアルキル基で任意に置換されている)のいずれかである
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[33]前記発明のより好ましい化合物は、
6aおよびR7aは、同一で、
−C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、−COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)および、
−アリールまたはヘテロアリールから選択される
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[34]前記発明のより好ましい化合物は、
6aおよびR7aは、同一で、
−C−Cアルキル(それぞれのC−Cアルキルは、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、−COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)である
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[35]前記発明のより好ましい化合物は、
6aは、
−H、
−C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、ハロゲン原子数1〜10のC−C10ハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルケニル、またはC−C14シクロアルケニルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)、
−アリール、アリール(C−Cアルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−Cアルキル)、複素環式基または複素環(C−Cアルキル)から選択され、
7aは、
−C−Cアルキルおよびそれぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されているC−Cアルキルである
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[36]前記発明のより好ましい化合物は、
6aおよびR7aの一方は、
−C−Cシクロアルキル(それぞれのC−Cシクロアルキルは、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)、
−アリール、
−ヘテロアリールまたは
−複素環式基、から選択され、
6aおよびR7aのもう一方は、非置換のC−Cアルキルである
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[37]前記発明のより好ましい化合物は、
6aおよびR7aは独立してHまたは、C−C10アルキル(それぞれのC−C10アルキルは、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)である
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[38]前記発明の具体的に好ましい化合物は、式(50)の化合物、
Figure 2005097257
およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体であって、
が−NHCH(n−Pr)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(Et)(n−Bu)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(n−Pr)(CHcPr)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(CHCHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)(n−Bu)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)(CHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOEt)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(Me)(Ph)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(n−Pr)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)(n−Pr)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがMeである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−OEt、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(CHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Me)(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−OCH(Et)(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(n−Pr)(CHcPr)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Me)(CHN(Me))、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(cPr)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(n−Pr)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(n−Bu)(CHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがMeである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがMeである式(50)の化合物、
が−N(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがMeである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)、R4aがBr、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)(CHOMe)、R4aがBr、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがMeである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOEt)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがMeである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHCHOMe)(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがMeである式(50)の化合物、
がモルホリノ、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(CHCHOMe)、R4aがBr、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがBr、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(Et)、R4aがBr、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NH(c−Pr)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)、R4aがCN、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(c−Pr)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがMeである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがBr、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがBr、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがMeでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがMeでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがMeでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがMeでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)(CHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(CHCHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)(CHCHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(c−Pr)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがMeでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(c−Pr)(CHCHCN)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が(S)−NHCH(CHOMe)(CHCHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)(CHCHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがBr、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがBr、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NH(CHOMe)(CH−iPr)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがH、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがNMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)(n−Pr)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOEt)(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがNMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがBr、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがNMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が(S)−NHCH(CHOMe)(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が(S)−NHCH(CHOMe)(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(c−Pr)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NH(Et)(CHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(Et)、R4aがMe、R4bがMe、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(CHCHOMe)(CHCHOH)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがMe、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがMe、R4bがMe、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(CHc−Pr)(n−Pr)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(c−Pr)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがMe、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(CHCHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(Et)(CHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCN、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−N(c−Pr)(CHCHCN)、R4aがCl、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
が−NHCH(CHOH)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、
がN(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(50)の化合物、からなる群から選択される。
[39]より具体的に好ましいのは、4−(ビス−(2−メトキシエチル)アミノ)−2,7−ジメチル−8−(2−メチル−4−メトキシフェニル)−[1,5−a]−ピラゾロ−1,3,5−トリアジンおよびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体である。
[40]より具体的に好ましいのは、4−(ビス−(2−メトキシエチル)アミノ)−2,7−ジメチル−8−(2,5−ジメチル−4−メトキシフェニル)−[1,5−a]−ピラゾロ−1,3,5−トリアジンおよびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体である。
[41]前記発明のより好ましい化合物は、AがCRである化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体である。
[42]前記発明のより好ましい化合物は、化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[43]前記発明のより好ましい化合物は、Arがフェニル、ピリジルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニルであって、それぞれのArが、1〜4個のR置換基で任意に置換された化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[44]前記発明のより好ましい化合物は、RがNR6a7aまたはORである化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[45]前記発明のより好ましい化合物は、Arがフェニル、ピリジルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニルであって、それぞれのArが、1〜4個のR置換基で任意に置換され、RがNR6a7aまたはORである化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なそのその塩またはプロドラッグ体も含む。
[46]前記発明のより好ましい化合物は、ZがCRである化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[47]前記発明のより好ましい化合物は、Arがフェニル、ピリジルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニルであって、それぞれのArが、1〜4個のR置換基で任意に置換された化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[48]前記発明のより好ましい化合物は、RがNR6a7aまたはORである化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[49]前記発明のより好ましい化合物は、Arがフェニル、ピリジルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニルであって、それぞれのArが、1〜4個のR置換基で任意に置換され、RがNR6a7aまたはORである化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[50]前記発明のより好ましい化合物は、R6aおよびR7aは独立してHまたは、C−C10アルキルであり、およびそれぞれのC−C10アルキルはそれぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換される化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[51]前記発明のより好ましい化合物は、
−Arは1〜4個のR置換基で任意に置換されたフェニル、ピリジルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニル、
−RはNR6a7aまたはORおよび
−RおよびRは独立してH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキルから選択される
化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[52]前記発明のより好ましい化合物は、R6aおよびR7aは独立してHまたは、C−C10アルキルであり、およびそれぞれのC−C10アルキルはそれぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換される化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体も含む。
[53]前記発明の具体的に好ましい化合物は、式(51)の化合物、
Figure 2005097257
およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体であって、
が−NHCH(n−Pr)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(c−Pr)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(CHCHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(n−Pr)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(n−Bu)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(n−Pr)(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が(S)−NH(CHCHOMe)CHOMe、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NH(CHCHOMe)CHOMe、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NH(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(n−Pr)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が(S)−NH(CHCHOMe)CHOMe、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NH(CHCHOMe)CHOMe、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(n−Pr)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が(S)−NH(CHCHOMe)CHOMe、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NH(CHCHOMe)CHOMe、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(c−Pr)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(c−Pr)(CHCHCN)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(n−Pr)(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(n−Pr)(CHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがBr、R4bがH、R4cがOMe、R4dがOMeでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがBr、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(CHCHOMe)、R4aがBr、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)、R4aがBr、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがOMe、R4dがOMeでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがOMe、R4dがOMeでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(CHCHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(CHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(Pr)(CHCHCN)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(Bu)(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(Et)CHOMe、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NHCH(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−NEt、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
が−N(Pr)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、からなる群から選択される。
[54]より具体的に好ましいのは、7−(3−ペンチルアミノ)−2,5−ジメチル−3−(2−メチル−4−メトキシフェニル)−[1,5−a]−ピラゾロピリミジンおよびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体である。
[55]より具体的に好ましいのは、7−(ジエチルアミノ)−2,5−ジメチル−3−(2−メチル−4−メトキシフェニル−[1,5−a]−ピラゾロピリミジンおよびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体である。
[56]より具体的に好ましいのは、7−(N−(3−シアノプロピル)−N−プロピルアミノ)−2,5−ジメチル−3−(2,4−ジメチルフェニル)−[1,5−a]−ピラゾロピリミジンおよびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体である。
本発明はまた、式(1)および(2)の化合物および薬剤学的に許容可能な担体を含む医薬組成物を提供する。
本発明の多くの化合物は、一つまたは複数の不斉中心または不斉面を有する。別途指示がない限り、すべてのキラル体(鏡像異性体およびジアステレオマー)およびラセミ体が本発明に含まれる。オレフィン類、C=N二重結合などの多くの幾何異性体も本発明の化合物中に存在し、これらすべての安定異性体が本発明中に意図されている。本発明の化合物は、光学活性体またはラセミ体の形で単離できる。ラセミ体の分割または光学活性な出発原料からの合成などによる光学活性体の製造法は当技術分野ではよく知られている。特定の立体化学または異性体が特別に指示されていない限り、構造上すべてのキラル体(鏡像異性体およびジアステレオマー)およびラセミ体、およびすべての幾何異性体が意図されている。
「アルキル」という用語は、特定の炭素原子数を有する分枝鎖および直鎖アルキルのどちらも含む。常用される略語は以下の意味を持つ。Meはメチル、Etはエチル、Prはプロピル、Buはブチル。接頭語の「n」は直鎖アルキルを意味する。接頭語の「c」はシクロアルキルを意味する。接頭語の「(S)」はS鏡像異性体を、接頭語の「(R)」はR鏡像異性体を意味する。「アルケニル」は、エテニル、プロペニルなどのような、直鎖または分枝鎖構造のいずれかの炭化水素鎖、および炭素鎖に沿ってどの安定部位にあってもよい一つまたは複数の不飽和炭素−炭素結合を含む。「アルキニル」は、エチニル、プロピニルなどのような、直鎖または分枝鎖のいずれかの炭化水素鎖、および炭素鎖に沿ってどの安定部位にあってもよい一つまたは複数の炭素−炭素三重結合を含む。「ハロアルキル」は、一つまたは複数のハロゲン原子で置換され、特定の炭素原子数を有する分枝鎖および直鎖アルキルのいずれも含むことを意味する。「アルコキシ」は、酸素の橋かけを介して結合している指示された炭素原子数からなるアルキル基を示す。「シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどのような、単環式、二環式または多環式の環系を含む飽和環式基を含むことを意味する。「ハロ」および「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードを含む。
本明細書中で用いる「置換された」という用語は、指定された原子上の一つまたは複数の水素原子が、指示された基から選択されて置き換えられることを意味するが、ただし、指定された原子の通常の原子価を超えてはならず、前記置換が安定な化合物を与えるものとする。置換がケトの場合(すなわち、=O)、原子上の二つの水素原子が置き換わる。
置換基および/または変数の組合せは、その組合せが安定な化合物を与える場合のみ許容される。「安定化合物」または「安定構造」とは、反応混合物から有用な純度で単離され、また有効な治療薬への製剤化に耐えられる十分な頑健性のある化合物を意味する。
「適切なアミノ酸保護基」という用語は、アミンまたはカルボン酸基の保護に関する有機合成の技術分野で知られているいずれの基も意味する。これらアミン保護基は、GreeneおよびWuts「有機合成における保護基(Protective Groups in Organic Synthesis)」、John Wiley & Sons、New York、1991年、および「ペプチド:分析、合成、生物学(The Peptides:Analysis、Synthesis、Biology)」、第3巻、Academic Press、New York、1981年(非特許文献35、36)、に列挙されている基を含み、その開示を本明細書中で参考として援用する。当技術分野で知られているいずれのアミン保護基も用いることができる。アミン保護基の例には、下記の例が含まれるが、それらに限定されるものではない。1)ホルミル、トリフルオロアセチル、フタリル、およびp−トルエンスルホニルなどのアシル型、2)ベンジルオキシカルボニル(Cbz)および置換ベンジルオキシカルボニル類、1−(p−ビフェニル)−1−メチルエトキシカルボニル、および9−フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)などの芳香族カルバメート型、3)t−ブチルオキシカルボニル(Boc)、エトキシカルボニル、ジイソプロピルメトキシカルボニル、およびアリルオキシカルボニルなどの脂肪族カルバメート型、4)シクロペンチルオキシカルボニル、およびアダマンチルオキシカルボニルなどの環式アルキルカーバメート型、5)トリフェニルメチルおよびベンジルなどのアルキル型、6)トリメチルシランなどのトリアルキルシラン、および7)フェニルチオカルボニルおよびジチアスクシノイルなどのチオールを含む型。
「薬剤学的に許容可能な塩」という用語は、式(1)および(2)の化合物の酸または塩基との塩を含む。薬剤学的に許容可能な塩の例には、アミンなどの塩基性残基の鉱酸または有機酸の塩、カルボン酸などの酸性残基のアルカリ塩または有機塩が含まれるが、それらに限定されるものではない。
本発明の化合物の薬剤学的に許容可能な塩は、遊離の酸または塩基の形の前記化合物を化学量論的量の適当な塩基または酸と、水または有機溶媒、または両者の混合物中で反応させることによって調製できる。一般に、エーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、またはアセトニトリルのような非水媒質が好ましい。適切な塩のリストは、「レミントンの医薬品科学(Remington's Pharmaceutical Sciences)」、17版、Mack Publishing Company、Easton、PA、1418ページ、1985年(非特許文献37)、に見出され、その開示を本明細書中で参考として援用する。
「プロドラッグ」は、そのプロドラッグが哺乳類の対象に投与された時に、in vivoで式(I)および(II)の活性な元の薬物を放出する共有結合した坦体であると考えられる。式(I)および(II)の化合物のプロドラッグは、修飾が通常の操作またはin vivoのどちらかで切断されて元の化合物になるように、本発明の化合物に存在する官能基を修飾することによって調製される。プロドラッグは、ヒドロキシ、アミン、またはスルフヒドリル基が、哺乳類対象に投与された時に切断してそれぞれ、遊離のヒドロキシ、アミノ、またはスルフヒドリル基を与えるいずれかの基と結合した化合物を含む。プロドラッグの例には、式(I)および(II)の化合物中のアルコールおよびアミン官能基の酢酸エステル、ギ酸エステルおよび安息香酸エステル誘導体などが含まれるが、それらに限定されるものではない。
本発明の化合物の「治療上の有効量」とは、異常なレベルのCRFに拮抗し、宿主の情動障害、不安またはうつ病などの症状を治療するための有効量を意味する。
合成法
式(1)のいくつかの化合物は、スキーム1に略述する方法を用い、式(7)の中間体化合物から製造できる。
Figure 2005097257
YがOである式(7)の化合物を、−80℃〜250℃の範囲の反応温度で不活性溶媒を存在させ、またはさせずに、塩基を存在させ、またはさせずに、ハロゲン化剤またはスルホニル化剤で処理することにより、式(8)の生成物が得られる(式中、Xはハロゲン、アルカンスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシ、またはハロアルカン−スルホニルオキシである)。ハロゲン化剤には、SOCl、POCl、PCl、PCl、POBr、PBrまたはPBrが含まれるが、それらに限定されるものではない。スルホニル化剤には、アルカンスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類(メタンスルホニルクロライドまたはメタンスルホン酸無水物など)、アリールスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類(p−トルエンスルホニルクロライドまたは無水物など)またはハロアルキルスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類(好ましくはトリフルオロメタンスルホン酸無水物)が含まれるが、それらに限定されるものではない。塩基には、アルカリ金属水素化物類(好ましくは水素化ナトリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(炭素数1〜6)(好ましくはナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシド)、アルカリ土類金属水素化物類、アルカリ金属ジアルキルアミド類(好ましくはリチウムジ−イソプロピルアミド)、アルカリ金属ビス(トリアルキルシリル)アミド類(好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド)、トリアルキルアミン類(好ましくは、N,N−ジ−イソプロピル−N−エチルアミンまたはトリエチルアミン)または芳香族アミン類(好ましくはピリジン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)、芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)または炭素数1〜10でありハロゲン原子数1〜10のハロアルカン類(好ましくはジクロロメタン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は−20℃〜100℃の範囲である。
式(8)の化合物を、−80℃〜250℃の範囲の反応温度で不活性溶媒を存在させ、またはさせずに、塩基を存在させ、またはさせずに、式RH(式中、Rは上記で定義した通りであるが、SH、COR、CO、アリールおよびヘテロアリールのいずれでもない)の化合物と反応させることにより、式(1)の化合物を生成させることができる。塩基には、アルカリ金属水素化物類(好ましくは水素化ナトリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(炭素数1〜6)(好ましくはナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシド)、アルカリ土類金属水素化物類、アルカリ金属ジアルキルアミド類(好ましくはリチウムジ−イソプロピルアミド)、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ金属炭酸水素塩類、アルカリ金属ビス(トリアルキルシリル)アミド類(好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド)、トリアルキルアミン類(好ましくは、N,N−ジ−イソプロピル−N−エチルアミン)または芳香族アミン類(好ましくはピリジン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、アルキルアルコール類(炭素数1〜8、好ましくは、メタノールまたはエタノール)、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)、芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)または炭素数1〜10でありハロゲン原子数1〜10のハロアルカン類(好ましくはジクロロメタン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は0℃〜140℃の範囲である。
スキーム2は、YがSである式(7)の中間体化合物を式(1)のいくつかの化合物に変換する方法の概略を示している。
Figure 2005097257
YがSである式(7)の化合物を、−80℃〜250℃の範囲の反応温度で不活性溶媒を存在させ、またはさせずに、塩基を存在させ、またはさせずに、式R13X(式中、R13は上記で定義した通りであるが、アリールおよびヘテロアリールのいずれでもない)のアルキル化剤で処理することができる。塩基には、アルカリ金属水素化物類(好ましくは水素化ナトリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(炭素数1〜6)(好ましくはナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシド)、アルカリ土類金属水素化物類、アルカリ金属ジアルキルアミド類(好ましくはリチウムジ−イソプロピルアミド)、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ金属水酸化物類、アルカリ金属ビス(トリアルキルシリル)アミド類(好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド)、トリアルキルアミン類(好ましくは、N,N−ジ−イソプロピル−N−エチルアミンまたはトリエチルアミン)または芳香族アミン類(好ましくはピリジン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、アルキルアルコール類(炭素数1〜8、好ましくは、メタノールまたはエタノール)、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)、芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)または炭素数1〜10でありハロゲン原子数1〜10のハロアルカン類(好ましくはジクロロメタン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は−80℃〜100℃の範囲である。
式(12)(式(1)のRはSR13である)の化合物を、前記スキーム1に略述したような式(8)の化合物を式(1)の化合物に変換する場合に用いたのと同様な条件、試薬を用いて式RHの化合物と反応させ式(1)の化合物を得ることができる。別法としては、式(12)(式(1)のRはSR13である)の化合物を、−80℃〜250℃の範囲の温度で不活性溶媒を存在させ酸化剤と処理することによって式(13)(式(1)のRはS(O)13であり、nは1,2である)の化合物に酸化することができる。酸化剤には、過酸化水素、アルカンまたはアリール過酸類(好ましくは、過酢酸またはm−クロロ−過安息香酸)、ジオキシラン、オキソンまたは過ヨウ素酸ナトリウムが含まれるが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、アルカノン類(炭素数3〜10、好ましくは、アセトン)、水、アルキルアルコール類(炭素数1〜6)、芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)または炭素数1〜10でありハロゲン原子数1〜10のハロアルカン類(好ましくはジクロロメタン)またはその組合せが含まれてよいが、それらに限定されるものではない。酸化剤および溶媒の選択は、当業者には知られている(Uemura、S.、「イオウ、セレンおよびテルルの酸化(Oxidation of Sulfur、Selenium and Tellurium)」、包括的有機合成(Comprehensive Organic Synthesis)、Trost、B.M.編、(Elmsford、NY:Pergamon Press、1991年)、7巻、762〜769ページ、(非特許文献38)参照)。好ましい反応温度は−20℃〜100℃の範囲である。次いで、式(13)(式(1)のRはS(O)13であり、nは1、2である)の化合物を、前記スキーム1に略述したような式(8)の化合物を式(1)の化合物に変換する場合に用いたのと同様な条件、試薬を用いて式RHの化合物と反応させ、式(1)の化合物を得ることができる。
式(1)(式中、Rは−NRCOR、−N(COR、−NRCONR、−NRCO13、−NR、−NRSOである)の化合物は、式(7)(式中、YはNHである)の化合物からスキーム3に示す方法によって製造できる。
Figure 2005097257
式(7)(式中、YはNHである)の化合物とアルキル化剤、スルホニル化剤またはアシル化剤との反応、またはその組合せとの連続反応を、−80℃〜250℃の範囲の反応温度で不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせずに行うことにより、式(1)(式中、Rは−NRCOR、−N(COR、−NRCONR、−NRCO13、−NR、−NRSOである)の化合物を得ることができる。アルキル化剤には、C−C10アルキルのハロゲン化物類、トシレート類、メシレート類またはトリフレート類;C−C10ハロアルキル(ハロゲン原子数1〜10)のハロゲン化物類、トシレート類、メシレート類またはトリフレート類;C−Cアルコキシアルキルのハロゲン化物類、トシレート類、メシレート類またはトリフレート類;C−Cシクロアルキルのハロゲン化物類、トシレート類、メシレート類またはトリフレート類;C−C12シクロアルキルアルキルのハロゲン化物類、トシレート類、メシレート類またはトリフレート類;アリール(C−Cアルキル)のハロゲン化物類、トシレート類、メシレート類またはトリフレート類;ヘテロアリール(C−Cアルキル)のハロゲン化物類、トシレート類、メシレート類またはトリフレート類;または複素環(C−Cアルキル)のハロゲン化物類、トシレート類、メシレート類またはトリフレート類が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。アシル化剤には、C−C10アルカン酸ハロゲン化物類または無水物類、ハロゲン原子数1〜10のC−C10ハロアルカン酸ハロゲン化物類または無水物類、C−Cアルコキシアルカン酸ハロゲン化物類または無水物類、C−Cシクロアルカン酸ハロゲン化物類または無水物類、C−C12シクロアルキルアルカン酸ハロゲン化物類または無水物類、芳香族カルボン酸ハロゲン化物類または無水物類、アリール(C−C)アルカン酸ハロゲン化物類または無水物類、芳香族複素環カルボン酸ハロゲン化物類または無水物類、ヘテロアリール(C−C)アルカン酸ハロゲン化物類または無水物類、複素環カルボン酸ハライド類または無水物類、または複素環(C−C)アルカン酸ハロゲン化物類または無水物類が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。スルホニル化剤には、C−C10アルキルスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、ハロゲン原子数1〜10のC−C10ハロアルキルスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、C−Cアルコキシアルキルスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、C−Cシクロアルキルスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、C−C12シクロアルキルアルキルスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、アリールスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、アリール(C−Cアルキル)−、ヘテロアリールスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、ヘテロアリール(C−Cアルキル)スルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、複素環スルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、または複素環(C−Cアルキル)スルホン酸ハロゲン化物類または無水物類が含まれるが、それらに限定されるものではない。塩基には、アルカリ金属水素化物類(好ましくは水素化ナトリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(炭素数1〜6)(好ましくはナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシド)、アルカリ土類金属水素化物類、アルカリ金属ジアルキルアミド類(好ましくはリチウムジ−イソプロピルアミド)、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ金属ビス(トリアルキルシリル)アミド類(好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド)、トリアルキルアミン類(好ましくは、−ジ−イソプロピルエチルアミン)または芳香族アミン類(好ましくはピリジン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、アルキルアルコール類(炭素数1〜8、好ましくは、メタノールまたはエタノール)、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)または芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は0℃〜100℃の範囲である。
スキーム4は、式(7)(式中、YはO、Sであり、ZはCRである)の中間体化合物の製造に使用できる方法の概略を示している。
Figure 2005097257
式ArCHCNの化合物を、式RCOR(式中、Rは上記で定義した通りであり、Rはハロゲン、シアノ、低級アルコキシ(炭素数1〜6)または低級アルカノイルオキシ(炭素数1〜6)である)の化合物と、−78℃〜200℃の範囲の反応温度で不活性溶媒中、塩基を存在させて反応させることにより、式(3)の化合物が得られる。塩基には、アルカリ金属水素化物類(好ましくは水素化ナトリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(炭素数1〜6)(好ましくはナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシド)、アルカリ土類金属水素化物類、アルカリ金属ジアルキルアミド類(好ましくはリチウムジ−イソプロピルアミド)、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ金属水酸化物類、アルカリ金属ビス(トリアルキルシリル)アミド類(好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド)、トリアルキルアミン類(好ましくは、N,N−ジ−イソプロピル−N−エチルアミン)または芳香族アミン類(好ましくはピリジン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、アルキルアルコール類(炭素数1〜8、好ましくは、メタノールまたはエタノール)、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、水、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)または芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は0℃〜100℃の範囲である。
式(3)の化合物を、0℃〜200℃の範囲の温度、好ましくは70℃〜150℃の温度で不活性溶媒を存在させ、ヒドラジン水和物と反応させることにより、式(4)の化合物が得られる。不活性溶媒には、水、アルキルアルコール類(炭素数1〜8、好ましくは、メタノールまたはエタノール)、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)または芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。式(4)の化合物を、0℃〜200℃の範囲の温度で不活性溶媒を存在させ、酸を存在させ、またはさせずに式(5)(式中、Rは炭素数1〜6のアルキル)の化合物と反応させることにより、式(6)の化合物を生成させることができる。酸には、炭素数2〜10のアルカン酸(好ましくは酢酸)、炭素数2〜10でありハロゲン原子数1〜10のトリフルオロ酢酸などのハロアルカン酸、アリールスルホン酸(好ましくはp−トルエンスルホン酸またはベンゼンスルホン酸)、炭素数1〜10のアルカンスルホン酸(好ましくはメタンスルホン酸)、塩酸、硫酸またはリン酸が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。化学量論的または触媒量の酸を用いることができる。不活性溶媒には、水、アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、炭素数1〜6かつハロゲン原子数1〜6のハロアルカン類(好ましくは、ジクロロメタンまたはクロロホルム)、炭素数1〜10のアルキルアルコール類(好ましくはエタノール)、ジアルキルエーテル類(炭素数4〜12、好ましくはジエチルエーテルまたはジ−イソプロピルエーテル)またはジオキサンまたはテトラヒドロフランなどの環状エーテル類が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい温度は周囲温度〜100℃の範囲である。
式(6)の化合物を、−50℃〜200℃の範囲の反応温度で不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせずに式Y=C(R(式中、YはOまたはSであり、Rはハロゲン(好ましくは塩素)、アルコキシ(炭素数1〜4)またはアルキルチオ(炭素数1〜4である))の化合物と処理することにより、式(7)の化合物に変換できる。塩基には、アルカリ金属水素化物類(好ましくは水素化ナトリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(炭素数1〜6)(好ましくはナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシド)、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ金属水酸化物類、トリアルキルアミン類(好ましくは、N,N−ジ−イソプロピル−N−エチルアミンまたはトリエチルアミン)または芳香族アミン類(好ましくはピリジン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、アルキルアルコール類(炭素数1〜8、好ましくは、メタノールまたはエタノール)、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)または芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい温度は0℃〜150℃である。
式(7)(式中、ZはNである)の中間体化合物は、スキーム5に略述する方法に従って合成することができる。
Figure 2005097257
式ArCHCNの化合物を、式RCH(式中、Rは、H、アルキル(炭素数1〜6)またはアルコキシ(炭素数1〜6)で任意に置換されたフェニル基である)の化合物と、0℃〜200℃の範囲の温度で不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせずに反応させることにより、式(9)の化合物を生成させることができる。塩基には、アルカリ金属水素化物類(好ましくは水素化ナトリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(炭素数1〜6)(好ましくはナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドまたはカリウムt−ブトキシド)、アルカリ土類金属水素化物類、アルカリ金属ジアルキルアミド類(好ましくはリチウムジ−イソプロピルアミド)、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ金属水酸化物類、アルカリ金属ビス(トリアルキルシリル)アミド類(好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド)、トリアルキルアミン類(好ましくは、N,N−ジ−イソプロピル−N−エチルアミンまたはトリエチルアミン)または芳香族アミン類(好ましくはピリジン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、アルキルアルコール類(炭素数1〜8、好ましくは、メタノールまたはエタノール)、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)または芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は周囲温度〜100℃の範囲である。
式(9)の化合物を、−100℃〜100℃で不活性溶媒中還元剤と処理することにより、式(10)の化合物が得られる。還元剤には、(a)Pd−炭素、PtO、Pt−炭素、Rh−アルミナまたはラネーニッケルなどの貴金属触媒と水素ガスの組合せ、(b)液体アンモニアとアルカリ金属類(好ましくはナトリウム)の組合せ、または(c)硝酸セリウムアンモニウムが含まれるが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、アルキルアルコール類(炭素数1〜8、好ましくは、メタノールまたはエタノール)、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、水、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)または芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は−50℃〜60℃である。次いで、式(9)の化合物は、式(4)を式(7)(式中、ZはCRである)の化合物に変換する場合の、スキーム4に略述する試薬類および反応条件を用い、式(11)の中間体を経由して式(7)(式中、ZはNである)の化合物に変換される。
式(1)の化合物は、スキーム6に略述するように、式(7)(式中、YはO、Sであり、Zは上記で定義した通りである)の化合物から製造できる。
Figure 2005097257
式(7)の化合物を、0℃〜250℃の範囲の反応温度で不活性溶媒中、脱水剤を存在させて式RHの化合物と反応させることができる。脱水剤には、P、モレキュラーシーブまたは無機酸類または有機酸類が含まれるが、それらに限定されるものではない。酸には、炭素数2〜10のアルカン酸(好ましくは酢酸)、アリールスルホン酸(好ましくはp−トルエンスルホン酸またはベンゼンスルホン酸)、炭素数1〜10のアルカンスルホン酸(好ましくはメタンスルホン酸)、塩酸、硫酸またはリン酸が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、アルキルアルコール類(炭素数1〜8、好ましくは、メタノールまたはエタノール)、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、ジアルキルエーテル類(好ましくはグリムまたはジグリム)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)、芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)または炭素数1〜10でありハロゲン原子数1〜10のハロアルカン類(好ましくはクロロホルム)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は周囲温度〜150℃の範囲である。
式(1)(式中、AはNである)のいくつかの化合物もまた、スキーム7で示される方法により製造できる。
Figure 2005097257
式(14)(式中、Zは上記で定義した通りである)の中間体化合物を、0℃〜250℃の範囲の温度で不活性溶媒中、酸を存在させ、またはさせずに式
C(OR(式中、Rはアルキル(炭素数1〜6)である)の化合物と反応させることができる。酸には、炭素数2〜10のアルカン酸(好ましくは酢酸)、アリールスルホン酸(好ましくはp−トルエンスルホン酸またはベンゼンスルホン酸)、炭素数1〜10のアルカンスルホン酸(好ましくはメタンスルホン酸)、塩酸、硫酸またはリン酸が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。化学量論的または触媒量のこれらの酸を用いることができる。不活性溶媒には、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)、芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)または炭素数1〜10でありハロゲン原子数1〜10のハロアルカン類(好ましくはジクロロメタン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は50℃〜150℃の範囲である。
式(7)の中間体化合物もまた、スキーム8に示される反応により合成できる。
Figure 2005097257
式(15)(式中、YはOH、SH、NRであり、Zは上記で定義した通りであり、XはBr、Cl、I、OSCFまたはB(OR'''')で、R''''はHまたはアルキル(炭素数1〜6)である)の化合物を、−100℃〜200℃の範囲の温度で不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせず、また有機金属触媒を存在させ、またはさせずに式ArM(式中、Mはハロゲン、アルカリ金属、ZnCl、ZnBr、ZnI、MgBr、MgCl、MgI、CeCl、CeBrまたはハロゲン化銅類である)の化合物と反応させることができる。当業者が認めるように、試薬ArMは反応中に生成させることができる。有機金属触媒には、パラジウムホスフィン錯体類(Pd(PPhなど)、ハロゲン化パラジウム類またはアルカン酸パラジウム塩類(PdCl(PPhまたはPd(OAc)など)またはニッケル錯体類(NiCl(PPhなど)が含まれるが、それらに限定されるものではない。塩基には、アルカリ金属炭酸塩類またはトリアルキルアミン類(好ましくは、N,N−ジ−イソプロピル−N−エチルアミンまたはトリエチルアミン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)、芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)または水が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は−80℃〜100℃の範囲である。
MおよびXの選択は、当業者には知られている(Imamoto、T.、「有機セリウム試薬(Organocerium Reagents)」)、包括的有機合成(Comprehensive Organic Synthesis)、Trost、B.M.編、(Elmsford、NY:Pergamon Press、1991年)、1巻、231〜250ページ(非特許文献39)、Knochel、P.、「有機亜鉛、有機カドミウム、および有機水銀試薬(Organozinc、Organocadmium、and Organomercury Reagents)」、包括的有機合成、Trost、B.M.編、(Elmsford、NY:Pergamon Press、1991年)、1巻、211〜230ページ(非特許文献40)、Knight、D.W.、「sp2炭素中心間のカップリング反応(Coupling Reactions between sp2 Carbon Centers)」、包括的有機合成、Trost、B.M.編、(Elmsford、NY:Pergamon Press、1991年)、3巻、481〜520ページ、(非特許文献41)参照)。
式(1)の化合物もまた、スキーム9に示される方法を用いて製造できる。
Figure 2005097257
式(16)(式中、A、Z、RおよびRは上記で定義した通りであり、XはBr、Cl、I、OSCFまたはB(OR'''')で、R''''はHまたは炭素数1〜6のアルキルである)の化合物を、−100℃〜200℃の範囲の温度で不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせず、また有機金属触媒を存在させ、またはさせずに式ArM(式中、Mはハロゲン、アルカリ金属、ZnCl、ZnBr、ZnI、MgBr、MgCl、MgI、CeCl、CeBrまたはハロゲン化銅類である)の化合物と反応させることができる。当業者が認めるように、試薬ArMは反応中に生成させることができる。(「包括的有機合成」中の前記参考文献を参照)。有機金属触媒には、パラジウムホスフィン錯体類(Pd(PPhなど)、ハロゲン化パラジウム類またはアルカン酸パラジウム塩類(PdCl(PPhまたはPd(OAc)など)またはニッケル錯体類(NiCl(PPhなど)が含まれるが、それらに限定されるものではない。塩基には、アルカリ金属炭酸塩類またはトリアルキルアミン類(好ましくは、N,N−ジ−イソプロピル−N−エチルアミンまたはトリエチルアミン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)、芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)または水が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は−80℃〜100℃の範囲である。
式(7)(式中、YはO、S、NHであり、ZはCRで、R、RおよびArは上記で定義した通りである)の中間体化合物は、スキーム10に図示されるようにして、製造できる。
Figure 2005097257
式(3)の化合物を、0℃〜250℃の温度で不活性溶媒中、塩基または酸を存在させ、またはさせず、HNNH(C=Y)NH(式中、YはO、SまたはNHである)の化合物と反応させることにより式(17)の化合物を生成させることができる。酸には、炭素数2〜10のアルカン酸(好ましくは酢酸)、アリールスルホン酸(好ましくはp−トルエンスルホン酸またはベンゼンスルホン酸)、炭素数1〜10のアルカンスルホン酸(好ましくはメタンスルホン酸)、塩酸、硫酸またはリン酸が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。化学量論的または触媒量のこれらの酸を用いることができる。塩基には、アルカリ金属水素化物類(好ましくは水素化ナトリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(炭素数1〜6)(好ましくはナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシド)、アルカリ土類金属水素化物類、アルカリ金属ジアルキルアミド類(好ましくはリチウムジ−イソプロピルアミド)、アルカリ金属ビス(トリアルキルシリル)アミド類(好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド)、トリアルキルアミン類(好ましくは、N,N−ジ−イソプロピル−N−エチルアミンまたはトリエチルアミン)または芳香族アミン類(好ましくはピリジン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、アルキルアルコール類(炭素数1〜6)、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)、芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)または炭素数1〜10でありハロゲン原子数1〜10のハロアルカン類(好ましくはジクロロメタン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。
好ましい反応温度は0℃〜150℃の範囲である。次いで、式(17)の化合物を、0℃〜250℃の範囲の温度で不活性溶媒中、酸を存在させ、またはさせずに、RC(OR(式中、Rはアルキル(炭素数1〜6))の化合物と反応させることができる。酸には、炭素数2〜10のアルカン酸(好ましくは酢酸)、アリールスルホン酸(好ましくはp−トルエンスルホン酸またはベンゼンスルホン酸)、炭素数1〜10のアルカンスルホン酸(好ましくはメタンスルホン酸)、塩酸、硫酸またはリン酸が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。化学量論的または触媒量のこれらの酸を用いることができる。不活性溶媒には、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)、芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)または炭素数1〜10でありハロゲン原子数1〜10のハロアルカン類(好ましくはジクロロメタン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は50℃〜150℃の範囲である。
スキーム11には、式(1)(式中、RはCOR、CO、NRCORおよびCONRである)の化合物を、−80℃〜250℃の範囲の温度で不活性溶媒中、酸を存在させ、またはさせずに還元剤と処理し、式(1)(式中、RはCH(OH)R、CHOH、NRCHおよびCHNRである)の他の化合物に変換するのに用いることのできる方法を示す。
Figure 2005097257
還元剤には、アルカリ金属またはアルカリ土類金属ホウ素水素化物類(好ましくは水素化ホウ素リチウムまたはナトリウム)、ボラン、ジアルキルボラン類(ジ−イソアミルボランなど)、アルカリ金属アルミニウム水素化物類(好ましくは水素化リチウムアルミニウム)、アルカリ金属(トリアルコキシ)アルミニウム水素化物類またはジアルキルアルミニウム水素化物類(水素化ジ−イソブチルアルミニウムなど)が含まれるが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、アルキルアルコール類(炭素数1〜6)、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は−80℃〜100℃の範囲である。
スキーム12には、式(1)(式中、RはCORまたはCOである)の化合物を、−80℃〜250℃の範囲の温度で不活性溶媒中、式RMの試薬と処理し、式(1)(式中、RはC(OH)(Rである)の別の化合物に変換するのに用いることのできる方法を示す。
Figure 2005097257
Mはハロゲン、アルカリ金属、ZnCl、ZnBr、ZnI、MgBr、MgCl、MgI、CeCl、CeBrまたはハロゲン化銅類である。不活性溶媒には、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフラン)または芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は−80℃〜100℃の範囲である。
式(1)(式中、Rは−NRCOR、−N(COR、−NRCONR、−NRCO13、−NR、−NRSOである)の化合物は、スキーム13に示されるようにして合成できる。
Figure 2005097257
式(18)(式中、RおよびRは上記で定義した通りである)の化合物を、−50℃〜250℃の範囲の温度で不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせずに式(4)または(10)の化合物と反応させ、式(19)の化合物を生成させることができる。塩基には、アルカリ金属水素化物類(好ましくは水素化ナトリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(炭素数1〜6)(好ましくはナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシド)、アルカリ土類金属水素化物類、アルカリ金属ジアルキルアミド類(好ましくはリチウムジ−イソプロピルアミド)、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ金属ビス(トリアルキルシリル)アミド類(好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド)、トリアルキルアミン類(好ましくは、ジ−イソプロピルエチルアミン)または芳香族アミン類(好ましくはピリジン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、アルキルアルコール類(炭素数1〜8、好ましくは、メタノールまたはエタノール)、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)または芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は0℃〜100℃の範囲である。
次いで、式(19)の化合物と、アルキル化剤、スルホニル化剤またはアシル化剤との反応、またはそれらの組合せとの連続反応を、−80℃〜250℃の範囲の反応温度で不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせずに行うことにより、式(1)(式中、Rが−NRCOR、−N(COR、−NRCONR、−NRCO13、−NR、−NRSOである)の化合物を得ることができる。アルキル化剤には、C−C10アルキルのハロゲン化物類、トシレート類、メシレート類またはトリフレート類;C−C10ハロアルキル(ハロゲン原子数1〜10)のハロゲン化物類、トシレート類、メシレート類またはトリフレート類;C−Cアルコキシアルキルのハロゲン化物類、トシレート類、メシレート類またはトリフレート類;C−Cシクロアルキルのハロゲン化物類、トシレート類、メシレート類またはトリフレート類;C−C12シクロアルキルアルキルのハロゲン化物類、トシレート類、メシレート類またはトリフレート類;アリール(C−Cアルキル)のハロゲン化物類、トシレート類、メシレート類またはトリフレート類;ヘテロアリール(C−Cアルキル)のハロゲン化物類、トシレート類、メシレート類またはトリフレート類;または複素環(C−Cアルキル)のハロゲン化物類、トシレート類、メシレート類またはトリフレート類が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。アシル化剤には、C−C10アルカン酸ハロゲン化物類または無水物類、ハロゲン原子数1〜10のC−C10ハロアルカン酸ハロゲン化物類または無水物類、C−Cアルコキシアルカン酸ハロゲン化物類または無水物類、C−Cシクロアルカン酸ハロゲン化物類または無水物類、C−C12シクロアルキルアルカン酸ハロゲン化物類または無水物類、芳香族カルボン酸ハロゲン化物類または無水物類、アリール(C−C)アルカン酸ハロゲン化物類または無水物類、芳香族複素環カルボン酸ハロゲン化物類または無水物類、ヘテロアリール(C−C)アルカン酸ハロゲン化物類または無水物類、複素環カルボン酸ハライド類または無水物類、または複素環(C−C)アルカン酸ハロゲン化物類または無水物類が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。スルホニル化剤には、C−C10アルキルスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、ハロゲン原子数1〜10のC−C10ハロアルキルスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、C−Cアルコキシアルキルスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、C−Cシクロアルキルスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、C−C12シクロアルキルアルキルスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、芳香族スルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、アリール(C−Cアルキル)−、ヘテロアリールスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、ヘテロアリール(C−Cアルキル)スルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、複素環スルホン酸ハロゲン化物類または無水物類、または複素環(C−Cアルキル)スルホン酸ハロゲン化物類または無水物類が含まれるが、それらに限定されるものではない。塩基には、アルカリ金属水素化物類(好ましくは水素化ナトリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(炭素数1〜6)(好ましくはナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシド)、アルカリ土類金属水素化物類、アルカリ金属ジアルキルアミド類(好ましくはリチウムジ−イソプロピルアミド)、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ金属ビス(トリアルキルシリル)アミド類(好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド)、トリアルキルアミン類(好ましくは、ジ−イソプロピルエチルアミン)または芳香族アミン類(好ましくはピリジン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、アルキルアルコール類(炭素数1〜8、好ましくは、メタノールまたはエタノール)、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)または芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は0℃〜100℃の範囲である。
式(1)(式中、AはCRであり、Rは上記で定義した通りである)の化合物は、スキーム14に示される方法により合成できる。
Figure 2005097257
式(4)または(10)の化合物を、0℃〜250℃の範囲の温度で不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせずに式(20)(式中、RおよびRは上記で定義した通りである)の化合物と処理することにより、式(1)(式中、AはCR、Rは上記で定義した通りである)の化合物を得ることができる。塩基には、アルカリ金属水素化物類(好ましくは水素化ナトリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(炭素数1〜6)(好ましくはナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシド)、アルカリ土類金属水素化物類、アルカリ金属ジアルキルアミド類(好ましくはリチウムジ−イソプロピルアミド)、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ金属ビス(トリアルキルシリル)アミド類(好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド)、トリアルキルアミン類(好ましくは、ジ−イソプロピルエチルアミン)または芳香族アミン類(好ましくはピリジン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、アルキルアルコール類(炭素数1〜8、好ましくは、メタノールまたはエタノール)、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)または芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は0℃〜100℃の範囲である。別法としては、式(1)(式中、AはCRであり、Rは上記で定義した通りである)の化合物を式(22)および(23)の中間体を経由して合成することができる。
式(4)または(10)の化合物を、0℃〜250℃の範囲の温度で不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせずに式(21)(式中、Rは上記で定義した通りであり、Rはアルキル(炭素数1〜6である)の化合物と処理することにより、式(1)(式中、AはCRであり、Rは上記で定義した通りである)の化合物を得ることができる。塩基には、アルカリ金属水素化物類(好ましくは水素化ナトリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(炭素数1〜6)(好ましくはナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシド)、アルカリ土類金属水素化物類、アルカリ金属ジアルキルアミド類(好ましくはリチウムジ−イソプロピルアミド)、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ金属ビス(トリアルキルシリル)アミド類(好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド)、トリアルキルアミン類(好ましくは、ジ−イソプロピルエチルアミン)または芳香族アミン類(好ましくはピリジン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、アルキルアルコール類(炭素数1〜8、好ましくは、メタノールまたはエタノール)、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)または芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は0℃〜100℃の範囲である。式(22)の化合物を、−80℃〜250℃の範囲の反応温度で不活性溶媒を存在させ、またはさせず、塩基を存在させ、またはさせずにハロゲン化剤またはスルホニル化剤と処理することにより、式(23)(式中、Xはハロゲン、アルカンスルホニルオキシ、アリールスルホニルオキシまたはハロアルカンスルホニルオキシである)の化合物を得ることができる。ハロゲン化剤には、SOCl、POCl、PCl、PCl、POBr、PBrまたはPBrが含まれるが、それらに限定されるものではない。スルホニル化剤には、アルカンスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類(メタンスルホニルクロライドまたはメタンスルホン酸無水物など)、アリールスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類(p−トルエンスルホニルクロライドまたは無水物など)またはハロアルキルスルホン酸ハロゲン化物類または無水物類(好ましくはトリフルオロメタンスルホン酸無水物)が含まれるが、それらに限定されるものではない。塩基には、アルカリ金属水素化物類(好ましくは水素化ナトリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(炭素数1〜6)(好ましくはナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシド)、アルカリ土類金属水素化物類、アルカリ金属ジアルキルアミド類(好ましくはリチウムジ−イソプロピルアミド)、アルカリ金属ビス(トリアルキルシリル)アミド類(好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド)、トリアルキルアミン類(好ましくは、N,N−ジ−イソプロピル−N−エチルアミンまたはトリエチルアミン)または芳香族アミン類(好ましくはピリジン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)、芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)または炭素数1〜10でありハロゲン原子数1〜10のハロアルカン類(好ましくはジクロロメタン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は−20℃〜100℃の範囲である。
式(23)の化合物を、−80℃〜250℃の範囲の反応温度で不活性溶媒を存在させ、またはさせず、塩基を存在させ、またはさせずに式RH(式中、Rは上記で定義した通りであるが、SH、COR、CO、アリールおよびヘテロアリールのいずれでもない)の化合物と反応させ、式(1)の化合物を生成できる。塩基には、アルカリ金属水素化物類(好ましくは水素化ナトリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(炭素数1〜6)(好ましくはナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシド)、アルカリ土類金属水素化物類、アルカリ金属ジアルキルアミド類(好ましくはリチウムジ−イソプロピルアミド)、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ金属炭酸水素塩類、アルカリ金属ビス(トリアルキルシリル)アミド類(好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド)、トリアルキルアミン類(好ましくは、N,N−ジ−イソプロピル−N−エチルアミン)または芳香族アミン類(好ましくはピリジン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、アルキルアルコール類(炭素数1〜8、好ましくは、メタノールまたはエタノール)、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)、芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)または炭素数1〜10でありハロゲン原子数1〜10のハロアルカン類(好ましくはジクロロメタン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は0℃〜140℃の範囲である。
式(1)のいくつかの化合物も、スキーム15に示した方法を用いて製造できる。
Figure 2005097257
式(24)(式中、Rは低級アルキル基であり、Arは上記で定義した通りである)の化合物を、不活性溶媒を存在させ、またはさせずにヒドラジンと反応させると式(25)(式中、Arは上記で定義した通りである)の中間体を得ることができる。条件はスキーム4で式(3)の化合物から式(4)の中間体を製造するのに用いた条件と同様である。式(25)(式中、AはN)の化合物を、不活性溶媒中、酸を存在させ、またはさせずに式RC(=NH)OR(式中、Rは上記で定義した通りであり、Rは低級アルキル基である)の化合物と反応させ、次いで不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせずに式Y=C(R(式中、YはOまたはSであり、Rはハロゲン(好ましくは塩素)、アルコキシ(炭素数1〜4)またはアルキルチオ(炭素数1〜4)である)の化合物と反応させると、式(27)(式中、AはNであり、YはO、Sである)の化合物が得られる。これら変換の条件はスキーム4で式(4)の化合物を式(7)の化合物に変換するのに用いた条件と同様である。
別法としては、スキーム14で式(21)の化合物を式(22)の化合物に変換する場合に用いたのと同様の条件を用い、式(25)(式中、AはCRである)の化合物を式R(C=O)CHR(C=Y)OR(式中、RおよびRは上記で定義した通りであり、Rは低級アルキル基である)の化合物と反応させると式(27)(式中、AはCRである)の化合物が得られる。式(27)(式中、YはOである)の中間体は不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせずにハロゲン化剤またはスルホニル化剤で処理し、次いで不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせずにRHまたはRHと反応させることにより式(1)(式中、ZはCRである)の化合物が得られる。
当業者が認めるように、式(1)の化合物を得るためにはスキーム15において、様々な順序の反応配列でハロゲン化剤、スルホニル化剤、RHまたはRHの様々な組合わせを用いることができる。例えば、ある場合には、化合物を化学量論的量のハロゲン化剤またはスルホニル化剤と反応させ、RH(またはRH)と反応させ、次いでハロゲン化剤またはスルホニル化剤との反応を繰り返し、さらにRH(またはRH)と反応させて式(1)の化合物を得ることが望ましいこともある。これらの変換に使用する反応条件および試薬は、スキーム14(AがCRの場合)で式(22)の化合物を式(23)の化合物、さらに式(1)の化合物に変換する場合、またはスキーム1(式中、AはNである)で式(7)の化合物を式(8)の化合物、さらに式(1)の化合物に変換する場合に用いた条件と同様である。
別法としては、スキーム15で式(27)(式中、YはSである)の化合物を式(1)の化合物に変換することもできる。式(27)の中間体化合物を不活性溶媒中でRX(式中、Rは低級アルキル、Xはハロゲン、アルカンスルホニルオキシまたはハロアルカンスルホニルオキシである)の化合物でアルキル化し、(次いで、任意選択で、不活性溶媒中で酸化剤により酸化し)、さらに不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせずにRHと反応させることにより、式(1)の化合物が得られる。用いる反応条件および試薬は、スキーム2で式(7)の中間体化合物を式(12)(または式(13))の化合物、さらに式(1)の化合物に変換するのに用いた条件と同様である。
式(1)の化合物は、スキーム15に示される別途経路を用い、式(24)の化合物から製造できる。式(24)の化合物を、スキーム10で式(3)の化合物を式(17)の化合物、さらに式(7)の化合物に変換する場合に使用した条件を用い、不活性溶媒中、酸を存在させ、またはさせずに式NHNH(C=NH)NHの化合物との反応、続く式RC(OR(式中、Rは低級アルキル、Rは上記で定義した通りである)の化合物との反応を経由して、式(27)の化合物に変換することができる。
式(2)のいくつかの化合物は、スキーム16に図示する方法によって製造できる。
Figure 2005097257
式(27b)の化合物を、不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせずに式R14X(式中、R14は上記で定義した通りであり、Xはハロゲン、アルカンスルホニルオキシまたはハロアルカンスルホニルオキシである)の種々のアルキル化剤と処理すると、式(28)の構造が得られる。式(28)(式中、YはOである)の化合物を不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせずにハロゲン化剤またはスルホニル化剤と処理し、続いて不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせずにRHと反応させると、式(2)の化合物が得られる。これら変換の反応条件は、スキーム14(AがCRの場合)で式(22)の化合物を式(23)の化合物、さらに式(1)の化合物に変換する場合、またはスキーム1(式中、AはNである)で式(7)の化合物を式(8)の化合物、さらに式(1)の化合物に変換する場合に用いた条件と同様である。
別法としては、式(28)(式中、YはSである)の化合物を不活性溶媒中でRX(式中、Rは低級アルキルであり、Xはハロゲン、アルカンスルホニルオキシまたはハロアルカンスルホニルオキシである)の化合物でアルキル化し、(次いで、任意選択で、不活性溶媒中で酸化剤により酸化し)、さらに不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせずにRHと反応させることにより、式(1)の化合物が得られる。用いる反応条件および試薬は、スキーム2で式(7)の中間体化合物を式(12)(または式(13))の化合物、さらに式(1)の化合物に変換するのに用いた条件と同様である。
式(1)(式中、ZはCOHである)の化合物は、スキーム16に図示するようにして式(2)の化合物に変換できる。不活性溶媒中、塩基を存在させ、またはさせずに式R14X(式中、R14は上記で定義した通りであり、Xはハロゲン、アルカンスルホニルオキシまたはハロアルカンスルホニルオキシである)の種々のアルキル化剤と処理することにより(2)の構造が得られる。当業者が認めるように、スキーム16で用いた方法は式(1)(式中、ZはCORである)の化合物の製造にも使用できる。
スキーム16の場合、「塩基」および「不活性溶媒」という用語は以下の意味を有することができる。塩基には、アルカリ金属水素化物類(好ましくは水素化ナトリウム)、アルカリ金属アルコキシド類(炭素数1〜6)(好ましくはナトリウムメトキシドまたはナトリウムエトキシド)、アルカリ土類金属水素化物類、アルカリ金属ジアルキルアミド類(好ましくはリチウムジ−イソプロピルアミド)、アルカリ金属ビス(トリアルキルシリル)アミド類(好ましくはナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド)、トリアルキルアミン類(好ましくは、N,N−ジ−イソプロピル−N−エチルアミンまたはトリエチルアミン)または芳香族アミン類(好ましくはピリジン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。不活性溶媒には、低級アルカンニトリル類(炭素数1〜6、好ましくはアセトニトリル)、ジアルキルエーテル類(好ましくはジエチルエーテル)、環状エーテル類(好ましくはテトラヒドロフランまたは1,4−ジオキサン)、N,N−ジアルキルホルムアミド類(好ましくはジメチルホルムアミド)、N,N−ジアルキルアセトアミド類(好ましくはジメチルアセトアミド)、環状アミド類(好ましくはN−メチルピロリジン−2−オン)、ジアルキルスルホキシド類(好ましくはジメチルスルホキシド)、芳香族炭化水素類(好ましくは、ベンゼンまたはトルエン)または炭素数1〜10でありハロゲン原子数1〜10のハロアルカン類(好ましくはジクロロメタン)が含まれてよいが、それらに限定されるものではない。好ましい反応温度は−20℃〜100℃の範囲である。
(実施例)
分析データは下記一般法を用い、以下に記載する化合物について記録した。プロトンNMRスペクトルはIBM−Bruker FT−NMR(300MHz)で記録した。化学シフトは、以下に指定される重クロロホルムまたは重ジメチルスルホキシド中の内部標準テトラメチルシランを基準としてppm(δ)を用いて記録した。質量スペクトル(MS)または高分解能質量スペクトル(HRMS)は、Finnegan MAT 8230分光計(以下に指定されるように、アンモニアをキャリアーガスとする化学イオン化(CI)またはガスクロマトグラフィ(GC)を用いた)またはHewlett Packard 5988A型分光計で記録した。融点はBuchi Model 510融点測定装置で記録し、未補正である。沸点は未補正である。反応操作中のpH測定はすべて、pH試験紙で行った。
試薬類は市販品を購入し、必要ならばD. PerrinおよびW.L.F. Armarego、実験用薬品の精製(Purification of Laboratory Chemicals)、3版、(New York:Pergamon Press、1988年)(非特許文献42)に略述される一般法に従い使用に先立って精製した。クロマトグラフィは以下に指示される溶媒系を用いシリカゲル上で行った。混合溶媒系の場合は体積比を示す。それ以外では、部およびパーセントは重量に基づく。
下記の実施例は、本発明をさらに詳細に記述するものである。これらの実施例は、本発明の実行に関して現時点で考えられる最良の手段を説明するもので、例示のために示したものにすぎず、本発明を限定するものではない。
(実施例1)
2,7−ジメチル−8−(2,4−ジメチルフェニル)[1,5−a]−ピラゾロ−[1,3,5]−トリアジン−4(3H)−オンの製造
(式7、式中、YはO、RはCH、ZはC−CH、Arは2,4−ジメチルフェニルである)
A. 1−シアノ−1−(2,4−ジメチルフェニル)プロパン−2−オン
ナトリウムペレット(9.8g、0.43mol)を2,4−ジメチルフェニルアセトニトリル(48g、0.33mol)の酢酸エチル(150mL)溶液中に周囲温度で少量ずつ加えた。反応混合物を還流温度に加熱し、16時間攪拌した。得られた懸濁液を室温まで冷却し、ろ過した。集めた沈殿を多量のエーテルで洗浄し、風乾した。固体を水に溶解し、1N HCl溶液を加えてpH=5〜6とした。混合物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。有機層を合わせMgSOで乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧留去すると白色の固体が得られた(45.7g、収率74%)。
NMR(CDCl、300MHz):;CI−MS:188(M+H)。
B. 5−アミノ−4−(2,4−ジメチルフェニル)−3−メチルピラゾール
1−シアノ−1−(2,4−ジメチルフェニル)プロパン−2−オン(43.8g、0.23mol)、ヒドラジン−水和物(22mL、0.46mol)、氷酢酸(45mL、0.78mol)およびトルエン(500mL)の混合物を、Dean−Starkトラップを備えた装置中、還流温度で18時間攪拌した。反応混合物を周囲温度まで冷却し、溶媒を減圧留去した。残渣を6N HClに溶解して得られる溶液をエーテルで3回抽出した。水層に濃アンモニア水を加え、pH=11とした。得られた半溶液を酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧留去すると淡褐色の粘性油状物が得られた(34.6g、収率75%)。
NMR(CDCl、300MHz):7.10(s、1H)、7.05(d、2H、J=1)、2.37(s、3H)、2.10(s、3H)。
CI−MS:202(M+H)。
C. 5−アセトアミジノ−4−(2,4−ジメチルフェニル)−3−メチルピラゾール、酢酸塩
炭酸カリウム(69.5g、0.50mol)、ジクロロメタン(120mL)および水(350mL)の混合物を激しく攪拌しながら、エチルアセトイミダート塩酸塩(60g、0.48mol)を手早く加えた。二層を分離し、水層をジクロロメタン(2×120mL)で抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥し、ろ過した。溶媒を常圧蒸留によって留去し、透明な淡黄色液体である容器内の残渣(35.0g)をさらに精製することなく用いた。
5−アミノ−4−(2,4−ジメチルフェニル)−3−メチルピラゾール(34g、0.17mol)、エチルアセトイミダート(22g、0.25mol)およびアセトニトリル(500mL)の混合物を攪拌しながら、氷酢酸(9.7mL、0.17mol)を加えた。得られた反応混合物を室温で3日間攪拌し、攪拌終了後、始めの体積の約3分の1まで減圧濃縮した。得られた懸濁液をろ過し、集めた固体を多量のエーテルで洗浄した。白色固体は減圧で乾燥した(31.4g、収率61%)。
NMR(DMSO−d、300MHz):7.00(s、1H)、6.90(dd、2H、J=7、1)、2.28(s、3H)、2.08(s、3H)、2.00(s、3H)、1.90(s、3H)、1.81(s、3H)。
CI−MS:243(M+H)。
D. 2,7−ジメチル−8−(2,4−ジメチルフェニル)[1,5−a]−ピラゾロ−[1,3,5]−トリアジン−4(3H)−オン
ナトリウムペレット(23g、1mol)を激しく攪拌したエタノール(500mL)に少量ずつ加えた。ナトリウムがすべて反応した後、5−アセトアミジノ−4−(2,4−ジメチルフェニル)−3−メチルピラゾール、酢酸塩(31.2g、0.1mol)および炭酸ジエチル(97mL、0.8mol)を加えた。得られた反応混合物を還流温度まで加熱し、18時間攪拌した。混合物を室温まで冷却し、溶媒を減圧留去した。残渣を水に溶解し、1N HCl溶液をゆっくりと加えてpH=5〜6とした。水層を酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧留去すると淡黄褐色の固体が得られた(26g、収率98%)。
NMR(CDCl、300MHz):7.15(s、1H)、7.09(s、2H)、2.45(s、3H)、2.39(s、3H)、2.30(s、3H)。
CI−MS:269(M+H)。
(実施例2)
5−メチル−3−(2,4,6−トリメチルフェニル)[1,5−a]−[1,2,3]トリアゾロ−[1,3,5]−トリアジン−7(6H)−オンの製造
(式7、式中、YはO、RはCH、ZはN、Arは2,4,6−トリメチルフェニルである)
A. 1−フェニルメチル−4−(2,4,6−トリメチルフェニル)−5−アミノトリアゾール
シアン化2,4,6−トリメチルベンジル(1.0g、6.3mmol)、アジ化ベンジル(0.92g、6.9mmol)およびカリウムt−ブトキシド(0.78g、6.9mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に加えた混合物を2.5日間周囲温度で攪拌した。得られた懸濁液を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧留去すると褐色油状物質が得られた。これをエーテルで粉砕し、ろ過すると黄色の固体が得られた(1.12g、収率61%)。
NMR(CDCl、300MHz):7.60〜7.30(m、5H)、7.30〜7.20(m、2H)、5.50(s、2H)、3.18(ブロードs、2H)、2.30(s、3H)、2.10(s、6H)。
CI−MS:293(M+H)。
B. 4−(2,4,6−トリメチルフェニル)−5−アミノトリアゾール
液体アンモニア(30mL)および1−フェニルメチル−4−(2,4,6−トリメチルフェニル)−5−アミノトリアゾール(1.1g、3.8mmol)の混合物に、ナトリウム(500mg、22mmol)を攪拌しながら加えた。反応混合物を濃緑色が持続するまで攪拌した。塩化アンモニウム溶液(mL)を加え、周囲温度に温めながら16時間攪拌した。残渣を1M HClで処理し、ろ過した。水層を濃アンモニア水で塩基性とし(pH=9)、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧留去すると、薄層クロマトグラフィ(酢酸エチル)で単一である黄色の固体が得られた(520mg)。
NMR(CDCl、300MHz):6.97(s、2H)、3.68〜3.50(ブロードs、2H)、2.32(s、3H)、2.10(s、6H)。
CI−MS:203(M+H)。
C. 4−(2,4,6−トリメチルフェニル)−5−アセトアミジノトリアゾール、酢酸塩
4−(2,4,6−トリメチルフェニル)−5−アミノトリアゾール(400mg、1.98mmol)、エチルアセトイミダート(261mg、3mmol)および氷酢酸(0.1mL、1.98mmol)のアセトニトリル(6mL)溶液を周囲温度で4時間攪拌した。得られた懸濁液をろ過し、集めた固体を多量のエーテルで洗浄した。減圧で乾燥すると白色固体が得られた(490mg、収率82%)。
NMR(DMSO−d、300MHz):7.90〜7.70(ブロードs、0.5H)、7.50〜7.20(ブロードs、0.5H)、6.90(s、2H)、6.90(s、2H)、3.50〜3.10(ブロードs、3H)、2.30〜2.20(ブロードs、3H)、2.05(d、1H、J=7)、1.96(s、6H)、1.87(s、6H)。CI−MS:244(M+H)
D. 5−メチル−3−(2,4,6−トリメチルフェニル)[1,5−a]−[1,2,3]−トリアゾロ−[1,3,5]−トリアジン−7(4H)−オン
ナトリウム(368mg、16.2mmol)をエタノール(10mL)に室温で攪拌しながら加えた。ナトリウムが反応した後、4−(2,4,6−トリメチルフェニル)−5−アセトアミジノトリアゾール、酢酸塩(490mg、1.6mmol)および炭酸ジエチル(1.6mL、13mmol)を加えた。反応混合物を還流温度で5時間攪拌し、次いで室温まで冷却した。反応混合物を水で希釈し、1N HCl溶液を加えてpH=5〜6とし、酢酸エチルによる抽出を3回行った。有機層を合わせ、MgSOで乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧留去すると黄色の残渣が得られた。エーテルで粉砕し、ろ過すると黄色の固体が得られた(300mg、収率69%)。
NMR(CDCl、300MHz):6.98(s、2H)、2.55(s、3H)、2.35(s、3H)、2.10(s、6H)。
CI−MS:270(M+H)。
(実施例3)
4−(ジ(カルボメトキシ)メチル)−2,7−ジメチル−8−(2,4−ジメチルフェニル)[1,5−a]−ピラゾロ−[1,3,5]−トリアジンの製造
(式1、式中、RはCH(CHCOCH、RはCH、ZはC−CH、Arは2,4−ジメチルフェニルである)
A. 4−クロロ−2,7−ジメチル−8−(2,4−ジクロロフェニル)
[1,5−a]−ピラゾロトリアジン
2,7−ジメチル−8−(2,4−ジメチルフェニル)[1,5−a]−ピラゾロ−1,3,5−トリアジン−4−オン(実施例1、1.38g、4.5mmol)、N,N−ジメチルアニリン(1mL、8mmol)およびオキシ塩化リン(10mL)の混合物を還流温度で48時間攪拌した。過剰のオキシ塩化リンを減圧留去した。残渣を氷水に注加し、短時間攪拌し、酢酸エチルで3回素早く抽出を行った。有機層を合わせ、水で洗浄し、次いでMgSOで乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧留去すると褐色油状物質が得られた。フラッシュカラムクロマトグラフィ(酢酸エチル:ヘキサン::1:4)で一つの分画(Rf=0.5)を得た。溶媒を減圧留去すると黄色油状物が得られた。(1.0g、収率68%)。NMR(CDCl、300MHz):7.55(d、1H、J=1)、7.38(dd、1H、J=7、1)、7.30(d、1H、J=7)、2.68(s、3H)、2.45(s、3H);CI−MS:327(M+H)。
B. 4−(ジ(カルボメトキシ)メチル)−2,7−ジメチル−8−(2,4−ジメチルフェニル)[1,5−a]−ピラゾロ−1,3,5−トリアジン
洗浄のたびにヘキサンを捨てながら水素化ナトリウム(60%油中、80mg、2mmol)をヘキサンで2回洗浄し、無水テトラヒドロフラン(THF、1mL)中に加えた。マロン酸ジエチル(0.32g、2mmol)のTHF(2mL)溶液を5分間で滴下した。その間激しい気体の発生が起きた。4−クロロ−2,7−ジメチル−8−(2,4−ジクロロフェニル)[1,5−a]−ピラゾロトリアジン(0.5g、1.75mmol)のTHF(2mL)溶液を加え、反応混合物を窒素雰囲気下で48時間攪拌した。得られた懸濁液を水に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、食塩水で1回洗浄し、MgSOで乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧留去すると褐色油状物が得られた。カラムクロマトグラフィ(酢酸エチル:ヘキサン::1:9)を行い、溶媒を減圧留去すると、淡黄色の固体が得られた(Rf=0.2、250mg、収率35%)。
融点50〜52℃。
NMR(CDCl、300MHz):12.35(ブロードs、1H)、7.15〜7.00(m、3H)、4.40(q、2H、J=7)、4.30(q、2H、J=7)、2.4、2.35、2.3、2.2、2.1(5s、12H)、1.4(t、3H、J=7)、1.35〜1.25(m、3H);
CI−HRMS:計算値:411.2032、実測値:411.2023。
(実施例6)
4−(1,3−ジメトキシ−2−プロピルアミノ)−2,7−ジメチル−8−(2,4−ジクロロフェニル)[1,5−a]−ピラゾロ−1,3,5−トリアジンの製造
(式1、式中、RはNHCH(CHOCH、RはCH、ZはC−CH、Arは2,4−ジクロロフェニルである)
A. 4−クロロ−2,7−ジメチル−8−(2,4−ジクロロフェニル)[1,5−a]−ピラゾロトリアジン
2,7−ジメチル−8−(2,4−ジメチルフェニル)[1,5−a]−ピラゾロ−1,3,5−トリアジン−4−オン(実施例1、1.38g、4.5mmol)、N,N−ジメチルアニリン(1mL、8mmol)およびオキシ塩化リン(10mL)の混合物を還流温度で48時間攪拌した。過剰のオキシ塩化リンを減圧留去した。残渣を氷水に注加し、短時間攪拌し、酢酸エチルで3回素早く抽出を行った。有機層を合わせ、氷水で洗浄し、次いでMgSOで乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧留去すると褐色油状物が得られた。フラッシュカラムクロマトグラフィ(酢酸エチル:ヘキサン::1:4)で一つの分画(Rf=0.5)を得た。溶媒を減圧留去すると黄色油状物が得られた。(1.0g、収率68%)。
NMR(CDCl、300MHz):7.55(d、1H、J=1)、7.38(dd、1H、J=7、1)、7.30(d、1H、J=7)、2.68(s、3H)、2.45(s、3H);CI−MS:327(M+H)。
B. 4−(1,3−ジメトキシ−2−プロピルアミノ)−2,7−ジメチル−8−(2,4−ジクロロフェニル)[1,5−a]−ピラゾロ−1,3,5−トリアジン
4−クロロ−2,7−ジメチル−8−(2,4−ジクロロフェニル)[1,5−a]−ピラゾロ−1,3,5−トリアジン(パートA、570mg、1.74mmol)、1,3−ジメトキシプロピル−2−アミノプロパン(25mg、2.08mmol)およびエタノール(10mL)の混合物を周囲温度で18時間攪拌した。反応混合物を水(25mL)に注ぎ、酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧留去した。カラムクロマトグラフィ(CHCl:CHOH::50:1)で一つの分画を得た。溶媒を減圧留去すると固体が得られた(250mg、収率35%)。
融点118〜120℃。
NMR(CDCl、300MHz):7.50(s、1H)、7.28(dd、2H、J=8、1)、6.75(d、1H、J=8)、4.70〜4.58(m、1H)、3.70〜3.55(m、4H)、3.43(s、6H)、2.50(s、3H)、2.35(s、3H)。
CI−HRMS:計算値:409.1072、実測値:409.1085。
元素分析:
計算値(C1821Cl):C、52.69、H、5.17、N、17.07、Cl、17.28。
実測値:C、52.82、H、5.06、N、16.77、Cl、17.50。
有機合成に熟達せし当業者に知られている上記製造法および改変法を用い、表1〜4の下記実施例を製造できる。
表1に概略を示した実施例は、実施例1、2、3または6で略述した方法により製造できる。常用する略語で、Phはフェニル、Prはプロピル、Meはメチル、Etはエチル、Buはブチル、Exは実施例を表す。
Figure 2005097257
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NMR(CDCl、300MHz):δ7.28(d、J=10Hz、1H)、7.03(d、J=8Hz、1H)、6.96(s、1H)、6.7(d、J=9、1H)、4.63(m、1H)、3.79(s、3H)、3.6(m、4H)、3.42(s、6H)、2.47(s、3H)、2.32(s、3H)。
(実施例431)
2,4,7−ジメチル−8−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)[1,5−a]−ピラゾロ−1,3,5−トリアジンの製造
(式1、式中、RはCH、RはCH、ZはC−CH、Arは2,4−ジメチルフェニルである)
5−アセトアミジノ−4−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−3−メチルピラゾール、酢酸塩(602mg、2mmol)を飽和NaHCO溶液(10mL)と混合した。水性混合物をEtOAcで3回抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥、ろ過し、減圧濃縮した。残渣をトルエン(10mL)およびオルト酢酸トリメチル(0.36g、3mmol)に加え、懸濁液とした。反応混合物を窒素雰囲気下で還流温度まで加熱し、16時間攪拌した。周囲温度まで冷却後、反応混合物を減圧濃縮すると油状の固体が得られた。カラムクロマトグラフィ(CHCl:MeOH::9:1)を行い、溶媒を減圧留去すると黄色の粘性油状物が得られた(Rf=0.6、210mg、収率37%)。
NMR(CDCl、300MHz):7.15(d、1H、J=8)、6.9(d、1H、J=1)、6.85(dd、1H、J=8、1)、3.85(s、3H)、2.95(s、3H)、2.65(s、3H)、2.4(s、3H)、2.15(s、3H); CI−HRMS:計算値:283.1559、実測値:283.1554(M+H)。
(実施例432)
7−ヒドロキシ−5−メチル−3−(2−クロロ−4−メチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの製造
(式1、式中、AはCH、RはMe、RはOH、ZはC−Me、Arは2−クロロ−4−メチルフェニルである)
5−アミノ−4−(2−クロロ−4−メチルフェニル)−3−メチルピラゾール(1.86g、8.4mmol)を氷酢酸(30mL)に攪拌しながら溶かした。次いで、得られた溶液にアセト酢酸エチル(1.18mL、9.2mmol)を滴下して加えた。反応混合物を還流温度まで加熱し、16時間攪拌後、室温まで冷却した。エーテル(100mL)を加え、得られた沈殿をろ過により集めた。減圧で乾燥すると白色の固体が得られた(1.0g、42%)。
NMR(CDCl、300Hz):8.70(ブロードs、1H)、7.29(s、1H)、7.21〜7.09(m、2H)、5.62(s、1H)、2.35(s、6H)、2.29(s、3H);CI−MS:288(M+H)。
(実施例433)
7−クロロ−5−メチル−3−(2−クロロ−4−メチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンの製造
(式1、式中、AはCH、RはMe、RはCl、ZはC−Me、Arは2−クロロ−4−メチルフェニルである)
7−ヒドロキシ−5−メチル−3−(2−クロロ−4−メチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(1.0g、3.5mmol)、オキシ塩化リン(2.7g、1.64mL、17.4mmol)、N,N−ジエチルアニリン(0.63g、0.7mL、4.2mmol)およびトルエン(20mL)の混合物を還流温度で3時間攪拌し、次いで周囲温度まで冷却した。揮発成分を減圧留去した。残渣のフラッシュカラムクロマトグラフィ(EtOAc:ヘキサン::1:2)を行い、7−クロロ−5−メチル−3−(2−クロロ−4−メチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを黄色油状物として得た(900mg、収率84%)。
NMR(CDCl、300Hz):7.35(s、1H)、7.28〜7.26(m、1H)、7.16(d、1H、J=7)、6.80(s、1H)、2.55(s、3H)、2.45(s、3H)、2.40(s、3H);CI−MS:306(M+H)。
(実施例434)
7−(ペンチル−3−アミノ)−5−メチル−3−(2−クロロ−4−メチルフェニル)ピラゾロ1,5−a]ピリミジンの製造
(式1、式中、AはCH、RはMe、Rはペンチル−3−アミノ、ZはC−Me、Arは2−クロロ−4−メチルフェニルである)
3−ペンチルアミン(394mg、6.5mmol)および7−クロロ−5−メチル−3−(2−クロロ−4−メチルフェニル)ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン(200mg、0.65mmol)のジメチルスルホキシド(DMSO、10mL)溶液を150℃で2時間攪拌後、周囲温度まで冷却した。次いで、反応混合物を水(100mL)に注ぎ、混合した。ジクロロメタンで3回抽出し、合わせた有機層を食塩水で洗浄した。MgSOで乾燥、ろ過後、溶媒を減圧留去すると黄色の固体が得られた。フラッシュクロマトグラフィ(EtOAc:ヘキサン::1:4)を行うと、白色の固体が得られた(140mg、収率60%)。
融点139〜141℃;NMR(CDCl、300Hz):7.32(s、1H)、7.27(d、1H、J=8)、7.12(d、1H、J=7)、6.02(d、1H、J=9)、5.78(s、1H)、3.50〜3.39(m、1H)、2.45(s、3H)、2.36(s、6H)、1.82〜1.60(m、4H)、1.01(t、6H、J=8);元素分析:計算値(C2025ClN):C、67.31、H、7.06、N、15.70、Cl、9.93。実測値:C、67.32、H、6.95、N、15.50、Cl、9.93。
表2に概略を示した実施例は、実施例1A、1B、432、433、434で略述した方法によって製造できる。常用する略語で、Phはフェニル、Prはプロピル、Meはメチル、Etはエチル、Buはブチル、Exは実施例、EtOAcは酢酸エチルを表す。
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表3に詳述された実施例は、実施例1、2、3または6に概説した方法により調製することができる。共通して用いられる略語は、Phがフェニルであり、Prがプロピルであり、Meがメチルであり、Etがエチルであり、Buがブチルであり、Exが実施例である。
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表4に詳述された実施例は、実施例1A、1B、432、433、434に概説した方法により調製することができる。共通して用いられる略語は、Phがフェニルであり、Prがプロピルであり、Meがメチルであり、Etがエチルであり、Buがブチルであり、Exが実施例であり、EtOAcが酢酸エチルである。
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表5または6の実施例は、1A、1B、2、3、6、431、432、433、434に示した方法またはそれらの適切な組み合わせにより調製することができる。共通して用いられる略語は、Phがフェニルであり、Prがプロピルであり、Meがメチルであり、Etがエチルであり、Buがブチルであり、Exが実施例である。
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有用性
生理学的活性評価のためのCRF−R1受容体結合アッセイ
以下に、標準的結合アッセイで使用するクローン化したヒトCRF−R1受容体含有細胞膜の分離について記述し、また、アッセイそれ自体についても記述する。
メッセンジャーRNAをヒトの海馬から分離した。オリゴ(dt)12−18を用いてmRNAを逆転写し、コード領域を開始コドンから終結コドンまでPCRによって増幅した。得られたPCR断片をpGEMVのEcoRV部位にクローン化し、XhoI+XbaIを用いてそこから挿入物を再生して、ベクター
pm3ar(これにはCMVプロモータ、SV40’t’スプライスおよび初期ポリAシグナル、エプスタイン・バールウイルス複製起点、ならびにハイグロマイシン選択マーカが含まれる)のXhoI+XbaIの中にクローン化した。こうして得たphchCRFRと呼ばれる発現ベクターを293EBNA細胞にトランスフェクションし、400μMのハイグロマイシンの存在下で、エピソームを保持している細胞を選択した。ハイグロマイシンによる4週間の選択に耐えて生存した細胞をプールし、懸濁液中での生長に適応させた後、後述する結合アッセイのための膜生成に使用した。次いで、懸濁細胞約1×10個を含有するそれぞれのアリコートを遠心分離してペレット状にし、凍結した。
hCRFR1受容体でトランスフェクトされた293EBNA細胞を含有する前記凍結ペレットを、結合アッセイ用に、氷温の組織緩衝液(50mMのHEPES緩衝液、pH7.0、10mMのMgCl、2mMのEGTA、1μg/lのアプロチニン、1μg/lのロイペプチンおよび1μg/mlのペプスタチンを含有)10ml中でホモジナイズする。ホモジネートを40,000×gで12分間遠心分離し、得られたペレットを組織緩衝液10ml中で再度ホモジナイズする。さらに40,000×gで12分間遠心分離した後、ペレットをタンパク質濃度が360μg/mlになるまで再度懸濁し、アッセイに使う。
結合アッセイは96ウエル・プレート内で実施され、各ウエルの容積は300μlである。各ウエルに、50μlの希釈検査薬(薬剤の最終濃度は10−10〜10−5Mの範囲)と、100μlの125I−ヒツジ−CRF(125I−o−CRF)(最終濃度150pM)および前記細胞ホモジネート150μlを添加する。次いで、プレートを室温で2時間培養し、その後適当な細胞回収器を使用して培養物をGF/Fフィルタ(予め0.3%ポリエチレンイミンで濡らしておく)で濾過する。フィルタを氷温の組織緩衝液で2度ゆすいだ後、各フィルタを取り外し、ガンマ計数器でそれらの放射能を評価する。
検査薬の希釈を変えて、細胞膜への125I−o−CRF結合阻害曲線を、相互曲線フィットプログラムLIGANDで[P. J. Munson および D. Rodbard, Anal. Biochem. 107:220(1980年)(非特許文献43)]分析する。このプログラムによって阻害を表す
Ki値が得られ、それらの値は生理活性の評価に使用される。
CRFの阻害を表すKi値が約10000nM未満であれば、その化合物は活性であるとみなされる。
CRF−刺激性アデニル酸シクラーゼ活性の阻害
CRF−刺激性アデニル酸シクラーゼ活性の阻害をG. Battagliaらによるシナプス(Synapse)1:572(1987年)(非特許文献44)に記載の通りに実施することができる。手短に言えば、37℃で10分間、Tris−HCl(37℃でpH7.4)を100mM、MgCl2を10mM、EGTAを0.4mM、0.1%BSA、イソブチルメチルキサンチン(IBMX)1mM、ホスホクレアチンキナーゼを250単位/ml、クレアチンリン酸を5mM、グアノシン5’−三リン酸を100mM、oCRFを100nM、アンタゴニストペプチド(濃度範囲10−9〜10−6m)および元の湿潤重量で0.8mgの組織(タンパク質約40〜60mg)を含有する緩衝液200ml中で、アッセイを実施する。反応は、1mMのATP/[32P]ATP(約2〜4mCi/管)を添加して開始し、50mMのトリス−HCL 100ml、45mMのATPおよび2%ドデシル硫酸ナトリウムを添加して終了させる。cAMPの回収率をモニタするために、分離の前に各管に[H]cAMP(約40,000dpm)1μlを添加する。[32P]ATPからの[32P]cAMPの分離は、Dowexおよびアルミナカラムで順次溶離して実施する。
生体内生物検定
本発明の化合物の生体内活性は、当業界内で利用できかつ容認されるバイオアッセイであればいずれを用いても評価できる。これら試験の実例には、音驚愕試験、階段上り試験および慢性投与試験が含まれる。本発明の化合物を試験するのに有用なこれらおよびその他のモデルについては、C. W. BerridgeとA. J. Dunnの、脳研究概説(Brain Research Reviews) 15:71(1990年)(非特許文献45)に略述されている。
化合物は齧歯類動物または小哺乳動物のいずれの種でも試験できよう。
本発明の化合物は、うつ病、情動障害および/または不安に罹患している患者の、副腎皮質刺激ホルモン放出因子の異常レベルに関連したバランス失調の治療に有用である。
本発明の化合物は、哺乳動物の身体の有効成分作用部位に有効成分を接触させる方法でこれらの異常を治療するために投与することができる。これらの化合物は、個々の治療薬としての製剤または治療薬の組み合せ製剤とともに使用する方法に利用できるかぎり、従来のいずれの方法によっても投与することができる。これらの化合物は単独でも投与できるが、一般には選択した投与経路および標準的薬学的慣行に基づいて選んだ医薬品担体といっしょに投与される。
投与量は、その使用法ならびに個々の薬剤の薬力学的特性、その投与方式および投与経路、受容者の年齢、体重および健康、症状の性質および程度、併用療法の種類、治療回数、所望の効果などの既知の要因によって異なる。前記疾患または症状の治療に使用する目的で、本発明の化合物を一日当り有効成分0.002〜200mg/kg体重の用量で経口投与することもできる。所望の薬理学的効果を得るには、通常、一日に1回〜4回の分割量でまたは持続性製剤で0.01〜10mg/kg体重が有効である。
投与に好適な製剤(組成物)は、単位当り約1mg〜約100mgの有効成分を含有する。通常、これらの医薬組成物には、組成物の総重量に対し重量で約
0.5%〜95%の有効成分が存在する。
有効成分は、カプセル剤、錠剤および散剤などの固形製剤で、またはエリキシル剤、シロップ剤および/または懸濁剤などの液剤で経口投与できる。本発明の化合物は、滅菌液剤で非経口投与することもできる。
有効成分と、これらに限定されるわけではないがラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはセルロース誘導体などの好適な担体とを含むために、ゼラチンカプセルを使用することもできる。圧縮錠剤を作るために同様の希釈剤を使用することもできる。錠剤およびカプセル剤はいずれも持続性医薬品として製造することができ、一定期間にわたって薬剤を連続的に放出することが可能となる。圧縮錠剤を糖衣またはフィルムコーティングして、不快な味を遮断したり、有効成分を空気から保護したり、または胃腸管において錠剤を選択的に崩壊することが可能となる。
患者が受け入れやすくするために、経口投与用液剤に着色料や着香料を含有させることもできる。
一般に水、薬剤学的に許容可能な油、生理的食塩水、デキストロース(グルコース)水溶液ならびに関連の糖溶液およびプロピレングリコールまたはポリエチレングリコールなどのグリコール類は、非経口投与溶液に好適な担体である。非経口投与溶液は、有効成分の水溶性塩、好適な安定剤、および必要に応じて緩衝物質を含有していると好ましい。重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムまたはアスコルビン酸などの抗酸化剤は、単独でもまたは組み合せても、好適な安定剤である。クエン酸およびその塩、ならびにEDTAも使用される。さらに、非経口投与溶液に、塩化ベンザルコニウム、メチルパラベンまたはプロピルパラベン、およびクロロブタノールなどの保存剤を含有させることもできる。
好適な医薬品担体については、当分野では標準的な参照文献であるレミントン医薬品科学、A. Osol(非特許文献46)に記載がある。
本発明の化合物の投与に有用な医薬品の剤形は、以下のように説明できる。
カプセル剤
多数の単位カプセル剤は、標準的なツーピース硬ゼラチンカプセルに各々粉末有効成分100mg、ラクトース150mg、セルロース50mgおよびステアリン酸マグネシウム6mgを充填して調製される。
軟ゼラチンカプセル剤
大豆油、綿実油またはオリーブ油などの消化性油と有効成分の混合物を調製し、容積式ポンプでゼラチン中に注入して、有効成分100mgを含有する軟ゼラチンカプセル剤を形成した。このカプセル剤を洗浄し、乾燥した。
錠剤
多数の錠剤が従来の方法で調製され、用量単位は有効成分100mg、コロイド二酸化ケイ素0.2mg、ステアリン酸マグネシウム5mg、微晶質セルロース275mg、デンプン11mgおよびラクトース98.8mgであった。適切なコーティングを施して嗜好性または遅吸収性を高めることもできる。
本発明の化合物は、神経機能、神経機能異常および神経疾患の生化学的研究における試薬または標準薬として使用することもできる。
本発明をある種の好ましい実施態様に関して記載および例示してきたが、他の実施態様は当業者にとって明白である。本発明は、それゆえ、記載および例示してきた特定の実施態様に限定されることはなく、本発明の精神を逸脱することなしに変更または修正が可能であり、全範囲は請求の範囲に詳述される。

Claims (27)

  1. 式(1)および(2)の化合物、
    Figure 2005097257
    およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体。
    [上式で、
    Aは、CRであり、
    Zは、NまたはCRであり、
    Arは、フェニル、ナフチル、ピリジル、ピリミジニル、トリアジニル、フラニル、チエニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾチエニル、インダニル、1,2−ベンゾピラニル、3,4−ジヒドロ−1,2−ベンゾピラニル、テトラリニル(それぞれのArは、1〜5個のR基で任意に置換され、それぞれのArは不飽和炭素原子に結合している)から選択され、
    Rは独立して、それぞれの場合にH、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルキルアルキル、ハロ、CN、C−Cハロアルキルから選択され、
    は独立して、それぞれの場合にH、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロ、CN、C−Cハロアルキル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12アルコキシアルキル、C−C10シアノアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、NR10、C−Cアルキル−NR10、NRCOR10、OR11、SHまたはS(O)12から選択され、
    は、H、C−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、C−Cシクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキル、C−Cヒドロキシアルキル、ハロ、CN、−NR、NRCOR10、−NRS(O)、S(O)NR、C−Cハロアルキル、−OR、SHまたは−S(O)12から選択され、
    は、
    −H、OR、SH、S(O)13、COR、CO、OC(O)R13、NRCOR、N(COR、NRCONR、NRCO13、NR、NR6a7a、N(OR)R、CONR、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基、
    または
    −C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルケニル、C−C12シクロアルキルアルキルまたはC−C10シクロアルケニルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)から選択され、
    は独立して、それぞれの場合にC−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、NO、ハロ、CN、C−Cハロアルキル、NR、NRCOR、NRCO、COR、OR、CONR、CO(NOR)R、CO、またはS(O)(C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−CシクロアルキルおよびC−C12シクロアルキルアルキルのそれぞれは、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、NO、ハロ、CN、NR、NRCOR、NRCO、COR、OR、CONR、CO、CO(NOR)R、またはS(O)から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)から選択され、
    およびR、R6aおよびR7aは独立して、それぞれの場合に、
    −H、
    −C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、ハロゲン原子数1〜10個のC−C10ハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、C−C10シクロアルケニル、またはC−C14シクロアルケニルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールおよび複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)、
    −アリール、アリール(C−Cアルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−Cアルキル)、複素環式基または複素環(C−Cアルキル)から選択されるか、
    あるいは、NRおよびNR6a7aが独立してピペリジン、ピロリジン、ピペラジン、N−メチルピペラジン、モルホリンまたはチオモルホリン(それぞれの基は、1〜3個のC−Cアルキル基で任意に置換されている)であり、
    は独立して、それぞれの場合にHまたはC−Cアルキルから選択され、
    およびR10は独立して、それぞれの場合にH、C−Cアルキル、またはC−Cシクロアルキルから選択され、
    11はH、C−Cアルキル、C−CハロアルキルまたはC−Cシクロアルキルから選択され、
    12はC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり、
    13はC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、C−Cアルコキシアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、アリール(C−Cアルキル)−、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−Cアルキル)−から選択され、
    14は、C−C10アルキル、C−C10アルケニル、C−C10アルキニル、C−Cシクロアルキル、またはC−C12シクロアルキルアルキル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)15、COR15、CO15、OC(O)R15、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO15、NR1615、CONR1615、およびC−Cアルキルチオ、C−CアルキルスルフィニルおよびC−Cアルキルスルホニルから選択される1〜3個の置換基で任意に置換されている)から選択され、
    15およびR16は独立して、それぞれの場合にH、C−Cアルキル、C−C10シクロアルキル、C−C16シクロアルキルアルキル(S(O)15の場合、R15はHではない)から選択され、
    アリールは、フェニルまたはナフチル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)15、COR15、CO15、OC(O)R15、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO15、NR1615、およびCONR1615から選択される1〜5個の置換基で任意に置換されている)から選択され、
    ヘテロアリールは、ピリジル、ピリミジニル、トリアジニリル、フラニル、ピラニル、キノリニル、イソキノリニル、チエニル、イミダゾリル、チアゾリル、インドリル、ピロリル、オキサゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾチアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、2,3−ジヒドロベンゾチエニルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニル(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)15、−COR15、CO15、OC(O)R15、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO15、NR1615、およびCONR1615から選択される1〜5個の置換基で任意に置換されている)から選択され、
    複素環式基は、飽和または部分的に飽和されたヘテロアリール(それぞれの基は、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)15、COR15、CO15、OC(O)R15、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO15、NR1516、およびCONR1615から選択される1〜5個の置換基で任意に置換されている)から選択され、
    nは独立して、それぞれの場合に0、1または2であるが、
    但し、
    (1)AがCRおよびZがCRの場合は、Rは−NRSOまたは−SONRでなく、
    (2)AがCR、ZがCR、RがH、フェニルまたはアルキル、RがNRCORおよびArがフェニルまたはフェニルチオで置換されたフェニルの場合は、Rはアリール、アリール(C−Cアルキル)、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C−Cアルキル)、複素環式基および複素環(C−Cアルキル)でなく、
    (3)AがCR、ZがCR、RがHまたはアルキル、Arがフェニル、およびRがSR13またはNR6a7aの場合は、R13はアリールまたはヘテロアリールでなく、R6aおよびR7aはHまたはアリールでなく、または、
    (4)AがCR、RがH、およびZがCRである場合、Arはフェニルまたは置換フェニルでなく、
    (5)AがCH、ZがCR、RがOR11、RがH、RがORであり、RおよびR11が両方ともHの場合は、Arはピリジルおよびナフチルでない。]
  2. Arがフェニル、ピリジルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニルであり、それぞれが、1〜4個のR置換基で任意に置換されていることを特徴とする請求項1に記載の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体。
  3. 薬剤学的に許容可能な担体および治療上有効な量の請求項1に記載の化合物を含むことを特徴とする医薬組成物。
  4. 請求項1に記載の式(2)の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体。
  5. Arがフェニル、ピリジルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニルであり、Arのそれぞれが、1〜4個のR置換基で任意に置換されていることを特徴とする請求項4に記載の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体。
  6. がNR6a7aまたはORであることを特徴とする請求項4に記載の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体。
  7. Arがフェニル、ピリジルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニルであり、Arのそれぞれが、1〜4個のR置換基で任意に置換されており、RがNR6a7aまたはORであることを特徴とする請求項4に記載の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体。
  8. ZがCRであることを特徴とする請求項1に記載の式(1)の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体。
  9. Arがフェニル、ピリジルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニルであり、Arのそれぞれが、1〜4個のR置換基で任意に置換されていることを特徴とする請求項8に記載の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体。
  10. がNR6a7aまたはORであることを特徴とする請求項8に記載の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体。
  11. Arがフェニル、ピリジルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニルであり、Arのそれぞれが、1〜4個のR置換基で任意に置換されており、RがNR6a7aまたはORであることを特徴とする請求項8に記載の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体。
  12. 6aおよびR7aは独立して、−Hまたは−C−C10アルキルであり、その−C−C10アルキルはそれぞれ、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールまたは複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されていることを特徴とする請求項11に記載の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体。
  13. −Arがフェニル、ピリジルまたは2,3−ジヒドロベンゾフラニルであり、Arのそれぞれが、1〜4個のR置換基で任意に置換されており、
    −RがNR6a7aまたはORであり、
    −RおよびRがH、C−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、C−C10シクロアルキルアルキルから独立に選択されることを特徴とする請求項8に記載の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体。
  14. 6aおよびR7aは独立して、−Hまたは−C−C10アルキルであり、その−C−C10アルキルはそれぞれ、それぞれの場合に独立してC−Cアルキル、C−Cシクロアルキル、ハロ、C−Cハロアルキル、シアノ、OR15、SH、S(O)13、COR15、CO15、OC(O)R13、NRCOR15、N(COR15、NRCONR1615、NRCO13、NR1615、CONR1615、アリール、ヘテロアリールまたは複素環式基から選択される1〜3個の置換基で任意に置換されていることを特徴とする請求項13に記載の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体。
  15. 式(51)の化合物、
    Figure 2005097257
    およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体であって、
    が−NHCH(n−Pr)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(c−Pr)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(CHCHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(CHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(n−Pr)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(n−Bu)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(n−Pr)(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が(S)−NH(CHCHOMe)CHOMe、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NH(CHCHOMe)CHOMe、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(CHCHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NH(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(n−Pr)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が(S)−NH(CHCHOMe)CHOMe、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NH(CHCHOMe)CHOMe、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(n−Pr)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が(S)−NH(CHCHOMe)CHOMe、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NH(CHCHOMe)CHOMe、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(c−Pr)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(c−Pr)(CHCHCN)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(n−Pr)(CHOMe)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(n−Pr)(CHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(Et)、R4aがBr、R4bがH、R4cがOMe、R4dがOMeでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(Et)、R4aがBr、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(CHCHOMe)、R4aがBr、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(CHOMe)、R4aがBr、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがOMe、R4dがOMeでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがOMe、R4dがOMeでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(CHCHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(CHOMe)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(Pr)(CHCHCN)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−N(Bu)(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(Et)CHOMe、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(Et)、R4aがCl、R4bがH、R4cがMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NHCH(Et)、R4aがMe、R4bがH、R4cがCl、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    が−NEt、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、および
    が−N(Pr)(CHCHCN)、R4aがMe、R4bがH、R4cがOMe、R4dがHでありR4eがHである式(51)の化合物、
    からなる群から選択されることを特徴とするもの。
  16. 前記化合物は、7−(3−ペンチルアミノ)−2,5−ジメチル−3−(2−メチル−4−メトキシフェニル)−[1,5−a]−ピラゾロピリミジンであることを特徴とする請求項13に記載の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体。
  17. 前記化合物は、7−(ジエチルアミノ)−2,5−ジメチル−3−(2−メチル−4−メトキシフェニル−[1,5−a]−ピラゾロピリミジンであることを特徴とする請求項13に記載の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体。
  18. 前記化合物は、7−(N−(3−シアノプロピル)−N−プロピルアミノ)−2,5−ジメチル−3−(2,4−ジメチルフェニル)−[1,5−a]−ピラゾロピリミジンであることを特徴とする請求項13に記載の化合物およびその異性体、その立体異性体、またはその立体異性体の混合物、および薬剤学的に許容可能なその塩またはプロドラッグ体。
  19. 薬剤学的に許容可能な担体および治療上有効な量の請求項15に記載の化合物を含むことを特徴とする医薬組成物。
  20. 薬剤学的に許容可能な担体および治療上有効な量の請求項16に記載の化合物を含むことを特徴とする医薬組成物。
  21. 薬剤学的に許容可能な担体および治療上有効な量の請求項17に記載の化合物を含むことを特徴とする医薬組成物。
  22. 薬剤学的に許容可能な担体および治療上有効な量の請求項18に記載の化合物を含むことを特徴とする医薬組成物。
  23. 治療上有効な量の請求項1に記載の化合物を哺乳類に投与することを特徴とする、哺乳類におけるCRFにより誘発または促進される障害を治療する方法。
  24. 治療上有効な量の請求項15に記載の化合物を哺乳類に投与することを特徴とする、哺乳類におけるCRFにより誘発または促進される障害を治療する方法。
  25. 治療上有効な量の請求項16に記載の化合物を哺乳類に投与することを特徴とする、哺乳類におけるCRFにより誘発または促進される障害を治療する方法。
  26. 治療上有効な量の請求項17に記載の化合物を哺乳類に投与することを特徴とする、哺乳類におけるCRFにより誘発または促進される障害を治療する方法。
  27. 治療上有効な量の請求項18に記載の化合物を哺乳類に投与することを特徴とする、哺乳類におけるCRFにより誘発または促進される障害を治療する方法。
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