JP2005094737A - アンテナ用チップコイルおよびチップコイル型アンテナ - Google Patents

アンテナ用チップコイルおよびチップコイル型アンテナ Download PDF

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Abstract

【課題】 巻線の大型化を招来することなく、コイルの上方に指向する磁束密度を高くしてアンテナ効率の向上を図ることのできるアンテナ用チップコイルおよびそれを用いたチップコイル型アンテナを提供する。
【解決手段】 縦巻タイプのチップコイル5を備えたチップコイル型アンテナ。チップコイル5は、下鍔部51aと胴部51bとからなる磁性体コア51と、胴部51bに巻回された巻線52とで構成されている。巻線52の高さH1は胴部51bの高さH2よりも高く設定されている。巻線52と胴部51b上に上面が平面状の非磁性材を設けてもよい。
【選択図】 図6

Description

本発明は、アンテナ用チップコイルおよびチップコイル型アンテナ、特に、非接触ICカード用リーダライタなどに組み込まれて使用されるアンテナ用チップコイルおよびチップコイル型アンテナに関する。
従来より、磁界結合を利用して非接触で通信を行うICカード用リーダライタが知られている。ICカード用リーダライタには、例えば、特許文献1に記載されたコイル型の送受信アンテナが組み込まれている。このコイル型送受信アンテナは、図20に示すように、アンテナ用コイル105とこのアンテナ用コイル105を実装する回路基板130とで構成されている。
アンテナ用コイル105は磁性体コア110と巻線120とで構成されている。磁性体コア110は平板状であり、その上面には外周辺に沿って環状溝111が形成されている。このため、磁性体コア110の中央部には、相対的に直方体状の軸柱112が突出している。
巻線120は軸柱112を芯にしてその周囲に複数回巻回され、環状溝111の中に収容されている。巻線120の終端部121,122は、環状溝111から外部へ導出され、図示しない送受信回路に接続される。
アンテナ用コイル105は、回路基板130の略中央部に設置される。回路基板130の下面には、図示していないが、広面積のアースパターンが形成されている。
しかしながら、従来のアンテナ用コイル105では、軸柱112の開放上面から上方に指向する磁束密度が低く、通信時におけるICカードとの距離が短いという問題点を有していた。磁束密度を高くしてアンテナ効率を向上させるには、巻線120のターン数を増加させることで対処可能であるが、これではコイル105自体が大型化するため、好ましい対処法ではない。
また、磁性体コア110の上面に凹凸があるため、アンテナ用コイル105を回路基板130に実装する際に、実装機の吸引ノズルがアンテナ用コイル105の上面を確実に吸着できないという不具合も有していた。
特開平8−279714号公報
そこで、本発明の目的は、巻線の大型化を招来することなく、コイルの上方に指向する磁束密度を高くしてアンテナ効率の向上を図ることのできるアンテナ用チップコイルおよびそれを用いたチップコイル型アンテナを提供することにある。
さらに、本発明の目的は、前記目的に加えて、回路基板に実装される際に、実装機の吸引ノズルによる吸着を確実に行うことができる小型のアンテナ用チップコイルおよびそれを用いたチップコイル型アンテナを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係るアンテナ用チップコイルは、下鍔部と該下鍔部に対して垂直に設けられた胴部とからなる磁性体コアと、該磁性体コアの胴部に巻回された巻線とからなるアンテナ用チップコイルにおいて、前記巻線の高さが前記磁性体コアの胴部の高さよりも高いことを特徴とする。
以上の構成により、コイル軸を中心として上方に指向する磁束が発生し、巻線の高さが胴部の高さよりも高く設定されていることにより、コイル軸上で上方に指向する磁束密度が高くなる。また、磁性体コアの下鍔部の形状により水平方向の指向性も制御される。
換言すれば、本発明に係るアンテナ用チップコイルは、巻線の高さは従来のチップコイルの巻線の高さと同じであっても、磁性体コアの胴部の高さを低くすることで、巻線の大型化を招来することなく、コイルの上方に指向する磁束密度が高くなり、アンテナ効率が向上する。
本発明に係るアンテナ用チップコイルにおいて、磁性体コアの胴部の高さは巻線の高さの90%以上であって100%未満であることが好ましく、93.3〜96.7%であることがより好ましい。
さらに、磁性体コアの胴部の開放上面と巻線の上面とを被覆する非磁性材を備え、該非磁性材上面が平面状であることが好ましい。非磁性材の上面を平面状にすることにより、アンテナ用チップコイルを回路基板に実装する際に、実装機の吸引ノズルによる吸着性が向上するとともに、吸引ノズルによる吸着時に巻線の巻乱れが発生するのが防止される。
また、磁性体コアの胴部の外周面に、開放上面の面積が下鍔部と接合している部分の面積より小さくなるようにテーパを設けてもよい。これにより、胴部の開放上面から上方に指向する磁束の指向性がより一層強くなる。
また、磁性体コアの下鍔部と胴部を異なる材料で構成し、下鍔部を構成する材料の複素比透磁率の虚数部が、使用周波数帯において、胴部を構成する材料の複素比透磁率の虚数部より低くなるように設定してもよい。磁束の上方への指向性に直接関与しない下鍔部に低損失の材料を用いることで、磁束の指向性を劣化させることなく、アンテナ効率を上昇させることができる。
さらに、磁性体コアの下鍔部を、下鍔部の主面に対して平行な方向に磁化容易軸を配設した異方性磁性体、特に六方晶フェライト材料から構成してもよい。磁気異方性を示す材料であれば、磁化容易軸を下鍔部の主面に対して平行な方向に配設することで、下鍔部の底面から下側に突き抜ける漏れ磁束がNi−Zn系などのフェライトに比べて少なくなり、アンテナ効率が上昇する。
一方、本発明に係るチップコイル型アンテナは、前述の特徴を有するアンテナ用チップコイルと、巻線の終端部が電気的に接続された電極部とを備えている。以上の構成により、小型でかつアンテナ効率の良好なチップコイル型アンテナが得られる。また、実装機によるアンテナ用チップコイルの自動実装が可能となる。
本発明に係るチップコイル型アンテナにおいては、アンテナ用チップコイルを複数個近接して配置し、各アンテナ用チップコイルで発生する磁束が同一極性になるように各アンテナ用チップコイルを電気的に接続することが好ましい。これにより、アンテナ用チップコイルのそれぞれに流れる電流によって発生する磁束が隣り合うアンテナ用チップコイル間部分で相殺され、等価的に一つの大型コイルに近い磁束分布が得られる。従って、ICカードとの通信距離をより長くすることができる。
本発明に係るアンテナ用チップコイルによれば、従来と同じ高さの巻線であっても、コイルの上方に指向する磁束密度が高くなるため、ICカードとの通信距離を長くできる。この結果、大型化を招来することなくアンテナ効率のよいチップコイル型アンテナを得ることができる。
以下、本発明に係るアンテナ用チップコイルおよびチップコイル型アンテナの実施例について添付図面を参照して説明する。
[第1実施例、図1〜図9]
図1はチップコイル型アンテナ1の外観斜視図であり、図2はその垂直断面図である。チップコイル型アンテナ1は、縦巻タイプのチップコイル5を備えている。チップコイル5は、下鍔部51aと胴部51bとからなる磁性体コア51と、胴部51bに巻回された巻線52と、上面が平面状の非磁性材53とで構成されている。
磁性体コア51の胴部51bは底部が下鍔部51aに接合し、かつ、下鍔部51aに対して垂直に設けられている。つまり、チップコイル5は、胴部51bの開放上面51baを上側にして、磁束φを上方に開放する開磁路タイプのコイルであり、アンテナコイルとして機能する。
巻線52は一般に銅線材にポリウレタンなどの絶縁被膜を施したものである。巻線52の両終端部52aは、下鍔部51aの底面から側面に渡って形成されている電極6に熱圧着などの方法により電気的に接続されている。また、巻線52の高さは磁性体コア51の胴部51bの高さよりも若干高く設定されており、この点の作用効果については後述する。
さらに、胴部51bの開放上面51baと巻線52の上面を被覆するように非磁性材53が形成されている。非磁性材53の上面を平面状にする理由は、図3に示すように、チップコイル型アンテナ1を回路基板16に実装する際に、実装機の吸引ノズルによる吸着を確実に行えるようにするとともに、吸引ノズルによる吸着時に巻線52の巻乱れが発生するのを防止するためである。この非磁性材53は、例えば、巻線52が巻回された磁性体コア51を、胴部51bの開放上面51ba側から樹脂浴に浸漬して巻線52の上部および胴部51bの上部に樹脂を付与した後、樹脂浴から引き揚げ、光または熱などにより樹脂を硬化させることにより形成される。なお、この際に、樹脂が巻線52の外周面にも形成されるように、樹脂浴への浸漬を行ってもよい。また、非磁性材53は、板状部材を貼着することにより形成されてもよい。
チップコイル型アンテナ1を上面に実装した回路基板16は、例えば、図4に示すように、非接触ICカード用リーダライタ31に組み込まれる。なお、図示していないが、回路基板16の上面には、チップコイル型アンテナ1の他に、送受信回路なども設けられている。また、回路基板16の下面には、広面積のグランド電極が設けられている。
回路基板16は絶縁性ケース35の内底に貼り付けられている。図5はこうして得られたICカード用リーダライタ31の電気回路ブロック図である。
以上の構成からなるチップコイル型アンテナ1は、磁性体コア51の胴部51bの開放上面から主として上方に(垂直方向に)指向する磁束φの指向性が優れているので、小型であってもICカード20との通信距離を長くできる。一方、胴部51bの底部から出た磁束φは主として、下鍔部51aを通って下鍔部側面へ抜ける。従って、チップコイル型アンテナ1は、発生した磁束φが回路基板16の下面に設けられている広面積のグランド電極に渦電流を発生させにくい構造となっている。
ここで、磁性体コア51の胴部51bの開放上面51baから上方向に指向する磁束φの指向性をより一層強くするために、図6に示すように、巻線52の高さH1を胴部51bの高さH2よりも高くした。このとき、胴部51bの開放上面51baと巻線52の上面との間に段差hが形成されるが、例えば、開放上面51baの非磁性材53の厚みを厚くすることで、非磁性材53の上面の平坦性は確保される。
図7〜図11は、巻線52の高さH1に対して(3.0mmに固定)、胴部2の高さH2を徐々に低くしたときのコイル軸上での磁束密度を示している。図中横軸はコイル最上部Z(図6参照)からの高さを示し、縦軸は磁束密度を示している。
図7において特性曲線Aは胴部51bの高さH2を2.9mm(段差h=0.1mm)としたときの磁束密度を示す。図8において特性曲線Bは胴部51bの高さH2を2.8mm(段差h=0.2mm)としたときの磁束密度を示す。図9において特性曲線Cは胴部51bの高さH2を2.7mm(段差h=0.3mm)としたときの磁束密度を示す。図10において特性曲線Dは胴部51bの高さH2を2.6mm(段差h=0.4mm)としたときの磁束密度を示す。図11において特性曲線Eは胴部51bの高さH2を2.5mm(段差h=0.5mm)としたときの磁束密度を示す。
また、図7〜図11においては、それぞれ比較のために、H1=H2(段差h=0)のときの磁束密度を点線の特性曲線Fで示す。
このとき、チップコイル5のインダクタンスは全て0.944μHであり、磁性体コア51の比透磁率は1600とし、巻線52には1.0Aの電流を流した。さらに、高さH2が3.0mmの巻線52の巻回数は10ターンとした。
前記図7〜図11から明らかなように、巻線52の高さH1に対して胴部51bの高さH2を低くしていくことで、巻線52の軸上で上方に指向する磁束密度が高くなり、アンテナ効率が向上していることが分かる。ただし、胴部51bの高さH2が2.6mm(図10参照)あるいは2.5mm(図11参照)程度に低くなると、コイル最上部Z近傍での磁束密度が大きいものの、少し離れた位置での磁束密度は、段差h=0の場合と同等か、むしろ低下してしまう。
従って、胴部51bの高さH2は巻線52の高さH1の90%以上であって100%未満であることが好ましく、93.3〜96.7%であることがより好ましい。
また、磁束φの指向性を劣化させることなく、磁束φの放射効率(アンテナ効率)を上昇させるためには、磁性体コア51の下鍔部51aと胴部51bをそれぞれ異なる材料で作製する。そして、下鍔部51aを構成する材料の複素比透磁率の虚数部が、チップコイル型アンテナ1の使用周波数帯において、胴部51bを構成する材料の複素比透磁率の虚数部より低くなるように設定する。つまり、磁束φの上方への指向性に直接関与しない下鍔部51aに低損失の材料を用いる。例えば、ICカード用リーダライタに用いる場合であれば、13.56MHz帯において、下鍔部51aを構成する材料の複素比透磁率の虚数部が、胴部51bを構成する材料の複素比透磁率の虚数部より低くなるように、材料の選定を行えばよい。
さらに、別のアンテナ効率を上昇させる方法として、磁性体コア51の下鍔部51aを、下鍔部51aの主面に対して平行な方向に磁化容易軸を配設した異方性磁性体(例えば、六方晶フェライト材料)で作製する方法がある。六方晶フェライト材料は磁気異方性を示すため、磁化容易軸を下鍔部51aの主面に対して平行な方向に配設することで、下鍔部51aの底面から下側に突き抜ける漏れ磁束がNi−Zn系などのフェライトに比べて少なくなる。従って、漏れ磁束が回路基板16の下面に設けられている広面積のグランド電極に達しにくくなり、グランド電極での渦電流損が少なくなる。これにより、磁束φの放射効率が劣化せず、ICカード20との通信距離を長くすることができる。
[第2実施例および第3実施例、図12および図13]
図12に示すチップコイル型アンテナ1Aは、円板状の下鍔部51aを有した磁性体コア51を備えている。また、図13に示すチップコイル型アンテナ1Bは、角柱状の胴部51bを有した磁性体コア51を備えている。これらのチップコイル5は、下鍔部51aに電極が形成されておらず、巻線52の終端部52aは外部へ導出され、回路基板に設けた電極にはんだ付けされる。
[第4実施例、図14]
図14に示すチップコイル型アンテナ1Cは、非磁性ケース61で磁性体コア51の胴部51bの開放上面と巻線52の上面を被覆している。非磁性ケース61の上面は平坦である。
[第5実施例、図16および図17]
図15に示すチップコイル型アンテナ1Dは、磁性体コア51の胴部51bにおいて、開放上面51baの面積が、下鍔部51aと接合している底面の面積より小さくなるように、胴部51bの外周面51bbにテーパを設けている。これにより、磁性体コア51の胴部51bの開放上面51baから上方向に指向する磁束φの指向性をより一層強くすることができる。
図16は、前記チップコイル型アンテナ1Dの磁束密度分布である。図16において、横軸は巻線52の中心軸からの距離を示している。特性曲線G1は回路基板16の表面からの高さH3(図6参照)が6.5mmの位置での磁束密度分布を示す。同様に、特性曲線G2,G3,G4,G5は、それぞれ、回路基板16の表面からの高さH3が7.5mm、8.5mm、9.5mm,10.5mmの位置での磁束密度分布を示している。
このとき、チップコイル5のインダクタンスは0.944μHであり、磁性体コア51の比透磁率は1600とし、巻線52には1.0Aの電流を流した。巻線52の巻回数は12.1ターンとした。
[第6実施例、図17および図18]
図17に示すように、チップコイル型アンテナ80は複数個(4個)のチップコイル5を回路基板16上に軸対称形に設けたものである。各チップコイル5は電気的に直列接続でもよいし、並列接続でもよいが、各チップコイル5によって発生する磁束が同一極性になるようにする。
これにより、チップコイル5のそれぞれに流れる電流によって発生する磁束が隣り合うチップコイル5間部分で相殺され、等価的に一つの大型コイルに近い磁束分布が得られる。従って、ICカード20との通信距離を長くすることができる。さらにこのとき、図18に示すように、チップコイル5を一旦、磁性体基板85に取り付け、これを回路基板16に取り付けて配線すると、磁束の相殺がより確実になるので一層顕著な効果が得られる。この結果、チップコイル型アンテナ80とICカード20との通信距離を拡大させることができる。
[他の実施例]
なお、本発明に係るアンテナ用チップコイルおよびチップコイル型アンテナは前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
例えば、巻線52にはポリウレタンで被覆された軟銅線などを用いるのが一般的であるが、図19に示すようなシート状の平板巻線52を予め巻回し、これを磁性体コア51の胴部51bに嵌め込む構造であってもよい。また、胴部51bは円柱状に限らず角柱状や楕円柱状などであってもよい。
本発明に係るチップコイル型アンテナの第1実施例を示す斜視図。 図1に示したチップコイル型アンテナの垂直断面図。 図1に示したチップコイル型アンテナを回路基板に実装した状態を示す斜視図。 図1に示したチップコイル型アンテナを組み込んだICカード用リーダライタの概略構成図。 図4に示したICカード用リーダライタの電気回路ブロック図。 図1に示したチップコイル型アンテナの巻線の高さと磁性体コアの胴部の高さとの関係を示す一部拡大断面図。 コイル軸上での磁束密度を示すグラフ。 コイル軸上での磁束密度を示すグラフ。 コイル軸上での磁束密度を示すグラフ。 コイル軸上での磁束密度を示すグラフ。 コイル軸上での磁束密度を示すグラフ。 本発明に係るチップコイル型アンテナの第2実施例を示す斜視図。 本発明に係るチップコイル型アンテナの第3実施例を示す斜視図。 本発明に係るチップコイル型アンテナの第4実施例を示す断面図。 本発明に係るチップコイル型アンテナの第5実施例を示す断面図。 第5実施例での磁束密度分布を示すグラフ。 本発明に係るチップコイル型アンテナの第6実施例を示す斜視図。 第6実施例の変形例を示す斜視図。 巻線の変形例を示す斜視図。 従来のコイル型アンテナを示す斜視図。
符号の説明
1,1A,1B,1C,1D,80…チップコイル型アンテナ
5…チップコイル
6…電極
51…磁性体コア
51a…下鍔部
51b…胴部
51ba…開放上面
51bb…外周面
52…巻線
53…非磁性材
61…非磁性ケース
H1…巻線の高さ
H2…磁性体コアの胴部の高さ

Claims (9)

  1. 下鍔部と該下鍔部に対して垂直に設けられた胴部とからなる磁性体コアと、該磁性体コアの胴部に巻回された巻線とからなるアンテナ用チップコイルにおいて、
    前記巻線の高さが前記磁性体コアの胴部の高さよりも高いこと、
    を特徴とするアンテナ用チップコイル。
  2. 前記磁性体コアの胴部の高さは前記巻線の高さの90%以上であって100%未満であることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ用チップコイル。
  3. 前記磁性体コアの胴部の開放上面と前記巻線の上面とを被覆する非磁性材を備え、該非磁性材上面が平面状であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のアンテナ用チップコイル。
  4. 前記磁性体コアの胴部の外周面は、該胴部の開放上面の面積が下鍔部と接合している部分の面積より小さくなるように、テーパが形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のアンテナ用チップコイル。
  5. 前記磁性体コアの下鍔部と胴部が異なる材料からなり、下鍔部を構成する材料の複素比透磁率の虚数部が、使用周波数帯において、胴部を構成する材料の複素比透磁率の虚数部より低いことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のアンテナ用チップコイル。
  6. 前記磁性体コアの下鍔部が、下鍔部の主面に対して平行な方向に磁化容易軸を配設した異方性磁性体からなることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載のアンテナ用チップコイル。
  7. 前記異方性磁性体は六方晶フェライト材料からなることを特徴とする請求項6に記載のアンテナ用チップコイル。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載されたアンテナ用チップコイルと、前記巻線の終端部が電気的に接続された電極部とを備えたことを特徴とするチップコイル型アンテナ。
  9. 前記アンテナ用チップコイルが複数個近接して配置され、各アンテナ用チップコイルで発生する磁束が同一極性になるように各アンテナ用チップコイルが電気的に接続されていることを特徴とする請求項8に記載のチップコイル型アンテナ。
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